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「Togetter」◆(2011/06/26)刀の歴史と居合の話
「朝目新聞」●意外と知らない日本刀の正しい差しかた (of サイオンジ探偵社)
「朝目新聞」●海外番組から学ぶ,「日本刀,歴史を塗り替えた兵器」日本語字幕付 (of ザイーガ)
「アルファルファモザイク」◆(2010/08/15)日本刀つえぇえええwwwww
「カオスちゃんねる」◆(2013/05/21) 我流で木刀の素振りしてるけど剣術の素振りを知りたい
「洞爺湖」刻んだ木刀,洞爺湖温泉の土産物店で人気 早く商標登録しとくんだ.>空知英秋先生
「日刊スレッドガイド」◆現代の科学を利用した刀は日本刀より強いのか?
『近代戦と日本刀』(本阿弥光遜著,玄光社,1943)
陸軍大学校校長 陸軍大将岡部直三郎が序文をしたためている.
国民的一般図書として出版された経緯を持つ本書は,日本刀の精神から始まり,近代戦における日本刀の力,北方,南方における日本刀の使い勝手と両地域におけるメンテナンスの方法の違い,そして豊富な事例を盛り込んで,大戦時の日本刀による戦闘記録や耐久性等,初心者でも楽しく読めるように纏められている.
特に軍刀の選び方,昭和刀の問題,鍛錬と研磨の方法などは,分かり易い説明で構成されているので,その方面に興味ある人は一読に値する.
大東亜戦争真っ只中で出版された本だけに,少々精神論に偏った記載にはなっているが,
『右手で軍刀を抜いて,左手で拳銃を持ち敵陣に突撃をしたら,ぶらぶらした鞘が腿の間に挟まり転んで,大恥をかいた』
とか,
『そんな訳で鞘を折ってしまい,竹をあてて白木綿で補修して吊っていたのだが,気のせいか忠実な部下まで,私を馬鹿にしているような気がしてたまらなかった』
とか,苦労話や逸話も多く,読み応えは十分.
旧カナ使いが平気な人は是非,と言いたいが,古書なので探すのに一苦労するかも知れない.
――――――名無しの愉しみ:軍事板,2011/03/13(日)
青文字:加筆改修部分
『古今鍛冶備考』(山田浅右衛門吉睦著,文政13年庚寅8月,増補版;明治33年10月1日)
幕府首切り役人山田浅右衛門の著した名著であり,刃味を試して著された唯一の書といっても過言ではないと思われる.
これは寛政9年に,柘植平助方理の著した最初の位列・「懐宝剣尺」に載せられていた記述を元に,山田浅右衛門が訂正,加筆して出版された著書である.
最上大業物14名,大業物84名,良業物210名,業物803名,古刀新刀合わせて総計1,111名の刀工が位列を付けられている.
山田浅右衛門はこれら刀工作を,斬首刑によって実際に試していたと考えられ,その刃味についてはかなり信憑性のある,貴重な資料になっている.
巻1から巻7まであり,巻1雑録,巻2〜巻4銘寄,巻5〜巻7中心押形で構成されている.
ただ,明治版ということで何か手が加えられているのか?とも思ったが,そんな事はなさそうである.
雑録・凡そ土中より生まれる鉄砂は山砂海砂川砂の三種あり云々…と始まり,試斬時の裁断柄の構造や土壇の作り方(砂と真土を半分交ぜにして云々),小脇指,素槍,十字槍の刺突など,結構面白いんだけど,如何せん江戸時代の文体で読みづらく,慣れないと苦労するかもしれない.
というか苦労する.
業物の位列が記されているのが,巻2〜巻4の「元暦以来銘寄」である.
これが○とか△とかの記号を駆使して,何国住の何代の誰々と,辞書のように細かに記載されている.
最後は押し型なのだが,よく出来た図版集という印象で,銘を見るときに大変参考になる.
よくここまで集めたものである,と感心するのだが,まぁ,上記の判読し難い文字という理由から,あまり初心者にはお勧めできない.
――――――名無しの愉しみ:軍事板,2011/02/27(日)
青文字:加筆改修部分
『刀剣人物誌 刀剣の収集・鑑定・研究に魅せられた65人』(辻本直男著,宮帯出版社,2012/09/01)
『刀匠一代』(宮入昭平著,新人物往来社,1971)
現代刀の人間国宝,宮入昭平刀匠自身が著した回想録である.
乙種合格で兵役に付けなかった著者の,日本刀に捧げた人生物語である.
日本刀職人のよもやま話+げげげの水木しげる=刀匠一代,という感じであった.
後に人間国宝になる著者も,戦況不利になってきた昭和18年に徴兵され,訓練を受けるが,水木しげる同様,その道以外はどうにもダメで,毎日ビンタを貰っていたとか,部隊に刀剣コンクールの文部大臣賞が届いて,
「刀を作っていたほうが,お国のためになる」
と除隊した直後,所属していた部隊が北海道移送中に全滅したとか,運は人生で尤も重要なファクターなのだが,それは引き寄せるものでもあるのだと感ずるものである.
面白かったのが,南京陥落を記念して,松井大将が一番槌を打たれた刀を,明治神宮に奉納する時,時の政治家である栗原彦三郎に同行して,著者も明治神宮に行ったら,皇族以外の人は下車して通らなければならない場所に,車で強引に乗りつけて,飛び出してきた門衛に,
「無礼者,松井大将閣下の打たれた軍刀を,明治神宮に納めに行のだ.
黙って引っ込んでいろ!」
と一喝したら,
「お通りください」
と言われて,そのまま通っていったとか.
――――――名無しの愉しみ:軍事板,2011/03/28(月)
青文字:加筆改修部分
【質問】
日本刀って戦力として使えたのでしょうか?
【回答】
■朝鮮「宣祖修正実録」の記録
「天兵(明兵)は短剣を持ち騎馬であり火器はなく,道は険しく,泥深くして駆けることができない.
賊(日本軍)は長刀を奮って左右に突撃し,鋭鋒であり,敵なしだった」
■明将軍戚継光の「紀效新書」の記述
「これは日本のサムライが明に攻めて来た時に,初めてわかったことである.
彼らは舞うように跳び回り,前方への突進は光が閃くようで,我ら明の兵は恐れおののくのみだった.
日本人はよく躍動し,一息で一丈も飛び込んできて,刀の長さは五尺なので,一丈五尺の間隔があっても攻撃される.
我が兵の剣では近づき難く,槍では遅すぎて,遭遇すれば皆両断されて殺される.
これは彼らの武器が鋭利であり,両手で振れる強力で重い刀を自在に用いているためである」
あと,槍で突っ込むのに合わない状況では割と使われてるし,自前で武器防具を調達するのが基本の時代は,槍が揃えられない貧乏な武士・兵卒は,刀で切り込んでる例が割りとある.
(一本しか槍がなく,折れたり無くすと,予備の武器が腰の刀だけって状況や,簡素な胴鎧と刀一本で参戦する足軽とか…)
WW2では,指揮官が指揮を伝達する補助に使えたと思う.
でも,武器としては夜間の切り込みなどで多少,活躍した可能性がある程度ではないかと思う.
刀は士気を保ち,陣形を崩さず銃剣突撃にでて相手を威圧,萎縮,戦意喪失させるような点では役立ったかもしれない.
これは,ロシア兵のスパイク銃剣が日露戦争で脅威だったのと同程度の意味合いだが.
軍事板,2008/11/19(水)
青文字:加筆改修部分
▼
> 相手を威圧,萎縮,戦意喪失させるような点では役立ったかもしれない.
似たような話を聞いた事があります.
日本刀を抜いて白く光る刀身が見えると,たとえ遠くでも相手に与える(「切られるっっ!!!!」という)精神的プレッシャーが大きいそうです.
WWIIでの旧帝国軍の活躍の為かどうか知りませんが.
で,その時の話ですが,一応全部書いてみました.
が,長い上にクロスチェックできない個人的な体験談なので,よろしければ小話程度に聞いてください.
私は5年前バックパッカーしてました.
ある時,乗り合いバスを乗り継いで,中国の雲南省のある町に到着しました.
もう夜遅かったので,バス停から一番近い宿(とっても安い)に泊まりました.
その日は同じ部屋に他に誰もいなかったので,そのまま眠ってしまいました.
次の朝目覚めて,ロビーに行く途中に,別の部屋のドアが開いていたので中が見えたのですが,床に並べたベッドの内の一つに,寝てる人はいないものの旅行者の持ち物が置いてあるのが見えました.
どうやら私の他にも客が居るみたいだ,でもまぁ中国人だろうなと思ってました.
しかし良く見ると,そのベッドの上に放置されていた私物が,キッコーマンの醤油のペットボトル,下駄,破れ傘,麦わら帽子と言ったいかにも和風な装備でした.
まさか日本人?
あるいは日本マニア?かなと思ってました.
ロビーに行くと,ドイツ人と思われる新たな宿泊客が荷物を持って,先ほどの部屋に向かっていました.
夜,宿に戻った時に,そのペットボトルと下駄と破れ傘と麦わら帽子の持ち主と会いました.
浅黒く,かなり年配の日本人の方でしたが,朝私が見かけなかった装備が一つ追加されてました.
あきらかに日本刀と思われる長物を,腰にさしていたのです.
一瞬ぎょっとしましたが,その方はとても親切な方で,初対面の私に,一晩中色々な話を聞かせてくれました.
もう数カ月間その宿に泊まっているようでした.
その方は,日本を出て放浪する事何十年,アジアの某国で銃に撃たれた事もあるそうで,銃創をみせてくれました.
なんだかだんだん文章がまとまりなくなってきたので,以降はその時の会話をQ&A形式にします.
Q:あのーその長物は日本刀ですよね?温泉地で売ってる鈍(なまくら)ですか?
A:本物だ.
Q:宿の人みんな逃げちゃいますよ.
A:そう言えば朝,ドイツ人が来たけど顔がひきつってたな.
(そう言えばドイツ人の荷物が無い)
Q:なんで日本刀お持ちなんですか?人民警察に目をつけられませんか?
A:警察なんぞ怖くない,この日本刀はとても役に立つ.
Q:でも喧嘩でもしない限り,使う機会ないんじゃ....
A:○○人はよくぼったくる.すぐにだます.そういう時に役に立つんじゃ.
Q:そりゃ僕も今まで散々ぼったくられたけど,日本刀使うシチュエーションは流石に無かったけど.
A:なめられない為だ.
Q:具体的には?
A:ここから町の北のXXに向かう公営バスがあるだろう.
この前あれに乗っていると,いつの間にか他の客がいなくなっていて,日が暮れた頃に乗客が自分一人だけになった.
バスはXXに行く筈だが,北の山の登山道に向かい,真っ暗な人里離れたところに止まった.
案の定,運転手が金を要求する.
もし要求を拒否したら置き去りにすると言いだした.
そこで日本刀だ.
自分は頭に来て日本刀を抜いたら,運転手はびびって金も取られずに町まで送り返してもらった.
Q:....(絶対にマネしないでおこう,無防備宣言)まぁ,無事に帰れてよかったですね.
A:下手したら殺されてたな.
(以下,町のどこどこが麻薬の巣窟だの,どこで脅されただの,危ない話が続く)
Q:その日本刀って日本から持ってきたんですか?税関良く通れましたね?
A:ここで買った.
Q:中国の山奥で日本刀売ってるんですか?
A:ここではないが,南の方に日本刀の工場がある.
Q:なんで外国に日本刀の工場があるんですか!?!?
A:前の戦争の影響だな.最初は日本軍用に作ってたんだろう.
Q:日本刀って需要あるんですか?
A:喧嘩用だ.昔の日本軍の印象があるんだろう,脅しにも使える.
Q:ってか武器として使えるんですか? こっちが日本刀持ってても,相手に銃を抜かれたらそれで終わりでしょう?
A:日本刀持った事がないからそう思うんだ.
銃は確かに怖い,銃を突きつけられたら抵抗はしない方がいい.
だが,銃は狙われない限り恐怖を与えるものではない.
日本刀は違う.
日本刀は見える部分がほとんど凶器だ.
抜いただけで相手に恐怖を与える.
だから日本軍の指揮官は銃ではなく,日本刀持ってるんだ.
勿論,距離があれば実際には銃の方が強いだろう.
だが,たとえ遠くであっても,白光りする刀が与える迫力は銃とは比べ物にならない.
次の日に私は移動してしまいましたので,それ以降会った事は無いです.
結局名前や連絡先を聞きませんでした.
日本に帰る気は無いと言っていたので,今でもまだ放浪していらっしゃると思います.
めでたしめでたし(何がだ).
Fabius (KT) in 「軍事板常見問題 mixi別館」,2010年01月28日
▲
【質問】
日本における刀剣の歴史を教えてください.
【回答】
雑な歴史でいいなら…;
王朝時代:
両刃の直刀
平安:
少人数の職業戦士(武士)が騎射で戦う時代.
サブウェポンとして長い刀を持つようになったが,そのままだと刀の先が馬の尻を叩いてしまうので曲げた.
あと,片刃に.
源平の時代〜鎌倉:
騎射なんてできない野伏・土豪といった半武士の類が大量に参戦して,馬上打物戦(白兵戦)の時代へ.
刀が騎馬武者のメインウェポンになり,より長く重くなる.
お付きの歩兵の主武器は薙刀.
携帯用の武器として長ドス(刺刀=さすが)が流行る.
南北朝〜戦国前期:
弓が強化されて歩兵のものになり,騎馬武者のお付きでしか無かった雑兵も,より巨大化した太刀や長巻(柄が60cm〜1mぐらいに長くなった太刀)で武装する,大規模歩兵戦の時代になる.
南北朝期に槍が生まれ,徐々にシェアを延ばしていく.
長ドスは進化して打刀になる.
戦国中期〜戦国終盤:
雑兵向きの長槍が流行り,武士も集団で戦うようになってメインウェポンが雑兵のものよりは短い槍になり,太刀や長巻などのメインウェポンとしての刀が,急速に数を減らしていく.
逆にサブウェポンとしての打刀は流行して大きく,立派になる.
安土桃山〜大阪の陣:
長槍が鉄砲に淘汰されていき,大阪の陣では本陣の警護部隊だけとかになる.
戦場でのサブウェポンとして,また平時の武装として打刀が流行り,長さも制限されるようになる.
江戸安定期:
戦争が無いので,槍は上級武士の嗜みとして残る程度.
逆に打刀の技は,徐々に庶民にまで普及する.
漫画板,2015/03/24(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
太刀と打刀の違いは何?
【回答】
刃を下向きにして鞘に入れて吊るすか,長すぎるなら背中に担ぐのが太刀.
刃を上向きにして鞘に入れ,腰にしっかり結わえ付けるのが打刀.
太刀は抜いてから構えて切ったり突いたりしないといけないが,打刀は抜いた瞬間に斬り動作に入ることができる.
その特性を使って相手に間合いを図らせず,入った瞬間に切り落とす技術が居合(乱暴に言うと)
打刀は長いと鞘から抜きにくくなり,利点を失うので短い事が多い.
打刀は戦場のメインウェポンじゃなく,槍などが無くなった時のサブウェポンだったり,平時の携帯用.
平安末期(源平戦)で戦場の主役が騎射から馬上打物(騎乗しての白兵戦)に移行して以降,戦国初期までは太刀が戦場のメインウェポンの一つだったが,メインウェポンとしての太刀は,時代が下るにつれてどんどん長くなっていった.
そして長槍に敗れて消えていった.
漫画板,2015/03/19(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
打刀が普及していった経緯を教えてください.
【回答】
最近聞いた説では,
・防人などの時代(歩兵中心)の剣は片手用の直刀
↓
・騎乗した武士が少人数同士で戦う時代(平安)になると,馬に乗った時にさやの先(刃先の部分)が馬にあたらないよう,反りをつけて太刀の形に
↓
・鎌倉時代に大型化,同時に護身用に刺刀(さすがと呼ぶ.長ドスのようなもの)を持ち歩くようになる.
ただし刺刀は立派な武士は使わない,下品な武器という認識があった.
↓
・室町時代,太刀の大型化が進み,長巻になったり,そこまでいかなくても柄が長くなったりする.
刺刀も大型化,太刀と逆方向に反りが入り,鞘から抜いた途端切りつけができるようになる=打刀の誕生
↓
・戦国時代,密集戦になり太刀が廃れる.
打刀がサブウェポン,または普段の常備として武士階級にも広く定着する.
ただし,打刀は下品な武器という認識は戦国時代まで残っていた.
俗に剣豪将軍足利義輝というのも褒め言葉じゃなくて,
「将軍ともあろうものが,足軽や雑兵のやる打刀の技に熱中しやがったあげく,雑兵みたいに殺されやがったよ」
と,馬鹿にされる書かれかたをしている.
漫画板,2015/01/22(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
日本刀が戦争で使われたのはいつごろまでですか?
【回答】
太平洋戦争まで.
士族出身で,先祖代々伝わる刀を軍刀に拵え直して持ってった軍人も多かったから.
旧日本軍では士官は小銃(38式とかあれね)ではなく軍刀を携えていたが,家伝の,もしくは購入した日本刀を軍刀にあつらえ直すケースはかなりあったらしい.
また,本土決戦の準備では槍や薙刀,弓に鉈に竹槍などと並んで,民間人でも手軽に準備できる武器として数え上げられていた.
実戦で有用な兵器とされたのは西南戦争あたりが最後だろう.
それ以後は指揮や儀礼用で,武器としては殆ど期待されてないかと.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【珍説】
トリビアの泉を見た.日本刀は銃弾に勝ってしまった.これだけなら「日本刀は凄い!」で終わってしまうところだが,この実験には番組作成者がまったく意識していなかった重大な意味がある.言うまでもなく,百人斬り事件との関係である.
【事実】
別に日本刀が凄い訳ではない.銃弾は鉛に銅をコーティングした物であり,柔らかい.切れて当たり前.「Gun」誌で同様の実験をナイフで行った例があり,やはり銃弾を切り裂いている.
なお,骨は硬い.そもそも,斬っているうちに刃が使えなくなっていく要因は“血と脂”である.
一気に首を落す断首には,重く厚いオノやナタのほうが適している.実際,英国の非公開断首はすべてオノ.
軍刀は日本刀より軽いのが普通.
また,骨はリン酸カルシウム約85%,炭酸カルシウム約10%でクソ硬い.健康な骨1ポンド(約450g)で,最も堅くできた1ポンドのコンクリートを支えることができる.円錐の先端を押し込んだ時の侵入の深さで判定する,ロックウェル硬度と呼ばれる指標では124〜126.すなわち強化プラスチックやガラス繊維素材と同等の硬さ.
だから,刃物で骨切っていたらすぐボロボロ.軟らかい肉や脂を切るだけでも肉屋はしょっちゅう包丁を研いでいる.
人がライフルで撃たれ,弾が骨部に当ると,弾頭と骨が砕け散り,レンドゲン写真を取ると細かい鉛が白い雪のように見える事も有る.
もし,戦場で100人切れるほど硬く強靭極まりない鋼が量産できてたならば,日本軍は戦争に勝っていたかもしれない.
それに,「100人切り」自体が虚構なのですが.
(キルロイ◆dtIofpVHHg in FAQ BBS,改)
【参考サイト】
「骨の強度はどれくらい?」
【質問】
日本刀を扱わせたら天才の男と,拳銃を扱わせたら天才の男が戦った場合,やっぱり勝つのはガンマンの方ですよね?
【回答】
どういう状況で戦うかによる.
ただ,接近戦なら圧倒的に刃物の方が強い(実は).
剣の達人の「一気に間合いに飛びこむ速さ」は,拳銃の達人が銃を抜くより速い.
ファーストドロー vs 居合の西部劇風決闘というシチュエーションだと,3m以上離れたら刀側は不利.
ボブ・マンデンはコルトSAAでセルフスタートで0.09秒,リアクションでも0.15秒前後で3m先の風船に当てる.プロのIPSC射手なら,ガバのリアクションで0.2秒台は出るだろう.
0.3秒台ならアマチュアでも可能.身をかわそうとしても数発食らうのは避けられない.
しかし距離3m以下なら,相打ちに持ち込める可能性はある.
私が日本刀側なら,ボディーアーマー着用の上物陰から不意打ちし,初太刀で利き手の小手を打ってから,2の太刀で頚動脈を切断し,難なく勝利を収めることを狙うだろうが.
202名前:名無し三等兵[sage]投稿日:2005/10/28(金)16:07:44ID:???
なにその次元VS五右衛門.
203名前:名無し三等兵[sage]投稿日:2005/10/28(金)16:18:13ID:???
最終的にはクラリスの総取りだな.
仕込み杖にして,相手に警戒されずに接近できれば,なお良し
(映画「座頭市」より)
軍事板,2005/10/28(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
江戸時代の武士や侍が用いた「村正」「正宗」「菊一文字」などの日本刀と,日本軍の軍人が用いた軍刀では,造り方や素材はだいぶ違うのですか?
研ぎ澄まされた日本刀と軍刀では,前者の方が切れ味では,勝りそうなイメージがありますが.
【回答】
「軍刀」で検索した?
少なくとも昭和13年に洋式外装が廃止され,軍刀はサーベル形状から日本刀形式になったので,それ以前とそれ以後では強度なども異なる.
日本刀の切れ味についてだが,大量生産が多い軍刀と,一品モノの日本刀では,後者の方が良さげに思えるが,必ずしもそうとは言えない.
確か日中戦争中に,自動車の板ばねを刀に仕立て直したら,素晴らしい切れ味だったという話がある.
しかもこのローカル・メイド軍刀,「鈍器」としても有効だった.
折れず曲がらず,普通の刀なんぞより使いやすかったという.
素延べ刀・準日本刀
一方,軍刀の殆どは「折れず,曲がらず,よく切れる」と言われた伝統的な日本刀の作られ方ではできていない.
昭和の軍刀でも,伝統的日本刀の造り方で作った奴もある(家に伝来のを軍刀に仕立て直したのもある)が,村田刀や興亜一心刀みたいに鋼材圧延で造った素延べ刀の方が,量的には無論多い.
特に「鍛錬刀」と呼ばれるものは,陸軍検査規格で定められた物で比較的優秀な刀だが,軍で出回っていた物の多くは代用刀,模造刀.
もっとも「造兵刀」と呼ばれるものは,代用刀の中では仕上がりが割りとよいものらしく,本式の鍛錬刀と同様,刀身は刀剣鋼を使用しつつ,近代的な刃物加工技術を取り入れられて作られていたそうだ.
また,ものにもよるが,一品づつハンドメイドの伝統的な造り方に対し,素延べ刀は一定の規格で量産される工業製品だから,歩留まりはこっちの方がいい.
個人的には,選べるなら素延べ刀を選びたい.
http://www.h4.dion.ne.jp/~t-ohmura/gunto_110.htm
結局軍刀でも日本刀でも良い物は良い,粗悪な物はやっぱり良くない,っていうだけの事.
あと,無闇に切れ味が良ければいいってもんでもないよ.
ある程度刃先がざらついてる方が,肉に引っかかって大きな傷を造る.
それと,柄から一寸ほどの部分は,抜き差しの時に指を落とさない為に最初から刃をつけない事.
軍事板
青文字:加筆改修部分
日刀保(日本美術刀剣保存協会)の支部会で居合をやっている人から聞いた話ですが,昭和刀は本当に良く斬れるそうです.
普通の居合刀と同じ感覚で袈裟に斬ったら,,巻藁を予想以上に呆気なく寸断して床にまで斬り込んだとか.
「それ以来,昭和刀が好きになった」
と言っておられました.
流石に古刀新刀新々刀の上作は試斬に使えないので,比較のしようもないでしょうが,昭和刀は武器としてみた場合,優れたものも多かったようです.
伝聞ですが一応ご参考までに.
▼ また,軍刀(昭和刀)の悪評には,ある理由がある.
極寒の満州シベリアで日本刀が折れやすい(当然寒いと折れやすい)ため,硬度を低くした刀が作られた.
それは極寒の地では十二分に使える兵器としての性能を持っていたが,その生産が増えたころに,南方方面へ送られることになる.
で,亜熱帯の地では極寒用の刀剣類はなまくらになってしまい,「切れない」「曲がる」と言うことになる.
剣恒光 in 「軍事板常見問題 mixi別館」,2010年01月03日 21:09
▲
▼ ただし,所謂,昭和刀には随分と質が悪いものも多くありました.
亡父が小野一刀流をやっていたのですが,
「酷い質のヤツがあって,最も酷いのになると刀としての用を全くなさない」
と語っておりました.
また,出征していた祖父も,家伝来の日本刀を使っていたそうですが,
「そういう刀(古刀新刀新々刀の上作ではなく,無銘の物.家伝では幕末期の相州伝のものとか)の方が,新しいの(昭和刀)よりも信頼できる」
と語っておりました.
以上,伝聞ですが,こういう意見もあるということで.
名無しですいません in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分
▲
先進型日本刀
(画像掲示板より引用)
【質問】
日本刀は「切るための道具」にしては軽過ぎない?
【回答】
根本的に日本刀を誤解しているようだが,日本刀は「重さ」で断ち切る武器ではない.
ソースはwikiからだが,ほぼ正確なので引用.
――――――
打刀(日本):刃渡り70cm〜80cmの場合 850g〜1400g程度 (柄,鍔などを含める,抜き身の状態.刃渡り100cm程のものは,3000g以上)
サーベル(世界各地):刃渡り70cm〜100cmの場合 600g〜2400g程度
シャスク(東ヨーロッパ):刃渡り80cm 900g〜1100g程度
中国剣(中国):刃渡り70cm〜90cmの場合 500g〜1000g程度 (両手用,刃渡り80cm〜100cmほどのものは900g〜3000g程度)
以上は近代まで使われていた物である.
日本の刀は,他の刀剣と比べ柄が長いため,刃渡りで見る場合,軽い訳ではない.
しかし,両手で扱う刀剣の中では最も軽量な部類に入る.
日本刀は元来,「断ち切る」ことに適した刀剣である.
しかし,刀自体重量が軽いので切断する際,手前にスライドさせて力の向きを切断物に対し,直角からそらして加える必要がある.
――――――
ただし別項にもあるように,「刀は突くもの」と教えている流派も確かに存在する.
【質問】
屋内でも木刀は護身用になりますか?
狭い室内で木刀振り回すのは至難の業では?
【回答】
例えば傘とかホウキとか,その程度の物でも手に入れてる状況なら,間合いには入れさせない自信がありますよ.
振り回すスペースとの事ですが,特にスペースはいりません.
「突き」があります.
基本的には相手の喉を狙う技ですが,賊相手にルールなんぞ必要ありません.
ちなみに防具を付けた相手に,突きがカウンターでHITした場合,相手は間違い無く吹っ飛び,呼吸困難に陥ります.
あまりにも危険な為,小〜中学生では禁じ手になっています.
突きに拘らなくとも,「小手」という,相手の武器を持つ手を狙う技もあります.
これも振りかぶる技ではありませんし,スペースを気にする必要も無しです.
私もそうですが,有段者の家には木刀があると思われます.
何故なら段位試験では,「型」と「稽古」を披露します.
その「型」で使用するのが木刀なんです.
木刀を手にする時,先生からキツ〜ク言われるのが,「私利私欲に剣を振るわず」です.
竹刀でいくら相手をシバいても,致命傷には遠いです.
が,木刀は違います.
たったの一撃で,相手を戦闘不能にする事も出来るのです.
幸いにも私はまだ,道場以外で剣を振るった事はありませんが.
一応有段者… : 軍事板,2003/01/31
青文字:加筆改修部分
私は試合中,相手の突きが外れて,喉当ての隙間に入りました.
マジで死ぬかと思いますた.
私見ですが,剣の道を修めて学んだ事は,常に「平静」を保つという事です.
技を身に付ける事により,目の前の相手には「負けない」という自信を持ち,出来れば無用な争いを起さない…という事.
ただ,身にかかる火の粉は払わないといけないですけどね.
軍事板,2003/02/04
青文字:加筆改修部分
ちなみに武板では,大型マグライトが推奨されてた.
サイズ,強度,ともに棍棒向き(電池の重みも加わるので)で,トンファーのように使える補助グリップも別売りされてる.
456 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:03/03/26 19:15 ID:???
護身なら,犬の糞を棒に突き刺し,相手にぶつける.
457 : 名無し三等兵[] 投稿日:03/03/27 07:19 ID:P3HHt999 [1/1回]
アラレちゃんかよ.
軍事板,2003/02/03〜03/27
青文字:加筆改修部分
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