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◆◆◆チベット暴動2008
<◆◆戦史
<◆チベット 目次
<中央アジアFAQ目次
豪の政治漫画:トーチング・チベット(By Peter
Lewis - Australia)
「dias」◆(2010/05/26)Lhasa Court Sentences
Sonam Tsering to Death
>2008年3月の騒乱に関与したとしてチベット人1人に死刑判決
●春節抗議運動 2012
asahi_kokusai in twitter(2012/01/25)中国四川省で,チベット族住民と政府の衝突が激化している模様です.
外部からのアクセスが厳しく制限されており,実態がなかなか伝わってこないのですが,大きなデモが相次いで,治安当局による発砲で死者が複数出ている模様です.
http://t.asahi.com/5ck4
「KINBRICKS NOW」■(2013/04/23) 突然解放された僧侶,拷問のため衰弱=罪状も理由もわからずに“行方不明”にされた僧侶作家(tonbani)
「KINBRICKS NOW」■(2013/04/27) 6歳のパンチェン・ラマが連れ去られて18年……チベット人の解放求める声やまず(tonbani)
kinbricksnow in twitter(2012/01/25)
スイス人のジャーナリストからのメール
「焼身は悲劇的ではあるが,世界の共感を呼ぶものではない.効果的とはいえない.
ただちに止めさせるよう,ダライ・ラマ法王はもっと強いメッセージを発するべきではないか」
「Livedoor News」◆(2013/04/26) チベット族の僧侶2人,また抗議の焼身自殺…中国国内で焼身自殺を図ったチベット族,117人に達する
(キャッシュ)
「Togetter」◆(2012/01/30)自由報道協会賞授賞式にて日隅氏「チベットの高僧のように(焼身)自殺をして名前を上げる(場内笑い)」→在日チベット人激怒
>ダライ・ラマ法王日本代表部から,自由報道協会へ抗議したそうですが,今のところ公式な回答はないそうです.
「VOR」◆(2012/02/13)中国チベット族自治州では18歳の女性僧侶の抗議の焼身自殺
>チベット族の人権団体「自由チベット」は,中国のチベット族自治州で18歳の女性僧侶が中国政府への抗議として焼身自殺を図った,と伝える.
>一命は取り留めたとしている.
>焼身自殺を図ったのはこの1年で22人目で,中国メディアは焼身自殺の報道を否定してきたが新華社通信は先週,こうした行動を受けて当局が安定を維持する為の取り組みに力を入れている,と伝えており,中国共産党系英字紙である環球時報紙も,ダライ・ラマとその支持者らは年内に謀略を図る決意を固めており,当局は分離独立工作に対する戦争に備えている,と報じている.
>自由チベットなどによると中国当局はこの数週間で,非武装のデモ隊に発砲して数人を死亡,数十人を負傷させたとしており,これに対して中国メディアはチベット族に襲撃された警察が自衛の為に発砲し,少なくともデモ参加者1人が死亡したと伝えている.
「VOR」◆(2012/11/08)未成年のチベット僧3人,中国で焼身自殺
「VOR」◆(2012/11/14)ダライ・ラマ14世,日本の国会議員らにチベット訪問を呼びかける
「VOR」◆(2012/10/31)駐中国米国大使:中国の政策がチベット人をして焼身自殺に追い込む
「VOR」◆(2012/12/10)チベット少女,中国北西部で焼身自殺
「VOR」◆(2013/04/01) チベット自治区の鉱山で地すべり 17人が遺体で発見
「VOR」◆(2013/03/30) 中国チベット自治区,地すべりで閉塞の金鉱,捜索で発見者なし
「VOR」◆(2013/03/31) チベット地すべり 生存者発見は絶望的
「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/11/01)チベット 後を絶たない焼身自殺 次期指導者・習近平の父がダライ・ラマ14世から贈られた腕時計
「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/12/05)チベット族焼身自殺,11月だけで24人
「産経」◆(2013.2.22) 焼身自殺の写真,携帯に保存したチベット族男性に懲役2年 中国 (共同)
「産経」◆(2013.4.13) 土地収用にチベット族抗議 中国青海地震から3年
(キャッシュ)
「時事通信」◆(2012/01/25)チベット族に発砲,また死者=四川省で暴動,緊張高まる-中国
「時事通信」◯(2012/01/25) チベット問題に「重大な懸念」=中国副主席に提起へ−米
「人民網」◇(2012/10/29)郭毅力総隊長が武装警察チベット総隊司令官に任命
「人民網」◇(2012/11/06)ダライ訪日について日本側に厳正な申し入れ
「人民網」◇(2012/11/13)外交部:「ダライは日本右翼反中勢力と結託している」
「人民網」◇(2012/12/11)チベット族の焼身自殺の煽動を処罰するのは痛快
「ストパン」■(2013-03-10) [チベット]焼身自殺が続く国のために――3月10日という日にあたって
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2013/03/11) [橘玲の世界投資見聞録]中国・西寧で気づかされたチベット問題の根深さ
「ヒマトーク」◆(2013/03/18) 【中国】四川当局,焼身自殺のチベット族女性の夫に「原因は夫婦関係悪化」と公表を迫り拒絶の夫を拘束
【質問】
今回〔2008年3月〕のラサ暴動のきっかけは?
【回答】
インド北部ダラムサラにあるチベット亡命政府によれば,抗議行動は10日,ラサの内外で平和的なデモとして始まったが,当局が多数の武装車両を投入,群衆への発砲を始めたという.
また,一部の警察官は僧侶に変装してデモ隊の制圧に当たり,これがデモ隊をさらに挑発する格好となり警察車両の焼き打ちにつながったという.
もちろん,これはあくまで亡命チベット人の見方であることは留意されたし.
【参考ページ】
2008/03/15付,時事通信記事
▼ また,目撃証言によれば,直接のきっかけはデモの群集の中に装甲車が突っ込んだことだ,と報じられています.
[quote]
「群衆に装甲車突入」…ラサ住民
読売新聞,2008年3月16日3時9分
中国政府は暴動が発生したチベット自治区入りを事実上制限しており,暴動の詳細は明らかでない.ラサ在住者に電話して聞いた.
〔略〕
チベット族男性によると,14日の暴動のきっかけとなったのは,当局の警備車両が群衆の中に突っ込んだことだったという.
男性の同僚は同日午後3時ごろ,ジョカン寺の西にある金谷ホテル近くに展開していた装甲車4台のうち,緑色の1台が群衆に突っ込み,市民が次々に倒れるのを目撃.
軍のトラックが倒れていた100人以上を収容して,どこかへ搬送して行った.
この後,怒ったチベット族たちが漢族の店などに焼き打ちをかける騒ぎに発展したという.
[/quote]
▲
▼ 【3月17日 福島香織の北京特派員記者ブログ】では,
> もちろん,彼女〔チベット人女性〕のもたらす情報がどれほど正確か,検証するすべはない.
と前置きした上で,以下のように説明されている.
[quote]
福島「最初のデモは10日?」
彼女「10日,デプン寺で起きたデモ行進は軍(武装警察)に制圧された.
このとき発砲もあったし,死者や車でひかれた者もでた.
人数は分からないけれど.逮捕者も相当でた」.
〔略〕
福島「(暴動は)どんな風にはじまったの?」
彼女「14日,午前11時30分ごろ,ジョカン寺の近くにあるラムチ寺で,僧侶がハンガー・ストライキをはじめた.
これを軍(武装警察だろう)が阻止しようと,殴る蹴るなどの暴行のあげく発砲した.
7,8人が死んだ.
逮捕者もでた.
これをきっかけに市民に怒りが広がり,暴力的な大規模デモが起きた.
他の僧院も抗議のハンストに入った」
福島「ラムチ寺の僧侶は何人?」
彼女「70〜80人」(寺院の1割の僧侶が虐殺されたわけだ)
彼女「市民デモは北京中路あたりで軍と衝突.軍は発砲を繰り返し,銃創や圧死(おそらく軍用車両で)で,このエリアだけで死者は70〜80人は出ている.」
[/quote]
▲
▼ 少なくとも,「デモ隊に対して中国当局が何らかのアクションを起こしたのがきっかけ」という大枠では間違いはないようです.▲
【関連動画】
「YouTube」:Firestarter
【質問】
今回〔2008年3月〕のラサ暴動の動機は?
【回答】
【3月17日 福島香織の北京特派員記者ブログ】では,
> もちろん,彼女〔チベット人女性〕のもたらす情報がどれほど正確か,検証するすべはない.
と前置きした上で,以下のように説明されている.
[quote]
福島「僧侶は何を望んでいるの? 独立?」
彼女「それだけではないわ.僧侶たちは政府に,漢族・回族移民政策をストップするように要求していた」
「政府は300万人の漢族・回族をラサに移民させようとしている.
僧侶たちは自分たちの子供たちをまもろうと,この政策に反対を申し立てていた.
今でもチベットの大学新卒者は就職難で,チベット族の失業者は多い.
そんなに大量の漢族,回族がくれば,チベットの子供たちは生きていけない」
[/quote]
経済格差を背景の一つとして指摘する報道もあります.
[quote]
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2008031602095827.html
〔略〕
ラサの民宿関係者によると,〔2008年3月の〕暴動で襲われた車両は外地ナンバーが多く,漢民族の商店が集中して焼き打ちされた.
ラサで暮らす漢民族はチベット民族より生活水準が高く,日ごろからの不満が噴出した側面もある.
〔略〕
■この300万移民政策なるものが,本当にあるのかどうかは,確認できていない.
しかし新疆ウイグル自治区ウルムチは,まさに大量の漢族移民によって,人口200万人あまりのうち75%が漢族という漢族支配の都市になった.
もはやウルムチには,ウイグル族文化のかおりはほとんどのこっていない.
中国では,少数民族地域への漢族移民,同化政策というのは,これまでもやってきた手段だ.
全自治区人口280万人,ラサ人口44万人のところへ300万人,というのは多すぎる気もするが,最高の観光資源と地下資源,インド・ネパールに隣接する軍事的要衝でもあり,そのぐらいのことやらかしたとして不思議はない.
■ましてや,今は青藏鉄道が敷設され,大量の人,物資の輸送が可能になった.
チベット族たちは,すでにラサに氾濫する漢族文化,漢族経済に不安を覚えている.
それは昨年夏,中国外交部主催のプレスツアーにいったとき,ひしひしと感じた.
〔略〕
■そこで,漢族が青藏鉄道とともにもたらした漢族市場経済(特色ある社会主義市場コネ経済)にすでに,チベット族はあぶれている状況がある.
チベット族は貧しい人が多く,このままラサやチベットに漢族が増えたら,我々の文化,伝統,くらしは完全に破壊される,
そういう危機感は強い.
■当局側が撮影したと思われる暴動映像をみれば,暴行を働いているのは,若いチベット族の若者だ.
みなりはボロをまとい,ひょっとして失業中かもしれない.
たとえ仕事をしていても,賃金は数倍の差がある.
昨年7月のプレスツアーで,ラサの経済開発地域の取材をしたさい,建設現場で同じ仕事をしている漢族の出稼ぎ農民と,チベット族地元民の賃金は,かたや1日40元,かたや1日8元だった.
■もちろん,自由アジア放送が伝えたように,投獄中の僧侶の釈放要求とか,いろいろな不満がつもりつもっていたのだろう.
昨年末で,政治犯として投獄されたチベット族は僧侶を中心に119人.活仏の当局による管理・許可制導入など,チベットの伝統・宗教文化を完全になめくさった政策を強引に導入するなど,外国人にはどうしてそこまで締め付けねばならないのか,踏みにじらねばならないのか,理解に苦しむほど,チベット族への圧政がある.
たとえ,ダライ・ラマ14世の存在感,影響力が共産党中国の想像を絶するほど大きく,中国指導者が過剰におびえているとしても,あまりにひどすぎる.
〔略〕
[/quote]
また,
Chinese Policies Led Slowly to Backlash in
Tibet
(NYT)中国のチベット政策が,ゆっくりとバックラッシュを準備してきた
By JIM YARDLEY Published: March 18, 2008
という,NYTのチベット暴動分析記事では,コロンビア大学のRobert
Barnettやブリティシュ・コロンビア大学のチベット専門家であるTsering
Wangdu Shakyaの分析などが紹介されている.
これによれば,
1)中国は亡命政府と交渉を続けているものの,ダライラマのチベットへの帰還を認めない.
72歳のダライラマが死亡すれば中国にとって事態が好転すると考えている
2)チベット自治区の共産党書記,Zhang Qingliはアンチ・ダライラマ政策を採ってきた.
チベットの僧侶に中国バージョンの「チベットの歴史」教育やダライラマを否定する愛国教育を受けねばならない.
僧侶等が愛国教育でダライラマ否定に変わることは考え難いが,これは僧侶等への嫌がらせのようなもの.
3)チベットについて中国共産党の中央は中国化政策,経済開発政策などがうまくいっていると評価してきたと思われ,
その意味では今回の暴動は驚きであろうが,チベットへの漢族移民政策への反発や,僧侶等のアンチ・ダライ・ラマ政策への反発からみれば,研究者にとっては驚きではない.
その意味で,Zhang Qingliや共産党中央の政策の失敗の招いたバック・ラッシュである.
4)チベット文化やチベット仏教の象徴であるダライラマを排除し,経済開発と移民政策に重きを置く現在のチベット政策が,チベット族のハートを得ることは不可能と見る研究者が多い.
しかし中国共産党はこの基本路線において,妥協する意思が無さそうである.
と述べられており,上述の福島香織の記述を殆ど一致する.
ニュース極東板・改
一方「ニューヨーク・タイムズ」紙は,騒擾の原因は第一に中共政府の宗教政策にあるとしています.
チベット人の尊敬の的であるダライ・ラマを中共政府が一貫して排斥してきたこと,
最近チベット人の学生や公務員の修道院訪問や宗教的儀式や祭りへの参加が再び禁じられたこと,
同じく最近,僧侶達に中共政府史観のチベット史の講義への出席と,その折ダライ・ラマ非難の唱和を義務づけたことが怒りを呼んでいるとのこと.
そして同紙によれば第二の原因は,中共政府が漢人のチベットへの大量移住政策をとっていることへの怒りだとされています.
さらに,漢人との経済格差がこの怒りを増幅させている,とのこと.
(翻訳:太田述正コラム#2429(2008.3.18))
▲
▼
「中南海から革命第一世代が去り,北京大・精華大のエリートばかりが入ってくるようになってから,
中国共産党は硬直化・劣化の一途をたどっている」
……なんて観測もあるみたいだね.
大成功した組織を,頭でっかちのエリートが引き継ぎ,組織衰退を招く……
まあ,ありがちな話で.
▲
【質問】
張慶黎って誰?
【回答】
張慶黎の略歴
1951年1月生まれ,山東出身,中央党校大学院生学歴.
1998年3月から1998年8月まで,山東省委員会常務副秘書長.
1998年8月から1999年2月まで,甘粛省委員会宣伝部部長.
1999年2月から1999年10月まで,甘粛省蘭州市委員会書記.
1999年10月から2004年12月まで,新疆生産建設兵団党委員会副書記,司令員.
2004年12月から2005年1月まで,新疆ウィグル自治区党委員会副書記,新疆生産建設兵団党委員会副書記,司令員.
2005年3月に新疆ウィグル自治区党委員会副書記,新疆ウィグル自治区人民政府副主席就任.
2005年11月に中国共産党西藏(チベット)自治区党委員会書記代理となる.
2006年5月,西藏(チベット)自治区党委員会書記.
チベット内外での紛争激化は,張慶黎の教条主義的な民族政策の失敗,とするアナリストは多数,
ある種コンセンサスかも.
▼ ちなみに張書記について,ダライ・ラマ14世が言うには,
「正式に就任する前から,チベット人は,捕まえるべきは捕まえ,殺すべきは殺さねばならないと〔張は〕発言して,現地の庶民は非常に驚いた」
「『チベット人民は共産党を仏様のように見なしている』と述べ,〔チベット人の?〕不興を買った」
(時事通信,2008/04/05-17:11付)▲
【質問】
2008/3/10のデモは計画的なものだったのか?
【回答】
英「ガーディアン」紙の分析によれば,
「計画されたものかは明らかでないが,抗議活動の時期,横の広がり,大胆さから見ると,民主化運動が盛り上がった1989年より周到に計画されていることがうかがえる」
という.
以下引用.
[quote]
抗議活動は周到に準備されていた? 英紙分析
2008/03/15,産経新聞
【ロンドン=木村正人】
〔略〕
同自治区の人権,独立運動を支援する国際人権団体「フリー・チベット・キャンペーン」(本部・ロンドン)には10日以降,ラサなどでの抗議活動の様子がメールやブログで伝えられていた.
広報担当のマット・フィッティケース氏は
「チベット人にとって10日は独立運動が始まった重要な日」
と解説.北京五輪が開かれる特別な年の特別な日に抗議活動が始まったことに注目する.
〔略〕
支援者のメールによると,ラサでは10日午後6時を機に僧侶らが警察官を取り囲むなどし抗議を開始.
僧侶6〜7人が逮捕され,警官隊が出動するなど緊張した空気が流れた.
インドでもこの日を境に,ダライ・ラマ14世の亡命政府があるヒマチャルプラデシュ州やニューデリーなどで抗議活動が広がった.
英紙ガーディアンは
「計画されたものかは明らかでないが,抗議活動の時期,横の広がり,大胆さから見ると,民主化運動が盛り上がった1989年より周到に計画されていることがうかがえる」
と分析している.
[/quote]
編者
▼
|`ヽ
ゞ,.'.... |─-ヽ.
..(。゚)冫 |リノ))))> ただ,仕込みいれてたにしては時期的に早いし
+.`´\ |゚ ヮ゚ノl! 組織的に提携していたにしても初動鈍すぎると思うのねん.
`⊂)v〉
|_」 〈 数年前の連鎖と同様組織的関与があるにせよ,
|' バックアップしたい人たちの御都合的にはこの時期動くのは妙かなと.
発端が発端なんで,利用しようとしていたものや煽りたい人押さえ込みたい人含めて皆,泥縄で対処しているように見えるんだよなぁ.
他省に飛び火して行っているのは,関与しつつ初期消火して,狼煙だけ上げて事態を程々に抑えるつもりだった面々にとっては誤算に思えるしね.
ウォッチするにもも少し周辺状況見たいところ.
内モンゴル周りまで飛んだりしないだろうなぁ.
確かに,手際とタイミングは決して良いとは思えません.
ただ,結果として連携をサポートするネットワークが,一定の規模で存在することは確かだと思います.
(各地が連携,抗議デモ 「チベット独立が目的」
)
そしてそのネットワークがウイグル系ネットワークとリンクをし始めたのは注目すべき事です.
まぁネット時代,意識しようがしまいがそういうネットワークが出来上がり,おおざっぱな総意みたいなのが出来上がっているのではないかと.
サイバーパンクの読み過ぎでしょうか?(笑)
|`ヽ
ゞ,.'.... |─-ヽ.
..(。゚)冫 |リノ))))> その辺は大筋同意だなぁ.
+.`´\ |゚ ヮ゚ノl!
`⊂)v〉 ギブスンかスターリングかは他所板で話すとしてw
|_」 〈 小説の読み過ぎとは思わなかったり.
|'
▲
【質問】
デモの計画を中国当局は事前に察知していなかったのか?
【回答】
ウィリー・ラムが北京の中国筋の話として伝えるところによれば,中央政府は,チベット青年会議の武装蜂起を待って一気に独立分子を叩くつもりだったという.
これは,毛沢東が右派分子を一網打尽にした57年の「反右派闘争」に際してとった「引蛇出洞(蛇を穴からおびき出す)」という戦略だが,今回のチベット騒乱の拡大を阻止できなかったのは,
>明らかに情報戦略の誤りだ
と指摘している.
詳しくは『SAPIO』 2008年5月21日号を参照されたし.
【質問】
今回のラサ暴動は,中国政府が主張するような「ダライ・ラマ一派の陰謀」なのか?
▼ 【回答】
中国当局は「陰謀」の証拠をこれまで何一つ出すことができていないし,また,状況を考えても「陰謀」とは考えにくい.
さらに,ダライ・ラマ14世は暴力の休止を訴えており,中国当局の説明と矛盾する.
この馬鹿げた主張は,中国が自己正当化をうまくできていないための個人攻撃でしかないという.
***
▲
英・サンデータイムズによれば,それは陰謀論じみており,根拠に乏しいという.
以下,その要旨.
[quote]
Fears of another Tiananmen as Tibet explodes in hatred
チベット暴動の憎しみの中,第二の天安門の恐怖が
March 16, 2008
ラサの暴動が突然爆発した事は驚くべき事であるが,中国政府はダライラマを中核にした分離派の反乱工作であるという.
しかしながら,そうした中国政府の陰謀論じみた説明を裏付ける証拠は見当たらない.
抗議行動の中でダライラマの写真を掲げた人は僅か一握り程度である.
ラサの住民の反乱は,むしろ中国・漢族支配への復讐のように見える.
〔略〕
抗議行動に関わったチベット族の総数は2万人とされる.
この数は政治的に大きな意味を持つ.
これだけの人数の抗議行動は,中国共産党に強い圧力を与える.
中国政府は昨日からプロパガンダ戦を開始していて,自治政府のQiangba Puncogが暴動は分離派の陰謀と言っている.
世界の論調を有利にすべく,新華社はラサ暴動を住民の中国系商店などへの乱暴狼藉を働くテロリストとして描く映像を流布している.
中国政府のプロパガンダとは逆に,ダライラマは実際には暴力の停止を訴えている.
彼は反乱を抑制する中国政府に自制を求め,対話による解決を言っている.
リチャード・ギアはオリンピックのボイコットを叫んでいるが,ダライ・ラマはそうではない.
ダライ・ラマの側近は,暴動事件がオリンピック開催前に解決する事が中国のためにも最善だと述べている.
しかし現状の中国政府の対応は,そうした方向に動くのか疑問を感じさせるものがあり,この先の展開は予断を許さない.
[/quote]
それに,仮にこの事件がダライ・ラマの陰謀(笑)だとするならば,今回の事件の発端になったと見られる,中共軍によるデモ隊への攻撃は,ダライ・ラマが仕組んだということになってしまう.
そこまでダライ・ラマの影響力が軍部に及んでいるのならば,デモ隊を攻撃するより核ミサイル基地でもジャックして中国政府との取引に持ちこんだほうが,完全自治を達成する上で有効だろう.
だいたい,ダライ・ラマがどうやって軍に影響を及ぼせるというのだろうか? 法力か?(笑)
▼Dalai Lama’s international profile enrages
Beijing
By Richard McGregor in Beijing Published:
March 16 2008 13:29
(FT)ダライ・ラマの国際的な評価が北京政府を激怒させる
という記事では,チベット暴動事件で新華社が,ダライラマを「テロ陰謀のマスター・メーカー」と定義して,暴動事件をダライラマの一派と海外勢力による分離主義の陰謀,と呼んで一大キャンペーンを始めた事についての評論で,そういうあふぉらすぃ北京のやり方を哂っている.
[quote]
Such hectoring missives typify the Chinese response, which has been to place the protests firmly in the context of the wider sovereignty dispute, the most sensitive issue for the ruling communist party.
On top of that, the party’s insistence on controlling all religious practice has always been at odds with the Tibetan peoples’ and monks’ primary allegiance to the Dalia Lama and their spiritual practice.
[/quote]
FTは,こういうナンセンスなコメディのような政策が何故出てくるのかを説明して,基本的に北京政府は事件の何年も前からダライラマの国際的評判を貶めようと,いろいろガムバッテきたのだけれど成功せず,メルケル首相とダライラマの会談にケチをつける等,支離滅裂.
チベット自治州に自治を認めず信教の自由を否定するという基本的な過ちを正当化する,上手い方法が見つかっていないので,ダライラマへの個人・人格攻撃を行なう.
まともなセンスとリテラシーがあれば中国の言う「ダライラマの一派の陰謀」というキャンペーンの嘘は一瞥で見抜けるはずなのだけれど,国内でも今後,中国様の笛や太鼓に合わせて踊り狂うマスゴミとかが現れるものでもあるらん.
また,WSJでも,
(WSJ米国版社説)胡主席のチベット政策
Mr. Hu's Tibet Replay
March 17, 2008
という,中国政府のチベット抑圧を批判する社説の中で,ダライ・ラマは1970年以降,一貫して継続的にチベットの独立を求めず文化的(宗教的)な自治や自由を求めている,として中国の対応がナンセンスであると述べている.
それによれば,ダライ・ラマは中国政府にもチベット族にも暴力の停止を訴えており,チベットの暴動は新しいラマを国家が任命するなどの宗教的抑制や漢族の移民揄チなどの経済的抑圧の為であるという.
▲
▼ 現に,
China mum on evidence for Tibet conspiracy
claims
(ロイター)中国外交部の記者会見で,中国は「ダライラマ一味の陰謀」を主張するも,記者等の求めた証拠の提示や,陰謀組織の説明はせず
Thu Mar 20, 2008 7:34am EDT
によれば,中国外務省は「陰謀」の証拠を何一つ提示できなかったという.
以下引用.
[quote]
China says a group it calls the "Dalai clique" organised protests that turned into a riot in Tibet's capital Lhasa last week that killed at least 13 people and which spilled over into parts of its western provinces.
But during an hour-long news conference, its Foreign Ministry spokesman declined to elaborate on who that group includes or how such a plot went undetected by China's intelligence organs in a region that the Communist government tightly controls.
中国外交部の記者会見は,常に無く長時間のものになった.
外交部はダライラマ一味の組織がラサで抗議行動を扇動し,民間人ら13人を殺したと発表した.
しかし,記者等の求める陰謀の証拠の提示や,陰謀組織の説明は行なわず,また厳しく警戒されているラサで,それらの陰謀が何故事前にキャッチされないのかなどの質問に,まともには答えなかった.
外交部の説明がディティールを欠き,ラサへの外国人ジャーナリストの取材が許されていない事から,記者等の中に中国の行なっている国際コミニティでの広報活動の有効性を疑問視する向きも有る
(後略)
[/quote]
つまり大本営発表と,ロイターはいいたいらしい.
▲
▼ 野口健(アルピニスト)も以下のように述べる.
[quote]
野口 〔略〕
今回の暴動について中国政府は,ダライ・ラマが裏で糸を引いている,といっています.
しかし本人は否定しています.
私はダライ・ラマの言い分が正しい,と思う.
もしほんとうに彼が「戦え!」といえば,あの程度では済みません.
一億玉砕のようなことが起きるでしょう.
山際 ダライ・ラマに対する尊敬心や宗教心が,チベット人にはまだ根付いているんですね.
野口 そうですね.
しかしそれはイラスム教徒的な盲目心ではありません.
ダライ・ラマとはチベット仏教の象徴であると同時に,チベットそのものの象徴です.
[/quote]
―――2008年4月10日 VOICE
▲
▼ ペマ・ギャルポによる反論は単純明解だ.
[quote]
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080321/chn0803212230013-n1.htm
(略)
チベット仏教最高指導者,ダライ・ラマ14世のアジア・太平洋地区担当初代代表を務めたペマ・ギャルポ桐蔭横浜大学法学部教授は,(略)今回の騒乱に至る経緯などを,説明した.
(略)
中国の温家宝首相は,ダライ集団が背後で糸を引いた「計画的」な騒乱と主張している.
だが, 報道された映像をみると,僧侶は素手で店を壊したり,石を投げたりしていた.
計画的であれば,何らかの武器を持っているはずだ.
むしろ当局側の挑発行為があり,民衆が興奮したのが事実だろう.
[/quote]
証拠一つ提示できない,情報開示一つできない中国当局よりはるかに説得力があるだろう.
▲
図解:ダライラマは,このようにして中国政府への暴動を扇動しているのだ(笑)
(こちらより引用)
【質問】
中国政府は,チベット独立運動が自殺爆弾攻撃を計画していると発表しているそうだが?
【回答】
中国公安の発表は 以下のような「武器の押収」と「自殺爆弾攻撃の計画」で,APの記事にあるように,チベット亡命政権はそれら全部を否定している.
[quote]
China: Tibetans Planning Suicide Attacks
(AP)中国政府はチベット独立運動が自殺爆弾攻撃を計画と発表
By CHRISTOPHER BODEEN ? 2 hours ago
"To our knowledge, the next plan of the Tibetan independence forces is to organize suicide squads to launch violent attacks," Public Security Bureau spokesman Wu Heping said Tuesday.
中国公安警察のスポークスマン,Wu Hepingは火曜日に
「チベット独立運動の勢力は,次の攻撃として自殺爆弾攻撃を行なう一団を組織化している」
と述べた.
チベット亡命政権の政治代表,Minister Samdhong Rinpocheは
「全く問題外」としてこれを否定した.「我々の非暴力政策に何の変更もない」
(後略)
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「僧侶宿舎から大量武器押収」と中国公安省
2008.4.1 20:14 産経
【北京=野口東秀】中国公安省は1日,武和平報道官がチベット自治区での騒乱に関して初めて記者会見し,最新捜査報告を発表した.
当局は「ダライ集団に直接関わった幹部を拘束している」とし,僧侶の宿舎から銃178丁,弾丸1万3013発,刀359振,ダイナマイト3504キロ,信管1万9360個,手榴弾2個を押収したと発表.
ラサで発生した3・14事件は「ダライ集団が北京五輪を利用し中国に危機をもたらす計画」だったと改めて指摘した.
具体的には,
(1)2006年11月にダライ集団の幹部と公安省が逮捕した人物が連絡を取り合い,12人の「連絡人」による中国国内の地下情報ネットワークをつくった
(2)暗号でダライ・ラマは「叔父さん」.チベット独立の旗を「スカート」と呼んでいた
(3)昨年から中国国内の関連情報をネットを通じ国外に大量に送った
(4)ダライ・ラマの国外での活動を記録したDVDをラサで配布した
−などを計画していたと述べた.
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AP通信
China police says Tibet independence groups
planning to attack with 'suicide squads'
2008-04-01 13:37:58 -
などの記事はチベット亡命政権側の主張を取材して併記し,「中国のプロパガンダ」という表現を使っている.
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China has ignored international calls for mediation and refuses to discuss accusations of discrimination, repression and economic disenfranchisement raised by the Dalai Lama and overseas supporters _ as well as complaints over alleged shootings and other excesses in the ensuing crackdown.
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国内メディアの取材や報道はたいへん不十分.
ところで主張が本当なら,なぜ暴動当日この武器を使わなかったんだろうねぇ?(笑)
中国当局何か言う度に,狂気と劣化が露呈しているような.
【質問】
信頼性ゼロの「ダライ・ラマ陰謀論」を,なんで中国は持ち出してきたの?
【回答】
愛国教育の一環として,「ダライラマ一派=分離独立勢力」とウン十年も国民に宣伝教育してきたので,今更それを変えることはできません.
愛国抗日教育と同じです.
▼ 知り合いの中国人から聞いたんだけど,チベット人にしてきた虐殺行為を中国政府は,チベット人が中国人にやってきた行為だと教えているそうで,ダライラマは独裁を貫きたいだけの変人みたいに教わったって.
まあ,そいつはすぐ洗脳から解いてやったけど,可哀相だけど中国人には単なるテロにしか見えないように放送されていると言ってたっけな.
ちなみに中国人の殆どは政府が嫌いらしいけど,まさか歴史で嘘を教える程とは思ってなかったと言ってた.
中国人より日本人の方が中国の歴史を知っているって言ってたな.
毛マンセーな教科書じゃね.
話は通じんよ.
ニュース極東板
(既婚女性板から転載)
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【質問】
姜瑜って誰?
▼ 【回答】
姜瑜(きょうゆ/ジアン・ユー/Jiang Yu)は中国外務省の副報道局長.
姜瑜語録;
●その一
共同通信によれば,米議会がチベット問題で2008/4/9に対中非難決議を可決したことに対し,姜は11日,
「チベットの歴史と現実を勝手に歪曲(わいきょく)し,暴力犯罪に対するチベット自治区政府の対応を理由もなく非難している」
「米議員の一部がチベット自治区ラサで起きた暴動参加者や暴動を画策した(チベット仏教の最高指導者)ダライ・ラマ14世側を非難せず,批判の矛先を中国政府と中国人民に向けている」
との談話を発表.
●その二
<聖火リレー>「火は一度たりとも消されていない」?=海外報道を否定―中国外交部
>「北京五輪の聖火は一度たりとも消されていない」と断言,
>まったく支障なくパリの聖火リレーが終了したと強調した.
参照:【質問】パリでは,どんな技が見られたの?
●その三
――――――
聖火リレー:暴力事件を中国政府が擁護
「中国人留学生との摩擦について,中国は韓国の警察官や記者が負傷したことにお見舞いの意を表明する」
「事件の性質と起因をはっきりさせるべきだ.
チベット独立を主張する破壊分子の目的は全世界人民による聖火リレーを破壊することだ.
これに対し,中国人留学生の本意は善良で友好的なもので,彼らは聖火を歓迎するために出かけた.
正義感ある学生が聖火の尊厳を守った彼らの本意は正しかったが,一部の行為は過激で感情的すぎた」
――――――
これからは,サハフ姜瑜の人気が国際的に高まりそうな悪寒.
ニュース極東板
&バグってハニー(黄文字部分) in 「軍事板常見問題
mixi支隊」
才色兼備!
現実を無視した強がり!!
素敵な髪型!!!
これはブレーク寸前か?!
サハフ姜瑜って命名した人,天才!!!!
【関連リンク】
いちおうMixiコミュニティあった...
「姜瑜にあんな質問をしてみたい」
活動は完全に止まっているようですが...
ドメイン名が空いてるかな?と思って検索してみたら…
welovethechineseviceinformationminister.com
取得できます →取得する
welovethechineseviceinformationminister.net
取得できます →取得する
welovethechineseviceinformationminister.org
取得できます →取得する
welovethechineseviceinformationminister.jp
取得できます →取得する
welovethechineseviceinformationminister.biz
取得できます →取得する
welovethechineseviceinformationminister.info
取得できます →取得する
参考 :
http://www.welovetheiraqiinformationminister.com/
もうちょっと覚えやすそうな方.
welovejiangyu.com 取得できます →取得する
welovejiangyu.net 取得できます →取得する
welovejiangyu.org 取得できます →取得する
welovejiangyu.jp 取得できます →取得する
welovejiangyu.biz 取得できます →取得する
welovejiangyu.info 取得できます →取得する
井上@Kojii.net in 「軍事板常見問題 mixi支隊」
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【質問】
2008年暴動の発端となったラサ暴動や,その後の一連の関連事案に関し,「中国による自作自演」説がしばしば囁(ささや)かれているけれど,本当のところはどうなの?
【回答】
・チベット僧院に中国の公安当局が潜入しているという話は,以前からある.
・2008年ラサ暴動については,中国当局が自ら煽動するメリットが何もなく,考えにくい.
・その後の,例えば聖火を奪うなどの事例については,それを疑わせる根拠たりえる画像も存在するが,これまでに事実誤認であった画像の例も存在することから考えて,確定的な証拠とはなりえない.
***
まず,ブログ「チベット式」,2008/4/1付によれば,公安当局者が僧院に潜入しているというのは,チベットではよく聞く話だという.
潜入捜査は中国に限らず,公安当局ならおよそどこでもやっていることで,むしろ「潜入していない」というほうが不自然.
しかし潜入が事実だとして,それが直ちに自作自演の証拠となるわけでもない.
次に,「ラサ暴動は中国側が煽動したのではないか?」という話は,比較的早い段階から伝えられている.
ダライ・ラマ14世すら,その可能性を示唆している.
以下引用.
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チベット弾圧:チベット人に扮した警察官がデモ隊を扇動
大紀元時報−日本 (08/03/22 18:46)
【大紀元日本3月22日】3月14日にチベット・ラサ市で発生したデモ隊列と中共軍の衝突事件で,タイ華僑の女性が,デモ隊の中にチベット人を装った警察官が刀を手に潜入していたのを目撃していた.
ダライ・ラマオフィス宗教事務職員・阿旺念札氏が18日,国際ラジオ「希望之声」の記者に対し,明らかにした.
この女性は,BBC放送の番組の中で中国大使館が提供したニュース写真の中に,このチベット人に扮した警察官の写真を見つけたという.
当該の女性はラサ市で勉強をしており,現地の警察官と親しくなり,よく派出所に行っていたので,他の警察官のことも知っていた.
14日,ラサ市でチベット人によるデモ行進が行われ,当時彼女と他の外国人達は八角街の派出所に名義上「保護」のために集められた.
その際,警察官が手に刀を持ち,逮捕した人と共に派出所に入って来たのをその目で目撃.
その後,その警察官は,チベット人の服を脱ぎ捨て警察の制服に着替えたという.
阿旺念札氏によると,この女性がもともと警察官の友人であり,当時その近辺は危険であったため,多くの外国人と共に派出所の中に「保護」されていた.
それは中共が全ての外国人に早く,チベットから離れさせることを決めたからだという.
そのため外国人らは「保護」され派出所の中で待たされ,一刻も早くチベットから離れるよう促された.
この女性は,こうしたことを目にして,やっと,警察官がチベット人に扮してデモ隊に潜入していたということは人に話してはいけない秘密なのだということを知ったという.
このタイ華僑の女性はこの出来事を見て非常に驚き,これらはすべて人を欺く行為だと思ったという.
〔略〕
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中国メディア発表の画像や映像からは,〔この警官は〕後に消されているという(「希望の声」より)
http://jp.epochtimes.com/jp/2008/03/img/m97839.jpg
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Witnesses confirm: Chinese soldiers "dressed as monks" sparked the violence
(アジアニュース)チベット支援組織「中国の兵士が僧侶の扮装をして暴力を煽っていた事実をラサの目撃証人に確認している」
by Nirmala Carvalho
04/03/2008 13:41 TIBET - CHINA
Choedup says that "it is not only a matter of a photo, eyewitnesses living in Lhasa have confirmed this for us.
Through cell phones given to them by relatives here in India, they have confirmed for us that they have seen Chinese soldiers and security agents changing into monks' robes, and inciting the crowd". "After the accusations of Wu Heping, we are afraid that Chinese might dress as Tibetans and carry out attacks".
国際チベット支援ネットワーの南アジア担当コーディネーターであるTsering Choedupは,アジアニュースの記者に語って
「中国兵士が僧侶の衣装を身に纏っていたというのは写真だけではなく,ラサの住民の目撃証人に電話で確認している.
彼らは中国兵士や警備部隊が僧侶の扮装をして群集を煽っていたのを見ている」
「中国公安のWu Hepingの(僧侶がテロを行なっているという)発表の後で,我々は中国兵による扮装を疑った(のでラサ住民と連絡して確認した)」
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翻訳:ニュース極東板
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The Tibetan spiritual leader said that the rioters who were shown in the video were in fact Chinese soldiers dressed as monks. Dalai Lama's comments come after China has released nearly three videos of rioting monks in Lhasa.
http://www.timesnow.tv/NewsDtls.aspx?NewsID=6830
3/29/2008 4:17:30 PM インド,タイムズ
<ダライラマのガンジー廟での発言,3,29>
“In one picture we see a (monk) holding a sword, but it is not a traditional Tibetan sword. We know that a few hundred soldiers have been dressed like monks,” said the Dalai Lama,
「私の見たビデオでは,僧侶が剣を持っていたのだが,それは伝統的なチベットの剣ではなかった.
私たちは数百人の中国兵が僧侶の衣装を着ていたことを知っている」
“One party secretary in Tibet said that the biggest source of threat to Tibet is Tibetan Buddhism. How can we…?” he said.
「チベット自治省の某共産党書記はチベットの最大の脅威は,チベット仏教だと言う.
どうして,そう言う事がいえるのだろう?」
“As time goes by and there is no positive concrete result, criticism is increasing.
But we are fully committed to the middle way,” he said.
「時がたって,明確な良い結果が出ないなら,(非暴力の)政策への批判が高まるだろう.
しかし,私たちはその政策に完全にコミットしている」
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そう言えば,あるチベット人が暴動の映像観て,
「商店のシャッターに飛び蹴りするお坊さんなんて居ませんよ」
って言ってたが,どう言う事なんだろうな,
僧侶の心も荒んで来てるのか,あるいは成り済ましなのか……,
上述引用文章を読めば分かるように,いずれも状況証拠や目撃証言の域を出ておらず,確定的な証拠は皆無と言って良い.
また,中国当局が今回の暴動を起こして得られるメリットは何もない.あるのは大ダメージだけだ.
したがって,今回の暴動を中国当局が煽ったというのは考えにくい.
ただし「消された写真」の事例から考えて,中国当局にも何らかのやましい点があったとは言えるだろう.
第3に,「パリで身障者の中国人聖火ランナーを襲ったのは,中国当局による自作自演」という説がある.
その論旨は以下のようなものである.
--------------------
<北京五輪>聖火守った車椅子の走者,パリから帰国=国内は絶賛の嵐―中国
この話は中国では警備隊と障害者ランナーの美談となっておりますが,オリンピックトーチリレーで中国人が扮した偽チベット人が襲ったとの説もあります.
大紀元がネタ元なので信憑性に疑問はありますが.
「五輪トーチ中国人ランナーを攻撃したチベット人らしき男性,偽装か」
偽装が本当とすれば,中国は世界の至る所でネタを仕込んでいる可能性が高いので,日本でも何か起こるかもしれませんね.
〔略〕
パリで身障者の中国人聖火ランナー,チベット人?に襲われる.
(なぜ中国国籍の女性がパリで聖火ランナーに?)
(チベット人に襲われたときだけ青服がそばにいなかったのはなぜ?)
翌日には,彼女を讃える動画がようつべに大量アップ
(明らかにプロが作ったカット割とナレーション)
「感動:最美麗的引渡聖火美女」
↓
鮮明な写真を持った中国人工作員が,日本のテレビでチベットを非難.
(話の脈絡なくベストアングルの写真を取り出す)
(チベット人がこうだから,中国はダライラマと対話できないと言いわけ)
http://jp.youtube.com/watch?v=Mjw6TugO5sE (2分40秒あたり)
↓
〔犯人は〕反中チベット人のはずが漢人と一緒にいる写真を大紀元が暴露
検証が進む
http://jp.youtube.com/watch?v=gjnToTCJF_w
↓
2chで祭りに
【聖火リレー】 「チベット人,障害者からトーチ奪おうと…酷い!」報道,実は問題の男は"中国が雇ったスパイ"だった?★4
すぐ見られる画像拾ってきました
http://niyaniya.info/pic/img/316.jpg
http://niyaniya.info/pic/img/321.jpg
-------------------
―――ニュース極東板
「大紀元」記事は写真を幾つも並べて検証しており,説得力はそれなりにある.
しかし一方,全く関係がない写真が「ラサ暴動を中国軍が煽った証拠」とされた事例もあることから,まったくの鵜呑みにすることも禁物.
以上3点から見て,「中国当局による自作自演はあるともないとも断言できない」としか答えようがない.
疑われても仕方ないようなまずい対応を中国当局がやっているのは確かだが.
【質問】
今回のチベット暴動に対するダライ・ラマ14世の姿勢は?
【回答】
ダライラマは中国との紛争にあたって,中国にもチベット族にも暴力否定を求めている.
これは宗教家としての彼の一貫した姿勢で,従来から全く変わらない.
▼
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Dalai Lama offers to resign if Tibet situation worsens
(AFP) ダライラマはチベット状況悪化なら辞任,と話す
March 18, 2008 - 8:15PM
火曜日にダライラマは,チベットの暴動が悪化するなら精神的リーダーの地位を辞任すると語った.
「もしも状況が悪化するなら,私のオプションは完全な辞任だ」
「この暴動は,我々のコントロールを完全に超えてている」
ダライラマはチベット族の宗教的・精神的リーダーであるが,政治的にチベット族に
「あれをしろ,これをしろ,と指示する立場にはいない」
と語っている.
中国がダライラマを分離運動の首魁と糾弾している事について,中国の官憲が彼を取り調べるために訪問するなら歓迎すると述べた.
「此処にいらっしゃい.どうか事実関係を調査をしてください.中国人は何でも調べる事ができる」
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翻訳:ニュース極東板
▲
ダライラマ自身が記者会見で言っているように,チベットの内部からはダライラマに対して
「抗議の為の暴力を否定しないで欲しい,中国との対話と和解というメッセージを控えて欲しい」
という要求が寄せられている.
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亡命チベット人有力者,ダライ・ラマに異例の苦言
2008/3/17 19時47分 読売新聞
【ダラムサラ(インド北部)=永田和男】インドに亡命しているチベット人民間活動団体(NGO)5団体の代表者が17日,ダラムサラで記者会見し,チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が北京五輪開催を支持していることに
「失望している」
と明言し,ダライ・ラマが唱える中国との対話路線についても
「修正が望ましい」
との考えを示した
(後略)
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しかしダライラマは,2001年以降は政治判断(中国との交渉を含む)を選挙で選ばれた政治代表に任せ,それらの民意に従うといっている.
宗教家として暴力を肯定できないけれど,政治的メッセージでチベット族に指示を与える権限は自分には無い,ともいっている.
▼ 以下は,チベット亡命政府公式放送「PHAYUL」のサイトに掲載された,ダライ・ラマ16世のメッセージ.
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His Holiness the Dalai Lama's appeal to Chinese people in the wake of Tibet unrest
Press Release[Friday, March 28, 2008 14:41]
An Appeal to the Chinese People from His Holiness the 14th Dalai Lama
Today, I extend heartfelt greetings to my Chinese brothers and sisters round the world, particularly to those in the People's Republic of China. In the light of the recent developments in Tibet, I would like to share with you my thoughts concerning relations between the Tibetan and Chinese peoples, and to make a personal appeal to you all.
I am deeply saddened by the loss of life in the recent tragic events in Tibet. I am aware that some Chinese have also died. I feel for the victims and their families and pray for them. The recent unrest has clearly demonstrated the gravity of the situation in Tibet and the urgent need to seek a peaceful and mutually beneficial solution through dialogue. Even at this juncture I have expressed my willingness to the Chinese authorities to work together to bring about peace and stability.
Chinese brothers and sisters, I assure you I have no desire to seek Tibet's separation. Nor do I have any wish to drive a wedge between the Tibetan and Chinese peoples. On the contrary my commitment has always been to find a genuine solution to the problem of Tibet that ensures the long-term interests of both Chinese and Tibetans. My primary concern, as I have repeated time and again, is to ensure the survival of the Tibetan people's distinctive culture, language and identity. As a simple monk who strives to live his daily life according to Buddhist precepts, I assure you of the sincerity of my motivation.
I have appealed to the leadership of the PRC to clearly understand my position and work to resolve these problems by "seeking truth from facts." I urge the Chinese leadership to exercise wisdom and to initiate a meaningful dialogue with the Tibetan people. I also appeal to them to make sincere efforts to contribute to the stability and harmony of the PRC and avoid creating rifts between the nationalities. The state media's portrayal of the recent events in Tibet, using deceit and distorted images, could sow the seeds of racial tension with unpredictable long- term consequences. This is of grave concern to me. Similarly, despite my repeated support for the Beijing Olympics, the Chinese authorities, with the intention of creating rift between the Chinese people and myself, assert that I am trying to sabotage the games. I am encouraged, however, that several Chinese intellectuals and scholars have also expressed their strong concern about the Chinese leadership's actions and the potential for adverse long-term consequences, particularly on relations among different nationalities.
Since ancient times, Tibetan and Chinese peoples have lived as neighbors. In the two thousand year-old recorded history of our peoples, we have at times developed friendly relations, even entering into matrimonial alliances, while at other times we fought each other. However, since Buddhism flourished in China first before it arrived in Tibet from India, we Tibetans have historically accorded the Chinese people the respect and affection due to elder Dharma brothers and sisters. This is something well known to members of the Chinese community living outside China, some of whom have attended my Buddhist lectures, as well as pilgrims from mainland China, whom I have had the privilege to meet. I take heart from these meetings and feel they may contribute to a better understanding between our two peoples.
The twentieth century witnessed enormous changes in many parts of the world and Tibet, too, was caught up in this turbulence. Soon after the founding of the People's Republic of China in 1949, the People's Liberation Army entered Tibet finally resulting in the 17-Point Agreement concluded between China and Tibet in May 1951. When I was in Beijing in 1954-55, attending the National People's Congress, I had the opportunity to meet and develop a personal friendship with many senior leaders, including Chairman Mao himself. In fact, Chairman Mao gave me advice on numerous issues, as well as personal assurances with regard to the future of Tibet. Encouraged by these assurances, and inspired by the dedication of many of China's revolutionary leaders of the time, I returned to Tibet full of confidence and optimism. Some Tibetan members of the Communist Party also had such a hope. After my return to Lhasa, I made every possible effort to seek genuine autonomy for Tibet within the family of the People's Republic of China (PRC). I believed that this would best serve the long-term interests of both the Tibetan and Chinese peoples.
Unfortunately, tensions, which began to escalate in Tibet from around 1956, eventually led to the peaceful uprising of March 10, 1959, in Lhasa and my eventual escape into exile. Although many positive developments have taken place in Tibet under the PRC's rule, these developments, as the previous Panchen Lama pointed out in January 1989, were overshadowed by immense suffering and extensive destruction. Tibetans were compelled to live in a state of constant fear, while the Chinese government remained suspicious of them. However, instead of cultivating enmity towards the Chinese leaders responsible for the ruthless suppression of the Tibetan people, I prayed for them to become friends, which I expressed in the following lines in a prayer I composed in 1960, a year after I arrived in India: "May they attain the wisdom eye discerning right and wrong, And may they abide in the glory of friendship and love." Many Tibetans, school children among them, recite these lines in their daily prayers.
In 1974, following serious discussions with my Kashag (cabinet), as well as the Speaker and the Deputy Speaker of the then Assembly of the Tibetan People's Deputies, we decided to find a Middle Way that would seek not to separate Tibet from China, but would facilitate the peaceful development of Tibet. Although we had no contact at the time with the PRC - which was in the midst of the Cultural Revolution - we had already recognized that sooner or later, we would have to resolve the question of Tibet through negotiations. We also acknowledged that, at least with regard to modernization and economic development, it would greatly benefit Tibet if it remained within the PRC. Although Tibet has a rich and ancient cultural heritage, it is materially undeveloped.
Situated on the roof of the world, Tibet is the source of many of Asia's major rivers, therefore, protection of the environment on the Tibetan plateau is of supreme importance. Since our utmost concern is to safeguard Tibetan Buddhist culture - rooted as it is in the values of universal compassion - as well as the Tibetan language and the unique Tibetan identity, we have worked whole-heartedly towards achieving meaningful self-rule for all Tibetans. The PRC's constitution provides the right for nationalities such as the Tibetans to do this.
In 1979, the then Chinese paramount leader, Deng Xiaoping assured my personal emissary that "except for the independence of Tibet, all other questions can be negotiated." Since we had already formulated our approach to seeking a solution to the Tibetan issue within the constitution of the PRC, we found ourselves well placed to respond to this new opportunity. My representatives met many times with officials of the PRC. Since renewing our contacts in 2002, we have had six rounds of talks. However, on the fundamental issue, there has been no concrete result at all. Nevertheless, as I have declared many times, I remain firmly committed to the Middle Way approach and reiterate here my willingness to continue to pursue the process of dialogue.
This year the Chinese people are proudly and eagerly awaiting the opening of the Olympic Games. I have, from the start, supported Beijing's being awarded the opportunity to host the Games. My position remains unchanged. China has the world's largest population, a long history and an extremely rich civilization. Today, due to her impressive economic progress, she is emerging as a great power. This is certainly to be welcomed. But China also needs to earn the respect and esteem of the global community through the establishment of an open and harmonious society based on the principles of transparency, freedom, and the rule of law. For example, to this day victims of the Tiananmen Square tragedy that adversely affected the lives of so many Chinese citizens have received neither just redress nor any official response. Similarly, when thousands of ordinary Chinese in rural areas suffer injustice at the hands of exploitative and corrupt local officials, their legitimate complaints are either ignored or met with aggression. I express these concerns both as a fellow human being and as someone who is prepared to consider himself a member of the large family that is the People's Republic of China. In this respect, I appreciate and support President Hu Jintao's policy of creating a "harmonious society", but this can only arise on the basis of mutual trust and an atmosphere of freedom, including freedom of speech and the rule of law. I strongly believe that if these values are embraced, many important problems relating to minority nationalities can be resolved, such as the issue of Tibet, as well as Eastern Turkistan, and Inner Mongolia, where the native people now constitute only 20% of a total population of 24 million.
I had hoped President Hu Jintao's recent statement that the stability and safety of Tibet concerns the stability and safety of the country might herald the dawning of a new era for the resolution of the problem of Tibet. It is unfortunate that despite my sincere efforts not to separate Tibet from China, the leaders of the PRC continue to accuse me of being a "separatist". Similarly, when Tibetans in Lhasa and many other areas spontaneously protested to express their deep-rooted resentment, the Chinese authorities immediately accused me of having orchestrated their demonstrations. I have called for a thorough investigation by a respected body to look into this allegation.
Chinese brothers and sisters - wherever you may be - with deep concern I appeal to you to help dispel the misunderstandings between our two communities. Moreover, I appeal to you to help us find a peaceful, lasting solution to the problem of Tibet through dialogue in the spirit of understanding and accommodation.
With my prayers,
Dalai Lama
March 28, 2008
今日,私は世界中の中国人の兄弟姉妹の皆様,特に中華人民共和国内の皆様に心からの挨拶を申し上げます.
チベットの近年の発展の光の中で,チベット人と中国人の関係についての私の考えを皆様と分かち合い,皆様すべてに個人的なお願いをさせて頂きたいと思います.
私は,最近チベットで起こった悲劇的な事件により,生命が失われたことに深い悲しみを覚えています.
私は何名かの中国の方が亡くなったことを聞き,犠牲者やその遺族のために同情しお祈り申し上げます.
最近の騒乱は明らかにチベットの状況の重要性を表しているものであり,対話を通じて平和的に,双方にとって利益になる解決を探すことがすぐにでも必要です.
この岐路にあっても,私は中国政府に対し平和と安定をもたらすよう協力する意志を表明しています.
中国人の兄弟姉妹の皆様,私は決してチベットの分離独立を求めはしません.
また,チベット人と中国人の間にいかなる不和も引き起こしたくないと願っています.
それどころか,私はいつでも,中国人とチベット人双方にとって長く有益となるような,チベット問題の真の解決を求めているのです.
私の一番の関心は,常に申し上げていることですが,チベット人独自の文化,言語やアイデンティティが確実に保護されることです.
仏教の教えに従って日々を生きる一人の僧侶として,私の動機の誠実さをお約束したいと思います.
私は中華人民共和国の指導者に,「事実から真実を捜し求める」ことにより,これらの問題を解決するための私の立場と責務を,理解していただけるよう求めてきました.
中国の指導者が知恵を使い,チベット人と意味のある対話を始めて頂けるようお願い致します.
また,中国の安定と調和を築き,国民の間に亀裂が生じるのを避ける真摯な努力を行うことをお願いします.
チベットにおける事件についての,偽りと歪みのある画像を用いた国のメディアの描写は,予測不可能な長期にわたって続く民族間の,対立を引き起こす種子になりかねません.
これは私にとって深刻な懸念です.
同様に,私の再三にわたる北京オリンピックへの支持にかかわらず,中国当局は,私がオリンピックへの不参加を呼びかけているとして,中国人との間に亀裂を生じさせようとしています.
しかし私は,何人かの中国の知識人や学者が中国当局の行動に対する強い懸念や,特に他の国々との関係についての長期的な不利益の可能性を表明したことに勇気付けられています.
古代から,チベット人と中国人は隣人同士でした.
2000年前の記録では,互いに戦っていたこともありますが,友好的な関係を築き,婚姻による同盟を結んでさえいたのです.
しかし,仏教がインドからチベットに伝わる前に中国にて栄えたために,私たちチベット人は歴史的に中国人に対してダルマにおける兄,姉であるとして尊敬と友情を抱きました.
これは中国外に住んでいる中国コミュニティのメンバー,私の仏教のレクチャーに参加した方,また中国本土から巡礼にきたり,お会いする機会があった方にはよく知られていることです.
私はこれらの出会いに元気づけられ,また彼らがこの二つの民族の間によりよい理解を築いてくれると感じています.
20世紀に,世界の多くの地域で大きな変化が起こり,チベットも巻き込まれました.
1949年に中華人民共和国が設立されてすぐに,人民解放軍がチベットに侵入し,その結果,1951年5月にチベットと中国の間で17条協定が結ばれました.
私が1954から55年に全国人民代表会議に参加するために北京に滞在した際に,毛沢東氏をはじめ,多くの指導者と知り合い,個人的に友好を深める機会を得ました.
事実,毛主席は私に多くの事柄についてアドバイスを下さり,チベットの将来について個人的な保証を頂きました.
これらの保証に励まされ,また中国の当時の革命指導者の献身に刺激を受けて,自信と期待に溢れてチベットに戻ったのでした.
共産党のチベット人メンバーもまたそのような希望を持っていました.
ラサに戻ると,私はチベットを中華人民共和国という家族の中で真の自治を行うことができるようにできるだけの努力をしました.
私はこれがチベット人と中国人双方にとって,長期的な利益をもたらすためにできる一番良いことだと信じていたのです.
不幸にして,1956年ごろから緊張が高まりはじめ,1959年3月,ラサで平和的な蜂起が起こりました.
それにより,私は亡命せざるを得なくなりました.
チベットは中国の統治下で,多くの良い発展がありましたが,これらの発展は,先代のパンチェン・ラマが1989年1月に指摘したとおり,多大な犠牲と破壊に覆われてしまいました.
チベット人は恐怖の中で生活し,中国政府はチベット人を疑い続けています.
しかし,チベット人への非常な弾圧に責任がある中国の指導者への敵意を育てたにも関わらず,私は彼らと友人になれるよう祈っています.
その思いを,私はインドに到着した後1960年に作成した祈願の中で次のように表しました.
「彼らが善悪を判断する知恵の目を得ますように,彼らが友情と愛という栄光に預かりますように」
多くのチベット人,学校に通う子供たちは日々の祈りの中で,この文を引用しています.
1974年,私達のカシャック(内閣),チベット人民議会の議長,副議長と深刻な議論を行った結果,私たちは中国からの独立を求めず,チベットの平和的な発展を促進するという中道を見出すことを決意しました.
文化大革命中の中華人民共和国と接触がなかったものの,私達は遅かれ早かれ交渉を通じてチベットの問題を解決すべきである,と既に認識していました.
私達はまた,中華人民共和国に留まることが,少なくとも近代化と経済発展という面で,チベット人にとって大きな利益であることも認識しました.
チベットは豊かな古い文化的遺産を有しているものの,物質的には発展していないのです.
世界の天井という環境で,チベットはアジアの主要な河川の源となっています.
そのため,チベット高原の環境保護は非常に重要なことです.
私達の最大の関心は,普遍的な慈悲の価値観として根付いたチベット仏教文化,そしてチベット語とチベット独自のアイデンティティの保護にあるので,すべてのチベット人のために意味のある自治の獲得に向けて全力を尽くしています.
中華人民共和国の憲法はチベット人を含め,国民にそうする権利を与えています.
1979年,中国の最高指導者ケ小平氏は
「チベットの独立を除き,すべての問題について交渉できる」
と私の使者に約束しました.
私達は既に中華人民共和国憲法の枠組みの中で,チベット問題の解決を探るためのアプローチを考案していました.
私達はこの機会に応じるのに良い位置にいることがわかりました.
私の代理人は何度も中華人民共和国の担当官と会合を持ちました.
2002年に私たちの接触を更新し,6ラウンドの話し合いを行いました.
しかし,基本的な事項について,具体的な結論は全く出ませんでした.
それでも,私は何度も宣言している通り,中道アプローチを固持し,ここに対話プロセスを追い続けるという私の意志を繰り返し申しあげます.
今年,中国人民はオリンピック開催を誇りに思い楽しみにしています.
私は当初から,北京がオリンピック開催地となる栄誉を得ることを支持しております.
私の立場は変わりません.
中国は世界最大の人口,長い歴史と極めて豊かな文明を持っています.
今日の目覚しい経済発展により,大国として浮上しています.
これは明らかに喜ばしいことです.
しかし,中国はまた,透明性,自由,法の遵守の原則に基づき,開かれた調和のある社会の確立を通じて,国際社会の尊敬を得なければなりません.
たとえば,今日,多くの中国市民の人生に大きな影響を与えた天安門広場の悲劇の犠牲者は,いかなる補償も公式回答も与えられていません.
同様に農村地帯の多くの普通の中国人が,搾取と腐敗した地方政府の不正に苦しんでいるときに,合法的な訴えは無視されるか攻撃に遭います.
私は同じ人間として,同時に中華人民共和国という大家族の一員になる用意がある者として懸念を表明致します.
私は胡錦濤国家主席の「調和社会」を創る政策に感謝し,支持致します.
しかし,これは相互信頼と,言論の自由,法による支配を含めた,自由の空気によってのみ生まれることができるのです.
私はこれらの価値が認められれば,チベットや東トルキスタン,内モンゴル問題のような,元からの住民が今では人口2400万人の中の20%しか占めていない少数民族に関する,多くの重大な問題が解決されると強く信じています.
私は胡錦濤国家主席が,チベットの安定と安全が国の安定と安全に関わるという最新の声明が,チベット問題の解決のために新たな時代を描くことを希望してきました.
残念なことに,私がチベットを中国から分離独立させないよう懸命に努力しているにもかかわらず,中華人民共和国の指導者は私を「分離主義者」であるとして非難しています.
同様に,ラサやその他の多くの地域のチベット人が自然発生的に根の深い恨みの念を表すために抗議行動を行った時,中国当局は即座に私がそれらのデモを画策したと非難しました.
私はこの主張を検討するために,皆に認められる機関による徹底的な調査を要求してきています.
世界中の中国人の兄弟姉妹の皆様には,二つの共同体の間に横たわる誤解を払拭するために,お力をお貸し頂けるよう心からお願い致します.
さらにチベット問題について,理解と和解の精神にのっとった対話を通じて平和的,恒久的な解決を見出せるようお力を貸して頂けるようお願い致します.
祈りをこめて
ダライ・ラマ
-------------------仮訳:ばやでるか in mixi,2008年03月31日
ケ小平の言葉など,相手側の言動を引用している点は,巧いと思わせる.▲
【質問】
今回〔2008年3月〕のラサ暴動で,なぜ回族もチベット族から攻撃を受けたのか?
【回答】
【3月17日 福島香織の北京特派員記者ブログ】では,
> もちろん,彼女〔チベット人女性〕のもたらす情報がどれほど正確か,検証するすべはない.
と前置きした上で,以下のように説明されている.
[quote]
■ちなみに,ムスリムである回族は,少数民族ながら,普通語に堪能な人が多く,漢族とビジネスができる人は多い.
しかもチベット族と仲がわるい.
一方,チベット族は,普通語の会話・読み書きが苦手,というより過去の迫害の記憶から漢語を蛇蝎のごとく嫌っている人が多い.
[/quote]
ある民族を支配するために,他の支配下民族を使う,というのは大英帝国の手法に似ているような……
消印所沢
▼ また,朝日新聞が,ラサ騒乱に参加してインドに逃げたというチベット人のインタビューを掲載していたが,それによれば
「誰かがイスラム教徒の肉店に石を投げた.
チベット人が大切にするロバや馬の肉を売る店だったからだ.
店主はナイフで抵抗,騒ぎが大きくなった」
のだだそうだ.
世界史板,2008/05/03(土) 09:15:07
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
現在〔2008年3月〕のラサ暴動事件での死者数は?
【回答】
新華社の公式報道では,「10人であり,暴徒の犠牲者」としているが,過去の中国の「公式発表」の信憑性を考えるに,これは非常に疑わしい.
▼ インドにあるチベット亡命政府は当初
「未確認情報で死者は少なくとも100人」
と発表.
(2008/3/15付,CNN
および
同日付,AFP)
その後,
「確認できただけで死者は30人」
と発表している.
以下引用.
[quote]
Tibet govt-in-exile says about 30 confirmed dead in unrest
(AFP)チベット亡命政権は,ラサ暴動で死者30人を確認
"We are confirming approximately 30 deaths, and we are even hearing numbers of over 100 dead, but this number we are unable to confirm," Tenzin Taklha, a senior official in the exiled Tibetan administration, said.
"We have various people who have relatives in Tibet who sending out messages, calling their relatives,"
インド在住のチベット亡命政権は,チベット国内に連絡を取るなどしてラサの暴動で30人の死者の出たことを確認したと述べた.
100人以上の死者があるとの情報を得ているが,確認できたのは30人と述べた.
[/quote]
(翻訳:ニュース極東板)
▲
また,「ラジオ・フリー・アジア」では「死者は80人くらい」との目撃証言を伝えている.
[quote]
“We saw two dead at Ramoche temple, two in the garden, two at the Ganden printing house, and those Tibetans who went to take food to prisoners in Drapchi prison saw 26 Tibetans shot after they were brought in on a black vehicle,” one Tibetan witness said.
“There could be about 80 dead, or more, but there is too much commotion here to give an exact number.”
「Ramoche寺院で2人の死者を見た.
庭に二人の死者,Ganden印刷所で2人の死者をみた.
Drapchi刑務所の囚人に食物を運んだ人は,黒い車に乗せられた後で,26人のチベット人が撃たれるのをみた」
「死者は80人くらい,あるいはそれを超える.
しかし現在はあまりにも混乱が酷くて正確な人数がわからない」
[/quote]
(翻訳:ニュース極東板)
▼ またその後,「ラジオ・フリー・チャイナ」に寄せられた電話(2008.03.15付)では,死者・重傷者67人という数字が挙がっている.
[quote]
「ラサでは土曜日も銃声があり,自治政府の治安部隊が暴動の死者や負傷者を集めている.
私は信頼すべきソースから回収されたのは67人と聞き及んだ.
死者と死にそうな負傷者を合わせた数で,男性,女性を含む」
[/quote]
翻訳:ニュース極東板
▲
しかし目撃証言はしばしば誇張や錯誤があることも,考慮に入れなければならないだろう.
ただ,軍隊が出動していることは間違いなく,上述の「ラジオ・フリー・アジア」では
[quote]
“The Chinese authorities deployed all military in the Lhasa area and sent tanks.
There could be several hundred tanks and they were shooting into the crowds,”
「中国政府はラサ地区に軍と戦車を動員しており,数百台の戦車が有り得る.
彼等は群集に発砲している」
[/quote]
とさえ述べている.
中国軍がチベット人に対して兵器で発砲することは,ナンパラ峠亡命者射殺事件の例を見ても明らか.
また,「ガーディアン」紙の伝える目撃証言でも,ひどい状況が伝えられている.
▼ さらに以下のような証言もある.
[quote]
チベット暴動,中国軍が発砲か,死者80人以上の情報も
2008年03月16日 19:02,AFP
【3月16日 AFP】僧侶らの抗議行動から大規模な暴動へと発展し,中国軍が治安態勢を強化している.
南西部チベット(Tibet)自治区ラサ(Lhasa)で15日,連続した銃声が聞こえたと,現地から脱出し た外国人が16日,証言した.
ラサで医療関係のNGOを運営する元米軍海兵隊員のジェラルド・フリント(Gerald Flint)さんは, 到着した四川(Sichuan)省成都(Chengdu)の空港で16日,
「消音された銃声を聞いた.間違いない」
と証言した.
フリントさんによると15日に中国政府の治安部隊がラサに送り込まれた市街は依然,無秩序状態が続いたという.
「人々の動きを完全に制御しようとしていた.
市街には完全武装した兵士が配備され,兵士を乗せたトラックも多数待機していた.
大量に動員されていた」
という.
また,15日の午後から夜にかけてさらに多くの爆音が聞こえるようになった.
「爆音だったか? 銃声だったか?」
との問いにフリントさんは
「両方が混ざっていた」
と答えた.
〔略〕
[/quote]
【3月17日 福島香織の北京特派員記者ブログ】では,
> もちろん,彼女〔チベット人女性〕のもたらす情報がどれほど正確か,検証するすべはない.
と前置きした上で,以下のように説明されている.
[quote]
福島「市全体では何人くらい(の死者)?」
彼女「正確には分からないけれど100人以上.110から120人の間だと思う.(亡命政府の発表は80人の遺体が確認された,少女も含む.これから増える可能性も)」
福島「市民が多いの,僧侶が多いの?」
彼女「僧侶より市民が多い,若いチベット族が犠牲になった」
福島「政府は漢族の商人が犠牲になったようなことをいっていたけれど」
彼女「漢族の死者はない.回族が5人死んだ.」
「チベット族は怒りにかられて回族のショップを襲った.
それで回族が怒り,チベット族を5人殺した.
それでチベット族が怒り,回族を5人殺した」
「漢族が犠牲になったというのは,政府のウソよ」
福島「僧侶が破戒行動に参加したというのは本当?」
彼女「それは本当.回族の店に火をつけた」
[/quote]
▲
上掲CNN報道では,
1) チベット取材の為の入国は中国政府の許可を必要とするが,CNNはこれを申請していて許可されていない
2) CNNの行なった金曜日の中国国内のチベットの騒乱の報道は,中国でブラックアウト(映像停止)された
という.
隠したいことがあるのが明白.
それらを合わせて考えるに,
「死者は10人を大幅に上回っており,それら死者の多くは軍隊の発砲による死亡である可能性が高い」
ということは言えるだろう.
▼ ちなみに,この死者数の食い違いに関し,野口健(アルピニスト)は以下のように述べる.
[quote]
野口 中国はいつもそうで,ナンパ・ラ峠でチベット人への銃撃が話題になったときも,初めは事実すら認めませんでした.
しかし映像が世界に行き渡ってしまうと,「チベット人が危害を加えてきたから,正当防衛で撃った」と訂正した.
今回も同じで,最初は「発砲していない」といったでしょう.
それが次には「警察が身の危険を感じ,正当防衛として威嚇射撃をした」と.
死者の数についてもチベット亡命政府が「140人以上」,中国側は「20人」と食い違っている.
中国が20人しか撃ち殺していない自信があるなら,世界のメディアに「取材してください」といえばいい.
しかし当局が取材許可を与えた海外メディアの記者は10数人,日本では共同通信社だけ.
外国人旅行者ですら,多くがカメラやビデオを没収されている.
没収自体が隠蔽行為です.
山際 「毒ギョーザ事件」に対する対応も同じですね.
[/quote]
―――2008年4月10日 VOICE
正論である.
▲
【質問】
今回のチベット暴動による逮捕者の数は?
【回答】
China Moves To Arrest Hundreds as Tibet Deadline
Passes
(RFA)中国はデッドラインが過ぎて,数百人の暴動の容疑者逮捕に動く
2008.03.17
によれば,逮捕状が150出されており,容疑者数百人の拘束に動いているという.
以下引用.
[quote]
One witness in Lhasa said armed police were rounding up “hundreds” of suspects, while reliable sources in Lhasa said municipal prosecutors had issued 150 arrest warrants by the deadline Monday for “escapees” still at large.
Another Lhasa resident said Tibetans were now being turned away from hospitals in the city.
ラサの某目撃者は,武装警官が数百人の容疑者の拘束に動いていると述べた.
ラサの信頼すべきソースに拠れば,地方検察はデッドラインの過ぎた月曜日に150の逮捕状を出したと言う.
別のラサの住民はチベット族は現在,病院にいっても治療を受けられず追い返されるという.
Meanwhile, authorities in areas of western China with large Tibetan populations banned all media reporting of anti-Chinese protests, asking foreign journalists and tourists to leave.
その一方で中国西部のチベット族の人口の多い地域では政府がチベット族の反中国暴動についての記事を掲載禁止にしている.
外国人ジャーナリストと旅行者に地域を出るようにと求めている.
〔略〕
[/quote]
ニュース極東板・改
▼ その後の報道では,1000人近い人数が逮捕された,と数字が大きくなっている.
以下引用.
Macartney in Beijing 1,000 Tibetans arrested in Chinese sweeps
(英・タイムズ)中国はチベット暴動事件で,1000人を逮捕
From Times Online March 18, 2008 Jane
暴動事件後のラサでは警官隊が市中を捜索し,1000人近いチベット族が逮捕された.
ラサのソースに拠れば,土曜日の逮捕者が600人,日曜日が300人に達する.
チベット当局はこの数字を確認しない.
ソースに拠れば,これら逮捕者が何処に収容されているのかは不明で,ラサのメインの刑務所であるDrapchi刑務所は既に満杯であることが知られている.
そのために,昔の刑務所であるラサ北東部のSangyip 刑務所に収容されたのではと推測されている.
あるいは同地区に最近改変された労働再教育所が,その施設かもしれない.
ラサ郊外のChushur刑務所の可能性もある.
警察官と武装警官は,チベット族の容疑者を一軒一軒捜索して,書類を元に家の中にいる人間を確認した.
ある目撃者は
「多数が拘束されたが,その数はわからない」
と語っている.
警察と武装警官はラサ市内に多くのチェックポイントを設定し,チベット族全員の身分証明書を確認している.
市内は戒厳状態で市民の移動は困難である.
〔略〕
[/quote]
翻訳:ニュース極東板
▲
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