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◆2022年1~3月
<常見問題的歴史年表・目次 GYIK Története Index
ウクライナ情勢3
レス回収客観基準値v.e.r = 11
2022.3.31編纂
【質問】 ターリバーンの初夏攻勢(2021年6月~)について教えてください. - Togetter
2022.3.31更新.目についた範囲で.
屁で空中ウクライナ(屁篇) - Togetter
2022.3.31,以下更新
◆玉川徹
◆橋下徹
◆馬渕睦夫
屁で空中ウクライナ(屁篇) - Togetter
2022.3.30,追加:
「◆一水会」
更新:
「◆橋下徹」
屁で空中ウクライナ(「ダイヤモンドは砕けない」編) - Togetter
2022.3.29分追加.
◆ゼレンスキーが国外脱出しなかった理由と思われるもの:ドイツ財務相「48時間で負ける国に何故援助しなければならないのか」
他
ロシアのウクライナ侵略2022 Q&A
に以下追加.
ウクライナ情勢 1
レス回収客観基準値v.e.r = 10
2022.3.28編纂
【質問】 ウクライナへの新たな支援 (2022.3) って,通常なら何万ドルが相場?
9d2s7 【質問】 過去に無差別爆撃で国民の士気が挫けたのが原因で敗北した例は無いの?
9l22c13 【質問】 ウクライナでNLAWが結構な戦果挙げてるのは何故でしょうか?
9l22c13 【質問】 ジャベリンってド素人が説明書読んだだけで使えるようなものなんですか?
屁で空中ウクライナ(兵站篇) - Togetter
2022.3.28
◆ロシア軍の劣悪なトラック事情 (2022.3.20)
◆『ロシア兵,防寒着不足で凍傷に』(2022.3.28)
追加
屁で空中ウクライナ(形篇) - Togetter
2022.3.28,◆『ウクライナでの対戦車ミサイルの活躍は戦車無用論を意味しない』という論説 (2022.3.28)追加 & 「◆岡部いさくによる,英国国防省の戦況tweet翻訳その他」更新
屁で空中ウクライナ(屁篇) - Togetter
2022.3.27,「◆伊勢崎賢治」追加.「◆橋下徹」「無条件降伏大正義衆」なども更新.
屁で空中ウクライナ(計篇) - Togetter
2022.3.26,「◆プーチン政府は「ネオナチ」プロパガンダを繰り返すものの…」追加.
屁で空中ウクライナ(脱出!海軍要塞&フォクシー海賊団編) - Togetter
2022.3.26作成.
屁で空中ウクライナ(空中篇) - Togetter
2022.3.24分,「◆「ロシア空軍は大規模・複雑な航空作戦を実施する能力に欠けているのでは?」との見方」追加.
スレ立てる前に此処で質問を 978 ※
レス回収客観基準値v.e.r = 12
2022.3.24編纂
屁で空中ウクライナ(屁篇) - Togetter
2022.3.23,「◆テリー伊藤」追加.
屁で空中ウクライナ(計篇) - Togetter
2022.3.22分,「◆ウクライナによる,ロシア国民への心理戦」追加.
屁で空中ウクライナ(屁篇) - Togetter
2022.3.21,「◆鳥越俊太郎」追加.
屁で空中ウクライナ(始計篇) - Togetter
2022.3.21,以下追加.
◆プーチン「1991年の屈辱にリベンジすっぞ!」
◆廣瀬陽子教授の分析
◆プーちん「ウクライナ侵略成功を祝うイベントも準備していたのに」(´・ω・`)
◆都合の悪い分析をすると非難されるFSB分析官の嘆き
屁で空中ウクライナ(形篇) - Togetter
2022.3.20,「◆岡部いさくによる,英国国防省の戦況tweet翻訳その他 (~2022.3.19)」追加
屁で空中ウクライナ(屁篇) - Togetter
2022.3.20,「◆泉健太」「◆琉球新報」追加.
屁で空中ウクライナ(形篇) - togetter
2022.3.19,以下追加.
◆南部からの侵攻が息切れしている理由の考察
◆ロシア式都市包囲戦の実情 (2022.3.19)
◆そもそもロシア軍を過大評価していたのではないか?という言説
以下更新.
◆高野遼の戦況tweet (2.24~3.19)
スレ立てる前に此処で質問を 978 ※
レス回収客観基準値v.e.r = 11
2022.3.16編纂
屁で空中ウクライナ(「ダイヤモンドは砕けない」編)
屁で空中ウクライナ(計篇)
屁で空中ウクライナ(始計篇)
屁で空中ウクライナ(形篇)
屁で空中ウクライナ(屁篇)
屁で空中ウクライナ(空中篇)
屁で空中ウクライナ(兵站篇)
ロシアのウクライナ侵略2022 Q&A
を随時更新
faq08p
POW of the Pacific War FAQ|軍事板常見問題 第二次大戦別館
に,以下リンク
Bombing over Japan FAQ|軍事板常見問題 第二次大戦別館
に,以下リンク
『命の救援電車 大阪大空襲の奇跡』(坂夏樹著,さくら舎,2021)
大阪は太平洋戦争の末期に3回も大規模空襲を受けているのですが,これは1945年3月14日に行われた初の大規模空襲の話です.
東京大空襲,そして名古屋が大空襲を受けた後,マリアナ諸島からB29爆撃機の大編隊が大阪に襲来して,湊町付近に焼夷弾投下を開始.
以後,西側2箇所の爆撃中心点に向けて,各編隊が投弾を行っていきます.
こうして,御堂筋を中心に淀屋橋の西側を北限として,南は南海本線の沿線から天王寺を結んだ線,そこから大阪城近くまでを結んだ線,更に大阪市街地の西側一帯が完全に灰燼に帰した訳です.
特に御堂筋には幅70mと言う広さがあり,人々は挙ってこの街路を逃走経路として利用しました.
しかし,焼夷弾が多数投下されると御堂筋は炎の通り道となり,火炎が竜巻となって人々を襲いました.
その業火の中,人々を収容していたのが心斎橋の大丸百貨店の地下だったそうです.
地下には1,000人以上の人が避難していたといいます.
大丸百貨店も上階が延焼したのですが,従業員の懸命の消火活動と,当時としては珍しいスプリンクラー設備の御陰で,かなり保つことが出来ました.
こうした人々の間に誰とも無く囁かれたのが,「地下鉄が動いている」と言う話.
心斎橋駅では憲兵が地下鉄の入口にいて,避難する人達を受容れていたと言う話が残っています.
驚くべき事に,心斎橋駅は地上の業火は何処吹く風で,電灯が煌々と灯っていたと言います.
あまつさえ,心斎橋駅から梅田駅まで,電車に乗って避難したという人の証言もありました.
これらの描写は2014年の朝の連続テレビ小説「ごちそうさん」で取り上げられ,人々の話題に上りました.
これは本当に現実だったのか,それとも人々の願望が生み出した幻だったのか.
それを検証したのが,この本です.
しかしながら,当時の公的記録にこうした話は一切残っていません.
また,銀座空襲の際に500kg爆弾が銀座駅を直撃して大きな損傷を被ったと言う現実もあり,地下鉄への避難は不許可となっていたはずですし,ましてや電車を走らせるために,第三軌条に通電させるなど危険極まりないとして当時の交通局関係者は否定していました.
ところが,色々と文献を調べていくと,鉄道省大阪鉄道局から空襲前日に大阪市電気局長に極秘電話があり,14日に大阪に空襲がある可能性が高いと警告を受け,その警告を受けて電気局長は大阪市長の指示を仰いで,大国町~花園町の運転を休止.
大阪市が備蓄していた物資を花園町駅に運べるだけ運び込んだといいます.
因みに,当時の大阪市営地下鉄は3両編成,しかし関一の時代に建設したのは10両編成対応となっていた為,7両分の余長があります.
この為,当時の大阪市営地下鉄の駅は備蓄物資の倉庫としても使われていたそうです.
特に本町は完全に封鎖されて物資備蓄倉庫となっていたとか.
これらの物資を輸送するために地下鉄を活用した可能性があり,その為に心斎橋変電所の送電を止めるなと指示されていたのでは無いかと推定しています.
また,空襲が夜中から開始されたと言う事で,本来最終電車として走るべき電車が,梅田に戻らずに途中駅に滞泊して,それを回送する為に走らせた可能性がありました.
回送電車が途中駅に避難していた人々を乗せて,梅田(この空襲では梅田は焼失を免れた)に向けて走ったり,空襲時の人員輸送用列車として運行されたものが,実際には避難民輸送列車となったりしたのでは無いかと言うもの.
人々の証言を合わせていくと,こうした列車は3本が運転されたのでは無いかと考えられているそうです.
残念ながら,当時,誰がこの電車のハンドルを握っていたのかについては知る術がありません.
当時は動員された10代の若者がその重責を担っていたからです.
それも,男性が根刮ぎ動員で払底しているため,女性も動員され,ハンドルを握っていました.
彼等若者は,敗戦後,正規職員が復員してくると居場所がなくて解雇されてしまいました.
当時の記録は残っておらず,調査時点(1997年)でも何回か新聞に掲載されたものの,名乗り出る人がいなかったそうです.
この本では,歴史の闇に葬り去られそうになっていた出来事を丹念に調査して,周辺の証言や僅かに残った公的記録から再構築していった様が垣間見られた訳で,こうした活動には頭が下がる思いです.
今はそれから20年以上が経過し,既に多くの人は鬼籍に入ったのでは無いでしょうか.
また,大阪市交通局も解体され,民営化されてしまって,これまでの歴史は完全に分断されてしまいました.
某政党の民営化推進は,実際には貧乏人を増やすだけの施策なのだと思うのですがねぇ.
分断の御陰で,こうした歴史を掘り起こす活動も停滞していくのでは無いかと思います.
そして,行き着く先は…さて.
------------眠い人 Álmos ember ◆gQikaJHtf2,2022-01-07
Bombing over Japan FAsQ|軍事板常見問題 第二次大戦別館
へ以下リンク
『日本列島空襲戦災誌』(水谷鋼一・織田三乗共著,東京新聞出版局,1975)
出版年は1975年ですから,今から45年前に出版された本です.
この頃は戦後30年経過しているとは言え,まだまだ戦争経験者が多い時代でした.
水谷鋼一と言う人は,名古屋新聞一宮支局長だったのですが,戦時統合で名古屋新聞と新愛知新聞が合併して中部日本新聞(今の中日新聞社)となった際にその東京総局に転勤し,戦争末期に東京総局の政治部次長兼情報蒐集デスクを務めました.
因みに,この人は作家高見順の義兄に当たる人で,高見順の日記に屡々登場します.
当然,こう言う立場の人でしたから,職業柄,大本営発表以外の軍部情報に接する事も出来ました.
この本の基は,彼がA5判ノート4冊に纏めていた「本土空襲記録」です.
このノートは,1942年4月18日のドゥーリットル空襲から始まり,1944年6月16日のB-29による日本初空襲,1944年11月以後の空襲について記載したものですが,当然,報道できない情報も多く書いており,その保管には非常に神経を尖らせたそうです.
これ自体は殆どが大本営発表,軍部情報,防空総本部情報,地方自治体からの被害情報などが淡々と書かれているだけです.
ただ,敗戦が近付くにつれて,大本営発表は無くなり(1944年以降は元々威勢の良い情報だけ載っけていて,有益な情報は全く無い),軍管区情報も簡単なものしか出ず,なおかつ,地方自治体からの被害情報にしても,通信途絶で情報が得られないと言うケースが多くなってきます.
しかし,こうした情報でも軍部や国が殆どの書類を焼却してしまった今となっては貴重な史料です.
これが出版された頃,市民運動の高まりと共に,故郷の戦争体験を記録しようと言う動きが高まってきます.
水谷さんのノートは,こうした体験を記録する人々にとって,干天の慈雨の如き記録でした.
そもそも,政府の信頼できるデータが無いのですから.
その後,米国の戦略爆撃調査団のデータなどの米国側のデータを基にして,各地の空襲の具体的な実態が明らかになっていきますが,東京大空襲など関東・阪神地区の空襲だとか広島と長崎の原爆被害についての研究が進んでいるものの,まだまだそれ以外の地域や中小都市の空襲の実態は解明されておらず,地方自治体の歴史にも,ほんの少ししか描かれていなかったり,誤った記録が掲載されたりしています.
それを正す意味でもこの記録は貴重なものです.
ただ,これだけだと記録の羅列でしかありません.
が,各地の空襲を記録する会と連携して,これら空襲体験者の体験談を記載しており,この生々しい体験談によって単なる記録の羅列が具体性を帯びて,読者に現実を突きつける役割を果たしています.
ついでに,水谷ノートには東海大地震,濃尾地震による被害についても,簡単ですが記載があります.
これについても報道されていなかったので,余り歴史の表舞台に出てこなかった記録です.
私ごとですが,小学校の頃に,家族の戦争体験談を聞きましょうと言う宿題が出た事が有りました.
当時は祖父母も生きていましたし,両親も戦争を体験していましたので,色々と聞いていたのですが,母親の空襲で逃げ惑った話を聞いていて,近くのお婆さんが,爆風で吹き飛ばされて木に引っ掛かっていたと言う話がありました.
その頃の私はそんなに深刻に受け止めておらず,アニメの影響で単純に吹っ飛んで木に引っ掛かった姿を想像して大笑いしたのですが,考えてみれば,爆風で吹っ飛んだのであれば五体満足で生きてはいないでしょうから,親は子供にショックを与えまいと言葉を選んだのでしょうね.
子供ながらに想像力が無い子だったのだなぁとこうした記述を読んでいて思った次第です.
その後,様々な史料も出て来ていますが,生の体験談ほど真に迫るものはありません.
正直,この頃の政府・軍部がもう少し敗戦を早めていれば,大部分の人達の人生がそこで狂うことは無かった筈です.
こうした記録を蔑ろにする世の中になれば,再び同じ様な事を為出かすのでは無いか,そんな危機感を覚えます.
------------眠い人 Álmos ember ◆gQikaJHtf2,2021-02-27
Treatment of POWs by the Allies 同盟國對戰俘的態度|軍事板常見問題 第二次大戦別館
に以下リンク
『南方からの帰還 日本軍兵士の抑留と復員』(増田弘著,慶應義塾大学出版会,2019)
著者は大学の教授ですが,新宿にある平和祈念展示資料館名誉館長を務められている方です.
太平洋戦争に敗れた日本へは,各地の戦場から様々な方法で引揚が行われていました.
ただ,その全容は余り解明されておらず,海外からどの様にして何人が引揚げたのかと言う研究が手付かずの侭だったりします.
一番研究が進んでいるのが,実はシベリア抑留だというのは皮肉な話です.
一番対象者が多かった中国戦線は,戦犯とシベリアに抑留された関東軍兵士達を除けば,国共内戦中にも関わらず比較的穏便にかつ素早く引揚が行われた方です.
しかし,他の連合国,米国,英国,オランダ,豪州(ニュージーランド含む)軍管轄下においては,色々と事情があり,引揚げの期間や形態は様々でした.
これらのうち,豪州管轄のニューギニア島では飢餓や病気などの蔓延から,人道的な視点によりかなり早くに引揚が行われ,その余波で自活できていたラバウルなどを中心とする太平洋の島々からの引揚げも比較的スムースに行われました.
米国管轄のフィリピンでは,マッカーサーのお膝元と言う事もあり,戦犯を除けば比較的早くに引揚を行う予定でしたが,日本軍の指揮命令系統がほぼボロボロだった為に,戦後も何ヶ月かに亘って投降の呼びかけが行われたり,場合によってはそれを敵の謀略と見做した現地指揮官によって,戦闘が繰り広げられ,無駄な命が失われたりしています.
また,この地域は戦前や戦中に渡航した民間人も多く,軍人と一体化してしまった彼等の投降と引揚げも結構大変だったようです.
それにも増して,フィリピンでは現地の占領行政が酷かったので,民衆の憎悪は大きく,移動すると投石が起きるような状態であり,米軍の庇護が無いと,引揚げもかなり危険だったとか.
シンガポールやビルマを中心とした英国植民地やタイ,それにオランダ軍の戦力が整わなかった蘭印では,英国軍やインド軍を中心とした英連邦軍が進駐して植民地行政を再開させます.
英国は行政を再開するに当たり,日本軍の叛乱を恐れました.
実際,日本軍は連合国が予想していた以上に兵力が多かった訳で,それを抑留すると監視のための軍が必要となり,白人の兵士が少なかった英軍ではインド軍を主体にするほか無かった訳です.
一方で英国軍は,植民地インフラ復旧の労働力として現地人を動かす必要に迫られます.
しかし,疲弊した現地人ではインフラ復旧の労働力たり得なかったりしたため,膨大な日本軍兵力を利用する事にしました.
米国はこうした使役をしても,国際法上のPOWとして扱った為,賃金もほぼ適切に支払われています(しかしながら,米軍でも現地ではマッカーサーの命令にも関わらず,現地労働力として報復的に使役する動きも無かった訳ではありません).
しかし,英国はそんなことはお構いなく,日本降伏者として扱い捕虜とは認めませんでした.
この為,労働力として使役しても,給餌は最低で,しかも賃金を支払うのも渋ると言う状態.
また,彼等の引揚げも相当渋り,1947年12月まで引き延ばそう,更にそれ以降まで使役しようとすらしていました.
そう言う意味では,英国も厳寒の状態がないだけで,ソ連と大して変わりありません.
オランダも蘭印において英国と同調しています.
その上,蘭印は独立紛争も抱えていたので,日本軍をインドネシア軍と戦わせようとすらしています.
東南アジアからの引揚については,マッカーサーと英国軍側との間で激論が交わされ,マッカーサーがこれではソ連に強く出られないとして,国務省を通じて英国政府側に抗議して決裂寸前まで行った事が有りました.
これはマッカーサーに吉田茂が泣き付いた結果でもあります.
戦後,各地からの引揚げについてはシベリア抑留だけがクローズアップされ,他の国々からの引揚は比較的スムースに行われたと思われがちですが,敗戦とはこう言うものだとは言え,完全に国際法を蔑ろにした行為が英国やオランダにはあった訳です.
もっとも,これには向こうにも言い分があって,日本軍はジュネーブ条約に加入していないから,この扱いをしても構わないと言う理由付けがあったからですが.
因みに,こうした地域から引揚げた人達には,労働の対価として日本政府から(英国やオランダではない,両国政府は将兵に対する支払を拒んだ)200円が支給されたそうです.
戦時中しか知らない将兵達は,かなりの大金を貰ったと喜んだのですが,1947年当時,日本はインフレが進んでいて,200円なんてあっと言う間に消えるお金だと知って,落胆した人も少なからずいたとか.
この本では,主に英国からの軍人引揚げについての事情を中心に書いています.
一番資料が多かったのが英国だった為ですが,オランダや豪州,米国については表層的な動きしか書いていません.
オランダ関係の研究者が少ないのも一因でしょうし,米国についてはある程度の忖度が働いているのかも知れない.
これに,中国やフランス関係の引揚があれば更に完璧に近付くのでしょうが,それは叶わぬ夢でしょうか.
------------眠い人 Álmos ember ◆gQikaJHtf2,2021-02-25
Rule of MacArthur FAQ|軍事板常見問題&良レス回収機構
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『名古屋鉄道車両史下巻(戦後復興期から平成の終わりまで)』(清水武・田中義人著・柚原誠監修, アルファベータブックス, 2019)
前回紹介の上巻に引き続き,戦後から現在に至るまで,名古屋鉄道で利用されていた車両の歴史を紐解いた本です.
先ずは敗戦後の混乱期から1955年までの10年間に導入された車輌群.
空襲で一部の車両が壊滅的な打撃を受けた名鉄のうち,岡崎市内線にはN電を購入して路線に投入し,国からは国鉄の63形の割当を受けました.
関東私鉄を中心として,この63形は各地で重宝されたのですが,名鉄にとってはその大きな車体が仇となり,短命に終わっています.
これに変えて,小型車を多数中小私鉄に放出しますが,この取引は分が悪かったようです.
最終的には,運輸省規格型と呼ばれた電車を増強して割り当ててもらい,これらの63形は小田急と東武に引き渡されました.
世の中が落ち着いてきたら,優等列車を中心にカルダン駆動の車両が各社で多く現れます.
名鉄でも,モノコック構造で全金属製車体を構え,全電動車とした5000系,それを量産仕様に変更し,冷房装置を搭載した5200系が現れました.
その後,これらの機器を流用した車体更新車両が順次登場しますが,最近廃車されたのは記憶に新しいところです.
更に新時代を拓くように,パノラマカーと呼ばれた7000系系統が登場します.
名鉄と言えば「パノラマカー」,「赤い電車」と言うイメージを形作った車両です.
これは経営陣の1人が欧州視察に行った際,イタリアの電車に感銘を受け,
「うちにもこうした電車を走らせろ」
と,運行サイドに捩じ込んだのが最初.
ただ,この成功体験は後に足枷となり,特に特急政策についてはかなりの混乱が発生して,この本でも歯に衣着せない論調で批判されています.
著者が名鉄OBの割には,経営陣の批判もこの本は多いです.
一方,こうした新型車とは別に,戦前からの木造車体の吊り掛け車も多く存在しています.
関西私鉄では南海を除けば,早くにこうした車両は淘汰されたのですが,関東私鉄やこの名鉄では,最近まで車体更新をしたとは言え,「うぉーん」と大きな音を出す吊り掛け車が存在していました.
瀬戸線や郡部線にはこうした車両が多く存在していましたが,中には車両不足のために,1975年になってもまだ東急から購入した吊り掛け車両があったりします.
本書では,この来歴を丹念に資料を追って纏めているので,かなり分かりやすくなっているように思えます.
この他,岐阜周辺の600V線区の車輌群や吊り掛け車を淘汰するために投入された新性能車,最近のセントレア開港やバブル時代に投入された特急車両など全ての車両を網羅しています.
また,電気鉄道を名乗っているにも拘わらず,高山や立山に乗り入れる為に製造された気動車急行(後の特急),末端線区の経営改善の為に投入されたレールバスやLEカーについてもきちんと取り上げていますが,後者については,路線の実態を考えずにメーカーの宣伝文句に乗って導入した為に,かえって効率が悪くなった,と批判的な論調で書いています.
そんな感じではありますが,末尾の資料は上巻同様に充実しているので,1冊持っていても良い本では無いかと思いますね.
------------眠い人 Álmos ember ◆gQikaJHtf2,2020-08-14
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レス回収客観基準値v.e.r = 12
2022.3.14編纂
屁で空中ウクライナ(「ダイヤモンドは砕けない」編)
屁で空中ウクライナ(計篇)
屁で空中ウクライナ(始計篇)
屁で空中ウクライナ(形篇)
屁で空中ウクライナ(屁篇)
屁で空中ウクライナ(空中篇)
屁で空中ウクライナ(兵站篇)
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創作関連質問&相談スレ 71 ※
2022.3.8編纂
【質問】 ティグレ紛争 #Tigray_war (2020年11月3日~)について教えてください. - Togetter
2022.2.28更新.キーワード「Eritrea Tigray」,100件の中から抽出
【質問】 #国民が日本共産党を知る努力が必要 というタグがあったので,日本共産党についてざっと教えてください. - Togetter
2022.2.26,「◆◆◆ロシアのウクライナ侵攻直後,『9条で日本を守れるなんて誰も言ってない!』と手のひら返し」追加.
【質問】 #小川淳也 って誰? - Togetter
2022.2.23,「◆立憲民主党,消費税16%論者,井手英策を招致」追加.
【質問】 ヒトラーにたとえることは国際的に御法度? - Togetter
2022.2.21,「◆◆ひろゆき,首を突っ込む」追加.
【質問】 #国民が日本共産党を知る努力が必要 というタグがあったので,日本共産党についてざっと教えてください. - Togetter
2022.2.20,「◆維新と立憲民主党が組むと聞いて立憲を攻撃する支持者達」追加.
【質問】 #Dappi 騒動って何?/Choose Life Project・ #ブルージャパン 事件って何? #CLP
2022.2.19更新.キーワード「秋元雅人」.hit順に100件の中から抽出.
【質問】 マスコミが嘘をつき続けてきた事案について,「マスコミの力で真実を隠し通せるストーリーは無い」? - Togetter
2022.2.18分更新.キーワード「藤井敏彦」,hit順に100件の中から抽出.
【質問】 マスコミが嘘をつき続けてきた事案について,「マスコミの力で真実を隠し通せるストーリーは無い」? - Togetter
2022.2.16,「◆ドラマ「新聞記者」で「持ち逃げ遺書子」発覚?」更新.目についた範囲で.
スレ立てる前に此処で質問を 975 ※
2022.2.15編纂
レス回収客観基準値v.e.r = 12
faq12
【珍説】 「平日に毎日50以上ツイートやってる奴はやばい」???
【珍説】 「twitterで平日から一日中コメントや議論で50稼いでる奴はやばい」???
【反論】 仕事中に書込みなどしたことない.
【質問】 岩見君は自分が何故twitterからあっという間に追い出されたのか理解しているの?
General Works 總類 Általános művek|軍事板常見問題 アジア別館
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「鬼女乱舞」◆ (2011/01/28~)私「何してるの!降りなさい!」放置子「ふざけてただけ,ケーキまだ?」→ 娘の上に馬乗りになった放置子が... 前編 後編
2ch. Military BBS|軍事板常見問題 総記別館
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●●荒らしを自分で治せるかもしれないリンク集
「NED-WLT」◆(2011/01/29) コミュニケーション能力ってなんだ?
>情報伝達重視型 → 事実(facts)を正確に,かつ迅速に伝える力
>問題対応型 → 事実に基づいて,理由を組み上げ,提案をまとめる力
>対話型 → 自由なムードをつくり,周囲を真剣な話題に巻き込む力
>個別対応型 → 相手に共感する力(SQ)
>人間関係維持型 → 人に笑ってもらう力
「カラパイア」◆(2016年12月23日) 幸せを感じられるように.自分を認め前向きな考え方をするための5つのトレーニング
「カラパイア」◆(2018年04月02日) 怒りや苦しみ,うつ状態から解放される.普段からマインドフルな状態でいる5つのステップ
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/04/08) 【ピカソの秘密】互いに納得できる人とのみ依存しない関係を築いて 新しいことにどんどん挑戦する仕組みをつくる
Navy & Air Force|軍事板常見問題 総記別館
に,以下リンク
『海洋戦略入門』
(ジェームズ・ホームズ著,芙蓉書房出版,2020/09/10)
http://okigunnji.com/url/97/
こんにちは,エンリケです.
「目の前にある仕事」以外のことには口をつぐむ.
これは海軍の体質で,すべての現代海軍が抱える問題を示しているとされます.
その体質をブレイクスルーするため,米海軍では,戦略的な優位を成し遂げる行動指針を明らかにし,話し合うための「共通の基準」(大局観と語彙)を必要としているそうです.
今の若手士官は,自分の公私の振る舞いがもたらす戦略効果を無視して生きることはもはやできません.
いまや海軍若手士官は,自分の関わる「戦術レベル」の動きが作戦レベルにどう貢献するのか?,戦略レベルの目的に合致しているのか?について早く意識することが望ましい時代です.
また,こういった意識を持たず,戦略レベルの理解が不十分なままだと,「戦略レベルに貢献しない作戦」を立ててしまう可能性が高くなります.
これが海軍初級士官,官僚,学生を対象に記された,マハン,コーベットなどの大家による議論を中心に,海洋戦略を総合的に学べるこの本の生まれた背景です.
なぜプロの海軍軍人に,海洋戦略の入門書が必要なのか?という問いへの答えです.
ちなみに海洋戦略の世界では,マハンとコーベットを超える理論家はいまだ登場していないそうです.
ここまで海軍の話として書いてきましたが,大きく見ると一般人も同じではないの?と思った方は,私だけではないはずです.
海洋戦略の見取り図を提供してくれるこの本は,
海の地政学とは?
海洋国家とは?
シーパワーとは?
という海洋国家としての根幹の疑問が生まれたとき,まず最初に読むべき本です.
というのは,いまの国際情勢は,海を舞台に展開されており,海洋戦略の基本を学ぶ必要はすべての方に求められるからです.
海洋戦略の理解は,いま生きる我々の共通言語だからです.
学校を出たばかりの海軍初級士官,学生,官僚,ビジネスマン向けに簡潔・凝縮・簡明に書かれたこの本は,その目的にぴったり合っています.
地球表面の7割は水です.
8割の人々は水辺で暮らしており,交易の9割は海上輸送されています.
わが国は,国益がシーレーン,漁場,海底の天然資源採掘など,の安全に依存している島国です.
わが軍事戦略の大半を占めるのは海洋戦略であり,わが自衛隊が戦略的競争を展開する場のほとんどは,本質的に海洋的な場所です.
そのうえいまの国際情勢は,海を舞台に展開されています.
ですから,すべての軍人は海洋戦略の基本を学ぶ必要があります.
海洋戦略の理解は,三軍が統合作戦で共に戦うための共通言語だからです.
海上における統合・共同作戦を円滑に動かして力を発揮するための潤滑油が本著といってよいかもしれません.
重要なポイントとして海洋戦略,シーパワー,港湾・海軍基地,心の地図があります.
海洋戦略
海洋戦略とは,アクセスについての術(アート)と科学(サイエンス)であるとされます.
その目的は遠方の地域で流通と消費を可能とすることにあり,交易と通商は海洋戦略の鼓動する心臓といわれ,通商のためのアクセスが至上の命題となります.
地上・航空戦略と違うのは,「平戦時ともに機能する」という点です.
キーワードは「資源・輸送・情報・支配」です.
しかし我が国の人々は,どういうわけか「海に無知」で,こういうことに目を向けません.
そもそも,あまりに海が身近すぎて「海とは何か?」を考えたことがないからかもしれません.
その結果,
「海の区分」
「領海・接続水域・EEZ・公海」
「海洋は海洋公共財のまま」
「国連海洋法条約」
「公海航行の自由は分割できない」
「北極海航路が持つ意味合い」
といった海をめぐる感覚を知らずわきまえていないから,いま「公共財としての海洋が縮小する動きが出てきている」という最大の問題が起き始めていることに理解が至っていないように思われます.
シーパワー
「シーパワーとは,「生産」「海軍及び商船隊」及び「市場(植民地)」の3つの連鎖である」(A・S・マハン)
シーパワーは「生産(通商,産業)」「海軍と商船隊(艦船,海運)」「海外市場(港湾・基地)」を総合する連鎖の循環のことをいいます.
海軍はシーパワーの一部に過ぎません.
シーパワーの生みの親マハンは,「シーパワーは国家の活力の根元」ともいっています.
真の海洋大国は,シーパワーの連鎖を構成する3つの要素のすべてを自ら賄います.
シーパワーは「通商」「艦船」「港湾・基地」の三要素の掛け算としても表現され,どこかの要素をおろそかにすると国家の繁栄を危うくするという点で非常に重要です.
いずれかの要素が0になると,シーパワーは0になってしまうのです.
シーパワーは「公海へのアクセスの利便性」「喫水が深い港の数・場所に恵まれる」「海岸線の長さ」といった「不変の自然条件」が基盤となっています,
ちなみに現代は「地上に基盤を置いたシーパワーの時代」であり,戦闘艦隊,海軍の独壇場ではなくなっています.
シーパワーの力を決めるのは「その国のビジネスに対する姿勢」であり,シーパワーと通商(ビジネス)は不可分一体と言えます.
そのため「商業を軽蔑する社会」は,シーパワーに対する「国民的資質」をほとんど示しませんでした.
シーパワーを動かし続けるには,国民啓蒙を含めた賢明な国政運営が必要だ,ということなんですね.
この面で考えると,どうもわが国には「金儲けを卑しむ「ビジネス,商業蔑視」」の感覚が強く,これが,海国であるにもかかわらず,海洋戦略やシーパワーへの視座をあまり感じない理由かもしれません.
わが国がなぜ,地上国境を抱える国と同じような戦略発想しかできないのか?
少なくとも,林子平が「六無斎」にならざるを得なかった江戸時代からは続いている問題のように見えます.
いや,水軍=海賊ともいうべき発想が生まれてくる背景を考えると,もっと昔からでしょうか.
非常に根が深い問題かもしれません.
深く知ってみたいですね.
本著では「自由主義政体」と「専制主義的政体」で,シーパワーの建造管理にどのような違いがみられるか?というテーマも取り上げられており,興味深い結果を提示してます.
けっきょくのところ,通商や海上戦に対する海洋国家の政策は,海軍を設計して建造・維持するには特別な産業が必要といった面や,海運事業に人々を集めるという点でも社会に広く大きなインパクトを与えるわけです.
政府が防衛に金を出さないのは16世紀のむかしから同じようですが,国がシーパワーに必要な資源を注げない原因は「その国の文化」にあり,国民の性格を刷新することが緊急の事業なのかもしれません.
なおこのテーマは,わが国だけでなく,現代の米をはじめとする主要国が,海洋事業に向けた国民の気風を保つことができるか?という大きな問いとして成り立ちます.
港湾・海軍基地
港湾は,本国の生産者と海外市場に商品を運ぶ運送業者の接点であり,海外の販売者と本国の購入者の接点でもあります.
港湾はそれだけで生産と消費の原動力となり,「アクセス」という価値を生みます.
港湾の数,能力,能率は,生産,流通,消費の有用な測定基準となっており,港湾とそれに連なるサプライチェーンは,海外市場における商品需要を満たすうえで極めて重要な存在です.
ただ,港湾を作ることはそう簡単なことではありません.
また,孤立は港湾の価値を低下させる要因となることに注意が必要です.
なお海軍根拠地が持つ軍事的戦略的な価値は,「地理的位置」「防御力」「資源」「海軍基地」から成り立っています.
なかでも,社会・政治的な機能不全は海軍基地の「場所の価値」を低下,もしくは完全に無効にすることを忘れないようにしたいですね.
心の地図
オバマ政権時のクリントン国務長官はメルカトル図法で惑わされた,というケーススタディに代表される「地図による認知のゆがみ」は,非常に重要な視点ですが,あまり深く掘り下げた話を聞きません.
心の地図が人によって違うことや,国家の文化の一部を構成している面があるからかもしれません.
地上の常識と海の常識は違っており,これが,海洋戦略と地上・航空戦略の違いを生んでいます.
では何が違うのか?について著者は,「心の地図による誤解」と表現し解説しています.
海と陸はまったく違う特性を持つ別個の領域として扱う必要があります.
陸の兵士が山や丘,隘路や高所といった視点から考え,パイロットや潜水艦乗りは三次元で考える,など,発想の根元から異なるんですよね.
地理的環境に精通することが,競合を前提とする各種事業計画を成功させる必要条件であることは確かなようです.
個人的に響いたのは,「制海をめぐる戦い」で取り上げられていた以下の点でした.
・より強力な側のオプションと自らの劣勢を克服せねばならない側のオプションの違いとは?
・キーワードとなる「防勢」は,急場をしのぐ方法
・防勢の強さと本質は「反撃」にある.
著者のジェームス・ホームスは海軍士官で,どちらかといえば「うるさ型」の人のようです.
略歴は次のとおり.
ジェームズ・ホームズ
1965年生まれ.
米海軍大学J.C.ワイリー海洋戦略講座教授.
バンダービルト大学の予備役将校訓練課程(ROTC)卒業後海軍士官に任官.
戦艦ウィスコンシンに砲術士兼応急士として乗り込み湾岸戦争に従軍.
復員後,海軍の勤務と並行して国際関係論の修士号(MA),国際安全保障及び戦略研究の学位(Diplomat),数学の修士号(MA),法と外交の修士号(MA),国際関係論の博士号(Ph.D.)を取得.
2002年からジョージア大学で教鞭をとり,2007年から米海軍大学の准教授,2017年から教授.
25冊以上の著書があり,本書のほかに『太平洋の赤い星』(バジリコ 2014年)が邦訳されている.
前米国防長官のマティス海兵大将は「うるさいやつ」,元米海軍作戦部長のハワード海軍大将は「波風を立てる男」と氏を評しているそうですw
インド太平洋地域に強い関心を持っており,とくに中共への関心が強い方ということです.
本著ではマハンの言葉を多く引用されてますが,けっして無批判なマハン信奉者ではありません.
翻訳を担当されたのは,平山茂敏さんです.
略歴は次のとおり.
平山茂敏(ひらやま・しげとし)
1965年生まれ.
防衛大学校防衛額教育学群教授(戦略教育室).
防衛大学校卒業後,海上自衛隊で勤務.
英国統合指揮幕僚大学(上級指揮幕僚過程)卒業.
ロンドン大学キングスカレッジで修士号(MA)を取得.
防衛学修士.
護衛艦ゆうばり艦長,在ロシア防衛駐在官,海上自衛隊幹部学校防衛戦略教育研究部戦略研究室長などを経て現職.
訳書に『アメリカの対中軍事戦略』(監訳,A.フリードバーグ著,芙蓉書房出版),『現代の軍事戦略入門』(共訳,E.スローン著,芙蓉書房出版)がある.
訳書の前2著はいずれもご紹介したはずです.
正直言うと,肌が合う訳者さんです.
担当された本はすべて面白く興味深く,再読すれば再発見があり,ためになっています.
今回もそうで,これからもそうなる予感がします.
注目の訳者さんです.
ご紹介している『海洋戦略入門』は,まさに海洋戦略の入門書です.
海洋国家にとって好ましい循環とは何か?を解説する本です
海洋国家にとって好ましい循環について,「シーパワーの作り方」「好循環を維持する方法」「海軍はなにをするのか」の三章で解説しています.
では中身を見ていきましょう.
■目次
第1章 シーパワーの作り方
海とは何か/シーパワーとは何か/誰が正しい素質を有しているかを測定する:マハンの「シーパワーの要素」
この章では,「海とは何か?」「海洋における協力・競合の相互作用」「シーパワーとは何か?」について書かれています.
第2章 好循環を維持する方法
本国と海外の商業海港/本国と海外の軍港/軍港の候補者を評価する:君たちの地図を見よ/船舶:商船隊/艦艇:海軍/海に対する戦略的意志
この章では,シーパワーの循環(作って,運んで,売る)をいかに回し続けるか?について書かれています.
「軍港の問題」「シーパワーを支える商船」「海軍について」「艦隊に命を吹き込む戦略的意志」などへの言及があり,最も重要な章といえます.
第3章 海軍はなにをするのか
戦略の不変性/外交的役割/警察的役割/グレーゾーンにおける警察的役割と軍事的役割の協力/軍事的役割/特別な例:「累積」作戦/トラブルメーカー戦略:分遣隊による戦争/新しくつくられた古いアイディア:接近拒否と領域拒否/マキャベリの警告:文化に気を配れ
この章では,シーパワーの要素の中で最も目立つ「海軍」について「海軍が何をなすべきか?」という視点から論考されています.
おそらくあなたが一番興味をひかれる章でしょう.
キッシンジャーの核抑止理論からはじまり,わが国もなじみ深い,ケン・ブースの「海軍の3つの役割(外交的役割・警察的役割・防衛的役割)」の解説もあります.
著者はここで軍艦が発するメッセージを活用する外交的役割が最も重要としています.
海洋サプライチェーンの流通の輪を「守り奉仕する」ことが警察的役割としています.
軍艦は存在そのもので意図と決意を意味します.
海軍力の展開や兵器は目に見える戦闘能力です.
平時の武力誇示が印象的であればあるほど「敵に投げかける影」は長く暗くなるのです.
わが武力誇示が敵に投げかける影が長くなればなるほど我が国は安全になり,逆になると我が国は危険になります.
また,わが国にとって身近な,同盟に潜む「見捨てられ」「巻き込まれ」の問題,グレーゾーン問題に関する考察も興味深いです.
グレーゾーン問題については中共・ロシアの手法,軍事的役割の本質とは何か?という観点から考察されています.
国家が,ある海路の支配に「もっとも確実な繁栄」を見出した場合,互いにそれを支配するために争うことになるのは国際関係の鉄則です.
わが国と韓国(中共?)はその関係にあります.
海洋をめぐる優越競争は,主として海軍の優越いかんであり,部分的には決定的な位置の占有次第となります.
中でも興味深かったのは,中共に関する記述です.
中共の海洋進出の本質(P182-188)や,中共の窮状をめぐる分析が面白かったです.
地勢的に見て,西太平洋とインド洋へのアクセスが阻止されている中共は,長い陸上国境を接していることから,つねに海洋への志向から注意をそらされる宿命に置かれています.
また,大国のはざまという,戦略的に見て比類なく厳しい場所に置かれています.
中共は,封鎖に対して脆弱なままの状態にあるのです.
昨今の南シナ海問題は,世界覇権を中共が握るか否かの試金石,という面があります.
この問題の危険性を軽く見てはいけません.
南シナ海でルールが変わると,全世界に影響が及び,中共が全世界で発言力を拡大する可能性が高まります.
ロシアやイランの動きともつながっています.
米英わが国などの海洋国家諸国ががはるばる現地に出向く理由はそこにあります.
海洋国家としての視座があれば,中共の南シナ海における異常な振る舞いに,英米等の海洋国家諸国が敏感に反応している理由はすぐにわかります.
それにしても,根無し草だったカルデンは,中共に居場所を得たようですね.
中共の戦略は,国内問題を地域,世界の問題の上に置く傾向があるとされます.
大陸国家に共通して見られる特有の傾向かもしれません.
たとえば「接近拒否,領域拒否」という言葉がにぎやかですが,これは別に新しい概念ではありません.
この概念については219ページで解説されています.
また中共は,大量の商船を維持し,戦時に簡単かつ迅速に商船を改装するため,商船を軍用規格で建造することを要求しています.
ちなみに,国有の商船隊は,海洋戦争の要求,困難,リスクを軽減する戦略となる「ヘッジ」をかけます.
戦争が起きたとき商船と乗員は,海軍と海運という二つの機能を果たすことになるのです.
中共が言っている「第一列島線」「第二列島線」の意味もよくわかります.
忘れてはいけない大国・インドについても興味深い話があります.
海洋戦略的に見て理想的なインドの戦略環境はなぜ混乱しているのか?
その答えは「中共との陸上国境」です.
中共への備えに回すため,シーパワーに大規模な資源投入ができないのです.
地上国境を抱える国の戦略は,隣国の動向に左右されるということです.
・分散された商船隊は,回復力に富んでいる.
・分散は持続力を与える.
・リムランドは海と大陸内部の中間地帯のこと
・専門家でも,将来の敵の戦闘能力を計測することは困難.
・効率性の追求は,戦略的な危機を招く
・海で暮らすものは,自らの外交的手腕に磨きをかけることこそふさわしい.
・小規模編成でも,海軍全体の代理人として機能できる
・戦闘艦隊から与えられる防御の上に,沿岸部隊は海を護っている.
・古典からいかに学ぶか?のアイデアを海洋戦略論のエッセンス紹介を通じて提供してくれる本
・充実した注釈が,ブックガイドや参考書・辞書的存在として役に立つ
・地中海とカリブ海は似ている
・大東亜戦争における帝国海軍の失策の数々が取り上げられている
・機動展開,戦闘艦隊等の解説を通じ,総予備への視野が開ける
・戦闘能力の過大はそれ自体危険であることがわかる
・潜水艦は主力艦なのだろうか?
・沿岸警備隊が強力な装備を保有している理由
といったことも描かれています.
米海軍,米のシーパワー,海洋への目を把握するうえで参考になる記述も多々あります.
たとえば,,,
・米には欧州に向かって東を向く自然の傾向がある.
パナマ運河創設により,東を向く傾向があった米ははじめてカリブ海に南面し,その後,西の太平洋に向かった.
・パナマ運河を狙ってカリブ海とメキシコ湾に海軍基地を建設されることをマハンは懸念した.
・パナマ運河は米海洋戦略の障害といえる.
・横須賀と佐世保,バーレーンのマナーマは外地にある米の母港といってよい存在.
・米にとってハワイが持つ意味の大きさ.
・米海軍両洋艦隊の基準とは?
この本をよむまで,海洋戦略とはどういうものか?が雲をつかむようで手につかめていなかった
海と陸はなぜなじみあえないのか?
感覚が違う.
その理由がわからなかったわけですが,この本を読んで,平戦時問わず動き続ける海洋戦略,シーパワーは海洋国家の生きるすべ,国家戦略そのものであり,ドンパチの話は欠かせない要素だが,それがすべてでは全くなく,むしろビジネス(通商)のほうが重要な要素であることがわかりました.
海洋戦略の見取り図がハッキリ見えるようになり,海軍がその一部に過ぎない「シーパワー」の意味がつかめ,見る地図の違いが生み出す根本的な差異がわかりました
.
大陸の発想と海洋の発想のどこがどう違うのか?を掴めました.
陸と海は相互依存,共生関係にある.
戦略的な地理には需要と供給の関係がある.
テクノロジーが海と陸の間の相互関係に新生面を開いている.
シーパワーは海軍や海上だけで維持できるものではない.
――ということがわかりました.
地理経済学,水路測量学といった,興味深い学問の存在を知りました.
――などの気づきがありました.
また,わが国は海洋国家であり,海から国を考える姿勢が不可欠ということを改めて覚えた.
この本により海から世界,日本をみるきっかけが手に入りました.
経済的利益は海洋戦略の主たる目的であり,その原動力でもあることがよく理解できたから,ビジネス,通商等への関心をもっと広げ深めてゆきたいと感じました.
「自由主義的政体と専制主義的政体ではシーパワーの建造と管理にいかなる違いがあるのか?」
という大きな問いに対する貴重な知見を得られました.
「陸対海」という二項対立でものごとを考え見るのではなく,海洋国家としてのわが国,という立場から防衛や国防安保,軍事を見てゆく基礎が培えました.
著者は,本著を通じて,海の武人,学者,ビジネスマンが自らのキャリアを通じて戦略とその歴史を学び,本著を批判的に読んで海洋戦略に関する独創的なアイデアに発展させてほしい,と望んでいるようです.
海国日本で生きるために必須の知性「海洋戦略という発想」を身につけ手に入れるきっかけとなる格好の書.
軍事戦略だけでなく,商船・商業港湾など「公共財としての海」をめぐる戦略まで幅広く取り上げた総合入門書.
戦闘能力を伴わない海軍外交家の言葉には何の重みもない,という現実感覚に重みを与えてくれる戦略書.
海洋戦略の双璧マハンとコーベットを中心に,ワイリー,リデルハート,ウェゲナー,ルトワック,ブース,ティルなどの戦略理論にまで言及したこの本は,すべての戦略理論を網羅せず,戦術談議を排除し,マハンやコーベットの理論の縮刷版でも要約版でもなく,一生かけて学ばなきゃいけない「戦略学習」の入り口にいざなってくれる魅力を与えてくれる本なのです.
よむべき戦略書籍に終わりはありません.
もっといえば,戦略理解はできるものではなく,その研究に終わりはないのです.
ちなみに戦略とは,勝利のマニュアルやアルゴリズム,チェックリストをまとめることではありません.
追伸
石原さんの「漫画 マハンと海軍戦略」と合わせて読むと面白いです.
------------おきらく軍事研究会(代表・エンリケ航海王子)
http://archive.mag2.com/0000049253/index.html
2020.10.
アンネ・フランク関連tweet集積――「密告者特定」報道(2022.1.17)を一つの軸として
2022.2.14,以下追加.
◆◆アンネの日記は宗教プロパガンダ?
◆◆◆ちなみに上記主張者が根拠を答えられないのもお約束の展開
【質問】 ターリバーンの初夏攻勢(2021年6月~)について教えてください. - Togetter
2022.2.12更新.目についた範囲で.
【質問】 「中国は国際法を無視しない」って本当? - Togetter
2022.2.11更新.キーワード「彭帥」.hit順に100件の中から抽出.
【質問】 沖縄メディアが報じている「殺人鉄板」の話は本当なの? - Togetter
2022.2.10,以下追加.
◆観光客のための展望台を「マスコミに占拠させろ」と主張してプチ炎上する阿部岳
◆でもアジア記者クラブから裏切り者呼ばわりされる阿部岳
【質問】 #にしたに知美 って誰? - Togetter
2022.2.8,以下追加.
◆「悪夢の民主党政権」ツイートを削除するよう圧力をかけてたのがバレて謝罪
◆◆「拉致問題をなるべく若い人たちに知られたくないというのが立憲民主党のスタンス」という分析
【質問】 ティグレ紛争 #Tigray_war (2020年11月3日~)について教えてください. - Togetter
2022.2.7更新.検索キーワード「fall of Mekelle」,hit順に100件の中から抽出.
【質問】 #屋良朝博 って誰?
2022.2.6作成.
【質問】 ヒトラーにたとえることは国際的に御法度? - Togetter
2022.2.5公開.
スレ立てる前に此処で質問を 974 ※
2022.2.5編纂
レス回収客観基準値v.e.r = 12
【質問】 #国民が日本共産党を知る努力が必要 というタグがあったので,日本共産党についてざっと教えてください. - Togetter
2022.2.4,「◆日本共産党は天皇制容認?」追加.
アンネ・フランク関連tweet集積――「密告者特定」報道(2022.1.17)を一つの軸として
2022.2.3分更新.「◆◆出版社は謝罪」「◆オランダ・ユダヤ人の概況」追加.
【質問】 #国民が日本共産党を知る努力が必要 というタグがあったので,日本共産党についてざっと教えてください. - Togetter
2022.2.2,「◆立花隆を犬呼ばわり」追加.
【質問】 #Dappi 騒動って何?/Choose Life Project・ #ブルージャパン 事件って何? #CLP
2022.2.1更新.キーワード「共産党のDappiチャレンジ」.hit順に100件の中から抽出.
【質問】 マスコミが嘘をつき続けてきた事案について,「マスコミの力で真実を隠し通せるストーリーは無い」? - Togetter
2022.1.31,「#◆ドラマ「新聞記者」で「持ち逃げ遺書子」発覚?」追加
軍事板常見問題用データ集積庫 「煉獄さん監獄」篇,2022.1.30
A SZENT ISTVÁN CSATAHAJÓ ELSÜLLYEDÉSE. 1918. JÚNIUS 10 戦艦セント・イシュトヴァーンの沈没.1918.6.10
- Togetter
2022.1.28更新.
【質問】 ターリバーンの初夏攻勢(2021年6月~)について教えてください. - Togetter
2022.1.27更新.目についた範囲で.
Austro-Hungarian Navy / Császári és Királyi Haditengerészet
2022.1.26作成.
【質問】 八甲田山雪中行軍遭難事件について教えてください.
2022.1.25公開.
【質問】 「中国は国際法を無視しない」って本当? - Togetter
2022.1.24分更新.キーワード「MI5,China」.hit順に100件の中から抽出.
スレ立てる前に此処で質問を 973 ※
2021.1.23編纂
レス回収客観基準値v.e.r = 12
【質問】 #Dappi 騒動って何?/Choose Life Project事件って何? - Togetter
2022.1.22更新.キーワード「ブルージャパン」.hit順に100件の中から抽出.
【質問】 #国民が日本共産党を知る努力が必要 というタグがあったので,日本共産党についてざっと教えてください. - Togetter
2022.1.21分更新.目についた範囲で.
【質問】 マスコミが嘘をつき続けてきた事案について,「マスコミの力で真実を隠し通せるストーリーは無い」? - Togetter
2022.1.20分更新.以下追加.
◆NHK,五輪反対デモに関して嘘字幕
◆「サンデー・モーニング」の諸問題
アンネ・フランク関連tweet集積――「密告者特定」報道(2022.1.17)を一つの軸として
2022.1.19作成.
【質問】 #カザフスタン 暴動について教えてください. - Togetter
2022.1.18更新.キーワード「Kazakhstan」
【質問】 沖縄メディアが報じている「殺人鉄板」の話は本当なの? - Togetter
2022.1.17更新.
「◆『道路法に照らせば,殺人鉄板であることは明らか』?」を「◆『道路法に照らせば,殺人鉄板であることは明らか』? →実は基地の敷地内でした」と改訂.
「◆◆トンガ噴火の津波注意報を聞いても基地憎悪をたぎらせる阿部岳 (2022.1.16)」追加.
「トンガのフンガトンガ,噴火」とどこかのライムスターがラップしていそうな軍事板常見問題用データ集積庫,2022.1.16
【質問】 #Dappi 騒動って何?/Choose Life Project事件って何? - Togetter
2022.1.15更新.「◆ #佐治洋 って誰?」追加.
【質問】 #にしたに知美 って誰? - Togetter
2022.1.14分更新.目についた範囲で.
【質問】 ターリバーンの初夏攻勢(2021年6月~)について教えてください. - Togetter
2022.1.13更新.目についた範囲で.
【質問】 「中国は国際法を無視しない」って本当? - Togetter
2022.1.12更新.目についた範囲で.
【質問】 #田中信一郎 って誰?
2022.1.11作成.
【質問】 ティグレ紛争 #Tigray_war (2020年11月3日~)について教えてください. - Togetter
2022.1.9更新.検索キーワード「Ethiopia」,hit順に100件の中から抽出.
スレ立てる前に此処で質問を 972 ※
2021.1.8編纂
レス回収客観基準値v.e.r = 12
faq20
【質問】 ニュージーランドに対するロシアからの「代金は原潜で」提案について教えてください.
Other Areas FAQ|軍事板常見問題&良レス回収機構
に,以下リンク
「Blogs of War」◆(2013/05/16) Kerry on U.S.-Australia Defense Trade Cooperation Treaty
「kojii.net」■(2011/11/17) 今週の軍事関連ニュース
> オーストラリアに米軍が展開することになった件など.
「NY Times」◆(2011/11/17) Obama Addresses Troops at Final Stop in Australia
「WP」◆(2011/11/17) Obama rallies Australian troops around new U.S. military partnership
「Defense News」◆(2012/05/15) Australian Defense Budget Faces Deep Cuts
「Strategy Page」◆(2013/05/09) SURFACE FORCES : Australian Navy Moves To Japan
「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2013/03/22) オーストラリア 即日の党首選でギラード首相再選 過去の過ちに関する公式謝罪
「Strategy Page」◆(2013/05/11) NAVAL AIR: Tradition Triumphs In New Zealand
「VOR」◆(2013/05/19) 国連総会 フランス領ポリネシアの独立を支持
【質問】 #Dappi 騒動って何? - Togetter
2022.1.7分更新.
【質問】 #カザフスタン 暴動について教えてください. - Togetter
2022.1.6作成.時間不足によりtweetを集積したのみ.
【質問】 デイヴィッド・エイメス #DavidAmess 議員刺殺事件について教えてください. - Togetter
2022.1.5更新.続報ほぼ皆無につき更新停止.
【質問】 #にしたに知美 って誰? - Togetter
2022.1.4作成.
【質問】 AUKUSって何? - Togetter
2022.1.2更新.キーワード「AUKUS」で検索し,hit順に100件の中から抽出.
【質問】 #国民が日本共産党を知る努力が必要 というタグがあったので,日本共産党についてざっと教えてください. - Togetter
2022.1.1,「◆日本共産党はトップダウン型組織ではない?」追加.キーワード「共産党 トップダウン」で検索し,100件の中から抽出.
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