c

「総記別館」トップ・ページへ

「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ   サイト・マップへ

◆◆◆ゲリラ戦 Gerilla-hadviselés
<◆◆戦術総記
<◆軍事組織総記 目次
総記FAQ目次


 【link】

「Togetter」◆(2011/05/05) 八木啓代氏の語る「ゲリラ戦の基本」と「権力闘争能力」

「アラスカ物語」◆(2009-02-06) 「ゲリラ戦」を「ランドパワー」として見る

『ゲリラの戦争学』(松村劭著,文春新書,2002)

 者は陸自の情報幕僚,西部方面総監部防衛部長を歴任した陸将補.
 ますは,ゲリラ戦の定義とその作戦展開方法など,軍事的視点から書かれており,次に歴史として,紀元前のユダヤのゲリラ戦から米国独立戦争,ナポレオンのスペイン戦争,スペイン内戦,アフガン内戦までを俯瞰.
 劣る勢力でどのように大軍を翻弄するかに主眼を置いて書かれている.
 ただ,斜め読みでは戦術論的な話が多く,後方の話には殆ど触れられて居ないような気がする.

------------眠い人 ◆ikaJHtf2 :軍事板,2002/06/19

『遊撃戦論』(毛沢東著,中公文庫,2001/06)

 一読して驚いた.
 「農村から都市を包囲」なんて,型にはまったありがたいスローガンがあるんだろうと思っていたが,予想は外れた.

 国内戦で成功と失敗を共に味わった指揮官が,抗日戦のためにその指針を要約整理して,部下に示したものとなるのかな.
 なんたる現実性,そして具体的指針.
 なるほど,今でもゲリラに読まれるわけだ.

------------軍事板,2001/07/13(金)

 【質問】
 ゲリラとは?

 【回答】
 分散し,かつ移動性の高い軍事組織が軽火器を使用して奇襲・待ち伏せ等によって行う交戦行為(非正規戦),又は,bこれらの戦闘方法で戦う集団.
 かつては外国の侵入軍に抗する場合に,この語が用いられたが,現在ではこのような状況に限られない.
 また,不正規軍に限ってゲリラの語が用いられたこともあったが,現在では正規軍についても上述の戦闘方法を使う場合にはゲリラ(行為)というのが一般的である.
 わが国では,上記bの意味で,遊撃隊・便衣隊の表現があるが一般化していない.

(『国際法辞典』(有斐閣)p8)

 軍事力で勝る正規の外国または自国の軍隊に対し,一般人の支持を背景として,隠密に軍事行動をとる不正規の小軍隊.
 ゲリラ戦にはこれまでの戦時国際法は適用しにくく,ゲリラが正規の軍隊構成員でないため,捕虜になっても捕虜としての人道的待遇と保護が与えられる余地がなかった.
 またゲリラは徹底抗戦するため,戦争の残虐性が増大することがあった.
 1949年ジュネーブ第3条約に対する77年の追加第一議定書は,ゲリラにも捕虜資格を認めるとともに捕虜資格の条件を緩和し,ゲリラ行動中に自己を一般住民から区別できればよいとした.

(現代用語の基礎知識2000年度阪)


 【質問】
 ゲリラ戦を学びたいのですが,おすすめの書とかありますでしょうか?

 【回答】
 ゲリラ戦を行う側かゲリラ討伐をする側かで,視点が違ってくると思います.
 ゲリラ戦を行う側からの視点は
毛語録
ゲバラの『ゲリラ戦争』

あたりを参考に.
 ゲリラ討伐の視点からのオススメ書籍は
『若き将軍の朝鮮戦争』
『対ゲリラ戦』
 ともに朝鮮戦争に従軍された韓国の白将軍の著作.
 実際にゲリラ討伐で功績を残した方だけに説得力がある.

 旧日本軍の活動を見たいのなら『戦史叢書 北支の治安戦』(2巻有り)あたりを読めば,よくわかるかと.
 陸自のイラク派遣でも参考にしたらしいですな.

46式 in 軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ゲリラ戦を学ぶにあたってオススメの本などあったら教えてください.
 あ,ちなみに知りたいのはゲリラ側の戦術です.

 【回答】
 lester grau
the other side of the mountain
the bear went over the mountain
の2冊がいい.
 読みやすい.
 戦術状況図たっぷり.ロシア人の使う戦術記号は,NATO側より優れているかもしれない.
 直感的に分かりやすい記号を使っている.

 この2冊はネットで無料で読める.
 書籍にもなっているが,DLして読むのを薦める.

 あとは毛沢東を,竹内好訳の中国文学と一緒に読むと良いんじゃないかな.

 他には,基本だがゲバラの「ゲリラ戦争」(中公文庫),後上田信のコンバットバイブルあたりか.

軍事板,2009/08/23(日)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 ゲリラ戦を行うに当たっては,大衆或いは民衆の支持が欠かせないとの事ですが,それはいかなる理由からそう言われているんですか?

 【回答】
 反政府ゲリラの場合は,
「大衆或いは民衆の支持が欠かせない」
と言えるが,正規軍がゲリラ戦(コマンドと言う)を行う場合は,航空機による補給等もあるのでその限りではない.

 補足説明として,
 「ゲリラ」・・・マスコミ用語としては,非正規軍・反政府軍と云う感じで使われる.
    本来の意味では,戦線を作らず,小規模の部隊に分かれ,会戦を徹底して回避して,
    小規模な襲撃や待ち伏せ,敵方の施設破壊等の後方攪乱によって戦争を継続する方法,
    そのような展開になった戦争,さらにそうした戦争を行なう組織を言う.
「ゲリラ活動」・・・・戦線を作らず,小規模の部隊に分かれ,会戦を徹底して回避して,
  小規模な襲撃や待ち伏せ,敵方の施設破壊等の後方攪乱によって戦争を継続する方法.


 【質問】
 大国相手に戦うには核武装して攻撃されない状況を作るか,徹底抗戦するならゲリラ戦しかない.
 で,このマンガ(日本国大統領桜坂満太郎)とか「ブラックホークダウン」みたいな映画を見てて思ったんだけど,AK47くらい,RPG(対戦車ロケット砲)が世界中に普及するような時代になったら,アメリカみたいな大国の軍事作戦のほとんどは成り立た なくなるのでは?
 なんか,何十億円もする戦車とかを何十万円のRPG一発で破壊するのを見て,大国にとっての戦争が,すごい割の合わない(採算の取れそうも無い)行為に成り果てるような気がしてならない・・・

 【回答】
 アフガンでもイラクでも,AKやRPGは大量に出回っていました.
 それでも米軍は簡単に勝ちました.

 ついでに言えば,戦争と言うのは兵器の値段の交換で勝敗が決まるものではありません.
 戦争による損失がいかに大きくとも,勝利した後の利益がそれよりも大きいのなら,十分に意義があります.

 また,ゲリラ戦といっても,武器弾薬,資金などの供給がなければそうそう長く抵抗を続けられるものではない.
 世界中のゲリラ達からゲリラ戦のバイブルとして読まれているチェ=ゲバラの『ゲリラ戦争』では,ゲリラ戦で長く抵抗を続けるためには,次の3つが必須だとしている.

 1.地元住民の積極的な支持と献身的協力.
 2.逃亡,休養,訓練,再編成などを安全に行う後背地(聖域).
 3.兵器や物資の安定供給を約束してくれる支援国家.

 それに,その供給者の影響を受けることになるので,政治的な独立性を保てなくなるリスクがある.
 それにまた,ゲリラ戦は自国を主な戦場とすることになるので,戦果が上がれば上がるほど国土が荒廃することになる.
 さらに攻撃の矛先が敵に協力した自国民にも向くので,国民の分裂も招く.
 つまり勝ったとしても,得るのは荒廃した国土であり,その復興には外国の協力を得なければならなくなる.

 ついでに言うと,RPG7では第三世代MBTの正面装甲をぶち抜けませんので,側面や背面に回り込む必要がありますが,それは自殺に等しい行為です.
 基本的に漫画や映画は作り話と思ったほうがいい.例えノンフィクションと銘打っていてもね.
 「日本国大統領桜坂満太郎」なんてツッコミどころ満載だし.

465 :名無し三等兵 :05/02/12 23:27:09 ID:???

この理屈で行くとー.

一機何百億円もする戦闘機を,一発何百万円の歩兵携行型のミサイルで破壊可能
      ↓
戦闘機作る意味無し.空戦はできない.

一隻何千億円もする艦船を,一発何億円の対艦ミサイルで破壊可能
      ↓
艦船作る意味無し.海鮮はできない.

一人育てるのに何億円もかかる兵士を,その辺の石で撲殺可能
      ↓
兵士育てる意味無し.

 【質問】
 原則として非正規戦の場合は,民間人が誤認で殺傷されるのは物理的には避けられないと見るのが正確なんでしょうか?

 【回答】
 というかテロやゲリラ戦を行う側の狙いでもあったりする.
 民間人を隠れ蓑にしつつ,楯にとってあいての矛先を鈍らせる.
 テロを起こして人民の海に逃げ込めば,
逆上した体制側が無関係の市民を殺傷する→反体制感情が高まってウマー
って感じ.
 要は,「民間人を殺した」方も残虐なら,それを前提の戦術を取る(取らざるを得ないとも言えるが)ゲリラ側も悪辣ってこと.
 100%クリーンな戦争なんぞあり得ないって事ね.

 そのへんわかりやすく解説した,「テロリズムとは何か」(佐渡龍己著,文春新書,2000年09月)という本がある.

 おそらく物理的にも心理的にも避けられないだろう.
 国際法的に言えば不正規戦は,それを行っている側(ゲリラの側ね)の違法行為なのだが,
「違法行為だからやめましょう」
といって誰もやらなくなるなら苦労はしないし.
 ゲリラが「げりら」なんて看板立てて行動してないし.
 アメリカ軍が,ひよこの鑑別師並に民間人とゲリラを判別できる装備を持ってない限り,誤認攻撃は必ずあるだろうし,一件でもそれが起これば,反対勢力はそれを盛んに喧伝して,次のゲリラ戦を用意できる.
 次のゲリラ戦が起これば,誤認攻撃は必ずあるだろうし,一件でもそれが起これば……というスパイラル.
 特に,中東では安手のアメリカ・ユダヤ陰謀論が知識人層にまで広く浸透しているので,喧伝が素直に信じられ易い.

 ただ,第2次大戦の時の日本やドイツでは,組織だったゲリラ戦は起きなかった.
 これは占領された側に
「負けてしまった.でも仕方がない」
という意識があったからで,そういう意味では,占領された側に抵抗運動を諦めさせる事に失敗している占領側の問題が大きいといえる.
「対ゲリラ作戦には外国の占領軍は関わってはいけない.あくまで地元の国の正規軍が主体でなければゲリラの根絶はできない.
 もっと言うなら,ゲリラを産み出すような統治はしないことだ」
と言われるが,それができれば苦労はないしね・・・.

 ただ,これはロボット兵器の投入によって改善される,という考察もある.
 ゲリラ戦のような状況で民間人が多数犠牲になるのは,
「何時何処から誰に撃たれるかわからない.殺される前に殺さなければ自分が死ぬ.
 死にたくない.殺されたくない.
 殺されたくなければ誰であろうと怪しい奴はまず撃つしかない.
 まず撃ってみてそれから判断するしかない」
という心理状況に兵士が追いこまれるから.
 とにかく
「撃たれる前に撃つ!」
という事しか頭になくなるので,目に付いた動くもの全てに銃弾をぶち込むような状況になる.

 この点,遠隔操作のロボット兵器なら,
「撃たれても自分は傷つかないし死にもしない.確かに装備を壊すと大変だけど,自分は安全なのだから,ます確認してから撃っても遅くはない」
という心の余裕が生まれ,誤射の発生率も減るという.

 実際,イラクで試験的に投入されているロボット兵器の運用部隊では,誤って民間人を撃ったりよく確認しないまま味方を撃ってしまったり,と言う事故が格段に少ないという.


 【質問】
 ガザやアフガンのような,ゲリラが跋扈する地区は,正規軍での根絶は難しいとのことですよね.
 なら,制圧側も不正規戦で対抗するのは,有効ではないんですか?

 【回答】
 不正規戦とは極論すれば,地域を実効支配している勢力に対する「嫌がらせ」です.
 つまりまず実効支配している勢力があり,それに対抗するために不正規戦という手段を選択するのです.

 これでわかるでしょう?
 「制圧」する行為は正規戦に属し,その支配を脅かす行為が不正規戦に属するのです.

 キミが公園の掃除係だとして,こっそり忍び込んで敷地にウンコしていくのがゲリラ.
 いくらゲリラが根絶出来ないからと言って,自分まで一緒にウンコしても,なんの解決にもならない.
 よけいに自分の公園が汚れるだけ.

 もしウンコ犯が自分の公園を持っているなら,キミがそこまで行ってウンコしてくるのはそれなりに有効だが,ウンコ合戦という泥沼になる.

軍事板
青文字:加筆改修部分

 ただしゲリラの聖域とされる,政治などの制約によって正規軍が手を出せないような地域では,不正規戦でその聖域を荒らすのも一つの手ではある.


 【質問】
 毎日新聞vs既女板〔既婚女性板のこと〕についてですが,軍板から既女板に戦術指南をしているのですか?
 弾や火は見えないけれど,本で読んだベトナム・キプロスのゲリラ戦を見ているような既視感があります.
 既女が知識でなく経験で身に付けたものだとしたら,かなり恐ろしい.

 【回答】
 指南などしていません.

 その件はゲリラ戦とは全く別物です.

 むしろ,どう見てもただの市民運動です.

 ゲリラ戦を誤解してるようなので,該当項目でも読んでください.

 ちなみに
>チェ=ゲバラの『ゲリラ戦争』では,ゲリラ戦で長く抵抗を続けるためには,次の3つが必須だとしている.

> 1.地元住民の積極的な支持と献身的協力.
> 2.逃亡,休養,訓練,再編成などを安全に行う後背地(聖域).
> 3.兵器や物資の安定供給を約束してくれる支援国家.

 仮に毎日vs鬼女板をゲリラ戦に見立てたとしても,1はともかく,2も3も欠けてるでしょうに.

軍事板
青文字:加筆改修部分

 【関連リンク】

「gigazine」:テレビや新聞で詳しく報道されない「毎日新聞英文サイト変態記事事件」,一体何が問題なのか?

Japanese newspaper admits infamous sex column was untrue
 世界に広がる毎日新聞変態記事問題.

毎日新聞の英語版サイトがひどすぎる まとめ@wiki - トップページ

「ハムスター速報 2ろぐ」:やる夫で学ぶ毎日新聞変態記事問題


目次へ

「総記別館」トップ・ページへ

「軍事板常見問題&良レス回収機構」准トップ・ページへ   サイト・マップへ