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◆◆◆◆「ステレグーシチィ」型
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ロシアFAQ目次

Стерегущий(すてれぐーしちぃ 意味:監視,護衛)

(画像掲示板より引用)


 【link】

「六課」◆(2012/01/31) 起工式前の新コルベット「グレミャーシチー」(2012年1月31日)

「六課」◆(2012/02/02)「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は,改「ステレグーシチー」型コルベットを10隻建造する

「六課」◆(2012/02/23)ロシア海軍新世代コルベット「ステレグーシチー」シリーズの建造計画

新「六課」◆(2012/04/21)新世代コルベット「グロームキー」は起工された

新「六課」◆(2012/04/27)太平洋艦隊の為の新世代コルベットの部品が製造される

新「六課」◆(2012/09/29) ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始

新「六課」◆(2012/10/12) 新型コルベット「ソヴェルシェンヌイ」の上部構造物はコムソモリスク-ナ-アムーレに到着した

「六課ACS」◆(2013/07/23) プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は2013年7月25日に起工される

「六課ACS」◆(2013/07/25) プロジェクト20385コルベット「プロヴォールヌイ」は起工された

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/04/05) ロシア太平洋艦隊向けの新型コルベットの建造費用は130億ルーブルに増額された

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/15) ロシア海軍の新型コルベット・プロジェクト20386の1番艦は2015年に起工される

●「ステレグーシチー」

「ロシア・ソ連海軍」:海軍記念日のステレグーシチィ(2008年7月27日)

「ロシア・ソ連海軍」:新型コルベット「ステレグスチイ」,公試開始

「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍新鋭コルベット「ステレグーシチィ」近影(2008年5月25日)

「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍新型コルベット「ステレグーシチィ」最新写真(2008年7月20日)その1

「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍新型コルベット「ステレグーシチィ」最新写真(2008年7月20日)その2

「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍新型コルベット「ステレグーシチィ」最新写真(2008年7月21日)

「六課」ACS◆(2013/06/04) コルベット「ステレグーシチー」は露米仏英海軍合同演習FRUKUS-2013に参加する

「六課」ACS◆(2013/06/14) コルベット「ステレグーシチー」はネーデルラントへ向かった

「六課」ACS◆(2013/06/24) コルベット「ステレグーシチー」はフランスへ向かった

「六課」ACS◆(2013/07/16) コルベット「ステレグーシチー」は遠距離航海から戻った

●「ストイーキー」

「六課」ACS◆(2013/05/19) 新型コルベット「ストイーキー」は2014年に就役する

新「六課」◆(2012/04/02) ステレグーシチー型コルベット"ストイーキー"は5月に進水する

新「六課」◆(2012/05/26) ロシア海軍総司令官は新世代コルベット"ストイーキー"進水式に出席する

新「六課」◆(2012/05/31) ロシア海軍新世代コルベット"ストイーキー"は進水した

「六課ACS」◆(2013/12/10) 最新コルベット「ストイーキー」は近日中に航海試験を開始する

「六課ACS」◆(2013/12/22) 最新コルベット「ストイーキー」は航海試験の準備を進める

「六課ACS」◆(2014/01/22) 最新コルベット「ストイーキー」は最初の航海試験を完了した

「六課ACS」◆(2014/01/25) 最新鋭コルベット「ストイーキー」はバルチースク海軍基地へ到着した

「六課ACS」◆(2014/01/29) 最新コルベット「ストイーキー」の射撃試験が行なわれた

「六課ACS」◆(2014/02/07) ロシア海軍最新鋭コルベット「ストイーキー」は第2段階航海試験を開始した

「六課」ACS◆(2014/03/05) ロシア海軍最新鋭コルベット「ストイーキー」は工場航海試験を完了した

「六課」ACS◆(2014/03/14) ロシア海軍最新鋭コルベット「ストイーキー」の国家受領試験が始まった

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/5/28) コルベット「ストイーキー」はロシア海軍へ納入される

●「ソーブラジテルヌイ」

「六課」◆(2010/03/01) 新型コルベット"ソーブラジテルヌイ"は3月下旬に進水する

「六課」ACS◆(2013/06/18) コルベット「ソーブラジテルヌイ」はバルト海で戦闘訓練を行なう

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/6/3)  ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」はリドゥ―ト艦対空ミサイルを発射した

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/6/11)  ロシア海軍バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」はリドゥ―ト艦対空ミサイルを海上目標へ命中させた

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/6/14)  バルト艦隊の最新コルベットは対空射撃訓練を行なった

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/18) バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」のリドゥ―ト艦対空ミサイルは対艦ミサイルを撃墜した

●「ボイキー」

新「六課」◆(2012/10/13) 新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した

新「六課」◆(2012/11/17) 最新コルベット「ボイキー」,2012年末に就役?

「六課ACS」◆(2013/11/07) コルベット"ボイキー"はキロ級潜水艦を「撃沈」した

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/11/17) 最新コルベット「ボイキー」,2012年末に就役?


▼ 【質問】
 ステレグシュチィ級「ステレグーシチィ」型とは?▲

 【回答】
 プロジェクト20380近海警備艦〔コルヴェット〕.
 ソヴィエト連邦崩壊後に計画されたロシア海軍の水上戦闘艦艇の第一号.

 最近の流行に漏れず,外見はステルス性を重視したモノになっている.

 1番艦ステレグシュチィ Стерегущийは2001年12月起工,
2番艦ソーブラジテルヌイは2002年起工.
3番艦は2005年起工.

 当初計画では,少なくとも20隻以上は調達予定だったはずだが,新空母&8,000t級フリゲートの計画もあるので,調達数が減らされるかもしれない.
 1番艦ステレグーシュチィは2005年竣工予定.
 他に,輸出用&ロシア海上国境警備隊向けヴァージョンも複数提案されている.

ステレグーシュチィ
faq39m18.jpg
faq39m18b.jpg

夏光華(シア・クァンファ) i n FAQ BBS & mixi

【2012年,バルト艦隊の戦闘編制に新たなコルベット「ボイキー」が加わる】
モスクワ,1月5日(アルムス-タス)
によれば,

--------------------------------------------------------------------------------
 コルベットは,海上および基地において艦艇及び船舶へロケット砲による打撃を与え,(海上)封鎖に対するパトロール,海上における対艦および対潜戦闘で戦闘艦および船舶を防衛し,海上からの揚陸に際する火力支援などを行なう為に設計されている.

 艦は,鉄鋼製の平坦な甲板船体で強化され,長く広がった船体の縁から縁には,多層ガラス強化プラスチックが追加されている.

 艦上に防御構造は無く,大規模な低視認性の実用技術「ステルス」が施されている.
 これにより,大打撃力兵器からの保護が提供される.

 艦には,2基の減速ギアシャフトを介して動作する4基のディーゼルエンジン16D49から成る2軸推進装置が装備されている.

 〔中略〕

 主なラジオ電子兵器は,戦闘情報管理システム「シグマ」,新しい電波方向探知ステーション「フルケ」,水中音響複合体「ザーリャ-M」型,水中音響ステーション,艦首アンテナと自在延長曳航アンテナである.
 艦後部には離着艦区画と格納庫が有り,1機の対潜ヘリコプターKa-27を収容できる.

 造船工場「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」では,2隻のコルベット(「ストイーキー」と「プロヴォールヌイ」)が建造されており,他のコルベット「ソヴェルシェンヌイ」は,コムソモリスク-ナ-アムーレ市のアムール造船工場で建造されている.
 2018年までに,このタイプのコルベット20隻を建造する計画である.
 艦の建造費用は,おおよそ1億~1億5000万ドルと推定されている.

 プロジェクト20380コルベットは,排水量2000トン,全長100メートル,最大速力27ノット,自力航行距離4000海里である.
 このクラスの艦は,根本的に新しい戦術仕様特性と戦闘能力を有する.
 その主な利点は,多用途性,コンパクト,低視認性,有力な兵装,高い自動化水準,統合管理システムにある.
(モスクワ時間2012年1月5日17時11分配信)
--------------------------------------------------------------------------------

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/1/9(月) 午後 5:28

青文字:加筆改修部分

 2007年5月現在,1番艦ステレグシュチィは洋上テスト中.
 以下の写真は,全て2007年5月28日に撮影された最新のものです.
 場所はサンクト・ペテルブルク近郊のクロンシュタットです.
 艦内(艦橋内部,ヘリコプター格納庫,戦闘指揮所など)の写真は初公開と思われます.

 一番下の写真は,艦橋構造物の後ろに収納されている「ウラン」対艦ミサイル4連装発射筒です.

http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq39m20380s.jpg
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq39m20380s02.jpg
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq39m20380s03.jpg
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq39m20380s04.jpg

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/6/1(金) 午後 6:58

 なお,「ステレグシュチイ」級は船体がモジュール化されており,外国向けに幾つかの派生型が提案されています.

【XXI-1】武装強化型
 基準排水量1,930トン,全長115m,幅15m
 クラブ対艦ミサイル用垂直発射機×8基
 クリノーク個艦防空ミサイル8連装垂直発射機×4基
 A-190E 100mm単装砲×1基
 AK-630M 30mmガトリング砲×2基

【XXI-2】長距離防空ミサイル装備型
 基準排水量1,980トン,全長115m,幅15m
 クラブ対艦ミサイル用垂直発射機×8基
 リーフM長距離防空ミサイル8連装垂直発射機×2基
 A-190E 100mm単装砲×1基
 AK-630M 30mmガトリング砲×2基

【XXI-3】20380型の廉価型
 基準排水量1,500トン,全長112m,幅13.6m
 ウラン対艦ミサイル4連装発射筒×2基
 カシュターン近接防御複合体×1基
 A-190E 100mm単装砲×1基
 AK-630M 30mmガトリング砲×2基

【XXI-4】軽装備型,国境警備隊や海上警察向け
 基準排水量1,000トン,全長98.0m,幅11.8m
 カシュターン近接防御複合体×1基
 A-190E 100mm単装砲×1基

 この中で一番注目されるのは,XXI-2型でしょう.
 何せ,2000トン程度の船体に,ロシア海軍のキーロフ級原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと基本的に同一の「リーフM」長距離防空ミサイル(SA-N-20)の8連装垂直発射機を2基搭載しており,上記4タイプで一番の重武装艦です.
 艦後部には,管制用レーダーの「30N6E」(フラップリッドB)が1基搭載されています.

 それにしても,色々とヴァリエーションがある20380型ですが,新型超音速対艦ミサイル「ヤホント」(オーニクス)を装備したタイプは有りません.
 さすがに,発射重量3,000キロの大型ミサイルを搭載する余力は無いようです.

http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq39m20380.jpg

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/6/26(火) 午後 6:04

[quote]
【ロシア新型コルベット「ステレグシュチィ」は,北方艦隊の一員となる 】
2007年11月20日


 政府公式発表によると,最新のコルベット「ステレグシュチィ」は,サンクト・ペテルブルク市で就役した.
 艦は,潜水艦の捜索及び破壊を含む様々な戦闘任務を遂行する為にある.
 このコルベットは,それ自体が造船技術の業績を具現化したものである.
 ステルス技術の使用は,「ステレグシュチィ」をレーダーで見分け難い艦にする.

[/quote]

 元記事は,РГРК ≪Голос России≫("Voice of Russia"<ロシアの声>,旧「モスクワ放送」)です.

(2007年11月18日13時14分)
http://www.ruvr.ru/main.php?lng=rus&q=50082&cid=9&p=18.11.2007

 「モスクワ放送」は,私も昔(1980年代)よく聴いていたものです.

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/11/20(火) 午後 6:32

▼ イタルタスの報道によると,「ステレグーシチィ」は,クロンシュタット基地を母港とするそうです.
 イタルタスの記事によると,「ステレグーシチィ」型コルベット(Корветы типа "Стерегущий")は2030年まで改良されながら建造を続けるようです.

 ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は,
「ステレグーシチィ型近海用コルベットは,2030年までロシア海軍の基礎を構成する」
(Корветы морской зоны типа "Стерегущий" составят основу ВМФ России до 2030 года)
と発言しております.

 更には,「ステレグーシチィ」型の次の艦(2番艦ソーブラジテルヌイ)は,装備・兵装システムが近代化されるとも書かれています.
Уже на следующих кораблях серии "Стерегущий" предусмотрена значительная модернизация систем оборудования и вооружения.
(既に「ステレグーシチィ」シリーズの次の艦では,重要な装備および兵器システムの近代化が提供される)

 つまり,2番艦以降は,1番艦とは兵装が異なる事を示唆している.

ちなみに,1番艦ステレグーシチィの兵装
・対艦ロケット複合体「ウラン」4連装発射筒×2 (ПУЗРК "Уран")
・高射ロケット・機関砲複合体「コールチク」×1(ЗРАК "Кортик")
・対潜・対魚雷複合体「パケート-NK」4連装発射管×2 (ТА "Пакет-НК")
・A-190 100mm単装砲×1 (А-190)
・AK-630M 30mm6連装機関砲×2(АК-630М)
・Ka-27PLヘリコプター×1(Вертолет Ка-27ПЛ)

 〔略〕

最後に,ロシア国防省公式サイトより
「ステレグーシチィ」型コルベット主要目
Водоизмещение ? около 2000 т.
Общая длина ? 105 м.
Длина по ватерлинии ? 90 м.
Максимальная скорость ? 27 узлов.
Дальность автономного плавания (на скорости 14 узлов) ? 4000 мор. миль.
Экипаж (с учетом группы обслуживания вертолета) ? 100 чел.

排水量:約2,000t
全長:105m
水線長:90m
速力:27ノット
航続距離:14ノットで4,000海里
乗員:航空要員を含め100名

Небесный бытьネベスニィ・ビィチ~ロシア・ソ連海軍~
2008/2/28(木) 午後 5:21

満載排水量-2100トン
主要寸法:全長-104.6メートル,幅-13メートル,吃水-3.7メートル
最大速力-27ノット
航続距離-14ノットで4000海里.
自立行動日数-15日
推進器:2基のディーゼルユニットDDA12000(11660馬力),4基のディーゼル発電機(630kW)
武装:
2基の対艦ミサイル複合体「ウラン」発射機-ミサイル8基
高射ミサイル複合体「リドゥート」-ミサイル32基
携帯高射ミサイル複合体「イグラ」-ミサイル8基
1基のA-190 100mm砲塔
2基のAK-630M30mm砲塔
2基の対潜防御「パケット-NK」発射機-魚雷8基
2基の対水中工作員用擲弾発射機DP-64
対潜ヘリコプターKa-27を搭載
このクラスの艦の兵器と接続された固有の電子電波機器,水中音響機器が設置されている.
乗員:98名(うち士官14名)

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/2/18(土) 午前 11:08


 【質問】
 プロジェクト20380は「ステレグーシチィ」級なのか? 「ステレグーシチィ」型なのか?

 【回答】
 〔略〕 ロシア側では,ステレグーシチィ「級」(класса "Стерегущий")ではなく,ステレグーシチィ「型」( типа "Стерегущий")と呼んでいる事に注目.
 〔略〕
 従って,これからは,「ステレグーシチィ」級では無く,「ステレグーシチィ」型コルベットと呼ぶ事にします.

 〔略〕

 基本的にロシアは,少なくとも自国艦艇を指す時に「級」(クラス)という呼称は使いません.
 最も多用されるのは,プロジェクト番号ですね.
 「ステレグーシチィ」は,プロジェクト20380です.
 ただし「20380型」と表記される事は有っても,「20380級」と呼ばれる事は無い.

 ロシア側の報道を見ていると,「級」(クラス)というのは,規模とか,とある型と類似したクラスの艦艇を指す時に使われるようです.

 例えば,
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/29119581.html
では,
「中型クラス航空母艦」авианосцев среднего класса
という使い方をしているし
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/29653739.html
では,
「ステレグーシチィは,同クラスの類似した艦艇を超える戦術上の技術的特徴および戦闘能力を有するロシア海軍の為の全く新しい艦である」
と報じられていますね.

Небесный бытьネベスニィ・ビィチ~ロシア・ソ連海軍~
2008/2/28(木) 午後 5:21


 【質問】
 「ステレグーシチー」型コルベットの主機は?

 【回答】
 ディーゼルエンジン「16D49」×4基(CODAD)

 ステレグーシチー型コルベットのディーゼルエンジンは「16D49」と呼ばれるタイプです.
 最大出力は6000馬力です.

 ステレグーシチー型の主機は,「16D49」2基と逆転・減速装置で構成される「ディーゼルユニットDDA12000」です.
[新型コルベット「ボイキー」の為のディーゼルエンジンが納入された]

 ディーゼルエンジンの利点は,燃費の良さの他に,エンジン自体が(ガスタービンに比べて)重いので(つまり,重量物を艦底に配置するので),艦の重心低下に寄与する事もあります.

 かつてはオールガスタービン推進艦(COGAG)が大勢を占めていたロシア(旧ソ連)海軍でしたが,今後の新世代艦でオールガスタービンを採用する予定は,今のところありません.

 以前は,新世代多用途駆逐艦がオールガスタービンになると言われていましたが,最近では,原子力推進になる可能性が高くなっています.
 もしも,この駆逐艦がガスタービン推進ならば,M90FRを4基搭載する筈だったのですが・・・

「16D49」

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/2/14(火) 午後 7:52

青文字:加筆改修部分


▼ 【質問】
 ステレグシュチイ級「ステレグーシチィ」型の建造予定数は?

 【回答】
 ロシア海軍新型警備艦・プロジェクト20380 ステレグシュチイ級「ステレグーシチィ」型は,今のところ5隻が起工されています.

 当ブログでは,以前にもステレグシュチイ級「ステレグーシチィ」型の解説ページを書いたのですが,その後,5番艦「ストイキー」が起工されました・・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/5803540.html

 1番艦は,ただいま洋上テスト中であり,今年中の就役が見込まれていますが,2番艦以降の就役・配備スケジュールは,今のところ,こうなっております.

・ステレグシュチイ(Стерегущий)
2001年12月21日起工/2006年5月16日進水/2007年2月から洋上テスト開始
2007年就役予定,北方艦隊配備予定

・ソーブラジテルヌイ(Сообразительный)
2003年5月20日起工
2008年就役予定,バルト艦隊配備予定

・ボイキィ(Бойкий)
2005年7月27日起工
2009年就役予定,バルト艦隊配備予定

・ソヴエルシェンヌイ(Совершенный)
2006年6月30日起工
2010年就役予定,太平洋艦隊配備予定

・ストイキー(Стойкий)
2006年11月10日起工
2011年就役予定,バルト艦隊配備予定

▼ ロシア海軍は,本級を20隻調達する構想のようですが,そうなると,あと15隻起工する必要が有ります.▲

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/10/31(水) 午後 8:53

 ステレグーシチー型は,今のところ6隻が起工され,このうち2隻が就役し,更に,少なくとも2隻が追加建造されます.

 ロシア海軍向けのステレグーシチー型は,
プロジェクト20380(2隻),
プロジェクト20381(3隻),
プロジェクト20385(3隻+)
の3タイプが有ります.

 ステレグーシチー型は,サンクトペテルブルク市のセーヴェルナヤ・ヴェルフィと,極東方面コムソモリスク・ナ・アムーレ市のアムール造船所で建造されています.

●プロジェクト20380
 原型

・ステレグーシチーСтерегущий(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ,建造番号1001)
 2001年12月21日起工
 2006年5月16日進水
 2007年11月15日就役(艦番号530)
 バルト艦隊に配備

・ソヴェルシェンヌイСовершенный(アムール造船所,建造番号2101)
 2006年6月30日起工
 2012年就役予定
 太平洋艦隊に配備予定

●プロジェクト20381
 近接高射複合体「コールチク」を,高射ミサイルシステム3K96「リドゥート」(12セル)に換装

・ソーブラジテルヌイСообразительный(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ,建造番号1002)
 2003年5月20日起工
 2010年3月31日進水
 2011年10月14日就役(艦番号531)
 バルト艦隊に配備

・ボイキーБойкий(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ,建造番号1003
 )2005年5月27日起工
 2011年4月15日進水
 2012年就役予定
 バルト艦隊に配備予定

・ストイーキーСтойкий(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ,建造番号1004)
 2006年11月10日起工
 2012年進水予定
 バルト艦隊に配備予定

●プロジェクト20385
 高射ミサイルシステム3K96「リドゥート」の垂直発射機を16セルに増加
 「ウラン」対水上ミサイル発射筒を,対水上ミサイル汎用発射機3R-14U1の垂直発射機8セルに換装

・プロヴォールヌイПроворный(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ,建造番号1005)
 2011年5月26日起工
 黒海艦隊に配備予定

・スポソーブヌイСпособный(セーヴェルナヤ・ヴェルフィ,建造番号1006)
 2011年11月末起工予定
 黒海艦隊に配備予定

・リェーズヴイРезвый(アムール造船所,建造番号2102)
 2012年1月起工予定
 太平洋艦隊に配備予定

 ステレグーシチー型は,少なくとも2隻が太平洋艦隊へ配備されます.
 10年後くらいには,ソヴェルシェンヌイかリェーズヴイが日本を訪問しているかもしれません.

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2011/11/20(日) 午後 6:48

▼ また,『Российского судостроения』(Russian shipbuilding)の記事,
【セーヴェルナヤ・ヴェルフィは,コルベット「ステレグーシチィ」を建造した】
2008年2月18日08時35分

によれば,

――――――
 2月中に,サンクト・ペテルブルクの造船工廠「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で,コルベット「ステレグーシチィ」のアンドレイ旗掲揚式が執り行われる.

 〔略〕

 「ステレグーシチィ」以外にも,このプロジェクトのコルベットは,ロシア海軍向けに3隻が「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で建造されており,各艦隊-北方,太平洋,黒海およびバルト-へ,合計7~8隻の同型艦の配備が計画されている.
―――――――

と述べられています.

 以前は,20隻が建造されると言われていたプロジェクト20380(ステレグーシチィ級)ですが,この文章を読む限り,最大でも9隻程度の建造に留まるようです.

faq39m20380s05.jpgへのリンク

Небесный бытьネベスニィ・ビィチ~ロシア・ソ連海軍~
2008/2/19(火) 午後 4:55

青文字:加筆改修部分


 【質問】
 「ソーブラジテルヌイ」とは?

 【回答】
 ロシア海軍のステレグーシチー型コルベット2番艦.

 セーヴェルナヤ・ヴェルフィで2003年5月20日に起工され,2010年3月31日に進水.
 2011年7月11日より洋上試験を開始し,2011年10月14日にロシア連邦海軍へ就役しました.

 本艦は,1番艦ステレグーシチー(プロジェクト20380)の改正型プロジェクト20381になります.
 20381は,20380に装備されていた近接高射複合体「コールチク」(CADS-N1)に代わって,新型の高射ミサイルシステム3K96「リドゥート」が搭載されています.

「リドゥート」垂直発射機(12セル)
faq111222sb2.jpg
faq111222sb3.jpg

 対水上ミサイルは,1番艦「ステレグーシチー」と同様の「ウラン」です.


 1番艦「ステレグーシチー」と同様にAK-630M 30mmガトリング砲が装備されています.

 サンクトペテルブルクで展示された「ソーブラジテルヌイ」
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 「ソーブラジテルヌイ」は,1番艦「ステレグーシチー」と同様にバルト艦隊へ配備されます.

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2011/11/20(日) 午後 0:47

青文字:加筆改修部分


 【質問】
 「ソーブラジテルヌイ」の火災事故について教えられたし.

 【回答】
 2012年9月2日,バルト海を航行中のコルベット「ソーブラジテルヌイ」で火災が発生しました.

 『中央海軍ポータル(フロートコム)』より.

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2012年9月2日配信
【バルト海の緊急事態:「ソーブラジテルヌイ」は火災の結果,航行せずに残留した】

 コルベット「ソーブラジテルヌイ」は,機関室で火災が生じた為,バルト海西部へ航行せずに残留した.
 『中央海軍ポータル』が得た情報によると,乗員は火災に対処し,各個の機器を消火する為の措置の結果として,水浸しになり,速力を失った.
 死亡或いは負傷した人員は居ない.

 未確認情報によると,火災の原因は,配電線の短絡に対する乗組員の誤った行動である.
 火災は,排煙路で発生した.
 乗員は,火災の排除に1時間以上を要した.

 『vesti.ru』が報じた所によると,演習指揮官でデンマークの作業グループ指揮官のエーゲ・ビュー・ジェンセン大佐は,「ソーブラジテルヌイ」は,火災の為,9月3日・月曜日から始まる国際海軍演習「ダネックス-2012」に参加できないと表明した.
 〔中略〕
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2012年9月3日配信
【「ソーブラジテルヌイ」は,まだバルチースクへ戻っていない】

 国際海軍演習へ向かう途中に,機関室の火災が原因で速力を失ったコルベット「ソーブラジテルヌイ」は,まだバルチースクへ戻っていない.
 バルト艦隊の情報提供者は『中央海軍ポータル』に伝えた.
 『中央海軍ポータル』の対談者によると,コルベットはバルト艦隊主要基地へ戻ってくるだろうが,それは明日(9月4日)より前にはならない.

 9月2日,国際演習「ダネックス-2012」へ向かう途中だったコルベットの機関室で,火災が発生した.
 乗員は火災に対処し,各個の機器を消火する為の措置の結果として,水浸しになり,速力を失った.
 死亡或いは負傷した人員は居ない.

 未確認情報によると,火災の原因は,配電線の短絡に対する乗組員の誤った行動である.
 火災は,排煙路で発生した.

 乗員は,火災の排除に1時間以上を要した.
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 コルベット「ソーブラジテルヌイ」は,昨年(2011年)10月に就役したロシア海軍の最新鋭艦です.
[ロシア海軍の新型コルベット「ソーブラジテルヌイ」]
[ロシア海軍最新鋭コルベット「ソーブラジテルヌイ」]

 記事中に在りますが,2012年7月29日に親衛称号を授与され,親衛コルベット「ソーブラジテルヌイ」となりました.

 「ソーブラジテルヌイ」も参加する筈だった国際演習「ダネックス-2012」は,ロシア,デンマーク,ドイツ,ノルウェー,フィンランド,アメリカ,カナダなど20ヶ国から艦艇約40隻と航空機及びヘリコプター24機,更には民間商船10隻が参加し,9月3日から12日までバルト海で実施されます.
『ロシア通信社ノーボスチ』より
2012年9月3日01時13分配信
【国際演習「ダネックス-2012」はバルト海で開始される】

 『中央海軍ポータル』(フロートコム)は,ロシア及び他国の海軍に関する各メディア報道記事や軍の公式発表を紹介していますが,今回のように,独自取材した記事を掲載する事も有ります.
 ちなみに,この「ソーブラジテルヌイ」の火災に関しては,『ロシア通信社ノーボスチ』などは一切報じていません.

 要するに,乗員のミスにより「ソーブラジテルヌイ」の機関室(排煙路)で火災が発生し,それを消火する為に放水したので機関室が水浸しになり,航行できなくなったという事でしょう.
 就役して日が浅いので,乗員が艦に完全に慣れていなかったのかもしれません.

新「六課」,2012.9.3
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 コルヴェット「ボイキイ」について教えられたし.

 【回答】

 「ボイキー」Бойкий(建造番号1003)は,ステレグーシチー型(計画20380型)コルベット3番艦です.
 2005年5月27日,「セーヴェルヤナ・ヴェルフィ」造船所にて起工され,2011年4月15日に進水.
 2012年10月,100mm砲を搭載しないままで航海試験を始めました.
[ロシア海軍最新コルベット「ボイキー」海上試験開始]
[新世代コルベット「ボイキー」は工場航海試験を開始した]
[最新コルベット「ボイキー」,2012年末に就役?]

 当初は2012年末にロシア海軍へ引き渡される計画となっておりましたが,100mm砲の納入が遅延した為も有り,引き渡しは翌年(2013年)に延期されました.

 納入が遅延していた100mm砲は,2013年1月中旬にようやく設置されました.
[新世代コルベット「ボイキー」に100mm砲が設置された]

 2013年2月初頭,バルト艦隊主要基地バルチースクへ到着しました.
[最新コルベット「ボイキー」はバルチースクへ到着した]

 2月中旬,工場航海試験を継続する為,バルチースク基地を出港しました.
[最新コルベット「ボイキー」は航海試験を再開した]

 更には,A-190-01「ウニヴェルサール」100mm砲の射撃試験も実施されました.
[最新コルベット「ボイキー」は初めて100mm砲を撃った]

 3月1日,Ka-27PL対潜ヘリコプターが初めて着艦に成功しました.
[最新鋭コルベット「ボイキー」にKa-27対潜ヘリが初着艦した]

 3月15日,最終試験となる国家受領試験が開始されました.
[最新コルベット「ボイキー」の国家試験が始まった]

 3月末に対艦ミサイルの発射試験を実施しました.
[最新コルベット「ボイキー」は対艦ミサイルを発射した]

 4月上旬に国家受領航海試験は完了しました.
[最新コルベット「ボイキー」の航海試験は全て完了した]

 4月15日,最終検査の為に建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ戻ってきました.
[最新コルベット「ボイキー」は最終検査の為にサンクトペテルブルクへ戻った]

 そして2013年5月16日,ロシア連邦海軍への引き渡し証書への署名と,ロシア海軍旗の初掲揚式典が行なわれました.
 同時にバルト艦隊へ編入されました.

 これでコルベット「ボイキー」は,名実ともにロシア海軍へ就役しました.
[バルト艦隊は最新コルベット「ボイキー」を受領する]

 艦は,鉄鋼製の平坦な甲板船体で強化され,長く広がった船体の縁から縁には,多層ガラス強化プラスチックが追加されています.
 艦上に防御構造はありませんが,大規模な低視認性の実用技術「ステルス」が施されており,これにより大打撃力兵器から保護されることになっています.

 プロジェクト20380コルベットは,長さ100メートル,幅13メートル,排水量2200トン.
 主機としては,2基の減速ギアシャフトを介して動作する,4基のディーゼルエンジン16D49から成る2軸推進装置が装備されています.
 艦は27ノットの最大速力を発揮する事が可能であり,その航続距離は4000海里.
 100mmの汎用砲複合体,高射ロケット砲複合体,超音速ミサイル及び自動砲装置で武装しています.
 また,電子機器としては,戦闘情報管理システム「シグマ」,新しい電波方向探知ステーション「フルケ」,水中音響複合体「ザーリャ-M」型,水中音響ステーション,艦首アンテナと自在延長曳航アンテナを有します.
 さらに,艦後部には離着艦区画と格納庫が有り,ヘリコプターKa-27PLを1機搭載します.

 【参考ページ】
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-848.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-category-20.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/43705189.html


 【質問 kérdés】
 コルベット「ストイーキー」について教えてください.

 【回答 válasz】
 「ストイーキー Стойкий Stoikiy」はプロジェクト20380「ステレグーシチー」型コルベットの4番艦.
 プロジェクト20380コルベットは2等多目的水上戦闘艦であり,同プロジェクトは中央海洋設計局「アルマーズ」によりロシア海軍の為に開発された.
 近海で行動し,敵の水上艦や潜水艦と戦闘を行ない,海洋上陸作戦中の海洋揚陸部隊への砲撃支援,海上及び基地での艦船へのミサイル砲打撃のために配備される.

 「ストイーキー」は2006年11月10日,サンクトペテルブルクの「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」で起工された.

 2012年5月30日に進水した後,「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」岸壁で艤装工事が進められた.

 2013年12月上旬から艦の磁力消去作業開始.

 その後,サンクトペテルブルクからクロンシュタット港(レニングラード海軍基地)へ移動し,2014年1月にフィンランド湾で最初の航海試験が行なわれた.

 同年1月24日,カリーニングラードのバルチースク海軍基地へ到着.

 同年1月29日,海上で試験射撃を実施.

 同年2月6日,本格的な工場航海試験の為,再びバルチースクを出港.

 同年3月初頭,工場航海試験完了.

 同年3月11日,国家受領試験開始.

 同年4月中旬,国家受領試験の洋上部門完了.

 その後,建造元の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」へ帰還.

 同年5月28日にはロシア海軍へ引き渡される予定だったが,引き渡し直前に重大な問題点が発覚してキャンセル.
 電波電子システムに問題があった模様.
 同年6月5日,これに関して「統合造船業営団」総裁が更迭され,元産業貿易相代理アレクセイ・ラフマノフが総裁となった.

 同年7月18日,バルト国家受領委員会は受領証書へ署名し,「ストイーキー」はロシア海軍に就役.
 バルチック艦隊に配属された.

 なお,「ストイーキー」の名を持つ艦艇としては,
・第二次大戦中の駆逐艦,
・1980~1990年代に太平洋艦隊の編制に在ったプロジェクト956駆逐艦(ソブレメンヌイ級)
に続き3代目.

 【参考ページ Referencia Oldal】
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1628.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1288.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-268.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1441.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1312.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1366.html

https://www.youtube.com/watch?v=eOJLhoZeXNg

mixi, 2017.11.8


 【質問】
 「グレミャーシチー」級コルベットとは?

 【回答】
 「グレミャーシチー」級ことプロジェクト20385は,ロシア海軍のコルベット.
 2012年2月1日,サンクトペテルブルク市の「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」(北方造船所)において,〔中略〕「グレミャーシチー」が起工されました.
[セーヴェルナヤ・ヴェルフィは,新たなフリゲートとコルベットを起工する]
[起工式前の新コルベット「グレミャーシチー」(2012年1月31日)]
[サンクトペテルブルクでフリゲート「アドミラル・ゴロフコ」及びコルベット「グレミャーシチー」が起工された]

 プロジェクト20385は,プロジェクト20380(「ステレグーシチー」型)の改良型です.
 現在のところ,少なくとも10隻を建造する計画です.
[「セーヴェルナヤ・ヴェルフィ」は,改「ステレグーシチー」型コルベットを10隻建造する]

プロジェクト20385「グレミャーシチー」型

 主な改正点として,ミサイル汎用発射機3R-14UKSK(オーニクス/カリブル両用)が装備されました.
[汎用ミサイル垂直発射機3R-14UKSK]

 8セルの垂直発射機は,艦首100mm単装砲の後ろに装備されています.

 高射ミサイルシステム3K96「リドゥート」垂直発射機は,艦後部のヘリコプター発着甲板両端に移設されました.
(以前は艦首100mm砲の後ろに有った)
[新世代の艦対空ミサイルシステム3K96「リドゥート」]

 写真で見ると,ヘリ甲板両端に8セルずつの,計16セルの垂直発射機が装備されています.

 「グレミャーシチー」以前のプロジェクト20380/20381が,合計で5隻建造されていますから,これに加えて改正型のプロジェクト20385を10隻建造するとなると,ステレグーシチー型シリーズは,少なくとも15隻建造される事になります.
[ステレグーシチー型コルベットの建造予定]

 ステレグーシチー型については,以前(2010年8月)に,後継コルベットの入札を行なう,などという情報が流布された事もありました.

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『くろいあめ,あかいほし』★新型コルヴェットの競争入札を実施

 『コメルサント』紙によると,露国防省は20380型コルヴェットの後継となる新型コルヴェットの競争入札を実施する意向である.
 入札には,国営のOSK(統合造船会社)から3設計局(ゼレノドルスク,セーヴェルヌィ,アルマーズ)が参加するほか,民間の設計局(外国企業含む)も参加の見込みと伝えられる.
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 しかし結局,改ステレグーシチー型が建造されることになりました.
 『コメルサント』紙の報道は,ガセ情報だったようです.

 「バラバノフの見解を同紙が引用したところによると,海軍は20380型の防空能力の低さに不満」との事ですが,そもそも,プロジェクト20380「ステレグーシチー」は,高射ミサイルシステム「リドゥート」の搭載が間に合わないから,暫定的に「コールチク」を搭載したんですけどね.
 「リドゥート」の開発自体は1990年代からスタートしていましたが,試作品が出来上がったのが2009年ですから,「ステレグーシチー」就役(2007年)には間に合いませんでした.

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[ステレグーシチー型コルベット「ボイキー」は2012年に就役する]

 艦には,防空の為,2種類の対空ミサイルを運用できる高射ミサイル複合体「リドゥート」が装備されるが,1番艦は,一時的な戦闘モジュールとして高射ロケット砲複合体「コールチク-M」が搭載されている.
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ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/2/5(日) 午後 3:18

青文字:加筆改修部分


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