c

「兵器別館」トップ・ページへ

「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ   サイト・マップへ

◆◆種類別
<◆◆種類別 目次
<◆航空 目次
兵器FAQ目次


(画像掲示板より引用)


 【link】

「2chコピペ保存道場」◆(2005/06/09) わたし,飛行機が見たいよ

「Airborne Grafix」:.Stipa-Caproni Monoplane

Atlas web.com

D.B.E. 三二型」(2010/06/23)◆「瞬かない目」:サッカー場大の軍用飛行船,建造中

D.B.E. 三二型」(2012.09.03)◆真横にも飛べる静音超音速十字型全翼機,NASAから資金を獲得

D.B.E 三二型」(2012/11/04)◆ 68年ぶりの解読:英民家煙突から軍鳩の骨と暗号文発見

「FSM」:30日間無着陸

「FSM」:「アメリカのピンポイント殺人を許すな!」

「kojii cocolog」◆(2013/05/08) 最近読んだ本 : Project Terminated
>冷戦期に「開発中止になったヒコーキ」のストーリーと,周辺の話題をまとめた本

「Technobahn」:最新テクノロジーで生まれ変わったU-2

「textlib @ ウィキ」◆(2010/09/13)『電子戦』ってどんなもの?

Virtual Aircraft Museum

朝目新聞」●パドルを漕ぐようにして飛ぶ飛行機が100年越しの飛行に成功

「海洋戦略研究」:極超音速実験機X-51Aエドワード基地到着

「週刊オブイェクト」◆(2010年06月11日)清谷さん「これからはCOIN機の時代だ!」⇒しかし米空軍のCOIN機再配備計画は中止されてしまう

『世界の駄っ作機』5(岡部ださく著,大日本絵画,2009.11)

 グランデ行ったら新刊出ていて驚いた(笑)
 どうしたんだ?,このペース.

 相変わらず面白かったけど,個人的にこれには突っ込んで欲しかったなぁと思うのが一つ.

(1)R-2160とサーブスカンディアを両方紹介していて,両者のつながりに触れないのはちょっと.
 こんな酔狂なエンジン積んだ唯一の民間機なのに.

(2)バッド社はいろんな意味で(航空以外では)凄い会社なので,触れて欲しかったなぁ.
 特に日本のステンレス電車の原点になったのは.
 東急電車がギンギラギンな理由がこの会社にあるのは,日本人として押さえておきたいよなぁ.

――――――軍事板,2009/10/21(水)

『世界の駄っ作機』6(岡部ださく著,大日本絵画,2012.3)

『世界の無人航空機図鑑 軍用ドローンから民間利用まで』(マーティン・J. ドアティ著,原書房,2016)

 最近発展が著しいドローンについて,その歴史を紐解くと共に,用途別にそれぞれ解説した本です.
 この本は,2部構成になっていて,1部は軍用,2部は非軍事目的のドローンを紹介しています.

 そもそもドローン自体は,標的機の様に人が目視出来る範囲で稼働する無線操縦機から発達したものであり,そこから慣性航法装置を搭載し,更に,コンピュータの発達により自立的な航法が出来る様になって行きました.
 その任務も,標的機から,爆薬を搭載して目標に向けて自爆する誘導弾,更にカメラを装備しての偵察,遂には爆弾やミサイルを搭載しての戦闘目的にも使えるようにと任務が変遷していきました.

 軍用ドローンの部では,今一番ホットな話題である戦闘ドローンについて詳説し,その基となった超長時間滞空型偵察ドローン,それよりは簡便な長時間滞空型偵察ドローン,戦場の周辺を偵察する中距離偵察ドローンと言う形でそれぞれのクラスで有名な機体をピックアップして解説しています.
 次に,毛色の変わった回転翼ドローンに触れ,コンボイによる輸送障害を避けたり,その間の無駄な人員殺傷を防止する目的で開発された輸送ドローン,実際に分隊規模で運用される小型偵察ドローン,最後に大元になった巡航ミサイルについても解説しています.

 有名どころの機体は大体網羅しているのですが,惜しむらくは,ミステリアスな機体が多い事から,その総てを網羅出来ていません.
 取り上げられているのは,米国を中心としたNATO諸国のものが殆どで,ロシアや中国,更にその他の第三国が開発したものは殆どと言って良いほど取り上げられていません.
 中国のものは,精々が写真の紹介のみに留まっています.

 非軍事目的のドローンの部では,NASAが開発したドローンを中心に,民生用に利用されているドローンを紹介しています.
 しかし,水中ドローンや無人実験機という項目では,どちらかと言えばこれも軍用に用いているケースを紹介しているので,これが非軍事目的なのかと首をかしげる部分もあります.

 こうした種々雑多なものを取り上げた故に,それぞれに対する掘り下げは少し浅いように思え,特に軍用ドローンでは,ドローンを用いる味方についての利点が多く取り上げられ,逆に相手からの視点,更には倫理的な視点が少し欠けているような気がします.
(特に戦闘用ドローンでの誤爆についての考察部分)

 この部分については,無人航空機による戦闘に否定的な本をも合わせて読む必要がありますね.
 ただ,無人航空機の形態や運用方法については比較的纏まっている本だと思います.

------------眠い人 ◆gQikaJHtf2,2016/06/24 22:15

「ワレYouTube発見セリ」:AIM-132 ASRAAM (11/20)

「ワレYouTube発見セリ」:AWACS

「ワレYouTube発見セリ」:Best Prototype Aircraft

「ワレYouTube発見セリ」:EA6-B Cat shot (EA-6Bプラウラー電子戦機の発艦)

「ワレYouTube発見セリ」:MAD Mission! (近代から現代軍用機の映像集)


◆◆機種別・総記


 【質問】
すみません,どっかのスレに戦闘機の
F=戦闘機
A=攻撃機
B=爆撃機
みたいなテンプレ貼ったのありませんでしたっけ?

 あと,アルファベット順のフォネティック・コードもあったらお願いします.
 【回答】
A:Attack(攻撃機)
B:Bomberdment(爆撃機)
C:Cargo Transport(輸送機)
D:Drone(綴り合ってましたっけ?無人機のドローンのこと)(無人偵察機運用機)
E:Electronics Installation(電子戦機)
F:Fighter(戦闘機)
G:Glider(グライダー…は死語か)
H:Helicopter(ヘリ)と救難(その意味は調べきれなかった).
J:一応,ドローン母機の初期とか汎用機で,今は使われていない,かな?
K:給油機(Kerosine)
L:Liaison(連絡機)
M:Multimission(特殊作戦機)
N:少数の実験機
O:Observation(観測機)
P:Patrol(哨戒機)
Q:無人機
R:Reconnaiance(偵察機)
S:Anti Submarine(対潜機)
T:Trainer(練習機)
U:Utility(汎用機)
V:V.I.P.(要人輸送機)あるいはV/STOL機
W:Weather(気象観測機)
X:Experimental & Research(実験・研究機)
SR:Strategic Reconnaiance(戦略偵察機)

 フォネティック・コードは
A:ALFA,
B:BRAVO,
C:CHARLIE,
D:DELTA,
E:ECHO,
F:FOXTROT,
G:GOLF
H:HOTEL,
I:INDIA,
J:JULIETT,
K:KILO,
L:LIMA,
M:MIKE,
N:NOVEMBER
O:OSCER,
P:PAPA,
Q:QUEBEC,
R:ROMEO,
S:SIERRA,
T:TANGO,
U:UNIFORM,
V:VICTOR,
W:WHISKEY,
X:X-RAY,
Y:YANKEE,
Z:ZULU

 【参考】
アマチュア無線入門:フォネティック・コード

ウは宇宙船のウ(レイ・ブラッドベリ)

スは宇宙のス(同)

ドはドーナツのド(ペギー葉山)


 【質問】
 戦闘機,攻撃機,爆撃機以外で,とても高価だったり,現代戦で戦局を左右する重要な軍用機があったら教えてください.

 【回答】
輸送機       戦うには人員や物資が必要です.
偵察機       敵を知り己を知れば百戦危うからずや.
空中給油機    空中給油で航続時間を延ばします.
対潜哨戒機    潜水艦対策
早期警戒機    遠くの敵を見つけます.
早期警戒管制機 遠くの敵を見つけ,管制行為も行ないます.
前線統制機    見当違いのところを攻撃しても無駄です.
練習機       パイロットは一番高価な兵器です.


 【質問】
 XB-70とかYF-23のXYはそれぞれどういう意味があるんですか?

 【回答】
 X,Yは類別記号と言われるものの一つです.

 Xは1924年5月14日から使用された記号で,Experimental(試作)の状態にあることを示しています.
 通常は原型機に与えられますが,生産機でも実験のため特に改造されたものには,X記号が割り当てられる場合があります.
 なお,単独で使用する場合は,特殊研究機の接頭文字となります.

 Yは1928年より使用されているもので,Xで示される基本的な試験を終わって,実用段階の試験に移った機体に与えられ,Xの記号は恒久的なものであったのに対し,Yの記号は,機体が実用試験が終わると除かれることが多かった様です.
 第二次大戦の機体の場合,通常,X記号の機体は1機,Y記号の機体は13機発注されることになっていました.

 蛇足ですが,Y1B-17の様に,Yと機種記号の間に,「1」が入ることがありますが,これは,通常の陸軍航空隊(当時)の資金からではなく,"F-1"財源という資金で購入したことを表します.

(眠い人 ◆gQikaJHtf2)

YF-23
(画像掲示板より引用)


\

 【質問】
 ベトナム戦争前〜F/A-18が空母に配備されるくらいまでの時代について質問します.
 この時代の戦闘機と攻撃機の違いって,そもそも何なのでしょうか? F-8とA-7の関係を見るに別にF-8に爆装でもいいんじゃないのか?と思ってしまいます.
 電子装備等が問題なのであれば,F-4の皮にA-6な装備突っ込んだ物でもOKな感じがします.
 でも現実には,A-6という攻撃専門の機体が生まれている事を考えるに,電子装備だけの違いではないと推測します.
 構造的な物も含め,攻撃機として何か決定的な違いが,この時代の戦闘機と攻撃機にはあったのでしょうか?

 【回答】
 当時としては,戦闘機と攻撃機に求められる仕様は現代以上に異なる.
 要は,高高度での空戦を主任務とする超音速戦闘機を,低高度・低速での対地支援任務に投入する事は効率上好ましくないという話.

 一口に「電子装備」と言っても,A-6の求められるものとF-4に求められるそれとは異質なもの.
 また,A-7は「F-8の基本設計に範を取った軽攻撃機」であって,F-8の攻撃機型という訳ではありません.
 設計としてはMiG-23と27の間柄より更に遠い機材です.

 当時の戦術や技術背景としては,機種の統一化による整備や機材調達上のメリットよりは,機材の多機能化の追求によって機体が肥大化したり高額化したり,はたまた器用貧乏化するデメリットの方が大きかったという事です.


◆◆その他の機種


 【質問】
 AWACSでは,操縦席はレーダーの走査範囲に影響を与えないのですか?

 【回答】
 AWACSの胴体は電波遮蔽が為された構造になっています.
 そのため,外からの電波の影響も内からの電波の影響も受けませんし与えません.
 窓ガラス等の数少ない開口部も,電磁波を遮断するコーティングが何重にも塗られた,宇宙船の窓ガラスのごとくの構造になっています.ボーイングによれば「E-3の胴体内に居れば宇宙空間へ出たって大丈夫」だとか.
 また,搭載する大量の電子機器が発生させる熱を冷却する為,強力なエアコンと冷却設備を備えています.

 滅多に写真は出ませんが,E-3セントリーの乗降ハッチの開いた写真を見ると,明らかに母体になった旅客機よりも扉が厚く,また胴体の断面も分厚くなっているのが解ります.

 ただ,すべてのAWACSがそうなっているのか・・・というと微妙なところで,ロシアのIL-76改造のAWACS,A-50は当初胴体の電磁波遮蔽が不足していたので,搭載した機器が自身のレーダーの電磁波障害で壊れたり作動不良を起こしたり,逆にレーダー画像に搭載機器の発生するノイズが入ったりしたとか・・・.

昔の中華AWACS
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 地上からの管制に比べて,AWACSはどういう点が有利なのでしょうか?
 データリンクが完備しているなら,安価なAEWを大量に投入して,管制は地上でやったほうが,人員の確保もコストも楽な気がするのですが.

 【回答】
 最初にAWACSの有効性が認識されたのは,ベトナム戦争におけるEC-121とレーダーピケット艦による敵領土上での航空管制において.
 つまり遠征軍である米軍にとっては可搬である事が重要だった,
 後に防空戦闘においても,先制攻撃・防空制圧に対する脆弱性を持つ固定施設に頼らず防空リソースを移動・集中出来るAWACSの利点が注目された.

 また,戦時には「データリンク」(を構成する諸々の要素)への攻撃も行われるし,リンクの不具合や電子的な妨害も考えられる.
 警戒システムと指揮システムが同一のプラットフォームに載っていれば,データリンクを妨害されるなどのリスクも減る.

 さらに防空指揮所を地上に置いとくと,核攻撃される惧れがある.現代ならテロ工作とか.
 如何に頑丈に作っても地上施設は動けないので,先制攻撃に弱い.
 可能性として核攻撃を受けることが予想される国の場合は,航空管制/早期警戒設備は空に上げておかないと,先制核攻撃で全滅する恐れもある.

 さらにまた,早期警戒レーダーを空に上げれば,地上設置レーダーの死角をカバーする事ができる.

>安価なAEWを大量に投入して,
>管制は地上でやったほうが,人員の確保もコストも楽な気がするのですが.

 真逆.
 安いからといってちまちました機材を大量に投入する方が,コストがかさむ.

(画像掲示板より引用)


 【質問】
「高性能だが大型で高価な軍用機であるため,開発,配備する国は限られている.
 そこで,AWACSより性能が劣る代わりに価格も安い,AEW&Cと呼ばれる機体も開発されている
(ただし,AWACSとの定義の違いに関してはあいまいである)」
という記述は正しいのですか?

 AEW&Cってのは,E737などのそれまでの機体より,低性能の航空機ができてからついたみたいだから,廉価版って思ってたんだけど.

 【回答】
 別にAEWでも管制ができないとか,そんなことはない.
 専門家の言葉を借りるなら

――――――
 E-767が「AWACS(空中警戒管制システム)」と呼ばれるのに対し,E-737は「AEW&C(空中早期警戒管制機)」で,E-2Cの「AEW(空中早期警戒機)」よりは「指揮管制」能力は強化されているが,AWACSほど「システム化」されてはいない.

――――――『軍事研究』 2009年4月号,石川潤一氏の記事『アジア・太平洋の早期警戒管制機』より)

 AEW,AEW&C,AWACSの境界は曖昧と言わざるを得ない.
 おおむねの傾向として,小型機はAEW,中型機はAEW&C,大型機はAWACSなのだが,例えばE-2Dとか,小型機だけどE-2Cよりは高性能のはずで・・・・
 という,なかなか扱いに困る代物も出てきている.

軍事板,2009/06/04(木)
青文字:加筆改修部分

大型機はAWACSと,小型機AEW
(うそ)
(画像掲示板より引用)


 【質問】
>低速低空性能的には有利だ

 えっ!?
 早期警戒任務は,できるだけ高高度から監視した方が有利じゃないんですか?
 高度が高い方が,水平線下に入ってしまう距離をより遠くにできるから.

 また,速度が速い方がより短時間で進出・撤収できるから有利じゃないんですか?

 【回答】
 長く高く飛ぶための翼の形状は,U-2とかB-29みたいに後退角なし,まっすぐ細長いもの.
 やりすぎると離着陸性能が悪化しますが.そうなると高速性能はあまり追求できません.
 可変翼という回答もありますが,コストと重量の問題があります.
 ちなみにF-14の可変翼は空戦性能以前に,超音速ダッシュとCAPの時間を延長させるという,相反する翼形状を両立させるためにあります.
 AEWに超音速ダッシュは必要ありませんし.

軍事板,2009/04/11(土)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 艦上型AWACSの後継機開発が,どこも不活発なのは何故ですか?

 【回答】
 色々あるけど,要するに大型の艦載機開発するのって大変なのよ.
 要求される性能が多くてそのどれもが無茶だから.

 昔みたいに予算がガンガン使える訳でもなし,それだったら失敗するリスクの大きい完全新型機や,エンジン体系を入れ替えた型を開発するよりも,現行で特に問題のない機体を,無理のない範囲で改良した方が総合的に見れば有利と言うこと.

 ちなみに創作作品だと,たまにホークアイのジェット型が出てきたりするが,ホークアイは基礎構造がジェットを前提としてないので,エンジンだけ換装してジェット化するってのはちょっと無茶.
 ヴァイキングの早期警戒型は,どうやっても乗員数が4人しか乗せられない(電子機器の操作に当てられるのは2人だけ)ので,早期警戒管制機としての能力に無理がある上に,小型過ぎて機内が狭苦しく,超長時間の任務に耐えない,というので諦められた.

 E-2の後継はS-2にレドーム乗っけた「ES-3」とでも言うべき機体が試作寸前まで行ったが,冷戦後の予算縮小で没った.

 E-2自身は電子装備を換装すれば今でも充分使えるので,新型開発するより改良する方が安く済むならそれでいい,ということでエンジンとプロペラブレードを新型にすればターボファンと効率は変わらない,いやむしろターボプロップの方が低速低空性能的には有利だ,ということでE-2は今後も使われ続れる.
 とは言え,最新型のE-2D アドヴァンスド・ホークアイは基礎設計を流用しているというだけで,ほとんど新規開発の別のヒコーキだ.

軍事板,2009/04/11(土)
青文字:加筆改修部分

(画像掲示板より引用)


 【質問】
 ソ連が作ってたウィグとかいう名前だったと思うんですけどあれはどうして飛んでるんでしょうか?
 海上だけでなく陸上でも動けるんでしょうか?
 ウィグと同じような原理の兵器は他にはないんでしょうか?

 【回答】
 どうして飛んでるってそりゃ翼で揚力発生させてるからだが・・・
 まあ要するに,地面すれすれを飛ぶと,ふつうより効率よく飛べるんです.
 詳しくは地面効果でググってください.
 陸上でも可能だが,水面並みに平らという条件付き.

 陸上では地形とか起伏とか,水上では波浪に弱いとかの理由で,運用が制限されるんで,あんまり活躍できなかったはず.

 WIG(Wing In GroundEffect)同様に地面効果(広義)を応用した実用兵器としては.
・LCAC等のホバークラフト(静圧型)
・ノルウェーのショル級等のSES(静圧型)
等がある.
 地面効果を利用する機体には,WIG型,ラム圧型,静圧型等があり,地面が存在する事で揚力を増強する事には変わりないが,そのメカニズムはそれぞれ異なる.
 WIGは要は通常の揚力発生する主翼を地面効果内で飛行させるもので,地面効果により揚力増強と誘導抵抗の減少の効果をもたらす.
(おかげでより重い機体を飛ばせ,主翼のアスペクト比も小さく出来る.)
 WIGは平らな陸上なら地面効果内で飛行する事が出来るが,そのクリアランスの少なさから普通飛行しない.
(地面効果内の飛行を多用するが地面効果外の高度も飛行できる機体も,試作レベルなら存在する.)

青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ヘリコプターは今も軍事用に色々使われていますがオートジャイロは殆ど見ません.
 オートジャイロが軍用としては廃れた原因は何ですか?

 【回答】
 ヘリコプターに比べて非力だから.
 搭載力が小さすぎ.
 また,垂直離着陸が出来ないし,空中停止も出来ない.

 逆に民間のスポーツ用として残ってるのは,以下の理由から
・飛行特性がヘリコプターとも固定翼機とも違っていて,それが好きな人がいる
・ヘリコプターより簡易な構造で作れる
・固定翼機よりも短距離発着できる(ヘリには及ばない

 主に趣味的な問題で残ってるのであって,実用性が大事な軍用としては無価値.

軍事板
青文字:加筆改修部分

オートジャイロ
faq01z21.jpgへのリンク
faq01z21b.jpgへのリンク
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 ハング・グライダーってかなり単純な原理だと思うんだけど,どうしてはじめに作られた800年くらいから完成まで,千年以上かかってんの?

 【回答】
 原理から技術の完成の間には,いろんな問題があるってことだ.
 大量生産・規格化・安全性の確保・実用化・コスト・安定した品質,,etc.
 絵に描く事が出来ても,要求されるスペックを満足する素材・加工技術が無ければモノにならんし,モノになっても実用化にはまだまだ課題がある.
 ハンググライダーなんて所詮は個人の趣味に過ぎない.
 優秀な科学者・技術者が,「こりゃ儲かるぞ」と本気出して課題をクリアしなきゃ完成するわけない.
 飛行機・自動車・鉄道・船舶,どんなものだって,科学技術の進歩・多くの事故・犠牲者・課題を乗り越えて完成したのだ.

世界史板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 グライダーが軍事的に利用されることはありますか?

 【回答】
 第二次世界大戦のころは大々的に使われてた.
 第二次世界大戦ごろまでは,空挺部隊を飛行機で曳航してきたグライダーに乗せて降下させるのはごく普通の戦術だった.
 利点としては大きなものであれば軽車両や軽砲の運搬が出来るし,また,パラシュート降下に比べて降下後の部隊の結集が楽ってところ.

 ノルマンディ上陸作戦がその典型で,「地上最大の作戦」や「バンド・オブ・ブラザーズ」にそうしたシーンが出てくる.

 第二次大戦時のグライダーの有名どころ;
http://en.wikipedia.org/wiki/Waco_CG-4A
http://en.wikipedia.org/wiki/Airspeed_Horsa
http://en.wikipedia.org/wiki/General_Aircraft_Hamilcar
http://en.wikipedia.org/wiki/Messerschmitt_Me_321

 第二次大戦以後は対空火器や輸送機の発達により,メリットがなくなったので廃れた.
 それに最近はヘリコプターがあるから使われない.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 グリフォンって何?

 【回答】
 シャフト・エンタープライズが密かに開発したレイバ……ではなく,ドイツの合弁会社SPELCO (Special Parachute and Logistics Consortium) が開発した軍用ステルス・ウイング・スーツで,正式なプロジェクト名はThe Gryphon Next Generation Parachute System.
 特殊部隊向けで,標高約9kmから,50kmの範囲内の敵地−−小型エンジンをつければ倍の距離も可能−−へ約15分ぐらいでグラインドする能力があるという.
 全高1.8m,時速95km.滑降割合は5対1(5m落下に対して2.5m前進する)

 【参考ページ】
http://www.coolest-gadgets.com/20091204/gryphon-stealth-wingsuits-replace-parachutes/
http://www.gizmag.com/wingsuits-gryphon/13512/picture/106551/
http://xmb.stuffucanuse.com/xmb/viewthread.php?tid=6561
http://www.spaceref.co.jp/news/1Mon/2009_12_14tec.html

faq01m19g.jpgへのリンク
faq01m19g02.jpgへのリンク
faq01m19g03.jpgへのリンク

【ぐんじさんぎょう】,2010/02/06 23:00
に加筆改修

 これなら低空で敵地への潜入も可能ですね.
 イスラエル軍特殊部隊サイアレット・マドカルなんか欲しがりそう.

バルセロニスタの一人 in mixi,2010年02月04日 21:52

 なんだ,グリフォンスピットじゃないのか(笑)

ナオ in mixi,2010年02月04日 23:39

 スウェーデンの戦闘機でしょ.

しまだ in mixi,2010年02月04日 23:56

 新谷かおるの漫画「砂の薔薇」の,敵役のテロリストの名前ですよね?

御座候 in mixi,2010年02月04日 23:57


 【質問】
装着型の,操縦桿付きグライダー『Gryphon』:時速240キロで正確に降下

http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq01a99g.jpg
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq01a99g02.jpg

 …これは,どうやって着地するのだろう?

Tono

 【回答】
 背中の上半分 (前半分 ?) にパラシュートらしきものがあるので,最後の着地はそれを使うのかも.

井上@Kojii.net

 動画ありました.
 やはり,最後はパラシュートのようです.
 ちょっと姿がマヌケだけど.

Tono

以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より


 【質問】
 軍用の落下傘は,何でみんな丸いんですか?
 スカイ・ダイビングに使う四角い落下傘と,どう違うんですか?

 【回答】
 パラシュートとパラセーリングを,混同されているかと思います.
 軍隊,勿論陸自でもパラセーリングを使用しています.

 両者の違いを簡単に述べますと,ただ落ちるのと,舵を操作して落下しながら移動するということです.

魔火露煮砲 :軍事板,2000/08/05(土)
青文字:加筆改修部分

 補足.
 丸パラは,タダのカサです.
 無風なら,下に向けて降下します.
 スクゥエアシュートは,飛行機のように揚力を生みながら下りる,つまり滑空します.
 従って,常に前進しながら降下します.
 左右のトグルを引くことによって,細かなコントロールができて,上手い人は,直径15センチの目標に下りられます.
 このパラシュートを,もっと滑空に向けてふったのがパラグライダーです.

 丸パラのメリットは,開きやすい(シンプルだから)こと.
 デメリットは,降下速度が速く,二階から飛び降りるのと同じくらいで接地します.
 そのため,重い荷物は足から吊して,先に接地させます.

 スクゥエアシュートの場合は,それはいりません.
 トグルを両方引けば,フレア(ブレーキ)がかかり,裸足でも下りられます.
 荷物を吊したら,それが地面でいかりになってしまい,後ろへ引っ張られて,かえって危険です.

 たしか自衛隊では,降下誘導隊(だとおもう)が,スクゥエアシュートで先にピンポイント降下.
 後続の部隊の降下地点を誘導します.
 この訓練は,高度4000メートルから自由降下.
 1000くらいで開傘します(もう少し高いかも).
 東富士演習場でやってます.

軍事板,2000/08/05(土)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 30年ほど前は,整備要員ではなく,降下員同士がペアになって,お互いの主傘を畳んでいたと記憶しています.
 その頃は,自分の傘を自分で畳むと,どうしても手抜きをしてしまうので不開傘の事故につながりやすいため,自分では畳まずに同じ立場の降下員に畳んでもらうのだという説明でした.
 友の命を預かると,みな必死になって正確かつ丁寧に畳むので安全なのだそうです.
 現在は違うのでしょうか?

 【回答】
 人間得意不得意があるので,どんなに必死になって努力しても,うまくいかない人がいる.
 そうなると,人によって落下傘のコンディションがばらついてることになり,事故の危険製も増すし落下傘部隊のように集団で密集降下する場合は不都合が出る.
 一斉に傘が開かなきゃ降下してるうちにバラバラになっちゃうからね.

 あと,当然ながら
「こいつ死んで欲しいから細工してやる」
とか思われたら大変なことになるし.
 同じ部隊の仲間がそういうことをする可能性があるかも…と考えるようになったら,それこそバンド(結束)が乱れる.


 【質問】
 訓練じゃなく実際の戦争で空挺部隊がパラシュートで地上に降りたときに,パラシュートはその場で捨てるんですか?
 それともパラシュートを折りたたんで移動するんですか?

 【回答】
 航空祭で空挺降下をやるのを見るとわかるけど,降下してすぐ戦闘がなければ,とりあえず傘は乱雑(とはいってもちゃんとやり方がある)に畳んで片づけ,1箇所に集めておく.
 後で回収して,「落下傘整備隊」と呼ばれる(自衛隊の場合)専門の技術を持った人達に畳んでもらいます.

 開いた落下傘は大きく目立つので,隠密降下とかをした時にはすぐに畳まないと発見されやすくなるので,すぐに片づける.

 なお一応,落下傘の中でも主傘(背中に背負う方)は索を絡まないように整理して,手順通りに傘嚢(畳まれた落下傘の入ってる袋,これを背負う)に収めれば専門要員の畳んだものでなくても開傘する……ということにはなってます.
 整備要員の畳んだものではない傘渡されて背負って降下する度胸のある人はまずいないと思いますが.

 予備傘(胸に着ける予備の落下傘)は専門教育を受けた専門要員の人でないと畳めませんし開きません.

 もっともWW2時のアメリカ軍は,実戦では着地したあとは基本的に放置していた.
 なんで部隊秘匿のために隠さないかと言えば,大規模空挺降下では,どっちみち部隊の秘匿なんてできないた,え.

 なお,当時のパラシュートは高価な絹で作られており,そのため
「俺,この戦争が終わったら結婚するんだ……」
という人の中には,降下後も予備パラシュートを持ち続ける人もいた.
(絹はウエディングドレスの生地に使える)


 【質問】
 Pa-49とは?

 【回答】
 月刊『丸』2008年2月号によれば,1954年に初飛行したフランスのデルタ翼実験機.
 後退角50度のデルタ翼(水平尾翼なし)を持ち,垂直尾翼の付け根前方にコクピットが配置されていました.
 全木製で,エンジンはターボジェット,両主翼付け根にそのエアインテイクがありました.

【ぐんじさんぎょう】,2008/10/29 20:30

Pa-49
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 哨戒機って何?

 【回答】
 軍用航空機の一種で,敵の接近や侵入などに備えて広範囲を見回り・警戒することを主任務とします.
 戦場の監視や,場合によっては攻撃をも目的とするものもあります.
 潜水艦を主に相手にする対潜哨戒機などがあります.

 【参考ページ】
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BE%A5%B2%FC%B5%A1
http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php?%BE%A5%B2%FC%B5%A1
http://www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/3853/jnrs/jnrsC316.htm
http://www.warbirds.jp/kakuki/kakjitu/a6m2q.html(架空機)

写真は対潜哨戒機
(画像掲示板より引用)

【ぐんじさんぎょう】,2008/10/28 21:25
に加筆

 ランカスターの姉妹のアヴロ・シャクルトンですね.
 最初ターボプロップかと思いましたが,V12のグリフォンエンジン二重反転ペラのようです.

落ち葉には気を付けろ in mixi,2008年10月27日 22:58

 但し,南アフリカに売られた香具師かにゃ?

眠い人 ◆gQikaJHtf2 in mixi,2008年10月27日 22:48


 【質問】
 哨戒機と偵察機って何が違うの?

 【回答】
 あくまで一般論ですが.

偵察 reconnaissance
 敵情を探ることを目的とする行動.
 より積極的.

哨戒 patrol
 敵の攻撃を警戒して行う見張り.
 偵察に比べ受動的.

 偵察は敵勢力圏やその近辺に乗り込んで行うため,偵察機には敵の迎撃から逃げられる能力が必要.
 そのため,小型高速の機体になりやすい.

 哨戒は自軍勢力圏やその近辺で行うため,長大な航続距離と航続時間があると都合が良い.
 そのため,大型な機体になりやすい.

極東の名無し三等兵

 ミッション領域が偵察は基本的に前線の向こう側で,哨戒は線を跨いだ辺りモサリね

モッサー=ハルゼー

 偵察機は敵勢力下に行って敵情を偵察.
 哨戒機は自勢力下で敵性機の侵入を警戒する.

雪風伍長

 + 攻撃後に損害評価を行うための再偵察を行う.>偵察機

zen

 哨戒機はある程度広いエリアをカバーしながら巡視するけれども,偵察機は事前に決めておいた場所について敵情を調べる,という違いもありそうな.

井上@Kojii.net

 むろん,一般論なので例外も多数あります.
 大型の二式飛行艇は,哨戒にも偵察にも使われました(挙句の果ては攻撃にまで)
 零式水偵やF4F,ソードフィッシュ等は,小型ながら哨戒任務を行っています.
 電子偵察機は,哨戒機改造の大型のものがほとんどです.

極東の名無し三等兵

 偵察機と哨戒機はどっちつかずなものも多いと思いますし,場合によっては特別偵察機・哨戒機を設定せず,戦闘機や攻撃機などがその任務に当たることも多いと思いますが,,
 「偵察に特化した機体」は時々現れますよね.

 たとえば「C6N1 彩雲」や「SR-71 ブラックバード」など.
 でも彩雲は哨戒にも使われてるか……

ex

 偵察と哨戒は任務としてはかなり違うので,専用機として開発された偵察機と哨戒機はかなり違う.
 たとえば,SR-71とP3Cのように.
 しかし,つごうにより転用されることはある.

 専用の偵察機は武装していないものが多く,多少武装していたとしても自衛用.
 一方,哨戒機は積極的な攻撃兵器を搭載していることも多い.

 しかし,戦術偵察機には威力偵察の思想から,攻撃力をもつものもあるし,戦略偵察機は戦略爆撃機や迎撃機と要求性能が被ることもあり転用されることがある.
 もちろん,非武装の航空機を哨戒に利用することはありうる.

 ……ああ,ますます区分が不明瞭に.

東部戦線

以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より


 【質問】
 P-2ネプチューン哨戒機は,プロペラとジェットの混合動力ですが,ターボジェットエンジンの運用形態はどのようなものだったのでしょうか?
 離陸時と緊急用だけに使い,巡航時は止めていたという認識でよいのでしょうか?

 いや,「ジェットエンジンは飛行中に停止させる事は無い」と言う人が居たんで,ニムロッドは1発止めてるよと教えたら,それでも納得してくれないので,よく考えたらP-2は,対潜哨戒中に外側のターボジェット噴かしてないよなー,と思ったもので.
 混合動力ならB-36も同じだし.

JSF in 「軍事板常見問題 mixi支隊」

 【回答】
 世傑『P2V/P-2J』を読む限り,少なくともASWオペレーション時は停止させてるモサリね.
 メインが停止した時に備えて起動準備はするモサリが,空撮写真でもインテイクシャッターを閉じてるので,巡航時でも作動させてないと判断して良いモサ.
 離着陸時の写真は逆にシャッターを開けてエンジンを回してることが判るモサ.

「ジェットエンジンは飛行中に停止させる事は無い」
が,

「ジェットエンジンがその様な運用に耐えられない」
という意味なら,明らかに間違いモサリね.
 Nimrodが搭載するSpeyも,P2Vが搭載するJ34も,P-2Jが搭載するJ3も,C-123が搭載するJ85も,エンジン側に特別な改造を施したというわけでは無いモサ.
「MPAの運用状況がその様な行為を許容し得ない」
という意味なら同意するモサリが,その場合はターボジェットだろうがターボファンだろうがターボプロップだろうがレシプロだろうが同じモサ.

モッサー=ハルゼー in 「軍事板常見問題 mixi支隊」


 【質問】
 空母機動部隊を攻略するに当たって,P-3C対潜哨戒機50〜60機での対艦ミサイルによる飽和攻撃は有効ですか?
 八方から対艦ミサイルが飛んできた場合,一発残らず撃ち落とすのは流石にむりですよね?

 【回答】
 よほど特殊な条件に恵まれない限り,撃つ前にき落とされて飽和攻撃にならない.
 ミサイルによる飽和攻撃は,旧ソ連が真剣に考えてて,米海軍の方も長年対策を行ってるのに,そんな付け焼き刃みたいな低速機を投入して,何とかなるほど現実は甘くない.
 対潜哨戒機は弱いものイジメ専用兵器であって,ハープーンもエアカバーの無い艦艇を食うためのものと考えるべき.
 そんなものに空母を食えたら,誰も苦労してバックファイアやF-2を揃えたりしない.
 機動部隊なら当然,直援機や早期警戒機が上がってるだろうし,まあ無理でしょう.

 ちなみに先の大戦での,桜花を搭載した陸攻隊は,敵艦隊の遙か手前で捕捉され全機撃墜されている.

モッティ ◆uSDglizB3o in 軍事板,2009/07/22(水)
青文字:加筆改修部分

 一番最初の全力出撃は,発射母機が発射前に全機撃墜されている.
 桜花の射程が米軍のcap範囲内だった関係で,ことごとく撃ち落とされた.

 第一神風桜花特別攻撃隊,神雷部隊の結果は

一式陸攻+桜花 出撃 18組 全機撃墜
零式戦闘機   出撃 55機 戦闘前に引き返したもの25機
              10機撃墜 事故喪失1機

確認戦果 敵戦闘機 1機撃墜 1機撃破

軍事板,2009/07/22(水)
青文字:加筆改修部分

P-3C
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 フェアリー・ガネットって何?

 【回答】
 フェアリー ガネット(Fairey Gannet, カツオドリの意)は、1945年に提示された艦上対潜/攻撃機の仕様書GR17/45に応えて,フェアリー社が設計・生産した,イギリス海軍の艦上対潜哨戒機.
 エンジンにはターボプロップを採用し,二重反転プロペラ,ずんぐりとした胴体,緩い逆ガル翼が特徴.
 1949年に初飛行し,1953年から生産開始.
 1960年代半ばにウエストランド・ホワールウインド・ヘリコプターと交代して,対潜哨戒機としては引退したが,胴体を再設計した早期警戒型A.E.W.3型は、空母アークロイヤルが退役する1978年まで第一線に留まった.

 フォークランド紛争のときに,この早期警戒機さえあれば……

 【参考ページ】
http://military.sakura.ne.jp/aircraft/2_gannet.htm
http://www.webmodelers.com/201006ganetphoto.html
http://gpmono.blog89.fc2.com/blog-entry-174.html
http://www5a.biglobe.ne.jp/~minorinn/05_co_war/gannet/-gannet.html
http://www.kokensha.co.jp/vf-1j/gannet.html

faq100701.jpgへのリンク
http://military.sakura.ne.jp/aircraft/2_gannet.htmより引用

faq100701aew03.jpgへのリンク
http://www5a.biglobe.ne.jp/~minorinn/05_co_war/gannet/-gannet.htmlより引用

faq060627c.jpgへのリンク
(画像掲示板より引用)

【ぐんじさんぎょう】,2010/07/15 21:00
を加筆改修


 【質問】
 早期警戒機や早期警戒管制機のフェイズドアレー・レーダーを回転させる理由は何?

 【回答】
 E-2CもE-767も素体は相当に古いシステムではあるが,相応にアップデートされているので問題はない.

 固定したフェイズドアレーレーダーより,回転型のフェイズドアレーの方が素子数が少なくて済む.
 もちろん同時監視はできなくなるが,問題ない速さでスキャンできていれば,わざわざ高価で重いものを積む必要はない.
 さらに,固定式フェイズドアレーを機体にどのように搭載するかの問題も起きる.
 機体の長軸に沿って搭載する方法だと,前後に死角ができ,それをカバーするための補助レーダーが要るが,これは機体の幅で長さが限られるため,性能が落ちる.

 機体上部に三角形にフェイズドアレーを置くことも考えられるが,回転レドーム(ロートドーム)の直径が同じ場合,図を書けばすぐわかるとおり,回転式のフェイズドアレーよりも一辺が短くなり,性能が落ちる.
 斜め方向の分解能も落ちるから,すべての方向で同じ性能にしようとしたらえらくでかいものになってしまい,空力的にとても大変なことになってしまう.
 というわけで,ロートドームの中身はフェイズドアレーになりつつあるが,回転させるメリットは大きい.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 E-767が高価なのは,高性能な早期警戒管制指揮機はあれぐらいするのが当然だからですか?
 それともボーイングやアメリカのぼったくり価格だからですか?

 【回答】
 防衛庁がAWACSの導入を検討し,Boeingに見積もり出させた時点で300億程だったと思う.
(この時点ではE-3)
 しかし防衛会議での承認・大蔵省折衝等で遅れている間に,E-3の生産は終了し,新たなAWACS機材として発注されたE-767は550億にもなった.
(勿論,為替変動等の影響も有るが)

 増額分の多くは,E-767としての開発費,及び生産財の少数機生産の割りがけもよるものと考えられる.
 なお,日本の導入以前に,サウジがE-3をKE込みで8機導入した際の取引額は,(関連施設建設などを含めてだが)50億ドルを超えていた.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 E-3やE-767の後継機があれば教えてください.

 【回答】
 E-10マルチセンサー指揮管制機ってのを開発中.
 E-3,E-8C,RC-135,EC-130Hの後継を狙ってるそうです.

 E-10の
spiral 1ではE-8のような地上観察能力,
spiral 2段階でAWACS能力が追加され,
spiral 3でEC-135のようなSIGING/ELINT能力が追加されることになっています.
 ただAWACS能力はWedgetail並みと言うことで,AESAの能力が向上しない限り,E-3レベルの多様な情報は処理できないのではないか(逆にそのレベルに達するよう,AESAを開発熟成中)という話もあります.
 もう一つの問題は,ただでさえ数が足りない電子戦機を兼用化すると,絶対数が不足して動けなくなるのではないか.共用化にも限界があり,低価格化よりも数不足→高価な多機能機体を多数購入になるのではないか,という点も懸念されています.


 【質問】
 MH-53,MC-130なんかのMってなんですか?

 【回答】
 MはMultimissionです.
 MC-130E/H Combat Talon I/IIは特殊作戦用航空機として空軍特殊作戦コマンドの指揮下にあります.
 装備としては,赤外線暗視装置や地形追随レーダーなどの夜間飛行用装備.
 このほか通信妨害のための電子装置や高感度テレビカメラ,気象情報システム,高性能多目的レーダー,GPS等.
 また,敵レーダーに発見されにくい特殊素材で機体を覆い,装甲性能も高めている.
 主な任務は,敵レーダーに発見されないように低空飛行をしながら敵地奥深く潜入する輸送や,偵察,索敵,査察などの情報収集,CombatSearchandRescue,空中給油など.

 MH-53Jは特殊作戦用ヘリコプター.夜間での全天候飛行に対応するためのFLIR,地形追随レーダを搭載.
 地対空ミサイルへの対応としてミサイル感知システム,レーダー妨害装,GPS,フレアも搭載.
 主な任務は敵に察知されずに物資,人員を輸送すること.

 以上,ソースは笹川英夫著「世界の特殊部隊 武器・装備編」

(画像掲示板より引用)


 【質問】
 WC-135って何?

 【回答】
 WC-135は空中給油機KC-135を改修した,米軍のWeather=気象関連調査機です.
 胴体外部中央には空気中の塵を収集するためのエアサンプリングスクープ(大気採取装置)と,採取した全サンプルを高圧力下で保存する圧縮装置が取り付けられており,大気中に含まれる微量の放射性粒子をリアルタイムに探知できる能力があります.
 1965年からWB-50に代わって,世界中の核実験の大気採取任務に就き,2006年10月の北韓の核実験でも,米軍嘉手納基地のWC-135が大気中に放出された放射性粒子を検出する任務についていました.

 【参考ページ】
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/okinawa/wc135kadena.html
http://www.rimpeace.or.jp/jrp/okinawa/050705wc135.html
http://sokublog.seesaa.net/article/20750967.html
http://www.af.mil/factsheets/factsheet.asp?id=192
http://en.wikipedia.org/wiki/WC-135_Constant_Phoenix

(画像掲示板より引用)

【ぐんじさんぎょう】,2009/3/2 00:13
(眠い人 ◆gQikaJHtf2 in mixi,2009年02月28日 23:09
ROCKY in mixi,2009年03月01日 02:37
新所沢の三等兵.◆Uk in mixi,2009年03月01日 02:41
による修正済み)


 【質問】
 既存の機体に電子戦ポッド搭載するのとEA-6の様な専用機とでは,電子戦でどの程度の能力差があるものなんでしょうか?

 【回答】
 専用の電子戦機はセンサーと発信器がよく統合されており,脅威や電子信号に反応して最適の電子戦を行うことができます.
 操縦,航法機器と電子戦機器との干渉も十分研究され,対策がなされています.
 複数の電子戦ポッド,電子戦機器を同時運用しても,相互干渉や操縦への影響がないよう,徹底的に試験され,対策がなされています.
 電子戦自体も専門の士官が専用のコンソールを用いて効果的に行うことができます.

 既存の機体ではそこまでのチェック,対策はできませんから(大変な費用がかかる),単一の電子戦ポッドを一応運用できる程度.
 また,操作自体もパイロットは手一杯なので,ワンパターンの単調な運用しかできません.
 どの程度,といわれても測り方がわかりませんが,既存の機体をたくさんもってきたら電子戦機の替わりになると言うものではありません.

 とはいえ,プロセッサーとアルゴリズムの高度化によって,なんとかそれに近い状態にF-35やF-22を持って行きたい,と米軍は考えているようです.


 【質問】
 EA-6の電子戦ポッドには,電力供給用のプロペラなんていうアナクロなものが付いていますが,あれって機体から電力を供給できないんですか?
 ただの補助用なんでしょうか?

 【回答】
 電子戦は「どれだけの出力で妨害電波を発信できるか」が勝負なんで,電波の出力は大きければ大きいほどいい.

 機外搭載型のポッドとはいえ,あれ4つに十分な電力を供給することができるジェネレーター(発電機)となると相当なものになる.
 プラウラーは本体にも電波妨害装置を持っているので,そうなると供給電力が足りなくなってしまう.
 かといってジェネレーターの大出力のものに増設すると,ポッドを積まない時に無駄になる.
 機外ポッドは積まない任務装備もあるので.

 ポッドに自前で電源を級給できる能力があれば,搭載機を選ばず搭載できる.
 戦闘機にポッドだけ積んで電子戦機にできるわけだ.
 十分な電源供給能力のある母機から電源を供給しないと使えないのであれば,搭載機が限られる.
 それだったら最初から作りつけの内蔵型にすればよい.

 ちなみにEA-6は任務に合わせ,電子妨害装置のポッドをそれぞれ取り換えて使用する.
 本体内蔵の機器で全ての周波数に対応させるよりは,機外装備にして取りかえる方が効率的で,それもあってポッドは電源を,あのプロペラだけで自給できるようにしてある.

 機体からの電源供給も出来る筈だが,あの手の装備は性格上全容がまず公開されないので,正確なところは分からない.

軍事板


 【質問】
 マッハ3での飛行を目的として開発されたSR-71やXB-70ヴァルキリーは一方で機体強度が低く, 旋回も相当制限されていたと本で読みました.
 これは軽量化などで高速を追求した結果,強度を犠牲にした技術上の問題なのか,最初からその強度しか求められなかったという設計上の問題なのでしょうか?

 【回答】
 XB-70やSR71が最高速度に近い速度を発揮する場合,直線飛行しか出来ない.
 超音速時には,Wave Ridingといって,発生した衝撃波の上に乗るような形で飛行する.
 そのときには操縦翼面がほとんど無効になるし,自分の衝撃波が想定外のところに当たると機体が破損する .
 超音速飛行以外に関しては,特別にG制限が厳しいということは無い.

 詳しくはここを呼んでみるがよろし 英文でスキャンそのままの.gifだけど
SR-71 Flight Manual
http://www.sr-71.org/blackbird/manual/index.htm
 Flight Envelope Limitsとして各速度での荷重制限が出てる
http://www.sr-71.org/blackbird/manual/5/5-8.htm


 【質問】
 硬式飛行船の起源は?

 【回答】
 1900年1月19日,Ferdinand von Zeppelinは,南ドイツはボーデン湖畔のフリードリヒハーフェンで第一号硬式飛行船の初飛行に成功しました.
 しかし,この飛行については,フランクフルト新聞が,「兎も角も飛行船は優雅に飛行したが,全くの無風であり,その操作性にも改良の余地がある」と批評しています.
 因みに,この記事を書いたのは,後にFerdinand von Zeppelinの片腕となるHugo Eckenerだったりするから,世の中は狭いものです.

 このアルミニウム外皮の飛行船を思いついたのは,何もFerdinand von Zeppelinが最初ではありません.

 1885年,マジャール王国出身で,クロアチアの山中で営林監督をしていたDavid Schwarzが,その山中の無聊を慰めるべく,妻が送ってきた本を読んでいました.
 その中に,熱気球とか軟式飛行船についての本があり,それに興味を覚えた彼は,独学で飛行船の設計を始めます.

 1893年,彼は営林監督の職を辞し,ウィーンに出て来て,Schwarz硬式飛行船の売込みを軍部に図りますが,幾ら世紀末のウィーンが何でも受容れる素地があったと言っても,一介の素人の提案を受容れる程,軍部は頭が柔軟ではありません.
 こうして,彼の提案は却下されますが,情熱を失わないSchwarzは,伝手を頼って,様々な国にSchwarz硬式飛行船を売り込みました.

 興味を示したのがロシア帝国の大使館付駐在武官.
 Schwarz硬式飛行船は,ペテルブルグで実際に建造される事になり,Schwarzも彼の地に赴き,製造指揮に当たりました.

 しかし,儚くもこの第一号船は失敗に終わります.
 身一つで放り出される所でしたが,失敗に終わった事を知るや否や,彼はロシア政府から受け取った10万ルーブルを身につけて国境を越え,ドイツに逃げて来ました.

 其処で出会ったのが,ヴェストファーレン州でアルミニウム加工工場を設立したものの,顧客が無くて閑古鳥が鳴いて困っていたCarl Berg博士です.
 Schwarzは,Bergの工場の宣伝の為,彼の工場から無償でアルミニウム製の骨組みを提供して貰う約束をとりつける事に成功し,Schwarzは奔走の末,1896年初めにベルリンはテンペルホーフの原っぱに建造場所を確保,こうしてアルミニウム製骨格と帆布張りで円筒形の飛行船らしい形が現れました.
 ところが,8月までに建造を完了するはずでしたが,注入する水素ガスが入手できずに,彼方此方走り回ります.
 既に,ロシアからせしめた10万ルーブルは底を尽き,Bergからも15万マルクを借り,あまつさえ生活費の面倒まで見て貰っていました.

 1897年1月13日,金策に走り回っていたSchwarzは,ウィーンのカフェの前で心臓発作を起こし,帰らぬ人となりました.
 意志を継いだのは,Ferdinand von Zeppelinではなく,彼の奥さん.
 行動力のあった彼女は,Bergと改めて契約を結び,1897年中の初飛行を条件にプロイセン軍にこの飛行船を売り込む事に成功しました.

 この飛行船は,全長48m,直径14m,容積3,700m^3と言うものでしたが,短いちびた鉛筆の如きブクブクの表面の飛行体は二階建て構造で,その下部には,申し訳程度の小型エンジンが搭載されていたものです.
 兎も角も11月3日,この飛行船はベルリン郊外シェーンベルクで,飛行経験もない一兵士の操縦によって,初飛行を果たします…が,この機体は何処までも不運でした.
 丁度吹き始めた強風によって,見事に墜落,破壊されてしまいました.

 斯くして,Schwarz硬式飛行船は永遠に闇に葬り去られてしまいますが,この飛行を見ていた群衆の中にいたのが,先述のFerdinand von Zeppelinでした.

 Zeppelinは,ヴュルテンブクルク王国のシュツットガルト工芸学校からルードヴィヒスクブルグ士官学校に進み,1858年に王国軍の中尉に任官します.
 1863年には,米国の南北戦争に観戦武官として送り込まれ,その後,参謀,侍従武官,旅団長と順調に昇進を重ね,1891年に陸軍中将で退役し,隠居後の道楽として,硬式飛行船の研究に着手しました.

 Zeppelinは,1897年のSchwarz硬式飛行船の失敗を見た後,Bergのアルミニウム加工工場を訪ね,飛行船用のアルミニウム骨材の供給を依頼しますが,Schwarz未亡人との契約が障害となり,結局,未亡人に飛行船1隻毎にロイヤリティーを支払う事になりました.
 その後,Zeppelinは,未亡人からの権利金請求に悩まされる事になります.

 しかし,彼の場合は基礎的な知識があった上に,人を誑し込む魅力がありました.
 冒頭の批判記事を書いたEckenerは,記事の掲載後,タキシードに身を包んだZeppelinの訪問を受け,飛行船運行に関する助力を求められ,当時32歳のEckenerはその意気に打たれ,Zeppelinの会社に参画する事になります.
 また,アルミ工場の経営者であるBergの女婿であるColsmanも,彼の誘いを受け,Zeppelin飛行船製造会社の社長に就任し,民間航空路の建設に乗り出します.

 1909年までに,彼の会社は4隻の飛行船を建造し,うち3号と4号が陸軍に買収されて,偵察飛行に使われる事になります.
 Zeppelin自身は,軍人出身者だった為に,軍用飛行船の開発に情熱を傾けていましたが,Colsmanは民間航空路開設に力を注ぎました.
 同年,彼は商船各社の参加を得て,資本金300万マルクのドイツ飛行船運搬会社(DELGA)を設立し,同時にZeppelin飛行船製造会社に,LZ7号を発注します.

 1910年,LZ7号はデュッセルドルフに配置されましたが,6月にはエンジン故障でトイブルクの森に引っかかって破壊.
 急遽,ベルリンの遊覧飛行に利用されていたLZ6号を転用して,航路を再開しましたが,10月に操作ミスで炎上してしまいます.

 1911年には,DELGA社はそれに代わる新型飛行船が就役します.
 同機は船内で食事が取れる設備を持ち,Eckenerが船長として運行しました.
 因みに,Eckenerは船長兼DELGA社の社長だったりします.
 この飛行船も5月にデュッセルドルフの飛行船格納庫保護壁に接触して解体してしまいますが,後のないZeppelin飛行船製造会社は,存亡を掛けて,1912年にLZ10号を就航させました.
 この機体で性能や運用がやっと安定し,バーデンのオオス港を母港として,ゴータ,ベルリン,ポツダム,フランクフルトを巡回する航路を開拓して,1912〜13年に掛けて250回の飛行に成功し,定期航路としての信頼を回復する事が出来ました.

 その後,DELGA社はLZ11,13,17の新型機を購入して,フランクフルト,ハンブルク,フリードリヒハーフェン,バーデン・バーデン,ポツダム,デュッセルドルフ,ライプチヒ,ヨハネスターラー,ゴータなどの都市を結ぶ路線を次々に開設しました.

 このうち,LZ11号などは,1914年までに384回の飛行で,8,134名を運び,運航費の回収の目処も付く様になりました.

 飛行船が安定的に利用される事が判ってくると,今度は海軍が興味を持ち,Eckenerを招聘して,海軍飛行船操縦者養成機関を開設,1913年に北部のノルドホルツに飛行場を開設し,基地には10隻の飛行船が係留でき,風向きに合わせて発進できる様,直径200m,幅100m,高さ25mの,180度回転可能な格納庫が建設されました.

 平和な時代はこうして過ぎていき,戦乱の時代に繋がっていきます.

眠い人 ◆gQikaJHtf2 in mixi,2007年11月19日22:27


 【質問】
 飛行船ヒンデンブルグ号炎上記録映画見ていて思ったのですが,係留塔に「着陸」した飛行船からの乗降って,どうやってやるのですか?
 すごく高いし,風で飛行船がかなり動くみたいなので,なかなか難しそうなのですが・・・

 【回答】
http://www.nlhs.com/hindenburg.htm
 こちらを見ると分かるとおり,係留塔に機首を繋いだ後は,ゴンドラが着地するのです.
 人は,飛行船の下部にあるゴンドラに乗っているから,簡単に地面に降りることができます.

http://www.nlhs.com/images/la-album/la68.jpg
 これはヒンデンブルグ号ではないけども,こんな感じになるのです.
 風向きが変わってもいいように,中央の塔の周囲360度は空き地になっており,風向に合わせて飛行船も向きを変えます.

 このサイトは資料豊富なので,読むと良いかと思います.

 他に,例えばヒンデンブルグ号爆発炎上事件については
http://foia.fbi.gov/hindburg.htm
こちらが良いかと.
 当時の文書の感触が掴めるかと.
 読んでないので分からないのですけど(笑
 是非,読んだら内容を教えて下さいね.
 アンパンマンとの約束だよ.

軍事板,2004/01/02
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 最近,飛行船が気になります.
 見た目が好きというのが一番の理由ですが,今の時代にあってる気がするんです.
 輸送目的の飛行船は見直されつつあるらしいです.
 戦闘目的の飛行船が復活する可能性はあるでしょうか?

 【回答】
 飛行船の軍用応用というのも頻繁に出る話題です.
 事実,飛行船は,最近の技術を応用することで実用性が見直されつつあり,早期警戒やデータ収集に応用するプランも提出はされています.
 ただ,次のような欠点から,なかなか実用段階には至らないと思われます.

 1.移動が低速である.
 2.天候によっては使用できなくなる.
 3.繋留,整備に大きな面積を必要とする.
 4.ペイロードはたかがしれてる

 攻撃に対して脆弱なのは,こちらの勢力圏で使用するから良いとしても,掃海で問題になるとしたら2.3.でしょう.
 また,掃海というからには,掃海具を運用しないといけないわけですが,飛行船から有効にそれが行えるかどうかも疑問です.
 さらに,掃海艇はダイバーやロボット,カメラのプラットホームでもあるので,完全に飛行船が取って代わることは無理ではないかと思われます.

 そして常に言えることですが,開発,配備に要する費用に見合うだけの能力向上が得られるかどうか.

 通常は,軍用としては運用できる天候条件に通常の航空機,艦艇以上の制限があることから,飛行船は軍用に適さないと考えられます.

 でかい割に積めない遅いで,定点にとどめるような用途以外に未来はないように思えます.

 ガス式気球/飛行船の浮力は大雑把に常温常圧で気嚢体積1立米当たり約1kg.
 史上最大級のツェッペリンでも,10万立米程度なので最大離陸重量は100t程度.
 体積が10万m^3って事は,排水量数万tの大型艦に匹敵します.
 それが構造重量,ペイロード各々数十t.
 いかに華奢か,いかに(船体規模に対し)ペイロードが少ないか想像も付くことでしょう.

 しかも通信中継や偵察用のプラットフォームとしては,UAVの航続時間がどんどん増えていますから,現状では取って代わるほどの能力もありません.

軍事板,2001/05/13(日)
青文字:加筆改修部分

飛行船
faq01z20.jpgへのリンク

某漫画では大活躍したりもしましたが……
faq07h05.jpgへのリンク


 【質問】
 飛行船で本格的な空母ってやれないかな……?
 ミサイルの届かない・届いてもほぼ100%迎撃されるぐらいの高度から航空機を発艦させる飛行船 .
 航続距離も長そうだし,どうだろう?
 速度は遅そうだけど,空母より遅くはないだろうし,敵国の奥まで展開可能だし.
 弾道ミサイルによる攻撃も,上空から監視すれば,レーザーによる迎撃は不可能じゃなさそうだしなぁ.

 【回答】
 飛行船のキャパシティが,図体の割に恐ろしく低いことをまず考えれ.

 飛行船が登場して大分経つし,様々な国でそういった研究はされたが,どれもモノにならなかったのが,飛行船がいかに空母みたいな軍用プラットフォームには不向きな兵器なのか証明している.
 「成層圏プラットフォーム」のような,無人で通信圏確保の物ならともかく,有人っていうのがネック.

 第一,飛行船の搭載量って,でかい飛行船でも数十トン程度.
 米国が弾道ミサイル防衛システムの一環として,高高度飛行船の研究をしているけど,あれも無人監視網のために軽飛行機を発進させるタイプの代物だし.

 そもそも,敵に攻撃されることを考えなくていい旅客輸送でも,全く使われてないだろ?>飛行船

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 飛行船を早期警戒機や対潜哨戒機として運用したら,グルグル旋回せずにすみ,何日も滞空出来るので便利だと思うのですが,なぜその様な機体が無いのでしょう?

 【回答】
 飛行機のように高速で進出し,ある程度の荒天でも迂回したり,上を楽々超えたりということができない.
 また,飛行船は図体の割に,空に上げられるものの重量は少ない.
 さらに,飛行船は飛行スピードが遅すぎて,急速進出とか求められるときや,いざ敵戦闘機から別の空域に退避しないといけない時も,スピードが遅すぎて捕まる.

 たしかにかつては,船団護衛や対空早期警戒,捜索救難などに使われていた時代はあるのだけど.
 たとえば米海軍は大戦中に,哨戒飛行船を対潜監視に用いていた.

 しかし,今でも係留気球でレーダーを吊り下げて,密輸(特に麻薬)を警戒したり,対キューバ向け宣伝放送を流したりはしている.
(予算の関係で,今はしていないかもしれない.
 イラク戦争関係で,この手の予算は圧迫されている)

 また,対迫撃砲およびロケット弾の早期探知や,低空を進入する高速巡航誘導弾の探知のため,係留気球を使おうという構想はある.
 JLENS joint sensorでぐぐると,たぶん出てくる.

青文字:加筆改修部分


 【質問】
 急降下爆撃という攻撃手段は消滅してしまったんですか?
 ということは,航空爆弾で船を攻撃する事はもう無いのですか?

 【回答】
 緩降下爆撃は現代でも行われている.
 爆撃指示装置によって降下角,進路などが指示されて,それに従って自動的に爆弾投下.
 ただし,対艦船の場合は対空兵器によって撃墜される危険が大きいので,まず行われない.

 対艦ミサイルが普及する前はSkip Bombingなどの戦術が採用されていた.
 フォークランドではToss Bombingと併用されたが,信管の最低作動距離の調定に失敗して不発が多かった .
 水面ギリギリを接近するので地平線に隠れられる+クラッターに紛れてレーダーが補足しにくい .
 航空自衛隊もドイツ空軍も対艦ミサイルの普及するまでは訓練していました.

 写真:フォークランド紛争時,HMS Coventryに突進するA-4P

 フォークランド紛争の英空軍公式ページの中の

82年5月21日サンカルロス上陸作戦
http://www.raf.mod.uk/falklands/dday1.html

に低空で攻撃を仕掛けるミラージュまたはダガーの写真がある.
 どの船にどれだけの命中弾があり,どの程度が不発だったかも書いてある.


 【質問】
 なぜ対潜哨戒機は4発機が多いのですか?

 【回答】
 ▼一般的に対潜哨戒機は当該水域までは高高度を高速で飛行して,目的の海域に着くと,低高度・低速で飛行することが求められます.
 XP-1はその相反する要素を,4発の高バイバスの出力はそこそこだが,高燃費のエンジン4発で実現しています.
 実際の洋上哨戒任務中は2発止めて運用する予定です.
 また,対潜任務は長時間の飛行を強いられますが,飛行中のエンジントラブルによる任務続行不可能を回避するために,多発機の方が良いとされてます.
 米軍の開発中のP-8は,コストの面から民用B737の派出型から開発されているので双発ですが,そのあたりは懸念されているようで(その他も多くの問題点があるが),UAVと合わせての運用を前提にしているようです.

軍事板
青文字:加筆改修部分

▼ 一応突っ込んどくと,P-1が途中でエンジン止めるなんて,趣味誌にしか書かれていないモサリよ.
 政策評価などの公的資料にはそんなこと書かれていないし,要求から読み取れるのはエンジン停止とは相反するものばかりモサリ.
 静粛化により存在圏が拡散した潜水艦を囲い込める巡航速度や,短時間での魚雷による再攻撃が可能な哨戒速度など,明らかに低高度での高速化を求めているモサリ.
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/about/mame/budget/3.pdf

 P-8Aも何故か「止める」と言われてるモサリが,これも怪しいモサリね.
 ナセルにコブが付くほど大きな発電用ジェネレータのパワーソースが半減したら,どうやって音響処理システムやレーダーを動かすモサリ?
 高度に自動化されたTACCOシステムや,巨大な冷媒冷却式のAESAを積んでるP-1も同じモサリ.

 あと,P-3世代までのMPAで4発化してるものは,機体規模に対して必要なエンジン出力が4発でないと満たせなかったという理由の方が大きいモサリ.
 P-1も機械的な故障よりは,経空脅威への備えを睨んだものモサリね.
 P-8Aが737をベースにしたのは,コストよりも開発期間の短さによるものモサリ.
 そしてP-8Aと同年代に運用を計画しているUAV-BAMSは,P-8Aが低空飛行するリスクを減らしたりはしないモサリ.

モッサー=ハルゼー in 「軍事板常見問題 mixi支隊」


 【質問】
 なんで対潜哨戒機に対艦ミサイルや長距離対空ミサイル積まんのん?
 積めばいいじゃん.

 【回答】
 対艦ミサイルは搭載できますよ.例えばP-3Cはハープーンを搭載可能です.

 対潜哨戒機が対艦ミサイルを搭載しているのは,後述する特徴が洋上哨戒にも向いており,その為の改修も比較的容易であるためです.

 対潜哨戒は広範囲の海域を捜索し,場合によっては長時間目標を追尾する必要があります.
 そのため,対潜哨戒機は長い航続距離や,捜索のための各種センサや攻撃用兵装を効率よく機体に配置できる機体容積の大きさが第一に求められます.
 故に対潜哨戒機は旅客機や爆撃機,飛行艇を転用したものが多いのです.
(余談ですが,S-3対潜哨戒機→US-3A輸送機という「逆転用」の例もあります)

 さて,当然ながら上記の要求は高速・高機動性能が求められる空対空任務とは対極のものであり,既存の機体を改修するとしても,まずアビオニクスを空対空戦闘に対応させなければならず,場合によってはレーダー機器の換装や追加を求められる可能性もあります.
 そこまでやっても,機体そのものが機動性に欠ける為に,積極的な空対空戦闘は出来ません.
 自衛手段としての改修にしても,対潜哨戒任務自体,基本的に自国航空優勢下で行うものです.
 必要なら戦闘機の護衛を付ければ済む話ですし.

 以上の理由により,対潜哨戒機に対空ミサイルを搭載する行為はあまり意味がないと言えます.

丼炒飯 ◆HY/YgdSbHM in 軍事板 & FAQ BBS



 【質問】
 空中巡洋艦構想とは?

 【回答】
 「ミレニアム」によって建造された,装甲した飛行船.
 V-1改巡航ミサイルなどを装備し……

 ではなくて,対潜哨戒機P-3Cオライオンの早期警戒タイプに,長距離空対空ミサイルAIM-54フェニックスを12発搭載する構想.
 過去に実際に海上自衛隊が検討し,朝日新聞で記事になった事もあります.
 今また同じプランを練るなら,母機はP-X,ミサイルはAAM-4にラムジェットエンジンを付けて射程延伸したもの,あるいは長距離AAMを新規開発になるでしょう.
(アクティブ誘導型中距離空対空ミサイルにラムジェットを付けて射程延伸を図る計画は各国にありますが,ミサイルの直径は変わらない為,終末誘導用のアクティブレーダーのパネル面積も変わらず,結局は中間誘導をしっかりしてやらないと遠距離で命中させることは難しい)

 空中巡洋艦はそれ単独で見ると,敵戦闘機との交戦は避けなければならず,使い道が限定されるものの,Tu-22Mバックファイアが攻撃を仕掛けてくる場合への対処としては有用なものに見えてきます.
 ただ,それは相手が何の対策も施さなければ・・・という事なのだと思います.

 もし自分が敵国の立場であるなら,直ぐに簡単な解決方法として「同じ物を用意する」という方法を思いつきます.
 戦車には戦車を,戦闘機には戦闘機を,空中巡洋艦には空中巡洋艦をというわけです.
 早期警戒機に長距離空対空ミサイルを装備して遠距離射撃戦・・・あんまり想像がつかない世界ですね.
 そうなるとAIM-54フェニックスよりも大型のミサイルであるR-37(AA-13 Arrow)を持つロシアは,優位に戦いを進められそうですが,レーダーの探知能力やECM等が勝負の分かれ目となるので,どちらが有利とは一概には言えません.
 ですが対抗手段が確保された場合,バックファイアが生き延びる確率が高まります.

 そしてロシアにはR-37以上の超長距離空対空ミサイルの存在があります.
 ノヴァトール設計局が開発した対AWACS用空対空ミサイルKs-172.
 このミサイルの詳細は謎に包まれています.
 中間誘導にパッシブホーミング,つまり敵の早期警戒機の出すレーダー波を捉え,さながら対レーダーミサイルのように目標に向かうという説がありますが,逆に通常の長距離空対空ミサイルを大型化(二段式)させただけ,という説もあります.

 私は後者の説を取りますが,もしパッシブ誘導による空対空ミサイルとして実用化していた場合,バックファイアに搭載して敵空中巡洋艦に対する自衛武器とさせることが出来ます.
 とはいえ普通に考えれば,中間誘導を指令せずにパッシブで捉えた電波情報だけを頼りに発射した所で命中は全く期待出来ない筈です.
 例え終末誘導がアクティブレーダーだったとしてもです.
 しかしもし技術的に可能だったら,護衛を付けなくてもバックファイアを送り込むことが出来ます.

 そしてKs-172が普通の長距離空対空ミサイルだとしても,空対空ミサイルとしては大変大きく射程も長いので,こちらが大幅にアウトレンジされてしまうことには変わりがありません.
 もし自衛隊が新たに空中巡洋艦構想を採用する気なら,これを超えるミサイルを併せて新規開発しないと対抗出来なくなるでしょう.

 ・・・これらを考えていくと,空中巡洋艦構想は割が合わない計画なのではないか,と感じます.
 どうしても相手も対抗策を練ってきますから,そこまで想定して収支が合うかというと・・・微妙ですね.
 普通に空母を配備した方が面倒が無くてよいし,防空以外の色んな任務に使えてお得なのではないでしょうか.

産経新聞の野口裕之記者は5月16日の記事で,このような主張をしています.
--------------------------------------------------------------------------------
『自衛隊に外洋におけるTu−22Mの迎撃手段はない.
 台湾有事の際,日本の対米後方支援を嫌う中国がTu−22Mで日本出入りの船を威嚇か攻撃すれば,日本のエネルギー輸送路は大きな打撃を受けるのは必至で,日本にとっても安全保障上,大きな脅威となる.』
--------------------------------------------------------------------------------
 相手(中国,ロシア)の立場に立って考えて見ます.
 すると,果たして虎の子の超音速長距離攻撃機を「米空母攻撃」に使わず,日本の商船を攻撃する任務に投入すべきだろうか・・・という疑問が湧いてきます.
 そういう任務なら旧式潜水艦を使い捨て覚悟で投入すれば良い筈です.
 もちろん,日米の対潜部隊に捕捉されたら生き延びることは出来ませんが,消耗したって別に構わないという感覚で投入すればいい.
 バックファイア搭載のAS-4巡航ミサイルのほうが貴重であり,温存すべきです.

 それに「日本の対米後方支援を嫌う中国がTu−22Mで日本出入りの船を威嚇か攻撃」という状況であるならば,米空母が周辺海域に集まって来ているでしょう.
 自衛隊単独でバックファイアに対処するわけではないので,バックファイア迎撃は米空母艦載機の仕事とすればよい筈です.

<この記事へのコメント ↓>

 そういえば,変態の国ではニムロッドにサイドワインダー装備できるようにしてましたね.

 うろ覚えですが,

 フォークランド紛争時,アセンション島から哨戒に出たニムロッドが,たびたびアルゼンチン空軍のボーイング707哨戒機と鉢合わせして,お互い攻撃手段がないのでしばらくにらみ合った後分かれるということがあったのが理由だったと思います.

 趣味と戦争は本気でやる皆さんなので,「次に出会ったら撃墜してやるっ」気合をこめてサイドワインダー発射機能を付与したのですが,幸か不幸かその後アルゼンチン空軍機と出会うことは無かったので,実戦では使用されていないはずです.

Posted by 名無し零戦三二型信者 at 2007年05月29日 22:58:22

「週刊オブイェクト」,2007年05月28日


 【質問】
 現在でも伝書鳩による通信は行われているのでしょうか?

 【回答】
 少なくとも先進国では行われていません.
 衛星通信までを含めれば,伝書鳩を使用しないと連絡が取れない事態というのがありませんし.
(機械の故障に備え伝書鳩を持ち歩くというのはどう考えても非効率)
 また,近年,訓練された鳩でも帰巣率が極端に下がっているという問題があります.
(携帯電話の影響など様々な説が言われているが確かなところは研究中)

 ちなみにアメリカで「鳩誘導ミサイル」ってのを考えた奴がいます.
(さすがに試作すらされなかったが)

 四月馬鹿のネタとして伝書鳩を使ってインターネット上のデータを伝送するプロトコルを発案したハッカーがいたな.
 RFC 1149っていって滅茶苦茶有名だが.

伝書鳩
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 飛行場を建設出来ない小さな離島なら,大型飛行艇とかどうなんでしょうか? それでも高速船より高コストですか?

 【回答】
 飛行艇と言うものは,飛行艇作れば何処でも着水が出来ると言う訳ではありません.
 緊急事態とかなら未だしも,定期便運行となると,滑水する為の水域を指定する必要があります.
 その水域維持のために(例えば,定期便が着水する前にその水域に関係ない船舶が入らないように),警戒船が必要となりますし,着水域を確定するための浮標の敷設と維持管理のための船舶が必要となります.

 また,その水域が荒れた場合,波を抑えるための船が必要になりますし,飛行艇から岸壁までの交通手段が必要となります.
 もし,ビーチングギアで上陸させるのなら,上陸するためのスリップが必要となりますし,整備施設が必要になり,その施設には機体を塩害から守るための真水を機体に掛けるシャワーが必要となります.
(孤島の場合,往々にして水の確保が重要になりますが,それを海水から作る場合,高コストな水になります)

 既存の岸壁があって,既存の荷役設備が流用でき,機体を地上に引揚げる設備を新たに作る必要も無く,燃料代だけ航空機程度の高速船の方がまだコストは安くなる訳で.

 余談ですが,戦後1960年代くらいまで,和歌山の白浜,三重県の志摩・串本,徳島,愛媛の新居浜に就航させていましたが,陸上機の方がコストが安く,特に船舶の交通を妨げるとの事由で,空港整備後は陸上機に移行(白浜,徳島),または廃止(志摩・串本,新居浜)となってしまいました.

眠い人◆gQikaJHtf2

 ほぼ蛇足ですが,経済的合理性を考えるなら,飛行艇自体の耐用年数が少ない事も大きな理由になります.
 US-1の話なら,,唯一荒波でも着陸できる機能を備えている(→過酷な使用に耐えうる)ため,部品の消耗も激しく,耐用年数は15年くらいです.

 それと,安定して定期運行できる点では船にかないません.
 US-1は他に類を見ない程の離着水性能を備えているとはいえ,台風等で無い限り大抵スケジュールキャンセルにならない船の方が,採算はいいのではないかと.そういう事を考えると,やはりUS-1は救難用かな,と.

/ -----------
ところで「US-1 飛行艇」でぐぐるとこれがトップにくるのは問題の様な気が.
http://www.masdf.com/news/us1kai.html
某政党が本気にするかもしれないじゃないか.

Fabius (KT) in mixi支隊


 【質問】
 曳航式デコイてあるじゃないですか,航空機用の.
 ちょっと調べた限り,アメリカのはデコイにミサイルをおびき寄せるタイプのもので,スウェーデンのスーパーグリペンが装備するやつは,自機を大きく見せてミサイルを回避するタイプと書いてありました.
 質問なんですが,デコイを曳航中に激しい戦闘機動したら,機体にデコイぶつからないんですか?
 また,グリペンのデコイの「自機を大きく見せる」って,効果あるんでしょうか?
 結局至近距離で炸裂したら意味ない気がするんですが…

 【回答】
 デコイはキロ単位で離すのがたしなみ.
 至近距離になりません.
 そのためのデコイ.

 で,確かにデコイ展開中の機動には制限がかかります.
 そこでMALDとかなんとか,本体とつながらない自律性のデコイが開発されて,先日も試験が一つクリアされたはず.

 ただ,レスポンダー型のデコイ(相手のレーダー信号に反応して欺瞞信号を返す)の場合,信号処理がけっこう大変なので,自律性のデコイ(この場合全処理が使い捨てのデコイで行われる)は高くついて仕方ないという話があります.
 で,金属ワイアでつながる牽引デコイの場合,今度は十分離すためにはワイア重量が問題になり,その分機動にも制限がきつくなる.

 光ファイバ接続にすると情報量と重量はOKだが,牽引荷重に耐えられるか,デコイから発振するための電力はどうするのか.デコイにラム発電装置や電池を積んだら重くなってさらに・・・という問題があり,最終的に金と技術に物を言わせて,切り離し使い捨てデコイに知能を持たせたのが,米の次期自律飛行デコイ.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ALE-50 AAED(新型空中曳航デコイ)の使い方は?

 【回答】
 円筒にフィンをつけたような形状のデコイを射出,ワイヤで曳航してミサイルの囮として使う.
 ALQ-184 ECMポッドにALE-50を追加したものもある.

 詳しくは「航空ファン」 2006年4月号,p.113を参照されたし.


 【質問】
 ビジネス機の歴史を教えられたし.

 【回答】

 企業の要人を乗せて世界各地を飛ぶ機体は,戦後の米国が発祥です.
 民間旅客機はその運航スケジュールに縛られますが,自社保有のビジネス機ではそんな状況に左右されることはありませんから…とは言え100%その意向通りには行きませんけど.

 当初は,戦前にビーチ社が開発・生産したビーチ18が主に使われていましたが,その機体は尾輪式で星形エンジン双発の旧式な形態である為,戦後になるとビーチクラフトは元より,セスナやパイパーと言ったメジャーどころが次々にその分野に参戦します.
 とは言え,これらの機体はまだまだ大衆向けの軽飛行機に毛のはえた物で,企業の要人輸送には性能的に十分なものでは有りませんでした.

 で,旅客機がタービン化して来ると,当然のことながらこの分野の機体もタービン化が要求されます.

 最初にタービンエンジンを装備した高級ビジネス機は,軍用機メーカーであるグラマン社が民間向けに開発したグラマン159ガルフストリームという機体です.
 大型旅客機の分野では既に市場が飽和状態であることを見越したグラマンは,民間市場に参入するに当たって,当初から民間用旅客機としての利用は全く考慮されておらず,ターボプロップ旅客機の性能を持ちつつも,旅客は僅か15名程度と言う機体を1958年8月に開発しました.
 エンジンはYS-11などと同様にRRダートを搭載しており,その強力なエンジンにより滑走路長1,220mの飛行場なら何処でも発着陸出来る機動性を有しており,グラマン鉄工所譲りの構造は軍用機並みの25年間の利用に堪えうるものとされています.
 当然,お値段はかなりのものですが,当時としてはニッチな分野だっただけに,100機以上の受注を得ていました.

 次に開発したのはエアロコマンダー社で,こちらは手堅く与圧式キャビンを持つ高級ビジネス機だったエアロコマンダーをターボプロップ化したターボコマンダーを開発し,市場に投入しました.
 因みに,エアロコマンダー社が生産していたエアロコマンダーの一番最初の型である520はダグラスB-26の設計者テッド・スミスにより開発が行われたもので,最初の機体は極めてB-26に似通っていました.

 これと同時期に開発されたのがビーチキングエアで,こちらも前作クイーンエアの主要コンポーネントをそのまま活用し,与圧式キャビンを設けて手っ取り早く高級ビジネス機として衣替えしたものです.
 これは現在でも活躍しています.

 しかし,世の中はより高速化へと向かっており,ジェット化に進むのは必然でした.

 米国に於ては,先ずこうした小型ジェット機は,軍用機として開発されます.
 米国空軍が多発機の操縦練習や航法・機上作業訓練,連絡,軽輸送その他の多用途に用いるUCXと言う計画を提示したのが1956年8月.
 この仕様を元に,ロッキードは設計開始から僅か241日の1957年9月4日にCL-329と言う機体を初飛行させます.
 この機体は,米国最初の尾部エンジンポッド装備の機体であり,試作機はターボジェット双発でしたが,生産機はJT12を4発搭載したものとなり,ジェットスターと名付けられて,民間にも売り出されます.

 この仕様に応じたのはもう2社あり,1社はマクダネル(ダグラス)社で,こちらはDC-8を小型化した様な119型と言う機体を開発したのですが,これはロッキードの成功を見て開発中止に追い込まれました.

 もう1社,これに応じたのがノース・アメリカン社でした.
 こちらの試作機NA-246もCL-329と同様な尾部エンジンポッド装備の機体でしたが,主尾翼構造は同社が開発し生産していたF-86セイバー戦闘機の構造を少し後退角を浅めにして装備することで開発費の逓減を図っています.
 こうした翼構造の利用と,民間に売る場合のネームバリューを考え,この機体はセイバーライナーと名付けられます.
 セイバーライナーはジェットスターに遅れる事1年の1958年9月16日に初飛行しました.

 結局,空軍のUCX構想は中途半端なものに終わり,一応勝者はCL-329で,空軍はこれをC-140と命名して採用しました.
 一方,ノース・アメリカン社のセイバーライナーも甲乙付けがたく,空軍はこれをT-39と命名して採用し,海軍もこれに続きました.

 ところで,こうした翼構造の流用と言うのは昔から軍用機を民間機に衣替えする際によく使われた手法です.
 特にボーイングでは,B-17の主尾翼構造を流用してストラトライナーを,B-29/50のそれはストラトクルーザーへと衣替えしました.
 同様に,ソ連のTu-95もTu-114に衣替えしていますね.

 安価に高性能の機体を提供するという意味では,エアロコマンダー社は,既存のエアロコマンダーのイメージを壊さない様に,当初の機体はグランドコマンダーと言う既存の機体の胴体をそのまま流用し,高翼配置だった主翼の位置を中翼に下げて,尾部にジェットエンジンポッドを取り付けるという手法でジェットコマンダーという機体を1963年に製作しました.
 これは世界で最初に民間機として製作されたジェットビジネス機です.
 但し,市場的には新鮮味が乏しく,中翼配置にした為に機内スペースに余裕が無く,市場的には余り成功せずに後に製造・販売権はイスラエルのIAIに売られています.
 「安価に」をキーワードにジェットビジネス機に参入したのが,老舗のセスナですが,こちらは既存機の流用では無く新規開発で且つ安価を実現したサイテーションを製作して売り出し,現在でもこれは改良されつつも生き残っています.

 同じ年,電子機器メーカーのリア社がベンチャービジネスとして低価格,取扱簡単を目標に開発したものは,エアロコマンダーと異なり,後退翼を装備していました.
 この主尾翼構造は,スイスのFFAが開発していたP-16と言う小型戦闘機のものをそのまま流用したものです.
 リアジェットとして知られるこのメーカーのリアジェット23,少し大型化した24は,その価格の安さから大ヒットしたのですが,当初は事故も多く,1度ならず飛行停止の憂き目に遭っています.
 今では考えられない事ですが….

 戦闘機の主尾翼構造を流用したと言えば,ダッソー社が1963年に開発したミステール20も,その名前から判る様にフランス最初の実用後退翼戦闘機であるダッソーミステールIVの主尾翼構造をそのまま流用したものだったりします.
 試作機は他の機体と同じくターボジェットを装備していたのですが,その後の生産型は,燃費が良く騒音が小さい米国製ターボファンエンジンを搭載し,今は亡きパンアメリカン航空が100機採用してファンジェットファルコンと名付けた御陰でこちらの方が通り名が良くなってしまい,今ではファルコンとして各国で使用されています.

眠い人 ◆gQikaJHtf2,2013/08/07 23:44
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 マルケッティS211Aの発展型,アエルマッキM311初等ジェット練習機は,原型機とどう違うのか?

 【回答】
 機体はほぼ同一.
 カナダのCMC社製アビオニクス搭載などにより,コックピットが近代化されており,また,兵装搭載量を増やして対地攻撃訓練にも使用可能にしている.

 詳しくは「航空ファン」 2006年4月号,p.127を参照されたし.


 【質問】
 フーガ「マジステール」練習機について教えられたし.

 【回答】

 さて,フランスは戦後,インドシナ紛争とアルジェリアの植民地独立戦争の泥沼に嵌まり,それと共に政治,そして軍事が迷走しまくります.
 しかし,軍用機の世界では比較的まともな機体が誕生しています.
 一方で,植民地ゲリラ掃討用の機体は迷走を続けていますが.

 練習機の世界では,小さな航空機ベンチャーであるフーガ社が革命的な機体を完成させます.
 このフーガ社は元々グライダーを生産していた会社で,1947年,フランス空軍向けに輸送用大型グライダーであるCM.10を完成させたのが最初の機体となります.
 軍用グライダーは,曳航機が必要で,しかも,大型グライダーだと,更に大型機が曳航機として必要になり,その割に輸送力が向上しないことから,結局ヘリコプターの発達に伴い下火になってしまいました.

 軍用として活路を見出せなかったフーガ社は,そのグライダーにモーターを付けて軽輸送機としようと考えました.
 これが1949年に初飛行したCM.100ですがこれも試作機に終わります.
 2年後,この機体にジェットエンジンを取り付けて,CM.101R-02と命名しましたがこれも試作機止まり.

 これとは別に,フーガ社は自社製品の単座ソアラーに動力を付けようと考えました.
 しかし,他の会社と違い,フーガ社ではモーターグライダーを開発する際にピストンエンジンを搭載しようとは思わなかった様で,当時の革新的な動力源であるジェットエンジンを搭載する事にしました.
 機体自体はソアラーですが,チュルボメカ社の推力僅か60kgと言う小型ジェットエンジンをHe-162の様に背負い式に取り付け,そのエンジン排気流を乱さない様に,尾翼はV字型に配置しています.
 CM.8と名付けられた機体は,様々なジェットエンジンを搭載して試験が為され,前期型のCM.8R-8とCM.8R-9,それに改造型CM.8R-13までの各種機体が1949年から一定数作られました.
 ただ,ジェットエンジン搭載グライダーは流石に時期尚早だったのか,民間セールスには結び付かず,これも10機足らずの試作機のみで終わっています.

 因みに,フーガ社では,ノースアメリカンが朝鮮戦争で活躍したF-51Dを2機繋げたF-82にヒントを得て,CM.8を2機繋げた,その名もCM.88Rと言う複座のゲテモノ機を1951年に作っています.
 こちらは,エンジンが大型化し,チュルボメカのマルボレ1,それを少し強化したアスピン2,更にマルボレ2を1基,2機の胴体の間に設置し,後ろから見れば,尾翼がW型になっていると言うものでした.
 当然のことながら,これも試作機のみで終わっています.

 ここまで製品が売れないと,会社存亡の危機になった訳ですが,この頃,ジェット機の普及で今までのピストンエンジン装備の練習機では,ジェット機独特の操縦感覚が掴めないのでは無いか,と言う考えが出て来ます.
 そして,専門のジェット練習機が求められました.
 フランス空軍から仕様が提示されたのは小型ジェットエンジンであるマルボレを搭載した複座機.
 これにはフランスの大手各メーカーも応募しました.
 最終的に,試作候補はフーガ社から提出されたCM.170と名門のモラン・ソルニエのM.S.755フルーレの2機種に絞られます.

 同じ複座ながらCM.170は縦列複座,M.S.755は並列複座と言う事で,空軍も多分比較の意味があったのでしょう.
 CM.170はこれまでフーガ社が開発してきたジェットエンジン付きモーターグライダーから発展したもので,操縦性能や安定性が良く,マルボレエンジン2基は今までの背負い式から主翼付け根にスマートに収容され,V字型の尾翼構造はそのままです.
 試作機は1952年に初飛行したのですが,対抗馬のM.S.755の初飛行は翌年にずれ込みます.

 審査の結果,M.S.755はどちらかと言えば高等練習機に向いている事が判明しました.
 それでは,ここ数年,米国同様のオールスルージェット方式を採用することにして,基礎訓練にもこの練習機を利用しようとする空軍の意向に沿わず,CM.170が勝者となります.
 但し,量産はフーガ社が小企業であることから,フーガ社はポテーズ社に統合され,ポテーズで生産が開始されて1956年に量産1号機がマジステールと命名されてラインオフしました.

 この機体はその後,再軍備宣言が為されたドイツ連邦共和国空軍でも採用され,ハインケルを中心とした企業連合によってライセンス生産されましたし,フィンランドのマルメット社,イスラエルのIAI社でもライセンス生産されました.
 また,海軍はCM.170に海軍装備を付け,空母のカタパルトから発艦が出来る発達型CM.175ゼフィールとして採用しています.
 この他,ベルギーやブラジル,旧フランス植民地が独立した際にその空軍力を整備する為に供与されたものもありますが,変わった所では,コンゴから分離独立を図ったカタンガ共和国の空軍にも凡そ3機が使用されていました.

 各種の試験型も多く開発されましたが,変わった所では超音速戦闘機SO.9050の空力モデルとして,本来翼端に装備するエンジンポッドをマジステールのそれに替えると言うCM.171が1956年に試作されています.
 また,イスラエルの機体は中東戦争で盛んに利用され,IAIではマルボレジェットエンジンをA-4に使われているJ52へと換装した近代化改修型を作っています.

 本国でもポテーズ社がマルボレを換装して射出座席を装備するなど近代化するCM.173を開発し,その後シュペルマジステールとして生産した機体やハインケル社と共同してキャノピーを各座席独立型からワンピースに替えて胴体を膨らませ4座として各部をリファインしたCM.191を開発し,あわよくばドイツ連邦共和国空軍で100機発注させる予定と言う話まで出ていましたが,こちらはフランスが手を引いて,西ドイツ政府も結局既存機の発注だけと言う事になって,これまた試作機のみで終わりました.

 こうして生産された機体は900機以上と言う大ベストセラーとなったマジステールですが,1970年代も後半になると,そろそろ旧式化が叫ばれる様になります.
 ポテーズ社を吸収したアエロスパシアル社は,マジステールの主尾翼を再利用し,エンジンを燃費の良いターボファンに,教官と練習生の座席配置を流行の階段式としたフーガ90を自社製作しましたが,残念ながらこちらはフランス空軍の興味を引くに至らず,最終的に開発中止になりました.

 流石に戦後直ぐのモーターグライダーから発展した機体も,21世紀まで生き延びる事は困難だった様です.

眠い人 ◆gQikaJHtf2,2013/08/08 23:26
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 これは大昔,某所で拾った画像ですが,機種や状況が分かりません.
 どなたか手がかりだけでも構いませんので教えてください.

 【回答】
http://en.wikipedia.org/wiki/BAC_Jet_Provost
 背後にトーネードがいたので,英軍機と当たりをつけたら案の定だった.

軍事板,2012/07/22(日)
青文字:加筆改修部分

 「ジェット・プロヴォスト Jet Provost」は,英国ハンティング・パーシヴァル社によって開発されたジェット練習機.
 レシプロ・エンジンのパーシヴァル「プロヴォスト」基本練習機の主翼と尾翼を利用し,胴体のみをジェット用に再設計.
 1954年に試作機が初飛行し,1957年にRAFに採用された.
 T.4以降,生産は,あぼんしたパーシヴァル社に代わってBACによって行われ,1993年の退役までに,741機が生産された.

 スーダンでは今でも現役で,つい最近まで,南部の非アラブ人住民をぬっ殺しに出動していました.

 【参考ページ】
http://ja.wikipedia.org/wiki/BAC_ジェット・プロヴォスト
http://en.wikipedia.org/wiki/BAC_Jet_Provost
http://military.sakura.ne.jp/aircraft/3_j-provost.htm

三面図
(こちらより引用)

【ぐんじさんぎょう】,2012/08/02 20:10
を加筆改修


目次へ

「兵器別館」トップ・ページへ

「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ   サイト・マップへ