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(画像掲示板より引用)


 【Link】

『悪の戦争学―国際政治のもう一つの読み方』(倉前盛通著,太陽企画出版,1984/10)

 今,手もとにあるけど,
『日本人のなかには,共産中国がチベットを解放したなどと喜んでいる馬鹿がいるが,馬鹿にはつける薬がない…』
『ルーズベルト大統領は戦死した日本兵の遺骨で作ったペーパーナイフをつかってた.
 アングロサクソンの本質的な非情,さを見出さずには,いられなかった.』
『自分たちの悪逆非道は棚に上げて,ドイツと日本だけの戦争犯罪を裁く,しかも人道の名において.
 まるで山口組が他の暴力団と喧嘩して,勝った山口組の患部が裁判官や検事となり,人道の名において相手の組を裁くのとまったく同じ…世界中を偽って自己正当化した.』

------☆ナナシ三等兵:軍事板,2001/05/22(火)

『次なる戦争』(キャスパー・ワインバーガー & ピーター・シュワイツァー著,二見書房,1998/08)

 著者のワインバーガーもすごい人ですが,序文にサッチャーが寄稿してたりして,かなりビビリました.
 軍事費を削ったアメリカが,世界の危機に対して後手に回るしかないと言う内容の,仮想戦記のオムニバスが5話入っています.
 全体を通した主張は…
「海外基地を縮小するな.
 艦艇も航空機も陸上戦力も減らさず,BMD開発も継続しなさい.
 軍事費を減らすなんて当然ダメ.
 そして米国はその力を用いて,世界の安定に対して責任を果たすべき!!」
って感じで,自分の中のタカ派魂が燃え上がって来そうな内容でした.
 冷戦時代を経験した人なら,共感を持てると思うよ.

------------軍事板,2001/07/19(木)

 【質問】
 「この本が凄い 軍事板版 2010年」を教えてください.

 【回答】
1位 25点 P.W.シンガー:ロボット兵士の戦争
2位 10点 ディミタール・ネディアルコフ:ノモンハン航空戦全史
3位 11点 石津朋之,永末聡,塚本勝也:『戦略原論』
4位  8点 西原正,堀本武功:『軍事大国化するインド』
5位  7点 神立尚紀:『祖父たちの零戦』

6位  5点 ジョン・エリス:機関銃の社会史
6位  5点 デイヴィッド・ジェフリ・チャンドラー:ナポレオン戦争
6位  5点 井上孝司:戦うコンピュータ2011
6位  5点 根本敬:抵抗と協力のはざま-近代ビルマ史のなかのイギリスと日本
6位  5点 NF文庫全般

11位  4点 加藤浩:神雷部隊始末記
11位  4点 戸高一成:海軍反省会2

13位  3点 マーチン・ファン・クレフェルト:戦争文化論
14位  2点 マイケル・ハワード:ヨーロッパ史と戦争
15位  1点 ラルフ・プレーヴェ:19世紀ドイツの軍隊・国家・社会
15位  1点 ベイジル・ヘンリー・リデルハート:戦略論
15位  1点 阪口修平:歴史と軍隊――軍事史の新しい地平
15位  1点 創元社:戦闘技術の歴史
15位  1点 井門満明:クラウゼヴィッツ「戦争論」入門
15位  1点 ベイジル・ヘンリー・リデルハート:ヒトラーと国防軍

 シンガー強え.
 まあ,俺のせいだけど,反省はしていない.

 「ロボット兵士の戦争」は,シンガーの前2作と比べると,大分読み易くなった印象があったので,個人的に高評価.

 「戦闘技術の歴史」の低評価は意外.
 俺みたいなニワカには,図版いっぱいでありがたいんだが.
 他の本でも得られる情報が多かったと判断されたのかもしれない.

 リデルハートが2つランクイン.
 地味に流行したのかな.

軍事板,2011/04/13(水)〜04/14(木)
青文字:加筆改修部分

 「戦闘技術の歴史」は,低評価じゃなくて少数派なだけだろう.
 確かに興味深い内容だけど,如何せん近現代に比べて,古代・中世に興味を持っている奴は少ないからねぇ.

 ”この10冊の本を評価してください”じゃなくて,”貴方が去年買った本から選んでください”じゃ,もろに人気のある(=買う人が多い)ジャンルに,票が集まるのは当然だよ.

 質問方式が,”次の5冊の本を読んで,それぞれに点数を配分してください” と言う形式だったら,もっと上に食い込むだろう.
(そのような質問に耐えられるほど多ジャンルの本を,去年の段階で読んだ奴が,何人かは知らないが)

軍事板,2011/04/14(木)
青文字:加筆改修部分

 ちなみに「マモル」8月号,47頁,「防衛大学校書店 5月の書籍・ムック本の売り上げベスト5」のトップは,
槇智雄「防衛の務め 自衛隊の精神的拠点」(中央公論新社,2100円)
で,著者が「12年間にわたって学生に語った講話と,綴った随話を収録した1冊には,自衛隊のあり方,幹部自衛官の理想の姿を改めて考えるメッセージが詰まっています」とのことです.

ZII ◆RPvijAGt7k :軍事板,2011/07/11(月)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ○○○について書いてある本を教えてください.

 【回答】
 質問が漠然としすぎている場合,回答が困難となります.
 この書類に記入捺印して,質問を再提出してください.
---------------------------------------------------

・時代「古代/中世/近世/WW1/WW2/戦後/未来」

・地域「欧州/中東・アフリカ/アジア/日本/南米/北米」

・区別「陸戦/海戦/空戦/全体」

・規模「政治・思想/戦略/作戦/戦術/兵器・武器」

・特記「 自由記述 」

---------------------------------------------------

軍事板,2010/06/04(金)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 軍隊組織,兵法.戦略とかの基礎を,たたき込みたいんだが,資金と時間がない.
 最低限の知識が得られるような,ガチガチの定番だけ教えて欲しい.

 【回答】
戦争の常識 (文春新書) 鍛冶 俊樹
http://www.amazon.co.jp/dp/4166604260

戦争学 (文春新書) 松村 劭
http://www.amazon.co.jp/dp/4166600192
新・戦争学 (文春新書) 松村 劭
http://www.amazon.co.jp/dp/4166601172

軍事板,2011/11/22(火)
青文字:加筆改修部分

【軍事の事典】片岡徹也(東京堂出版)
 最初の用語定義論争は初心者の場合,混乱するだけなので,さらっと読んで,あとでもう1回読み直して初めて意味がわかると思います.
 が,第3章あたりの戦略/戦術の歴史あたりから,読みやすくなります.そこまでがんばれ.

【戦術と指揮】松村功(PHP文庫)
 野外令をベースにクイズ形式で問題を解きながら戦術を勉強できるような本

【歴史群像アーカイブVol2 戦術入門】(学研)
【歴史群像アーカイブVol3 現代戦術への道】(学研)
 戦術と,現代のドクトリンの概要をしるのに最適.


 なお,機甲関連であれば下記もお勧め.

【機甲戦の理論と歴史】葛原和三(ストラテジー選書)芙蓉出版書房
 WW1以降の機甲戦の概略はこれでOK

【萌えよ!戦車学校II型】田村尚也(イカロス出版)
 上記の本をより初心者向けに噛み砕いた感じ.中身は結構ガチなのでぱんつに臆してはいけないw

 陸上戦術の方向に進むなら,またお声をかけて下さい.
 他にも,いくつか紹介できると思うので.

Lans ◆xHvvunznRc : 軍事板,2011/11/22(火)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 戦史とか軍事学ってよく言うけど,WW2以降に書かれた本で,一般人にも薦められて,専門書並みの詳しさで,さまざまの時代や産業技術変化も含めた分量があり,詳しい人には知名度がある本を教えてください.

 【回答】
 そんな万能の書籍はないが…….

 そもそも,軍事の何の分野について知りたいのか分からないと,アドバイスのしようもない.
 兵器なら兵器,戦略なら戦略と大まかな分類があれば,入門書を勧めることはできる.
 より詳しい分野に絞れば,専門書もある.

 例えば第2次世界大戦の日本を詳しく知りたいというのなら,戦史叢書が鉄板.
 日本人なのにこの本の名前を知らないやつは,軍オタじゃないってほどの本だが,一般人には絶対に勧められない.

 とにかく,どんな事情でどんな本が読みたいのか具体的にわからないと.
 こっちだって神様じゃないんだから.

 強いて挙げればクレフェルト「補給戦」.
 これは蝉丸P師もご推薦だ.

軍事板,2011/02/23(水)
青文字:加筆改修部分

 私の蔵書1万5000冊を仮に全部読んだにしても,まだまだ分からないことだらけですが何か?
 本気で勉強したいんなら,車を持つのは諦めてください.
 車に掛ける費用も時間も全部突っ込んでも,まだ足りない位です.
 って言うか,釣り?

ZII ◆RPvijAGt7k in 軍事板,2011/02/23(水)
青文字:加筆改修部分

 好きなところから読め.
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E8%BB%8D%E4%BA%8B
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E5%85%B5%E5%99%A8

 あとこれも.
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E9%83%A8%E9%9A%8A%E7%B7%A8%E6%88%90
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E5%9C%B0%E6%94%BF%E5%AD%A6
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E8%BB%8D%E4%BA%8B%E5%AD%A6

 この手の質問は毎回,これでいいと思う.


24:名無し三等兵:2011/02/23(水) 17:59:41.18 ID:???

 もしも貴方が,本屋で本を手にしながら,買うべきかどうか迷っているとしましょう.
 そんな時は,自らの本棚の未読本を思い浮べて下さい.
 そうすれば,自ずとどうすべきかという答えが見つかるでしょう.


25:名無し三等兵:2011/02/23(水) 18:07:32.42 ID:???

 思い浮かべた結果,「買う」の一択しか絶対に出てこないのが,このスレの連中だ.


27:名無し三等兵:2011/02/23(水) 18:15:07.27 ID:???

 同意.
 でなければ「胃袋戦線から諭吉を徴発」なんて発想は出てこない.


26 :ZII ◆RPvijAGt7k :2011/02/23(水) 18:07:33.99 ID:???

 いや,たぶん本棚の概念自体がないんだと思いますよ.
 日本人が一生の間に読む本は,平均で1200冊だとの話を聞いたことがありますが,蔵書家なら少なくとも,その軽く10倍以上は読んでいるはずですからね.


28 :ZII ◆RPvijAGt7k :2011/02/23(水) 18:22:37.03 ID:???
>>27
 不同意.
 1か月の昼食代,諭吉未満です.
 これ以上減らせません.


297:名無し三等兵:2011/02/23(水) 18:23:00.59 ID:???
>>27
 ここは餓島だったのか・・・

軍事板,2011/02/23(水)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 軍事に関してまるで無知なのですが,この間の尖閣諸島事件以降,日本の安全保障について自分の頭で考えたいと思うようになり,ここに書き込ませていただきます.
 『丸』『航空情報』等の雑誌を買って,1月ほど頑張ってみたのですが,基本的な用語すら分からず,半分以上が意味不明です.
(つい先日,カナードというものを初めて知った位です)
 こんな私が読んで基本を抑えられるような書籍はないでしょうか?
よろしくお願いします.

 知りたいことは
・兵器の特徴からその性質が想像できること
・自衛隊や海上保安庁への今後のアプローチが考察できること
 つまり何がどのように脅威で,そのために何をすべきかということが,考えられるようになりたいのです.
 おそらく1冊の書籍では,これらを網羅することは難しいと思うので,できれば複数冊紹介して頂けるとありがたいです.

 【回答】
 やりたいのは,例えばニュース映像に出てきた兵器を見て,所属国の動向を想像するとか,公式声明の内容から,裏側の事情を推測するって事だよな?

 はっきり言って,ハードルがとても高いと思う.
 小さな情報から大きな推論を組み立てられるようになるには,ぼんやりとでもいいから全体像をイメージ出来てないと無理だから.

 とりあえず,本に関しては江畑謙介のものを薦めておく.
 この人の著作は,必要な情報は提示しても自分の解釈をなるべく減らそうとしてるから,バイアス少なめ.

 で,それらを読みながら,
意味不明なワードを検索→結果を読む→不明なワードが出てきた→また検索→(以下繰り返し)
を繰り返せば,徐々に理解が深まるだろう.

 あとは,Wikipediaの「軍事」「戦争」「兵器」辺りの項目を片っ端から読むとか.
 興味が湧いた関連項目までどんどん読んでいくと,これまた少しずつ分かるようになる.

 これをノートかなんかで適宜記録しつつ何ヶ月か続ければ,なんとなく全体像のイメージが出来てくるんじゃないかな.
 ノートはPCのテキストやコピペじゃなく,紙とペンで気になった単語や説明だけでも,どんどん書き込んでいくといいよ.

 国内の基本を抑えるなら「防衛白書」.

 軍事雑誌で何か良いの,であれば「軍事研究」かな.
 時事問題を多く取り上げるので.

 やりたい事ってのが,例えばJ-20を見て
「あ,これは長距離進出用だ」
と分かったり,逆に現在のアメリカの状況を把握した上で,
「ハイテク万能論に捕われすぎだろ」
って感じで,兵器開発路線に自分なりの持論をもてるようになったりってことだったら,まずは兵器には何があるかということから知った方がいい.
 成美堂あたりが一般向けに販売してるような,カタログ的な本を1冊買って,興味が涌くジャンルを絞った方がいい.
 で,例えば戦車ってかっこいいなとか戦闘機スゲー!とか 好きになれそうな種類を見つけたら,それについて主に図書館や論文を頼りに,基本的なメカニズムを深く調べてみる.
 それと同時進行して,運用のやり方(コンバットマニュアルなどがおすすめ)や,箸休めになるおもしろエピソードや,脱線する雑学も収集していくと,好きなものこそ上手なれの典型でどんどん詳しくなっていく.
 たまに誰かに教えるつもりで,自分のサイトにまとめたり,2chで長文書いたりすると,自分の考えを深く考察・整理できていい感じ.
 工学部の学生と言う事なら,力学の基礎知識はあるだろうし,数式に抵抗はないよね?
 軍事工学の理解には,流体力学の知識がかなり重要になってくるから(個人的予想では今後は位相幾何学も重要性を増してくると思う),その意味ではラッキーなスタートラインに立っているね.

 さて,具体的な書籍だけど,あなたの知識量がどれぐらいか分からないんで簡単なものも混ぜておこうと思う.
 こんな低レベルなテキスト読めるか!と,気を悪くされたら失礼.
 応用ジャンルは,私の得意分野である航空系を基本にした.

熱とはなにか 東京図書
(分子の振る舞い,熱量と温度(差)と圧力の違いは最低限自分の言葉で説明できるようになってほしい,流体力学の前提となるベルヌーイの定理などを理解するために)

いまさら流体力学?丸善
(一般向けの流体力学入門書だけどスタートライン一歩手前にはいいと思う.流体のイメージを得るために)

パソコンで見る流れの科学 講談社
(同じく一般向け.数値流体力学とはなにかを超さらっと解説したもの.付属CDのプログラムは対応OSが若干古いので注意)

流体力学 培風館
(巽友正先生の名著.流体力学の基礎の解説.少々難しめだが一度紐解いてしまえば一生付き合っていける本になる)

熱流体力学 共立出版,熱流体の可視化と計測 コロナ社,コンピュータによる流体力学 シュプリンガーフェアラーク東京
(↑この辺りの本はより専門的な入門書やハンドブックで趣味レベルの人にはお進めできない.実験や数値計算は最低でも大学の専門課程じゃないと施設が整ってないしね)

よくわかる航空力学の基本 秀和システム
(一般向けや学部生向けの入門書で分かりやすくまとまってるが私が持ってる初板はちょこちょことミスが目につくのでそこだけ注意)

航空機力学入門 東京大学出版会
(より専門的な1冊でハンドブックとしても良書.基本さえ大丈夫なら取っ付きやすいが億が深い)

ジェットエンジンの仕組み 講談社
(エンジン屋さんの苦労が分かる一般向け良書)

 実際の戦闘機のデルタ翼についてなどは,書籍が全く充実してないので,論文や部内文書などを入手した方が手っ取り早い.
 インターネットでも主にPDF形式で入手できるが,工学部の学生さんなら,教授に相談した方がいいと思う.

 地政学・国際関係論・戦略学方面では,とりあえずジョセフ・S・ナイ『国際紛争』は必読.
 あとは日本周辺に興味が有るらしいし,高坂正尭/永井陽之助あたりから入っていけばいいんじゃないかな.
 ついでに該当する読み物としては,
『戦略の形成』『外交(ニコルソンの方)』
が面白いかなぁ.
 外交は読みやすくて面白い.
 なによりおまけがイケてる.
 あとは『リデルハートとリベラルな世界観』『戦略論の原点』
 『戦争論(流石にいきなり原著は厳しそうだし,なんか適当な解説)』,スパイクマンの本あたりが俺としてはおすすめかなあ.

 現代戦と政治なら,
P・W・シンガーの『戦争請負会社』『子供兵の戦争』『ロボット兵士の戦争』
興味深い.

 なお,手を広げすぎて追いつかなくなる可能性もあるので注意.
 逆に特定の何か,例えば現代軍用機ならそれを主軸に,どんどん調べていく方法も有効.
 ある分野に詳しくなれば,派生する事柄への理解もし易くなる.
 今の段階ではネットや図書館を活用して,あまりコストを掛けず,こつこつ基礎を学ぶのが良いと思う.
 最初から力入れ過ぎると,息切れして続かないかもしれない.

軍事板,2011/02/03(木)
青文字:加筆改修部分

 若い頃は,あまりあれこれ読んでも,雑多な知識ばかり増えて甚だ宜しくない.
 この1冊,と決めたものを,全部丸暗記するつもりで何度も々々読み返した方が,コアができます.
 私は吉田俊雄『四人の連合艦隊司令長官』がそれでしたね.

 で,土台を作った後に,色々読んで,自分の頭の中で結び付けてネットワークを構築するんですよ.
 ふとしたところで人名が出てきた時,この人はこんな働きもしていたのかと,視野が広がります.

 暗記自体が嫌いな人には,あえて御勧めはしませんがね.

ZII ◆RPvijAGt7k in 軍事板,2011/02/18(金)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ここに居る方々は,最初にどんな本から入ったんですか?
 ぺーぺーなので,軍事や戦争のイロハを知りたいです.

 【回答】
327 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 21:37:39 ID:???

 自分は「大空のサムライ」読んで,人生変わっちゃったタイプ.

 他にも雪風で変わった,大和で変わった,ルーデルで変わった,大井参謀に感情移入した――とか,いろんな人がいていいと思います.

 戦争全体の流れを知りたいと言うなら,Wikipediaが無料です.


328 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 21:39:50 ID:???

 『SAS戦闘員』かな.


329 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 21:42:41 ID:???

 仮想戦記から入って,そこからスピンオフで実際の戦史の世界へアイキャンフラ〜イ.


330 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 21:45:56 ID:???

 「戦争の科学」から入った.
 終わりの無い兵器開発,戦術の発展の歴史に始めて読んだ時は,恐怖したなぁ.


331 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 21:49:30 ID:???

 ハインツフリーザーの『電撃戦という幻』から.
 書籍スレッドには本当にお世話になってます.


332 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 21:52:33 ID:???

 『ティーガー戦車隊』と『戦地憲兵』から.
 そのあと『戦車メカニズム図鑑』とか『世界の戦車』とか,戦車方面へ一直線.


333 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 21:56:33 ID:???

 マンガだと,「鋼鉄の死神」「街道上の怪物」「カンプグルッペZbv」とかはどうだろうか.


334 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 21:59:08 ID:???

 親類の家にあった,サンケイの赤本だったなぁ.
 ガキだったし,それまではテレビでコンバットを見てただけって感じで,深入りしようとは思わなかったのだけどね.


335 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 22:06:40 ID:???

 軍事への最初の誘い,だと祖父の戦争体験かも.
 夜に布団の中で,芋を盗んだ話とかをしてもらったな.
 おかげで,イギリス人というだけで嫌悪感を抱く様になったが,まあ問題無い.


336 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 22:14:36 ID:???

 モンキー文庫の「戦艦大和」と「零戦」.
 マンガは『エリア88』.
 歳がばれるな(笑)

 私もこのスレッドでお世話になっている.

 >>331で思い出した.
 「電撃戦という幻」は中尾政之の「失敗百選」の参考文献で知った.

 因みに「失敗百選」の参考文献で軍事関係は,
・「失敗の本質」 中央公論社 
・「この国の失敗の本質」 柳田邦夫 講談社文庫 
・「幻の大戦果 大本営発表の真相」 辻泰明 NHK出版 
・「電撃戦の幻」 フリーザー 中央公論新社

ご参考まで


337 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 22:15:44 ID:???

 俺が戦史書に手を出すきっかけは,パウル・カレル『バルバロッサ作戦』『焦土作戦』だな.
 今では内容に多少の違和感はあるけど,戦術レベルの資料的価値はまだ消えてないと思う.


340 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 22:33:07 ID:???

 サンケイ出版から出てた,バランタインのシリーズから入りました.
 後に文庫になりましたけど,今でも売ってるんでしょうか.


342 :Lans ◆xHvvunznRc :2010/09/28(火) 22:41:32 ID:???

 私もサンケイ赤本,つぎに早川文庫の『バルジ大作戦』と『遥かなる橋』あたりだったかな.


344 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 23:01:54 ID:???

 俺も>>327氏と一緒で,『大空のサムライ』だったな.
(ただし,子供向けのリライト版)
 その後,ソノラマ文庫を愛読するようになり,現在に至る.


346 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 23:10:17 ID:???

 秋本実『日本の戦闘機』か吉村昭『零式艦上戦闘機』.
 どちらが先か忘れたけど,ごく初期のころから手元にあったのは事実.
 零式はともかく,前者の日本の戦闘機は,非常な愉快本であったなぁと感傷.
 つまりお勧めできない.
 しっかし,まぁ古い本だな.
 いっとくけど,わたくしまだ大学生です.


347 :名無し三等兵:2010/09/28(火) 23:22:47 ID:???

 元は光栄ゲーから戦国時代や三国志好きで,歴史群像購読始めて(背表紙が黄色い時代は戦国メインだった),ハーツオブアイアン2始めたのを機に,今まで飛ばしてたWW2の記事を読み始め,あとは目に付いた本を適当に読んで今に至る.


351 :名無し三等兵:2010/09/29(水) 00:06:25 ID:???
>336
 ナカーマ.
 あと『科学戦 太平洋戦争』もよれよれになるまで読んだっけ.
 久我山の15cm高射砲とか,キ109とか,その後実際の記録を目にして,ショックを受けた覚えが・・・
 あと,ジャガーバックスとか(笑)

 本格的にハマりだしたのは,「零戦燃ゆ」の文庫版からかな.


359 :名無し三等兵:2010/09/29(水) 10:36:26 ID:???

 父のところに,なぜか『丸』が毎号届いていたからかな.
 「のらくろ」の連載は楽しみだった.


360 :名無し三等兵:2010/09/29(水) 11:36:32 ID:???

 「サンケイ第2次世界大戦ブックス」→「フジ出版」の流れで引き返せない所に.


364 :名無し三等兵:2010/09/29(水) 17:56:59 ID:???

 宇宙戦艦ヤマトを見た後に,爺さん(当時小国民,兵役前)が,本物の大和についての話をしてくれてな.
 それが第一歩だったよ・・・

軍事板,2010/09/28(火)〜09/29(水)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ドイツ機甲部隊と日本連合艦隊は,軍オタの入門編だよな?

 【回答】
702 : Lans ◆xHvvunznRc : 2011/11/02(水) 13:33:25.86 ID:???
>701
 最初に買った軍事本…

つ【壮烈!ドイツ艦隊】サンケイ赤本


703 : ゆうかin職場 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 ◆u8WC078ef5ch : 2011/11/02(水) 13:38:21.71 ID:FIz3sfFp
>>702
ノシ
 ジャガーブックスの次くらいがそのシリーズだったかなー・・・(遠い目)
 小学4年生か5年生ですでに染まっておった.
 犯人は松本零士(笑


704 : Lans ◆xHvvunznRc : 2011/11/02(水) 14:53:27.21 ID:???
>703
小学校の時は,軍事本ではなく,「ああ戦艦大和」とか「真珠湾攻撃」とかのコミックでしたね.
 あのコミック・シリーズ,出版社どこだっけ?
 もう一度読みたいなぁ.

(これこれかも?――編者)


705 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 15:19:23.83 ID:???

 せんせー,パンツァーフロントの攻略本は軍事本に含まれますかー?


706 : Lans ◆xHvvunznRc : 2011/11/02(水) 15:27:43.38 ID:??? [701/981回発言]
>705
 それを言うならこうだろ.
「せんせー,メガドライブ版アドバンスド大戦略の取説は,軍事本に含まれますかー?」


707 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 15:33:09.61 ID:???

 俺が最初に読んだ軍事関係の本が,,
潜水艦: その回顧と展望(堀元美)
だった.
 父の友人からの貰いもの.
 小学3年の時だったので,最初は何が書いてあるのか半分も判らず,読み通すのに1年以上かかったよ.


708 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 15:52:23.58 ID:???

 はじめて触れたミリタリーが「パンツァー・フロント」って若造なんだろうか,やっぱり.
 いや,年齢じゃないってのは分ってるつもりだけどさ.
 パンフロの十月農場が趣味の転回点です.
 虎戦車に近接戦闘!


709 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 16:03:27.28 ID:???

 勉学は早さではなく,何処まで遠く深く広くに到ったかで測るもの.


713 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 16:25:07.57 ID:???
>>709
 別に勉学じゃなくて趣味なんだから,スタートが何処でも到達点がどこでもいいと思うけどな.


710 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 16:11:34.53 ID:???

 「もう元の場所には戻れない」と思ったときは,さらに先まで歩くことですな.


711 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 16:17:37.76 ID:???

 「懐かしの本を書評スレッド」になってしまったのか.

 ジャガーバックス『ドイツ機甲軍団』

少年少女・講談社文庫『図解・世界の戦車』
は最高だぜ!
(今でも読み返してます)


712 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 16:23:03.34 ID:??? [707/981回発言]

 俺も馴れ初めを語っちゃうぞ.
 初めては徳間の中国の思想シリーズの孫子呉子だった.
 高校生の時に史記三国志にはまって,そっからだな.
 東の孫子西のクラウゼヴィッツっていうことで,戦争論読んで,気付けば中国史よりも西洋史兵法よりも軍事学になってた.
 東洋の中に留まっていれば,ここまで本を積み上げることもなかっただろうに.


714 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 16:30:03.05 ID:???

 きっかけは『大空のサムライ』でした.


723 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 17:51:35.98 ID:???

 コミック版紺碧の艦隊が,俺のミリオタ道の原点でした.


724 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 18:20:49.14 ID:???

 高校の時の彼女に,萌え戦をプレゼントされたのが,最初の軍事本かも.


725 : 名無し三等兵: 2011/11/02(水) 18:32:30.26 ID:???

「壮烈!水雷戦隊」
 父親が買ってきたこれで,染まったもんだ.
 このシリーズは沢山あることを知って,図書館にリクエストしまくったなあ.
 ほとんど揃えてもらったよ.

軍事板,2011/11/02(水)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 Lans氏の愛読書が知りたいです.

 【回答】
 多分,一番読み返した本は
サンケイ赤本「ドイツ機甲師団」「壮烈!ドイツ艦隊」
ハヤカワ文庫「バルジ大作戦」「遥かなる橋」「駆逐艦キーリング」

 両方とも中学生の時に買った本なので,当時から読み返す事が多かったです.

 最近の基本資料として重視してるのは

「ソ連地上軍」「続・ザソ連軍」「米陸軍戦闘マニュアル1〜2」
「コンバットスキルズ1〜3」「アメリカ海兵隊のドクトリン」「北朝鮮特殊部隊」
「イスラエル地上軍」「歴群アーカイブ:戦術入門/現代戦術への道」
「戦術と指揮」「パンツァータクティク」「野外令(笑)」

「世界歩兵総攬」
「Toward Combined Arms Warfare: A Survey of 20Th-Century Tactics, Doctrine, and Organization」

 両方とも編制資料として嬉しい(笑)

 あと,忘れちゃいけない,
「ドイツ戦車軍団(上下):メレンティン」「パンツァーフォー(自営業氏のじゃないやつ)」

 あとは…良書スレのログを誰かにうpして貰って下さい.

 ほら,赤くないよ,赤くない(笑)
 どちらかというと独オタ(笑) にはは.

Lans ◆xHvvunznRc in 軍事板,2009/05/28(木)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 書評にはどのようなことが期待されているのですか?

 【回答】
  書店にいる数十分間だけで,読者は,手に取った作品が購入するに値するものか否かを判断する情報を得ることは難しい.
 したがって,その情報を与え,読者の情報収集の労を省かせるのが書評であるという.
 そのため,読者が書評の情報仲介機能が当てにならないと思えば,書評の読者に対する影響度は落ちるという.

 以下抄録.

――――――
 なぜ日本の書評の情報仲介機能がアメリカに比べ劣るのか.

 まず第一は客観性.
 作家と編集者と書評家とが日々,一緒に飲み歩いているような世界で,書評家の情報仲介が中立的・客観的に行われていると,読者が果たして信じるでしょうか.

 第二は書評家の自己顕示欲.
 どうも日本の書評家は,書評を通じて自分の趣味の高尚さ(?)をアピールしようとする傾向があるのではないでしょうか.

――――――大森なんでも伝言板 2244//書評に関する日米格差について (1999/05/19 00:19:01)

unknown
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 『Military Balance』 って,初心者と中級者の間の人が読むにはどう?

 【回答】
 国ごとの兵員数や,おおまかな種類別の兵器保有数のデータがメインだから,各国の兵士の練度や,個々の兵器の具体的性能,その国の軍事情勢などに関しては,自前で調べる必要がある.

 あと,最新版であれば中身は当然英語.
 邦訳は95-96年版を最後に,それ以降出ていない.
(版権料が高いし,そもそも売れないので)
 とりあえず,兵器種名やその略称,基礎的な軍事用語などの英訳が分かってれば,そこそこ読めるはず.
 文章の類が殆どなく,数値データの箇条書きや羅列が大半を占めているので,「師団」とか「艦隊」とか「航空団」とか「弾道ミサイル」とかの英単語は既に一通り知っている,というのなら,辞書無しでもけっこう読める.
 そちらがどのレベルの英単語まで調べる必要があるのか分からないので断言できないが,高校レベルの英和辞典が一冊あれば,完全な意味不明状態に陥ることはないと思う.
 どうしても分からない語でも,類推はできるハズ.
 Reserve:控え→予備役とか.
 Wings:航空団とかは知らないと,やや厳しいかもしれんけど.

 それと,全般にわたって略語・略称・記号などが,当たり前のように多用されているので注意.
Armd div:Armoured Division(機甲師団)
Inf div:Infantry Division(歩兵師団)
MBT:Main Battle Tank(主力戦車)
SSBN:弾道ミサイル原潜
CVN:原子力空母
ftr sqn:Fighter Squadron(飛行隊)など.

 一応,巻末辺りに略語一覧があるはずなので,そちらと対比させながら読むといい.
 もしその国の大体の戦力編成を既に知っているなら,数字のほうからも類推ができるはず.

 がんばれ.

軍事板,2003/05/21
(突然死したスレッドからサルベージされたもの)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 『軍事の事典』を持ってる方いますか?
 高くてなかなか手が出ないので,内容などを教えていただけると助かります.

 【回答】
 買ったけど積読でパラ見,そして軍事初心者の意見でいいのなら;
 用語の意味の中身の史的変遷,例えば戦術であるならば各時代各国家のを現代に至る過程の流れの中で,それなりに書いてたり,を丁寧に書いてたと思う.
 但し,戦術の所は多分一番そういう世界史的なのが濃密だったので,細かいってだけで全体としての細かさは量の問題があるから,まぁ他はそれなり.
 ただその分用語は少なめ,ただし文脈は結構分る.
 そこら辺は歴史としての軍隊というか世界史的というか,ただし大体西洋.

 後,帝国陸海軍へのというか日本の軍隊への意識が本のほぼ全体を覆ってる.
 日本ではその用語(思想)はどう受容されたかが結構書いてあった.
 っていうかこれが用語の本題なのも結構あった.
 そういうのの記述は辞書というか論的な感じで辞書的なものを求めていると,「これは違う」と言いたくなると思う.
 ただそこら辺は個人的には,日本のためのというか無国籍じゃない感じがしてよかった.

 列国の軍事というのも,一箇所にこの質のものがまとまっているのはいいと思う.

 日本の軍事については,全然読んでないのでなんとも言えない.

 用兵思想家は量は非常に少ない.
 ナポレオン,モルトケ,コーベット,ヴェゲチウス(4世紀ローマ帝国末期の軍事思想家,彼の著書がヨーロッパの軍事思想家に与えた影響は大きい),ジョミニ,シュリーフェン
 これだけ,で中身も非常に少ない.ま,付録程度.

 軍事思想家については読んだことないけど,同じ著者で『戦略思想家辞典』ってのがあるらしいよ.

 まとまってなくてすまん.
 書くだけ書いたけど,後,俺自身の能力が低いので,見たら害かも.

軍事板,2010/03/30(火)
青文字:加筆改修部分

▼>同じ著者で『戦略思想家辞典』

 これですね.
『戦略思想家事典』(片岡徹也編,前原透監修,芙蓉書房出版,2003.10)

 主に欧州を中心として,孫子から現代に至るまでの用兵家や戦術戦略理論の提唱者(と,されている人)については概ね網羅されていると思います.
 それぞれについてその生涯,功績,戦術戦略や用兵理論の特徴,参考文献の紹介がされています.
 事典なので,図説で戦術を解説や詳細な会戦の分析等はなく,これから深く読むためのとっかかりとして有用かと思います.
 個人的には事典というよりは,読み物として読みました.

Fabius (KT) in 「軍事板常見問題 mixi別館」
2010年04月07日 18:18

青文字:加筆改修部分


 【質問】
 片岡徹也さんが関わっている『戦略論大系〈別巻〉戦略・戦術用語事典』(芙蓉書房出版,2003.2)を立ち読みしたら ,こっちの方が辞典ぽかったような気がしたのですが,誰か持っている方はいますか?
 高い本(倍ぐらいの値段のこれを買っといてなんですが)なので,内容を教えていただけると助かります.

 【回答】
戦争
 (1)戦争の階層概念
 (2)戦争の諸相
兵学
 (1)兵学の構造
 (2)兵学の基礎概念
  A.戦争の本質ならびに属性/B.戦争の目的,目標/C.兵力/E.戦いの原則

といった具合にテーマ別に用語が列挙されている.
 巻末には経営戦略関係の用語集や,古代から現代までを網羅した戦史年表が付録としてついている.

 ちなみに用語の解説はこんな感じで,既存の文献からの引用の寄せ集めが大半.
 ただし,原文そのままの引用ではなく,独自の要約や解釈や現代語訳がなされている.

例)「指揮 (2)指揮手順」より

任務:Duty,Auftrag
 「任務」は通常,上級部隊指揮官から達成すべき目標または,
これと目的とをもって示される(昭和43年,陸上幕僚監部『用語集』).
(後略)

 概ねこんな感じ.
 『軍事の事典』と違って,本当に事典のようになっている.
 用語の意味を一から見直す分には,凄く参考になると思うよ.

軍事板,2010/03/30(火)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 自費出版ってどういう場合に行われるのか,教えてもらえんか?
 たまに著名な研究者でも,自費出版で本を出している人がいるんだが,これは売れている人でもやるもんなのか?

 【回答】
 売れてる人でも,商業出版では出せないテーマの本を書きたくなることもあり,お財布の事情が許して熱意があれば,自費出版を選ぶこともあるよ.

 要するにあれだ,同人誌と一緒だよ.
 自分で印刷代払うんだから,何を書いてもOK.
 軍事に限らず,いろんな分野のマニアが自費出版してる.
 研究者が自分の成果を発表するとか,あとは普通のおじさんおばさんの自分史とか,まあ,いろいろ.
 そういうの専門に扱う出版社が,それなりにある.
 内容はピンキリ.

 有名どころでは,「世界けんか独り旅」という伝説の自費出版本がある.
 これを読んだ事のある人は,このスレッドにおいでかな?(笑)
(これが新風舎倒産の引き金になるとは)

 学術書とかは流通に流れず,研究者仲間と図書館関係に贈呈されるだけで終わっちゃうことも多い.
(バーコードやISBNが付いてないし)
 何せ商業ベースに乗らないと判断されたから自費出版になるんだし,刷れば刷るだけ赤字だからね(笑)
「じゃあそんなのなんでやるのか?」
といえば,やっぱ自分の仕事は発表したいし(笑),在野の研究者でも著書がないと,その世間で肩身が狭い(笑)とかあるみたい.
 地元のそこそこ大きな図書館に行けば,必ず数冊くらいはあるかと.

 あと,研究書以外に俺らの関心になるような自費出版本といえば,部隊史関係か.
 これもまあ,当事者たちの情熱とか思惑とかいろいろあるわな.
 これだと関係者数がどうしても多くなるから,実費頒布とかでそれなりに刷られて,そのうちのいくつかは専門古書店とかの片隅を占めることになる.
 東京堂と三省堂に書肆アクセスの遺志を継いだ,地方出版社とか自費出版コーナーがあるんじゃなかったっけ.
 昔の「軍事史学」には,自費出版を紹介するコーナーがあったけど,無くなっちゃたんだよな.
 今なら「偕行」とか「水行」を見れば,何らかの情報がのってるかもしれんよ.

 地元の老人が作った自分の生涯に関する,自費出版の本も読んでみると面白いぞ.
 戦史叢書でも殆ど知られていないような超マイナー部隊に従軍・所属していた人の自伝とか.
(戦記本ではないのでサラッとしか触れられていないけれど,結構興味深かったりする)
 俺が読んだのだと,北海道の襟裳岬周辺で米爆撃機を警戒するための対空監視任務に就いていた人の手記とかがあった.
 戦時中の勤労動員で軍や企業の兵器工場で働いていた人の本とかもそう.
「○○社の工場では敗戦間際まで××という兵器を作っていたのか.なるほどな〜」
という具合.


41 名前: Lans ◆xHvvunznRc [sage] 投稿日: 2009/11/30(月) 01:56:12 ID:???

 自費出版ですか・・・
 戦友会最強です.


582009/11/30(月) 19:29:28 ID:???

 そういえば,知り合いのじいさんが恋愛小説を自費出版していたな.
 確か100冊.


592009/11/30(月) 19:56:29 ID:???

 カネって,あるところにはあるんだな…


60 名前: ばばぼん♪ ◆9JRNsbZDd8EK [sage] 投稿日: 2009/11/30(月) 20:03:50 ID:???

 昔,大家が出した,四国お遍路の自費出版本の編集と校正とDTPを,家賃一ヶ月チャラでやったな orz

軍事板,2009/11/29(日)〜11/30(月)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 これ以上ないというくらい分かり易い,それこそ小学生が読んでも理解できるような,軍事学の入門書,どなたかご存じありませんか?
 なにしろ超初心者なもので.

 【回答】
 超初心者の入門書はありません.
 図書館などで政治関係,軍事関係の本を,少しずつ読んだ方が良いと思います.

 あと,自宅でインターネットができるなら,検索サイトで軍事,安全保障,ミリタリー,兵器の名称など検索して見るなどお勧めします.
 アメリカYahooで検索すると面白いですよ.

 自衛隊について知りたいのなら,「学校で教えない自衛隊」と言う本を,立ち読みでも良いから見て下さい.
 税込みで1680円です.

軍事板,2002/08/28
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 子供に軍事関係の本を薦めるとしたら,どんなものがいいですか?

 【回答】
242 :名無し三等兵 :2009/09/21(月) 17:13:33 ID:???

 子供にはまず,軍隊ってのは世の中の理不尽さの縮図のような組織であり,けっして愉快なところではないってことを理解させるような本を読ませたほうがよくはないか.
 こんなこというと,左翼あつかいされるかもしれないけど.
 司馬遼太郎や山本七平の旧軍体験記とかアーロン収容所とか読ませたほうがいいんじゃないかな.
 中学生ぐらいむきかもしれけど.あと海上護衛戦と大本営参謀の情報戦記とか.保坂さんの昭和陸軍についての本なんかもいいと思う.

 最初に軍隊や戦争にたいする変なロマンチシズムを剥ぎ取ったほうが,よい軍オタになると思う.
 軍オタにならなくても,軍隊の実相を理解することは無駄な知識にはならないし.


270 :名無し三等兵 :2009/09/21(月) 20:56:23 ID:???

 つぅかさ,「兵は不肖の具」ってのは,軍モノ趣味持つか否か以前に,人として弁えとくべき常識だとは思うけどさ,他に手段の無い時まで忌避し続けんじゃ,平和念仏主義のサヨと変わるまい.

 そこで「900日の包囲の中で」とか「連隊の子」といった,ソ連の戦時児童文学や,ユーゴパルチザンを描いた名作漫画「石の花」とかで,戦争の悲惨さと祖国への献身の大切さを(ry

 …等と冗談めかして書いては見たが,実際そういう「戦争絶対反対」でも「聖戦万歳」でもない,バランスの取れた児童向け軍事/戦争本って,日本には無いんだよね.


282 :名無し三等兵 :2009/09/21(月) 22:16:33 ID:???

 モンキー文庫の「零戦」と「戦艦大和」だったな・・・.
 同じモンキー文庫から出てた表題は忘れたのだが,
・翔鶴の話(主人公は福井静夫さん)
・陸攻の話(マレー沖海戦)
・チハのディーゼルエンジン
・酸素魚雷
・100式司偵の話
・二式水戦の話
・最上型の話
・零戦対スピットファイア
・雪風の話
・キ108とキ109の話
が載っていた本.
 これで皇軍兵器オタまっしぐら(笑).

 それと,中学校の図書室にあった毎日新聞社の「一億人の昭和史」

 そしたら父親が,「海軍めしたき物語」を買ってきてくれた(笑).


302 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2009/09/22(火) 07:17:34 ID:???

 『科学戦 太平洋戦争』だな,子供の時何回も読み返したよ.


296 :名無し三等兵 :2009/09/22(火) 02:40:09 ID:???

 流れ的には戦争の実態≒悲惨さ,を先に教えとけ,と言う流れみたいだけど,あえて先に威勢のいいのを見せて興味を持たせてから,その実態は・・・とやる方がいいと思う.
 先に暗部を見せると,軍関係がニュースに流れるのすら見るのをいやがるようになるかも.

 ソースはウチの家族.
 生まれも育ちも広島.
 ・・・8月上旬はテレビをほとんどつけません.


299 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2009/09/22(火) 03:47:40 ID:???
>>270
 ソ連のパルチザン児童文学は,結果としてチカチーロを生むことになったからどうかと(笑)
 グロ方面への配慮ゼロだからなぁ,ガキに読ませるのに.

 小学生が親教師公認でチェックできる貴重なグロ画像だからな,戦争と公害病関連は.


300 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2009/09/22(火) 03:59:45 ID:???

 子供の頃読んだ(読まされた)本と言えば……,

『猫は生きている』(早乙女 勝元 著, 田島 征三画)
 東京大空襲の時の話.
 関わった人間はみんな死んじゃったけど・・・

『二人のイーダ』 とか 『私のアンネフランク』(松谷みよ子著)
 広島の原爆とアンネの日記関連の話.
『太陽の子』(灰谷健次郎著)
 沖縄についてのはなし.

 これらあたりが印象的.

 6歳にして広島平和祈念館を体験した身としては,うなされるのも良い経験だと思う.
 ちなみに 「猫は生きている」を読んだ後も,一人で夜トイレに行けなくなった.


303 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2009/09/22(火) 11:46:42 ID:???

 昔,学研から「まんが 戦争のひみつ」というのが出ててなぁ.
 30年戦争で荒廃した国土を見て,orzとなっているドイツ人が未だに心に残っている.

>はだしのゲン
 アニメ版を給食中に流されてなぁ.
 ピカの日は,いつもより多くおかわりができました.


304 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2009/09/22(火) 12:03:04 ID:???

 学研の図鑑シリーズで,艦艇や装甲車・戦車が出てくる巻はやたらと詳しくて,数年前にこのスレッドでも話題になったことがある.

 それと,地元連隊の玉砕戦記,戦友会編纂の記録なんかは比較的,小学生程度でも手に触れる機会が,地元図書館などであるかと思う.
 高知あたりの小学校とかどうなんだろうね.
 四国師団は南方で手ひどくやられたと聞いた

軍事板,2009/09/21(月)〜09/22(火)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 高校生の弟を軍オタにする為に,何かミリタリー関係の本を読ませたいのですが,初心者向けの軽い内容で,評価の高い本はないでしょうか?
 できれば第二次世界大戦関係の物が良いのですが.

 【回答】
 映画「ブラックホークダウン」と,原作の「強襲部隊」(今は本の題名もブラックホークダウンになってる)を,セットで勧めてみる.

 あとは,松本零士の戦場漫画シリーズ.
 今は「ザ・コクピット」が文庫版で出てるので,それもお勧め.
 戦場に生きる熱い“漢”たちの魂を感じるファンタジーともいえる良作なり.
(ウソ話,戦史的にありえない感じの話とかもあるけど,それは問題じゃあない)

ハス ◆yPF68LQs:軍事板,2002/08/23
青文字:加筆改修部分

 自衛隊から紹介したら?
 並木書房から出ている「学校で教えない自衛隊」でもプレゼントしてみたら?
 税込みで1680円ですから.

 著者が元横浜市の小学校の先生が書いているから.

軍事板,2002/08/23
青文字:加筆改修部分


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