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◆◆◆◆◆在沖縄基地
<◆◆◆◆在日米軍
<◆◆◆日米安保
<◆◆集団安保 目次
<◆日本 目次
<東亜FAQ目次
(画像掲示板より引用)
「2ch. 政治金融板」◆(2001/08/21〜)タイム誌が歪曲記事を掲載 ←回収すべきレスなし
>沖縄駐留米兵ティモシー・ウッドランド軍曹による女性強姦事件について
「BLOGOS」◆(2012/05/14)「朝まで生テレビ!」でわかった沖縄問題の本当の問題とは?
「Togetter」◆(2011/04/30)#futenma 基地反対派が基地容認派に対して「基地撤去後の経済対策を考えろ!」って,自分で言ってて何の疑問もわかないんだろうか
>基地反対派で撤去後の対策をまともに言えた人間はいません
「Togetter」◆(2011/06/10)オスプレイの改良点( #futenma )
「VOR」◆(2012/11/23)沖縄住民 米軍の騒音で裁判所を通じて270万ドルを要求
「海外移住情報」◆沖縄就職関連情報
>「約8割は小売やサービス業従事者」
>「2008年の沖縄県内基地従業員数は約9000人.
> 約1300の職種に日本人が従事.
(略)
> 面接を受けられる人は10人に1人程度.
> 全応募者の採用倍率は約25〜30倍」
「週刊オブイェクト」◆(2013/06/01) 6月に普天間基地へ海兵隊の新型攻撃ヘリコプター「AH-1Zバイパー」を配備
「雪斎の随想録」◆(2010/04/05) 「沖縄」というクォーター・バックは機能するのか
「そっと××」◆(2010-06-29) 【NHK】「密使 若泉敬 沖縄返還の代償」〜沖縄は再び外交カードにされるのか?〜
恵龍之介HP (沖縄基地問題)
『沖縄 占領下を生き抜く―軍用地・通貨・毒ガス―』(川平成雄著,吉川弘文館,2012/09/20)
『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』(佐野真一著,集英社文庫,2011/7/20)
「MURAJIの戯れ言so-net blog版」◆(2010/06/08)まるでサタスペ(『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』書評)
『沖縄/基地社会の起源と相克』(鳥山淳著,勁草書房,2013/3/8)
『沖縄返還と日米安保体制』(中島繪磨著,有斐閣,2012/12/19)
『沖縄軍人妻の研究』(宮西香穂里著,京都大学学術出版会,2012/11/9)
『現代日本政治史3 高度成長と沖縄返還』(中島琢磨著,吉川弘文館,2012.3)
『戦後米国の沖縄文化戦略 琉球大学とミシガン・ミッション』(小川忠著,岩波書店,2012/12/20)
『誰が日本を支配するのか!? 沖縄と国家統合』(佐藤優・魚住昭編,マガジンハウス,2010.8)
『徹底討論 沖縄の未来 (沖縄大学地域研究所叢書)』(大田昌秀&佐藤優対談,芙蓉書房出版 (2010/1/22)
『報道されない沖縄 沈黙する「国防の島」』(宮本雅史著,角川学芸出版,2012/4/28)
>悲願の祖国復帰を果たした沖縄を反日基地闘争へ追い込んだのは、誰か?
『本音の沖縄問題』(仲村清司著,講談社現代新書,2012/5/18)
『琉球検事 封印された証言』(七尾和晃著,東洋経済新報社,2012.8)
【質問】
沖縄基地問題の本を教えてください.
【回答】
反対派の本は,『沖縄の海兵隊はグアムに行く』と,大田元知事が去年出した奴が良い感じかな.
具体的な事実が多めであり,沖縄のみの視点に寄って無いという意味でね.
沖縄タイムスのものも,事実関係については比較的具体的に列挙しているかな.
久江版の『在日米軍』よりは読みやすい.
政府サイドだと,森本敏と守屋の奴が2010年に相次いで出版された.
読みやすさと,血の通った記述としては,守屋のものを押す.
森本の本は,出来の良いレポートにはなっているが,個人的には好きではない書き方.
本土じゃまず図書館にも置いてないが,『普天間飛行場代替施設問題10年史
決断』は出来れば押さえておきたいかな.
何せ推進側も,本土と沖縄では温度差がある.
マスコミでは左右問わず,地元推進派は利権集団として糞味噌に言われるだけだが〔要出典〕,当然彼等だって抗弁すべきことの一つ二つあるわけで.守屋本と読み比べると複眼的に見れると言う点では良い.
『普天間飛行場代替施設問題10年史 決断』
の何がセンスあるなと思ったかと言うと,最初のページに見開きで名護の空撮写真があるわけです.
一般の報道で出て来る空撮って,辺野古周辺の基地候補地しか入ってこない.
でも,この写真は島の東西両岸が見渡せる範囲が写っており,当然西側には名護の市街地がある訳ですね.
もうそこからして文字通り,視点が違う訳です.
ただし同書は,殆ど専ら沖縄の政治動向について書かれているだけであり,軍事的考察は皆無に近い.
本書だけでは,見方は偏る.
〔後略〕
岩見浩造 ◆Pazz3kzZyM :軍事板,2011/07/19(火)
青文字:加筆改修部分
『沖縄の海兵隊はグアムに行く』は,問題点が複数あり,とてもお勧めできるようなしろものではありません.
(もし本当にこれを読んで,かつ推薦するというのは,暗に反対派をdisるためとしか思えない)
ゆえに,同段落全体に,信頼性についての深刻な疑念が生じます.
削除しておいたほうが無難かと存じます.
また,科学である軍事において,好き嫌いで本を選ぶというのは,絶対にしてはならない行為です.
ゆえに,そちらの同段落全体にも,信頼性についての深刻な疑念が生じます.
さらに,「マスコミでは左右問わず,地元推進派は利権集団として糞味噌に言われるだけだが」ですが,「地元推進派を利権集団として糞味噌に言った右派マスコミ」の出典を求めたいところ.
そもそも,岩見浩造なる人物の情報は,
(1)自作自演さえ行うなどして,
(2)無意味で過剰な攻撃性を見せ,
(3)事実無根の言いがかりも,無視できない数含まれる
――といった点から考えて,バイアスが強いと推測されるため,鵜呑みは避けたほうが賢明な模様.
その信頼性についての考察は,こちらを参照されたし.
2012.4.7
【質問】
沖縄があの位置にあることの戦略的な意味とはなんでしょうか?
【回答】
日本の南方航路を完全に押さえられる位置にある.
また,太平洋を横断してアジアや大陸に向かう場合,またとない中継地点となる.
沖縄は西太平洋及びユーラシア大陸南東沿岸部(いわゆる極東地域)を押さえる為の絶好の位置にあり,沖縄を押さえたものが極東の海と空を制す,と言ってよい.
欠点としては,相対的には小さな島なので得られる土地が少ない事と,台風が来るので年の1/4〜1/3程は天候に難があること,今となっては航空兵器や弾道弾に対して「大陸からも廻りの島からも近すぎる」ことか.
軍事板
沖縄をどうこうと言いながら,日本の国家としての特性(貿易立国であり海洋国家)に目を向けない人々には,些か姿勢として疑問を感じます.
事は沖縄だけの問題ではなく,日本全体の問題です.
もし台湾海峡で軍事行動が起きれば,確実にその影響は日本経済に打撃をもたらします.
中国航路(沿岸南東部),ないし東南アジア航路というのはほぼ例外なく台湾の近海を通るためです.
(参考:三栄海運株式会社航路図)
【質問】
沖縄は現在,西太平洋における地理的要所なので基地がたくさんありますが,これは戦前からそうだったのでしょうか?
【回答】
○明治以前〜日清戦争(琉球王国時代〜琉球処分)
中国(清)からも日本(薩摩→日本)からも属国扱い.
1600年頃,平和すぎて武器を持っていなかったところを薩摩に攻め込まれる.
以降通商拠点として重視されるも軍事的着目(台湾への足がかり,対清防衛線,みたいなの)はなし.
→兵を派兵するにしても下関海峡渡らせたほうが楽だし,当時は兵の長距離大量海上輸送は無理.
○日露戦争
石垣島の通信施設から漁師のもたらしたバルチック艦隊発見の一報があるが,あくまで主戦場は朝鮮半島近辺.
索敵手段も連絡手段も限られていた当時は沖縄に戦略的価値なし.
○〜日中戦争
沖縄に空港が出来たのが1933年,海軍小禄飛行場(現 那覇空港).
中国進出に使われた空港は,九州と台湾がメインで沖縄は蚊帳の外.(空港は44年まで1つだけ,しかも36年から42年まで逓信省管轄=民間空港)
船については・・・ようわからん(補給拠点としては遊郭や鉄道が在った位だから,町は大きかっただろうし,多少は出入りがあったかも知れんが大きな港は無かったと思うし・・・詳しい人ヨロ)
○〜終戦
日本軍が沖縄を重視し始めたのは,切羽詰ってき始めた44年頭(本腰で増強し始めたのはサイパン陥落後の同7月.尤もあくまで本土決戦までの時間稼ぎしか期待されてなかった).
連合国がいつごろ沖縄を目標に定めたかは・・・ようわからん(こればっかで御免.詳しい人ヨロ)
○〜朝鮮戦争
終戦直後は「日本に占領された民族国家」として保護しよう・・・,と思ってたら共産主義社会との冷戦体制に.
・日本,ソ連,朝鮮,中国,台湾,インドシナに長距離爆撃機を飛ばすのに都合がいい.
・日本本島と違って実力支配した土地→徴用し放題.というかやりたい放題してもいい俺の土地(と思ったかは不明)
これ以降,軍事拠点化.
軍事板
○〜冷戦以後
中東の価値が上昇するにつれ,太平洋からインド洋へ進出する際の中継地点として,大変重要な存在に.
蛇足.
連合軍が琉球を目標としたのは,1944年3月くらいに台湾侵攻のコーズウェイ作戦の代わりに検討を始めた頃からでしょうね.
明確に目標となったのは,1944年10月から.
船の航路としては,大阪〜鹿児島〜(名瀬)〜那覇〜(基隆)が主な航路で,これは大阪商船が独占的に運航していました.
日本郵船や山下汽船,川崎汽船などの会社は次々に撤退しています.
また,鹿児島〜那覇間の航路もありましたが,当初の民族資本のそれは大企業に太刀打ちできず,結果的には解散に追い込まれたり,吸収されたりしています.
大小併せて,大体10隻前後がこの航路を運行しています.
眠い人 ◆gQikaJHtf2
【質問】
北海道に陸上自衛隊が,沖縄に米軍が,一極集中しているのは軍事的にはどんな意味があるのですか?
【回答】
北海道編重は,冷戦の名残です.
現在に至るも依然として部隊が集中しているのは,演習場が整備されている,地方自治体が駐屯地閉鎖を許さないといった,国防とは全く関係のない理由からです,はい.「国防費にたかって生きているのです」
ただ,かつては北海道に4個師団+方面直轄部隊がありましたが,現在5・11師団が旅団に改編され縮小中です.
したがって,北海道一極集中とは言えなくなってきました.
沖縄に米軍基地が多い理由は,地政学的な理由と歴史的な理由からです.
昔はあそこは米国が戦って勝ち取った米国領だったのです.
アメリカの土地に米軍がいてもおかしくないでしょ?
緑装薬4◆8R14yKD1/k他
【質問】
「在日米軍施設の7割が沖縄に集中」って本当?
【回答】
「施設」の定義にも拠るので,一概には言えない.
少なくとも「7割」という数字は,
・自衛隊施設を計算外にしている
・米軍と自衛隊で共用している施設を,計算外にしている(横田・厚木・岩国など)
・「基地」ではなく,「施設」の広さで計算している(沖縄北部・中部演習場を計算に入れている)
しかし,中部訓練所の3分の2は自衛隊が使用しており,この分を引けば62%.
SACO合意で北部訓練所の51%が返還されれば,49%になる.
さらに,嘉手納以南の基地の整理縮小が行われれば42%程度にまで減る.
しかも米軍専有施設に限って言えば,沖縄にある基地は現在でも,日本全体の基地の23%.
定義が変われば,数字も違ってくる.
内地では「沖縄に7割!」というプロパガンダは,さほど流れていないので,当然ながら内地と沖縄では意識にズレが出る.
軍事板,2012/10/
青文字:加筆改修部分
【質問】
沖縄には地元民に誘致された基地と,本当に銃剣とブルドーザーで作られた基地の2種類があるの?
【回答】
「リアリズムと防衛を学ぶ」が更新されました.
リアリズムと防衛を学ぶ
普天間返還が決まる経緯について江田氏の回想
zyesutaさんの記事を見て思い出したのは,沖縄県民によって誘致された基地と,本当に米占領軍当局による「銃剣とブルドーザー」による強制収用により建設された基地でした.
米海兵隊のキャンプ・ハンセンとキャンプ・シュワブは,実は地元住民による誘致で建設された基地なのです.
これはよく知られた話です.
そしてキャンプ・ハンセンには,米海兵隊の多様な特殊任務を遂行する31MEU(第31海兵遠征部隊)が駐留しています.
31MEUが配備できるのも,地元が誘致した基地だからこそできるのです.
沖縄「反基地運動家」の呆れた正体 - 沖縄のインターネット
1957年の沖縄新聞によると,キャンプ・ハンセンの恩納連山の訓練施設は,確かに米軍による強制収用によるものでしたが,兵舎など恒久施設は地元が誘致して作られた基地でした.
またキャンプ・シュワブについては,元米陸軍のサンキ浄次陸軍中佐(1995年にハワイで他界.両親は沖縄県出身)の手記によれば,地元が村おこしのため,基地を建設のための土地の提供を申し立てました.
陸軍は不要としたものの,海兵隊が使用を申し出て海兵隊が入る事になりました.
これは久志町や金武町の土地が,痩せてて農業に適しておらず,出稼ぎが町の収益になっていたので,その打開策として提案されたのです.
米兵が歓楽街で落とす金は,まさに久志町や金武町の重要な収益となりました.
沖縄が日本に返還された後は,その目的は地主への借用料へと変わりました.
キャンプ・シュワブが今も昔も,地元の財源であるのは変わりありません.
もちろん地元誘致の背景には後述しますが,伊佐浜や伊江島での「銃剣とブルドーザー」による収用を,いつどこかでやられたらたまったものではないとする意向や,米兵の犯罪があるからどこか適当な土地に住まわせようという意向もあったのでしょうが,地元が誘致したという事実は残ります.
そして辺野古でのヘリポートもまた,zyesutaさんが言うように地元と国,アメリカ政府と話し合って決めた,地元による基地だったのです.
ただし本当に,「銃剣とブルドーザー」で収用された基地はあります.
キャンプ瑞慶覧(キャンプ・フォスター)と伊江島訓練場です.
ここでは確かに米占領軍当局は,銃剣で武装した兵士で強制収用しました.
「沖縄情報センター」◆キャンプ瑞慶覧
「読谷バーチャル平和資料館」◆2.農民の闘い −銃剣とブルドーザーによる土地取り上げ
実際,キャンプ瑞慶覧では,米占領軍の強引ともいえる強制収用により,島ぐるみ闘争に発展しています.
なお,キャンプ瑞慶覧は米軍再編により,ライカム地区とロウワープラザ地区の返還が決定しています.
他方,空軍の嘉手納基地や問題になっている普天間海兵隊ヘリコプター基地は,「銃剣とブルドーザー」の話は見つけられませんでした.
しかし反戦運動家は何故か,この二つの基地は無視して,ジュゴンを大義名分にして辺野古にこだわっています.
本当に「銃剣とブルドーザー」による沖縄での土地の強制収用に抗議するのなら,キャンプ瑞慶覧や伊江島訓練場で抗議しなさい.
銃剣もブルドーザーも無縁な辺野古で抗議しても,意味はありません.
なのに辺野古にこだわりを持つのは,何か意図があってやってると思われても仕方ありませんし,地元民にとっては,せっかく国や米軍との合意で普天間基地が撤去され,辺野古の沖合に移ってくれるというのに,抗議されたのではたまったものではありません.
バルセロニスタの一人 in mixi,2010年05月18日00:26
【質問】
沖縄駐留米海兵隊の存在意義は何か?
【回答】
関与促進兵力として,プレゼンスの中核となるのが沖縄の海兵隊である.
以下引用.
――――――
沖縄に駐留している海兵隊は,アジア・太平洋重視の米国の国防戦略から考えて,今後ますます重要になることは明らかです.
沖縄から海兵隊兵力をアジアに投入すれば米国内から投入するよりも最大で2週間は短縮できる」という米太平洋軍の主張は,必ずしも紛争への即応対処だけを念頭に置いているわけではありません.
ここ数年,年間数十回以上もアジア・太平洋地域で同盟・友好国軍隊との共同訓練・演習を行ってきた米海兵隊は,「即応兵力」というよりも,同地域の安定に不可欠な「米軍による関与を促進する兵力」としての機能を果たしているのであり,大規模な有事即応能力は,米本土から直接戦域に投入されることになります.
特に,第三海兵遠征軍(MEF-3)は,戦車もなく火力も人員も限られており,緊急輸送手段も限られているため,本格的な戦闘はMEF‐1の増援を待つ他ないのです.
せいぜい,朝鮮半島有事の際に非戦闘員退避活動(NEO)を支援する程度です.
今後15〜20年を展望した場合,米国が引き続きアジア・太平洋国家として,自国の経済的利益を確保しながら,域内政治・外交に優位なコミットメントを続けるための重要な梃子としての米軍の,そのプレゼンスの中核を担うのが沖縄駐留の海兵隊なのです.
――――――森本敏著『米軍再編と在日米軍』(文春新書,2006/9/20),p.193
一方,無用とする見解もある.
以下引用.
―――――――
(参考)在日米軍中,削減が可能と思われる部隊について
1 海兵隊
在沖縄海兵隊の削減・移駐可能性に触れた論考は数多い.
代表的なものを2つ掲げる.
「2万人近い在沖縄米海兵隊は,在日の米海空軍の部隊や在韓米軍と比較して軍事的には重要ではないと見られ,削減することが可能かもしれない」('US Military Spending-Policy at a Crossroad', IISS Strategic Comments, Volume 6 Issue, 4, May 2000)
「とくに,住民と摩擦の多い海兵隊が沖縄に駐留する可能性や,海兵隊の本土,グアム,ハワイへの移動の可能性について,本格的に議論する必要がある.
軍事の専門家および軍人も,海兵隊の一部のグアムへの移転が米国の戦略にとってマイナスではなく,プラスであると見ている.
朝鮮半島統一への動きを見守りながら,グアムなどへの移転の可能性を否定できないだろう」(ロバート・D・エルドリッヂ「沖縄が求めること 沖縄に求めること――新しい沖縄政策と日米関係の摸索」(『中央公論』2000年8月号,173頁)
私が,在沖海兵隊の削減が可能であると見ている理由は次の通りである.
第1に,在沖海兵隊は,運搬手段に見合う規模まで縮小されるべきだということである.
アジア・太平洋地区の海兵隊は,実任務に従事するときは,2200名の海兵遠征部隊(MEU)から5万名を超える海兵遠征軍(MEF)に至る幅の中で具体的な部隊規模が決定される
(http://www.pacom.mil/about/pacom.htm)
ところが,これら海兵部隊を運ぶ艦艇はというと,日本および日本周辺には,佐世保を母港とするエセックス,ジュノー,ジャーマンタウン,フォート・マクヘンリーの4隻しかいない.
エセックスは1703名までしか海兵隊員を運べない
(http://www.essex.navy.mil/on 2月6日閲覧.4月現在,この数字は掲載されていない).
ジュノーは,特殊作戦部隊にSEALs要員を運ぶ艦艇である
(SEALsは「海軍」の部隊だと承知しているが,ジュノーのホームページでは,ジュノーが運ぶのは「海兵隊」のSEALsだと書いてある.
http://www.juneau.navy.mil/welcome aboard.htm).
ジャーマンタウンとフォート・マクヘンリーはそれぞれ504名まで海兵隊員を運べる
(http://www.germantown.navy.mil/history.htm
および
http://www.fort-machenry.navy.mil/).
結局,日本およびその近傍には,2711名に加え,若干のSEALS要員を運ぶ手段しか存在しないことになる.
つまり,在沖海兵隊は,現行の2万名から,2711名プラスアルファの規模まで縮小することこそ自然かつ論理的であると言わざるを得ない.
第2に,在沖海兵隊中,沖縄居住者はともかく,訪問者はお引取りを願うということだ.
沖縄にいる海兵隊員の過半は,米本土から,基礎的訓練を受けるべく,3〜4ヵ月間のローテーションで日本に派遣されてくる新入隊員である.
彼らは独身であり,旅先にいるという気楽さから,問題行動を起こす者が出てくる.
ほんの一部の不心得者のおかげで,在日米軍全体が多大の迷惑を蒙ることにもなっている(14).
よって,沖縄(日本)に,家族も帯同して2年間程度滞在する海兵隊員以外の「訪問」は遠慮してもらうべきであろう.
第3に,そもそも,MEU規模の海兵隊ですら,沖縄にとどまるべきかどうか,疑念が残る.
というのは,在沖の第31海兵遠征部隊は,1992年9月に,7年間の休眠状態の跡,復活するのだが,朝鮮半島と中東対処のためと謳われているものの,実際には中東でしか実任務に従事したことがない
(http://www.31meu.usmc.mil/MSEs%20CO%20SgtMaj/Command%20Element.htm).
このことから見て,この部隊がより中東に近い場所ではなく,「沖縄」で復活させられたのは,もっぱら,日本政府による増大する「思いやり」の魅力のせいだった可能性があるからだ.
2 空軍
青森県の三沢基地の米空軍の戦闘航空団も廃止するか日本から移駐することが考えられる部隊である.
もともと三沢には1958年から10年間,対ソ核戦術攻撃任務を付与された,4個飛行対からなる第29航空師団が駐留していた(15).
戦術核兵器の役割が減少したため,この部隊は廃止されたのだが,1987年に再び米空軍の作戦航空機部隊が配備される.
2個飛行隊からなる戦闘航空団(現在は第35戦闘航空団)である.
これは,79年のソ連のアフガニスタン侵攻を契機にデタントが終わり,第2時冷戦が始まったことが背景にある.
つまり,欧州でNATOとワルシャワ条約機構との戦争が勃発した時,米軍は極東で反攻作戦を展開することとされており(16),三沢の戦闘航空団は,その尖兵としての任務を果たすために配備されたのだ.
しかし,1991年にソ連が崩壊し,その時点で第2次冷戦は終結したのであるから,三沢の戦闘航空団は廃止されるべきだった.
これがそうならなかった最大の理由は,「思いやり」の存在である可能性が高い.
現在,第35戦闘航空団の一部は定期的に中東に派遣されており
(http://www.misawa.af.mil/),
三沢の部隊の大幅縮小か,より中東に近い場所への移駐が可能であると思われる.
(14) 日本政府のカネで,日本本土の5つの演習場に射撃訓練にやってくる海兵隊員の過半が,米本土から沖縄を「経由」して,直行してきた人々である.――――――太田述正著『防衛庁再生宣言』(日本評論社,2001/7/5),p.81-84
これがなぜ,沖縄の負担を本土が分かち合っていることになるのだろうか.
(15) 『東奥日報』2000年1月1日付.
(16) FY1983米国防報告,'Sea Plan 2000' 米国防大学,1978年3月,等々.
ただし,
「週刊オブイェクト」●軍事評論家
の,太田述正に関するエントリを見ても分かるように,自己検証能力欠如という点において,太田個人の信頼性には問題がある模様.
また,極東での冷戦はまだまだ終わっていないように観測されるのだが.
【質問】
31MEUって,第7艦隊隷下じゃなかったっけか?
Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月29日
13:47:07
【回答】
第31海兵遠征隊は第3海兵遠征軍の隷下で,第7艦隊ではなく太平洋海兵隊の下にあるよ.
第7艦隊の下にいるのは第7遠征打撃群(第7艦隊水陸両用部隊,揚陸艦群).
ただ,第7艦隊上陸部隊(第79任務部隊)が31MEUなのでややこしい.
編成上は3MEFの隷下,任務上は第7艦隊の指揮下ってことかな?
Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月29日
14:55:14
「週刊オブイェクト」コメント欄,2009年12月21日付より
青文字:加筆改修部分
【質問】
沖縄の海兵隊がイラク,ファルージャでの「掃討作戦」に参加することは,日米安保条約第6条に違反してはいませんか?
【回答】
-------------------------------------------
第六条
日本国の安全に寄与し,並びに極東における国際の平和及び安全の維持に寄与するため,アメリカ合衆国は,その陸軍,空軍及び海軍が日本国において施設及び区域を使用することを許される.
-------------------------------------------
「海兵隊」という記述はないですな.
【質問】
米軍基地による沖縄の被害は?
【回答】
航空機事故,航空機騒音,実弾演習に対する不安,および米兵による各種犯罪など.
以下引用.
沖縄県によると,1972年の本土復帰後,2005年7月まで241件の墜落を含む362件の航空機関連の事故が発生し,2005年3月までに殺人や強盗,放火など541件の凶悪犯罪を含む5328件の米兵,軍属がらみの事件が起きた.
また,大きな被害を出した航空機の墜落事故も過去に起きている.
本土復帰以前の1959年6月に,石川市の宮森小学校に米軍ジェット機が墜落し,児童11人と住民6人が死亡,200人以上が負傷する大惨事が起きたことを,沖縄県民は忘れていない.
環境基準を大幅に超える航空機騒音や,実弾演習に対する不安も恒常化している.
久江雅彦著「米軍再編」(講談社新書,2005.11.20),p.86
犯罪はしばしば強調されるところだが,犯罪発生「率」も知りたいところ.
もし基地のない地域での犯罪発生率を特に上回ることがないのだとしたら,これを「被害」に算定するのは困難.
なお,本書は根拠が示されていない箇所が殆どだが,この記述については,行政機関の統計などで真偽が確認できるだろう.
【質問】
米軍基地が沖縄にもたらす経済効果は?
【回答】
計1931億円.
米軍基地は都市計画や振興策にも大きな制約となっているが,一方で,米軍基地に伴う基地関連の経済効果は計1931億円にのぼる(2002年度).
その内訳は軍人・軍属の消費支出523億円,軍雇用者の所得540億円,軍用地料収入869億円(自衛隊分103億円を含む)となっている.
県民総支出に占める米軍関係の受け取り金額の割合(基地経済依存度)は5.2%だが,米軍基地による負担の対価として,様々な公共事業費が投入されており,基地経済に依存する実質的な比率は,この数字よりさらに大きくなる.
久江雅彦著「米軍再編」(講談社新書,2005.11.20),p.86
この数字を見ても,沖縄県民が全て米軍基地の存在に反対しているわけではないことが推察される.
ちなみに米本土でも,経済的理由から基地閉鎖に反対する州があって,米軍再編の妨げになっている,とか.
なお,本書は根拠が示されていない箇所が殆どだが,この記述についても,行政機関の統計などで真偽が確認できるだろう.
▼ 絶対額で見ると,昭和47年度に約777億円だったものが平成17年度には2006億円に増加.
在日米国海兵隊のWEBサイトでは,在沖米軍は「沖縄の経済に年間およそ2000億円貢献している」としており,同県も「県経済を支える大きな収入源」としている.
http://news.biglobe.ne.jp/social/723/snk_091211_7239260270.html
軍事板,2010/03/09(火)
青文字:加筆改修部分
▲
▼
――――――
在沖米軍が沖縄にもたらす経済効果
全体的に,在沖米軍は軍関連契約,個人関連消費, 賃貸料,防衛施設整備事業や日本人雇用などで,沖縄の経済に年間およそ2000億円貢献しているのです.
――――――
もし沖縄から米軍が撤退すれば,沖縄の地方財政は確実に悪化しますね.
それとも,2000億円の補助金を出す口実,なんかあります?
軍事板
青文字:加筆改修部分
▲
【珍説】
沖縄の経済は財政・基地関連収入に大きく依存している.
復帰後の
公共投資の伸びが11倍,
民間投資の伸びは4倍
しかない.
県政をはじめ,県民の側にも,基地の整理・縮小を求めながらも,基地を容認するという分裂した心理に陥っている!
金で釣る政府の手法の結果,もはや,経済的自立ができない基地依存体質が,沖縄県民にでき上がっている可能性もある.
日本国だってそうだ.
親米保守派は,わしが自主防衛を言うと,
「貧乏になっちまうぞ」
と必ず言うだろう.
この豊かさを失うような独立心は捨てろと!
沖縄の基地依存体質と,日本の日米同盟依存体質は相似形である.
小林よしのり in 『SAPIO』 2004/10/13号,p.66
【事実】
相似形でもなんでもありません.
小林の自主防衛論に対する批判の要点は,「荒唐無稽」「論理破綻」しているからであって,「貧乏云々」以前の問題です.
たとえば,彼の論じるところによる「核武装への道」一つとってみても,村田晃嗣・同志社大学助教授に指摘されたように
「アメリカに従属しないために,アメリカ様に御願いして核を持たせていただく」(2004/9/3,「朝まで生テレビ」)
という主旨のことでしかなく,お話にならない代物です.
また,
>この豊かさを失うような独立心は捨てろ
などというのは,悪意ある曲解と言っていいでしょう.
(詳しくは別項参照)
さらに,細かな点ですが,
>基地の整理・縮小を求め
ることと,
>基地を容認する
こととは,別に心理の分裂でも何でもありませんよ.
「沖縄に基地があるのは仕方ないだろうが,沖縄に基地が多すぎるのは問題だ」
というのは,沖縄県民だけではなく,江畑謙介や小川和久等の軍事専門家も述べていることですが,そこに何か矛盾でも?
まあ,ゼロか1かでしかモノを数えられない,ともっぱらの評判の某漫画家には,
「基地がある/ない」
以外の見方は全て矛盾にしか見えないのかもしれません.
それはそれで,お気の毒なことですな.
【珍説】
沖縄は「親米・反日」だったんだ!
「日本よりアメリカのほうが信頼できる」という心性において,とことんアメリカに追従しろと唱える親米保守派と同質だった!
小林よしのり in 『SAPIO』,2005/10/12号,p.66
【事実】
無茶言い過ぎ(爆笑).
しかもこれは,「対馬丸記念館」を小林らが訪れた号での発言なのですから,
「どうかしている」
としか言いようがありません.
さらに,この発言のあるコマ以前,「対馬丸記念館」,あるいは沖縄県人が親米であることを示すような論拠は,いっさい出てこないのです.
それどころか親米か否かに関する言及すらない.
まったく,本当に全く唐突に,この発言が出てくるのです.
原稿を事前にチェックしてくれる人はいなかったんでしょうか?
なお,他の項目で既に述べられているように,
>アメリカに追従しろと唱える親米保守派
などというのも小林の空想上の産物なので念のため.
皆無とは言いませんが,小林が槍玉に挙げてきた人々の中には,少なくとも該当人物は現実には存在しません.
【質問】
在沖縄米軍は原子砲を持っている/いたのですか?
第101回国会 安全保障特別委員会 第7号
昭和五十九年十月十六日(火曜日)
午前十一時十六分開議
より,抜粋
○前川委員 このM198型百五十五ミリ砲,これは米軍は同型砲を限定核の局地戦用に開発したと言われており,米海兵隊は装備近代化計画に基づいて来年までにM198型砲を四十四門に増強する,核攻撃能力を高める計画であって,既に二十八門の沖縄配備が終わっているというふうに報道されております.
要するに原子砲ですね.核砲弾を撃てる,
そのために開発されたのがこのM198型百五十五ミリ砲です.
これは東北にも持ち込みましたね,
みちのく84の演習にも.北海道へ持ち込みますね.
どうもこんな核の撃てるものを日本の本土でどんどん撃ち回って,これで一体有事でだれが一番最初に犠牲になるか,こんなようなことが私は成り立ち得ると思わないのです.
【回答】
素敵だ,前川議員( ゚∀゚)
Posted by 名無しT72神信者 at 2007年04月13日
01:14:47
江畑氏の著書については,
”意味のない「核砲弾を発射できる大砲」という表現”
にて書いてあったことで知り得ました.
そちら曰く,核砲弾の小型化ができなかった1950年代に専用の280mm野砲「アトミックキャノン」を開発したけど,間もなくして標準的野砲向けの砲弾への小型化に成功したため,アトミックキャノンは引退.
その経緯から見て,本来の目的が核砲撃ではないM198
155ミリ榴弾砲に対して
「核を発射できる大砲」
と非難するのは,性能としての間違いではないにしろ,不適切で言い掛かりだとのことです.
〔略〕
Posted by 名無しT72神信者 at 2007年04月13日
03:55:00
構造上は,M198 155ミリ牽引式榴弾砲は核砲弾を撃てます.
155mm核砲弾「W48」
http://en.wikipedia.org/wiki/W48
では何故,M198の使用砲弾にラインナップされていないかというと・・・M198が開発された頃には既にW48核砲弾は全廃されていた為です.
Posted by 名無しT72神信者 at 2007年04月13日
20:27:10
このような難癖は以前にもあったらしい.
1969年に北海道の長沼町に航空自衛隊のナイキJ対空ミサイルの基地が建設されようとしたときに,大規模な反対運動がおき,市民運動団体や革新系政治団体が
「ナイキには核弾頭が搭載可能」
などという話を広めたことがあった.
そのため,ナイキ配備に反対する団体が国を相手にした訴訟の第一審の判決文には,しっかりと
「ナイキには核弾頭が搭載できる可能性がある」
と書いてあります.
http://www.hiraoka.rose.ne.jp/C/t730907sap.htm
わが国の憲法第九条はすべての戦争を放棄し,いかなる戦力をも保持しないことを定めている.
そして自衛隊はその保持を禁止された戦力に該当する.
たとえ自衛のためであつても戦力を保持することは許さないと解するのが正当といわなければならない.
そもそもナイキJの原体であるナイキハーキユリーズは,核弾頭用に開発されたミサイルであることを考えれば,早晩ナイキJも核装備のミサイルに変ることは明らかであるといわなければならない.
・・・なんと酷い判決文だ.
Posted by 90式改 at 2007年04月13日 19:54:09
【質問】
基地のクリアーゾーンの問題は,米軍による沖縄差別?
【回答】
それについては,国立国会図書館調査及び立法考査局のレポート
『米国における軍施設周辺の土地利用対策』
が参考になる.
同レポートp.35の,紫色の基地から滑走路の延長上に伸びている赤い部分がクリアゾーン.
黄色が事故危険地域1類,オレンジ色が事故危険地域2類.
同レポートp.36には,ラングレー基地のケースが述べられているが,それによれば,クリアーゾーンを含む事故危険地域にも,580人が居住しているという.
また,同レポートp.45には,フロリダ州キーウエスト基地のケースも有るが,接近してくる市街地を避けて,離着陸のコースが大きく旋回していることが分かる.
http://ow.ly/i/68jZ
つまり,基地のクリアーゾーンの問題は,アメリカ本土でも発生しているものであり,米軍による沖縄差別であるとは断定できない.
【参考ページ】
http://twitter.com/a_nightbreed/status/18629500753420288
http://twitter.com/a_nightbreed/status/18629603274792960
http://twitter.com/a_nightbreed/status/18629874663034880
http://twitter.com/a_nightbreed/status/18629757801340928
【質問】
キャンプ・ハンセンとは?
【回答】
沖縄県金武町にある海兵隊基地.
第2次大戦の沖縄戦時,第7海兵連隊第1大隊が,当時,水田地帯だった金武村を巡回の根拠地として使用したのが始まり.
中部訓練場(CTA)に隣接する同基地は,現在は戦術訓練基地として,第3海兵遠征軍隷下部隊の訓練設備の維持・運営を支援している.
詳しくは,公式サイトである
「在日米国海兵隊:キャンプ・ハンセン」
を参照されたし.
【質問】
「有事の際は下地島(空港)も接収します」
という一文ですが,どう言う事でしょう?
下地島は沖縄県が管理者で,開設の際の屋良覚書で軍用化が否定されている現状では,下地島の軍用化は難しいが,有事の際には米軍は日本の抵抗を押し切ってでも,下地島を使う事に決定しているのでしょうか?
それとも新日米ガイドラインの元で行われる,日本の米軍支援の一環として提供される施設として,既に決まっているのでしょうか?
魚貝類 in mixi,2009年12月09日 02:28
青文字:加筆改修部分
【回答】
有事法が発動すれば,全ての前提を反故に出来ます.
あの法律はそれほど強力です.
下地島空港を軍用に使わないという約束も無かった事に出来ます.
そしてこの法律は,同盟国の軍隊に施設を譲渡する事も可能であると記載されています.
もちろん有事法が発動している間のみの限定ですが.
下地島は,米軍の有時用の航空レポートにちゃんと掲載されてますから,もうそのような前提になっています.
台湾有事の際,下地島は有事法の発動と同時に接収されます.
宮古空港や那覇空港も閉鎖,軍事転用されます.
JSF in mixi,2009年12月09日 02:59
青文字:加筆改修部分
ただし台湾有事の際に米軍が動くかどうかは,確定事項ではないので念のため.
【珍説】
また使おうとしているらしいです.
地元の反発を増やして,どういうつもりなんでしょうか?
2日に下地島使用/米海兵隊
----------------------------------------------------ここから引用----
在沖米海兵隊外交政策部(G5)は二十五日,普天間飛行場所属のCH46ヘリ八機とKC130空中給油機一機が給油のため,県管理の下地島空港(宮古島市)を十一月二日に使用する,と県空港課に届け出た.
県の花城順孝知事公室長は二十五日,在沖海兵隊基地司令官に対し「県民に大きな不安を与えており,県民は恒常化につながることを大変懸念している」と使用中止を申し入れた.
--------------------------------------------------------------------
米軍の空港使用届け出書によると,ヘリと空中給油機は,フィリピンのクラーク空港から下地島空港を経由し,普天間飛行場へ向かう.使用時間は午後二時から同五時半の間.
--------------------------------------------------------------------
米軍はフィリピンへ向かう途中の今月十一日にも下地島空港を使用している.
--------------------------------------------------------------------
伊志嶺亮市長は「軍事利用反対は市民の総意.米軍のこうした空港の使用は絶対に許せない」と憤った.
今月十一日に米軍機が同空港を使用した際,抗議行動を展開した沖教組宮古支部の池城健委員長は「宮古島市,県の自粛要請を無視する米軍の姿勢に強い怒りを覚える」と語った.
宮古地区の労組団体や市民団体は当日の抗議行動に向け,準備を進めている.
-----------------------------------------------------引用ここまで---
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
以前にも言いましたが,下地島空港は有事の際には接収され,自衛隊と米軍が使用します.根拠は有事法です.
だから台湾有事の際に向けての事前練習ですね.
下地島空港は民間機の利用率が極端に低いですから.
3000m級滑走路なのに勿体無いです.
【珍説】
下地島空港利用 県が米軍に抗議
------------------------------------------------------ここから引用----
米軍普天間飛行場所属のCH46中型輸送ヘリやKC130空中給油機が宮古島市の下地島空港を使用したことについて,県の花城順孝知事公室長は十二日午前,北中城村のキャンプ瑞慶覧に在沖米海兵隊外交政策部のラリー・ホルコム部長(大佐)を訪ねて抗議し,緊急時を除いた使用自粛を求めた.
-------------------------------------------------------中略---------
米軍は,帰路も同空港を使用する予定.花城公室長は「帰路の使用を自粛し,船舶など別の移送手段を考えるべきだ」と求めたが,ホルコム部長は「検討する」とだけ答えたという.
-------------------------------------------------------引用ここまで---
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
無理です.
強襲揚陸艦エセックスに積めるだけ積めていって,積めない分を空輸したわけですから.
格納庫に空きがありません.
【珍説】
米軍,11日下地島空港使用 県,自粛申し入れ
------------------------------------------------------ここから引用----
那覇防衛施設局は,米軍機の民間空港使用は日米地位協定第5条で認められているとしながらも,「民間航空機の飛行場使用への影響が最小限となるよう配慮すべきだ」とコメントした.
-------------------------------------------------------中略---------
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
ブ,あのなぁ・・・下地空港は閑古鳥が鳴いていて,民間航空機は滅多に利用されてないんだけど?
つまり,那覇防衛施設局の言いたいことは,
「飛行場使用への影響が最小限となるよう配慮すべきだ」
↓
「ところで,現在,下地空港は殆ど民間には使われていないですよね?」
↓
「じゃ,現状でも充分,『飛行場使用への影響が最小限』になってますね」
↓
「ほんじゃ,のー・ぷろぶれむっつーことで」
ということではないかと(笑).
【珍説】
この島には,民間の飛行機の訓練をするための非常に立派な滑走路を持つ空港があります.
細かい記憶は曖昧ですが,以前,この空港を軍事目的には使わないという協定が交わされていたはずです.
あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
いえ,既に有事になれば有事法を根拠に下地島空港を一次徴用し使用する事になります.
その協定も有事法の前には無力化されます.
平時には常駐できないわけですが,下地は滑走路と海が近過ぎて,敵特殊部隊の侵入を許し易く,平時から部隊を置いておく意味はあまりありません.
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