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◆◆◆大型水上戦闘艦・総記
<◆◆装備
<◆ロシア海軍 目次
<ロシアFAQ目次
「六課」◆(2009/6/19) ロシア海軍の新型駆逐艦は2012年までに起工される
「六課」◆(2012/01/22)ロシア海軍新世代原子力駆逐艦建造計画
「六課」◆(2012/01/30)セーヴェルナヤ・ヴェルフィ(北方造船所)は,新たなフリゲートとコルベットを起工する
「六課」◆(2012/01/31)起工式前の新フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」(2012年1月31日)
「六課」◆(2012/02/19)3年遅れの「最新鋭艦」(『軍事研究』2012年3月号)
「六課」◆(2012/02/20)サンクトペテルブルク北方造船所は,原子力艦の建造を準備する
「六課」◆(2012/02/21)サンクトペテルブルク北方造船所はコルベット6隻とフリゲート6隻の建造契約を締結した
新「六課」◆(2012/06/27) ロシア海軍新世代駆逐艦の建造計画は現司令部に承認された
「六課」ACS◆(2013/02/13) ロシアは「超駆逐艦」を建造する
「六課」ACS◆(2013/02/26) ロシア海軍の将来駆逐艦の1番艦は2016年に起工される
「六課」ACS◆(2013/09/11) ロシア新世代駆逐艦は通常動力と核動力の2種類が設計される
「六課」ACS◆(2013/11/21) ロシア将来駆逐艦は2013年末-2015年に起工されるかもしれない
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/16) ロシア海軍将来駆逐艦のプロトタイプは2018年頃に登場するかもしれない
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/21) ロシア海軍将来駆逐艦リデルの1番艦の就役は2023-2025年よりも前にはならないだろう
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/26) ロシア海軍将来駆逐艦リデルは2020年以降に就役する
『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』(A.V.ポルトフ著,海人社)
(・∀・)イイ!!
スヴェルドルフの指揮艦バージョンとか初めて知った.
欲を言えば,同型艦中のバージョン違いを,分かりやすい比較図でやってくれたら良かった.
後,数百円高くしてでも,紙質を上げて欲しかった.
この調子で,「冷戦時代の東側(/西側)艦艇」とかやって欲しいわ.
――――――軍事板,2010/11/18(木)
青文字:加筆改修部分
「Togetter」◆(2011/01/29)『ソ連/ロシア巡洋艦建造史』紹介
●「アドミラル・グリゴロヴィッチ」級フリゲート
「六課」◆(2012/01/09) 改タルワー級フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィッチ」は2014年に就役する
「六課」◆(2012/02/29)改タルワー級フリゲート「アドミラル・マカロフ」起工
新「六課」◆(2012/10/25) ロシア海軍のプロジェクト11356Mフリゲートは「ブラーモス」ミサイルを装備する
新「六課」◆(2012/09/17) プロジェクト11356Mフリゲート4番艦は2012年10月に起工される
「六課」ACS◆(2013/02/11) フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」の建造は計画通りに進んでいる
「六課」ACS◆(2013/03/09) フリゲート「アドミラル・ブタコフ」は2013年3月20日に起工される
「六課」ACS◆(2013/03/19) アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為のカリブル発射機が製造される
「六課」ACS◆(2013/04/17) フリゲート「アドミラル・ブタコフ」起工式典は延期された
「六課」ACS◆(2013/07/13) アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートは9隻建造される
「六課」ACS◆(2013/07/25) セヴマシュ造船所はプロジェクト11356フリゲートの為の軸受(ベアリング)を製造した
「六課」ACS◆(2013/09/23) アドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートの為の対空ミサイルは2014年から受領される
「六課」ACS◆(2013/11/10) ロシア海軍の為のプロジェクト11356Rフリゲート5番艦アドミラル・イストミンは11月15日に起工される予定である
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/01/31) フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2014年2月に進水する
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/02/21) フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」は2014年3月に進水する
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/03/15) ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は進水した
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/03/26) ロシア海軍向けプロジェクト11356フリゲート6番艦はキャンセルされた
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/03/26) ロシア海軍向けプロジェクト11356フリゲート6番艦はキャンセルされていない
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/6/16) 建造中のロシア海軍新型フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」型
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/6/22) ロシア海軍のプロジェクト11356Rフリゲート6隻の建造は2017年に完了する
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/17) ロシア海軍のアドミラル・グリゴロヴィチ型フリゲートはウクライナ製ガスタービンエンジンを代替する
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/21) ロシア海軍の新型フリゲート"アドミラル・グリゴロヴィチ"は2015年夏以降に黒海艦隊へ配備される
●カシン型駆逐艦
新「六課」◆(2012/04/02)最後のカシン級スメトリーヴイ,地中海へ
新「六課」◆(2012/07/13) 警備艦スメトリーヴイはボスポラス海峡を通過した
「六課」ACS◆(2013/09/12) 黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海へ向けて出港した
「六課」ACS◆(2013/10/04) 黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイはギリシャを訪れた
「六課」ACS◆(2014/02/09) 黒海艦隊の警備艦スメトリーヴイは地中海からセヴァストーポリへ戻った
【質問】
現代ロシア海軍の大型水上艦の舷側番号は?
【回答】
ロシア海軍大型水上艦は,それぞれ固有の舷側番号を付けられています.
ソヴィエト連邦時代は,この舷側番号は,しょっちゅう変わっていましたが,ロシア連邦になって以降,1990年代後期からは,固定番号となりました.
言い換えると,舷側番号を見れば,ロシア艦艇の個艦名が分かるわけです.
舷側番号の付け方は,各艦隊ごとに一定の基準が有ります.
【太平洋艦隊】
[巡洋艦:010番台]
015:アドミラル・ラーザレフ
011:ワリャーグ
[駆逐艦:700番台]
715:ブイストルイ
754:ベズボヤズネンヌイ
778:ブールヌイ
720:ボエヴォイ
[大型対潜艦:500番台]
548:アドミラル・パンテレーエフ
572:アドミラル・ヴィノグラドフ
543:マルシャル・シャーポシニコフ
564:アドミラル・トリブツ
[警備艦:600番台]
2005年までに全て除籍
【北方艦隊】
[巡洋艦:000番台]
063:アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ
099:ピョートル・ヴェリキィ
080:アドミラル・ナヒモフ
055:マルシャル・ウスチノフ
[駆逐艦:400番台]
434:アドミラル・ウシャコフ
406:ベズジェルージュヌイ
404:グレミャーシチー
420:ラストロープヌイ
[大型対潜艦:600番台]
650:アドミラル・チャバネンコ
619:セヴェロモルスク
605:アドミラル・レフチェンコ
678:アドミラル・ハルラモフ
[警備艦:900番台]
2006年までに全て除籍
【黒海艦隊】
[巡洋艦:100番台]
121:モスクワ
[大型対潜艦:700番台]
713:ケルチ
707:オチャコフ
[警備艦:800番台]
810:スメトリーヴイ
801:ラードヌイ
808:プイトリーヴイ
【バルト艦隊】
[駆逐艦:600番台]
610:ナストーイチヴイ
620:ベスパコーイニィ
[警備艦:700番台]
712:ネウストラシムイ
702:ピィルキィ
731:ネウクローチムイ
[大型対潜艦:400番台]
400:ヴィツェ・アドミラル・クラコフ
【カスピ小艦隊】
「大型水上艦」ではありませんが,カスピ小艦隊旗艦なので,これも.
[警備艦:600番台]
691:タタールスタン
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/12/8(土) 午前 9:06
【質問】
2012.1.1現在,ロシア連邦海軍の海軍籍にある水上艦は?
【回答】
最初の数字は舷側番号です.
[ロシア海軍大型水上艦の舷側番号一覧]
(修理中)は,艦船修理工場(造船所)に居る艦です.
(予備役)は,基地に係留されて作戦行動していない艦です.
(保管中)は,長期に渡り係留されている艦です.
(親衛艦)は,親衛称号(親衛海軍旗)を授与された艦です.
「予備役」と「保管中」の違いは,大まかに言えば,「予備役」は自力で動けるが,「保管中」は自力航行できる状態に無いという事です.
--------------------------------------------------------------------------------
【重航空巡洋艦(航空母艦)】
[プロジェクト11435]
063ソ連邦海軍元帥クズネツォフ
--------------------------------------------------------------------------------
【重原子力ロケット巡洋艦】
[プロジェクト11442(キーロフ型)]
015アドミラル・ラーザレフ(保管中)
080アドミラル・ナヒーモフ(修理中)
099ピョートル・ヴェリキー
--------------------------------------------------------------------------------
【ロケット巡洋艦】
[プロジェクト1164(スラヴァ型)]
121モスクワ(親衛艦)
055マルシャル・ウスチノフ(修理中)
011ワリャーグ(親衛艦)
--------------------------------------------------------------------------------
【大型対潜艦】
[プロジェクト1155(ウダロイ型)]
626ヴィツェ-アドミラル・クラコフ
564アドミラル・トリブツ
543マルシャル・シャーポシニコフ
619セヴェロモルスク
572アドミラル・ヴィノグラドフ
605アドミラル・レフチェンコ
678アドミラル・ハルラモフ(予備役)
548アドミラル・パンテレーエフ
[プロジェクト11551(ウダロイII級)]
650アドミラル・チャバネンコ
[プロジェクト1134B(カーラ級)]
713ケルチ
--------------------------------------------------------------------------------
【駆逐艦】
[プロジェクト956(ソヴレメンヌイ型)]
720ボエヴォイ(保管中)
778ブールヌイ(修理中)
715ブイストルイ
754ベスボヤズネンヌイ(予備役)
406グレミャーシチー(親衛艦,予備役)
620ベスパコーイニイ(予備役)
610ナストーイチヴイ
434アドミラル・ウシャコフ
--------------------------------------------------------------------------------
【警備艦(フリゲート型)】
[プロジェクト11540(ネウストラシムヌイ型)]
712ネウストラシムヌイ
727ヤロスラフ・ムードルイ
[プロジェクト11351(改クリヴァクI級)]
702プイルキー
[プロジェクト1135(クリヴァクI級)]
801ラードヌイ
[プロジェクト1135(クリヴァクII級)]
808プイトリーヴイ
[プロジェクト61カシン級]
810スメトリーヴイ
--------------------------------------------------------------------------------
【警備艦(コルベット型)】
[プロジェクト20380/20381(ステレグーシチー型)]
530ステレグーシチー
531ソーブラジテルヌイ
[プロジェクト11661(ゲパルト級)]
691タタールスタン
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ウダロイ型のヴィツェ-アドミラル・クラコフは,1990年以降は活動を停止していましたが,2000年代に入り修理と近代化が開始され,2010年,ほぼ20年ぶりに現役復帰しました.
2011年8月には,攻撃ヘリコプターKa-52の発着試験を行なっています.
[攻撃ヘリKa-52,大型対潜艦「海軍中将クラコフ」で発着試験(2011年8月31日)]
キーロフ型のアドミラル・ナヒーモフは,今年(2012年)から本格的な近代化改装工事が始まります.
[キーロフ型原子力巡洋艦「アドミラル・ナヒーモフ」の近代化改装は2012年に開始される]
保管中のアドミラル・ラーザレフも,近代化して復帰させる計画です.
[キーロフ型重原子力ロケット巡洋艦近代化計画]
ソヴレメンヌイ型は,行動が不活発になっておりますが,いちおう海軍籍には留まっています.
太平洋艦隊所属艦を例にとると,3隻がフォーキノ基地に駐留し,1隻はウラジオストクで長期修理中です.
現在,ロシア海軍向けに建造中の水上艦は
プロジェクト22350大型警備艦(フリゲート)
プロジェクト11356M(11357)警備艦(フリゲート)
プロジェクト20380/20381/20385警備艦(コルベット)
プロジェクト11661警備艦(コルベット)
が有ります.
この内の何隻かは,今年(2012年)中に就役する予定となっております.
この他,新世代の原子力航空母艦と多用途駆逐艦の建造計画もありますが,原子力空母は2020年以降に建造する予定であり,多用途駆逐艦は,大きさや動力を含めた要目が完全に決まっておらず,幾つかの案を比較検討している段階です.
多用途駆逐艦の動力は,以前にも情報が出ていたガスタービンの他,最近では原子力推進が有力視されています.
ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/1/2(月) 午後 4:28
青文字:加筆改修部分
【質問】
ロシア海軍最初の装甲艦は?
【回答】
舷側砲門艦 ペルベネッツ Pervenetz.鉄製船体.
イギリス,テムズ鉄工所に発注されたが,船体には大きなタンブルホームと長い衝角があり,設計はフランス式傾向が強い.
1861年進水.1863年,クロンシュタットに回航された.
なお,姉妹艦の内,ネツロンメニア Ne Tron
Menya はロシアで国産.
ペルヴェネッツは晩年,砲術練習艦として用いられ,1906年除籍.
常備排水量3,277t.
計画速力9ノット.
当初の兵装は20.cm砲×6,15.2cm砲×9.
以上,ソースは「世界の船 1981年版」(朝日新聞社,1981/7),p.14より.
【質問】
ロシア海軍が建造した唯一の中央砲郭艦は?
【回答】
クニャージ・ポジャルスキイ Kniaz Pojarski
がそれ.
1867年進水.
比較的軽装甲であったため,ロシア最初の装甲巡洋艦と考える事もできる.
日露戦争頃まで在籍.
常備排水量4,809t
速力10.6 knot
兵装 20.3cm砲×8,15.2cm砲×2
以上,ソースは「世界の船 1981年版」(朝日新聞社,1981/7),p.14より.
【質問】
砲塔艦アドミラル・グレイグ Admiral Greig
の設計型式,「コールス型」とは?
【回答】
乾舷の低い沿岸防御用砲塔艦の内,少数の重砲を,上甲板上で旋回できる砲塔に収め,広い射角を持てる構造としたもの.
コールス英軍少佐が提唱した艦形であることから,そう呼ばれる.
ロシア海軍は,この種の小型低舷の砲塔間を4隻保有し,バルト海に配置していた.
アドミラル・グレイグは1868年進水.
常備排水量3,462t.
速力11ノット.建造当初から帆走設備なし.
兵装28cm単装砲×3.
以上,ソースは「世界の船 1981年版」(朝日新聞社,1981/7),p.15より.
【質問】
帆走から汽走への転換期におけるロシア海軍最強艦は?
【回答】
砲塔艦インペラトル・ピョートル・ヴェリキー
Imperator Petr Veliki.
30.5cm砲4門を連装砲塔2基に収め,艦の中央部前後の中心線上に配置した.
排水量 9,665t.
計画速力14.5ノット.
帆走装備は最初からなし.
1872年進水.
竣工後,バルト海配備.
1907年,砲術練習艦に改装.
1922年,解体.
以上,ソースは「世界の船 1981年版」(朝日新聞社,1981/7),p.15より.
【質問】
1880年代にロシア海軍が主要任務としていた沿岸防備のため,どんな艦が建造されたのか?
【回答】
比較的小型の戦艦&海防戦艦が数型建造された.
●インペラトル・アレクサンドル2世ImperatorAleksandrII級
進水年 | 1887 |
兵装 | 30.5cm連装砲1(砲塔なし,シールドのみ) |
常備排水量 | 9,900t |
計画速力 | 15knot |
姉妹艦 | インペラトル・ニコライ1世(後の日本海軍の「壱岐」) |
最終状況 | 1922年解体 |
備考 | バルチック艦隊に最初に登場した長砲身30口径35.5cm砲搭載艦. |
●ガングートGangut
進水年 | 1890 |
兵装 | 35口径30.5cm単装砲塔2基, 35口径22.9cm砲4門(中央砲郭内) |
常備排水量 | 6,500t |
計画速力 | 15knot |
姉妹艦 | なし |
最終状況 | 1897年,フィンランド湾で演習帰途に座礁,廃艦 |
備考 |
●ナヴァリンNavarin
進水年 | 1891 |
兵装 | 35口径30.5cm連装砲2基 |
常備排水量 | 9,476t |
計画速力 | 16knot |
姉妹艦 | なし |
最終状況 | 1905年,日本海海戦で水雷艇の夜襲攻撃により撃沈さる |
備考 |
●シソイ・ヴェリキイ SisoiVeliki
進水年 | 1894 |
兵装 | 35口径30.5cm連装砲2基 |
常備排水量 | 9,000t |
計画速力 | 16knot |
姉妹艦 | なし(ロスチスラフの準同型艦) |
最終状況 | 1905年,日本海海戦で水雷艇の夜襲攻撃により撃沈さる |
備考 |
●ロスチスラフ Rstislav
進水年 | |
兵装 | 25.4cm連装砲2基 |
常備排水量 | 8,800t |
計画速力 | 16knot |
姉妹艦 | なし(シソイ・ヴェリキイの準同型艦) |
最終状況 | 1922年解体 |
備考 | 黒海艦隊所属 ハーベイ鋼装甲 原油生焚きバーナー付きボイラを用いた世界初の艦. コーカサス油田の開発に関連した試作か? |
●アドミラル・セニャーヴィン AdmiralSeniavin
進水年 | 1894 |
兵装 | 45口径23.4cm連装砲2基 |
常備排水量 | 4,000t |
計画速力 | 16knot |
姉妹艦 | ゲネラル・アドミラル・アブラクシン |
最終状況 | 日本海海戦において姉妹艦と共に降伏.日本海軍の2等海防艦「沖島」となる. |
備考 | 海防戦艦に類別 |
以上,ソースは「世界の船 1981年版」(朝日新聞社,1981/7),p.16-17より.
日本海海戦では,これらの小型「戦艦」も殆どが出撃.殆ど全滅してしまった.悲壮.
【質問】
チェスマ級(1886年進水)の建造理由は?
【回答】
黒海艦隊再建のため.
同艦は初めて30口径30.5cm砲を主砲6門(前部に連装2基を並列,後部には中心線上に連装1基)としたバーベット艦.
常備排水量1万0,250t
計画速力15ノット.
集中防御のため,主砲とボイラー部分は艦中央部に集められていた.
改装を重ねた後,1922年退役.
以上,ソースは『世界の船 1981年版』(朝日新聞社,1981/7),p.16より.
【質問】
なぜ戦艦ノヴォロシースク Novorossiysk は爆沈したのか?
【回答】
1955/10/29のノヴォロシースク爆沈事件は,乗員609人が死亡するソ連海軍史上最大の沈没事件であり,同年12月,クズネツォフ総司令官が左遷される原因にもなったが,いまだに沈没原因は謎が残っている.
政府の事故調査委員会は,当時,砲弾は全て陸揚げされていたこと,船体の損傷は外部爆発によるものだったことから,第2次大戦中にドイツ軍が敷設した機雷に依るとしているが,敷設後10年以上経過した機雷説に疑問を呈する者も多く,英海軍の潜水工作員,あるいは戦艦を奪われた不名誉とする元イタリア海軍特殊部隊が艦底に爆薬を仕掛けたのでは?という説もある.
詳しくは「世界の艦船」2005年1月号,p.158-159(A.
V. Polutov著述)を参照されたし.
【質問】
ロシアのクレスタ型,カーラ型,ウダロイ級などといったクラスは,失敗作ではないか?
極度の対潜兵装重視で対艦ミサイル無しでは,ミサイル艇にすら太刀打ち出来ないのではないか?
ロシアもこのクラスは失敗と認め,のちに,ウダロイII型(ウダロイ級に対艦ミサイルを搭載したタイプ)が建造されているではないか.
【回答】
クレスタ型,カーラ型,クリヴァク型が建造された1970年代,ソ連海軍は,対艦攻撃任務を陸上基地航空隊,潜水艦,高速艇に委ねていただけですが何か?
1980年代に建造されたウダロイ級は,防空・対水上任務のソヴレメンヌイ級駆逐艦とペアで運用前提でしたが何か?
あと,これらの艦が建造されていた当時,西側海軍,特にアメリカ海軍や海上自衛隊にはミサイル艇は有りませんでしたが何か?
つーか1970年代には,西側の水上戦闘艦でも対艦ミサイル搭載しているのは,ほとんど有りませんでしたが何か?
こういうコトを言うヤツは,米スプルーアンス級駆逐艦は,就役当初,ハープーンSSMもシースパロー短SAMも20mmバルカンファランクスも無かったコトや,いしかり型DE,はつゆき型DDが就役するまで,海自護衛艦は対潜兵装重視だったコトを知らんのだろうナ・・・・
>ロシアもこのクラスは失敗と認め,のちに,ウダロイII型が建造されているではないか.
ウダロイII型(アドミラル・チャバネンコ)も対潜ミサイルは搭載しており,決して対潜任務を放棄したわけではない.
同型の対潜ミサイルは「ヴォドパート」(SS-N-16)と呼ばれ,533mm魚雷発射管から撃ち出されるので,「ラストルーブ(SS-N-14)」のようなデカイ発射機は必要ないわけだ.
「じゃあ最初から,ヴォドパート積めば良かったじゃないか」
って? 1980年代初頭には,まだ実戦配備されてませんでしたが何か?
1980年代初頭に,対潜ミサイル無し,モスキート対艦ミサイルのみ搭載のウダロイ級を造っておき,ヴォドパート実用化まで対潜ミサイル無しで居ろとでも?
話が飛ぶけど,ソヴレメンヌイ級が計画された時,同級に搭載が決まったモスキート対艦ミサイルを設計したラードゥーガ設計局と並ぶ対艦ミサイル設計チーム,チェロメイは海軍に
「(ソヴレメンヌイ級には)モスキートなんか採用しないで,ウチがこれから開発する超音速対艦ミサイル(のちのオーニクス/ヤーホント)を使って下さいよ」
と持ちかけたが,
「まだ影も形も無いミサイルなんか待っていられるか.ミサイルが出来るまで,956(ソヴレメンヌイ級)は対艦ミサイル無しで居ろとでも言うのか?,ドアホ」
と蹴られたそうな.まあ当然のコトだが.
ウダロイ級にも,同じコトが言えるだろうね.
【質問】
ソ連の原子力艦の原子炉の信頼性は?
【回答】
よく言われる,ソ連艦の原子炉の「危険神話」は崩壊している(笑).
ソ連の第一世代原子炉は,非常時の際のバックアップ装置,具体的には,原子炉の一次冷却装置が作動しなくなった場合の緊急冷却装置が無く,このため,一次冷却水漏れは,即座にメルトダウンを意味していた.
映画「K-19」では,艦内の水タンクと破損した一次冷却装置を溶接して繋ぎ,水を流し込んで原子炉を冷やすという手段が取られたが,これは,実際の事故でも同様.
この事故の後,「失敗をフィードバックして(笑)」第二世代以降の原子炉には,緊急冷却装置が導入される事になったわけだ.
さらに,第一世代原子炉は,炉心と燃料棒の寿命が短く,ほとんど毎年交換を必要としていたが,むろん第二世代以降は,寿命の延長が図られている.
第三世代原子炉(OK-650)では,10年以上になっており,第四世代(ボレイ型とヤーセン型)のKPMは,30年くらいにまで延長されている.
ち・な・み・に・第三世代原子炉(OK-650)は,一回も事故を起こしてません(笑)
ロシアの原子炉はヤバイ,放射線遮蔽が不充分,というのは,第一世代のヘボぶりが際立っていたために,そう言われるようになったと言っていいだろうね.
まあ「具体的なソース」は,東西冷戦時代に流行った
「ソ連北方艦隊の原潜乗りは一目で分かる.何故なら,暗闇で光るからだ」
とか
「ソ連の原潜乗りには,"子供が出来ない手当て"が支給されている」
などといったブラック・ジョークであると思われ(笑)
要するに,「木を見て森を見ず」「群盲,象を撫でる」でしか無いわけだ.
あと,アメリカの第一世代原潜が,ソ連に比べると事故は極めて少なかった事も,こういった「偏見」を助長するコトになった.
アメリカの場合は,周知のとおり,かのハイマン・リッコーヴァー提督が原子力艦艇部門のトップに座り,徹底的にビシビシやったので,事故は少なくなったんだが,残念なことに,ソ連には,リッコーヴァー提督のような人物がいなかった・・・
(まあ仮に居たとしても,クビになっていただろうけどね(笑))
リッコーヴァー提督は,ソ連初の原子力船「レーニン」も見学しており,その原子炉を見て「非常にお粗末な代物」と評した.
さらに,同氏が「レーニン」に乗っていた際に浴びた放射線の量は,アメリカの原子力艦船に乗っている時よりもかなり多かったと言われている.
(その割には,80過ぎまで生きていたが(笑))
ロシア海軍の将官には,原潜乗り出身者が多いけど,どっかのアホが言うように「放射線遮蔽が不充分」だったら,こいつらは皆早死にしているか,被曝症で早々に引退しているだろうが(笑)
ソ連崩壊時に海軍総司令官だったウラジミール・チェルナーヴィン元帥だって,「超ヤバイ」第一世代に乗っていたんだけどね,被曝症に悩まされているなどという話は聞いたコトが無いぜ.
ちなみに,ロシア海軍バルト海艦隊司令官で,原潜乗り出身のウラジミール・ワルエフ大将の経歴
http://www2.odn.ne.jp/~cae02800/russia/person/waluev.htm
「2女を有する」だってさ(笑)
あと,写真を見ても,禿げていないんだけど(笑)
この人には,「子供が出来ない手当て」は支給されなかったんだね(爆笑)
第二世代のソ連原潜でも原子炉事故は起きているが,こちらは,原子炉の欠陥云々ではなく,すべて乗員の操作ミスによるもの.
急速に拡大していくソ連原潜艦隊だったが,乗員の養成が追いつかず,訓練不充分のままで原潜に配属される将兵が多かったんだね.
例えば,我が日本国では,毎日毎日自動車事故が起きているが,だからと言って,日本車は欠陥だらけでダメ,とは言えまい?
それと同じコトだよ.
他に,軍用ではないが,チェルノブイリの大事故の印象も強いためと思われ.
【質問】
ロシアの戦闘艦等がよく被弾一発即誘爆みたいなこと言われてるんですが、実際被弾で誘爆するなんてことあるんですか?
【回答】
第一次世界大戦のユトランド海戦では3隻の英巡洋戦艦が、第二次大戦では同じく英巡洋戦艦フッドが命中弾により弾薬庫が誘爆して轟沈している。
いずれも数分で沈没し、1000名以上の乗員のうち数名しか生き残らなかった。
当時の英巡洋戦艦の欠点だった水平防御(甲板下にはられた装甲)の弱さ、防火対策の不備などが原因と言われている。
ロシア(旧ソ連)の艦艇についていえば、艦隊航空戦力を持たない旧ソ連海軍は,多数の対艦ミサイルによる飽和攻撃で敵を撃破するという戦術をとっていた。
このため,多くの艦艇は甲板上に多数のミサイルランチャーを配置しており、攻撃を受けた際に容易に誘爆するのではないかという指摘を西側軍事評論家から受けていた。
また,艦内に木製の内装などもあり,火災発生時に延焼しやすいという話もある。
ただ,実際に攻撃された艦艇はないので、あくまで推測の話だが。
さらに言えば,艦艇の生存にとって損害を受けたとき、その拡大をいかに防ぐかというダメージコントロールは重要であるが,旧ソ連(現ロシア)海軍については,乗員の練度の低さや士気の低下という問題が常に存在し、ダメコン能力も西側に劣っていると言われている。
(軍事板)
この件に関しての「ロシア側の公式見解(?)」は,以下のようになるらしい(笑)
1991年,「甲板上に多数のミサイル・ランチャーを配置」したロシア艦の代表格,ミサイル巡洋艦「マルシャル・ウスチーノフ(スラヴァ級)」がアメリカを訪問した際,アメリカ海軍の士官が,上記の点についてソ連側の士官に質問したが,返ってきた返答は,以下のようなものだったという.
「ああ,ご心配なく.
アンタ方のミサイルがこのフネに飛んでくる前に,このミサイルが,アンタ方に向かって飛んで行っているでしょうから,ココ(ミサイル・ランチャー)は空っぽになっていますよ」
(註:スラヴァ級に搭載されるバザリート(SS-N-12)対艦ミサイルの射程は550km,アメリカのハープーンを遥かに上回る)
また,1989年8月,ソ連太平洋艦隊の公開演習が行われ,西側報道陣も多数招待された.
日本からは,かの田岡俊次氏が行き,大型対潜艦(ミサイル巡洋艦)「タリン(カーラ型)」に乗り込んだ.
艦内の木製の内装を見て,田岡氏がソ連側の士官に上記の点を問いただしたら,
「鉄製では,居住性が悪くなりますからね.火災は出さないようにするのが一番ですよ」
という返答が返ってきたという.
これぞロシア流(笑)
【質問】
ロシアの新型空母に随伴する護衛艦艇は,どのようなものになると予想されるか?
【回答】
ロシア海軍が,新しい航空母艦の建造を計画している事は,当ブログでも,その都度紹介しているし,日本でも,時たま報道されています.
これに対し,大半の日本の軍事オタクは,こういう疑問を持っているようです.
「ロシア海軍は,空母だけ新造するのか?随伴艦(護衛艦艇)は,どうするつもりか?」
そして
「ロシア海軍は,空母だけ新造し,随伴艦は建造しないつもりのようだ」
と思い込んでいる軍事オタクも,少なくないようです.
さて「現実」はと言えば,むろんロシア海軍は,空母の随伴艦となる新駆逐艦も計画しています.
ただ単に,日本では,全く報じられていないだけです.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/28784325.html
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/33352293.html
当ブログでは,以前,新空母に付随して取り上げましたが,2007年6月25日08時38分,イタルタスから,このようなニュースが配信されました.
――――――
数年以内にロア海軍の為の新しい駆逐艦および航空母艦の設計が開始される
サンクトペテルブルク,6月25日(イタルタス)
間もなく,ロシア海軍の為の新しい艦艇・・・駆逐艦および航空母艦の設計が開始される.
ロシア海軍報道部は,6月23日に発表した.
「航空母艦を国内で建造する可能性についての軍事産業企業体の評価は,既に行なわれており,翌年には,設計を始めるだろう」
海軍報道部は注意した.
また,新しい駆逐艦の設計は間もなく開始され,"新しい風貌の形状"が示される.
――――――
ロシア海軍総司令官(現在は国防相顧問)ウラジーミル・マソリン海軍上級大将は,
「ロシア海軍は,新しい1等艦・・・駆逐艦と,更に,新しい航空母艦を取得する」
と発言しました.
そして,翌2008年7月,ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は,新駆逐艦について少し触れました.
――――――
ロシアは,将来の海軍の為,航空母艦を建造する-海軍総司令官
モスクワ,7月25日(RIAノーボスチ)
ヴィソツキー大将は,「最新の多目的駆逐艦」および航空母艦)の為の作業は,既に開始されている,と発言しました.
――――――
今のところ,新駆逐艦に関する公開された情報は,これだけです.
しかも,ロシア語でしか配信されていない為,よほど注意していないと,気が付かないでしょう.
新駆逐艦のサイズ,装備,兵装などは,今のところ不明です.
しかし,現在,4,500トン級の新フリゲート・プロジェクト22350が建造中である事を考えれば,新駆逐艦は,これよりは大型になる事は確実です.
そして,プロジェクト22350が中距離防空ミサイルを装備するのですから,新駆逐艦は,遠距離防空ミサイル(フォールト系列)を装備する事になるでしょう.
そうなると,艦のサイズは,最低でも7,000トン以上,おそらくは,8,000トン級になるでしょう.
しかし,その他の兵装は,プロジェクト22350と共通化が図られるのでないでしょうか.
大胆に推測すれば,新駆逐艦は,
・遠距離防空ミサイル(フォールト系列)
・オーニクス対艦ミサイル
・対潜ミサイル(91RE2かメドヴェードカ)
・A-192 130mm単装砲
・パラシCIWS
・ヘリコプター
を装備する8,000トン級のステルス艦になるでしょう.
ソヴィエト連邦時代末期に建造されたプロジェクト956(ソブレメンヌイ級)以来の「駆逐艦」(Эскадренный
Миноносец,Эсминц)という事になりますが,ソブレメンヌイ級の後継と言うより,現用の遠距離防空ミサイル搭載巡洋艦の後継という位置付けになるでしょう.
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ~ロシア・ソ連海軍~
2008/12/28(日) 午後 7:33
【質問】
駆逐艦プロジェクト11000と1156について教えられたし.
【回答】
ロシア(旧ソ連)海軍は,1980年代,駆逐艦クラスの大型水上戦闘艦として,防空・対水上打撃用のプロジェクト956(ソブレメンヌイ級)と対潜用のプロジェクト1155(ウダロイ級)の2タイプを並行して建造しました.
そして,これらのタイプに続くものとして,2系列の新型艦が計画されました.
用途別に艦を建造するより,1種類であらゆる任務を行なえる「多用途艦」が望まれたためです.
プロジェクト956(ソブレメンヌイ級)の発展型として計画されたのが,駆逐艦プロジェクト11000です.
(1枚目の図面)
これは,ソブレメンヌイ級の船体を流用したガスタービン推進艦です.
ヘリコプター運用スペース(発着甲板と格納庫)は艦尾に移され,ガスタービン機関の煙突が2組設置され,全体の配置は,ウダロイ級に近いものとなりました.
兵装は,最終案では,
・ウラガン防空ミサイル(垂直発射型)×6連装2基
・オニクス対艦ミサイル×10基
・A-192 130mm単装砲×1基
・パラシ近接防空複合体×4基(当初は「カシタン」)
などになりました.
艦橋上に4面アンテナのフェーズドアレイレーダーが有り,ウラガン管制用のイルミネーターが見当たらないので,このフェーズドアレイレーダーはウラガン管制用と思われます.
後部ヘリコプター格納庫の上のドーム状の物体は,オニクス管制用レーダーでしょう.
現在建造中の新型フリゲートプロジェクト22350と同じ兵器を搭載する予定だった事は注目すべきでしょう.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/1717972.html
あるいは,22350は,11000の小型版という見方も出来るでしょう.
インド海軍のデリー級駆逐艦(プロジェクト15)の設計には,プロジェクト11000が一部参考にされています.
http://www.bharat-rakshak.com/NAVY/ships/active/182-delhi-class.html
一方,プロジェクト1155(ウダロイ級)の発展型として計画されたのが,多用途艦プロジェクト1156/11560です.
計画は,1970年代末にスタートしました.
[多用途艦プロジェクト1156](初期案):2枚目の図面の下側
排水量:9,400/11,500t
全長:184m
幅:21m
機関出力:90,000馬力
速力:30ノット
兵装:オニクス対艦ミサイル×16
ウラガン防空ミサイル(垂直発射型)×64
コルチク近接防空複合体×4
ヴォドパート対潜ミサイル
130mm連装砲×1
サイズはスラヴァ級巡洋艦に匹敵します.
ウラガン管制用のイルミネーターは,艦橋上と後部マストに計4基が確認できます.
後部ヘリコプター格納庫の上のドーム状の物体は,オニクス管制用レーダーでしょう.
しかし,これでは不充分と考えられたのか,改設計型の11560に移行しました.
[プロジェクト11560](改正案):2枚目の図面の上側
排水量:12,000/14,500t
全長:200m
幅:21m
機関出力:90,000馬力
速力:28ノット
兵装:オニクス対艦ミサイル×24
フォールト防空ミサイル8連装垂直発射機×8
コルチク近接防空複合体×4
ヴォドパート対潜ミサイル
130mm連装砲×1
機関は同じで船体は大型化した為,速力は28ノットに低下しました.
サイズはスラヴァ級巡洋艦よりも大きくなりました.
11560のフォールト装備方法もスラヴァ級と同じです.
フォールト管制用のイルミネーターは,艦橋上に装備されています.
しかし結局,この2タイプは,ペーパープランのまま終わりました.
ソ連邦が存続していれば,1990年代にはソブレメンヌイ級とウダロイ級の後継として,これらの艦が出現していたかもしれません.
しかし現実には,ウダロイ級の改正型である「アドミラル・チャバネンコ」タイプが建造されただけでした.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/32765853.html
ただ,現在,ロシア海軍は,新型の多用途駆逐艦を計画しています.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/36294281.html
この新駆逐艦の設計に,これらのプロジェクト(特に11000)が影響を与えている可能性も有ります.
「ロシア・ソ連海軍」,2009/4/25(土) 午後 11:15
【質問】
オグネヴォイ級駆逐艦って何?
【回答】
オグネヴォイ Огневой Ognevoiy ("炎"の意味)級こと,計画30駆逐艦は,グネフヌイ級やストロジェヴォイ級の欠陥改善型で,1937年に開発が開始された駆逐艦.
艦首舷側の高さの延伸による耐波性・凌波性向上,船体強度強化,発電機の性能向上などが図られた.
24隻の建造が計画され,1939年より建造が開始されたが,第2次世界大戦により建造は中断,竣工は11隻のみ,就役は戦後の1949年からとなった.
『炎の駆逐艦』なら,漫画化はぜひ島本和彦に.
【参考ページ】
http://military.sakura.ne.jp/navy3/ur_d-ognevoi.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Ognevoy_class_destroyer
http://ru.wikipedia.org/wiki/Эскадренные_миноносцы_проекта_30-К
http://www.rusarmy.com/vmf/em_pr_30.htm
写真;オグネヴォイ級
faq111028og.jpg
faq111028og2.jpg
(http://www.rusarmy.com/vmf/em_pr_30.htmより引用)
【ぐんじさんぎょう】,2011/10/30 20:10
を加筆改修
【質問】
「タリン」型駆逐艦って何?
【回答】
NATOコード名「タリン Tallinn 型」こと,計画41駆逐艦は,ソ連の駆逐艦としては第2次大戦後初めて設計されたものだが,戦前にイタリアで建造されたソ連海軍駆逐艦「タシケント」をモデルとしている.
1番艦「ナストイチヴィ」は レニングラードのジダノフ造船所において,1950年7月5日に起工し,1951年1月29日に進水,1955年1月31日に就役した.
就役後はバルト艦隊に配属され,1974年1月25日に除籍されたが,その間に「ネウストラシムイ」と改名している.
110隻の建造が計画されていたが,「ネウストラシムイ」1隻が建造されただけに終わり,以降は,より小型な計画56駆逐艦(コトリン型)が建造されることなった.
これはヨシフ・スターリンが,本艦の過大な排水量に不満を感じ,小型化を求めたことによると考えられている.
しかしその設計は中国に売却され,旅大 Luda
型駆逐艦のベースとなったと考えられている.
<要目>
排水量 3100 tons (基準),3,830 tons (満載)
全長 133.83 m
全幅 13.57 m
喫水 4.42 m
主機 蒸気タービン4基,66,000 hp,2軸
速力 36 kn
乗員 305
航続距離は5500 浬
行動期間20日間
レーダー Fut -N (対空), Ryf (水上)
ソナー ペガス Pegas
兵装 45 mm安定式自動砲SM-16 連装×2
45 mm 対空機関砲 連装×4
533 mm 魚雷発射管 5連装×2
対潜迫撃砲×2
爆雷投下器×6
機雷50個
【参考ページ】
ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課,2012/1/25(水)
午後 4:55
コトリン型駆逐艦 - Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Neustrashimy_class_destroyer
『ソ連海軍事典』(原書房,1988.12.1),p.291
【ぐんじさんぎょう】,2012/04/04 20:40
を加筆改修
(`~´)型駆逐艦・・・・・・どんな場面でも無難に使えますが,たまに動作不良がおこります.
赤の9番 in mixi,2012年03月21日 23:22
>(`~´)型駆逐艦
すぐ使える状態であれば,現在ボランチ不足の札幌赤黒軍に欲しいです…
ぎんなんそう in mixi,2012年03月22日 01:40
>ことりん型駆逐艦
こ,ことりんは優秀なんだぞ!(マネージャー的に)
ゆずこせう in mixi,2012年03月22日 12:13
(`~´)型駆逐艦は,本州外でのご利用については保証の限りではありません・・・
(参考資料:オリンピック代表をばっくれた履歴)
赤の9番 in mixi,2012年03月23日 02:28
(`~´)型駆逐艦,フル代表で茨城でも…
(キャバクラ7+1事件.
ただしキャバクラに顔を出しただけで,パチンコだったかスロットだったかをやりに抜けた記憶が)
ぎんなんそう in mixi,2012年03月23日 21:18
【質問】
「コトリン」型駆逐艦って何?
【回答】
NATOコードネーム「コトリン Kotlin 」型こと計画56駆逐艦(スポコーイヌイ
Спокойный 級)は,「計画41改」という位置付けで,1951年夏より計画が開始された,ソ連海軍の駆逐艦.
「Спокойный」は「静かな」の意味.
計画41駆逐艦よりも排水量を400t減らし,エンジン出力が強化されて,(紆余曲折はあったが)速力を高めた.
27隻建造され,うち9隻は対空ミサイルを搭載した,いわゆる「SAMコトリン」型となった.
【参考ページ】
http://ja.wikipedia.org/wiki/コトリン型駆逐艦
http://www.eurus.dti.ne.jp/~freedom3/kotlin.htm
http://en.wikipedia.org/wiki/Kotlin_class_destroyer
http://ru.wikipedia.org/wiki/Эскадренные_миноносцы_проекта_56
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/ship/row/rus/56.htm
http://russian-ships.info/eng/warships/project_56.htm
http://wn.com/Kotlin_class_destroyer_(Project_56)
http://www.nationalcoldwarexhibition.org/explore/ship.cfm?ship=Kotlin%20Class
【ぐんじさんぎょう】,2012/04/09 20:50
を加筆改修
【質問】
「コトリン」型駆逐艦「ブラヴィー」について教えられたし.
【回答】
駆逐艦「ブラヴィー」
Эскадренный миноносец
"Бравый"
は,西側では「コトリン」(Kotlin)型のコード名で知られる,プロジェクト56(проект
56)駆逐艦の1隻です.
1952年9月3日,海軍籍登録
1953年7月25日,ウクライナの第445造船所(61コムーナ・ザヴォート)で起工(建造番号1203)
しかし起工後に設計変更され,当時開発中の高射ロケット複合体「ヴォルナM」ЗРК
"Волна-М"(SA-N-1「ゴア」)の洋上テスト艦,プロジェクト56K(проект
56-К)として建造される事になりました.
1955年2月28日,進水
1956年1月9日,就役
同月28日,海軍旗を受領
本艦は,ソ連・ロシア海軍において,艦対空ミサイル(SAM)を搭載した初めての艦艇になります.
就役後は黒海艦隊に編入され,高射ロケット複合体「ヴォルナM」の洋上テストに従事しました.
かの有名な「ユナイテッド・ディフェンス(UNITED
DEFENCE)」では,本艦について,
>1960年代前期に本型の1隻(ブラヴィ) が,後部魚雷発射管と後部砲を撤去して
>SA-N-1SAMの連装発射機を設けて対空ミサイル艦となり
と書いていますが当然,これは間違いです.
本艦でテストされた「ヴォルナM」は,その後,
58型巡洋艦,
61型駆逐艦,
57A型駆逐艦,
1134型巡洋艦
に搭載されました.
1962年6月5日から8月24日に掛けては,セヴァストーポリを出発し,北方艦隊基地セヴェロモルスク,バルト艦隊基地バルチースクへ寄港し,またセヴァストーポリに戻るという長距離航海を実施しました.
その後,1960年代後期には,何隻かのプロジェクト56駆逐艦が,本艦と同様に高射ロケット複合体「ヴォルナM」を搭載する改装を受け,プロジェクト56Aとなりました.
西側では,本艦(プロジェクト56K)とプロジェクト56Aを合わせ,「SAMコトリン」(SAM-Kotlin)型と呼ばれました.
1976年8月24~28日,ビサウ港(ギニア・ビサウ)訪問
1976年11月9~12日,ルアンダ港(アンゴラ)訪問
1976年11月22~27日,ラゴス港(ナイジェリア)訪問
1977年8月5~9日,コンスタンツァ港(ルーマニア)訪問
1979年3月2日から1985年5月6日まで,セヴァストーポリのセヴモルザヴォートでオーバーホール.
1987年7月30日,兵装撤去作業開始
1987年8月6日,除籍.
2枚目:1974年撮影
4枚目:1975年4月撮影
5枚目:駆逐艦「ブラヴィー」
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ~ロシア・ソ連海軍~
2008/6/25(水) 午後 8:05
【質問】
コラ型フリゲートって何?
【回答】
コラ型フリゲート Kola class frigate こと計画42警備艦(СКР
проекта 42)は,ヤストレフ級(計画29警備艦)の拡大・改良型として,1947~1949年に設計されたソ連海軍軍艦.
前級よりも艦体を大型化するとともに兵装を強化すると共に,ドイツ海軍から接収したT22型水雷艇の技術も導入された.
当初は大量整備が計画されたものの,艦体が大型であるためにコストが高いことが問題視されたことから,建造は8隻で打ち切られ,配備は廉価型のリガ型フリゲートに切り替えられた.
【参考ページ】
http://en.wikipedia.org/wiki/Kola_class_frigate
http://www.navycollection.narod.ru/ships/Russia/Frigates/SKR_Proect_42/main.html
http://www.harpoondatabases.com/encyclopedia/Entry2464.aspx
http://russian-ships.info/eng/warships/project_42.htm
側面図
(http://russian-ships.info/eng/warships/project_42.htmより引用)
写真1-2
faq111030kl.jpg
faq111030kl2.jpg
(http://www.harpoondatabases.com/encyclopedia/Entry2464.aspxより引用)
【ぐんじさんぎょう】,2011/11/01 20:10
を加筆改修
【珍説】
(ウダロイ)II型では魚雷発射管から,対潜ミサイルSS-N-15スターフィッシュの発射も可能
多田智彦 in 『軍事研究』2007年8月号
【事実】
II型の魚雷発射管から撃ち出せるのは,SS-N-16スタリオン(533mm型)ですが何か?
どういうわけか西側では,
・ロシアで「ヴェテル」と呼ばれる,650mm魚雷発射管から撃ち出す対潜ミサイル
と,
・「ヴォドパート」と呼ばれる,533mm魚雷発射管から撃ち出す対潜ミサイル
の両方に,SS-N-16スタリオンのコード名が付けられているんだが,この辺りを知らない「専門家」は結構多いね.
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/7/15(日) 午後 10:33
【質問】
「アドミラル・ザハロフ」の略歴を教えられたし.
【回答】
ウダロイ級大型対潜艦の4番艦アドミラル・ザハロフАдмирал
Захаровは,
1979年7月11日,建造承認,海軍籍に登録.
1981年11月16日,ヤンタリ・ザヴォート(カリーニングラード市)にて起工.
1982年11月4日進水,1983年12月30日就役.
1984年1月18日,太平洋艦隊に編入.
本艦で初めて「キンジャール」個艦防空ミサイル複合体(SA-N-9)がフル装備されました.
(8連装垂直発射機×8基,管制用レーダー×2基)
1987年11月29日~12月3日,ボンベイ(インド)訪問.
1988年5月12~16日,朝鮮共和国の元山を訪問.
1988年9月7日から1989年4月3日に掛けてペルシャ湾に展開.
ソ連邦解体後も稼働状態に維持されていたのですが,1992年2月17日11時,ウラジオストク付近で機関室(ガスタービン機械室)から出火しました.
これは,本来ならば交換時期に達していた本艦のガスタービン機関が海上で故障し,本来ならば入港後に修理に取り掛かるべきなのに,海上に居る内に直そうとして失敗した為でした.
交換すべきガスタービンを使い続けた艦隊か,故障したタービンを直そうとして失敗した水兵か,規則に反して海上での修理を命じた本艦の士官のいずれに責任を帰すべきなのかはさておき,火災は翌2月18日朝に鎮火するまで22時間以上に渡って燃え続けました.
しかし,本艦乗員と太平洋艦隊の他の艦の将兵が被害極限に努めた結果,弾薬庫へ引火・爆発して沈没という最悪の事態は回避できました.
よくロシア・ソ連海軍はダメージコントロールが下手などと言われますが,現実にはこのようにダメコンが成功して全損を避けられるケースも有ったのです.
偏見だけで物事を決め付けない方がいいと言う良い見本ですね(^^;
本艦は修理すれば復帰可能なレベルの損傷であり,艦隊はそのつもりでしたが,財政難により修理費(3億ルーブルと見積もられた)が捻出できず,1994年7月5日,除籍されました.
アドミラル・ザハロフは,1994年9月29日,ドック入りしました.
しかしそれは修理のためではなく,他の同型艦用に使える部品を剥ぎ取る為でした・・・
なお,本艦の舷側番号は,以下のように変遷しております.
1984年:443
1987年:441
1988年:464
1990年:541
1991年:501
1993年:513
1,2枚目:レニングラードに停泊中のアドミラル・ザハロフ(1985年撮影)
faq39m1155z.jpg
faq39m1155z02.jpg
3枚目:東海を航行中のアドミラル・ザハロフ(1987年12月21日撮影)
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/6/4(月) 午後 6:26
【質問】
最後のカシン型「スメトリーヴイ」について教えられたし.
【回答】
1962年から1973年に掛けて20隻が竣工した旧ソ連海軍のプロジェクト61「アリバトロス」Альбатрос大型対潜艦(警備艦)は,西側では「カシン」型ミサイル駆逐艦として知られています.
1970年代には6隻が,対艦ミサイルを搭載するなどの改装を受け,プロジェクト61M,西側コード名「カシン改」型となりました.
ほとんどの艦が,ソ連邦解体まで在籍しておりましたが,1990年代には次々と退役していきました.
なお,プロジェクト61(カシン型)の類別は当初「警備艦」でしたが,1966年5月,「大型対潜艦」に変更され,1992年1月,また「警備艦」に戻されました.
黒海艦隊には,1990年代後半になっても4隻が在籍していたのですが,これらの艦も,90年代末から2000年代初頭にかけて次々と退役しました.
そして,最後に残った1隻が,「スメトリーヴイ」でした.
「スメトリーヴイ」は
1966年7月15日に起工,
1967年8月26日に進水し
1969年9月25日に海軍に引き渡され,
同年10月21日に黒海艦隊に正式に編入されました.
その後の主な活動は,以下の通りです.
・1973年3月6~12日:シリア訪問
・1973年9月26日~10月1日:スプリット(ユーゴスラヴィア)訪問
・1974年8月9~13日:ヴァルナ(ブルガリア)訪問
・1980年6月26日~7月1日:チュニス(チュニジア)
本艦は,対艦ミサイル搭載などの改装を受ける事は有りませんでした.
1987年2月19日より,セヴァストポリの工廠でオーバーホールに入りましたが,1990年には,「01090」計画と呼ばれる近代化改装を受ける事になりました.
この「01090」改装は,以下のような内容でした.
・後部76mm連装砲を撤去し,MG-325「ヴェガ」曳航式可変深度ソナー(VDS)を搭載
・3M24「ウラン」(SS-N-25)対艦ミサイル4連装発射筒2基を搭載
1970年代に61M改装を受けなかった本艦は,この「01090」改装により,ようやく対艦ミサイルによる対水上打撃力が付与されました.
MG-325「ヴェガ」は,1135M(クリヴァクII)型にも装備されているVDSです.
ただ,VDSを装備したと言っても,本艦の対潜兵装は,1基の533mm5連装魚雷発射管から撃ち出す対潜魚雷(TEST-71など)と,2基のRBU-6000対潜ロケット爆雷12連装発射機のみであり,いわゆる「対潜ミサイル」の類は搭載していないので,対潜索敵能力が上がっただけに留まっています.
「ウラン」対艦ミサイルは,どちらかと言えばロシア海軍用よりも輸出用であり,ロシア海軍では今のところ,本艦とカスピ小艦隊のフリゲート「タタールスタン」にしか搭載されていません.
改装されたといっても,対空ミサイルは従来のままの「ヴォルナM」(SA-N-1)なので,対空能力は強化されていません.
このミサイルは今では完全に旧式化しており,「無いよりはマシ」といった程度の能力しか有りません.
せめて個艦防空ミサイル(短SAM)か近接防御システム(CIWS)くらい搭載すべきだったかと.
改装を受けた本艦は,1997年に現役復帰.
翌1998年,コーカサス沿岸に派遣.
1999年4月には,ユーゴスラヴィア沖のアドリア海に派遣.
2000年代の主な行動は,以下の通りです.
・2003年2~4月:インド洋に派遣
・2003年9月:イタリア,ギリシャ訪問
・2004年9月:マルタ,トルコ,イタリア訪問.イタリア海軍と合同演習実施.
・2004年11月:地中海で行われたNATO演習に参加.シリア訪問.
その後,2006年8月から,ノヴォロシスクでオーバーホールに入っております.
今年(2006年)で艦齢37年の大ベテランですが,ロシア海軍は,まだまだ使うつもりのようです.
なお,2006年12月現在,"Google Earth"では,セヴァストポリとノヴォロシスクの2ヶ所に「スメトリーヴイ」が写っていたりします.
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2006/12/25(月) 午後 8:27
1~2枚目は2007年3月31日,3枚目は4月8日にセヴァストポリで撮影された写真です.
2枚目の写真に写っている4連装の円筒が,「ウラン」(SS-N-25)対艦ミサイル発射筒です.
1969年9月25日就役のオールドタイマーですが,御覧の通り,艦の状態は極めて良好であり,当面の間,現役に留まるようです.
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Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/5/4(金) 午後 9:26
【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:演習中のスメトリーヴイ(2008年1月23日)
「ロシア・ソ連海軍」:カシン型スメトリーヴイ近影(2008年1月28日)
「ロシア・ソ連海軍」:カシン型「スメトリーヴイ」近影(2008年3月14日)
【質問】
プロヴォルヌイの略歴を教えられたし.
【回答】
プロジェクト61(カシン型)大型対潜艦プロヴォルヌイПроворныйは,ウクライナ沿岸のニコラーエフ市にある61コムーナ造船所で建造.
1961年2月10日起工
1962年3月23日海軍籍編入
1962年4月11日進水
1964年12月25日就役
1965年1月22日黒海艦隊編入
就役後は黒海艦隊所属艦としてエジプトを3回訪問,シリア訪問,更にはフランスのマルセーユを訪問するなど地中海で積極的に行動しておりました.
その後,本艦は,1970年代に計画されたプロジェクト956駆逐艦(ソヴレメンヌイ級)に搭載される艦隊防空ミサイル複合体「ウーラガン」の先行試作艦に選ばれ,1974年3月23日から1975年4月3日に掛け,セヴァストポリ工廠にて「ウーラガン」SAMシステムの試作品搭載工事を行われました.
ソ連海軍は,新しい艦載兵器を開発すると,まず,既存の艦を改造して試作品を搭載し,入念に洋上テストを行った後で正式採用するという慎重な方法を採っておりました.
(従って,中にはテストの結果が芳しくなく,試作のみで正式採用されなかった兵器も有りました)
61型は艦前後に「ヴォルナ」艦隊防空ミサイル(SA-N-1)発射機を装備していたのですが,本艦はこれを2基とも撤去し,代わりに「ウーラガン」対空ミサイル発射機を搭載しました.
ただしウーラガン発射機は,艦後部に1基のみが搭載され,艦前部は空きスペースとなりました.
工事完了後,本艦は「ウーラガン」のテストを開始しました.
1976年11月5日,本艦は「プロジェクト61E」と改名されました.
1977年2月1日から1978年11月20日にもドック入りしております.
その後,再び「ウーラガン」の洋上テストに従事しました.
本艦で数年にわたって洋上テストを行った「ウーラガン」複合体は,1980年12月に1番艦が就役したソヴレメンヌイ級駆逐艦に搭載されました.
なお,一部で,本艦は1981年から「ウーラガン」のテストを行ったなどと書いている所が有りますが,上記の通り,それ以前からテストを行っています.
1981年には,一時期,北方艦隊に転属しましたが,翌1982年,再び黒海艦隊に編入されました.
本艦はその後,1987年4月1日から1988年3月21日に掛けてオーバーホールを受けましたが,その2年後の1990年8月21日には予備役編入.
同1990年12月30日,除籍されました.
それから数年後の1993年2月に解体.
956型は,もともとは61型の後継として計画された艦ですが,本艦は61型と956型の「橋渡し」的役割を果たしたと言えるでしょう.
1枚目:「ウーラガン」SAMシステムを搭載したプロヴォルヌイ
2枚目:プロヴォルヌイ前部のSAM搭載スペース(1977年撮影)
3枚目:プロヴォルヌイ後部の「ウーラガン」発射機3S90(1978年撮影)
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/4/30(月) 午後 7:35
【質問】
プロジェクト11356Mとは?
【回答】
プロジェクト11357,またの名をプロジェクト11356Mは,ロシア海軍の新フリゲートであり,インド海軍向けにロシアが建造したプロジェクト11356(タルワー級)のロシア海軍向けヴァージョンです.
「タルワー」級(プロジェクト1135.6)
プロジェクト11357は,今のところ6隻の建造が予定されています.
『くろいあめ,あかいほしM2』◆黒海艦隊の装備更新に関するロシア=ウクライナ交渉が決裂 ほか
プロジェクト11357は,すべてカリーニングラード市のヤンタリ造船所で建造されます.
●プロジェクト11357
アドミラル・グリゴロヴィッチАдмирал
Григорович
2010年12月18日起工/2013年就役予定
黒海艦隊に配備予定
アドミラル・エッセンАдмирал Эссен
2011年7月8日起工/2013年就役予定
黒海艦隊に配備予定
アドミラル・マカロフАдмирал Макаров
2011年末起工予定/2014年就役予定
黒海艦隊に配備予定
4番艦
:2012年末起工予定
2015~2016年就役予定
5番艦
:2012年末起工予定
2015~2016年就役予定
6番艦
:2012年末起工予定
2015~2016年就役予定
現在,ヤンタリ造船所では,インド向けのフリゲート「タルワー級」バッチ2
3隻を建造しています.
「タルワー級」バッチ2の1番艦「テグ」Teg
faq111229tl.jpg
faq111229tl2.jpg
これに続いて建造されるプロジェクト11357は,基本的にはタルワー級バッチ2と同一となるでしょう.
ロシア海軍ポータルサイト『フロート・コム』より.
【黒海艦隊の為のフリゲートは今年起工される】
(2010年12月14日)
ロシア海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将によると,この新たなフリゲートの最優先任務は,アデン湾における海賊との戦いです.
黒海艦隊に配備するのは,ロシア海軍4艦隊(北方艦隊,太平洋艦隊,黒海艦隊,バルト艦隊)の中でアデン湾(ソマリア沖)に最も近いという事も有るのでしょう.
予定表によると,このフリゲートは3年程度で完成させる事になっています.
ソマリア海賊との戦いの為,早急に必要な艦ですから,プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ)などのように,悠長に造るわけには行かないでしょう.
もしかすると,ミサイル兵装の一部は未装備(後日装備)のまま就役するかもしれません.
ソマリア海賊との戦いに,オーニクスやクラブといった対水上ミサイルや,シチーリなどの中距離高射ミサイルが必要とも思えませんし.
2008年11月,インド海軍のタルワー級フリゲート「タバール」は,アデン湾でソマリア海賊の乗る船を艦首のA-190
100mm砲で撃沈しています.
A-190 100mm砲
インド海軍のロシア製フリゲート,ソマリア海賊船を撃沈
タルワー級の装備
プロジェクト11357は,対ソマリア海賊戦の為の「戦時急造艦」と見る事も出来るでしょう.
ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2011/11/22(火) 午後 7:32
青文字:加筆改修部分
【質問 kérdés】
フリゲート艦「アドミラル・エッセン」について教えてください.
Kérem, mondja meg a frigatt "Essen admirális"-ról.
【回答 válasz】
「アドミラル・エッセン」はプロジェクト11356M型,すなわちアドミラル・グリゴロヴィチ級フリゲートの2番艦.
2011年7月8日,沿バルト造船工場「ヤンターリ」にて起工.
2014年11月7日進水.
艦の進水式典にはエッセン提督の血縁者,マーヤ・エッセンが出席.
古き海軍の伝統に則り,彼女はフリゲートの艦体にシャンパンのボトルを打ち付け,長きに渡る海洋航海の成功を祈った.
同年11月末,高射ミサイル複合体「シチーリ-1」の垂直発射機設置.
2015年5月20日,造船所の岸壁で係留試験を開始.
出航前の消磁作業を終えた後の同年10月18日,カリーニングラードからバルト艦隊基地バルチースクへ回航.
同年10月28日,工場航行試験開始.
同年11月5日,工場航行試験の枠組みにおいて初めて海へ出る.
これは基本的には主動力装置の試験だが,他の艦載システムの点検も行われれた.
2016年1月30日,国家受領試験開始.
これはバルト艦隊の海洋射爆場で実施され,約1ヶ月間に渡って続くのが通例.
同年2月6~7日,バルト海へ出航し,主にメインエンジン(ガスタービンエンジン)を動作チェック.
その後もバルト海で各種試験が続けられ,3月下旬までに国家受領試験の第1段階は終了.
同年3月21日までに,カリーニングラードからクロンシュタット(レニングラード海軍基地)へ移動.
その際,この艦の為に意図された黒海艦隊船員から成る乗組員,工場の納入チーム及び国家受領委員会のメンバーが乗艦していた.
この寄港は,おそらくは有翼ミサイル「カリブル」を補充する為.
同年3月23日,バレンツ海方面(おそらくは北方艦隊基地セヴェロモルスク)へ向け出航.
同年3月30日,遠距離航海から帰港途中の北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」と北海で合流.
以降,同艦は「ヴィツェ・アドミラル・クラコーフ」率いる北方艦隊の艦・支援船支隊の一員として(艦隊間)移動を行なう.
同年4月4日,北方艦隊基地セヴェロモルスクへ到着.
バレンツ海では北方艦隊海洋射爆場において,国家受領試験の第2段階である一連の艦の兵装及び機器装置の試験を実施.
有翼ミサイル「カリブル」の発射試験などが行なわれた.
同艦の航空兵装試験では,北方艦隊の早期警戒ヘリコプターKa-31Rも協力したという.
同年4月19日,国家受領試験の第2段階完了.
同年4月末ないし5月初頭,カリーニングラードへ帰還.
同年5月26日に造船所から海軍へ納入する予定だったが,居住区の各種設備を再度点検する追加の検査出航のため延期.
同年5月31日,受領-引渡証書への署名が行なわれ,ロシア海軍へ納入.
同年6月7日,海軍旗の初掲揚式典・各艦隊部隊への編入が行われ,正式に就役.
行事には
バルト艦隊参謀長セルゲイ・ポポフ中将
ロシア連邦海軍造船管理部長ウラジーミル・トリャピチニコフ少将
沿バルト造船工場『ヤンターリ』が加入する『統合造船業営団』の代表
が出席した.
その後,バルト海に留まっていたが,10月下旬,黒海へ回航される事が決定.
しかし10月下旬,『ヤンターリ』工場で後進水域した際,曳船の支援なしで停泊用ドラムへの接触を試み,スクリュー1基とその推進軸を損傷.
修理が必要となり,黒海回航は延期に.
この事故では負傷者も発生しており,艦長は更迭されている.
(後任の艦長には,前巡洋艦「モスクワ」1等航海士アントン・クプリン2等海佐が就任)
「アドミラル・エッセン」は建造元の『ヤンターリ』へ回航,浮きドックで修理が行なわれた.
2016年12月23日,修理完了.
その後,バルト海で修理後の航行試験が行われた後,2017年3月7日,錬成任務の試験要素の枠組みにおいて,バルト艦隊のコルベット「ソーブラジテルヌイ」と共に砲撃訓練を実施.
標的として曳航される海上標的が使用され,10以上の実地射撃と合同戦闘演習を行なった.
更に,小型目標からの攻撃の撃退及び対空防衛の為の戦闘の要素へ取り組み,合同機動作戦,組織的な連携,艦の間の通信の課題を遂行.
2017年4月28日頃,「アドミラル・エッセン」は出港し,本来の配備場所である黒海艦隊基地へと向かった.
5月5日,ジブラルタル海峡を通過して地中海入り.
同艦の地中海戦隊編入を,黒海艦隊代理人ヴャチェスラフ・トルハチェフは発表した.
これはバルト艦隊から黒海艦隊への艦隊間移動の枠組みの中での地中海戦隊編入だった.
その後,「アドミラル・エッセン」は地中海を東進.
5月15日,表敬訪問,物資補充,乗組員休養の為,キプロス島南部のリマソール港へ寄港.
5月23日~27日,リビア東部沖で演習を実施.
これは,地中海における遠海ゾーンの海軍常設作戦連合部隊の戦力を成す黒海艦隊の,水上艦師団の計画査閲戦術演習で,公式発表によれば,船団護衛活動,組織的対空,対潜,対水中工作防衛の訓練,対抗海上戦闘への取り組みを実施した後,警備艦「スメトリーヴイ」は,空中標的への複合体「ヴォルナ」のミサイル射撃を実行.
その後,「スメトリーヴイ」は,フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」及び「アドミラル・エッセン」と共に,海上目標を艦載砲射撃で撃破.
更に,艦は,反応深海爆雷の射撃実行を伴う仮想敵潜水艦への攻撃へ取り組んだという.
仮想敵潜水艦は「クラスノダール」が務めたと見られる.
5月31日,「アドミラル・エッセン」は潜水艦「クラスノダール」と共にシリア沿岸沖の公海上から,シリアのパルミラ(タドムル)のISIL施設へ,有翼ミサイル「カリブル」を4度発射.
2016年6月23日,同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」,潜水艦「クラスノダール」と共に,地中海東部からシリア・ハマー県のアケルバト拠点の反政府武装勢力の施設へ有翼ミサイル「カリブル」を発射.
ロシア軍発表では,ISISのの指揮所及び武器弾薬の大型倉庫を破壊したとされている.
2017年7月4日,「アドミラル・エッセン」は「アドミラル・グリゴロヴィチ」「クラスノダール」らと別れ,ボスポラス海峡を北上,黒海入り.
7月5日,セヴァストーポリに到着し,バルト艦隊から黒海艦隊への移動を完了.
歓迎式典が開催された.
しかし4日後の7月9日,セヴァストーポリを抜錨し,再び地中海東部(シリア沖)へ.
7月30日の「ロシア海軍の日」には,シリアのタルトゥース港で挙行された観艦式に参加.
9月4日,シリアのエシショラ市郊外,デリゾール集落付近へ有翼ミサイル「カリブル」を発射.
ロシア連邦国防省発表では,ダーイシュの指揮所及び通信局,兵器弾薬庫,装甲車修理工場を破壊したという.
アサド政府軍との共同作戦の一環の模様.
9月21日,地中海を離脱.
9月22日,セヴァストーポリへ帰投.
2018年2月下旬,警備艦「プイトリーヴイ」(プロジェクト1135M),「スメトリーヴイ」(プロジェクト61)と共に演習を実施した.
出航準備過程として,海軍の水上艦訓練コースに沿って様々なテーマの艦内演習を実施.
特に,船舶航行集中海域での航海及び操艦の課題へ取り組み,海上および空中目標への砲射撃を実施し,仮想敵へのミサイル複合体「カリブル-NK」による攻撃へ取り組み,ミサイルの電子発射を行なったという.
2018年3月13日,ボスポラス海峡を通過して地中海入り.
同型艦「アドミラル・グリゴロヴィチ」との交代の為と見られる.
3月21日,地中海東部において艦載ヘリコプターKa-27PLの飛行訓練,およびヘリコプターの飛行を支援する艦の航空複合体の艦内班の訓練を実施.
その後,地中海東部で米英などの艦船の監視任務に就く.
4月上旬には,シリア政府軍の化学兵器関連施設への英米仏軍による攻撃に参加しようとした,「アスチュート」級英原潜を妨害.
同原潜への追跡は数日続いたという.
2018年4月11日~12日,4月17日~19日,4月25日~26日には「演習」の傍ら,地中海東部(シリア沖)へやって来るアメリカ海軍などの軍艦を追跡.
5月末には,「アドミラル・グリゴロヴィチ」と共に,地中海東部で艦載ヘリコプターの訓練を実施.
2018年6月28日,ダーダネルス海峡へ入り,地中海を去る.
6月30日,セヴァストーポリへ帰港.
2018年7月29日の『ロシア海軍の日』には,セヴァストーポリの観艦式へ参加.
2018年8月24日頃,「アドミラル・グリゴロヴィチ」と共に母港セヴァストーポリ出港.
8月25日,ボスポラス海峡へ入り,地中海へ.
2018年9月1日から8日まで地中海東部で実施された,ロシア海軍とロシア航空宙軍の大規模演習へ参加.
米艦等の監視任務に就きつつ,2018年11月16日には,同型3番艦「アドミラル・マカロフ」と共に艦載ヘリコプターの訓練を実施.
2018年11月20日,「アドミラル・マカロフ」と共に対空防衛演習を実施.
2018年12月25日,ダーダネルス海峡へ入り,地中海を去る.
12月26日,セヴァストーポリへ帰投.
長期航海から帰投した艦へ捧げられる式典が,黒海艦隊司令官アレクサンドル・モイセーエフ中将の主催下で,セヴァストーポリにおいて開催された.
2019年2月28日,「アドミラル・エッセン」は母港セヴァストーポリを抜錨し,地中海東部へ向かう.
これは,2018年11月初頭から地中海東部に滞在している同型艦「アドミラル・マカロフ」と交代するため.
3月1日,「アドミラル・エッセン」は,ボスポラス海峡を通過し,地中海へ入る.
米艦などの監視任務に就きつつ,2019年4月23日には地中海東部で,フリゲート「アドミラル・グリゴロヴィチ」,小型ロケット艦「オレホヴォ・ズエヴォ」と共に夜間通信訓練を実施.
黒海艦隊広報部発表を見る限り,通信は発光信号のみで行なわれた模様.
その後,地中海を去り,4月30日にトルコのイスタンブールへ到着.
これは,4月30日から5月3日までトルコで開催される防衛展示会IDEF(International Defense Industry Fair)'19に「出展」されるため.
『IDEF'19』が終わった5月3日,イスタンブールを出航し,黒海入り.
5月4日,セヴァストーポリへ帰投.
【参考ページ Referencia Oldal】
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1827.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-1885.html
http://flotprom.ru/2015/Янтарь12/
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2525.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2543.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2691.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2700.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2783.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2789.html
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http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2900.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2903.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-2918.html
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http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3468.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3484.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3529.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3538.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3557.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3588.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3624.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3630.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3719.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3750.html
https://structure.mil.ru/structure/forces/navy/news/more.htm?id=12163572@egNews
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3905.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3930.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3983.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-3988.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4012.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4020.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4085.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4091.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4158.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4163.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4293.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4269.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4432.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4438.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4519.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4524.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4626.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4631.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4780.html
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-4794.html
mixi, 2019.10.13
【質問】
プロジェクト21956リニューアル型について教えられたし.
【回答】
2009年6月24日から28日までサンクトペテルブルク市で開催された,国際海軍兵器展示会「IMDS-2009」において模型が展示された多用途艦プロジェクト21956
(Многоцелевой Корабль
Проект 21956)
設計は,旧ソ連・ロシアの大型水上戦闘艦を手掛けてきた「セーヴェルノイェ計画設計局」です.
(Северное Проектно-Конструкторское
Бюро)
以前のIMDS-2005で模型が展示された駆逐艦プロジェクト21956のリニューアル版です.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/9949727.html
以前のプロジェクト21956の面影は,ほとんど残っていません.
同社の公式サイトによると,主要目は以下の通りです.
http://spkb.air.spb.ru/proposals/naval/21956/
<多用途艦プロジェクト21956>
満載排水量:9,000t
全長:163m
幅:19.00m
吃水:5.55m
速力:29.5ノット
航続距離:18ノットで5,800海里
独立行動日数:30日
機関
M96ガスタービン×2基,74,000馬力
D090ガスタービン×2基,14,500馬力
DT-59ガスタービン×2基,22,500馬力
発電機:ディーゼル発電機×4基,1,250キロワット
兵装:
「カリブル-NKE」システム
(3M54TE対艦ミサイル,91RTE2対潜ミサイル)
高射ミサイル複合体「リーフM」
ミサイル砲複合体「カシタン」2基
A-192 130mm単装砲1基
533mm魚雷発射管4門
(91RE1対潜ミサイル,UGST魚雷,UETT魚雷)
搭載機
Ka-28或いはKa-31ヘリコプター×2機
レーダー
フレガート-MAE-Z
フレガート-MAE-4K
「カリブル-NKE」システム(Система
"Калибр-НКЭ")とは,「クラブ-N」の事です.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/19580515.html
対空ミサイルは,S-300系列の長距離防空ミサイル「リーフM」に換装されました.
写真では,艦橋の前に8連装垂直発射機が6基確認できます.
このプロジェクト21956は輸出用ですが,数年後に起工される予定のロシア海軍の新駆逐艦は,このタイプをベースにして設計されるかもしれません.
faq39m21956b.jpg
faq39m21956b02.jpg
「ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課」,
2009/7/2(木) 午後 7:03
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