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F-35の猫耳モード


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「ワレYouTube発見セリ」:McDonnell Douglas RF-4 Phantom II

「ワレYouTube発見セリ」:F-5E Tiger II Aggressors

「ワレYouTube発見セリ」:F14 Tomcat US Navy

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F-15E Strike Eagle .com

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「 ワレYouTube発見セリ」:戦闘機 (F-14・F-18・F-15の三機種)

●F-16

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「ワレYouTube発見セリ」:SAM engagement (F-16による地対空ミサイル陣地への攻撃)

●F-18

「ワレYouTube発見セリ」:F-18 tribute

「ワレYouTube発見セリ」:Boeing F/A-18E/F Super Hornet mission animation

「ワレYouTube発見セリ」:Canada’s Airpower - CF-18 Hornets

「ワレYouTube発見セリ」:Finish F-18 Hornet Display

●F-22

『最強戦闘機 F-22ラプター』(ジェイ・ミラー著,並木書房,2007.11.30)

 おそらく現時点で日本語で読める唯一の,F-22A詳細データ本を出してくれました.
 近い将来のわが空の国防を考える上で欠かせないよな,と思って読み始めましたが,果実は意外なところにありました.

 F-22Aという戦闘機は,私達がこれまで持っている戦闘機のイメージとまったく異なる次元にある,「空中軍事プラットフォーム」だと感じました.
 これまでの技術革新の成果というのとはちょっと違う,21世紀の軍事を象徴する兵器ではないか?と思われます.
 この戦闘機(というか空中軍事システムの1プラットフォーム)を抜きにして,今後の軍事を考えることはできなくなるかもしれません.
 詳しくは本著に目を通していただきたいのですが,私はこの戦闘機について,「全く意次元の存在」との印象をもっています.
 21世紀後半には,ここから派生した各種システムが航空軍事技術の中核をなしているかもしれません.

 軍事技術といえば,現代,そしてこれから先の軍事技術を一言で言えば,
「陸海空問わず,すべての兵器は有機的にリンクしたシステムの一部になる」
ということでしょうか.
 空中分野のそれを象徴する存在が,今回ご紹介しているF-22Aになるのかもしれません.
 こういった最先端の技術動向に関心がある方にとってこの本は,涎が落ちるようなデータ満載といえましょう.

 実に興味深いのは,76ページから118ページ(!)にわたって詳細に記載されている開発年譜です.
 詳細に記載された出来事を時系列で見ることで,F-22Aというもの,兵器の開発から配備までの全貌が浮かび上がってきます.
 開発担当者,メーカーの技術者,部隊などなど関係者が,かくも長期間をひとつのことに賭けている,との事実を知ることができる絶好の機会だと思います.

 例えばこんなことが書かれています.
<1993年1月 1993年度予算で資金確保ができなかったため,EMDプログラムの先送りが決定した>
<1996年7月10日 機体チームは空軍から,複座型F-22Bの設計・開発要求が延期されたと正式に通知を受けた>
 この年譜を読むだけでも,この本は十分求めるに値します.
 これだけで十分一冊の本になるだけの内容があると思います.

 〔略〕
 この本を通じて感じるもうひとつの点は,「企業」の存在がクローズアップされていることです.
 兵器の計画・開発・生産・配備・整備というサイクルのすべてに企業は関わります.
 軍と企業が緊密に連携する中で初めて「兵器」は生まれます.
 なぜか戦後のわが国では,その事実を隠す風潮がありますが,ぜひこの本を通じて,軍と企業の連携について,「軍産複合体」などというプロパガンダ用語に惑わされることなく,現実にのっとった視野をGETしていただきたいものです.

 〔略〕
 追伸.もっとオススメできる理由3つ;

 1.略語説明がまとまった形で置かれています.
 本著は翻訳本ですが,この種の本を読む際一番のネックになる「略語」の説明が,P14〜15の2ページに渡って置かれています.
 コピーを取って本に挟んでおくと,しおり代わりにもなりますし,煩雑さがなくなってより一層読みやすいでしょう.読み手を考えたつくりが嬉しいですね.

 2.写真がとにかく豊富です
 ありとあらゆる角度からの機体全景はもちろんですが,主脚(出たり入ったりするタイヤです),爆弾・ミサイルを搭載する場所,コックピットなど,F-22はまさに丸裸です.

 3.序章と終章のよみもの部分がいいです
 最初と最後の章は,F-22をめぐる状況全体を俯瞰した「ためになる」有機的なよみものになっています.
 とかく無機質になりがちなデータ情報を,「ためになる」有機的なよみもので挟むこの形式は,読み手を想像以上に圧迫感から解放しています.
 「「世界最強」すぎて売れないジレンマ」は,興味深いですね.

――――――おきらく軍事研究会

「ワレYouTube発見セリ」:F-22 Raptor - Japan’s desire to acquire them

「ワレYouTube発見セリ」:F22 Raptor Jet Flight Video

「ワレYouTube発見セリ」:F-22ラプターステルス戦闘機

●F-35

「ワレYouTube発見セリ」:Airman 1st to Fly F-35 Lightning II

「ワレYouTube発見セリ」:F-35 Lighting Jet hovering

「ワレYouTube発見セリ」:F-35 BF-01 Lightning II Ground Testing

「ワレYouTube発見セリ」:Latest F-35 AA-1 Lightning II Promo

「ワレYouTube発見セリ」:X-35 Joint Strike Fighter Jet


 【質問】
 2ch.プロ野球板の住人ですが質問させてください.

 ダグラス(広島)とグラマン(西武)という投手がいます.
 この二人が投げる時は「空母着艦!」とか「被弾ktkr」などと実況します.
 そんな名前の戦闘機があるなら見てみたいと思ってgoogle検索したのですが,二つとも航空機メーカーだという事が分かっただけでした(&汚職事件)
 ダグラス,若しくはグラマンと一般的に呼ばれる戦闘機は存在しますか?

 【回答】
 車のベンツと同じです.

 どちらもメーカの名前ですが,ある年代以上の人にとっては,日本語で「グラマン」といった場合は太平洋戦争中の米海軍戦闘機,「ダグラス」といった場合は双発の輸送機のことを指す代名詞になっています.
 戦時中はグラマン社の戦闘機を全部グラマンとだけ呼んでいいました.
 他の会社の戦闘機もグラマンと呼ぶ人もいたくらいです,

 一般的に「ダグラス」または「グラマン」と呼ばれている戦闘機は存在しませんが,グラマンはアメリカ海軍の艦上戦闘機の代表的メーカーとして有名でした.
 空母云々というのはおそらくここから来ているのでしょう.

 で,当時,”グラマン”と呼ばれていたのはF6Fヘルキャット戦闘機もしくはヴォート社のF4Uコルセア戦闘機.
 コルセアはグラマン社製ではありませんでしたが,一般人には見分けが付かない人が多いので,アメリカ海軍の戦闘機(というか見た目が青黒い単発の戦闘機)はみんな”グラマン”と呼ばれてたりしました.
 他にも,グラマン社ではF4Fワイルドキャット,F8Fベアキャット,戦後はF9Fパンサー/クーガー,F11Fタイガー,F-14トムキャット等を製作しています.

 ダグラスの方は,「ダグラス」時代には爆撃機や輸送機のメーカーとして有名.DC-xシリーズ等の旅客機を得意とするメーカーでした.
 1960年代にマクドネル社と合併,マクドネル・ダグラスとなって以降はF-15イーグル,F/A-18ホーネット等の戦闘機を製造.合併前のマクドネルの方にはF-4ファントム(合併後も製造)があります.
 他にもマクダネル・ダグラスは,輸送機まで幅広くいろいろと作っています.

 どちらのメーカーも今は存在しませんけれど.

 あと,戦闘機より,こっちのほうの印象じゃないか?とも思われますが.
「ダグラス・グラマン事件」
http://www.cc.matsuyama-u.ac.jp/~tamura/guramann.htm


 【質問】
 よくF15、F16、F22といった言葉を耳にしますが、他にもF17、F18、F19、F20、F21などもあるのでしょうか?
 それとも他の開発機(F22など)に吸収されてしまって、存在しないのでしょうか?

 【回答】
 F−17 ノースロップYF−17コブラ F/A−18の原型機
 F−18 マクドネルダグラスF/A−18ホーネット アメリカ海軍の主力機 
 F−19 F−117ステルス戦闘機の秘匿名称(「F-19はハブブルー」と言う異説もある)
 F−20 ノースロップF−20タイガーシャーク F−5戦闘機の改良型、「輸出用戦闘機」としてF-16/J79と争ったが採用国が無く,F-16その物を供給することになった。
 F−21 IAI F−21ライオン イスラエルのクフィール戦闘機をアメリカ海軍/海兵隊がアグレッサー(仮想敵機)として借りた時につけられた名前


 【質問】
 F-104の翼端についてる,爆弾とも増槽ともレーダードームともつかぬ紡錘形の物体は何ですか?
 何で翼の強度にモロ影響がありそうな,あんな場所についてるのですか?
 更に,それが最近の戦闘機(F16など)に見られないのは何でですか?

 【回答】
 増設燃料タンク.
 ちなみにちゃんと切り離せます.

 チップタンクは翼端板と同じく翼端渦を抑制して誘導抗力を減らしています.うまく設計してやれば増槽をつけない時より抗力を減らすことができ,また胴体下につけるより荷重が分散されるため翼根への負荷が減り翼のたわみも軽減できます.
 こういった利点があるからこそ多くの飛行機に採用され,またF9FやF-89などチップタンクを切り離さない戦闘機も少なからず存在しました.

 勿論強度的には問題がありますが,F-104の主翼はああ見えて,超音速時の飛行に耐えるようにかなり頑丈に作ってありますすし,翼端に重いものがあるために,翼に過度の負担がかかるような機動は運用上まずしない,ということになっていたのでOKなのです.

 なお,チップタンク(翼端増槽)をつけている飛行機のほとんどが,亜音速までしか出せないジェット機かそれよりも遅いプロペラ機で,F-104のような超音速機がつけているほうが例外です.
 またF-104より速くて胴体や翼下にタンクをつけている飛行機も,掃いて捨てるほどあります.
 たしかに胴体や翼下につけるよりも翼端につけたほうが抗力は減りますが,抗力を減らしたいのは超音速機に限った話ではなく,また速く飛ぶためにチップタンクが必ず必要というわけでもありません.

 ソースですが,入手しやすい物ですと,「世界の傑作機」シリーズのF9FやP-80,F-104にチップタンクの翼端板効果ついては軽く書いてあります.
またネットで一番信用できそうなところでは,NASAのホームページにある
INTRODUCTION TO THE AERODYNAMICS OF FLIGHT
の第4章内の
Airfoils and Wings
に,

Another interesting way of reducing induced drag is by the use of tip plates or tip tanks as shown in figure 59. This arrangement tends to promote a 2D flow by inhibiting the formation of tip vortices. They have the same physical effect as an increase in wing span (or aspect ratio). Normally, these are not used since there are other more valuable drag reduction methods.

と書いてあります.

 また翼端板の理屈については,こちらに詳しく書いてあります.
http://www002.upp.so-net.ne.jp/a-cubed/aero-misc/winglet.html

 ただ荷重分散に関しては,手ごろなソースを知りません※.
 信じる信じないの判断は読者にお任せします.

(B7A2 in FAQ BBS)

 ※材料力学を齧ったことがある人にとっては当たり前ともいえるので,ソース出すとなると難しいですなあ.材料力学の本から梁の部分を丸々抜き出すとか…数式を書くのはほとんど不可能だから無理だし.
 大体,図版をどうやって載せるのか.

 「材料力学」で検索しても出てくるのは書籍の紹介とシラバスばかり.
 材料力学の基礎を簡単に紹介しているサイトがあればなあ.

 もう,この辺
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31779478
見とけとしか言い様が無いな(笑)

ゆきかぜまる in mixi,2007年02月11日03:02

 余談だが,チップ・タンクにはこんな使い方も.

 内側パイロンにある銀色のポッドはバゲージポッドで,パイロットの荷物やお土産,販売用のグッズなどを入れて運びます.自動車で言うトランクですね.
 ファントム用のポッドは,F104のチップタンクを改造して作ったと聞きました.

http://www5d.biglobe.ne.jp/~key-ugaw/hama00.htm


 【質問】
 wikipediaでF-104のことを調べていたところ, 西ドイツで機体の特性に合わない低空侵攻ミッションを行ったことで事故が多発したとの記述を見つけました.

 高翼面荷重ということであれば,ジャギュアやF-1も低空侵攻には向かない機体ということになってしまいますが,他の理由があるのでしょうか?

 【回答】
 高速迎撃戦闘機に爆弾や対艦ミサイル積んで超低空進入する戦闘爆撃機にしたこと自体間違いです.
 そんな目的に使うようには設計されてねぇつーの.

 イタリア人は魔改造してレーダー誘導ミサイルまで積めるようにしちまったし,なんで独伊はあんなにF-104を想定外の用途に使いたがったのだろーか?

 ドイツ人はF-4も何故かスパローの搭載能力を外した型を特注したし,何考えてるのかよく解らん・・・.
 ずっと後で近代化改装してレーダー誘導ミサイル運用可能に戻してるのが更によく解らん.

 ファントムを「こんな能力不足で使えんわー」とやはり魔改造して,反って総合性能が落ちたのを平然と使ってたイギリス人といい,こいつらが共同開発したトーネードって実は物凄い問題機なんじゃって気が激しくする.

 なお,西ドイツ軍のF-104が「未亡人製造機」と化したのは,悪天候下での低空飛行のさせ過ぎという話.
 機体の特性もさることながら,人間の限界を越えた飛ばせ方していたのが問題だった,と結論付けられてたかと.

 また,旧西ドイツ空軍の場合,転換訓練にかける時間が短すぎたことも影響してます.

ドイツ空軍のF-104


 【質問】
 F14はコストが高すぎて運用が出来なくなったと聞きますが,なぜ高いのですか?
 F14は6回飛ぶと部品が全部入れ代わるという話も聞きました.

 またフェニックスがあまりに高額で,戦闘機相手にも撃ち所がなかったそうですが,AAM‐4などと比較しての価格はどれくらいだったのでしょうか?

 F2じゃなくてF14でも飛行距離は十分だし,対艦ミサイルを積めば良かったんじゃないかなぁと思うと,F14が好きなので少し寂しい気もしてくるので質問してみます.

 【回答】
 F-14の運用コストが高いのは,まずもって艦上機(空母に乗っけて使う航空機)だから.
 艦上機はカタパルトから凄い力で放り出し,墜落ギリギリの衝撃で甲板に着艦するのを繰り返すから,部品が痛むのが早い.
 それに年中,海の上を飛ばして潮風に吹きさらしなので,すぐに潮気で部品が痛む.
 だから,部品の交換サイクルが早くて寿命も短くなる.

 F-14は「空母防衛用の空飛ぶミサイル発射機」であって,後に改造されて爆弾積めるようにはなったけど,基本的に対空ミサイル積む以外の使い道が無い.
 だから,「支援戦闘機」には不向き.

 フェニックスが高価だったのは確かだけど,だから撃てなかったと言うワケでは無いよ.
 元々,大型戦略爆撃機迎撃の為に開発された物だし,今ほど誘導技術が発達してなかったので,機動力のある戦闘機に当てるなど至難の業だった.
 つまり,AIM-54フェニックスは爆撃機と対艦ミサイル相手には優秀なミサイルだが,激しく動く目標を狙うのが苦手なので,総合的に見ればAAM-4などの方が役に立つ.

 繰り返すようにF-14は対空ミサイル専用機みたいなものなので,対艦ミサイルを積めるように改造しても支援戦闘機にするには無駄が多すぎる.
 あえて言うなら,「要撃(迎撃)戦闘機」としてはむしろF-15よりも日本向きだったかもしれない.
 だがその場合,空母を持たず地上基地からしか運用しない日本には,F-14の艦上機としての設計が無駄につく.

 なので,日本には必要性の薄い戦闘機と言える.

軍事板


 【質問】
 一応,攻撃機仕様に改造されたF-14ですが,結局,攻撃機としては不適だったのですか?

 【回答】
 ボムキャット(Bomb Cat)の事でしょうが,これはA-6イントルーダーの引退(機体寿命切れ)と次期攻撃機(結果としてF-18になった)の就役遅れによって,間をつなぐ必要が生じ,しかたなくF-14に言わば無理矢理地上攻撃能力を付加したものです.

 基本的な限界もあり,機体寿命も尽きつつあり,不適だったというより,よく無理してくれたね,という状況です.
 だからF-18の配備に伴って,「やれやれ」と引退した次第.
 詳しくは定番サイトで.
http://www.globalsecurity.org/military/systems/aircraft/f-14sf.htm

F14 3 view

軍事板
青文字:改修部分


 【質問】
 F18ホーネットやF15イーグルに単座型と複座型両方あるのはなぜですか?

 【回答】
 F-15の複座型は訓練用.当初はTF-15と呼ばれていた.
 F-15B/Dは前席も後席も同じ装備がされてる.
 と言う事は逆に,前席が操縦しながら後席がスパローを発射したりとかはできないということ.
 基本的には前席のパイロットが操縦していて,後席のパイロットは周囲を肉眼で警戒したりレーダースコープを覗いたりしている.
 これなら,二人のパイロットの息が合っていれば,同時に2方向を肉眼で確認したり,スパローを誘導しながらレーダースコープを覗いたり,といった,一人ではまず出来ないことを両立できる.

 F-15Eストライクイーグルは根本的に設計を一新し,様様な対地攻撃兵装を運用する為,専任の兵装オペレーターを載せている.

 F/A-18も元々は訓練用に複座形を作ったが,やはり高度な対地攻撃兵装を運用するためには専任のオペレーターが必要,ということで複座型は攻撃機としての能力を強化したタイプになっている.

 F/A-18の最新型であるE/F型では,電子機器の進歩により一人で全てこなせる筈だが,やはり”高度な対地攻撃任務のために”複座型のF型があり,
「これまで兵装オペレーターやってたパイロットを失職させないように,必要ないけど複座形作ったんじゃない?」
とか言われたり.

 現在,F-15EやF/A-18の複座型では,後席のパイロット(兵装システムオペレーター)は兵装システムのみを担当する.
 もちろん,操縦装置は後ろにもついてる(例:F-15の後席の操縦装置)けれど,空中戦に関する事は前席の担当で,地上攻撃兵装に関する事は後席の担当,という風に完全に分担されている.

軍事板

 ※手元のフライト・マニュアルの記述を信じるなら,F−15Eの後席にはスティックもスロットルも存在します.

in mixi支隊

 【質問】
 F-15やF-18は,複座にしても単座型と同じ戦闘能力を持てるの?

 【回答】
 厳密には"同じ戦闘能力"を持ってるとは言い難いな.
 単座型は座席の後部に電子戦装置が載ってるんだが,複座型にするにあたってこいつは撤去されている.
 空自のF-15DJの場合はセンターパイロンにAN/ALQ-131ECMポッドを搭載してこれを補ってるんだが,当然これだとセンターに増槽が搭載できない.
 要するに,運用の幅が少々狭められてしまってるんだな.

 ホーネットやスパホは良く知らんが,イーグル同様に機種転換用の複座型があるF-2でも電子戦装置が簡略化されているのが外見からも判る.
 具体的には
・インテイク右下部のポッド状アンテナ
・インテイク左右航法灯付け根のアンテナ
・ドラッグシュート上部と右側のアンテナ
 これらがF-2Bでは省略されている.

 複座型では,後席搭乗員の手数と目が加わることで,確かにある面での能力は単座型より向上するが,それは省略された電子戦装置の代替とはなり得ないし,ECMポッドを搭載したことによる航続距離減少を回復することも出来ない.
 電子戦装置を外部搭載することによるメリット(更新が容易だとか)は確かにあるが,絶対的な能力低下を補えるわけでは無い.

 いくら余裕がF-15にはあるっつっても,モノを載せる場所には限度ってのがある,
 それが空を飛ぶ飛翔体であれば尚更.

 それに,コクピットってのは航空機設計者にとって「無くしたいモノ」の一つで,それが更に増えるってのは,純粋に飛行物体として見たときは邪魔物以外の何物でもない.
 スパホなんかは単座型より複座型の方が誘導抵抗が増えた分,航続距離が低下してるなんて言われている.
 複座化による性能低下は運用次第で補ったり"許容範囲"とすることは出来るが,全く同じ性能を維持することも何も削らずに要求を達成するのも現実には不可能なのよん.

メッサー=ハルゼー in mixi支隊


 【質問】
 F/A-18の初撃墜っていつどこで行われたものなのでしょう?

 【回答】
 F/A-18の初撃墜は,湾岸戦争時のものだと思います.

 砂漠の嵐作戦初日の1991年1月17日,イラク西部の軍用飛行場を爆撃に向かった,空母サラトガより発艦したVFA-81"Sunliners"所属のF/A-18C二機が,MiG-21二機の撃墜を記録しています.
 パイロットはマーク・フォックス少佐とニック・モンジリオ大尉です.
 ちなみにこの二機は,この交戦後に再び目標に向かって進攻し,無事爆撃の任務を完了しています.

名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE


 【質問】
 スーパーホーネットは空中給油機としても使えるのか?

 【回答】
 能力的には可能.
 ただ,S-3Bのようにタンカー任務をできるかどうかは,まだ未知数だという.
 以下引用.

 一番好きな機体はという問いに
「トムキャット!」
とト≠ノ力を入れて答えた〔CVW-5司令,ジョセフ・P・〕オーコイン大佐は,F-14Aの退役を残念がったが,
「スーパーホーネットはトムキャットに優る能力を持つ機体で,戦闘+攻撃だけでなく偵察にも使用でき,さらにS-3Bに替わる空中給油機としても使える点が優れている」
と答えてくれた.
 〔略〕
 スーパーホーネットは23,000〜30,000lbの燃料搭載量があり,これまでのホーネット(大佐はレガシーホーネットと呼んだ)より航続性能が優れている.
 さらに,ARS(空中給油システム)ポッドによるバディ給油も可能で,タンキングをうまく活用することで,運用柔軟性が大幅に向上する.
 しかし,S-3Bのタンカー任務をスーパーホーネットが代替できるかどうかは,実際にディプロイメントを行ってみなければ分からないだろう.

「航空ファン」 2006年4月号,p.56(石川潤一著述)

 実戦での戦訓待ちということで…….


 【質問】
 2ch.ニュース速報板でF-117A「ナイトホーク」戦闘機が現役引退というスレッドを見たのですが,本当ですか?

 【回答】
 ソースはtechnobahnだな(笑)
 F-117の制式化25周年記念式典が開かれたのを引退式典と勘違いした与太記事.
 空軍の公式サイトでは,「引退が迫っている」といった表現はあるものの,具体的な引退時期は明らかにはされていない.
 まあ,あと1,2年は飛んでんじゃないの?


 【質問】
「ステルス戦闘機(多分F-117の事だと思うんですが)には釣り道具が装備されている」
というのは本当ですか?
 本当だとしたら,何故釣り道具を装備してるんですか?

 【回答】
 本当.自活するためのサバイバルキットに含まれる物です.


 【質問】
 調べていたら,ストライクイーグルの最高速度がM2.5と書いてありました
 確か,ラプターも同じ位だったと記憶しているのですが,
 ラプターとストライクイーグルの最高速度は同じくらいなのでしょうか?
 ラプターはすさまじく速いというイメージを持っていたのですが……

 【回答】
 ジェット戦闘機の最高速度は,武装を付けずにアフターバーナーをガンガンに焚いて瞬間的に出せる速度なので,性能的にはあまり意味が有りません.
 実際にミサイルなどを積んで実用的に出せる速度と成ると,また違って来ます.
 さらには,ラプターの場合,ステルス性を向上させる為に,塗装が特殊でして,マッハ2を超えるとその塗装に悪影響を及ぼす為,縛りを掛けているとも聞きます.
 ちなみに,ラプターは,ミサイルを積んだ状態での加速性や巡航速度は,イーグルに比べ圧倒的に優れています.

新所沢の三等兵◆UkUFfcwWIs


 【質問】
 F22 vs F15で損害率144:0って本当ですか?

 【回答】
 単純に今まで実施されたDACTでF-15が一度もF-22を落とせなかったから,F-22側のカウントが0のまま,F-15の損害だけが累積してるというだけでは.
 十分凄いってのは言うまでもないが.

 そして,C-X/P-Xがここにきてロールアウト延期と.
 慣れない3Dモデリング・ソフトでC-X作ってたのが一気に萎えた.

メッサー=ハルゼー in mixi支隊


 【質問】
 ゲーム「エース・コンバット」のスレッドで見られるF/A-23Aって?

 【回答】
 ATFでYF-22でなく、YF-23が選ばれていれば,この世に存在していたかもしれない戦闘機名だよ。
 ただ,もしそうなっていても,F-23という名前にしかならんと思うがね.

 【関連動画】
「ワレYoutube発見セリ」:ATF Program YF-23 "Black Widow" vs YF-22 "Raptor"

 【質問】
 何でF/A-23Aを出さずにYF-23Aなんかを出したの?
 下手に競合用試作機のYF-23を武装した機体を出すよりも、F/A-23Aを出した方が絶対に良いのに・・・。
 プロジェクトエイセスのスタッフも、もうちょっと戦闘機のお勉強をした方が良さそうだな。

 【回答】
 そりゃあF/A-23Aを考えるのが大変だからさ.架空機に近くなるだろ.
 YF-22だって、F-22の生産型とはずいぶん違うだろ?

 【質問】
 「いあ!すとらますとらま」って何のこと?

 【回答】
 「すとらま」とはアメリカ・ミネソタ州にあるベンチャー企業,Stavatti Corationで開発中のマルチロール・ファイター,F-26 STALMAです.
 その独特の形状からファンが多くいます.

 「いあ!すとらま」とはアメリカの怪奇小説家H・P・ラブクラフトの小説に出てくる邪神神話,クトゥルー神話で使われる
「イア!イア!クトゥルフ・フタグン!フングルイ・ムグルウナフー・クトゥルフ・ル・リエー・ヴガ=ナグル・フタグン」という祈りの言葉(?)をもとにしたものです.

すとらま


◆◆◆◆F-4


 【質問】
 F-4ファントムは10mの高さからワイヤーで吊り下げて落下させても,ランディングギアに何も問題がないと94'の『エアワールド』の84頁にあったんですが.本当に壊れる事はないんでしょうか?

 【回答】
 民間機だと着陸時の沈下率1m/sくらい,
 陸上戦闘機はこの倍ちかく,
 艦上戦闘機は更にその倍くらいといわれてる.
 F-4の降着装置は沈下率7.2m/sまで耐えられるという事だが,
http://www.f-4ej.com/encyc/sa-gyo.htm
10mからの落下速度は14m/s,
 安全率を考えても普通無事とは言えない高さだと思う.


 【質問】
 F-4ファントムIIのジェットエンジンのインテークと,本体(コクピット)の間にある「板」は何の役割を果たしているんですか?

 【回答】
 機体表面を流れる境界層と呼ばれるごく薄い空気の層があるんですが,これは気流が機体表面付近で減速される事で形成されます.
 この流れの遅い空気をそのまま吸い込んでしまうと吸気圧が減少してしまうので,インテークと機体の間にダイバーダと呼ばれる隙間を設けた上であの板(スプリッターベーン)で分離します.
 ベーンで分離した空気は,ベーン表面に開いた極小の穴から吸い込み,ベーン後方のブリードエア排出口から排出します.
 また,このベーンは速度に応じて可変し,ベーン先端で発生する衝撃波を直接インテーク内に取り入れないようにもなっています.

 また,もう一つの目的として,超音速気流への対策があります.
 超音速飛行時に音速を超えるエアをエンジン内に吸い込んでしまうと衝撃波の影響で,かえって必要量のエアが取り込めないことがあります.
 このため,超音速気流を減速してダクト内に導いて空気量を確保する必要があります.

 その対策として,インテークより前に突き出した部分で衝撃波を発生させ,これによって超音速気流を圧縮・減速してダクト内に導く方法がしばしば取られました.
(F-104やMiG-21のインテークコーンなど)
 F-4はこれより進化した方式で,スプリッターベーンを動かすことで,速度によって異なる衝撃波を最適の角度にコントロールしています.

名無し軍曹◆Sgt/Z4fqbE


 【質問】
 F-4ファントムUの後部座席はレーダーなどの操作を行うそうですが,レーダーの作業とはどのような物なのでしょうか?
 レーダー以外にどんな作業があるのでしょうか?
 前の席にレーダー画面はついてないのでしょうか?

 【回答】
 元々,PhantomIIは海軍の「全天候」防空戦闘機として開発された機体で,レーダーの搭載を主眼に開発された機体です.
 従来の機体は,昼間戦闘が重視され,レーダーと言っても簡易なものしかありませんでした.
 全天候戦闘用のレーダーは大きく,嵩張る代物で,操縦士が片手間に操作出来る代物ではありません.
 そこで専用の操作員を置いて,彼らにその操作を行って貰うようにしたものです.

 従って,海軍型の場合はレーダーの操作が主な任務で,操縦装置はありませんでした.
 空軍型PhantomIIの場合は,後席にも操縦装置があります.

 レーダーの作業と言うのは,機種によって様々で一概には言えませんが,機体運航の際の障害物回避,悪天候の回避,戦闘機では探知目標の発見,セミアクティブレーダーホーミングミサイルの誘導,後方警戒,偵察機では地上目標の発見などが挙げられます.

 レーダー操作以外にも火器管制,航法,後方の監視,爆撃照準,最悪の場合,空軍型では操縦という作業があります.

 なお一応,前席にもレーダー画面はあります.

眠い人 ◆gQikaJHtf2

F-4「ファントム」の前席と後席

(うそ)


 【質問】
「F-4のパイロットは足癖が悪い」
って話を以前聞いた事があるんですが,これって具体的にはどういう意味なんでしょうか?
 なんか変な挙動をするらしいですが,あまりよくわからないです.

 【回答】
 「足癖」というのはこの場合ラダーの操作のこと.
 現代のジェット戦闘機の大半は,旋回の時はエルロンとエレベーターの操作だけで曲がることができ,上空ではほとんどラダーの操作の必要はありません.
 しかし,F-4シリーズの機体は,ラダーも一緒に操作しないと旋回することができません.
 さらに,低空・低速時などには,ラダーを通常と逆の方向に操作しないと,うまく操縦できないことがあります.
 F-4の操縦に慣れたパイロットは,他の機種に移ったときもついこの操作を引き継いでしまい,結果的に妙なフラフラとした飛行になってしまう,ということのようです.


 【質問】
 エンジン停止したファントムを基地まで400kmほど僚機が風防のフレームで押して生還したって話はマジですか?

 【回答】
 当然ガセだと思うよな
 で,おれも以前ガセだガセだと騒いだら,表彰式の写真つきエアフォースマガジンの記事がリンクされたことがある(笑)
 両機の4人とも空軍の表彰をもらったとか.
 エンジン停止機がアレスティングフックを降ろし,僚機3機が交代で損傷機の下に潜り込んでキャノピ・フレームでフックを押して飛行を継続させたんだと.
 指の先にやじろべぇを置いて走る原理とかなんとか書いてあったぞ.

 亡き長久保氏が航空ファンだったかにも紹介してたらしい.
 例によってあの悪文なんで,おれには何のこっちゃわからんかったが.

 ちなみに件のリンク,保存してあったが今は404になってる.
 たしか空軍サイトで表彰の一覧を見られたと思うが,ひまな人,調べてみて.

軍事板

 この件に関しては,"Pardo's push"で検索すると出てくるはずです.
 アレスティングフックを下ろさせて,そこを押したんですよね.

zen in mixi支隊


 【質問】
 ドイツのファントム改修はどんなものか?

 【回答】
 EADSドイッチュラント社の提案によるドイツ空軍のICE(戦闘能力向上)計画では,まずレーダー換装によるAIM-120 AMRAAM運用能力付与がなされ,そのためにF/A-18「ホーネット」用に開発されたAPQ-65パルスドッブラー・レーダーを搭載することになった。
 この他,ハニウェル H-423レーザー・ジャイロINSや,CPU-143/Aセントラル・エアデータ・コンピュータの搭載,MIL-STD1553Bデータバスの採用,新型IFF,コクピット・ディスプレイの更新等があるが,第1段階として,残存する全F-4Fに,H-423やCPU-143/Aを搭載する改修が施された.

 F-4F ICE試験機の飛行試験は1989年に始まっており,92年7月に,転換訓練を担当する,ウィットムントハーフェン基地のJG71「リヒトホーフェン」に配備された.

 ドイツ空軍では2004年にタイフーン運用を開始予定で,2011年頃までにタイフーンへの改変を終える事になっている.

 なおEADSは,ICEに準じた改修を韓国空軍にも提案したが,韓国はF-16C/D導入を急いだため,採用されることはなかった.

 詳しくは『航空ファン』 2003/5号, p.53-55(石川潤一著述)を参照されたし.

改修されたファントム

(うそ)


 【質問】
 ギリシャのファントム改修計画は?

 【回答】
 EADSドイッチュラント社の提案による,ドイツ空軍のICE(戦闘能力向上)計画に準じたもので,「ピースイカロス2000(PI2000)計画としてEADSは受注.
 同計画はAUP(アビオニクス改修計画)とも呼ばれるように,エンジンや機体には手をつけず,アビオニクス改修が中心で,97年8月に契約が結ばれた.

 APG-65の他,ミッション・コンピュータやエアデータ・コンピュータ,ヘッドアップ・ディスプレイ,多機能ディスプレイの更新,GPS-INSを含めたCNIアビオニクスの一新などで,もちろん回線はMIL-STD1553Bデータバスに切り替えられている.
 F-4E PI2000はAMRAAMの他,レーザー誘導爆弾やAGM-130空対地ミサイルなどのスマート兵器が運用できる.

 1号機の初飛行は2001年11月で,半年ほどドイツ国内で飛行試験を行った後,2002年6月にペロポネソス半島西部のアンドラビダ基地に配備され,飛行試験を続けた.

 F-4E PI2000の部隊配備は2002年末に始まっており,現時点では未改修F-4Eと共に混成配備されている.

 詳しくは『航空ファン』 2003/5号, p.54-55(石川潤一著述)を参照されたし.

 他のファントム改修計画もそうだが,機体の残り寿命を考えた場合,果たしてコスト的に見合うものになるのかどうかが気になるところ.

改修されたファントム

(うそ)


◆◆◆F-15


 【質問】
 F-15シリーズにおけるA〜C系列の機体と,E系列(ストライクイーグル)における制空戦闘能力の差というのはどの程度のものなのでしょうか?
 純粋な制空戦闘機であるA〜C系列の方が,戦闘攻撃機であるストライクイーグルと比較して,制空戦闘力では勝っていると考えても問題ないのでしょうか?

戸国梨

 【回答】
 F-15A〜Cといっても色々ありまして.
 旧式化したAは明らかにE型に劣ります.
 一言で言うと搭載電子機器が古いからです.

 で,C型とE型の比較ですが,平たく言うと,大して差はありません.
 C型もE型も,生産した時期や近代化改修の有無で差はあれど,基本的に電子機器やら運用できる対空ミサイルやらは変わらないので,E型もC型も同等程度の制空戦闘能力(視界外戦闘能力)を有しています.

 ただし,格闘戦能力(視界内戦闘)では,C型が若干有利かと思われます.
 E型のほうがちょっと重いですからね.

 あと,パイロットの違いがあります.
 E型のパイロットは爆撃訓練も受けなければなりませんが,C型のパイロットは制空戦闘の訓練だけに専念できます.
 したがって,中の人込みで考えると,C型のほうが有利です.

 これが,J型とE型の比較だとまた複雑なんですけど……

 ところで,そんな感じの質問に答えるの,ここ一ヶ月でもう三度目になるんだが,何かあるんですかね? それともタダの偶然だろうか?

極東の名無し三等兵

 C型でもレーダーを交換してAPG-63(v)1〜3にしたものでそれぞれ性能がちがったり,じゃあそれはE型のAPG-70と比べてどうかとか,ややこしいですね.

zen

以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より


 【質問】
 F-15DをF-15Eに改造する事は出来ますか?

 【回答】
 できません.
 F-15Eは機体構造の60%にわたって再設計されています.
 この事により機体強度をは増加し,最大重量も増えました.
 要するに内部構造からして違います(↓画像参照).
 また,整備性を向上させる為,アクセス・パネルも増えています.


 【質問】
「F-15は設計が戦闘爆撃機向きじゃなくって,E型に改造するのには苦労した」
って話を聞いたんですけど,F-15のどの辺が戦爆として不適なんでしょうか?

 【回答】
 爆弾を大量に積むことを考えてなかったので,ハードポイント(兵装搭載箇所)が少なかった.
 エンジンパワーがいくら大きくても,それでは攻撃機としては使えない.

 また,F-15のエンジンは低空高速飛行に向いてなかった.
 あのでかい翼が原因で低空性能が悪かった.
 機体構造も低空を這うように飛ぶには不足していた.

 何よりF-15は,二人乗りの訓練型はあったが基本設計は一人乗りで,パイロットと兵装士官の二人が必ず乗って元のF-15と同じ性能が出せる機体にするには,根本的な設計変更が必要だった.

 あとそれは根本的設計とまでは言えないが,夜間飛行用の航法装置とか夜間低空飛行用の航法システムとか,戦闘爆撃機として誘導兵器を運用するのに必要な電子機も搭載してなかった.

 そもそもが制空戦闘機で,空軍からの開発要求に「対地戦闘には1セントもコストを払う必要なし」って言われてたくらい.
 結局,コンピューター制御と言う力技に走ったが,結果としては上々だろう.
 改造費用はF-16の改修型よりか安かったし.

軍事板


 【質問】
 Su-27がF-15より優れている,という話の根拠は?

 【回答】
 ひとつはアメリカを親善訪問したSu-27がF-15を「撃墜した」というもの。
 ロシア側は模擬空戦で勝った、と主張し、アメリカ側は単なる編隊飛行でじゃれ合っただけ、本気ではないと主張しています。
http://www.duffeyk.fsnet.co.uk/flanker_combat.html
か,または,真下の項目参照.


 ただ、その後アメリカ側がロシア側を訪問した際、ロシア側の模擬空戦の申し出をアメリカが断った(とロシア側関係者の話)ために、話はロシア有利に解釈されることが多いようです。これは最新から2号以内のMilitary Technology誌に載っているはず。

 もうひとつは米空軍のフライトシミュレーターでF-15がSu-27に連敗したこと。AWSTかなにかに(JDWにもかな)載ってました。

(system)


 【質問】
 フランカーやMigはF-15と同等に戦えるって聞きますけど、なにか実績は有るんですか?

 【回答】
 スホーイ30MKIとF15Cがインドで演習をやってます。

 これは2004年2月15日から2週間わたって、デリーの南にあるグワリオールで開催された「Cope India」演習での出来事です。
 インド側からの
「印3対米1の機数、AMRAAMなしの近距離戦のみ」
という条件を米第3航空団が呑んで行われたため、
「機数の差を中距離ミサイルでまず埋め、残りをIR誘導ミサイルの接近戦で片づける」
という米の空戦ドクトリンを使用できない,ハンディキャップ・ゲームとなっています。

 Cope India 2004の時にインド空軍のSu-30とDACTしたのは,AESA搭載型F-15Cを持たない19th FSの方だったようです.

参加機は
アメリカ側:AMRAAMとAIM-9X&JHMCS装備のF-15C
インド側:AA-11(R-73)とAA-12(R-77)装備のSu-30(新型のMKI は参加せず).他に周辺配備役としてMiG-29なども参加.

 で,インド側の要請により
アメリカ:インド=1:3
目視外距離のAIM-120 AMRAAMの使用禁止
と言うルールだったようです.

 また,通常アラスカで行う訓練の場合は
アメリカ側:F-15Cが4機(内AESA搭載機2機)
インド側:ミラージュ2000などの混成で12機
のアメリカ:インド=4:12であり,
目視外距離における先制攻撃可能
と言うルール設定のようです.

 以下,
Aviation_Week_Indian 'Score'
より引用.

20ページ
Two Major factors stand out,
None of the six 3rd Wing F-15Cs was equipped with the newest long-range, active electronically scanned array (AESA) Radas.
These Raytheon APG-63(v)2 radars were designed to find small and stealthy targets.
At India's request,the U.S.agreed to mock combat at 3-to-1 odds and without the use of simulated long-range, radar-guided AIM-120 Amraams that even the odds with beyond-visual-range kills.


22ページ
Generally the combat scenario was to have four F-15Cs flying at any time against about 12 Indian aircraft.
While the U.S.pilots normally train to four versus 12, that takes into account at least two of the U.S.aircraft having AESA radar and being able to make the first,beyond-visual-range shots.
For the exercise,both sides restricted long-range-shots.

 ハンディゲームとはいえ、インド空軍の戦術、戦技は一流だった、と米側は評価しています。

軍事板 & オッポレ(緑字) in FAQ BBS


 【質問】
 F-15が1機も撃墜されたことないというのは事実なのですか?
 シリアのMiG-23が3機のF-15を撃墜したという話もありますが.

 【回答】
 詳細は不明だが,イスラエル空軍に被撃墜の疑いがあるものがあるそうです.

 イスラエル空軍は2000年に過去25年間に失われた約50機のF-15のうち,2機は空対空戦闘での喪失だった可能性が高く,ほかにも10機を超えない範囲で,空対空戦闘の犠牲になった疑いがあるものがある,と公式にアナウンスしています.

軍事板

 ただし,この疑いが本当かどうかは判りません.

 また,戦闘攻撃機(戦闘爆撃機)型のF-15Eならば,1990年からの湾岸戦争におけるデザート・ストーム作戦で2機が戦闘中に損失しています.
 これは地上からの対空兵器によるものですが,
 これは低空での任務が多い以上,ある程度の損失は仕方ないでしょう.

 「F-15E Strike Eagle .com」というサイトの中の「Serial Numbers」というページから,以下に引用します.

http://www.f-15estrikeeagle.com/facts/serials/88-1689/88-1689.htm
Serial No.: 88-1689
Block No.: F-15E-46-MC
Lot No.: III
Construction No.: 1098/E073
Engines: Pratt & Whitney F100-PW-220
Last Operator: 4th Tactical Fighter Wing
336th Tactical Fighter Squadron "Rocketeers"
Seymour Johnson AFB, North Carolina
Tail Code: SJ
Last Spotted: January 1991
History: Ordered Fiscal Year 1988
Lost 1991
Remarks: Lost during combat mission January 18, 1991. Both crew survived.

http://www.f-15estrikeeagle.com/facts/serials/88-1692/88-1692.htm
Serial No.: 88-1692
Block No.: F-15E-46-MC
Lot No.: III
Construction No.: 1101/E076
Engines: Pratt & Whitney F100-PW-220
Current Operator: 4th Tactical Fighter Wing
335th Tactical Fighter Squadron "Chiefs"
Seymour Johnson AFB, North Carolina
Tail Code: SJ
Last Spotted: November 2002
History: Ordered Fiscal Year 1988
Delivered September 1990
4th Tactical Fighter Wing Flagship
Operat. Desert Storm Nov.1990-Jun.1991
Lost 1991

Remarks: Crashed during combat mission on January 16, 1991.
       Both crew, Pilot Maj. Thomas F.
       "Teek" Koritz and his WSO Lt.Col. Donnie R. "Chief Dimpled Balls" Holland lost their lives.

オッポレ in FAQ BBS


 【質問】
 F-15A/B/C/Dは,一応爆装可能との話を聞いたのですが.本当なのでしょうか?

OOM-7大佐

 【回答】
 イスラエルは頻繁にF-15を対地攻撃任務に使ってますよ.
 ベッカー高原の対空ミサイル狩りや,遠くチュニジアまでPLO本部を爆撃に行かせたり.

JSF

 イスラエルでは改修して,爆撃任務に当ててましたね,確か.

 爆撃任務で有名なのは,JSFさんも挙げたチュニス空爆ですね.
 往復4000kmを飛んで爆撃したと言う,F-16では不可能な任務を行っていますね.

 最近,シリアを爆撃したのはラームでしたよね,確か.
 F-15A/Bがバズ,C/Dがアケフ,Eがラーム.

ますたーあじあ

http://www.masdf.com/eagle/idfaf.html
によれば,アメリカではF-15の対地攻撃能力付与に消極的だったが,イスラエルではF-15による空対地任務が想定されてきたという.
 当初はイスラエルでもF-15の主任務は航空優勢確保であり,空対地攻撃は副次的任務とされてきたが,1995年からの近代化改修プログラム「Baz-2000」により,A〜Dも大幅に空対空・空対地能力が向上したという.

 なお,18 年前の「航空ファン イラストレイテッド」で,嘉手納の 18th TFW が SUU-20 ディスペンサーを使った対地攻撃訓練もやっている,と書いてありましたね.
 話が古すぎるきらいがありますけれど,御参考までに.

井上@Kojii.net

以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より
青文字:加筆・改修部分


 【質問】
 友人が、F-15EストライクイーグルはB-29よりもたくさん爆弾を積める、というのですが,本当でしょうか? 物理的に機体の大きさが全然違うような気がするのですが・・・・・・

 【回答】
 積めます。ストライクイーグルの兵装搭載量11トン、B29の兵装搭載量9トン。
 平たく言えば機体強度とエンジンパワーの差です。
http://www.globalsecurity.org/military/systems/aircraft/f-15-specs.htm
http://www.globalsecurity.org/wmd/systems/b-29-specs.htm


 【質問】
 F-15J/DJ preMSIPはそれぞれ何機あるのでしょうか?
 米軍にもこのような機体はあるのでしょうか?
 また、F-15A/Bとは何処が違うのでしょうか?

 【回答】
>F-15J/DJ preMSIPはそれぞれ何機あるのでしょうか?

 J-MSIP改修を受けたのは、昭和62年度調達のJ型899号機以降、DJ型機の063号機以降の機体です。
 つまりpreMSIP機は、J型で801〜898号機の98機、DJ型機の051〜062号機の12機になります。

>米軍にもこのような機体はあるのでしょうか?

 米空軍ではF-15A/Bに対してMSIP-T、F-15C/Dに対してMSIP-Uと呼ばれる改修を行いました。
 主な改修項目は、
*MSIP-T:レーダーをAPG-63(V)1へ換装、エンジンのF100-PW-220への換装、
      電子戦機器の更新、コクピットの変更
*MSIP-U:レーダーをAPG-70へ換装(後期型)APG-63(V)1へ換装(初期型)
      新型電子戦機器(ALQ-135B/ALR-56C等)の搭載、コクピットのデジタル化
      リンク16の搭載(段階改修のため現在試験中)

 F-15A/BでMSIP-T改修を受けていない初期型はほとんどがAMARCで保管状態にあります。
 そこでボーイング社はこの機体をC/D仕様に改修するF-15R計画を検討しており、東欧諸国への売込みを図っています。

>また、F-15A/Bとは何処が違うのでしょうか?

 F-15A/BとC/Dの違いは機体内の燃料搭載量の増積で、C/D型はコンフォーマル燃料タンクの装着も可能になっています。
 その他射出座席の変更(ACES-Uへ)やアビオニクス改良などが施されています。
 さらに後期型ではF100-PW-220の搭載によりエンジンの信頼性が向上しています。

名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE in 軍事板

 更に細かく云えば,F-15J priMSIP機は,
・納入されたのは#801~#898まで,計98機
・事故損失は計7機(#804,#808,#840,#846,#857,#884,#891)

 したがって保有機は98-7で91機

 F-15DJ preMSIP機は,
・納入されたのは#051~#098の計48機
・事故損失は計3機(#053,#064,#074)

 したがって保有機は48-3で45機となります.

 また,#832号機のように,修理の際にMSIP化されたpreMSIP機も僅かに存在します.

hide@RJNK in 「軍事板常見問題 mixi支隊」


 【質問】
米空軍,F15戦闘機すべてに飛行停止命令

 でも,こんなに経ってから構造的な欠陥なんて出るもんなのかなぁ…

ちくお

 【回答】
 この場合,「structural failure」は構造欠陥ではなく構造破損と訳すべきでしょう.
 つまり,設計ミスが発覚したという意味合いではありません.
 時間が経って部品の耐久年数が過ぎた場合に生じる破損も含まれています.

JSF

 F-16 だと,すでに機体構造疲労の問題が出ていて, Falcon Up とか Falcon STAR といった改修工事をやってるんですけれど,F-15 でそういう話って聞かないんですよねぇ.
 議会では
「それなら F-22A をもっと増備しろ」
と主張する議員も出始めているようですが,多数派になりますかどうか.

井上@Kojii.net

>「structural failure」は構造欠陥ではなく構造破損

 なんだか遠い昔に「事象」と専門用語そのままに発表して,根拠無き袋だたきにあい,それが隠蔽へと発展した某事故を思い出すようですが.
 「欠陥」なら一般的には「defect」でしょうし,「failure」なら故障や破損などを指すものと考えます
(少なくとも私自身関連の業界では,その様な使い分けをしますが)が,航空分野の専門英語は門外漢ですので,コメントをいただきたいところです.

>機体構造疲労

 出自からしてF-16とF-15では違いますからね.
 中の人によれば,F-15全体の機体構造はずいぶん強度(余裕)を持たせた(その分だけ耐用飛行時間数も増える)印象を持つそうで,F-16とF-15の違いを感じるそうです.
 そのため,F-15の場合「まだ」機体構造疲労の問題が顕在化しなかっただけのように考えます.
 ただ,それにしてもどこも同じ強度を持つわけではなく,部位によっては疲労の割合も異なるでしょうから,今回の事故によって,補強などの改修計画が進む事になるのかも知れませんね.
 それによっては日本のJ-MSIP機改修にも影響を及ぼす可能性もあり,目が離せないところです.

へぼ担当

以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より


◆◆◆◆F-16


 【質問】
 F-16のブロックって何ですか?

 【回答】
 乱暴にいうと,ブロックはバージョンの違い.
 ソフトウェアでいうマイナーアップデートみないなもん.
 A/BとかC/Dは機体の傾向や重要部分の構造など結構根本的な部分から違う.

 F-16はそのお買得さとその割にかなりいい性能を誇る事から大ヒットした機体で,その分種類も沢山ある.
 大まかに分けると

F-16A=最初に量産したモデル.
F-16B=A型を複座型にしたもの.

F-16C=A型を改良型したもの.ブロック20/25から.
F-16D=C型を複座にした.

F-16E=ブロック50/52を改良したもの.
F-16F=Fの復座型.

 逆に言えばマイナーチャンジが必要の無いお客さんの少ない機体ではブロック××なんて言い方はあんまりしない.良く聞くのはF-16だけじゃない?

 ちなみに韓国用のKF-16はなんでF-16kじゃないのかというと,K(コリア)が後ろにくるのは嫌だと韓国がごねたから.


 【質問】
 F-16はなぜ高空では機動性が悪くなるのか?

 【回答】
 前後縁のフラップを下げることによって,主翼のキャンパーを変化させる設計のため,高空ではコントロールがスカスカになるから.

 詳しくは「航空ファン」 2006年4月号,p.98を参照されたし.


 【質問】
「F-16とかもかなり機体の特性が悪くて一秒に1000くらい機体の微調整をコンピューターがやってる」って,これってかなり問題だと思うのですが,最近の飛行機は多少機体の特性が悪くてもコンピューターで調整してしまうのでしょうか・・?

 【回答】
 大変な誤解が混じっている.
「素性の悪い機体をコンピュータで無理矢理飛ばせる様にしている/できる」
と考えている様だけど,F-16の機体固有の安定性が低いのは,操作に対する瞬発的な応答性を確保するため敢えて行っているもの.

 空力設計の段階で安定性を確保してしまうと,操縦者自身の操作に対しても反応が鈍くなってしまう.
 逆に極端に安定性を落とした設計だと,反応が敏感すぎる神経質で扱いにくい機体という事になる.
 要するに,安定性と機敏な反応という相反する要素を解決する為に
「機体固有の安定マージンは極限(人間では制御不可能なレベル)まで落として応答性を確保,FBWとコンピュータ制御の組み合わせでソフト的に安定性も確保」
という理屈です.
 別に「まともに飛べない欠陥機をコンピュータで無理矢理飛べる様にしてる」訳じゃありませんよ.

 F-16の画期的な処は,その概念を世界で初めて設計段階から盛り込んだ点.


 【質問】
 どうしてF-16って昔はサイドワインダーしか積んでないんですか? なぜスパローは積まないんですか?
 スパローを積まないのはレーダー性能によるものでしょうか?

 【回答】
 F-16はF-5等の後継機という位置付けで,有視界制限天候下の運用を主眼として開発された軽戦闘機だったから.
 当時の技術だと,高度な火器管制装置を小型化するのが難しかったという事情や,高度で複雑な火器管制装置は整備が大変なため,運用上の困難が増すので,「第3世界の国でも容易に運用できる汎用軽戦闘機」というコンセプトに反する,という理由もある.

 今でもスパロー積める機種は少ない.
 撃ちっぱなしのアムラームが登場するまでは,F-16クラスではサイドワインダー程度が精一杯.

 一応,兵装テストではイルミネーターを追加してスパローを運用するテストもやった.

 それに,戦闘機マフィアからすればスパローは邪道だからな.


 【質問】
 F-16 MLU計画とは?

 【回答】
 1991年7月から始まった,同機の中間アップグレード計画.
 NATO4カ国とアメリカが共同で行うことになっていたが,開発ステージが終了したところでアメリカは脱退.
 最終的には
オランダ137機,
ベルギー90機,
デンマーク61機,
ノルウェー56機のF-16A/Bが,MLU規格に改造された.

 詳しくは「航空ファン」 2006年4月号,p.99を参照されたし.


 【質問】
 F-16 MLU計画の具体的な中身は?

 【回答】
・6目標に対して同時にAIM-120ミサイルを発射できるよう,新型データ・シグナルプロセッサーを組み合わせたAN/APX-66(V2)レーダーを搭載
・バルクヘッドに入った微細なクラックを見つけ出し,新たな部品に交換することで,機体寿命を5000飛行時間,30年間に延ばす,PACER SLEPという機体構造点検・補修を実施.

 詳しくは「航空ファン」 2006年4月号,p.101を参照されたし.


 【質問】
 F-16ブロック52+の特徴は?

 【回答】
 JDAM使用を中心とした夜間・全天候下での精密攻撃を第一任務として開発されたもので,以下を装備している.
・索敵探知距離の強化されたノースロップ・グラマンAN/APG-68(v9)レーダー
・同社製の高度に自動化されたASPIS II統合型先進防御システム
・LANTIRN(夜間用赤外線低高度航法照準)システム,および,そのためのAN/AAQ-13ナビゲーション・ポッド(赤外線と地形追随レーダー・センサーを収容)
・胴体左右上面に,約3,000lbの追加燃料を提供できるコンフォーマル・タンク(CFT):イスラエルIAI製.
・フル・アフターバーナーで129.2kN級のプラット&ホイットニー製F100-PW-229ターボファン・エンジン

 詳しくは「航空ファン」2006年7月号,p.2-6を参照されたし.


◆◆◆◆F-22


 【質問】
 F-22のお値段は?

 【回答】
 1998年発行の最強戦闘機図鑑(ソフトバンク刊)によると,442機調達時の価格で1機あたり7100万ドルのようです.
 ちなみに総開発費は115億ドルになる模様と書かれています.

(以下はちょっとネタが古いです)
 F-22AラプターのPRTV (Production Representative Test Vehicle)6機(+F110エンジン12機)を15億ドルで発注して納入は2002年3月の予定です.
 1機平均で2.5億ドルか?,量産型はもっと上がるでしょう.
http://www.f-22raptor.com/

軍事板

F-22



 【質問】
 この記事↓ってどうなんですか? F-22は本当は役に立たないんですか?

 米国の戦闘機界で特に戦闘機開発企業や現場のパイロットに大きな影響力を持つ通称「戦闘機マフィア」と呼ばれるグループが存在する.
 今,この戦闘機マフィアの間の中でももっとも影響力のある
 2名の著名人が米次期主力戦闘機のF-22ラプターは失敗作だと批判,米軍産複合体で波紋を呼んでいる.

(略)

 更に過去四半世紀の米国の戦闘機の空中戦(ドックファイト)能力などを数値解析した上で,米国の戦闘機のドックファイト能力は,朝鮮戦争当時に活躍したF-86セイバー以降,基本的に進歩はしておらず,大きな機体のサイズを持ち(相対的に目立ち),ドックファイト能力が劣り(機体が大型な分,機動性に劣る),敵の方が先に目視される可能性の高いF-22が,数で圧倒する敵機と遭遇した場合は,第二次世界大戦末に登場し,性能では他国の戦闘機を圧倒した70機のMe-262(史上最初の実用ジェット戦闘機)が,米国の2000機のP-51に対してまったく戦果を上げられずに撃ち落とされてしまったように負けてしまうだろうと論じた.
(略)
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200608162241

 【回答】
 まぁ,ばかばかしい記事だが…….

 まず,F-22はドッグファイトを念頭において設計された戦闘機ではない.
 機体サイズを問題にしているが,有視界戦闘なんていつの時代だ.
 例にMe262とP51を出しているが,世界初のジェット戦闘機と究極進化レシプロ戦闘機,また当時のドイツとアメリカの国力等の比較を無視して比較できると考えている時点で,頭にウジが湧いてるとしか思えん.
 たしかに数の差が10:1でかつそれ相応の錬度を持ったパイロットが相手にもいれば,それは負けてしまうだろう.
 だが,そんなのは「十万機のゼロ戦があれば勝てた」なんて理論と一緒で,むちゃくちゃな仮定の下論じているにすぎず,傾聴するに値しない.

 どう見ても「F-22のコストパフォーマンスが悪い」という結論ありきの文章だな.

 ちなみに記事の出所と思われる内容を見つけた.
http://www.cdi.org/program/document.cfm?DocumentID=3389&from_page=../index.cfm


 【質問】
 F-22って外にミサイルとかぶら下げてないけど,内側にはどれほど入るの?

 【回答】
 Weapons Bayのことね.
 腹に入れてるのは,F-22Aのステルス性能を損なわないようにするための配慮で,兵装を搭載する為に,全て機内のウェポンベイに収めている.
 ウェポンベイは,胴体下部のメイン・ウェポンベイと,エアーインテーク側面に左右各1箇所あるサイド・ウェポンベイの三つ.
 開閉機構はメイン・ウェポンベイが二重折りたたみ式.サイド・ウェポンベイは観音開き式.
 中には
サイド・ウェポンベイで左右計2基搭載可
AIM-9Mサイドワインダー,AIM-9Xサイドワインダー
メイン・ウェポンベイで
AIM-120A-アムラームを最大で4基,AIM-120C-アムラームを最大で6基
さらにジェイダム統合直接攻撃爆弾1000lb GBU-32(V)1/B2基と
250lb SDBが8基搭載可能,
 かわりにアムラームが2基のみとなる.

 外部のハードポイントには
LAU-128/A rail launcher×4基(最大)
600ガロン外部燃料タンク×2基(最大)
AAM×8基(最大)

 猛禽類呼ばわりされるだけのことはある.

名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM


 【質問】
 ラプターについて教えてください.
 ミサイルを発射する映像を見たのですが,あれだと機首を下げながら発射すると,コックピットに被弾するように思えます.
 大丈夫なの?

 【回答】
 機体下面に格納してるミサイルはそういう起動してるときはまず撃たない.
 一応あれは稼動式のミサイルランチャー(トラピーズ,空中ブランコと呼ぶ)で下に放り出すので,発射されたあとしばらくは機体の軸線と平行に飛ぶから,発射後すぐに自機に激突するってのは考えにくい.

 ・・・でもF-22ではないが,過去に自分の投下したミサイルに激突された例ってのはあるので,絶対ありえないとは言い切れないかも.
 F-22の(おそらく)長いであろう現役期間中には,もしかしたらそういう事故が起きる,かもしれない.

軍事板

F-22



 【質問】
 FB-22計画の難点は?

 【回答】
 米空軍内にはグローバル・パワー能力を重視,大型長距離機に対する欲求は根強く,新型爆撃機推進派にとってはFB-22は中途半端で,計画の阻害要因と見られている様子.
 空軍は2006年度予算にFB-22の研究費を計上していない模様.

 詳しくは「航空ファン」 2006年4月号,p.126を参照されたし.


◆◆◆◆F-35


 【質問】
 F-35がレーザー装備してるとか聞いたんですけど,ほんとですか?

 【回答】
 673ABLのことだね.
 対航空機および地上目標に対する機上搭載レーザー.
 現在実用の段階に入っているが,大気圏から超高速で落下する大陸間弾道弾を大出力レーザーで撃破するシステムの開発が,ここにクローズアップされてきたという代物.

 もともとABLは,改造したボーイング747-400F輸送機の周りに構築され,メガワット級の化学レーザーを照準する独特の機首取付け型ターレットを有するというものであったが,その指向性エネルギー武器(レーザー)をF−35への転用を図ったのが開発系譜.

 バイス・プリシデント,JSFのデピュテイ・プログラム・マネジャ-いわく,
「低い発見率と航空機を脅威の傍まで浸透できるようにする電子攻撃の間には相乗効果がある.
 我々はこの能力をEA-6Bのようなスタンド・アローン航空機を保持するよりも,遥かに低いコストで働かせることができるよう提案中である」
らしい.
 F-35は電子攻撃において非常に高い性能を誇っているため,AEAと同じ役割を行えるよう改修することがすでに可能になっている.

 で,一番知りたいところだろうが,このエネルギー武器は,ゲームのように大きな爆発を起こさず,局所化された損傷を敵に与え,先に書いたように出所不明確に射撃することができる特徴をもるため,どこから狙われたのか,そして何が起こったのかを敵機が知るのが困難になる.
 照準対象は燃料タンク,エンジン等で,レーザーの熱効果によって目標に一瞬で穴を開けてしまう.
 燃料タンクの場合は飛行不能になるほどの損傷を与え,エンジンに焦点を当てた場合,エンジン機能をいともたやすく停止させてしまう.
 また,このエネルギー兵器は電子装置に対しても高い効果を挙げられ,高電力の衝撃波により電子部品を破壊,コンピュータ・メモリを消去することもできる.

 が,問題も山積みで,今のところは,ロッキード・マーチン社は2010年までにF-35用の「指向性エネルギー装置」のフル・スケールの開発プログラムを達成する予定.
 固体レーザーの電池に代わる航空機エンジンからの駆動シャフトにより,動力を与える変形型をAC-130・ガン・シップにも装備することが計画され,また無人飛翔体に対する適用も計画されている・・・というのが現状.
 ロッキード・マーチン社とレイセオン社は合同プロジェクトで,高エネルギー兵器の開発も行っている.

名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM

内部図解


 【質問】
 YF-35が存在しないのはなぜですか?

 【回答】
 X-32/35がそれに相当します.
 X-32/35は,元々DARPAがASTOVL計画として始まり,その時点では直接実用化を前提としないX-32(今のX-32とは別)を製作・テストする予定でした.
 しかし計画が,実配備を目的としたJAST=>JSFと発展し,結果XナンバーながらX-32/35は実用を目指す機体のプロトとなりました.
 実験的要素は強いながら,ACF計画のYF-16/17とそれほど立場は違わないと思います.
(まあ,でも,それくらいの事は,X-35の実用型がF-35になった事に比べれば,そうたいした事じゃない様に思えます)


 【質問】
 F-35はステルス性ではF-22よりも優れてるの?

 【回答】
 イヤ,それはない.

 定番のグロセキュに正解(たぶん)がありました.
http://www.globalsecurity.org/military/systems/aircraft/f-35-design.htm

「Low Observability」の項にあるけど,正面から見たRCSが
F-22:0.0001〜0.0002m2,
F-35:0.0015m2(約10倍)

B-2とF-35は互角
F-35はF-117より優秀.

 で,ある角度についてはF-35のRCSがF-22より小さいと言われるが,それ以外はF-22の方が小さい.

 憶測するなら,F-35は攻撃機という性質上,攻撃してから発見,迎撃される可能性が高いため,後方からのRCSに十分配慮したと言われています.
 F-22は正面命の機種なので,後方からのRCSについてだけはF-35の方がF-22より小さい,ということかもしれません.
 要確認.

F-35 コックピット


 【質問】
 F-35Bが開発中止になるっていうのは本当でしょうか?

 【回答】
 この時期の機体としては順調です.ひょっとすると今のスケジュールのままで本格生産にかかれそうなぐらいです.
 F-35Bは要求仕様には入っていませんが,一定のペイロード制限下で垂直離陸可能です.
 しかしハリアー同様,短距離離陸にした方がペイロードを増やし,仕事がたくさんできます.

 F-35Bには重量問題が出ていましたが,1年ぐらい前に解決.軽量化手法がA,Cにも一部応用できると言われています.
 もっともF-35Bは,その過程で搭載可能な爆弾のサイズが少し小さく制限されましたが.

 価格についてはF-35Aで60億円程度.
 問題は議会が生産を遅らそうとしていることで,そうなると75億円を超える可能性があり,軍とロックマーティンは早期量産を訴えています.
 初期のごく少数の機体は当然もっと単価が高くなりますが,数を考えると平均単価には大きく影響しません.


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