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 【質問】
 人間魚雷って何?

 【回答】
 日本海軍では文字通り,人間を魚雷に載せて体当たりさせようという自爆兵器で,「回天」というのが日本海軍における正しい名称.
 実用的な誘導装置なんてものを日本海軍は持ち合わせていなかったので,人間で代用したという代物.
 しかも実戦で,波頭その他できちんと誘導できなかったので,あんまり意味がなかったらしい.

 遺族もまだ存命だろうし,そりゃあ怒るわなあ…
>批判続出 人間魚雷キューピー
>http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1083591&media_id=2

 英国の「チャリオット」やイタリアの「マイアーレ」などなら武勇伝なのに,日本のそれは途端に,やれ自爆だ,やれ「悲劇だ」となってしまうのは,どんな国民性によるものなのやら….

 マイアーレ」のメタル・フィギュア
 どことなくキューピーっぽい(?)

 ちなみに,ぐぐっていたら発見.
やる夫が人間魚雷の指揮官になるようです

【ぐんじさんぎょう】,2010/01/22 23:00
に加筆改修

▼>「人間魚雷キューピー」に批判
>http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1083591&media_id=2

 不謹慎にも程があります.
 まして自衛隊は,田母神・元航空幕僚長の件を引き合いに出すまでもなく,メディアに叩かれやすいというのに・・・.
 製造元はそこまで熟慮しなかったのでしょうか?

バルセロニスタの一人 in mixi, 2010年01月20日18:30


 【質問】
 回天のメリットってなんですか?

 【回答】
 漏れなく手動追尾システムがついている点です.

鷂 ◆Kr61cmWkkQ in 軍事板

 で,その手動「追尾装置」で命中率を高められるだろう,と海軍は思ったみたいなんですが,波頭その他で「追尾装置」がきちんと動作できない状況だったので,あんまり意味がなかったようです.

 あと炸薬量が極めて大きいので当たれば大威力です.当たれば.

軍事板

▼ちょっと笑った.
 2ch軍事板 『大和ミュージアム&海上自衛隊呉資料館8』 で見つけてきた.

――――――

160 :名無し三等兵 sage :2007/05/16(水) 19:26:48 ID:???

 おばちゃん率が非常に高かったのも驚き.
 潜水艦内部見学も前後はおばちゃん&おっちゃん集団でした.

 漏れの前にいたおばちゃんと発令所の案内のおっちゃんとおばちゃんの会話が面白かった.

案内のおっちゃん:「下を見てください.あそこにあるのが魚雷です」
おばちゃん:    「人間魚雷?」
案内のおっちゃん:「ええっ!?いや,あれは人間魚雷じゃないです」
おばちゃん:    「人間魚雷ちゃうの?」
案内のおっちゃん:「今のは人間が乗る必要はありませんから.今の自衛艦には人間魚雷は積んでないですから」
おばちゃん:    「人間おらんのに動かせるん?」
案内のおっちゃん:「今は人間がやらんでもちゃんとできますんで」
おばちゃん:    「人間魚雷とちゃうんや・・・」←納得いかな気.

 周りプチ受け.

――――――

ベタ藤原 in mixi,2007年05月16日20:11


 【質問】
 人間魚雷「回天」に関する,仁科中尉の一連の上申書はどんなものだったのか?

 【回答】
現戦局における緊急実践事項に対する所見
昭和19年5月8日 海軍中尉 仁科関夫他7名

一,緒言
 神州不滅神勅炳と存し燦と輝く.これが所以は何ぞ.
 大義に基き臣は君のため死し,子は父のため死するの志確固たればなり.
 いまや皇国興慶の秋殉皇もって皇国の安危に投ずるは皇国民ひとしく実践せるところなり.
 しかり,航空機の壮烈なる自爆,特別攻撃隊の淡々なる壮志,各守備隊の鬼神を哭かしむる玉砕,
 各艦艇各軍勇戦奮闘,すべて皇国民として尽すべきを尽し,為すべきを為せるのみ.
 しかれども常に不徹底なる未帰還に終りたる所以は何ぞ.
 これ肉迫猛撃玉砕に伴う兵器の徹底的改善なかりしが故なり.
 特別攻撃隊につきてもしかり.
 僅かなる魚雷炸薬をもってせず,これにかうるに全炸薬をもってせば三倍の成果を期し得るなり.
 実施者は涙を呑みて前者に従わざるべからず.
 若人の血はこれが不徹底を悲憤慷慨先輩の心境を察しただ煮腹の思い切なるのみ.
 人命救助,脱出装置に捉われ,これが徹底を防ぐるは最も遺憾とするところなり.
 すべからく肉迫猛撃玉砕主義に徹するため第二項のごとき装置を緊急実現の要あり.

二,実践事項
 体当り自爆装置を緊急装備し肉迫猛撃玉砕を徹するにあり.
 現戦局を打破し攻勢に転ずるの道実にこれあるのみ.
 これが特徴を述ぶれば次のごとし.

 イ,寡数よく大兵力を斃し得.
 ロ,弥来の不徹底に比し威力数倍にして大艦といえども瞬時に轟沈せしめ得.
 ハ,航続距離を有効に活用し得て行動範囲二倍におよぶ.
 ニ,人員収容の為の被害なし.
 ホ,兵器の構造性態を複雑ならしむるを要せず.したがって大量生産に適し人的資源の養成また短期間にて可なり.
 ヘ,戦果不明の場合があっても戦果報告に捉われて戦果挙がらざるとその効いずれぞ.
   兵術上戦果不明なればその効無しとは断定せられず.
   戦果不明の理をもって為さざるといずれぞ.
   また他に戦果確認の手段もあり.偵察隊の参戦情報蒐集等により可能なり.

 以上のごとく人的物的資源上より観ずるも戦果に比しその消耗たるや微々たり.
 これが段階として次の二段に分ち並行緊急徹底しかも全面的に実践の要あり.

 第一段 現航空機用標的等に本装置設備徹底実践
 第二段 これにあてるにかくのごとき複雑なる兵器を要さず.
     故に最初より簡単確実大量生産に適せる玉砕兵器の製作徹底すなわち人間魚雷,人間爆弾の概念をもってせば,
     これにより機械精度の不備を補うを得べし.
     これら兵器は徹底的大量たるを要し,
     現在のごとくあたかも試験的に製作するがごときはいたずらに時日を遷延せしむるのみ.

三,結論
 以上肉迫猛撃玉砕主義は皇国民ひとしくつとに考えおよぶところなるも要はただ徹底実践にあり.
 人員脱出避退装置のごとき不要の点に力を用うるなかれ.これ不徹底の最大原因なり.
 敵に先手先手と打たれ,現下の状態にいたれるも,
 科学力物的資源の彼我の差甚大なるためまたやむを得ざるものあり.
 しかし人的資源において決して彼に遜色なし.
 しかり,ここに着眼するこそ戦勝の要道なり.
 わが欠をもって対せず,わが利をもって対せよ.
 人的資源こそ量において彼我大差なく,質において数倍す.
 すなわちわれに熾烈なる大和魂あり.
 七生報告熱烈なる武士道精神あり.
 すべからく現在はこれが徹底実践の最後の秋なり.
 しかり,現在を逸して残れるものはただ大いなる悔のみ.
 国滅して何かある.
 ただ断の一字,胆の力即刻緊急実践事項肉迫猛撃玉砕の徹底実践を切望してやまず.
 為さると遅疑するとは士の執らざるところなり.


仮称人間魚雷用法
昭和19年5月29日 海軍中尉 仁科関夫

一,緒言
 イ,現戦局を観ずるに敵航空部隊を主力とする熾烈なる反抗,これに対するわが航空部隊,
   防禦部隊の劣勢もって現局のごとき守勢に至れるもまたやむを得ざるものあり.
   この皇国攻防の秋敵反抗を阻止し,さらに攻勢に転ずるの道,
   水中よりする隠密奇襲兵器によるを至当唯一の道と思考す.
   これにより正奇虚実の妙を発揮し先制集中の機微に投ずるを要す.
   故に緊急多量の当兵器を製作し,速に所要の艦船地点に搭載集結し
   敵の虚を観破してわが兵力を集中使用し,敵侵攻前基地において殲滅の要あり.
 ロ,先制集中の実効を挙げんには攻撃精神の旺盛はもちろんながらわが企図を蔭蔽し準備の完備を要し,
   適切迅速なる戦勢の観察により,分合の妙用によりわが兵力を集中し敵を一挙に撃滅せざるべからず.
   故にこの種兵器の製作は即刻多量を要し,緊急集中使用せざればかえって敵に乗ずるの機を与えうるものなり.
   従って精密複雑なる兵器の出現多量装備のごとき,時日を要するものは緊急の要に適せず,人間魚雷の要切実なり.
 ハ,正奇虚実の妙を発揮せんにはわれ虚を過度に顧慮することなく,
   敵の虚を観破してわが実をもってこれを撃つに努むるを要す.
   「備えざるところなければ寡からざるところなき」は数理の免れあたわざるところなればなり.
   故に敵に戦勢を左右さるることなく敵の虚を観破し,攻略部隊集結せんとするとき当基地に当兵器を使用,
   一挙に敵企図を覆滅するをもって第一義とす.
 ニ,必死必殺単独敵大艦斃し得るは吾人の最も欣快とするところ,武人の最も栄誉とするところなり.
   肉弾もって敵企図覆滅,敵兵力撃砕に充つるにいまさら異議をとなうる何人も非ざるべし.
   使用機会大,攻撃威力大,被害僅少の仮称人間魚雷の緊急使用はいまや必至即刻実践の要は目下の急務なり.

二,用法
 現戦局におけるこれが用法は次の二項に主力を用うるを可と認む.

 イ,局地侵入
   敵侵攻作戦の基礎たるべき敵基地に侵入,敵企図を覆滅の要緊急なるは緒言論述のごとし.
   いたずらに敵の来るを待ちて各所にこれを配するは使用公算少にして,
   敵に分合の妙を逆用され敵攻略時至近にあり,一部兵力以外はこれを使用するあたわず.
   しかしこの実施にあたっては自力で味方基地より発進侵入するあたわず,
   そのため隠密性に富む潜水艦に搭載,敵基地至近より発進せしむるの障碍を伴い,
   他艦艇の協力援助なくんばその特性を発揮するあたわざるは遺憾とするところなり.
   しかし十二ノット,六十カイリの能力を有するをもって三十カイリの圏にて発進せしめ得ば
   その特徴を遺憾なく発揮し得.
   また形体の小をもっていかなる潜水艦といえども八本の搭載は可能にして,
   かつ一本の威力よく魚雷用標的に数倍す.
   一基地に対し五隻の潜水艦をもって強襲し,八割三十二本発進せしめ得ば,
   侵入し得るもの五割十六本敵艦轟沈数十隻は下らざるべし.
   かくその成果を想到するとき潜水艦の用法他に種々あらんも,
   これにあつるに五隻をもってするは決して至難の業にあらず.
   緊急これが対策完成の要あり.
 ロ,局地防禦
   敵攻略部隊進攻前基地においてその企図を覆滅するの要は前項論述のごときなるも,
   潜水艦搭載装置の艤装に数月要し,また実施間に合わず,すでに敵攻略部隊進攻せんか,
   航空兵力の猛爆撃により地上水上視界内の一物もなく撃破せられ,残るはただ水中兵器のみ.
   しかりその惨々たる状況下威力なお厳存し,敵を撃滅し得る唯一の兵器実にこれあるのみ.
   緊急多量生産局地強化の要緊急なり.

三,他兵器との優劣
 イ,甲標的丙型に比し
  1,欠点
   a,航続力を有せず
   b,隠密露項困難
   c,無整備水中待機困難
  2,利点
   a,現用九三式魚雷をわずか改造するのみをもって隠密裡に多量生産可能
   b,形体の小をもって移動性に富む
   c,基地待機中の蔭蔽やや容易にして敵に察知さるる顧慮少し
   d,炸薬量甚大にして一発よく大艦を轟沈せしめ得
   e,人的損失軽微

   右利欠相反するといえども前述用法に用うるには仮称人間魚雷の方遥かに凌駕し,すなわち
   a,先制集中の妙を発揮し得
   b,攻撃威力大
   c,使用公算大
   d,被害公算小
   e,被害僅少

 ロ,甲標的丁型に比し
   用法異るをもって論述の範囲にあらず.両者整備相まってその効全し.

 ハ,今後出現すべき水中隠密肉迫兵器に比し,
   この新兵器に対し一段と研究実現への歩を進めざるべからざるも,目下の急務に適応せず.
   新兵器の出現には長時日を要し,緊急の要には間に合わず,
   したがって現戦局において先制集中攻撃不可能なり.

四,結論
 以上論述せるごとく現戦局に対応し水中隠密兵器の緊急増強は目下の急務にして,
 仮称人間魚雷の集中使用は必至不可欠なり.
 すべからく万難を排し,これが大多量生産,基地増強,敵基地覆滅に全力を集中すべし.


現戦局に対し急務所見(人間魚雷使用に関する意見)
昭和19年6月10日
海軍大尉 篠倉治,同 黒木博司,海軍中尉 仁科関夫

 頑敵の急速なる進攻による戦局の逼迫は遂に帝国が国防の生命線を突破せんとするに至る.
 これら基地の確保はもとより神州の休戚に関し,邀撃は目下最大の緊要事なり.
 しかれども積極的攻撃は常に最大の防禦にして,かつ攻撃において戦勝の道なければ,
 即刻邀撃と攻撃に賢明の対策を要す.
 しかりといえども物量術力ともにおよばず,ただ求敵必殺の体当りをもってのみよく驕虜を制するを得.
 すなわち今日の急務は徹底せる戦法を即刻採用し,もって一日も早く聖慮を安んじ奉るにあり.
 今日航空機鴟張をほしいままにし戦勢ほとんどここに決するといえども,
 いましばらくこれをおき水上水中両兵器の作戦用法において述べんとす.

攻勢作戦における急務
 「攻撃は最大の防禦なり」戦勢の挽回はただこのところに期すべし.
 一,艦隊決戦
  いわゆる艦隊決戦はほとんど航空戦に決定せらるるによりここに記せず.
 二,洋上艦隊襲撃
  潜水艦をもってする襲撃に左の三種あり.
  イ,魚雷攻撃(従来の攻撃法)
  ロ,人間魚雷攻撃(搭載人間魚雷をもってす)
  ハ,艦載機攻撃(搭載艦爆をもってす)

 これを要するに急迫せる現戦局打開の急務は局地攻撃と局地防禦の徹底にあり.
 しかしてこれが遂行に当っては前記人間魚雷の極めて有効なるを知る.
 すなわち人間魚雷の採用と,さらにこれが増産において真の徹底を要す.
 もちろん吾人は水上,水中の現用兵器についてのみ論ぜり.
 ゆえに航空機その他においてはまた所見あるべきも,
 少くとも今日続出の狼狽姑息の諸兵器は有力兵器の増産を妨げ,極めて有害なるをもって,
 今日速刻慎重に検討し最も賢明なる策を急速徹底実施せんことを切望す.
 すなわちこれがためあえて所見を述ぶ.

 未だ拝眉の栄を得ず,突然にて乍失礼一筆拝呈仕候.
 小官先輩の活躍をしのぶたびにわずかなる魚雷炸薬を唯一の戦闘力に,敵虎狼の窟真珠湾に
 はたまたシドニー,マダカスカルに突入されたるその心境を思い,実に切々たるものを被感候.
 当人と致しましてももとより生還は期せざるところ,魚雷にかうるに全炸薬をもって体当り自爆をなせば,
 いかに敵心胆を寒からしめ得.
 かつ重大戦果を挙げ得るや当然の事実にて,また武人の光栄面目これに過ぐるもの無之候.
 いまや皇国興廃の秋,物的科学力による敵必死の反抗,これに対するわが物的科学力の遜色,
 これを制するはただわれの人的資源の優越あるのみ.
 現兵器最善活用の道,機械精度不備を補い,行動力の増進,被害威力の増大等
 皆彼に優る人的資源により解決可致,肉迫猛撃玉砕を緊急実践の要ありと痛感致す次第にて,
 ただ若者の一時の血気と御一笑に付せられず,御高察の程伏して懇願し奉り候.
 若き血は皇国の安危に際し,熱と意気,
 もって必死御奉公の道に邁進致さんとの切なる思いに充満致し居り候.
 皇国滅して何かある.
 同封別紙は識見不備なる吾人の意見には候えども,ぜひその心中御高察御高配の程懇願し奉り候.

 仁科関夫

ゆうか ◆9a1boPv5wk in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 回天の製造や搭乗員の訓練は,どこで行われたのか?

 【回答】
 回天の搭乗員の訓練は,平生基地(山口) 光基地 (山口) 大神基地 (大分)等でも行われていましたが,最も大規模,且つ最も多くの訓練修了者を出したのが大津島です.
 太平洋戦争中,九三式魚雷発射試験場と,回天の製造,搭乗員の訓練施設がありました.
 現在,同島の港の岸壁には 『ようこそ 回天の島 大津島へ』 と云う看板がお出迎え.

 九三式魚雷発射場兼回天の訓練施設跡は港の反対側にあります.
 岩壁を刳り貫いたトンネルを通り,岩壁から海へ突き出すようにして,その施設跡があります.

 施設跡へ続くトンネルはしっかりとしたコンクリート製で,海から風が吹き込むせいか,湿気た感じはしませんでした.
 トンネルの床面には,戦時中にあった魚雷や回天を運搬する為のトロッコ用の線路を剥して,コンクリートで埋めた跡がありました.
 まぁ,近くにいた観光客な人たちは誰も気付いていなさそうでしたけど (w`;
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 訓練施設跡は遠くから見れば,巨大なコンクリートの待合室着きの船着場のよう.
 屋根のある部分には床面に海面に続く2つの穴が開いており,そこに魚雷を下ろして発射試験をやっていたそうです.
 回天はその反対側の岩壁からクレーンで海面に下ろして訓練をしていたようです.

 んで,建物部分には入れないように金網がしてあったのですが,地元のおっちゃん達は金網乗り越えて,釣りしてました (w`;
 小鯵が釣れてたみたいです (w`;
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 んで,回天記念館.

 屋外には,回天のレプリカが展示されていました.
 館内は遺品や遺書等を並べた,小奇麗な展示室でした.

 実際のところ,遺書とか遺影とか並べてあっても,こういうトコロを回り過ぎてしまってるせいで,余りどうこう思わなくなってしまってるんだよねぇ……
 それもどうかと思いますが (w`;

 館内には 『出口のない海』 で使用された撮影用の回天のモデルがあったのですが……
 ん〜 コレは狭い.
 潜水艦内からの通用ハッチを通って回天内に入り,操縦席に行くのには潜望鏡が邪魔にならんのだろうか? とも思いました.
(まぁ,潜望鏡を上げれば問題なしなんでしょうけど……)
 それにしても狭いです.
 回天内の明かりは電球のみ.
 その明かりに照らされながら,立ち上がることも,体勢を変えることも不可能な艇内で,暗い海を低い潜望鏡を頼りに敵艦目指して駆けていくのを 〜 己の死を 〜 待ち続けるのは,精神的にも肉体的にも辛いモノがあったと思います.

 これを見た時に,回天で戦死された人達が味わったであろう辛さを感じました.
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 んで,発射試験場のある崖の上には,回天や魚雷の動きを見張る為の観測所跡があるのですが,そこまで行ってきましたよ.
 600m程の急な坂道を登って (w`;

 えっちら,おっちら山を登って頂上の少し手前辺りに,その建物はひっそりとありました.

 何があるワケではありません.
 赤レンガの上にコンクリートを塗った小屋があるだけの場所です.
 ここが実際に使われていた当時は,海側斜面の木々は切られ,見晴らしがよかったのでしょうが,今は海を遮るように木が生え伸び,海は殆ど見えませんでした.

 やや,草臥れ損かもぉ〜
(でも,行ってないと,心残りになって,ブツブツ思うんだよな)
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ベタ藤原 in mixi,2007年04月01日〜2007年04月01日
同 by mail,2007年08月17日 21時04分
(青文字部分は編者による加筆)

▼ ちなみに『鉄の棺』(齋藤寛著,光人社NF文庫,2004.10),P.206によれば,回天と連合訓練(潜航中の潜水艦から回天を発進させる訓練)を行った際,回天搭乗員がガス中毒で倒れる事故が発生したとか.
 不完全燃焼による機械室からの一酸化炭素中毒か,高オクタン価ガソリンの四エチル鉛が気化したものか,と見られたという.
 その搭乗員に強心剤を打って,風通しの良い所に寝かせて置いたら,30分ほどで回復したとのこと.

グンジ in mixi,2008年07月13日17:17


 【質問】
 人間魚雷回天の事で質問ですが,アレって普通に魚雷を撃ったほうが効率が良くないですか?

 【回答】
 魚雷は,無誘導の場合,一定数の数を発射して初めて当たる兵器です.
 従って,高い魚雷を何発も消費することになります.
 それを,一撃必中の形として,消費数を抑えようという発想がそもそもの考え方です.

 例えば,普通に6発の魚雷を発射せねばならないところ,1発の発射で敵艦が撃沈出来るなら効率が良いと言うことになるのではないでしょうか.

 ただ,その発想は良いものの,技術が追いつかなかったので,日本の場合は,人的資源に頼るしかなかったのが悲劇ですが….

眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2005/09/10(土)
青文字:加筆改修部分

 欧米では音響誘導魚雷が実用化しつつ有ったのに,日本は誘導装置の開発に遅れた.
 よって人間を誘導装置として乗せたのだが,訓練にリソースが取られる割に性能が良くないし,再使用も出来ない…….
 言わば“効率が悪い”兵器なのですな,特攻兵器は.

 短いスパンで目先の事だけ考えて使えば,そこそこの成果を上げるでしょうが,中長期的に見れば,その国の軍隊の体力をシャレにならないぐらい消耗するので,後先考えない愚作(統制の外道)と言う訳です.



 【珍説】
 回天を「効率」なんて尺度で測れるわけないだろ.
 乗員の人命を幾らと見積もるんだよ?
 一銭五厘か?
 アフォか.

 【事実】
 軍事とは,そう言う冷徹な物なのですよ.

回天
(画像掲示板より引用)


 【質問】
 回天の戦果について,日本側の公式な戦果と米側の公式な被害との間に大きな差がありますが,これはどのような原因によるものでしょうか?
 ・信管が鋭敏すぎることにより自爆するという酸素魚雷由来の欠陥による戦果誤認.
 ・米側にとっては「魚雷による被害」であり,回天か通常魚雷かの区別がつかない.
 この2つぐらいしか原因を思いつかないのですが.

 【回答】
 回天に限った話では無いが,戦果報告と被害報告の差の主な原因は「戦果確認」にあります.

 潜水艦の場合は発見を避けるためそうそう潜望鏡を出したり現場海域にとどまり続けるわけにもいかないため,手記を読んでも
「回天発射後,爆発音二回」
などという記述でしかなく,発射して爆発音が聞こえたのだから命中したのだろう,という程度のものになります.

 もちろん無線傍受によって戦果が判明する事もありますが,多くの場合は
「決死の想いで突入した特攻隊員の戦果無しとするにしのびず・・きっと戦果を得たものと確信す」
というような現場の感情が働いた例も見逃せません.


 【質問】
 「大和ミュージアム」にある回天の来歴は?

 【回答】
 展示されている回天十型は,戦後,ハワイの中古車展示場に何故か置いてあったものを,ホノルルの会社員が買い取り,自宅に展示.
 昭和52年,それを日本人の航空会社社員が神戸に輸送し,それを知った豆腐屋の店主が買い取って「戦争を二度と起こさんようにという思いを込めて」自分の店の裏に置きはった.
 で,呉市が大和ミュージアムの開館に合わせ,買い取ったものらしいです.

 人に歴史あり,というか,回天にも歴史あり,と云うか,

   ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (・(・・)・U <   なんだかなぁ〜
  /JベタJ   \__________ 』

ベタ藤原 by mail,2007年08月17日 21時04分

豆腐屋にあった頃の「回天」
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藤原とうふ店だったかどうかは定かではない

ベタ藤原 in mixi,2007年04月14日22:06


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