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◆総記
諜報FAQ目次


(画像掲示板より引用)


 【link】

Quick link for links
Wikileaks

書籍

「2ch. 世界史板」◆(2007/05/02) ゲシュタポ KGB 錦衣衛
 回収すべきレス無し

「BBC」◆(2012/07/13) Stuxnet shifts the cyber arms race up a gear
サイバー軍拡が激化している

D.B.E. 三二型(2010/06/06)◆現代の暗器

D.B.E.三二型」(2010/08/30)◆まるで古き時代のスパイ映画のよう.実際に使われていた10のスパイガジェット

「D.B.E. 三二型」(2011/04/24)◆黒塗りの政府文書,“コピペ”で秘密ばれる

「Defence News」:Videos Grow as Intelligence Tool

ESPIO!(野田敬生のサイト)

Espionage Scrapbook(英語)

「FSM」:(2010年 01月 09日)書籍 "戦略研究7 インテリジェンス"

「gigazine」:米国防総省ペンタゴン,Googleが米軍基地画像を使うことを禁止

「gigazine」◆(2011/06/13)鉄壁の守りを実現した「ウソ発見器付きATM」が登場,KGBの後継機関と関連のある企業が開発

Infovlad.net/underground/asia/(英語)

Intelligence News and Reports

Intelligence Online(英語)

Insideline

「kojii.cocolog」■(2013/04/26) 情報保全とロジック

「kojii.net」■報道規制と情報管理に関する徒然

「kojii.net」■(2011/09/12)機微情報の管理とサービス精神と

「kojii.net」■(2013/02/18) 予測を外すことに対する寛容性

netbunker」:POLAR BEAR BLOG: 第二次世界大戦中のライフハック「仕事を進まなくさせる8ヵ条」

「Reason」:Electric Intelligence

Roy's Home Page(英独秘密施設,英語)

Stratfor(総合,英語)

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Afghanistan Attacked By The Math Machine

「Strategy Page」:NTELLIGENCE: AWACS And The Pirates

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Blinded By The Light

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Boobytrapping The Presidential BlackBerry

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: CAPE Men

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Chasing Chop And Gait

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Chinese Air Force Goes Underground

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Chinese Mystery On The Russian Border

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Data Overload Makes You Numb

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Differences That Matter

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Do Whatever It Takes, We'll Punish You Later

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Dropping A Dime On Osama

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Every Tweet Means Something

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Familiar Moves

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Good News Gets Buried Again

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Google Earth Changed The Game

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Hawkeyes

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Iran Sort Of Scores Big, Maybe

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Islands In The Sun

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Israel And Iran Scramble In The Shadows

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Israeli Spies In Lebanon

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Leaving The Desert For The Mountains

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Lost In Translation

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: More Chinese Spies In America

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: MySpace At War

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: On Her Majesties Secret Service

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Risky Business

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Saddam's Spies Survive In America

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: SIM Card Crackdown

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Students Speaking In Tongues

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Take It To The Bank

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Thanks For The Memory

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: The Conning Khan Caper Revealed

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: The Few, The Fewer And The Fewest

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: The Gorgon Sees Much More

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: The Luck Of The Chinese

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: The Naked City

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: The Pakistani Disconnection

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: The Pollard Ring Grows

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: U.S. Buys Su-27s

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: We Will Not Burn You

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Where The Flying Death Squad Gets Its Information

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Wide Eyes

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Witness Protection On The Afghan Border

「Strategy Page」:INTELLIGENCE: Wrong Number, Right Idea

「Strategy Page」◆(2010/04/18)INTELLIGENCE: Blowing Up Fakes

「Strategy Page」◆(2010/04/22)INTELLIGENCE: Why Leakers Are Never Identified

「Strategy Page」◆(2010/04/26)INTELLIGENCE: Dirty Rotten Scoundrels

「Strategy Page」◆(2010/04/28)INTELLIGENCE: CIA Promises To Cooperate With Itself

「Strategy Page」◆(2010/05/03)INTELLIGENCE: No One Dies Alone

「Strategy Page」◆(2010/05/13)INTELLIGENCE: Predictive Analysis And Death From Above

「Strategy Page」◆(2010/08/09)INTELLIGENCE: Not-So-Strange Bedfellows

「Strategy Page」◆(2011/01/10)INTELLIGENCE: Secrets Of The DMZ Jumpers

UK. The Security Service (MI5)(英語)

「VOR」◆(2012/01/24)米国 サイバー兵器に重点

「VOR」◆(2012/09/01)米国,サイバー軍拡競争にロシアを誘う

「WIRED.jp」◆(2012/09/12)Facebookに潜伏する「中国やタリバンのスパイ」

「WP」:Lithuanian report inconclusive on how secret CIA prisons were used

「インテリジェンスと軍事など」◆(2011-12-06)インテリジェンス関連文献目録2011(暫定版)

「おおやにき」◆(2010/12/27)守秘義務

「火薬と鋼」■MP3プレーヤーと情報流出と思い出話

情報夜話

「スパイ&テロ」

「スパイ&テロ」:米・イスラエル情報機関が跋扈するグルジア

「スパイ&テロ」◆(2010/04/15)スパイになる方法

「スパイ&テロ」◆(2010/10/15)情報機関の監査に関する本

「スパイ&テロ」◆(2010/11/12) 情報漏洩の多くは内部職員から

「スパイ&テロ」◆(2010/12/03)インテリジェンスを学ぶ道

「スパイ&テロ」◆(2010/12/22)インテリジェンス10大ニュース

「スパイ&テロ」◆(2012/06/12) なりすましと背乗り

「スラッシュドット・ジャパン」◆(2010/07/03)「集団の知恵」なんてものはない?

人名リストの部屋(2001年以後,更新停止中)

スパイのためのソーシャルネットワーク:「CIAのSNS」がスタート

対外情報調査部wiki

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2012/03/14)【上久保誠人のクリティカル・アナリティクス】英国で講演をするということ ――その国際的宣伝効果と,手ごわい聴衆を満足させる方法

「地政学を英国で学ぶ」◆(2010/06/02)インテリジェンス研究と戦略学のギャップ

諜報・防諜・対テロ・ニュース

通信用語の基礎知識

「日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信」■(2012年7月20日) 僕は武器としての「リアリズム」を配りたい
>■「正しい判断力」を得る6つの方法■
>(1)思考の抽象度を上げる(先週既出)
>(2)経験を積む
>(3)メンターを得る
>(4)メディアへのアクセス
>(5)データ分析
>(6)神との対話

「発声練習」◆(2006/12/05)あなたがTwitterを使うときに気をつけるべきこと

●Wikileaks

D.B.E. 三二型」(2010/12/02)◆米下院議員,WikiLeaksのテロ組織認定を提言

D.B.E. 三二型」(2010/12/10)◆ウィキリークス大量公開?で創業者逮捕に反撃か

「Guardian」◆ウィキリークス特設サイト

「Guardian」◆(2010/11/27)Expected WikiLeaks disclosures prompts warning for editors

「IT Mmedia News」◆(2010/12/16)映画監督マイケル・ムーア氏がWikiLeaks創設者ジュリアン・アサンジ氏を支援

nofrills in twitter◆(2010/12/21)
 もー,心底どうでもいいわ,このナルシスト.
 何が「死ぬことのない殉教者」だ.
 ただの因襲的な,ミソジニー全開の「ロックスター」気取りじゃねぇか.
Julian Assange sees himself as “A martyr without dying”

「Russia Now」◆(2010/12/24)Cuban media publishing translated Wikileaks cables

「Russia Now」◆(2010/12/26)WikiLeaks founder signs $1.5 mln autobiography deal

「Strategy Page」◆(2011/04/30)INTELLIGENCE: Silence Is Survival

「Togetter」◆(2010/12/21)#cablegate 12月18日から21日,Wikileaksとガーディアン,エフゲニー・モロゾフのツイートを中心に(英語のみ)

Wikileaks Japan

「VOR」◆(2012/01/31)アサンジ氏 「シンプソンズ」シリーズの登場人物に

「VOR」◆(2012/08/06)スペインのガルソン元判事がアサンジ氏の弁護士に

「VOR」◆(2012/08/18)南米諸国が外相会議開催,エクアドル対英国のアサンジ危機が議題

「VOR」◆(2012/08/19)アサンジ容疑者 祖国オーストラリアの領事援助を拒否

「VOR」◆(2012/08/17)英外相「アサンジ氏出国に根拠はない」
> 英のヘイグ外相はオンライン記者会見で,エクアドルが政治亡命を認めたウィキリークスの創始者アサンジ氏について,
>「英は外交的避難の原則を認めないだろうし,それを認める国であっても,通常の裁判を回避する目的で用いるべきではない,
> アサンジ氏のスウェーデン引渡しに関する裁判は,性的性格を持った重犯罪と関連した物で,ウィキリークスの活動とは関係ない」
>と述べて,アサンジ氏の出国を認めるわけにはいかないと述べる.

「VOR」◆(2012/08/24)エクアドル大統領「アサンジ事件は,今後長期化する可能性あり」

「VOR」◆(2012/09/22)エクアドル 自国の外交的保護の下でアサンジ氏のスウェーデン移送を提案

「VOR」◆(2012/09/27)エクアドル アサンジ氏を大使館に10年匿う用意がある

「VOR」◆(2012/09/28)アサンジおよびウィキリークスと接触した米軍人には死刑も

「VOR」◆(2012/12/13)ウィキリークス設立者 オーストラリア上院に立候補

「VOR」◆(2012/12/21)ウィキリークス 大量の秘密文書を新規公開

「WSJ」◆(2010/12/07)トピックス:ウィキリークス情報流出

「WSJ」◆(2010/12/20)【肥田美佐子のNYリポート】フェースブックとウィキリークス:タイム誌「今年の人」にみる明と暗

「孤帆の遠影碧空に尽き」◆(2012/08/21)「ウィキリークス」代表のアサンジ容疑者 ロンドンのエクアドル大使館バルコニーからスピーチ

「スパイ&テロ」◆(2010/12/09)ウィキリークスは是か非か

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/10/27)なんと!米軍機密文書40万点をウェブ公開 内部告発サイト「ウィキリークス」の正体

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/12/08)【山崎元のマルチスコープ】リーク報道は新しいジャーナリズムなのか?

「ダイヤモンド・オンライン」◆(2010/12/08)ウィキリークス代表逮捕はメディア終わりの始まり? アーカイブスから読む論点とリーク報道の存在意義

●書籍

「OSINTSUM」◆(2010/09/26)中西輝政氏のインテリジェンス・リテラシー
 『情報亡国の危機 インテリジェンス・リテラシーのすすめ』書評(?)

『イギリスの情報外交  インテリジェンスとは何か』(小谷賢著,PHP新書,2004/11)

『意思決定のための作戦情報理論』(松村劭著,日本経済新聞社,2006.02)

『インテリジェンス 国家・組織は情報をいかに扱うべきか』(小谷賢著,ちくま学芸文庫,2012.1)

『インテリジェンス 武器なき戦争』(手嶋龍一&佐藤優著,幻冬舎新書,2006.11)

 今日,仕事帰りにブックオフの105円コーナーで大人買いしてきたんだけど,家に帰って確認したら混ざってた.
 なぜタイトル見たときに著者名確認しなかった?,あのときの自分っ……!

 中身は三流本によくある,内容激薄の対談形式で電波ユンユン.
 「佐藤ラスプーチン」ってなんですか orz

――――――軍事板,2010/11/30(火)

『インテリジェンスの基礎理論』(小林良樹著,立花書房,2011.3)

『インテリジェンス戦争 対テロ時代の最新動向』(黒井文太郎編,大和書房,2009.1)

『インテリジェンスと国際情報分析』(太田文雄著,芙蓉書房出版,2007.4)

 断言します.
「太田退役海将の本こそが,情報活動の教科書です.
 情報やインテリジェンスについて知りたい人が読むべき本は,太田退役海将の本です.〔略〕」

 太田退役海将は,頭脳の明晰さを示す実に分かりやすい文章で,わが国が直面している現実を,正確に読み解く方法を示してくれます.
 まるでマンツーマンで実習を受けているような錯覚を覚えます.

 また,
・カウンターインテリジェンスはなぜ警察組織ではいけないのか?
・マスコミによるスパイ関連報道は,なぜ国益を侵害しているのか?
・公開情報のみで,メディアに出てくる自称専門家のコメントを出し抜く方法

などなど,「世界と日本」に関心をもつ方には,すべてのページ,すべての文章が「興奮の坩堝」となるでしょう.
 すべてのページに意味があり,すべての文章に読む価値がある類稀な本です.

―――おきらく軍事研究会,平成19年(2007年)4月27日

『インテリジェンスなき国家は滅ぶ 世界の情報コミュニティ』(落合浩太郎著,亜紀書房,2011.12)

『インテリジェンス入門』(北岡元著,慶應義塾大学出版会,2003/4)
   ┃
   ┗『インテリジェンス入門 利益を実現する知識の創造』(北岡元著)書評 < 「FSM」

『インテリジェンスの極意』(黒井文太郎,宝島文庫,2008.10)

『機密指定解除』(トーマス・B・アレン著,日経ナショナルジオグラフィック社,2008.11)

『国際情勢と安全保障政策』(太田文雄著,芙蓉書房出版,2010年4月5日)

■わが安保情勢を把握するための情報

 ある国の対外意志はその軍事動向に最も鋭敏に顕れます.
 われわれは,自国に不利益を及ぼす悪意をすでに顕した周辺国に囲まれており,安保体制の強化が必要な時期に入っています.
 何ら進展しないどころか後退するばかりに見えるわが安保政策に,切歯扼腕している人も多いと思います.

 本著は,『インテリジェンスと国際情勢分析』『インテリジェンスと国際情勢分析(改定新版)』とつづく,太田さんの国際情勢分析シリーズの最新刊です.

 本シリーズは,国民の軍事理解を深める啓蒙のため出されていると推察します.
 前回の改定のときもそうですが,今回の全面改稿も,まえの版が売り切れたためだそうで,心ある国民の「軍事リテラシー」への飢えを痛切に感じます.

 国際情勢を軍事面から分析するのは何のためかといえば,あらゆるルートからわが安保政策に反映させるためにほかなりません.
 趣味でやっているわけではありません.
 国際社会は力の論理で動いているので,力を具現化した軍事方面の視野がないと,とんちんかんな結論しか導き出せないんですよね.

 あとがきで太田さんは,
「わが国の安保政策は国際情勢にあまり対応していない.
 その理由は,安保政策が対外的要因でなく,対内要因で動いているためだろう」
という趣旨の言葉を残されています.
 国民は安保に関心がないから,安保は票にならない,という要因が安保政策の背景にあるようです.

 国民が安保に無関心なのは,戦後教育の成果である「国への帰属意識欠如」が最大の理由です.
 また,「世界の中でわが国が生き残る」ための安保戦略の理解・把握・判断に資する,体系的かつ有機的な啓蒙情報が,投票者であるわれわれにほとんどないから,判断の仕様がないという面もあります.

 そんななか本シリーズは,「一般国民向け,体系的軍事インテリジェンス提供よみもの」の役割を果たしつづけている希少な本といえます.

■大幅な加筆修正

 最初に出版された『インテリジェンスと国際情勢分析』を基盤に,時代に応じた追加や修正を施し「縦の比較ができる」特性をもった珍しいインテリジェンス本です.
 今回は,これまでの縦組みから横組みに変わり,最新の情報分析をはじめとする大幅な修正加筆が施されています.

 わが国の舵取りに必要不可欠な「軍事インテリジェンス分析」を,専門家が一般人向けに伝える唯一の存在といえます.
 こういう形で継続されることは本当にうれしく,ありがたいことです.
 版元さんと太田さんに感謝したいと思いま
す.

3冊を比較すると,新しい版が出るたび,太田さんのわが安保への危機感が増し
ていることがはっきりわかります.特に今回の本では,顕著に顕れているよう
に感じます.

とくに,「大量破壊兵器拡散」「サイバー戦」の話題が充実した第5章「国境
を越えた脅威」,今回の増補で加わったわが安保政策に言及する第7章「安全保
障政策」には目を通していただきたいところです.

今後も,必要な修正を加えシリーズは継続されていくことと思います.
実にすばらしいことで,次回の増補を待ちたいところです.

先に紹介した『同盟国としての米国』とあわせ,広く国民に読んでもらいたい
稀有で重要な啓蒙書です.
(エンリケ航海王子)

――――――おきらく軍事研究会,平成22年(2010年)4月14日(水)

『最強スパイの仕事術』を読み解く (2013/05/08)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」

『仕事に役立つインテリジェンス』(北岡元)書評<「FSM」

『仕事に役立つインテリジェンス』を読み解く (2012/10/31)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」

『実戦スパイ技術ハンドブック』(バリー・デイヴィス著,原書房,2007.9)

『情報機関ーその使命と技術』(ゲルト・ブッフハイト著)

『情報戦略のすべて』を読み解く (2013/04/01)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」

『情報と外交 プロが教える「情報マンの鉄則10」』(孫崎享著,PHP研究所,2009.11)

『情報と国家 収集・分析・評価の落とし穴』を読み解く (2013/03/28)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」

『「情報」と国家戦略』(太田文雄著,芙蓉書房出版,2005.3)

『知られざるインテリジェンスの世界 世界を動かす智恵の戦い』(吉田 一彦著,PHP研究所,2008.11)

『スパイ図鑑』(ヘレイン・ベッカー著,ブロンズ新社,2009.6)

『世界サイバー戦争』を読み解く (2012/11/13)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」

『「第5の戦場」サイバー戦の脅威』(伊東寛著,祥伝社新書,2012.2)

『謀略・工作』(ラインハルト・ゲーレン著,読売新聞社,1973)

『「諜報的生活」の技術』(佐藤優著,講談社,2009.1)

『諜報の技術』(アレン・ダレス著,鹿島研究所出版会,1967)

『動乱のインテリジェンス』を読み解く (2012/10/29)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」

『人たらしの流儀』を読み解く (2012/12/28)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」

『名著で学ぶインテリジェンス』(情報史研究会編,日経ビジネス人文庫,2008.11)
 ただ,情報史研究会編というのは中西輝政の主宰につき,その点は留意されたし.

『マルコム・グラッドウェル The New Yorker 傑作選2 失敗の技術』(マルコム・グラッドウェル著,講談社,2010.8)

 中々面白いな.
 元々がニューヨーカーに掲載されたコラムだから,各章が短いのが難点だが,諜報活動の難しさや情報の取捨選択・過剰情報の問題
(「諜報活動の失敗は多くの場合,インテリジェンス・コミュニティの限界ではなく,インテリジェンスの限界を示している」)
や,
偵察衛星画像の判読の困難性,
非常事態における人々の2つの反応(パニックと緊張の違い)等,
軍事に関係する記事が多いし,何より読みやすいから,電車の中でサクッと読む分にはちょうどいい(し,面白い)

――――――軍事板,2010/09/18(土)

ワールド・インテリジェンス(雑誌,『軍事研究』別冊,休刊となりました.合掌……)


 【質問】
 諜報活動とは何か?

 【回答】
 情報とは,軍をはじめとする国家機関が行動・決心するために必要な各種材料 (資料・情報など)のことで,そのうち一部は国家機密です.
 他国の情報を収集することを諜報,逆に他国からの諜報活動を防止することを 防諜といいます.
 謀略とは,知りえた情報を活用し各種工作活動を行い,軍事力を使わずに相手 国の国力を弱めて最終的に自国の意志を通すことを目的とする作戦のひとつで, 通常は「謀略戦」と呼ばれます.
 情報機関は,あらゆる手段を用いて国益を守ることをその目的とします. そのために情報を集め,機密漏洩を阻止し,各種工作活動を行い,国の安全保 障を支える縁の下の力持ち的な存在です.
 情報機関に対する悪名が高いのは,「国益を守るためには非合法手段も用いる」 ことが原因なのかもしれません.
 合法というオプションに拘っていては解決できない問題は,現実に存在します. そういう場合,情報機関は非合法手段を使ってでも国益を図るための行動に出 ます. そうしないと,国民生活のいちばん根底にあるものが破壊される可能性がある からです.

(おきらく軍事研究会)


+

 【質問】
 諜報の種類は?

 【回答】
 世界最古の兵書「孫子」には「五間」という形で国家が持つべきスパイの種類についてかかれています.

「郷間」:一般人を利用してわが方のため働かせるもの
「内間」:敵の政治家・役人・権力者を利用し,わが方に内通させるもの
「反間」:敵スパイを利用してわが方のために働かせるもの
「死間」:偽りごとで味方をだまし,敵への内通者を炙り出すもの
「生間」:生きて帰って都度報告を行なうもの

 上記五つを自在に使いこなして初めて,成熟した情報能力を持つといえるのでしょう.

 わが国には「内間」が非常に多く入り込んでいるのが特徴ですが,恋愛などの感情を利用された「意識せぬ郷間」が非常に多く存在しているのも特筆すべきことです.

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)7月31日

 なお,現代ではこれに,電子情報等を元にした「分析」が加わります.つか,分析のほうが重要視されてます.

やたらに銃を撃ったり爆弾を仕掛けたりするようなことが諜報ではない
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 情報分析で必須なことは何か?

 【回答】
 収集・分類・整理.

「情報資料でもまたは工作関係の研究実施の記録でも,その場限りとせず,一つ 一つその都度分類にしたがって製本するか,または綴じ込んだ上,更に系統に 従ってこれに必ず索引を設けていつまでも利用に応じ得るようにされなければ ならないのである.
 つまらぬようなことであるが,こうした地味な心構えが情報業務には極めて重 要な要件なのである.
 資料を徹底的に収集・研究し,かつこれを整理することには相当の予算と人員 とを要するのであるが,旧陸軍の整理の悪かったのは,必ずしも予算の不足に 原因したわけではなかったようである.
 けだし旧陸軍当局者には,とかく目前 の動きにばかり囚われて地味なこの種資料の整理保管等ということには関心を 及ぼさない弊風があったがゆえであろう.
 もしその気持ちにさえなるならば, あの陸軍の世帯なり総予算の中から応分の人員や経費は必ず捻出できたはずで ある.要は頭の問題である」
(昭和31年にシベリア抑留から帰還した秦彦三郎中将の言葉)

おきらく軍事研究会


 【質問】
 諜報機関は,どのように情報分析を行うか?

 【回答】
 野田敬生によれば,CIAでの手順は以下の通り.終始一貫して「予断を排すること」が重要とされる,という.

●分析者の使命

 情報活動上の課題を明確に設定する.
 今後の傾向と進展を予測する.
 政策決定者に敏感に反応する(何が今,求められている情報なのか,常に意識する)
 生情報を批判的に評価し,妥当性,信頼性,証拠としての重要性を決定する.
 生情報からキー・ポイントを抽出する.大量のディテールの中から,何が重要かを特定する.
 データを統合,元のデータ以上のものを引き出す.意味あるようデータを特徴付ける.
 諸判断の間にある関係を見分けることで,秩序正しく思考を整理し,筋の通った推論を展開させる.

●情報分析の要素
 以下の要素が,一つの分析レポートに殆ど常に含まれている必要がある.

 分析(analysis)
 対象を,より下位の構成要素へ分解する作業を言う.
 日本の政治情勢を例にとれば,どのような政党が存在し,どのようなメンバーから成っているか,等を認識する作業が,これに当たる.

 統合(synthesis)
 日本の政治情勢の例でいえば,「どの政党が,より人気があり,それは何故か?」に相当.

 今後の見通し(future orientation)

 共鳴効果(synergism)
 グループが共同して作業を行うことで,互いの能力の共鳴が起こり,各自の能力の単なる挿話でなく,それ以上の成果を得る事を言う.

 説得力あるブリーフィング(Effective Presentation)
 レポートを説得的に口頭報告する.

 活きの良さ(Timeliness)
 分析トピックは時宜を得たものである必要がある.

●情報活動のサイクル
 以下のサイクルが24時間,休みなく続く.
情報サイクル 分析過程
企画・指示
  ↓
  ↓
  ↓
 課題の特定(情報需要の特定,基本調査目標設定,優先順位付与)
 ・誰が答を望んでいるか
 ・いつ
 ・政策課題,懸案は何か
 ・課題設定は正しいか
 ・課題を再定義し,分析的見通しを決定し,仮説を列挙する
収集
 ↓
 ↓
 ↓
 調査遂行(できるだけ安く.85%は公開情報)
 ・何が分かっているか.何がなされてきたか
 ・何を必要としているか
 ・どの情報源から何を引き出せるか
 ・ひとえに収集!
処理
 ↓
 ↓
 データ処理
 ・対照し,構造化し,モデル化する
 ・選択し,推論し,解釈する
分析・生産
  ↓
  ↓
 分析と評価
 ・結果についての判断に到達する
 ・政策課題に対する影響を評価する
配布  結果伝達
フィードバックが重要
●分岐敵分析体系(Divergent analysis system)
 分岐的分析処理により,見通しを広げることができ,一つの結論に収斂し始める前に,多くの様相を考慮することができる.
 分岐的分析体系は創造性を引き出すので,偏向する危険を分析者は避けることができる.
 (1)最初の課題提起文を書く
 (2)自分が知っていること,知らないこと,前提としていることを書き出す.
 (3)「前提(assumption)」と「既知情報」を検討する
   assumptionは,ここでは「情報は不完全だが,大よそ正しいと判断されること」を意味する.
   これは通常,我々が物事を判断する上で欠く事のできない精神作用だが,言うまでもなく,これが常に正しいとは限らない.
   そこで大事なのは,何がassumptionであるか常に意識すること,さらにその内容をチェックし,誤りを正すこと.
 (4)欠けている情報について要求を送る
 (5)課題文を改めて設定する.
  レポートの焦点を何にすべきか.
  どのように問題に取り組むべきか.
  正しい問いをすることが重要.でなければ,正しい解答が得られない.
 (6)再定義された課題文の内,自分がとりかかりたいと思うものを選択する.
 (7)アイディア,選択肢,結果など等についてブレイン・ストーミング※する.
 (8)結果を評価する.
  どのアイディアが有用で,どれが有用でないか.
  有用でないアイディアについても再検討し,価値あるものの萌芽を含んでいないか,あるいは価値ある考えを生み出すために統合できないか調べる.
 (9)似通った考えを一纏めにする.
 (10)アイディアを序列化し,評価する.
  マトリックス※※を忘れないこと.どのような場合でも,自分の考えを書きとめる.
 (11)鍵となる情報課題を決定する

 (注意)
 分析者が,妥当な課題に確実に取り組めるようにする.課題は,最初の課題提起文では,表現されていないか,あるいは適切に表現されていないものである.
 (1)〜(11)の順序は定まったものではない.重要なことは,それらを無視しないことである.
※ブレイン・ストーミング
 アイディアをとにかく沢山出すための技法.軍や大企業でも利用される.
 以下は,ブレン・ストーミングにおける「アレックス・オズボーンのルール」である.
 (7a)判断の一時停止
 アイディアに対する否定的判断を保留.

 (7b)フリー・ホイール(自由回転装置)
 頭に浮かんだことは躊躇わずに何でも言う.そうすることで,より多くの良い考えを生み出すことができる.
 アイディアが大胆であるほど,なお良い.
 考えを出すより考えを押さえるほうが容易だからである.

 (7c)量が求められる
 アイディアの数が多いほど,創意に富んだアイディアを生み出す可能性も多くなる.

 (7d)交雑受精
 掛け合わせと改良を探求すべし.前に考えた良いアイディアをさらに発展させるか,組み合わせて,さらに良いアイディアを生み出すように心がける.
※※マトリックス Matrix

 (10a)単純比較マトリックス Simple ranking binary comparison matrix
 以下の作業を行うことで,与えられた選択肢の中から最も望ましいものを決定することを目的とする

 各々の選択肢を他の選択肢と比較する.一度に2つの選択肢を比較する.
 マトリックスの各欄に,比較の結果,望ましいほうの選択肢の記号を入れる.
 各選択肢について,その記号が選ばれた数を合計する.
 選択肢を,それぞれが獲得したポイント数に応じ,順位付ける.
 各比較の過程を再検討することで,順位付けを見直す.

 例えば,「研修最終日に著名人を招くとすれば,誰が良いか?」という課題が設定されている場合,
A 宇宙飛行士 B インド首相 C 金正日 D スハルト E ビル・ゲイツ 得点 順位
A 宇宙飛行士 B C D E 0 5
B インド首相 C B B, E 2.5 2
C 金正日 D C, E 2.5 2
D スハルト E 2 4
E ビル・ゲイツ 3 1
宇宙飛行士とインド首相とを比べ,インド首相が5対2の票で,より望ましい選択肢として選ばれたとする.
 この際,票数自体は欄内に記入しない.
 比較の結果,インド首相,すなわちBが選ばれたことのみを欄に記入する.
 各欄につき1ポイント,同列の場合は0.5ポイントとして計算する.
 上記マトリックスでは,ビル・ゲイツが3ポイントを獲得し,最も望ましい人物として選ばれたことになる.

 もし最終結果に違和感がある場合は,各々の比較の過程で何らかの要素を抜かして判断している場合がある.
 この場合,再検討が必要.

 マトリックスはあくまでも道具であり,これを使えば直ちに答が導き出されるわけではないことに注意.
 (10b)加重マトリックス weighted value matrix
 選択肢比較の際,幾つかの評価基準を設定,各規準にかけられた負荷(優先順位)を選択過程に反映されることを通じ,より妥当な結論を見つけ出す事を目的とする.

 例えば,
「旅行で訪れるとすれば,パリ,モスクワ,カイロ,リオデジャネイロ,バンコクの内,どこが最も適当か?」
という課題に取り組んだとする.

 まず最初に,旅行先を決めるに当たり,どのような評価基準が考えられるか,話し合う.
 結果,
「セキュリティ,物価,景観・文化・歴史,食べ物,交通機関・言語」
の5つの基準を設定.

 次に,これら基準の内,どれを優先させるか話し合う.つまり,優先度に応じ,負荷を与える.合計10ポイントを,各規準に振り分ける.
 その結果,負荷は順に,3, 2, 2, 1, 2にするのが適当であるということになった.
(この過程を見ても分かる通り,評価基準の設定だけでなく,各規準についての重み付けについても,意思決定主体の主観が大きく影響することに注意)
負荷 セキュリティ
負荷3
物価負荷
景観負荷
食べ物
負荷1
交通負荷
得点
合計
パリ 順位(最高5) 5 1 4 5 5 40
得点
(順位×負荷)
15 2 8 5 10
モスクワ 順位 1 2 3 3 3 22
得点
(順位×負荷)
3 4 6 3 6
カイロ 順位 2 4 5 4 2 32
得点
(順位×負荷)
6 8 10 4 4
リオデジャネイロ 順位 4 3 1 1 4 29
得点
(順位×負荷)
12 6 2 1 8
バンコク 順位 3 5 2 2 1 27
得点
(順位×負荷)
9 10 4 2 2
 その次に,各評価基準について都市の順位付けをする.
 例えばセキュリティについて,研修生の判断ではパリが最も高く,以下,リオデジャネイロ,バンコク,カイロ,モスクワの順で低くなったので,5,4,3,2,1の数値(順位=得点)をマトリックス該当欄上段に記入する.
 これら各々の数値に,セキュリティの負荷である3をかけ合わせた結果を,該当欄下段に入れる.
 以下,同種の作業を,他の評価基準についても繰り返す.
 各規準について,各都市のポイントが定まった時点で,都市毎にポイント数を合計する.
 結果,上図のようになる.

 マトリックスの結果が自分の思考とあまりにかけ離れている場合,評価規準の設定自体か,あるいはその重み付けが,実態を反映していない可能性がある.
 再検討し,表で得られた結果を調整する必要がある.この調整は,その過程で,無意識的だった判断要素を意識することに意義がある.

 なお,マトリックスは万能ではないので,数字に目を奪われ,結果を角に信頼するのは危険.
 (10c)マイク・マトリックス Mike's Matrix

 例えば「X国は,Yという事案について,どのような政策をとるか?」という情報か第2対ての,複数の政策オプションを列挙し,そのそれぞれについて,その政策が取られた場合の,

・Xにとっての利益
・不利益
・起こりうる結果
・分析者の自国にとっての意味合い・重要性
・当該政策が取られる場合の兆候

を考察する事を目的としたマトリックス.

 各政策オプションについて,以上の5つの要素それぞれを可能な限り列挙することで,分析の際の固定観念を廃止,政策決定者が予想外の事態に遭遇することがないよう,起こりうる事態についての分析を,可能な限り漏れなく提示する事を目的としている.
●心理テスト

 分析を誤る原因としては,分析者自身の性格によるバイアスも考えられる.
 自分自身の性格を知れば,分析の際の偏向を押さえることができる.

(野田敬生「CIAスパイ研修」,現代書館,2000/3/20,p.106-148,抜粋要約)


 【質問】
 どっかの独裁者を,潜入した工作員が暗殺するとかって,現実には不可能?
 どのくらいのレベルの状況(内通者とか)があればできそう?

 【回答】
 セルビアに外遊してるときにオーストリア皇太子が暗殺されたことはあります.

 他にもチェコでSSのハイドリヒという人が暗殺されたりとか.

 前者は工作員というか秘密結社がやったことで,後者は工作員がレジスタンスと協力してやったことです.

▼ まあ金髪の野獣ラインハルトは,独裁者から
「そんなに高官になったのに,オープンカー乗ってるなんてばかなの?死ぬの?」
と言われてたくらい護身意識が乏しかったですから,あんま参考になる事例ではないかもです.
 ある日突然,パイロットになって前線に出撃したりとか….▲

 独裁者ってわけではないんですが,重要人物の暗殺という意味合いでは一応,例がある程度にどうぞ.

 他は工作員なんてのとは違うんですが,山の老人がセルジュークの宰相を暗殺したという話があります.
 でも,山の老人というか暗殺教団というかこの一派は,暗殺を請け負ったりするようなところではなく,ごく普通の領主だったというような話もある.

軍事板
ディセプティコン意のまま参謀(黄文字部分) in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分

▼ 2006年6月13日には,レバノンで逮捕された人物が,7年間にわたり,ヒズボラ幹部やパレスチナ武装勢力の殺害を行っていたと自供している.
 モサドのエージェントとして組織的に活動していたもよう.(H)

(引用元:朝目新聞)

(画像掲示板より引用)


 【質問】
 007で出てくる,いわゆる殺人許可証って本当に存在するのでしょうか?

 【回答】
 そのようなものが仮にあったとすると,それを所持する諜報員が捕虜となった場合,諜報員の所属する国は国際的非難に曝されることになります.
 ゆえに,そのようなものが発行される可能性は,よほどアホな国でない限りは,ゼロに近いと推定されています.

 むしろそのような,発覚した場合の該当国へのダメージが大きい特殊工作においては,国籍を特定するような証拠となりうるものを一切持たせないのが,常識的なやり方です.
 もっとも,U-2パイロットの某パワーズのように,こっそり持ち込んで……というアホも沢山いるわけですが.

 ちなみに,公務で暗殺は存在します.

 1947年の,ウクライナ民族主義者シュムスキイをKGBが暗殺したときには,フルシチョフとカガノヴィチが命令を発しています.
 同年の,ポーランド人技師サメット暗殺は,ブルガーニンの命令とされています.
 1979年には,アフガニスタン大統領アミン暗殺が,アンドロポフらの承認の下,KGB特殊部隊「?グループ」によって行われます.
 ちなみに,これらはいずれも口頭による命令だったのではないかと思われます.

 イスラエルでもモサドのヒット・チームによる暗殺事件が発覚しており,「標的は11人」だったかのタイトルで邦訳の本も出ています.

 失敗したケースでは,青瓦台事件やヨハネ・パウロ2世暗殺未遂などが有名です.

(消印所沢 ◆z3kTlzXTZk)

 最近では,以下のような事件も起こっています.

------------
ロ情報機関員拘束と,チェチェン元指導者暗殺でカタール

 カタール・ドーハ――中東カタールの政府当局者は26日,首都ドーハで先月13日起きた亡命中のロシア・チェチェン共和国のヤンダルビエフ元大統領代行暗殺事件に関連し,計3人のロシア人を拘束,外交旅券を持つ1人をその後,釈放したと述べた.
 ロシア政府は,3人が国際テロリズムと戦う情報機関のメンバーであることを確認,カタール政府の今回の行動を「テロリストを黙認する国家による敵対的な行為」と非難した.ロシア人3人の事件での具体的な役割は不明.
 ロシア外務省職員が,3人の身柄返還を求めて,カタール外務省と交渉後,うち1人が釈放された.

 暗殺事件では,ヤンダルビエフ元大統領代行の車が走行中に爆発,同氏は搬送先の病院で死亡した.爆弾が仕掛けられていたとみられる.
 カタール内務省などは先週,事件に絡み,容疑者2人の聴取を進めていることを明らかにしていた.
 ロシア治安当局は事件への関与を否定していたが,チェチェン武装勢力側はロシアのプーチン政権による犯行と非難した.

 ヤンダルビエフ元大統領代行は1996−97年当時のチェチェン独立派の最高指導者.組織内の対立などが原因で,3年ほど前からドーハで亡命生活を送っていた.
 独立派の武装闘争に関与したとして,ロシア政府はカタール政府に同氏の身柄引き渡しを求めていた.
 国連は,元代行が国際テロ組織アルカイダと関係しているとの報告書を発表している.

------------CNN/REUTERS/AP 2004.02.26

 【質問】
 諜報関係の小説などで聞く「細胞方式」とは,具体的にどういったものなのでしょうか?
 別の諜報関係の資料では,現在では古い方法だともありました.
 よろしくご教授願えます.

 【回答】
 細胞(セル)方式:

 (1) 通常の組織のように,指導者−中間責任者−現場責任者−末端構成員 という下に行けば行くほど構成員が増え,下に行けば行くほど相互の繋がりがない「トップダウン式」の組織構造とは違い,脳の神経才能のように,個々の構成員同士が隣り合った構成員と繋がり有って,網の目のような組織構造を形成する方式.

 個々の構成員が死亡したり捕まったりしても,組織の全貌が解明されない(個々の構成員は組織がいったい全部でどれくらいの規模なのか知りようもないし,膨大すぎて辿る作業が大変なので)が,統一された指揮系統がないので,意志を持った組織として秩序だった行動をするのが困難になる.

 最近はテロ組織がこの方式をよく採用しているが,行動に統一意志を感じさせられないので思想組織としての存在感が出せなくなってくる,という欠点が.

 (2) 二名以上の行動単位の事で,複数の人間が情報収集や諜報活動を行うもの.
 然しこれでは,情報源や監視の対象から発見・警戒されやすいため,相手に発見されるリスクを下げる目的で ,遠隔監視と単独行動で諜報活動を行う事が多くなった事を指している.


 【質問】
 「サボタージュ・マニュアル」とは?

 【回答】
http://akihitok.typepad.jp/blog/2008/06/8-411f.html
および
■ Sabotage manual from 1944 advises acting like an average 2008 manager (boing boing)
の記述を仮に信頼するとするならば,これは1944年に米OSS(戦略諜報局)が作成したもので,仕事の進みを遅らせるように人々をトレーニングするためのマニュアルとのこと.
 敵国の資源や労働力,時間を無駄にさせるために編み出されたという.

 その内容は以下の通り.

(1)
 何事をするにも「通常のルート」を通して行うように主張せよ.
 決断を早めるためのショートカットを認めるな.

(2)
 「スピーチ」を行え.
 できる限り頻繁に,長い話をすること.
 長い逸話や自分の経験を持ちだして,主張のポイントを解説せよ.
 「愛国的」な主張をちりばめることを躊躇するな.

(3)
 可能な限りの事象を委員会に持ち込み,「さらなる調査と熟考」を求めよ.
 委員会のメンバーはできるだけ多く(少なくとも5人以上)すること.

(4)
 できる限り頻繁に,無関係なテーマを持ち出すこと.

(5)
 議事録や連絡用文書,決議書などにおいて,細かい言葉遣いについて議論せよ.

(6)
 以前の会議で決まったことを再び持ち出し,その妥当性について改めて問い直せ.

(7)
 「警告」せよ.
 他の人々に「理性的」になることを求め,将来やっかいな問題を引き起こさないよう,早急な決断を避けるよう主張せよ.

(8)
 あらゆる決断の妥当性を問え.
 ある決定が自分たちの管轄にあるのかどうか,また組織上層部のポリシーと相反しないかどうかなどを問題にせよ.

 このマニュアル全文はこちらにある.(PDFファイル)

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 【質問】
 宣伝戦について書かれた本を教えてください.

 【回答】
ポール・ラインバーガーの「心理戦争」
 確かに色々な実例が書かれている,良い本ですが,ネットで古書検索しても品切れ.
 しかも一万円.
 ウチにあるけど一万円は高い.

「紙の戦争,伝単」ー謀略宣伝ビラは語るー
平和博物館を創る会編,エミール社(1990)
 編者がモロ左翼だが,日米双方のビラの実例ををカタログ風に展示していて,ドキュメントとしてよく出来た本.
 高いが(6800円),興味があるならお勧め.

「プロパガンダ戦史」
池田徳眞著 中公新書601 (1980)
 著者は戦時中,外務省ラジオ室に勤務.
 主に第一次世界大戦の英国対敵宣伝を紹介.
 少し独特な文体で,「戦時宣伝に向いているのは,謀略上手な英國人」と説く.
 同新書から「日の丸アワー」も出ている.

「煽動の技術」ー欺瞞の予言者
L・ローウェンタール,N・グターマン共著 岩波現代叢書 (1959)
 対敵宣伝戦の本ではないが,戦前から戦時中の(原書は1949年)アメリカの反ユダヤ,反共,親ファシズム右翼の宣伝を,彼らの演説からそのパターンを研究している.
 当然,絶版ですが「心理戦争」に興味があるのでしたら,読む価値あり.

軍事板,2001/02/15(木)
青文字:加筆改修部分

 雑誌『広告批評』(2000年 7−8)の第240号に,「特集 20世紀の戦争宣伝」という特集があった.
 第一次世界大戦からユーゴまで,コンパクトかつビジュアルに,しっかり戦争宣伝の歴史がまとめられています.

うろぼろす:軍事板,2001/03/28(水)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 例の毎日新聞英語版の問題ですが,もしあれが宣伝戦の一環だとしたら,どのような狙いなのだと考えられますか?

 【回答】
 宣伝戦の一環だという主張自体が全く根拠のないものなので,そのような考察は無意味です.
 ありえない想定に立てば,どんな「狙い」も想像することはできます.
 ここで考察するのは無意味です.

 ちなみに昔のマスメディアでは,海外事情を面白おかしくとりあげて,読者に読み物を提供するという側面があった.
 このため,海外こぼれ話といったコラムが設けられている新聞も多かった.

 今回の騒動はその延長上にある.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 一般的に言って,通信社はどう諜報に利用されているのか?

 【回答】
 よく勘違いする人がいるのですが,いわゆる報道記事というのは自国の国益 を図るために発信する情報戦争用の兵器のひとつに過ぎず,客観的な報道など,この世には存在しません.
 その代表が通信社で,強い通信社がある国が強国といえます.
 世界規模の通信社がない国は,それだけで弱小国といえましょう.
 AP・UPI通信は米国の,新華社は中共の,インターファクスはロシアの, ロイターは英国の,AFPはフランスのそれぞれ国益を代弁する機関です.
 わが国も英語で24時間情報を発信する機関が必要です. 一刻も早く手をつける必要があります.
 今の時代,とりあえずはネットからのスタートになるでしょう.

おきらく軍事研究会


 【質問】
 朝日ソノラマ文庫「スパイ戦史シリーズ」って,どういうのあるん?
 太平洋暗号戦史しかもってないわぁ.

アドバンスト杜聖 ◆REH634FRNQ in 軍事板

 【回答】
真珠湾スパイの回想 (文庫版スパイ戦史シリーズ (1)) 吉川 猛夫
諜報太平洋戦争 (文庫版スパイ戦史シリーズ (2)) 松島 慶三
太平洋暗号戦史 (文庫版スパイ戦史シリーズ (3)) W・J・ホルムズ
情報士官の回想 (文庫版スパイ戦史シリーズ (4)) 中牟田 研市
読後焼却 (文庫版スパイ戦史シリーズ (5)) L.ファラゴー
昭和の謀略 (文庫版スパイ戦史シリーズ (6)) 今井 武夫
陸軍省軍務局 (文庫版スパイ戦史シリーズ (7)) 保阪 正康
日本との秘密戦 (文庫版スパイ戦史シリーズ (8)) E・M・ザカリアス
スパイ帝国:CIA (文庫版スパイ戦史シリーズ (9)) A・タリー
知恵の戦い (文庫版スパイ戦史シリーズ (10)) L.ファラゴー
シークレット・サービス (文庫版スパイ戦史シリーズ (11)) U・E・ボウマン
ゾルゲ事件の真相 (文庫版スパイ戦史シリーズ (12)) J・マーダー

 こんな感じですかね.
 ご推薦のホルムズ(これがジャーナリストか太平洋艦隊司令部勤務か忘れましたが)と双璧を成すのは,中牟田研市「情報士官の回想」で,大和田通信隊勤務の予備学生の回想録.
 日米海軍の発信艦所レベルの諜報戦の実態が描かれていて,ちょっといいです.

 ラディアス・ファラゴーは確か,トラトラトラの暗号関連の脚本にも参加していたな.

 最近では光人社NFで広田厚志「世界のスパイ」(だったかな?)が,昭和40年代のスパイ戦記の雰囲気を再現していてよかったな.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ウィキリークスとやらの信憑性は,どんなもんですか?

2010年12月04日 11:18,ゆきかぜまる

 【回答】
 一流報道機関がトップ記事扱いで報道し続けていること,米国務省の対応から見て,公開された米公電は本物でしょう.
 ニューヨークタイムズは国務省から,事前検閲を受けたと言っています.

 ウィキリークスという団体に関してはその性格上,公開情報が乏しいのですが,なんだか怪しげな,いつも内輪で揉めている団体のようです.
 今回のジュリアン・アサンジのデート・レイプ疑惑も,内ゲバとか言われています.

2010年12月08日 00:45,バグってハニー

以上,「軍事板常見問題 mixi別館」より


 【質問】
 シュワちゃんの映画で,諜報機関のエージェントの主人公が,家族に身分を明かせずに苦労するコメディーがありましたが,現実の諜報機関に勤める人,特に直接人と接触して情報を集める人ではなく,CIAやMI6の本部に勤める職員の場合は,身分をどの様にしているのでしょうか?

 家族,地域社会,クレジットカードや社会保険など,己の身分を明らかにするべき場面は,職員にもあると思うのですが,「CIAで働いています」と言えるのでしょうか?
 ダミーの会社や公務員の肩書きを用意し,そこで働いている事にするのでしょうか?

 【回答】
 本当に非正規の任務にしか従事しない人以外は,ちゃんとした「連邦政府職員」としての「中央情報局 局員」の肩書きを持っている.
 CIAそのものは,非公開の組織でも非合法の組織でもなんでもないので.

 例えばCIAもMI6(はSISの一部門)も,普通に公式サイトを持っていてウェブ上で求人もしている.
https://www.cia.gov/
http://www.mi6.gov.uk/

 両組織とも要はお役所なので,勤務者の業務内容もそう代わり映えのするものではない.
 どこの部門に勤めて何をしているかが守秘事項にかかわる人もいるだろうが,全員が全員勤めていることを秘密にする必要もない.

 以前勤めていた会社の同僚のアメリカ人で,親父が元NSA職員って人がいたが,そんなことを喋っちゃうくらいだから隠すようなことでもなかったということだね.

 ただ,「経理局経理部」の肩書きだからって本当に経理の人である,という保証はない訳だけど,であっても表向きは「(株)拡散情報サービス」の社員という肩書きを持ってたり,はしてない.

 もちろんCIA職員の肩書きを持っていない非合法要員の人はいるが,そういう人達は「CIAと関わりがある」ことすら否定されて任務にあたるので,表向きも裏向きもCIAとの繋がりは身分証明的には持たない.

 正規の職員であっても身分を隠したり偽ったりする必要があれば,そういう手配はされる訳だが・・・.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 スパイの変装ってどんなの?

 【回答】
 ひげ,かつら,サングラスをつけるだけでなく,歩き方,話し方,態度を変え,完全に別人になりきるそうです.
 長期にわたる潜入の場合は下手な変装などせず,ウォルフガング・ロッツや辛光珠のように,架空の人物か,すでにいる(いた)人物の書類などを偽造して.別人として生活しているようです.
 小道具を使った変装は,尾行をまくとき,または尾行するときのような一時的なもののことが多い様子.

 【参考ページ】
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2305213/2295080
http://labaq.com/archives/51102194.html

【ぐんじさんぎょう】,2008/11/18 01:03

 監獄に入っている日本人になり替わるという例もありましたよ.
 北朝鮮人が,カンボジア国内で監獄に塩漬けされていて,すでに死亡している男の家族を金で買収して,その男になりきる.

 私は先日,丸亀市にある,その男の実家の存在を確認してきましたよ.

 また,仲間が監獄に入っている事実を隠すため,そっくりさん(ただし頭が馬鹿におおきいやつ)を,そいつの特徴のある服を着せて市中を練り歩かる.
 少しすると プノンペンでその本人を知る人たちもいなくなり,その男もプログも消える.
 アリバイ工作にサイトや掲示板本名と写真付きでやってましたよ.

 死ぬと消えます.

 北朝鮮人が日本人になりきって,指紋のチェックもないですから.
 まず,NGOや会社,日系企業で採用して個人情報を盗む.
 サイトやホットメールのパスワードも盗む.
 運びの仕事をすすめ,監獄にはいったら,その男のパスポートを監獄から買い取りなりきっちゃう.
 それから日本人として各国へ訪問ですね.

風船くん in mixi,2008年11月15日 22:55〜15日 23:00

>ウォルフガング・ロッツ

 彼の自伝は本当に面白いので,オススメですよ

邦題「シャンペン・スパイ」ウォルフガング・ロッツ 早川書房
邦題「スパイのためのハンドブック」ウォルフガング・ロッツ 早川書房

CRS@空挺軍 in mixi,2008年11月17日 13:16

近未来型変装
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 「諜報専門家」ゴードン・トーマスの信頼性は?

 【回答】
 例の珍記事,
「ロシア軍はポンコツだらけ」
を書いたとされる御仁.⇒more
 以下の事例からも推察するに,信頼性はノビー(落合信彦)レベルである模様.

***

 本記事の方にトーマス氏の名前が載ってます.

 gooに転載された方には何故か載っていません.
http://news.goo.ne.jp/article/facta/world/2008329-01-00-facta.html

JSF

「人民解放軍がチベット僧に変装して暴動を仕込んだことを,GCHQ(政府通信本部.英国の諜報機関)が偵察衛星で確認した」
という記事を書いたのもこのトーマス氏です.
 それでこの記事に思わせぶりな写真(上掲)をくっつけたのがブログ界をにぎわせることになったのですが.もちろん.この写真は2008年の暴動とは関係ありません.⇒参照

 それで.このトーマス氏の記事と,それに組み合わせられた写真を検証したイーロン・アッシャー(Ehron Asher)という,チベット仏教徒でもある個人ブロガーのエントリをみつけました.
http://people.tribe.net/thinkpossible/blog/b019e6d5-f576-4a04-9106-f0d73070e5f1

 どうもイーロンによると,トーマス氏はトンデモ自称諜報専門家みたいですねえ.
 まず.メインストリームメディアには一切寄稿していない.
 Canada Free PressとかWorld Net Daily’s G2 Bulletinとか聞いたことないのばかり(あとFACTAね).

 特に問題なのがAmerican Free Pressで.
 イーロンによるとこれは反ユダヤ/ネオナチのメディアなんだそうです.
 私が調べた限りでも.トーマス氏はその著作でダイアナ妃の事故死にモサドが絡んでいるとか他にも電波飛ばしてるみたいですね.

 それで.イーロンは気合が入っていて,この件でGCHQに問い合わせております.
 GCHQ広報担当者アラン・トンプソン(Alan Thompson)氏の回答がふるっているので.下に引用しておきます.

――――――

"Thank you for your email. It is GCHQ’s long-standing policy to respond that we are able to neither confirm nor deny in respect to enquiries on intelligence matters. I would simply add that I am not aware of Gordon Thomas making any approach to GCHQ prior to publishing on this subject; such an approach would invariably be directed through the Press Office. I hope that is of some help."

 お問い合わせありがとうございます.
 残念ながら.GCHQでは諜報に関するあらゆるお問い合わせには肯定も否定もしないという姿勢を堅持しておりますので.ご質問には直接お答えすることができません.
 しかし.ゴードン・トーマス氏に関しては一言申し添えておきます.
 メディアからの取材はすべて広報担当を通して行われることになっているのですが.私の知る限りトーマス氏が当該記事に関してGCHQに接触したという事実はありません.
 私どもの回答が微力ながら一助となりますことを切に願っております.

――――――

 英語らしくないまどろっこしい表現ですが.婉曲的にトーマス氏はGCHQの名をかたって記事を捏造していると主張しているようにも私には読めますねえ.
 「GHCQによると」とか「MI6の報告書によると」とか.なんかノビー節を炸裂させているだけのような気がしてきました.

バグってハニー

 イギリス版のトンでも記者だったのですか.

Gordon Thomas - Wikipedia
 なんか説明を見る限りマトモそうな人だったので,そういう人とは思わなかったです.

JSF

 彼の本がテレビ・ドラマ化されたり,著作を原作にした映画がアカデミー賞にノミネートされたりと優れた作家であるには違いないのでしょうが,フィクション/エンターテイメントとジャーナリズムを両立させるのはやっぱり難しいですよねえ.
 Gideon's Spiesという本は自称・元モサド諜報員に対する取材を基にしているんだそうですけど,確かにWikipediaではトーマス氏に好意的な書評が紹介されてましたけど,Amazonにあった書評はかなり辛らつだったのでまたちょっと紹介しときます.

――――――

The discipline of Israel's Mossad is legendary: members and former members fiercely guard the intelligence agency's methods and rarely talk to journalists. But many, apparently, did talk to Thomas, a former reporter for Britain's Daily Express, whose numerous books include Chaos Under Heaven, about China's democracy movement. Astute readers, however, will question whether these unnamed informants have given the straight scoop.

 モサドの掟は伝説的だ.現メンバー,元メンバーを問わず諜報機関のやり方を獰猛に守ろうとし,ジャーナリストにもめったに話さない.
 しかしトーマス氏に限っては,一見して多くのメンバーが話をしているようだ.
 懸命な読者なら果たしてこれらの匿名の取材源が,本当にスクープを提供しているのかどうか疑問に思うことだろう.

――――――

と,のっけから飛ばしています.
 さらにダイアナ妃が事故死した際の運転手Henri Paulに関して

――――――
Thomas breathlessly raises a series of questions before hammering his point: "Was [Paul] not only responsible for a terrible road accident but also the victim of a ruthless intelligence agency?" The story, while titillating, ultimately goes nowhere. The question-mark ending is a device on which Thomas relies all too often, giving readers the impression that his book is full of many more questions than answers. Thomas writes with the pulpy charm familiar to readers of English tabloids; however, his use of unnamed sources and his reliance on conjecture will leave readers intrigued but determined to reserve judgment.
――――――

 矢継ぎ早に質問を浴びせかける.その質問は過失を問うものから故意へと,さらにその裏で操っているのは誰だと疑念を膨らませ,犯人はお前だろ!ともっていくのは,もう陰謀論の古典的な手口ですね.
「この本は質問ばかりで答えのほうが少ない」
って,けなされてますね.
 しかしながら,トーマス氏のこの著作はなんと16ヶ国語に翻訳されているのだそうです.
 そして,やっぱり日本語版もあった!
 興味のある方はどうぞ.

『憂国のスパイ―イスラエル諜報機関モサド』(ゴードン・トーマス Gordon Thomas 著,光文社,1999.7)

 ちょっと調べてみたら,日本人による「憂国のスパイ」の書評は軒並み絶賛ですねえ.そのうちの一つを引用しときます.

http://infinity-flight.hp.infoseek.co.jp/book/gideonspies.html

 「訳者あとがき」によると「歴代の長官の名が明かされたのも,過去に例がない」らしい.
 よって,ここで,それを歴代長官の名を記しておきたい.

 モサド歴代長官
 (参考資料:憂国のスパイ イスラエル諜報機関モサド
 著者:ゴードン・トーマス  光文社 初版一刷 1p)

 1951-52:ルーヴェン・シロー
 1952-63:イッサー・ハレル
 1963-68:メイア・アミット
 1968-74:ツヴィ・ザミル
 1974-82:イツハク・ホフィ
 1982-90:ナホム・アドモニ
 1990-96:シャブタイ・シャヴィト
 1996-98:ダニー・ヤトム
 1998- :エフライム・ハレヴィー

 モサド関係者へ
 上記のデータは「参考資料」に載っていたものです.私個人が調べたものではありません.
 私の命を狙うのは勘弁してください.本当にお願いします.
――――――

 モサド公式サイトでは,歴代長官の名前が顔写真入りで紹介されております.
http://www.mossad.gov.il/Eng/About/Directors.aspx

 やばい・おれもころされたらどーしよー(棒読み,ちなみに10年くらい前の本なんですけどね)

バグってハニー

ちなみにロシアでも,反革命・サボタージュ取締全ロシア非常委員会からFSBまでの歴代長官の名前&顔写真付きで紹介されていますよ.
http://www.fsb.ru/history/liders.html

CRS@空挺軍

歴代モサド長官
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq007i.jpg
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq07u02.jpg
(一部ウソ)

 イギリスにもノビーがいるのか.
 世界って本当に広いっすね.

しまだ

 英国どころか世界中にいるのではないかと.

 真相がなかなか公表されないので,好き勝手書き放題なのが魅力の,このジャンル.
 社会について自分の気に入らないことを諜報機関の陰謀と呼ぶだけの,誰にでもできる簡単なお仕事です.
 CIAとKGBとモサドの名前を知っているなら,年齢職業資格田中宇を問いません.
 ダイアナ元妃暗殺も年金問題もチベット暴動も,全ては諜報機関の仕業!

 さあ,あなたも「諜報専門家」にレッツ・チャレンジ!

消印所沢

以上,「軍事板常見問題 mixi支隊」より


 【質問】
 暗号技術の理論や歴史について,お勧めの本があれば教えてください.

 【回答】
 暗号技術の理論や歴史に興味があるなら,軍事系書籍よりコンピュータセキュリティ系のほうが,はるかに詳しく正確だよ.
 つうか軍事系の暗号本は,物語でしかないのが多いから,基礎知識なしに安易に読まない方がいい.
 間違った記述まで信じちゃうから.

 初心者向けの気軽に読める入門書なら,『暗号技術入門 秘密の国のアリス』がおすすめ.
 著者は有名なハッカー(本来の意味で)なんで,内容は詳しく分かりやすい.

 より詳しく知りたいなら,シュナイアーの名著『暗号技術大全』が鉄板.
 日本で普通に流通してる,暗号技術の書籍を語るときに,この本を挙げられないやつはもぐりってぐらい有名本.
 強いて欠点を上げれば,少し古い書籍なことぐらいかな.

 暗号の技術ではなく運用については,『セキュリティーポリシー導入ガイド』がいい.
 古い上に企業や経営者向けのビジネス書だが,専門知識なしで手堅い知識を得られる本.

軍事板,2011/02/16(水)
青文字:加筆改修部分

■情報戦争/実松譲
 日本の情報網について詳細あり.
 『日米情報戦』として,光人社から文庫で新刊出ている.

■太平洋戦争 暗号作戦―アメリカ太平洋艦隊情報参謀の証言〈上・下〉/エドウィン・トーマス レートン
 アメリカでも現場では.情報部門が重要視されていたわけではないと思われていた.
 出世のラインではないし男の仕事と思われていない.
 開戦前の米も,情報の共有化が行なわれておらず,真珠湾に対する警戒をするかどうかという判断すら,キンメル提督はできなかった.
 アメリカの情報戦に関する取り組みが,どう変わっていったのか分かる.

■大本営参謀の情報戦記―情報なき国家の悲劇/
 いわずとしれた,代表的名作

■ある情報将校の記録
 憲兵としての情報収集の話.
 結構面白い.

■情報士官の回想―第二次大戦における海軍の通信諜報/中牟田 研市
 海軍が行っていた通信解析の詳細を説明.
 実松氏の『情報戦争』における,解釈の勘違いを説明している.
 どうも実松氏も,正しくは理解していなかったようだ.

■暗号名はマジック―太平洋戦争が起こった本当の理由/小松 啓一郎
 暗号解読の後の翻訳ミスが,そもそも太平洋戦争が起きた理由だという本.
 真実はともかく,コミュニケーション論として面白い.

■私も或る日,赤紙一枚で―ある応召暗号兵の記録/太田 俊夫
 末端の陸軍暗号兵の話.
 歴史評価とか,当時の時代背景もあるが,それが気にならないならお奨め.

軍事板,2011/02/16(水)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 暗号って,定期的に変更するんでしょうから,結局は解読に要する時間を掛けるのは無駄なのでしょうか?

 【回答】
 定期的に変更されるのは乱数表.
 暗号根本の仕組みまで全面的に変更することは稀.

 だから変更直後は解読困難になるが,使用頻度などの情報から,比較的早く解読しなおせるようになる.

 もともと暗号は,時間と人と金を無尽蔵にかければ,基本的に全て解読可能で,そのリソースを投入して現場に間に合うかどうかに最大の価値がある.
 解読が終わったが敵の作戦もすでに終わっていた,じゃ話にならないってこと.

 解読できるのは当たり前.
 如何に素早く正確に解読できるかが,暗号解読のポイント.

軍事板,2009/12/29(火)
青文字:加筆改修部分



 【珍説】
第二次世界大戦中,北アメリカのソ連諜報組織の暗号無線通信をアメリカは傍受しました.
その当時は解読できませんでした.
数年した戦後に解読に成功して,ソ連の諜報組織摘発に役立ちました.

乱数表と一緒に暗号表も変更されるのが普通だと,想像します.

上記のソ連の暗号は当初はワンタイムパッドでしていました.そのため,アメリカは解読できませんでした.
ソ連は乱数表が足りなくなって,複数回使用するようになりました.そこで,解読されてしまいました.

下記,ウィキペディアのワンタイムパッドを参照ください.

霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk. in 軍事板,2010/01/02(土)
青文字:加筆改修部分

 【事実】
>乱数表と一緒に暗号表も変更されるのが普通だと,想像します.

 普通じゃありません.
 乱数表は定期的に更新されますが,暗号自体の更新はずっと頻度が小さいです.
 暗号の仕組み全体をいじった場合,それを全軍に普及させるのは,とてつもなく手間がかかるからです.
 現に戦時中は,新旧の乱数表が併用される事態が多々発生し(前線に行き渡りきらない),それを比較することで解読スピードが早まったという,笑えない事件もあります.

 要するに,暗号全体を更新できるのは,比較的少数とか近場の眼の行き届く範囲のことで,そうでなければ乱数表の更新さえ難事です.
 軍隊の規模=暗号の送付先は生半可な量じゃありません.

軍事板,2010/01/02(土)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 去年かな?上海領事館で働いてた日本人外務省職員が自殺しましたよね?
 彼は暗号?を担当する人だったそうですが,この件について二つ質問があります.

 1 この暗号って大学の何学部何学科の人たちが専門家なの?
 2 暗号を担当する人って諸外国ではどういう立場なの? 重要な地位の人?

 【回答】
 暗号の歴史と現状については,サイモン・シンの「暗号解読」という名著があるからそれを読んだほうがいい.
 少なくとも現在の暗号の開発と解読については,高等数学の知識が不可欠.

 アメリカにはNSA(国家安全保障局)という,通信の傍受分析と暗号の開発及び解読を専門とする機関がある.
 この機関は頭文字をもじって「Never Say Anything」あるいは「No Such Agency」とあだ名されるくらい,活動内容は秘密にされている.
 そこに勤務している職員は,たとえ引退しても,在職中の業務については一切語ってはならないという厳しい規則がある.
 イギリスにもGCHQ(政府通信本部)という同様の機関があり,NSAとここが組んで構築した通信傍受システムが有名なエシュロン.

軍事板


 【質問】
 よく侵入者のことを鼠と呼んだり,スパイのことを犬と呼んだりしますが,海外でも同様なのでしょうか?
 やっぱり各国によって呼び方に違いがあるのでしょうか?

ヨッチ in 「軍事板常見問題 mixi支隊」

 【回答】
 Genius4英和辞典のdogの項には
J《米・豪俗》密告者,裏切り者.

 同じくmouseには
B《略式》臆病者,内気な人.

 さらにratには
Aa《略式》裏切り者,脱党者,卑劣漢.
  c《主に米俗》スパイ,密告者《◆white 〜ともいう》.

※以上全てカウンタブル

とありました.

 具体的な使用例などについて期待していたのでしたら,ご期待にそえず申し訳ありませんが,別の人にパスってことで^^;

白い狐 in 「軍事板常見問題 mixi支隊」

▼ 英語だと,しまださんの言うとおり,Mole(モグラ)が一般的だと思います.
http://en.wikipedia.org/wiki/Mole_(espionage)
 どちらかというと二重スパイという意味ですね.
 使用例としてはべたですけど,"The Mole"という人気リアリティ番組があります.
 出演者のうち一人がプロデューサの仕組んだスパイで,共演者の邪魔をする,というものです.

 このWikipediaの項目では,マフィアの間ではRat(ネズミ)とも呼ばれると書いてありますね.
 ちなみに"Rat out"と動詞句にすると,「(当局に)通報・密告する」という口語表現になります.
 使用例は,これまたべたですけど,Madagascarというアニメ映画で,グランド・セントラル駅で動物達が人間に見つかった場面でのペンギンの隊長スキッパー(Skipper)の
"We've been ratted out, boys.(通報されたな)"
というセリフがあります.
 ちなみにスキッパーはいつも軍隊口調です.

バグってハニー in 「軍事板常見問題 mixi支隊」


 【質問】
 刑事ドラマで容疑者が刑事に尾行されていたが人混みに紛れ,
「くっ,見失ったか・・」
となる場面がよくあると思いますが,尾行している人を発見し消え失せる対尾行術のようなものは,実際に存在するのでしょうか?
 また,他国の外交官や武官を尾行・監視することは,普通に行われているものだと考えられているのでしょうか?

 【回答】
 軍事板での質問が適当かどうかは微妙だが・・・.

 とりあえず,「尾行を撒く方法」なんて本が一冊余裕で書けるくらいある.
 「尾行術」と「対尾行術」はいわば「キツネとタヌキ」「トムとジェリー」で,追うものとそれを巻くものの技術はそれぞれに存在し,進歩している.

 でも,普通は対象を尾行するときは後から追いかけるんじゃなくて,複数の人数で挟むようにして追尾する.
 重要な人物の場合は,尾行の輪を二重三重にすることもある.

 刑事ドラマなんかはあまりにも描写が適当過ぎ.
 公安警察や重要参考人監視中の刑事などは,わざとバレバレの「尾行」をつけて,対象者にプレッシャー掛けたりするが.

 基本的に他国の外交官や武官はスパイ,もしくはスパイ活動してると言う前提で対処するのが普通.
 在外公館の外交官や駐在武官は,程度の差こそあれ,駐在国の監視下に置かれているのが普通.
 たとえ友好国の外交官,駐在武官であっても野放しではない.

 監視任務の他に,
「その国に敵意を持つ,自国の過激派が襲ったりするかもしれない」
ので警護のためにこっそり尾行,監視する,という任務もあったり.
 関係が緊張してる国の当事国の警察や情報組織に「警護します」ってやられるのは,「24時間監視します」と言われるのと同じだから,基本的には断られるので.

 とある情報組織の人の言葉に,こういうのがある.
「24時間警護とは,24時間監視の別名である.
 24時間監視とは,24時間警備の別名である」

 中南米の国の治安警察組織なんかは,
「監視したいけど監視するような理由が作れない」
とか,
「監視したいけど政府の側の人だから強権が通用しない」
とか言う人を24時間監視するために,
「とある組織が先生を狙ったテロ計画を画策している,という情報があります.
 なので,念のために我々が警備します.
 従って,テロの危険がなくなるまで外出はしないで下さい.
 客人も呼ばないようにお願いします.
 念のため,自宅に届く手紙と荷物,電話は全てチェックさせて頂きます」
という手法を使っていた.

軍事板


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