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◆◆リビジョニスト
◆ホロコースト 目次
<第二次大戦FAQ
(画像掲示板より引用)
wikipedia:「ホロコースト捏造」の論理(リビジョニストの論理の典型なものに反論)
「ストパン」■(2009-03-21) ホロコースト否認論FAQ・補遺編(リンク切れ)
「ストパン」■(2009-03-22) ホロコースト否認論FAQ・番外編(リンク切れ)
「ストパン」■(2010-08-24) ニコニコ大百科における,ホロコースト否認論の終わらぬループ(リンク切れ)
「第Ⅲ収容所」◆(2016/8/23) 【世紀の捏造?】”ホロコースト否認”を科学する【”ガス室はなかった”は本当か】
【質問】
歴史修正主義のどこが間違っているのか分かりません.
【回答】
・とっくに学問的にはケリがついてる問題に,嘘や誇張に基づいてケチをつけている
・往々にして,その主張の裏には排外主義的ナショナリズムや差別意識が存在する
はい終了.
とてもわかりやすい,よいまとめですね(自画自賛).
太字で示した部分は,特に重要なので気をつけましょう,テストに出ます.
え? 簡潔過ぎるって?
そりゃあんた,学問と扇動の切り分けができないひとには,これで十分でしょう.
まあ,でも真摯に勉強するつもりが本当にあるんなら,そのまんまのタイトルの以下の書籍なんかを読めばいいんじゃないですか.
本当にあるなら,ね.
『歴史における「修正主義」 シリーズ歴史学の現在4』(歴史学研究会編,青木書店,2000.5)
■(2009-03-19)[歴史修正主義]じゃ,3分といわず30秒でわかるようにまとめましょう.
青文字:加筆改修部分
【質問】
「~~」という部分に矛盾があるのでは?
【回答】
そのような「矛盾」というのは,案外とっくに説明がついている事が多いものです.
まずは,それが本当に「矛盾」なのかどうかを調べてみましょう.
そして,もしもまだ説明がついていないのなら,論文を書きましょう.
言うまでもないですが,「矛盾がある」と「だから全部デタラメだ」は,決してイコールでは繋がりません.
「ストパン」■(2009-03-21)[歴史修正主義]ホロコースト否認論FAQ・補遺編
【質問】
あるサイト(http://maa999999.hp.infoseek.co.jp/
ruri/sohiasenseinogyakutensaiban2_mokuji.html)を読んだ感想として,「強制収容所があったのは確かだけれど,・・ガスで殺された人の検死結果
がないとの話もあり・・絶滅収容所などではなく,「強制労働所」だったのではないように読めます.
ユダヤ人のホロコースト話には,中国共産党が南京大虐殺30万人と言っているのと同じようなうさん臭さを感じます.
太田さんからすれば考慮にあたらない与太話なんですかね?
【回答】
太田述正は,「はい,ヨタ話です」と断言している.
以下引用.
2 私の方法論
私は,歴史家ではありません.
つまり,原則として第一次資料に直接あたることはしません.
物事の真偽を見極める際には,第二次資料源の信頼性を判断した上で,そ れに拠る,ということです.
いかなる第二次資料源を信頼するのか?
英米,就中英国の高級紙の記事・論説や,英米,就中英国の一流大学の学者の言であれば,信頼性が高い,と考えています. その理由については,ここでは立ち入りません.
3 ホロコーストはあったのか
まず,上記サイトの信頼性は低いと言うべきでしょう.
そのコミック調の体裁を問題にしているのではありません.
まず,このサイトの執筆者が明らかにされていません.
しかも,一見第一次資料に典拠して執筆されているように見えるけれど, 典拠サイトや資料が膨大なだけでなく,その中には英語,ドイツ語,ロシア 語のものが含まれており,到底このサイトの執筆者が自分でこれら原典にあ たったとは考えられません.
となれば,何か種本があるはずです.
しかし,その種本の名前がどこにも出てきません.
これはアンフェアです.
4 ホロコースト否認論者アーヴィング
このサイトの執筆者は,どうやら,英国の「歴史家」アーヴィング (David Irving.1938年~)の説に拠っているようです.種本までは分かり ませんが,彼の’Hitler's War’あたりではないでしょうか.
(以下,特に断っていない限り,http://en.wikipedia.org/wiki/David_ Irving(11月25日アクセス)による.)
アーヴィングは,今月11日,オーストリアに入国した時に逮捕されまし た.容疑は,1989年に彼がウィーン等で行った講演で,ホロコーストの存在 を否定したというものです.
ドイツでもそうなのですが,オーストリアで は,ホロコーストの存在を否定することを禁止する法律があるのです.
彼の主張は,ヒットラーは「ホロコースト」については全く知らなかった し,そもそも,「ホロコースト」を裏付ける証拠は皆無だ,というもので す.
そして,ユダヤ人がナチスによって「殺された」ことは事実だが,その 数とユダヤ人収容所でユダヤ人がガス室で殺されたということに疑義を呈し ています.
すなわち,ユダヤ人の死亡数は,世上言われている数よりはるか に少なかったし,収容所で死んだ理由は,もっぱらチフス等の病気による, というのです.
(以上,
http://www.nytimes.com/aponline/international/AP-Austria- Irving-Arrested.html?pagewanted=print(11月18日アクセス)による.)
ホロコースト否認論者は少なくないのですが,その中で,アーヴィングは 最も知られています.
というのは,今でこそ,歴史学者としては彼は生命を絶たれていますが, かつては学界でもそれなりの評価を受けたことがある人物だからです.
彼は,1963年に初めて出した本で,先の大戦における連合軍によるドレス デンの絨毯爆撃(コラム#423,831,879)を非難し,一躍有名になります.
連合国側にも戦争犯罪があった,という彼の問題提起は,ドイツでもては やされただけでなく,既にドレスデン等への絨毯爆撃が議論になりつつあっ た英国で,多くの人々の支持を得,この本はベストセラーになるのです.
しかし,この本の中で,彼はドレスデン爆撃による死者数を約13万5,000人 と過大に見積もりすぎており,現在では約2万5,000人から約3万5,000人, というのが定説になっています.
この時点では,彼が第一次資料を都合良く ねじ曲げたのは,この数字くらいでしたが,その後,次第に彼は,連合国が犯した罪は大きく,ドイツが犯した罪は小さく,第一次資料をねじ曲げる度合いが多くなって行き,それに伴って彼の信用は急速に低下して行くので す.
5 アーヴィングの改心
(1)ホロコースト否認論終焉へ
ところが,どうやらアーヴィングは改心した模様なのです.
そうだとすると,ホロコースト否定陣営は,回復しがたいダメージを蒙ったことになります.
(2)敗訴まで
1998年にアーヴィングは,英国の出版社が出した本の米国人女性研究者に対し,英国で名誉毀損の裁判を起こします.
この本で,アーヴィングが最も危険なホロコースト否定者と名指しされたことが事実に反する,というのです.
これは,彼がホロコースト否定者であったことはない,という趣旨なのか,この本が出た時点では既にホロコースト否定者ではなくなっていた,という趣旨なのかは,(典拠では)定かではありません.
被告側証人となった,ケンブリッジ大学現代史教授のエヴァンス(Richard Evans)は,2年間にわたってアーヴィングの著作と第一次資料とをつきあわせた上で,以下のように証言します.
「アーヴィングのすべての本や講演や論考の中のたった一つの段落,たった一つの文章でさえ,それが扱っている歴史的事案の正確な描写であると信じられるものはない.・・彼はおよそ歴史家の名に値しない.」
と.
しかし,このアーヴィングに対する酷評は,エヴァンス自身の歴史学者としての良心と資質に疑問を投げかけさせるものです.
というのは,アーヴィングがこの裁判を起こす前の1996年に,長らくスタンフォード大学でドイツ史の教授を務めた米歴史学界の重鎮であるクレイグ(Gordon Craig.現在は故人)が,The New York Review of Booksに掲載された,アーヴィングの(ゲッペルスに関する)本に対する書評の中で,アーヴィングのホロコースト否認論は歯切れが悪いし,それが誤りであることはすぐ分かるので,大部分の人は彼をうさんくさく思うだろうが,アーヴィングのこの本は,先の大戦をドイツ側から見たものとしては,最良の研究であり,われわれは彼を無視するわけにはいかない,と記している(注)からです
(http://www.nybooks.com/articles/article-preview?article_id=1421(11月25日アクセス)も参照した).
結局,判決は要旨次のようなものになりました.
アーヴィングは秀でた知性を持ち,先の大戦の歴史について該博な知識を有しており,第一次資料を広く渉猟して徹底的に研究し,様々な新発見を行った.
しかし,アーヴィングは自分のイデオロギー上の理由から,ホロコーストに関しては,一貫して意図的に第一次資料をねじまげ,例えばヒットラーのホロコーストへの関与がなかったものとした.
アーヴィングはまぎれもないホロコースト否認論者だ.
しかも彼は反ユダヤ主義者であり,人種主義者であり,ネオナチズムを掲げる極右勢力に加担している・・・.
アーヴィングは控訴しますが,再び敗れ,敗訴が確定します.
その結果,アーヴィングには歴史家失格の烙印が押されただけでなく,彼は訴訟費用等で破産に追い込まれます.
(3)オーストリアにて
逮捕されて以来,ウィーンで拘置され,保釈も却下されたアーヴィングは,弁護士に対し,要旨次のような意向を明らかにしています.
陪審には有罪を認めた上で,自分は改心しているとして情状酌量を求めたい.
自分は,1989年にオーストリアでホロコースト否認論を講演した後,解禁された旧ソ連時代の第一次資料を1990年代に研究した結果,それが誤っていることが分かった.
ユダヤ人が収容所のガス室で大量に殺されたことは間違いなく,ホロコーストは確かにあったのだ.
もはや議論の余地はない.
(以上,http://www.guardian.co.uk/secondworldwar/story/0,14058,1651305,00.html(11月26日アクセス)による.)
(注)
この裁判が終わった後の2000年に,現存者としては世界一の軍事史家であるとされる英国のキーガン(Sir John Keegan)は,アーヴィングは創造的な歴史家としての多くの資質を備えており,彼の書誌家としての技術は比類がなく,彼の著作は人を飽きさせないが,そのホロコースト否認論に関しては,アーヴィング自身,本当だとは思ったことは一度もないのではないか,と指摘している
(http://en.wikipedia.org/wiki/John_Keegan(11月26日アクセス)も参照した).
Subject: 太田述正コラム #970 ( 2005.11.26 )
というか,maaさんちのそのHPは,そもそもネタとして作られたものだそうなんですが.
【珍説】
ホロコーストの証拠となる文書がただの一枚も発見できていないことは,肯定論者も認めている.
ホロコースト証言さえ事実との整合性が全く無い.肯定論者にとってさえ,証言の信憑性は失われつつある.
【事実】
証拠となる文書はヒムラーの報告書をはじめ,様々なものが発見されている.
IMTでは文書資料に基づいて審議が行われている.
http://www.yale.edu/lawweb/avalon/imt/imt.htm
それにこの裁判は西側の裁判だ.
そしてソ連は戦後に現地調査を行っている.
ドイツ側資料にもいくつか「ガス室」と書かれた資料がある.
http://www.nizkor.org/ftp.cgi/camps/auschwitz/images/k4-riedel-gasskammer.jpg
http://www.nizkor.org/ftp.cgi/camps/auschwitz/images/bischoff-430129-vergasungskeller.jpg
一方,ロイヒターレポートはツンデルが書かせたものであり,「中立な資料」などではない.
一方,リビジョニストが論破したとか言う証拠は実は,大して重要視されていないものも多い.
例えばゲルシュタイン報告書というもの,
これは宣誓供述書ではない.
詳しくは知らんが,向こうの裁判では宣誓供述書というものが非常に重要視される.
でもこの報告書は,その宣誓供述書ではないため,ニュルンベルク裁判でも大して重要視されてはいなかったようだ.
むしろ,内容が大げさに語られているから,参考程度にしておこうというのが当時からの見方だったらしい.
それなのに否定派はこればかりを取り上げ続ける.
まるでこれくらいしか突っ込むものを持っていないかのようにな.
また,事実との整合性というのは正確ではないが,証言間の食い違いは説明がすでについているし,証言の信憑性を損ねるものではない.
確かに,多くの識者が言うように,「これ一つをとって,アウシュヴィッツのガス室で,ユダヤ人が大量に虐殺されたことを直接示している」というものはない.
しかし,様々な立場の人物からの証言,各種の文書(ガス室の設計図,その発注書等),航空写真,等が相互に決定的な矛盾を指し示すことなく,相互に補完しあって,『帰納的一致』として『アウシュヴィッツのガス室で,計画的にユダヤ人の大量虐殺が実行された』と言う事実認定がなされたということを,もう少し勉強したほうが良い.
なお,ガス殺死体についてなんだが,こういうものもある.
http://homepage3.nifty.com/m_and_y/genron/holocaust/aml15378.htm
これには,マルコポーロの西岡先生もまともな反論でぎすに逃げ出している.
否定派の人々はそろそろ,何故,自分達の主張が受け入れられないのか,真摯に反省すべきじゃないかな?
仮に将来,決定的な証拠が出てきたとしても,やれ,捏造だ,なんだって難癖つけて,否定しようとするだろうからね.
このスレッドでも,通説を支持する側からは様々な角度から書かれた文献等へのリンクが張られたが,否定派から張られたリンクは詰まるところIHRのパンフレットでしかない.
否定の立場を貫き通そうとするなら,時間も労力もかかる地味な作業をこつこつ積み重ね,状況証拠であっても,説得力を持つだけの論理展開をするべき.
まあ虐殺否定派の言い訳に
「ヒトラーはユダヤ人虐殺命令を出した記録はない」
「国家としてのドイツがユダヤ人を組織的に殺害した記録がない」
がよく言われるけど,虐殺という近代国家にあるまじき行いを記録に残すことドイツがするはずないだろう.
こう言うと,
「国家が記録を作らないなんてありえにだろう」
と馬鹿にされる.
なのに,ユダヤ陰謀説はあっさりと信じるこの人たちが不思議だ.
【珍説】
ハーウッドの本は,ツンデル裁判で徹底的に検証されたから,全面的に信頼できる.
それにツンデルは無罪,つまり裁判に勝った.
【事実】
ああ,判決文を読んでないのか,君は.
カナダ最高裁の判決は
『トロント地裁の有罪判決の根拠となる法律(刑法第177条)そのものが,憲法に記載されている言論の自由を侵害しているので違法』
という判決なんだが.
別にツンデルの説を支持したという判決ではない.
ツンデルの勝訴であることは間違いない.が,ツンデルが無罪になったのは裁判で言論の自由を保障しただけで,ツンデルの説を支持したわけでは無い.
判決文はホロコーストには触れちゃいないし.頭のおかしな電波親父を政治思想犯扱いする事自体が馬鹿馬鹿しいって話.
「言論の自由」とはそういうこと.
カナダ最高裁はこう言ってる.
「結果的に少数意見を圧迫しており,カナダの権利憲章に規定された言論の自由を侵害しているので違法」
歴史修正主義者の木村愛二の著書にすら上記の説明は載ってるんですが.
【質問】
リビジョニストの典型的な手口とは?
【回答】
まず,引用.
彼らは,それ以前の著作物を引き合いに出し,単にそう申し立てられただけの事柄を,あたかも「本当に真実」であるかに思わせるよう,その一端を恣意的に引用することを得意とする.
オランダ国立戦時資料研究所編「アンネの日記 研究版」(文芸春秋,1994/12/1),p.99
これに対し,リビジョニストの主張が広く受け入れられることがないのは,別にユダヤの陰謀でもなんでもなく,以下の
主張者に対して彼らの提示した証拠がこれまで証明された以上に「完全に事実で」あることを証明せよと要求するのは,証拠が疑わしいと考えることのできる特に明らかな理由が存在しない限り,不合理である.
もしもホロコースト否認論者がこの証拠に対して疑念を投ずるならば,証明責任は否認論者のほうに転換され,非常に高い証拠基準が要求される.
否認論者は,ホロコーストが真正なこととして証明している証拠全体の主要な部分が,何千という鑑識眼のある査定者によって捏造され,誤り伝えられ,誤解されているのだということを,すくなくとも「蓋然性の均衡(en:Balanceofprobabilities)」をもって証明しなくてはならない.
それができるまで,論じるのが必要だと認められるだけの「証拠の原則(en:Rulesofevidence)」を否認論者は満たすことがない.
それまでは,ホロコースト否認論は不合理な見解であると認識され続けることになる.
wikipedia:「ホロコースト捏造」の論理(リビジョニストの論理の典型なものに反論)
のように,単に見解が合理性を欠いているからに過ぎない.
ちなみに「ホロコースト否認論者の原則」というものがございまして,だいたい以下のような習性がリビジョってる人達にはあるとされています.
「なぜ人はニセ科学を信じるのかⅡ」(マイクル・シャーマー著)より,
1・ 真実は我が手にあるという絶対的確信
2・ アメリカは大なり小なり,陰謀集団の支配を受けている.
事実,この邪悪なグループが強大な権力を握って,大半の国々を支配していると信じられている.
3・ 敵対者への憎悪をむきだしにすること.相手(実際,急進派の眼には「敵」として映っている)が「陰謀」に加担しているか,そうでなくともそれを支持していると考えられるため,憎悪と軽蔑に値する.
4・ まったくと言っていいほど民主主義的な方法を信用していない.それは,「陰謀」が合衆国政府に影響をおよぼしていると大半の人々が信じているからであり,急進派がたいていの場合,妥協を鼻であしらうのはそのせいである.
5・ それが同胞であっても,特定の人間に関しては,基本的な市民の自由を否定することもいとわない.
なぜなら敵は自由に値しないからである.
6・ 無責任な告発や名誉毀損を徹底的に楽しむ.
これら「原則」から考えるに,リビジョニストが嫌われるのは主張の妥当性の有無それ自体よりも,その攻撃的/排他的な態度にあると考えられる.
FAQ BBSで実際にあった例ですが,そのリビジョニストはいきなりケンカ腰な上に,「初めに結論ありき」な態度が丸見え.
こういうキチ●イに触るのは当方は嫌なんで,適当に受け答えしていたら,「逃げたい」だの何だの.
中傷レスを削除したら,某BBS某スレッドにおいて「当方が"勝利宣言"した」ことに脳内変換する奴も出る始末.
また,軍事板のスレッドで論争に負けそうになる
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq08b02.pdf
と,本サイトへの荒らしを宣言,他の掲示板で荒らし依頼まで行った
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq08b03.pdf
上で,自ら荒らしを行った
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq08b.pdf
リビジョニストまで発生する始末.
誰だって耳を傾けたくはなくなりますわな.┐(-。ー;)┌ヤレヤレ
軍事板 & FAQ BBS
ホロコーストの問題全般に渡り,細かい部分での異論は色々出ているようだが,そういうものは専門家の議論に任せたほうがよろしい.
今後,細かいところで定説が覆った部分が出てきたにせよ,
「アンネの日記は,概ね本人が書いているだろう」
「何らかの計画的大量殺戮はあっただろう」
という大枠が崩れることはまずあるまいし,素人が適当に議論の端っこだけつかまえて,討議しようったって,水掛け論の信仰告白にしかなりゃしない.
もし専門的に討議したいのだったら,BBSで不毛の論争を繰り返すよりも,大学の史学科に入るなど,相応しい場を求めた方がよろしい.
まあ,人それぞれの人生だが….
軍事板
リビジョニストの理屈からしたら,社保庁も年金記録を全部抹消して,証拠隠滅の命令書まで
全部なくしてしまえば,年金払う必要なくなるんだよ.
領収書なんて持ってる奴らはほとんどいないんだし,払ったっていう本人の証言は「証拠にならない」.
「払ったなら払ったって言う証拠を本人のお前が出せ,
社保庁は払ってないっていう証拠は出せない.悪魔の証明だから」
って言ってやれば,もう年金なんてこれから先,国は全く払う必要なくなるじゃん.
<リビジョニスト論法・年金編>
1 証言は証拠にならない
「年金払ったって言う本人の証言は証拠にならない」
2 公文書こそが唯一の証拠
「年金記録は社保庁のデータベースには存在しない」
3 証拠書類が本物であるという証拠をだせ
「領収書は本物であるという証拠が必要」
4 あったならあったという証拠をお前が出せ,こっちが出すと悪魔の証明になるから不可能
「年金払ったなら,払ったという証拠を出すのは受給者,社保庁は何の証拠も出せない
払ってない証拠は悪魔の証明だから」
5 以上のことから一切の証拠が存在しないためホロコーストは存在しなかった.
よってドイツは謝罪する必要なし.
「以上のことから一切の証拠が存在しないため,年金は払われていなかった.
よって国は年金を支給する必要なし」
【質問】
ホロコースト否認論がなくならないのは何故か?
【回答】
社会思想家・竹田青嗣によれば,「反差別=絶対正義」というスタンスでの運動が行われると,単にその問題に触れることがタブーになるだけで,差別的心意はちっともなくならない,やっかいな状態になるのだという.
以下では竹田は,日本の部落解放運動を念頭に置いて論じているが,それ以外のあらゆる差別の問題にも当て嵌まるだろうし,ホロコースト否認論を声高に主張する人が時折出るのは,以下で触れられている「裏側の心意」の噴出であろうと推測される.
僕は社会思想の中で一番大事な問題が,差別の問題に象徴的に表れていると考えているわけです.
つまり,告発糾弾主義とか,いわゆる「差別語狩り」という運動の方向は,ずっと言ってきたような絶対弱者の立場に正しさの公準を置いて,そこから社会批判を考えていくという形が基本になっている.
前に「思想の科学」(「少数者論」の再検討」,1991年8月号)で,差別の「囲い込み」について書いたことがありますが,反差別の運動が絶対正義主義や罪悪感脅迫型になると,普通の人がそこに寄り付かなくなって,どんどん囲い込まれていく.反差別運動自身が無意識の内にタブーになってしまう.
やっかいだから抗議が来たらもう言うとおりにしておこう,という感じで,とにかくそれに関することは,みんな初めに禁じ手にしておく.
すると必ず,どこかうざん臭いなという感覚が,一般の人にどんどん溜まっていく.
問題がきちんと了解されないまま,タブーになっていくわけです.
差別の運動がそんなふうになると,表側では差別はあってはならないというタテマエがどんどん大きくなり,裏側では差別的心意はちっともなくならない,そういう厄介な事態になるんですね.
さっき小林さんは,部落解放同盟にチェックを入れてもらうのは変ではないか,と言われていたけれど,その感度がとても大事だと思うんです.
そういう感度がなくなって,部落解放同盟が世の中の弱者を代表し,何が差別かについて,彼らだけが決める権威を持っているということになると,差別の問題は神学的な権威付けと同じ構造になってしまう.
何が差別なのか,どのように考えればこれを解決できるのか,そういうことを市民の一人一人が考える機会と条件がいつでもあって,それでみんなでそれを鍛えていくということが一番肝心なのに,何が悪か,何が善かを決める権威だけがある.差別は言わば専売事業になる.
すると必ずあの「政治と文学」※の論議が出てきて,表現一般が政治主義的に裁かれる.
すると市民社会の基本原理も成り立たなくなる.
(竹田青嗣・橋爪大三郎・小林よしのり対談 from 「正義・戦争・国家論」,
径書房,1997/9/10,p.77-78)
※ 文学表現において,政治的目的意識を与えることが重要なのか,日常の小さな出来事や心意の中で,人間の行為の「ほんとう」や「うそ」を深く描き出すことが大事なのか,という論争.
前者がいわゆるプロレタリア文学で,彼ら「政治派」は,後者を批判・否定した.
詳しくは「正義・戦争・国家論」,p.38-41辺りを参照されたし.
【質問】
言論の自由は,ホロコースト否認論の表明も許容するものではないのですか?
【回答】
アメリカの「言論の自由」原則においてホロコースト否認論も許容されうるという解釈は,割と広くあります.
「言論の自由」(出版する権利)を否定せず(「否定しない」ことは「支持する」ことを意味しない),同時にその「言論」の内容を支持しない,ということは,ごくごくありふれたことでは.
新聞掲載の「陰謀論本の広告」には抗議し(言論への不支持),その本の出版そのものはスルーするのはそれ.
英国でもホロコースト否認論の出版物を出す「権利」は否定されていない(発禁にはなっていない).
ウェブサイトだってあるし,選挙に出ることもできる(当選するかどうかは別).
http://t.co/sBouOStdcK
http://t.co/WW2tt79w86
アメリカではACLUとネオナチの件が有名.
https://t.co/2tdlzJchp8
2012年6月,ACLUとKKK.
>Why the ACLU is right to represent the Ku Klux Klan | Victoria Bekiempis
>http://t.co/Fwukz1XUvK via @guardian
(ACLUの70年代のことは,日本語でも読んだ記憶があります.
学術論文だったかもしれませんが,検索すれば出てくるかもしれません.
「アメリカ自由人権協会」と「ネオナチ」か何かで).
「言論の自由」っていうのは,こういうことですよ.
(「ヘイトスピーチは法律で規制すべき」論を疑問視し,「海外ではヘイトスピーチへの取り締まりがある」とかいう言説を《デマ》であるという方向で指摘したときに,すでにこういう具体例を参照しているはずですが.)
だから「風刺」と称して,尻と性器を並べて無知と偏見を開陳する「自由」はあるし,人にはそうする権利はある.
しかし,そういう自由や権利を行使するかどうかは別問題.
また,そういう「風刺」をする自由や権利を否定せず,そういうことをしている人びとを支持しないということも普通にあるわけです.
「デマ」だろうと「ネオナチ」だろうと,「言論の自由」はある.
当たり前のことです.
大の大人を相手に,わざわざ言う必要などないこと(言う必要があるとしたら,そのこと自体が嘆かわしい).
その上で,「言論には言論で」がある.
そう言うと「ネオナチの擁護」だと後ろ指をさされるのが現実だけど.
その上で「私はFox Newsは見ない」という選択,「Je suis Charlie」または「Je ne suis pas Charlie」etc
と掲げるという選択,etc etcがある.
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554284150056701954?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554286408811036673?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554287909772070912?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554288468621144064?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554289064128430080?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554290179507122178?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554291298677440513?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554485518587531264?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554485858565234688?p=p
すさまじい言論の自由の現物をどうぞ.
英国の首都,ロンドンについて,ほぼ1年前の取材.
>London's Holy Turf War:
>http://t.co/grNWYrvYvm
イスラム過激派と,ネオナチとキリスト教根本主義をルーツに持つ極右組織の街頭での対決を,VICEが取材.
このVICEビデオ報告に出てくる,「ロンドン東部で,アフガニスタン英軍払い下げのごっつい車両をぶいぶい乗り回している自警団(気取り)」のブリテン・ファーストが,「反EU」とだけ説明されていることの多い政党UKIPの支持に回ってることは
twitter.com/nofrills/statu… と
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554486973973295104?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554488506500665345?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554484128423231488?p=p
kristyan benedict @KreaseChan
Spaghetti junction in Birmingham is modelled on the logo of jihadi propaganda channel, "Al Jazeera". #FoxNewsFacts
http://t.co/JvNnWBi9dI
https://mobile.twitter.com/KreaseChan/status/554427791970959360?p=p
スパゲッティ・ジャンクションの写真でこんなに笑えるなんてwww
ここまでひどいFox Newsだって,「言論の自由」は制限されてないんですよ,ぎゃははははは,I'm crying.
そんなの,言わずもがなの当たり前のことじゃないですか.
しかしこれはひどい,ぎゃはははは.
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554474188321198080?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554474682549022721?p=p
https://mobile.twitter.com/nofrills/status/554475039022514177?p=p
一方,欧州大陸側の諸国では,ナチスを擁護する発言,人種差別,反ユダヤ主義などは違法.
その関連において,多くのナチスに関連したシンボルも禁止されている.
ドイツでは,ナチズムの肯定及びそれに類する発言は,全面的に禁止.
ナチス時代の軍服や武器を,一般市民が売ることも買うことも原則禁止.
鉤十字またはそれを彷彿(ほうふつ)させるような図柄を公共の場に掲揚することも禁止である.
フランスでもホロコースト否認論を表明することは違法.
フランスにおける著名なリビジョニスト,フォリソン等も有罪判決を受けている.
さらに1990年,フランス政府は「ゲソ法」を制定.
これは(1945年のロンドン憲章で定義された)人道に対する罪の規模または存在を疑問視することを犯罪行為と定めるもので,ホロコーストの否定を明示的に犯罪とする,最初のヨーロッパの法律である.
スウェーデンでは1990年,アーミッド・ラミ Ahmed Rami が,「差別発言」を行ったとして懲役6か月を宣告され,「ラジオ・イスラーム」の放送免許を1年間剥奪.
同放送局はデヴィッド・ヤンソン David Janzon によって1991年に再開されたが,ヤンソンもまた同じ罪で1993年に逮捕された.
「ラジオ・イスラーム」では
「ホロコーストの犠牲者とされる者の大半はユダヤ人ではなく,死因もチフスなどによる病死」
「アンネの日記は捏造されたもの」
などと喧伝していた.
ハンガリーでは2010/2/24,同国国会がホロコースト否定の言動を非合法化し,違反者には最高3年の懲役を課す法案を通過.
他にもスペイン,ポーランド,オーストリア,スイス,ベルギー,チェコ,スロバキア,ルーマニア,キプロス,ルクセンブルクにおいて,「ホロコーストなど無かった」と公言することは犯罪行為と見做される.
さらに2007年には欧州連合が,ホロコーストの否定を懲役刑に相当する犯罪とする法案を承認している.
この主要な2つの流れの違いだが,私見では,直接ホロコーストの舞台となったか否かの違いの他,法体系の違い(英米法系と大陸法系)にも起因するのではないか?と想像している.
このあたり,法律の専門家の御意見もお伺いしたいところである.
【参考ページ】
http://ir.lib.shizuoka.ac.jp/bitstream/10297/3884/1/091007001.pdf
http://sightfree.blogspot.jp/2014/10/blog-post_63.html
http://en.wikipedia.org/wiki/Radio_Islam
http://it.wikipedia.org/wiki/Olocausto
2015.1.23
【質問】
ホロコースト肯定国では否定派の学者が投獄されるそうですが,これは否定派の口を塞ごうとするものじゃないんですか?
【回答】
ドイツでは極左,例えば赤軍派みたいな言論も罪になるんだよ.
ドイツは「戦う民主主義」っていう制度をとっているから.
ヒトラーがワイマール憲法下で政権を取った反省から,極端な思想は取り締まられるべきだっていう方針の下でドイツは国づくりを進めてきた.
その中で,ドイツの右翼がしょっちゅう言い出して演説のネタにしてきたのがホロコースト否認論で,事例があまりに多いから特別な法で取り締まるということになったのが例の法律.
ちなみに,ドイツの著名雑誌シュピーゲルの記事で度々ホロコースト・ユダヤ関係な記事が出る.
また,届出を出せば,ドイツにおいてネヲナチがデモ行進を行いホロコーストに文句を言ってもタイーホされない.
否定派の言い分が正しいと仮定するなら,デモが弾圧を受けたり,シュピーゲル誌がとっくの昔に廃刊になっていないとオカシイのだが.
それと,ドイツ刑法130条の条文からすれば,裁判で「なかった」と立証できれば無罪になると思うんだけどな.
判例とか見んと分からんだろうが.
(3) Whoever publicly or in a meeting approves
of, denies or renders harmless an act committed
under the rule of National Socialism of the
type indicated in Section 220a subsection
(1), in a manner capable of disturbing the
public piece shall be punished with imprisonment
for not more than five years or a fine.
しかし,ドイツ刑法って煽動罪があるのか.すごいな(笑).
【質問 kérdés】
ウルスラ・ハーバーベックの度重なる逮捕・収監は,ホロコーストに疑義を申し述べただけで逮捕されるという証拠ではないの?
https://togetter.com/li/1329225?page=2
【回答 válasz】
各種情報を見るに,ハーバーベックの言動は「ホロコースト検証」ではなく,「ネオナチのプロパガンダ」であり「デマ煽動」と判定された模様.
彼女の亡夫,ヴェルナー・ハーバーベックはヒトラー側近の一人であり,ウルスラもヒトラーを「ドイツの救世主」「大天使ミカエル」などと賛美.
戦後も環境保護活動の皮を被った極右団体などで活動しており,当局から活動禁止処分を受けている.
彼女は「ホロコーストがあったという証拠を見せろ」と関係機関に手紙を出して逮捕されたことばかり喧伝しているが,他にも「ホロコーストなど無かった」と断言すること度々で,否認論者であることは疑いの余地がない.
つまり彼女の言う「証拠を見せろ」というのは,どこぞの国のダメ野党と一緒で,自分に都合の悪いものは見ようとせず,自分の信条に合うデータが出てくるまで騒ぎ立て続けているに過ぎない.
控えめに言っても,このような言動を「検証活動」とはとうてい呼べない.
なお,どちらかといえば歴史学ではなくドイツの法学の問題であるので,詳しいことはそちらの専門家に当たったほうが良いと思われる.
ヴェルナー・ハーバーベック
(写真1枚目:図表番号faq190322hb)
ヴェルナー&ウルスラ・ハーバーベック夫妻
(写真2枚目:図表番号faq190322hb2)
【参考ページ Referencia Oldal】
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/blog-entry-4849.html
https://wind.ap.teacup.com/naoskoba/3476.html ※図表引用元
https://tev.hu/hitler-isteni-kuldetest-teljesitett/
https://krautreporter.de/1666-die-holocaust-leugnerin-von-nebenan
mixi, 2019.3.22
【質問】
ホロコーストを否定しただけで逮捕されるって,おかしくないですか?
【回答】
まずはじめに言っておくと,それとホロコーストの有無は無関係の問題です.
さて,これについては意見が分かれるところです.
言論の自由を,たとえそれがどのようなものであっても擁護すべし,と考えるひとはこれを批判するでしょう.
また,弾圧する事で否認論者を「殉教者」に仕立て上げてしまうのではないか,という危惧から反対するひともいるでしょう.
(どちらかというと,ぼくはこの考えに近いです)
けれど,忘れないでいただきたいのは,ホロコースト否定というのは,何十年もかかって積み上げられてきた学問的成果と,虐殺された何百万という人びと,そしてその人びとの記憶を胸に刻み込んでいる関係者,すべてを踏み躙っているという事です.
〔中略〕
>戦争を体験したヨーロッパの人びとにとっては,“ユダヤ系の隣人が連れ去られ,帰ってこなかった”といった実体験に基づくリアリティを有した事柄
このリアリティがあるからこそ,刑事罰が与えられるようになっている訳で,確かに刑事罰というのは「行きすぎ」なのかもしれませんが,そういう法律が通過する背景を考えてくれ,と言いたいですね.
「ストパン」■(2009-03-20)[歴史修正主義]ホロコーストの基礎知識について17
&同コメント欄
青文字:加筆改修部分
――――――
plummet 2009/03/21 04:50
ちと,ここんところが誤解を招きそうなので,名誉を毀損された被害者として,「個人」「法人」「諸団体」といった具体的な被害主体が必要だとは補足しておくべきでは,と思いました.
「すべての関係者」的な,漠然とした大きな対象への罪としては,成立しないと思いますので( ゜Д゜)
ぽこぺん.
――――――
Mukke 2009/03/22 01:04
plummetさん>
ご指摘有り難うございます.
問題の箇所は,筆が滑りました.
特定個人を指して「ウソツキ」と言っているならともかく(東中野裁判のように),この場合は相手が漠然としているので,訴追の対象にはならなさそうですね.
否認論をさんざん批判しておきながら,お恥ずかしい限りです.
――――――
【質問】
歴史修正主義もひとつの見解として尊重されるべきでは?
【回答】
ウソを尊重するのは,寛容でも何でもありません.
ホロコースト否認論の主張は,歴史学の専門家からは歯牙にもかけられていないのです.
例えばあなたは,「原爆投下なんてなかった」という見解が尊重される事を望みますか?
「ストパン」■(2009-03-20)[歴史修正主義]ホロコーストの基礎知識について17
青文字:加筆改修部分
【質問】
「定説が正しいか間違っているかを検証することを,違法とする」ような法律が正しいものとは思えないのですが.
【回答】
だってその「定説」って,よほどのことがないかぎり覆りませんよ?
まあ,あなたの論理を敷衍すれば,原爆投下や東京大空襲の真偽を検証する研究にも,公費が投じられてしかるべき,ということになるのかもしれませんが.
前近代史と近現代史は違うんですよ?
「ストパン」■(2009-03-20)同コメント欄
青文字:加筆改修部分
【質問】
「ホロコーストがあったかなかったかわからない」というのは,中立的な態度ではないでしょうか?
【回答】
そのような反応を引き出すことこそが,ホロコースト・リヴィジョニストの目的なのです.
――――――
ホロコースト否認論でもそうだし,南京事件否認論でもそうですが,過去に論破された主張をそのまま,あるいは微妙に変形して繰り返す,ということがよくあります.
というか,この手の「議論」に遭遇したら,8割か9割くらいの確率で,そういうループ化した「議論」の一部だと考えて間違いないです,経験上.
こういうのは議論とは言いません.
これが議論だというなら,全ての議論は決着不能ということになってしまいます.
人の言う事を聞かない人が,延々主張を繰り返せば,どんな議論だってループ化できてしまいますから.
こういうループ化したやりとりは,門外漢には「議論が継続中である」という印象を与える効果があります.
特に,主張の細部に専門用語や専門知識がちりばめられていると,一見まともな議論かと錯覚してしまうものです.
そういう意味でこれは「議論の捏造」と言ってよいでしょう.
まともな議論とまでは思わなくても,「ややこしそうな話だな」とか,「ちゃんと勉強しなきゃ見極められないな」とか,「あとで読む」などという態度保留の反応が引き出せたら,それは歴史修正主義側に有利にはたらきます.
ほっといたら通説を受け入れて敵に回るはずの人に,中立の立ち位置に止まらせたわけですから.
こういうのを僕は「足止め効果」と読んでいます.
歴史修正主義の手口について - 児童小銃
――――――
歴史学の世界において,ホロコーストの存在は実証されています.
意図派と機能派の違いも,ホロコーストの存在,ガス室の実在を前提にしたものです.
ヒトラーが当初からユダヤ人虐殺を計画していたか,状況に動かされてユダヤ人虐殺計画が生まれたか,という争点の食い違いがあるだけで,前提は問題にすらなっていないのです.
否定派は様々な嘘をつきます.
たとえば,彼らはトレブリンカ強制収容所が解体された後の航空写真を提示して,
「収容所が写っていないのはおかしい」
と主張します.※1
あるいは,自身の典拠とする報告の内容をねじ曲げます.※2
こんなものはまともな議論とはいいません.
ただの虚偽です.
「学問」と「デタラメ」の双方から距離を取ろうとするのは,正しい態度とはいえません.
※1:http://clinamen.ff.tku.ac.jp/Holocaust/Points2/Treblinka.html
※2:http://clinamen.ff.tku.ac.jp/Holocaust/Points/Markiewicz.html
「ストパン」■(2009-03-21)[歴史修正主義]ホロコースト否認論FAQ・補遺編
【関連項目】
「詭弁」とは何か?
【質問】
でも,学者がすべて正しいとは限らないのでは?
【回答】
そうですね.
学者も人の子ですから,間違いを犯す事もあるでしょう.
専門家ですらも間違うのですから,専門家でさえない否認論者のヒトタチの信用度は,言わずもがなですね.
「ストパン」■(2009-03-21)[歴史修正主義]ホロコースト否認論FAQ・補遺編
【質問 kérdés】
「死者数六百万は多すぎ」と主張するだけでホロコースト否認論者になるの?
映画「否定と肯定」に登場する女性学者が,そう言っていましたが.
【回答 válasz】
映画は映画.
少なくとも,原作ではそんな台詞は出てきません.
また,「600万人は多過ぎ」を,どのような文脈で主張するかにもよります.
映画では否認論者の主要な4つのデマ
1.組織的虐殺を命じた証拠がない
2.死者数六百万は多すぎ
3.ガス室はなかった
4.ホロコーストはユダヤ人の捏造
を並べていましたが,これを同じ人物が繰り返し述べているようなら,それははリビジョニストであると言われても言い逃れできません.
しかし一方,600万人という数字に疑問を持つだけでは否認論者となりません.
過去も様々な学者が600万人以外の数字を挙げていましたが,彼らをリビジョニスト呼ばわりする人は殆どいません.
上記4項の内,2.だけを抜き出して,あたかも600万人という数字に疑問を持つだけでリビジョニストというレッテルが貼られるかのように人々を煽ることこそ,悪質なレッテル貼りと言えるでしょう.
mixi, 2018.6.3
------------
152 : 最低人類0号 : 2011/10/29(土) 15:09:03.13 ID:KRnymcMX0 [3/8回発言]
[略]
mukke氏も言ってるが,ホロコーストの事実に対し,存在を否定する議論の余地があると認めた時点で,否認論者のロジックに嵌ってるんだよ.
165 : 最低人類0号 : 2011/10/29(土) 18:25:03.84 ID:fj/8+XKb0 [7/8回発言]
ただいまー
で,ホロコースト議論についての議論になってるけど,あれって真面目にやるとひどく手間かかるんだよ.
俺もドイツ軍関係のスレで,ホロコースト否認論者に絡まれたことあるから分かるけどさ.
だから,
「ホロコーストのことなんて興味ないよ.
ヨソで好きなだけ議論やれよ」
って答えたんだけど,ID:KRnymcMX0の言い草だと,俺もホロコースト否認論者にされてしまうん?
------------
どうなんでしょう?
no.165氏は,不作為のホロコースト否認論者ということになるのでしょうか?
no.152氏の意見も判らなくもないのですが,当方自身,「ホロコーストは捏造」論者に絡まれましたときに,酷く面倒くさい思いをいたしまして,それを考えますと後者の気持ちも良く分かるのです.
その点,貴氏のご意見をお聞かせ願えれば幸いです.
【回答】
それは話のレヴェルがちょっと違っていて,つまり
“ホロコーストについて語る時に,「ホロコーストがあったかなかったかについては議論がある」と言明すること”
と,
“そもそもホロコーストとは関係のない議論をしている時に,ホロコーストの話を持ち出され,「関係ない議論はヨソでやれ」と言うこと”
は異なった問題なのではないかなあと.
「ホロコーストの実在性については議論がある」
という発言が問題なのは,それが「ホロコースト否認論者の論にも見るべきところがある」というメタメッセージを伝達してしまうからなのであって,
「めんどくせえからホロコーストの議論はヨソでやれ」
という言明自体は,そこまでのメタメッセージを伝達しないのではないかと思うのです.
それを否認論に与するものと言ってしまっては,ネット荒らし放題になってしまいますし.
【質問】
以下は本当?
――――――
83 : ななしのよっしん :2010/08/20(金) 00:01:33 ID: /ywktLCqwe
>>81
言ってる事は理解できるし説得力もあるけど
実際は欧州でホロコースト否定した発言したら狂人扱いされるのが現実
タブーであるって知ってて言うならならいいけど知らないで喋ったらキチガイと思われるんだよ
http://dic.nicovideo.jp/b/a/%E3%83%8A%E3%83%81%E3%82%B9/61-#83
――――――
【回答】
そう,そうなんですよ.
ホロコーストについて教科書の数行の記述でしか知らない人,そして知的好奇心のそれなりにある人にとって,やりくちだけは洗練された否認論者の主張は,魅力的にうつるんですよね.
真面目な研究者にとっては失笑レヴェルのものだとしても.
以下引用.
――――――
三鷹自身,1年前の自分を思い出しながら書いているのですが,日本の世間一般のフツー人の「ホロコースト」に関する知識って,
「ヒトラーがガス室を使ってユダヤ人を虐殺した」
と一行で言えてしまう程度なんですよね.
その一行知識があっても,「ホロコースト」という言葉を知らなかったりする.
単に「第2次大戦中にそんなことがあった(らしい)」てなレベル.
そんなフツー人に対して,ホロコースト否定者は,たとえばこんな風に囁きかけます.
「知ってますか,ユダヤ人を殺したっていわてれるガス室など,実は存在しなかったんですよ」
と.
一番センセーショナルな主張を最初に掲げるのが,否定者の手口です.
「何を馬鹿なことを」
と思いつつ,今まで聞いたこともない「新見解」に興味をそそられる,というのがフツー人の反応でしょう.
そこでレスポンスを返して,否定者との「論争」が始まる.
でも,フツー人サイドの根拠は,
「読んだ本にそう書いてあった(ように記憶する)」
てのがせいぜい.
対して否定者は,物証の薄弱さ,証言の矛盾,「科学的鑑定」など,微に入り細をうがった「解説」を用意しています.
フツー人はとうてい反論などできやしない.
「論争」というよりも「講義」に近い状態で,フツー人の知識欲が旺盛ならば旺盛なだけ,乾いた土に水が滲み込むように,ホロコースト否定説が注ぎ込まれていきます.
http://www.ss.iij4u.or.jp/~mitaka/nizkor/66qa_mitaka.txt
――――――
無論こういった主張に対するネット上での対抗言論の蓄積はそれなりにあるはずですが,こういう人たちには届けられていない.
「ストパン」■(2010-08-26)[歴史修正主義]ニコニコ大百科における,ホロコースト否認論の終わらぬループ
青文字:加筆改修部分
【質問】
欧州では否認論が違法だから,まともな研究ができないのでは?
【回答】
まともな研究の結果,どう転んでも,細部の変更はあれ,ホロコーストという大前提自体がひっくり返る事は有り得ないとの結論が出たから,違法になったんです.
(もちろん,違法の是非では賛否が分かれます)
ホロコーストがなかったというのは,枝を離れたリンゴが浮遊し続けるのと同じくらい有り得ない事です.
「ストパン」■(2009-03-21)[歴史修正主義]ホロコースト否認論FAQ・補遺編
そもそも検証自体は禁止されているわけではない.
分かり易い例がアウシュビッツ=ビルケナウの犠牲者数で,当初の300万人から150万人に改訂されている(1995年)が,その間にも上は900万人から下は15万人まで,様々な説が登場してきた.
これは推計方法の違いや,調査の進展や,より信頼性の高い資料の発見などによるもので,この改訂こそが過去70年以上にわたって検証が積み重ねられてきたという事実を端的に証明している.
修正主義者のフォリソンやアーヴィングがそうした事実を知らないはずがなく,仮に,知っていてなおも「検証すら許されない」などと主張しているのならば,それは疎い者を騙そうとする詐欺に他ならない.
このような「特殊詐欺」に引っかからないよう,諸兄も注意されたし.
mixi, 2019.3.21
【反論】
――――――
リビジョニストに対する「批判者」は,オープンな議論があった,と言っています(いるようです)(いるのでしょう).
現在は,ある種の結論を表明することが刑法で処罰される(懲役刑など)としても,オープンな議論は,過去にはあったのでしょう(きっと).
ところで,ホロコーストの「オープンな議論」の受付期間は,いつ終了したのでしょうか?
現在は,議論の主題は「解決済み」だから,結論を確認する作業以外は禁圧されてもOKとお考えですか?
――――――gkmondさんからTBをいただきました.- negative_dialektik
はてな村出張所
【再反論】
〔略〕この部分だけで,
・それまでの研究の蓄積を知らずに「通説」批判に飛びついた
・日本など,ホロコースト否定に対する刑事罰の存在しない国における研究をガン無視
・研究を「結論を確認する作業」呼ばわり
〔略〕を露呈している〔略〕.
議論ならいくらでもやってる――有名どころだとゴールドハーゲン論争とか――んで,どうぞご参加なさって下さいな.
ああ,念のために言っておくと,使い古された論点と嘘っぱちを並べる事は,「議論」って言わないからね.
〔略〕
「ストパン」■(2009-03-26)[歴史修正主義][デムパ]それはね,単にきみが知らないだけ
青文字:加筆改修部分
Mukke 2009/03/29 22:33
〔略〕
ただ個人的に,『マルコポーロ』が廃刊になったことは残念に思います.
ユダヤ人団体側の怒りは当然ですが,あの廃刊は,リヴィジョニストたちに格好の餌を提供したようにしか見えないのです.
以上,同コメント欄より
青文字:加筆改修部分
【珍説】
――――――
>虐殺された何百万という人びと
存在しません.
>そしてその人びとの記憶を胸に刻み込んでいる関係者
存在しない人の記憶ね.
精神病だと思うよ.
http://dic.nicovideo.jp/b/a/%E3%83%8A%E3%83%81%E3%82%B9/61-#88
――――――
【事実】
アンネ・フランクは実在せず,オットー・フランクは精神病患者.
それどころか,欧米やイスラエルの高齢のユダヤ系市民は,みーんな精神病.
すげーなぁ.
その主張の含意するところを少しは考えてみたらどうなんだ?
「ストパン」■(2010-08-26)[歴史修正主義]ニコニコ大百科における,ホロコースト否認論の終わらぬループ
青文字:加筆改修部分
「結局,ユダヤ人の絶滅は法律や命令の産物というよりも,精神とか,共通理解とか,一致や同調の問題であった.
この企てに加担したのはだれなのか.この事業のためにどんな機構が作動したのか.絶滅機構はさまざまなものの集合体であった
―――全作業を担った官庁はなかった.…
ヨーロッパ・ユダヤ人を絶滅するために,特定の機関が創出されることはなかったし,特定の予算も割かれなかった.
それぞれの組織は絶滅過程においてそれぞれの役割を果たし,それぞれの課題を実行する方法を発見せねばならなかった」
(ラウル・ヒルバーグ,望月その他訳『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅』(上)(下),柏書房,1998年,44,50頁)
このように,ヒルバーグは,ヒトラーや官僚の命令がなかった事は認めざるをえない状況になっている.
【事実】
ヒルバーグが書いているのは,
「ヒトラーは演説によって影響力を行使し,ナチ幹部に彼の期待や希望を語ることによってユダヤ人移送を殺戮政策へと結晶化させ,ユダヤ人の肉体的絶滅を命令し,ユダヤ人移送の具体的時期を決めた」
ということだよ.
「絶滅計画を立ててない」ってのはどういう意味か知らないが,まあたしかに指導者一人が計画をシコシコ書くのは無理だろうな.
ナチズム政策の本を読めば,ほとんど統一性の無い政策が施行されている事がままあったと分かる.
Aという部門の指揮下にある部署に,全く別のBという部門が命令権をもって命令し,執行し,Aは知りませんでしたってこともあったようだ(笑)
しょせん,それがナチズムなんだよ.
自称懐疑派なら否定派と肯定派の各資料,史料を史料批判の精神を持って読むべきだらう,
で,多方面の視点から物を見る訓練をしなさい・・・
【質問】
ウィリアムソン司教問題とは?
【回答】
リチャード・ウィリアムソン司教は,マルセル・ルフェーブル大司教から任命された司教の一人.
ルフェーブル大司教(1991年死去)は,1962~1965年に開かれた第2バチカン公会議の決定内容を不服として,1970年に聖ピオ10世司祭兄弟会を設立.
独自の布教活動をしていましたが,バチカンは1976年ルフェーブル大司教に聖職停止を通達.
さらに1988年に,彼と彼が任命した4人の司教を破門しています.
時代は下って2009年1月24日,ローマ教皇ベネディクト16世はマルセル・ルフェーブル大司教と,彼が任命した4人の司教の破門を撤回することを発表しました.
で・・・破門が撤回された司教の一人リチャード・ウィリアムソン司教は常日頃から,
「シオンの議定書は本物」
「ナチスのガス室はなかった」
と主張している方なので,欧米ではちょっとした騒ぎになっているようです.
イギリスのインデペンデント紙
イスラエルのエルサレムポスト紙
ラッキーマン.in 「軍事板常見問題 mixi支隊」
青文字:加筆改修部分
【質問】
ホロコースト否認論を巡る言説の中で,なぜノーム・チョムスキーは批判されたのか?
【回答】
チョムスキーは1981年,フランスにおいて当時もっとも影響力のあったホロコースト否認論者,ロベール・フォリソンの著作(『歴史の改竄者として私を咎める人々に対する弁護のための覚え書き──ガス室の問題』)に序文を寄せたのだが,フォリソンについてチョムスキーが,
「どちらかといえば非政治的な自由主義者」
「その出版物に反ユダヤ主義という非難に値するものは見出せない」
と評価し,フォリソンの仲間のセルジュ・ティローンのこともまた,
「リベラルな社会主義者」
と褒め称えた点が問題視された.
フォリソンの主張は,
「ガス室が存在したという主張と,ヒトラーによってジェノサイドが行われたという主張は,同じ一つの嘘を構成している.
これこそが巨大な政治的金融的詐欺への道を開いた.
そこから第一に利益を引き出したのはイスラエル国家と国際シオニズムであり,第一の犠牲者はドイツとパレスチナ人全体だった」
というものである.
そのためフォリソンは1981年,ホロコーストを「歴史的嘘」として憎悪と差別を扇動した罪で有罪判決も受けている.
そんなフォリソンに反ユダヤ陰謀論を見出せないとするならば,チョムスキーには何らかの強固な心理的バイアスがかかっていた可能性がある.
▼ アラン・ダーシュウィッツは次のように述べる.
------------
われわれはいま,ホロコーストの否認・陳腐化・矮小化がますます推し進められ,反ユダヤ主義や反イスラエルという,より大きな問題が起きつつある時代に生きている.
中核をなす否定者達がノーム・チョムスキー,ノーマン・フィンケルシュタインなどによって支持されている一方で,ホロコースト生存者たちのために正義を求める人々が,フィンケルシュタインやその仲間によって非難されている.
チョムスキーは,
「ガス室の存在の否定には,あるいはホロコースト否定説にさえ,反ユダヤ主義を示唆するものはない」
というフィンケルシュタインの不条理な見解を擁護し,
"人はホロコーストが起きたと信じるかどうか"
というゆゆしき言葉まで付け加えた.
さらに彼は,筋金入りのホロコースト否定派学者ロベール・フォーリンソンを賞賛し,ホロコーストは無かったという彼の所見は"包括的な歴史研究に基いている"とした.
チョムスキーは,ホロコーストは議論の余地ある問題ないしは欺瞞だとするフォーリンソンの"所見"に実質的な支持を与えている.
おそらく"チョムスキーの惑星"ではそうなのだろう.
しかし現実の世界では,ナチスの虐殺者が何百万人ものユダヤ人の子供,女性,男性を殺している.
------------リップシュタット『否定と肯定』(ハーパーコリンズ・ ジャパン,2017), p.546▲
いずれにせよ,チョムスキーがフォリソン事件において批判されているのは,フォリソンらを事実誤認に基づいて称えた点にあり,表現の自由とは全く別の問題と言えよう.
【参考ページ】
http://www33.ocn.ne.jp/~emoh/source/doc007.html
http://fr.wikipedia.org/wiki/Robert_Faurisson
http://www.ushmm.org/wlc/ja/article.php?ModuleId=10008003
ウォルター・ラカー編『ホロコースト大事典』(柏書房,2003),p.568-569
【質問 kérdés】
マルコポーロ事件って何?
Mi az Marco Polo ügy?
【回答 válasz】
1995年2月,月刊誌『マルコポーロ』(文藝春秋)が,ホロコースト否認論記事を掲載.
これに対してサイモン・ヴィーゼンタール・センターなどが抗議を行ったことによる一連の事件.
同誌は廃刊となり,編集長は解任,社長も辞任という結果となった.
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どうも,「自分こそ絶対正しい」と思いこんでいる人間は,ろくなことをしやしないもので.
事件は『マルコポーロ』1995年2月号が,「戦後世界史最大のタブー.ナチ『ガス室』はなかった.」なる記事を掲載したことに始まる.
国立病院に勤務する西岡昌紀の寄稿によるものだが,その内容はホロコースト否認論者デイヴィッド・アーヴィングのものと大差はない.
この西岡という人物,一言で言えばトンデモさんで,HIVはエイズの原因ではないとする,いわゆるエイズ否認主義者でもあったりする.
この手の「自分こそ絶対正しい」と思いこんでいるオカルト・ビリーバーが厄介なことは,今更説明するまでもないだろう.
掲示板を荒らしたりするのもこのタイプだ.
何故そんな怪しい人物の手になる記事を,『マルコポーロ』は掲載したのか?
当時,阪神淡路大地震の取材で文春と関係していた江川紹子によれば,同誌の経営は芳しくなかったらしい.
そのためか当時,田中健五社長,花田和凱編集長コンビはスキャンダル路線をとっており,過激な記事をたびたび掲載していた.
皇室批判で宮内庁への謝罪をする羽目になったという前科もある.
また,花田はホロコーストについての認識が明らかに甘かった.
『日本タブー事件史』(宝島社,2005)において後に彼は,
「こちらは,たくさんのユダヤ人が殺されたのは事実で,ホロコーストが無かったと言い張ってるわけじゃないのに」
などと述懐している.
件の記事の中では,
「"ガス室"はソ連やポーランドによる捏造」
「.収容所でユダヤ人が大量死した真の理由は,ガス室による処刑ではなく,発疹チフスなどによる病死である」
などと述べられていたのだが,これを花田はホロコースト否認論だと思っていないことが窺える.
これを知ったのが,ロサンゼルスのサイモン・ヴィーゼンタール・センター(以下,SWCと略記).
上から目線で説教することにかけては定評のある団体で,後にはアイドル・グループの制服のデザインにまでクレームをつけるようになる.
SWCはさっそく同号発売直後,イスラエル大使館と共に『マルコポーロ』編集部に抗議.
また,駐米日本大使に対しても,同記事を非難する書簡を送付した.
さらにSWCは文藝春秋に広告を出稿する企業に対し,文藝春秋に一切の広告を出さないよう求めた.
花田は後にこう述べる.
「あの事件は,日本の雑誌社が外国の組織から抗議を受けた初めての事件だったから慌てちゃったんだね」
「あれが日本の組織からのクレームだったら,こっちも対応策は分かってるの.
たとえば“誌面で反論を書いてくれ”と言うとかね,いろんな方法があるんです.
だけど外国のああいう組織から言われたのは初めてだったからね.
当時の社内会議では,
“もし全世界のユダヤ人の団体が日本大使館に石投げたらどうするんだ!?”
なんて真剣に話し合ってたのよ.
今考えればそんなことあり得ないんだけど,それがあり得ないっていうのは分からなかった」
これを見るに,ホロコーストは国際的問題になり得るという認識が,日本の雑誌社には総じて欠けていたらしい.
この抗議行動により,実際に何個か広告が落ちたということはなかったが,ディヴィッド・グッドマン・宮沢正典『ユダヤ人陰謀説』(講談社,1999)によれば,これにより文春社内で政治抗争が勃発.
先に述べたように,田中・花田のスキャンダル路線は,これ以前にも何度も失態を演じている.
そのため,以前より彼らは「会社に莫大な犠牲を払わせるもの」として非難を浴びていた.
それがこの一件で,もはや田中は責任を逃れられなくなった.
1月30日,文藝春秋社は,出版社として「記事は誤り」と発表.
公的な謝罪をすると共に,『マルコポーロ』廃刊と花田紀凱編集長解任,記事に関係する幹部構成員を更迭をする処分を行った.
同日,斎藤・外務省事務次官は記者会見を開き,外務省の見解として「廃刊措置は適切だった」と述べた.
2月2日,ホテル・ニューオータニでの記者会見において,田中健五社長が同誌廃刊を発表.
しかし,自身は社長職に留まると述べた.
その上,この記者会見の席でさえ,田中はホロコーストの史実に疑問を匂わせる発言も行う.
田中は社内外から批判を浴びることになり,2月中旬に社長を辞任.
この廃刊は日本国内のみならず,ドイツ,オーストリアで大きく報道されたほか,米国各紙も比較的大きく伝えた.
(図2は,廃刊を報じた国内紙)
廃刊後,文芸春秋の社員有志が,SWCのセミナーやアウシュヴィッツ見学に参加したという.
花田談;
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「これも余談なんですけど,後に彼らと話もついてね,『サイモン・ウィーゼンタール・センター』の人々が4~5人でやって来て,ウチの会社にレクチャーしたんですよ.
会社の一番大きな会議室でね,『ユダヤ問題』を講義しに来たの.
文藝春秋はだいたい社員が300人くらいなんだけど,“最低100人は出なきゃいけない”っていう条件でね」
――ええ~っ! そんなことがあったんですね…….
「俺は当事者だから行かなきゃいけない.
行きたくもなかったんだけどしょうがねえってね.
そうしたらまあ既に聞いたようなくだらないことばっかり言ってるわけ.
だから2日目,3日目は出なかったの.
でも西川とかは出てたんだけどね.
それで,その時の会社(文藝春秋社)は,事前に“想定問答”を作っておいて,質問まで作って社員に質問させていたんですよ」
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これを見るに,効果あるレクチャーだったとはとうてい言い難い.
さらに,話は場外乱闘に発展する.
ベルリン在住のジャーナリスト・梶村太一郎と金子マーティン・日本女子大学教授(社会学)が,この事件に関して「週刊金曜日」1997年1月誌上でホロコースト否定論を糾弾.
すると,ホロコースト否認論者の木村愛二が,両者及び『週刊金曜日』を名誉毀損で東京地裁に訴え,1000万円の損害賠償を請求.
否認論者が名誉棄損で訴訟を行う手法は,アーヴィングに似ている.
1999年,地裁はこの請求を棄却.
「ホロコーストは世界にあまねく知られた歴史的事実」
とした上で,
「このような歴史解釈をめぐる論争は,我が国の法体系の下においては,本来見解が対立する者同士の自由な議論に任せられるべき分野の問題であって,法が濫に介入すべきものではない」
として,ガス室の存在についての判断は行わなかった.
控訴したという話はgoogle検索では出てこないので,おそらくしていないのだろう.
逆に梶村も1997年8月13日,木村を民衆扇動罪(ドイツ刑法第130条第3項)容疑でドイツ・ベルリン州地方裁判所内国家検察局に告発.
かなり無理筋な告発であることは,誰の目にも明らかで,ベルリン州同検察局も,「日本国籍者同士の問題である」と言う理由で告発を受理しなかった.
ジャーナリストと名乗っているものの,この告発を見ても経歴を見ても,梶村は政治運動家色が強いようだ.
この一連の騒動で,ホロコーストについての人々の理解が深まったか?と言えば,まったくそうならなかったと言うしかない.
むしろ逆に,西岡のようなトンデモさんに「言論弾圧の被害者」づらをできる良い機会を与えたようなものだ.
どうも,「自分こそ絶対正しい」と思いこんでいる人間は,ろくなことをしやしないもので.
【参考ページ Referencia Oldal】
http://tocana.jp/2016/04/post_9219_entry.html
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/mascomiron_marcoporoziken.htm
http://tokiy.jugem.jp/?eid=1191 ※図1~2引用元
mixi, 2018.6.3
【質問】
>「アウシュビッツは無かった」っぽい発言だね
>http://schmidametallborsig.blog130.fc2.com/blog-entry-1340.html
慰安婦プロパガンダに疑問を呈するのは,ホロコーストに対するリビジョニストのようなものなのですか?
【回答】
どちらかといえば,リビジョニストの手法を使っているのは,中韓の一部団体のほうです.
もちろん,どのような主張をしているかにも依りますが.
ホロコースト否認論という意味でのリビジョニズムは,事実の歪曲および捏造によって,ホロコーストの事実を否定または矮小化しようとする試みと言えます.
その言説は,たとえ学術論文の体裁をとっていても,内実はプロパガンダに過ぎません.
すなわち具体的には,
・数値の極小化
(例えば,「虐殺されたユダヤ人は600万人よりも遥かに少ない10万人程度」等)
・事実でないことを捏造
(例えば「ホロコーストは連合国,ユダヤ人やシオニストによるでっち上げ」等)
・事件の凡庸化
(例えば「ソ連の強制収容所で殺された反体制派やキリスト教徒の数に比べれば,ホロコーストは小規模」等)
一方,慰安婦問題に関する挺体協の言説を見てみますと,まるでホロコースト否認論の鏡像であるかのような主張をしています.
・数値の誇大化
(「20万人以上が性奴隷にされた」)
・事実でないことを捏造
(「日本軍兵士が朝鮮半島において慰安婦を強制連行した」)
・事件の悪魔化
(「20万人の大部分が殺された」)
つまり,ホロコースト否認論の手法を裏返しにして用いているのが慰安婦プロパガンダと言えます.
もちろん,慰安婦プロパガンダへの批判者の中には,トンデモさんも混じっています.
(そもそも,どの分野にも必ず一定数のトンデモさんは付き物です)
トンデモ批判者の中には,ホロコースト否認論者じみた手合いもいるかもしれません.
ただ,上記ブログからは,そこまで読み取ることができません.
> 結局は「アウシュビッツは無かった,なぜなら燃やす重油が…」みたいな話を桜井よしこさんがして,それを佐藤正久さんが広めているような形だ.
以外には,類似性指摘らしき記述がないからです.
上記引用文も,桜井よしこのどのような言説が問題視されているのか,出典記載もなく不明です.
これでは特に根拠なく言いがかりをつけているに等しいと言えるでしょう.
ちなみに,特に根拠もなく,ナチスやそれに類するものになぞらえる行為は,立派なヘイト・スピーチです.
ブログ主・文谷数重様におかれましては,ヘイト・スピーチはお控えなされたほうがよろしいかと存じます.
くれぐれもお気を付けください.
【参考ページ】
ラカー『ホロコースト大事典』(柏書房,2003),p.564-573
mixi, 2016.8.25
【関連リンク】
「楽韓Web」◆(2016/11/26) ユダヤ人団体「慰安婦は断じてホロコーストなのではない」と主張。慰安婦の世界記憶遺産登録へ反対の意見書を提出。世界の目が変化してきた理由とは?
【質問 kérdés】
アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット裁判(David Irving vs Penguin Books and Deborah Lipstadt)って何?
【回答 válasz】
1996年にホロコースト否認論者デイヴィッド・アーヴィングが,歴史学者デボラ・E・リップシュタットと出版社ペンギンブックスを英国で訴えた裁判.
リップシュタットが1993年の著書の中で,アーヴィングのことをホロコースト否認論の最も危険なスポークスマンの一人だと述べ,アーヴィングはこれを根に持って,それまでにもリップシュタットの講義をたびたび妨害するなどしていた.
しかしアーヴィングは裁判の過程において,リップシュタット側弁護士から,その言動の矛盾を散々に指摘され,敗訴したばかりではなく,「自分はホロコーストの専門家ではない」と繰り返さざるをえなくなり,かつ,ホロコーストがヒトラーの責任の下に行われた組織的大量虐殺であることを認めざるを得なくなった.
アーヴィングにとってはいわば,スラップ訴訟(いやらがらせのための訴訟)のつもりが自爆になったでござるの巻.
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000625056106496000?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000625140114251777?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000625281143422976?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000625365776191488?p=v
【質問 kérdés】
アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット裁判は,アーヴィングに対する言論封殺?
【回答 válasz】
この裁判はアーヴィングのほうが起こしたものなのですが…
訴訟を起こして相手の言論封殺を謀ろうとするのはアーヴィングの常套手段で,彼はこれまでにも度々訴訟を起こしている.
(その訴訟費用は,白人至上主義などを掲げる右翼団体が支援している)
その訴訟リスクを懸念して,アーヴィングに批判的な本の出版を延期,または内容をマイルドに書き改めさせた出版社もある.
アーヴィング対ペンギンブックス・リップシュタット裁判においてアーヴィングは,彼が「ユダヤ人による国際的な圧力に晒されている」旨主張したが,その証拠を出すことは一切できなかった.
なお,この裁判の後,アーヴィングは破産したため,リップシュタット側へ訴訟費用を返還する判決を実行することができず,リップシュタット側弁護士はその報酬の大半を手にすることができずに終わっている.
【参考ページ Referencia Oldal】
リップシュタット『否定と肯定』(ハーパーコリンズ・ ジャパン,2017)
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1001856461847150593?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1001856538812674048?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1001856627169943552?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1001856658102890496?p=v
【質問 kérdés】
「ライベル・ツーリズム(libel tourism)」とは?
【回答 válasz】
これはジェフリー・ロバートソンによる造語で,名誉棄損訴訟において「原告に優しい」仕組みになっている国で裁判を起こす動きを指す.
たとえばアーヴィングがホロコースト否認論者であるとリップシュタットが指摘したことを,アーヴィングが名誉棄損で訴えようとした場合,アメリカなら「リップシュタットの主張は名誉棄損である」とアーヴィングが証明しなければならないが,イングランドやウェールズの当時の法制度ではリップシュタットの側が,「アーヴィングがホロコースト否認論者である」と証明しなければならなかった.
そのため,「わざわざ英国(イングランド)の法廷で名誉毀損で訴える」ということが横行,ジャーナリズムにとって深刻な脅威となるとして問題視された.
代表的な事例としては,ボリス・ベレゾフスキーらは2000年,彼らを凶悪犯罪者と述べたフォーブスを英国で告訴.
当時,英国民にフォーブス読者は1%もいなかった.
また,カリド・ビン=マフォウズ Khalid bin Mahfouz は2003年,彼のことをテロ支援者だと述べたイスラエルのジャーナリスト,レイチェル・エーレンフェルド Rachel Ehrenfeld を,該当著書が英国では出版されていなかったにもかかわらず,英国で告訴.
▼ また,
http://nofrills.seesaa.net/article/jeremy-thorpe-a-very-english-scandal-bbc.html#libel-laws
によればこの法律は,「実質的に外国人の発言を相手取った場合だけでなく,英国内の報道機関を相手取って大手企業や政治家などの有力者が名誉毀損の裁判を起こすということが大きな問題だった」という.
>大企業であれ大団体であれ政治家であれだれであれ,報道機関に報道されたくないネタをつかまれていていろいろとリソースを持っている人々が「名誉毀損法をちらつかせることで不利な報道を封じ込めようと」するのは,英国では一種の「お約束」だった.▲
名誉棄損裁判の件数も2006年には213件だったものが,2008年には1.5倍の259件まで増加.
結果,英国では2010年代に抜本的法改正が行われることに.
▼ 訴訟件数急上昇もさりながら,上掲ブログによれば,法改正のきっかけとなったのは,2000年代後半から開始されたサイモン・シンの裁判.
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ニセ科学を検証・論破する言論活動を行っているサイモン・シンが,カイロプラクティックの危険性についてガーディアンに書いたコラムによって,英カイロプラクティック協会から訴えられるということがあった.
とんでもないことに一審でシンが負け,科学者をはじめまっとうな科学をまっとうに扱っている人々が,
「ニセ科学をニセ科学と言えないこんな世の中じゃ,ポイズン」
と声を上げ,二審ではシンの主張が認められ,カイロプラクティック協会側が訴えを取り下げるという経緯をたどった.
事実上のシンの勝利である.
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勝利の翌日,シン氏は,「ガーディアン」紙への寄稿記事を通じて,裁判の結果を報告.
そして,
「英国の名誉毀損法は,社会の利益となるはずの事柄を科学者やジャーナリストが報道することを妨げている」
との国連人権委員会の見解に言及しながら,同法のあり方について再考を促したのである.
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【参考ページ Referencia Oldal】
http://www.aaronkellylaw.com/libel-tourism-is-it-almost-done-for-good/
http://www.dictionary.com/browse/libel-tourism
https://www.theguardian.com/media/shortcuts/2013/oct/15/end-for-britain-libel-tourism
https://www.telegraph.co.uk/news/7301403/How-libel-tourism-became-an-embarrassment-to-Britains-reputation.html
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000637107566604288?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000637221286723584?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000637256053407744?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000637379785342976?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000637411074830336?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000637556227272704?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000637646404636672?p=v
なお,この項の作成にあたり,nofrills氏にご教示いただきました.
厚くお礼申し上げます.
【質問 kérdés】
アーヴィングとの裁判において,リップシュタット側は最初から有利だったの?
【回答 válasz】
リップシュタット側の主張によれば,全くそうではなかった.
英国の法制度が原告有利になっていたことに加え,裁判費用の問題があった.
教授の給料で裁判費用を賄うのは,大きな負担となった.
なので編者の私見では,アーヴィングは勝てるかも?と踏んで訴訟を起こしたのではないかと思える.
しかし幸い,次々と裁判の支援者が現れ,リップシュタット側の勝訴を可能にした.
【参考ページ Referencia Oldal】
リップシュタット『否定と肯定』(ハーパーコリンズ・ ジャパン,2017)
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000662699443871745?p=p
https://mobile.twitter.com/KCin_Tokorozawa/status/1000662778972061696?p=p
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