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 【Link】


 【質問】
 「よう撃」とはどういう意味ですか?
 「要撃」ではないんです.「よう」は,「激」に似た漢字なんですが変換できなくて.
 「相手が大軍だから,よう撃した」という文章なんです.
 中世の東アジアの話なんですが.

 【回答】
 邀撃の邀の字が当用漢字に採用されなかったので,とにかく「ヨウ」って読めりゃいいんだろうってんで要の字で代用したんだそうな.
 ついでに迎撃の方は,邀の字は激に似てるから
「邀撃を激撃にしたってかまうめえ.
 激の発音は「ゲキ」だから似た発音の迎の字を使って,迎撃って言葉をこさえようそうしよう」
・・・ってことなんだそうな
 まあ,これぐらい言葉に無頓着な連中がやることなんだから,自衛隊用語なんぞを一々あげつらう方がバカバカしいってもんです.
 まあ,迎撃は迎え撃つと訓読できるし,戦後の新用語の中では一番上等の部類.
 むしろなんで昔は邀なんて普段使わない字をわざわざ使ってたんんだか,その方が不思議だ.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 現代の戦闘機の戦術等,ACMから電子戦まで紹介されてる書籍で,おすすめの本はないですか?
 とりあえず,「スミソニアン 現代の航空戦」の購入を考えているのですが.

 【回答】
 詳しいものは初心者には難しく,初心者向けのものは物足りない….
 初心者なら『徹底図解 戦闘機のしくみ』(新星出版社)や,萌えでも大丈夫なら『萌えよ! 空戦学校』(イカロス出版)とか.
 アレなところだと『ジャンボ・ジェット機の飛ばし方』(同文書院)とか(笑)

 多少慣れたら『スミソニアン 現代の航空戦』の他にも,
『軍事学入門』(かや書房)とか
『エアー・コンバット ベトナム従軍パイロットの記録』(原書房)
とかお勧めかなー.

名無し猫又友の会 ◆d/Ss304xco in 軍事板,2009/06/27(土)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 戦闘機の戦術の変遷について興味があるのですが,第二次大戦〜現代にかけての本は数多くあるものの,それ以前の時期の資料がなかなか見つからなくて困っています.
 戦記物でもいいので,何かいいものはあるでしょうか?
 とりあえず自分で調べた限りでは,
『撃墜王リヒトホーフェン』(朝日ソノラマ)
『レッド・バロン 撃墜王最期の日』(フジ出版) 
があることはわかったのですが…….

 【回答】
 まとまった日本語の本はないと思う.
 アメリカは戦争する気がないし,ドイツやソ連はまともな空軍が長らく存在しなかったので,英をメインに伊と仏も見ていけばいいのでないか.
 自分は蛇の目しかしらない.
 なお,「撃墜王リヒトホーフェン」にも,具体的な戦術はあまり出てこない.

 『駄っ作機』は有用.
 その背景の理解のために,
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Air_Ministry_specifications
は基本.
 モノになった戦闘機というと
http://www.amazon.com/Silver-Wings-Biplane-Fighters-aircraft/dp/1855323745
 もう少し範囲を広げると
http://www.rafcommands.currantbun.com/home.html
または
http://www.amazon.co.uk/RAF-Squadrons-Comprehensive-Equipment-Antecedents/dp/1840371412
または
http://www.amazon.co.jp/Squadrons-Royal-Force-Commonwealth-1918-88/dp/0851301649

 自分も買ってないんだが,たぶんこれが一番参考になりそう.

 「クドい話(←諧謔味が楽しめれば日本語としては一番まとまっているかも)」のネタ本のひとつではなかろうか.
 敵爆撃機編隊に対して,銃8丁装備の戦闘機の密集編隊突撃・編隊長以外は照準しない戦術とか,「空軍大戦略」「バトルオブブリテン」「戦闘機」といった一連の本にも,開戦前に訓練していた戦術が散見される.

 三野正洋「スペイン戦争」は,空戦戦術については具体的でない.
 良書がないものか識者のフォロー願う.
 独ソはここで基礎を作ったんだから.

軍事板,2009/09/14(月)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 制空権と航空優勢の違いは何ですか?

 【回答】
▼ 「制空権」「航空優勢」共に,一定空域の支配権の状態を指すが,「航空優勢」は敵に対し,優位な航空戦力より積極的な手段で,その空域の支配権を確保している状態を指す意味で用いられるのに対して,「制空権」は単にその空域の状態を指すに過ぎない.

軍事板,2001/03/05(月)
青文字:加筆改修部分

制空権
=特定の空域において,味方航空機の安全な活動を保障し,かつ敵性航空機を完全に排除した状態

航空優勢
=特定の空域において,味方航空機が大規模な攻撃を受けることなく,かつ敵性航空機の動きを大幅に制限した状態

・厳密な意味での制空権の確保は難しい(携帯地対空ミサイルですら存在が許されない)
・航空機の特性(高速,障害物基本無視)上,防衛線の突破を防ぐことが困難
・航空機は燃料/弾薬が切れたら帰還しなければならない(空域の完全な支配は事実上不可能)

な為,実質上制空権の確保は不可能となっていたりいなかったり.


 なお,航空優勢という単語が出てきたのは,空域を2色化した分析に落ちてしまう危険があるためでもあります.
「ここは俺が制空権持ってるから,敵は絶対いない/来ない!1!」
とかですね.
 更に航空優勢は空間的には全般的航空優勢,局地的航空優勢.度合い的には一時的航空優勢とか絶対的航空優勢とかなんとか区別されたりもします.

 だもんで,『制空権を確保した状態』だと(絶対的)航空優勢が確保されてる状態に当然なります.
 この状態だと,悠々と輸送機等も飛べる訳ですよ.
 ですが,『航空優勢の確保』だと敵戦闘機(残ってれば,ですが)が防衛線を突き破ってきたり,SAM(MANPADS含め)に狙われる危険もあるのです.

 例え保有機/稼動機が少なくても,ごく一地域/空域において投入される機数が敵味方逆転してしまえば,一時的/局地的航空優勢は握れます.

ex.A国1000機vsB国300機
・A国は全戦域に広く渡って1000機投入している
・B国はある一空域に集中して300機投入している

 こんな状態だと,ある一空域においては局地的航空優勢を確保している,と評することができます.
 機体が残ってれば,ですけどね.

 だもんで,ファーストストライクの目標に空軍基地が選ばれるのはこれが理由だったりします.
 よするに第3次中東戦争ですね.
 飛び立つ前に地上で潰す.
 これが最良の航空優勢確保方法です.

邪夢@蛸神教 in mixi,2009年04月14日19:25


 【質問】
 戦闘機の編隊飛行にはどのようなものがあるか?

 【回答】
 例えば以下のようなものがある.

Finger tip formation
 ノーマル・フォーメーションとも.4機が右手ひとさし指から小指までの指先に位置するような編隊.

Flud four formation
 Finger tip の戦闘用編隊隊形の一種.スペイン内乱で採用された,いわゆる「ロッテ戦法」から発達した(というか,それの英米版変形か).
 2個分隊(エレメント)で構成し,1個分隊は トップカバーの役割.
 ウイングマンはファイティング・ウイング位置を保持する.
 4機が液体のように円滑に機動するのが名前の由来

Fighting wing
 エレメントの戦闘用編隊隊形の一種.別名Weld wing(溶接された編隊).
 僚機は長機のあらゆる機動に追随することを要求されるので,僚機の機動範囲は長機の後方象限左右60°に限定される.

(軍事板)

編隊飛行
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 何故戦闘機っていつも2機で行動するんですか?
 片方囮役でもう片方が撃墜役とか?

 【回答】
 2機編隊は,スペイン内乱時,「義勇兵」という名目で参戦していたドイツ空軍が編み出した戦術が基本.

 一般論としては,接敵前は長機が編隊の誘導と警戒,つまり「編隊に与えられた任務を果たす」
 列機は長機がそれに専念できる様に編隊の周辺を警戒するのが役目.

 接敵後は状況により,こちらが敵を攻撃できる状況なら,より有利な位置にいる方の機が攻撃役(シューター)となって敵機を追撃.
 もう一機はシューターが攻撃に専念できる様援護(バックアップ)に回り,周辺の警戒に当たる.
 勿論状況によっては,シューターとバックアップの立場が入れ代わる場合もあり得る.

 敵に主導権を握られている場合は,追撃されている機をもう一機が援護.敵機が兵装の発射位置に付くのを妨害したり,被追機に回避機動を指示したりする.
 この状況であなたの言う通り,追跡されている機が援護機の前に敵機をおびき出す様な戦術も行われる.


 【質問】
 E-M理論とは何か?

 【回答】
E-M理論(Energy-Maneuverability Logic)
 1960年代中盤に米空軍のジョン・ボイド中佐(後に大佐)が提唱した,戦闘機の機動解析の1手法.
 複雑な三次元の動きを二次元の図表で表現し,パイロットの理解を促すという意味で画期的だった.
 戦闘機の保有エネルギーと機動性を解き明かすため,Es(比エネルギー)Ps(比余剰エネルギー)を活用している.
 この理論によって当該機の上昇・加速・旋回性能等を明確に表現することが可能になり,最適な上昇,加速,最大旋回性能領域などを充分に知った上で実戦時に応用可能となる.

「ボイドはF-100の空中攻撃法に関する研究でE-M理論を発見した」説は誤りで,こちらはE-M理論に先立つ事10年ばかり前の大尉時代の業績である.

 オモロイのは,ボイド自身がこの理論を完全に理解応用できたかというとそうではなかったわけで,YF-16とYF-17の競争試作の時には,自分の理論に合致したように見えるYF-17が,そうではないYF-16に機動性で劣る理由が分からずに悩んだりしている.

 ここ↓の真ん中当たり.理由も書いてあるよ
http://www.d-n-i.net/fcs/comments/c199.htm

 またボイドはYF-17の支持者だったようで,ちょっと意外.

 海兵隊とボイドの関連が述べられたサイト(ヨクヨンデナイ)
http://www.d-n-i.net/fcs/boyd_thesis.htm

 ボイドが首を捻った最大の理由は,この理論が主に朝鮮戦争の経験,つまりアフターバーナーが未発達だった時代の経験を中心にくみ上げているから.
 バーナーによるエネルギー回復を考慮に入れれば,ちゃんと現代にも通用する.

 戦闘機の全エネルギー=位置エネルギー+運動エネルギー

 運動Eは速度Eであり,戦闘機重量と速度に比例する
 また高度は速度に変換可能な位置Eであり,戦闘機の全エネルギーは以下の式で表現できる

Et=Wh+1/2×(w/g)V^2

Et:全エネルギー
W:機体重量
h:高度
g:重力加速度
V:対気速度(V^2はVの自乗の意)

 これをWで割ると

Es=E/W=h+V^2/2g

Es:Specific Energy(比エネルギー)

 さらにこれを推力(T),抗力(D)の値を入れて変形すると(途中式は略)
Ps=V(T-D)/W

Ps:Specific Power(比余剰エネルギー)

 これはエネルギー高度を変化させ得るシステム,つまりエンジンの能力を示しており,
Psは各高度・速度での推力・空気抵抗・重量がわかれば計算で求められる.

 ちょっと戻るが,Es=E/W=h+V^2/2gの式は航空機の重量当たり(米製理論なので単位はポンド)のエネルギー量を表現しており,単位が長さになるため「エネルギー高度」とも呼ばれる

(※レス未完結)

(軍事板)


 【質問】
 超高高度または低高度で進入してくる敵戦闘機を迎撃する図解みて,疑問に思ったのですが,超高高度または低高度で進入してくるのはなぜですか?
 その中間の高度で進入するってことは考えられないのですか?

 【回答】
 低高度 水平線の下にもぐってレーダー波を避けるため
参考http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/1998/00146/contents/222.htm

 高高度 有効射高の上を飛んで弾を避けるため
参考http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/stinger.htm

 中高度 弾もレーダー波も届く

 また,昔の話だが,超高高度だと迎撃の戦闘機が上がってくるまで時間がかかる.
 今はレーダーがあるので,ステルス等の対策がないと厳しい.
 地表すれすれの低高度だと,敵のレーダーや目視に発見されにくいので奇襲が可能.

 中間高度で侵入するなら,事前に敵のレーダー網や防空網を破壊するのが基本.

軍事板,2009/06/21(日)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
・映画のような空中戦はウソ,実際には敵機はゴマ粒程度にしか見えない.
・アグレッサー機は敵機を模した塗装で空中での識別を容易にしている.
この2点,
 矛盾しているように思うんですが,実際はどうなんでしょうか?

 【回答】
 基本的に現代の空中戦はミサイルで,それも極力遠距離で相手を仕留めるべく努力するものなので,ほとんどの空中戦は1.のような状況になる.
 昔は短距離用の赤外線誘導ミサイルは,敵機の後ろにつかないと狙えないので,目視距離に近いところまで近づく必要があったが,今ではオールレンジアスペクトと言って全方位から狙えるのが普通なので,はっきりと敵機を視認できるような距離での空中戦はそうそう起きないと思ってよい.

 ・・・でも,それだけを前提にして訓練してると,何かの理由で目視距離で格闘空中戦をやらなきゃいけなくなったらどうしようもなくなってしまう,
 ミサイルによる遠距離空中戦闘しか訓練してないと,そういう状況になったら一方的に墜とされるだけになる,ということがベトナム戦争の経験から解ったので,ベトナム戦争以降は例え遠距離戦闘が大前提でも,目視距離での格闘空戦の訓練もちゃんとやることになった.
 「アグレッサー」部隊はそのための目視距離戦闘の相手役を務める部隊.

 で,「目視距離」で戦闘する以上,アグレッサーの「敵役」は,想定される仮想敵国の戦闘機と似た塗装にしとく必要がある.
 そうしないと,訓練するパイロットは「目視で敵機を識別する」ことができなくなるので.

 敵味方入り乱れて空中戦してる時に一瞬で「茶と緑の迷彩これは敵ッ!」と判断できるようにならないと,友軍機を反射的に撃ってしまいかねないし,「自軍の灰色迷彩を空中で見分ける事は出来るが仮想敵国の茶色迷彩を空中で見分ける事が出来ない」と,敵を発見するのに手間取る事になるので.

 だから,
>・アグレッサー機は敵機を模した塗装で空中での識別を容易にしている.
ということで間違ってはいないし,矛盾もしてない.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 よく戦記等読んでいますと,空中戦で,正面から反航で撃ちあって撃墜とかありますけど,戦闘機の正面断面積なんて機首を除けば狙っても命中しなそうで,それでいて自分が命中弾を得られるなら自分も撃墜されることになると思うのですが,ちょくちょく正面から撃ちあって撃墜なんて目にします.
 何故相打ちとならないのかなあ?

 【回答】
 正面を向き合っていると言うことは,視線方向以外の上下左右の移動がほとんどないということ.
 つまり,一度照準したら,そのまま敵影は大きくなっていくだけで動かないように見える.
 これが敵の側面に攻撃する場合だと,照準しても敵は横方向へ移動していくから,それを追いかけるように旋回しなければならない.
 一番いいのは敵の背後を追いかけて射撃することだけど.

 なお,正面同士だと双方とも撃たれるのが分かっているから,度胸のない方は照準が甘くなる.
 撃たれててもそれを承知で,腰をすえて照準したほうが,先に相手を命中させやすい.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 戦闘機対戦闘機の戦いをドッグファイトと言うのはなぜですか?
 それはいつごろからそう呼ばれるようになったんですか?
 第1次大戦のときからもうそういう呼び名だったんですか?

 【回答】
 お互いに相手の後ろにつけよう/そうさせまいとと急旋回を繰り返す様を,二頭の犬がお互いの尻尾に飛びつこうとしてくるくる廻る様子に喩(たと)えて「ドッグファイト」と呼称した.

 ここに,そのままのドッグファイト問答がある
http://www.imagiverse.org/questions/archives/history1.htm#QUESTION_2
のだが,「一次大戦からだが,はっきりした起源は確定できない」らしい.

軍事板

ドッグ・ファイトの例
faq01j01a06m02.jpg
faq14b01f.jpg
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 一般人の僕が戦闘機に乗せてもらって,ドックファイトやったりしたら気を失いますか?
 アクロ演技中のブルーインパルスの後ろに乗せてもらったとしたら死にますか?
 素人なんでブルーインパルスは単座式かもしれませんが,その際は仮に乗れるとして.

 【回答】
 Gの耐性は個人差が大きいですが,概して軽度のアクロバットが3G(通常の3倍)
宙返り5G
空中戦6G〜
ってかんじだったと思いますが,普通の人が耐えられるのは4Gぐらいまででしょう.
(ジェットコースターが最大3G強ぐらいで,これぐらいなら楽しい)
 あとはあなたの体格,筋力,循環器しだいですが,気を失わなくても相当にしんどいので,私は乗りたくないです.

機甲自転車 in 軍事板,2002/11/06
青文字:加筆改修部分

 操縦技術は置いといて昔あF1ドライバーのネルソン・ピケが,ブラジル空軍の戦闘機に便乗した際,各種の特殊飛行をしてもピンピンしていたそうですから,1シーターのレースカーなどに乗って体を鍛えれば,大丈夫かもしれません.
 内臓や体各所へのGに疑似体験(横向きだけですけど)できます.

Gスーツを着てても,1〜1.5G位の加速度軽減しかしてくれない.
http://www2m.biglobe.ne.jp/~ynabe/g.htm
 たぶん訓練されてないと,6G以上は無理なんじゃないかな.

 普通は素人を乗せたらパイロットの方が気を使います.
 ゲロって失神されたら,手が届かない時には助けようがない.
 ゲロって失神したら窒息しかねません.
 そういうの放ってておいて曲技飛行する奴は,戦闘機に乗るべきではありませんし.

 ゲロのほうを心配すべきでしょう.
 これは本職でもするそうです.

軍事板,2002/11/06
青文字:加筆改修部分

▼ 質問者が現実的に,どこかでアクロバットか空中戦を体験する事を前提としているならば,その質問自体成り立たないと思います.
 人を乗せたら,その人が耐えられる機動しかしません.
 だから質問者が乗ってる時点で,アクロバット操作をするバイロットは4Gまでしかかけません.
 アクロバットにも難易度ごとのカテゴリーがあり,ブルーインパルスのやる様なアンリミテッドクラスになりますが,それを初心者乗せてはやらせません.
 エントリー・レベルのアクロバットは4Gまでで,それまでであればGスーツどころか,ヘルメットすらつけないで訓練してます.
 また,アクロバットする機体はレシプロが多いですが,それに比べてブルーインパルスの機体はバワーが強く,同じ機動をするにしても,ゆっくりGをかけて行う事も出来ます.

 次に空中戦ですが,民間で空中戦をやらせてくれるところがあります.
 そこでもアクロバットと同様,搭乗者の状態をみて動きを変えますので,気を失う事は無いでしょう.
 参考までに,「乗り物酔いしないの?」と言う質問の答えをコビペします.

――――――
http://www.aircombat.com/faq.php
Will I suffer motion sickness while engaging in air combat?

Based on our experience, less than 10% of our guest pilots suffer from motion sickness.
We attribute this low rate to the fact that you are in control of the aircraft.
You are far less likely to become ill while in control than as a passenger.
Secondly, you will be taught to focus on your opponent at all times; not the horizon.
This will not only ensure you get the kill, it will provide a more stable reference point.
Nonetheless, this is your experience.
Should at any time during the flight, you begin to feel uncomfortable, simply lighten up on the controls and tell your instructor.
He will do what he can to make your flying adventure more enjoyable.
――――――

Fabius(KT) in 「軍事板常見問題 mixi別館」,2011年01月07日 12:25


 【質問】
 ドッグファイトの能力は推力偏向装置でさえあまり重要ではなく,軽量であるのと推力重量比でほとんど決まるというのは本当ですか?
 最強論議ではないですが,MIG-29のドックファイト能力はF-15やF-2のCCVを駆使しても,その差を埋められないとありましたが・・

 【回答】
 ジェットの時代になるともうエンジン推力だけがモノを言う,としても,あながち間違いではない.
 そして同じ推力のエンジンを積んでいるなら,機体重量が軽量な方が有利なのはいうまでもない(構造強度を犠牲にしてまで軽量化してるとか言うのは論外だけど).

 しかし現代では,ドッグファイトの能力よりは,電子機器の能力やミサイルの性能の方が,総じて遠距離戦闘能力の方が重要だろう.
 もちろん「遠距離戦闘能力には優れるが,格闘戦が全く出来ない」のでは困るけど.

 どれだけ格闘戦能力に優れても,格闘戦に持ち込む前に,相手の姿を目視できる前に一方的にミサイルで墜とされたのでは何の意味もない.

 また,Su-27系列の”コブラ”や”クルビット”のような,空中戦時にわざわざ空気抵抗が増大して速度が落ちるような機動をするのは,無意味以外の何者でもない.
 「それを補えるだけのエンジンパワーが!」あるなら,素直にそのエンジンパワーで強引に機動する方が,推力偏向装置なんて余計な物を積むより単純で簡単・・・
 というかその場合,
「それだと推力偏向装置はただのデッドウェイトでしかないのでは?」
という話にしかならない.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 日本の戦闘機は,空戦能力に優れ優秀だけど,かなり高価だと聞きます.
 現在でも戦闘機同士のドッグファイトは有効なのですか?
 もしミサイル戦で十分なら,安い旧式戦闘機に優秀なミサイルとレーダーをつければ十分なような気がしますが.

 【回答】
 有効,有効でないという議論以前に,ミサイルを打つにしても,有利なポジション取りというのはあるので,そのためのマニューバーをお互いに繰り広げないとですし,双方ミサイルを撃ちつくしてしまえば,機関銃を打ち合うドッグファイトに移行せざるを得ません.

 また,現在の戦闘機の値段の大半は,電子装備と搭載兵器の価格だったりするので,結局それでも本当に最先端のモノを積もうと思ったらほとんど意味ありません.
 発展途上国の旧式機が,お隣さんの似たり寄ったりの装備にアドバンテージ得るため近代化改装をする…とかいう状況なら,確かにあなたの思考も正解のひとつではありますが.

安い旧式戦闘機……
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 第二次大戦の話ですが,日本軍の戦闘機が○○を撃墜したうんぬんって話ありますが,気になるのは公式記録では○機撃墜したという話があるのですが,この公式記録なるものは何なのでしょうか?
 よくわからないので詳しく教えて下さい.

 【回答】
 相手の損害数とを照らし合わせた記録のことだよ.
 口頭では誇張されることが実に多い.

 米軍なんて1,2機の撃墜を10とか大幅に誇張していたことがよくあったそうで,また本人は本当に撃墜したつもりでも,実はボロボロながらも生きて帰ってきた例もあったり.
 Aが倒そうとしたBという敵をA'もまた倒そうとしたケースなんて,AとA'はそれぞれ別に申告するから,本当は1しか撃墜してないのに,書類上では2撃墜したことになったって例もある.

 しかし損害数はそれぞれきっちり,管理のためにも記録しておくでしょ?
 その相手の損害記録を戦後とかに照らし合わせ,作られるのがその公式記録というやつ.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 撃墜と撃破はどう違うのでしょうか?
 撃墜は船でいうところの撃沈,撃破は大破という意味かな,と思ったのですが間違ってますか?

 【回答】
 撃墜,撃破の基準は国や時代によって色々ですが,例えば日本陸軍の撃墜は
・敵機が空中爆発,それを最低1機の僚機または地上の味方(軍)が確認
・敵機が地上に激突,それを以下上同
・敵機の操縦者が死亡,以下同
・敵機が炎上または破片の一部が飛散するなの状況で急降下,以下同
・敵機が煙を吐いて急降下,以下同

 撃破は
・敵機に銃撃により煙を吐かせるなど重大な損害を与え,
・それを最低1機の僚機または地上の味方(軍)が確認(敵機が戦場から離脱,その後墜落 する例も撃墜を確認できないのでこの中に含まれる)

とまぁこのような分け方でつ

 米英独軍の場合は上記の条件に,ガンカメラでの記録や地上軍による残骸の確認が加わりまつ


 【質問】
 空軍で敵役をやる航空隊って,優秀なパイロットを集めていると聞きました.
 彼らは,その空軍における一番いい機体に乗っているんですか?
 それとも,練習相手の連中にハンデをつけるため,しょぼい機体に乗っているんですか?

 【回答】
 仮想的の機体に近い特性の機体を使うのが理想的なのですが,なかなかそういう機体は無いので,まあ似た適当な(手近で使用可能な)機体を使う事になります.
 米海軍のトップガンではF-5をMig21,A-4をMig17/19,F-14がフランカーをシミュレートしていました.
 もっとも現代では,飛行機の選択肢そのものが限られてしまいますが.
 わざわざ普通は購入しないような機体を,このためだけに買ったりします.
 アメリカがアグレッサー用にロシアのフランカー購入を真剣に考えた,とか.

 一番重要なのは飛行機の性能以上に,仮想敵の「戦術」を再現できるかどうかと言う部分になります.
 アグレッサー相手に訓練をすることで,敵の編隊,部隊としての行動を事前に経験するわけです.

 なので,対地攻撃の訓練でも仮想SAM部隊が,東側兵器のように「ふるまう」ような演習を行っています.

 そのためアグレッサー・チームのパイロットは,いろんな機体をまんべんなく乗りこなせる必要があります.
 全部が全部乗りこなせるわけではないので,ある程度分担しますが.

 空自の飛行教導隊は現在はF-15を,その前はT-2を使ってました.
 米軍でもそうだったと思います.
 以前米空軍は,MiG-21に近いと言う事でF-5Eをよくアグレッサーに使用していました.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 戦闘機のアグレッサー部隊って有事にはどうするんですか?
 敵と間違えて味方に攻撃されたりしない?

 【回答】
 最前線には出ない.
 有事には情報収集して,その次の戦いに生かすべく,訓練内容を練る.

 あと,戦闘機は基本的に「IFF(敵味方識別信号)」というシステムを搭載しているので,例え外見が「敵軍機」そっくりでもいきなり撃たれたりはまずされない.
 目視の対空砲相手とかだと微妙だけど,前述のようにそんなエリアを教育部隊であるアグレッサー隊が飛んだりはしない.

 何らかの理由でアグレッサー部隊も最前線に駆り出されるような事になったら,勿論その時はちゃんと自軍の塗装様式に塗り替える.
 前線に,敵国のマークつけて,うろつくことはない.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ゛空のワールドカップ¨について教えてください.

 【回答】
 南アフリカでワールドカップが開催されていますが,空のワールドカップも開催されます.
 米空軍が実施する多国間空軍演習「レッドフラッグアラスカ」が,6月2日から一ヶ月間実施されています.
 日本は,旧コープ・サンダーと言う演習名だった1996年から参加しています.
 丁度,日米防衛協力ガイドラインが締結された年であり,興味深いものがあります.
 空自からはF-15J6機,E-767早期警戒管制機1機,KC-767空中給油・輸送機2機,C-130H輸送機3機,携帯SAM追随訓練機材6セットが参加します.
RED FLAG-Alaska2010 日本から戦闘機・警戒管制機・給油機・輸送機が参加:北大路機関
レッドフラッグ(演習)-Wikipedia

 レッドフラッグにはドイツ,イギリス,ニュージーランド,シンガポール,モンゴルなどが参加しており,日本の空自の高稼働率やそれに支えられた,長い飛行時間で鍛えられた空自パイロットの腕が試されます.
 レッドフラッグでは米空軍第57航空団第414戦闘訓練隊が運営し,その部隊がアグレッサー(仮想敵機)となって4機編隊で模擬戦闘を行います.
 アグレッサーはF-15C,F-16Cであり,アラスカ州にあるエルメンドルフ空軍基地で行われます.
 単にドッグファイトの訓練だけでなく,そこから得た戦果や経験が戦闘機開発でのソースコードの国産化の元になる可能性もある重要な演習なだけに,空自も本気で訓練に望むでしょう.

バルセロニスタの一人 in mixi,2010年06月17日18:30


 【質問】
 ゴルゴ13でジェット機が旧式の複葉機相手に苦戦する話があるのですが,いくら速度差や旋廻速度差があるとはいえ,複葉機撃墜は本当に難しい事なのでしょうか?

 【回答】
 相手がのろく飛ぶとジェットで追随できない(失速する)ため,一撃離脱攻撃しかできなくなる.複葉機はジェット機よりずっと小さい的だし,レーダー反射も赤外輻射もジェット機よりずっと少ない.それがちょこまか動いたら けっこう鬱陶しいと思う.
 ただ,上等なサイドワインダーならやれるだろう(対空ミサイルは近接信管).


 カナダ空軍が気球を“撃墜”するために戦闘機をとばし,機銃で1000発を発射したが,“撃墜”に失敗した,という話もある.

http://www.page.sannet.ne.jp/km_iwata/98nen8gatu.html
 1998年の8/31の出来事.

http://www.forces.gc.ca/site/community/mapleleaf/html_files/html_view_e.asp?page=vol_1_10___12-15-Airforce
の3/4ぐらい下のところにある「CF-18s fire on renegade balloon」の記事によれば,1998年8月31日,25階建てビルに相当するサイズの気象観測気球が故障して コントロールを失い,漂流を始めたときの話.1000発以上撃ったが,なかなか当たらない上,穴が開いてもささやかな漏れしか起きず,「撃墜」できなかった.
 カナダ空軍の中佐は
「空中に止まっている的を速いジェットで狙うのは大変困難であり,撃墜できなかったのは別に恥ではない」
「うちのCF-18のパイロットたちは,昨年アメリカで行ったトップガンコンテストの優勝者たちだ」
とコメントした.
 たしかAWSTの記事では,IRではロックオンできず,レーダーには事実上映らなかったらしい.熱気球と違ってヘリウム気球なのが災いしたんだろう.


 【質問】
 ジェット戦闘機同士が最初に空中戦をしたのはいつ?

 【回答】
 朝鮮戦争が最初.

 世界最初のジェット機同士の空中戦は,朝鮮戦争中の1950年11月8日に起こったF-80とMiG-15の交戦で,ラッセル・J・ブラウン中尉のF-80がMiG-15を撃墜したとなっています.
 ただし"Aerofaxseries"の"MIG-15"の記事に拠ると,MiG-15は撃墜されず基地に帰還し,アメリカ側が言う撃墜は増槽投棄の誤認としています.
 この前に1950年11月1日にMiG-15がF-80を撃墜したと書かれており,この喪失をアメリカ側は対空火器によるとしています.
 定説を覆す新事実発見と言うより,旧ソ連側の見解が読める様になったと言うべきでしょう.

赤とんぼワークス in mixi支隊

 ただし,これには
「第二次大戦でMe262とミーティアが空中戦をした記録がある!」
という異論もある.

 尚,世界初のジェット同士の空中戦の結果アメリカのF-84は一方的にやられ,アメリカは新鋭戦闘機であるノースアメリカン F-86 セイバーでMiG-15に対抗した.
 両者の繰り広げた激しい空中戦は,今も戦史に残る「名勝負」とされる.

軍事板

 なお,第2次大戦末期,Meteorが,V-1(パルス・ジェット)迎撃に従事していますが,RAFではこれを撃墜スコアに含めていないので,空中戦とは見なされていないのではないかと存じます.

消印所沢 in mixi支隊


 【質問】
 基本的な赤外線短距離ミサイルのみ互いに4発,ミサイルの性能もほぼ同じで,その他同じ条件で半径5マイル内でドッグファイトをやらせた場合,MiG-21がF-15やF-16を墜としたりすることは十分あり得ますか?
 それとも旋回のいい軽快なMiG-21がもしかして圧倒する可能性もありますか?

 【回答】
 その設定なら,結局パイロットの腕の問題になる.
 もっとも,まず半径5マイルに近付くのが不可能なので,無意味な想定といえなくもないが.

 Mig−21を想定したアグレッサー訓練(F−5Eを使用)において,F−15がやられた場合があったと思った.
 アグレッサー側としては,短距離AAMとガンを用いた,水平旋回戦に持ち込む戦法で戦う.軽戦的発想で戦う.
 一方,F−15は強大な上昇力を生かして,仮想敵機を引き離すタイミングが鍵(アグレッサー訓練はこれを学ぶ目的で行う).
 これをミスると,再び水平旋回戦に引き込まれる危険が大きい(アグレッサー側はこれを狙う)
 そうなれば相手の有利な状態で戦うことになる.(それでもソコソコ戦えるといえば,戦えるが)

 逆に言うと,アグレッサーによる訓練を受けたパイロット相手では,非常に勝ち目が薄いと言って良い.
 俺の主観で言わせてもらえれば,Mig−21がF−15を圧倒するなんていうのはありえない.機体性能が違いすぎる.
 ただ,MIGにまともなパイロットが乗ってれば,あるいは一矢を報いるくらいはできるかもしれない.
 あくまで可能性に過ぎないが.


 【質問】
 F-15Cとsu-27Mでは,F-15の方が加速性が高く,要撃機としては優れているというのは本当ですか?
 それが本当である場合,なぜ,F-15の方が加速性が高いのですか?
 エンジンの性能の問題?

 【回答】
 加速性能を計る物差しは余剰推力率((実推力ー抵抗)/機体質量)ですが,高度・速度により変化するもので,簡単な指針とするのは難しいです.
 そこで簡単で実際的な目安になるのが,上昇時間記録です.(上昇経路(高度・速度)における余剰推力率の逆数を積分したものに当たる)
 F-15は出現当時ストリークイーグル計画で,20000mまでの上昇時間記録を塗り替えました.
 それらの多くを後に塗り替えたのがP-42(Su-27)です.(20000mの記録1つがF-15に残った)

 どちらの機体も,実戦機に比べ不要な機材をおろして軽量化するなどかなり手が入ってますが,Su-27がF-15に匹敵する第一級の加速性能の持ち主である事は確かです.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 旧東ドイツのMIG-29が模擬戦で,F-16を圧倒したというのは本当でしょうか?

 【回答】
 西ドイツ空軍のF-16と東ドイツ空軍のMig-29を用意して行なわれた模擬戦において,東側のヘルメット連動式広域ロックオンに対応した近接格闘ミサイル(R-73,NATOコードではAA-11アーチャー)に対抗する手段が,西側機体にはなく,相対的には死角から発射された判定でF-16 は完敗.
 実戦しなくて助かった,という話は結構有名です.
http://archive.mag2.com/0000183750/20080106003000000.html
http://page.freett.com/area508/img/maker/hanger-mikoyan.html

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 現代の戦闘機パイロットには,爆撃機狩りは,自分達と同じ機動性と牙を持つ戦闘機を相手にするよりは,負担や損傷率の少ない仕事なのですか?

 【回答】
 現代に「爆撃機」とカテゴライズされる軍用機は少数ですが,「爆撃任務を負った戦術戦闘飛行隊なり戦闘攻撃飛行隊の所属機」というのはありえます.

 現代に於いて爆撃任務と制空戦闘任務を同時に完全に満たす戦術戦闘機というのはありません.
 搭載爆弾にペイロードを割いた場合,空対空装備は最低限の自衛戦闘が可能なまでに制限されるからです.

 迎撃側の目的が「爆撃目標への攻撃の阻止」であるならば,ミッションアボートを強要できればいいわけで,攻撃の断念による離脱や,爆弾を投棄しての自衛戦闘となれば軍事上の「成功」となります.

 返り討ちにあっては収支も微妙ではありますが,戦闘機としての能力が隔絶していないのであれば,迎撃側ほど支援が受けられない侵攻側は,燃料の余裕もなく武装が自衛用のみとなり不利と言えます.

 そういう意味では迎撃側の負担は軽いと言えなくも無いですが,戦争とは相手もあることですので,そういう一般的な条件を引っくり返す,状況や支援や戦力差や技術差というのはままあります.

ふみ in 軍事板

 これが「爆撃機」とカテゴライズされる軍用機の場合ならば,標的となるのはB-52,B-1B,B-2,Tu-160にせいぜいTu-95とTu-22程度か.
 どれもまともな対空戦能力はなく,B-1BとTu-22を除いては機動性もあまりない.それにしても限定的だ.

 そうなると,問題はどうやって標的の爆撃機を発見し,そこまで燃料を残してたどりつけるかだけで,基本的には鴨撃ちと変わらない.
 負担はともかく(面倒くさそうだ),損傷率は少ないだろう.

軍事板


 【質問】
 戦闘機が爆撃機とかを護衛するのってよくあることだと思うんですが,爆撃機と航続距離に差がある場合,どのように対処してるんですか?
 空中給油が可能なら,それでどうにでもなるんでしょうが.

 【回答】
 例えば敵の抵抗が強い地域の前で合流するとか,単純に給油機を用意するとか.
 後,爆撃機が護衛戦闘機を搭載するなんてアレなものも存在した.

 戦闘機の航続距離が足りない場合,爆撃機護衛を途中で打ち切って引き上げるということもありました.
 例えばB-17護衛ではP-47やP-51が投入されるまでは,護衛が全行程についていなかった.

 また,戦闘機による爆撃機護衛については,バトルオブブリテンでドイツ空軍内部で方法に論争があったとされています.
 密接護衛か,先行しての駆逐,制圧かで主張が二つあった模様.
 Bf-109の英本土上空での戦闘可能時間がどうしても短いため,困難があったということです.

 ただ最近では爆撃機は,掃除し終わった場所を飛行したり,抵抗があっても電子妨害で無力化できるような場所を飛ぶことが多い.

軍事板


 【質問】
 youtubeなんかでガンカメラの映像が出回ってますが,あれの出所ってどこなんですか?
 ネットに出回ってていいような物とは思えないんですが・・・

 【回答】
 軍関係者.
 「クールな絵だぜ」といってコピーしちゃうこともあれば,軍が広報の一環として故意に流すこともある.
 詳細な作戦地や正確な日時をはじめ,軍の情報能力や情報源,攻撃手段の能力詳細などがわかるとまずいので,そのようなデータ部分にはモザイクが入ってる.

 適当に手に入れた映像を,そんなのも丸出しでアップすることもできるだろうが,んなことしたら軍法会議で営巣入れられて年金ももらえなくなるから,そこまでヤバいのは出てない.
 あるいは出てもすぐ削除されてるのかもしれないが.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 米軍で仮想敵機として使われたクフィール(F-21Aライオン)について調べています.

 @乗員,整備員などは全て米軍の兵士で,彼らは新たにF-21Aの扱いを学んだのでしょうか?
 それとも,イスラエル人がF-21Aを扱ったのでしょうか?

 Aさまざまな塗装のものがあったようですが,どんなものがあったでしょうか?
 とりあえず,ツートン・グレーのものとイスラエル軍と同じ3色の塗装があったのはわかりました.

 B電子機器や兵装搭載能力はそのままだったでしょうか?

 C訓練の時に使われた搭載兵器はアメリカ製のものですか?
 それとも,イスラエルから一緒に輸入したものですか?

 Dクフィールの固定武装は30mm機関砲だと思いますが,30mm口径の弾は米軍で採用されていないと思います.これはどうしたのでしょうか?

以上です.
 かなり変な質問ですが,分かる人がいましたら,よろしくお願いします.

 【回答】
 クフィルは基本的に格安なドライリースだった.
 だからイスラエルからは数人の整備責任者が派遣されただけで,実作業は米海兵隊員がやった.
 VFRでのACMの仮想敵専門だから,無線機以外に電子機器はほとんど積んでいない.
 武器も同様.ぶっ放すわけじゃないから米製だろうがイスラエル製だろうが積むわけがない.
 ATM-9は別だけどね.搭載している写真が残っている.
 30mm砲については搭載説となし説がある.
 イスラエルから船積みされたときはいっしょに持っていったらしいが,使わんのだからどうでもいいんではないか?
 塗装についてはベトナム迷彩のもあったはず.

 で,われわれのイメージとは異なり,カルフォルニアはけっこう天候が不順らしい.
 文字通り雨一滴ふらないイスラエルから来たクフィルは,悪天候に対する備えがないため,飛べない日が多かったようだ.
 さらに,クフィルは仏ミラージュが原型なので運用も仏流.
 たとえば飛行前点検でアクチュエーターが一本壊れていることがわかっても,他が無事なら「大丈夫飛んでこい」だったのに,アメリカではぜったい飛ばさない.
 アクチュエーターは十分なリタンダンシーを持たせてあるんで,他ので支障なくカバーできるんだけどね.
 で,壊れたアクチュエーターは3000psiで,当時2000psiを使っていた米軍には在庫がない.
 そこで,はるばるイスラエルからたった一本のアクチュエーターが届くまで,クフィル1機が無駄に遊んでいることになる.
 アクチュエーターだけじゃなくて,他の部品でも同じことだった.

 最後.日本語で読めるクファル,F-21の一番詳しい資料はワールドエアクラフトだと思う.
 おいらの書き込みはそれに各航空雑誌のクフィル特集を総合して脳内にしまってあったモノ.ワールドエアクラフト自体は評判よくないけどね.
 リース金額やランニングコストの数字も載っていたような気がしないでもないが,確認してないし,する気もない.
 ネットではF-4E(S)でイメ検してヒットするイスラエルのサイトに,クフィル関係のもリンクされていたような記憶がないでもない.
 ただしヘブライ語と英語で書いてある.


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