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戦史FAQ目次


 【link】

『第一次世界大戦 目で見る戦史』(A. J. P. テイラー著,新評論,1986)

 タイトルに戦史と有りますが,政治や社会情勢についても結構ページを割いていたと思います.
(実家に置いて来てしまったので,それぞれの比率は…).
 著者がイギリス人の為か,東部戦線の記述があっさりしていますが,通史としてはリデル・ハートの本(薄い方)より読みやすいと思います.
(軍事のみに絞ればハートの方ですが…).

 難点は「目で見る戦史」と言うわりには,写真の印刷が良くない事と,地図が少ない事.
 原著に載っていた写真が,日本語版では少なからず割愛されてるのと,原著ではカラーだった図版が,日本語版では白黒になってる.
 「目で見る戦史」をうたう以上,そこは多少高価になるリスクを犯しても,原著のまま載せて欲しかったところ.

 後,著者は「歴史研究の場に,道徳や正義と言う判断基準を持ち込むべきでは無い」との歴史観を持っているので,好き嫌いが分かれるかもしれません.

-----------------軍事板,2011/11/16(水)~11/17(木)

『「八月の砲声」を聞いた日本人 第一次世界大戦と植村尚清「ドイツ幽閉記」』(奈良岡聰智著,千倉書房,2013.3)


 【質問】
 第一次世界大戦直前の欧州情勢が複雑怪奇なので,詳しく知りたいのですが,何を読むべきでしょうか?
 八月の砲声,戦略の形勢,第一次世界大戦(リデル・ハート),国際紛争は読みました

 【回答】
 古典かつ洋書になるけれど,欧州情勢を外交史,外交関係という意味でとれば
A.J.P. Taylor, The Struggle for Mastery in Europe, 1948-1918, (Oxford UP, 1954).
F.R. Bridge and Roger Bullen, The Great Powers and the European State System 1815-1914, (Longman, 1980).
あたりを読むべきだと思う.
 だるかったらヘンリー・キッシンジャー『外交(上)』や,高坂正堯『古典外交の成熟と崩壊』の当該の章で,見取り図を作ってからがいいかも.
 後者はできれば全部読んでおくと,ヨーロッパ外交への理解が増す気はする.
 外交史で最新の研究に当りたければ,イギリス中心となるけれど
Zara S. Steiner and Keith Neilson, Britain and the Origins of the First World War, (2nd ed., Palgrave Macmillan, 2003)
とかがおすすめ.
 他の研究は,同書の脚注から引っこ抜いてもいい.

 資料的にラフでもいいから,精神史とか思想的なものもより重視するなら,
ジェームス・ジョル『第一次世界大戦の起源』や,
ルネ・ジロー『国際関係史 1878-1914』がいいと思う.
 ジローは外交史的にもフランスの視点が中心となるので,その意味でも面白い

 その他,歴史としては,細谷雄一さんの講義のシラバスがわりと参考になる気がする.
 わりと内容も被ってるが
http://club.pep.ne.jp/~y.hosoya/office/diplomatic-history.htm

 もし,政治学的にこの時期を検討するなら,既読のナイ『国際紛争』の原著のFutehr Readingsを見るといいです(邦訳版は独自のリストになっているため)

 他に,検索単語引っこ抜き)では,この辺かな,

オーストリア=ハンガリーとバルカン戦争―第一次世界大戦への道
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4588625152/
第一次世界大戦の起原
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4622073218/
第一次世界大戦期の日米関係史
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4792370701/
アメリカ合衆国中立の研究 : 第一次世界大戦における
ttp://opac.ndl.go.jp/recordid/000001072634/jpn
世界大戦原因の研究
http://www.amazon.co.jp/B000JAI56W/
軍事史学 通巻14号第4巻第2号(1968年 8月)<特集>第一次世界大戦史
ttp://wwwsoc.nii.ac.jp/mhsj/db/1_10.htm#14

第一次世界大戦前のドイツにおける「中欧」構想
ttp://opac.ndl.go.jp/articleid/6385783/jpn
イタリアの参戦決定過程をめぐる一考察--第一次世界大戦に際して
ttp://opac.ndl.go.jp/articleid/203968/jpn
サライェヴォ事件より開戦まで--開戦外交と戦争責任 (第一次世界大戦前後(特集))
ttp://opac.ndl.go.jp/articleid/894504/jpn
アメリカの参戦問題研究の展望と現状 (第一次世界大戦前後(特集))
ttp://opac.ndl.go.jp/articleid/894507/jpn
フランスの戦争指導者--ジョッフル,フォッシュ,クレマンソー (第一次世界大戦前後(特集))
ttp://opac.ndl.go.jp/articleid/894506/jpn
第一次世界大戦における戦時通商と中立制度の動揺--主として英,独の戦時通商と中立制度について
ttp://opac.ndl.go.jp/articleid/2684273/jpn

ちょっと面白そうなやつ

イギリス光学産業と第一次世界大戦--軍需に牽引された産業の限界
ttp://opac.ndl.go.jp/articleid/6216491/jpn
第一次世界大戦参戦と日本のマスメディア
ttp://opac.ndl.go.jp/recordid/000009904269/jpn
第一次世界大戦後の東プロイセンの鉄道事情
ttp://opac.ndl.go.jp/articleid/4156392/jpn
第一次世界大戦とイギリスの対インド鉄道政策の転換-「アクワース委員会報告書」を中心にして
ttp://opac.ndl.go.jp/articleid/4670256/jpn

外交 (ハロルド・ニコルソン著)
http://www.amazon.co.jp/dp/4130050168

 ただし池田十吾さんの本は,こういう意味では役に立たなかったと思う.

軍事板,2010/02/21(日)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 『八月の砲声』(バーバラ・W・タックマン著,ちくま学芸文庫,2004.7)を読了したのですが,他にWW1関連で良い本はありますか?

 【回答】
 学研のムック『図説第一次世界大戦」』上下(瀬戸利春著,2008.2)はなかなか良いよ,
 軍事だけでなく,政治や経済も含めた全体像を手軽に理解するには最適.
 『八月の砲声』で描かれている前後の各国の動きもわかるし.

 これ読んでからリデル・ハートに進むと,より理解が深まると思う.
 あとは,図書館に死蔵(笑)されている旧軍編纂の『欧州戦史』とかだな.

軍事板
青文字:加筆改修部分

 ただしリデル・ハートは,戦前(WW2前)の『第一次世界大戦,その戦略』(原書房,1980.9)と,定本の分厚い『第一次世界大戦』(中央公論新社,2000.12)があります.
 借りたり購入の時は混同しないように注意なり.

 資料的には当然,戦後の方が高いですが,戦前版は,あくまでも戦前の見方なので,資料的というよりは当時の考え方を読み取ると言う意味で,ものすごく面白いです.

Lans ◆xHvvunznRc in 軍事板
青文字:加筆改修部分

 リデル・ハートの読むなら,石津朋之の『リデルハートとリベラルな戦争観』もお勧め.
 なんとなく,上等な兵頭二十八?という印象を受けた.

 また,第一次大戦だけがテーマの本ではないけれど,クレフェルト著『補給戦』(中央公論新社,2006.5)は,シュリーフェン計画について考えるときは,読んでおいたほうがいい.

 シェリーフェン計画で思い出したが,ドイツ視点のみだと『ドイツ参謀本部興亡史』(ヴァルター・ゲルリッツ著,学研M文庫,2000.11)の記述も興味深いよな.
 英軍視点は『戦略の形成』ぐらいなのかな?

 他には,
A.J.P.テイラーの『第一次世界大戦 目で見る戦史』(新評論,1986)
ジェームズ・ジョルの『第一次世界大戦の起源』(みすず書房,2007.6)

 紙媒体では無いがこれも外せない.
石津 朋之「シュリーフェン計画」論争をめぐる問題点(PDFファイル)

 もちろん基礎的なとこで『西部戦線異状なし』は読んでるよね?

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 第一次世界大戦についての本を読みたいんですが,初心者はどれから読めば良いでしょうか?

 【回答】
「写真が語る第一次世界大戦」(あすなろ書房)
http://www.asunaroshobo.co.jp/home/search/frame_4-7515-2316-3.html

 少年向けだけど,決してバカにしたもんじゃないよ.
 ンにしても,ちょっとお高いので,古書店でも探したらいかがでしょうか.

 同じ傾向でもう少し上級なのが,
J.M. ウィンター『第一次世界大戦(上・下)』(平凡社1990年)

 これは,それまでの国際情勢や政治状況から,戦時下の市民生活まで,ビジュアルによくまとめてある.

(この間読んでた「ヨーロッパの百年」上巻にも,第一次世界大戦の時期に欧州世界の庶民が,どういう体験をしたかが書かれてたな.
 前線でも戦争前中後期ごとに,兵士の感情が変わっていった様子とかが知れて,中々良かった)

 ただし,上に記したあすなろ版も本書も,ともに猪口邦子監修だから,兵器等についての詳細はあまり期待しないほうがよろしい.
 絶版なので古書探すしかないけど,私はたまたまブックオフの,しかも半額セールで上下巻400円で入手してしまった.

 もう,まったく戦術やら兵器のことだけに絞りたいというのであれば,学研の歴群ムックから選ぶのが無難.
 学研の図説第一次世界大戦が定番か.

 序盤なら『八月の砲声』だが,塹壕が延びに伸びていく話の手前で終わるから,「あれ,つづきは?」ってなる.

 別宮氏のサイトを見るのもいい.
 無料だし.



511 :名無し三等兵:2011/10/23(日) 16:49:17.25 ID:???

 いいから八月の砲声だけまずよめ.


512 :名無し三等兵:2011/10/23(日) 16:51:42.02 ID:???

 八月の砲声の次は「さらば古きものよ」読め.
 おすすめ.


513 :名無し三等兵:2011/10/23(日) 17:11:49.88 ID:???

 まずは「西部戦線異状なし」から.


516 :名無し三等兵:2011/10/23(日) 18:54:22.22 ID:???

 「ガリポリ」も思い出してあげて下さい><


517 :名無し三等兵:2011/10/23(日) 18:55:53.81 ID:???

 何を言ってるんだ?
 まずは「青島要塞爆撃命令」を見てからだ!

軍事板,2011/10/23(日)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 以下の書評はどうでしょう?

----------------
講談社学術文庫で再刊された『第一次世界大戦』

 手堅く纏まってるのは良いが,主義者を持ち上げすぎ.
 あの時点で欧州の各国が反戦平和を唱えたら,それこそやる気満々の側に武力進駐されるか,変な割譲でも押し付けられるんじゃないのか.

 アメリカや日本は,遠くの火事として眺めていれば済んだから,参考にならないだろう.

-----------------岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM : 軍事板,2011/10/09(日)

 【回答】
 特に「持ち上げすぎ」と思われるような箇所は見当たらない.

 同書著者が行っているのは,佐藤優の言うところの「内的論理」,つまり当時どういう勢力が何をどう考え,それにしたがってどう行動したか?という点を掘り下げた記述.
 これは「あとがき」にも,
「筆者の年来の手法として,歴史をなるべく人物中心にとらえ,描写をしたいという考え方からである」(p.240)
とある通り.
 したがって反戦運動勢力だけでなく,主要政治指導者や,世論動向についても,同じように「そのとき何を考え,どう行動したか」が述べられている.
 それにより,愚行としか思えない大戦が,いかにして始まり,いかにして長引き,いかにしてようやく終結に漕ぎ着けたかまでを,始めた側の論理,長引かせた側の論理,終結時の論理をもって分かるようになっている.

 もしかしたらこの「書評」者は,相手が何を考えているかを理解するということが,非常に苦手なのかもしれない.

 あるいは,上記「書評」の内容から考えて,もしかしたら序盤だけ読んで放り出しているんじゃないか?とも思わせる.
 序盤の反戦運動の記述についてしか触れられておらず,そのあとの記述についても,何か書くことが幾らでもあるだろうに,と感じるため.

 それにそもそも,岩見浩造なる人物の情報は,(1)自作自演さえ行うなどして,(2)無意味で過剰な攻撃性を見せ,(3)事実無根の言いがかりも,無視できない数含まれる――といった点から考えて,バイアスが強いと推測されるため,鵜呑みは避けたほうが賢明な模様.
 その信頼性についての考察は,こちらを参照されたし.

2012.4.22


 【質問】
 リデル・ハートの『第一次世界大戦』読んだことあるやつ感想おしえてくれ.

 【回答】
 概説本ではなく戦略論,
 アフリカ戦線を除く各戦線を陸海満遍なく,時折「こうした方が良かった」といった私案や,将軍ら指導者に対する批判も交えながら,主観的にではあるが,それなりに詳しく網羅したもの.
 戦略批判,戦術考察は興味深い.
 地図も付いてて便利.

 ただし,欧州あたりでは「偉い著者による過去の書」というとこらしく,史学的な価値はいまひとつらしい.
 つまり,つまり今日に至っては「歴史書」としての価値は今ひとつということ.
 「戦略戦術書」としては別の見解があるということで,そこを混同すると混乱すると思う.

 彼が書いたときから随分経っているし,その間に研究が進んで色々と新しい史料や見解も出てきている.
 無論,誤認やそれに基づく推論もある訳で,死後であるからそういったものがフィードバックされて改訂されることもない.
 しかも,その著書を踏み台にして新しい史家が,新たな視点から述べているので,陳腐化してしまっているので「いまひとつ」ということ.
(しかも,その新しい史家の書いたWW1ものは翻訳されてないとorz)
 あと,歴史書としてはいささか主観的に過ぎると個人的には思う.

 つーか,リデルハートの意見を記した 「戦略戦術書」そのものだと思う.
 だから歴史書としてはいささか主観的に過ぎるのは,ある意味当たり前(笑)
 そもそもリデルハートの著書に出てくる「歴史的事実」ってのは,リデルハートの意見を上手く説明するための「喩え話」以外の何物でもないしな.

 ヘイグ将軍や海軍に関して個人的には意見が異なるけれども,石津さんの『リデルハートとリベラルな戦争観』の該当部分も,読んでみると別視点も得られるかも知れない.

 高度に抽象的な話が主題の本なので,素人にはお勧めしかねるかも?

軍事板
青文字:加筆改修部分

 りでる☆はーと の第一次世界大戦は上下巻の分厚い奴の他に,【第一次大戦,その戦略】(The War in Outline)という,1936年(つまりWW2前)に書かれ一度,昭和14年に刊行され,1980年に原書房から復刻された本があります.
 「高度に抽象的な話が主題の本」というのは,もしかしてこちらじゃないですか?

 りでる☆ハート「第一次大戦,その戦略」については,第2次大戦直における,当時の第一次大戦についての考察・評価がそうであった点を今読めるというのが最大の意義であり,資料性などとは別の問題だと思います.
 戦前の人間のWW2を経験する前のWW1に対する声が読めるのですよ.
 その考え方をもって彼らはWW2に突入してるのです.
 単に「古い」とか「資料性」とか「正確性」と別に,当時の欧州の声(それも軍事面に限った)を聞ける数少ない書物だと思います.

Lans ◆xHvvunznRc in 軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 リデルハートの『第一次大戦 その戦略』は,同著者の『第一次世界大戦』と,どのように記述の視点が異なっているのでしょうか?

ソー・ゲス ◆6TP3e84Ivo in 軍事板,2010/04/05(月)
青文字:加筆改修部分

 【回答】
 『第一次大戦 その戦略』は,WW2の前,『第一次世界大戦』は,WW2の後に書かれています.
 つまりWW2を挟んでの,戦前と戦後という視点の違いが一番大きいと思います.
 いや,一番は,『その戦略』を読んだ軍人達が,WW2を戦っているという部分かも.
 古い情報ですが,それがWW2の軍人達の基礎的な認識に影響を与えていた可能性があるという点だけでも,古さとは別の当時の考察に重要な情報だとか個人的には思ったり.
 より詳細な経過などの情報だけが欲しいのならば,戦後版の方が戦後公開資料も足されていると思うのでそちらを.

 あとはページ総数の関係で,『その戦略』は概略に重点を,『WW1』の方がより詳細な経過を追っています.

 かくいう私は,『その戦略』はもっていますが,『WW1』は図書館で下巻途中まで読んで中断中(笑)

Lans ◆xHvvunznRc in 軍事板,2010/04/06(火)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 第一次大戦で,秀逸な戦記物を教えてください.

 【回答】
Fighting Techniques of the Colonial Era: 1776-1914 Equipment, Combat Skills and Tactics

H. S. Gullett, The Australian Imperial Force in Sinai and Palestine 1914-1918
 オーストラリア公刊戦史のくせに情感たっぷりで,しかも文章も難しいほうではない.
 欧米系というより旧軍的な感じ.
 「戦記物」としては面白い.
http://www.awm.gov.au/histories/
で読める.

ttp://www.awm.gov.au/cms_images/histories/27/chapters/04.pdf
 写真もボーフォートにベンジャンス.
 渋すぎワロタ(笑)

 注意!
 オーストラリア公刊戦史は,面白いし,ネットで読めて便利だけど,WW2を読んだ限りでは,現地人に歓迎される解放軍オーストラリアみたいなお国自慢や,イギリスの~将軍のせいで負けたみたいな恨みごと・責任なすりつけが多く感じる.
 それでも,重要な資料なのは否定できないが.

軍事板,2010/03/09(火)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 『撃墜王リヒトホーフェン』を手に入れて楽し読んでいますが,英仏側視点のものも読みたくなりました.
 WW1の空か陸もので,生活感やエピソードに富んだ,日本語の本は何かありませんか?

 【回答】
 自分が読んだ事ある中で該当しそうなのはこの辺り.
 詳細はそれぞれググってみてくれ.

・陸
「ガリポリ」(アラン・ムーアヘッド)
「戦場の一年」(エミリオ・ルッス)
「銃声のやんだ朝に」(ジェイムズ・リオーダン)
・空
「天翔けるバカ」(須賀しのぶ)
「ヴィンターの朝」(レン・デイトン)

 ちなみに「ヴィンターの朝」は「宣戦布告」所収の短編.
 あと,
「西部戦線異状なし」や
「さらば古きものよ」(ロバート・グレーヴズ)
・ソルジェニーツィン「一九一四年八月」
ダグラス・リーマン「栄光の海兵隊 紅の軍旗」
エルンスト・ユンガー「鋼鉄の嵐の中で」
『ドイツ戦歿学生の手紙』(ヴィットコップ編)
とか.

 「西部戦線異状なし」は生活感に溢れてるからいいと思う.
 飯の話,死体の話,円匙マジ最強な話などなど.

 『ドイツ戦歿学生の手紙』については,序文より.

――――――
 本書は,第一次世界大戦において戦歿した学生五十余名の手紙を抜萃し,戦死した日付順に配列したものである.
 明日しれぬ戦場にあって,文学や哲学に親しんだ学生達が,人間精神に関することに深く思いを寄せていたことは,悲壮な戦闘の記述に劣らず感動的であるばかりでなく,戦争の最も忠実な記録と言えよう.
――――――

軍事板,2009/07/02(木)
青文字:加筆改修部分


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