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(横山光輝『三国志』より引用)
「ダイヤモンド・オンライン」◆(2011/07/15)【カイゼン!思考力】それって私が証明しないといけないの? ――悪魔の証明
【質問】
「意見」にはなぜ「根拠」が必要なのか?
【回答】
木下是雄は,以下のように説明している.
------------
主張のあるパラグラフ,主張のある文書の結論は「意見」である.
筆者の気持ちとして,結論である意見を手っ取り早く書きたいのは当然だが,意見だけを書いたのでは読者は納得しない.事実の裏打ちがあって,始めて意見に説得力が生まれる.
この「意見」は,事実の上に立って論理的に導き出した意見でなければならない.
その意見を,「根拠のある」意見として読者に受け入れさせるためには,意見の基礎になる全ての事実を正確に記述し,それに基づいてきちんと論理を展開することが必要である.
根拠のある意見――sound opinion――とは,その問題に直接に関係ある事実の正確な認識に基づいて,正しい論理に従って導き出された意見のことである.
出発点の事実認識に誤りがある場合,または事実認識は正確でも,論理に誤りがある場合には,意見は根拠薄弱なもの――unsound opinion――になる.
------------(「理科系の作文技術」,中公新書,1981/9/25, P.105-115,抜粋要約)
根拠を伴う意見の開陳のやり方については,他にも,
「科学哲学の冒険 サイエンスの目的と方法をさぐる」(戸田山和久著,日本放送出版協会,2005.1)
読まれることをおすすめします.
演繹法,帰納法,その他...の強み弱みが載っています.
演繹法,帰納法については,
「問題解決力」を高める思考スキル(3)
にも解説あり.
ソ ー ス は い つ 出 る の ?
|三|
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|三| |ギコーマン|
‐-------‐!ニ!‐-------‐ /_____\ |___醤⊂ヽ
i/ ̄ ̄丶.i::;三;::i../ ̄ ̄ヽi |ギコーマン|彡>:::(,,°Д°)ノ
卩||(°д°,,) |i::;三;::i|(,,°д°)||Ψ |_醤油___|彡.:(ノ::::::|
⊂||中濃ヽ)::;三;:::::(ノ中濃||⊃ (°Д°,,)::< |:::::::::::::::::|
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(ξ';;::;;) (ξ';;::;;)
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,|:::i|(,,°д°)|| <そんな冷たい事言わずにソース出してよ.
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【珍説】
ははははは.面白い面白い.ここは〔笑いが〕止まりませんね.
いくら専門家が推測したって外れることはいくらでもあると思います.現実専門家の推測が外れたことが沢山あるのはみなさんもご存知なのでは?
それを証拠を元に論理的推理って...
みなさんと私は同レベルですよ.
私の推理もあなたの推理も対して信憑性の差はない.
【事実】
自由には責任が,権利には義務が存在します.
何かを議論するためには,そのテーマについて調べることは責任であり義務です.
「思いつき」や「思い込み」によって語ることは,議論相手に対する責任や義務を果たしていません.
論理的思考は論理的思考です.正しい知識を集めそれを正しく矛盾なく組み合わせて,初めて正しい結果が生み出されます.
皆さん,その「正しい結果」を導くために,たくさんの知識を集めています.
その知識量が多ければ多いほど,結論の「正確さ」が増します.
基本的知識が全くないあなたの主張はただの「思い込み」ですが,他の方のは「予測」です.
天気図を使って天気予報した人と,適当に「明日は雨」と何の根拠もなく言った人が,同じ土俵で議論できるわけがない.
【質問】
いい歳して,議論には根拠が必要だということも分からない人がいるのはなぜか?
【回答】
どうもねえ,ある種の人々にとっては,「議論」という概念が普通の人たちとは違うらしいんですよ.
以下引用-------------------------------------------
「討論」という名の意見強要
(前略)
そもそも日本共産党,いや共産党と名のつく世界中の政党には,「討論の自由」などないのである.
党の支部においては,理論や政策,決定についての「正しい理解」と,それを「自分のものとすること」を求められているだけであって,「党中央」が決めた方針や決定を「正しいか,間違っているか」などと議論すること自体がおこがましいことで,論外なのである.
こう言うと,しかし中央委員会では自由に討論がなされ,時には激論も戦わされていると反論する党員が,下部にはたくさんいるであろう.
筆者も,下部の党員であった頃は素朴にそう信じていた.
ところが,党本部の勤務員になってみると全く違うことが分かって愕然とした.
ある中央委員に,
「中央委員会では,相当激しい議論があるのではないですか」
と聞いてみたところ,
「いや,激しい議論などは殆どありません」
「中央委員になるような人は政治的な水準が高いので,指導部の方針や決定をすぐ理解します」
という返事が返ってきた.
そして,
「中央委員会というのは,幹部会の方針を聞くところです」
という.
そこで今度は幹部会員に,
「幹部会ではどのように議論していますか」
と質問すると,
「議論というよりは,常任幹部会を聞くところです」
という.
ならばと,親しい常任幹部会員に,
「常任幹部会はどのように行われていますか」
と質問してみたところ,
「宮本議長や不和委員長(いずれも当時)から,お話を伺う貴重な機会です」
と言う答であった.
(中略)
要するに,日本共産党にあっては,上と下が,横と横が自由に議論を戦わせるなどと言うことはありえない.やってはいけないのである.
兵本達吉著「日本共産党の戦後秘史」(産経新聞出版,2005.9),p.293-294
--------------------------------------------引用終了
これと似たようなことは,筆坂秀世(素性はぐぐってね(はあと))も書いていて,信憑性は高いです.
というか,中共とか,北朝鮮労働党とか見れば,だいたいこの通りだろうと推測ができますね.
で,議論を上述のように解釈しているとしか思えない人がいるのです.おそらく,ネットに出てくるまでは,仲間内ではそんな「議論」しかしてこなかったんでしょうね.
ですから,反論を受けようものなら,その反論者が「挑発者」「反動」に見えて仕方ない.けしからん!と,怒り狂う.ブログで反論を多数受ければ,反動ネット右翼勢力の陰謀だと勘違いしてしまう(そんな勢力,ねえって).
困ったもんですね.
【珍説】
田母神元空将の論文の中に,蘆溝橋(ろこうきょう)事件は,コミンテルンによる策謀(さくぼう)だという論述がありました.
ご承知のように,コミンテルンとは第3インターナショナルとも言われます.
1919年にレーニンの率いるロシア共産党を中心にした各国の共産党,左翼社会民主主義者グループによってモスクワで結成された国際的な労働者組織です.世界革命を目指した急進的な政策をとりました.
また,真珠湾攻撃も,ルーズベルト大統領は事前に知っていた.
その上で,犠牲に目をつぶり,第一撃を日本にやらせて米国民の戦意をあおったという解釈もありました.
そして,日中戦争も蒋介石の策動によって,わが国は無理矢理引きこまれたという主張です.
これらの見方は,いずれも歴史学者の間では「陰謀史観」といわれてきました.
こういうものは学問ではない.
ミステリー小説にしかすぎないという言い方が必ずされます.
歴史学者や,近現代史研究者の多くは,それらの解釈を価値のないものとしてきました.
〔略〕
歴史学者が田母神説を価値がないと決めつけることには理由があります.
まず,学者は文書資料を大切にします.文書が見つからないものは,すべて否定しがちです.
たしかに,伝聞による証言や,人が口にした言葉だけでは,客観性が低いということもあります.
だから,歴史学者の仕事は,ほとんどが文献の解釈です.
史料批判こそ歴史学研究の正道であり,それ以外の方法はなかなか認められません.
証言や,伝聞による情報は,どうしても軽視してしまいます.
しかし,陰謀というものは,たいていが証拠を残しません.
だからこそ陰謀です.
証拠が文書で残るようでは,そもそも陰謀にはなりません.
〔略〕
【事実】
>証拠が文書で残るようでは,そもそも陰謀にはなりません.
上野千鶴子等が,従軍慰安婦の文献が無かったときに散々使った論法ですね.
自説の補強の時には恥ずかしげもなく,その論法を使うとは.
こういった論法は,一部の人が陰謀史観に飛び付く“肝”ですね.
さらに,こういった陰謀が“全くのゼロではない”ために,否定派に対して「無の証明」を求めて来ます.
今までも,そしてこれからも,こういうトンデモ説が絶える事はありません.
>だから,歴史学者の仕事は,ほとんどが文献の解釈です.史料批判こそ歴史学研究の正
>道であり,それ以外の方法はなかなか認められません.証言や,伝聞による情報は,どうし
>ても軽視してしまいます.
いわゆる「ポスト構造主義」を史学にも持ちこもうと,元々は左がかった人が始めた思想ですね.
この点において,歴史学者の上野輝将氏がこういう批判をしています.
(1) オーラル・ヒストリーを史料として重用することは,歴史家の常識に属す.
(2) どの史料に信頼性があるとするかは,そのカテゴリー(公文書か被害者の証言か)によるのではなく,当該史料がどの程度,歴史的事実を明らかにし,整合的な説明をもたらしたかによって,事後的に査定されるのであり,信頼性や価値は史料そのものに内在するわけではない.
(3) 「視点が事実を構成する」というルールを認めると,どの現実をとるかは「それを構成する視点」のうちのどれを選ぶかによって決まり,それは個人の嗜好や信仰の次元に帰着する.
で,次のように締めくくっている.
――――――
「自明な『事実』などないといいながら,その『認識論』自体が自明な『事実』から組み立てられていること.
多様な『言説』の同格を言いつつ,他方で特定『言説』の説明不能な選択を行うこと.
真偽の次元を超えてと言いながら,『証言』の真偽取り混ぜた『事実』に固執すること.
『事実』よりもその捉え方の『変化』が問題だといいながら,『事実』以外にはその『変化』を説明できないこと,
『視点が事実を構成する』と言いながら,ではその『視点』はどのようにして『構築』されるのかについては語らない(語れない),等々.
そもそも『視点が事実を構築する』という上野(千鶴子)認識論では,『事実』=史料も歴史家によって構築され,研究主体と研究対象は分離できない.
対象からの距離がないと分析はなりたたず,分析がなければ理性的な認識もありえず,残るは直感や論証なき決断の世界であろう.
結局,上野(千鶴子)の価値絶対主義的方法論と価値相対主義的認識論の同居は,分析なき『歴史方法論』と認識なき『歴史認識論』の合体であったと言う他ない」
――――――『日本史研究』,509号,2005年1月(17〜18頁)
青文字:加筆改修部分
軍事板
青文字:加筆改修部分
▼※上野と上野が同姓でややこしい件
「自明な『事実』などないといいながら〜〔略〕〜『歴史認識論』の合体であったと言う他ない」
をあのスレに貼ったのは私なんですが,あの論文は上野輝将氏が,上野千鶴子氏を批判した時に書かれた論文です.
従って引用文中にある,「上野認識論」や「上野の価値絶対主義的方法論」の「上野」とは上野千鶴子氏を指します.
caster3mg in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分
▲
▼ これだけ見ると上野輝将の立場が不分明ですが,彼は少なくとも当該論文のおける従軍慰安婦問題についての認識は,慰安婦=性奴隷という見解を支持するもので,また「十五年戦争」などの用語を用いており,吉見義明を敢然と擁護していて,かなり明白は左派(少なくとも外野からはそう評価されうるスタンス)です.
つまり,実証主義を看板に掲げた保守派ないし右派からの攻撃ではない,と言うことを付け加えておきます.
▲
【珍説】
小林〔よしのり〕も昔,自分は参照する記事の裏は取らない,事実の確認などしないと言ったと思うけどねぇ.
絶対正しいなら根拠も簡単に示せるはずで,俺はそれをしないと言ってるわけだから,それは絶対に正しいと思っていないことに他ならないはずなんだけどね.
あなたの間違いは「根拠のない主張には価値がない」と考えている点だ.
現実ではそれはまったく逆ですな.人間はそういうものであり,むしろそれが*正しい*.
人間の考える事柄の内,きっちりとその正当性が示せることは少ない.
またその正当性を示すことこそが,人間の思考や言論活動なのであって,示せた時点でそれは思想活動や言論活動の不要なものとなる.
言い換えれば「示せない」ものこそが言論や思想活動にとって重要なわけだよ.
「示せたもの」が言論や思想活動だと思っているのは,そういうことを分かっていない証拠.
現在「示せている」ものはかつて,先人が言論や思想活動によって達成した成果であって,ある意味「死んだ思想」なのだ.
「示せない」ものを「示せる」ものに変えていくことが,「生きた思想」といえよう.
【事実】
はて,小林は,「一次史料を読め」だの「証拠を出せ」だの,慰安婦問題や南京攻略等々で「根拠」が大事な風に言っていたはずだが.
>あなたの間違いは「根拠のない主張には価値がない」と考えている点だ.
>現実ではそれはまったく逆ですな.
>人間はそういうものであり,むしろそれが*正しい*.
この理屈だと,南京大虐殺はあったとか慰安婦はは強制連行されますたとか,小林よしのりに関する中傷行為も正当化されちゃうような.
もちろん,確かにそういう権利はあるかもしれないねえ.
まあ,その結果,キミの唱えている説は説得力を失うわけだが(笑).
なんだか,学校の勉強についていけないくせに口だけは減らない中高生が,
「自分達には授業を受けない権利」がある!!!」
とか言って授業をサボる口実を捻出しているのと良く似てるね.
「ある種類の人にとって,全ては直感と共感が基準になっている.
彼らにとって,誰かの,特に教祖の言説が正しいかどうかは自分がその言説を直感で正しいと思うかどうか,その言説に共感を覚えるかどうか,それだけが基準であり,それ以外の基準は必要ではない.
むしろ,客観性などのような自分の直感を否定する可能性を持つものはかえって邪魔であり不必要なものである.
そして多くの場合,このような種類の人は自分の直感を絶対視してしまい,同じものを見て違う感覚を得た者を極端に見下す傾向にある.
なぜなら,自分の直感こそが正しいのに,彼らは違うことを感じてしまう輩であり,つまりは,正しいことが正しいということすら理解できない下郎であり,絶対に正しい自分達の世界を壊す最低な者どもにすぎないのだ」
・・・などということを,ちょっと前に宗教板で書いたが,どうやら同じ種類の方がここにもいるようですなぁ(笑).
軍事板
【珍説】
俺は仕事の延長的な技術者同士のコミュニティでも活動している.会社名も本名も明かしてね.
基本的に自由参加だから参加者は不特定多数だ.
特に技術者の場合,自分の本職の技術者としてのポリシーと密接に繋がっているので,言葉は丁寧だが,辛辣さはこの軍事板の比ではない.みんな君らと違ってそれなりに頭がいいからね.
頭がいい人間なら争わないというのは間違いで,頭のいい人間同士が知恵を絞って相手を攻撃する言葉を紡ぎ出すんだから,もう壮絶を極めるわけだ.
で,議論は非常にシビアだしクールだから,提示されている主張以上の説明を求めて,それが相手から出てこないのであれば,それは「その時点までの説明」のみで評価するというのが暗黙の了解なわけで,それで十分な説明になっていると思う人は納得するし,不十分だと思う人は納得しない.それだけのこと.
んな白黒付けられる物事だけを議論しているんじゃないんだから,
「判断を下すには情報が足りない」
という状況は日常的にあるわけで.
だからといって,そこまでで行った情報や互いの意見交換が無価値というわけではない.だから最終的な結論に至らない議論も,無数に行われる.
何度もいってるんだけどね.議論では結論は大して重要ではないんだ,と.
だいたい,研究ってのは結論を求める行為なわけで,「研究している」ということは「結論がまだ出ていない」ということなんだよ?
そういう人間がお互い,現時点で得ている情報やそれぞれの人間が「正しいんじゃないか?」と予測している意見を交換するために議論をするわけで,むしろ確固たる根拠がない意見の方が多い.
【事実】
>間違いは「根拠のない主張には価値がない」と考えている点だ.
↓
>議論では結論は大して重要ではないんだ
言ってることがいつのまにか変わっている件について.
>俺は仕事の延長的な技術者同士のコミュニティでも活動している.
それは責任を持った研究や議論の場じゃないだろ?
無責任に発言できる場なんだろ.だから根拠無しの感想や直観,仮定に仮定を重ねた空論を述べようとも,発言者の自由なわけだ.
つまりは研究や議論の場ではなく,単なる雑談の場なんだよ.そんなところでの雑談と責任ある議論を一緒にしないでくれ.
そこから新しい研究の発想やアプローチが生まれる事もあるから,当然「そこまでで行った情報や互いの意見交換が無価値」ではない.
しかし,それは研究の出発点であっても研究そのものではない.
というか,自説を説明する際の仮説構築すら投げっぱなしジャーマンでは誰も納得しないだろ.
それで納得する方が不思議だが.
更に仮説に対して反証が出されているのに,それを無視して自説に拘泥するようでは,「何やってんだか」と言われるのが関の山なのだが,そういうことを無視しているような人が言うところの「研究」ってのはどういうモノなんだろうね.
俺が学生の頃は,教官に実験の報告書を出しても,
「この結果に至る客観的な理由が説明されていない」
とかで何度もダメ出しを食らったことがあるんだが,
キミみたいな
「根拠? 出さねーよ(プゲラ」みたいな態度で,その主張を納得してくれる「技術者」がいる会社って,どんな会社なんだろうねえ(苦笑
さらに例えば,セメントの固まる原理なんかはあまり分かってないが,どういう具合に固まるか,固まった後の強度・重量などについてはキッチリと解析されているため,構造計算に使用できる.
ただ,固まる原理を正確につかめれば,また違う展望が生まれると思われる.
どこからの改変コピペかしらんが,もし本当にそんな「技術者」がいる会社があったとしたら,その会社に同情しちゃうね.
そもそも,本当に頭の良い人間は自説にそこまで拘泥しない.
自分が間違ってる可能性を,常に頭のどこかに残しておくからな.
それとね,小林よしのりはポチだの白黒つけたがっているので,お前さんの理屈は通りません.
というか,小林センセイのやってることっていつから「研究」になったんでつか?
名無し三等兵
「原理は分からないけど動いてます!」
なんて,錬金術や職人芸じゃあるまいし(苦笑).
原理が分からなければ,応用も発展もありゃしませんよ.
鋼への浸炭技術を永年の経験から発明したのは刀鍛冶ですが,その原理を解析して戦艦や戦車の装甲に応用したのは,科学者と技術者です.
>頭のいい人間同士が知恵を絞って
>相手を攻撃する言葉を紡ぎ出すんだから,
エンジニア同士の議論で「攻撃」しあうってのは,あんま経験ないなぁ.
だって,相手を凹ますのが議論の目的じゃなくて,一つの技術的結論に至るのが目的だから.
ある橋梁の設計で,材質を鋼材かPCかで激論交わしたことあるけど,お互いに数値的根拠に基づく確固たるポリシーがあって,それの見せつけ合いになった.
罵倒なんて入る余地はなかったよ.
結局は両者納得の数値的根拠(コストやら工期やら施工性やら)のある結論で落ち着いた.
まぁ,世の真理を追究する理学屋の諸兄なら,結論無き議論もあるかもしれないけど,結局は数値的根拠の応酬だと思う.
(なんせアメダスのデータですら,気象予測モデル構築には全然不十分と言う理想家がいたからなぁ)
>というか,自説を説明する際の仮説構築すら
>投げっぱなしジャーマンでは誰も納得しないだろ
世界各地で細々と行われている常温核融合研究がそうですな.
彼らは彼らなりに,理の通った説明をしようと日々研究を続けてます.
門外漢ながら,彼らの研究成果にワクテカしてます.
>ただ,固まる原理を正確につかめればまた違う展望が生まれると思われる
それって,筑波の土研(土木研究所)レベルの話題ですね.>セメント水和反応の詳細解析
実際に現場で応用にするには,設計指針(案)なり標準設計(案)がまとまらないと,数値はじいて図面引いても,お役所が「うん」とは言わないですから.
そんな話題で「攻撃的議論」に発展するのかなぁ?
まぁ,教授の椅子とか学会の地位とかが絡んでくると話は別ですけどね.
↑この手の「攻撃的議論」は横で聞いていて辟易してマスタ.
鳥坂 ◆nSC8E.bvp6
【脱線】
>なんせアメダスのデータですら
>気象予測モデル構築には全然不十分
>と言う理想家がいたからなぁ.
詳しく.
【回答】
もう十年以上昔の,PC98が国民機で,民間気象予測業者なんて想像の斜め上だった時代の話ですよ.
某学会で,台風進路予測モデルの発表者(哀れな学生君)に
「観測点が少ない.リアルタイム予測ができねーじゃねぇか(ブゲラ」
と散々ケチを付けた気象学者がいました.
挙げ句,
「私の理想とする気象予測モデルを構築するには,アメダスの観測点はザルだ!
観測点を現状の5倍に増やしてリアルタイム観測できるようにすべき!!!!
加えて,偏西風やエルニーニョの影響も予測できるように,海外にも"日本独自の"観測網を広げるべきだ! いやそうしろ!!
私が予測モデルを作れないのは,気象庁が悪い!(ここで全員失笑)
なにがおかしい!!##!!」
と自説(持論)を展開.
だったらお前がカネ出せよ,つーか学生論文に何をムキになっとるんだ,質問時間を独占するなボケ,と全員呆れてました.
俺は,
「コレが(大人の事情を理解せずに理想を追求するある種の)理学屋か・・・」
と,驚きました.
【珍説】
そもそも根拠のある命題というのは,見方を変えれば既存の知識から機械的な推論で導き出せることなわけで,実はあまり価値のあるものではない.
ひらめきとかの方がよほど大事だ.ひらめきは定型的な方法で導けないからこそ価値があるのだ.
そして,ひらめきの差こそが多数の読者を獲得し続ける小林よしのりと,匿名掲示板で吼えるしかない有象無象の軍ヲタの差なわけだよ(苦笑
【事実】
>ひらめきは定型的な方法で導けないからこそ価値があるのだ.
「基礎がしっかりしている」という前提が必要.
エジソンだって全くのカラッポ頭で閃いたんじゃなく,母親を家庭教師にして独学で勉強したわけだが.
かつまたエジソンの言葉
「天才とは1%の閃きと99%の努力である」
も忘れずにね.
知識不足にも関わら,ずテキトー書き散らしているどこかの漫画家は,明らかに努力のほうは怠ってるよね?
で,閃きも,人に説明できなければ,ただのトンデモで終わってしまうし,説明するにあたっては何らかの根拠がなければ「説得力に欠ける意見」でしかない.
ちなみに,「前野[いろもの物理学者]昌弘のページ」中の 偽物科学--なぜ人はそれでも信じるか?
最後の「偽物科学の常套手段」より.
------------
このような疑似科学は,間違っているから悪いのではありません
(そりゃ,間違ってないに越したことはないけど,科学上の学説なんて,後でみたら間違っていたなんてことはいくらでもある).
問題はその論理に上で述べたような欠陥があることです.
正しく科学するためには,論理的に正しく,真面目で地道な研究が必要です.
その地道さを放棄して楽に走ることが,疑似科学へ落ち込む第一歩だと思います.
------------
軍事板(記録ミスにより,URL不明)
根拠がない主張というものは,論理性に欠けていることを意味するので,疑似科学へ落ち込む危険性がある.
【質問】
陰謀がないなら,ないという証拠を出してみろ!
【回答】
学術の世界では,“ある”と言う証明よりも“無い”という証明は難しいのだよ.
場合によっては状況証拠のみしか集らない場合があり,存在しない理由の直接証明にならかったりもする.これは捜査証拠でもそう.
また,“ある”または“あった”は検証不可能な形で捏造でもなんでもし易い.
それを打ち消すのに,無い証明をせよというのは,古来から使われた手法ですね.
未だに隣国がやっていたりしますが.
【質問】
「悪魔の証明」とは?
【回答】
「無い事の証明」は実行不可能である事の比喩表現.
「有る事の証明」は証拠を提示するだけで終わるが,「無い事の証明」はそもそも,『有る証拠が無い』という主張なので,証拠の提示はできない.
故に,立証責任は「有る」と主張する側に科せられる.「有る事の証明」ができなければ無いものと見なされる.
「無い」と主張する側は,「有る」と主張する側の矛盾点を指摘するだけで良い.
これに対し,「有る」と主張する側は証拠を提示しなければならない.
紛争の最大解決場である裁判においても,民事では『要件事実論』,刑事では『立証責任』『疑わしきは罰せず(無罪の推定)』といった形で基本として流れている考えです.
権威ある人の言葉とかそういうものではなく,『言論を行う上での原則』ですね.
ところで,なぜ『悪魔』の証明という名前なのか?
『悪魔がいない事を証明せよ,という命題を果たすためには,この世のあらゆる全ての可能性,或いは森羅万象を完全に解明,調査しなければならないため,極めて困難であることから』というのがそれですが,これだけでは,『神の証明』でも『吸血鬼の証明』でも『ネコミミ少女の証明』でも何でもいいんですよね(笑) なぜ悪魔なのかというエピソードがありそうですが.Wikiのカノン法関連と言う言葉を推測するなら,魔女裁判関係でしょうかね.ぐーぐる君は知らないようです.
神の証明と書いて思いつきましたが,『神がいる事を証明せよ』というのは並居る哲学者が挑戦した有名なエピソードですが,それと逆に『悪魔がいない事を証明せよ』としてみたら,無い事を証明するのは無理だと言う結論に至った,というだけかもしれませんね(笑)
(ふゆみ某 in 「週刊オブイェークト」 BBS)
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