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「ロシア・ソ連海軍」:海軍記念日前日のネヴァ川(7月26日)その1
「ロシア・ソ連海軍」:海軍記念日前日のネヴァ川(7月26日)その2
>561:基地掃海艦BT-115
>316:投錨地掃海艦RT-57
「ロシア・ソ連海軍」:バルチースク近影・その2(2008年1月26日)
「ワレYouTube発見セリ」:Russian navy manuevers, December 2007
【質問】
ロシア艦船のロシア側名称と西側コード名(通称)との対応を教えてください.
【回答】
まず,ロシア(旧ソ連)の潜水艦の西側コード名とロシア側名称の関係について書いてみたいと思います.
潜水艦に対するコード名は,当初,A〜Zまでのコールサイン(「アルファ」とか「ブラヴォー」とか「チャーリー」など)を使っておりましたが,26種類を全て使い切った後は,適当なロシアの単語を使っております.
ソ連邦解体後に存在が確認された潜水艦については,コード名は無いようです.
ロシア側の名称ですが,まず「プロジェクトXX」(正確には「プロイェクト」)というのは,海軍の艦艇計画番号であり,その後の固有名は,その計画に対するニックネームになります.
【戦略ミサイル潜水艦】
プロジェクト941「アクラ」重原子力戦略任務ロケット潜水巡洋艦:「タイフーン」型SSBN
プロジェクト667BDRM「デリフィン」原子力戦略任務ロケット潜水巡洋艦:「デルタIV」型SSBN
プロジェクト667BDR「カリマール」原子力戦略任務ロケット潜水巡洋艦:「デルタIII」型SSBN
プロジェクト667BD「ムレナM」原子力戦略任務ロケット潜水巡洋艦:「デルタII」型SSBN
プロジェクト667B「ムレナ」原子力戦略任務ロケット潜水巡洋艦:「デルタI」型SSBN
プロジェクト667AU「ナワガM」原子力戦略任務ロケット潜水巡洋艦:「ヤンキーII」型SSBN
プロジェクト667A「ナワガ」「ナリム」原子力戦略任務ロケット潜水巡洋艦:「ヤンキーI」型SSBN
プロジェクト658原子力戦略任務ロケット潜水巡洋艦:「ホテル」型SSBN
プロジェクト629A戦略任務ロケット潜水巡洋艦:「ゴルフII」型SSB
プロジェクト629戦略任務ロケット潜水巡洋艦:「ゴルフI」型SSB
【巡航ミサイル潜水艦】
プロジェクト949A「アンテイ」原子力潜水巡洋艦:「オスカーII」型SSGN
プロジェクト949「グラニート」原子力潜水巡洋艦:「オスカーI」型SSGN
プロジェクト670M「チャイカ」原子力潜水巡洋艦:「チャーリーII」型SSGN
プロジェクト670「スカート」原子力潜水巡洋艦:「チャーリーI」型SSGN
プロジェクト661「アンチャル」原子力潜水巡洋艦:「パパ」型SSGN
プロジェクト675原子力潜水巡洋艦:「エコーII」型SSGN
プロジェクト659原子力潜水巡洋艦:「エコーI」型SSGN
プロジェクト667AT原子力潜水巡洋艦:「ヤンキーノッチ」型SSGN
プロジェクト667M「アンドロメダ」原子力潜水巡洋艦:「ヤンキー・サイドカー」型SSGN
プロジェクト651潜水巡洋艦:「ジュリエット」型SSG
【攻撃原子力潜水艦】
プロジェクト09710「シチューカB」原子力潜水巡洋艦:「アクラII」型SSN
プロジェクト971「シチューカB」原子力潜水巡洋艦:「アクラI型SSN
プロジェクト945A「バラクーダ」大型原子力潜水艦:「シエラII型SSN
プロジェクト945「コンドル」大型原子力潜水艦:「シエラI型SSN
プロジェクト685「プラフニク」原子力潜水巡洋艦:「マイク型SSN
プロジェクト705K「リラ」原子力潜水巡洋艦:「アルファ」型SSN
プロジェクト671RTM「シチューカ」大型原子力潜水艦:「ヴィクター」III型SSN
プロジェクト671RT「ショームガ」大型原子力潜水艦:「ヴィクター」II型SSN
プロジェクト671「エルシュ」大型原子力潜水艦:「ヴィクター」I型SSN
プロジェクト627原子力潜水巡洋艦:「ノヴェンバー」型SSN
プロジェクト645原子力潜水巡洋艦:「ノヴェンバー」型SSN
【ディーゼル潜水艦】
プロジェクト877「パルトゥス」大型潜水艦:「キロ」型SS
プロジェクト641B「ソム」大型潜水艦:「タンゴ」型SS
プロジェクト641大型潜水艦:「フォックストロット」型SS
プロジェクト633中型潜水艦:「ロメオ」型SS
プロジェクト611大型潜水艦:「ズールー」型SS
プロジェクト613中型潜水艦:「ウイスキー」型SS
プロジェクト615小型潜水艦:「ケベック」型SS
【特務潜水艦】
プロジェクト09774原子力特殊潜水巡洋艦:「ヤンキー・ポッド」型特務原潜
プロジェクト09780原子力特殊潜水巡洋艦:「ヤンキー・ストレッチ」型特務原潜
プロジェクト1910「カシャロート」原子力特殊潜水艦:「ユニフォーム」型特務原潜
プロジェクト678原子力特殊潜水艦:「エックスレイ」型特務原潜
プロジェクト1083原子力特殊潜水艦:「パルタス」型特務原潜
プロジェクト1710「マッケレル」中型特殊潜水艦:「ベルーガ」型実験潜水艦
プロジェクト1840大型特殊潜水艦:「リマ」型調査潜水艦
プロジェクト940「レノク」大型特殊潜水艦:「インディア」型救難潜水艦
プロジェクト690「ケファル」中型特殊潜水艦:「ブラヴォー」型訓練用潜水艦
プロジェクト865「ピラーニャ」小型特殊潜水艦:「ロソス」型特務潜水艦
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2006/12/18(月)午後8:27
潜水艦編に続き,水上戦闘艦の西側コード名(通称)とロシア側名称について.
なお,「××」型は西側コード名であり,「××」級は,そのタイプの1番艦の艦名から取った級名です.
そのタイプの艦が最初に西側陣営に確認された時点で,1番艦の名前も判明していた場合は,1番艦の名前がそのまま「級名」になりましたが,そうでない場合は,適当なコード名が付けられました.
コード名を付ける場合の法則は,潜水艦ほどハッキリはしていないが,大型艦艇の場合はKで始まる単語が付けられていました.
【航空母艦】
プロジェクト11437「オリョール」重原子力航空巡洋艦:「ウリヤノフスク」級原子力空母(未成)
プロジェクト11435「ピャチョールカ」重航空巡洋艦:空母「アドミラル・クズネツォフ」
プロジェクト1143.4「クレチェート」重航空巡洋艦:「改キエフ」級VSTOL空母
プロジェクト1143「クレチェート」重航空巡洋艦:「キエフ」級VSTOL空母
プロジェクト1123「コンドル」対潜巡洋艦:「モスクワ」級ヘリコプター空母
【戦艦】
プロジェクト23戦艦:「ソヴィエツキー・ソユーズ」級戦艦(未成)
プロジェクト82重巡洋艦:「スターリングラード」級巡洋戦艦(未成)
プロジェクト69重巡洋艦:「クロンシュタット」級巡洋戦艦(未成)
【巡洋艦】
プロジェクト1144.2「オルラン」重原子力ロケット巡洋艦:「キーロフ」級原子力ミサイル巡洋艦(後期建造艦)
プロジェクト1144「オルラン」重原子力ロケット巡洋艦:「キーロフ」級原子力ミサイル巡洋艦(前期建造艦)
プロジェクト1164「アトラント」ロケット巡洋艦:「スラヴァ」級ミサイル巡洋艦
プロジェクト1134B「ベールクトB」大型対潜艦:「カーラ」型ミサイル巡洋艦
プロジェクト1134A「ベールクトA」大型対潜艦:「クレスタII」型ミサイル巡洋艦
プロジェクト1134「ベールクト」ロケット巡洋艦:「クレスタI」型ミサイル巡洋艦
プロジェクト58ロケット巡洋艦:「キンダ」型ミサイル巡洋艦
プロジェク68bis巡洋艦:「スヴェルドロフ」級軽巡洋艦
プロジェク68巡洋艦:「チャパエフ」級軽巡洋艦
プロジェクト26bis巡洋艦:「マキシム・ゴーリキー」級重巡洋艦
プロジェクト26巡洋艦:「キーロフ」級重巡洋艦
【駆逐艦】
プロジェクト956「サリィチ」戦列駆逐艦:「ソブレメンヌイ」級ミサイル駆逐艦
プロジェクト1155.1「フレガート」大型対潜艦:「ウダロイII」型駆逐艦
プロジェクト1155「フレガート」大型対潜艦:「ウダロイ」級駆逐艦
プロジェクト61M大型対潜艦:「カシン改」型駆逐艦
プロジェクト61大型対潜艦:「カシン」型駆逐艦
プロジェクト57A戦列駆逐艦:「カニン」型ミサイル駆逐艦
プロジェクト57戦列駆逐艦:「クルップニィ」ミサイル駆逐艦
プロジェクト56M戦列駆逐艦:「キルディン」型ミサイル駆逐艦
プロジェクト56K戦列駆逐艦:「SAMコトリン」型ミサイル駆逐艦
プロジェクト56PLO戦列駆逐艦:「コトリン改」型駆逐艦
プロジェクト56戦列駆逐艦:「コトリン」型駆逐艦
プロジェクト41戦列駆逐艦:「タリン」型駆逐艦
プロジェクト30bis戦列駆逐艦:「スコーリィ」級駆逐艦
プロジェクト30戦列駆逐艦:「オグネヴォイ」級駆逐艦
プロジェクト38戦列駆逐艦:「ミンスク」級駆逐艦
プロジェクト20戦列駆逐艦:駆逐艦「タシュケント」(イタリア製)
プロジェクト7UE戦列駆逐艦:駆逐艦「オピトヌイ」
プロジェクト7U戦列駆逐艦:「ストロゼヴォイ」級駆逐艦
プロジェクト7戦列駆逐艦:「グネフヌイ」級駆逐艦
プロジェクト1戦列駆逐艦:「レニングラード」級駆逐艦
【フリゲート】
プロジェクト1154「ヤストレブ」対潜警備艦:「ネウストラシムイ」級フリゲート
プロジェクト1135M「ブレヴェストニク」警備艦:「クリヴァクII」型フリゲート
プロジェクト1135「ブレヴェストニク」警備艦:「クリヴァクI」型フリゲート
【コルベット】
プロジェクト1124「アルバトロス」小型対潜艦:「グリシャ」型コルベット
プロジェクト133.1M小型対潜艦:「パルヒムII」型コルベット
プロジェクト1159小型対潜艦:「コニ」型コルベット
プロジェクト1239「シヴーチ」エアクッションロケット艦:「ダーガチ」型SESミサイル艇
プロジェクト1234「オヴォート」小型ロケット艦:「ナヌチュカ」型ミサイル艇
プロジェクト1241「モルニヤ」ロケット艇:「タランタル」型ミサイル艇
プロジェクト206MRロケット艇:「マトカ」型ミサイル艇
プロジェクト205ロケット艇:「オーサ」型ミサイル艇
プロジェクト183Rロケット艇:「コマール」型ミサイル艇
プロジェクト43警備艦:「ブリリアント」級警備艇
プロジェクト29警備艦:「ヤストレブ」級護衛艦
プロジェクト2警備艦:「ウーラガン」級護衛艦
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2006/12/19(火)午後8:13
その3.揚陸艦艇や各種特務艦艇など.
この他,海軍所属では有りませんが,国境警備隊用の艦艇も取り上げました.
【揚陸艦】
プロジェクト1174「イェヂノローグ」大型揚陸艦:「イワン・ロゴフ」級強襲揚陸艦
プロジェクト1171「タピール」大型揚陸艦:「アリゲーター」型戦車揚陸艦
プロジェクト775大型揚陸艦:「ロプーチャ」型戦車揚陸艦
プロジェクト771中型揚陸艦:「ポルノクニィ」型戦車揚陸艦
プロジェクト1176小型揚陸艦:「オンダトラ」型揚陸艇
プロジェクト1232.2「ズーブル」小型揚陸艦:「ポモルニク」型エアクッション揚陸艇
プロジェクト1232.1小型揚陸艦:「アイスト」型エアクッション揚陸艇
プロジェクト1206小型揚陸艦:「レベッド」型エアクッション揚陸艇
【補給艦】
プロジェクト1833軍用給油艦:補給艦「ベレジナ」
プロジェクト1559V軍用給油艦:「ボリス・チリキン」級補給艦
【掃海艦艇】
プロジェクト1266.0外海掃海艦:「ゴーリャ」型掃海艦
プロジェクト266DM外海掃海艦:「ナーチャII」型掃海艇
プロジェクト266M外海掃海艦:「ナーチャI」型掃海艇
プロジェクト1265基地掃海艦:「ソーニャ」型掃海艇
【情報収集艦】
プロジェクト1941「チターン」原子力偵察艦:「カプスタ」型原子力情報収集艦(SSV-33)
プロジェクト1826偵察艦:「バルザム」型情報収集艦
プロジェクト864偵察艦:「ヴィニシャ」型情報収集艦
プロジェクト394B偵察艦:「プリモリエ」型情報収集艦
プロジェクト861M偵察艦:「モマ」型情報収集艦
プロジェクト862偵察艦:「ユグ」型情報収集艦
プロジェクト503M/R偵察艦:「アルピニスト」型情報収集艦
【その他の艦艇】
プロジェクト1886浮上基地:「ウグラ」型潜水艦母艦
プロジェクト2020浮揚工場:「マリナ」型工作艦
プロジェクト714外海曳航艦:「ゴーリン」型曳船
プロジェクト745外海曳航艦:「ソルム」型曳船
プロジェクト537救助艦:「エリブルス」級潜水艦救難艦
プロジェクト130磁力消去艦:「ベレザ」型消磁艦
プロジェクト1914:「マルシャル・ネジェーリン」級ミサイル追跡艦
プロジェクト11570:ミサイル給兵艦「アレクサンドル・ブリキン」
プロジェクト1791:「アムガ」型ミサイル給兵艦
プロジェクト320:「オビ」型病院船
【国境警備隊用の艦艇】
プロジェクト97P国境警備艦:「イワン・スサーニン」級警備艦
プロジェクト1135.1「ネレイ」国境警備艦:「クリヴァクIII」型フリゲート
プロジェクト1041.0砲艦:「スヴェトリャク」型哨戒艇
プロジェクト205M砲艦:「ステンカ」型哨戒艇
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2006/12/24(日)午前11:43

【質問】
ロシア艦の命名基準は?
【回答】
いちおう,ソ連邦時代から,
巡洋艦クラスは都市名または人名,
駆逐艦・警備艦クラスは形容詞,
という大まかな基準が有ったのですが(^^;
特に駆逐艦(Эскадренный миноносец,エスカドレンヌイ・ミノノセッツ)
は,帝政ロシア時代から,伝統的に形容詞を付けられて来ました.
ただ,今は巡洋艦も駆逐艦も建造されていないので,この命名基準は有名無実化しております.
まあ強いて言えば,
戦略原潜と外洋フリゲートは人名,
多用途原潜とディーゼル潜は都市名,
近海警備艦は形容詞
が付けられているようですが.
あと,既に就役している艦艇でも,どこかの都市とか企業が後援してくれる見返りに,改名するというケースが増えていますね.
更に付け加えると,人名を付けられた艦でも,その人物ゆかりの都市が後援している場合も有ります.
それで,「同型艦でも人名あり,地名あり」というケースも出てくるわけです.
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/3/30(日) 午後 9:20
【質問】
ロシア海軍における「親衛」艦とは?
【回答】
旧ソ連軍及び現ロシア軍には,「親衛」称号を有する部隊(例えば,第××親衛戦車師団とか)が有りますが,海軍(艦隊)にも,「親衛」称号を有する艦が有ります.
現在,ロシア海軍で「親衛」称号を有する艦は,この3隻です.
・親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」(1982年12月30日就役):121
Гвардейский Ракетный Крейсер(ГРКР)"Москва"
黒海艦隊所属,1995年6月22日,「スラヴァ」Славаから改名
・親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」(1989年12月25日就役):011
Гвардейский Ракетный Крейсер(ГРКР)"Варяг"
太平洋艦隊所属,1995年12月21日,「チェルヴォナ・ウクライナ」Червона
Украинаから改名
・親衛駆逐艦「グレミャーシチイ」(1991年6月25日就役):406
Гвардейский Эскадренные
Мининосцы(ГЭМ)"Гремящий"
北方艦隊所属,2007年12月9日,「ベズジェルージュヌイ」Безудержныйから改名
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」は,1998年5月13日,除籍される親衛警備艦(プロジェクト61大型対潜艦)「クラースヌイ・カフカース」から親衛称号を受け継ぎました.
大型対潜艦の前代の巡洋艦「クラースヌイ・カフカース」は,大祖国戦争中の1942年4月3日に親衛称号を授与されました.
つまりモスクワは,1942年4月3日以来の親衛称号を受け継ぐ艦というわけです.
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」は,1995年12月21日,先代(建造が中止された親衛重航空巡洋艦)から艦名と親衛称号を受け継ぎました.
先々代の「ワリャーグ」(プロジェクト58ロケット巡洋艦)は,当初,大祖国戦争時に親衛称号を授与された駆逐艦「ソーブラジテルヌイ」の名前と親衛称号を引き継ぎましたが,就役前に改名され,親衛称号だけが残されました.
以後,「ワリャーグ」は親衛艦名となり,現在に至っております.
親衛駆逐艦「グレミャーシチイ」は,上記の通り,元々は「ベズジェルージュヌイ」という名前であり,昨年12月初頭までは,別に親衛駆逐艦「グレミャーシチイ」(404)が居たのですが,12月9日,404のグレミャーシチイが除籍された為,艦名と親衛称号を受け継ぎました.
本艦は,第4代目の親衛駆逐艦「グレミャーシチイ」です.
初代「グレミャーシチイ」は,大祖国戦争中の1943年3月1日に親衛称号を授与されました.
というわけで,親衛称号(と艦名)は,代々受け継がれて,今に至っております.
十数年後のロシア海軍には,親衛フリゲート「ワリャーグ」とか,親衛警備艦(コルベット)「グレミャーシチイ」とかが居るかもしれません.
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/7/16(水) 午後 10:26
【質問】
「1等艦」とは?
【回答】
ロシア海軍には各種類の艦艇が在籍しておりますが,その中で「1等艦」あるいは「1等潜水艦」
Корабли 1-го ранга/Подводные
Лодки 1-го ранга
と呼ばれるタイプが幾つか有ります.
現在,ロシア海軍では,以下のタイプが「1等艦」に分類されています.
★プロジェクト11435重航空巡洋艦(アドミラル・クズネツォフ):1隻
Тяжелый Авианесущий Крейсер
Проект 11435
★プロジェクト1144重原子力ロケット巡洋艦(キーロフ級):3隻
Тяжелый Атомный Ракетный
Крейсер Проект 1144
★プロジェクト1164ロケット巡洋艦(スラヴァ級):3隻
Ракетный Крейсер Проекта
1164
★プロジェクト956駆逐艦(ソブレメンヌイ級):9隻
Эскадренный Миноносец
Проект 956
★プロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ級):9隻
Большой Противолодочный
Корабль Проект 1155
★プロジェクト667BDR原子力弾道ロケット潜水艦(デルタIII型):6隻
Атомная Подводная Лодка
с Баллистическими Ракетами
Проект 667БДР
★プロジェクト667BDRM原子力弾道ロケット潜水艦(デルタIV型):6隻
Атомная Подводная Лодка
с Баллистическими Ракетами
Проект 667БДРМ
★プロジェクト941原子力弾道ロケット潜水艦(タイフーン型):3隻
Атомная Подводная Лодка
с Баллистическими Ракетами
Проект 941
★プロジェクト949A原子力巡航ロケット潜水艦(オスカーII型):10隻
Атомная Подводная Лодка
с Крылатыми Ракетами Проект
949А
★プロジェクト971原子力魚雷潜水艦(アクラ型):12隻
Атомная Торпедная Подводная
Лодка Проект 971
1等艦は,基本的に,1等海佐(Капитан
1-го ранга)が艦長に任命されます.
今年中に1番艦が就役予定のプロジェクト955原子力弾道ロケット潜水艦(ボレイ型)と,来年に1番艦が就役予定のプロジェクト885原子力多用途潜水艦(ヤーセン型)も,就役後は「1等艦」として扱われるでしょう.
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/7/15(火) 午後 9:06
【質問】
ロシア海軍が建造中もしくは計画中の艦艇は?
【回答】
2006年09月03日時点で建造中のロシア海軍艦艇は以下の通り.
【セヴマシュ・プレドプリャーチェ(セーヴェロドヴィンスク)】
・戦略原潜ユーリー・ドルゴルキー(955型)
・戦略原潜アレクサンドル・ネフスキー(955型)
・戦略原潜ウラジミール・モノマーフ(955型)
・巡航ミサイル原潜ベルゴロド(949A型最終艦,建造中止?)
・多用途原潜セーヴェロドヴィンスク(885型)
・多用途原潜クーグアル(971型最終艦,竣工後はインドにリース)
【セーヴェルナヤ・ヴェルフィ(サンクト・ペテルブルク)】
・多用途フリゲート「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ」(22350型)
・近海警備艦ステレグーシチイ(20380型)
・近海警備艦ソーブラジテルヌイ(20380型)
・近海警備艦ボイキイ(20380型)
【アドミラルチェイスキェ・ヴェルフィ(サンクト・ペテルブルク)】
・潜水艦クロンシュタット(677型2番艦)
【アルマーズ造船所(サンクト・ペテルブルク)】
・砲艦カスピースク(21630型)
・砲艦マハチカラ(21630型)
【ヤンターリ造船所(カリーニングラード)】
・練習艦ボロジノ(旧12441型警備艦)
・大型揚陸艦イワン・グレン(11711型)
・対潜警備艦ヤロスラフ・ムードルイ(1154型2番艦)
【ゴーリキー造船所(ゼレノドルスク)】
・近海警備艦ダゲスタン(11661型2番艦)
【アムール造船所(コムソモリスク・ナ・アムーレ)】
・多用途原潜ネルパ(971型15番艦,竣工後はインドにリース)
夏光華(シア・クァンファ) i n mixi
<潜水艦>
★プロジェクト955「ボレイ」型戦略原潜 ⇒別項参照
★プロジェクト885「ヤーセン」型多用途原潜
プロジェクト971(アクラ型)及びプロジェクト949(オスカー型)の後継.
1番艦セーヴェロドヴィンスク1993年起工.
少なくとも6隻くらいは建造する予定だが,2番艦以降は起工されているのかどうか怪しい.
オーニクス超音速対艦ミサイルを計24発搭載する一万トン級の大型攻撃原潜.
原子炉も新開発のKPMと呼ばれるタイプで,寿命が大幅に向上している.
むろん言うまでも無く,静粛性も各段に向上している(ロシア側の能書きによれば).
当初の予定なら,もうとっくに就役しているはずだったが,こちらも,建造計画が遅延している.
ヤーセン型

★プロジェクト677「ラーダ」型潜水艦
プロジェクト877/636(キロ型)の後継&輸出用となる2,800tクラスのディーゼル潜水艦.
1番艦サンクト・ペテルブルク:1997年12月起工,2005年就役.
2番艦クロンシュタット:2005年起工
大小複数のバリエーションが存在する輸出用潜水艦「アムール」型のロシア海軍向け仕様で,「アムール1650」型とも呼ばれる.
1番艦はサンクト・ペテルブルク市開基300周年にあたる2003年に竣工するはずだったが,結局,2005年にずれ込んだ.
外国からの発注も未だに無く,有力な売り込み先と目される中国は636型を8隻発注し,インドは,フランス・スペイン共同開発のスコルペヌ型を導入する予定.
ロシア海軍は2005年,本型をバルト海艦隊用に6〜9隻調達する構想を発表した.
サンクト・ペテルブルク

<水上艦艇>
★新空母
2005年になってから「電撃的に」建造計画が発表されたフネ.
(とは言っても,以前からネフスキー計画設計局で次期空母のスタディくらいはやっていたと思われ)
当初計画では2010年頃に1番艦起工予定.就役は2016〜17年頃,北方艦隊配備を予定.
しかしその後,
http://www.interfax.ru/e/B/politics/28.html?id_issue=11528613
によれば,
"少なくとも2015年までロシアの航空母艦は建造されない"
というコトになったそうだ.
太平洋艦隊向けの「2番艦」の構想も有るらしく,これが一部で拡大解釈されているようだが,「1番艦」は具体的な建造スケジュールが発表されているのに対し,「2番艦」に関しては何も具体的な数字が無い.
取りあえず1隻造って様子見,と言ったところか.
旧ソ連邦時代には,ヘリ「空母」からスタートし,最終的には6万トン級の「本格的CTOL空母」アドミラル・クズネツォフを建造するに至ったロシアではあるが,これらの艦は,全てウクライナの造船所で建造されている.
つまり現在のロシア国内には,「空母」の建造経験を有する造船所は存在せず,唯一,セヴェロドヴィンスク造船所にて改キエフ級(旧ゴルシコフ)でインドに売却されたヴィクラマーディティヤの大規模改造工事が行われているのみである.
この現状から見て,アドミラル・クズネツォフかヴィクラマーディティヤをタイプシップとして設計する事になろう.
さすがに,旧ソ連海軍時代のような長距離対艦ミサイルは搭載しないだろうが.
★プロジェクト22350多用途フリゲート ⇒別項参照
★プロジェクト20380近海警備艦 ⇒別項参照
★プロジェクト1244.1「グローム」型警備艦
元々は,新型各種艦載機器のテスト用のプラットフォームとして計画された3,600tクラスのフリゲート.
1番艦ノーウィック:1997年7月起工
設計案は二転三転し,これに伴い兵装も変更された.
最新の設計案によると,オーニクス超音速対艦ミサイル,ポリメント対空ミサイル,メドヴェードカ対潜ミサイルを主兵装とする.
(ちなみに下記写真は,当初の設計案)
さらに,
http://warfare.ru/?lang=&catid=270&linkid=2101
によれば,2005年に警備艦としての建造計画はキャンセル.
1番艦ノーウィックは「ボロジノ」と改名され,練習艦として完成させるそうです.

★改1155型駆逐艦
ロシア海軍に就役しているプロジェクト1155大型対潜艦(ウダロイ級)の最新バージョン.
輸出用に提案されている.
上部構造物はステルスを意識したデザインになり,兵装も変更されている.
船体及び機関は,1155.1型(ウダロイII型「アドミラル・チャバネンコ」級)と同様と推察される.
写真から推定される兵装は,以下の通り.
・クラブN対艦ミサイル垂直発射機×16基
・クリノーク(ポリメント?)個艦防空ミサイル垂直発射機×8基
・メドヴェードカ対潜ミサイル4連装発射機×2基
・カシュターン近接防御システム×2基
・A-190 100mm単装砲×1基
・533mm5連装固定式魚雷発射管×2基
・ヘリコプター×2機
旧ソ連の1135型警備艦(クリヴァク型)を大幅にリファインし,インドに輸出された「タルワー」級フリゲイトに続き,「二匹目の土壌」を狙う意図とも見られるが,輸出用には大型過ぎ(9,000トン近い),ロシア製艦艇の主要カスタマーである中国もインドも,ほぼ同クラスの国産駆逐艦を建造中という現状では,採用される見込みはゼロに近いと思われる.


★プロジェクト21630「アストラハン」級哨戒艇(砲艦) ⇒別項参照
★プロジェクト1171.1大型揚陸艦 ⇒別項参照
「新型」じゃないけど,この他に,既存のタイプでは,
プロジェクト949A(オスカーII型)ミサイル原潜「ベルゴロード」,
プロジェクト971(アクラ型)攻撃原潜「クーグアル」「ネルパ」,
プロジェクト1154(ネウストラシームイ級)警備艦の「ヤロスラーフ・ムードルイ」
が建造中というコトになっているが完成後はインドにリース予定の「クーグアル」「ネルパ」以外は,未完のまま終わる可能性が高いと思われ.
あと,ウクライナの造船所には,プロジェクト1164(スラヴァ級)巡洋艦の最終艦「アドミラル・ロボフ(ウクライナ)」が最終艤装段階で放置されている.
ロシアは,以前は,同艦の取得に強い意欲を見せていたが,最近は,ぜんぜん関心が無くなったようだ.
ウクライナ海軍へ就役する可能性の他に,インドか中国に売却される可能性も取り沙汰されている.
------------------------------
いちおう,一通りは揃ったわけだ.
けど,もしも一年前(2004年)に,この項目を書いていたら,とっても寂しい内容になっていただろうね.
夏光華(シア・クァンファ) i n FAQ BBS & mixi
▼ 2008年1月2日現在,ロシア海軍向けに建造中の主な艦艇を造船所ごとに纏めてみました.
【セヴマシュ・プレドプリャーチェ(セヴェロドヴィンスク造船所)】
[戦略原子力潜水艦]
ユーリー・ドルゴルキィ(ボレイ型,今年就役予定)
アレクサンドル・ネフスキー(ボレイ型,2009年就役予定)
ウラジーミル・モノマーフ(ボレイ型,2011年就役予定)
[多用途原子力潜水艦]
セヴェロドヴィンスク(ヤーセン型,2009年就役予定)
[試験潜水艦]
サロフ(艤装中,今年就役予定)
【アドミラルティ造船所(サンクトペテルブルク)】
[ディーゼル潜水艦]
クロンシュタット(2009年就役予定)
セヴァストーポリ(2010年就役予定)
【セーヴェルナヤ・ヴェルフィ(サンクトペテルブルク北方造船所)】
[フリゲート]
アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ(2009年〜2010年就役予定)
[警備艦]
ソーブラジテルヌイ(ステレグーシチー級,今年就役予定)
ボイキィ(ステレグーシチー級,2009年就役予定)
ストイキー(ステレグーシチー級,2011年就役予定)
【アルマーズ造船所(サンクトペテルブルク)】
[哨戒艇]
カスピースク(アストラハン級,今年就役予定)
マハチカラ(アストラハン級,2009年就役予定)
【ヤンタリ造船所(カリーニングラード)】
警備艦ヤロスラーフ・ムードルイ(ネウストラシムイ級,今年就役予定)
大型揚陸艦イワン・グレン(11711型,今年就役予定)
練習艦ボロジノ
【アムール造船所(コムソモリスク・ナ・アムーレ)】
警備艦ソヴエルシェンヌイ(ステレグーシチー級,2010年就役予定)
【ゴーリキー名称記念造船所(ゼレノドルスク)】
警備艦ダゲスタン(ゲパルド型,今年就役予定)
注目されるのは,何といっても,最新鋭の戦略弾道ミサイル原潜ユーリー・ドルゴルキィ(ボレイ型)が今年中に就役する事でしょう.
同艦は1996年に起工されたものの,財政難で工事は進まず,一時期は,就役は絶望的などと見られていたものでしたが,昨年4月15日に進水,以後の工事は順調に進んでいるようです.
なお一部で,本艦は就役後,太平洋艦隊に配備されると言われておりますが(『世界の艦船』とか),本艦の初代艦長コンスタンチン・ミトキン氏は,ロシア新聞『ロシースカヤ・ガゼータ』Российская
газетаのインタビューに対し,就役後のユーリー・ドルゴルキィが赴くのは,「Гаджиево」(ガジェーヴォ)だとハッキリ答えています.
http://www.rg.ru/2007/04/14/a152900.html
ガジェーヴォは,北方艦隊の原潜基地です.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/6746915.html
艦長本人の発言までチェックしているヤポーシュカは皆無のようで・・・・(^^;
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/1/2(水) 午後 7:49
▲
【珍説】
『宮崎正弘の国際ニュース・早読み』:【ロシア海軍の「白日夢」
宮崎正弘】
〔略〕
〔ロシア海軍司令官〕マソリン提督は定年を五年延長され,しかも「冷戦時代のソ連海軍」に匹敵するほどの海軍力再建に乗り出す,と宣言した.
記者会見はロシア海軍記念の港セバストポリで行われ,
「ロシアは空母を六隻,新造する」
この爆弾発言は,さらに続き,
「六隻は大西洋と太平洋に等分に配分される.
また既存の黒海艦隊,バルト艦隊,北方艦隊を整合させ,地中海にも進出しなおす」(現在ロシア海軍はシリアに基地を租借するのみ).
これは白日夢なのか?いやプーチンの大国ロシア復活路線を補完する「海軍版」なのか?
冷戦中,ソ連は五隻の空母をつくった.いずれもスクラップ廃船,鉄の塊でジャンクとして中国へ輸出,そして故障だらけ(インド).
しかも空母のドックヤードは,当時ウクライナのニコラエフ造船所だけしかなく,CISとして独立後のウクライナは,軍事的にはロシアに非協力的だ.
ロシア海軍の現状と言えば,統計上は米軍と同じ船舶艦数だが,その訓練度,質が問題であるばかりか,実は殆どが「動かない」「修理中」.
▼艦船は修理ばかり,海軍兵は訓練ばかり.
米軍関係の推定では「稼働できるのは,巡洋艦五隻,駆逐艦九隻,フリゲート艦十二隻」.(ユーラシア・ディリー,8月9日付け).
冷戦時代のように中東,インド洋,地中海あたりで,米軍艦隊の周辺をうろついたが,あの能力さえない.
マソリン提督の「強いロシア,強い海軍」の構想は2015年からの空母建設が基礎になっている.
空母は建造技術にハイテク,コンピュータの高度化,材質の高級化も必要だが,一隻の空母に数十の艦隊をともなっての編成となり,乗組員の訓練の高度化も必要.
しかし空母を建造しようにも現在のロシアには産業のインフラが不足している.
第一にシップヤードの建設から開始する必要があり,北方に位置するセフマシェ(ここでは原子力潜水艦をつくってきた)が第一候補.
ミグ29搭載の空母「ゴルシコフ」は08年にインドに引き渡される予定だったが,機能するか,どうかは別で,しかも完成は2011年にずれ込む懼れが出ている.
天文学的軍事予算に経済が耐えきれず,ソ連って崩壊したんですよね?(「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より)
【事実】
>ロシアは空母を六隻,新造する.
ロシア側報道
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/22859900.html
でも確かに,マソリン提督は,
「航空母艦6個戦隊」
と言っているが,その空母は
「少なくとも長さ100メートルを越える原子力艦になり,30機のジェット戦闘機およびヘリコプターを搭載する」
というもの.
アメリカ海軍のような超大型原子力空母を6隻造る,という話では無い.
前語の文脈から,宮崎正弘とやらは,米空母のような艦をロシアが6隻造る,とでも思っているようだが.
>六隻は大西洋と太平洋に等分に配分される
ロシア側報道では
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/21856074.html
「海軍総司令官は,ロシアが今後20〜30年で,北方艦隊の空母部隊と,潜在的には太平洋艦隊にも同様の部隊を展開させる事が出来るだけの経済的能力を持つだろうと発言した.」
というわけで,どう見ても発言の曲解です.
>しかも「冷戦時代のソ連海軍」に匹敵するほどの海軍力再建に乗り出す,と宣言した.
してねーよ.
ロシア側報道
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/22859900.html
>「ロシア海軍は,今後20年の間で,世界第二位に成長するでしょう」
> ロシア海軍記念日(7月29日)に,海軍総司令官ウラジーミル・マソリン提督は,こう発言した.
コレのどこをどう読めば,「冷戦時代のソ連海軍に匹敵するほどの海軍力再建宣言」になるんだよ(失笑)
>地中海にも進出しなおす
ロシア側報道
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/23030250.html
確かにロシア海軍総司令官は,地中海でプレゼンスを保持すべきだと発言したが,それは,米国とかに対抗する意図では無く,むしろ,地中海で西側(NATO)に対し積極的に協力するという性格のものだよ.
>冷戦中,ソ連は五隻の空母をつくった.いずれもスクラップ廃船
「アドミラル・クズネツォフ」は無視ですか?(笑)
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/22444104.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/21856074.html
>そして故障だらけ(インド).
今のインドの現役空母「ヴィラート」は,イギリス製ですが何か?(笑)
>空母を建造しようにも現在のロシアには産業のインフラが不足している.
実はウクライナのニコラエフ造船所を除いても,今のロシア国内には,空母を建造可能な大型乾ドック(6万t以上)を有する「シップヤード」が3箇所あったりする(笑)
セヴマシュ・プレドプリャーチェ
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/6643350.html
バルチースキィ・ザヴォート
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/7769106.html
アドミラルティ造船所
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/12593541.html
>天文学的軍事予算
ロシア新空母は,ダイヤモンドと純金とプラチナで造るのかい?(大爆笑)
繰り返しだが,ロシア側報道
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/22859900.html
「マソリンは,艦艇(空母)が少なくとも長さ100メートルを越える原子力艦になり,30機のジェット戦闘機およびヘリコプターを搭載するだろう,と言った.」
というわけで,ロシア海軍は,比較的小型の空母の建造を考えているのであって,アメリカ海軍が保有しているような超大型原子力空母を造ろうとしているわけでは無い.
そもそも,ロシア側報道で伝えられるマソリン提督の発言の主旨を纏めると
「数十年後のロシアは,6個くらいの空母機動部隊を,北方及び太平洋艦隊に展開させられる程の経済力を持っているだろう」
という事ですが.
「早読み」は良いけど,「正確」に読め,宮崎正弘とやら.
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/8/11(土) 午後 7:40
▼ 2007年9月現在,ロシア海軍黒海艦隊には,クリヴァク型フリゲート2隻が所属しておりますが,その内の1隻であるラードヌイЛадный(艦長アレクサンドル・シュヴァルツェ2等海佐)は,8月初頭から地中海で行動しております.
以下,ロシア側報道より
【ロシア艦艇「ラードヌイ」は,トルコ沖でNATOの作戦に参加する】
(2007年8月9日19時39分)
セヴァストポリを出港する「ラードヌイ」の動画
【警備艦「ラードヌイ」は,イタリアに到着した】
(2007年8月20日)
9月3日,シリアのタルトゥスに寄港
【ロシア警備艦「ラードヌイ」は,地中海パトロールを始める】
(2007年9月4日18時18分)
この「ラードヌイ」の行動は,
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/23030250.html
で触れられている
「東部地中海でNATO海軍の合同任務部隊に加わる為,フリゲートを派遣」
に当たるものです.
言い換えれば,これが,
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/23071749.html
で取り上げた
「黒海艦隊の関与でロシア海軍は地中海で"プレゼンス"を保持」
の具体的中身というわけだ(笑)
これのどこが,「東欧でミサイル防衛計画を進める米国をけん制する狙い」だ?(爆笑)
ついでに書くと,昨年の同時期には,もう1隻のクリヴァク型フリゲート「プイトリーヴイ」が地中海へ派遣され,NATOの作戦に参加しております.
つまり,ロシア海軍総司令官ウラジーミル・マソリン提督が言いたかったのは,こういった活動を,(地中海で)もっと積極的に行なうべきだ,というコトだったんだよ.


Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/9/6(木) 午後 6:51
▲
【珍説】
露海軍の"オーシャン・ネービー"復活へ向け唯一の空母"クズネツォフ"も参加
[ワシントン発1月8日=デービッド・ハルスタム]
ロシア海軍が地中海で大規模な機動部隊の演習を開始した.
露海軍のスポークスマンが1月8日,明らかにした.
機動部隊は空母『クズネツォフ』(47,000トン)を旗艦に戦闘艦船等合計11隻で編成.
最新鋭艦上戦闘機スホーイSu-33『フランカーD』など固定翼機47機,ヘリコプター10機が加わっている.
空軍に続き海軍も地球規模での作戦能力復活を目指すプーチン大統領の新戦略に基ずく.
冷戦終了後,初の本格的露海軍の長距離遠征での力の誇示だ.
たまたまブッシュ大統領が中東の恒久的和平実現へ向け昨年11月のアナポリス国際会議での成果実現へ1月8日から中東歴訪へ向けワシントンを出発する.
微妙なタイミングでの地中海での露海軍の演習開始はクレムリンの中東での発言権確保の意図が窺える.
アナトリィ・セルジューコフ国防相は昨年12月上旬から2ヶ月間,往復23,200キロに及ぶ今回の長期演習実施で,『戦略的意義のある海域での露海軍のプレゼンスと航海能力の検証』を挙げ,"オーシャン・ネービー"体制復帰で米海軍に張り合う意志を明らかにした.
〔略〕
【事実】
〔略〕
>たまたまブッシュ大統領が中東の恒久的和平実現へ向け
>昨年11月のアナポリス国際会議での成果実現へ
>1月8日から中東歴訪へ向けワシントンを出発する.
>微妙なタイミングでの地中海での露海軍の演習開始は
>クレムリンの中東での発言権確保の意図が窺える.
「露海軍」は,昨月末から「地中海で演習開始」しているんですけど・・・
(ロシア空母部隊の地中海入りは2007年12月21日)
それにロシア空母部隊は,昨年12月5日に出港しているんですが.
という事は「長距離遠征」は,それより前に計画されていたわけです.
2008年1月8日のブッシュ大統領中東歴訪に合わせる為,ロシア海軍幹部は,2007年11月以前に地中海遠征を計画したとでも?
ロシア海軍幹部はエスパーですか?(笑)
>冷戦終了後,初の本格的露海軍の長距離遠征での力の誇示だ.
1996年の地中海遠征は無視ですか?
>"オーシャン・ネービー"体制復帰で米海軍に張り合う意志を明らかにした.
えーと,ロシア空母部隊は,「1月8日」に地中海でアメリカの同盟国であるイタリア海軍と合同演習しているんですが・・・・
ロシアおよびイタリアの海軍合同演習はイオニア海で始まった
RIAノーボスチ・2008年1月8日
「米海軍に張り合う意思」を持って,NATO加盟国海軍と合同演習するんですか?
要旨だけでなく,記事の細部もデタラメだらけで,この記事は全くお話になりません.
>ロシア海軍が地中海で大規模な機動部隊の演習を開始した.
>露海軍のスポークスマンが1月8日,明らかにした.
「1月8日」以前の「露海軍のスポークスマン」の発表は無視ですか?
RIAノーボスチくらい読みましょう.
ロシア連邦の艦上航空機は,地中海上空を飛行する
モスクワ,12月28日(RIAノーボスチ)
ロシア連邦海軍の艦上航空機は,地中海での飛行活動を首尾よく遂行した
モスクワ,1月4日(RIAノーボスチ)
>機動部隊は空母『クズネツォフ』(47,000トン)を旗艦に戦闘艦船等合計11隻で編成.
ロシア側報道によると,「機動部隊」は,以下の艦艇で「編成」されています.
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
大型対潜艦「アドミラル・レフチェンコ」「アドミラル・チャバネンコ」
支援艦「セルゲイ・オシポフ」「ニコライ・チケル」「イワン・ブブノフ」
6隻しか居ませんが・・・・
なお,ロシア空母部隊の動向については,当第2ブログで随時掲載しているので宜しく.
http://rybachii.blog84.fc2.com/
(ロシア側の一次報道「だけ」を掲載しております)
それにしても,西側メディアや評論家は,ロシア側から発表された情報を「そのまま伝える」という「当たり前の事」が,何故できないんだろうね?
〔略〕
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/1/13(日) 午後 0:06
青文字:加筆部分
【質問】
在来艦船の修理・整備は,ロシア海軍はもう諦めたのか?
【回答】
細々とはやっている.
アドミラル・クズネツォフは,1990年代後半には放置状態だったが,プーチン政権になってから本格的な修理が行われ,2004年に現役復帰した.
あと,キーロフ級原子力巡洋艦3番艦アドミラル・ナヒーモフは,現在,一部兵装の換装も含む近代化改装工事の真っ最中.この改装では,対艦ミサイルも換装するらしい.
ちなみに,同級1番艦アドミラル・ウシャーコフは,ロシア海軍当局は除籍しようとしたんだけど,どういう訳か議会から「待った」が掛かり,
「除籍はイカン.修理して現役復帰させるべし」などと決議されてしまった.
いちおうロシアも「議会制民主主義国家」というコトになっているので,軍隊が議会の意向に逆らう事は,許されないよね(笑)
それでセーヴェロドヴィンスク造船所に回航されたが,修理に着手したという話は,まだ聞かないねえ・・・(というか,おそらくは着手されないと思われ)
スラーヴァ級巡洋艦1番艦モスクワは,ソ連崩壊後,オーバーホールに入ったが,財政難などで工事は一向に捗らず,
これを見かねたモスクワ市が,工事費用の一部を寄付し,それも有って,2000年頃にようやく現役復帰出来た.
攻撃原潜B-292「ペルム」の件は,別項に出ている通りだね.
この他,太平洋艦隊所属のアクラ型が,ブラーツク(旧名キート),マガダン(旧ナルワール),クズバス(旧モルシュ),サマーラ(旧ドラコン)と改名されている.
ロシア政界には,軍艦オタクが多いのだろうか・・・・(笑)
戦略原潜941(タイフーン)は,順次退役するが,667BDRM(デルタIV)は,順次オーバーホールが行われ,これによって各艦の艦齢は35年程度に延長される.
667BDRMの1番艦の就役が1985年なので,2020年代まで現役に留まるコトになるね.
新型弾道ミサイル「ブラーワ」が実用化されれば,ミサイルをコレに換装するんじゃないかな.
【質問】
除籍艦艇はどうなったのか?
【回答】
ウラジオストクの南方に位置するルースキー島(Ostrov
Russkiy)に,ソ連邦解体後に除籍された艦艇が運ばれ,そのまま放置されているようです.
同島の湾内を見ると,廃棄された旧ソ連・ロシア海軍艦艇が多数有ります.
ルースキー島は今年の1月,2012年のAPECサミット開催地に選ばれました.
また,今年4月には,イワノフ首相第一代理がルースキー島を訪れ,同島をリゾート地として開発する計画を明らかにしました.
・・・・これらの艦艇は片付けるのでしょうか・・・・?
ルースキー島全景

艦艇の廃棄場所

一番上が1135(クリヴァク)型フリゲート,そのすぐ下に58(キンダ)型ミサイル巡洋艦

横転した61(カシン)型ミサイル駆逐艦

横転した61型ミサイル駆逐艦

1135型フリゲート

1135型フリゲート

Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/4/8(日) 午前 9:14
【質問】
ソ連崩壊後,ロシア艦艇は共産党関係の「偉い人」の名前から,そうでないものに改名された例が多くありますが,これは現場では歓迎されたのですか?
【回答】
現場では,この改名は「大きなお世話」としか受け取られなかったようです.
「アドミラル・ウシャーコフ」と改名された「キーロフ」では,当時,
「ウシャーコフの名は新造艦に付ければいいじゃないか」
とか,
「艦名を変えたら,舷側の艦名プレートも変えなければならなくなる.この御時世に,そんな無駄な事をしていいのか?」
などと言った疑問が出されたようですが,無視されました.
シア・クァンファ in mixi
【質問】
ソ連艦で故障や事故が絶えなかったのは何故か?
【回答】
徴兵制に起因する構造的欠陥だった模様.
以下引用.
新造艦には引き渡し後,暫く,造船所の品質保証班が乗り組んでおり,機器類は彼らの管理下にあるため,故障や事故がない.
乗員はその間に品質保証班の指導を受け,機器の取り扱いに習熟するが,ソ連海軍は徴兵制だから,やっと一人前になったと思ったら,3年も経つと新兵が乗り組んでくる.
このため,常に未熟な乗員が艦内をうろつくことになり,故障や事故が絶えないという構図ができあがる.
A. V. Poltov from 「世界の艦船」2005年4月号,p.156
【質問】
現在のロシア海軍の長距離展開能力は?
【回答】
ソ連時代と比べると,大幅に縮小している.
LSDはイワン・ロゴフ Ivan Rogov 級のミトロファン・モスカレンコ
Mitrofan Moskalenko 1隻だけが生き残っており,しかも活動は低調.
ロプーチャ Ropucha I/II型LSTで現役にあるのは17隻程度.
数多くあった支援艦船も,稼動状態は良くなく,一部は行動不能となっている模様.
詳しくは「世界の艦船」2006年3月号,p.80(岡部いさく著述)を参照されたし.
なお,2004年に新型揚陸艦「イヴァン・グレン」(プロジェクト1171.1)が起工された事は,別項で述べている通り.
本級5隻をもって,イワン・ロゴフ級およびロプーチャ型を代替する計画の模様.
消印所沢
ちなみに, 『世界の艦船』2004年12月号より.
「揚陸戦能力もソ連時代から決して強力ではなかった.
大型の揚陸艦イワン・ロゴフIvan Rogov級3隻は既に2隻が退役し,北洋艦隊のミトロファン・モスカレンコMitrofan
Moskalenkoだけが現役に留まっている.
それより小型のLSTとして,ロプーチャRopuchaI/II型が19隻ほどあるが,艦齢は28〜13年で,初期の艦はそろそろ退役時期が近付いているはずだが,もちろん代替艦の建造予定はない」
(岡部いさく)
「イワン・グレン」が起工されたのは,この号が店頭に並んでから間もない頃でした・・・・(^^;
「もちろん」この原稿が執筆された時点で,既に「建造予定」は「有った」わけですね(^^;
◆◆◆艦船メカニズム
【質問】
ロシア艦艇の茶色の部分は,リノリウム的な床材を貼っているんでしょうか?
【回答】
ただ単に,「リノリウム的な」ブラウンに「塗装」してあるだけ.
参考までに,分かりやすい写真
キーロフ級フルンゼ

キーロフ級カリーニン

フォルト(SA-N-6)SAMやグラニート(SS-N-19)SSMのVLSハッチにまで「リノリウム的な床材」を「貼っている」わけは無いので・・・
(同級4番艦ピョートル・ヴェリキーでは,VLSハッチ部分はグレー塗装になっているけど)
シア・クァンファ(夏光華) ◆23wgJy2eAo
【質問】
ソブレメンヌイ級駆逐艦等,ロシア艦の蒸気タービン主機の信頼性が低いというのは本当ですか?
【回答】
ぶっちゃけ,ありえな〜い(^^;
「ロシアの空母」の蒸気タービンの「信頼性」云々は,キエフ級を指しているんだろうけど,同級は現役にある時には,停泊中も機関を回し続けていたそうなので,それが老朽化を早めたものと思われる.
さらに,同級が配備された北方艦隊と太平洋艦隊は,回航直前に外国から巨大浮きドックを購入したくらいだから,メンテナンス体制も充分とは言えない.
そもそも,そんなに信頼性の低いエンジンなら,回航するコトすら出来ないっしょ?(笑)
(黒海沿岸から,ウラジオストクまで何キロ有ると思っているの?)
ソブレメンヌイ級駆逐艦の蒸気タービンの信頼性の低さ云々だけど,同級は14年間に渡って17隻がロシア海軍向けに建造され,中国に2隻輸出,さらに2隻追加発注.
この間,主機は同じ.
いくら何でも,「信頼性の低い」機関を搭載した艦を,これだけ長期間に渡って大量建造するでしょーかね?(ちなみに同級は,当初の計画では28隻くらい建造する予定だったらしい)
ましてや「信頼性の低い蒸気タービン」を搭載するフネを友好国に売るなんて,ぶっちゃけ,ありえな〜い(^^;
旧ソ連は,蒸気タービン機関搭載の水上戦闘艦は,レニングラード(現サンクトペテルブルク)のジュダーノフ造船所が独占建造していた.
ソブレメンヌイ級も,その前のクレスタ型も,その前のキンダ型も,全て同所で一括建造された.
搭載する蒸気タービン機関も,同所で製造されていた.
これだけ蒸気タービン機関に関して豊富な製造(建造)実績を持つ工場が,いまさら「信頼性の低い」機関を作るなんて考えられないっしょ?
確かにソブレメンヌイ級は最近は活動が不活発だが,これは,ただ単に,ソ連崩壊後の財政難や人手不足で,(ガスタービンよりも)維持整備に多大な手間と費用と人手が掛かり,構造も複雑で扱いの難しい蒸気タービン搭載艦を多数維持していくのは困難だからだと思われる.
(周知のように,アメリカなどでは,水上戦闘艦はガスタービンが主流になっているし,旧ソ連も,ガスタービン機関の導入は早かった)
ちなみに,西側の資料では,同級は5隻現役というコトになっているが,ロシア海軍においては,11隻が現役に留まっている.
西側の資料の「5隻現役」にしたって,数年前までは4隻だったのに,
「最近,退役した事になっていたブイストルイ(ビストリ)が,海自との共同演習に出てきたので1隻増えた」
という具合に,非常にいい加減なモノだ.
ついでに書くと,ソブレメンヌイ級駆逐艦の蒸気タービンの信頼性の低さ云々の話が出てきたのは,今世紀に入ってからで,最初に言い出したのは,アメリカの軍事誌あたりのようだ.
それを日本人が何も考えないで鵜呑みにしているだけ.
アメリカ人は,ロシア・ソ連のモノは何でもかんでもダメと決め付ける傾向が有るので,その点を考慮する必要が有るんじゃないかな.
(とは言っても,それを鵜呑みにするヤツの何と多いことか・・・とりあえず,脳味噌使えよ・・・)
【珍説】
現代のロシア艦が日米のものに比べて船体が高い(喫水線が長い)のは,ロシア(ソビエト)艦は荒天航行を求められる事が多いため.そのためには乾舷が高いほうが良い.
ただ,甲板上にやたらと武装を並べるロシア(ソビエト)式の設計は,重心が高くなりがちで,実のところ荒天航行は苦手,というのが実情.
まぁ,とどのつまりは艦艇設計がこなれていないということかと・・・.
【事実】
やれやれ,またイメージだけで書いているヤツが居るナ(笑)
この動画の後半のソヴレメンヌイ級(ベスストラーシュヌイ)は「荒天航行」しているが・・・
http://www.fyjs.cn/bbs/attachment/Type_wmv/2005-10-21-USSR-fleet.wmv
「苦手」だったら,こんなコトは出来ないのでは?
ロシア(ソ連)艦艇は,どこの海で作戦すると思っているのか?
「荒天航行が苦手」じゃ,北方艦隊や太平洋艦隊で使い物にならないでしょ(笑)
太平洋艦隊が創設されてから150年以上,北方小艦隊が北方艦隊に格上げされてから70年近く経っているんだよ.
「自国の沿岸でアメリカの空母機動部隊を迎撃」ってのは,あくまでも戦時の話であって,ソ連艦艇が長期の外洋航海を考慮していない,という意味ではない.
アメリカとかに比べれば少ないが,平時には外洋に展開するコトも有るし.
東西冷戦時代,ソ連海軍は,米ポラリス戦略原潜を監視するため,インド洋に展開していた事も有ったじゃないか.
もっとも,米海軍には
「ポラリス原潜目当てのインド洋展開なんてナンセンス.
我々はアンナ遠いトコロになんか(ポラリス原潜は)派遣していないよ」
と笑われたそうだが(笑)
>艦艇設計がこなれていないということか
そりゃ,アメリカとか海自とかと比べれば,そう思えるんだろうがね(笑)
むしろ,キミが「ロシア軍艦について語るのに"こなれていない"」と言ったほうが宜しいかと(笑)
確かにロシアというか旧ソ連のミサイルはデカイし,重武装の傾向に有るが,旧日本海軍のように,なるべくコンパクトな船体に重武装,というのとはちょっと違う.
武器がデカクなったら,それに比例してドンガラの方もデカクなっているわけでね.
(別に条約で排水量が制限されているわけじゃないし)
水上艦艇では無いが,1970年代にコンパクトな原潜アルファ型を設計した人は
「軍の方針(米艦隊に対抗すべく,大型の武器を搭載した大型艦を造る)に逆らった」
などという理不尽な理由で失脚しているくらいだからね(笑)
それに旧ソ連海軍は,対空兵装はどのタイプも充実していたが,対艦ミサイルだけ搭載とか対潜ミサイルだけ搭載,といった「単能艦」が多かったからね.「一つの器に,あれもこれも盛り付けた」というのとは,ちょっと違うんだよね.
むろん,ミサイルがデカかったから,そうなったわけだが.
キーロフ級は珍しく「万能艦」だけど,昔の戦艦並にデカくなっちゃったし.1隻のフネにSSMとSUM同時搭載は,533mm魚雷発射管から撃ち出せる対潜ミサイル「ヴォドパート」実用化まで待たなければならなかった.
ちなみに,あまり知られていないけど,ソ連の軍艦って,意外と「居住性重視」なんだよね.
モスクワ級ヘリ巡洋艦なんか,就役後,
「居住性が悪いぞ,ゴルァ!」
という声が多かったので,兵装を一部取っ払って居住区を拡げたくらいさ.
居住性のために兵装を撤去するなんて,旧日本海軍じゃ有り得ないよね(笑)
ついでに書くと,ソ連艦艇も,対艦ミサイルはともかく,一部のVLSでは,洋上でミサイルを補給し再装填する設計にはなっている.実際にやれるかどうかはともかくとしてね.
更に付け加えると,ハープーンやエグゾセとかだって,再装填出来ないでしょ.
再装填可能な対艦ミサイル搭載艦って,実のところ,
「空母に一撃で大損害を与えられる長射程大威力の対艦ミサイル」
を搭載したキンダ型とキエフ級(1〜3番艦)だけなんだよね(笑)
シア・クァンファ(夏光華) ◆BFSytpS.uc
【質問】
ロシア艦は調度品に木材を使っている,と聞きましたが,それはまだ続いてるのでしょうか?
【回答】
今でも木材は使われていると思われます.「鉄ばかりでは,住み心地が悪くなる」んだそうです(笑)
ロシア(ソ連)の軍艦に舷窓が有るのは,冷房設備がイマイチだから,などという俗説が東西冷戦時代には流布されていたものですが,実際にソ連軍艦に乗った人の話では,冷房設備は悪くは無かったそうです.
これも,「住み心地が悪くなるから」と言った理由のようです(笑)
ロシア・ソ連にも,舷窓を全廃した艦は有りましたが,必ずと言って良い程,「居住性が悪い」と言われてしまいました.
そう言えばソ連原潜には,東芝製のエアコンが標準装備されていたようです(笑)
当初はソ連製のエアコンを装備していたのですが,赤道直下まで航行したら全然エアコンが効かなかったので,ゴルシコフ総司令官は外国製のエアコンを購入するように命令.
で,ソ連の貿易公社は日本の東芝製エアコンを大量に輸入し,それが海軍の原潜に装備されたんだそうです.
シア・クァンファ(夏光華) in mixi
【質問】
「フレガート」レーダーについて教えられたし.
【回答】
1番艦から最終艦まで外見が変わっていないように見えるソブレメンヌイ級ですが,よくよく見ると,艦橋頂上部のレーダーに違いが有ります.
ソブレメンヌイ級のレーダーは,以下のように変遷しております.
<1,2,3番艦(ソヴレメンヌイ,オチャヤンヌイ,オトリーチヌイ)>
フレガート(トップスティアTop Steer) [1枚目の写真]
<4,5番艦(オスモトリーチェリヌイ,ベズプレチュヌイ)>
フレガートM(プレートスティアPlate Steer)
[2枚目の写真]
<6番艦(ボエヴォイ)以降>
フレガートMA(トッププレートTop Plate)3次元レーダー[3枚目の写真]
写真を御覧頂ければお分かりの通り,4,5番艦の「フレガートM」は,「フレガート」と「フレガートMA」の過渡期のレーダーであり,両者を足して二で割ったような外観をしています.
「フレガート」シリーズは,駆逐艦クラスの艦艇ではメインの対空/対水上捜索用レーダーとして使われています.
(大型巡洋艦では,補助レーダーになっていますが)
「フレガート」は,対空目標の最大探知距離400km,対水上目標の最大探知距離40kmとなっております.
3次元レーダー「フレガートMA」では,対空目標の最大探知距離300km,海面上の目標の最大探知距離は30kmですが,海面を這うように飛翔するシースキマー対艦ミサイルのような小型空中目標の探知も可能になりました.
「フレガートMA」は改良されながら現在も使われており,「フレガートMAE」「フレガートMAE-2」「フレガートMAE-3」「フレガートMAE-5」といった派生型が存在します.
出力が強化された「フレガートMAE-5」では,海面上目標の最大探知距離が50kmになっています.
「フレガートMAE」は,西側コード名「ハーフプレートHalf
Plate」と呼ばれ,フレガートMAの簡易型です.
四角のアンテナは1枚のみとなっております.
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/5/6(日) 午前 11:33



【質問】
「ポドベレゾヴィク」レーダーについて教えられたし.
【回答】
カーラ型ミサイル巡洋艦「ケルチ」が搭載する大型3次元レーダーMR-700「ポドベレゾヴィク」
(МР-700"Подберезовик")は,ソ連海軍の大型巡洋艦(キーロフ級やスラヴァ級など)に搭載されている大型対空捜索レーダーMR-600「ヴォスホート」(トップセイルTop
Sail)の後継として開発されました.
1980年代前半に開発され,1980年代中期に「ケルチ」へ搭載.
1987年から黒海で海上テストが開始されました.
このレーダーは,西側では「フラット・スクリーン」Flat-Screenというコード名を付けられました.
「ポドベレゾヴィク」は,クズネツォフ級2番艦「ワリャーグ」以降のソ連空母へ搭載が予定されていましたが,テスト中にソ連邦解体,搭載予定の艦が全て建造中止された為,宙に浮いてしまいました.
「ポドベレゾヴィク」の最大探知距離は,
対空目標で500km,
海面上目標(シースキマー対艦ミサイルを含む)で75km
最大探知高度は40kmです.
試作止まりで終わるかに見えた「ポドベレゾヴィク」でしたが,2004年にインドへ売却された航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」への装備が決まり,ようやく日の目を見る事になりました.


Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/1/22(火) 午後 10:33
◆◆◆艦隊
【質問】
ロシア海軍の編制について教えてください.
【回答】
★Военно-Морской-Флот
(ВМФ)
総司令部:モスクワ
総司令官:ウラジミール・マソリン大将
総参謀長:ミハイル・アブラモフ中将
兵員数:総計16万人
★太平洋艦隊
司令部:ウラジオストク
司令官:ヴィクトル・ヒョードロフ大将
(旗艦:巡洋艦ワリャーグ)
○原潜小艦隊:原潜師団×2
667BDR型戦略原潜×7隻,949A型巡航ミサイル原潜×6隻,971型多用途原潜×7隻
○沿海地方諸兵科連合小艦隊:
・重原子力ミサイル巡洋艦アドミラル・ラーザレフ(1144型)
・ミサイル巡洋艦ワリャーグ(1164型)
・ミサイル駆逐艦×4隻(ブールヌイ,ブイストルイ,ボエヴォイ,ベスボヤズネンヌイ(956型))
・対潜艦旅団:大型対潜艦×4隻(アドミラル・トリブツ,マルシャル・シャーポシニコフ,アドミラル・ヴィノグラードフ,アドミラル・パンテレーエフ(1155型))
・揚陸艦旅団:大型揚陸艦×5隻(BDK-14,BDK-63,BDK-101,BDK-11,BDK-122)(775(ロプーチャ)型)
・ディーゼル潜水艦旅団:877型×4隻
・水上艦艇旅団:ミサイル艦14隻
・小型対潜艦大隊:5隻
・偵察艦旅団:6隻
・保障船舶旅団
○カムチャッカ小艦隊
・警備艦×2隻(リトゥチイ,ザルムヌイ(1135型))
・ディーゼル潜水艦旅団:877型×3隻
・小型ミサイル艇大隊:4隻
・水域警備旅団:小型対潜艦3隻,掃海艇5隻
・偵察艦旅団
・その他保障及び補給艦
★黒海艦隊
司令部:セヴァストーポリ
司令官:アレクサンドル・タタリノフ中将
兵員数:1万8千人
(旗艦:巡洋艦モスクワ)
○水上艦艇師団
・対潜艦旅団:ミサイル巡洋艦モスクワ(1164),大型対潜艦ケルチ,オチャコフ(1134B(カーラ)型),大型対潜艦スメトリーヴイ(61(カシン)型),警備艦ラードヌイ,プイトリーヴイ(1135)
・揚陸艦旅団:大型揚陸艦×7隻
・独立潜水艦大隊:877型×1隻,641B(タンゴ)型×1隻
・水域警備艦旅団:小型対潜艦×6隻,小型掃海艇×5隻
・ミサイル艇旅団:ミサイル艦×2隻,小型ミサイル艦×8隻
・偵察艦旅団
・修理中艦艇旅団
・艦隊保障旅団
○ノヴォロシスク海軍基地(建設完了は2010年)
・水域警備旅団:小型対潜艦×2隻,本部艦×2隻,掃海艇×6隻
★バルト海艦隊
司令部:バルチースク
司令官:ウラジーミル・ワルエフ大将
兵員数:3万6千人
○水上艦艇師団:水上艦艇旅団×1を含む
ミサイル駆逐艦×2隻(ベスパコーイニィ,ナストイーチヴイ),警備艦×4隻(ネウストラシームイ(1154型),ネウクロミティ,プイルキイ,ドルズヌイ(1135型)),ミサイル艇×3隻
・揚陸艦旅団:7隻
・揚陸艦大隊:3隻
・海域警備旅団:小型対潜艦×3隻,掃海艇×3隻
・ミサイル艇旅団:9隻
・ミサイル艇大隊:10隻
・偵察艦大隊:3隻
・救助艦大隊
・建造中・修理中艦艇旅団
○レニングラード海軍基地
・潜水艦大隊(877×1隻)
・海域警備旅団×1:小型対潜艦×3隻,掃海艇×6隻
・教育・修理中艦艇旅団×1
・海洋遠征隊×1
・支援・教育船舶大隊×1
・救助船大隊×1
★カスピ海小艦隊
司令部:アストラハン
司令官:ユーリー・スタルツェフ中将
兵員数:2万人
(旗艦:警備艦タタールスタン)
・水域警備艦旅団:警備艦タタールスタン,ミサイル艇×2隻,舟艇×4隻
・水域警備艦旅団:機雷敷設艦×1,掃海艇×18
・保障船舶旅団
・救助船大隊
・海洋船大隊
・独立沿岸ミサイル大隊
・エクラノプラン(海面効果翼艇)保管基地(ルーン型×1隻,オリョーノク型×2隻)
★北方艦隊
司令部:セヴェロモルスク
司令官:ウラジミール・ヴィソツキー中将
(旗艦:原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー)
○原潜中艦隊
・戦略原潜:667BDRM(デルタIV)型×6隻,667BDR(デルタIII)型×1隻,941(タイフーン)型×3隻
・巡航ミサイル原潜:949A(オスカーII)型×4隻
・多用途原潜:971(アクラ)型×7隻,945/945A(シエラ)型×3隻,671RTM(ヴィクターIII)型×10隻
・特務原潜×9隻
○作戦(大西洋)小艦隊:水上艦艇師団×2
・重航空巡洋艦:アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ(11435型)
・重原子力ミサイル巡洋艦×3隻:1144型(キーロフ級)ピョートル・ヴェリキー,アドミラル・ナヒーモフ,アドミラル・ウシャーコフ
・ミサイル巡洋艦×1隻:1164型(スラーヴァ級)マルシャル・ウスチーノフ
・ミサイル駆逐艦×5隻:956型(ソヴレメンヌイ級)マルシャル・ウシャコフ,ベズジェルズヌイ,ラストロープヌイ,グレミャーシチー,オクルイレンヌイ
・大型対潜艦×6隻:1155型(ウダロイ級)ヴィツェ・アドミラル・クラーコフ,マルシャル・ワシレフスキー,セヴェロモルスク,アドミラル・レフチェンコ,アドミラル・ハルラモフ,アドミラル・チャバネンコ
○コラ小艦隊
・警備艦×2隻:1135(クリヴァク)型レグキイ,ザルキイ
・揚陸艦旅団×1
・潜水艦旅団×1:877(キロ)型×8隻
・ミサイル艇旅団×1
・水域警備旅団×1
・掃海艇旅団×1
・基地掃海艇旅団×1
・偵察艦旅団×1
・保障旅団×1
○白海海軍基地
・建造中・修理中艦艇旅団×2
・水域警備艦大隊×1
・海軍船舶修理工場×3
なお,これはあくまでもロシア海軍の書類上の在籍艦艇であり,上記リストの艦艇が全て作戦可能状態に有るわけではありません.
例えばキーロフ級は,4隻とも編制表には載っていますが,北方艦隊のアドミラル・ウシャーコフ,太平洋艦隊のアドミラル・ラーザレフは予備役.北方艦隊のアドミラル・ナヒーモフは近代化改装工事中で長期ドック入りしており,現時点ではピョートル・ヴェリキーのみが作戦可能状態に有ります.
また黒海艦隊には,カーラ型2隻が在籍しておりますが,動けるのはケルチのみであり,オチャコフは予備役です.
原潜は,タイフーン型は事実上予備役,オスカー,アクラ,ヴィクターの各型も,まあ動けるのは7割程度でしょう.
ソヴレメンヌイ級駆逐艦は11隻在籍していますが,動けるのは,いいとこ8隻程度と思われます.
シア・クァンファ(夏光華) in mixi
【質問】
海上自衛隊の編成はヘリ8機とDDG2隻,DDH1隻,DD5隻ですが,冷戦時代の旧ソ連海軍の編成はどうだったのでしょうか?
【回答】
詳しい編成までは分からないが,ソ連海軍の場合,基本単位は「旅団(ブリガーダ
Бригада)」だったらしい.
旅団の下は「大隊」,旅団が複数集まって「師団」になり,師団が複数集まって「小艦隊」になる.
夏光華(シア・クァンファ) ◆BFSytpS.uc
一例として,1976年,地中海用戦力として編成された第30対潜師団(黒海艦隊隷下)の場合,
同師団は3つの対潜旅団から成り,その一つ第11対潜旅団に1123型〔モスクワ級〕2隻が対潜艦5隻,駆逐艦2隻と共に配属されることとなった.
「世界の艦船」 2005年2月号,p.105(A. V. Polutov署名記事)
ちなみに,現在の第30師団&第11対潜旅団の編成
http://flot.sevastopol.info/eng/ship/today.htm
【第30艦艇師団】
・第11対潜艦旅団
モスクワ(スラヴァ級),ケルチ,オチャコフ(カーラ型),スメトリーヴイ(カシン型),ラードヌイ,プイトリーヴイ(クリヴァク型)
・第197揚陸艦旅団
ニコライ・フィリチェンコフ,オルスク,サラトフ(アリゲーター型),アゾフ,ノヴォチェルカススク,ツェザール・クニコフ,ヤーマル(ロプーチャ型)
・第247潜水艦大隊
B-871アルローサ(キロ型),B-380(タンゴ型)
ついでに,この他の黒海艦隊隷下の旅団
【第68艦艇旅団】
・第400対潜艦大隊(小型対潜艦5)
・第418掃海艇大隊(掃海艇4)
【第41ロケット艦旅団】
・ノヴォロシースク第166小型ロケット艦大隊(ミサイル艇4)
・スリンスク第295小型ロケット艦大隊(ミサイル艇6)
【第184艦艇旅団】
小型対潜艦2,掃海艦1,掃海艇3
また,潜水艦の場合は別項参照のこと.
【質問】
カスピ小艦隊の現状は?
【回答】
2008年1月1日現在の主要保有艦艇
警備艦タタールスタン<ゲパルド型
エアクッション揚陸艦2隻<アイスト型
MDK-18,MDK-88
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/1/1(火) 午後 2:44
【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:カスピ小艦隊の海軍記念日観艦式(2008年7月27日)
【質問】
カムチャッカ小艦隊の現況は?
【回答】
ロシア海軍太平洋艦隊の艦艇部隊は,大きく分けると,以下の3個部隊で構成されています.
・沿海州小艦隊
・カムチャツカ小艦隊
・第16潜水艦戦隊
この内,カムチャツカ方面に配備されているカムチャツカ小艦隊の現在の主要戦力は,以下の通りです.
【カムチャツカ小艦隊】Камчатская
Флотилия
司令部:ペトロパヴロフスク・カムチャツキー港(1枚目の画像)
[第182独立潜水艦旅団] (2枚目の画像)
プロジェクト877(キロ型)ディーゼル潜水艦×4隻
・Б-445:1988年就役
・Б-394:1988年就役
・Б-464「ウスチィ・カムチャツスク」Усть-Камчатск:1990年就役
・Б-494「ウスチィ・ボリシェレツェク」Усть-Большерецк:1990年就役
[第114沿岸警備旅団]
<第117小型対潜艦大隊(3,4枚目の画像)
プロジェクト1124M(グリシャV型)小型対潜艦×2隻
・332 МПК-107:1990年就役
・375 МПК-82:1991年就役
<掃海艦大隊
プロジェクト266M(ナーチャ型)外海掃海艦×2隻
・718 MT-265:1989年就役
・738 MT-264:1989年就役
[第66独立小型ロケット艦大隊](5枚目の画像)
プロジェクト1234(ナヌチュカ型)小型ロケット艦×4隻
・409「モローズ」Мороз:1990年就役
・418「イネイ」Иней:1988年就役
・423「スメルチ」Смерч:1985年就役
・450「ラズリーフ」Разлив:1991年就役
この他,第119偵察艦旅団,救助艦大隊,第84支援艦旅団といった部隊が所属しています.
第114沿岸警備旅団には,以前,プロジェクト1135(クリヴァク型)警備艦が在籍しておりましたが,同型は,2005年まで全て除籍されました.
対潜戦力としては,第182独立潜水艦旅団のディーゼル潜水艦4隻と第117小型対潜艦大隊の小型対潜艦2隻が有ります.
そして対水上打撃力は,第66独立小型ロケット艦大隊の小型ロケット艦4隻だけです.
マラヒート(SS-N-9 Siren)対艦ミサイルが合計24発では,「飽和攻撃」にもならないでしょう.
と,このように弱体化したカムチャツカ小艦隊にとって,多少なりとも希望の有る話と言えば,現在,極東で建造中の新型コルベット「ソヴエルシェンヌイ」(ステレグーシチィ型,2006年6月30日起工,2010年就役予定)が,就役後はカムチャツカ小艦隊へ配備されることでしょうか.



Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/4/26(土) 午後 8:24
【質問】
黒海艦隊の現状は?
【回答】
かつてソ連邦時代には「海上自衛隊に匹敵する」などとも言われた黒海艦隊ですが,ソ連邦解体後,その戦力は急激に減少していきました.
そして2006年現在,黒海艦隊の主要艦艇は,以下のような陣容となっております.
【第30水上艦艇師団】
[第11対潜艦旅団]
ロケット巡洋艦「モスクワ」,大型対潜艦「ケルチ」「オチャコフ」(予備役)
警備艦「スメトリヴイ」,「ラドヌイ」,「プイトリヴイ」
[第197揚陸艦旅団]
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」「オルスク」「サラトフ」
「アゾフ」「ノヴォチェルカスク」「ツェザール・クニコフ」「ヤーマル」
【第247独立潜水艦大隊】
ディーゼル潜水艦B-871「アルローサ」,B-380(予備役)
【第68艦艇旅団】
[第400対潜艦大隊]
小型対潜艦「アレクサンドロヴェッツ」「ウラジミーレッツ」「ムロメッツ」「スザーレッツ」
[第418掃海艦大隊]
海洋掃海艦「ヴィッツェ・アドミラル・ズーコフ」「コヴロヴェッツ」「イワン・ゴルヴェッツ」「ツルビニスト」
【第41ロケット艦旅団】
[第166ノヴォロシスク小型ロケット艦大隊]
エアクッションロケット艦「ボラ」「サムン」
小型ロケット艦「シチル」「ミラージュ」
[第295スリンスクロケット艇大隊]
ロケット艇R-44,R-60,R-71,R-109,R-239,「イワノヴェッツ」
【第184艦艇旅団】
小型対潜艦「ポヴォリモ」「エイスク」「カシモフ」
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクル」「ゼレズニャコフ」
基地掃海艦「ミネラルニィ・ヴォージ」「レイテナント・イリン」
というわけで,現在の「主力」水上艦隊の実働戦力は,巡洋艦クラスが2隻,駆逐艦クラスが1隻,フリゲートが2隻.潜水艦は,「アルローサ」1隻のみとなっております.
この他,西側では「ダーガチ」型SESミサイル艇として知られる「ボラ」「サムン」が在籍しているのも注目すべき点でしょう.
揚陸艦は2タイプ7隻が在籍しておりますが,これは,他の艦隊と比べても少なくはありません.
ちなみに,この7隻で運べる海軍歩兵は1,800人ほど.
黒海艦隊の海軍歩兵部隊は,「第810独立海軍歩兵連隊」(1,088人)と「第382独立海軍歩兵大隊」(229人)なので,全て乗せても余裕が有りますね.
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2006/12/24(日)午後2:22
▼2008年1月1日現在の主要保有艦艇
ディーゼル潜水艦2隻
B-871アルローサ<キロ型,B-380<タンゴ型
ミサイル巡洋艦3隻
モスクワ<スラヴァ級
ケルチ,オチャコフ(長期改装中)<カーラ型
ミサイル駆逐艦スメトリヴイ<カシン型
警備艦ラドヌイ<クリヴァクI型,プイトリヴイ<クリヴァクII型
大型揚陸艦7隻
ニコライ・フィリチェンコフ,サラトフ,オルスク(修理中)<アリゲーター型
アゾフ,ノヴォチェルカススク,ツェザーリ・クニコフ,ヤーマル<ロプーチャ型
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/1/1(火) 午後 2:44
▲
【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:演習を終えて帰港する黒海艦隊艦艇(2007年11月9日)
「ロシア・ソ連海軍」:海軍記念日観艦式リハーサル中の黒海艦隊(2008年7月23日)
「ロシア・ソ連海軍」:黒海艦隊225周年記念観艦式リハーサル(2008年5月6日)
その1
その2
その3
その4
「ロシア・ソ連海軍」:黒海艦隊は,ノヴォロシースク海域での演習を終えた
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍,インド洋遠征(2003年4〜5月):その3・黒海艦隊の警備艦
【質問】
ロシア海軍黒海艦隊の編制を教えられたし.
【回答】
『コメルサント』2008年2月25日によれば,2008年2月現在,以下の通り.
黒海艦隊Черноморский флот
司令官:アレクサンドル・クレツェコフ中将
参謀長:アレクサンドル・トロヤン中将
<第30水上艦師団(セヴァストーポリ)オレグ・ガラモフ少将
[第11対潜艦旅団](セヴァストーポリ)オレグ・クリヴォログ1等海佐
(スラヴァ級1隻)
親衛ロケット巡洋艦モスクワ:イーゴリィ・スモリャク親衛1等海佐
(カーラ型2隻)
大型対潜艦ケルチ:オレグ・ペシクロフ1等海佐
大型対潜艦オチャコフ(修理中):エフゲニー・シェフチェンコ1等海佐
(カシン型1隻)
警備艦スメトリーヴイ:コンスタンチン・アレクセーエフ2等海佐
(クリヴァク型2隻)
警備艦ラードヌイ:アレクサンドル・シュヴァルツ2等海佐
警備艦プイトリーヴイ:ヴィターリー・ワシレンコ2等海佐
[第197揚陸艦旅団](セヴァストーポリ)エウゲニー・クリロフ1等海佐
(アリゲーター型3隻)
大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフ:エフゲニー・ミャソレドフ3等海佐
大型揚陸艦サラトフ:オレグ・ポチュイノフ2等海佐
大型揚陸艦オルスク(修理中):ワジーム・ボリスィン2等海佐
(ロプーチャ型4隻)
大型揚陸艦ノヴォチェルカススク:セルゲイ・ズヴィヤーギン2等海佐
大型揚陸艦アゾフ:ドミトリー・フードバ2等海佐
大型揚陸艦ツェザーリ・クニコフ:セルゲイ・ラプチューク2等海佐
大型揚陸艦ヤーマル:アレクサンドル・コノネンコ2等海佐
<第41ロケット艦旅団(セヴァストーポリ)ユーリー・ゼムソコイ1等海佐
[第166小型ロケット艦大隊](ノヴォロシースク)アレクセイ・リセンコフ2等海佐
(エアクッションロケット艦2隻)
ボラ:ニコライ・ゴンチャロフ1等海佐
サムム(修理中):ドミトリー・ディソキン3等海佐
(小型ロケット艦2隻)
ミラージュ:イワン・ドゥビーク3等海佐
シチーリ:ワレーリー・トパンコフスキー3等海佐
[第295ロケット艇大隊](セヴァストーポリ)ドミトーリー・クジメンコ2等海佐
(ロケット艇6隻)
R-44:ゲンナジー・クラスノペロフ3等海佐
R-60:ワジーム・ロパツコ3等海佐
R-71:ユーリー・クラヴェッツ3等海佐
R-109:イーゴリィ・ヴォロビエフ3等海佐
R-239(修理中):セルゲイ・シェフチェンコ大尉
R-334イワノヴェッツ:セルゲイ・キーポル:3等海佐
<第247独立潜水艦大隊(セヴァストーポリ)アナトーリー・ワローチェキン1等海佐
(キロ型1隻)
潜水艦B-871アルローサ:ドミトリー・パラモノフ2等海佐
(タンゴ型1隻)
潜水艦B-380(修理中):コンスタンチン・タバチュニィ2等海佐
<第68水域警備旅団(セヴァストーポリ)ワレーリー・ズーブコフ1等海佐
[第400対潜艦大隊](セヴァストーポリ)ロマン・メイーパリアニン2等海佐
(小型対潜艦4隻)
アレクサンドロヴェッツ:アレクセイ・メレンテーエフ大尉
スザーレッツ:ワジーム・デジャニンツェ3等海佐
ムロメッツ:アンドレイ・ミーヘエフ3等海佐
ウラジミーレッツ(修理中):デニス・ベルゲス3等海佐
[第418掃海艦大隊](セヴァストーポリ)アレクセイ・カシュラク2等海佐
(海洋掃海艦4隻)
イワン・ゴルヴェッツ:アレクセイ・ペトラチュコフ3等海佐
ヴィツェ・アドミラル・ズーコフ:イーゴリィ・エヴォドチェンコ3等海佐
トゥルビニスト:ドミトーリー・チェジーク3等海佐
コヴロヴェッツ:アレクサンドル・アリホヴィーク3等海佐
<第184水域警備旅団(ノヴォロシースク)アンドレイ・ザボローダ1等海佐
[第181対潜艦大隊](ノヴォロシースク)
(小型対潜艦3隻)
カシモフ:ドミトーリー・カルペンコ3等海佐
ポヴォリモ(修理中):アレクサンドル・クレパンチュク3等海佐
エイスク(修理中):マクシム・リトヴェッツ3等海佐
[第170掃海艦大隊](ノヴォロシースク)2等海佐
(基地掃海艦2隻)
レイテナント・イリン(修理中):ワジーム・スミルノフ大尉
ミネラルニィ・ヴォージ
(海洋掃海艦2隻)
ゼレズニャコフ(修理中):ウセヴォロド・ヴォブリコフ3等海佐
ワレンチン・ピクル:アレクサンドル・ボイコ3等海佐
ここでは,海洋掃海艦ゼレズニャコフは「修理中」と記載されていますが,現在は修理を終え,トルコ海軍との合同演習に参加しております.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/32064481.html
以前から駐留している第184水域警備旅団の他,第166小型ロケット艦大隊もホームベースをノヴォロシースク基地に移しており,黒海艦隊のノヴォロシースク基地移転は,着々と進行しております.
ところで,ただ今発売中の『世界の艦船』2008年7月号の「海外艦艇ニュース」で,黒海艦隊について触れられていますが,ここでは,潜水艦6隻を含む大小合わせて54隻の戦闘用艦艇が,セヴァストーポリに駐留していると書かれています・・・・・
潜水艦2隻と掃海艇を含めても,「戦闘用艦艇」は29隻しか居ませんが・・・・
『世界の艦船』は,何時の情報を基にして書いているんだろうか・・・・
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/6/9(月) 午後 7:12
【質問】
第5地中海作戦艦隊の編成はいつ?
【回答】
この艦隊は1967年,地中海で任務に就いていた第14混成小艦隊を基礎に編成されたもので,その陣容は
原潜2〜3
通常潜水艦3〜5
ミサイル巡洋艦ないし駆逐艦3〜4
対潜艦7〜10
北方艦隊,黒海艦隊,バルチック艦隊の水上艦艇と,北方艦隊の原潜,北方艦隊と黒海艦隊の通常潜水艦が6〜8ヵ月ごとに交替.
同艦隊は,編成直後および1973年の中東紛争において,米第6艦隊の介入を牽制することに成功している.
以上,ソースは「世界の艦船」2005年7月号,p.83(A.
V. Polutov著述)より.
【珍説】
地中海に軍事拠点の構築必要と,ロシア海軍総司令官
2007.08.03
Web posted at: 19:06 JST
- CNN/REUTERS
モスクワ――ロシア海軍のマソリン総司令官は3日,同国軍が地中海に常時,兵力を配備すべきだとの考えを表明した.ロシアのインタファクス通信が報じた.
黒海艦隊にとって地中海は戦略的に重要な海域と強調した.
ウクライナの黒海沿岸セバストポリにあるロシ軍港を視察した際に語った.
北方艦隊,黒海艦隊の関与でロシア海軍は地中海でプレゼンスを保持すべきだと述べた.
東欧でミサイル防衛計画を進める米国をけん制する狙いもあるとみられる.
〔略〕
【事実】
タイトルでダウト(笑)
ロシア海軍総司令官は,「地中海に軍事拠点の構築必要」とは一言も語ってません.
詳しくはコチラ
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/23030250.html
確かにロシア海軍総司令官は,地中海でプレゼンスを保持すべきだと発言しましたが,それは米国とかに対抗する意図では無く,むしろ,地中海で西側(NATO)に対し積極的に協力するという性格のものです.
つーか,ロシア要人の発言を「曲解」し,テメエの「偏向報道」に都合の良い箇所だけ取り上げ,話に「尾びれ」を付け,ロシアが何かやったら,何でもかんでも
「東欧でミサイル防衛計画を進める米国をけん制する狙い」
に結びつけたがる西側メディア馬鹿すぎ(笑)
あと,そんなクズ記事を元にして,ロシアについて知った風なコトを書いているブロガーも・・・
ロシアについて知った風なコトを書いているブロガーは,
この人↓を見習った方が良いと思うよ.
(週刊オブイェクト)
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/8/7(火) 午後 10:40
【質問】
ロシア太平洋艦隊の現状は?
【回答】
ソヴィエト連邦海軍時代には,航空巡洋艦(VTOL空母)ミンスク,ノヴォロシースク,原子力巡洋艦フルンゼなど多数の水上艦艇を擁していた太平洋艦隊ですが,ソ連邦解体後,その戦力は急激に減少しました.
そして,現在のロシア太平洋艦隊の主要水上戦闘艦は,これだけです.
【第36艦艇師団】
重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ラザレフ(旧フルンゼ,予備役)
ロケット巡洋艦ワリャーグ
駆逐艦ブイストルイ,ベズボヤズネンヌイ,ブールヌイ(オーバーホール中),ボエヴォイ(予備役)
【第44対潜艦旅団】
大型対潜艦マルシャル・シャポシニコフ,アドミラル・トリブツ,アドミラル・ヴィノグラドフ,アドミラル・パンテレーエフ
つまり,すぐに使える艦は,ミサイル巡洋艦1隻,ミサイル駆逐艦2隻,対潜駆逐艦4隻くらいのもので,海上自衛隊の1個護衛隊群(ヘリコプター護衛艦1隻,ミサイル護衛艦2隻,護衛艦5隻)と同程度になります.
原子力巡洋艦フルンゼ改めアドミラル・ラザレフ(キーロフ級)は,今でも海軍籍には有るようですが,稼動状態にはありません.
現在,同艦はボリショイ・カーメニ市のズヴェズダー工廠に係留されており,一応は修理待ちとされています.
しかし,実際に修理に着手される可能性は低いでしょう.
上記艦艇で比較的行動が活発なのは,第44対潜艦旅団所属の大型対潜艦(ウダロイ級)4隻であり,4隻とも日本を訪問したことが有ります.
太平洋艦隊のウダロイ級は,この4隻の他,アドミラル・スピリドノフ,アドミラル・ザハロフの2隻が配備されましたが,アドミラル・ザハロフは1992年に火災爆発事故を起こし,修理を断念して除籍,アドミラル・スピリドノフも1998年に除籍されました.
アドミラル・トリブツも,1990年代前半に火災事故を起こし,一時期は除籍されたものと思われておりましたが,1998年頃に修理を終えて現役復帰しました.
第36艦艇師団の駆逐艦(ソヴレメンヌイ級)は,一時期は稼動艦がブールヌイのみに落ち込んだ事も有りますが,現在ではブイストルイ,ベズボヤズネンヌイがオーバーホールを終えて現役復帰し,代わりにブールヌイがオーバーホールに入るようです.ボエヴォイも修理中という事になっておりますが,未だに工事は完了していないようです.
太平洋艦隊のソヴレメンヌイ級は,この4隻の他,オスモトリチェルヌイ,ストイキーが配属されましたが,両艦とも1990年代末までに除籍されました.
ロケット巡洋艦ワリャーグ(スラヴァ級)は,現在,太平洋艦隊で最も有力な水上戦闘艦であり,日本を訪問した事も有ります.
この艦も,一時期は稼動状態に無いと見られておりましたが,2002年に横須賀で行われた国際観艦式に姿を見せ,健在ぶりを示したものです.
書類上,第36艦艇師団はストレローク,第44対潜艦旅団はウラジオストクが母港になっておりますが,実際には,第36艦艇師団所属の艦もウラジオストクに居る事が多いようです.
ちなみに,冷戦期に話題になった原子力巡洋艦アドミラル・ラーザレフ(旧フルンゼ)は,ウラジオストクから南東数十キロに位置する軍事機密都市ストレロークにて係留保管中.
この写真の手前のフネ(SSV-33)の後ろに居るのが,ラーザレフ.

(引用元:FAS)
▼2008年1月1日現在の主要保有艦艇
戦略原潜4隻
K-223ポドルースク,K-211ペトロパヴロフスク・カムチャツキィ,K-433シヴァトイ・ゲオルギー・ポベドノーセッツ,K-506ゼレノグラード<デルタIII型
ミサイル原潜6隻
K-132イルクーツク,K-456ヴィリュチュンスク,K-186オムスク,K-150トムスク,K-442チェリャビンスク(予備役),K-173クラスノヤルスク(予備役)<オスカーII型
多用途原潜7隻
K-391ブラーツク,K-331マガダン,K-419クズバス,K-295サマーラ,K-263バルナウル(予備役),K-322カシャロート(予備役),K-284アクラ(予備役)<アクラ型
ディーゼル潜水艦9隻
B-445,B-187,B-260チタ,B-345,B-464ウスチ・カムチャツスク,B-494ウスチ・ボリシェレツク,B-190,B-394,B-439(オーバーホール中)<キロ型
原子力ミサイル巡洋艦アドミラル・ラザレフ(予備役)<キーロフ級
ミサイル巡洋艦ワリャーグ(オーバーホール中)<スラヴァ級
ミサイル駆逐艦4隻
ブイストルイ,ベズボヤズネンヌイ,ブールヌイ(オーバーホール中),ボエヴォイ(予備役)<ソブレメンヌイ級
駆逐艦4隻
マルシャル・シャポシニコフ,アドミラル・トリブツ,アドミラル・ヴィノグラドフ,アドミラル・パンテレーエフ<ウダロイ級
大型揚陸艦7隻
アレクサンドル・ニコラーエフ(予備役)<イワン・ロゴフ級
BDK-14ムフタル・アヴェゾフ,BDK-101オスリャブラ,ニコライ・コルサコフ,BDK-11ペレスウェート,BDK-98<ロプーチャ型
BDK-104ニコライ・ヴィルコフ<アリゲーター型
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/1/1(火) 午後 2:44
▲
【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:海軍記念日観艦式リハーサル中の太平洋艦隊(2008年7月24日)
「ロシア・ソ連海軍」:観艦式リハーサル中のロシア太平洋艦隊の大型水上戦闘艦(2008年7月24日)
「ロシア・ソ連海軍」:在ウラジオストク日本国総領事・蒲原正義,ロシア太平洋艦隊司令部を訪問
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア太平洋艦隊,夏期演習を開始
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア太平洋艦隊夏期演習2日目
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア太平洋艦隊夏期演習3日目
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア太平洋艦隊夏期演習4日目
【質問】
ロシア太平洋艦隊の編制は?
【回答】
http://www.kommersant.ru/doc.aspx?DocsID=856202
によれば,2008年2月末では……
【沿海州異種兵力小艦隊】セルゲイ・アヴァクヤンツェ少将
[第36水上艦師団]アレクサンドル・ノサトフ少将
(スラヴァ級1隻)
親衛ロケット巡洋艦ワリャーグ:エドゥアルト・モスカレンコ親衛1等海佐
(キーロフ級1隻)
重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ラーザレフ(保管中):アンドレイ・グラニン1等海佐
(ソブレメンヌイ級4隻)
駆逐艦ベズボヤズネンヌイ(修理中):ロマン・マーシク1等海佐
駆逐艦ボエヴォイ(修理中):ワジーム・グリシェンコ1等海佐
駆逐艦ブールヌイ(修理中):アレクセイ・イマノフ1等海佐
駆逐艦ブイストルイ:アンドレイ・サピリーキン1等海佐
[第44対潜艦旅団]アンドレイ・ネリージン1等海佐
(ウダロイ級4隻)
大型対潜艦アドミラル・ヴィノグラドフ:ピョートル・ポドコパイロ1等海佐
大型対潜艦アドミラル・パンテレーエフ:イワン・コヴァレフ海佐
大型対潜艦アドミラル・トリブツ:セルゲイ・ソボカリィ2等海佐
大型対潜艦マルシャル・シャポシニコフ:アナトーリー・ヴィスロフ1等海佐
[第100揚陸艦旅団]アレクサンドル・クズミネツ1等海佐
(ロプーチャ型3隻)
大型揚陸艦BDK-11ペレスウェート(修理中):アンドレイ・オグネフ2等海佐
大型揚陸艦BDK-98(修理中):イーゴリィ・アクロフ2等海佐
大型揚陸艦BDK-101オスリャブラ:セルゲイ・コモロフ3等海佐
(アリゲーター型1隻)
大型揚陸艦ニコライ・ヴィルコフ(修理中):アレクサンドル・キム3等海佐
(イワン・ロゴフ級1隻)
大型揚陸艦アレクサンドル・ニコラーエフ(保管中)
[第19潜水艦旅団]アレクサンドル・サイチン2等海佐
(キロ型4隻)
潜水艦B-187(修理中)
潜水艦B-190クラスノカメンスク:セルゲイ・ヴォルコフ2等海佐
潜水艦B-260チタ:アンドレイ・デルゴウソフ2等海佐
潜水艦B-345:アレクサンドル・バルソフスキー2等海佐
<第165水上艦旅団イーゴリィ・オシポフ2等海佐
[第25ロケット艇大隊]
(ロケット艇11隻)
R-11(修理中)
R-14(修理中)
R-18
R-19
R-20:イリヤ・ストラホフ3等海佐
R-24
R-29:アレクサンドル・シジュン3等海佐
R-79
R-261(修理中)
R-297(修理中)
R-298
[第11水域防備艦大隊]
(小型対潜艦4隻)
MPK-17(修理中):マクシム・クリーギン3等海佐
MPK-64メテーリィ(修理中):セルゲイ・パンコフ3等海佐
MPK-221:アンドレイ・レベーデフ3等海佐
MPK-222コレーツ(修理中)
(掃海艇4隻)
BT-114:ニコライ・コルニロフ大尉
BT-232
BT-245
BT-256
[第38水域防備艦大隊]キリール・タラネンコ2等海佐
(小型対潜艦2隻)
MPK-125ソヴィエツカヤ・ガヴァニ(修理中):アレクセイ・デニコフ大尉
MPK-191ホルムスク:アレクセイ・イエヴレフ3等海佐
(掃海艇2隻)
BT-100
BT-215
【北東軍兵力集団】アレクサンドル・ヴィトコ少将
第16潜水艦戦隊
[第10潜水艦師団]ウラジーミル・グリシェチュキー少将
(オスカーII型6隻)
原子力潜水艦K-132イルクーツク(修理中):ヴァチェスラフ・ツィトキン1等海佐
原子力潜水艦K-150トムスク:アンドレイ・エキメンコ1等海佐
原子力潜水艦K-173クラスノヤルスク(保管中):ユーリー・サヴィン1等海佐
原子力潜水艦K-186オムスク:ウラジーミル・ドミトリエフ1等海佐
原子力潜水艦K-442チェリャビンスク:ウラジーミル・クアシェフ1等海佐
原子力潜水艦K-456ヴィリュチュンスク(修理中):レオニート・モルドヴァノフ1等海佐
(アクラ型6隻)
原子力潜水艦K-263バルナウル(修理中):オレグ・ミハレフスキー1等海佐
原子力潜水艦K-295サマーラ:ロマン・シュリー1等海佐
原子力潜水艦K-322カシャロート(修理中)
原子力潜水艦K-331マガダン:オレグ・ガギカーエフ1等海佐
原子力潜水艦K-391ブラーツク(修理中):セルゲイ・トレグーバ2等海佐
原子力潜水艦K-419クズバス(修理中):ドミトーリー・バルコフスキー1等海佐
[第25潜水艦師団]セルゲイ・レキーシュ少将
(デルタIII型4隻)
原子力潜水艦K-211ペトロパヴロフスク・カムチャツキィ:ヴァレーリー・クラフチェンコ1等海佐
原子力潜水艦K-223ポドルースク:アンドレイ・ハイジュコフ1等海佐
原子力潜水艦K-433シヴァトイ・ゲオルギー・ポベドノーセッツ:ラミリィ・バドルトジノフ1等海佐
原子力潜水艦K-506ゼレノグラード:アレクセイ・クラフチェンコ1等海佐
[第182潜水艦旅団]ワジーム・ポヴォロフ1等海佐
(キロ型4隻)
潜水艦B-394
潜水艦B-445
潜水艦B-464ウスチ・カムチャツスク:アレクサンドル・ブトニク2等海佐
潜水艦B-494ウスチ・ボリシェレツク:マガラン・アジグユゼロフ1等海佐
<第114水域防備艦旅団イーゴリィ・サドフ1等海佐
[第117水域防備艦大隊]ワシーリー・オプリシュコ2等海佐
(小型対潜艦2隻)
MPK-82:キリール・ステゴリク3等海佐
MPK-107:セルゲイ・ボル3等海佐
(外海掃海艦2隻)
MT-264:ドミトリー・リデンコ3等海佐
MT-265:ヴァチェスラフ・グリシャエフ大尉
(掃海艇1隻)
BT-325(修理中):エフゲニー・ドロゴピャチー3等海佐
[第66小型ロケット艦大隊]エフゲニー・クラフチェンコ2等海佐
(小型ロケット艦4隻)
イネイ:ワレーリー・レペトゥヒン3等海佐
モローズ:アンドレイ・チホミロフ3等海佐
ラズリーフ:アレクサンドル・コロメーツ3等海佐
スメルチ(修理中):デニス・カフタニチコフ3等海佐
上記リストの内,
重原子力ロケット巡洋艦アドミラル・ラーザレフ(フルンゼ),
駆逐艦ボエヴォイ,
原子力潜水艦K-173クラスノヤルスク,K-263バルナウル
は,西側では,既に除籍された事になっていますが,艦長は任命されているようです.
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/6/6(金) 午後 9:24
【質問】
ソ連太平洋艦隊はソ連海軍最強だったのか?
【回答】
今のロシア太平洋艦隊は,ロシア海軍「最強」とは言えませんが,かつて,太平洋艦隊がソ連(ロシア)海軍「最強」だった頃がありました.
それは,1986年頃です.
この時,ソ連太平洋艦隊は,「空母」2隻,「強襲揚陸艦」2隻を擁し,前年(1985年)末には,新造の原子力「巡洋戦艦」(フルンゼ)と最新鋭ミサイル駆逐艦(オスモトリーチェルヌイ)が配備されました.
同時期の北方艦隊でさえ,「空母」は1隻のみであり,「強襲揚陸艦」は有りませんでした.
この1986年当時,ソ連太平洋艦隊の巡洋艦クラス以上の艦艇は,以下のような陣容でした.
・キエフ級VSTOL空母×2隻(ミンスク,ノヴォロシスク)
・キーロフ級原子力巡洋艦×1隻(フルンゼ)
・カーラ型ミサイル巡洋艦×4隻(ニコラエフ,ペトロパヴロフスク,タシュケント,タリン)
・クレスタII型ミサイル巡洋艦×3隻(ワシーリー・チャパエフ,マルシャル・ヴォロシーロフ,アドミラル・オクチャブルスキー)
・クレスタI型ミサイル巡洋艦×2隻(セヴァストーポリ,ウラジオストク)
・キンダ型ミサイル巡洋艦×2隻(アドミラル・フォーキン,ワリャーグ)
・スヴェルドロフ級巡洋艦×4隻(アドミラル・セニャーウィン,アドミラル・ラザレフ,ドミトリー・ポジャールスキー,アレクサンドル・スヴォーロフ)
この他に,強襲揚陸艦イワン・ロゴフ,アレクサンドル・ニコラエフの2隻が配属され,1980年代から就役を始めた新型艦のソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦,ウダロイ級駆逐艦も前年より配備され始めていました.
この頃が,太平洋艦隊の「絶頂期」だったと言えるでしょう.
日本でも,ソ連太平洋艦隊は重大な脅威と見られていました.



Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/5/30(水) 午後 7:33
【質問】
バルト艦隊の現状は?
【回答】
ロシア海軍の各方面艦隊で一番古い歴史を持つバルト艦隊(日本では「バルチック艦隊」という名称の方が有名ですが)は,大祖国戦争が終わるまでは,ロシア/ソ連海軍で最大規模の艦隊でしたが,1960年代以降,ソ連海軍は北方海域と太平洋方面を重視するようになり,バルト艦隊の戦略的価値は低下しました.
そして2006年現在,バルト艦隊の主な艦艇は,以下のような陣容となっております.
なお現在,バルト艦隊の旗艦は,駆逐艦ナストイチヴイです.
【第12水上艦師団】
[第128水上艦旅団]
駆逐艦ナストイチヴイ,ベスパコイニィ,対潜警備艦ネウストラシムイ,警備艦プイルキィ,ネウクローチムイ
[第71揚陸艦旅団]
大型揚陸艦BDK-100「アレクサンドル・シャバリン」,BDK-58「カリーニングラード」,BDK-61「コロレフ」,BDK-105
[第7揚陸艦大隊]
エアクッション揚陸艦MDK-122,MDK-50「エフゲニー・コチェシュコフ」,MDK-94「モルダヴィア」
【独立潜水艦大隊】
ディーゼル潜水艦B-227,B-806
というわけで大型水上艦は,
ミサイル駆逐艦2隻(ソヴレメンヌイ級),
フリゲート3隻(ネウストラシムイ級1隻,クリヴァク型2隻)
揚陸艦艇は,775(ロプーチャ)型4隻,「ズーブル」型エアクッション揚陸艦3隻
潜水艦部隊は,877(キロ)型ディーゼル潜水艦2隻
というのが,現在のバルト艦隊の主要艦艇の陣容です.
設備の整ったサンクトペテルブルクやカリーニングラードの造船所が近い事も有ってか,艦の整備状態は良好のようです.
水上戦闘艦は他の艦隊よりも少ないですが,揚陸艦部隊は他艦隊と比べても,それほど少ない数では有りません.
潜水艦は,今のところ2隻ですが,ロシア海軍は,新型のディーゼル潜水艦「ラーダ」型をバルト艦隊に6〜9隻ほど配備する構想を2005年に明らかにしており,同型の1番艦も,バルト艦隊配備は確実です.
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/1/3(水)午後11:38
▼2008年1月1日現在の主要保有艦艇
ディーゼル潜水艦3隻
B-227,B-806<キロ型,サンクト・ペテルブルク<ラーダ型,2007年11月2日就役
ミサイル駆逐艦2隻
ナストーイチヴイ,ベスパコーイニィ<ソブレメンヌイ級
駆逐艦ヴィッツェ・アドミラル・クラコフ(オーバーホール中)<ウダロイ級
警備艦3隻
ネウストラシムイ<11540型,プイルキィ<クリヴァクI型,ネウクローチムイ<クリヴァクII型
大型揚陸艦5隻
BDK-100アレクサンドル・シャバリン,BDK-58カリーニングラード,BDK-61コロレフ,BDK-43ミンスク,BDK-105<ロプーチャ型
エアクッション揚陸艦2隻
MDK-50エフゲニー・コチェシュコフ,MDK-94モルダヴィア<ズーブル型
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/1/1(火) 午後 2:44
▲
【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:バルト艦隊艦艇,オーフス(デンマーク)訪問(2008年7月10日)
「ロシア・ソ連海軍」:バルト艦隊は,バルト海合同演習"BALTOPS-2008"に参加する
【質問】
ロシア海軍の「北洋艦隊」は,「北方艦隊」と表記される事も有るが,どちらが正しいのか?
【回答】
一般に,軍事誌では「北洋艦隊」,それ以外では「北方艦隊」と表記されるケースが多い.
ならば,北洋艦隊の方が正しい,と軍オタは思うだろう.
が,しかし・・・・・
この艦隊は,ロシア語では「セーヴェルニィ・フロート」と言う.
「フロート」は「艦隊」,「セーヴェルニィ」は,「北の」「北方の」という意味.
従って,実は「北方艦隊」の方が,原語に忠実な訳になるわけ.
「別に北洋艦隊でもいいじゃないか」
と思われる方も多いだろうが,逆に「北"洋"艦隊」をロシア語にすると,「セーヴェロオケアーンスキー・フロート」となってしまう.
だから,「北洋艦隊」は全くの間違い,とまでは言わないが,厳密には適訳とは言えない.
「ソ連・ロシア原潜建造史」の著者,アンドレイ・ポルトフ氏は「北洋艦隊」と表記しているが,これは,ただ単に,日本の軍事誌(世界の艦船)の「慣例」に合わせてくれているだけと思われ.
ついでに,他の艦隊も.
太平洋艦隊:チハオケアーンスキー・フロート
黒海艦隊:チェルノモルスキー・フロート
バルト海艦隊:バルチースキー・フロート
カスピ海小艦隊:カスピースカヤ・フローチーリヤ
ちなみに「チハ」というのは,「穏やかな,平安な」などと言った意味.むろん言うまでも無く、「太平」も、「穏やかな」という意味がある.
まさに「太平なる海洋」というワケですね(笑)
海軍そのものは「ヴォエンノ・モルスキー・フロート」
以上,ロシア海軍ファンのためのロシア語講座でした(笑).
【質問】
北方艦隊の始まりは?
【回答】
ロシア国防省公式サイトによれば,
1933年8月5日,ムルマンスク港の投錨地に,北方軍小艦隊へ割り当てられた最初の軍艦が入港したのが始まり.
入港したのは,
駆逐艦「ウリーチュキィー」「ワレリア・クイビシェフ」,
護衛艦「ウーラガン」「スメルチ」,
潜水艦「D -1」「D -2」
の諸艦.
それに先立つ1935年11月6日,小艦隊の幕僚と主要部隊が北極地へ移動している.
なお,潜水艦D -2はサンクト・ペテルブルクで記念艦として公開されているという.
詳しくは,2008/8/6/午後 9:14付,「ロシア・ソ連海軍」(画像も)を参照されたし.


【質問】
北方艦隊の水上艦艇の現状は?
【回答】
ソヴィエト連邦時代には,多数の水上戦闘艦を擁していた北方艦隊でしたが,例によって,ソ連邦解体後は大幅に減勢しました.
しかし,今もロシア海軍で唯一の「空母機動部隊」を擁するなど,その戦力は軽視できないでしょう.
まずは,大型艦艇部隊.
北方艦隊の大型水上艦は,「第7大西洋作戦戦隊」という部隊に集約されております.
【第7大西洋作戦戦隊】
[第43艦艇師団]
重航空巡洋艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ<11435型
重原子力ミサイル巡洋艦ピョートル・ヴェリキー,アドミラル・ナヒモフ(予備役)<1144型(キーロフ級)
ミサイル巡洋艦マルシャル・ウスチノフ<1164型(スラーヴァ級)
ミサイル駆逐艦アドミラル・ウシャコフ,ラストロプヌイ(予備役),ベズプレチュヌイ(予備役)<956型(ソヴレメンヌイ級)
[第2対潜艦師団]
大型対潜艦アドミラル・チャバネンコ,セヴェロモルスク,アドミラル・レフチェンコ,アドミラル・ハルラモフ(予備役),ヴィツェ・アドミラル・クラコフ(予備役)<1155型(ウダロイ級)
「予備役」と表記されているのは,造船所で修理中ないし修理待ち状態の艦です.
原子力巡洋艦アドミラル・ナヒモフは,セヴェロドヴィンスクで一部の兵装や電子機器類も換装する,大規模な近代化改装工事を行っており,2007年の再就役が予定されております.
ロシア唯一の「空母」アドミラル・クズネツォフも,2006年はオーバーホールの為ドック入りしていました.
ミサイル駆逐艦は,アドミラル・ウシャコフ(ベスストラシュヌイ)だけが稼動状態に有り,比較的活発に行動しております.
ラストロプヌイとベズプレチュヌイは,サンクトペテルブルクでオーバーホール中です.
大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコフは,バルト海沿岸のサンクトペテルブルクで長期オーバーホールを終えましたが,まだ北方艦隊には復帰していないようです.
アドミラル・ハルラモフは,オーバーホールする必要があり,2006年9月以降は事実上予備役となっております.
この他,「コラ小艦隊」には,揚陸艦艇が所属しております.
[第121揚陸艦旅団]
ミトロファン・モスカレンコ<1174型(イワン・ロゴフ級)
BDK-55アドミラル・オトラコフスキー,BDK-32,BDK-91オレネゴルスキー・ゴリャーク,BDK-45ゲオルギー・ポベドノーセッツ<775(ロプーチャ)型
ミトロファン・モスカレンコは,ソ連邦時代に建造された「強襲揚陸艦」イワン・ロゴフ級の中で現在も稼動状態に有ると見られる唯一の艦です.
ちなみに,この5隻の揚陸艦で運べる兵員は,1,450名ほどになります.
北方艦隊に所属する第61海軍歩兵旅団(1,270名)をどうにか全員輸送できる位ですね.
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2006/12/16(土) 午後 10:19
▼2008年1月1日現在の主要保有艦艇
戦略原潜11隻
TK-208ドミトリー・ドンスコイ,TK-17アルハンゲリスク,TK-20セヴェルスタル<タイフーン型
K-51ヴァルホツリエ,K-84エカテリンブルク,K-114トゥーラ,K-407ノヴォモスコフスク,K-117ブリャンスク(オーバーホール終了後のテスト中),K-18カレリア(改装中)<デルタIV型
K-496ボリソグレブスク,K-44リャザン(オーバーホール終了後のテスト中)<デルタIII型
巡航ミサイル原潜4隻
K-266オリョール,K-410スモレンスク,K-119ヴォロネシュ(オーバーホール中),K-148クラスノダール(予備役)<オスカーII型
多用途原潜15隻
K-328レオパルト,K-461ヴォルク,K-154チグル,K-157ヴェプリ,K-335ゲパルト,K-317パンテーラ(オーバーホール終了後のテスト中),K-480アク・バルス(予備役)<アクラ型
B-336プスコフ,B-534ニジーニー・ノヴゴロド)<シエラII型,B-276コストロマ(予備役)<シエラI型
B-448タンボフ,B-138ポリャールニイ・ゾーリ,B-388ソスノヴイ・ボル,B-414ダニル・モスコフスキー(予備役),B-292ペルミ(オーバーホール中),<ヴィクターIII型
ディーゼル潜水艦7隻
B-401ノヴォシビルスク(オーバーホール中),B-459ウラジカフカース,B-471マグニトゴルスク,B-808ヤロスラブリ,B-177リペツク,B-402ヴォログダ,B-800カルーガ(オーバーホール中)<キロ型
特務原潜8隻
KS-129,BS-64(改装中),KS-403(予備役),BS-411(予備役),K-373(係留試験艦)
AS-13,AS-14,AS-15
AS-12
空母アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ
原子力ミサイル巡洋艦2隻
ピョートル・ヴェリキー,アドミラル・ナヒモフ(近代化改装中)<キーロフ級
ミサイル巡洋艦マルシャル・ウスチノフ<スラヴァ級
ミサイル駆逐艦3隻
アドミラル・ウシャコフ,グレミャーシチー,ラストロプヌイ(改装中)<ソブレメンヌイ級
駆逐艦4隻
アドミラル・チャバネンコ<ウダロイII型
セヴェロモルスク,アドミラル・レフチェンコ,アドミラル・ハルラモフ(予備役)<ウダロイ級
警備艦ステレグーシチー <20380型,2007年11月14日就役
揚陸艦6隻
ミトロファン・モスカレンコ<イワン・ロゴフ級
BDK-55アドミラル・オトラコフスキー,BDK-32,BDK-91オレネゴルスキー・ゴリャーク,BDK-45ゲオルギー・ポベドノーセッツ,BDK-182コンドポガ<ロプーチャ型
Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2008/1/1(火) 午後 2:44
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【質問】
第100揚陸艦旅団について教えられたし.
【回答】
第100揚陸艦旅団はロシア海軍の書類上,シュトコヴァ17基地(アブレーク湾)をホームベースにしています.
現在,同旅団に所属する揚陸艦艇は7隻ですが,最近更新された"Google
Earth"では,この内の5隻がシュトコヴァ17に停泊しているのが見えます.
下の写真で,左側に停泊している一際大きな揚陸艦が,アレクサンドル・ニコラエフ(1174型)です.
その右側に4隻並んでいる艦は,上から
・775型揚陸艦
・775型揚陸艦
・BDK-11ペレスウェート(775M型)
・BDK-104ニコライ・ヴィルコフ(1171型)
です.
イワン・ロゴフ級のアレクサンドル・ニコラエフは,西側ではとっくに退役した事になっていますが,ロシア海軍においては,第100揚陸艦旅団所属の現役艦です.
ウィキペディア(Wikipedia)を始めとして,「1997年退役」と書かれている所が多いけど,これは1997年に「予備役」になったという意味であり,海軍籍から除かれたわけではありません.
ちなみに,この画像は,おそらくは2006年後半のものです.
画像にも写っているニコライ・ヴィルコフは,2007年4月3日以降,ウラジオストクのダーリ・ザヴォートで修理中です.

Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/6/9(土) 午後 11:30