Extreme Torch Relay FAQ｜軍事板常見問題＆良レス回収機構

　【回答】
　2008年に行われた北京オリンピックの聖火リレーは，その直前に発生したチベット暴動と，それによって中国によるチベット人弾圧が，世界に広く知られることになったため，それまでの聖火リレーとは大きく性格を変えることになった．
　聖火リレーを映すTVカメラの前で，いかにチベット問題をアピールするかを各国ごとに競う，別の意味での民族の祭典，新種の競技となっている．

▼　この競技の詳しいルールなどは
「アンサイクロペディア」：エクストリーム・聖火リレー
を参照されたし．▲

　中国当局の，例によって例のごとくの対応が，この競技人気に拍車をかけている．
　また，メディアの側も，ニュース種になりそうなハプニングの発生を期待している観も否めない．
　ゆえに聖火リレーが終わっても，北京五輪が終わるまで，この競技の亜種が続く可能性もある．

　【質問】
　聖火を奪うなどの暴力的行為は，チベット側にも歓迎されていますか？

　【回答】
　歓迎されているとは言えない．
　”審査委員長”ダライ・ラマ14世は非暴力を唱えており，また，先鞭をつけた〝国境なき記者団〟も，暴力行為は容認しない旨のコメントを出している．
　今後の競技参加者」には，あくまでも暴力的にならず，そのうえで技術点や芸術点を積み重ねる，知恵と工夫が求められていると言えよう．

　【質問】
　エクストリーム・聖火リレーに参加しているのはチベット人だけ？

　【回答】
　いいえ．ロンドンやパリでは，英仏人も大勢参加している模様です．
　4/6に大英博物館近くで行われた集会では，参加者1000人のうち，3～4割を英国市民が占めていたそうです．
　これは欧州では人権意識が高く，また，ダライ・ラマ14世への共感もあるためと考えられています．
　また，中国によるチベット人弾圧がナチス・ドイツを思い起こさせるためもあるようです．

　【質問】
　聖火護衛隊って何？

　【回答】
　中国側警備員．
　ズボンとジャケット背中が袖が青く，ジャケット胸側が白いので，一目で分かります．
　一見，非武装のようですが，武装の有無などの情報は，例によって中国の秘密主義により公表されていません．

　また，警備員が必ず制服を着ているとは限りません．
　常識的に考えれば，私服警備員も当然いることでしょう．

▼　護衛隊は，人民武装警察の佐官・尉官将校から選抜され（全員将校），昨年8月に編成されました．
　彼らは身長190cm以上で，半年以上の訓練を受け，簡単な英語，フランス語，ドイツ語，スペイン語，日本語を話すことができます（前進，後退，急げ，ゆっくり等）．

　護衛隊隊長は趙四で，境外30人，境内40人の2組に分かれます．
　護衛隊の主任務は，聖火の火種の護衛であり，24時間当直に就きます．
　また，引火棒の使用に熟練し，迅速かつ安全に聖火に火を灯すことが出来るように訓練されているそうです．
　自動車と自転車を運転することもできます．

聖火護衛隊

元諜報員@FreeTibet in mixi，2008年04月10日20:48

　〔以下の写真は，〕北京オリンピック聖火護衛隊の編成完結式です．
　隊長の趙四が少校（少佐）であることを除き，隊員全員が尉官です．

元諜報員@FreeTibet in mixi，2008年04月10日20:57

▲

▼　以下はロンドン五輪実行委員会委員長のセバスチャン・コー氏による，聖火護衛隊評：

[quote]
「あいつらはひどい．英語もしゃべれない．チンピラだと私は思っている．排除すべき」
http://news.theage.com.au/torch-to-be-guarded-by-australians-only/20080408-24hu.html

（略）
The London 2012 Olympics chief added to the torch controversy when he was overheard describing Chinese officials guarding the flame in London as "thugs". Sebastian Coe was overheard saying organisers of the French leg should "get rid of those guys" after they pushed him.
"They are horrible. They did not speak English ... I think they were thugs," he said.

[/quote]