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◆◆「情報」の真贋
<◆訂正要求関連
FAQ of FAQ 目次


 【質問】
 論拠を出しているのに全然訂正されないぞゴルァ!

 【回答】
 そのソースが信頼に足るものか,まず冷静にご自分で判断してください.太田龍や宇野正美や広瀬隆や木村愛二……を引用されても,引用者の知性が疑われる結果にしかなりません.

 史料批判のやり方はE・H・カーの「歴史とはなにか」という本に載っています。
 具体的なやり方はですね、
・参考資料が明記されているか、
・その参考資料はどういう基準で筆者が選んだものか、
・あからさまな誤読がないか、
・同じテーマで書かれた論文と内容を比較してみる、
とかそんな感じです。

 論文の場合は,論文の形式が守れているかどうかをチェックするのもポイントになります。
・はじめに問題設定が出来ているのか
・最後できちんとオチは付けられているのか
等。

(HN "Koz" from E-mail,他)

 特に,陰謀論者やイデオロギストは自己の主張について,以下の点を事前に自己点検してください.

 国政や国際紛争において、人々が被る不幸の大半は誤った知識の蓄積が原因となっている。
 経済や外交上の危機、内戦や国同士の戦争も、もとをただせば、現実をしっかり分析しようとしない姿勢が引き金になっている場合がほとんどである。
〔略〕
 一国の、もしくは国家間の平和を考えたとき、その最大の敵はイデオロギー論者(空論家といってもよい)である。
 〔略〕
イデオロギー論者は自らの失敗の責任を、まず例外なく第三者になすりつける。〔略〕 このような精神構造では、ある国や社会、政党、文明が、自らの行動や失敗を振り返り検討する必要はなくなる。

 反米主義に関しては、今日間違いなくこれらの条件が完全に満たされているといえよう。
 反米主義のおかげで、多くの国家や文明は、理想的な敵を見つけることができた。
 それによると、国際舞台における自国の衰退ぶりや、内政の混乱、経済や科学、文化の劇的な失墜の責任はすべからくアメリカにあるということになる.

(ジャン=フランソワ・ルヴェル「インチキな反米主義者、マヌケな親米主義者」,
アスキー・コミュニケーションズ,2003/5)

 中でも,
“陰謀

“大人はうそつき”
“俺たちはだまされていたんだ!”
といった文言と類似のものが見られる主張,これを特に「MMRメソッド」(九十九式)と呼びます.


 【質問】
 クロス・チェックって何?

 【回答】
 一つのテーマに関し,複数の資料を照らし合わせ,情報に齟齬がないかどうか調べ,それによって事実がどこにあるかどうかを確かめることを言う.

 通読しただけじゃダメなんだよ.本を読む時って.
 よく,
「一冊か二冊読んだだけで,分かった気にはなるなよ」
と何度も先輩や教官に念押しされた.
 同一対象を扱った本を複数読み,意見の相違点を書き出し,その根拠となる記述を比較し,その内容を ワープロなりノートなりに書き出して進めていくと,著者の知性や作業量の違いが分かってくる.
 本当に知識が自分の骨肉となってくるのは,そこからだと.

 逆に,そういう作業を経て,粗や他の著作からの丸写し部分がポロポロ見つかってしまう著作は,犯罪的なクズ本だと.

軍事板
青文字:加筆改修部分

 元KGB,オレグ・カルーギン将軍の以下の証言もまた,クロスチェックの重要性を示している.

――――――
 英国内務省の元部局長で,KGBのすぐれた工作員でもあったドナルド・マクリーンが,当時まだ対外諜報部長だったクリュチコーフに会ったとき,こんなことを述べています.
「毎日プラウダを読む国民は不滅だよ」
と.
 にがい皮肉が利いた言葉ではありませんか.
 まずひとつに,いつも一方的な情報しか与えられず,自分を他と比較する可能性を奪われていれば,人間は考えることをやめてしまいます.
 さまざまに異なる方面からの情報を得てこそ,必然的にものを考えるようになるのです.

――――――『不死身のKGB』(ナターリヤ・ゲヴォルキャン Natalija Geworkjan 著,エディションq,1998.9.10),p.24

 ただしインターネット上の情報は,元が同一の情報源であったりすることがしばしばあるので,ネット情報を用いてクロス・チェックする際には,その点も注意を要する.


 【質問】
 特に慎重に信憑性をチェックすべき「情報」には,どのようなものがあるか?

 【回答】
 おおよそ以下の通り.

 (1) 「大本営発表」※

 発信された情報が,発信者の意向や利益に沿うものである場合,「発信者を利するための欺瞞/歪曲/捏造情報」である可能性を疑うべきである.
 なお,一見,中立的な第三者を発信者に仕立てることにより,本当の発信者がその影に隠れている場合もあるので,発信源は本当はどこか?という点にも注意すべきである.

 (2) 「秘密の友人」(別名:ノビー)

 情報発信者が,第三者には確かめようのない「ソース」を,その発信情報の根拠としているもの.
 情報発信者が注目を浴びたくて捏造している場合や,ガセ情報を掴まされている場合などがある.
 「CIAの友人によると」(ノビーこと落合信彦がよく使ってたね),「外務省内部の友人によると」,「匿名の告発者Aによると」などの事例がある.

 (3) 「Xファイル」

 「秘密の友人」の変形.「俺だけが真相を知っている!」といった暴露情報は,第三者には真贋を確かめようがないため,捏造や歪曲がはびこり易い.

 (4) 「妄想癖」(別名:ぼたんの花)

 情報発信者がソースを明示していない場合は,これを疑ってみるべきである.
 その根拠を情報発信者に問うとよい.それでもなおソースを明らかにしない場合,「探せば見つかる」と言って自分では出さない場合,「常識だろう!」と逆ギレする場合には,まずソースは実在しない,ないし,発信者の勘違いである可能性が高い.

 (5) 「イデオローグ」※

 情報発信者が,普段から何か特定の政治主張をしており,その「情報」がその政治主張の正当性を裏書きするようなものである場合,歪曲や捏造を疑うべきである.

 (6) 「狼少年」(別名:よしのり)

 情報発信者が,普段からいい加減な「情報」を連発している場合,その「情報」はどれも疑わしいと見なして,信憑性をチェックすべきである.

 (7) 「伝言ゲーム」
 AさんからBさんへ,BさんからCさんへ,CさんからDさんへ……と,次々に伝え聞いた結果、オリジナルの情報と懸け離れてしまったもの。いわゆる風説。
 BBS経由の情報にありがちなパターン.
 元ソースの確認ができない場合は,これが強く疑われる.

▼ ※たとえば立花隆は,極左機関紙をソースとして活用する際の注意点として,以下のように述べている.

――――――
問題は情報の質≠ナある.
 どちらも,自派に都合のよい面だけを抜き出し,主観的な評価を加えて報道する.
 事実の誇張,歪曲,矮小化が珍しくなく,場合によっては,まったくのデマ,事実の捏造すら行われる.

――――――立花隆著『中核vs革マル』上巻(講談社文庫,1983/1/15),p.19

 また,以下の例は,イデオロギーのない番組であっても,編集によって容易に情報歪曲が可能であることを示している.

――――――
 7月28日の〔超能力モノ番組の〕放映を見ていちばん驚いたのは,僕らが「否定派」と呼ばれていることだった.新聞のテレビ欄には「ナターシャが持つ人体透視能力を否定する人々とガチンコバトル!」などと書かれていた.
 実際には「バトル」なんて雰囲気ではなかった.最初に書いたように,僕はこの実験の勝敗になんかこだわっていなかった.彼女の能力の秘密を解き明かしたくて,中立の立場で実験に参加したいと申し入れたはずだった.
 西風氏にいたっては,「否定派」なんかじゃない.著書の中で超能力を肯定的に扱っている.「否定派」というのは西風氏に対して不当なレッテルであろう.

 どうもテレビ番組というのは,白か黒かという単純な図式で割り切りたがるものらしい.
 最後に僕らがナターシャに対して好意的なコメントを述べた部分をカットしたのも,僕らを頑固な「否定派」として視聴者に印象づけたかったからだろう.

 ちなみに,いっしょに見ていた8歳の娘のコメントは,
「パパ,ヒーローをいじめてる悪役みたい」
 う……そこまで言いますか(笑).
 しかし,視聴者の多くがそんな印象を受けたんじゃないだろうか.
 本当はこうだったんだよ,と娘に説明すると,驚いて,
「テレビってこわいね!」
 そうなんだ,娘よ! テレビってこわいものなんだ!

――――――「山本弘のSF秘密基地 超能力少女ナターシャの実験に立ち会ったゾの巻」

 まして,発信者の意向や利益に沿う「大本営発表」や,イデオロギーがかった発信者の情報に,歪曲がないと考えるほうが不自然だろう.


 【質問】
 クオリティ・ペーパーとは,どのようなものを指すのか?

 【回答】
 クオリティ・ペーパーという言葉を使うと、特に欧米では「一部知識階級の読み物」という感じになる(その対極が、タブロイド・ペーパー)つまり、階級的な臭いがついてしまう。
 インフルエンシャル(影響力の大きな)と言う言い方のほうが良いかも。

 何をもってインフルエンシャルとするかは様々なので、格付機関なぞはありませんし、あったとしてもそれを妄信するのは危険です。自分で読み比べて判断する以外にありませんが一般的指標として:

 (1) その主張(社説や記事)が広く海外の新聞に転載、引用、参照されることが多いもの。
 NYTやCSM、WPやWSJは、例えばインドや東南アジア、アフリカの新聞で転載や引用を良く見かけます。アメリカ国内の地方紙にもNYTやWPの転載記事が出る事があります。

 (2) 影響力の大きな人や組織が寄稿しているもの。
 例えばWSJはコリン・パウエルやコフィ・アナン やカワグチ外相やケリー候補や・・・様々な人や組織が寄稿していますが、それはその紙面に掲載されればメッセージをより良く伝えられると考えるためでしょう。WPやNYTにも上院議員や大学教授の寄稿がよく掲載されます。

 (3) 読者層の存在。
 固定的な読者層が、どういうものかを知ることはメディアのバイアスやスタンスを理解するうえで重要です。それはそのメディアの得意分野にも関係しているので、ある種の話題なら、このメディアが強い、ということがあります。ワシントンの政治ゴシップみたいな政局がらみならWPとか、欧州の政治経済マクロ分析ならFTとか、第三世界全般の政治経済状況ならエコのミストやBBCとか。アメリカ保守派の一般的政治的主張はWSJとか、もうすこし中道よりでCSMとか、リベラルな見方はNYTとか。ウルトラ・リベラルな意見はLATがお勧めで、ネオコン世界観はウイークリー・スタンダードやナショナル・レビュー……といった具合です。
 自分が今何を知りたいか、何を調査したいかで、調べるメディアが決まるでしょう。

(極東ニュース板)

 ただし,立花隆によれば,そもそも「新聞がメディアのトップにあった時代はすでに終焉」しているという.
 以下引用.

第42回 ザ・タイムズ紙の豹変に新聞の来るべき未来を見た!

 イギリスに来ていちばん驚いたのは,「TheTimes(ザ・タイムズ)」紙の変貌ぶりだ.
 オーストラリアのメディア王,ルパード・マードックが同紙を買収してから,「世界一のクオリティペーパー」といわれていた同紙がタブロイド版になり,内容も大衆化するなど,すっかり変わってしまったと聞いてはいたが,まさか,これほど変わってしまったとは思いもしなかった.

●マードックに買収されたザ・タイムズ紙の変貌

 たとえば本日(8月23日)の同紙である.
 題字のすぐ下にあるカラー写真付きのトップ記事のタイトルが,
「OZ(オージー)ダイエットいかにして12週間で体重を減らすか」
というオーストラリアで開発された新しいダイエット法の解説である.
 これは写真とタイトルだけがトップに派手にのり,本文はずっと後の中折りの中にある.
 もうひとつトップで,大きな写真付きの記事で大きく紹介されているのが,いまなお活発な活動を展開しているローリング・ストーンズのミック・ジャガーのことである.
 彼はすでに62才になり,グループ全員の年を足すと245才になるという.
 それでもこれから世界ツアーに出かけ,今後18カ月間に,35回のコンサートを開く予定という.
 これも頭にあるのはほんの短い紹介で,記事の本文は,ずっと後の21面にのっている.
 1面に活字でタップリ書かれた記事らしい記事は一つだけなのだが,その中身は,イギリスにある13万軒のレストラン,パブ,クラブの営業時間が,これから真夜中まで延長され,週末には午前2時まで延長されるという記事である.
 政治も,経済も,国際関係も1面からは完全に消えてしまっているのだ.

 これがかつて世界一のクオリティ・ペーパーといわれた「ザ・タイムズ」かと唖然とした.
 しかし,それでも,内側のページを繰っていくと,活字のページがしっかりある.
 「ザ・タイムズ」とならんで,世界のクオリティペーパーの代表格だったアメリカの「ニューヨーク・タイムズ」にしても,もともと広告のページが相当多いとはいえ,活字のページがしっかりあり,内容もしっかりある.

●新聞がメディアのトップにあった時代はすでに終焉

 それにくらべて,「ザ・タイムズ」「ニューヨーク・タイムズ」とならんで「世界の三大クオリティペーパー」と自称していた日本の「朝日新聞」(ちなみにこんなことを主張していたのは日本の朝日新聞だけで,よその国の人は誰もそうとは思っていないだろう)はどうかというと,最近は情けなくなるほど,紙面の質が落ちている.※
 全面広告がやたらにあって,読むところが少なすぎる.手近の新聞をかぞえてみたら,全36面のうち,全面広告ないし全面が広告で埋めつくされた面が10面あって,その他,3段?7段の広告を足しあわせると,約6面あって,要するに半分近くは広告だ.
 それに私は,スポーツ欄,テレビ欄,株式欄,家庭欄,投書欄を一切読まないので,読むページが本当に少ない.
 広告がたくさん入るのは結構なことかも知れないが,読者としてはそれに紙面の充実がともなわなければ,思わず「金返せ!」といいたくなる.

 活字の量が落ちただけでなく,紙面の質が驚くほどおちている.そのあたりが,ニューヨークタイムズとはまるで違うところだ.
 質が低下しているのに,購読料金が高すぎることもあって,私はかなり前から,もう朝日新聞をとるのはやめようと,何度となく思いつつ,長年の習慣でなんとなく取りつづけてしまっている.
 前は新聞を読まないと時代に遅れると思っていたが,最近のように海外にいる日が多くなると,日本のニュースはインターネットで読むのが中心の日々がつづく.
 そのうち日本のニュースはネットで読むだけで十分ではないかと思うようになってきた.

 実はかなり前から,大学生で新聞を毎日きちんと読む人は完全に少数派になってしまっている.
 東大で前から年1回はジャーナリズムについて教える講座を持っているため,毎年その場で簡単な調査をしているが,もうこのトレンドは完全に固定している(ほとんどの学生が,ニュースはテレビとネットで知るのだ).
 この傾向は東大だけでなく,他大学でも同じだと思う.
 大学生の質が低下したのではなく,新聞はニュースが遅い上に,内容の質が低下したために,大半の学生が読む必要を認めなくなっているのだと思う.

 日本の新聞人たちは,いまでもほとんどの人が,メディアのトップは新聞だと思っているし,ちょっと古い一般社会の有力者たちもそう思っているようだが,実は新聞が「社会の木鐸」といわれ,メディアのトップにあった時代はすでに終わっているのではないか.
 大学生が捨てたメディアが「社会の木鐸」でありうるわけがないではないか.

●海外に比べてネット対応が遅れる日本の新聞社

 「asahi.com」は,インターネットでよく読まれているようだが(私もよく読む),「CNN.com」などと比べると,ニュースの量も質も驚くほど低い.
 インターネットのページの作り方もまるで水準が低い.
 それでも「asahi.com」が他紙のページにくらべると,まだましといえるのは,海外のメディアのインターネット対応にくらべて日本のメディア全体のインターネット対応が驚くほど遅れているため,その中では朝日が少しはマシというだけの話で,グローバルスタンダードとくらべて,「asahi.com」が特にすぐれた水準にあるということでは全くない.
 私は朝日新聞に知り合いも多いが,たいていの人が,朝日はメディア大変貌の時代にすっかり乗り遅れてしまったのではないかという危機感を持っているようだ.
 いつまで新聞の購読をつづけるか,もう一回迷ってみようと思う.

(立花隆 from 日経BP, 2005/8/25)

 ※ まあ,「朝日新聞の情報の質が昔は高かった」とも思えないが.

★★★朝日新聞の捏造の歴史★★★

@ 積極的な戦争協力報道
A 伊藤律単独記者会見捏造報道
B 北朝鮮礼賛帰国報道
C 広岡社長自ら支那の文化大革命礼賛報道
D 「日本軍虐殺」捏造コラム掲載
E コラム「ソ連は脅威か」を掲載
F 侵略進出書き替え誤報
G 雑誌「諸君」の広告内容を勝手に変造.また,広告掲載を拒否する.
H 「南京大虐殺」でっちあげ報道
I 元ポーランド大使インタビュー捏造報道
J スパイ防止法反対キャンペーン報道
K 毒ガス戦でっちあげ報道
L サンゴ落書き自作自演報道
M 「レイプ・オブ・南京」の発売延期の原因を右翼からの脅迫と謀略報道
N 大正十二年九月四日朝日新聞見出し:不逞鮮人の一派は随所に蜂起せんとする模様
O つくる会教科書への嘘歪曲指摘を垂れ流す
P 中田英寿選手の発言を捏造
Q 会っていない田中長野県知事とのインタビューを捏造

(軍事板)

【小学生でも書ける天声人語 作文マニュアル】

(-@∀@)<それは望んでいないはず
(-@∀@)<事の本質は〜ではない        (-@∀@)<〜の反発が予想される.
(-@∀@)<これで〜とは.              (-@∀@)<しかし,だからといって
(-@∀@)<議論を呼ぶのは必至だ.        (-@∀@)<その前にすべきことがあるのではないか.
(-@∀@)<〜というのは明らかだ.         (-@∀@)<そうとばかりはいえまい.
(-@∀@)<今こそ冷静な議論が求められる.   (-@∀@)<〜を再考すべきだろう.
(-@∀@)<〜という意見もある            (-@∀@)<〜という声も聞かれなくもない
(-@∀@)<〜と聞こえないか.            (-@∀@)<さまざまな声に耳を傾けてほしい.
(-@∀@)<私達は耳を傾けなければならない. (-@∀@)<〜姿勢が,今ひとつ伝わってこない.
(-@∀@)<〜が役割のはずだ.           (-@∀@)<今後も〜であり続けるに違いない.
(-@∀@)<的はずれというほかない.        (-@∀@)<〜のはいかがなものか.
(-@∀@)<日本に足りないのは〜          (-@∀@)<私達が言いたいのは〜
(-@∀@)<責任があることを忘れてはならない.  (-@∀@)<〜という言葉はあまりに乱暴だ.
(-@∀@)<しかし,こういう声もある          (-@∀@)<謙虚に耳を傾けるべきではないか.
(-@∀@)<ちょっと待って欲しい            (-@∀@)<波紋を広げそうだ.
(-@∀@)<危険なにおいがする.          (-@∀@)<〜と言うには早計に過ぎないか
(-@∀@)<私達はアジアの一員として〜     (-@∀@)<私達一人一人が〜
(-@∀@)<だが,心配のしすぎではないか    (-@∀@)<その前にすべきことがあるのではないか.
(-@∀@)<思い出してほしい,            (-@∀@)<〜に疑問を抱くのは私達だけだろうか.  

(軍事板)


 【質問】
 メディア・リテラシーとは?

 【回答】
 情報およびその周辺に対する処理能力、の意。
 以下のような判断能力が必要とされるという.

報道に対する十箇条

1.情報を流して得する人を考えてみましょう。

2.可能な限り情報のリソースを確認しましょう。

3.コメントはその人の意見であって事実ではありません。

4.片寄った意見はなんらかの裏があるはずです。情報だけを見るようにしましょう。

5.2つの意見があるとき、マスコミの誘導に載らない決断力を持ちましょう。

6.雑誌や番組のタイトルや見出しに惑わされず、中身を見るようにしましょう。

7.意見の偏りやその人の専門を見極めるために、情報提供者の名前を覚えるようにしましょう。

8.メディアの人間がアクシデントに対しどんな対応をするか見極めましょう。

9.メディアは知っていることすべてを報道するわけではないことを覚えておきましょう。

10.大勢が判明するまでなにかを語ることは避けましょう。


 【質問】
 「事実」とは何か?

 【回答】

 (a) 自然に起こる事象(某日某地における落雷)や自然法則(慣性の法則);過去に起こった,人間の関与した事件(某年某地における某氏の出生)等の記述で,
 (b) 然るべきテストや調査によって真偽(それが真実であるか否か)を客観的に確認できるもの
を事実の記述と定義する.

 ちなみに民事裁判の法廷では,原告・被告の双方が認めたことは事実とされるのだそうである.

 事実の記述については,必要な注意は次の3つに尽きる.

 (a) その事実に関しては,その文書の中で書く必要がある※のは何々かを十分に吟味せよ.
 (b) それを,ぼかした表現に逃げずに,できるだけ明確に書け.
 (c) 事実を記述する文は,できるだけ名詞と動詞で書き,主観に依存する修飾語を混入させるな.

 ※理科系の仕事の文書には,必要でないことは一言も書くべきでない.

 詳しくは,木下是雄著「理科系の作文技術」(中公新書,1981/9/25), P.104-107を参照されたし.

 物事を考察する場合,「むごいほどのリアリズムが必要です」.これも司馬遼太郎さんの著作にあった言葉だ.

 2000年の春.タイの「バンコクポスト」に,血だらけの生首を片手にニコニコしながら村を練り歩く少年の写真が掲載された.インドネシアのマルク諸島でのキリスト教徒とイスラーム教徒の諍いの現場写真である.
 もちろん日本の新聞には掲載されていない.日本のメディアは,こういう現実を残酷だからという理由で,なかったことにする.事実上,現実から逃避するのである.
 こういう写真を載せるのは,その国の人を馬鹿にすることに繋がると考えたのだろう.または,人権問題だと考えたのだろう.
 そう考える事自体,既にその国を差別していることに気がついていないのだ.

 日本のマスコミには,事実も真実も伝える力はもうない.日本のメディアが好きな言葉は「世界市民」であり,「地球市民」だ.
 そのほうが口当たりがいいのは充分理解できる.そのほうが読者に喜ばれ,購読部数が伸びるのも理解できる.日本のメディアも資本主義だから,稼がないと成り立たないことも理解できる.
 だが,戦後60年あまりもそれに安住してきたから,肝心なことほど伝えられなくなってしまっているのだ.

(橋田信介「戦場特派員」,実業之日本社,2001/12/20, P.65-66,抜粋要約)

「博雅,依頼主の前で,例え生まれてこのかた見たこともないようなものを見たとしても,驚いたふうを表に出してはいけぬ.
 俺はそう師匠に叩き込まれた.
 それは陰陽師のエチケットだよ.

 それにな,俺が常にクールなのは職業病だ.
 悪鬼悪霊鬼神に向かう時には,敵であっても味方であってもいかんのだ.
 こちらの心の動揺は,向こうの動力源となる.
 祭文を読むときも同じよ.
 必ず我が願いかなえたしとか必ず調伏せむなどと力こめるのはかえって危険なのだ.
 まして,情などかけたら向こうの思うツボよ.
 〔略〕
 こちらの思い通りにことを運びたいなら,神も含め,鬼神悪鬼悪霊に対する時,この身は常にニュートラルにしておかねばならん.
 可でもなく不可でもなければ,たとえ周囲でどのような事象が起ころうとも,我が身は風のように自由でいられる.
 これはな,鬼神を使役し,闇を掌握せむとする陰陽師の鉄則というものぞ.
 俺はハト派だ.パンクじゃない.

夢枕獏原作・岡野玲子作「陰陽師」(スコラ,1996/11/29)


 【質問】
 史料の少ない時代・地域においては「内容を裏付ける別の史料は無いが、否定する根拠もない」史料があると思います。
 そのような史料の信頼度は、どのように測るのでしょうか?

 【回答】
 とりあえず、否定の根拠もなくてそれが唯一の史料なら、(盲信するのも危険ということも充分注意した上で)一応それが正しいというのが研究の前提となるでしょう。
 信頼度は学者ごとにそれぞれってところでしょうか。
 疑う人は最初から疑ってかかるだろうし。

(世界史板)


 【質問】
 歴史学の基本認識について質問です.

 裁判で推定無罪という原則があります.
 状況証拠だけでは,事実と認定されない.
 人間の証言,あるいは指紋などの物的証拠によってのみ有罪とされる原則です.

 歴史学と裁判は検証方法が似ていますが,歴史学ではやはりこの推定無罪のように,明確に史料が残っていないものは「無かった」ことになるのでしょうか?
 学術論文などでは,直接的な史料は発見できなかったが,状況証拠だけで事実と立証したりすることはできないのですか?

 たとえば,南京虐殺論争で,
「殺したのはすべて便衣兵.非武装の民間人を殺したという証拠はない.よって,南京虐殺はなかった」
と言う意見と,
「当時の混乱した状況から,完全に虐殺がなかったと言うことは考えにくい.どんな規律ある軍隊だって,不届きものの独りぐらいはいただろう.虐殺行為が全くなかったなどと言うことは考えられない.個人的な暴行行為はあっただろう」
と言う意見は,歴史学的にはどちらが有利と見なされるんですか?

 【回答】
 「無かった」ことにはなりません.
 歴史は裁判とは違って有罪か無罪かを決めるものではありませんから.証拠不十分なものは「仮説」として扱われます.
 複数の解釈や学説が平行して存在するのは珍しくありません.
 分かりやすい例なら,邪馬台国はどこにあったか…は結論が出ていないので九州説も近畿説も両方存在しています.

世界史板

 歴史学の世界において,「推定されるだけでは無罪(=存在しなかった)」という概念は,あるともないといえます.
 直接証明し得る「物的証拠」はないが,間接的に証明し得る「状況証拠」だけはあるというものを歴史学が扱うことはあります.
 しかしそれは,陰謀やご落胤の風説など,比較的限られたテーマです.

 例えば,一休禅師が後小松天皇のご落胤であるという伝説は,禅師の付き人の日誌が見つかり,その検証から
「少なくとも,ご落胤と見なされたのはおそらく事実」
とされています.
 「状況証拠」が確実なものと見なされたケースで,これは仰る「推定無罪」ではありませんね.

 しかしながらこれは,信憑性の高低を述べるだけに留まり,教育の場などで明言できるレベルの「有罪判決」ではありません.
 そういう意味で「推定無罪」はあるともいえます.

 さて,例に挙げられました南京虐殺論争ですが,軍の命令書などの「直接証拠」はもちろん,地元証言などの「状況証拠」において信憑性の薄いものが極めて多いという現状を鑑みますと,私は「虐殺」か「事件」か「騒動」かという「判決」を下すことすらできないと考えています.
 「状況証拠」の信憑性すらなかったら,「推定無罪」以前の話だからです.

日本史板


 【質問】
 歴史のIFを考察することは無意味なのか?
 また,考察自体を行う際,何を考えればいいのか?

 【回答】
 歴史のIFは,それなりの条件がそろえば考えてもいいだろう.
 ただし「火葬戦記」と違って,その作業は恐ろしく煩雑だから,普通は無理かもしれない.

 以下,IFを考える際の三つの条件

1.信憑性

 ・当時の技術・政治の状況に照らし合わせて,可能なことを取捨選択する

2.時間の近接性

 ・例えば,古代ローマ帝国の出来事がWW1に影響を与えたかどうかは,あまりのも時間的に遠すぎて検証できない,
 要は「因果の連鎖」がどこから始まったのかを決めること.
 これが「時間の近接性」

3.理論の関連

 ・仮想現実にしても「我々が知っている」と思っている理論に準拠して,理論を組み立てること.
 これらの三つの条件がそろえば「仮想現実」というIFが成り立たないこともないらしい.

 個人的には「無理言うな」というレベルだと思う.

 詳しくは,ジョゼフ・S・ナイ教授「国際紛争」(有斐閣,2005.4) 第2章を参照されたし.

ますたーあじあ in mixi


 【質問】
 「意見」にはなぜ「根拠」が必要なのか?

 【回答】
 木下是雄は,以下のように説明している.

 主張のあるパラグラフ,主張のある文書の結論は「意見」である.
 筆者の気持ちとして,結論である意見を手っ取り早く書きたいのは当然だが,意見だけを書いたのでは読者は納得しない.事実の裏打ちがあって,始めて意見に説得力が生まれる.

 この「意見」は,事実の上に立って論理的に導き出した意見でなければならない.
 その意見を,「根拠のある」意見として読者に受け入れさせるためには,意見の基礎になる全ての事実を正確に記述し,それに基づいてきちんと論理を展開することが必要である.

 根拠のある意見――sound opinion――とは,その問題に直接に関係ある事実の正確な認識に基づいて,正しい論理に従って導き出された意見のことである.
 出発点の事実認識に誤りがある場合,または事実認識は正確でも,論理に誤りがある場合には,意見は根拠薄弱なもの――unsound opinion――になる.

(「理科系の作文技術」,中公新書,1981/9/25, P.105-115,抜粋要約)

 根拠を伴う意見の開陳のやり方については,他にも,
「科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる」(戸田山和久著,日本放送出版協会,2005.1)
読まれることをおすすめします.
 演繹法,帰納法,その他...の強み弱みが載っています.

 演繹法,帰納法については,
「問題解決力」を高める思考スキル(3)
にも解説あり.

      ソ ー ス は い つ 出 る の ?
                             |三|
   ,-ー‐‐─-, ,-ー─‐‐-,          /_____\
   |     |i. ,!|      |      |三|   |ギコーマン|
   ‐-------‐!ニ!‐-------‐   /_____\ |___醤⊂ヽ
   i/ ̄ ̄丶.i::;三;::i../ ̄ ̄ヽi   |ギコーマン|彡>:::(,,°Д°)ノ
 卩||(°д°,,) |i::;三;::i|(,,°д°)||Ψ |_醤油___|彡.:(ノ::::::|
 ⊂||中濃ヽ)::;三;:::::(ノ中濃||⊃ (°Д°,,)::< |:::::::::::::::::|
  ̄ ̄ ̄ ̄⊂⊃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⊂⊃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          (ξ';;::;;)         (ξ';;::;;)



  ,-ー─‐‐-,
  ,!||     |
  !‐-------‐
  .|:::i./ ̄ ̄ヽi
  ,|:::i|(,,°д°)||  <そんな冷たい事言わずにソース出してよ.
  |::::(ノ中濃||)
  |::::i|..ソース||
  \i`-----'/
    ̄U"U ̄


 【珍説】
 ははははは.面白い面白い.ここは〔笑いが〕止まりませんね.
 いくら専門家が推測したって外れることはいくらでもあると思います.現実専門家の推測が外れたことが沢山あるのはみなさんもご存知なのでは?
 それを証拠を元に論理的推理って...
 みなさんと私は同レベルですよ.
 私の推理もあなたの推理も対して信憑性の差はない.

Shin in mixi

 【事実】
 自由には責任が,権利には義務が存在します.

 何かを議論するためには,そのテーマについて調べることは責任であり義務です.
 「思いつき」や「思い込み」によって語ることは,議論相手に対する責任や義務を果たしていません.

 論理的思考は論理的思考です.正しい知識を集めそれを正しく矛盾なく組み合わせて,初めて正しい結果が生み出されます.
 皆さん,その「正しい結果」を導くために,たくさんの知識を集めています.
 その知識量が多ければ多いほど,結論の「正確さ」が増します.

 基本的知識が全くないあなたの主張はただの「思い込み」ですが,他の方のは「予測」です.
 天気図を使って天気予報した人と,適当に「明日は雨」と何の根拠もなく言った人が,同じ土俵で議論できるわけがない.

怒羅衛門(どらえもん) in mixi


 【質問】
 いい歳して,議論には根拠が必要だということも分からない人がいるのはなぜか?

 【回答】
 どうもねえ,ある種の人々にとっては,「議論」という概念が普通の人たちとは違うらしいんですよ.

以下引用-------------------------------------------

「討論」という名の意見強要

(前略)

そもそも日本共産党,いや共産党と名のつく世界中の政党には,「討論の自由」などないのである.
 党の支部においては,理論や政策,決定についての「正しい理解」と,それを「自分のものとすること」を求められているだけであって,「党中央」が決めた方針や決定を「正しいか,間違っているか」などと議論すること自体がおこがましいことで,論外なのである.

 こう言うと,しかし中央委員会では自由に討論がなされ,時には激論も戦わされていると反論する党員が,下部にはたくさんいるであろう.
 筆者も,下部の党員であった頃は素朴にそう信じていた.

 ところが,党本部の勤務員になってみると全く違うことが分かって愕然とした.
 ある中央委員に,
「中央委員会では,相当激しい議論があるのではないですか」
と聞いてみたところ,
「いや,激しい議論などは殆どありません」
「中央委員になるような人は政治的な水準が高いので,指導部の方針や決定をすぐ理解します」
という返事が返ってきた.
 そして,
「中央委員会というのは,幹部会の方針を聞くところです」
という.

 そこで今度は幹部会員に,
「幹部会ではどのように議論していますか」
と質問すると,
「議論というよりは,常任幹部会を聞くところです」
という.

 ならばと,親しい常任幹部会員に,
「常任幹部会はどのように行われていますか」
と質問してみたところ,
「宮本議長や不和委員長(いずれも当時)から,お話を伺う貴重な機会です」
と言う答であった.
 (中略)
 要するに,日本共産党にあっては,上と下が,横と横が自由に議論を戦わせるなどと言うことはありえない.やってはいけないのである.

兵本達吉著「日本共産党の戦後秘史」(産経新聞出版,2005.9),p.293-294

--------------------------------------------引用終了

 これと似たようなことは,筆坂秀世(素性はぐぐってね(はあと))も書いていて,信憑性は高いです.
 というか,中共とか,北朝鮮労働党とか見れば,だいたいこの通りだろうと推測ができますね.

 で,議論を上述のように解釈しているとしか思えない人がいるのです.おそらく,ネットに出てくるまでは,仲間内ではそんな「議論」しかしてこなかったんでしょうね.
 ですから,反論を受けようものなら,その反論者が「挑発者」「反動」に見えて仕方ない.けしからん!と,怒り狂う.ブログで反論を多数受ければ,反動ネット右翼勢力の陰謀だと勘違いしてしまう(そんな勢力,ねえって).

 困ったもんですね.


 【珍説】
 小林〔よしのり〕も昔,自分は参照する記事の裏は取らない,事実の確認などしないと言ったと思うけどねぇ.
 絶対正しいなら根拠も簡単に示せるはずで,俺はそれをしないと言ってるわけだから,それは絶対に正しいと思っていないことに他ならないはずなんだけどね.

 あなたの間違いは「根拠のない主張には価値がない」と考えている点だ.
 現実ではそれはまったく逆ですな.人間はそういうものであり,むしろそれが*正しい*.
 人間の考える事柄の内,きっちりとその正当性が示せることは少ない.
 またその正当性を示すことこそが,人間の思考や言論活動なのであって,示せた時点でそれは思想活動や言論活動の不要なものとなる.
 言い換えれば「示せない」ものこそが言論や思想活動にとって重要なわけだよ.

 「示せたもの」が言論や思想活動だと思っているのは,そういうことを分かっていない証拠.
 現在「示せている」ものはかつて,先人が言論や思想活動によって達成した成果であって,ある意味「死んだ思想」なのだ.
 「示せない」ものを「示せる」ものに変えていくことが,「生きた思想」といえよう.

 【事実】
 はて,小林は,「一次史料を読め」だの「証拠を出せ」だの,慰安婦問題や南京攻略等々で「根拠」が大事な風に言っていたはずだが.

>あなたの間違いは「根拠のない主張には価値がない」と考えている点だ.
>現実ではそれはまったく逆ですな.
>人間はそういうものであり,むしろそれが*正しい*.

 この理屈だと,南京大虐殺はあったとか慰安婦はは強制連行されますたとか,小林よしのりに関する中傷行為も正当化されちゃうような.

 もちろん,確かにそういう権利はあるかもしれないねえ.
 まあ,その結果,キミの唱えている説は説得力を失うわけだが(笑).

 なんだか,学校の勉強についていけないくせに口だけは減らない中高生が,
「自分達には授業を受けない権利」がある!!!」
とか言って授業をサボる口実を捻出しているのと良く似てるね.

軍事板

「ある種類の人にとって,全ては直感と共感が基準になっている.
 彼らにとって,誰かの,特に教祖の言説が正しいかどうかは自分がその言説を直感で正しいと思うかどうか,その言説に共感を覚えるかどうか,それだけが基準であり,それ以外の基準は必要ではない.
 むしろ,客観性などのような自分の直感を否定する可能性を持つものはかえって邪魔であり不必要なものである.
 そして多くの場合,このような種類の人は自分の直感を絶対視してしまい,同じものを見て違う感覚を得た者を極端に見下す傾向にある.
 なぜなら,自分の直感こそが正しいのに,彼らは違うことを感じてしまう輩であり,つまりは,正しいことが正しいということすら理解できない下郎であり,絶対に正しい自分達の世界を壊す最低な者どもにすぎないのだ」

・・・などということを,ちょっと前に宗教板で書いたが,どうやら同じ種類の方がここにもいるようですなぁ(笑).

軍事板

 【珍説】
 俺は仕事の延長的な技術者同士のコミュニティでも活動している.会社名も本名も明かしてね.
 基本的に自由参加だから参加者は不特定多数だ.
 特に技術者の場合,自分の本職の技術者としてのポリシーと密接に繋がっているので,言葉は丁寧だが,辛辣さはこの軍事板の比ではない.みんな君らと違ってそれなりに頭がいいからね.
 頭がいい人間なら争わないというのは間違いで,頭のいい人間同士が知恵を絞って相手を攻撃する言葉を紡ぎ出すんだから,もう壮絶を極めるわけだ.

 で,議論は非常にシビアだしクールだから,提示されている主張以上の説明を求めて,それが相手から出てこないのであれば,それは「その時点までの説明」のみで評価するというのが暗黙の了解なわけで,それで十分な説明になっていると思う人は納得するし,不十分だと思う人は納得しない.それだけのこと.

 んな白黒付けられる物事だけを議論しているんじゃないんだから,
「判断を下すには情報が足りない」
という状況は日常的にあるわけで.
 だからといって,そこまでで行った情報や互いの意見交換が無価値というわけではない.だから最終的な結論に至らない議論も,無数に行われる.

 何度もいってるんだけどね.議論では結論は大して重要ではないんだ,と.

 だいたい,研究ってのは結論を求める行為なわけで,「研究している」ということは「結論がまだ出ていない」ということなんだよ?
 そういう人間がお互い,現時点で得ている情報やそれぞれの人間が「正しいんじゃないか?」と予測している意見を交換するために議論をするわけで,むしろ確固たる根拠がない意見の方が多い.

 【事実】
>間違いは「根拠のない主張には価値がない」と考えている点だ.
     ↓
>議論では結論は大して重要ではないんだ

 言ってることがいつのまにか変わっている件について.

>俺は仕事の延長的な技術者同士のコミュニティでも活動している.

 それは責任を持った研究や議論の場じゃないだろ?
 無責任に発言できる場なんだろ.だから根拠無しの感想や直観,仮定に仮定を重ねた空論を述べようとも,発言者の自由なわけだ.
 つまりは研究や議論の場ではなく,単なる雑談の場なんだよ.そんなところでの雑談と責任ある議論を一緒にしないでくれ.
 そこから新しい研究の発想やアプローチが生まれる事もあるから,当然「そこまでで行った情報や互いの意見交換が無価値」ではない.
 しかし,それは研究の出発点であっても研究そのものではない.

 というか,自説を説明する際の仮説構築すら投げっぱなしジャーマンでは誰も納得しないだろ.
 それで納得する方が不思議だが.
 更に仮説に対して反証が出されているのに,それを無視して自説に拘泥するようでは,「何やってんだか」と言われるのが関の山なのだが,そういうことを無視しているような人が言うところの「研究」ってのはどういうモノなんだろうね.

 俺が学生の頃は,教官に実験の報告書を出しても,
「この結果に至る客観的な理由が説明されていない」
とかで何度もダメ出しを食らったことがあるんだが,
 キミみたいな
「根拠? 出さねーよ(プゲラ」みたいな態度で,その主張を納得してくれる「技術者」がいる会社って,どんな会社なんだろうねえ(苦笑

 さらに例えば,セメントの固まる原理なんかはあまり分かってないが,どういう具合に固まるか,固まった後の強度・重量などについてはキッチリと解析されているため,構造計算に使用できる.
 ただ,固まる原理を正確につかめれば,また違う展望が生まれると思われる.

 どこからの改変コピペかしらんが,もし本当にそんな「技術者」がいる会社があったとしたら,その会社に同情しちゃうね.

 そもそも,本当に頭の良い人間は自説にそこまで拘泥しない.
 自分が間違ってる可能性を,常に頭のどこかに残しておくからな.

 それとね,小林よしのりはポチだの白黒つけたがっているので,お前さんの理屈は通りません.
 というか,小林センセイのやってることっていつから「研究」になったんでつか?

名無し三等兵

「原理は分からないけど動いてます!」
なんて,錬金術や職人芸じゃあるまいし(苦笑).
 原理が分からなければ,応用も発展もありゃしませんよ.
 鋼への浸炭技術を永年の経験から発明したのは刀鍛冶ですが,その原理を解析して戦艦や戦車の装甲に応用したのは,科学者と技術者です.

>頭のいい人間同士が知恵を絞って
>相手を攻撃する言葉を紡ぎ出すんだから,

 エンジニア同士の議論で「攻撃」しあうってのは,あんま経験ないなぁ.
 だって,相手を凹ますのが議論の目的じゃなくて,一つの技術的結論に至るのが目的だから.
 ある橋梁の設計で,材質を鋼材かPCかで激論交わしたことあるけど,お互いに数値的根拠に基づく確固たるポリシーがあって,それの見せつけ合いになった.
 罵倒なんて入る余地はなかったよ.
 結局は両者納得の数値的根拠(コストやら工期やら施工性やら)のある結論で落ち着いた.

 まぁ,世の真理を追究する理学屋の諸兄なら,結論無き議論もあるかもしれないけど,結局は数値的根拠の応酬だと思う.
(なんせアメダスのデータですら,気象予測モデル構築には全然不十分と言う理想家がいたからなぁ)

>というか,自説を説明する際の仮説構築すら
>投げっぱなしジャーマンでは誰も納得しないだろ

 世界各地で細々と行われている常温核融合研究がそうですな.
 彼らは彼らなりに,理の通った説明をしようと日々研究を続けてます.
 門外漢ながら,彼らの研究成果にワクテカしてます.

>ただ,固まる原理を正確につかめればまた違う展望が生まれると思われる

 それって,筑波の土研(土木研究所)レベルの話題ですね.>セメント水和反応の詳細解析
 実際に現場で応用にするには,設計指針(案)なり標準設計(案)がまとまらないと,数値はじいて図面引いても,お役所が「うん」とは言わないですから.
 そんな話題で「攻撃的議論」に発展するのかなぁ?
 まぁ,教授の椅子とか学会の地位とかが絡んでくると話は別ですけどね.
 ↑この手の「攻撃的議論」は横で聞いていて辟易してマスタ.

鳥坂 ◆nSC8E.bvp6

 【脱線】
>なんせアメダスのデータですら
>気象予測モデル構築には全然不十分
>と言う理想家がいたからなぁ.

 詳しく.

 【回答】
 もう十年以上昔の,PC98が国民機で,民間気象予測業者なんて想像の斜め上だった時代の話ですよ.
 某学会で,台風進路予測モデルの発表者(哀れな学生君)に
「観測点が少ない.リアルタイム予測ができねーじゃねぇか(ブゲラ」
と散々ケチを付けた気象学者がいました.
 挙げ句,
「私の理想とする気象予測モデルを構築するには,アメダスの観測点はザルだ!
 観測点を現状の5倍に増やしてリアルタイム観測できるようにすべき!!!!
 加えて,偏西風やエルニーニョの影響も予測できるように,海外にも"日本独自の"観測網を広げるべきだ! いやそうしろ!!
 私が予測モデルを作れないのは,気象庁が悪い!(ここで全員失笑)
 なにがおかしい!!##!!」
と自説(持論)を展開.
 だったらお前がカネ出せよ,つーか学生論文に何をムキになっとるんだ,質問時間を独占するなボケ,と全員呆れてました.
 俺は,
「コレが(大人の事情を理解せずに理想を追求するある種の)理学屋か・・・」
と,驚きました.

鳥坂 ◆nSC8E.bvp6

軍事板

 【珍説】
 そもそも根拠のある命題というのは,見方を変えれば既存の知識から機械的な推論で導き出せることなわけで,実はあまり価値のあるものではない.
 ひらめきとかの方がよほど大事だ.ひらめきは定型的な方法で導けないからこそ価値があるのだ.
 そして,ひらめきの差こそが多数の読者を獲得し続ける小林よしのりと,匿名掲示板で吼えるしかない有象無象の軍ヲタの差なわけだよ(苦笑

 【事実】
>ひらめきは定型的な方法で導けないからこそ価値があるのだ.

 「基礎がしっかりしている」という前提が必要.
 エジソンだって全くのカラッポ頭で閃いたんじゃなく,母親を家庭教師にして独学で勉強したわけだが.
 かつまたエジソンの言葉
「天才とは1%の閃きと99%の努力である」
も忘れずにね.
 知識不足にも関わら,ずテキトー書き散らしているどこかの漫画家は,明らかに努力のほうは怠ってるよね?

 で,閃きも,人に説明できなければ,ただのトンデモで終わってしまうし,説明するにあたっては何らかの根拠がなければ「説得力に欠ける意見」でしかない.

軍事板

 ちなみに,「前野[いろもの物理学者]昌弘のページ」中の 偽物科学--なぜ人はそれでも信じるか?
最後の「偽物科学の常套手段」より.
 このような疑似科学は,間違っているから悪いのではありません
(そりゃ,間違ってないに越したことはないけど,科学上の学説なんて,後でみたら間違っていたなんてことはいくらでもある).
 問題はその論理に上で述べたような欠陥があることです.
 正しく科学するためには,論理的に正しく,真面目で地道な研究が必要です.
 その地道さを放棄して楽に走ることが,疑似科学へ落ち込む第一歩だと思います.

軍事板(記録ミスにより,URL不明)

 根拠がない主張というものは,論理性に欠けていることを意味するので,疑似科学へ落ち込む危険性がある.

 【珍説】
 〔略〕英字新聞の編集長である奥さんを持つ田中宇さんのHPも、もう少し解読できると思います。

(ぼたんの花 from 週刊オブイェクト・コメント欄)

 【事実】
 英語ができるというだけで「信頼できる」などと崇めるというのは,今では化石に近い(高齢者に多い)現象ですが,類似例として,
「現地に長く住んでいるから信頼できる(色眼鏡で観察していたら,報告が歪みまくる)」
「ベスト・セラーだから信頼できる(『神々の指紋』なんてトンデモ本もあるんですが……)」
「ナントカ賞を受賞しているから信頼できる(中村哲医師はマグサイサイ賞受賞者.池田大作は毎年ノーベル平和賞を狙っている.今や腐敗でピーピー言っているアラファトだって受賞者だ)」
といった論法もありますので,注意しましょう.

 なお,奥さんが何語が読めようが,当人の分析が狂っていたのでは,お話になりません.
 田中サカイの珍分析については,検索すれば幾らでも指摘が出てくることでしょう.

 ちなみに,宇野正実や落合信彦も田岡俊次も,バリバリ英語が読める人達なんですが,この人達も信用しちゃっていいということになりますな,「ぼたんの花」論法だと.
 きっと世界はユダヤ人に支配されていて,南極にはナチスの基地があって,イラク人質事件は自作自演なのでしょう(笑).


 【質問】
 陰謀論等に出てくる,「軍人の証言」や「諜報員の証言」は,直ちに信用していいものなのか?

 【回答】
 結論から言えば,情報の信憑性を量る目安にはならない.当り前の話だが,「軍人だからデマカセを言わない」とは限らないからである.

 例えば,「トンデモ本1999 このベストセラーがトンデモない!!」(光文社,1999.1.30)には,以下のような「愉快な軍人さん」が登場する.

 また,特番〔矢追純一のUFO特番〕のウリのひとつに,元米陸軍中佐のフォリップ・J・コーソウの証言というのもあった.
 コーソウ元中佐は,ステルス技術もレーザーも光ファイバーもパソコンも,みんなロズウェル事件のUFOから自分が見つけ出してきて,世に教えてやったんだ,と威張る人である.
 だが,このコーソウ元中佐の証言は,UFO云々を言う前に,歴史的な間違いが多すぎて,ロズウェル事件の専門家の間でも,あまり本気にされていない.

 なんといってもヘンなのが,UFO研究者らはロズウェル事件の現場を,第1墜落現場(謎の破片が回収されたフォスター牧場.ここは実在する)と,第2墜落現場(UFOの機体や異星人の死体が回収されたとされる地点で,たぶん実在しない)という,2ヶ所に分けて考えているのに,それを無理矢理一つに合体させてしまい,いつどこにUFOが墜落したのか,はっきり言わない(言えない?)ということである.
 軍の回収レポートを詳細に読んでいるはずのコーソウが,墜落現場の場所や日時を,はっきり知らないわけがない.

 ゴチャ混ぜなコーソウの記述では,第一現場で謎の破片を拾ったジェシー・マーセル少佐が,円盤の機体があった第2現場にも登場してしまっている.
 だがマーセル少佐は,自分が拾ったものを円盤の破片だと,死ぬまで言い張っていた一方で,円盤の機体は見ていない,とずっと言っていたのである.
(ムーアらの『ロズウェルUFO回収事件』《二見書房》には,
『私が見たのは大量の残骸で,一つに纏まった機械ではない』
と書かれており,ランドルらの「ロズウェルに堕ちたUFO」《徳間書店》でも,マーセルは息子のジェシーと何度も事件について話し合ったのに,
『すっきりと分かるようなものは目にしなかった』
と決まって力説していたのだそうだ.
 ロズウェル事件の目撃者が,見ていない,とわざわざ断っているものまで,見たことにしてしまうコーソウ元中佐,ちょっと強引なお方かも.

 ちなみにこのコーソウ元中佐,矢追特番の中では元気そうに証言していたが,番組が放映される2週間前の7月16日に,心筋梗塞で死亡している.享年83であった.

p.128-129

 しかし南アといえば,1989年5月にもUFOが撃墜されていたはずである.
 これは,ミラージュ戦闘機がキャノン・レーザー砲(戦闘機に積めるこんな兵器あるのか?)でUFOを撃墜し,2名の異星人が回収されたという「カラハリ事件」と呼ばれる事件である.
 あの矢追さんも,91年の特番「生きた宇宙人が捕まった」の中で大々的に扱っていた.

 だけどこの事件,やはり矢追さんには残念だけど,UFO界ではすでにネタが割れていた.
 ジェイムズ・ヴァン・グルーネンという南アのUFOオタクが,南ア空軍将校と身分を偽って,自分のパスポートのレターヘッドなどを切り貼りして作った,しょうもない偽文書を,UFO業界にばらまいただけのことだったのである.

p.132-133

 「アイアンマウンテン報告」とは,1967年,雑誌編集者らがでっち上げて刊行した偽の政府報告書である.
 本書の序文によれば,最初に企画したのは,後に「ネーション」誌の発行人を務めるヴィクター・ナヴァスキーら.
 筆者は,政治風刺のアンソロジーを編集していたレナード・リュイン.
 中身は,「戦争なくしてはマクロな国家経済や社会の安定は維持できず,平和はコスト的に見合わない」
と結論付けたものだ.
 軍産複合体の肥大に対する批判を,正面からではなく,いわば裏口から行おうとしたもの,と言えばよいだろうか.

 当初は,こうした政府報告書が発禁になった,といったウソ話を本にする企画だった.
 だが,そのためには「発禁になった報告書」もでっち上げなくては,ということになり,リュインが書き上げたのが「アイアンマウンテン報告」である.
 結局,企画は少し形を変え,このニセ報告書をメインに置いて,発禁に至った経緯を別掲文書として沿える,というスタイルになった.
 ナヴァスキーやリュインらの意図は,もちろん当時ベトナム戦争への投資を拡大しつつあったアメリカ(北爆開始は1965年)の諸製作をパロっておちょくってやろう,というところにあったはずだ.

 だが,問題があった.
 この「報告」が,期待以上にもっともらしくできてしまったのだ.
 リュインらが集めたブレインは,経済学者でインド大使という行政職の経験もあるジョン・ケネス・ガルブレイスをはじめ,斯界のそうそうたるメンツ.
 引用文献も殆ど実在の文書.
 しかも,当初の出版元(ダイヤル社)は,これをノンフィクションとして売り出し,新聞からの取材にもシラを切り通したのである.
 輪をかけたのが,ユーモアものの好きなガルブレイスが悪ノリして,偽名を使って
「本書は本物である.結論も正しい」
との書評を書いたりしたことだった.
 〔略〕
 風刺として楽しんだり怒ったりした人もいた一方(ヘンリー・キッシンジャーは怒ったらしい),ニューヨーク・タイムズなどに「本物かもしれない」という記事が出たり,実在を信じ込む人間が,政府高官経験者からも出てきてしまったのだ.

 1972年になって,リュインが
「あれは自分が書きました」
とニューヨーク・タイムズで告白して,とりあえず「アイアンマウンテン報告」を巡る騒ぎは落着した.
 だが,いったん「トンデモ」化した本書は,更なるトンデモ化の道をひそかに歩み始めることになる.
 リュインの否定声明にも関わらず,
「これは真実の政府文書であり,でっちあげだという主張や告白こそ,真実を隠蔽しようとする勢力の陰謀なのだ」
と考える人々が,本書を読み継ぐことになったのだ.
 発端こそ違え,ロズウェル的な構造ができあがってしまったのである.
 しかも,ロズウェル事件の場合,陰謀説を説くのは一部のUFO研究家とイノセントなファンという,まあ「安全」な勢力である.
 しかし本書の場合,信奉者の一部はミリシアを始めとする物騒な主張を心に秘めた極右団体で,「報告」は彼らの読書棚の「おすすめ」コーナーに収まってしまった.

 〔略〕

 全体として,パロディとしてはあまりに「ハマリ」すぎた(あるいは,くだけたお遊びがない)もののため,読みながらニタニタ笑うというわけにはいかない代物なのが残念.
 アート・バックウォルドでも参加させていれば,もっと楽しい本になったろうに,と悔やまれる.

 それでも,抑制された文体の中には,ときどき乾いたユーモアも忍び込まされている.
 奴隷制再導入の検討もそうだが,核戦争の優れた人口調整機能について触れたところでは,戦争後に放射能耐性の昆虫が大量発生するかもしれないので,国防総省は「鳥の大量飼育を始めている」と述べたり(鳥の放射能耐性はどうする?),戦争廃止後の政治的安定に必要な「外敵」創出のために宇宙からの侵略の脅威を採用するのも一つの手段で,
 説明困難な「空飛ぶ円盤」目撃例の幾つかは,実は初期におけるこの種の実験だったということもありえる.
 もしそうであるとしても,その結果は殆ど成功と呼べる代物ではない.
(107ページ)
とシレッと言ってみたり,などなど.

p.291-295

 たとえば,〔ロズウェル〕事件の中心人物であるジェシー・A・マーセル元陸軍少佐.
 彼はロズウェルの北西120キロにある牧場で発見された奇妙な残骸を回収して,
「地球上のどんな物質とも違っていた」
と証言した人物である.
 彼はまた,自分が第2次大戦中に華々しい功績をあげたとか,ジョージ・ワシントン大学で物理学の学士号を取ったとか主張していた.
 多くのUFO研究家は,よく調べもせずに,マーセルや他の「目撃者」の証言を鵜呑みにした.
 彼らの証言内容は互いに矛盾していたために,研究家達の証言内容も矛盾だらけになってしまった.
 UFOの墜落が起きたとされる日もまちまちなら(6月14日説,7月2日説,7月4日説がある),墜落したとされる地点も5〜6ヶ所ある.
 墜落したUFOの数も1機だったり2機だったりするし,回収された異星人の死体の数も3体だったり8体だったりする――マーセルは「異星人の死体を見た」なんて言っていないのだが.

 ある研究家が調査したところ,マーセルの軍隊時代の経歴は全くでたらめであり,どんな種類の学位も得たことがないことが発覚した.
 他の目撃者の証言にも,次々と初歩的な矛盾点が発見された.
 どうやら,全てはマーセルの誇張癖から始まった話であり,それに何人ものイタズラ者が便乗して,「私も見た」と言い出しただけらしい.
 マーセルが回収した物(錫箔,紙,棒,花柄のテープなど)は,やはりただの気球だったと解釈したほうが良さそうだ.

p.323-324

 たとえば,『グラッジ/ブルーブック報告書#13』なる極秘文書(米軍が捕獲したUFOや,異星人の死体の検死結果について書かれているという)を見たと主張するウィリアム・S・イングリッシュという男.
 本人が主張するところによれば,彼は仲間と共にホワイトサンズ・ミサイル試射場の近くに埋められた大型UFOを捜しに行って,ヘリコプターからロケット弾で撃たれて仲間を殺され,その後,合計15回も命を狙われ,そのうちの1回は,警察署から僅か200メートルしか離れていない自宅で,2人の男に短機関銃で15分も撃たれ続けたんだそうな.
 それでも生きてるイングリッシュ.お前は『ダイ・ハード』のブルース・ウィリスか?

 しかも彼は,ベトナム戦争時代に自分が所属していた部隊の基地が「プノンペンの北のディエンビエンフー」にあったと主張しているんだそうだ.
 とほほほ〜.ホラを吹くなら,せめて世界地図を見てからにしろ.

p.325-326

 もちろん「元自衛官」であっても同様.
 以下のような痛い例もある.

 〔略〕

山本〔弘〕 1作目は『小さな宇宙人』.著者は原田正彦さんですね.
 これは,「私は宇宙人に会った」という本です.
 こういう本は昔からたくさんあるんですが,なぜこれが今回〔日本トンデモ本大賞に〕ノミネートされたかというと,あまりにもコンタクトストーリーが情けないという点が理由です.
 そもそもなんでこの人が宇宙人に遭遇したかというと,
「2億円ほしい,2億円ほしい」
と言いながら夜道を歩いていたからなんです.
 何で2億円かというと,流れ星に願いをかけるには「いっせんまんえん」とかでは長すぎて,流れ星が消えるまでに3回願いをかけられない(会場爆笑).
 〔略〕
 しかも流れ星が出てからでは遅すぎると言うことで,ずーっと言い続けたら,突然,目の前に明るい光がさしてきまして,宇宙人に遭遇するわけです.
 そしたら宇宙人が20億円くれるというんです.
 すごくいい宇宙人ですね(笑).
 その宇宙人が,どうしたらいいかを教えてくれます.
「(前略)これから私が貴方に話す事を,本にしていただくという事です.そうすれば貴方は,貴方が願を掛けた10倍以上のお金を手に入れる事が出来る筈です」(13ページ)
 つまり,この本を書けば20億円儲かるって言うんですね.

 で,この宇宙人の格好がすごくて,身長は人間の半分くらいで,フリーセックスというか,性に対するタブーが無いので,みんな全裸なんだけど,腰蓑だけは付けている.
 皆さん,こういう宇宙人,頭の中で想像してください(会場爆笑).

 この宇宙人は日本のことをよく知っていまして,最近の日本人について文句を言っています.
 どんな文句かというと,日本人は最近,文部省唱歌を歌わないって起こってます.
 〔略〕
 そして宇宙人,歌い出します.
「いーらかーの,なみーと,くーもーのなみー」(会場爆笑)
 「こいのぼり」を歌った宇宙人って,過去に一度もいなかった(笑).

 さらにこの宇宙人,日本の言葉に非常に詳しいんですよ.
「山桜,あれは雲だと多数決」(40ページ)とか
「うどの大木,柱にならぬ」(146ページ),
「立って半畳,寝て一畳」(154ページ),
「敷居を跨げば7人の敵」(168ページ),
「尻の穴まで知り合った仲」(177ページ),
「鴆香も炊かず,屁もこかない」(208ページ)
なんて言葉も平然と使います.
 その一方,日本以外のことは詳しくないらしくて,「バミューダ海峡」(67ページ)なんて言葉が何度も出てきます.

 〔略〕

 それで,この宇宙人が,自分たちの星がいかに素晴らしいかを自慢するんですが,なぜ素晴らしいかというと,ダメな奴はすべて「抹消」してるからだというんですね.
「私達の星では,人口を抑制する為にいろいろの方法を取っています.先ず,生まれた時に,脳と五体に障害が有る者は抹消します.(後略)」(100ページ)
 また,6歳になると知能と運動能力のテストをして,能力が劣っていたら抹消してしまうとも言ってます.
 どんな基準なのかと言うと,この本の202ページに基準が載っています.
 体力のほうでは100メートルを5秒以内で走れること.
 20mの高さの木に3分以内で登れること.
 川幅20メートルで流速1メートルの川を10秒以内に泳ぎ渡れること.
 こういうことが6歳でできないと全部抹消されてしまいます(会場爆笑)
 精神面に問題のある人間も抹消されます.
「(前略)『爆発だ.』など言って目をギラギラさせる人間に芸術家を感じるのは,地球人に真の芸術眼が無いからです.
 私達の星では,普通の人と異なった言動をする人や,一般常識の無い人は,18歳で抹消されて仕舞いますから,芸術家も学者も一般人以上に常識人で温厚な性格をしています.(後略)」(218ページ)
 というわけで,ここにいるパネラーはみんな抹消されてしまいます(会場爆笑)

〔略〕

永瀬〔唯〕 その人,いくつくらいなんですか?
山本 えーと,かなりお年ですね,(本の著者略歴を見て)昭和9年生まれですね.
全員 うあーっ.
山本 「昭和49年,自衛隊を中途退職,3つの会社を興した異色の自衛隊OB」だそうです.
〔略〕

『と学会年鑑2001』(太田出版,2001/1/1),p.192-197

 なお,アイアンマウンテン報告は絶版のため,訳者の山形浩生氏が無料公開しています

:ネオ千曲屋松坊堂 in mixi支隊

(絶版になったということは,著作権失効を意味しないと思うのだが,はて……?)

消印所沢 in mixi支隊


 【質問】
 情報ソース至上主義を掲げるサイトやブログが,ネット上にあった証言をソースにするというのは,矛盾するのでは?

 【回答】
 出所不明のデマなのか,誰が証言したものか,はっきり明示されていれば,別に矛盾しない.
 例えば,『ジュゴン保護を隠れ蓑にした政治闘争』の記事は誰が証言したものかはっきり明示されている.根拠は既に出ている.たれ君の「証言」がそれ.

 これに対し『情報ソース至上主義と「2chソース」』で話題にしたF16ブラックボックスの件は,一体誰が言い出したことなのかすら不明という代物だった.つまり同列に比較できる対象ではない.

Posted by JSF at 2007年05月28日 18:23:54

 そして,証言が信頼が置けるかどうかは,過去の実績などから証人がどの程度信頼できるか,証言とは直接の関係がない様々な状況と照らし合わせてどの程度蓋然性が高いかでも判断するものでしょう.
 そうでないと,証人が信頼できるという証人が信頼できるという証人を出せ,といくらでも文句はつけられる.

 その証言は信頼できないと判断する理由も必要なんだよ.

Posted by 名無しT72神信者 at 2007年05月28日 08:15:48

 たれ氏の発言は1次ソースという話なんだよね.

 そのソースが信用できるかどうかは,ソースの実績や周辺状況と矛盾するかで決まる.
 証言に矛盾があるとか,ころころ変わるとかの事実があれば,この1次ソースは信用できないとなる.
 たとえば冨田氏本人が否定したりすれば,たれ氏の証言の信頼性を論じることができるが,そういう事実はここにいたるまで全く指摘されていない.

Posted by 191 at 2007年05月28日 21:00:23

以上,「週刊オブイェクト」コメント欄,2007/5/20付より


 【質問】
 「詭弁」とは何か?

 【回答】
 真っ当な意見と見せかけ、実は詭弁で論点をはぐらかす輩が多々おります。
 皆様も以下の「詭弁の特徴15条」を覚え、そういう輩を排除しましょう。

例:「犬ははたして哺乳類か」という議論をしている場合
   あなたが「犬は哺乳類としての条件を満たしている」と言ったのに対して否定論者が……

1:事実に対して仮定を持ち出す
 「犬は子供を産むが、もし卵を生む犬がいたらどうだろうか?」
2:ごくまれな反例をとりあげる
 「だが、尻尾が2本ある犬が生まれることもある」
3:自分に有利な将来像を予想する
 「何年か後、犬に羽が生えないという保証は誰にもできない」
4:主観で決め付ける
 「犬自身が哺乳類であることを望むわけがない」
5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
 「世界では、犬は哺乳類ではないという見方が一般的だ」
6:一見関係ありそうで関係ない話を始める
 「ところで、カモノハシは卵を産むのを知っているか?」
7:陰謀であると力説する
 「それは、犬を哺乳類と認めると都合の良いアメリカが画策した陰謀だ」
8:知能障害を起こす
 「何、犬ごときにマジになってやんの、バーカバーカ」
9:自分の見解を述べずに人格批判をする
 「犬が哺乳類なんて言う奴は、社会に出てない証拠。現実をみてみろよ」
10:ありえない解決策を図る
 「犬が卵を産めるようになれば良いって事でしょ」
11:レッテル貼りをする
 「犬が哺乳類だなんて過去の概念にしがみつく右翼はイタイね」
12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す
 「ところで、犬がどうやったら哺乳類の条件をみたすんだ?」
13:勝利宣言をする
 「犬が哺乳類だという論はすでに何年も前に論破されてる事なのだが」
14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
 「犬って言っても大型犬から小型犬までいる。もっと勉強しろよ」
15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
 「犬が哺乳類ではないと認めない限り生物学に進歩はない」

http://hunbook.hp.infoseek.co.jp/column/kiben.htm

16:さも当然のように未決着事項を前提にする。
 「犬の鼻はぬれているのに哺乳類と言えるのか?」
17:論点をすりかえる。
 「犬が哺乳類だなんて倫理的に許されるのか?」
18:相手に譲歩したと見せかけながら、自分の意見を押しつける。
 「確かに犬は哺乳類だが、明らかに哺乳類ではない犬も存在する事に間違いはない。」
19:条件の包含関係を間違える
 「犬がおまえと同じ哺乳類というのなら、おまえは4本足で歩き、道端で交尾していて水をかけられたりするのだな(嘲笑)」
20:全てか無かで途中を認めないか、あえて無視する。
 「全ての犬が哺乳類としての条件を満たしているか検証するのは不可能だ(だから、哺乳類としての条件を満たしているとはいえない)」 
21:勝手に極論化して、結論の正当性に疑問を呈する。
 「確かに犬は哺乳類と言えるかもしれない、しかしだからといって哺乳類としての条件を全て満たしているというのは早計に過ぎないか。」
22:自分で話をずらしておいて、「話をずらすな」と相手を批難する。
 「現在問題なのは広義の哺乳類の定義であり、一例としての犬が哺乳類といえるかどうかは問題ではない。話をそらすな。」
23:ネタと決めつけて議論を停止させる。
 「犬を哺乳類と言い張るなんて、大した釣り師だね(嘲笑)」
24:嘲笑で優位に立った様に振舞う
 「犬が哺乳類なんて、固定観念にしがみ付く奴には理解できないのだろうな。」
25:反論の代わりに詭弁ということにしてすます
 「それは詭弁です。いいから詭弁なんです。」
26.わざと相手の文意を曲解する
「結局、犬も鳥も哺乳類だってのが、お前らの意見なんだな。よーく分かったよ」

(ガイドライン板, ただし,no.26のみ軍事板

 【応用1】

12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す
 「二年まえにこの市に来たときは、夜でも皆が歌をうたっていたはずだが」
11:レッテル貼りをする
 「おどろいた。国王は乱心か」
4:主観で決め付ける
 「あきれた王だ、生かしておけぬ」
5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
 「人の心を疑うのはもっとも恥ずべき悪徳だ」
9:自分の見解を述べずに人格批判をする
 「ああ、王は利口だ。うぬぼれているがよい」
6:一見関係ありそうで関係ない話を始める
 「たった一人の妹に亭主を持たせてやりたいのです」
3:自分に有利な将来像を予想する
 「もし3日以内に戻らなかったらあの友人を絞め殺してください」
1:事実に対して仮定を持ち出す
 「これからすぐに出発すれば、約束の刻限までには十分間に合う」
7:陰謀であると力説する
 「さては、王の命令で、ここで私を待ち伏せしていたのだな」
15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
 「正義だの、信実だの、愛だの、考えてみれば、くだらない」
10:ありえない解決策を図る
 「ああ、もういっそ、悪徳者として生き伸びてやろうか」
8:知能障害を起こす
 「間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ」
13:勝利宣言をする
 「メロスは疾風の如く刑場に突入した。間に合った」
2:ごくまれな反例をとりあげる
 「私を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た」
14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
 「メロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい」

 【応用2】

「ヤムチャは果たしてヘタレか」
という議論をしている場合、あなたが
「ヤムチャはヘタレとしての条件を満たしている」
と言ったのに対して否定論者が…

1:事実に対して仮定を持ち出す
  「ヤムチャは地球人だが、もしヤムチャがサイヤ人だったらどうだろうか?」  
2:ごくまれな反例をとりあげる
  「だが、時としてヤムチャが悟空を倒すこともある」
3:自分に有利な将来像を予想する
  「何年か後、ヤムチャ以外の戦士が全滅しないという保証は誰にもできない」
4:主観で決め付ける
  「ヤムチャ自身がヘタレであることを望むはずが無い」
5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
  「DB世界では、ヤムチャは強いという見方が一般的だ」
6:一見関係ありそうで関係ない話を始める
  「ところで、フリーザの奥の手がどんな技か知っているか?」
7:陰謀であると力説する
  「それは、やられ役がいると都合の良い集英社の画策した陰謀だ」
8:知能障害を起こす
  「何漫画の事なんかにムキになってんの、バーカバーカ」
9:自分の見解を述べずに人格批判をする
  「ヤムチャがヘタレなんていう奴は現実を見ていない証拠。天下一武闘会に出てみろよ」
10:ありえない解決策を図る
  「結局、ヤムチャが千人いればいいって事だよね」
11:レッテル貼りをする
  「ヤムチャの足元がお留守なんて過去の概念にしがみつく読者はイタイね」
12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す
  「ところで、本当にお前はヤムチャがヘタレだと思うのか ?」
13:勝利宣言をする
  「ヤムチャは神をも大きく超えている」
14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
  「ヤムチャの技って言っても狼牙風風拳から新・狼牙風風拳まである。もっと勉強しろよ」
15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
  「95パーセントの確率でヤムチャという人間だと認めない限り人造人間に進歩はない」

 【応用3】

「アンパンはバイキンに勝てるか」という議論をしている場合、あなたが
「アンパンに殺菌能力は無い」と言ったのに対して否定論者が…

1:事実に対して仮定を持ち出す
「アンパンは食品だが、もしバイキンがアンパンに弱かったとしたら?」
2:ごくまれな反例をとりあげる
「だが一撃でバイキンを倒すアンパンもある」
3:自分に有利な将来像を予想する
「いつかバイキンを寄せ付けないアンパンが出てくるさ」
4:主観で決め付ける
「正義が負けるわけが無い」
5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
「ちびっこのあいだではアンパンは最強だという見方が一般的だ」
6:一見関係ありそうで関係ない話を始める
「ところで小豆には活性酸素を抑制する力があるのは知ってる?」
7:陰謀であると力説する
「それは、細菌の恐怖感を煽りたいテロ国家の陰謀だ」
8:知能障害を起こす
「バイバイキ〜ン」
9:自分の見解を述べずに人格批判をする
「やめるんだ、バイキンマン!」
10:ありえない解決策を図る
「君とは戦いたくない!」
11:レッテル貼りをする
「出たな、お邪魔虫め!」
12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す
「アンパンマン、新しい顔よ!!」
13:勝利宣言をする
「元気100倍アンパンマン!!」
14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
「何が君のしあわせ?」
15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
「あ・い・と勇気だけ〜がと〜もだちさ〜」

 【応用4】

 1:事実に対して仮定を持ち出す
     「今ごろはオレの兄貴がアーカードブッ殺してるトコロさ」
 2:ごくまれな反例をとりあげる
     「最高に勃起モンだぜ!! こっちだけズルして無敵モードだもんな!!」
 3:自分に有利な将来像を予想する
     「小便すませたか?神様にお祈りは?部屋のスミでガタガタふるえて命ごいをする心の準備はOK?」
 4:主観で決め付ける
     「姿はかくせても貴様の強力な「気」が地下から立ちのぼってくる」
 5:資料を示さず自論が支持されていると思わせる
     「貴様達の持っている能力を私は全てそなえている 否!それ以上の能力をだ」
 6:一見関係ありそうで関係ない話を始める
     「あーアーアームカツクほんとーにムカツク 本当 英国は貧富の差がはげしすぎるんだよなー」
 7:陰謀であると力説する
     「あの人にとっては奴らも俺らも単なる過程に過ぎんのだろ」
 8:知能障害を起こす
     「ワンちゃんにくわれました。」
 9:自分の見解を述べずに人格批判をする
     「オレ達ャおまえらをブッ殺すタメに生まれて来たのサァ だから!お!ま!え!ら!さっさとおっ死んじゃえっつーの」
 10:ありえない解決策を図る
     「パンがないのなら糞便を食べればいいじゃない。」
 11:レッテル貼りをする
     「よう 売女」   
 12:決着した話を経緯を無視して蒸し返す
     「俺様チャンはヘルシングブッ殺し隊長ヤン・バレンタイン様々だっつーてんだろがい!?」
 13:勝利宣言をする
     「余裕をかましているだけでダメージは奴の方が多いハズだ 勝てるぞ吸血鬼アーカードに!!」
 14:細かい部分のミスを指摘し相手を無知と認識させる
     「連中が作戦に失敗して 今 全部ゲロしようとしているこの俺を 生かしておくと思うのかい?」
 15:新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
     「私を今までの即席共と思ってもらっては困る 私は貴様を超える第一号となる」

(ガイドライン板)

 また,
「詭弁の論理学 〜山本弘のSF秘密基地」
も参考になるかと.

 【余興】
 板垣詭弁とは!?

 【回答】
「老衰です…」
「えーーー!?」
 こうして郭海皇はその短い一生を閉じました…。
 でも郭海皇の人生は満ち足りたものだったのです。
 どうでしょう、この幸せそうな死に顔は。
 あなたはこんないい顔で死ねますか?

「えーーー!?」
「無理無理無理。いやマジ無理だって。人と戦ってる気がしねーよ……。だってあれだろ? あいつはちじょーさいきょーのせーぶつってやつなんだろ?」
「あの…じじい…そういう問題じゃなくて…。生きてたの?」
「かっこいーだろ?」
「いやそうじゃなくてー!!」
「武の勝利です」
「えーーー!?」
「疑るかー!」ばちこーん「ぶべら!」
「いーか、よーく考えてみろおめーら…。
 古今東西どんな勝負だろうと、相手がおっ死んじまえばなかったことになるんだ…。
 つまりおめーらに勝利はやんねー! くそして寝ろ!」
 まさに外道!

 お詫び
 今までのらいたいさいはなかったことにしてください。
 板垣恵介

(「インターネット殺人事件」,2005/2/11)


 【質問】
 「イデオローグ」の主張の本当の意味を教えてください.

 【回答】

「政府は何もやっていない」
→自分たち好みの行動を取っていないという意味

「議論が尽くされていない」
→自分たち好みの結論が出ていないという意味

「国民の合意が得られていない」
→自分たちの意見が採用されていないという意味

「内外に様々な波紋を呼んでいる」
→自分たちとその仲間が騒いでいるという意味

「皆さんにはもっと真剣に考えてほしい」
→アンケートで自分達に不利な結果が出てしまいましたという意味

「心無い中傷」
→自分たちが反論できない批判という意味

「本当の解決策を求める」
→何も具体策はないがとにかく政府等のやり方はダメだという意味

「異論が噴出している」
→自分たちが反対しているという意味

「冷静になる、落ち着く」
→自分たちの意見に賛成するという意味

「○○○の良心に期待しよう」
→自分はこの場で反論できないが、世間は自分にとって都合の良い結果をもたらしてくれる筈、という思い込み。希望的観測。
 なお,もし都合の悪い結果がもたらされた場合は,「○○○はそれまでだったと言う事。日本はもう駄目だ」と嘆いて自分の発言の責任は回避しようとする。


 【質問】
 プロ市民とは?

 【回答】
 プロ市民【ぷろしみん】[名](ニュース系・社会系の各板)

 「市民運動家」のこと。
 本来、「市民運動」とは政治のアマチュアである一般住民によって為される行為である。
 しかし世の中には、市民運動を主催・指導することを生活の基盤としている人がいる。
 そのような「運動家」は、「批判のための批判」をしたり、自分の居住地とは関係のない地域で市民運動を主催したりする。
 「プロ市民」という呼称は、このような本末転倒した運動家に対する皮肉として用いられる。

(2典Plus)


 【質問】
 日本的モデルニスムス(近代主義)とは?

 【回答】
 吉本隆明の命名した,日本のインテリの思考の特徴の一つ.
 以下引用.

・生の日本的状況から,思考の上で離脱してしまうという傾向
と,
・思考展開を頭の中の論理操作で終わらせてしまう傾向――概念と実態の対応関係を無視して論理を展開させる.その結果を現実によって検証するという,生産的な思考には最も重要なプロセスを完全に抜きにしてしまう.
とを,日本インテリの思考の特徴として吉本は指摘.この後者に対して彼が命名したのが「日本的モデルニスムス」である.

 日本的モデルニスムスの意味をさらに理解していただくためには,ガモフが「1,2,3……無限大」の中で紹介している,次のエピソードを想起してもらうとよい.

 あるとき,ハンガリーの貴族の一団が,山で狩猟をしていた.
 そのうち,道に迷い,今どこに自分達がいるかも分からなくなってしまった.
 そのとき一人の貴族が,
「こういう場合のために地図があるのだ」
と言って地図を取り出し,
「まず自分達の現在地を発見するのが先決だ」
と言いながら,地図をあれこれ検討し始めた.
 暫く時間が経ったところでようやく,その貴族は地図を読み取ることができたらしい.
「うん,分かった!」
と彼は嬉しそうに叫び,遠くに見える山の頂を指差して言った.
「我々は今,あの山の頂上にいるんだ!」

 このハンガリー貴族の思考が,吉本の言う日本的モデルニスムスの典型である.
 もし彼が,概念と実態の対応関係(地図上の記号と現実の地形の対応)を誤らず,かつ,論理の正しい展開(地図の正しい読み進み方)をしていけば,こういう結論は出なかったはずだ.
 また,例え途中でどちらかの過程で誤りを犯し,誤った結論に導かれたとしても,現実に拠る結論の検証(あの山の頂上に我々がいるのだとしたら,では,現実にあの山にいない我々はいったい誰だ?)を怠らなければ,誤りを発見できたはずである.

 この種のインテリは,理論から導き出された結論とどんなに相反する現実を突きつけられても,
「いや,理論上はこうなるはずだ」
として,「理論」「原則」に固執する.
完全に観念の世界の住人なのである.
 彼らは「初めから現実社会を必要としないのである」とまで吉本は言い切る.

(立花隆「日本共産党の研究」第2巻,講談社文庫,
1983/6/15, p.359-360,抜粋要約)

 珍説を唱え,その矛盾や誤謬を突っ込まれても誤りを決して認めず,最後にはBBSを閉じたり,行方をくらませたり,一方的に無視したりするなどの行為に出る人間が,ネット上やゴーマン漫画家に少なからず散見されるが,これも日本的モデルニスムスのなせるわざ,と言ってしまうのは言い過ぎだろうか?


 【質問】
 「コメントスクラム」って?

 【回答】
 普段は閑散としてるブログに,突如コメントやトラックバックが殺到する状態.
 歴史的社会的知識を持たないまま,または誤った知識により,日本を非難する傾向が強いブログで発生し易い.

 コメント欄に殺到する人は様々で,便乗して遊びたい人から,真剣に議論したい人,ブログ主をニヤニヤと観察してる人などであり,一括りにはできない.※
 が,コメント・スクラムされた方は,一定の意思のようなものを感じるらしい.「ネット・ストーカー!」と勝手に勘違いして騒いで,雑誌にまでそうコメントする,某弁護士のような者までいる.

 道端で妙な事してるヤツが居たら,野次馬が集まるに決まってる.
 移動に掛かるコスト(金と手間)のないネットなら尚更.
 政治思想問わずトンデモ論ぶちまけてるところなら,「ネット野次馬」が大勢集まるのも自然な話だと言えよう.

 したがって,コメントが100個ぐらいでオタオタするような人は,ブログを開設しないか,政治的な内容は回避するのが得策.
 自分の専門分野で開設するなら,素人にも分かりやすい文章を心がけ,間違いは素直に謝罪と訂正を行うのが,ブログの正常運営には欠かせない.

(極東板)

 まして,「炎上!」と騒いだり「ネット右翼」などと決め付けて責任転嫁するのは,恥ずかしいのでやめたほうがよいでしょう.
 「昔からある現象」だとして,山崎浩一にも既に喝破されています.

引用元:画像掲示板

 なお,正しくは「コメンツ・スクラームッ!」です.
 さあ,ご一緒に,「コメンツ・スクラームッ!」「コメンツ・スクラームッ!」「コメンツ・スクラームッ!」…….

(JSF from e-mail)


 【質問】
 議論において,推奨される姿勢は?

 【回答】
 議論のやり方には色々あるんでしょうが,私のスタンスだけを言うと
「議題に対して,どれだけ妥当性があるのか」
だと思います.
 まずは,相手の主張を聞き,納得できるところ,共感できるところは認め,納得できない部分には反論する.
 これだけで良いでと思っています.

 要は
「自分がいかに見識・知識を吸収できるか」
が一点であって,それ以上のことは期待しません.

 もちろん,デマゴーグは許せないことです.
 ですので,情報の取捨選択は必要なことでしょう.嘘は嘘以上ではないでしょうから.

 しかし,円滑なコミュニケーションを取るのなら,やはり相手の話を「聞く努力」はしないとならないと思う.
 そうしないと,そもそも相手の「どこからどこまでが嘘」で「どこからどこまでが本当」なのか分からなくなるからです.

 相手の意見に踊らされるのは愚かだが,相手の意見を全否定するのも愚かだ.

 まず「聞く」ことで情報収集し,取捨選択.
 そして,納得できない部分は反論,納得できる部分で,自分に取り入れても良い部分は吸収.
 これ以上の事は望まない,これが私の議論のスタンスですね.

 ……と,偉そうに書いてみたわけですが(笑)

ますたーあじあ in mixi

 なお,欧米と日本とでは,そもそも議論に対するスタンスが違うようなので,注意が必要だという.
 以下引用.

 〔略〕
 これは欧米で留学をしている人だったら誰でもうすうす感づいたことがあると思うのですが,実はこっちで文系の科目を勉強して論文を書くということは,すなわち
「圧倒的な議論をする」
ということに尽きる,ということです.

 これは一体どういうことかというと,こっちで「何かの学科を勉強して得る」というのは,ただの結果であって,こっちの学校が求めているのは「よい議論をする」ということだということです.
 これを極端にいえば,こっちの感覚でいえば,勉強して得られる知識はただの副産物に過ぎません.
 本来の目的は「よい議論を提示すること」なのです.

 日本の勉学に対する考えでは
「専門知識を学ぶ」
というのが目的でしょう.
 一応,日本の高等教育機関は,そういう想定のもとにプログラムを設定しているからです.
 その知識を得た結果として,論文などで多少議論をする,というのが実際のところです.

 ところが欧米の大学は,この目的と結果が逆なのです.
 欧米の大学では「よい議論をする」ということが究極の目的であって,専門知識などはただの副産物,もしくは議論をするために必要なネタにすぎないのです.
 これは宿題をエッセイで書いているとつくづく感じることです.
 こっちの大学では,優先順位がそもそも違うのです.

 これを比較すると,
日本人のイメージ: 1,専門知識 2,それを元に議論
欧米人のイメージ: 1,議論構成力 2,そのネタとしての専門知識
ということなのです.
 もちろん欧米の大学でも,建前としては「専門知識を蓄えてから議論を」ということなのでしょうが,実質的に求めているのは「圧倒的な議論ができること」なのです.
 〔略〕

「地政学を英国で学ぶ」


 【珍説】
 単刀直入に聞くが,JSFとやら,素性を明かせない理由が,なにかあるのかね?
 実社会では,このような形で他者を批判した場合には「誹謗中傷」としか受け取られない.
 「信頼できるソースを示せば……」という次元の問題ではないのだ.
 当人の言論自体が,信頼するに足りないのだから.

Posted by 林信吾 at 2007年03月16日 23:44:28
in 「週刊オブイェクト」コメント欄,2007年03月16日付

 【事実】
 そもそも
>実社会では,このような形で他者を批判した場合には「誹謗中傷」としか受け取られない.
なんていうルールはありませんが?
 JSF氏の書評の方法の巧拙についての判断は兎も角,その中には「実社会では誹謗中傷と受け取られる」ような内容は見当たりません.
 真っ当な書評を「誹謗中傷」と受け取るようでは,
「この人,余程小さな世界に安住してたんだな〜」
としか解釈できません.
 この程度のことで「誹謗中傷」と受け取るようなナイーブな感性では,「筆を置いた方がいいよ」としか言いようがないでしょうね.

 それと林氏は,いきなり初見で酷く相手を侮辱したようなコメントをしましたよね?
 そんな林氏が,その点について相手を攻撃するのは二重基準じゃないでしょうか?
 これまでのこのブログにおける自分の態度を総括する方が先でしょう.

Posted by 壱学生 at 2007年03月17日 00:22:59

 「素性を明かせないから……」と言うなら,特定の誰かや団体を対象にする新聞記事はほぼ全て「誹謗中傷」では?
 日本の場合記者個人の署名記事は少ないですからな.

Posted by ノイズメーカー at 2007年03月17日 00:48:23


 林信吾氏は
「個人を名指しした上でのコメントの内容が,この時点ですでに非合法すれすれになってきて」
いるとお書きであるが,私が読んだ範囲ではそれに該当するようなものは見当たらない.
 やや懸念があるのは,氏の犯罪歴に関する疑念の部分であり,これは通常人が知られることを望まないであろう情報なので,プライバシーに触れる可能性があるが,第一に「客観的な秘密」に該当するかどうかについて問題があり,第二に仮にプライバシー侵害にあたるとしてもそれは犯罪を構成しない.

 というか林信吾氏は「非合法」というのが
(1) 刑事法上の「犯罪」であり,それは
 (a) 名誉毀損罪(230条)にあたるのか(その際には230条の2について留意ありたい),
 (b) 侮辱罪(231条)にあたるのか,それとも
 (c) 脅迫罪などその他の類型にあたると言いたいのか,
あるいは
(2) 民事上の不法行為を氏に対して構成する可能性があると主張しているのか,
または
(3) 行政的な何らかの取締りの対象になる可能性があると主張しているのか,
明確に示すべきであると思う(のだが林信吾氏にはそんなことできないだろうなあとは予測している).
 なお,その後の文章では(3)が示唆されているが,その通り現時点ではなんら行政規制の対象にならないことが示されている.

 確かに匿名発言をめぐる問題点も指摘されているが,whistleblowingの可能性などから擁護する意見も強いし(例としてはEFFの主張などを参照),アメリカ連邦最高裁は匿名で発言する権利が憲法第一修正の保護範囲に含まれると判示している.
 2ちゃんねる的な「匿名」と,同一性と帰責可能性が担保される「仮名」は区別して論じるべきだというのは,私自身が繰り返し指摘しているポイントであるし,そもそも我々には複数の著書等において言論活動を展開している「林信吾」氏が,戸籍上(あるいは住民登録上など)どのような「実名」を持つのか,そもそも同一の自然人に帰するのかなどについても知りようがないのだから,それも「仮名」のひとつであるに過ぎず,この点において林信吾氏がJSF氏に対して特権的な地位を主張するのは,まったくの勘違いである.

 〔略〕

Posted by おおや@雷電 at 2007年03月17日 01:37:10


 おおや@雷電氏の発言の補足・・・になるかどうかわからん(笑)が,専門用語を定義してみる.

whistleblowing:
 個人の生命財産や消費者の利益を損なう活動をしている企業・公共団体などを,被用者や元関係者が世間に告発すること.

>アメリカ連邦最高裁は匿名で発言する権利が
>憲法第一修正の保護範囲に含まれると判示している.
http://blog.livedoor.jp/protectmona/archives/50138948.html
で和訳による詳細が,原文はデラウェア州裁判所からPdfでダウンロードできるので2005/10/5あたりを探して下さい.
 直接リンクは,URLが複雑なので貼りません.

True believer:
 〔略〕

"Flaming, Balkanization, and "Burning-Up"
 : The Modern Bandits Haunting the Internet
Social and Organizational Informatics and Cybernetics II (SOIC 2006)
FRIDAY, JULY 21, 2006
にて,公表されたことは確認できましたが,全文を現段階では未入手です.
 但し概要はおおや氏のブログにて公表されています.

Posted by 早稲田の論客 at 2007年03月17日 02:38:01


True believerはたぶんこれでないかと.
http://www.genpaku.org/skepticj/truebeliever.html
http://www.geocities.jp/wakashimu/setsumei/tbs.html
 誤解を恐れず要約すると,『客観的な事実より自分の信じたいことを優先する人』かな?

Posted by 名無しT72神信者 at 2007年03月17日 04:39:43


 True Believerはどなたかの補足していただいた通り,「どのような理由があろうが自分の信じたいものを信じて信念を変更することのない人」のことです.
あと私のブログで公開しているのはproceedingsに掲載された全文なので,今のところそれがフルテクストです.

>匿名の人に対する誹謗中傷

 難しいですね.林信吾氏は相変わらずまったく理解できていないらしい概念の区別を使いますが,「仮名」の人物に対する名誉毀損に関して,それが実際の人物とリンクできないから,法益侵害が生じない(から不法行為にならない)という主張はニフティサーブ第一事件で退けられています.
 ただそのときの論理として,たとえ「仮名」であっても,たとえばネット内でのその「仮名」に対する信用・信頼など保護すべき社会的評価としての名誉があれば,それに対する侵害はあり得るといっているので,逆に言うと同一性・帰責可能性のないデフォルト名無しさんの場合には困難かなという気がします.
 念のために言いますが,民事・刑事法上の問題であり,道義的とか道徳的とか難しいことは私ゃ知りません.

Posted by おおや at 2007年03月18日 17:29:52

 「法的には,2ちゃんねる的『名無しさん』をいくら罵倒しても犯罪になることはないし,『名無しさん』の中の人からの損害賠償請求が認められることもなさそう」とは言えます.
 それは刑法上の名誉毀損や侮辱の保護法益(これを守るためにその犯罪類型が設けられている,という利益)が《人の名誉感情》(発言された対象の人の自尊心とかそういうもの)ではなく,《人に対する社会的評価》だとされているからです.
 名誉棄損というのは,それが相手の心を傷つけるからではなく,その発言を通じて相手に対する社会の客観的評価が下落することが問題だと考えられているので,だからこそ発言が公になされる必要があるわけです.
 となると,デフォルト名無しさんのような匿名の存在に対する社会的評価というものを想定できるかどうかが問題となり,私は否定的に解します.
 仮にそれがあっても,刑事であれば告訴,民事であれば損害賠償請求等の訴えを提起できる主体がいないので,やはり追求できないのではないかと思います.
 ただし判例はないと思いますから,誰かやってくれると私は喜びます.
 なお,だからやって構わないと思うかどうか,というのはそれこそ品性の問題ではないかと(笑).

 注意しなければならないのは,これは「名無しさん」に対する発言が,《その対象との関係で》法的問題を生じさせるかという話で,《その発言の「場」の所有者との関係》はまた別だ,ということです.
 たとえば「名無しさん」に対する,見るに耐えないような暴言を,通常許容されないような頻度で書き込んだとすれば,上記の通りそれが名誉毀損・侮辱に問われることは難しくても,「場」に対する威力業務妨害,あるいは民事上の不法行為を発生させる可能性はあるということになるでしょう.

Posted by おおや at 2007年03月19日 11:29:56

以上,「週刊オブイェクト」コメント欄,2007年03月16日付より

 また,以下のような記述が見られる書籍もある.

[quote]

「著名人でもなければ,実名が信頼の担保とはならないんですよ.
 自分の住んでる地域で,自分の名前をみんなが知っているようなところでしか,実名は信頼の担保にはならないと思います.
 でもそうやって地域で実名で発言すると,今度は発言内容の質とは違う判断をされてしまう.
 たとえば学校の先生の発言は重く受けとめられて,コンビニの店員の発言は軽んじられてしまったりというように.
 それに発言する側も,実名だとどうしても発言を自主規制しがちになってしまう.
 そうなるという側も聞く側も,本音で語り合うことは難しくなりますよね.

 匿名のほうが発言の中身で判断し易く,実名だと肩書きに引きずられてしまうことを考えれば,実名の発言のほうがすぐれているという考え方事態がばかばかしくないですか」

 〔略〕
「インターネットの空間で,実名を書いたってあまり意味がないんですよ.
 『東京都千代田区の鈴木太郎さん』という実名のような名前と,『港区の匿名希望さん』という匿名のような名前に,本質的な差はないでしょう.
 ネットの空間では実名と匿名の境界が曖昧で,名前は記号にしか過ぎないんです」

[/quote]
―――佐々木俊尚著『フラット革命』(講談社,2007/8/6),p.42-43

 ただし以下のような意見もある以上,匿名性を全く「何も問題がない」こととするのは難しいかもしれない.

[quote]

「人間の説得力というのは,その人の持つ言葉や思想に加えて,その人の日ごろの付き合いや醸し出す全人格的な雰囲気から生まれてくるものでしょう.
 ネット族という人たちは,おそらくその片方(言葉や思想)だけが突出して発達しているんでしょうね.
 そのうえ匿名性となると,説得力という点では広がりを持たないのではないでしょうか」

[/quote]
―――上掲書,p.187

 以上,加藤紘一衆議院議員の言葉より.
 「ネット族」という単語を使っている点において,あまりよく分かってないのではないかという気もするが.

 余談だが,林信吾が『反戦軍事学』の中で批判の槍玉に挙げている小林よしのりも,これと似たような珍説を唱えていたような記憶が(笑)


 【質問】
 2ちゃんにおける「釣り」とは?

 【回答】
 相手の反応を期待し,奇妙な論理や煽りなどをわざと書き込む行為.

 「釣り師」は,ソレが釣りであるということを証明する必要がある場合,何らかの形で納得させる必要がある.
これを「釣り宣言」と呼び,大まかに以下のバリエーションがある.

「釣り宣言」の種類

├挿入型 →疑似餌をちゃんと読めば,釣りとわかるやり方.
│ │     高度なものは解読法を明かさないと釣り認定されない.
│ │
│ ├単純な偽装:メール欄等
│ │
│ ├軽い偽装 :縦読み等
│ │
│ └高度な偽装:複雑な○読み(斜め読み,末尾読み等)
│           桁数の多い解答トリップ

├事後型 →疑似餌だけでは釣りの判断は不可能.
│ │     納得できる成果や証明が無いと,反発を受ける.
│ │
│ ├完全秘匿:全く情報を与えない
│ │       事後,自己申告する(殆ど信用されない)
│ │
│ └IP偽装 :プロクシ等のIP偽装と,トリップ公開などで
│         釣り師である事を,事後に自己申告で立証する

└準備型 →疑似餌だけでは判別不能だが,
  │     ネタ元が判れば釣りと判別できるタイプ.
  │
  ├定型文 :コピペ・誤字・誤変換
  │
  └リンク先:騙されスレ 誤情報リンク ブラクラ

(軍事板)

   釣り師→ ○  /|←竿
          ト/  |
          │.  ~~|~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
          八   §←餌(疑似餌)     >゚++<


   の組み合わせだったはずだが,最近は自称「釣り師」が,ダイレクトで自分の本音を攻撃されて「釣れた!」と強がる事例が多い.
 これは,どっちかというと,

      ..釣れたよ〜・・・│
      ────y──┘

       ・゚・。 ○ノノ.・゚・
    ~~~~~~~~~~│~~~~~~~~~~~~~~~
           ト>゚++< ミ パクッ
     ジタバタ  ハ
         ノ ノ

   なのではないだろうか.

           ムシャ         |
             ムシャ       |  
      ∩___∩              |  ぷらぷら
      | ノ      ヽ        ((   |
     /  ●   ● |         J  ))
. ((  |    ( _●_)  ミ ・
    彡、   |∪}=) ,ノ ∴  しけた釣り餌だクマー
     /    ヽ/^ヽ ヽ  。
     |      ヽ \ |


 【質問】
 陰謀がないなら,ないという証拠を出してみろ!

 【回答】
 学術の世界では、“ある”と言う証明よりも“無い”という証明は難しいのだよ。
 場合によっては状況証拠のみしか集らない場合があり、存在しない理由の直接証明にならかったりもする。これは捜査証拠でもそう。

 また,“ある”または“あった”は検証不可能な形で捏造でもなんでもし易い。
 それを打ち消すのに、無い証明をせよというのは、古来から使われた手法ですね。
 未だに隣国がやっていたりしますが。


 【質問】
 「悪魔の証明」とは?

 【回答】
 「無い事の証明」は実行不可能である事の比喩表現。
 「有る事の証明」は証拠を提示するだけで終わるが、「無い事の証明」はそもそも,『有る証拠が無い』という主張なので,証拠の提示はできない。

 故に、立証責任は「有る」と主張する側に科せられる。「有る事の証明」ができなければ無いものと見なされる。
 「無い」と主張する側は,「有る」と主張する側の矛盾点を指摘するだけで良い。
 これに対し、「有る」と主張する側は証拠を提示しなければならない。

 紛争の最大解決場である裁判においても、民事では『要件事実論』、刑事では『立証責任』『疑わしきは罰せず(無罪の推定)』といった形で基本として流れている考えです。
 権威ある人の言葉とかそういうものではなく、『言論を行う上での原則』ですね。

(JSF & ふゆみ某 in 「週刊オブイェークト」)

 ところで,なぜ『悪魔』の証明という名前なのか?
 『悪魔がいない事を証明せよ、という命題を果たすためには、この世のあらゆる全ての可能性、或いは森羅万象を完全に解明、調査しなければならないため、極めて困難であることから』というのがそれですが、これだけでは、『神の証明』でも『吸血鬼の証明』でも『ネコミミ少女の証明』でも何でもいいんですよね(笑) なぜ悪魔なのかというエピソードがありそうですが。Wikiのカノン法関連と言う言葉を推測するなら、魔女裁判関係でしょうかね。ぐーぐる君は知らないようです。

 神の証明と書いて思いつきましたが、『神がいる事を証明せよ』というのは並居る哲学者が挑戦した有名なエピソードですが、それと逆に『悪魔がいない事を証明せよ』としてみたら、無い事を証明するのは無理だと言う結論に至った、というだけかもしれませんね(笑)

(ふゆみ某 in 「週刊オブイェークト」 BBS)


 【質問】
 デマというものは,なぜ広まるのか?

 【回答】
 時間とともに信憑性のない根拠だということが忘れられ,内容だけ覚えているために生じる.

スリーパー効果
http://www8.plala.or.jp/psychology/topic/settoku3.htm
http://www.geocities.jp/justice_of_monkey/syakaisinri/341.htm


 後は,多数の人が取り上げているからという「社会的証明」.
 「○○はそういう奴らだ」というビリーフ(偏見)もあるかも.

Posted by 名無しT72神信者 at 2007年05月01日 15:40:33

 スリーパー効果の名前が挙がったので,それに関するホブランドらの実験を,菊地聡助教授著の『超常現象をなぜ信じるのか』から引用.

 ホブランドらは大学生を二群に分け,「新しい薬の効果」や「原子力潜水艦の建造」「鉄鋼の不足」といったいくつかの話題についての情報を与えました.
 違っていたのは,片方の群にはその情報がそれぞれの専門の医学雑誌や,専門家の見解といた信憑性の高い情報源から与えたのに対し,もう一群には同じ情報を大衆雑誌や偏向した新聞記事といった,信憑性の低い情報源からの情報として与えたことです.

 直後に大学生の態度変化を調べた結果は,常識から予想できるとおりでした.
 つまり信憑性の高い情報源の場合は,約二十四パーセントがその譲歩によって,自分の意見を変えましたが,信憑性の低い情報源の場合は,わずか七パーセントしか自分の意見を変えなかったのです.

 ところが,ここから実験は意外な展開をします.
 ホブランドは四週間後にもう一度,これらの大学生の意見変化を調査してみたのです.
 すると今度は,信憑性が高い情報源によって意見を変えた人の割合は約二十四パーセントから十三パーセントに減少し,逆に信憑性が低い情報源で意見を変えた人は約七パーセントから十四パーセントに増加していました.

Posted by 名無しT72神信者 at 2007年05月01日 16:34:38

 多くの情報が押し寄せてくる場合,早い段階で得たものを重視する傾向もあったりしますね.
 いわゆる「刷り込み現象」ですが,こういうケースは否定派に対して感情論になりがちだから厄介.

Posted by 名無しT72神信者 at 2007年05月01日 23:39:52

 物事の考え方だと,この辺を読むと良いかもしれませんね.

・奇妙な論理
マーティン ガードナー

・なぜ人はニセ科学を信じるのか
マイクル・シャーマー

・思い違いの科学史
共著

 いわゆる都市伝説の発生パターンの解説なんかは,これなんかもいいですね

・悪魔のほくろ
ロルフ・ヴィルヘルム ブレードニヒ

 まあ,この手の良書は結構読んだけど,我ながら身についてるとは言えない・・・

Posted by 名無しT72神信者 at 2007年05月02日 01:54:45

 まあ,人間が全ての知識を有することができない以上,デマは決してなくならないでしょうねえ.
 全てを自分で知ることができない以上,信頼できる人の情報を信じるしかないわけなんですが,その信頼できる人が,いろんな理由で正確な情報をくれるとは限らないんですよねえ.
 しかし,信頼してる人のいうことだから,ということで信じてしまうし,広めてしまう.

 信頼できる人をきちんと見分ける能力と,ときとして信頼できる人を疑うことが必要なんですが,時としてここら辺が完全にぶっ壊れてる人がいるんだよなあ.
 明らかに専門が違う,大会社の社長が,新聞社の記者が,名誉教授が,小説家が,言ったからというだけで,専門分野の人の言を否定する人間てのはいるからなあ.
 ホホイ語の「原稿料いくらもらってると云々」「匿名ブログ云々」は,ここらへんの理由からも出てるだろうし.


 2chのを信じてしまう人々ってのは,今まで信頼できる人だったマスコミが,意図的に情報をゆがめるものだとわかって,別の信頼できる人に依存しようとした結果,マスコミをあばいた2chに依存してるんでしょう.
 主催者自ら玉石だと言ってるようなもんの2chを.

 複数,信頼できる人を持てばいいんですが,えてして同じ枝につながってるだよなあ.

Posted by 名無しT72神信者 at 2007年05月03日 01:59:50

以上,「週刊オブイェクト」コメント欄,2007年05月01日付より


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