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◆書籍・メディア関連
<総記FAQ目次

軍事書評(2ch.軍事板書評スレッドまとめ)
【質問】
政治とか経済はけっこう詳しいんですが,軍事に関しては全然ダメなんです.勉強したくても,一般の本屋などでは,良さそうな資料がなかなか手に入りません.
どうやって勉強したらいいですか?
自分の国の装備も分からないなんて・・・・鬱です.(パピヨン)
【回答】
初心者はまず,体系的な知識の獲得に努めるべき.
ネット上の情報は誇張や拡大解釈してがちなので,勉強するならネットより本で.
おきらく軍事研究会版の初心者向け推薦図書
■すべての基礎
「地政学入門」 曽村孝信(著)中公新書 〜国を1単位で捉える思考〜
「民間防衛 新装版」 スイス政府編 原書房 〜国防と民間の関係〜
「国防」 石破茂(著)新潮社 〜わが国の安全保障政策〜
「戦略的思考とは何か」 岡崎久彦(著)中公新書 〜自我を捨てて国際情勢と接する〜
「孫子」 岩波文庫 〜すべての武の源〜
「ローマ帝国衰亡史」 エドワード・ギボン(著)ちくま文庫 全10巻
〜大国の行動を理解するには西洋歴史の古典が必須〜
「戦争の教科書」松島悠佐 (著)
著者は,阪神淡路大震災当時の陸上自衛隊・中部方面総監です.
戦争という切り口から,国防を理解する内容となっています.
薄い本なので,プレッシャーを感じることなくすぐ読めます.
「『戦争学』概論」黒野耐 講談社現代新書
特に地政学を体系的に紹介している箇所が圧巻ですね.陸将補としての知見
も随所に感じられ,楽しく読めた1冊でもありました.
■軍事
「防衛ってなに?」 上田 愛彦、 杉山徹宗(著) 鷹書房弓プレス
〜1問1答式ですぐわかる。上田氏は元陸将〜
「軍事学入門」 防衛大学校防衛学研究会(編) かや書房
〜軍事学のスタンダード〜
「最新版安全保障学入門」 防衛大学校安全保障学研究会, 武田 康裕,
神谷 万丈(編) 亜紀書房 〜安全保障学のスタンダード〜
「スイスと日本 国を守るということ 「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶ」
松村劭(著)
有事法制は「民間防衛」「予備役制度」を実現するためのもので,それを欠
いている限り国防にとっては意味がありません.
スイスはなぜ有事に100万人を動員する体制を取っているのか?
民間が国防に参加することがなぜ日本ではできていないのか?
この本を読んで,特に,予備役制度の大切さを改めて考えていただきたいです.
トム・クランシーの著作 〜正確な背景を元に描かれている米軍の姿〜
※必ずしもそうでないものもあるが.
■情報活動
「「情報」と国家戦略」,太田文雄(著) 芙蓉書房出版 〜統幕・前情報本部長のエキス〜
岡崎久彦氏の著作 〜骨太の歴史観に裏打ちされた見通しを誤らない情報活動〜
■国際情勢
「アメリカ外交」,村田 晃嗣 講談社新書 〜アメリカを理解すれば国際情勢を「正確に」読み解くことができる〜
その他、政治家の回顧録は読む価値が大きいです。
「中国の瀬戸際戦略 「反日」の裏に隠された「反米」を読み解く」松村劭(著)
軍人(元陸将補)による中共情勢分析. 中共の脅威は米国であり,かの国の反日と反米はつねにリンクしています.
メッセージを読み誤ることがないよう心がけたいものです.
「中国の安全保障戦略」平松茂雄(著)
平松さんが退官後(杏林大学)初めて出された著作です.
これまでの中共軍事研究の成果をぎゅっとまとめた内容です.
「日米永久同盟」長尾秀美 (著)
■アドバイス
基本的には「定評ある古典」「辞典」「実務経験者の本」だけで十分です。
著者の考えが前面にでている本は、基礎がないと振り回されるだけなので初心
者にはオススメしません。
なお、問題は、現在、初心者でも使える辞典が存在しないことです。
朝雲新聞さんには、以前出しておられたポケットサイズの辞典・「国防用語集」
をぜひ復活させてほしいものです。
装備や兵器については、マニア以外の初心者が読む意義のある本はありません。
ネット検索で十分です。
なお、巻末に「ブックガイド」がついている本は、初心者向けで、著者が内容
に自信をもっている証拠です。
「索引」もついていれば、それは大変力を込め
た作品です。
■初心者が読んではいけない本
1.やたらと分厚い理論書(しんどいだけです)
1.評論家が書いた本(評論家の目利きができるようになってから)
1.大学教授の本(こちらも目利きができるようになってから)
以上の内容は、当方の経験に基づく「軍事」「情報」「国際情勢」分野に限っ
た話ですので、その点ご了解ください。
&
1) 俺(回答者)の独断によるおすすめ兵器・テクノロジー編
兵器の常識・非常識〈上〉陸軍・海軍兵器
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4890630953/qid=1061788042/sr=1-33/ref=sr_1_2_33/249-0315544-9490753
兵器の常識・非常識〈下〉空軍・ミサイル兵器篇
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4890630961/qid=1061788042/sr=1-38/ref=sr_1_2_38/249-0315544-9490753
新・戦争のテクノロジー
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4309241352/qid=1061788420/sr=1-5/ref=sr_1_2_5/249-0315544-9490753
2) 教科書編
軍事学入門
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4906124372/qid=1061788545/sr=1-2/ref=sr_1_2_2/249-0315544-9490753
最新版 安全保障学入門
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4750503010/qid=1061788545/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-0315544-9490753
3) 戦略・戦術編
戦争学
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166600192/qid=1061788653/sr=1-12/ref=sr_1_2_12/249-0315544-9490753
新・戦争学
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166601172/qid=1061788642/sr=1-2/ref=sr_1_2_2/249-0315544-9490753
ゲリラの戦争学
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166602543/qid=1061788642/sr=1-4/ref=sr_1_2_4/249-0315544-9490753
戦術と指揮
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4890369007/qid=1061788642/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-0315544-9490753
芙蓉書房の戦略論大系シリーズ
4) 戦史編
歴史群像の出してる太平洋戦史シリーズ
http://fleet7.hp.infoseek.co.jp/Museum/GKrg/GKrg003.html
と欧州戦史シリーズ
中東戦争全史
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/405901074X/qid=1061789046/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-0315544-9490753
現代紛争史
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4059011053/qid=1061789075/sr=1-3/ref=sr_1_2_3/249-0315544-9490753
海上護衛戦
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4059010405/qid=1061789155/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-0315544-9490753
三野正洋の「わかりやすい〜」 ただし,三野はハズレも多いので注意
児島襄の戦史関係の本
5) えばたん(江畑謙介)編
アメリカの軍事戦略
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061493191/qid=1061789781/sr=1-4/ref=sr_1_2_4/249-0315544-9490753
日本の軍事システム―自衛隊装備の問題点
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061495437/qid=1061789781/sr=1-3/ref=sr_1_2_3/249-0315544-9490753
日本の安全保障
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061493752/qid=1061789781/sr=1-5/ref=sr_1_2_5/249-0315544-9490753
最新・アメリカの軍事力―変貌する国防戦略と兵器システム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061495941/qid=1061789781/sr=1-2/ref=sr_1_2_2/249-0315544-9490753
(この本は後回しでいい)
並木書房のえばたんの本
http://www.namiki-shobo.co.jp/html01/m_heiki.html
ちなみに挙げてる本はまったく問題が無いわけじゃないはずだけど,まあ初心者向けだからOK.
(軍事板)
【2004年12月のおき軍事のおすすめ】
軍事のイロハ〜バカな戦争をさせない88の原則〜
別宮 暖郎 (著) 並木書房
いわゆる軍事本の多くは、
「軍隊の組織とはどういうものか?」
「装備には どういうものがあるのか?」
「戦略・戦術にはどんなものがあるのか?」
といった風に「軍事分野」だけを独立させて扱って紹介・解説しているというのが
実際のところですよね。
軍事というのは社会科学の一分野であり、マニアのための趣味のオアシスのみであってはなりません.
軍事は政治・教育と並ぶ国の柱のひとつであり、歴史を見れば軍事なしで国が存在することはありえないということが明らかだからです。
一般の国民の人が心配しているのは、軍部の暴走に国が引っ張られるのではないか?という点にあると思うのですが、これは軍に対する命令権を持つ唯一の力である政治、すなわち国民が軍事常識を持つことで解決できると私どもは確信しています。
さて、この本ですが、基本的にいわゆる「軍事知識」を得るためのものではな
く、「軍事常識」を身につけるためにとても役立つ本です。
歴史に関して造詣の深い著者が、9つの分野、88の項目についてコンパクト
に語る内容は、読みやすいと同時に長くなく、自分が知りたいことのみを選んで読むということも可能です。
政治・外交の中で軍事はどう扱われてきたのか?
歴史という舞台の中で軍事を考えたい人、には特に知的興奮を味わえる良書と思います。
新・国際政治経済の基礎知識 田中 明彦 (編集),
中西 寛 (編集) 有斐閣
おそらく、現代最高の情勢分析家のひとりといえる田中氏編集の基本書。
21世紀の国際政治経済を理解するために不可欠な基本テーマなどを厳選し、各テーマのポイントを簡潔・的確に解説。グローバル化時代を生きる学生・ビジ
ネスマンに必携のハンドブック。
83、93年刊の精神を引き継いだもの。
シンポジウム・イラク戦争―軍事革命(RMA)の実態を見る かや軍事叢書
冨澤 暉 (編さん)
冨澤元陸幕長以下、陸海空高級幹部出身者による編纂。RMAの現場での実
態。
@The Sling and the Stone: On War in the
21st Century
by Thomas X. Hammes
現在ペンタゴン周辺の防衛サークルで一番話題の本です。新しい世代の戦争(第四世代の戦争)という概念を使ってわかりやすく解説しております。
これからのアメリカの戦略に与える影響は大きいと思います。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/0760320594/qid=1106608548/sr=1-1/ref=sr_1_8_1/249-3587976-1363547
AThe Dynamics of Military Revolution, 1300-2050
by MacGregor Knox , Williamson Murray
軍事革命(RMA)に関する本としては現在入手できるものの中で最もよくまとめられている本でしょう。とくに最初のマリーが書いた解説はたった14ページほどにも関わらず、かなり濃い内容となっております。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/052180079X/qid=1106608747/sr=1-12/ref=sr_1_0_12/249-3587976-1363547
ロング・ピース―冷戦史の証言「核・緊張・平和」
ジョン・L. ギャディス
エール大学の歴史家です。
この人の本ではまだまた訳されていない名著がたくさんあります。
そういえばフォーリン・アフェアーズ最新号トップの目次にもこの人の名前がありましたね。
「Strategic Theory for the 21st Century」(Dr.
Harry R Yarger著)
アメリカ陸軍はリッチですなぁ
kbkn
歴史としての冷戦―力と平和の追求
ジョン・ルイス ギャディス (著), John Lewis
Gaddis (原著), 赤木 完爾 (翻訳), 斉藤 祐介
(翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766410815/249-9944080-8764312
アフター・ヴィクトリー―戦後構築の論理と行動叢書「世界認識の最前線」
G.ジョン アイケンベリー (著), G.John Ikenberry
(原著), 鈴木 康雄 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757140576/ref=pd_sim_dp_1/249-9944080-8764312
(YS)
【質問】
軍事書籍で戦争論や戦略、戦術を扱っている書物を物色したのですが、どうもうちの近所にあるのは陸軍の話ばかりで、空海はおまけ程度にしか扱われないものばかりです.
空海をメインに扱ったもので有名なもの、勧められる物はありますか?
【回答】
海軍戦略の教科書的存在としては、アルフレッド・セイヤー・マハンの
The Influence of Sea Power upon History,
1660-1783 (翻訳『海上権力史論』)
が筆頭にあげられる基本的文献と思います。
空軍戦略では、ジュリオ・デューエの
Command of the Air(翻訳『制空』)
が基本的文献といわれています。
『海上権力史論』は原書房から翻訳が出ていましたが、現在調べようと思うのであれば、芙蓉書房の戦略論体系の5,6巻が、それぞれマハンとデューエを扱っているので、それを参照してもよいのではないでしょうか。
【質問】
作戦が理解できるような詳しい本orサイトはありませんか?
軍艦について理解できるような詳しい本orサイトはありませんか?
海戦について理解できるような詳しい本orサイトはありませんか?
軍用機について
軍装について
銃について
……
……
【回答】
いつの時代の、どの戦争における、どの国のものをお知りになりたいのか、また,どの程度理解したいのかがわからないと、お薦めできる資料を特定できません。
上記項目は時代や地域によって異なりますし、理解程度によっても,お勧めできるものが違ってくるからです.
【質問】
書籍を読むときに留意すべき点はあるか?
【回答】
重要な本を
・数多く読む
・よくメモをとる
・繰り返し読む
ことが重要だという.
以下引用.
〔略〕
以前ここに,学者として「マスター」の領域にまで達している人の話を書いた際に,
「読書量の多さ」 と 「よくメモをとる」
という二つのカギがある,ということを書いたと思うのですが,もう一つ忘れていたことがあります.
それは,
「重要な本を,何度も繰り返し,身に付くまで読む」
ということです.
本にはやはり色々と種類がありまして,たとえば
・知識を広げるためには一度読むだけで良い本,
というものと,
・何度も繰り返して読まなければならない本,
という二種類の本があるようなのです.
たとえば国際関係論の世界では,モーゲンソーの「国際政治」”PoliticsamongNations”などが良い例でしょうか.
これが地政学になるとマッキンダーの「デモクラシーの理想と現実」”DemocraticIdealsandReality”ということになると思います.戦略学だったらクラウゼヴィッツの「戦争論」などでしょうか.
要するにその分野の「古典」ということになると思うのですが,私の知っているこちらの教授たちというのは,どうやらこういう「古典」を,まさに「座右の書」として繰り返し読んでいるようなのです.
〔略〕 このような「繰り返し読まなければならない本」というのは,どの分野でも確実に存在するようで,達人たちはそのことを知っていて,無意識的に繰り返し読むことを会得しているようなのです.
〔略〕
チョイスに失敗すると,悲惨なことになりそうな気もするが.
【質問】
日本のマスコミの軍事関連報道は,誤った知識で世論をミスリードするものが多いのですが,軍事マニアは新聞社にはいないのですか?
【回答】
当方、某新聞社系マスコミの社員ですが、皆さん程度の知識は持ち合わせており、ドシャミン政党・団体の理屈の馬鹿馬鹿しさぐらいは笑い飛ばせるのですが、悲しいことに社内で誰もほめてくれまへん。
勿論、防衛・軍事関係の仕事なんか回ってきまへん。
新聞記者の持ち場は基本的に縦割りなので、防衛に関する官庁を担当するか、専門取材班に入らないとそんな仕事できやしません。
基礎知識は彼らより「超えられない壁」をはさんで上だと自負してますが,いかんせんそういう技能・スキルは評価されませんので…
的外れの記事が大きく紙面に踊ってるの見ても、歯噛みするだけで何もできずすみません。
回線切って(以下略
また,次のような諸点も指摘されている.
日本の新聞記者とアメリカの新聞記者の根本的な違いは,「素人記者」か「専門記者」かにある.
日本の新聞社のシステムは、政治部記者の場合は官邸や自民党・野党・外務省などの取材先を1〜2年で次々に変わるシステムだ.経済部記者も,財務省や兜町,経団連のクラブなどを次々変わる.一つの取材部署に3年以上いる事は,まずない.
これでは専門記者は育たない.日本の新聞社は,専門記者を育てないシステムになっているのだ.
地方の支局から東京に上がり,各部署を1〜2年サイクルで転々としている内に,デスクに上げられる.
取材に飛び回る記者たちは,若くて専門知識がないことから,「少年探偵団」とも言われる.
45歳前後になると,デスクや管理職に就かされ,取材現場を離れてしまう.45歳を過ぎると,多くの記者は,書く場所を奪われてしまうのである.
一方,ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズはもとより,米国の有力紙は多くの専門記者やコラムニストに書かせている.
また,アメリカの新聞は,専門記者でないと採用してくれない.専門記者でないと生き残れない.
外交の専門記者は,国務省を10年も20年も担当する.ホワイトハウスや国防総省,議会担当の記者も,10年以上の経験者が多い.
〔略〕
外交やホワイトハウスの専門記者だからこそ,大統領や国務長官に厳しい質問をぶつけ,丁丁発止で遣り合えるのである.
(重村智計 from SAPIO,2003/7/9,p.26)
・テヘランで,911犠牲者追悼の為の集会に五千人が集まった.
メディアの目線はそういうところへは向かない.
未来のない報道はしてほしくない.
コソボでも,口も聞きたくないと言っていた連中が,1年後には平気で話をしていた.
ハマスは,行政がやらない福祉をやるから支持されているので,テロをやるからではない.
しかしメディアは,反米デモを支持する人を探し出して記事を書く.
記者は,取材を短期間で終えなければならないため,出発前には既に記事を作っており,その記事に合う人間なり事象なりを現地で探し出しているに過ぎない.
デモの行われている路地裏では,普通に主婦が洗濯しており,そういう人々は平和を望んでいる.
人が生きるということは多面的であり,メディアは単相的になる傾向がある.
長倉洋海講演会,2003/5/3,抜粋要約
今日(2006/8/23),テレ朝で塩ジイ(塩川正十郎)がいいこと言ってたお・・
「マスコミの人間こそ,世間とまったく乖離した世界にとじこもってしまったのでは?
記者クラブとTV局舎,新聞社屋の往復と,最初に結論ありきの記者の目では,本当の世間,世界がみえないのでは?」
鳥越が不服そうだったお.

【質問】
軍事を得意分野としている記者が、その分野の専門取材班に入れないのは何故ですか?
【回答】
簡単に言えば、社内での身分がそうでないからです
新聞社に入社した記者の人事異動は大体
入社(→地方支局数年)→本社記者→本社もしくは地方機関でのキャップ→サブデスク→デスク→管理職
というエスカレーターか
入社→地方支局数年→どこか空いてる部署の繰り返し
の2種類がありまして、前者の中でスクープ(一面アタマ)回数が多かったり、重要部署(政治部の官邸・官庁回り、社会部の警視庁・五大都市の警察本部、都道府県庁担当)を長く担当する人が、いわゆる「コース」(官庁でいうキャリア)です
で、それぞれの身分は入社10年目ごろにはほぼ固まり、それぞれの間に「超えられない壁」が厳然と発生、同期入社同士のヒエラルキーが完成します。
専門記者としてお呼びがかかるのは、「コース」の記者のみで,彼らには専門教育(外部研究機関への出向、社費留学含む)が施され、エキスパートとして社の重要な頭脳になります。
惜しむらくは、軍事関係でこういう専門家養成はまだ十分にされておらず,素人が知った風に書かざるをえないという,お勧めできない状況があるのですが.
で、自分は非エスカレーターなんです(今の職場では社歴・立場上は伍長クラスですが).
こういう人間のいる取材部署はリストラの繰り返しで今や、スクープ以前に原稿の量を維持することに汲々とする状態です。
「少ない兵員(記者)で最大限の戦線(紙面クオリティ)の維持」という技能には自信がありますが、新聞社ではそんな技能は人事の評価対象外になっています。
それに当方の軍事知識は独学なもので、目に見える学歴・資格としてアピールできないのも事実です。
長々とすみません。窓際社員のボヤキとお聞き流し下さい
(同)

【質問】
防衛庁設置法と自衛隊法を改訂する法案が衆議院を通過しました.
かなり重要な法案だと思うのですが,あまり大きな報道はされていません.
報道されているものを見ても,「防衛庁」が「省」に変わるという事ばかりを紹介するものですね.
「省」になる事も予算要求や法案提出ができるようになるなど大きい事ではありますが,それよりも大きいのは自衛隊の海外活動を本来任務とする自衛隊法の改訂でしょう.
「海外活動を本来任務とする」というのは,2004年12月に発表された防衛計画の大綱にも書かれていました.
それが2年後に法案として成立しようとしているんですね.
しかし,これだけでは終わりません.
現在,自衛隊は「テロ特措法」や「イラク特措法」という緊急時の特別な法律で戦地に派兵(派遣)されていますが,これを当たり前にしようとする「恒久法」が狙われているんですね.
新聞各社の社説を見ても(全部見たわけじゃありませんが),ここまで書いているのはあまりありません.
比較的しっかりと書いていたと思うのは,
デーリー東北:恒久法制定への露払いか
です.
やはり,今は全国紙よりも地方紙のほうがマトモなんでしょうか?
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【回答】
最近の左翼は「朝日新聞は右傾化した」と嘆き,
最近の右翼は「読売新聞は左傾化した」と嘆きます.
あつこばさんの言う「マトモ」っていうのは,あつこばさんの主観でしかないんですよ.
こう言い換えればよいかも知れない.
「全国紙は全体的に右傾化(その為,恒久法に賛成)しているが,地方ではその波が遅れているだけ」
・・・と考えると,あつこばさんの言う「マトモ」ってのは,自分の陣営に即した言説,となるわけです.
さて,自衛隊の海外派遣に関する地方紙の社説を私からも紹介しておきます.
2年前の沖縄タイムスより.
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しかし,自衛隊を海外に派遣するための恒久法については,昨年十二月調査より反対が減り賛否が相半ばした.
イラク派遣前の反対多数が,その後,賛成へと変化した世論と似ており,国民の現実追認の姿勢もうかがえる.
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にゃむ.
【質問】
小林の戦争論〔1〕がバカスカと売れて,良書であった朝日ソノラマ文庫が売れていなかったとは・・・意外です.
【回答】
「良書」っていうのは基本的に売れないんだよ.
内容の正確さなんかより,センセーショナルに盛り上げた本のほうが売れる.
架空戦記だって,交渉も何もなくただひたすら日本軍が勝つだけの本のほうが,真面目に歴史を書き換えて設定したものより何倍も売れるし.
世の中そんなものなのよ・・・.
軍事板
普段,本を読まない人間が買〔う,という現象が起こ〕って初めてベストセラーになります(笑)
イナゾウ中佐◆FU/OcfTlfM in 軍事板
【質問】
巷の本屋では先の大戦の仮想戦記がよく目につきますが,第一次世界大戦の仮想戦記を全然見ないのは何故なのでしょうか?
海外では出ているのですか?
【回答】
日本では
吉岡平「修羅の大空」
笹本祐一「大西洋の亡霊」(これは大戦直後
須賀しのぶ「天翔けるバカ」
といったところ.
まあ対岸の火事だったんで,ネタとして扱うにはセールスバリューがないからね.
海外では第一次大戦物の仮想戦記(あちらではオルタネート・ヒストリーといってもう少し広いジャンルだが)は沢山でている.
欧州の近代史では第二次大戦と同じくらい重要な歴史上のターニングポイントだからね.
海外のオルタネート・ヒストリー物の紹介サイト
http://www.uchronia.net/
のDivergence(分岐点)という分類で1910年代を扱ったものをみると,膨大な量がある.
内容もドイツ勝利ものとか,南北戦争で分断したままのアメリカが敵味方に分かれて戦うとかいろいろ.
史実とはかけ離れた展開ではないが,吸血鬼が存在する世界での第一次大戦を描いた「ドラキュラ戦記」というのが日本で翻訳が出ている.
ちなみに上のリンク先のトップページでカバーが紹介されてる小説は,左上から
Ruled Britannia→イギリスがスペイン無敵艦隊に征服される.
For Want of a Nail→アメリカが独立戦争に負けて英国領のまま存続.
Disaster at D-Day→ロンメルがドイツに帰らなかったのでノルマンディーで連合軍が大苦戦.
Voyage→JFKがダラスで死なず,宇宙開発がはるかに速いスピードで進展.
Roma Eterna→ローマ帝国が崩壊せず20世紀まで存続.
Moscow Option→41年にヒトラーが飛行機事故で昏睡状態になり,ゲーリングが指導者に.
他にもナポレオンがロシアを打倒したり,南北戦争が20世紀まで断続的に続いたり,ローマがポエニ戦争でカルタゴに負けたりと色々ある.
変わったとこだと,ペストで人口が激減したヨーロッパがアステカ帝国に征服されたり,アメリカ大陸で恐竜が生き延びていたりとか.
【質問】
ライトノベルのような雰囲気のミリタリー系のお勧めな小説教えて.
【回答】
「エリアル」
まぁ,好きな人は好きだと思うよ,うん.
前半と後半で全く雰囲気が違うのは長寿作品ならではだけど.
笹本祐一作品なら,エリアルのほかにも
「大西洋の亡霊」
一次大戦直後の英国で,退役した戦闘機パイロットが主人公.
ソッピースキャメルがフォッカーと空中戦したり,アーガスに着艦したりします.
「ほしからきたもの」
1960年代が舞台.国連宇宙軍のNF-104がUFOを迎撃する.
「RIO」
ちょっと現物が見つからないので正式なタイトル不明.近未来が舞台.
サイボーグ(だったかな?アンドロイドかも)の女性が戦闘用アンドロイドと戦う.
「小娘オーバードライブ」
パワード・プロテクタを着た女子高生が,無人戦車をひっくり返したり,核テロを防いだりする話.
以上,文体は軽いけど,メカ(兵器も含む)に関する描写に拘りが強く感じられる.
が,いづれも古めだったりマイナーなので,入手がちと難しいかも.
他にもミリタリーとは言えないけどSFなものとして
・星のダンスを見においで(宇宙戦艦との対艦戦あり)
・星のパイロット(ホーネットやXB−70バルキリーがちょっと出てくる)
なども.
戦闘用アンドロイド

(うそ)
【質問】
中国の古典は現代の戦略にも通用するのか?
【回答】
以下の記述を見るに,今日でも学ぶところ大だと思われる.
これは西洋の戦略学をやっているドクターコースの香港人の友達も行っていたことと符号します.
彼の専門は「戦略とはそもそも何か?」ということの研究なんですが,曰く,
「西洋の戦略の理解は単純だからな〜」
ということでした.
たしかに追求してくと,クラウゼヴィッツよりも孫子や呉子,六韜三略などのほうが深くて面白い.
これは私も国際関係論で感じたことなんですが,たとえばここで紹介したこともあるケネス・ウォルツの"Man, the State, and War"という名著がありますが,これは戦争の原因を理解するのに三つの階層で考えよう,という内容でした.
つまり単純にいうと,
国際政治
↓
国内政治
↓
個人
ということだったのです.
ところが,こういう考え方はすでに東洋哲学であったもので,西洋のようにたった三つとは言わないで,なんどデラックスなことに,階層は四つ(もしくは八つ!)ありました.なんとも太っ腹(?)です.
平天下
↓
治国
↓
斉家
↓
修身
↓
正心
↓
誠意
↓
到知
↓
格物
これは江戸時代のサムライが,今の小学生くらいまでに暗記させられていた『大学』という本にある,「大学の八条目」というやつですね.
戦前の「修身」という教科はまさにここから来たものです.
この「大学」のスゴイところは,なんといっても「個人」だけでは終わらず,その先の心とか意志みたいなところまで階層を突き詰めているところでしょうか(笑)
それに家族の平和(斉家)みたいなところまで考慮されているのも素晴らしいアイディアです.
残念なのは,東洋哲学のほうが,この縦の階層を使いつつも,水平方向の広がりに向かって分析を行わなかったところでしょうか.
ウォルツ,しいては国際関係論の優れているところはこのあたりかも知れませんね.
いずれにせよ,単純な西洋のものよりも,東洋もののほうがはるかに深みがあって面白い.
問題はこれが西洋のモデルで体系化できるかどうか,というところに勝負があると思うんですが.
上記ブログの著者は,英国留学中の専門家であり,その記述は信頼できると考えられる.
……もっとも,同じ英国留学とはいっても,ホホイのようなのもいるが.
【質問】
CSISって何?
【回答】
CSISはアメリカのシンクタンク.
著者のアンソニー・コーデスマンはイラク戦争,湾岸戦争,などで資料を集めまくって,経緯を直後に追える範囲でまとめた本を出したりしている人.
新聞などでときどきコメントが出てくることがあります.
http://www.csis.org/burke/mb/me/
【質問】
私もJDWを読んでみたいです.
【回答】
クレジットカードを用意して,こちらまで.
ちょっと高いけど,ネット経由で最新号を迅速にダウソできる
Digital Magazine がお勧めです.
【質問】
FASとは?
【回答】
FAS : Federation of American Scientists(米国科学者連盟)は,軍事機密情報を独自調査して公開することで知られ、資料性が高い。
軍板でもソースとしてよく用いられる。
http://www.fas.org/static/about.jsp
をExciteで翻訳。
--------
科学者連盟は1945年にAtomic ScientistsのFederationとして設立された非営利的で、免税の501c3組織です。
私たちの創設者は、マンハッタン計画のメンバー、原子爆弾の創造者であり、深く人類の未来の用途の含意について心配でした。
FASはどんな目的のためにも世界的な軍備競争を終わらせて、核兵器の使用を避けるのに捧げられる中で最も古い組織です。
--------
ちなみに,当板内で良く引用されるGlobalSecurityはFASの分派。
だから,GSの古いページの内容はFASと同一。
【質問】
mixiやってる方,2chに比べてmixiの軍板(に類するもの)で扱われる軍事話はレベルが高いでしょうか? ここより活発な議論をしているなら移住しようと思います.
【回答】
SNSったって,mixiのは複アカ使って誰でもなりすましができるし,事実上,匿名名乗れる半分匿名掲示板みたいなもんだから,2ちゃんとあんま変わんない.
でもって,キチガイはキチガイだけで異論を許さないコミュニティ作って引きこもることができるから
,議論が深まらない.
それに歴史は2ちゃんのほうが長いから,どうかすると質は2ちゃんより劣っていることも少なくない.
めっさ詳しい人が管理してて自ら引っ張っているようなコミュニティだと,高度な話をやってるけど
,そういうのは少ない.
そういうコミュニティでも,2chのように即座にレスポンスが返って来るような活発なコミュは少ない.
まあSNSなんつってもしょせんは「出会い系サイト」の変種なんだし,ってこと考えると,自分でも答が見えてくるんじゃない?
【質問】
軍事版の人に働きかけてwikipediaの充実を図りたいのですが,皆さん,賛同して貰えると思いますか?
アメリカの軍事関係ページに比べて日本の物はお粗末過ぎて・・・
例えばこんな感じ.
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_submarines_of_the_United_States_Navy
これはアメリカ海軍の潜水艦のリスト.
リンクが貼られており,各艦のページも情報がぎっしり.
次にこちらを・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/大日本帝国海軍艦艇一覧
旧海軍の艦艇リスト.
駆逐艦以下はほとんどリンクが貼られておらず(貼ってないだけの可能性もあり),高雄のページでさえこのありさま.
【回答】
wikiペディアに関するスレは何回か立ったが,大してレスも付かず消えていった記憶がある.
軍板的には,あまり関心が高くない.
ウィキペディアは,度忘れしたモノをさっと調べるには便利だけどね.
何か詳しく知りたい時は,キーワードを拾う程度の使い方しかしてないなあ.
現在のウィキペディアの最大の問題点は,
「誰が書いたのか分からんので,内容の信頼性を推し量るすべがない」
という部分にあるだろう.
例えばアドミラル・クズネツォフの項目のように,良い書き手が得られれば,そこんじょそこらの百科事典を遥かに凌ぐ情報量を持つことができるが,一方で,どこかの誰かがテキトーなことを書き散らしても,それが物を知った誰かの目に止まらない限り,そのいい加減な記述が残り続けるからである.
某「九郎正宗」がやらかしたように,誰かがある特定の政治的意図を持って,事実に反する記述を行うこともままある.
「徐勝」の項目なんか,無罪説が堂々と載っている有り様(実際には,物証があってクロはほぼ確定)…….
軍事板・改
ワタシも投稿したことが有るが,wikiって,けっこう「権威主義」的な石頭が多いからね.
特に,何かといえば「ウィキペディアは百科事典である」とほざくしか能の無い輩が.
しかもこういうヤツに限って,人の投稿のあら捜しするだけで,テメエは何ら新しい情報は追加してねえんだよな.
シア・クァンファ(夏光華) ◆BFSytpS.uc in 軍事板
あー同意するわ,ある程度の呼称統一はともかくも,重箱の隅をほじくるようなレスや中立的にってかいてあんのに,思想をまぜる奴いるよなー.
たいてい編集合戦になってどうしょうもなくなるけど.
軍事板
〔略〕
海外では,専門家の評価が低いことや,教育機関では使うなというところもあるし,Wikipediaそのものが記事になることがあっても,英語圏の記事でWikipediaを引用する例は少ない.
Wikipediaの創設者Jimmy Walesですら,毎週10回は学校の宿題でWikipediaの記事を引用したら,落第点をもらうハメになったとの苦情のメールが届いて,学校の宿題・レポートでは使うなと言った程である.
まぁ,その創設者ですら,自分の伝記いじっているのを見られて炎上したこともあるわけだが(笑)
創設者がやってる時点でWikipedia終わってるな.
それに海外では左翼の巣窟って言われてるのさ.
その時点で中立を語るのもナンセンスに聞こえる.
中立や客観論なんて言いながらエゴで皆編集してるんじゃない?
都合の良い者が客観論,都合の悪い物は「Wikipediaの精神に反する」だの「主観論」だのさ.
匿名で投稿できる時点で荒れるのはわかっていたと思うが?
〔略〕
Posted by 名無しT72神信者 at 2007年04月04日
11:29:04
一応,「匿名の弊害」に対しては,Wikipedia側ではこのような見解を表明しているが…….
480 :世界@名無史さん :2005/10/06(木) 22:52:14 0
wikiは自由編集だけに,俺が今から行って,
「ヒトラーは実はユダヤ人で最期はゲシュタポのアセチレン・ランプに射殺された」
って書き,それが誰の目にも止まらなければ,その文章がそのまま残ってしまうわけで.
つまりまあ,その程度のもんだ.
481 :世界@名無史さん :2005/10/06(木) 23:26:56 0
アセチレン・ランプって・・・そのネタ果たして何人理解できるんだ?
手塚治虫の「アドルフに告ぐ」だよね?
【質問】
英語版ウィキペディアの信頼度は?
【回答】
日本語版,英語版に関わらず,しっかりしたソースが明記されていれば信頼性は大丈夫だと私は思っています.
例えば,「German Reichは1871年から1945年までのドイツを表す」のソースは英語版ではEncyclopaedia
Britannicaとなっています.
一説によると百科事典のほうがWikipediaよりも間違いが多いそうですが.
日本が関係していなければ,英語版のほうが記述が詳しくて,典拠が豊富だというのが私の印象です.
典拠が付いてないと[Citation needed]と注記されていて,注意を喚起してくれるのも良心的です.
あと,英語版のほうが読む人・書く人が多いので間違いが少ないことが期待できますね.
例えば,WWIの更新履歴を見てもらえば分かると思いますが,連日何度も更新されています.こういう状態で間違いが残るのはあまりなさそうかなと思います.
日本語版だと政治的対立がある項目はもう目も当てられない状態になっていますが,そういう項目も両論併記することによって問題をうまく回避していると思います.
全体的に英語を話す人のほうが議論が上手だなあ,という印象があります.
以前,「RMS Lusitania」を調べていたのですが,「なんじゃ,こりゃ」というような陰謀論が書いてあって,でもDiscussionを見ると,あの箇所はなんかおかしい,こういうソースがある,いやこういうソースもある,という議論がもう始まっていて,その数ヵ月後にはちゃんと直っていて,大変感心しました.
日本語版はしっかりこの陰謀論を踏襲していましたね.
今は少し直っているようですが.典拠もまったく付されてないし,まあ作文ですよね.
そのへんが日本語版くおりてぃ.
「湾岸戦争」も,日本版ではもうめちゃくちゃなことが書いてありますよね.
結局,日本人で湾岸戦争に興味のある人って反米左翼の人が大半なので,そうなるのも仕方ないのかなあと.
ただ,それで何も知らない人がころっと騙されちゃいますからね.
【質問】
町山智浩によれば,先のイスラエル・ヒズボラ紛争の際には英語版wikipediaにおいて秒単位での編集合戦が行われ,Wikipediaの生みの親である学者も,サジを投げてしまった状態だそうですが?
【回答】
町山さんが言っていることは確認できませんでした.
現在の記事は落ち着いていて,程よく枯れた感じです.一つだけイタズラを見つけましたが.
ウィキペディアは百科事典を謳っていて,ニュース速報ではない旨をたびたびことわっているぐらいで,今まさに進行中の事件には向いていないのだと思います.
創始者はそのことを言っているのではないでしょうかねえ.
一方の日本語版は,お約束通りひどい内容です.
この世に完璧なソースなどないわけで,これだけ情報があふれた世の中では,メディアの特性を理解して読み解くという努力,メディア・リテラシーが肝要だと私は考えています.
両者の比較を通して英語版がどれだけましかを説明してみます.
まず,文量.
日本語版が私のスクリーンで7スクロール分,8見出し(含サブ見出し)に対して,英語版は24スクロール分,22見出しと英語版は3倍もあります(ただし,この長さはWikipediaとして適切とは言えないようです).
次に,参照の数を比較すると11文献に対して246文献とその差は20倍以上に広がります.
この理由はすぐに分かります.
次に,構成.日本語版は「1 概要 1.1 空爆 1.2 地上軍侵攻 1.3 一時停戦 1.4 戦闘再開 1.5 停戦」となっています.
もうこれだけ見ても,明らかにおかしいことに気付きます.
「空爆,地上軍侵攻,一時停戦,戦闘再開」,これはいずれもIDF側の軍事行動です.
戦争をどちらか一方の行動だけで記述しようとするなんて…….
中身ももう想像付くでしょ?
一方の英語版は「3 Hezbollah action 4 Israeli action 5 Position of Lebanon」というように,双方の動きが別項目で,ほぼ同じ文量で書かれており,なおかつこれだけ見ても,レバノン戦争とは主な当事者はヒズボラとイスラエルで,それにレバノンが巻き込まれた,という図式まで理解できるように書かれています.
第3に具体的な内容.
日本語版からお気に入りの一文を抜き出してみます.
----------------
7月26日,レバノン南部での停戦監視に当たっていた国連レバノン暫定軍の施設が攻撃され,中国人職員ら4名が死亡した.
中国政府は激しく抗議し,国連安保理で非難決議を提案したが,常にイスラエル寄りのアメリカが難色を示し,暗に攻撃を批判する議長声明にとどまった.
また,国連はイスラエルに最短3日間の人道的停戦を要求したものの,イスラエルは拒否し,レバノン各地の国連施設に数十回の空爆を加えた.
----------------
理由もなくUNIFILに攻撃を加えるイスラエル!
国連で非難されると逆切れ! さらに爆撃しちゃいます!
もうIDF素敵です.極悪すぎて大好きです.
英語版では7月26日がどうなっているかというと,まず事実関係を押さえた上で,この殺された中国人職員が出したEメールを引用し,さらにその内容を解説したカナダ人退役少将を引用しています
(ご存知の通り,IDFはUNIFILのポストのすぐ隣にあるヒズボラ陣地を攻撃したのであって,UNIFILは巻き添えを食っただけです).
英語版ではこのように対立する項目に関して,絶対に「レバノン各地の国連施設に数十回の空爆を加えた」というような断定調で書くことはありません(これのソースって何ですか?).
その代わりに「○○という報道によれば××したということだ」という風に書きます.というのは「××した」という事実を証明するのは非常に難しいのに対して,「××したという報道がある」という事実の証明は簡単だからです.記事にリンクを張ればいいだけですから.
これが参照文献が多くなる理由です.
そして一体どっちが悪いのかに関しては,利害関係のない第三者の言葉を引用してきます.
もう一例,停戦後の話,
日本語版から(もうだいたい,日本語版に何が書いてあるのか想像が付くでしょう).
----------------
10月1日,イスラエル軍は国境沿いの数ヶ所を除き,レバノン領内から撤退した.
しかし,イスラエル軍はヒズボラの拠点建物や地下施設を完全に破壊することは出来なかった.
対外情報局や軍の情報網で把握できていた地点についても,攻撃が十分になされていないことが停戦後に判明した.
このため,イスラエル空軍機は停戦後も,ヒズボラの監視としてレバノン領空の侵犯を繰り返している.
----------------
もちろん,我らがIDF.ヒズボラが停戦を遵守しても一方的に反故にしますよ……なわけないですよね.
英語版ではまたしても,第三者のバン・キムン新国連事務総長の言葉を引用しています.
曰く,
「停戦違反は三者ともに認められるが,そのなかでも特定できない勢力からのイスラエル領内へのロケット砲撃がもっとも悪質であった.
反撃を踏みとどまったイスラエルは立派であった」
英語版では,二桁にとどまったイスラエル市民の死者数に言及する際に,イスラエルの警戒システム,防空壕,35万人にも及ぶ疎開にも言及している点も良心的です.
ウィキペディアではまた,一体誰がこんなトンデモなことを書いているのか,そいつはそれ以外一体どこでどんなトンデモなことを書いているのかも調べることができる点も,2chの捨てハン,デフォルト・ハンドル名に勝る利点になっています.
最初に7月26日の記事で当該項目を作成して,トンデモな見出し設定したのは,どうやら単一IPユーザと見られる210.131.1.xxx(Nifty Serv)の人です.
【質問】
前々から気になってたんですが、軍板でよく見かける「アリアドネ」って何ですか?
google検索してみたら、謎のツールとかギリシャ神話の登場人物とか出るです・・・
【回答】
アリアドネ企画。
軍事に関する本をいろいろ出してます。
しかし、データその他にミスが多いので、軍板での評価はあまり高くありません。
ただし、「軍事研究」誌の連載の単行本化もしているので、「アリアドネだから」でスルーすると後悔したりします。稀に。
【質問】
「アリアドネン」と言ったときは,「アリアドネ出版の本を真に受けるような軍事素人」という事でしょうか?
また,その場合,軍板において特有の呼称を付けられてしまうほど,アリアドネ出版の影響を受けてしまう人は多かったりするのでしょうか?
【回答】
「アリアドネ出版に影響されて,本に書いてあるような事を主張する」
と,
「まるでアリアドネ出版の本に書いてあるような主張を,真顔でする」
の両方の意味がある.
「日本に戦車なんか無意味」
とか
「自衛隊も装輪戦車(装輪装甲車に大口径砲を積んだ車両.イタリアのチェンタウロとか)を導入しろ」
とか
「国産兵器は高いから安い海外製兵器を買え」
等,軍事板にもアリアドネンズは結構いる.
【質問】
ジェーン年鑑の「ジェーン」の由来は何なのでしょうか?
【回答】
ジェーン年鑑の創始者であるJohn Frederick
Thomas Jane フレッド・T・ジェーンから取られたものです。
軍艦のスケッチをするのが趣味だった彼は、趣味が昂じて,自身の絵で構成した軍艦年鑑を1898年に"Jane's
All the World's Fighting Ships "として発表しました。
のちに"Jane's Fighting Ships"と改題されたそれは、フレッド・Tの死去後も継続して発売され、最も権威のある年鑑の一つ――アジア方面は疑問ある記述もしばしばあるが――として現在にいたっています。
(名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)
【質問】
宝島社の本はどうですか?
【回答】
宝島社の本は『東スポ』か『小説』のたぐいだと思ってください.
わたしも数冊,「読み物」,「ネタ」として持っていますが,ツッコミが間に合いません.
「日本も参加したF-35が次期主力機に内定」
「国道16号が非常時にF-15の滑走路になる」
「道路には蒸気カタパルトを設置できる」
「日本はかつて空母を保有していたので,蒸気カタパルトは簡単に開発できる」
「陸自では数年に一回,クーデター騒ぎが起きる」
「地下鉄の支柱を壊して,90式の移動が可能」
・・・・・ツッコミどころが多すぎて疲れた.orz
ただ,たまにホントのことも書いてある.
「最新鋭原潜を探知するのは,海自でもかなり難しい」
「中国はフランカーを持っているが,エイワックスがないので,F-15が有利」
「MD改修したイージス艦でも多数の弾道ミサイルは落とすのは難しい」
問題は,素人には全くそれが判断できないし,できないように作ってある.
軍オタが読めば笑える読み物だけど,一般人からしたら,全く区別できない.
ただ,おもしろおかしく書いてあるだけです.
創作だと断っているならともかくですが,私は非常にこのシリーズの編集者,著者の良心を疑います.
145:名無し三等兵:2006/04/17(月)15:02:33ID:???
あのトンデモ・ネタが楽しみで,「自衛隊次世代装備」は毎年買ってるんだが
146:名無し三等兵:2006/04/17(月)15:04:26ID:???
あれは書いてる方も
「よーし,パパ,今年はもっともっとすごいトンデモ・ネタ考えちゃうぞー」
って書いてる気がせんでもない(笑)
【質問】
テクノバーンの軍事記事に信憑性はあるの?
【回答】
テクノバーンは論調こそ真面目なものの,面白おかしい記事を書きたがる傾向があるので,眉につばを付けて読むといいです.
興味のある記事について自分でソースをあたる労を惜しまないなら,役に立つニュース・サイトだと思います.
継続的に軍事ネタを取り上げてくれる貴重なサイトですし.
◆◆2ちゃんねる関連
【質問】
「2ちゃんねる」のレスの信頼性はどのくらいですか?
【回答】
それが情報交換のためのレスである限り,約70%の信頼性を持つと考えられる.
一方,ゴシップ情報のたぐいは,信頼性はゼロに等しい.
むしろ既存のマスメディアの情報のほうが,それが専門の知識が必要とされる分野であればあるほど,信頼性が低い可能性がある.
また大手マスメディアは,美味しい情報源やマスメディア自体が持つ権益を侵されそうになると,中立の建前をかなぐり捨てる場合がある.
その点を頭に入れ,上手に活用すべきである.
***
まず,以下のような証言を紹介します.
「火のないところに煙は立たない」という格言がある.
しかし,社会学者ジャン=ノエル・カプフェレの研究によれば,この格言は間違いである.
実際には,噂の大半は具体的な根拠なしに発生している.
「火」と呼ばれるものは,うわさを流す人間達の「情念や,時として豊かな想像力」でしかないのだ.
(前略)大衆の頭の中のソフトウェアははっきりしている.
彼らにとって,煙のあるところ,その背後には必ず,少しの真実が存在するのである.
そのことを知って,戦略家たちは,かの有名な行動原理を引き出したのだ.
誹謗せよ,誹謗せよ,さすれば常に,何らかの誹謗が残ることになろう!
(J-N・カフフェレ『うわさ』法制大学出版局,58ページ)
〔略〕
「2ちゃんねる」という有名な掲示板がある.
〔略〕
その中のオカルト関係のボードに「糞と学会」と題するスレッドができて,僕やと学会に対する悪口が書きこまれているというので,覗きに行ってみた.
そうしたら,あまりにもデタラメな情報であふれているのに驚いた.
〔略〕
彼らは
「山本弘はこんなことを書いていた」
「と学会の本にこう書いてあった」
と非難するのだが,情けないことにその大半が記憶違い,事実誤認,あるいはまったくの事実無根なのである.
〔略〕
そう,彼らはと学会の本をちゃんと読みもせず,と学会の内情を知りもせずに,頭の中で勝手に妄想(カプレフェが言うところの「火」)をふくらませているだけなのだ.
もっとも,こうした現象は2ちゃんねるだけに見られるものではない.
〔略〕
山本弘 in 『と学会年鑑2001』(太田出版,2001/1/1),p.243-245
長くなるので具体例は割愛しました.
同書を「ちゃんと読んで」確認されたし(笑).
当方もラジオ板等で叩かれたことがありますが,ゴシップの類いについては,事実が書かれているレスは何一つなかったですね.
他の固定ハンドルの皆さんに聞いても,ゴシップが本当だった事例は一つもない.
したがって,少なくともゴシップに関しては,
「たとえソースらしきものが添えられていたとしても,信頼性ゼロ」
と見なしてよいのではないかと愚考いたします.
このように著しく低い原因としては,噂の元元の低い信頼性に加え,悪意による曲解,伝言ゲームによる情報の劣化が繰り返し起こり,そのようになるのではないかと存じます.
消印所沢・改
日記のネタにしましたが,私,SATマガジンで記事書いている事にされちゃいましたよ(^_^;)…
1000人に一人ぐらいは本気にする馬鹿が居たりするので,ホント困るんですけど….
新所沢の三等兵◆Uk
一方,文献で客観的検証が可能な事象を扱う専門板(軍事板は趣味カテゴリーとなっていますが,専門知識が一定以上必要とされますので,事実上の専門板と見なします)では,信頼性はもっと高いのではないかと.
試みに,大雑把に概算してみましょう.
3/22〜4/30の期間における統計:
軍事板からFAQに転載された項目数:76
同期間内に,軍事板ソースの項目で内容に関わる訂正を行った数:7
∴(76-7)÷76×100=90.79%
同様の計算で5月における統計は
(128-13)÷128×100=89.84%
同6月:
(126−5)÷126×100=96.03%
数値が跳ね上がった要因としては,三等自営業氏の回答のものが多かったためと愚考する.
同7月:
(65-5)÷65×100=92.31%
まあ,
・胡散臭そうな回答はスルーしていること
・FAQは現状,専門家が熱心に見ているようなサイトではないので,指摘されないままの誤謬も存在するだろうこと
の2点を割り引くと,
軍事板のレスの信頼性は70%程度
ということになるでしょうか.
もちろん,この70%は,雑談やゴシップの類を含まない,情報のやり取りのレスに限ってのものです.
しかし,こういう低信頼性の問題は,2ちゃんに限った話ではないという情報もあります.
某「へぼ担当」氏の話によりますと,少なくとも原子力関係の記事で,メディアの信頼性は1%にも満たない,とか.
また,軍事関係報道に誤謬が多いことは,マニア筋では有名な話です.
そういうメジャー・マスコミに比べれば,70%程度の信頼度を期待できる軍事板のほうが,はるかにマシと言えるでしょう.
消印所沢・改
・韓国がF-16のブラックボックスを割って解析したというデマ.
・韓国が対馬侵攻を計画し,戦力が南部に移動した時に北朝鮮が攻め込んで朝鮮戦争が勃発したというデマ.
この2つの韓国関連でのデマは,ソースも無いのに何年も前から流布されており,当時私はハン板でこのデマを潰して回っていたのですが,最近になって身近な人がこのデマを信じ込んでいることが発覚し,デマの根絶が出来ていなかったことに失望していた所です.
2chソース.
それだけで何年も生き延びているデマです.
〔略〕
ブラックボックスの件.
http://mltr.free100.tv/faq03x.html#02547
朝鮮戦争勃発原因の件.
http://mltr.free100.tv/faq03.html#朝鮮戦争勃発原因
とっくの昔にFAQで収録されているんですよね・・・
それなのに,未だに大勢の人が信じている.
私も(当時は名無しで)デマだと指摘して回ったんですが・・・何の影響力も無かったんですかね・・・
やはり,相手を説得するにも効果的な火力が必要なんでしょうか.
JSF
たまにあちこちの板で見掛けた話で,ロシアに拉致された漁民を助ける為にウラジオストクまで帝国海軍が艦艇を出して示威行動?をしたという話がありましたが,あれはどうなったんですか?
島の人
一応,今日の日記の題材にしてみました(笑
〔結論から言うと,ガセ〕
眠い人 ◆gQikaJHtf2
イタリア軍が砂漠でパスタの話も 「イタリア軍入門の」 吉川さんの話を聞いてると,嘘のような気がしないでもないけどねぇ……
ベタ藤原
その話ですが,直接,吉川氏に尋ねて,「ガセ」だと確認しました.
消印所沢
私的には牟田口が自分の葬式で,自己弁護の冊子を配った,というのもなんだかなぁ〜 と思っています.
理由
・現物が出てこない.
・『自己弁護の冊子』 と云われるけど,具体的な内容が出てこない.
ベタ藤原
あちこちで見つけられる
「サヨク団体が自衛隊駐屯地前で騒ぐと,阪神大震災の時に自衛隊に助けられた少女に一喝されて黙る」
ってコピぺ.
個人的にはちょと怪しいなと思ってるんですけど,真偽の確認は無理でしょうね.
kitamoto
〔自衛隊の〕中でも噂を聞かないので,良くできた創作かもねぇ・・・
Cpt.hige
個人的にウンザリしてる,軍事板ですら見つかるガセネタ
「大口径火器の人体直接射撃は禁止」
「同様の理由でショットガンも禁止」
「でも鬼畜米兵は装備を狙ったと言い訳する」
で,根拠を聞くとジュネーブ条約とか言うんですよ
お前らせめてハーグ陸戦条約と言えよって感じで萎えます…
あと,湾岸戦争時の米空軍大本営発表の影響かも知れんが,
「制空権さえ取れば敵の野戦軍なんて全滅さ!」
なんて人も居ますねー
ユーゴスラビア紛争すら知らんのですか?ってこれまた萎えです…
他にも
「日本製兵器はクソ(根拠なし),輸入汁!(もっと高くつくよ)」
「ATMの発展によって戦車は無くなる(対抗する兵器があるのは当然)」
「攻撃力が防御力を上回る時代,軽い装輪でいいじゃん(IEDと地雷とかどうなるの?)」etc…
一般人はともかく,軍事板ですらしばしば見かけます.
とにかく厨は戦車は嫌いらしいですね(笑)
陸戦兵器を語るスレッドでは必ず出てきます.
たぶん戦車が陸戦では一番目立っているからだと思いますが.
kitamoto
大口径火器の人体直接射撃が禁止されている事はデマであり,ショットガンは禁止されているわけではない…と言う意見は私も賛成しています.
実際,口径制限を明記している条約は私の知る限りではありません.
しかしどうも米軍の現場(一部?)でそういう考え方がなされていたりするようです.
以下,引用.
あらかじめ断っておくが,50口径(12.7mm弾)はあまりに強力で,これによる対人狙撃は非人道的とされ,通常軍事作戦では,国際法で禁止されている.
だが,同じ50口径の狙撃銃が「アンチ・マテリアルライフル」と呼ばれるように,人でなく装備を撃つのは合法なのだ.
つまりこの時,人間ではなく連中の身に着けている装備品(衣服,ブーツなど)を狙って撃ったのだ,と言い訳できる.
「屁理屈だ」と思うかもしれないが,これは陸軍公認の理屈である.
『第82空挺師団の日本人少尉』(飯柴智亮著,並木書房,2005.8)
米軍が
「国際法の違反行為ではと無い確信してはいるけれど,面倒くさいから人権屋にはそう言っておこう」
「場合によっては本気で国際法違反と解釈される危険があるので,追求された時のための言い訳としよう」
のどちらを考えているのか.あるいは単にこれを書いた著者の勘違いなのかは私には判りません.
執筆当時米軍少尉の著者が「陸軍公認の理屈である」と言い切っちゃってるのが気にはなります.
まぁこれだと,日本人がこんがらがっちゃうのも仕方はないなと思います.
まあ,れっきとした軍人が,「オール・タンク・ドクトリン」なんてやらかしたこともあるし…
消印所沢
戦車不要論は,釣りスレッドのまとめとしてどっかにログがありましたね.
結局その辺の必要/不要な理由ってのは一つではなく,様々な要因が重なって決まってくる事なのでしょうけど,何か単一の理由を付けて必要/不要を短絡的に言ってくる人が多いですね.
物事を多面的に見れないというか何と言うか.
seld
兵器の話ではありませんがー.
皇族の愛子さまを「試験管ベビーだよ」と連呼するヤツがいたので,ソースを問い詰めたところ,週刊誌と皇室問題で妄想記事を書いている海外のゴシップライターさんでした…
昔は2ちゃん情報をそれなりに信じていましたが,今は,特にウヨサヨ関係になりがちなネタや皇室関係では
まーったく信用しておりません.
むーちゃ
戦車不要論と自衛隊少女で思い出したんですけど,「戦車と少女」でしたっけ? 基地祭で全裸の少女と戦車の写真取られてうんぬんって話.
これはガセですかね?
現物見たことないんですが.
萌えダヤン
|Tω)ビクビク
〜/ っ・ω)っ<さすがに今は持ってないけどねー…当時は街の小さい本屋でもあったよねーw
〜/ ´・ω)ミ
某オフ会でネタとして持って来た人が居て,シッカリ現物を確認しました.
確か清岡純子女史撮影だったよな.
ググったらデータ出て来たんで,転載.
別冊プチトマト1「少女と戦車」
1985年1月5日発売
撮影 清岡純子
モデル 名川登紀子&74式中戦車
協力 陸上自衛隊富士学校(w)
落下傘特写 第一空挺団(w)
ちなみに,清岡純子女史は,そのスジでは有名な写真家さんです.(スジがスジだけに)
しかし休日の昼間に,何一生懸命に成ってロリヌード探してるんだ?オレ…orz
新所沢の三等兵◆Uk
>戦車と少女
何年か前にそっち系の所持だけで捕まるように法改正されたので,扱う古書店が存在しない予感.
あの時,いっせいに本屋からそっち系の古書も消えたからなぁ・・
seld
以上,特にことわりのない限り,「軍事板常見問題 mixi支隊」より
久々に本屋に行ったら『軍事研究』2007年6月号が置いてあり,「検証:原子力艦艇の核燃料交換の実態」と有ったのでwktk〔わくわく〕しながら,喜んで買い求めたのですが.騙された...orz
さすがに立ち読みは気が引けるので,最初の数ページ読んで,比較的論証に堪えると判断したのですが,要はいろいろな公式発表や『世界の艦船』誌等で広く周知済みのところがまともだっただけ.
肝心の「核燃料交換」に関する部分は一般に公表されていないため,筆者の方の力量による部分が大きいのですが,
「見当違いもいい加減にしろ.
ATOMICAを参照すれば,間違いだらけなことは明白だ.
自分自身でATOMICAを熟読し,理解出来るようになるまで,顔洗って出直してこい.
金返せ!」
というのが正直なところで.
実際に原子炉の運転,核燃料の調達・交換・管理・廃棄の従事経験を持つ者から見れば,全く持って読むに堪えない代物でした.
特に一番肝心な最後の3ページの記載では完全に落第.原子力系の大学卒業も無理,と断言できるほど酷い物でした.
最後に日本独自の原潜建造論を批判する下りがありましたが,そのように批判できるほど,筆者の方の認識も当てになる物ではない,との印象を持ちました.
……と言うわけで,一番肝心な最後の3ページだけは間違ってもまともに受け取らないように注意願います.
すなわち,特集記事の「検証:原子力艦艇の核燃料交換の実態」は,羊頭狗肉,記事として成立しないと言えます.
軍事評論家を名乗るのは別に構いませんが,どうも『軍事研究』であっても,原子力・核兵器関連の記載の信頼性はなぜか「テクノバーン」級(笑)ばかりと言うことで.
『軍事研究』に限らず,軍事関連の書籍で原子力・核兵器関連の記載が有る場合,難解な部分でも一生懸命情報を仕入れて,何とか記載しようとする努力は評価しますが,一度でも良いから出版する前に,原子力関係の専門家に査読していただいた方が良いように思えます.
私の正直な感想では公開文献,公開資料等に基づく物(スペックなど)に間違いは少ないものの,こと理論や用語,概念になると,途端に読むに堪えない間違いが多く,技術的に全く理解していないが為に,結論として明後日の方向(テクノバーン級)に向かっている物ばかり.
この件に関する軍事評論家の技術的な記載で,信頼に足りうると思えたのは,今までにただ1冊.「アンドレイ
V ポルトフ著『ソ連/ロシア原潜建造史』(海人社,2006)位でしょうか.
余程,米海軍,もしくはロシア海軍と繋がりが深く,かつ技術的な裏付けがない限り,全く持ってトンデモレベルなのは寂しいところですが,その機密性からやむを得ないことかも知れませんね.
ちなみに「トム・クランシー」レベルならどこにでも転がっていますが,これは原子力専門の人間から見れば大学1-2年生レベル.
それより,そこら中にある原子力発電所のパンフレットや原子力安全白書等の政府刊行物,ATOMICAの方が余程詳細な記載があります.
これがこと原子力・核兵器関連だけならいいのですが,レーダーや通信機器,その他テクノロジーなども同じレベルだったら.そう考えると薄ら寒い物がありますね.
以上,かなり...orzな気分ですが,ご参考まで.
〔略〕
あの記事で言えるのは
「そのような認識で原子炉を扱ったら,例え『遠隔操作』でごまかしても,死人が何人出ても足りないぞ!
工場にいる従業員全て殺す気か?
ロシア人もびっくりだ」
ということで.生半可な断片的な知識を振りかざすと,恥をさらすどころか,信用すら失いかねない例だと考えています.
ちなみに私の知る限りでは,軍事用原子炉の燃料については肝心な部分が公表されていない事が多いため,確定的なことは言えませんが,燃料がアルミやジルコニウムとの合金のようなレトロな形を取っていても,本当かどうかはともかく,不思議ではありません.
MTR型の燃料でググってもらえれば,理解していただけるかと.
ただ,実際はジルコニウム合金(ジルカロイ),または別個の物
(こちらは支障が起こり得るため,口外できません.<これを挙げなかった段階で理解していない,または情報を入手できていないことは明白なのですが,余程の専門家でない限り,指摘するのはまず無理でしょう.
ただ,原子力系の学生さんなら図書館を回れば,探し当てることは不可能ではありません)
を使用している可能性が高いのですが.
こうなったら,大学院の試験として間違い探しを行ってみても,おもしろいかも知れませんね(汗).
山ほど有ります.
〔略〕
〔なお,〕一部分ですが,具体例及び問題となる理由などを提示しました.
細かく指摘すればきりがないのですが,おおざっぱにくくって下記のように13カ所指摘(一部補記,誤字訂正)しました...orz.
以下,ご参考まで.※
なお,記事への是非はともかくとして,筆者殿への誹謗中傷を行う意図は全くないことを重ねてお断りしておきます.
※本サイトでは,艦船メカニズムに関するページに纏めて掲載予定.
「リレーって何ですか」の検索結果 約 316 件中 1 - 10 件目 (0.22 秒)
マスコミの人間に脳味噌がないのはお約束だ.
ろくに調べもせんで適当に記事を書くのが仕事だからな.
それで間違いを指摘すると,「あなたたちが分かりやすく説明しないからだ!」と逆ギレするか,無視するのもお約束.
異常にプライドが高いか,真に鈍感でなければ,あの程度の「くぉりてぃー」で情報を流すことなど,出来ないはずですからね.残念なことですが.
能登の地震の時や,ボンバルディアの胴着事故の時もそうだけど,下調べしないで会見に出て,わからない単語があると逆ギれすんだよな…>マスゴミ
それどころか,ミスリードする傾向がマスメディアにはあるという指摘もなされている.
以下引用する.
〔略〕
山本夏彦氏の名著『茶の間の正義』の一節を紹介しよう.
この本に含まれる「果たして代議士は犬畜生か」で山本氏は
「昭和初年,私がまだ子供だったころ,新聞は毎日財界と政界の腐敗を書いた.
あんまり書くから読者は信じた.
いっそ殺してしまったらと,若者たちは井上準之助を,高橋是清を,犬養毅を,その他大勢を殺した」
と書いたのに続けて,
「古いことでお忘れなら,吉田茂首相を思い出して頂く.彼は歴代宰相のうち,最も評判の悪い人だった.
新聞は365日,彼の悪口を言った.
しまいには犬畜生みたいに言った.
カメラマンに水を浴びせたと,天下の一大事みたいに騒いだ.
当時,彼がテロに逢わなかったのは僥倖である」
「人をほめて面白く読ませるのは至難である.
悪く言って面白がらせるのは容易だから,易きについたのだと私は思っている」.
しかるに
「その同じ新聞が,近頃手の裏返して吉田老を褒める.
戦後首相の第一人者,チャーチルに匹敵する大宰相などと褒めちぎる」
とその豹変ぶりを笑っている.
〔略〕
吉田の名を歴史に留めた事件のひとつに「バカヤロー解散」がある.
これはネーミングが悪い.イメージをミスリーディングする.
「バカヤロー解散」というからには,傲岸不遜な吉田茂がマイクを手に議会の壇上から大音声を張り上げ,「バカヤロウーーーーーー!」と叫んだかのように子供達は思う.
しかし実際は,野党の西村英一があまりにくだらない質問を続けるので,議席に戻るときに「小声」で「バカヤロ」と呟いたのをたまたまマイクが拾ったというだけのことで,今見ると
「なんでこれが大問題になって議会を解散しなければならないんだ」
と怒りたくなるようなものだったのである.
〔略〕
塩津計 in 『bk1』,2007/05/05 13:38:21
▼
[quote]
森 〔略〕
たとえば〔2000年6月の〕総選挙中,私が遊説先で
「選挙に関心がない人はそのまま寝てしまってくれればいい」
と発言したといって,厳しく批判されました.
私ほど選挙について詳しい人間が,「寝ててくれればいい」なんて言うはずがないんだよ.
――しかし,発言されたのは事実でしょう.何もないのに記者が想像で書くことはできませんから.
森 それが僕とマスコミの戦いなんだよ.
あの遊説は新潟でした.
そして,遊説前の週末に新聞各紙が初めて選挙戦の予想を報じていたんですが,どの新聞も全部「自民圧勝」と書いていた.
僕はこれは危ないなと判断した.というのも,各紙が記事の根拠にしている世論調査は,公示直前か直後ぐらいに実施している.
だから,有権者の多くがまだ誰に投票するか決めていない.
すでに決めている人だけが,「自分は自民党だ」「自分は民主党だ」と答えている.
それに基づいて報じているんです.
まだ考えてない,決めていないという人が4割ぐらいいるわけです.
だから僕は
「今朝の新聞を見て非常に怖かった.
『自民圧勝』と書いてある.
そんなことはありえない.
これから後半戦,今まで選挙に無関心だった人が,このまま無関心であってほしいと願うかもしれないが,そんなことはないだろう」
という趣旨のことを言ったわけですよ.
ところが新聞やテレビは,
「そんなことはないだろう」
という部分は切ってしまう.
そして選挙中,繰り返し報道された.
――発言を詳細に報じた記事を見ると,森さんは次のように発言しています.
「まだ決めてない人が40%ぐらいいる.
そのまま『関心がない』と言って寝てしまってくれればそれでいいんですけれど,そうはいかない」
ところが,「そうはいかない」という部分がテレビでは切られたわけですね.
〔略〕
――それにしても,森さんは首相時代に失言が多かったですね.サービス精神が旺盛なためですか.
森 失言が続いたんじゃない.君らマスコミが失言にしたんだよ(笑い).
ひとつひとつを検証したら,何でもない発言なんだよ.
〔略〕
一部のマスコミは何でもいいから森内閣を批判することしか考えてなかった.
僕が演説などで使った引用やたとえ話を次々と問題として取り上げていった.
たとえば2000年6月,首相就任後,初めて地元の加賀市を訪れたとき,支持者らを前に「銃後」という言葉を使って
「地元の選挙をよろしく頼む」
と言ったんだよ.
そうしたら
「戦争用語だ」
って批判された.
演説を聞いていた一線の記者たちは,演説内容をそれぞれ本社に送る.
すると彼らの上司が
「おもしろいから書け!」
と指示する.
ところが若い記者たちの中には
「ジュウゴってどういう字を書くんだ」
とか言ってる者もいたんだよ.(笑い)
――言わなくてもいいことを言っているようにも見えますね.
森さんとは対照的に,小泉さんは余計な発言をしない.
そもそも,小泉さんの発言は起承転結がなくて,短いワンフレーズですから,一部だけを切り取って報道することができないですね.
森 小泉君にとって僕は反面教師だったかもしれないな.
僕のようなことはやらないでいこうと考えたのかもしれないよ.
[/quote]
―――『森喜朗 自民党と政権交代』(森喜朗著,朝日新聞社,2007/10/30),p.232-236
[quote]
森 首相当時,新聞には
「森首相はアフリカを訪問するというが,新年の挨拶の名刺配りに行くのか」
と書かれたりした.だれもアフリカに関心を持っていないからね.
ところが,CNNは私がアフリカに行くことをトップニュースで扱った.
「日本の森総理がアフリカに渡った.
21世紀初頭の日本の外交政策に,世界は目を向けなければ行けない」
という報道だったよ.
ヨーロッパの首脳に会うとみんな,
「アフリカは何とかしなければならん問題だ」
と言うんだ.
ところが,何かやろうとすると,かつての宗主国だから複雑な問題があるんだ.
ちょうどわが国が中国や韓国に何かしようとすると,必ず過去の歴史問題が出てくるのと同じだね.
その意味で,
「日本に先頭切ってやってもらって,われわれがそれを手伝うというスタイルがいちばんいい」
と言うんだ.
[/quote]
―――同,p.249-250
[quote]
森 間が悪かったというか,僕のイメージを悪くしようとかダメにしようとか思ったら,マスコミは何でもできるんだね.
あのときはテレビが毎日のように「えひめ丸」が傾いている映像と僕がゴルフしている映像を繰り返し流した.
ところが,そのゴルフをしている映像は,真夏の箱根で撮ったやつですよ.
半年も前に撮ったビデオを,繰り返し使ったわけですよ.
[/quote]
―――同,p.265
上記記述の信頼性だが,以下を見た限りでは,特に問題はなさそうに思える.
[quote]
森氏の話は事実関係の再現に比重が置かれていた.
〔略〕
ある意味でジャーナリスティックでもあった.
〔略〕
そればかりか,場所や日時も極めて正確だった.
編集の過程で,古い新聞記事や関連資料などで発言内容をひとつひとつ確認したが,完全な記憶違いというのはほとんどなかった.
[/quote]
―――薬師寺克行 in 『森喜朗 自民党と政権交代』(森喜朗著,朝日新聞社,2007/10/30),p.292(あとがき)
▲
一方,少なくとも「2ちゃんねる」その他ネットでそのようなミスリードをしようと試みれば,それが万人に開放された環境である限り,批判意見が出てくる可能性が高い.
その点においては,むしろネットのほうが情報の信頼性の点では優れているとさえ言えるだろう.
(逆に言えば,コメント欄を閉じているようなブログなどは,ミスリードの危険性があるということにもなろう)
また,
「安部政権の倒閣を企てた官僚たちの二重クーデター」(田原総一朗)
によれば,
>マスコミはなんだかんだいっても主な情報源は官僚たちだから,
>官僚たちが反安部政権になるとマスコミも安部不支持となるのだ
>マスコミというのは一見"官僚叩き"に見えるが,
>重要な情報源である官僚たちと徹底的に戦えないのだ
という.
これはつまり,美味しい情報源に対しては大手マスコミが腰が引けることを意味している.
これはネット・メディアには見られない弱点である.
さらに,
週刊メールジャーナル No.391(2007/7/18付)
では以下のように指摘されている.
>マスコミも商業主義の中で棲息している以上,権益を侵すものに対しては,
>「建前」をかなぐり捨てて反発する.
〔略〕
>公取委の竹島一彦委員長は,「吠えない市場の番人」とヤユされた公取委を,
>戦う集団に変えた人である.
〔略〕
>マスコミ各社は,戦う「竹島公取委」を称賛した.
〔略〕
>だが,組織としては,別の反応を示したのである.
>〔新聞宅配制度を守るための〕「特殊指定」に積極的な意味を
>見出せない竹島委員長は,一昨年,指定解除を持ち出した.
〔略〕
>その竹島氏の留任が決まった.
〔略〕
>〔安部政権は〕「竹島留任」で,主要新聞を敵に回してしまった.
> その新聞の身勝手さは指摘されてしかるべきだが,
>参院選の〔自民党〕劣勢にさらなる火をつけたことは,
>いかんともしがたい事実なのだ.
ネット上にも権益がまったくないとは言えないが,新聞ほど強固なものは見当たらない.
その点でも大手メディアには,ネット・メディアには見られない弱点があると言えよう.
※ただし,参院選の自民党惨敗の原因については,「マスコミの扇動」だけではない,もっと根源的な問題があることが指摘されているので,念のため.
詳細は以下参照のこと.
参院選総括
(前編):自民党を崩した史上最強の野党.
(中編):自民・民主への愛ある毒舌.
(後編):「93年組」への猛ゲキ.
続・参院選総括:「友情と打算」の自民党支持者に何が起きたのか.
(前編) (中編) (後編)
とはいえ,ネット情報の多くは現在も,大手マスコミの情報の引き写しでしかない.
要は,大手マスコミの弱点をしっかり頭に入れつつ,その上で上手に活用すればいいんじゃないの?という平凡な結論に落ち着くだろう.
【関連リンク】
「gigazine」■メディア・ここまで「捏造」するか大マスコミ
(メディア,朝日新聞の「声」欄の投稿に掲載時には編集が加わっている)
「gigazine」■新聞社で読者投稿欄の原稿修正をしてた者ですが
- くろいぬの矛盾メモ
(メディア,読者投稿欄の原稿修正についての経験談)
『これでも朝日新聞を読みますか?』(山際澄夫著,ワック,2007.12)
【質問】
さくらちゃん募金事件とは?
【回答】
2006年9月,難病幼児,上田さくら支援のための募金活動がネットで批判され,今度はその批判が毎日新聞に叩かれた事件.
佐々木俊尚によれば,募金活動への批判は主として2つ.
・上田さくらが渡米して心臓移植を受けることになれば,その代わりに心臓移植の順番待ちをしている一人が,移植が遅れることになり,最悪の場合,それが原因で死に至る可能性がある,という倫理面.
・募金の行方が不明確であり,かつ,上田さくらの両親が高給取りで,東京近郊に不動産を所有している点.
資産は所持したまま,募金で手術費用をまかなおうとする姿勢が問われた.
これに対し,毎日新聞は2007年元旦の1面トップ連載記事『ネット君臨』(連載担当:池田昭編集局次長)において,「匿名による誹謗中傷」のみを取り上げたという.
同記事で同紙,I記者の取材を受けたハンドル・ネーム「がんだるふ」は,
「恣意的に発言を処理された」
と抗議したものの,記者側はほぼ黙殺したという.
詳しくは佐々木俊尚著『フラット革命』(講談社,2007/8/6),p.19-53を参照されたし.
事件の一側面だけを切り取って,恣意的な記事を作り上げたという,新聞では良くあるパターンだが,ネットの匿名言論への敵意を池田が剥き出しにしているという点が興味深い.
池田の態度はホホイを想起させる.
池田の肩書きから考えて,ホホイと同年齢以上と見てよく,ネットの匿名言論への敵意は,ある年齢以上の世代が共通して持っているものなのかもしれない.
【関連リンク】(上掲書の巻末一覧による)
「シム宇宙の内側にて」:さくらちゃんを救う会に募金しても人命は救えない
「まいまいクラブ」:「ネット君臨」
【珍説】
「2ちゃんねる」=インターネットで,匿名で何でも書き込める便所の落書きみたいな掲示板.「噂の真相」はこれに負けて廃刊したようなもの.長崎バスジャックの犯人少年が殺人予告をしていた.小林よしのりを殺すという話も頻繁にある.左翼運動家もカルト宗教団体も犯罪者も匿名で作為的な書き込みをする.自意識が肥大した者も必死で何かを主張する.嫉妬・憎悪・欲求不満の捌け口としては必要か?
小林よしのりアシスタント in 『SAPIO』 2004/6/9号,p.56欄外
軍事問題常見板のこと
〔略〕
結局これは2chのまとめサイトであり,そういう点では客観性というものを期待してはいけないサイトである.
2ちゃんねるは確かに一つの情報源には違いないが,そこに書いてある事に対して,犯罪行為になる場合ははともかく,一般に無責任であることが特徴である.
またその無責任さが人気を呼んでいるとも言えるだろう.
(もっとも名誉棄損的な言動はかなりあるように見受けられるが)
ということはつまり,2chないし,そのまとめサイトは,参考にはなるが依拠すべきではない情報源ではないだろうか.
[/quote]
【事実】
おかしいなあ,「小林死ね」なら希に見る(でもコヴァ板ですら今は殆ど見ない.どちらかといえば小林は今や憐れみの対象)が,「殺す」なんて一度も見たことがないぞ.
だいたい,ヘタに「殺す」なんて書いたらターイホなんてことになりかねないので,小林に限らず,「殺す」なんて「2ちゃんねる」では殆ど皆無なのだけどなあ.
この時浦とかって人は,ホントに「2ちゃんねる」見たことあるの?
それに,どの板を見たのか知らないが,学問系の板と,ニュース系の板では雰囲気もがらりと違うんだが,その一面だけを取り上げてレッテルを貼るってのは,「左翼運動家」の手口そのものだと思うがなあ.
>匿名で何でも書き込める便所の落書きみたいな掲示板
……いや,掲示板ってふつー誰でも匿名で何でも書き込めるもんだし(厳格な意味で言えば,匿名ではないけど.つきとめようと思えば警察とかなら書いた人間突き止められるから,それも,どの掲示板でも同じ)
2ちゃんにもそれなりにガイドラインあるし.
また,佐々木俊尚によれば,確かにネットの世界には匿名による荒らしや誹謗中傷,罵詈雑言があふれており,そういった部分だけ見れば「便所の落書き」であろうが,ネットは玉石混淆のノイズの集積から成り立っており,そこから有用な情報を拾い上げるための能力が必要であるだけだという.
同氏はその一例として,『電車男』を取り上げている.
書籍の形で刊行されているそれは,非常に読み易く,起承転結がきちんとある構成になっているが,オリジナルの2ちゃんねる上のそれは,大半はノイズであり,罵倒コメントも非常に多いという.
電車男の物語が波乱万丈の美しい物語として読むことができるのは,その膨大なノイズの中から,内容のある良い書き込みだけを拾い上げる編集者の能力があったからだという.
そして,2ちゃんねる利用者も多くは,その拾い上げ作業を無意識のうちに行っているのだ,と佐々木は述べる.
この拾い上げの能力に欠けていると,ノイズや罵詈雑言ばかりが気になり,話の流れを掴み取ることができないのだという.
また,誹謗中傷の面についても,リアル社会の写し絵に過ぎないと彼は言う.
以下引用.
[quote]
インターネットの世界は,しょせんはリアル世界の写し絵である.
リアル世界にもすばらしい文章を書ける人,他人を感動させることができる人,他人を説得できる力を持っている人がいるのと同じくらいに,人を呪詛するしか能力のない人やつまらない揚げ足取りに終始している人物がいる.
ただリアル社会では,言論の空間は新聞やテレビ,雑誌などにコントロールされているから,そうしたつまらない言論がパブリックな場所に現れてくる可能性はきわめて低い.※
しかし中央コントロールの存在しないネットの世界では,そうしたひどい言論が簡単に表出してくる.
―――『フラット革命』(講談社,2007/8/6),p.29
[/quote]
※私見では,少なくとも軍事学方面から見れば,つまらない(だけでなく誤った)揚げ足取りはしばしばマスメディアでも行われているわけだが.
(また某原子力関係者によれば,原子力関係記事もつまらない揚げ足取りでしかないことが多いという)
さらに,誹謗中傷と批判とが紙一重である可能性が少なくないという.
書かれた相手にとっては根拠のない中傷にしか思えなくても,第三者が読めばまっとうな批判と受け止められる書き込みも少なくない,としている.
以上の考察の上で,佐々木は以下のように,結論近くで述べる.
[quote]
そうしたインターネットのしくみを理解せず,一方的に匿名言論のひどい部分だけを批判し,「だから匿名はだめなのだ」と主張しても,説得力に乏しい.
―――上掲書,p.34-35
[/quote]
珍説者の主張も,まさにそのような理由により,説得力に乏しい.
詳しくは佐々木俊尚著『フラット革命』(講談社,2007/8/6),p.29-35を参照されたし.
そもそも,各種の板によって雰囲気も論調も異なることがある「2ちゃん」を,十把一からげにして
「2ちゃんとはこれこれこういう場所なんだから,そこからのまとめサイトなど信頼できない」
などといい加減なまとめ方をしているほうが,よほど珍説者の述べる文中にある「無責任な言動」,「偏見」の類でしかなく,珍説者は自らの非客観性さを根拠にして,他人の「非客観性」(と彼が考えているもの)を批判するという矛盾に陥っている.
【珍説】
何がインターネットだ.
普段,友達もいない孤独なエセホシュ国家主義者どもが,ネットで匿名で吠えまくり,イラク邦人人質事件のときは「自作自演」の虚報を流して,「自己責任」という国家の必要性をなくす方向へ世論を誘導したりする…
ネットなんかせいぜいそういう馬鹿のガス抜き広場じゃないか…
小林よしのり in 『SAPIO』 2005/6/8号,p.59
【事実】
まず事実関係として,イラク邦人人質事件に関するくだりは完全に誤り.
自作自演臭いというのは田岡俊次すら言っていたことであり,疑われる要素も多分にあったことを考えると,ネットに特有のものとはまったく言えません.
また,「自己責任」を最初に言い出したのは朝日新聞です.
これはフリー・ジャーナリストを自社の記者の代わりにイラクへ派遣していたことを批判されたときに持ち出されたものです.
市井に上がったほうの自己責任論は,自衛隊撤退まで要求し出した,人質の家族へ向けての「そこまで要求できる権利はないだろ!」的なツッコミとして言われたものです.
なぜか人質の家族のアイタタな言動については,3邦人人質を擁護する立場の人々は隠蔽したがる傾向がありますが,それはかえって胡散臭さが増すだけなので,もうやめたほうがいいでしょう.
ネット全般に関して言えば,極右から極左まで満遍なく存在しており,
>友達もいない孤独なエセホシュ国家主義者ども
だけであるかのような言説はいただけませんね.
それに「友達もいなさそうな孤独なエセホシュ国家主義者」というのは,小林よしのり信者であることが多いのですが.
詳しくは2ch.コヴァ板(正式名称:ゴーマニズム板)を参照してください.
また,ネットは世界に向かって開けていますので,小川和久から辻元清美まで,ミアシャイマーからホホイまで,満遍なく意見を収集できます,その意思さえあれば.
要は巨大なデータ・バンクなのです.
その一部の記述が気に入らないからといってネット全体を否定するのは,百科事典の一部に誤字脱字があるというだけで百科事典を捨てるお馬鹿さんと同類です.
【小林主体思想】(別名:マルチ・スタンダード)
日本でも中国でもインターネットで育っているのは「プチ・ナショナリスト」である.
覚悟なき「プチ・ナショ」は,その時代の大衆の欲情と結託する.
〔略〕
中国にせよ日本にせよ,「物欲」にまみれた者たちに,国の歴史を運命として引き受ける愛国心が育つだろうか?
小林よしのり in 『SAPIO』 2005/6/8号,p.59
【事実】
上述のように,そもそもネットについての小林の認識はデタラメですので,論の出発点からして論外です.
また,
>国の歴史を運命として引き受ける愛国心
とやらが具体的にはどんなものなのか,小林が説明したためしも一度としてありません.
始めから終わりまで,小林の脳内でしか通用しない「論」ですな.
【質問】
2ちゃんねる利用者の年齢層は?
【回答】
「消費者メディア調査」(日本広告主協会Web広告研究会が2007年11月28日発表)によると,年齢別上位順に以下のようになるという.
30歳代=30,7%
40歳代=21,9%
13歳〜19歳層と20歳代が同着=15,0%/各
50歳代=8,6%
12歳以下=5,0%
60歳以上=3,9%
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0511/29/news004.html
の,2番目のグラフをクリックすると拡大して見ることができる.
◆◆◆2ch.軍事板関連
【質問】
2ch.軍事板はいつできたのですか?
【回答】
[1] 投稿者:ひろゆき 投稿日:1999/06/13(日) 23:48
軍事、諜報活動掲示板です。
【質問】
何で軍事板って,右的な思想の方が多いのですか?
【回答】
あなたの中での「左翼」が,「敵性言語禁止」と同じ思考で軍事知識を学ばないからです.
左翼端から見りゃ垂直尾翼だって右翼(笑).
軍板住人は現実主義的なだけ.
軍事という現実の前には中道よりに成らざるを得ん.
例えば,軍事板で民主党支持者が少ない(いない)のは,対抗予算案で「防衛予算前年比5000億円削減」とやってしまったから.これだと確実に国防が崩壊する.
韓国人が少ないのは,MARINEという元韓国海兵隊のコテハンが裏切り行為をしたから.
本国の掲示板で
「2chで情報収集しています.あいつら馬鹿だから機密情報も教えてくれる」
と言っていたのがバレた.
もう三年も前の話.
共産党支持者は普通にいる.現実社会の比率よりも多いくらい.共産党の平和委員会なんて,軍ヲタの巣窟だぞ.
左翼の軍ヲタもいます.宮崎駿とか.
【質問】
半分ネタですが.
「板に総意は存在しない」と言いますが.総意とまではいかなくても「傾向」みたいなのは実在するんじゃないでしょうか?
軍事板で言えば,社会党,公明党,ガンヲタ,よしのり,特定アジアなどが好かれて無いであろうことは軍事板住民なら分かるわけで.
OOM-7大佐 in mixi支隊
【回答】
それらが好かれていないのは,言っている事に間違いがあるからであり,一部の輩は間違いを指摘されても納得するどころか強弁をして,自分の考えを強要して来るからであって,「ガンヲタだから」とか,「コヴァだから」だけとは言えないでしょう.
ちなみに私は,「機動戦士ガンダム」はアニメ作品としては大好きですよ.あくまでも「ファンタジー」としてですが.
新所沢の三等兵◆Uk in mixi支隊
ただし,
「軍事板の神はT72
軍事板のアイドルはチハたん
軍事板のセックスシンボルは柏原芳恵」
だけはガチ.
【質問】
初心者質問スレッドって,ネクロマンサー立寄所なん?
【回答】
似たようなもの.
名無し上級大将◆80fYLf0UTM
【質問】
初心者質問スレッドを頻繁に荒らしているのは何者ですか?
【回答】
権威落としの一種だろ.
とんちきな安全保障論を持ってる勢力からは,軍事板はそれなりの影響力=権威があるように見えたんだろ.
最近の連中は,草の根で徹底的にいちゃもん(論戦にあらず)吹っかけて,無視されれば勝利宣言して,反論されれば,いちゃもんをつけつづけて反論者を疲弊させる.
最初から,まともな論戦をしようなんて気もないし,釣られるようなアホが居るおかげで,質も下がるんだから.

【質問】
なぜ軍事板では政治の話が敬遠されるのですか?
【回答】
特定宗教や思想に限らず,軍事に無理やり宗教や政治を絡めようとしてくる人間はウザがられる.
軍事は言ってしまえば道具なので,道具は意思を持たない.
ゆえに何か特定の宗教や思想や政治色に染まるものではなく,宗教や思想や政治に関わる人間が「目的を達成する手段」として軍事を「使用」するというだけの事.
が,しかし,世の中には「軍事=何かの思想に凝り固まった存在」だと変な思い違いをしている人間も多い.
そしてそいつらは多くの場合,その思い違いを押し付けてくるのでウザい.
また,初心者質問スレッドでは,で政治に関連する質問が敬遠されているのは,質問を装った自己主張をする
方があとを立たず,またそれに反応する住民も数多いからです.
きわどい質問に対して適否判定の議論が発生することもありますが,その議論だけでも当スレッドの機能を停止させてしまうに十分すぎるため,すべての政治的質問が問題視されています.
当スレッドを1〜2日もROMしていただければ,ご理解いただけると思います.
政治に絡む質問でも,質問文を十分に吟味し,その内容が識者の関心を惹起するものであれば,良質な回答がつくことがあります.
が,このような回答者は絶対数が少ないため,1〜2日ぐらいは気長に待ちましょう.