c
「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ サイト・マップへ
※ 軍事に直接関係しない,メディア・リテラシー総記については,FAQ of FAQで扱います.
「D.B.E. 三二型」(2012/02/08)◆ 読み応えのある”オススメまとめwiki”を教えてくだしあ
M_A_Suslov in twitter
Wikipediaにいい話かいてあると,[要出典]タグ貼って台無しにしたくなったりする.
「MURAJIの戯れ言」◆(2010/05/24)ウィキペディアにおいて削除を免れた悪ふざけとナンセンス
「OSINTSUM」◆(2011/06/20)グローバルセキュリティー,有料化
「インテリジェンスと軍事など」◆(2011/06/29)日本のネット情報の現状:英米
「源清流清 ―瀬畑源ブログ―」◆(2011/04/08)国立公文書館,宮内公文書館,外交史料館利用規則まとめ
「週刊オブイェクト」◆(2010年04月28日)在日米海軍司令部が驚愕する日本の報道記者の軍事知識レベル
「スパイ&テロ」◆(2011/05/14)『軍事研究』を著名評論家が絶賛
「地政学を英国で学ぶ」◆(2010/07/02)ローガン vs ヘイスティングス:軍隊の報道をめぐる戦い
「はちま起稿」◆(2012/02/18)有志が作った2chのレス検索出来るサイト『2gle』が凄いと話題に
「ぶる速-VIP」◆(2010/07/02)戦争映画にありがちなこと
「リアリズムと防衛を学ぶ」◆(2010/04/30)マスコミの軍事リテラシー不足の問題
「隣人注意報」◆(2014/10/31) 読書って奥が深いんだと思い知らされた体験
「ワールド&インテリジェンス」◆(2012/08/24)戦場取材について
【質問】
作戦が理解できるような詳しい本orサイトはありませんか?
軍艦について理解できるような詳しい本orサイトはありませんか?
海戦について理解できるような詳しい本orサイトはありませんか?
軍用機について
軍装について
銃について
……
……
【回答】
いつの時代の,どの戦争における,どの国のものをお知りになりたいのか,また,どの程度理解したいのかがわからないと,お薦めできる資料を特定できません.
上記項目は時代や地域によって異なりますし,理解程度によっても,お勧めできるものが違ってくるからです.
【質問】
イラクなどに従軍カメラマンとして米軍について行ってるカメラマンは,自腹でついて行ってるんですか?
それとも米軍に世話してもらってるんですか?
【回答】
軍に同行してるカメラマンは軍の公報担当の兵士だ.
メディアのカメラマンは自腹だったり(フリー),社が経費を負担したり(まぁ身分は会社員だな)する.
メディアのカメラは戦場には行けない.
戦闘が終わった後に,米軍兵士の護衛(実質は監視)を受け,前線の安全なところまで運んでもらう.
もちろん,自分がいる近辺で偶然戦闘が始まった場合は別で,イラクではこうゆう事態が頻発するのでカメラに死者が写ったりする.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
日本のマスコミの軍事関連報道は,誤った知識で世論をミスリードするものが多いのですが,軍事マニアは新聞社にはいないのですか?
【回答】
当方,某新聞社系マスコミの社員ですが,皆さん程度の知識は持ち合わせており,ドシャミン政党・団体の理屈の馬鹿馬鹿しさぐらいは笑い飛ばせるのですが,悲しいことに社内で誰もほめてくれまへん.
勿論,防衛・軍事関係の仕事なんか回ってきまへん.
新聞記者の持ち場は基本的に縦割りなので,防衛に関する官庁を担当するか,専門取材班に入らないとそんな仕事できやしません.
基礎知識は彼らより「超えられない壁」をはさんで上だと自負してますが,いかんせんそういう技能・スキルは評価されませんので…
的外れの記事が大きく紙面に踊ってるの見ても,歯噛みするだけで何もできずすみません.
回線切って(以下略
また,次のような諸点も指摘されている.
日本の新聞記者とアメリカの新聞記者の根本的な違いは,「素人記者」か「専門記者」かにある.
日本の新聞社のシステムは,政治部記者の場合は官邸や自民党・野党・外務省などの取材先を1〜2年で次々に変わるシステムだ.経済部記者も,財務省や兜町,経団連のクラブなどを次々変わる.一つの取材部署に3年以上いる事は,まずない.
これでは専門記者は育たない.日本の新聞社は,専門記者を育てないシステムになっているのだ.
地方の支局から東京に上がり,各部署を1〜2年サイクルで転々としている内に,デスクに上げられる.
取材に飛び回る記者たちは,若くて専門知識がないことから,「少年探偵団」とも言われる.
45歳前後になると,デスクや管理職に就かされ,取材現場を離れてしまう.45歳を過ぎると,多くの記者は,書く場所を奪われてしまうのである.
一方,ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズはもとより,米国の有力紙は多くの専門記者やコラムニストに書かせている.
また,アメリカの新聞は,専門記者でないと採用してくれない.専門記者でないと生き残れない.
外交の専門記者は,国務省を10年も20年も担当する.ホワイトハウスや国防総省,議会担当の記者も,10年以上の経験者が多い.
〔略〕
外交やホワイトハウスの専門記者だからこそ,大統領や国務長官に厳しい質問をぶつけ,丁丁発止で遣り合えるのである.
(重村智計 from SAPIO,2003/7/9,p.26)
・テヘランで,911犠牲者追悼の為の集会に五千人が集まった.
メディアの目線はそういうところへは向かない.
未来のない報道はしてほしくない.
コソボでも,口も聞きたくないと言っていた連中が,1年後には平気で話をしていた.
ハマスは,行政がやらない福祉をやるから支持されているので,テロをやるからではない.
しかしメディアは,反米デモを支持する人を探し出して記事を書く.
記者は,取材を短期間で終えなければならないため,出発前には既に記事を作っており,その記事に合う人間なり事象なりを現地で探し出しているに過ぎない.
デモの行われている路地裏では,普通に主婦が洗濯しており,そういう人々は平和を望んでいる.
人が生きるということは多面的であり,メディアは単相的になる傾向がある.
長倉洋海講演会,2003/5/3,抜粋要約
今日(2006/8/23),テレ朝で塩ジイ(塩川正十郎)がいいこと言ってたお・・
「マスコミの人間こそ,世間とまったく乖離した世界にとじこもってしまったのでは?
記者クラブとTV局舎,新聞社屋の往復と,最初に結論ありきの記者の目では,本当の世間,世界がみえないのでは?」
鳥越が不服そうだったお.
【質問】
軍事を得意分野としている記者が,その分野の専門取材班に入れないのは何故ですか?
【回答】
簡単に言えば,社内での身分がそうでないからです
新聞社に入社した記者の人事異動は大体
入社(→地方支局数年)→本社記者→本社もしくは地方機関でのキャップ→サブデスク→デスク→管理職
というエスカレーターか
入社→地方支局数年→どこか空いてる部署の繰り返し
の2種類がありまして,前者の中でスクープ(一面アタマ)回数が多かったり,重要部署(政治部の官邸・官庁回り,社会部の警視庁・五大都市の警察本部,都道府県庁担当)を長く担当する人が,いわゆる「コース」(官庁でいうキャリア)です
で,それぞれの身分は入社10年目ごろにはほぼ固まり,それぞれの間に「超えられない壁」が厳然と発生,同期入社同士のヒエラルキーが完成します.
専門記者としてお呼びがかかるのは,「コース」の記者のみで,彼らには専門教育(外部研究機関への出向,社費留学含む)が施され,エキスパートとして社の重要な頭脳になります.
惜しむらくは,軍事関係でこういう専門家養成はまだ十分にされておらず,素人が知った風に書かざるをえないという,お勧めできない状況があるのですが.
で,自分は非エスカレーターなんです(今の職場では社歴・立場上は伍長クラスですが).
こういう人間のいる取材部署はリストラの繰り返しで今や,スクープ以前に原稿の量を維持することに汲々とする状態です.
「少ない兵員(記者)で最大限の戦線(紙面クオリティ)の維持」という技能には自信がありますが,新聞社ではそんな技能は人事の評価対象外になっています.
それに当方の軍事知識は独学なもので,目に見える学歴・資格としてアピールできないのも事実です.
長々とすみません.窓際社員のボヤキとお聞き流し下さい
(同)
【質問】
以下の見解はどうでしょう?
――――――
154 :ZII ◆RPvijAGt7k :2011/02/26(土) 15:52:02.52 ID:s0Pf1vbq
電子書籍化がされて最も利点があるのは,新聞の縮刷版だと思います.
あの電話帳みたいな分厚いものは,とても個人で買えるものではありません.
新聞社はしきりに「新聞を読め」と上から目線で言ってきますが,縮刷版については
何等言及がない.誤報や失態を隠す気満々ですよね.どうでもいい娯楽小説を
電子化したって何にもならない.
我が家はずっと読売ですが,一時期だけ毎日を取ったことがあります.
その初日,昭和58年9月1日の朝刊で「大韓航空機,強制着陸」という大誤報を
目にしました.当時小6でしたが,これ一発で毎日への信頼は失墜ですよ.
新聞社が,そういう失敗をあえて今更世間に公開するとも思えません.
雑誌だって,例えば「週刊現代」は2年前に「金正日は既に死亡している!」
なんてやらかしてますが,今は知らんぷりでしょう?ネット上にそんなのを載せる
訳がない.だから私は電子書籍には全く期待していません.
――――――
【回答】
それ,思い込みですよ.
私も聞蔵II(朝日のデータベース)で「サンゴ」「KY」とか検索してみたわけではないけど,基本的に地方版含めて全ての版を収録している筈.
最終版だけ入れて1版は入れないとかの違いはあるだろうが,おそらく機械的に一律に処理しているかと.
特に昭和時代のは,紙面が画像化されているからね(これはヨミダスも同じ).
載ってないということは無いと思うよ.
後,産経だが,全国紙で唯一縮刷版を刊行してないのは事実.
ただし,G-Searchには参加している為,過去記事をデータ化していない訳ではない.
昭和60年頃より後のものは,データ化しているのを確認した.
産経が縮刷版を刊行していない理由は不明だが,刊行しないデメリットとして,他の4誌の史観の影響がより強まることは考えられる.
メリットはZII氏が書いた「誤報や失態を隠す」には都合がいいこと.
この点では他の4誌,とりわけ明治大正の物から刊行してきた朝日が最強と言える.
毎日の例を引っ張って批判しているが,産経の方が余程罪深いよ.
逆に言えば,朝日は縮刷版整備を通じて,歴史研究・特定史観の敷衍にも影響を及ぼすことが出来る.
ま,産経に同情する面があるとすれば,会社の大きさとか?
部数に正比例ではないと思うけど.
(後,思想信条の理由で買ってもらえなさそうな学校と自治体の数が,確実に多いであろうこと.)
誤解があると何なので補足すると,過去記事閲覧については朝日は満点で,産経は落第点ということだね.
で,もっと酷いのが地方紙と業界紙.
酷くて当然なんですが.
地方の場合,ブロック紙でも縮刷版なんて刊行出来てないし,専門紙なんてもっと酷いからね.
恐らく,まともなデータベース入れた後の記事しか,縮刷化出来てないんですよ.
OA化自体が大手より遅れてきた経緯があるだろうし.
交通新聞のような,比較的業界に配る先が多い(鉄道会社社員だけで数十万居る)ところでも,縮刷版刊行は平成になってからだ.
朝雲や海事は縮刷版出せてたかな?
電子計算機ユーザー調査年報を見ても,やっぱり大手紙は導入早いし,社史で自慢していたと記憶してますよ.
上述のデータベースは,そうした問題を「ある程度」解消したけど,利用料が高額の傾向があるし,官公庁,歴史研究,ビジネスユースしか恐らく相手にしてない.
また,問題点として,昭和時代以前はカバーできてないことと,廃刊になったものも殆どカバーできてないことがある.
例えば,東京タイムズ(1992年終刊),交通新報(2006年終刊)など.
収録されていないのか,情報化時代にデータ化する体力が残っていなかったのかは不明.
ナイガイや,最近終刊になった化学だかの専門紙は,残っていたような.
そういうのはもう,楽して調べる手段は絶たれてて,一枚一枚めくるしか手段が無い.
で,私もアマチュアではあるが,特定の事件とかの調べものをやってみて思ったこと.
軍事クラスタがWikiをDisってた時,疑問だったのは,新聞の検索が簡単に出来るかのように言ってることなんだよ.
そりゃ,平成以降はそうかもしれないが,旧軍絡みとか自衛隊創設とか冷戦期とかは,そう簡単ではないぞと.
正直,「この人たち,本当に新聞で調べ物したことあるのかしら」って思って.
専門紙や地方紙の方が,欲しい情報が載ってることが多いが,良くてマイクロ,下手すりゃ原紙だからな.
縮刷版は目次見れば,捜索労力が大分省けるし,原紙に比べて小さくて軽いので,取り回しも楽だが,
マイクロで探すのが楽でないのは,やったことある人はご存知ですよね.
新聞はリール巻だけど,ゴロゴロうるさいし,熱いとか気分的にも滅入ってくる事あるし.
1月ごとに1本とかになってること多いけど,月の1日からスタートで,欲しい記事が29日にあったときなんてねぇ・・・
「事前にネットや文献で,調査対象の事件とかについて調べておけばいい」と思うかもしれない.それはやるわけですよ.
無駄なリール調べて時間浪費したくないからね.
が,年月まで書いてあればいい方で,日は記載無かったりするし,
後から書かれた概説書に載ってるのは要約だし,著者も把握できてない事件の兆候や後日談などもあるから.
時間の都合で20日までめくって諦めたら分らないし,29日のは第1報で詳細は翌月のリールなんてこともあるんだから(笑)
まあ,ある出来事に対する自分の史観を形成するのに,本は完成品や半製品的な位置づけが出来るが,雑誌,新聞記事は部品レベルな訳で,その部品レベルまで手を入れる時は面倒があるよという話.
ひとつ,断っておくと,下記の4大誌
朝日新聞社:聞蔵II
読売新聞社:ヨミダス
毎日新聞社:毎日ニュースパック
日本経済新聞社:日経テレコン21
上記過去記事検索は,10万人位の基礎自治体の図書館でも,結構入れてることが多いです.
これらは別に,東京や国会図書館特有のものではありません.
昔の分はCDやDVDとして売ってますし,小さな自治体でも買えます.
やろうと思えば個人で契約できるのもあります.
高いですが.
(G-searchみたいなのはやめといた方がいいです.
裾野が広い分目の飛び出るような金額なので)
また,上記で新聞「社」と書きましたが,どれも自社の雑誌の過去記事も,ある程度フォローしてるんですよね.
日経テレコンは特にこの強みがあり,日経産業新聞など専門紙の性格が強いものもフォローできる.
一応書いておくけど,地元が駄目でも国と直結する手段もあります.
国会図書館は登録すれば,雑誌記事を複写して送ってくれますよ.
勿論有料ですが.
季刊国際政治,海外事情なんかはかなり古いのからありますね.
Ciniiと組み合わせれば,論文の類は結構フォローできますよ.
Ciniiも金払えば,落とせる論文も増えますし.
民間のデータベースよりは安価ではあります.
まぁあと,地元系の情報だと,地元図書館の方が強いことは多いです.
意外と国会図書館でも,収蔵されてない本や雑誌はあります.
http://t21.nikkei.co.jp/public/guide/common/pdf/pricelist_1101.pdf
今見たら,日経も他新聞の記事検索はやってるのね.
見出し出すだけで,金とられるのがあるから,こりゃ対象範囲広げて検索した瞬間,物凄い金がかかるわ.
岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM in 軍事板,2011/02/27(日)〜03/01(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
防衛庁設置法と自衛隊法を改訂する法案が衆議院を通過しました.
かなり重要な法案だと思うのですが,あまり大きな報道はされていません.
報道されているものを見ても,「防衛庁」が「省」に変わるという事ばかりを紹介するものですね.
「省」になる事も予算要求や法案提出ができるようになるなど大きい事ではありますが,それよりも大きいのは自衛隊の海外活動を本来任務とする自衛隊法の改訂でしょう.
「海外活動を本来任務とする」というのは,2004年12月に発表された防衛計画の大綱にも書かれていました.
それが2年後に法案として成立しようとしているんですね.
しかし,これだけでは終わりません.
現在,自衛隊は「テロ特措法」や「イラク特措法」という緊急時の特別な法律で戦地に派兵(派遣)されていますが,これを当たり前にしようとする「恒久法」が狙われているんですね.
新聞各社の社説を見ても(全部見たわけじゃありませんが),ここまで書いているのはあまりありません.
比較的しっかりと書いていたと思うのは,
デーリー東北:恒久法制定への露払いか
です.
やはり,今は全国紙よりも地方紙のほうがマトモなんでしょうか?
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【回答】
最近の左翼は「朝日新聞は右傾化した」と嘆き,
最近の右翼は「読売新聞は左傾化した」と嘆きます.
あつこばさんの言う「マトモ」っていうのは,あつこばさんの主観でしかないんですよ.
こう言い換えればよいかも知れない.
「全国紙は全体的に右傾化(その為,恒久法に賛成)しているが,地方ではその波が遅れているだけ」
・・・と考えると,あつこばさんの言う「マトモ」ってのは,自分の陣営に即した言説,となるわけです.
さて,自衛隊の海外派遣に関する地方紙の社説を私からも紹介しておきます.
2年前の沖縄タイムスより.
----
しかし,自衛隊を海外に派遣するための恒久法については,昨年十二月調査より反対が減り賛否が相半ばした.
イラク派遣前の反対多数が,その後,賛成へと変化した世論と似ており,国民の現実追認の姿勢もうかがえる.
----
にゃむ.
【質問】
右派言論雑誌への評価は?
【回答】
例えば,ベテラン書評氏による,以下のような評価がある.
――――――
http://www.bk1.jp/review/0000469748
私は「文芸春秋」「中央公論」までは目を通す.
「諸君!」も保守系メディアとして時々良い論文が出るので,手に取ることがある.
「VOICE」となるともう,ほとんど扇情的な記事ばかりで読むこと少なくなり,「正論」にいたっては目次さえ見るのが億劫になる.
それでも「WILL」よりはましである.
「WILL」ならまず読まない.
「WILL」に載っていれば読まなくてすむものを,こうして単行本」になると読まされてしまう.
まるで「毒入りなんとか」じゃないが,もう少し原産地表示を大きくできないものか.
――――――
もちろんこれは一個人の見解であり,異論もあるだろうと予測されるので,見つけ次第,無差別に収集予定.
【質問】
ネットではよくマスコミ批判があるけど,ネットでも主な情報源は,やっぱりマスコミだよね?
【回答】
それって必ず擁護として書き込まれるんだけど,そういう状況はマスコミ側が,情報の経路を独占してるからなんだよね.
以前とは時代背景が違うんだから,物理的に制限しないといけない理由なんかない.
「おまえらマスコミに文句つけてるけど,マスコミがないと情報が入手できないだろ」
っていう,開き直りともとれる恫喝は,マスコミ側が情報入手経路の開放を行って,マスコミ独占の状況を解消する努力を多少なりともやった後じゃないと,説得力がないよ.
少なくとも,
「マスコミは悪くなくて,文句をつけるおまえら一般人が悪い」
っていう言い草は通らない.
少なくとも官公庁の情報の経路は,記者クラブ制度によって,既存のマスコミが独占してあらゆる手段で他を排除し続けてる.
マジものの独占禁止法適用が必要な状況でそ,あれは.
ニュース極東板
青文字:加筆改修部分
【質問】
外人によって英語で書かれているネット上のニュースで,国際政治を語る際に非常に冷静で偏りのないメディアってありますでしょうか?
思想的な偏りを持つこともまたメディアの自由とはいえ,偏った文章を進んで読みたいわけでもないので,とりあえず国内は諦め,ある程度自分の学んだことが通用する英語の文章を読んでみようかなと思ったのですが,海外渡航の経験とかないもんでメディア事情がよくわからないのです.
Eng-Wikipediaはまだ読んでいませんが,候補となっておりますゆえ,それ以外でお願いします.
【回答】
自分も過去にたような疑問をもっていろいろ調べたのですが,雑誌ではありますが,イギリスのThe
Economist なんかいかがでしょうか.
偏りがないかとは正直ちょっとわからないのですが,「マーケットの馬車車」さんところで,経済系の記事としては最も信頼できる雑誌というニュアンスでかかれておりました.
まあ雑誌なのでいろんな記事があるので,おもしろいとおもったところだけでもいいとおもいます.
この間は日本の自民総裁選の記事で,麻生の名前とともにmangaが出てたときには,感嘆というかなんというか.
ネット購読かもしくは雑誌購入という有料の形になりますが・・・.一部はフリーで読めると思います.
http://www.economist.com/
ちょっと長くなりますが.
左右の違いというのは相対的なものなので,「偏りのないメディア」というのがそもそも幻想ではないかと.
極端な例だと,私から見てどうみてもブッシュまんせーでしかないFOXニュースでさえ,リベラルすぎるから観ない,というおじいさんにアメリカの片田舎で会ったことがあります.
結局,各メディアの傾向を把握した上で賢く付き合っていくしかないのでは.
Wikipediaをお読みになるとのことですが,各メディアも項目になっているので,そこで過去にどんなメディア・バイアスが問題にされたかを調べることから始められては.
権力の監視がメディアの大事な仕事なので,結局よいメディアはどこでも左派になるかと思います.
米大統領選でどっちをEndorseしたかもリトマス紙になるかと思いますが,ほとんどオバマ候補でした.
日本との違いは,日本だと「左派・リベラル=反戦」ですけど,米英では左派・リベラル紙でも,必ずしも戦争そのものには反対しない点です.
以下の分類は私の主観です.
私のお勧めはNY Times(米,左派),Washington
Post(米,中央寄りの左派),Guardian(英,左派)ですね.
この3つは「国際政治を語る際に」必須だと思います.
クオリティ・ペーパーと呼ばれるには理由がある.
Washington Postだとアフガニスタン戦争を結構熱心に支持してますね.
そこらあたりから中央寄りにしました.
米メディアに共通する問題として米国が関わらない問題だと報道されない,というのがあると思います.
その点では英国メディアの方が優れているかなあと.
公共放送のBBC News(思いっきり左派)もいいと思います.
それ以外の英国の三文メディア(Timesとか)は,だいたい右派に分類されているみたいです.
時事問題ではだめですけど,戦史など軍オタ的欲求を満たしてくれるのにお勧めなのは,同じく公共放送の米PBSですね.
米国の歴史は基本的に戦争の歴史なので.American
Experienceというシリーズなんですけど,太平洋戦争のドキュメンタリーでは日本側からも元兵士,市民,歴史家など多数出演していて「偏りのない」点で好感が持てました.
米国の視点で描かれる太平洋戦争というのは勉強になりました.
http://www.pbs.org/wgbh/amex/pacific/index.html
次回はベルリン空輸の再放送みたいでワクテカに待ってます.
http://www.pbs.org/wgbh/amex/airlift/
米の三大ネットワークABC,CBS,NBCはおおむね右寄りとされています.
FOXニュースはガチの保守.CNNは左寄りかなあと.
少なくとも保守派の論客からよく非難される.
あと,ときどき読むのはFinancial Times(英,左派)とLA
Times(米,ときおり陰謀論じみた左派)かなあ.W
ikipediaを読むとLA Timesは保守とされてますねえ.
雑誌だとTime(米,左寄り)かなあ.
子どもがTime For Kidsという子供向けのを学校からもって帰ってくるんですけど,すらっと読める割には深刻な時事問題(アフガン戦争とか)扱われていて楽しみにしてます.
【質問】
前々から疑問だったのですが,インターネットはもちろん,映像媒体も少なかった時代,軍事ファン,作家はどうやって情報(資料)を得ていたのでしょうか?
【回答】
ひたすら本.
高額な海外の文献や,希少な国内の文献を探し回った.
全国の図書館を巡ったり,神保町の探索に一日どころか数週間を費やしたり,物凄い送料払って原語版のジェーン年鑑を取り寄せたり・・・.
例えば,最近あまり作品書いてないけど,ライトノベル作家の吉岡 平は「銀河無責任男タイラー」というシリーズで日清戦争編を書くためだけに,神保町を一月かけて廻って資料を集め,国会図書館に通ったとか.
ちょっと前はライトノベル作家でも,そこまでやるものだったわけだ.
しかも,そこまでした日清戦争編,たった1巻で終わりなんだよな.
まあ,その時集めた資料は後々別の方向ですごく役に立ったそうだが…….
逆に言えば,1990年代半ばくらいだと,そこまでしないと教科書通り一辺程度書いてある以上の情報を得ることが難しかった,ということでもある.
今じゃ(どこまで正確なのかはさておいて)ネットで情報はそこそこ転がってるし,本も入門レベルならアマゾンで普通に買えちゃうからね.
隔世の感が有るな.
軍事に限らず,ひと・・・いや,ふた昔前は,なんであれ「趣味」のレベルを超えた「研究」に打ち込む人は,そのようにして情報を得る努力を払った.
だからこそ,「作家」はインテリと呼ばれる”エリート”として人々の尊敬と高額の報酬で報われる(そうでない人も多かったけど)だったわけだし,「学者」の社会的地位は高かったわけだ.
そして,「海外の文献が読める」事はものすごく重要だったから(何せWeb翻訳サービスなどというものはないのだ),「英語」そして「ドイツ語」「フランス語」といった「外国語」が読み書き+聞き話せることは,知的エリートの絶対的条件だった訳だね.
で,「大学」というものの権威も,「大学に進学できる学力(or財力)がある」ということは「名門」「名家」の証明だったわけ.
・・・今じゃどれももう跡形も無いなぁ,この国には.
軍事板,2010/03/13(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
例えば自分の読んだ本を知識として蓄えるときに,情報の精査をしなくてはいけないと思うですが,自分の読んだ本が丸っきり間違ってたと言う検証は,ネット普及以前はどのようにやったんでしょうか?
今ならインターネットである程度情報の信憑性は,色々なサイト等を見比べて判別できますよね.
【回答】
そら,複数の書籍で確認を取る事になる.
当時から,「複数の説があるがどれが正しいのやら・・・」というものは,大概双方の説に従った本が複数出てたから,それを読み比べる.
普通,ある分野について調べ勉強していくと,自分の中に知識の体系が組み立てられていく.
その体系に外れた情報が有ると,他の文献で検証するなど慎重に位置づける事になる,
必要なら現物にあたる.
その結果,体系を修正する事もある.
その体系自体を疑う事は,教科書を疑う様なもんだが,学問の世界ではその様な事がたまに起こり,パラダイムシフトと呼ばれる.
でも,「資料的限界から通説以上のことがわからない」というのは多かった.
有名なところでは,ツィタデレ作戦の「クルスクの大戦車戦」がそう.
逆に,
「独自の取材で”謎”とされていたところに切り込んだが,資料的裏付けが不十分で,誰も信じてくれなかった(結果的に正しいということがずっと後に証明された)」
とか
「独自の取材で”通説”とされていたものを覆したが,著者に学術的権威がないので,学会には一笑に付されて無視された」
とかいったものも多い.
後者なら,澤地久枝というノンフィクション作家は,当時まだ存命だった関係者や経験者に取材しまくって
「ミッドウエイの失敗とはなんだったのか?」
に迫ったが
「戦記研究家でもない人間が何を言っているのか」
「あやふやな記憶を集めて真実とは笑わせる」
と,防大関係者を初め戦史研究家には嘲笑されて終わった.
ミッドウェイ海戦の敗因が「あと5分早く発艦していれば・・・」というようなレベルではない,どうしようもなくお粗末なものから来ていた,ということが「常識」になったのは随分後の事.
「プロホロフカの大戦車戦」とか,ソビエトが崩壊しなかったら未来永劫訂正されなかったのかな,とか時々思ったりもするな.
ノモンハン事件もそうだ.
グラスノスチ,ソ連崩壊で隠匿されていた資料が公開されたことによる,「常識」の変化は大きかった.
プロホロフカとノモンハンに関しては,
「ソビエト軍の被害は従来言われていたものよりもずっと多かった」
「ドイツ軍(日本軍)は従来言われていたものよりもずっと優勢だった」
というのが,かえって独日両軍のダメ度数を嵩上した感があるけどな.
だってそれは「これまで言われていた「史実」よりも大きな戦果を挙げていたが,勝てなかった事には変わりない」ということで,「大元のところで戦略的に失敗していた以上,戦術的に何やってもダメ」だということを
証明している,というか上方修正しただけだから.
訂正されない方がロマンがあって面白かったかもな,とかも思ってしまうのは,自分がロートルヲタで真実への希求心が足りない人間だからなのかしらん.
軍事板,2010/03/13(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ということは,「大学」「学者」「作家」の権威は,インターネットの発達によって壊さされてしまったんですか?
【回答】
アカデミズムの権威とインテリゲンツィアのエリート性を,直接的に破壊したのはテレビだと思うよ.
でも,1980年代のテレビはそれでも,一方で「タケちゃんマン」みたいなアホ番組作りつつ,ドキュメンタリーの時間にはレベルの高いドキュメントを放送してた.
民放のゴールデンタイムには,普通に社会ドキュメンタリー番組の枠があったし.
冷戦の絶頂期には,「核兵器の歴史と米ソ中核軍備の現状」とかいうような番組が普通にあった.
その手の物は,ネットが普及する前から衰退してたので,テレビの変質(レベルの低下)が直接的に大きいんじゃないだろうか.
軍事板,2010/03/13(土)
青文字:加筆改修部分
また,
・大学の風通しの悪さ
・政治闘争の巻き添えを食ったことや,戦前に存在した物凄い格差社会の崩壊,および大学の大衆化による,「教養」の地位低下
・詐欺まがいともとれる,日本の大学における語学教育
など,アカデミズム側の要因も大きい模様.
以下,引用.
――――――
http://www.bk1.jp/review/0000474638
本書を読んでいると「大学院や大学の研究室というところは大相撲の相撲部屋に似ているな」という思いを強くする.
「企業(や役所)なら,困った上司もやり過ごしておればいつかは替わる.
しかし大学の世界では,最初についた先生がずっとそのままだ.
こんな風通しの悪い世界はない」
という,アラブ思想研究家の池内惠の発言が引用されているが,本当にその通りで,東大比較文学は思い込みが激しく好き嫌いの激しいキチガイたちの治外法権の場なのである.
「こんなところではやっていられない」
と思う人が多数出るのも無理は無いであろう.
大学教授という職業は,大した収入を得られるものではない.
人間,金さえあれば,ある意味でいろいろな「逃避」が出来るものだ.別荘を買うもよし,海外旅行に行くもよし,釣りに行くもよしといろいろな気晴らしが出来て,それで人生何とか回っていくんだが,これがあんまりもらえないとなると,あとは組織内の地位の向上と,そのステップとしての賞の受賞(サントリー学芸賞とか)に人生の全てが掛かることになる.
そしてこの地位の向上と賞の受賞に「御三家」「四天王」が重大な影響力を持っているとなると,正にこれらの教授は,弟子たちの生殺与奪の権利を持つ,絶対的な存在になり果せるのである.
こんな逃げ場のない息苦しいところが,他にあろうか.
〔略〕
本書を読んでいると大学の語学の授業というものが文学部系教員のための失業対策として設置されていることが理解できるし,またそういう語学系教員の多くが「偉大なる暗闇」を気取って,博士号取得をしていないのは当然として,教員のくせに著書を一冊も出さないことをむしろ美徳として開き直っていることを巻末で著者は痛罵している.
小谷野氏が言う通り「学者というのは本を書く人」のことを意味するのであって,海外の大学同様,日本でもpubishi or perishの原則を徹底すべきだと私も強く思う.
だめを押すように著者は,
「書かないのではなくて書けない」
「未だかつて,著書を出さないことが美徳であるゆえんを,きっちり説明した文章を見たことがない」
と書いている.
――――――
――――――
http://www.bk1.jp/review/0000474991
そもそも戦前は,大学に進学し教養を身につけられるのは,日本国民のうちのごくごく一部の特権階級に許された贅沢であった.
大学生=エリートであり,それを一番良く知っているのが大学生自身であった.
そして,少なくとも戦前は「教養」は,一般大衆とエリートとを峻別する差別化の道具でもあった.
目的が差別であるから,庶民でも理解できる平易な言葉で「教養」を語ることは,場合によっては「バカに見える」忌むべき行為であり,難解・晦渋な表現が珍重された.
しかるに,戦後,大学の大衆化が進むにつれ,大学生の基礎体力が低下するようになり,こうした晦渋の砦にエリートが蟠踞する贅沢が,だんだん困難になっていく.
昔は旧制高校や帝大内ではかろうじて通じた晦渋語が,だんだん通じなくなってきたのだ.
そもそもギリシャの昔,ソクラテスやプラトンは哲学を,日常の平易な言葉で語っていた.
平易な言葉で難しい問題を論じたから,議論に参加するにあたっての間口は広く開放されていたと見てよいだろう.
ところが日本では,だんだん言葉のみが難解・晦渋になって,中身が空疎になる傾向が顕著になっていった.
蓮実や浅田彰は,こうしたゴシック化した哲学のグロテスクな標本みたいな存在だろう.
彼らに連なる系譜は,自分を大きく見せるため,賢そうにみせるため(バカでないように見せるため),わざと難しい本を読み,晦渋な文章を書き,難解な書物を書評で取り上げるので,初学者は益々教養から離れていくという悪循環が起きている.
――――――
――――――
http://www.bk1.jp/review/0000474992
オールドリベラリストと目された人たちは,高い教養と常識を身につけた知の巨人たちであり,知識が浅く視野が狭い当時の若者たちのようには,短兵急な共産主義革命の情熱に絡め取られなかった.
そして革命にはやる若者たちに対し,
「学生の本分は教養を磨くことだ」
と諭したのである.
ところが,傲慢にも当時の若者たちは,こうした知の巨人たちの讒言をものともせず,むしろ
「黙れ,ジジイ」
と罵声を浴びせたのである.
この罵声を煽ったのが,共産主義者吉野源三郎率いる岩波書店の雑誌「世界」であり,そこに集った共産主義シンパの丸山真男,都留重人,羽仁五郎,加藤周一ら所謂進歩派知識人たちであった.
当初,オールドリベラリストも盛んに「世界」に寄稿していたが,やがてアカの吉野によってオールドリベラリストら「古い教養人」は「世界」から追放され,雑誌「心」に流れていく.
今となっては後講釈の香りも多分にするゆえ恐縮だが,「共産主義革命は自明」という思い込みは完全に間違っており,共産主義に殉じた国々はいずれも経済が窮乏して貧困化が進み恐怖政治に陥って最後は崩壊したことは良く知られている.
自分とは意見を異なる考え方をする人々にひたすら「保守反動」というレッテルを貼って,その意見を封殺し,人格を全否定し,罵倒しつくし罵詈讒謗を浴びせた連中は,私の目から見ると,まさに竹山道雄・田中耕太郎らが指摘するように戦前の右翼,ファシスト,青年将校と瓜二つである.
またその20年後に,今度は時代の寵児だった丸山真男がキャンパス内で左翼学生に拉致され罵声を浴びせられるのだから,歴史は皮肉である.
不幸なのは,このとき「教養」までが政治闘争の巻き添えを食って,やがて「没落」の運命をたどり始めることである.
「黙れ,ジジイ」
と,当時の左翼学生らはオールドリベラリストらを嘲った.
「革命に資すことの無い教養など無意味だ」
というメッセージが,学生から教授に向かって投げつけられたのである.
更には,戦前に存在した物凄い格差社会が戦後崩壊を始めたことも,これに微妙な影響を及ぼす.
そもそも戦前の高等教育は,金持ちの資産階級に独占されており,帝国大学の教授というのは今の基準からすると高額所得の社会的成功者であった.
彼らが身につけた「教養」とは,「階級」の副産物のような意味もあり,
「上層階級が上層階級足りえる存在証明」
「支配階級の被支配階級に対する差別装置」
という意味合いもあった.
左翼の目からすると,こうした支配階級は人民の敵であり打倒されるべき階級であった.
後に「わだつみ会」で主導権を握る,柳田謙十郎のような貧乏人上がりの「場違いな部外者」的帝大教授は,こうした左翼学生の増長にオールドリベラリストに対する積年の恨みを晴らすチャンスを見出し,これに便乗する.
これに戦後の「大学大衆化」「大学生人口の急増」が拍車を掛ける.
戦前,帝国大学の学生や東京商科大学の学生は,文字通りのエリート中のエリートだった.
しかし戦後の大学生人口急増の中で,彼らは次第に単なるサラリーマン予備軍となっていく.
サラリーマンに求められる第一の資質は,協調性であり周囲と和すことであるから,周囲との差別化装置であるところの教養は,次第に邪魔なものとなったのだ.
ただ,サラリーマン予備軍といっても,大部分の有名大学卒は広い意味では引き続きエリートなのだから,彼らが「教養」から離脱し始めたことは,如何にも惜しい気もする.
――――――
――――――
http://www.bk1.jp/review/0000475132
日本の大学における語学教育が,文学系教員の失業対策として悪用され,それが日本の大学生の語学力向上の妨げになっていることも指摘して欲しかったが,本書ではその点も完全にスルーされていてイタイ.
本来,語学教育と文学教育は全くの別物であり,「語学」の授業を取った生徒は,あくまで「道具としての英語」の語学力向上を期待して選択しているのに,日本では語学と称しながら文学の講義になっているものが数多ある.
上に政策あれば下に対策ありで,こうした文学講座では生徒は早々に授業に対する興味を失い,使用されているテキストの翻訳を文庫で購って,お茶を濁すことになる.
これに満たされない学生は,自腹で日米会話学院やアテネフランセに通う羽目になる.
これは全くの詐欺であり,こうした悪習は一日も早く断つべきであると思うが本書にこの点についての反省はない.
ドイツ語やフランス語を第二外国語として強制履修させるのも,文学部教授の失業対策であるわけだが,この点についての言及もない.
――――――
【質問】
軍事版の人に働きかけてwikipediaの充実を図りたいのですが,皆さん,賛同して貰えると思いますか?
アメリカの軍事関係ページに比べて日本の物はお粗末過ぎて・・・
例えばこんな感じ.
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_submarines_of_the_United_States_Navy
これはアメリカ海軍の潜水艦のリスト.
リンクが貼られており,各艦のページも情報がぎっしり.
次にこちらを・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/大日本帝国海軍艦艇一覧
旧海軍の艦艇リスト.
駆逐艦以下はほとんどリンクが貼られておらず(貼ってないだけの可能性もあり),高雄のページでさえこのありさま.
【回答】
wikiペディアに関するスレは何回か立ったが,大してレスも付かず消えていった記憶がある.
軍板的には,あまり関心が高くない.
ウィキペディアは,度忘れしたモノをさっと調べるには便利だけどね.
何か詳しく知りたい時は,キーワードを拾う程度の使い方しかしてないなあ.
現在のウィキペディアの最大の問題点は,
「誰が書いたのか分からんので,内容の信頼性を推し量るすべがない」
という部分にあるだろう.
例えばアドミラル・クズネツォフの項目のように,良い書き手が得られれば,そこんじょそこらの百科事典を遥かに凌ぐ情報量を持つことができるが,一方で,どこかの誰かがテキトーなことを書き散らしても,それが物を知った誰かの目に止まらない限り,そのいい加減な記述が残り続けるからである.
某「九郎正宗」がやらかしたように,誰かがある特定の政治的意図を持って,事実に反する記述を行うこともままある.
「徐勝」の項目なんか,無罪説が堂々と載っている有り様(実際には,物証があってクロはほぼ確定)…….
軍事板・改
ワタシも投稿したことが有るが,wikiって,けっこう「権威主義」的な石頭が多いからね.
特に,何かといえば「ウィキペディアは百科事典である」とほざくしか能の無い輩が.
しかもこういうヤツに限って,人の投稿のあら捜しするだけで,テメエは何ら新しい情報は追加してねえんだよな.
シア・クァンファ(夏光華) ◆BFSytpS.uc :軍事板,2006/01/07(土)
青文字:加筆改修部分
あー同意するわ,ある程度の呼称統一はともかくも,重箱の隅をほじくるようなレスや中立的にってかいてあんのに,思想をまぜる奴いるよなー.
たいてい編集合戦になってどうしょうもなくなるけど.
軍事板
〔略〕
海外では,専門家の評価が低いことや,教育機関では使うなというところもあるし,Wikipediaそのものが記事になることがあっても,英語圏の記事でWikipediaを引用する例は少ない.
Wikipediaの創設者Jimmy Walesですら,毎週10回は学校の宿題でWikipediaの記事を引用したら,落第点をもらうハメになったとの苦情のメールが届いて,学校の宿題・レポートでは使うなと言った程である.
まぁ,その創設者ですら,自分の伝記いじっているのを見られて炎上したこともあるわけだが(笑)
創設者がやってる時点でWikipedia終わってるな.
それに海外では左翼の巣窟って言われてるのさ.
その時点で中立を語るのもナンセンスに聞こえる.
中立や客観論なんて言いながらエゴで皆編集してるんじゃない?
都合の良い者が客観論,都合の悪い物は「Wikipediaの精神に反する」だの「主観論」だのさ.
匿名で投稿できる時点で荒れるのはわかっていたと思うが?
〔略〕
Posted by 名無しT72神信者 at 2007年04月04日
11:29:04
▼[全壊][IT・PC・ゲーム]こんなに違うWikipedia編集ランキング 英語,フランス語,日本語
http://d.hatena.ne.jp/riseizenkai/20081105
これは,今月の日経サイエンスに載ってるものなんだけど,ちょうどその記事中で,
「日本人にとってネットはパブリックな物ではなくて私化というか,私小説の世界になってる」
とあるんだよな.
アドバンスト杜聖 ◆REH634FRNQ in 軍事板,2008/11/12(水)
フランス人が日本語のウィキ見るとアホに見えるんだろうなぁ.
実際,内容の差もあれだが,hideの身長は…の編集合戦とかアホ丸出し(笑)
この前の図書館学の授業で聞いたが,アメリカのウィキは学術的な項目や歴史等に関しては,大学教授や専門家が編纂していて,ウィキの末尾にちゃんと誰が書き込んだか分かるよう名前が載せてあって,訂正・間違い等があれば応じられるよう,Eメールアドレスのリンクも貼ってあるんだそうだ.
だから日本じゃウィキ参考にしたらNGな一方,アメリカではウィキにも一応,参考文献と成りうるだけの保障が付いているんだと.
まぁ,確かに「レイテ沖海戦」の編集合戦はひどかったからなぁ・・・
アメリカのwikiはいいアイディアだと思うね.
しかし日本のwikiって・・・
CRS@空挺軍 in mixi,2008年11月12日20:24
日経サイエンス記事より
▲
一応,「匿名の弊害」に対しては,Wikipedia側ではこのような見解を表明しているが…….
480 :世界@名無史さん :2005/10/06(木) 22:52:14 0
wikiは自由編集だけに,俺が今から行って,
「ヒトラーは実はユダヤ人で最期はゲシュタポのアセチレン・ランプに射殺された」
って書き,それが誰の目にも止まらなければ,その文章がそのまま残ってしまうわけで.
つまりまあ,その程度のもんだ.
481 :世界@名無史さん :2005/10/06(木) 23:26:56 0
アセチレン・ランプって・・・そのネタ果たして何人理解できるんだ?
手塚治虫の「アドルフに告ぐ」だよね?
▼ wikipediaなんて参考文献見るためにあるんだろうが.
聞いたこともないような本とか,出版されてもいない本とかがあったりして,これが意外に役に立つんだぜ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
▲
【関連リンク】
「Togetter」◆(2010/11/14)軍事クラスタから見た日本語版wikipediaへの評価
「武田邦彦 (中部大学)」:「欲望と恐怖」 Wikipediaでの人の紹介
「武田邦彦 (中部大学)」:Wikipediaにみる個人への批判
「武田邦彦 (中部大学)」:Wikipedia論 (2)
反論の限界
「とれいん工房の汽車旅12ヵ月」■(2010/06/16)10年前に僕が作成した鉄道未成線資料400件がそのままWikipediaにパクられた話
「とれいん工房の汽車旅12ヵ月」■(2010/06/18)読者の方とWikipediaの編集者の皆さんへ
【質問】
ソースがウィキペディアだとなぜよくないんでしょうか?
【回答】
誰かが適当に書いた記事かも知れないから.
要するに「2chがソース」ってのとほぼ同義.
軍事板に限らず,WikiPediaは誰でも自由に書き換えられるので,情報の信憑性がない.
勿論あまりにも酷いものは大概詳しい人が直してるが,気がつかれないまま放置されてるのも多く,1次情報(*原文ママ)として扱うには無理がある.
kmとnmが逆とか,航続距離と戦闘行動半径が混同されてたりと,よくやるミスがそのままだったりする
.
(前者はF-22の記事で.たくさんの人が見てる記事のはずなのに・・・・・・)
導入部としては悪くない記事も結構あるんだが,そもそも良い記事か悪い記事かを見極められるのなら,その人は既に入門者じゃないわけでして,
「これから○○について調べたい!!」
ってな人には勧めにくい面がある.
ただ,英語版はそこそこマトモなことが書いてある事が多いので,可能ならば極力英語版の方を読むべし.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
英語版ウィキペディアの信頼度は?
【回答】
日本語版,英語版に関わらず,しっかりしたソースが明記されていれば信頼性は大丈夫だと私は思っています.
例えば,「German Reichは1871年から1945年までのドイツを表す」のソースは英語版ではEncyclopaedia
Britannicaとなっています.
一説によると百科事典のほうがWikipediaよりも間違いが多いそうですが.
日本が関係していなければ,英語版のほうが記述が詳しくて,典拠が豊富だというのが私の印象です.
典拠が付いてないと[Citation needed]と注記されていて,注意を喚起してくれるのも良心的です.
あと,英語版のほうが読む人・書く人が多いので間違いが少ないことが期待できますね.
例えば,WWIの更新履歴を見てもらえば分かると思いますが,連日何度も更新されています.こういう状態で間違いが残るのはあまりなさそうかなと思います.
日本語版だと政治的対立がある項目はもう目も当てられない状態になっていますが,そういう項目も両論併記することによって問題をうまく回避していると思います.
全体的に英語を話す人のほうが議論が上手だなあ,という印象があります.
以前,「RMS Lusitania」を調べていたのですが,「なんじゃ,こりゃ」というような陰謀論が書いてあって,でもDiscussionを見ると,あの箇所はなんかおかしい,こういうソースがある,いやこういうソースもある,という議論がもう始まっていて,その数ヵ月後にはちゃんと直っていて,大変感心しました.
日本語版はしっかりこの陰謀論を踏襲していましたね.
今は少し直っているようですが.典拠もまったく付されてないし,まあ作文ですよね.
そのへんが日本語版くおりてぃ.
「湾岸戦争」も,日本版ではもうめちゃくちゃなことが書いてありますよね.
結局,日本人で湾岸戦争に興味のある人って反米左翼の人が大半なので,そうなるのも仕方ないのかなあと.
ただ,それで何も知らない人がころっと騙されちゃいますからね.
【質問】
町山智浩によれば,先のイスラエル・ヒズボラ紛争の際には英語版wikipediaにおいて秒単位での編集合戦が行われ,Wikipediaの生みの親である学者も,サジを投げてしまった状態だそうですが?
【回答】
町山さんが言っていることは確認できませんでした.
現在の記事は落ち着いていて,程よく枯れた感じです.一つだけイタズラを見つけましたが.
ウィキペディアは百科事典を謳っていて,ニュース速報ではない旨をたびたびことわっているぐらいで,今まさに進行中の事件には向いていないのだと思います.
創始者はそのことを言っているのではないでしょうかねえ.
一方の日本語版は,お約束通りひどい内容です.
この世に完璧なソースなどないわけで,これだけ情報があふれた世の中では,メディアの特性を理解して読み解くという努力,メディア・リテラシーが肝要だと私は考えています.
両者の比較を通して英語版がどれだけましかを説明してみます.
まず,文量.
日本語版が私のスクリーンで7スクロール分,8見出し(含サブ見出し)に対して,英語版は24スクロール分,22見出しと英語版は3倍もあります(ただし,この長さはWikipediaとして適切とは言えないようです).
次に,参照の数を比較すると11文献に対して246文献とその差は20倍以上に広がります.
この理由はすぐに分かります.
次に,構成.日本語版は「1 概要 1.1 空爆 1.2 地上軍侵攻 1.3 一時停戦 1.4 戦闘再開 1.5 停戦」となっています.
もうこれだけ見ても,明らかにおかしいことに気付きます.
「空爆,地上軍侵攻,一時停戦,戦闘再開」,これはいずれもIDF側の軍事行動です.
戦争をどちらか一方の行動だけで記述しようとするなんて…….
中身ももう想像付くでしょ?
一方の英語版は「3 Hezbollah action 4 Israeli action 5 Position of Lebanon」というように,双方の動きが別項目で,ほぼ同じ文量で書かれており,なおかつこれだけ見ても,レバノン戦争とは主な当事者はヒズボラとイスラエルで,それにレバノンが巻き込まれた,という図式まで理解できるように書かれています.
第3に具体的な内容.
日本語版からお気に入りの一文を抜き出してみます.
----------------
7月26日,レバノン南部での停戦監視に当たっていた国連レバノン暫定軍の施設が攻撃され,中国人職員ら4名が死亡した.
中国政府は激しく抗議し,国連安保理で非難決議を提案したが,常にイスラエル寄りのアメリカが難色を示し,暗に攻撃を批判する議長声明にとどまった.
また,国連はイスラエルに最短3日間の人道的停戦を要求したものの,イスラエルは拒否し,レバノン各地の国連施設に数十回の空爆を加えた.
----------------
理由もなくUNIFILに攻撃を加えるイスラエル!
国連で非難されると逆切れ! さらに爆撃しちゃいます!
もうIDF素敵です.極悪すぎて大好きです.
英語版では7月26日がどうなっているかというと,まず事実関係を押さえた上で,この殺された中国人職員が出したEメールを引用し,さらにその内容を解説したカナダ人退役少将を引用しています
(ご存知の通り,IDFはUNIFILのポストのすぐ隣にあるヒズボラ陣地を攻撃したのであって,UNIFILは巻き添えを食っただけです).
英語版ではこのように対立する項目に関して,絶対に「レバノン各地の国連施設に数十回の空爆を加えた」というような断定調で書くことはありません(これのソースって何ですか?).
その代わりに「○○という報道によれば××したということだ」という風に書きます.というのは「××した」という事実を証明するのは非常に難しいのに対して,「××したという報道がある」という事実の証明は簡単だからです.記事にリンクを張ればいいだけですから.
これが参照文献が多くなる理由です.
そして一体どっちが悪いのかに関しては,利害関係のない第三者の言葉を引用してきます.
もう一例,停戦後の話,
日本語版から(もうだいたい,日本語版に何が書いてあるのか想像が付くでしょう).
----------------
10月1日,イスラエル軍は国境沿いの数ヶ所を除き,レバノン領内から撤退した.
しかし,イスラエル軍はヒズボラの拠点建物や地下施設を完全に破壊することは出来なかった.
対外情報局や軍の情報網で把握できていた地点についても,攻撃が十分になされていないことが停戦後に判明した.
このため,イスラエル空軍機は停戦後も,ヒズボラの監視としてレバノン領空の侵犯を繰り返している.
----------------
もちろん,我らがIDF.ヒズボラが停戦を遵守しても一方的に反故にしますよ……なわけないですよね.
英語版ではまたしても,第三者のバン・キムン新国連事務総長の言葉を引用しています.
曰く,
「停戦違反は三者ともに認められるが,そのなかでも特定できない勢力からのイスラエル領内へのロケット砲撃がもっとも悪質であった.
反撃を踏みとどまったイスラエルは立派であった」
英語版では,二桁にとどまったイスラエル市民の死者数に言及する際に,イスラエルの警戒システム,防空壕,35万人にも及ぶ疎開にも言及している点も良心的です.
ウィキペディアではまた,一体誰がこんなトンデモなことを書いているのか,そいつはそれ以外一体どこでどんなトンデモなことを書いているのかも調べることができる点も,2chの捨てハン,デフォルト・ハンドル名に勝る利点になっています.
最初に7月26日の記事で当該項目を作成して,トンデモな見出し設定したのは,どうやら単一IPユーザと見られる210.131.1.xxx(Nifty Serv)の人です.
▼
ただし2009年5月4日には,「ウィキペディア」イスラエル支部の会議にて,
「反イスラエル記事の修正が困難だ」
との苦情が続出したという(ハアレツ紙)
▲
【質問】
強力な太陽嵐で2012年に大停電? 対抗策は |
WIRED VISION
> 中でも,「50万および70万キロボルト」級の超高圧変圧器は特に脆弱
...何か強力な電波が飛んでいるようです.
もし,そのような電圧をかけたら現在の技術では大惨事になるのですが.数字を間違えるにしても,単位の接頭辞も間違っているからどうしようもなく.
ちなみに正しくは「50万および70万ボルト」.
誤ってキロを付けたものと考えられます.
原文は英語で,数値自体を間違えるとはとうてい考えられないのですが,原文からして間違いであり,翻訳はそれをそのまま鵜呑みにして検証しなかっただけです.
ところでwiredvisionの信頼度はテクノバーン級なのでしょうか?
先達の教えを請いたいと考えます.
へぼ担当
【回答】
1年前のSM-3による衛星迎撃作戦でも,翻訳ミスの連発でしたね.
迎撃高度の話をしているのに,「撃破は130海里(240キロメートル)水域で行なわれる」とか,馬鹿な事を書いてましたし,カートライト中将が「カーライト」になってました.
原文見るとtが抜けてて,それをそのまま発音したらしいです.
指摘したら直しただけマシですが.
JSF
英語版のコメント欄で突っ込み入ってますね(笑)
(ghmclさん,pw622さん,alphabetagammaさんのコメント)
pw622さんはACEという衛星の高度にも突っ込みいれてますけど,これはpw622さんが別の衛星と勘違いしているからであって,「ACEは地球から約150万キロメートル離れ」ている,で正しいようです.
http://en.wikipedia.org/wiki/Advanced_Composition_Explorer
バグってハニー
wiredvisionは,元ソースの英文に直接リンクが張ってあるので,テクノバーンよりはよほどましかと.
ゆきかぜまる
【質問】
テクノバーンの軍事記事に信憑性はあるの?
【回答】
テクノバーンは論調こそ真面目なものの,面白おかしい記事を書きたがる傾向があるので,眉につばを付けて読むといいです.
興味のある記事について自分でソースをあたる労を惜しまないなら,役に立つニュース・サイトだと思います.
継続的に軍事ネタを取り上げてくれる貴重なサイトですし.
【質問】
CSISって何?
【回答】
CSISはアメリカのシンクタンク.
著者のアンソニー・コーデスマンはイラク戦争,湾岸戦争,などで資料を集めまくって,経緯を直後に追える範囲でまとめた本を出したりしている人.
新聞などでときどきコメントが出てくることがあります.
http://www.csis.org/burke/mb/me/
【質問】
私もJDWを読んでみたいです.
【回答】
クレジットカードを用意して,こちらまで.
ちょっと高いけど,ネット経由で最新号を迅速にダウソできる
Digital Magazine がお勧めです.
【質問】
FASとは?
【回答】
FAS : Federation of American Scientists(米国科学者連盟)は,軍事機密情報を独自調査して公開することで知られ,資料性が高い.
軍板でもソースとしてよく用いられる.
http://www.fas.org/static/about.jsp
をExciteで翻訳.
--------
科学者連盟は1945年にAtomic ScientistsのFederationとして設立された非営利的で,免税の501c3組織です.
私たちの創設者は,マンハッタン計画のメンバー,原子爆弾の創造者であり,深く人類の未来の用途の含意について心配でした.
FASはどんな目的のためにも世界的な軍備競争を終わらせて,核兵器の使用を避けるのに捧げられる中で最も古い組織です.
--------
ちなみに,当板内で良く引用されるGlobalSecurityはFASの分派.
だから,GSの古いページの内容はFASと同一.
【質問】
globalsecurity.org っていう,オタクサイトは,どんな連中が運営しているんだ?
pippo
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【回答】
globalsecurity.org,fas.orgあたりは有名なサイトだがね.
FASは全米科学者連盟,GlobalsecurityはFASから分離した組織で,代表はジョン・パイク氏.
http://www.asyura2.com/sora/bd12/msg/383.html
>GlobalSecurity.orgのアジェンダは,核兵器およびそれらの使用の危険に対する信頼を縮小することを含んでいます.
翻訳が少し悪いが,グロセキュは反核兵器の立場を示している.
どちらかといえば左翼的な傾向があるよ.
JSF
以上,mixiより
青文字:加筆改修部分
【質問】
mixiやってる方,2chに比べてmixiの軍板(に類するもの)で扱われる軍事話はレベルが高いでしょうか? ここより活発な議論をしているなら移住しようと思います.
【回答1】
SNSったって,mixiのは複アカ使って誰でもなりすましができるし,事実上,匿名名乗れる半分匿名掲示板みたいなもんだから,2ちゃんとあんま変わんない.
でもって,キチガイはキチガイだけで異論を許さないコミュニティ作って引きこもることができるから
,議論が深まらない.
それに歴史は2ちゃんのほうが長いから,どうかすると質は2ちゃんより劣っていることも少なくない.
めっさ詳しい人が管理してて自ら引っ張っているようなコミュニティだと,高度な話をやってるけど
,そういうのは少ない.
そういうコミュニティでも,2chのように即座にレスポンスが返って来るような活発なコミュは少ない.
まあSNSなんつってもしょせんは「出会い系サイト」の変種なんだし,ってこと考えると,自分でも答が見えてくるんじゃない?
unknown
▼ 【回答2】
はい,mixiの方が高いです.
出会い系がどうのとか副垢でどうのなんて,関係ないです.
mixiはにちゃんねるが放棄してる管理権を,参加者に部分的に貸与している分,良質な議論がしやすいです.
自説に固執して荒らしに走る,子供やメンヘラが追放できる分,mixiの方が優位です.
もちろんそれでも荒らしは手を変え品を変えで活動するのですが(笑),コミュやトピックが潰されて当たり前の状況ではありません.
閻魔さくや in FAQ BBS,2009年10月9日(金)
14時58分
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
ゲーム会社の人ってNA(米公文書館)から資料とったりするもん?
【回答】
ゲーム内のムービーなどに使う場合がありますから.
でも原版には,死体なども写ってるので編集が大変ですけどね.
そういう部分は絶対に使いませんから.
一番ひどかったのは…撃破されたM4シャーマンの回収作業の映像…
中の人が,中の人が…半分しかない…orz
米機のガンカメラ映像で,機銃弾幕に包まれ,破片が飛び散る日本の哨戒艇もひどいものですが…
これは類似の映像を¥500DVDで出てる米国記録映画でもよく見かけますが…
ちなみに米公文書館は2000年前後からデジタル化を進めています.
ちょうど2005〜6頃にフィルムのデジタル化作業を始めて,ちょうど,その時期に他のラインの人がWW2の記録映像を入手しようとしてて苦労した覚えがあります.
その時は,私がデジタル化作業が入る直線の前年に入手した映像があったので,それら使って難を逃れましたが…
確か,マイクロフィルムも含め,もうほぼデジタル化は完了してたと思います.
Lans ◆xHvvunznRc in 軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
「COD4」と「BF2」って,どっちのほうがリアルなんですか?
「COD4」の弾ってめちゃまっすぐ飛ぶんですけど,実際の自動小銃もあんなまっすぐ飛ぶんですか?
【回答】
BFは伝統的に,対戦ゲームとしてのおもしろさと爽快感重視.
CODは演出重視.
どちらもリアルさは追求してない.
大人数での対戦を楽しみたいならBF.
戦争映画の主人公の気分を味わいたいならCOD.ってところか.
FPSでリアルさでいえば多分,今一番無駄に凝ってるのはAA(アメリカズアーミー)なのかな?
例えばM4一本一本に個体差まであって,それぞれジャム率や弾道の癖まで違う.
もちろん風の影響も.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
「The economist」誌ってどうよ?
【回答】
The economistは,非常にバランスの取れた論評を,イギリスっぽい皮肉も交えてわかりやすくかたってくれる非常に良い雑誌.
TimeやNewsweekみたいに左がかってはいないし,時事にも強い.
はっきり言って,紙で出てる海外雑誌で,日本で手に入りやすく,一般的な事柄について読みたくて,しかも読んでて不愉快になりたくない人には,No.1のお勧め雑誌です.
【質問】
戦闘の残虐写真あるとこないですか?
【回答】
ネットじゃないけれど(ネットは事故写真ばかり),「死者が語る戦争」って戦争死体ばかりの写真集があるよ.
学生なら,図書室にないかな?
探してみるといいよ.
高校の時あった.
昼休みに毎日のように見ていた.
今考えるとアブねえガキだった.
あ,でも,小学6年生に「これが戦争だよ」って見せた,日教組バリバリの担任とどっちが危ないかな?
悩むな…….
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
ミリタリー関係の,ヨーロッパやアメリカのビデオ・DVDを見たいのですが,日本とは規格が違うと聞いたことがあります.
その辺について解説しているスレッドやサイトはあるでしょうか?
【回答】
テレビの表示方式には,基本的にNTSC(日米),PAL(ヨーロッパ),SACAM(東欧など)があります.
ビデオが対象としていない方式のテレビ受像器で再生すると,流れたり,白黒になったりして,まともに見ることができません.
変換装置もありますが,一般に高価です.
SACAM,PALにはさらに細かい変種があります.
商売柄,私は全方式相互変換ビデオを持っているので,ちょっと自慢しておく(笑).
(AIWAから全方式対応のビデオデッキが出てる)
パソコンに取り込んで,規格を変えて出すというワザもありかと思いますが,定かでありません.
でも,アメリカのビデオであれば,日本と同じNTSCなので問題ありません.
参照サイトは,
http://www.media-s.net/satellite/KAICONV.html
http://www.aiwa.co.jp/exhibi/new_prod/1998/hv-mx100.htm
DVDの場合は,リージョナルコードという別の問題があります.
これはプロテクトです.
パソコン用のDVDプレーヤーなどでは,リージョナルコードを限られた回数変更できるものがあります.
これを使用すれば,異なる国(地域)用のDVDを再生することができます.
もちろん,裏には掟破りの全再生可能プレーヤーも存在します.
参照サイトは
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/3590/import.html
軍事板,2001/06/02(土)
青文字:加筆改修部分
「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ サイト・マップへ