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◆◆MD(ミサイル防衛)
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<東亜FAQ目次

『ミサイル防衛―新しい国際安全保障の構図』」,森本敏(著)
『弾道ミサイル防衛入門―新たな核抑止戦略とわが国のBMD』,金田秀昭(著)
「ワレYouTube発見セリ」:米,衛星を破壊 迎撃ミサイルを発射・ハワイ沖
【質問】
MDとは?
【回答】
ミサイル防衛(MD)計画は,1998年8月,北朝鮮が日本上空を飛び越える軌道で弾道ミサイルの発射実験をしたのをきっかけに,同年12月に日米共同の技術研究がスタート.
現在は弾道ミサイルを早期に発見するレーダー網,着弾地点の解析や迎撃ミサイルの管制を行うシステム,陸上・海上発射型の迎撃用ミサイル―の3分野で開発・導入が進められている.
迎撃のための法的手続きを定めた改正自衛隊法が2005年7月成立.
多額の費用がかかる上,効果を疑う者も多い.
【質問】
MDの効果はどの程度?
【回答】
射程と射高はBLOCK1の倍以上となります.
これでノドンを全飛翔過程で迎撃可能となります.
更にテポドンへの対処も可能となります.
MDによる防御をすり抜けるor圧倒する為に,多数のMIRVもしくは圧倒的多数の弾道弾配備/同時発射能力の獲得を強要させることになる.
これはそれまでに持っていた核弾頭一個あたりの軍事・政治的威圧効果を減少させつつ,実際にMIRV/弾道弾多数配備に行うと途方も無い数を配備する必要が生じるため,対抗部隊(仮想敵国)の財政に多大なダメージを与えることが期待出来る.
対抗部隊は財政へのダメージを押さえる為には,短期的にはMDに張り合うことを止めねばならず,中長期的には弾道弾以外への軍事的リソースに対する研究開発や資源の提供を抑えねばならなくなる.
【珍説】
MDは弾を弾で迎撃するようなもので実現不可能.
【事実】
ぶっちゃけると MD の難しさを半分しか理解していないし,技術的な進歩でどうにかできる可能性がある分野を,過去の失敗経験に立脚して批判しているところがトンチンカン.
SM-3 や PAC-3 の迎撃実験成功率が上がってきていることなど,まるで眼中にはないらしい.
(残り半分の難しさについては,ソフトバンクの「ビジネス
+ IT」で「【北朝鮮テポドン発射】ミサイル発射の裏側に秘められた軍事技術の攻防
(前編 / 後編)」として書いた)
ついでに書けば,たいていのウェポン・システムが
"spiral development" 方式になっている昨今,最初に配備されたシステムが完成品と思ってはいけない.
ハードウェアやソフトウェアを段階的に改良して,毎年のように新しくなり,進化していくのが当世のウェポン・システムなのだから.
MD なんかは,その最たるものだ.
イージス・システムだって,当初のベースライン
1 と現在のベースライン 7.1 は全くの別物だし.
【質問】
MDの現在の主な開発状況(迎撃段階別)を教えてください.
【回答】
ミサイル防衛 現在の主な開発状況(迎撃段階別)
■■ブースト段階■■
○ABL(エアボーン・レーザー)
・レーザーで弾体表面にダメージを与えることで,圧力負荷に耐えられないようにする兵器.
・試作機の機体は02年7月に初飛行.
・レーザーモジュールは04年11月に地上試射を実施.その後も数十回の試射が行われている.
・現在,機体は高出力レーザーを積み込まない状態での最終的な艤装,インテグレーション,地上・航空テストを実施中.
空中発射テストは08年の予定.
○KEI(KineticEnergyMissileInterceptor)
・地上(TEL)発射・海上発射型の3段式迎撃ミサイル.
・大気圏外での初期段階迎撃を目的とし,最高12000mph(秒速約5.36km)まで加速.地上発射式はC-17に搭載可能としている.
・06年1月に1段目,9月に2段目の燃焼実験を成功し,08年に飛翔実験を予定している.
■■中間コース段階■■
○GBI(地上配備迎撃ミサイル)
・ICBMから米本土を防衛する為に開発中の地上発射型3段式迎撃ミサイル.
・現在,アラスカ州フォート・グリーリーとカリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地に十数基配備中.
・99年からの実験は6回成功,4回失敗.最新の実験は06年9月1日に行われ,成功した.
・北朝鮮のミサイル発射実験の際に「実戦モード」になったが,テポドン2が発射直後に分解・墜落した事もあり,出番は無かった.
○SM−3(イージス艦搭載)
・迎撃実験は8回中7回成功しており,実戦配備と平行しつつ更なる実験を進めている.
・05年11月のFTM-04-2では「SM-3ブロック1」を用い,初めて中距離弾頭分離型標的(ノドンタイプ)の迎撃を成功させた.
06年06月23日ののFTM-06-2では「SM-3ブロック1A」を用い,一発目の迎撃が失敗したと想定,別の艦から2発目を発射・成功している.
・米イージス艦は順次MD対応改修中,海自もまず「こんごう」が07年内にもSM-3搭載改修を完了し,
平成22年までに計4隻がMD対応艦と改修される予定. 北朝鮮情勢の緊迫化に伴い前倒しされる可能性もある.
・ブロック1Aの赤外線センサーを2波長化したブロック1Bを開発中である.
・SM-3ブロック1を発展させたSM-3ブロック2を日米共同で開発中. 06年3月にノーズコーンの分離実験に成功している.
■■終末段階■■
○THAAD
・終末高々度地域防空ミサイル
・95年4月から99年3月まで6回続けて迎撃実験に失敗した後,99年6月10日と,8月2日に迎撃に成功したが,システムを見直し再設計される事に.
・06年7月12日のFLT-03では再設計後初の迎撃実験が行われ,成功.
06年9月13日にも迎撃実験が行なわれる予定だったが,標的ミサイルの打ち上げが失敗しテストされず.
○PAC−3
・野戦防空および拠点防空用ミサイル
・開発は一段落し,配備・運用が始まっている.迎撃実験は継続中.
・イラク戦争で2発のSRBM(アバビル100)に対して4発のPAC-3を発射,すべて撃墜.
全体では9発のSRBMに対して計22発のPAC-2(改良型のGEM+)及びPAC3を発射,すべて無力化に成功.
・同戦争では英軍のトーネード戦闘機,米海軍のF/A-18への誤射が発生,更に米空軍のF-16に敵軍のSAMと間違われてHARMを撃たれ,レーダーに被害を受けるという事件も発生した.
・日本は2010年までに3大都市圏の部隊へ18基分・計124発を調達,その後も全国の部隊へ配備する予定.
一発5億円. 北朝鮮情勢を受けて前倒しされる予定.
・システム一式を完全自走化し発展させたものが,米・独・伊で共同開発中であるMEADSのミサイルとして採用.
■■その他■■
○SM−2ブロックIVA
・01年頃にキャンセル→すべてSM-3へ移行と思われていたが,終末段階迎撃用として復活?
・06年5月,SM-2ブロックIVにて短距離弾道ミサイルの迎撃実験に成功. アローミサイルに似た弾頭システムにしたらしい.
○アローミサイル(イスラエル・アメリカ共同開発)
・イスラエルの短距離〜中距離弾道弾用迎撃ミサイル
・00年からアロー2として運用開始,高い迎撃確率を誇るとされ,04年には米国でスカッドの迎撃実験にも成功している.
・直撃による破壊ではなく,爆砕弾頭による破片効果で破壊.
○S−300ミサイル(ロシア開発のMDシステム・中国軍なども装備)
・ロシア製の地対空ミサイル.2つの異なる迎撃ミサイルを同時に運用する.
・MD対応型はその2種類の内,大きい方の迎撃ミサイル.
・弾頭はアローと同じく爆発による破片効果.
・ロシア軍ではより性能を上げた次世代のS-400システムに移行中.
・アローに似たシステムだが,射程はより長い.命中精度についてはデータ無し.
軍事板・改
▼ とりあえず個人サイトから,「Lockheed Martin 社のプレスリリースにあった,MD 関連のマイルストーンまとめ」 をはっときますね.
「kojii.net」:今週の軍事関連ニュース (2008/01/11)
BMD Milestones (Lockheed Martin via Defense-Aerospace.com 2008/1/9)
Lockheed Martin 社のプレスリリースにあった,MD 関連のマイルストーンまとめ.
(以下略)
[/quote]
あと,最新の開発状況については〔,2ch.軍事板の〕ミサイル防衛スレのテンプレも充実しとります.
http://hobby10.2ch.net/test/read.cgi/army/1199544861/-100
〔※ 上記URLは古い可能性も有ります〕
【参考動画】
「ワレYouTube発見セリ」:露地対空ミサイルS400モスクワ配備
【質問】
ミサイル防衛システムに使われるミサイル関連のスペックってどこで調べられますか?
【回答】
http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/pac-3.htm
http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/sm-3.htm
【質問】
ミサイル防衛がいわれて久しいですが,現在日本のミサイル防衛の研究はどの程度なのでしょうか?
シナや朝鮮のミサイルを海上で打ち落とすことは出来るのでしょうか?
【回答】
どの程度と言っても開発段階としか.
それと現在進んでいるイージス艦から発射されるスタンダードミサイル3,SM-3を利用した弾道ミサイル防衛(BMD)は海上,と言うか宇宙空間で迎撃するものです.
「Naval Theater Wide」NTW計画という名前で2段階に分けられて進んでいまして,現在はブロック2,目標目標の弾道ミサイルをミッドコース段階で直撃して迎撃するミサイルであるSM-3の実験が進められています.
1999年という古い資料になりますが,ペンタゴンが公表した議会宛ての報告書,「アジア・太平洋地域における弾道ミサイル防衛の構成」によりますと,日本全土を弾道ミサイルから防衛するにはパトリオット(PAC-3)なら,約100基のシステム(ミサイル8基のランチャー,射撃管制装置,同レーダー,通信装置で1システムを構成)を必要とするが,海上防御のNTW-1では4隻の改良型イージス艦,NTW-2では改良型イージス艦1隻で済む,
との事です(改良型イージスの1番艦,14DDGはそろそろ進水します)
新型イージス艦の舞鶴配備は,このミサイル防衛に関連してとの事と思われます.
軍事板
また,報道によれば,計11基のレーダーで弾道ミサイルを探知・追尾するレーダー監視網を,2009年度までに実用化する予定だそうです.
以下引用.
全国の7カ所の従来型レーダー(FPS−3)を改良して性能を向上させるのが特徴.
これに加え,試験運用中の将来警戒管制レーダー(FPS−XX)4基を06年度から順次設置し,ネットワークを構築する.
防衛庁は「弾道ミサイルの脅威の度合いを勘案した結果,多くが日本海側への配備となった」と,監視網の主要な対象が北朝鮮の弾道ミサイルであることを認めている.
防衛庁によると監視網は,高度300キロ以上からマッハ10前後の超高速で飛来する弾道ミサイルを早期に発見,追尾するのが目的.従来型レーダーでは監視は困難だった.
関係者によると,FPS−3の改良型では,現在は単一の目標しか追尾できない性能を向上させ,ミサイルなど複数の目標を追えるようにする.
北海道・当別,
秋田県・加茂,
福島県・大滝根山,
石川県・輪島,
京都府・経ケ岬,
三重県・笠取山,
佐賀県・脊振山
のレーダーを来年度から三年ですべて改良する.
一方,航空自衛隊のレーダーサイトに配備を計画するFPS―XXは,監視の方向を固定式から可動式に改良.
設置は当初検討していた七カ所から四カ所に抑え,来年度の
鹿児島県・下甑島を皮切りに,
新潟県・佐渡,
青森県・大湊,
沖縄県・与座岳の順に年一カ所ずつ整備する.
防衛庁は,弾道ミサイルの早期探知と正確な落下地点の解析をしたいとしている.
【質問】
SM3は現在でも「実戦」に使用可能ですか?
【回答】
使用可能です.(まあノドンクラスまででしょうが)
段階的に書きますと・・・
SM3(ブロック0)による実験(5回中4回成功)
↓(改修・グレードアップ)
SM3(「実戦用」ブロックT)による実験(去年11月の実験で迎撃成功)
↓(改修・グレードアップ)
SM3(ブロックTA)による実験(新聞記事ではブロック1Aとは書かれていないが,06年夏期に行われると見られていたので,06年6月の迎撃成功)
↓(改修・グレードアップ)
SM3(ブロックTB)
↓
・・・・(ICBM用ブロックU,ブロックUAへと続く)
ですから,既にSM3は実戦的ですし,そしてそれが効果的に働くと思います.
実験が多いのは,失敗しているとか実戦に対応していないとかではなく,あくまで「グレードアップ」のためです.
【質問】
イラクがクウェート領内に発射した「スカッド」ミサイル3発の内,2発をパトリオット・ミサイルによって撃墜できたのなら,日本に向けて発射されるノドン,テポドンを撃墜することは可能ですよね?
【回答】
テポドン,ノドンは,いわゆる弾道ミサイルと呼ばれるもので,砲丸投げの様な軌道を描いて飛ぶミサイルです.超高空まで上がり超音速(音速の数倍から十数倍)で落下してきます.
これらは日本が現在装備するいかなる兵器でも撃墜できません.
現在,政府が購入を検討している,レイセオン社の 「パトリオット PAC3」 は撃墜能力がありますが,10〜30%の撃墜率のようです.
なお,イスラエルのアロー・ミサイルが高確率で撃墜可能との事ですが,未確認.
ちなみに,SM-3は短・中距離弾道弾迎撃用.
↓の17ページ目参照.
http://www.mda.mil/mdalink/pdf/bmdsbook.pdf
しかも,2006年6月末現在,SM-3を搭載しているイージス艦さえ,世界でも米海軍の
シャイロー
レイク・エリー
ポート・ロイヤル
の3隻だけ.
しかも,シャイロー以外はまだテスト段階.
ちなみに,これまでにSM-3が実施した試射は,直近の1回を除いて,大気圏外でミッドコース段階の要撃を行ったもの.
SM-3ブロックIAについては,日本向けのFMS案件が具体化したところですね.
http://www.dsca.osd.mil/PressReleases/36-b/2006/Japan_06-35.pdf
あと,SM-2ブロックIIIBも.
http://www.dsca.osd.mil/PressReleases/36-b/2006/Japan_06-27.pdf
軍事板 & 井上@Kojii in mixi支隊
軍事評論家・江畑謙介も,これとほぼ同じ見方で一致している.
以下引用.
航空自衛隊が保有しているパトリオット(PAC2)は,落下してくる弾道ミサイルの近くで爆発し,爆発の破片によってミサイルを破壊するタイプ.湾岸戦争時には命中率7割ともいわれましたが,実際にはミサイルの弾頭を完全に無力化できなかったことも明らかになりました.
現時点で日本に配備されているPAC2によるノドン迎撃は,実戦経験からいえばかなり期待薄といわざるをえないわけです.
しかも,PAC2は空自の基地(6個高射群17部隊)にしか配備されておらず,迎撃可能な範囲も半径30キロメートル程度で,とても日本全土はカバーできないのです.
(from 週刊ポスト,Jan. 31, '03)
ただし,アメリカは北を常に見張ってて,ミサイルに燃料を注入しだしたら攻撃すると言っているので,攻められるとおしまいな北韓は,ミサイルを撃とうとする事すら出来ないでしょう.
【質問】
イージス艦に搭載された艦対空ミサイルではどうなのか?
【回答】
現在のままでは,やはり不可能.
対空用の迎撃ミサイルしか装備されておらず,自前の早期警戒衛星も日本は持っていないため.
以下,ソース.
現在,イージス艦には対飛行機用の迎撃ミサイルしか装備されていないので,やはり弾道ミサイルの迎撃能力はほとんどない.
そもそも弾道ミサイルを北韓から発射された場合,探知,追尾から迎撃に向かうまでの時間的余裕はわずかしかない.
しかも,自前の早期警戒衛星を持たず,発射されたという情報まで米軍に頼らなければならない現状こそ,最大の課題でしょう.
在日米軍はリアルタイムで発射情報を入手できても,迎撃兵器を持っていないため,やはり日本は裸同然なのです.
(江畑謙介 from 週刊ポスト,Jan. 31, '03)
【質問】
自衛隊が持っているパトリオットを改修すれば,パトリオット3みたいな弾道ミサイル迎撃能力を持たせることってできないの?
【回答】
パトリオットの1〜2と3は全く別物.パッチ当ててもどうにもならん.
例えば2までに比べて,
・小型化されて射程が短くなった
・ミサイルケースの装弾数が一発から四発に
・スラスター追加で機動力がアップ
・弾道弾迎撃能力の向上
細かいところもあげてけば,もっと色々違いがある.
【質問】
パトリオットPAC3は何基配備されることになるのか?
【回答】
運用開始時は18基,最終的には32基になる予定だという.
以下引用.
全国18基で運用開始 地対空誘導弾で 防衛庁
弾道ミサイルを迎撃する防衛庁のミサイル防衛(MD)計画で,航空自衛隊に配備する地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の導入計画の全容が9日,明らかになった.
既に選定を終えた埼玉,岐阜,福岡各県の基地に本部を置く高射群に加え,浜松基地(静岡県)の教育訓練部隊にも計4基を配備し,2010年度までに予備を含む18基で運用を開始.
さらに,11年度以降に北海道,青森,沖縄各県の高射群への追加導入を検討する方針で,実現すれば合計32基の配備となる見通しだ.
PAC3は,発射された弾道ミサイルを海上自衛隊のイージス艦発射型迎撃ミサイルで破壊できなかった場合に,地上から発射して落下直前に迎撃するMD計画の柱のひとつ.
空自幹部は
「日本全域の防空には国内24の高射隊すべてに配備するのが理想.予備や教育訓練用も含め計30基以上が必要」
とするが,10年度までで2600億円に上るとされる導入経費の問題などから,当面は18基となる.
計画では06年度末以降,入間基地(埼玉県)が本部の第1高射群に属する関東地方の4部隊を皮切りに,浜松基地,岐阜基地の第4高射群,春日基地(福岡県)の第2高射群の順で16基を配備.さらに08年度から定期修理や点検時の予備として2基を導入する.
11年度以降に追加配備を検討する部隊は,千歳基地(北海道)の第3高射群,三沢基地(青森県)の第6高射群,那覇基地(沖縄県)の第5高射群.各高射群内の4部隊に1基ずつの12基と,予備2基の計14基について配備の必要性を判断する.
■PAC3 米陸軍が開発した地対空誘導弾「パトリオット」の改良型.
パトリオットは1991年の湾岸戦争時に,当時のイラクがイスラエルに向けて発射した弾道ミサイルを迎撃し性能を実証,注目された.
車載型のミサイル発射装置やレーダー,管制装置,電源などで1基を構成する.防衛庁のミサイル防衛計画では,地上から発射して落下直前の弾道ミサイルを迎撃する.
【質問】
PAC3って言ったっけ? 射程 短すぎない? 20〜30Kmくらいだっけ?
少しずつ射程距離を伸ばしてたくさん売りたいのかな?
【回答】
射程を長くする意味がない.
弾道弾迎撃には三つのフェイズがある.
ブーストフェイズ: 打ち上げ時.ミサイルが加速している段階.
ミッドコースフェイズ: 宇宙空間を目標に向けて慣性で飛んでる段階.
ターミナルフェイズ:目標に向けて落下している段階.文字通り自由落下.
PAC3はこのうちのターミナルフェイズでの迎撃を目的に設計されており,長い射程距離はいらない.
高価値目標の周辺に配備し,そこを狙って落下してきた弾道弾を迎撃するのが仕事.
【質問】
2005/6/14午後の衆議院本会議で可決された,ミサイル防衛(MD)の法的枠組みを整備するための,イージス艦に関した自衛隊法改正案とは,どんなものか?
【回答】
イージス艦での対処要領が確定したということですね.
1. 第82条(海上警備行動)に「弾道ミサイル等に対する破壊措置」を追加
1. 「破壊措置」には「発射の兆候がある場合,首相の事前承認を得て迎撃する」と,「明確な兆候がつかめない場合は,事前に作成する『緊急対処要領』に基き,防衛庁長官の命令で迎撃」の2種類を明記
1.迎撃後に国会に報告する
1.民主党が求めていた「迎撃措置後の国会承認」は「すでに措置を取ったあとで国会承認を得ることに意味はない」とのことで採用されず
以前にマガジン(2003/8 第120号)では,「各艦におけるMDへの対応」について,専門家の話をお伝えしたことがあります.
「ミサイル防衛は時間との戦いです.
コンピュータは瞬時に結果を出しますが,人間はそうはいきません.
そこで,条件を定めて撃墜の権限を下級指揮官に委ねざるを得ません.
BMDでは,特にその点が重要です.
弾着点が我が国領域となれば,撃墜しても良いのではないでしょうか.
迎撃ミサイルが個艦に搭載されているなら,その引き金も艦長が握っているわけで,航空総隊司令官も彼に権限を委譲せざるを得ないでしょう.
そうなれば,数十秒でも対処可能です.
この権限委譲タイミングも重要です.誤解しないで頂きたいですが,平時から個艦艦長にミサイル撃墜権限があるわけではありません.
事態が切迫した段階で(やむを得ぬ,となってから)許可が出ます.
これらの権限委譲ルールが"交戦規定,ROE"です.
これは状況の仮定文と実行権限付与文をコード化したもので,およそ考えられる全ての状況と対策が網羅されています.
例えば,この中に
a1「探知したミサイルの弾着点が」
b5「本邦領域内なら」
c8「迎撃を許可する」
とあるとき,然るべき上級権限者から「a1b5c8」という暗号が届いた時点でミサイル発射は艦長の判断に任されます.
もちろん切迫した時期が過ぎれば,取り消し暗号で権限を取り上げられます.
海自と空自の連携体制ですが,悲観的評価と楽観的評価では全く異なります.
細部は申し上げられませんが,自衛艦隊司令部と航空総隊司令部の間には濃密な情報の往来があります.
それらを有効に機能させて防空体制の実を挙げるには訓練しかないでしょう.
幸いにも近い将来,統幕が作戦指令権を持つようになりますので,従来の海空による協定や調整と比べて格段の進歩があるでしょう.
もう一つ重要なことは米軍です.防空には国家主権が絡むからです.
BMDの難しさは技術だけでなく,否応なく集団的自衛権の問題が絡みます」
とのことでした.
ここでも指摘されていた「集団的自衛権行使の問題」を解決しないまま,法整備を進めたわけです.
「これでいいのかな?」
と思ったりもしますが,日本の場合「憲法改正ありき」からスタートするよりも,より具体的な物事を積み上げることで最終目標に達するというやり方のほうがいいかもしれません.
日本国民は太古より,民主主義だけではなく,あらゆる原理主義とは相容れない国民性を持っていると思います.
憲法原理主義もそのひとつでしょう.
【質問】
ミサイル防衛(MD)について,民主党が要求している「国会の事後承認」は,妥当な主張なのか?
【回答】
数秒を争うミサイル迎撃で,現場の指揮官が,迎撃命令の権限を最高司令官たる首相から委ねられるのは,ごく自然のことです.
それに,ミサイルが撃ちこま れた段階で某国とは戦争状態に入っているわけで,その際に「国会の事後承認」を求めるというのは,平時の国会運営の感覚でものを言っているように感じ,危機意識を感じ取ることができません.
法律でもし「国会の事後承認が不可欠」ということになり,事態発生後,国会で「あの迎撃は国会としては認められない」となった場合どうするのか? 法律を作るのなら,そこまで細部を詰めなければなりません.
法律の縛りは,必ずしも軍事行動となじむものではありません.
国防の最前線に立つ指揮官には,法律の縛りではなく権限を与えるべきで,その責任は敵の軍事攻撃から国家機構を守ることができたか否かに限定すべきです.
これは軍事を考える上で本質的な問題です.
【質問】
MDにはイージス艦が使用されていますが,なぜイージス艦なのでしょうか?
イージス・システムとMDに必要な能力って,あんまり関係性が無いような気がするのですが,単に最新鋭艦を使う=イージス艦を使う,という事になっているのでしょうか?
高性能のレーダー,情報処理能力,ミサイル管制能力は,イージス艦固有のものではないですよね.
確かにイージス艦は全部持ってますが,絶対にイージス艦ではなくてはダメなのでしょうか?
MDに最も適した艦を選ぶと自然にイージス艦になるというだけであって,MDにイージスシステムは必要不可欠のものではないように思えるのですが.
仮に
・弾道ミサイルを探知する目
・探知した情報を分析する頭脳
・迎撃ミサイルを管制する能力
を持ち合わせた通常の護衛艦があるのならば,MDに関する任務のみについては問題無く仕事をこなしたりは出来ないですか?
【回答】
既存の艦の中で最適であるなので.
アメリカMD戦略中の海上配備NTMDのメリットは,その展開位置の自由度にある.
そしてそれは中・北鮮の弾道弾の脅威を受ける日本としてもメリットが大きい.
海上にある既存のプラットフォームとしてはイージスが最適であり,必要な追加コストの点からも最も有利だということ.
【質問】
江畑さんが新聞インタビューで,日本にイージス艦4隻は多すぎると言っていましたが,本当に多すぎなんですか?
たしか,
「イージス艦保有は元々対ソのためのものであり,その後の情勢変化で偶然役に立っている.
しかし,4隻もいらず他へ予算を回すほうがよい」
というものでした.
立ち読みで読んだ「自衛隊 知られざる変容」 朝日新聞「自衛隊50年」取材班
(著) に載っていた,2003年ごろの朝日新聞のインタビューにありました.
【回答】
軍艦と言うのは,ローテーションを組んで運用されています.↓
整備→訓練→低率稼動(移動等)→高率稼動(前線にて活動)
*低率稼動と高率稼動を一緒にして稼動状態としても可
常に一隻を稼動状態にしておきたい場合は,最低同型艦が3〜4隻は必要と成ります.
よって,イージス艦を有効に使いたい場合は,4隻でも決して多いとは言えないです.
ちなみに,少々話は逸れますが,空母12隻を擁する米海軍とて,一度に投入出来る空母の数は4〜6隻です.
確かに,61中期防,03中期防で計画された当初のこんごう型DDGは,建造予算1220〜1290億とそれまでのDDGとは桁違いで,そもそもの目的はソ連の長距離爆撃機「バックファイア」の発射する対艦ミサイルへの対処という物でしたし,
82年の日米安保事務レベル協議でアメリカがイージス艦の採用を強く迫ったという,政治的な背景も在ります.
ですが,もしもイージス艦が導入されなければ,海自の防空能力はちょっとアレレなものになっていたかと.
導入されなかった場合,46DDGたちかぜ型,48DDG,53DDG,56DDGはたかぜ型,58DDG以降,こんごう型と同じような調達年度数で,はたかぜ型を後3隻建造する予定でした.
この設計が60年代,就役が70年代の,艦齢に約10年差がある艦が護衛艦隊の目となり耳となり,航空攻撃の脅威から艦隊を守る傘として頑張る予定だったわけです.(+昭和40年就役のあまつかぜ)
・・・平成の新時代の艦隊防空としては見劣りする感を受けます.
平成に入ってから一気にイージス艦4隻を揃えたのは,自衛隊の装備調達としてはかなり英断だったと思います.
まあマスメディアの場合,都合よく発言を切り取ったりして,バイアスがかかった編者が,発言要旨を捻じ曲げるようなことはざらにあります.
【珍説】
ともあれ,ここまで読まれた読者の中には,
「海上自衛隊には,そんなすごいフネ〔イージス艦〕があるのか.日本は大した国だ」
という感想を持つ方も,いるかも知れない.
しかし,この「飛行物体」が,弾頭に爆発物を搭載し,日本列島を直撃する軌道に乗ったならば,海自のイージス艦はどのような対処が可能なのであろうか.
正解は,「目下のところ手も足も出ない」である.
すでに見たように,この艦は空母を護衛する目的で開発されており,多数の対艦ミサイル(亜音速から,せいぜいマッハ二程度)が飛来する自体には対応できるが,はるか上空をマッハ五以上で飛んで行く弾道ミサイルを迎撃するようにはできていないのだ.
林信吾著『反戦軍事学』(朝日新聞社,2006/12/30),p.99
米海軍はまた,弾道ミサイル迎撃能力を持つとされる,改良型のイージス艦をすでに保有しており,二〇〇六年八月末には,横須賀に「シャイロー」が配備されたが,それなら,BMDに巨額の資金を投入し続ける意味はなんなのか.
もしかして,米国の真意は,建造中のイージス艦に目をつけ,より高価なシステムを売りつけることにあるのではないか.
同,p104〜p105
【事実】
林信吾氏は自衛隊のミサイル防衛配備計画について碌に把握していない事が見て取れます.
まず,「建造中のイージス艦」とは,3月15日に就役したばかりのDDG177「あたご」の事だと思います(「反戦軍事学」刊行時にはまだ建造中)
が,「あたご」にはBMD能力を付与していませんし,その計画もまだありません.
何故かというと,「あたご」級は従来の「こんごう」級の改良型でヘリコプター格納庫を持ち,インド洋派遣等の海外遠征任務に向いている為,MD艦隊としての編成には入らないからです.
そこで自衛隊は,対弾道ミサイル迎撃の為に,「こんごう」級4隻のイージスシステムを最新型に改修し,対弾道ミサイル迎撃用のスタンダードSM-3の購入を行う事にしており,すでに発注をかけてあります.
今年度末年末までには,「こんごう」が「シャイロー」と同様な弾道ミサイル迎撃能力を持つ予定となっています.
システム改修と同時に購入するSM-3は1艦あたり9本.
1発は試射を行う予定で射耗します.
つまり「こんごう」級4隻で合計36発のSM-3を購入し,各艦1発ずつ試射を行い,残り32発が当面の配備数となります.
したがって,反戦平和派が「反戦軍事学」の記述を頼りにイージス艦を非難した場合,以下のように応射を喰らう事になってしまいます.
(1)
「弾道ミサイルを迎撃できない日本のイージス艦は役立たずだ」
↓
「今年度末年末にはイージス艦に弾道ミサイル迎撃能力を持たせます」
(2)
「アメリカは新型イージス艦により高価なシステムを売りつける気だ」
↓
「システム改修するのは既存のイージス艦です.既に予算も下りてます」
「反戦軍事学」が如何に役に立たないか,如実に物語っています.
著者の林信吾氏は,日本のミサイル防衛計画の配備予定について何も把握しておらず,想像と憶測で物を語っています.
それどころか,仮想戦記小説紛いの空想まで披露している有様で・・・.
〔略〕
さて,本書のこの章「イージス艦vs.テポドン」では,イージス艦の事を,
「完成した時には冷戦が終わっていて無用の長物になった」(p.101要旨)
とし,前章で紹介した戦艦大和も引き合いに出し,弾道ミサイル防衛についても
「完成した時には無用の長物になっていた,ということになる可能性すらある」(p.105)
と警告を発しています.
しかし一方で,イージス艦は日米以外にもスペイン,ノルウェー,韓国(建造中)が保有している事も紹介されています(p.96)
林信吾氏は,この事についてまず,おかしいと自分で気付かなければなりません.
スペイン,ノルウェー,韓国は,日本のイージス艦導入の後に自国への導入を決めています.
もし仮に冷戦終結後の日本のイージス艦導入が愚考だというなら,何故これらの国が導入を決めたのか,考えなければならない筈です.
答えは,簡単な事です.
もうイージス艦は決して特別な装備では無いのです.
各国からイージス艦に類する戦闘システムを有した艦が登場しつつあり,イージス艦も数ある選択肢のうちの一つ,という扱いになってきているのです.
マスコミはイージス艦を何か万能の戦闘艦であるかのように書きたてますが,そのような作られた神話に惑わされないことを,お願いします.
また,オーストラリアは弾道ミサイル防衛に使う名目でイージス艦の導入を決定しました.
このように最初に使用条件ありきでどのような種類の戦闘艦を導入するか決める例は単純明快で,現状,この条件ではイージス艦しか選択肢がありません.
イージス艦は弾道ミサイル迎撃能力を獲得する事で,もはや対艦ミサイル飽和攻撃の脅威が去った冷戦後の世界において,新たな役割を得たと言えるでしょう.
この記事へのコメント ↓
イージスだけでなく,それに似たようなシステム(同時多目標処理のさらに高まった防空システム)を備えた艦は各国で建艦中ですから,よけいに痛いですね.
type45とかザクセン級とかetc...,挙げればキリがありません.
隣国でも韓国のKDX-3はイージスシステムを備えた艦ですし,中国の052C型(蘭州級)も正確な詳細は不明ですがが,スタイルより推測される用途はまさにソレです.
仏製TAVITACを自国改良した統合戦闘システムを作り上げて搭載したとかしないとかいった話も聞きますし.
そもそも元を辿ればイージス的性格の艦以外に,どういった艦が時代にそぐうというのか見えてこないのですがね….
時代遅れというのならどんなフネがいいのかと,そこを書かないとダメですよ.
Posted by 名無しT72神信者 at 2007年03月31日
14:08
「週刊オブイェクト」,2007年03月30日付
※加筆修正(青文字部分)あり
さらに,近年ではイージス艦以外の艦にもBMD
能力が付与されつつあるという.
以下引用.
オランダ海軍の De Zeven Provinciën 級ミサイルフリゲート (*1) とドイツ海軍の 124 型フリゲートが装備する,APAR (Active Phased Array Radar) を中核とする対空戦システムについても,Thales Nederland 社の手で弾道弾迎撃能力を持たせる構想が進んでいます (*2).
すでに,De Zeven Provinciën 級の HrMS Tromp が昨年,米海軍の弾道ミサイル迎撃試験に参加しており,弾道弾の探知・追跡と追跡データの Link16 経由の送信をテストしています.
同艦は SMART-L 対空捜索レーダーに ELR (Extended Long Range) モードを新規に開発・追加して,レンジを 480km まで延伸しました (*3).
さらに,イギリスでも 45 型ミサイル駆逐艦こと Daring 級 (*4) の対空戦闘システム・PAAMS (Principal Anti-Air Missile System) に弾道弾迎撃能力を持たせる研究をしています.ただ,APAR は 4 面固定式のフェーズド・アレイ・レーダーですが PAAMS の SAMPSON は回転式アンテナですから,場合によってはちょっと不利かも.
*1 : Naval Technology - De Zeven Provincien Class Air Defence and Command Frigate
http://www.naval-technology.com/projects/dezeven/
*2 : JDW 2006/1/18 "Netherlands looks to Thales for frigate-based TBMD upgrade"
*3 : Kojii.net 「今週の軍事関連ニュース (2006/12/15)」
http://www.kojii.net/news/news061215.html
*4 : Naval Technology - Type 45 Daring Class - Anti-Air Warfare Destroyer
http://www.naval-technology.com/projects/horizon/
イージス・システム(またはそれに類する多目標同時処理能力)やBMDは今後,主要国の大型艦艇では,やがては「あって当り前」という装備になりそうだ.
自衛隊にそこまで先見の明があったとは思えないが,米国に次ぎ,世界に先んじてそうした艦を手に入れた海自が,そしりを受けるいわれはないのではないだろうか?
【質問】
「エアボス」とは?
【回答】
航空機に搭載し,ミサイルの探知・追尾を行うセンサー・システム.
地上レーダーと合わせ,自衛隊独自のミサイル探知・追尾能力を保有するためのもの.
以下引用.
防衛庁 エアボス実験成功ミサイルを探知・追尾
米ハワイ沖で十七日実施された米の弾道ミサイル迎撃実験で,将来センサー・システム(エアボス)を搭載し,性能確認試験に臨んだ海上自衛隊の哨戒機UP3Cがミサイルの探知・追尾に成功した.
エアボスは防衛庁技術研究本部第二研究所で試作,開発実験中の最新の赤外線探知装置.高高度で滞空警戒する航空機に搭載し,遠距離の航空機やミサイルなどが発する赤外線を円筒形のセンサー(直径約六十センチ)で探知し,追尾・監視する.
海自の哨戒機P3CをベースにしたUP3Cの機体上部にセンサー,機内には計測装置やデータ処理装置などをそれぞれ搭載し,性能確認試験のためハワイに派遣されていた.
同庁は今回の成功を受け,UP3Cが収集したデータを詳細に解析し,本格的な実用開発に着手する方針だ.
日本はこれまで弾道ミサイル探知情報を米の衛星などに依存していた.
エアボスと実戦転用が決まった新型地上レーダー「FPS−XX」で,独自のミサイル探知,追尾能力を持つことになる.
エアボスは将来,無人偵察機(UAV)やP3Cをベースとする改造機,航空自衛隊のC130輸送機をベースとした改造機などに搭載されることが予想され,北朝鮮の弾道ミサイルなどの監視任務に当たる.
【質問】
ミサイル防衛についてレーダの基本的なことを教えていただけないでしょうか.
FPS−5もFBX−TもBMを探知できるんですよね?
イージスにもフェーズドアレイレーダが積んであるんでしょう?
なのになんで,AIRBOSSとかいう航空機搭載のBM探知用赤外線センサが必要なんでしょうか?
Posted by 暇人 at 2007年02月16日 16:19
【回答】
自衛隊のエアボスもそうだが,アメリカ軍のDSP衛星,そしてその後継のSBIRS-LowとSBIRS-Highといった赤外線探知衛星群が何故存在するかというと,「ミサイル上昇時の膨大な熱」を探知することで,瞬時にして敵ミサイルの存在を察知できるからだ.
だから早期警戒となる.
これがレーダーだと,弾道ミサイル以外の別の目標との識別に時間が掛かる.
ある程度上昇してくれないと,弾道ミサイルかどうか分からない.
解析にも時間が掛かる.
しかし赤外線探知ならば,本来其処にあるはずの無い異様な熱の存在だけですぐに弾道ミサイルだと判明する.
また敵ミサイルの赤外線探知は,上昇中及び終末段階でも戦闘機搭載用のIRST(Infrared
Search and Track)の利用を積極的に図る計画だ.
これはパトリオットPAC3をF-15戦闘機に搭載し,敵ミサイルの上昇中に叩き込みに行ったり,敵ミサイルが落ちてくる段階(大気との再突入時に断熱圧縮で高温になっている)で迎撃する計画.
これは機体に搭載するレーダーにあまり頼れないから.AWACSみたいなレーダーならば上方への電波指向も簡単だが,戦闘機の機首にあるレーダーは,例えAESA(アクティブフェイズドアレイレーダー)であっても,あまり極端な角度には向けられない.
だがIRSTならば,真上であっても探知できる.
簡単に説明したけど,これで分かって貰えましたか?
Posted by 名無しT72神信者 at 2007年02月16日
17:23
【珍説】
■米,戦域高高度ミサイル防衛実験に成功
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060713AT2M1300Z13072006.html
〔略〕
THAADシステムって,JSFさんが「XバンドはTHAADシステムの一部の廃物利用」というニュアンスで書かれていましたよね.
6年間,凍結されていたシステムを再び実験し始めたという事は,日本がミサイル防衛に参加し,北朝鮮が「テポドン2」その他を撃ってくれたので「チャンス!」だと思ったのでしょうね.
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
いいえ,THAADの開発が今になって再開されたのは,6年前に実験が中止された時に既に決定されていた事ですから,最近の情勢や日本がMD導入を決めた事とは全く無関係です.
THAADはこの間,設計を根本的にやり直しており,飛行テストは1年前から再開しています.
今回の迎撃実験も予定スケジュール通りです.
どうせなら,これの開発も希望.パイロット込みで.

【珍説】
問題のコミュ読みましたが,アメリカの事しか配慮しておらず,日本人や沖縄人は「格下」にみているのがJSF氏の主張な訳ですね.
つまり,JSF一派はアメリカに日本を売ることこそ良きこと.と言う売国奴集団であり,アメリカ一辺倒の日本の現状を憂いている我々「愛国者」の議論を破壊するためにのみ常駐している「言論テロリスト」に他ならないと考えます.
よって,本コミュから永久追放するのが妥当だと思いますが,良識ある皆さん,如何でしょうか?
人類皆兄弟 in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
私は愛国とか憂国とか売国とか,そういう言葉を恥ずかしげも無く使う人の神経が良く分からないですね.
その人の立場が右だろうが左だろうが真ん中だろうが,「何を自分に酔っているんだか」と思ってしまいます.
>問題のコミュ読みましたが,アメリカの事しか配慮しておらず,
>日本人や沖縄人は「格下」にみているのがJSF氏の主張な訳ですね.
何処にもそんなことは書いてない.
ただ単に,「単座機を飛行移動する為にはどの時間に飛び立てば良いか」しか書いてないはず.
ハワイ経由で米本土に行くには,嘉手納を早朝に出るしかない.
長距離飛行後の夜間着陸は事故を起こす確率が高い.
事故発生率を少なくする為の入れ替えなのに,そんなことをしていては本末転倒.
そしてハワイまでは7000km以上ある.
当然,F-15の航続力では足りず,途中で空中給油するしかない.
空中給油機の会合で時間を取られるし,もし夜間空中給油をする場合は非常に危険が多い.
すると嘉手納を夕方出ることもできない.
これが複座機ならばもう少し融通が利くんだけどね.ストライクイーグルなら夜間飛行能力も高いし二人乗りだし・・・
でも入れ替えはC型だから.
で,私の解説に文句をつけている人は,米空軍にどうして欲しいわけです?
事故発生率を低くする為に,住民の要望で嘉手納の古いF-15を米本土のMSIP-2相当の近代化改修を済ませた機体と入れ替えるんでしょう?
(実は住民の要望で嘉手納の戦力がUPされるという事に)
入れ替えをするな,と言いたいわけですか.
それとも早朝以外に発進して,事故を起こせと言われるんですか.
文句をつけるなら代替案を示してください.
>つまり,JSF一派はアメリカに日本を売ることこそ良きこと.と言う売国奴集団であり
まるで冷戦期の共産主義者みたいな主張ですね.
>我々「愛国者」の議論を破壊するためにのみ常駐している
>「言論テロリスト」に他ならないと考えます.
「言論の自由」と「議論」,この意味について考えてみることだ.
「我々愛国者の議論」とはなんだ.
賛成意見だけで凝り固まった者同士での馴れ合う事を指すのか.
そういうことをしたければ,「誰でも参加できる」状態にすべきではない.承認制にしなさい.
でも,管理人氏は承認制にはする気が無い以上,異論反論を言う者が出てきて当然.
そして,反論があればこそ議論が活性化する.
言論の自由とは,意見を表明する自由もあれば,その意見に反論する自由もあるということを,忘れてはいけない.
「言論テロリスト」とはなにか.荒らしの事か.
するとあなたの基準では,異論反論は荒らし行為なのか.そして発言者を排除せよ,と.
それは対話の拒絶に他ならない.
戦争を対話で回避することの否定に他ならない.
ましてや私は武力を用いているのではない,話し合いに来ているのに,話し合いを拒否するというのであれば.
結局戦争など,永久に無くならないだろうよ.
【珍説】
たしかに,対抗手段はないよりあった方がよいだろうが,それならば,ロシアからS-300と呼ばれる迎撃ミサイルを買ってきて,日本各地のレーダーサイトやイージス艦とデータリンクできるよう,管制装置を改良した方が,ずっと安価で即効性がある.
実は,韓国が一時期,ロシアとの対韓債務とバーターする形で,このミサイルの導入を検討していたが,米国からの政治的横槍が入って,断念した事実がある.
このことと,前述の,イージス艦導入の過程などを併せて考えれば,BMDが日本の防衛のためと言うより,米国の軍需産業の利益を追求しているのだと,容易に想像がつくのではないか.
林信吾著『反戦軍事学』(朝日新聞社,2006/12/30),p.104
【事実】
兵器体系の全く異なる物同士でデータリンク,相互運用しろと?
無茶を言わないで下さい.
システムのインテグレーションだけ見ても凄まじい手間が掛かりますし,勿論費用も天文学的なものになりますよ.
どうして「安価で即効性がある」だなんて無責任な事が言えるのです?
そんな面倒な作業をするくらいなら,全く新しい迎撃システムを一から作り上げた方が早く安くできますよ.
第一,仮にそういったシステムが構築されたとして,アメリカがそんな代物に向けて早期警戒衛星(DSP衛星)のデータを送ってくれる筈が無いでしょうに.
S-300には確かに,対弾道ミサイル迎撃能力を持ったモデルも存在します.
ですが通常型は対航空機用です.
これはパトリオットのPAC-2とPAC-3の関係に似ています.
ただし直撃方式の為に小さなパトリオットPAC-3とは逆に,S-300のMDモデルは近接信管を持つ大型の爆砕弾頭方式で,ミサイル自体も通常型よりかなり大きいです.
これはイスラエルのMD,アロー2と同様のコンセプトです.
韓国が導入を検討したS-300は通常モデルです.
基本的には対航空機用で限定的な弾道ミサイルの迎撃能力もありますが,専用モデルと比べればオマケ程度の扱いです.
実はパトリオットPAC2でも改良型のPAC2GEMから,限定的な弾道ミサイル迎撃能力を付与されています.
そして・・・実はアメリカからの横槍など入っておらず,ロシアとの商談は進み,韓国はロシアから技術支援を受けてコピー・モデルを共同開発する仲にまでなりました.
KMSAM(韓国中距離地対空ミサイル計画) - 日本周辺国の軍事兵器
モックアップを見れば分かる通り,どう見てもS-300そのままです.本当にありがとうございました.
韓国はこれを単独の兵器システムとして使うつもりで,弾道ミサイル防衛として全体のシステムに組み込むつもりが無いのです.
単純に野戦防空ミサイルとして使うのであったら,別にそれでもよいわけですから.
・・・以上のように,著者・林信吾氏のミサイル防衛に関する知識は滅茶苦茶で,S-300を導入しろという意見に至っては子供の思い付きレベルと言ってよく,とてもではありませんが参考になるような記述ではありません.
そもそも技術的な説明が一切無いのですから.
【珍説】
イージス艦問題にしても,日本が独自のミサイル防衛網を構築した場合,米軍がデータを寄越さないだろう, という指摘は,正しいと思います.
しかし私は,現状のミサイル防衛構想に対して,税金の無駄遣いだと批判しているのであって,JSFによる批判は,
「それとこれとは,別でしょう」
でオシマイです.
【事実】
あたりまえです.現在のミサイル防衛構想はアメリカとの協力を前提として計画されているのですから.
アメリカの協力が得られないのなら,まったく別の計画を立案・実行しなければならないのは当たり前です.
だから貴方の論理展開は,「為にする」ものだと私は批判しているのですよ.
【質問】
もし仮に偵察衛星の防衛が出来ないとして,MDが破綻してしまったらそれまでの費用は水泡に帰す可能性も有ると思うのですが違いますか?
なりけん.in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【回答】
偵察衛星の破壊は困難であり,またそれを防衛する事も可能です.
万が一衛星が破壊されても,偵察機に早期警戒システムを積んで代替出来ます.
DSP衛星が無くても,偵察機にAIRBOSSを乗せれば代替は出来ます.
たった一つの手段が潰されたら全てが水疱と帰す,そんな脆弱なシステムではありません.
なお,中国の実験のような方法では,DSP衛星撃破は不可能です.
この衛星破壊実験は静止軌道に達せていないので,DSP衛星破壊は出来ません.
◆◆◆MD脅威論(笑)
【質問】
ある平和団体は
「ミサイル防衛は中露などの核軍拡を招くので,日本はやらない方がいい」
といっていましたが,この理論は正しいのでしょうか?
家に鍵を設置した方が危険になるというのと同じくらい,おかしな理論だと思うんですが,僕がおかしいんでしょうか?
【回答】
「軍拡の原則」ってのがあってね.他の国より軍事的に優位に立とうと皆が考えるから,軍隊は自然に軍拡へ向うという法則.
もちろん,あまりに軍拡したら経済の足を引っ張るから,政治が軍拡を抑えるんだけどね.
ただし,周辺国が軍拡しているのに自国だけ軍縮するのは非常に危険.攻めてくださいと言っているようなもの.
だから,国際的に話し合って軍拡の連鎖を未然に防ぐ取り組みが大切なわけ.
翻って日本の周りを見ると,近年中国の軍拡が著しく,これからも継続すると見られている.
そして,中国は話し合いで軍拡の連鎖を止めようとする意思は全くない.軍事費の公開すら拒否する始末.
こういう状況にあって,日本もパワーバランスを保ち,戦争を未然に防ぐには,今のままの戦力では足りなくなるのではないかという懸念は,年を経るごとに大きくなっていると言える.
【珍説】
MDは現在も続いているMADによる核先制不使用の政治的原則を崩すような危険な軍事構想ですよ.
実際にアメリカやイスラエルや日本に撃たれた戦略核の5%程度しか落とせないシステムであっても,政治家は,特に為政者は,全面核戦争で撃たれた核の殆どを撃ち落とせると勘違いする可能性が現在の政治構造では極めて大きくて,それは核の先制使用の敷居を極めて低くする.
戦略核ですらそうなるのだから,戦術核に至っては今のBC兵器やクラスター爆弾のように安易に爆撃に使われる.
人類皆兄弟 in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
>特に為政者は,全面核戦争で撃たれた核の殆どを撃ち落とせると勘違いする可能性が現在の政治構造では極めて大きくて,
>それは核の先制使用の敷居を極めて低くする.
前段と後段が繋がってないと思います.
そもそも「戦略核」を使ってまで達成する政治的メリットというのは存在しません.
相手を根こそぎ破壊したところで何の意味もない.
核武装とはまさしく「相手に打たれない」ための装備のはず.
>政治家は,特に為政者は,全面核戦争で撃たれた核の殆どを撃ち落とせると勘違いする可能性が現在の政治構造では極めて大きくて,
>それは核の先制使用の敷居を極めて低くする.
逆じゃないですか?
核ミサイルを全て撃ち落とせると判断したなら,核ミサイル作っても無駄じゃんと考えるのが普通ですよ.
大体核武装にもそれなりにコストが掛る訳ですし.
まあ仮にMDが100%作用するとしたら,飽和攻撃くらいしか核を使う方法なんてありませんが,そんな金の掛る物を大量に使用して得られるのは,ますたーあじあさんが言われているように完全破壊&放射能汚染された土地だけです.
【珍説】
東北アジアに公平なものさしを当てると,米国の圧倒的な軍事力が鮮明に浮かび上がる.
その最大拠点こそ日本列島だ.
横須賀の米軍艦は500基を超えるトマホーク巡航ミサイルの垂直発射管を装備し,その約半数をピンポイント爆撃可能な発射準備態勢に置いている.
MDが北朝鮮や中国への先制攻撃態勢を補助することは明白だ.
(グリーンピース)
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
>横須賀の米軍艦は500基を超えるトマホーク巡航ミサイルの垂直発射管を装備し,
卑怯臭い主張だな.
確かにトマホーク“も”撃てるランチャーは各艦合わせて500基以上あるが,このランチャーは他のミサイルと共用で,中身の殆どは対空ミサイルや対潜ロケット魚雷が入っている.
横須賀所属の軍艦のトマホーク巡航ミサイル搭載数は,一隻あたり12〜16発が普通なので,全部で100発以下でしょうね.
>その約半数をピンポイント爆撃可能な発射準備態勢に置いている.
そもそも250発も無いってば.
【珍説】
▼経済成長著しい中国は海外観光ブームが続き,ASEAN諸国に巨額の観光収入を落としている.
2010年には海外旅行者数が5000万人に達するとの推計もあり,旺盛な旅行需要をいかに沖縄へ呼び込むか,知恵の絞りどころだ
▼その沖縄は,パトリオット・ミサイルの嘉手納基地配備や,宮古島への陸上自衛隊の新基地計画などきな臭さが漂う.
中国の動向を視野に置くものと見られており,中国の反応が気になる
▼自国に向けて軍備を増強する国や地域に,旅行に行きたくないと思うのが自然な心情ではないか.
沖縄の軍備強化は観光誘客に水を指すことにならないか
【事実】
まるでPAC3が中国に向けられている攻撃兵器のような言い方ですが,琉球新報は地対空ミサイルだということを理解しているのでしょうか?
断言できます.中国は絶対に勘ぐって来ません.勘ぐってきたら自爆です.
そういう勘繰りをした国は,国際的に馬鹿扱いされるんですよ.何故ならPAC3は迎撃ミサイルで,しかも沖縄には他にも攻撃用兵器が配備されていない(F-15Cは制空用)からなんです.
もし中国が嘉手納のPAC3配備について琉球新報のようにイチャもんを付けてきた場合,「ほーぅ,お前はPAC3に出番があるような事態を招く腹積もりなのか」と逆に勘ぐられ,薮蛇となってしまうからです.
実はPAC3は,今は無きABM制限条約にすら抵触しないミサイルです.(何故なら主任務が対SRBM用だから) そもそも中国はABM制限条約に加盟していませんでした.
だから,中国はMDを批判できる立場にありません.
PAC3は「迎撃」で「対空」ミサイルですから,誰を傷つけるものでもないんですよね.
名分が立っているので中国は何もできないです.
【珍説】
紹介した記事は,もともと「中国からの観光客」がメインテーマの記事ですよね.
だとしたら,「中国と仲良くしたほうがいい」というトーンになるのは当然ですね.
もともと琉球王朝はアジアとの交易に積極的な平和な国でしたから,それがヤマトに組み入れられて要塞化されている事に対する拒否感は強いのです.
〔略〕
しかも,あの記事では,PAC3の事だけではなく,宮古島への陸上自衛隊の新基地計画も含めた軍備強化に対する懸念を表明しているわけです.
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
・・・琉球王朝の歴史を知っていれば,そんなセリフは出てこないです.
琉球には鉄砲(の一種)が本土よりも100年早く伝わり,琉球統一はその火力装備を使用して,本土の秀吉よりも100年早く達成され,『刀狩』も秀吉がやるよりも100年早く実行され,……と,琉球の歴史はヤマトの歴史と何ら変わらないんですよ.
面白いことに.17世紀の薩摩藩侵攻でも,琉球王朝は大砲を含む火砲を使って激しい抵抗を行っています.
>しかも,あの記事では,PAC3の事だけではなく,宮古島への陸上自衛隊の
>新基地計画も含めた軍備強化に対する懸念を表明しているわけです.
島嶼防衛は日本の国防能力上,現在最大の弱点です.
やるべきことをこれまでやっていなかった,というだけの話で,それに対して懸念するのは,過度の反戦ヒステリーに過ぎません.
【珍説】
嘉手納基地へのPAC3の大量配備は,経済成長を背景に防空能力の向上を推し進める中国の動きをにらんでいよう.
北朝鮮のミサイル発射も巧みに利用されている事情が透けて見える.
日米政府は,口を開けば「抑止力」を強調する.
だが他の国々にとっては軍事的脅威としか映らないはずだ.
「抑止力」は無益な対立を生む危険性をはらんでいる.
琉球新報 社説,2006/10/1(リンク切れ)
【事実】
開いた口が塞がらない.なんだこれは.論理が破綻している.日本語としておかしい.これが新聞なのか.馬鹿な.
>嘉手納基地へのPAC3の大量配備は,経済成長を背景に防空能力の向上を推し進める中国の動きをにらんでいよう.
中国の軍拡の動きは「防空能力の向上」とオブラートに包む訳か.
それでいて,なんで中国の「防空能力」に対してPAC3が必要なんだね?
PAC3は迎撃ミサイルであり,敵が侵入してこない限り出番は無い.PAC3こそ「防空能力の向上」だろうに.
使うべき言葉を自分たちの都合で意図的に間違え,破綻した文章を恥かしげも無く提示する.
こんな社説を書く人物が実在する事に驚きを覚える.
あたかもMDを攻撃用兵装であるかのように騒ぎ立て,一報で中国の新型フランカー戦闘機(長距離航続能力のある侵攻戦闘機)を「防空能力の向上」と擁護するその態度は,理解し難い.
彼等の脳内では,原子力潜水艦浸入事件も無かった事になっているのだろうか.
「アメリカの対空ミサイルは攻撃用」
「中国の新型長距離戦闘機は防御用」
・・・幾らなんでも無理があるだろう.無茶苦茶だ.
>日米政府は,口を開けば「抑止力」を強調する.
横須賀の空母の存在は抑止力だ.
だが迎撃ミサイルは抑止力ではない.
【珍説】
パトリオット配備・対中戦略の拠点にするな
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沖縄には中国と親密に交流してきた歴史がある.
首相の靖国参拝問題などで日中に溝ができても,沖縄と中国は友好関係が続いている.
その中国にミサイルを向けようものなら,沖縄も「敵対地域」とみなされ,攻撃目標とされる懸念すら出てこよう.
沖縄を対中戦略の拠点とすることは,政府が認めても,県民が許すまい.
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琉球新報,2006/06/26
【事実】
疑問その一.PAC3を対北朝鮮用ではなく対中国用だと声高に叫んでいるのは何故なのか?
疑問そのニ.敵が来ないと出番の無い地対空ミサイルをどうやって「中国に向ける」事が出来るのか?
沖縄に巡航ミサイルや弾道ミサイルは存在しません.
戦略爆撃機も存在しません.
嘉手納基地のF-15C戦闘機は制空用で爆撃任務には使われませんし,
パトリオットPAC3は対空防御用で攻撃には使えません.
ちなみに似たような苦労はアメリカ軍だけではなく,ロシア軍でもあるようです.
外務省:最近のロシア情勢[平成18年5月]
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ミハイロフ・ロシア空軍総司令官は,2006年2月,ベラルーシにロシア空軍基地を開設する計画を発表.
4月4日には,ロシアの対空ミサイル「S300」のベラルーシへの実戦配備が始まった旨発表.
総司令官は,同ミサイルは防衛的なものであり,誰にも不安を呼び起こさせないはずであると強調.
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S300には,ミサイル防衛システムとして弾道ミサイルとの交戦能力があるモデルも存在します.
なお,中国も購入しています.
<以下コメント欄>
ふむ,沖縄県人達の自覚があるかはワカランが,沖縄は孫子言う所の「交地」または「争地」なんだな.(散地は朝鮮半島か?)
そして孫子は,そういう地を徹底的に守れとおっしゃってる.
言ってしまえば,武器の有無や思想の違いを問わず,その島の存在自体が争いの原因なワケだわな.
Postedby名無しT72神信者at2006年11月07日03:03
泉守紀と化しているウチのおばちゃま市長は兎も角,市議の大多数はPAC3配備に賛成しているし,
市民も賛成ないしは無関心だから,市民団体も母集団程度しか集められなかったわけで.
陰謀論者と言われそうなんだけど,やっぱあの記者は確信犯だよ.
Postedby燈 07日19:25 05日17:32に非ずat2006年11月08日10:49
【珍説】
防衛ミサイルが何故,他国の脅威になるかという質問でしたね.
現在,軍事力の均衡と言うものは,簡単に言えば,
「相手国が攻めてくるなら,自国は相手国に攻めて返して被害を与えてやるぞっっ!! それが嫌なら攻めてくんなっ!」
という理論から成り立っており,
「相手に被害を与えたら自分にも被害が返ってくるからやめておこう」
ということから,守られてきました.
しかし,強大な軍事力を持つ国が,完璧な防衛ミサイルを整えてしまうと,被害を与え返す.という大前提が崩れてしまうために今,問題となっています.
たかk in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
そうですね.
現在,3自衛隊が保有する陸海空戦力を排除してまで日本を直接侵攻出来る軍隊は米軍しかありません.
従って,こと「通常戦力によって防衛に徹する限り」日本がアジア最強である点は嘘偽りの無い事実だと思います.
これは,極東ロシア海軍が完全に瓦解している事や中国,北朝鮮の海軍力や造船能力を鑑みれば,なお明白であろうかと思います.
ですが相互抑止とは,「お互いに同質ないし近似の戦力整備」をしてこそ成り立つものです.
釘を打ち付けた5 x 5 x 80cm角材を持った相手に,刃渡り1cmの小さな鉛筆削りカッターで果たして正面から対抗可能でしょうか?
かつての冷戦時代に確立した相互確証破壊理論,及びABM制限条約はそう言った視点に立って米ソが注意深く策定したものです.
翻って現在,我が国の周囲を取り巻く環境はどうでしょうか.
現在は未だ対抗不可能な弾道ミサイルを北朝鮮及び中国から向けられ,そのうちの何割かは確実に核弾頭だと言われています.
こちらにはそれに対抗する手段も,報復する手段も持っていません.
将棋に例えるならば,歩の代わりに香車を大量に備えた相手と戦うようなものですし,もっと判り易く言えば拳銃を突き付けられているのと同義の状態なのです.
これが果たして対等な関係と言えるのでしょうか?
対等な関係に立とうというのであれば,拳銃を無効化する技術を身につけるか,相手に拳銃を下ろさせるしか無いのです.
◆◆◆在日米軍MD関連
【質問】
MDにおける,日米協力関係上の未解決部分は?
【回答】
情報共有・情報交換の面に,まだ多くの未解決部分があるという.
以下引用.
アメリカの「DSP:国防支援計画」早期警戒衛星からの弾道ミサイル発射探知の警報を受信し,解析する移動式地上局の新型,M3Pの日本への配置は,今回の合意文書にも盛り込まれていない.
また,アメリカ海軍のイージス艦が弾道ミサイル早期警戒情報を受信するための,「IBS:統合ブロードキャスティング・システム」用ターミナルの「JTT:統合戦術ターミナル」を海上自衛隊のイージス艦が搭載できるかどうかも不透明であり,日米間のミサイル防衛体制は,レーダーや迎撃システムの配備に比べて,肝心な情報共有・情報交換の面ではまだ未解決の部分がたくさん残っている.
岡部いさく in 「航空ファン」2006年7月号,p.54
【珍説】
「米,通信網から海自排除 ミサイル防衛「緊密連携」遠く」
東京新聞
【事実】
MD不参加国もいる状況で,リンク16で情報を流すことはないだろう.
それ以前にリンク16程度の情報量でMDが行えるのか?
そもそも「きりしま」にゃあJTTが無い.
イージスBMD3.0E以上のプログラムとIBS端末が無きゃ受信も処理も出来ないんでは.
きりしまはMD未対応だよな?
発射情報の流れは
DSP衛星→ミッション・コントロール・ステーション→IBSで配布→JTTで受信
だよな?
「情報網から排除」以前に入れないんではなかろーか?
「きりしま」にはBMD能力もないし,ベース・ラインも4のままだな.
リンク16に対応していたのには逆に驚きだ.
よーするに,元々未対応の艦捕まえて
「アメリカは海自を信用してませんよー」
と宣伝してるだけ.
流石トンキン新聞.
軍事板
日曜日の東京新聞読んでみたが,IBS/JTTに加われないって話だね.
しかし,そもそもIBSから送られるターゲッティング・データは,艦上にJTT端末が無きゃ受信不可能.
これを搭載したMD艦は今の所,海自には居ない.
MD対応予定のDDG「こんごう」は現在改修中だし,最初から▼MD網へのリンク能力を持たされた(ただし自身は迎撃はできない)▲DDG「あたご」は現在建造中.
つーか,現在IBSの衛星回線から受信可能なのは在日米軍司令部がある横田基地と,在日米陸軍司令部があるキャンプ座間のみ.
そこでデコードした後に防衛庁の中央指揮所と空自の航空総隊司令部に送付される.
GCCSもTBMWDも,持って居るかどうかすら定かでは無い日本が,
そもそもこう言ったキューイング情報を受け取れるとでも勘違いしてるのだろうか
つか,リンク16とJTIDSを取り違えてんだな・・・
もしくはJTAGSみたいな機能を有してると勘違いしてるなぁ・・・
Jシリーズの戦術データ・リンクをまるで理解してない.
この記事の何がおかしいか,と言うのを簡単に言えば,日米は共に「リンク16」と言う名の戦術データリンクを備えては居るが,それは衛星と直接可能なリンクじゃない.
で,IBSは受信用の端末,JTTがなけりゃ艦上では受信不能.
(ちなみに,横須賀に居るMD艦と言われる「カーティス・ウィルバー」ですらJTTは未装備)
陸上でも専用の指揮装置に専用のソフトウェアが無きゃ受信不能.
>秘匿通信解除装置や新たな通信装置の搭載が必要
これの事だが,そもそもデコードしたところで専用端末を持たない日本が処理できるのかと.
処理出来ないのに受信させてデコードさせる訳も無く・・・
BMD用の装備に関しては1998年の段階で既に許可が下りてる.
(日本,カナダ,オーストラリア,ニュージーランド,サウジアラビアの5カ国に対して)
と言うか,日本は法整備云々があり・・・
(所謂『集団的自衛権』問題)
導入許可の話はジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーで読めるんではなかろうか.
(Global Command and Control Systems STC
Conference 1998/4/22)
つか,今の所は(これもまた法整備問題だったが)衛星情報に関しては,米軍経由にならざるを得ないのが実情.
独自の早期警戒衛星と,それに付随するシステムを持たない日本・・・
そもそもMD自体が米国に相乗りだから,早期警戒情報は米軍経由で,その情報に基づいた迎撃を行うシステムを構成してる訳であり…….
マスコミ板
【珍説】
「県民喜んでほしい」 PAC3沖縄配備で久間防衛庁長官
----------------------------------------------------ここから引用----
久間章生防衛庁長官は26日午前の参院外交防衛委員会で,米軍パトリオット・ミサイル(PAC3)の沖縄配備について,
「幸い沖縄については米軍がPAC3を置いてくれた.
沖縄の方までは今のわが国の予算の中で追いつかない点を先にやってくれた.
むしろ沖縄の人は喜んでもらいたいと私は思っている」
などと述べた.岡田直樹氏(自民)への答弁.
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〔略〕
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「県内では誰も感謝してない」 県幹部が批判
久間長官の発言について県幹部は「PAC3配備について沖縄県では誰も感謝する人はいない.むしろ問題があると言っている」と述べ,不快感を示した.
さらに「県民と本土では完全に意識のズレがある.これはなかなか収まりがつかないかもしれない.いずれにせよ政府には説明が足りない」と,政府の姿勢を批判した.
-----------------------------------------------------引用ここまで---
怒っている人に対して「喜べ」ってのも,無神経な話ですね.
もともと久間長官はSACO合意の時の人だから,沖縄ではこれ以上は評判が悪くはならないのかもしれませんが.
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
怒っているのは極一部の人ですから.
多くの県民は
「騒音が増えるわけでもない対空ミサイル配備に文句は無い」
のです.
操作要員は技術職なので教養の高い連中が多く(レイセオン社からの出向社員もいる),犯罪発生率はかなり低いですし.
一体,「何を理由に」反対しているんです?
【珍説】
「それぞれの配備数を公表しないよう」と米軍が言ったそうですが,丸見えなんだったら公表するもなにもわかってしまうと思うのですが…….
パトリオット設置作業着々
----------------------------------------------------ここから引用----
米軍嘉手納基地で二十三日午後,地対空誘導弾パトリオットの発射台が計十八台搬入されていることが確認され,うち十六台が上空に向けられていた.
場所は同基地内海軍駐機場西方の嘉手納町役場に近いエリアで,米兵が点検作業をしていた模様だ.
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防衛庁によると,米軍は航空機迎撃用PAC2,弾道ミサイル迎撃用PAC3のそれぞれの配備数を公表しないよう,政府に申し入れている.
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この日,嘉手納町嘉手納からの目視では同基地に搬入されているミサイル発射台のうち,PAC3は三,残り十五はPAC2だった.
米軍は組み立てを約一カ月間で完了させ,年内には一部が迎撃態勢を整える方針.
来年三月までの全面運用開始を目指している.
-----------------------------------------------------引用ここまで---
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
「丸見え」とされているものはダミーですよ.
例えば,この映像に出ているミサイルはPAC3と紹介されていますが,実際にはMIM-104ハンドリング訓練弾です.
剥き身で運んでると,勝手に記者が勘違いしてくれるんですね.
【珍説】
沖縄に着く頃にはスピードが速くなっている「ノドン」をPAC3で撃ち落とすのは無理,
だからPAC3の配備は沖縄から外(の戦場?)に持っていくため,という主張を紹介します.
PAC3「ノドン迎撃は無理」 沖縄配備で梅林氏指摘
------------------------------------------------------ここから引用----
米国の情報公開法を活用し在日米軍の実態を調査するNPO法人ピースデポの梅林宏道代表が29日,宜野湾市内で開かれた沖縄対外問題研究会(宮里政玄代表)の会合で講演し,米軍のパトリオット・ミサイル(PAC3)の沖縄配備について
「落とす(迎撃対象の)ミサイルがない.PAC3は移動式で,沖縄に置くのは沖縄から外へ迅速に持っていくための意味だろう」
と述べ,沖縄防衛のためだとする日米両政府説明に疑問を呈した.
-------------------------------------------------------中略---------
梅林氏はPAC3は戦場の軍隊を守るためのもので,射程数100キロ程度の短距離ミサイルが対象だと説明.迎撃する弾道ミサイルは飛距離が長ければ速度が速くなり,射程約千キロとされる北朝鮮のノドンミサイルのPAC3での迎撃は「無理だろう」と指摘した.
-------------------------------------------------------引用ここまで---
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
そんな面倒をかけずとも,米軍は下記URL
http://plaza.rakuten.co.jp/hige7490/diary/200509260000/
にあるような大型輸送艦を「備蓄基地代わり」に洋上に浮かべています.
仮に移動が前提ならば,沖縄に配置する必要はない.もっと便利で手軽な方法があるわけだから.
置いてあることでの潜在的抑止力と,打たれた場合の迎撃力があっての沖縄配備です.
そのピースデポの人ってわかってないんでしょうね.
特にこの項目.
>梅林氏はPAC3は戦場の軍隊を守るためのもので,
戦術的なものと戦略的なものの区別がついていません.
なぜ陸上自衛隊がペトリオット(誤入力にあらず,自衛隊ではこう呼ぶ)でなく,改良ホークや新型中SAMを装備してるかわかってないから,こういうミスを犯します.
戦術と戦略の範囲と意味の違い.
陸海空軍のそれぞれの任務の違い.
それをネットで検索して理解することが出来れば,ペトリオットとホークの違いは見えてくる.
ヒントは出した.
せめて調べて意見を回答してくれたまえ.
新聞の切抜きだけでは人間として意見を言っているとは到底いえない.
>迎撃する弾道ミサイルは飛距離が長ければ速度が速くなり,
重力加速度について高校生の勉強をしてきたらいかがか.
ノドンは弾道弾なので,
最後まで燃料を噴射しない=速度には重力加速度が関係する
ことになります.
恥ずかしいミスをなくするためにも,正しい軍事知識を身につけることが重要でしょう.
え〜と,どういった理由から「できない」と言われているか分からないので,どうも検証が難しいんですが,たまたま私の持っていた本の中に,梅林さんの監修した本「ミサイル防衛・大いなる幻想」があったので,それで検証してみます.
彼はこの本の中で国防次官補(一九九四年〜二〇〇一年)フィリップ・コイル氏の論文から引用していました.
で,そこから更にぐぐってみると,
http://www.gensuikin.org/57/1-6.htm
が出て,ここでPAC3の性能欄の所にあつこばさんの紹介した記事と似たような性能が書いてあったので,これを参考に考えていきたいと思います.
まず上記の性能が書かれていたインターネット先の記事ですが,古いです.
2002年です.うーん・・・ガメラとかあったっけか?
ちなみに梅林氏の監修した著作も2002年初出でした.やっぱり古い.
まあ,古くても事実なら良いんですが・・・どうなんでしょうね.
彼らの主張はすべからく,「ノドン・クラスの実験はしていない」なんですよ.
本当にしていないかは分かりませんが.
ですから私としては,「当たるも八卦当たらぬも八卦」です.
まあ,現実問題として,PAC3にはあんまり期待していませんから,うん.
日本版MDの主役はSM3ですから.だってPAC3は射程が短いですしね.
でも,あればもしかしたら迎撃できるかもしれない.
相手の発射する意志を削ぐこともMDの目的ですから.
【珍説】
在日米軍のPAC3は米側のみに発射権限があり,平時の日本で米軍が軍事行動を起こすという異常事態が起こる可能性がある.
【事実】
米側のみに発射権限があって当たり前です.在日米軍は自衛隊の指揮下にあるわけではないのだから.
また,PAC3の射程を考えれば,迎撃した段階で既に敵性物体は日本国領空を侵入しており,日本にとってもそれは自動的に敵です.
何度も言いますが迎撃ミサイルは相手がいなきゃ発射しません.
弾道ミサイルが来なきゃPAC3は撃ちません.
飛行機相手ならPAC2GEMを撃ちます.
【珍説】
JANJAN
テポドン騒動から見えてくるもの
パトリオット嘉手納配備の賛否の向うに何があるか
http://www.janjan.jp/column/0607/0607220391/1.php
〔略〕
------------------------------------------------------ここから引用----
嘉手納基地では,パトリオットの配備は,特に弾薬庫の周辺に集中している.そのことは何を物語るのだろうか.補給基地であり,大量の弾薬が爆発する恐れがあるからだろう.万一の場合には,その周辺に大きな犠牲を伴うことは明らかだ.しかし,弾薬だけというよりも以前から指摘されている核貯蔵庫の実在も大きいだろう.
〔略〕
またパトリオット3の守備範囲は20キロで,高く打ち上げて弾道ミサイルを打ち落とす.
従って従来のパトリオット2は航空機を狙ったもので,その守備範囲は200キロである.
現実にまったく違った機能をもっている.
最初の配備が嘉手納基地なのは,在日米軍基地でもっとも重要度を持つ基地であることが分かる.
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
>しかし,弾薬だけというよりも以前から指摘されている核貯蔵庫の実在も大きいだろう.
プ 無ぇよ.この地域の核戦力はグアムの戦略爆撃機が担ってるから,嘉手納に置く意味は全く無い.
>従来のパトリオット2は航空機を狙ったもので,その守備範囲は200キロである
ブッ,コーラ鼻から吹いた.
PAC2の守備範囲は70km程度なんだが.なんだ200kmってのは?
やっぱあつこばさん,JANJANの記事はソースとしてどうかと思うわ.出鱈目多すぎ.
【珍説】
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-18692-storytopic-3.html
----------------------------------------------------ここから引用----
パトリオット・ミサイル(PAC3)の嘉手納配備を「沖縄の人は喜んでもらいたい」とした10月26日の参院外交防衛委員会での答弁について久間長官は「間違ったことは言っていない」との認識を示した.
-------------------------------------------------------中略---------
PAC3配備に関する答弁で久間氏は「純粋に防御的な装置だ.米軍がいち早く置いたことは良かった」と強調.配備に伴う兵員600人の増員についても「必要な増員を悪意に取るのはいかがなものか.嘉手納に自分の基地があり,そこは責任をもって防御しようと(増員を)やってくれた」と歓迎の意向を示した.
-----------------------------------------------------引用ここまで---
嘉手納基地のPAC3配備に関しては,
「嘉手納に自分の基地があり,そこは責任をもって防御しよう」
という事は,沖縄の人を守るためではなくて,米軍を守るためのものだと認めたわけですね.
あつこば in mixi
(軍事的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用)
【事実】
そこ=嘉手納
悪意があったり偏向していたりするとそう読まずに
そこ=基地
と読む.
管理人の偏向具合がよくわかる一文であった.
ていうかCEP考えれば,基地守るのも嘉手納守るのも大差ないとしか言いようが・・・
【珍説】
米国は,2004年10月から,北朝鮮の長距離ミサイルを想定して長距離監視・追跡能力を装備したイージス艦による
筆者達の調査によれば,それらはすべて,横須賀を母港とするイージス駆逐艦によって行われている.
この配備が,日本防衛のためでは無く米本土防衛のためであることは,米国の公文書から明らかだ.
実際,日本海におけるMD作戦区域も,北朝鮮からハワイや米本土西海岸にミサイルが飛ぶときの大圏コースの下に置かれている.
梅林宏道著「米軍再編」 (岩波ブックレット,2006/5/30),p.48
【事実】
大圏コースについては別項参照.
いったい,どんな「調査」をしたのか,詳しく知りたいね(笑).
ちなみに,岡部いさくの「日本のため」論を以下に引用.
シャイローが搭載するスタンダードSM-3ブロック1は,射程1,300km程度の弾道ミサイル,つまり北朝鮮のノドンや同級のミサイルに対する迎撃が可能なもので,逆に言えばICBMには対処できない.
射程1,300km級の弾道ミサイルはアメリカ本土に対しては何ら脅威にならないので,SM-3ブロック1をイージス艦に搭載して横須賀に配備するのは,アメリカ軍は自軍の防衛に直接関係ないミサイル防衛能力を日本に展開するということになる.
岡部いさく in 「航空ファン」2006年7月号,p.53
【珍説】
----------------------------------------------------ここから引用----
また,安倍総理大臣は「弾道ミサイルが明らかにアメリカの都市を狙っていて,そのまま見ていれば何万人の市民が被害を被る.そういうなかで,日本がミサイルを撃ち落とせる能力をもっているにもかかわらず,日本に飛んでこないからと言って何もしないで見ていなければならないのか」と述べ,弾道ミサイル防衛についても有識者懇談会で議論を深めてほしいという考えを示しました.
----------------------------------------------------引用ここまで---
JSFさんによると,
>米本土については無理です.
との事ですが,安倍首相は「明らかにアメリカの都市を狙って」いる場合でも日本が落とせると思っているようですね.
あつこば(小林アツシ) in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
首相は米本土とは一言も言っていないはずですが・・・都市,としか言っていませんね.
ハワイのホノルルは大都市ですよ.
【後日談】
安倍首相「米国への弾道ミサイル,迎撃は技術的に不可能」(AFP通信)
首相は10日,野党議員からの公開質問状に対する回答の中で,米国に向けて発射され日本上空を通過するミサイルを打ち落とすことは,たとえ法的に可能であっても,技術的に不可能だと述べた.
〔略〕
【珍説】
有名無実の事前協議 パトリオット嘉手納配備
協議対象の「装備の重要な変更」とは「核弾頭や中・長距離ミサイルの持ち込みや,それによる基地建設」というのが政府の見解.
PAC3は「核や中・長距離ミサイルとは性質は異なり,迎撃ミサイルであり,防御的な武器.事前協議の対象とはなり得ない」(外務省)との立場だ.
しかし軍縮問題や安全保障に詳しい沖縄大学の前田哲男客員教授は
「そもそも中距離ミサイルの定義が必ずしも一定していない.PAC3が中距離ミサイルに当たるのか.基地の建設にも該当するわけだが,この2つの要件についてきちんとした議論をしなければならない」
と政府判断のあいまいさを指摘する.
嘉手納のPAC3に前田教授は
「ハワイに向かうミサイルを撃ちにいくのが役割」
と説明.その場合
「わが国から起こされる戦闘作戦行為になる可能性が高い」
と問題点を指摘した上で,
「米原子力空母ジョージワシントンの母港化も『配置の変更』に当たるが,うやむやのうちに行われている.事前協議制度は実質的には自壊しつつある」
と断じた.
2006/7/10 琉球新報
【事実】
・・・相変わらず問題外だよこの人.>前田
>そもそも中距離ミサイルの定義が必ずしも一定していない.
この場合は,中距離弾道弾などの中射程の攻撃用ミサイルを指し,地対空ミサイル(防御兵器)であるPAC3はそもそも関係ありません.
>PAC3が中距離ミサイルに当たるのか.
いいえ,射程20km程のPAC3は地対空ミサイルとしても短距離ミサイルに該当します.
>嘉手納のPAC3に前田教授は「ハワイに向かうミサイルを撃ちにいくのが役割」と説明.
それはひょっとしてギャグで言ってるのか?
PAC3の射程としてミッドコース迎撃は物理的に不可能だし,そもそも北朝鮮からハワイ目掛けて撃ったら北海道上空を通る筈じゃ・・・グアムにしても広島県上空経由だし・・・地理的にもまるで沖縄は関係無い筈.
ネタとしても楽しめないです,この人は.
【珍説】
米向けミサイル警戒レーダー 米,日本に追加配備打診
北朝鮮による7月のミサイル連続発射や10月の核実験を受け,米軍や国防総省が,米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)迎撃のための早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」を日本へ追加配備したいとの意向を,防衛庁に伝えてきていることが分かった.
同レーダーは5月の米軍再編の最終合意に基づき航空自衛隊車力(しゃりき)分屯基地(青森県)に配備されているが,北朝鮮のミサイルの監視をさらに強化したいという米側の危機感の表れとみられる.
防衛庁などでは受け入れの可否を検討している.
〔略〕
嘉手納基地などを狙った弾道ミサイルのコースを想定した場合,「九州か中国地方の日本海側の自衛隊基地」への配備が有力視されている.
【事実】
>九州か中国地方の日本海側の自衛隊基地」への配備
それって既に「米向け」とか「米本土向け」ではないわけですが・・・記事タイトルや冒頭での説明と食い違うことに,気付いていないのでしょうか.断言口調で書いてたというのに.
私は以前,
「Xバンドレーダーの探知距離」
http://obiekt.seesaa.net/article/14789063.html
や「弾道ミサイルと大圏コース」
http://obiekt.seesaa.net/article/15231732.html
で述べた通り,Xバンドレーダー・FBX-Tでは能力的にも配置的にも米本土防衛用ではなく,青森の車力に配備するのであればハワイ防衛用と日本防衛用であると指摘しました.
もし九州ないし中国地方に配備するなら,グアム防衛,沖縄防衛,日本本土防衛用であると考えられます.
特に今回話題となっている,追加配備されるかもしれない2基目のFBX-Tレーダーは,日本の南西方面に配置されるわけで,何処をどう見ても米本土防衛用とは解釈できません.
だから今回の朝日新聞の記事の書き方は読者を誤解させかねず,全く感心できません.
これは記者がXバンドレーダーについてよく理解していない(FBX-Tと他の大型Xバンドレーダーとを混同している可能性がある)からだと思います.
例えば朝鮮日報も今回の朝日新聞の記事を引用する形で記事を書いていますが,海上移動型シーベースドタイプと車載移動式FBX-Tを混同している様子が見て取れます.
確かにどちらも移動式ですが,能力的に桁違いの開きがあります.
もしシーベースドタイプだったら米本土防衛用としても良かったのですが・・・.
【珍説】
7月の北朝鮮のミサイル発射の際,車力のレーダーは米本土を狙うミサイルの探知・追尾のため監視エリアを上方に設定.このため,
いずれも高度が低かった7発のミサイルを1発も捕捉できず,日本側から
「米側が監視しているエリアと日本が監視してほしいエリアは一致していない」
との声が上がっていた.
【事実】
テポドン2は長距離ミサイルなのだから,これが発射されそうだと情報が得られたら上方を見据えるのは当たり前のことです.
行き先がアメリカでなくともレーダーパネルは上方を見据えます.
そもそも1998年のテポドン1の実験の際に,日本列島を飛び越えていってしまった事を忘れてしまったのでしょうか?
テポドン2もあの時と同様のコースを飛んでいった場合,青森県の車力はまさに飛行ルートの直下であり,ドンピシャだったのですが・・・
結果的にテポドン2は打ち上げに失敗,近距離で墜落するだなんて予想外でしたし,
更には短距離弾道弾も同時に7発が発射されるという事態も,誰も予測できなかった筈です.
これらが捕捉出来ていなかったとしても仕方がない(水平線の陰に隠れて死角になってしまう)ですし,ましてや「アメリカ向けの軌道を警戒していたから捕捉出来なかった」という説明は的外れです.
◆◆◆専守防衛関連
【質問】
ミサイル迎撃は,仮に日本領空に入ってなくて公海上であれば問題ないと思いますが,北朝鮮も含めて他国の領空内だとすれば,集団的自衛権以前に専守防衛から外れませんか?
【回答】
常識のある国は(かつてのソ連でさえ),弾道弾実験をする際は落下点の海域の危険範囲を告示します.
これをしないで,近隣国の方角に向けて弾道弾を発射しようとすれば,それだけで反撃の対象たりえます.これは銃口を相手に向けることに相当するからです.
これは西部劇の決闘シーンと同じで,拳銃を抜けば殺意ありとみなされますし,現代ではFCレーダー(目標に狙いを付けるレーダー)の電波を向けるだけで狙いを付けたとみなされて撃墜されても文句が言えません.
その意味で,前回の北鮮のミサイル発射は我が国が完全に舐められている何よりの証拠ですし,あの時に先手を打って,我が国が北鮮ミサイル基地を攻撃していたとしても,世界の大勢は正当防衛の大義名分を認めただろうと考えられます.
【質問】
まさかとは思いますが,一発食らってからでないと反撃しないとかって考える防衛庁内局とか外務省の役人,閣僚はいませんかね?
【回答】
そういうアホは,さすがに最近は少なくなったのではないでしょうか.(化石のような社民党などにはいるかも知れませんが……)
但し,反撃下令時に遅疑逡巡してタイミングが遅れる可能性は大有りですね.
【質問】
「これは人工衛星の打ち上げだ」と言い張られれば,ミサイル迎撃はできないの?
【回答】
仮に本当に宇宙開発用のロケットであったとしても,事前に当事国の漁民と周辺住民,および周辺国へのコンセンサスをとらないまま打ち上げれば,迎撃されても文句は言えない.
衛星打ち上げの場合,周辺諸国に対して打ち上げの事前通告はもちろんのことだが,ブースターなどの落下位置に他国がある場合,原則として事故等で他国に被害を与える危険性があるので避けるのが普通だ.
例えばイスラエルは敢えて不利を承知で西側の地中海側(地球の自転と反対方向)に打ち上げざるを得ない等,神経を使っている.
また,韓国も東に打つのが衛星打ち上げにとって極めて理想的なのにも関わらず,日本を横切るため,現在建設を進めている宇宙センターは日本列島を横断しないよう,南方向に打ち上げる予定にしている.
だから,例え衛星打ち上げだとしても,諸外国はブースト段階で他国を横切るような傍若無人な打ち上げは先ずしない.
領土的にややこしい位置にあるヨーロッパも,海外植民地領で打ち上げているしな.(まあ赤道に近くてロケット打ち上げに適している,という点もあるが・・・・・)
そんな訳で例え衛星打ち上げであっても,日本列島を横断するような場合,それだけで日本は北朝鮮に対し国際的な非難を上げるだけの正当性を持つ,といえるだろうな.

【質問】
よく批判される「1発だけなら誤射かもしれない」というのが,あそこまで批判される理由が分かりません。
明らかに自国に対するミサイル攻撃が行われてきたなら別ですが、1発ミサイルが飛んできて、それ以後何もないようでしたら、軍事的に報復するより、政治的に相手国を追い詰めていった方が、ずっと効率的だと思うのですが・・・。
たとえ事故を装った挑発だとしても、そこで軍事的に報復したら、それこそ相手の思う壺なのでは・・・?
もちろんその「事故」で発射されたミサイルに核弾頭でもついていた日には,壮烈な損害が出るでしょうけれど、もしそれで国家機能が失われるとしたら、たった1発の核ミサイルで国家機能が失われるようなバックアップ体制の無さの方こそが問題だと思うのですけれど・・・。
「何がなんで即座に軍事的報復」というのは、上策とは思えないのですが・・・。
【回答】
一言でいうと「それを許容すると舐められるから」
「1発だけなら誤射かもしれない」
と言う発言は、とどのつまり「政治的に相手国を追い詰めていく」ことさえも放棄して居ると解釈して相応な訳です。
即座に最大限の軍事的手段で報復するわけではありません。
おっしゃるとおり、冷静に、タイミングを失せず対応するべきです。
批判されているのは、上記の考えが誰でも分かるような話なのに,わざわざ不自然な融和・譲歩主義を表しているからです。
誤射であっても問題なのに、誤射なら大丈夫とするのは,空気読めというかマヌケというか。
即時報復されるかもしれない、という可能性が核抑止の基本です。
一発目で報復されないとわかってたら、最大限の「一撃目」を使おうとするかもしれません。
即時報復という選択肢を持たないと高々と宣言しちゃうのはマヌケです。
なお,アメリカでさえワシントンに融合弾頭が落ちれば国家(機能)中枢は吹き飛びます。
自国領土から弾道ミサイル命中させようが、沿岸部10kmまで近づいて艦砲射撃しようが
「明確な攻撃意思を持って攻撃した」
とみなされると小官は解釈しますが。
こーゆーのはね、本屋に
「万引きはただちに警察に通報します」
とか書いてあるのと同じ。実際にはやらないかもしれないが、事前に
「1冊くらいなら出来心ということで叱るだけで済ませますよ」
なんて言っていたら、万引きを誘発するようなものだということが分かるだろう。
【珍説】
「ある意味で,彼の残りの人生は,贖罪(しょくざい)のようなものだった」
第二次世界大戦中, 米国の原爆開発計画に加わった物理学者ウィリアム・シャークリフさんが先月,97歳で死去した際,
息子のアーサーさんが述べた.
「広島と長崎への原爆投下の後,彼はそれを自分が支援してしまったことに,ほとんどぞっとするほどの恐ろしさを感じていた」(ニューヨーク・タイムズ紙).
あのアインシュタインは,ルーズベルト米大統領に対して原爆開発を促す手紙に署名したことを,
後に深く悔やんだ.
シャークリフさんは技術情報グループ長などを務めた.
実際に開発に携わった人が抱いただろう「取り返しがつかないことをした」という悔恨がうかがえる.
シャークリフさんは,80年代にレーガン政権が掲げた戦略防衛構想(SDI,スター・ウォーズ計画)に反対していた.敵から飛来するミサイルを迎撃する構想だ.
その現代版とも言えるミサイル防衛(MD)システムの前倒しの配備を,防衛庁や在日米軍が検討しているという.
北朝鮮のミサイル発射がきっかけだが,有効性だけでなく,憲法が禁じる集団的自衛権の行使との絡みなど課題も多い.
確かにミサイル発射は脅威ではある.「たたかれる前にたたけ」といった思いもあるだろう.
しかし「必ずたたかれる」と,誰がどう判断するのかすら不明だ.専守防衛という戦後日本の基本姿勢が崩れる恐れもある.
戦争は,自衛の名目で繰り返されてきた.脅威に憤るあまり国の針路をあやまっては,それこそ取り返しがつかない.
asahi.com,2006/07/12
(既にリンク切れ)
【事実】
MDは「たたかれる前にたたけ」といった用途に使うことは全くできませんので,安心してください.
ゆえに,「自衛の名目で」戦争を繰り返すために使うことも当然できません.
シャークリフがどのような理由でSDIに反対したのか,このコラムでは述べられていませんが,彼がSDIを原爆投下と同一視したのなら,シャークリフの見識を疑わざるをえません.SDIは原爆が投下されないように物理的に阻止しようというものだったのですから.
もし同一視していないのなら,そもそも原爆投下とSDI,そしてMDは,全くベクトルの違う話ですので,同じ人物の行為だからといって,同列に並べて論じるのは不適当です.
例えば,ビタミンBに関する森鴎外の言動を引き合いに出して,彼の文学作品を論じても無意味なのと同じことです.
【質問】
もし北韓がMDを持ったら,これは日本にとっては脅威になりませんか?
【回答】
いや,全然脅威ではありません.
純然たる防衛兵器のどこが脅威になるんですかね?
逆に,そうすれば北朝鮮は弾道ミサイルに回る予算が減るので,日本としてはありがたい.
というか日本は,北朝鮮に対しての弾道ミサイル持ってませんし.