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東亜FAQ目次


 【link】

「Lockheed Martin」◆(2013/04/12) PAC-3 Missile Intercepts and Destroys Tactical Ballistic Missile in New Test
 4月12日,PAC3の迎撃実験を実施,成功

「Lockheed Martin」◆(2013/05/16) Lockheed Martin's Second Generation Aegis Ballistic Missile Defense System Successfully Intercepts Ballistic Missile Target
「Missile Defense Agency」◆(2013/05/16)  Aegis Ballistic Missile Defense System Completes Successful Intercept Flight Test
「You Tube」◆(2013/05/16) 2013 Aegis FTM-19
16日にハワイ沖でSM-3ブロック1Bの迎撃実験に成功
「Y!ニュース」◆(2013/05/17) SM3ブロック1Bの迎撃実験に成功(JSF)
これでイージス弾道ミサイル防衛SM-3ブロック1Bの迎撃実験は3連続成功.

「Togetter」◆(2011/01/06)MDの命中率について

「週刊オブイェクト」◆(2013/04/21) ロフテッド軌道のムスダンでも迎撃可能

「週刊オブイェクト」◆(2013/05/29) SM-3ブロック1B迎撃実験FTM-19「星のヘカテー」PV動画

「ワールド&インテリジェンス」◆(2013/04/12) ミサイル防衛は「誘導」システム


 【質問】
 ミサイル防衛システムって迎撃率何%ですか?

 【回答】
 100%(条件付きメーカー主張値)〜0%(発射もできずに終わった)までいろいろ.
 文字通りシステムなので,広範囲のパラメーターが関与し,飛んでくるミサイルの性能,タイミングがわかってもなんとも言えません.
 ただ,現在就役しているという条件付き,私のいい加減な雰囲気判定で言えば,射程500km〜1000km程度のしょぼいミサイル相手で,攻撃を予測して配備しているという条件付きで10〜30%程度の迎撃率でしょう.
 つまり全然安心できないものです.
 ただ,持ってるだけで国民は安心し,つまり敵のミサイルの政治的効果は薄れ,しかも相手にとっても,勝負をかけて撃ったミサイルがスカになる可能性がけっこうあるとなると,軍事的には大きな存在意義が生まれます.

 なお,初期の報道も,開発初期段階に付き物であるマイナー・トラブルを針小棒大に報道した物です.

 最新の報道では,「海上発射の迎撃ミサイルでは7回の実験中,6回迎撃成功」だそうですが,いわゆる「ハリウッド効果」も考えねばなりません.
 以下,報道より.

――――――
米MDシステム,イージス艦発射ミサイルで撃墜に成功

 米国のミサイル防衛(MD)システムの研究,開発に当たっている国防総省のミサイル防衛局(MDA)は17日,イージス艦から発射した海上配備型の迎撃ミサイルSM3を使い,短中距離の模擬弾道ミサイルから分離した弾頭を撃墜するテストに初めて成功したと発表した.
 同システムは,北朝鮮から日本,中国から台湾などをねらった中距離弾道ミサイル(IRBM)の迎撃を想定したもので,日本政府が07年度からの初期配備を目指している.
 MDをめぐっては,地上発射の迎撃ミサイルでは迎撃の失敗が相次いでいるが,海上発射の迎撃ミサイルでは02年以来7回の実験中,6回目の迎撃成功となる.
 MDAによると,実験は米海軍と協力してハワイで実施.カウアイ島から模擬弾道ミサイルを発射.4分後に真珠湾に所属するイージス艦からSM3を発射し,6分後,高度約160キロの宇宙空間を飛行中の弾頭を撃墜した.従来の実験では,スカッド型の弾道ミサイルの弾頭とブースターロケットを分離前に迎撃していたが,今回は,分離後の弾頭の撃墜に成功したという.

――――――朝日新聞,2005/11/18
――――――
 分離したミサイル弾頭の迎撃は,推進ロケット部分との判別が必要になるため,より高い精度が要求される.

――――――日経新聞,2005/11/18
――――――
 実験は米東部時間の同日午後行われ,ハワイ・カウアイ島から模擬弾道ミサイルを発射,4分後に米海軍のイージス艦レークエリーがSM3を発射した.
 その6分後,同島の北西約600キロの上空でSM3が弾頭の迎撃に成功したという.
 目標となった模擬弾道ミサイルは北朝鮮の「ノドン」と同様,中距離弾道ミサイルが使われた.
 〔略〕
 これまではいずれも弾道ミサイル本体と弾頭が分離しない状態での実験だったとしている.

――――――共同通信,2005/11/18
――――――
 SM3は発射6分後に,ハワイ北西沖上空約160キロの宇宙空間で,北朝鮮の「ノドン」などの中距離弾道ミサイルを想定した目標の迎撃に成功した.

――――――読売新聞,2005/11/18

 ちなみにSM-3の最新の実験状況ですが,9回中7回成功ということになっております.

 最新の実験は06年12月7日に行われたもので,
「弾道ミサイルに向けてSM-3を,航空機に向けてSM-2を,一発ずつほぼ同時に発射して両方とも迎撃する」
という,さらに難度の上がったものでした.
 実験に参加した各イージス艦は目標を捉え,追尾するところまでは成功したのですが,システムエラーで一発目が発射できず,二発目も発射中止となり,迎撃失敗という結果に終わりました.
http://www.mda.mil/mdalink/pdf/06fyi0090.pdf
参照.

 また,ちょうど今日2007年01月27日,THAADの迎撃実験成功の発表がされましたのでご報告.

http://www.mda.mil/mdalink/pdf/07news0023.pdf
以下抄訳です.

――――――
 ミサイル防衛局局長のオベリング空軍中将は,予定されていたTHAADの迎撃実験が,ハワイ標準時で1月26日午後7時20分に,成功裏に実施されたと発表した.
 この実験は,大気圏最上層において,弾頭が分離しないスカッドに模した弾道ミサイルを迎撃するものだった.
――――――

唯野 in 「軍事板常見問題 mixi支隊」


+

 【珍説】
 日本が導入方針を固めたMDでは,実はノドンを撃ち落とせないそうだ.何発も撃ち込まれたら全部撃墜できないというのではなく,ノドンの高度が高過ぎて一発すら撃ち落とせない.
 昔,ゼロ戦がB29を撃墜できなかったのと同じ.
 どうなってるんだ,この国は?

 週刊エコノミスト(4/13),「日本のミサイル防衛システムは「ノドン」に届かない 軍事問題研究会・桜井宏之」によれば,この論文を掲載するにあたって,エコノミスト誌は防衛庁に取材をしたが,防衛庁側の態度から判断すると,どうも本当らしい.
 要は,アメちゃんは,心理的,財政的に日本が核を持てないようにしたいわけだ.
 ついでに,かつて自国内で禁止してだぶついた非加熱製剤を,「日本人ならエイズ感染してもかまわん」とばかりに日本に政治的圧力をかけて輸入させたのと同じく,スクラップと化しつつある欠陥商品を日本に押し付けて在庫整理したいのさ.

http://www.zasshi.com/ZASSHI_SOKUHOU/last1/data/syuukaneconomist.html

 【事実】
 まだ実戦配備さえされていない代物なのに,「在庫整理」って表現はおかしいと思わんのかね.

 GAOが言うように,配備を急ぐあまり不透明な部分が多すぎたり,日本としては他の正面装備の整備や細々とした「必要経費」を削ってまで急いで導入すべき代物であるかどーか,ちゃんと議論が尽くされていないのは事実ではあるけどさ.

 それに,軍事問題研究会は別に軍事のプロの集団じゃない.軍オタが高じた軍事評論家モドキの集団.

 IGS(情報収集衛星)にまつわるゴタゴタもそうだけど,テポドン騒ぎ(正体は衛星打ち上げ失敗)ごときで日本の宇宙開発および防衛予算執行をこれだけグチャグチャにされちゃったってのは皮肉だよなー.

 なお,「軍事問題研究会」は別に軍事のプロの集団じゃない.軍オタが高じた軍事評論家モドキの集団.

(軍事報道を考えるスレッド in マスコミ板)

 記事を読んだが,なかなか豪快な理論でした.以下要約.

 現在の実験段階におけるSM-3の迎撃高度は137kmであるが,これはSM-3の射程上の限界によるため.それ以上の高度になると速度が低下し,キネクティック弾頭としての効果が期待できないのではないか.

 同じVLSを使う以上,迎撃ミサイル自体をこれ以上大型化することは難しい.新しい高効率の燃料でも開発されない限り,射程を延ばすことはできない.

 こんな感じ.ノドンの運動エネルギーは無視ですか,とか21"スタンダードをご存知無いですか,とか突込みどころは満載です.

(軍事板)


 【小林主体思想】(別名:マルチ・スタンダード)

 アメリカの弾道ミサイル迎撃実験またも失敗,これで3回連続の失敗.
 日本政府は「失敗したのは大陸弾道ミサイル〔原文ママ〕の迎撃で,日本が配備するものと違う」なんて言ってるが,長距離でも短距離でも迎撃の原理は同じ.
 しかも今回の実験は発射すらできなかったという.
 こんなもんに8000億円も払わにゃ日本は守れんのか?
 恐怖感を煽るだけ煽って高価なインチキ商品買わせるのって,霊感商法などの詐欺の典型的手段じゃないの?

小林よしのりアシスタント in 『SAPIO』 2005/3/9号,p.65

 【事実】
 命中率の問題については
 【質問】 ミサイル防衛システムって迎撃率何%ですか?
を,
>長距離でも短距離でも迎撃の原理は同じ
かどうかについては,
 【質問】 MDの現在の主な開発状況(迎撃段階別)を教えてください.
を,
>恐怖感を煽るだけ煽って
いるかどうかについては,
 【珍説】 「北のミサイルの被害は最大数千人.国家として耐えられない被害ではない」???
を,それぞれ参照されたし.

 なお,余談ですが,

> 恐怖感を煽るだけ煽って高価なインチキ商品買わせるのって,
>霊感商法などの詐欺の典型的手段じゃないの?

 反米憎悪を煽るだけ煽ってゴミ本を買わせている漫画家もいますね.


 【質問】
 MDは「やらせ実験」であって,レーダーが探知しやすいように破壊目標の弾頭にマーカーがついていた,と聞きましたが,情報自体がガセですか?

 【回答】
 その話は,2001年7月のGBI実験の話.
 しかもテスト用標的のミニットマンICBMの位置確認用.
 GBIのKV自身は,自立した赤外線追尾なんで,目標に位置確認用マーカー積んでても,最終段階の誘導には実はあまり関係ない.
 もちろん初期目標捕捉が簡単になるのは事実だから,楽な条件でやったのは事実.

 で,SM-3の実験には積んでないし,最近のGBIの実験にも積んでない.

 古い情報や,MDには何種類もあるということを理解してないと,こういう誤解を招く.

Posted by 名無しT72神信者 at 2006年12月24日 01:37:29

「週刊オブイェクト」コメント欄,2006年12月10日付
青文字:加筆改修部分


 【珍説】
 〔MDは〕実用レベルに近くなってはいるが,科学的検証が不足している.

タケル in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 何処まで検証すれば済むのですか?

 PAC-3の迎撃率については国会の質疑応答にて以下のようなやり取りがなされています.
 平成17年04月01日議事録ですので,当然,データはその当時のものです.

 米国での試験結果について申し上げます.
 SM3は,七回中六回迎撃に成功いたしております.
 PAC3は,十二回中十回迎撃に成功しているという実績がございます.

 いったい,何処までの試験を行えば「科学的検証」といえるのですか?
 これまでの試験は十分「科学的」なんですが.

ゆきかぜまる in mixi

 日本に投下する前にアメリカは核実験を「2回」して科学的に検証しましたし,北朝鮮はテポドン,ノドンの実験をそれぞれ「1回」「2回」して科学的に検証しました.
 それだけの実験でも,効果的に使えますし,何より相手国には非常に大きいプレッシャーになります.
 SM3は8回,PAC3は12回・・・回数的には十分検証されたと言えるでしょう.
 そもそも実験回数が多いのは,「実験が不成功」しているからではなくて,「SM3はグレードアップする」から実験が多いんです.
 また,対象になるミサイルも多いし・・・.
(短距離弾道ミサイル,中距離弾道ミサイル,大陸間弾道ミサイル)
 そして北朝鮮からすればそれだけで十分,ミサイル発射を踏みとどまるプレッシャーになり得ます.

葉月 in mixi

▼ それにもし米軍の実験が完全なでまかせであったとしたら,それなりの偵察衛星網を持つロシアとヨーロッパが黙っていませんが?

ぉ拓 in mixi


 【珍説】
北海道新聞の解説記事
http://www5.hokkaido-np.co.jp/motto/20050813/

 ここにも,
「政府はSM3は七回中六回,PAC3は十二回中十回成功したという米国の実験結果を公表した」

と書いています.

 そこで,マヌケな質問なんですけど……

SM3は七回中六回  →6÷7=0.857(86%)
PAC3は十二回中十回→10÷12=0.833(83%)

って,いくらなんでもこんな計算じゃあないですよね〜.

 〔略〕
 今まで議論していたのって,実験に成功した回数÷実験の回数,なんですか!
 実験って……最初のMD実験をやって失敗したら,次は技術を上げて失敗しないようにして半年後か何かにまた実験してるんですよね.
 それを単純に,実験の回数で割り算して,MDでのミサイル迎撃の「成功率」って言ってるんですか???
 いや,まさかねぇ…….

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=8286788&comm_id=896211&page=all
の106:で,JSFさんが,

>SM3の通算迎撃実験成功率は87.5%です.

それってもしかして,上記の
SM3は七回中六回  →6÷7=0.857
の間違い???

それを元にして,
62:で,Cpt.higeさんが

仮に3発撃った場合の撃破率は以下の計算でわかります.

1×0.875=0.875(撃ち漏らしは0.125)
0.125×0.875=0.109(この時点でのうち漏らしは0.125−0.109=0.016)
0.016×0.875=0.014

最終的な撃ち漏らしは0.016−0.014=0.002
すなわち0.2%程度になります.
つまり迎撃成功率99.8%.
コレは十分高い数値だと思いますが?

と書いた.

 ……そんな事は無いですよね.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 北海道新聞のあとに1回成功していますが.
 すなわち7/8=0.875.

>実験って……最初のMD実験をやって失敗したら,次は技術を上げて失敗しないようにして半年後か何かにまた実験してるんですよね.

 普通そうですが.
 成功した場合も細かな不具合が出るから,それを修正してより完全な状態を目指す.

 妙な質問をしますが,工学系の勉強をされたことは無いですよね?
 工学系では当たり前のことなんですが.軍事民間の別無く.

Cpt.hige in mixi

 えー,バグフィックスやエラーの排除をして実施し直す実験が,具の骨頂だとおっしゃるなら…そりゃ…ちょっと…ねぇ….

 見習いwebプログラマやってるのが嫌んなってきたよ,俺…orz

 と言いますか,人間は『絶対完璧』など達成出来るはずも無いので,設計図通りに作ったとしても最初から上手くいくものなんて無いですよ,なかなか.
 てか,設計図通りに事が運んだら,一体どれだけの技術者や設計屋の仕事が楽になる事か…('A`)
 シミュレータ内で導き出された理論通りに制御プログラム組んだって,現実空間がシミュレータ内と全く同じに振る舞うはずなんてないんですから,制御系プログラムにしろ,それが動かすモノにしろ,現実空間でRunさせるのが一番良いバグ検出方法な訳で.
 それを修正しても,またバグや不具合は出てくるもので.
 それを潰していく事に実験の意義がある訳ですが.

ぉ拓 in mixi

 【珍説】
 皆さんは,

実験での成功回数÷実験した回数

 これを「迎撃できる確率」として主張されているわけですね.
 とんでもないです!

 本体コミュニティでも紹介しましたが,

MDの傘は日本をノドンから守れるのか
------------------------------------------------------ここから引用----
もちろん,MDがまるっきり信用できないわけでもない.6月23日にハワイ沖で行われたSM3の迎撃実験では,参加した米海軍のイージス巡洋艦シャイローに標的の発射時刻は知らされず,シャイローは早期警戒衛星の発射情報を受けてから自らのレーダーで標的を捕捉,撃墜しており,実戦での使用に耐えうることを証明した.
-------------------------------------------------------引用ここまで---

 この記事の記述を信用すると,今年6月23日の実験以前の実験では,
「標的の発射時刻を知らせておいてから」
しかも
「自らのレーダーで標的を捕捉できていなかった」
事になります.

 〔略〕

 「8回程度の実験で成功した確率」=「実際に迎撃できる確率」という主張がおかしい事は小学生でもわかります.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
>「8回程度の実験で成功した確率」=「実際に迎撃できる確率」
 誰が,何処でそんな主張をしたんですか?
 印象操作もいい加減になさいな.

ゆきかぜまる in mixi

>「8回程度の実験で成功した確率」=「実際に迎撃できる確率」

 俺そんな事一つも書いてませんが.「期待出来る迎撃率(脅威トピ)」や,「最大87.5%(本トピ)」とは書きましたが.
 あ,そういえば以前に「10/12,すなわち82%前後の命中率を確保」云々と書いておりますが,あれは間違いです.すいません.
 「82%前後の命中率を期待出来る」云々とすべきでした.

ぉ拓 in mixi

 理論値とか確率論とか知ってます?

 それと,もうひとつ

>この記事の記述を信用すると,今年6月23日の実験以前の実験では,
>「標的の発射時刻を知らせておいてから」
>しかも
>「自らのレーダーで標的を捕捉できていなかった」
>事になります

 どこをどう読み取ったらそうなるんですか.
 つかね,今まで七回成功してるんですからね,そのうちの六回はレーダーに標的を補足せずに迎撃でもしたと?

竹輪 in mixi

 あのー,実験の規模の大きさや趣旨とかは理解してますか?
 後,SM3の性能は,当然把握していますよね?
 国際関係,外交は無視ですか.
 SM3が,まさかこの実験で使われたタイプ「だけ」とは,考えてませんよね?
 実戦の際の米軍の敵基地攻撃は無視ですか?

 さて,SM3の実験数8回が少ないのか,それとも信頼に足る回数なのか・・・何と比較しているのか分からないので私にはよく分かりません.
 ただ,ここで比較事例として考えられるものはあります.

>日本に落とす前の核実験orテポドン,ノドンの発射実験

さて,何回あったでしょう.そして実戦ではどうだったでしょう?

葉月 in mixi

 あー.だれかあつこばさんに「レーダー覆域」と「地球の曲率」の関係を教えてあげて下さい.

 水平線より向こうに行くと船が見えなくなるのは,古代ローマ人に比べればよほど蛮人であったコロンブスですら知っていた訳ですが,要するにそういうことです.
 車力のXバンドレーダーが米国から見て「前進配置」だったり,偵察機飛ばしてんのも同じ事です.

>本当にそんな確率で

 仮にSM-3ブロック1や,ペトリオットPAC-3の実戦での命中率が半分の43%/41%だとして,単一の目標にそれぞれ一発しか発射しできなかったとしても,命中率は82%ですね.
 むしろ命中率が下がる要因と,その影響によってどれだけ命中率が下がるか,ある程度示して頂きたいのですが.

ぉ拓 in mixi

 そもそも兵器なんて,最初はみんなカタログデータで買うんだよ…

腹黒紳士 in mixi

 命中率は「学説」でも「定説」でもありません.【カタログ性能値】です.
 である以上,8回実験7回成功は命中率として十分根拠になります.

Cpt.hige in mixi

 これまでの話を総合すると,あつこば氏の主張は下記ですか?
「コンバットプルーフされた兵器以外は導入するな」
と.

 そういうことなら,湾岸戦争のパトリオットは迎撃率4割から7割との発表がありました.
 MDやめてPAC-2大量配備しろと言うことでしょうか.

ゆきかぜまる in mixi

 ペトリオットもM1戦車も戦闘処女でしたからねぇ>湾岸
 むしろ初の実戦で,想定していなかった目標に対する迎撃率4割以上のペトリオットのほうが珍しいと思うのですが.
 大体外れた「6割」にしたところで,その何割かは「目標が破壊されていなければ当たっていた」モノも含まれるわけですが,それについての「当たった確率」が計算出来ないもんだから,「ハズレはハズレだからハズレ」として計上されておるだけですし.

ぉ拓 in mixi


 【珍説】
 〔PAC3の命中率について〕アメリカ発表の撃墜率をそのまま信じるのは危険です.
 検証可能な信頼のおけるデータがなく,成功・失敗の母数も限られている以上,命中するかしないかは両者のデータが存在する以上,とりあえず50%程度と仮定しかありません.

山田朗『教えて!山田先生-短期集中軍事講座-番外編』 in マガジン九条

 【事実】
 アメリカの発表を鵜呑みにするなと,いうのはまぁ良いとして,命中率50%という仮定が何処から出てきたのか分かりません.丁半博打と勘違いして無いですか?

週刊オブイェクト,2006年12月10日

 なお,撃墜率が信頼できるかそうでないかは,別項の記述を元に,各自自身で判断されたし.


 【珍説】
 報道を紹介するたびに「米本土防衛じゃない」という自説を繰り返すJSFさんの説に対して,そもそもその説の元になっているデータは,アメリカが公表しているもので,それを全面的に信用していいのか,
 そして,試験運用段階のXバンドレーダーの性能は試験運用である以上は今後変わったりする事は無いのかな,という疑問を感じているのです.

 そうすると,今のJSFさんの説を声高に主張する事が,それほど意味がないのではないかと思うわけです.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 結局,可能性の問題に行き着くわけですか.全く根拠もなく.

 それならば,実験の結果という根拠のある「MDが日本も守れる可能性」についても是非「肯定的評価」を考慮していただきたいのですが.根も葉もなく「欺瞞情報の可能性がある」などとしないで.

ゆきかぜまる in mixi


 【珍説】
 〔MD実験〕は,何月何日何時何分何秒,○○から何処何処に向けて,速度○○で発射する,迎撃ミサイル発射準備はいいか,という実験で何発かに一発当たっているに過ぎない.
 現実の事態では,何時何処から何発飛んでくるか分からない.

なりけん.in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
(なお,上記文章は珍説者によれば引用だそうだが,
引用元URLは示されていない)

 【事実】
その認識は間違いです.時刻を設定しない不意打ち迎撃テストは既に何回も行われています.

[quote]
http://www.cdi.org/news/missile-defense/aegis.pdf

During this scenario, the Aegis crews are put on alert, like they would be during a time of heightened hostilities, but they do not know exactly when the test target will be launched.
[/quote]

 複数発射迎撃テストも時刻隠し迎撃テストも行われています.

JSF in mixi


 【質問】
 MDに対抗して,弾道弾のエンジンの噴射時間を短縮するという案があるそうですが?

 【回答】
 ブースト時間を短縮して,DSP衛星の探知を掻い潜る効果を狙っています.
 ・・・ただ,あまり効果ないですね.
 だって,短縮した上で射程を同程度に確保しようとしたら,瞬間的な推力を上げないといけないんですが,それって熱量の増加を意味しますので,かえって発見されやすくなります.

Posted by 名無しT72神信者 at 2006年12月29日 03:58:48

「週刊オブイェクト」コメント欄,2006年12月26日付
青文字:加筆改修部分


 【質問】
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-355.html
>一つは,そのシーカーのセンシング可能な空間領域の広さ.100ものデコイまでカバーできるのか否かということ.
>もう一つは,デコイの中に弾頭が隠されてあった場合,そのシーカーはそれを識別できるのか否かということ.

 【回答】
 全て可能です.
 しかも現段階ではデコイの存在は無視してよい.
 北朝鮮のミサイルにデコイは無い.
 また,将来的にMIRV化されデコイも積んだとしても,こちらのMDも多弾頭化すればよい.

Posted by JSF at 2006年12月30日 05:28:15

「週刊オブイェクト」コメント欄,2006年12月26日付
青文字:加筆改修部分


 【質問】
http://blog.goo.ne.jp/kkk333hhh/e/20d8b6b660c77b9816a8cd3ba7638123
「怪しげな赤外線シーカー」というのは,赤外線センサー自体の原理が怪しい,といっているのではなくて,弾頭を迎撃するうえでの働きの上でのことを言っています.
 〔略〕
ブースト段階後,放出された弾頭に,どれだけの温度があるのでしょうか.

 【回答】
 大気圏離脱中に断熱圧縮で弾頭は過熱される.
 マッハ5を超えた場合,数百度に達する.
 また,核弾頭の場合は核物質自体が熱を持っている.
 かのB-29エノラ・ゲイ号は,核爆弾から発する熱で暖房が要らなかったそうだ.

Posted by 名無しT72神信者 at 2006年12月28日 03:37:27

「週刊オブイェクト」コメント欄,2006年12月26日付
青文字:加筆改修部分


 【質問】
http://blog.goo.ne.jp/kkk333hhh/e/20d8b6b660c77b9816a8cd3ba7638123
宇宙空間は真空であるため,なおのことデコイのアルミには温度はつたわりにくく,弾頭とアルミ(デコイ)の空隙に,断熱材でも入れれば,外から見た,弾頭が入ったアルミ製のデコイは,いったいいかほどの赤外線を放出するというのでしょうか.

 【回答】
 バルーン・デコイの意味を理解していないのか.
 バルーンとは風船ですよ.
 バルーンの中は展開用のガスで充満されています.
 真空じゃありません.
 真空だと形状を維持できません.

Posted by 名無しT72神信者 at 2006年12月28日 03:37:27

「週刊オブイェクト」コメント欄,2006年12月26日付
青文字:加筆改修部分

 本物の弾頭は再突入のために耐熱,対衝撃に強い材質を使うが,デコイは展開しなければならないので柔らかい材質でなければならない.
 さらにデコイは当然,質量も違うということで熱容量,熱伝導率が全く違ってくる.
 これらが違えば,赤外線放射パターンが異なる.

 ちなみに人工衛星から撮影した多波長赤外線画像から,鉱物の赤外線放出パターンの違いを使って,鉱物資源を探すという手法は,すでに確立されている.

Posted by 名無しT72神信者 at 2006年12月28日 09:09:38

「週刊オブイェクト」コメント欄,2006年12月26日付
青文字:加筆改修部分


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