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◆◆◆艦隊
<◆◆装備
<◆ロシア海軍 目次
<ロシアFAQ目次
「FLOT.com」◆(2011/02/25) По его словам, в конце прошлой недели в воинской
части БФ, расположенной в поселке Переяславское Калининградской области,
произошло массовое отравление военнослужащих.
バルチック艦隊,腸の伝染病により70人入院
「VOR」◆(2013/03/17) ロシア,太平洋とインド洋に大艦隊を構築か
「六課」◆黒海艦隊とカスピ小艦隊,北カフカーズ軍管区に編入?
新「六課」◆(2012/03/21) ロシア海軍の打撃部隊はムルマンスク地域,カムチャツカ,沿海地方に形成される
新「六課」◆(2012/09/23) 北極圏で大規模演習が開始された
新「六課」◆(2012/09/29) バルト艦隊の警備艦2隻はバルチースク基地へ戻った
新「六課」◆(2012/10/01) ガジェーヴォ基地に新世代原潜が配備される
「六課」ACS◆(2013/05/18) バルト艦隊は新型コルベット及び新型潜水艦を受け取る
「六課」ACS◆(2013/08/25) バルト艦隊はカリーニングラードで上陸演習を行なった
「六課」ACS◆(2013/07/17) ロシア海軍艦隊合同グループが大西洋で形成された
「六課」ACS◆(2013/06/20) ロシア海軍3艦隊合同部隊は7-9月に大西洋へ行く
「六課」ACS◆(2013/09/29 ) 聖アンドレイの旗の下に
「六課」ACS◆(2014/02/17) ロシア連邦軍北極圏統合コマンドが2014年末までに設立される
●カスピ小艦隊
新「六課」◆(2012/07/04) カスピ小艦隊に2隻の新型艦が補充される
「六課」ACS◆(2012/11/04) カスピ小艦隊は新たなロケット艦を取得する
「六課」ACS◆(2013/01/05) カスピ小艦隊は2013年に5隻の戦闘艦艇を取得する
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/7/15) 元アデン湾海賊対処部隊指揮官イリダル・アフメロフはカスピ小艦隊司令官に任命された
●黒海艦隊
「くろいあめ,あかいほし」★(2010/10/29)黒海艦隊増強計画について
「六課」◆ロシア黒海艦隊,2017年以降もウクライナに残留?
「六課」◆黒海艦隊艦艇は極東地域の演習「ヴォストーク2010」に参加する
「六課」◆ティモシェンコがウクライナ大統領になれば,ロシア黒海艦隊はクリミア半島に残留するかもしれない
「六課」◆(2010.2.6)2015年までにロシア黒海艦隊へ新型のフリゲートと潜水艦が補充される
新「六課」◆(2012/04/07) ロシア黒海艦隊は国際海軍演習BLACKSEAFORに参加する
新「六課」◆(2012/05/14)ロシア黒海艦隊は2014年に新造艦を受領する
新「六課」◆(2012/07/04) ロシア黒海艦隊は2013年末までに新たな潜水艦及び警備艦を受領する?
新「六課」◆(2012/07/30) ロシア黒海艦隊艦船支隊はセヴァストーポリへ戻った
「六課」ACS◆(2012/12/23) 黒海艦隊の戦闘艦はギリシャのピレウスへ寄港した
「六課」ACS◆(2013/01/21) ロシア黒海艦隊戦闘艦はキプロスへ寄港した
「六課」ACS◆(2013/03/29) プーチン大統領は黒海での「抜き打ち演習」を命じた
「六課」ACS◆(2013/03/30) 黒海の「抜き打ち演習」は終了した
「六課」ACS◆(2013/04/30) ロシア黒海艦隊司令官は今後の見通しについて語った
「六課」ACS◆(2013/05/06) ロシア黒海艦隊艦船の動向
「六課」ACS◆(2013/05/13) ノヴォロシースク海軍基地は2014年に新型艦の受け入れ準備が整う
「六課」ACS◆(2013/07/10) ロシア黒海艦隊の3隻のロケット艦は演習を行なった
「六課」ACS◆(2014/02/22) ロシア黒海艦隊はクリミアの艦隊施設の警護を強化する
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/03/29) 旧ウクライナ海軍艦艇は機器検査後にロシア黒海艦隊へ加わる
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/05/11) ロシア海軍黒海艦隊は2014年末に新造潜水艦と新造フリゲートを受領する
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/3) ロシア海軍の大型揚陸艦2隻は再び地中海へ入った
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/15) ロシア海軍は地中海で演習を行なう
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/10/16) ロシア黒海艦隊司令官は地中海のロシア海軍演習を指揮する
●北方艦隊
CRS@空挺軍 in mixi◆(2010年06月12日)Завершились
учения ≪Помор-2010≫
北方艦隊の演習
「FLOT.com」◆(2010/10/19) Гражданскому персоналу Северного Флота зарплату
выплатят
北方艦隊,民間従業員への給料支払いへ
「FLOT.com」◆(2011/08/01) На Северном флоте начался переход продовольственного
обеспечения ряда воинских частей на аутсорсинговую систему
ロシア北方艦隊,食糧供給など複数組織を外部委託へ
「ロシア・ソ連海軍」◆(2008/11/1) ロシア太平洋艦隊および北方艦隊の艦艇は,インド洋で演習を行なう
「六課」◆(2012/01/10) 2012年,ロシア北方艦隊は3つの国際海軍演習に参加する
新「六課」◆(2012/09/27) 北方艦隊はバレンツ海及びカラ海,ラプテフ海で演習を行なう
「六課」ACS◆(2013/01/10) プーチン大統領は北方艦隊基地を訪問する
「六課」ACS◆(2013/04/19) 北方艦隊の戦闘艦はバレンツ海で展示演習を実施した
「六課」ACS◆(2013/09/11) 4隻の原子力砕氷船が北方艦隊艦船を先導した
「六課」ACS◆(2013/09/29) 聖アンドレイの旗の下に
> 原子力砕氷船「ヤマル」及び「タイミル」は重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」率いる北方艦隊艦船支隊を先導し,困難な結氷状況下にあるボリス・ヴィリキツキー海峡及びマチセナ海峡エリアを通過した.
「六課」ACS◆(2013/10/05) ロシア北方艦隊はバレンツ海で巡航ミサイル発射訓練を実施した
「六課」ACS◆(2014/02/21) ロシア北方艦隊の12隻の水上艦船及び潜水艦が洋上で行動している
「六課」ACS◆(2014/04/08) ロシア北方艦隊は2020年までに40隻の各種艦船を受け取る
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/7/3) ロシア北方艦隊の大型揚陸艦2隻は地中海から帰ってきた
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/8/10) ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海でアメリカ原潜を追跡した
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/9/14) ロシア海軍北方艦隊はバレンツ海で毎年恒例の巡航ミサイル発射訓練を実施した
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/2) ロシア海軍北方艦隊艦船支隊は英仏海峡を抜けてビスケー湾へ入った
「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/12/5) ロシア海軍北方艦隊艦船支隊はジブラルタル海峡を通過して地中海へ入った
【質問】
ロシア海軍の編制について教えてください.
【回答】
★Военно-Морской-Флот
(ВМФ)
総司令部:モスクワ
総司令官:ウラジミール・マソリン大将
総参謀長:ミハイル・アブラモフ中将
兵員数:総計16万人
★太平洋艦隊
司令部:ウラジオストク
司令官:ヴィクトル・ヒョードロフ大将
(旗艦:巡洋艦ワリャーグ)
○原潜小艦隊:原潜師団×2
667BDR型戦略原潜×7隻,949A型巡航ミサイル原潜×6隻,971型多用途原潜×7隻
○沿海地方諸兵科連合小艦隊:
・重原子力ミサイル巡洋艦アドミラル・ラーザレフ(1144型)
・ミサイル巡洋艦ワリャーグ(1164型)
・ミサイル駆逐艦×4隻(ブールヌイ,ブイストルイ,ボエヴォイ,ベスボヤズネンヌイ(956型))
・対潜艦旅団:大型対潜艦×4隻(アドミラル・トリブツ,マルシャル・シャーポシニコフ,アドミラル・ヴィノグラードフ,アドミラル・パンテレーエフ(1155型))
・揚陸艦旅団:大型揚陸艦×5隻(BDK-14,BDK-63,BDK-101,BDK-11,BDK-122)(775(ロプーチャ)型)
・ディーゼル潜水艦旅団:877型×4隻
・水上艦艇旅団:ミサイル艦14隻
・小型対潜艦大隊:5隻
・偵察艦旅団:6隻
・保障船舶旅団
○カムチャッカ小艦隊
・警備艦×2隻(リトゥチイ,ザルムヌイ(1135型))
・ディーゼル潜水艦旅団:877型×3隻
・小型ミサイル艇大隊:4隻
・水域警備旅団:小型対潜艦3隻,掃海艇5隻
・偵察艦旅団
・その他保障及び補給艦
★黒海艦隊
司令部:セヴァストーポリ
司令官:アレクサンドル・タタリノフ中将
兵員数:1万8千人
(旗艦:巡洋艦モスクワ)
○水上艦艇師団
・対潜艦旅団:ミサイル巡洋艦モスクワ(1164),大型対潜艦ケルチ,オチャコフ(1134B(カーラ)型),大型対潜艦スメトリーヴイ(61(カシン)型),警備艦ラードヌイ,プイトリーヴイ(1135)
・揚陸艦旅団:大型揚陸艦×7隻
・独立潜水艦大隊:877型×1隻,641B(タンゴ)型×1隻
・水域警備艦旅団:小型対潜艦×6隻,小型掃海艇×5隻
・ミサイル艇旅団:ミサイル艦×2隻,小型ミサイル艦×8隻
・偵察艦旅団
・修理中艦艇旅団
・艦隊保障旅団
○ノヴォロシスク海軍基地(建設完了は2010年)
・水域警備旅団:小型対潜艦×2隻,本部艦×2隻,掃海艇×6隻
★バルト海艦隊
司令部:バルチースク
司令官:ウラジーミル・ワルエフ大将
兵員数:3万6千人
○水上艦艇師団:水上艦艇旅団×1を含む
ミサイル駆逐艦×2隻(ベスパコーイニィ,ナストイーチヴイ),警備艦×4隻(ネウストラシームイ(1154型),ネウクロミティ,プイルキイ,ドルズヌイ(1135型)),ミサイル艇×3隻
・揚陸艦旅団:7隻
・揚陸艦大隊:3隻
・海域警備旅団:小型対潜艦×3隻,掃海艇×3隻
・ミサイル艇旅団:9隻
・ミサイル艇大隊:10隻
・偵察艦大隊:3隻
・救助艦大隊
・建造中・修理中艦艇旅団
○レニングラード海軍基地
・潜水艦大隊(877×1隻)
・海域警備旅団×1:小型対潜艦×3隻,掃海艇×6隻
・教育・修理中艦艇旅団×1
・海洋遠征隊×1
・支援・教育船舶大隊×1
・救助船大隊×1
★カスピ海小艦隊
司令部:アストラハン
司令官:ユーリー・スタルツェフ中将
兵員数:2万人
(旗艦:警備艦タタールスタン)
・水域警備艦旅団:警備艦タタールスタン,ミサイル艇×2隻,舟艇×4隻
・水域警備艦旅団:機雷敷設艦×1,掃海艇×18
・保障船舶旅団
・救助船大隊
・海洋船大隊
・独立沿岸ミサイル大隊
・エクラノプラン(海面効果翼艇)保管基地(ルーン型×1隻,オリョーノク型×2隻)
★北方艦隊
司令部:セヴェロモルスク
司令官:ウラジミール・ヴィソツキー中将
(旗艦:原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー)
○原潜中艦隊
・戦略原潜:667BDRM(デルタIV)型×6隻,667BDR(デルタIII)型×1隻,941(タイフーン)型×3隻
・巡航ミサイル原潜:949A(オスカーII)型×4隻
・多用途原潜:971(アクラ)型×7隻,945/945A(シエラ)型×3隻,671RTM(ヴィクターIII)型×10隻
・特務原潜×9隻
○作戦(大西洋)小艦隊:水上艦艇師団×2
・重航空巡洋艦:アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ(11435型)
・重原子力ミサイル巡洋艦×3隻:1144型(キーロフ級)ピョートル・ヴェリキー,アドミラル・ナヒーモフ,アドミラル・ウシャーコフ
・ミサイル巡洋艦×1隻:1164型(スラーヴァ級)マルシャル・ウスチーノフ
・ミサイル駆逐艦×5隻:956型(ソヴレメンヌイ級)マルシャル・ウシャコフ,ベズジェルズヌイ,ラストロープヌイ,グレミャーシチー,オクルイレンヌイ
・大型対潜艦×6隻:1155型(ウダロイ級)ヴィツェ・アドミラル・クラーコフ,マルシャル・ワシレフスキー,セヴェロモルスク,アドミラル・レフチェンコ,アドミラル・ハルラモフ,アドミラル・チャバネンコ
○コラ小艦隊
・警備艦×2隻:1135(クリヴァク)型レグキイ,ザルキイ
・揚陸艦旅団×1
・潜水艦旅団×1:877(キロ)型×8隻
・ミサイル艇旅団×1
・水域警備旅団×1
・掃海艇旅団×1
・基地掃海艇旅団×1
・偵察艦旅団×1
・保障旅団×1
○白海海軍基地
・建造中・修理中艦艇旅団×2
・水域警備艦大隊×1
・海軍船舶修理工場×3
なお,これはあくまでもロシア海軍の書類上の在籍艦艇であり,上記リストの艦艇が全て作戦可能状態に有るわけではありません.
例えばキーロフ級は,4隻とも編制表には載っていますが,北方艦隊のアドミラル・ウシャーコフ,太平洋艦隊のアドミラル・ラーザレフは予備役.北方艦隊のアドミラル・ナヒーモフは近代化改装工事中で長期ドック入りしており,現時点ではピョートル・ヴェリキーのみが作戦可能状態に有ります.
また黒海艦隊には,カーラ型2隻が在籍しておりますが,動けるのはケルチのみであり,オチャコフは予備役です.
原潜は,タイフーン型は事実上予備役,オスカー,アクラ,ヴィクターの各型も,まあ動けるのは7割程度でしょう.
ソヴレメンヌイ級駆逐艦は11隻在籍していますが,動けるのは,いいとこ8隻程度と思われます.
シア・クァンファ(夏光華) in mixi
【質問】
ロシア海軍の各艦隊の「艦隊旗艦」は?
【回答】
現在のロシア連邦海軍は,大きく分けて北方艦隊,太平洋艦隊,黒海艦隊,バルト艦隊,カスピ小艦隊の5つの部隊から成り立っています.
そして各艦隊には,公式に旗艦(Флагман)が定められてます.
『ロシア連邦国防省公式サイト』によると,各艦隊の旗艦は以下の通りです.
[北方艦隊旗艦]
重航空巡洋艦「アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ」
(第43ロケット艦師団所属)
Тяжелый Авианесущий Крейсер
"Адмирал Флота Советского
Союза Кузнецов"
[太平洋艦隊旗艦]
親衛ロケット巡洋艦「ワリャーグ」
(第36水上艦師団所属)
Гвардейский Ракетный Крейсер
"Варяг"
[黒海艦隊旗艦]
親衛ロケット巡洋艦「モスクワ」
(第11対潜艦旅団所属)
Гвардейский Ракетный Крейсер
"Москва"
[バルト艦隊旗艦]
駆逐艦「ナストーイチヴイ」
(第128水上艦旅団所属)
Эскадренный Миноносец
"Настойчивый"
[カスピ小艦隊旗艦]
警備艦「タタールスタン」
(第327親衛水上艦艇大隊所属)
Сторожевой Корабль "Татарстан"
以前,北方艦隊旗艦は重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」だった筈ですが,最近になって交代したようです.
少なくとも,2010年半ばくらいまでは,「ピョートル・ヴェリキー」が北方艦隊旗艦であった事は,ロシア通信社ノーボスチの記事で確認できます.
【北方艦隊旗艦の巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」は沿海地方に到着した】
巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」,5月20日-ロシア通信社ノーボスチ特派員ドミトリー・ミハーレフ
2010年5月20日11時31分配信
ここで誤解してはならないのは,これらの「艦隊旗艦」には,艦隊司令部要員が乗艦して勤務しているわけではないという事です.
上記の各艦隊/小艦隊の司令部は,陸上に置かれています.
そもそも,これらの「艦隊旗艦」は,艦隊司令部直属ではなく,各艦隊指揮下の艦艇師団/旅団/大隊に所属しています.
かつての旧日本海軍の,聯合艦隊旗艦とか第一艦隊旗艦とか第二艦隊旗艦などとは違い,儀礼的,象徴的なものでしかないのです.
昨年(2010年)春,当時の北方艦隊旗艦「ピョートル・ヴェリキー」と黒海艦隊旗艦「モスクワ」が遥々極東まで来ましたが,むろん,北方艦隊司令部と黒海艦隊司令部は乗っていませんでした.
また,「アドミラル・クズネツォフ」は,以前はロシア海軍の旗艦と言われていましたが,むろん,ロシア海軍総司令部が乗り込んでいたわけではありません.
ロシアの地理的条件上,「艦隊旗艦」同士が会合する事は滅多に無かったのですが,2010年5月下旬,当時の北方艦隊旗艦「ピョートル・ヴェリキー」と黒海艦隊旗艦「モスクワ」は,遥々極東まで来航し,太平洋艦隊旗艦「ワリャーグ」と会合しました.
ただし,一緒に演習を行なう事は有りませんでした.
何故なら,「ピョートル・ヴェリキー」と「モスクワ」が極東演習に参加する前に,「ワリャーグ」はアメリカ訪問の為,極東を離れてしまったからです.
ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2011/12/11(日) 午後 9:50
青文字:加筆改修部分
【質問】
海上自衛隊の編成はヘリ8機とDDG2隻,DDH1隻,DD5隻ですが,冷戦時代の旧ソ連海軍の編成はどうだったのでしょうか?
【回答】
詳しい編成までは分からないが,ソ連海軍の場合,基本単位は「旅団(ブリガーダ Бригада)」だったらしい.
旅団の下は「大隊」,旅団が複数集まって「師団」になり,師団が複数集まって「小艦隊」になる.
で,「潜水艦旅団」とか「対潜艦旅団」とか「駆逐艦旅団」とか「揚陸艦旅団」とか「偵察艦旅団」などと言った具合に,艦種別に編成されていたようだね.
夏光華(シア・クァンファ) ◆BFSytpS.uc :軍事板,2005/11/20(日)
青文字:加筆改修部分
一例として,1976年,地中海用戦力として編成された第30対潜師団(黒海艦隊隷下)の場合,
> 同師団は3つの対潜旅団から成り,その一つ第11対潜旅団に1123型〔モスクワ級〕2隻が対潜艦5隻,駆逐艦2隻と共に配属されることとなった.
>
>「世界の艦船」 2005年2月号,p.105(A. V. Polutov署名記事)
ちなみに,現在の第30師団&第11対潜旅団の編成
http://flot.sevastopol.info/eng/ship/today.htm
【第30艦艇師団】
・第11対潜艦旅団
モスクワ(スラヴァ級),ケルチ,オチャコフ(カーラ型),スメトリーヴイ(カシン型),ラードヌイ,プイトリーヴイ(クリヴァク型)
・第197揚陸艦旅団
ニコライ・フィリチェンコフ,オルスク,サラトフ(アリゲーター型),アゾフ,ノヴォチェルカススク,ツェザール・クニコフ,ヤーマル(ロプーチャ型)
・第247潜水艦大隊
B-871アルローサ(キロ型),B-380(タンゴ型)
ついでに,この他の黒海艦隊隷下の旅団
【第68艦艇旅団】
・第400対潜艦大隊(小型対潜艦5)
・第418掃海艇大隊(掃海艇4)
【第41ロケット艦旅団】
・ノヴォロシースク第166小型ロケット艦大隊(ミサイル艇4)
・スリンスク第295小型ロケット艦大隊(ミサイル艇6)
【第184艦艇旅団】
小型対潜艦2,掃海艦1,掃海艇3
また,潜水艦の場合は別項参照のこと.
【質問】
カスピ小艦隊の現状は?
【回答】
2008年1月1日現在の主要保有艦艇
警備艦タタールスタン<ゲパルド型
エアクッション揚陸艦2隻<アイスト型
MDK-18,MDK-88
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2008/1/1(火) 午後 2:44
▼ 2009年1月現在
警備艦タタールスタン<ゲパルド型>
エアクッション揚陸艦2隻<アイスト型>
MDK-18,MDK-88
ミサイルコルベット4,砲艦2,掃海艦艇3
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ~ロシア・ソ連海軍~
2009/1/6(火) 午後 5:08
▲
【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:カスピ小艦隊の海軍記念日観艦式(2008年7月27日)
「六課」:ロシア海軍カスピ小艦隊は,アストラハンから去る事は無い
【質問】
黒海艦隊の現状は?
【回答】
かつてソ連邦時代には「海上自衛隊に匹敵する」などとも言われた黒海艦隊ですが,ソ連邦解体後,その戦力は急激に減少していきました.
そして2006年現在,黒海艦隊の主要艦艇は,以下のような陣容となっております.
【第30水上艦艇師団】
[第11対潜艦旅団]
ロケット巡洋艦「モスクワ」,大型対潜艦「ケルチ」「オチャコフ」(予備役)
警備艦「スメトリヴイ」,「ラドヌイ」,「プイトリヴイ」
[第197揚陸艦旅団]
大型揚陸艦「ニコライ・フィリチェンコフ」「オルスク」「サラトフ」
「アゾフ」「ノヴォチェルカスク」「ツェザール・クニコフ」「ヤーマル」
【第247独立潜水艦大隊】
ディーゼル潜水艦B-871「アルローサ」,B-380(予備役)
【第68艦艇旅団】
[第400対潜艦大隊]
小型対潜艦「アレクサンドロヴェッツ」「ウラジミーレッツ」「ムロメッツ」「スザーレッツ」
[第418掃海艦大隊]
海洋掃海艦「ヴィッツェ・アドミラル・ズーコフ」「コヴロヴェッツ」「イワン・ゴルヴェッツ」「ツルビニスト」
【第41ロケット艦旅団】
[第166ノヴォロシスク小型ロケット艦大隊]
エアクッションロケット艦「ボラ」「サムン」
小型ロケット艦「シチル」「ミラージュ」
[第295スリンスクロケット艇大隊]
ロケット艇R-44,R-60,R-71,R-109,R-239,「イワノヴェッツ」
【第184艦艇旅団】
小型対潜艦「ポヴォリモ」「エイスク」「カシモフ」
海洋掃海艦「ワレンチン・ピクル」「ゼレズニャコフ」
基地掃海艦「ミネラルニィ・ヴォージ」「レイテナント・イリン」
というわけで,現在の「主力」水上艦隊の実働戦力は,巡洋艦クラスが2隻,駆逐艦クラスが1隻,フリゲートが2隻.潜水艦は,「アルローサ」1隻のみとなっております.
この他,西側では「ダーガチ」型SESミサイル艇として知られる「ボラ」「サムン」が在籍しているのも注目すべき点でしょう.
揚陸艦は2タイプ7隻が在籍しておりますが,これは,他の艦隊と比べても少なくはありません.
ちなみに,この7隻で運べる海軍歩兵は1,800人ほど.
黒海艦隊の海軍歩兵部隊は,「第810独立海軍歩兵連隊」(1,088人)と「第382独立海軍歩兵大隊」(229人)なので,全て乗せても余裕が有りますね.
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2006/12/24(日)午後2:22
▼2008年1月1日現在の主要保有艦艇
ディーゼル潜水艦2隻
B-871アルローサ<キロ型,B-380<タンゴ型
ミサイル巡洋艦3隻
モスクワ<スラヴァ級
ケルチ,オチャコフ(長期改装中)<カーラ型
ミサイル駆逐艦スメトリヴイ<カシン型
警備艦ラドヌイ<クリヴァクI型,プイトリヴイ<クリヴァクII型
大型揚陸艦7隻
ニコライ・フィリチェンコフ,サラトフ,オルスク(修理中)<アリゲーター型
アゾフ,ノヴォチェルカススク,ツェザーリ・クニコフ,ヤーマル<ロプーチャ型
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2008/1/1(火) 午後 2:44
▲
▼ 2009年1月現在
ディーゼル潜水艦2隻
B-871アルローサ<キロ型>,B-380(修理中)<タンゴ型>
ミサイル巡洋艦3隻
モスクワ<スラヴァ級>
ケルチ,オチャコフ(修理中)<カーラ型>
ミサイル駆逐艦スメトリヴイ<カシン型>
警備艦ラドヌイ<クリヴァクI型>,プイトリヴイ<クリヴァクII型>
大型揚陸艦7隻
ニコライ・フィリチェンコフ,サラトフ,オルスク(修理中)<アリゲーター型>
アゾフ,ノヴォチェルカススク,ツェザーリ・クニコフ,ヤーマル<ロプーチャ型>
ミサイルコルベット9,対潜コルベット7,掃海艦艇8
〔略〕
新型兵器の試験艇として活動してきた黒海艦隊のロケット艇(ミサイルコルベット)R-44が,10月に除籍されました.
戦闘艦艇との告別式は黒海艦隊で行われた
2008年10月7日
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ~ロシア・ソ連海軍~
2009/1/6(火) 午後 5:08
▲
▼ なお,ロシア黒海艦隊には,4隻の浮揚工場(工作船)が在籍しています.
浮揚工場PM-24(1965年就役)
浮揚工場PM-26(1965年就役)
浮揚工場PM-56(1973年就役)
浮揚工場PM-138(1969年就役)
PM-138とPM-56は,シリアのタルトゥースへ頻繁に派遣されています.
新「六課」◆2012/08/24
青文字:加筆改修部分
▲
【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:演習を終えて帰港する黒海艦隊艦艇(2007年11月9日)
「ロシア・ソ連海軍」:海軍記念日観艦式リハーサル中の黒海艦隊(2008年7月23日)
「ロシア・ソ連海軍」:黒海艦隊225周年記念観艦式リハーサル(2008年5月6日)
その1
その2
その3
その4
「ロシア・ソ連海軍」:黒海艦隊は,ノヴォロシースク海域での演習を終えた
「ロシア・ソ連海軍」:ロシア海軍,インド洋遠征(2003年4~5月):その3・黒海艦隊の警備艦
「六課」:ロシア海軍総参謀長第一代理は語る(その2・黒海艦隊)
【質問】
ロシア海軍黒海艦隊の編制を教えられたし.
【回答】
『コメルサント』2008年2月25日によれば,2008年2月現在,以下の通り.
黒海艦隊Черноморский флот
司令官:アレクサンドル・クレツェコフ中将
参謀長:アレクサンドル・トロヤン中将
<第30水上艦師団(セヴァストーポリ)オレグ・ガラモフ少将
[第11対潜艦旅団](セヴァストーポリ)オレグ・クリヴォログ1等海佐
(スラヴァ級1隻)
親衛ロケット巡洋艦モスクワ:イーゴリィ・スモリャク親衛1等海佐
(カーラ型2隻)
大型対潜艦ケルチ:オレグ・ペシクロフ1等海佐
大型対潜艦オチャコフ(修理中):エフゲニー・シェフチェンコ1等海佐
(カシン型1隻)
警備艦スメトリーヴイ:コンスタンチン・アレクセーエフ2等海佐
(クリヴァク型2隻)
警備艦ラードヌイ:アレクサンドル・シュヴァルツ2等海佐
警備艦プイトリーヴイ:ヴィターリー・ワシレンコ2等海佐
[第197揚陸艦旅団](セヴァストーポリ)エウゲニー・クリロフ1等海佐
(アリゲーター型3隻)
大型揚陸艦ニコライ・フィリチェンコフ:エフゲニー・ミャソレドフ3等海佐
大型揚陸艦サラトフ:オレグ・ポチュイノフ2等海佐
大型揚陸艦オルスク(修理中):ワジーム・ボリスィン2等海佐
(ロプーチャ型4隻)
大型揚陸艦ノヴォチェルカススク:セルゲイ・ズヴィヤーギン2等海佐
大型揚陸艦アゾフ:ドミトリー・フードバ2等海佐
大型揚陸艦ツェザーリ・クニコフ:セルゲイ・ラプチューク2等海佐
大型揚陸艦ヤーマル:アレクサンドル・コノネンコ2等海佐
<第41ロケット艦旅団(セヴァストーポリ)ユーリー・ゼムソコイ1等海佐
[第166小型ロケット艦大隊](ノヴォロシースク)アレクセイ・リセンコフ2等海佐
(エアクッションロケット艦2隻)
ボラ:ニコライ・ゴンチャロフ1等海佐
サムム(修理中):ドミトリー・ディソキン3等海佐
(小型ロケット艦2隻)
ミラージュ:イワン・ドゥビーク3等海佐
シチーリ:ワレーリー・トパンコフスキー3等海佐
[第295ロケット艇大隊](セヴァストーポリ)ドミトーリー・クジメンコ2等海佐
(ロケット艇6隻)
R-44:ゲンナジー・クラスノペロフ3等海佐
R-60:ワジーム・ロパツコ3等海佐
R-71:ユーリー・クラヴェッツ3等海佐
R-109:イーゴリィ・ヴォロビエフ3等海佐
R-239(修理中):セルゲイ・シェフチェンコ大尉
R-334イワノヴェッツ:セルゲイ・キーポル:3等海佐
<第247独立潜水艦大隊(セヴァストーポリ)アナトーリー・ワローチェキン1等海佐
(キロ型1隻)
潜水艦B-871アルローサ:ドミトリー・パラモノフ2等海佐
(タンゴ型1隻)
潜水艦B-380(修理中):コンスタンチン・タバチュニィ2等海佐
<第68水域警備旅団(セヴァストーポリ)ワレーリー・ズーブコフ1等海佐
[第400対潜艦大隊](セヴァストーポリ)ロマン・メイーパリアニン2等海佐
(小型対潜艦4隻)
アレクサンドロヴェッツ:アレクセイ・メレンテーエフ大尉
スザーレッツ:ワジーム・デジャニンツェ3等海佐
ムロメッツ:アンドレイ・ミーヘエフ3等海佐
ウラジミーレッツ(修理中):デニス・ベルゲス3等海佐
[第418掃海艦大隊](セヴァストーポリ)アレクセイ・カシュラク2等海佐
(海洋掃海艦4隻)
イワン・ゴルヴェッツ:アレクセイ・ペトラチュコフ3等海佐
ヴィツェ・アドミラル・ズーコフ:イーゴリィ・エヴォドチェンコ3等海佐
トゥルビニスト:ドミトーリー・チェジーク3等海佐
コヴロヴェッツ:アレクサンドル・アリホヴィーク3等海佐
<第184水域警備旅団(ノヴォロシースク)アンドレイ・ザボローダ1等海佐
[第181対潜艦大隊](ノヴォロシースク)
(小型対潜艦3隻)
カシモフ:ドミトーリー・カルペンコ3等海佐
ポヴォリモ(修理中):アレクサンドル・クレパンチュク3等海佐
エイスク(修理中):マクシム・リトヴェッツ3等海佐
[第170掃海艦大隊](ノヴォロシースク)2等海佐
(基地掃海艦2隻)
レイテナント・イリン(修理中):ワジーム・スミルノフ大尉
ミネラルニィ・ヴォージ
(海洋掃海艦2隻)
ゼレズニャコフ(修理中):ウセヴォロド・ヴォブリコフ3等海佐
ワレンチン・ピクル:アレクサンドル・ボイコ3等海佐
ここでは,海洋掃海艦ゼレズニャコフは「修理中」と記載されていますが,現在は修理を終え,トルコ海軍との合同演習に参加しております.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/32064481.html
以前から駐留している第184水域警備旅団の他,第166小型ロケット艦大隊もホームベースをノヴォロシースク基地に移しており,黒海艦隊のノヴォロシースク基地移転は,着々と進行しております.
ところで,ただ今発売中の『世界の艦船』2008年7月号の「海外艦艇ニュース」で,黒海艦隊について触れられていますが,ここでは,潜水艦6隻を含む大小合わせて54隻の戦闘用艦艇が,セヴァストーポリに駐留していると書かれています・・・・・
潜水艦2隻と掃海艇を含めても,「戦闘用艦艇」は29隻しか居ませんが・・・・
『世界の艦船』は,何時の情報を基にして書いているんだろうか・・・・
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ~ロシア・ソ連海軍~
2008/6/9(月) 午後 7:12
【質問】
第41ロケット艦旅団について教えられたし.
【回答】
現在,ロシア黒海艦隊にはエアクッションロケット艦2隻,小型ロケット艦2隻,ロケット艇5隻が在籍しています.
第41ロケット艦旅団
[第166小型ロケット艦大隊]
エアクッションロケット艦「ボラ」
エアクッションロケット艦「サムム」
小型ロケット艦「ミラーシュ」
小型ロケット艦「シチーリ」
[第295ロケット艇大隊]
ロケット艇R-60
ロケット艇R-71
ロケット艇R-109
ロケット艇R-239
ロケット艇R-334「イワノヴェッツ」
小型ロケット艦は,亜音速対艦ミサイル「マラヒート」(SS-N-9),ロケット艇は超音速対艦ミサイル「モスキート」(SS-N-22)を搭載しています.
(「ボラ」も「モスキート」を搭載)
「マラヒート」
全長9.15m,発射重量3800kg,弾頭重量840kg,最大射程150km,最大速度マッハ0.9
「モスキート」
全長9.385m,発射重量4500kg,弾頭重量840kg,最大射程120km,最大速度マッハ2.8/巡航速度マッハ2.35
小型ロケット艦「ミラーシュ」は,2008年8月上旬の南オセチア紛争において,グルジアの戦闘艇を撃沈しています.
[アブハジア沖海戦(仮)続報・その3]
[アブハジア沖海戦「詳細」]
ロケット艇R-60は,新型の近接防空複合体「パラシ」のテストベッドとなっております.
[新型CIWS「パラシ」試験艇R-60]
[新型CIWS「パラシ」]
「六課」ACS◆(2013/04/28) 黒海艦隊のロケット艦部隊は対艦ミサイル発射演習を行なった
青文字:加筆改修部分
【質問】
第197揚陸艦旅団とは?
【回答】
ロシア黒海艦隊には,7隻の大型揚陸艦が在籍し,全てに第197揚陸艦旅団所属しています.
プロジェクト775大型揚陸艦(ロプーチャI級)
【BDK-46「ノヴォチェルカススク」】
【BDK-67「ヤーマル」】
【「ツェーザリ・クニコフ」】
プロジェクト775M大型揚陸艦(ロプーチャII級)
【BDK-54「アゾフ」】
プロジェクト1171大型揚陸艦(アリゲーター級)
【BDK-65「サラトフ」】
【BDK-69「オルスク」】
【「ニコライ・フィリチェンコフ」】
この内,ロプーチャ級は地中海にも進出していますが,アリゲーター級は,この10数年間は黒海から出ていません.
2008年8月の南オセチア紛争には,黒海艦隊の大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」,「ヤーマル」,「サラトフ」の3隻が参加しました.
「ツェーザリ・クニコフ」と「サラトフ」は,アブハジアへの空挺部隊輸送途中にグルジア海軍の襲撃を受けています.
(直接には戦闘へ参加していませんが)
[アブハジア沖の海上戦闘(2008年8月9~10日)とセルゲイ・メニャイロ中将]
グルジアのポチ港突入作戦には,「ヤーマル」と「サラトフ」が参加しました.
[グルジア海軍艦艇は,ロシア海軍スペツナズにより破壊された]
黒海艦隊のロプーチャ級3隻-大型揚陸艦「アゾフ」「ヤーマル」「ノヴォチェルカススク」は,2009年8~9月にバルト海まで遠征し,実地戦略演習「ザーパド(西方)-2009」に参加しています.
[ロシア黒海艦隊の揚陸艦,バルト海へ]
[ロシア海軍の8隻の揚陸艦は,バルト海の演習に参加する]
大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」は,イタリアのメッシナ港を訪問し,1908年のメッシナ地震の慰霊祭に参加した後,セヴァストーポリへの帰路に就きました.
『ロシア連邦国防省公式サイト』より.
2012年6月16日配信
【大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」乗組員は地中海における任務遂行を完了した】
何故ロシア海軍がメッシナ地震の慰霊祭に参加するのかというと,この地震が発生した時,たまたま地中海に居たロシア艦隊が,住民救助の為にメッシナへ行ったからです.
[巡洋艦「モスクワ」は,シチリア島を訪問する]
新「六課」,2012.6.17
青文字:加筆改修部分
【質問】
黒海艦隊第145救助船支隊とは?
【回答】
『ロシア通信社ノーボスチ』によれば,セヴァストーポリにて新設された,黒海艦隊の救助船支隊.
『くろいあめ,あかいほしM2』より.
【黒海艦隊に救助船部隊を新設】
以下は,その元記事.
------------
【黒海艦隊の新たな救助船支隊は,セヴァストーポリに創設された-国防省】
モスクワ,1月3日-ロシア通信社ノーボスチ
[中略]
国防省の公式代理人ニコライ・ヴォスクレセンスキー1等海佐は,ロシア通信社ノーボスチに伝えた.
以前,黒海艦隊には救助船旅団が有ったが,解隊されていた.
「セヴァストーポリにおいて,黒海艦隊の救助旅団の基盤をベースにして,黒海艦隊第145救助船支隊が創設されました.
支隊には,曳航船と火災救助船を含む20隻の救助船が編入されました.
2012年,黒海艦隊の救助能力は拡大されます.
新たな深海潜水装置が受領されます」
と彼は言った.
代理人は,新たなグループには,水深300m以上で作業する為の深海潜水複合体である艦載深海装置「パンテラ・プリョース」と「タイゲル」が含まれている事を付け加えた.
新たな部隊の沿岸設備には,係留所,機械室及び救助機材倉庫が有る.
更に,ヴォスクレセンスキーは,同隊に艦隊の緊急救援隊が編入されたと語った.
2000年の原子力潜水艦「クルスク」沈没後,黒海艦隊救助隊は,ブリテンの深海潜水装置「パンテラ・プリョース」と「タイゲル」を導入した.
これらは,同艦隊の救助部隊の演習において素晴らしい有効性を示している.
(モスクワ時間2012年1月3日00時14分配信)
------------
ロシア黒海艦隊公式サイトより.
【黒海艦隊の救助船リスト】
救助船「コムーナ」や救助曳航船など,大小各種合わせて30隻以上が今も在籍しています.
このリストの内,20隻ほどが新編成の救助船部隊に編入されたという事でしょう.
本文記事中にある,水深300m以上で作業可能な艦載深海装置「パンテラ・プリョース」と「タイゲル」は,無人装置であり,母船から遠隔操作されます.
faq120222pn.jpg
faq120222pn2.jpg
『くろいあめ,あかいほしM2』では,「300m以上の海中で救助作業を行える潜水救難船」と書かれていますが,船とは違います.
ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/1/4(水) 午後 0:20
青文字:加筆改修部分
【質問】
「第8作戦戦隊」について教えられたし.
【回答】
ソ連邦時代には,インド洋作戦部隊として「第8作戦戦隊」が設置されていました.
第8作戦戦隊は1971年に創設され,ソ連太平洋艦隊の艦船が中核となっていました.
同戦隊は,1980年-1989年のイラン・イラク戦争,1991年の湾岸戦争時には,インド洋を航行するソ連民間船の安全保障が主要任務でした.
アデン湾海賊対処任務を2度実施している大型対潜艦「マルシャル・シャーポシニコフ」「アドミラル・トリブツ」も,ソ連時代には第8戦隊の一員として,インド洋で活動していた事も有りました.
第8作戦戦隊は1992年に解隊しました.
第8作戦戦隊の一員として行動中の大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」(1988年)
「六課」ACS,2013/03/18
青文字:加筆改修部分
【質問】
バルト艦隊の現状は?
【回答】
ロシア海軍の各方面艦隊で一番古い歴史を持つバルト艦隊(日本では「バルチック艦隊」という名称の方が有名ですが)は,大祖国戦争が終わるまでは,ロシア/ソ連海軍で最大規模の艦隊でしたが,1960年代以降,ソ連海軍は北方海域と太平洋方面を重視するようになり,バルト艦隊の戦略的価値は低下しました.
そして2006年現在,バルト艦隊の主な艦艇は,以下のような陣容となっております.
なお現在,バルト艦隊の旗艦は,駆逐艦ナストイチヴイです.
【第12水上艦師団】
[第128水上艦旅団]
駆逐艦ナストイチヴイ,ベスパコイニィ,対潜警備艦ネウストラシムイ,警備艦プイルキィ,ネウクローチムイ
[第71揚陸艦旅団]
大型揚陸艦BDK-100「アレクサンドル・シャバリン」,BDK-58「カリーニングラード」,BDK-61「コロレフ」,BDK-105
[第7揚陸艦大隊]
エアクッション揚陸艦MDK-122,MDK-50「エフゲニー・コチェシュコフ」,MDK-94「モルダヴィア」
【独立潜水艦大隊】
ディーゼル潜水艦B-227,B-806
というわけで大型水上艦は,
ミサイル駆逐艦2隻(ソヴレメンヌイ級),
フリゲート3隻(ネウストラシムイ級1隻,クリヴァク型2隻)
揚陸艦艇は,775(ロプーチャ)型4隻,「ズーブル」型エアクッション揚陸艦3隻
潜水艦部隊は,877(キロ)型ディーゼル潜水艦2隻
というのが,現在のバルト艦隊の主要艦艇の陣容です.
設備の整ったサンクトペテルブルクやカリーニングラードの造船所が近い事も有ってか,艦の整備状態は良好のようです.
水上戦闘艦は他の艦隊よりも少ないですが,揚陸艦部隊は他艦隊と比べても,それほど少ない数では有りません.
潜水艦は,今のところ2隻ですが,ロシア海軍は,新型のディーゼル潜水艦「ラーダ」型をバルト艦隊に6~9隻ほど配備する構想を2005年に明らかにしており,同型の1番艦も,バルト艦隊配備は確実です.
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/1/3(水)午後11:38
▼2008年1月1日現在の主要保有艦艇
ディーゼル潜水艦3隻
B-227,B-806<キロ型,サンクト・ペテルブルク<ラーダ型,2007年11月2日就役
ミサイル駆逐艦2隻
ナストーイチヴイ,ベスパコーイニィ<ソブレメンヌイ級
駆逐艦ヴィッツェ・アドミラル・クラコフ(オーバーホール中)<ウダロイ級
警備艦3隻
ネウストラシムイ<11540型,プイルキィ<クリヴァクI型,ネウクローチムイ<クリヴァクII型
大型揚陸艦5隻
BDK-100アレクサンドル・シャバリン,BDK-58カリーニングラード,BDK-61コロレフ,BDK-43ミンスク,BDK-105<ロプーチャ型
エアクッション揚陸艦2隻
MDK-50エフゲニー・コチェシュコフ,MDK-94モルダヴィア<ズーブル型
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2008/1/1(火) 午後 2:44
▲
▼ 2009年1月現在
ディーゼル潜水艦3隻
B-227,B-806<キロ型>,サンクト・ペテルブルク<ラーダ型>
ミサイル駆逐艦2隻
ナストーイチヴイ,ベスパコーイニィ<ソブレメンヌイ級>
駆逐艦ヴィッツェ・アドミラル・クラコフ(修理中)<ウダロイ級>
警備艦4隻
ネウストラシムイ<11540型>,プイルキィ<クリヴァクI型>,ネウクローチムイ<クリヴァクII型>,ステレグーシチー<20380型>
大型揚陸艦5隻
BDK-100アレクサンドル・シャバリン,BDK-58カリーニングラード,BDK-61コロレフ,BDK-43ミンスク,BDK-105<ロプーチャ型>
エアクッション揚陸艦2隻
MDK-50エフゲニー・コチェシュコフ,MDK-94モルダヴィア<ズーブル型>
ミサイルコルベット11,対潜コルベット8,掃海艦艇6
〔略〕
12月に火災事故を起こしたクリヴァクII型フリゲート「ネウクローチムイ」(バルト艦隊)は,もう復帰する事は無いようです.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/35946221.html
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ~ロシア・ソ連海軍~
2009/1/6(火) 午後 5:08
▲
【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:バルト艦隊艦艇,オーフス(デンマーク)訪問(2008年7月10日)
「ロシア・ソ連海軍」:バルト艦隊は,バルト海合同演習"BALTOPS-2008"に参加する
【質問】
第36ロケット艦旅団について教えられたし.
【回答】
バルト艦隊に属する,バルチースク海軍基地のロケット艇(=ミサイル艇)部隊です.
現在,プロジェクト12411ロケット艇7隻,プロジェクト12341小型ロケット艦4隻が在籍しています.
第36ロケット艦旅団
[第1親衛ロケット艇大隊]
ロケット艇R-2
ロケット艇R-47
ロケット艇R-129「クズネツク」
ロケット艇R-187
ロケット艇R-257
ロケット艇R-291「ディミトロフグラード」
ロケット艇R-293「モルシャンスク」
[第106小型ロケット艦大隊]
小型ロケット艦「ゲイゼル」
小型ロケット艦「ズィビ」
小型ロケット艦「リヴェン」
小型ロケット艦「パッサート」
ロケット艇(プロジェクト12411,タランタルIII級)は超音速対艦ミサイル「モスキート」(SS-N-22),小型ロケット艦(プロジェクト12341,ナヌチュカIII級)は亜音速対艦ミサイル「マラヒート」(SS-N-9)を装備しています.
「マラヒート」は,2008年8月上旬の南オセチア紛争において実戦使用され,グルジアの戦闘艇を撃沈しています.
[アブハジア沖海戦(仮)続報・その3]
小型ロケット艦「リヴェン」
ロケット艇R-2
ロケット艇R-129「クズネツク」
ロケット艇R-291「ディミトロフグラード」
「六課」ACS◆(2013/04/20) バルト艦隊のロケット艦艇部隊は射撃演習を実施した
青文字:加筆改修部分
【質問 kérdés】
ソ連崩壊がバルト海艦隊に与えた影響は?
【回答 válasz】
鬼塚隆志によれば,ソ連崩壊によってバルト海はロシアの内海ではなくなり,同海域の不安定化をもたらしたという.
まずバルト海における西側海軍の影響力が拡大した.
NATOの艦隊は独立したバルト三国を訪問し,また,バルト海で演習を行うようになった.
逆にロシア・バルト海艦隊は弱体化した.
艦艇の廃棄計画と北洋艦隊などへの配置換えによって,冷戦終結直後は1990年当時の保有数の40%まで大幅減.
加えて,ワルシャワ条約機構軍の東ドイツやポーランドの艦艇も運用できなくなった.
また,バルト海艦隊の基地の約半数が所在していたバルト三国が独立したため,それらの基地が使用できなくなり,サンクトペテルブルクとリトアニア東部に位置するロシア領カリーニングラードとに押し込められることになった.
詳しくは
鬼塚隆志『小国と大国の攻防』(内外出版,2011),p.128-129
を参照されたし.
mixi, 2017.12.29
【質問】
ロシア海軍の「北洋艦隊」は,「北方艦隊」と表記される事も有るが,どちらが正しいのか?
【回答】
一般に,軍事誌では「北洋艦隊」,それ以外では「北方艦隊」と表記されるケースが多い.
ならば,北洋艦隊の方が正しい,と軍オタは思うだろう.
が,しかし・・・・・
この艦隊は,ロシア語では「セーヴェルニィ・フロート」と言う.
「フロート」は「艦隊」,「セーヴェルニィ」は,「北の」「北方の」という意味.
従って,実は「北方艦隊」の方が,原語に忠実な訳になるわけ.
「別に北洋艦隊でもいいじゃないか」
と思われる方も多いだろうが,逆に「北"洋"艦隊」をロシア語にすると,「セーヴェロオケアーンスキー・フロート」となってしまう.
だから,「北洋艦隊」は全くの間違い,とまでは言わないが,厳密には適訳とは言えない.
「ソ連・ロシア原潜建造史」の著者,アンドレイ・ポルトフ氏は「北洋艦隊」と表記しているが,これは,ただ単に,日本の軍事誌(世界の艦船)の「慣例」に合わせてくれているだけと思われ.
ついでに,他の艦隊も.
太平洋艦隊:チハオケアーンスキー・フロート
黒海艦隊:チェルノモルスキー・フロート
バルト海艦隊:バルチースキー・フロート
カスピ海小艦隊:カスピースカヤ・フローチーリヤ
ちなみに「チハ」というのは,「穏やかな,平安な」などと言った意味.むろん言うまでも無く、「太平」も、「穏やかな」という意味がある.
まさに「太平なる海洋」というワケですね(笑)
海軍そのものは「ヴォエンノ・モルスキー・フロート」
以上,ロシア海軍ファンのためのロシア語講座でした(笑).
【質問】
北方艦隊の始まりは?
【回答】
ロシア国防省公式サイトによれば,
1933年8月5日,ムルマンスク港の投錨地に,北方軍小艦隊へ割り当てられた最初の軍艦が入港したのが始まり.
入港したのは,
駆逐艦「ウリーチュキィー」「ワレリア・クイビシェフ」,
護衛艦「ウーラガン」「スメルチ」,
潜水艦「D -1」「D -2」
の諸艦.
それに先立つ1935年11月6日,小艦隊の幕僚と主要部隊が北極地へ移動している.
なお,潜水艦D -2はサンクト・ペテルブルクで記念艦として公開されているという.
詳しくは,2008/8/6/午後 9:14付,「ロシア・ソ連海軍」(画像も)を参照されたし.
faq39m00s.jpg
faq39m00s01b.jpg
【質問】
北方艦隊の水上艦艇の現状は?
【回答】
ソヴィエト連邦時代には,多数の水上戦闘艦を擁していた北方艦隊でしたが,例によって,ソ連邦解体後は大幅に減勢しました.
しかし,今もロシア海軍で唯一の「空母機動部隊」を擁するなど,その戦力は軽視できないでしょう.
まずは,大型艦艇部隊.
北方艦隊の大型水上艦は,「第7大西洋作戦戦隊」という部隊に集約されております.
【第7大西洋作戦戦隊】
[第43艦艇師団]
重航空巡洋艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ<11435型
重原子力ミサイル巡洋艦ピョートル・ヴェリキー,アドミラル・ナヒモフ(予備役)<1144型(キーロフ級)
ミサイル巡洋艦マルシャル・ウスチノフ<1164型(スラーヴァ級)
ミサイル駆逐艦アドミラル・ウシャコフ,ラストロプヌイ(予備役),ベズプレチュヌイ(予備役)<956型(ソヴレメンヌイ級)
[第2対潜艦師団]
大型対潜艦アドミラル・チャバネンコ,セヴェロモルスク,アドミラル・レフチェンコ,アドミラル・ハルラモフ(予備役),ヴィツェ・アドミラル・クラコフ(予備役)<1155型(ウダロイ級)
「予備役」と表記されているのは,造船所で修理中ないし修理待ち状態の艦です.
原子力巡洋艦アドミラル・ナヒモフは,セヴェロドヴィンスクで一部の兵装や電子機器類も換装する,大規模な近代化改装工事を行っており,2007年の再就役が予定されております.
ロシア唯一の「空母」アドミラル・クズネツォフも,2006年はオーバーホールの為ドック入りしていました.
ミサイル駆逐艦は,アドミラル・ウシャコフ(ベスストラシュヌイ)だけが稼動状態に有り,比較的活発に行動しております.
ラストロプヌイとベズプレチュヌイは,サンクトペテルブルクでオーバーホール中です.
大型対潜艦ヴィツェ・アドミラル・クラコフは,バルト海沿岸のサンクトペテルブルクで長期オーバーホールを終えましたが,まだ北方艦隊には復帰していないようです.
アドミラル・ハルラモフは,オーバーホールする必要があり,2006年9月以降は事実上予備役となっております.
この他,「コラ小艦隊」には,揚陸艦艇が所属しております.
[第121揚陸艦旅団]
ミトロファン・モスカレンコ<1174型(イワン・ロゴフ級)
BDK-55アドミラル・オトラコフスキー,BDK-32,BDK-91オレネゴルスキー・ゴリャーク,BDK-45ゲオルギー・ポベドノーセッツ<775(ロプーチャ)型
ミトロファン・モスカレンコは,ソ連邦時代に建造された「強襲揚陸艦」イワン・ロゴフ級の中で現在も稼動状態に有ると見られる唯一の艦です.
ちなみに,この5隻の揚陸艦で運べる兵員は,1,450名ほどになります.
北方艦隊に所属する第61海軍歩兵旅団(1,270名)をどうにか全員輸送できる位ですね.
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2006/12/16(土) 午後 10:19
▼2008年1月1日現在の主要保有艦艇
戦略原潜11隻
TK-208ドミトリー・ドンスコイ,TK-17アルハンゲリスク,TK-20セヴェルスタル<タイフーン型
K-51ヴァルホツリエ,K-84エカテリンブルク,K-114トゥーラ,K-407ノヴォモスコフスク,K-117ブリャンスク(オーバーホール終了後のテスト中),K-18カレリア(改装中)<デルタIV型
K-496ボリソグレブスク,K-44リャザン(オーバーホール終了後のテスト中)<デルタIII型
巡航ミサイル原潜4隻
K-266オリョール,K-410スモレンスク,K-119ヴォロネシュ(オーバーホール中),K-148クラスノダール(予備役)<オスカーII型
多用途原潜15隻
K-328レオパルト,K-461ヴォルク,K-154チグル,K-157ヴェプリ,K-335ゲパルト,K-317パンテーラ(オーバーホール終了後のテスト中),K-480アク・バルス(予備役)<アクラ型
B-336プスコフ,B-534ニジーニー・ノヴゴロド)<シエラII型,B-276コストロマ(予備役)<シエラI型
B-448タンボフ,B-138ポリャールニイ・ゾーリ,B-388ソスノヴイ・ボル,B-414ダニル・モスコフスキー(予備役),B-292ペルミ(オーバーホール中),<ヴィクターIII型
ディーゼル潜水艦7隻
B-401ノヴォシビルスク(オーバーホール中),B-459ウラジカフカース,B-471マグニトゴルスク,B-808ヤロスラブリ,B-177リペツク,B-402ヴォログダ,B-800カルーガ(オーバーホール中)<キロ型
特務原潜8隻
KS-129,BS-64(改装中),KS-403(予備役),BS-411(予備役),K-373(係留試験艦)
AS-13,AS-14,AS-15
AS-12
空母アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ
原子力ミサイル巡洋艦2隻
ピョートル・ヴェリキー,アドミラル・ナヒモフ(近代化改装中)<キーロフ級
ミサイル巡洋艦マルシャル・ウスチノフ<スラヴァ級
ミサイル駆逐艦3隻
アドミラル・ウシャコフ,グレミャーシチー,ラストロプヌイ(改装中)<ソブレメンヌイ級
駆逐艦4隻
アドミラル・チャバネンコ<ウダロイII型
セヴェロモルスク,アドミラル・レフチェンコ,アドミラル・ハルラモフ(予備役)<ウダロイ級
警備艦ステレグーシチー <20380型,2007年11月14日就役
揚陸艦6隻
ミトロファン・モスカレンコ<イワン・ロゴフ級
BDK-55アドミラル・オトラコフスキー,BDK-32,BDK-91オレネゴルスキー・ゴリャーク,BDK-45ゲオルギー・ポベドノーセッツ,BDK-182コンドポガ<ロプーチャ型
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2008/1/1(火) 午後 2:44
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▼ 2009年1月現在
戦略原潜10隻
TK-208ドミトリー・ドンスコイ,TK-17アルハンゲリスク(予備役),TK-20セヴェルスタル(予備役)<タイフーン型>
K-51ヴァルホツリエ,K-84エカテリンブルク,K-114トゥーラ,K-117ブリャンスク,K-18カレリア,K-407ノヴォモスコフスク(修理中)<デルタIV型>
K-496ボリソグレブスク(修理中)<デルタIII型>
巡航ミサイル原潜4隻
K-410スモレンスク,K-266オリョール(修理中),K-119ヴォロネシュ(修理中),K-148クラスノダール(予備役)<オスカーII型>
多用途原潜14隻
K-328レオパルト,K-157ヴェプリ,K-335ゲパルト,K-317パンテーラ,K-461ヴォルク(修理中),K-154チグル(修理中)<アクラ型>
B-336プスコフ,B-534ニジーニー・ノヴゴロド)<シエラII型>,B-276コストロマ(修理中)<シエラI型>
B-448タンボフ,B-138ポリャールニイ・ゾーリ,B-388ソスノヴイ・ボル,B-414ダニル・モスコフスキー,B-292ペルミ(修理中)<ヴィクターIII型>
ディーゼル潜水艦7隻
B-471マグニトゴルスク,B-808ヤロスラブリ,B-177リペツク,B-402ヴォログダ,B-401ノヴォシビルスク(修理中),B-459ウラジカフカース(修理中),B-800カルーガ(修理中)<キロ型>
特務原潜7隻
KS-129,BS-64(改装中),K-373(係留試験艦)
AS-13,AS-14,AS-15
AS-12
空母アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・クズネツォフ
原子力ミサイル巡洋艦2隻
ピョートル・ヴェリキー,アドミラル・ナヒモフ(近代化改装中)<キーロフ級>
ミサイル巡洋艦マルシャル・ウスチノフ<スラヴァ級>
ミサイル駆逐艦3隻
アドミラル・ウシャコフ,グレミャーシチー,ラストロプヌイ(修理中)<ソブレメンヌイ級>
駆逐艦4隻
アドミラル・チャバネンコ<ウダロイII型>
セヴェロモルスク,アドミラル・レフチェンコ,アドミラル・ハルラモフ(予備役)<ウダロイ級>
揚陸艦6隻
ミトロファン・モスカレンコ(保管中)<イワン・ロゴフ級>
BDK-32,BDK-91オレネゴルスキー・ゴリャーク,BDK-45ゲオルギー・ポベドノーセッツ,BDK-55アドミラル・オトラコフスキー(修理中),BDK-182コンドポガ(修理中)<ロプーチャ型>
ミサイルコルベット3,対潜コルベット6,掃海艦艇11
〔略〕
戦略原潜が1隻,北方艦隊から太平洋艦隊に転属し,太平洋艦隊の戦略弾道ミサイル原潜が,久々に「増強」されました.
Небесный бытьネベスニィ・ビィチ~ロシア・ソ連海軍~
2009/1/6(火) 午後 5:08
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【関連リンク】
「ロシア・ソ連海軍」:北方艦隊演習「ドゥヴィナ」その1
「ロシア・ソ連海軍」:北方艦隊演習「ドゥヴィナ」その2
「ロシア・ソ連海軍」:北方艦隊演習「ドゥヴィナ」その3
【質問】
北方艦隊の第121揚陸艦旅団について教えられたし.
【回答】
北方艦隊の第121揚陸艦旅団には,5隻の大型揚陸艦が在籍し,この内4隻が稼働状態に在ります.
[第121揚陸艦旅団]
大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴリャーク」
大型揚陸艦「ゲオルギー・ポベドノーセッツ」
大型揚陸艦「アレクサンドル・オトラコフスキー」
大型揚陸艦「コンドポガ」
大型揚陸艦「ミトロファン・モスカレンコ」(保管中)
セヴェロモルスク(ワエンガ湾);
プロジェクト775大型揚陸艦(ロプーチャ級)4隻が停泊しています.
手前側の艦は大型揚陸艦「コンドポガ」です.
新「六課」,2012.7.10
青文字:加筆改修部分
【質問】
第100揚陸艦旅団について教えられたし.
【回答】
第100揚陸艦旅団はロシア海軍の書類上,シュトコヴァ17基地(アブレーク湾)をホームベースにしています.
現在,同旅団に所属する揚陸艦艇は7隻ですが,最近更新された"Google
Earth"では,この内の5隻がシュトコヴァ17に停泊しているのが見えます.
下の写真で,左側に停泊している一際大きな揚陸艦が,アレクサンドル・ニコラエフ(1174型)です.
その右側に4隻並んでいる艦は,上から
・775型揚陸艦
・775型揚陸艦
・BDK-11ペレスウェート(775M型)
・BDK-104ニコライ・ヴィルコフ(1171型)
です.
イワン・ロゴフ級のアレクサンドル・ニコラエフは,西側ではとっくに退役した事になっていますが,ロシア海軍においては,第100揚陸艦旅団所属の現役艦です.
ウィキペディア(Wikipedia)を始めとして,「1997年退役」と書かれている所が多いけど,これは1997年に「予備役」になったという意味であり,海軍籍から除かれたわけではありません.
ちなみに,この画像は,おそらくは2006年後半のものです.
画像にも写っているニコライ・ヴィルコフは,2007年4月3日以降,ウラジオストクのダーリ・ザヴォートで修理中です.
Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/6/9(土) 午後 11:30
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