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<第2次大戦FAQ
「D.B.E. 三二型」(2010/09/18)◆ 敵機に呼名をつけませう
【質問】
旧日本軍の航空機では,天山,紫電,烈風 とかの名前が付いているものもあれば,零戦や九七式艦~なんてのもありますが,なにか理由があるのでしょうか?
それとも自分が知らないだけで,すべてに前者のような名前が付いているんでしょうか?
【回答】
昭和17年に海軍の航空機命名基準が改正されています.
それまで採用年(皇紀)の数字が付けられたのですが,それ以後,以下のように命名されています.
戦闘機 気象に基づく語 「紫電」「烈風」「迅雷」等
偵察機 雲がつく語 「瑞雲」「紫雲」「彩雲」等
爆撃機 星・星座に基づく語「銀河」「彗星」「流星」等
攻撃機 山岳に基づく語 「天山」「連山」「深山」等
哨戒機 海がつく語 「東海」「南海」「北海」等
輸送機 空がつく語 「蒼空」「晴空」「天空」等
特攻機 「花」がつく語 「桜花」「橘花」「梅花」「藤花」(「剣」の海軍名)とか
その他草木・風景に基づく語
例外:
「秋水(しゅうすい)」というのは,研ぎ澄ました刀のことを言います.
「秋水一閃」という言葉もありますのでぐぐってください.
軍事板,2006/04/06(木)
青文字:加筆改修部分
および
三毛招き(青文字)
極東の以下略 ◆5cYGBbCsjQ(緑文字)
in FAQ BBS
▼ 日本海軍では戦闘機の名称基準も厳密に区別されてます.
甲戦(制空戦闘機) 「風」がつく語 「強風」「烈風」「陣風」等
乙戦(局地戦闘機) 「電」がつく語 「紫電」「雷電」「震電」等
ただし双発戦闘機は「雷」がつく語 「天雷」等
丙戦(夜間戦闘機) 「光」がつく語 「月光」「極光」「電光」等
▲
彩雲
(画像掲示板より引用)
【質問】
制式名称がついている日本海軍機を教えてください.
【回答】
艦上攻撃機
天山
艦上戦闘機
烈風
艦上偵察機
彩雲
艦上爆撃機
彗星
流星
局地戦闘機
雷電
閃電
天雷
紫電
紫電改
震電
秋水
水上攻撃機
晴嵐
水上戦闘機
強風
水上偵察機
紫雲
瑞雲
特殊攻撃機
梅花
桜花
藤花
神龍
夜間戦闘機
月光
白光
極光
電光
輸送飛行艇
晴空
蒼空
陸上戦闘機
陣風
陸上偵察機
暁雲
景雲
陸上爆撃機
泰山
銀河
東山
深山
連山
(景雲改)
陸上哨戒機
東海
南海
大洋
陸上練習機
白菊
紅葉
若草
明星
秋草
秋火
軍事板,2003/04/27
青文字:加筆改修部分
【質問】
零戦21 52とかっていうじゃないですか.
これの10の位は機体の改良 1の位はエンジンの改良って聞きました(だから火葬の零戦100型なんて有り得ないとか言ってた)が,ホントですか?
【回答】
当初は,1926年2月23日に採用された「兵器名称付与基準」に基づき,大きな改修については「號」で,「型」で小改修・用途変更を示していました.
例えば,零式艦上戦闘機は,零式一號艦上戦闘機二型とかになります.
「號」は,機種名の前,「型」は機種名の後とされ,数字は日本数字を使うという指定がありました.
1942年頃から簡略化され,10位が機体の改修を,1位が発動機の改修を示す様に改められ,武装変更などの細かい改修をした場合は,甲,乙,丙…を用いるようになっています.
で,先の零式一號艦上戦闘機二型は,零式艦上戦闘機二一型となります.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2005/05/23(月)
青文字:加筆改修部分
【質問】
重要な構造の違い・その他の構造の違いってどんなのでしょう?
スーチャーとターボの違い,とかが大きな変更ですか?
【回答】
概ねお考えの通りです.
例えば,
・過給器の有無,
・減速装置の取付,
・水メタノール噴射装置の取付,
・軸の向きの違い(推進式と牽引式)
などが重要な構造の違いに当たります.
これに対して,
・量産向きに改造,
・減速比の変更,
・プロペラ回転方向の変更,
・チューニングによる性能向上
などが小改造に当たります.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2005/05/24(火)
青文字:加筆改修部分
僭越かつ蛇足なのですが,排気タービン(いわゆるターボ)付きの場合,型番の末尾に「ル」を付与することで分類分けしていました.
機械式スーパーチャージャと排気タービンの違いは「重要な構造の違い」とは別扱いだったように思います.
軍事板,2005/05/24(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
これってホント?
------------
海軍ではこのように,実用化年度(皇紀.BC660年=皇紀元年)の末尾2桁で機体を識別していたが,陸軍は,戦闘機については,採用された順番に1式,2式……と順番に名付け,なおかつ,分かりやすい通称をつけていた.
1式戦闘機が「隼」,2式が「鍾馗(しょうき)」,3式が「飛燕(ひえん)」,4式が「疾風(はやて)」である.
------------林信吾著『反戦軍事学』(朝日新聞社,2006/12/30),p.112
※「順番」という言葉が重複していますが,原文ママです.
【回答】
ふーん,すると,九七式戦闘機は97番目に採用された戦闘機ということだね……あれ?
陸軍の「●式」という式番命名も,海軍と基本的には変わらない.
つまり,皇紀の末尾2桁で機体を識別していたわけで,だから,皇紀2597年(1937年,昭和12年)制式採用の戦闘機は「97式戦闘機」,2600年制式採用の重爆撃機は00式……とは呼ばれず,100式重爆と呼ばれることになった.
そんで,皇紀2601年採用の隼は,01式ということになるけれども,最初のゼロは取り去って,1式と呼ばれるようになった,という次第.「零零戦」ではなく「零戦」と呼ぶのと同じだね.
同様に皇紀2602年採用の「鍾馗(しょうき)」が2式で,2603年採用の「飛燕」が3式で……(以下省略)
もっとも,この方式になったのは昭和2年から.戦闘機で言えば91式戦闘機から.
その前は,メーカー別に「甲乙丙」と符号を振っていた.
甲:ニューポール
乙:サルムソン
丙:スパッド
丁:ファルマン
戊:コードロン
己:アンリオ
例えば,甲式4型(ニューポール29C-1)なら,ニューポール社設計のもので日本陸軍に採用された,4番目の機材を意味する.
この甲乙丙式の名称が使われることになるのは大正10年からで,それ以前は,例えばスパッド13型は「ス式13型」と呼ばれていた.同機は後に丙式1型と改称される.
同様にニューポール81E2練習機は「ニ式81型」.
日本初の国産軍用機「会式1号」の「会」は,「臨時軍用気球研究会」から.
「採用された順番」ってのは,「キ番号」と間違えているんじゃないかな?
キ番号というのは,要は開発番号.計画順に振られる.
93式重爆がキ1で,それ以前の機体には付与されていない.
管理面ではこれが便利だったようで,後のほうの年になると,正式採用された航空機であっても,「○○式」でも愛称でも無く,キ番号が主に使われるようになったとか.
それから,「隼」や「飛燕」などというのは愛称,ニックネームで,国民に対する宣伝のためのもの.
だから5式戦のようにニックネームがつけられずじまいに終わったものもあるし,「飛燕」というニックネームの命名は,正式には1945年1月になってから.
ちなみに隼というのは,当時の陸軍戦闘機全体に対する象徴名だったりする.
余談だが,91式戦闘機は,現存するものが所沢航空発祥記念館にある.胴体だけだけど.
一度は見に行っておこう(ただし今は格納庫収蔵.常設展示じゃないので注意).
甲式1型練習機(ニューポール81E2)の残骸とレプリカや,丙式1型のレプリカ(これも格納庫収蔵だけど……),乙式1型偵察機(サルムソン2A2)のプロペラもあるぞ.
消印所沢
疾風は,設計陣と軍のテスト担当はもっぱらハチヨンと呼んでたそうです.
現地部隊は四式(戦)もかなり使われたそうで,愛称「疾風」で呼ぶ人はごく少数だったようです.
ま,国民向け戦意昂揚ってところですか・・・.
▼ ちなみに○式ってのもあくまで書類上の話なので,皇紀2600年は百式,2601年は一式とも限らない.
百式重爆撃機「呑竜」は2601年に制式採用されたが,皇紀2600年を祝したアレコレがあったのに便乗して百式になった.
それと,WWII末期だと制式名も誰がどのような判断でどう呼ぶかが混乱してて,キ-102なんかは増加試作のままだったのか,制式採用されたのか,されたとして制式名は何なのか諸説あり.
五式戦も本当に五式として制式採用されたのか,完全には定かでは無い.
で,部隊内でも正式な書類の類とかでも呼称はマチマチで,ハッキリ言ってしまえば「わかればいい」というレベル.
屠龍のことをキ45改と呼ぶのかと言えば複戦と読んだり二式襲撃機と読んでみたり.▲
軍事板,2017/08/25(金)
"2 csatornás" katonai BBS, 2017/08/25(péntek)
青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész
【質問】
キ番号のついた日本陸軍の飛行機を,全部教えて.
【回答】
キ1 | 九三式重爆撃機 | 三菱 |
キ2 | 九三式双発軽爆撃機 | 三菱 |
キ3 | 九三式単発軽爆撃機 | 川崎 |
キ4 | 九四式偵察機 | 中島 |
キ5 | キ5試作戦闘機 | 川崎 |
キ6 | 九五式二型練習機 | 中島 |
キ7 | キ7試作機上作業練習機 | 三菱 |
キ8 | キ8試作複座戦闘機 | 中島 |
キ9 | 九五式一型練習機 | 石川島飛行機(立川の前身) |
キ10 | 九五式戦闘機 | 川崎 |
キ11 | キ11試作戦闘機 | 中島 |
キ12 | キ12試作戦闘機 | 中島 |
キ13 | キ13試作襲撃機 | 中島 |
キ14 | キ14試作偵察機 | 三菱 |
キ15 | 九七式司令部偵察機 | 三菱 |
キ16 | キ16試作輸送機 | 中島 |
キ17 | 九五式三型練習機 | 石川島 |
キ18 | キ18試作戦闘機 | 三菱 |
キ19 | キ19試作重爆撃機 | 中島 |
キ20 | 九二式重爆撃機 | 三菱 |
キ21 | 九七式重爆撃機 | 三菱 |
キ22 | キ22試作爆撃機 | 川崎 |
キ23 | キ23試作滑空機 | 福田軽飛行機 |
キ24 | キ24試作滑空機 | 石川島 |
キ25 | キ25試作滑空機 | 石川島 |
キ26 | キ26試作滑空機 | 石川島 |
キ27 | 九七式戦闘機 | 中島 |
キ28 | キ28試作戦闘機 | 川崎 |
キ29 | キ29試作軽爆撃機 | 立川 |
キ30 | 九七式軽爆撃機 | 三菱 |
キ31 | キ31試作軽爆撃機 | 中島 |
キ32 | 九八式軽爆撃機 | 川崎 |
キ33 | キ33試作戦闘機 | 三菱 |
キ34 | 九七式輸送機 | 中島 |
キ35 | キ35試作直協偵察機 | 三菱 |
キ36 | 九八式直協偵察機 | 立川 |
キ37 | キ37試作複座戦闘機 | 中島 |
キ38 | キ38試作双発複座戦闘機 | 川崎 |
キ39 | キ39試作複座戦闘機 | 三菱 |
キ40 | キ40試作司令部偵察機 | 三菱 |
キ41 | キ41高速輸送機 | 中島 |
キ42 | キ42試作重爆撃機 | 三菱 |
キ43 | 一式戦闘機「隼」 | 中島 |
キ44 | 二式単座戦闘機「鍾馗」 | 中島 |
キ45 | キ45試作複座戦闘機 | 川崎 |
キ45改 | 二式複座戦闘機「屠龍」 | 川崎 |
キ46 | 一〇〇式司令部偵察機 | 三菱 |
キ47 | キ47試作軽爆撃機 | 三菱 |
キ48 | 九九式双発軽爆撃機 | 川崎 |
キ49 | 一〇〇式重爆撃機「呑龍」 | 中島 |
キ50 | キ50試作重爆撃機 | 三菱 |
キ51 | 九九式襲撃機/軍偵察機 | 三菱 |
キ52 | キ52試作攻撃機 | 中島 |
キ53 | キ53試作多座戦闘機 | 中島 |
キ54 | 一式双発高等練習機 | 立川 |
キ55 | 九九式高等練習機? | 立川 |
キ56 | 一式貨物輸送機 | 川崎 |
キ57 | 一〇〇式輸送機 | 三菱 |
キ58 | キ58試作多座掩護戦闘機 | 中島 |
キ59 | 一式輸送機 | 日本国際航空 |
キ60 | キ60試作戦闘機 | 川崎 |
キ61 | 三式戦闘機「飛燕」 | 川崎 |
キ62 | キ62試作戦闘機 | 中島 |
キ63 | キ63試作戦闘機 | 中島 |
キ64 | キ64試作戦闘機 | 川崎 |
キ65 | キ65試作戦闘機 | 三菱→満州飛行機 |
キ66 | キ66試作急降下爆撃機 | 川崎 |
キ67 | 四式重爆撃機「飛龍」 | 三菱 |
キ68 | キ68試作長距離爆撃機 | 中島 |
キ69 | キ69試作爆撃掩護機 | 三菱 |
キ70 | キ70試作司令部偵察機 | 立川 |
キ71 | キ71試作軍偵/襲撃機 | 満州 |
キ72 | キ72試作直協偵察機 | 立川 |
キ73 | キ73試作戦闘機 | 三菱 |
キ74 | キ74試作遠距離偵察爆撃機 | 立川 |
キ75 | キ75試作多座戦闘機 | 中島 |
キ76 | 三式指揮連絡機 | 日本国際航空 |
キ77 | キ77長距離研究機 | 立川 |
キ78 | キ78高速研究機 | 川崎 |
キ79 | 二式高等練習機 | 満州 |
キ80 | キ80試作重爆指揮官機 | 中島 |
キ81 | キ81試作軽爆指揮官機 | 川崎 |
キ82 | キ82試作爆撃機 | 中島 |
キ83 | キ83試作遠距離戦闘機 | 三菱 |
キ84 | 四式戦闘機「疾風」 | 中島 |
キ85 | キ85試作遠距離爆撃機 | 川崎 |
キ86 | 四式基本練習機 | 日本国際 |
キ87 | キ87試作高高度戦闘機 | 中島 |
キ88 | キ88試作防空戦闘機 | 川崎 |
キ89 | キ89試作研究機 | 川崎 |
キ90 | キ90試作遠距離爆撃機 | 三菱 |
キ91 | キ91試作遠距離爆撃機 | 川崎 |
キ92 | キ92試作輸送機 | 立川 |
キ93 | キ93試作襲撃機 | 陸軍航空工廠 |
キ94 | キ94試作高高度防空戦闘機 | 立川 |
キ95 | キ95試作司令部偵察機 | 三菱 |
キ96 | キ96試作双発戦闘機 | 川崎 |
キ97 | キ97試作輸送機 | 三菱 |
キ98 | キ98試作戦闘襲撃機 | 満州 |
キ99 | キ99試作局地戦闘機 | 三菱 |
キ100 | 五式戦闘機 | 川崎 |
キ101 | キ101試作夜間戦闘機 | 中島 |
キ102 | キ102試作戦闘/襲撃機 | 川崎 |
キ103 | キ103試作襲撃機 | 三菱 |
キ104 | キ104試作迎撃戦闘機 | 三菱 |
キ105 | キ105試作輸送機「鴻」 | 日本国際 |
キ106 | キ106試作戦闘機 | 立川 |
キ107 | キ107試作初歩練習機 | 東京航空 |
キ108 | キ108試作高高度戦闘機 | 川崎 |
キ109 | キ109試作特殊防空戦闘機 | 三菱 |
キ110 | キ110試作双発練習機 | 立川 |
キ111 | キ111試作燃料輸送機 | 立川 |
キ112 | キ112試作重爆撃機 | 三菱 |
キ113 | キ113試作戦闘機 | 中島 |
キ114 | キ114試作輸送機 | 立川 |
キ115 | 特殊攻撃機「剣」 | 中島 |
キ116 | キ116試作戦闘機 | 満州 |
キ117 | キ117試作戦闘機 | 中島 |
キ118 | キ118試作戦闘機 | 三菱 |
キ119 | キ119試作戦闘爆撃機 | 川崎 |
キ120 | キ120試作輸送機 | (未着手) |
キ128 | キ128試作戦闘機 | (未着手) |
キ147 | イ号一型甲無線誘導弾 | 三菱 |
キ148 | イ号一型乙無線誘導弾 | 川崎 |
キ167 | キ167試作練習機 | (未着手) |
キ174 | キ174試作軽爆撃機 | 立川 |
キ200 | キ200試作高高度局地戦闘機「秋水」 | 三菱 |
キ201 | キ201試作戦闘爆撃機「火龍」 | 中島 |
キ202 | キ202試作高高度局地戦闘機 | 三菱 |
なお,1933年の「キ番号」制定より前の機体には,当然ながらキ番号は付与されていない.
また,一部のグライダーには「ク番号」が,オートジャイロには最初「カ」(回転翼の「か」),のちには「オ」(オートジャイロの「お」)番号が付与されており,キ番号はつけられていない.
さらに,キ番号制定以降であっても,ロ式輸送機,試作遠距離爆撃機「富嶽」(陸海軍共同開発)など,キ番号が付与されいないものもある.
【質問】
日本軍機についていた連合軍側コードネームを教えてください.
【回答】
●陸軍戦闘機
九七式戦闘機⇒Nate(ね~と)
隼→Oscar(オスカー)
鍾馗→Tojyo(トージョー)
飛燕=Tony(トニイ) どういうわけか5式戦も同じ.
疾風→Frank(フランク)
屠竜→Nick(ニック)
キ102→Randy(ランディ)
キ64試作高速戦闘機→Bob(ボブ) これにコードネームが付いてたのがスゴイ.
この他にも試験導入していたメッサーBf-109EにはMike,
Bf-110にはDoc,
フォッケウルフFW-190にはFred
っていうコードが付いていた.
●海軍戦闘機
九六式艦戦=クロード(Claude)
零戦=Zeke
零戦32型のみ=Hanp
烈風=サム(Sum)
雷電→Jack(ジャック)
紫電→George(ジョージ) 紫電改も同じ
月光→Irving(アーヴィン)
極光→Frances(フランシス)
二式水戦→Rufe(ルーフ)
強風→Rex(レックス)
閃電→Luke(ルーク)
セバスキー(S号戦)→Dick(ディック)
震電はコードネーム無し
碇義朗著「幻の戦闘機」ではアメリカにバレなかったと書いてあります.
もっとも,B29の搭乗員の手記で「逆さに飛ぶ飛行機を見た」というのがあったとかないとか.
まあ,初飛行も終戦前の8/3ですし,B29に発見されたとしてもコードネーム付ける時間が無かったでしょう.
●陸軍爆撃機
97式軽爆→Ann(アン)
98式軽爆→Mary(メアリー)
99式軽爆→Lily(リリー)
99式襲撃機=ソニア(Sonia)
97式重爆→Sally(サリー)
呑竜→Helen(ヘレン)
飛竜→Peggy(ペギー)
キ74→Pasty(パスティ)
フィアットBR20(イ式重爆)→Ruth(ルース)
戦闘機と同様,陸軍が試験導入していたユンカースJu-87スツーカにはIrena,
Ju-88にはJanice
というコードが付いていた.
●海軍爆撃機&攻撃機
96式艦攻→Jean(ジェーン)
96式艦爆→Susie(スージー)
97式艦攻→Kate(ケート)
天山→Jill(ジル)
流星→Grace(グレース)
99式艦爆→Val(ヴァル)
彗星→Judy(ジュディ)
銀河→Frances(フランシス)極光と同じ.
96式陸攻→Nell(ネル)
1式陸攻→Betty(ベティ)
深山→Liz(リズ)
連山→Rita(リタ)
桜花→Baka(バカ)
●陸軍偵察機
97式司偵=バッズ(Babs)
100式司偵=ダイナ(Dinah)
試作司偵機ki-70=Clara
98式直協機→Ida(アイダ)
99式軍偵察機→ソニア(Sonia) 99式襲撃機と同じ
3式指揮連絡機→Stella(ステラ)
●海軍偵察機
98式陸上偵察機→陸軍の97式司偵と同じBabs
2式陸上偵察機→月光と同じ
2式艦上偵察機→彗星と同じ
東海→Lorna(ローナ)
96式水上偵察機→Hank(ハンク)
98式水上偵察機→Laula(ラウラ)
94式水上偵察機→Alf(アルフ)
95式水上偵察機→Dave(デイヴ)
96式小型水上偵察機→Slim(スリム)
零式小型水上偵察機→Glen(グレン)
零式水偵=ジェーク(Jake)
零式水観=ピート(Pete)
彩雲=マート(Myrt)
紫雲→Norm(ノーム)
瑞雲=ポール(Paul)
●その他の海軍機
97式大艇=メイビス(Mavis)
99式中型飛行艇→Cherry(チェリー)
2式大艇=エミリー(Emily)
2式輸送飛行艇→2式大艇と同じ
零式輸送機→Tabby(タビイ)
90式機上作業練習機→Pine(パイン)
93式中間練習機→Willow(ウイロウ)
2式初等練習機→CYPRESS
4式基本練習機=2式初等練習機に同じ
白菊はコードネーム無し
●その他の陸軍機
97式輸送機→Thora(ソーラ?)
ロ式輸送機→Thelma(テルマ)
100式輸送機→Topsy(トプシー)
1式貨物輸送機→Thalia(サリア)
1式輸送機→Theresa(テレサ)
4式特殊輸送機=Gander
ダグラスDC2→Tess(テス
ku-7試作滑空機=Buzzard
95式1型中間練習機=Sprice
95式3型練習機=Ceder
99式双発高等練習機=IdaまたはLda(どちらかよくわかっていない)
1式双発高等練習機=Hichory
どうでもいいことですが,上のコードネームの英単語を
http://www.alc.co.jp/
で調べたら,なぜかかなり詳しく出てきました
<例>
peggy
【機名】 ペギー◆第二次世界大戦で使用された陸軍4式重爆撃機「飛龍」の連合国コードネーム.型番:キ67.製造会社:三菱.
【質問】
第二次大戦日本軍機の名称についてですが,コードネームと綽名は同じものですか?
【回答】
全く違う性格のものです.
たとえばジーク(零戦),オスカー(隼),ジャック(雷電)などはコードネーム,ワンショット・ライターはただの綽名です.
日本軍機は名称が長く,かつ正式名称がややこしいものでしたので,第二次大戦中,米軍は「ミツビシ」「ナカジマ」など製造メーカー名で呼んでいました.
しかしそれでは戦闘機なのか爆撃機なのかが分かりません.
そこで1942年,米陸軍航空軍の情報部局において,確認された日本軍機に独自にコードネームを付けることにしました.
戦闘機には男性名,爆撃機やその他の用途機には女性名,輸送機については「T」から始まる女性名を名づけました.
これが後の冷戦時代,東側諸国の軍用機に対するNATO軍コードネーム NATO reporting name に繋がって行く事になります.
ちなみに,
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1133509486
には,そうとう詳しく解説している方がおられますが,惜しむらくは出典が明記されておりません.
出典の記載のある
https://en.wikipedia.org/wiki/World_War_II_Allied_names_for_Japanese_aircraft
と類似した内容ですので,大きな瑕疵はないのではないかと存じますが.
【参考ページ】
http://shimauma.zashiki.com/EX/meimei.html#ko-do
こういう勘違いをしないように
(こちらより引用)
mixi, 2016.9.27
【質問】
これ↓ってホント?
-------------
面白いのは米軍が勝手に敵機に名前をつけていたことだ.
ゼロ戦はゼロ,またはジーク.これはまあそのまんまだが,隼がオスカー,二式大艇(飛行艇)はエミリーというように,どういう発想か分からない命名も多い.
ひどい渾名もあって,海軍の一式陸上攻撃機など,防御力が弱く,一連射で燃え上がることから,「ワンショット・ライター」などと呼ばれていた.
-------------林信吾著『反戦軍事学』(朝日新聞社,2006/12/30),p.112
【回答】
コードネームとニックネーム混同スンナ.
「ワンショット・ライター」はあだなで,オスカーやエミリーのようなコードネームではありません.
一式陸攻のコードネームは「ベティ」.
そもそも,「ワンショットライター」が米軍で呼ばれていたという確証もありません.
佐貫亦男著『ヒコーキの心』によれば,これは日本軍内部で叩かれていた陰口だったという話があります.※
▼一式陸攻の防御力が弱いというのも,俗説でしかありません.
一式陸攻の防御力が弱かったかどうかについても,両論あります.▲
で,なんでコードネームで呼んでいたかですが,そもそも,正式名称が分からなければコードネームで呼ぶしかないでしょ?
日本軍がわざわざ米軍に
「新型機,作りました.名前は(じゃじゃーん♪)一式陸上攻撃機でーす!」
などと教えてくれるわけがないんだから.
かといって,諜報部が正式名称を探り当てるまでの間,「あの正式名称の分からない新型機」などと呼んだりしたら,
「ハァ?どの正式名称不明機? 新型機だけでいくつあると思ってるんだよ!」
ってなことになって,現場は大混乱.
それゆえ,機種を識別するためニックネームがつけられたわけで(日本語の発音がアメさんには厄介だったってのもあるらしいですが).
つまり,軍事的必要に迫られてのことですんで,面白いも何もあったもんじゃありません.
このコードネームは正規の文書に記載され,たとえ「本名」が分かっても,文書上では日本軍側正式名称がコードネームにとってかわられることはありませんでした.
コードネームに添えて併記されるのがせいぜい.
米軍が日本機につけたコードネームの命名法ですが,戦闘機とその他で男性名と女性名を使い分けるのが基本でした.
例外として,「桜花」のニックネーム「BAKA」(馬鹿)なんてものもあります.まあ,そんな命名をした気持ちも分からなくはありませんが…….
ていうか,
オスカー(隼)ニック(屠竜)トニー(飛燕)フランク(疾風)クラウド(96艦戦)ジャック(雷電)ジョージ(紫電)サム(烈風)
サリー(97重爆)リリー(99双軽爆)ソニア(99襲)ヘレン(呑龍)ペギー(飛龍)ダイナ(新司偵)ケイト(97艦攻)ジル(天山)ジュディ(彗星)ネル(96陸攻)ベティ(1式陸攻)エミリー(2式大艇)……
こんだけ並べれば,むしろZEKEやBAKAの方がイレギュラーだ,と普通は気付きそうなもんだが.
この分だとフィッシュベッドやバックファイアも,なんのことだか分かっちゃいないんでは?……と思ったら,なんと,上記引用文直後にその話が載っております.
第二次大戦後もこの伝統は引き継がれ旧ソ連のミグ21はフィッシュベッド,ミグ25はフォックスバット(大こうもり),スホーイ27はフランカー(アメリカン・フットボールでサイドを守るプレイヤー.スラングではいんちきの意),といった具合に呼ばれていた.ホワイトハウス筋が小泉政権をポチと呼んでいたかどかは,定かではないが.
同,p.113
ファゴット・フレスコ・ファーマー・フィッシュベッド・フロッガー・フォックスバット・ファラクラム・フォックスハウンド・フィッター・フィッシュポット・フラゴン・フィッター・フェンサー・フロッグフット・フランカー・フリーハンド・フォージャー・フリースタイル
バジャー・ブラインダー・ベア・ブラックジャック・バックファイア・ビーグル・バイソン・バウンダー
フック・ヒップ・ヘイズ・ハインド・ヘイロー・ハヴォック・ホーモン・ヘリックス・ホーカム
これ見てそんな事しか思いつかないとか,オイラには考えられない.
これ"すら"知らない見たこと無いって場合は,軍事入門書を書こうという人がそうなら,もう色々と致命的,
ちなみに,ソ連の兵器に NATO がつけたコードネームでは,頭文字をカテゴリー別に分けていました.
以下に例を.
戦闘機 : F
爆撃機 : B
哨戒機・AEW 機 : M
輸送機 : C
地対空・艦対空ミサイル : G
空対空ミサイル : A
空対地・空対艦ミサイル : K
弾道ミサイル : S
対戦車ミサイル : S
艦対艦ミサイル : S
ヘリコプター:H
ただし,レーダーのコードネームについては,見たまんまだったり,よく分からなかったり.
ビッグ・ネットやトップ・プレートは分かりやすいですけれど,ストレート・フラッシュなんかは謎.
ちなみに,Mi-8Hipは台湾の本だと「臀腰式」というらしいです.
Su-15の「酒壷式」やUH-1の「北美土人式」はヒドすぎ.
ゆきかぜまる,井上@Kojii.net,メッサー=ハルゼー( in 「軍事板常見問題 mixi支隊」)のレスに加筆
余談ですが,アメフトのフランカーはオフェンスでして,フランカーがサイドを守るのはラグビーです.
間違いだらけなのは軍事知識だけではありませんね.
Posted by 名無しT72神信者 at 2007年03月28日
13:06:42
▼※ 図書館から借りてきたサンケイの赤本,横森周信『海軍陸上攻撃機』に,ワンショットライターについて興味深い記述がありました.
同書において著者は,
「ワンショットライターがアメリカ軍の命名だとは考えられない.
大戦中,日本海軍の関係者の間で一式陸攻は「ワン・ライター」や「一式ライター」と呼ばれていた.
ワンショットライターは戦後になってから日本人が作った造語ではないか?」
と主張していました.▲
モーグリ in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分
▼水木しげる『水木しげるのラバウル戦記』(筑摩書房,1994), p.24
に,
------------
兵隊は面白がって空中戦を見ていた.
零戦がニ,三機いたが,一機か二機パーッと火を噴いて落ちた.
「零戦はマッチと言われているんだ」
と見知らぬ古兵が言う,「すぐに燃えるんだ」
------------
というくだりがあることから見ても,横森説はそれなりに信憑性のある話のように思われる.▲
2018.4.2
【質問】
日本側からは連合軍機をどう呼んでいたのでしょうか?
【回答】
コードネームはないけど,ニックネームで呼ぶことはあった.
例えば,
P38=メザシ
P39=カツオ節
もう,見たまんま.
P38=ペロハチ(ぺロッと喰えるP38の意)という異名も.
これは,登場後しばらくは格闘戦を挑んでは零戦にバタバタ落とされていたから.
ただ,日本機を最も撃墜した1位と2位のパイロットの乗機がこれだかんね…
あと,あどみらるヤマモトのベティを撃墜したのもこれ.
ただし,P38のニックネーム「ぺろ八」ですが,
P=「ぺ」
3=「ろ」(文字の形に注目)
8=「八」そのまま
と読んだという説もあるようです.
出典は『零戦隊長 二〇四空飛行隊長宮野善治郎の生涯』(神立尚紀著)
異説は他にもあります.
『朝日新聞の戦争責任』(太田出版)によれば,『週刊少国民』誌の募集により
「(略)少国民の烈しい敵愾心を結集して敵機に進上した傑作のあだ名はまずB29が「ビイ公」,
P38は串刺しにして撃墜してやるというので「めざし」,
艦上機のグラマンはブンブンとうるさく鳴ってくるというので「くまん蜂」と呼ぶことになった.(略)」
との記事が昭和20年5月12日東京朝日新聞朝刊に載ったということです.
同書では紙面からのコピーの形で,記事全文を読むことができます.
B-29=カラス
って~のもありますよね.
『歴史群像』2006年6月号の元統幕議長竹田五郎氏の回想では,B29のことを「くじら」と呼んでいたと書いてありました.
『丸』1969年7月号にも同様の記述があるそうです.
「メザシ」
(うそ)
(画像掲示板より引用)
【質問】
実戦配備されている海軍機の尾翼に書いてある番号ですが,どういう基準で付与されたのでしょうか?
【回答】
何処に資料を埋めたかがはっきりしないのでうる覚えモードなので,誰か有識者の補完を希望しますが※.1978年~80年くらいの『航空ファン』にその辺りの記号を解説した連載がありました.
航空母艦航空隊は
(1) 1941.4以前:
カタカナまたはアルファベット等
GI:龍驤(1940.11~)
GII:鳳翔(1940.11~)
K:加賀(1937末~1940)
P:加賀(1940.11~1941)
QI:蒼龍(1940.11~)
QII:飛龍(1940.11~1941)
R:龍驤(1937末~1940)
VII:蒼龍(1941)
W:蒼龍(1937末~)
イ:蒼龍(1937.9~)
ハ:赤城(1936.10~)
ヘ:飛龍(1939.10~)
以上,『丸メカニック28 九六式艦上戦闘機』(潮書房,1981.5.10),p.71より.
(2) 1941年4月~1942/7/14:
1航戦が「A」,
2航戦が「B」,
3航戦が「C」,
4航戦が「D」,
5航戦が「E」
(3) 1942/7/14以降
旧5航戦が1航戦となったが,記号は「E」そのまま
旧4航戦は2航戦となり,これも記号はそのままで「D」
1943年は
1航戦が「A」,
2航戦が「B」,
2文字目のローマ数字は,所属航空戦隊内における1番艦,2番艦……の順を表し,開戦時は
1航戦なら赤城が「I」,加賀が「II」,
2航戦なら蒼龍が「I」,飛龍が「II」,
これが1942年7月末になると,
「翔鶴」が1航戦1番艦なので「EI」
18年になると,
「翔鶴」が1航戦1番艦であることに変わりはないが,航戦のほうの記号が変更になっているので「AI」.
また例えば,空母「龍驤」では
1941.4~1942.7:「DI」
1942.7~同8 :「DIII」
なお,1944年6月頃,
隼鷹隊は321または21
飛鷹隊は322または22
龍鳳隊は323または23
千歳隊は331または31
千代田隊は332または32
瑞鳳隊は333または33
を使用したという資料もあるそうです.
以上,
『世界の傑作機 零式艦上戦闘機11-22型』(文林堂,1982.7.10),p.44~47
& 54-56
に拠(よ)ります.
ハイフンの次は機種を表わし,
戦闘機なら「1」,
爆撃機なら「2」,
攻撃機なら「3」
末尾2桁が機番.
したがって例えば,
赤城の零戦飛行隊1号機なら「AI-101」,
飛龍の九九艦爆1号機なら「BII-201」,
瑞鳳の九七艦攻1号機なら「CI-301」.
陸上基地の部隊は以下の5タイプ.
(1) カタカナ:
隊の名前の頭文字.内戦部隊〔原文ママ.内地部隊のことか?〕で使用.
旧カナ遣いなので注意.
また,濁音は濁点を取り去る.
アツ:厚木航空隊
アマ:天草空※3
イハ:岩国空
ウサ:宇佐空※4
オ :大村空
オウ:黄流空※4
オキ:沖縄空※2
オタ:大分空
オツ:大津空※3
オヒ:追浜空
オミ:大湊空
オヰ:大井空
カ :霞ヶ浦空
カイ:海口空
カウ:第2河和※3
カシ:鹿島空※3
キタ:北浦空※3
ク :呉空
クシ:串木空※3
ケ :元山空
コウ:神ノ池空
コマ:小松島空※3
サ :佐世保空
サヘ:佐伯空
サン:三亜空
スク:宿毛空※3
タ :館山空
タイ:台南空
タク:詫間空※3
ツイ:築城空
トク:徳島空
ナコ:名古屋空※4
ハタ:博多空※3
フヤ:福山空※3
ヤ :谷田部空
ヨ :横須賀空
リ :百里原空※2
(2) アルファベット:
開戦当時から1943年前半までの間,外戦部隊が使用.
F:4空戦闘機隊(1942.2~同4)
G:元山空(初代,1940.11~1942.9),252空(1942.9~同10)
K:鹿屋空(初代),752空(1942.10),253空(1942.11~1943.9)
Q:2空戦闘機隊(1942.7~同10),582空※4
S:千歳空(1940.11~1942.10),201空(1942.10~1943.6)
U:6空(1942.4~同10),204空(1942.11~1943.6)
V:台南空(初代,1941.10~1942.10),251空(1942.10~同11)
X:3空戦闘機隊(1941.4~1942.10),202空(1942.11~1943.6)
W:1空戦闘機隊(1942.7~同11)
Z:1空戦闘機隊(1941.4~1942.7)
(3) アルファベットとアラビア数字の組み合わせ:
1943.6~1944年初め頃まで外戦部隊が使用.
アルファベットは所属航空戦隊,数字は1番隊,2番隊を示します.
T2(=26航戦2番隊):204空(1943.6~1944)
T3(=26航戦3番隊):582空戦闘機隊(1943.6~1944.8)
U1:251空(1942.11~1943)
U3:253空(1943.9~1944)
W1:201空(1943.6~1944)
X2:202空(1943.6~1944)
Y2:252空(1943.6~1944.2)
Y3:552空※4
(4) 数字:
19年初め頃から外戦部隊で使用.
19年初めから同年夏頃までは,隊名数字の下2桁のみ(251空なら「51」)を記入していましたが,19年秋ごろから,隊名をそのまま記入するのが普通となりました.
また,飛行隊編成をとってからは,飛行隊名の下2桁(戦301なら「01」)を記入するケースも多くなりました.
なお,飛行隊別を示すため,221空のように,隊名数字のほかに飛行隊を示す文字(アルファベット)を記入するなどしたケースも幾つかあったそうです.
3 :12空(初代,1940.8~1941.9)
9 :14空(初代,1940~1941.9)
01または501:501空戦闘機隊(1944.2)
02 :201空先頭第301飛行隊(1944.10)
03 :203空(1944.2~同年夏)
11 :11空(2代目.1944.5~1945.4)
31 :331空(1944夏)
43 :343空(初代,1944.1~同年7)
52 :252空(1944夏)
61 :261空(1944)
63 :263空(1944)
65 :265空(1944)
81 :281空(1944),1081空(1944.4~1945.8)
203:203空(1944秋~1945)
210:210空(1944.9~1945.8)
252:252空(1944~1945)
256:256空(1944)
261または虎:261空(1943.6~1944)
263または豹:263空(1943.10~1944)
265または雷:265空(1943.11~1944)
281:281空(1943.3~1944)
331:331空(1943.7~1944 & 1944秋~1945.8)
652:652空(1944)
653:653空(1944)
341-H:341空戦闘第401飛行隊(1944~1945)
Hは401飛行隊を示す記号.同第402飛行隊の場合は341-S.
501または01:501空戦闘機隊(1944.2)
722:722空戦闘機隊(1945)
903:903空(1944.12~1945.8)
951:951空(1944.12~1945.8)
なお,951空は舞鶴空,鎮海空,沖縄空を統合した部隊で,兵力も各地に散っていたため,「951」の上に,基地の頭文字のカタカナ1文字を記入していました.※3
(5) 漢字:
19年前半,一部の外戦部隊で使用.
暁:141空※4
嵐:221空
電:322空※4
雷または265:265空(1943.11~1944)
神:721空戦闘機隊(1944.10~1945.8)
虎または261:261空(1943.6~1944)
響:541空※4
豹または263:263空(1943.10~1944)
(z) 上記の(1)~(5)に含まれない例外的なものもあります.
II:第22航空戦隊司令部付戦闘機隊(1941.11~1942.3)
以上,
『世界の傑作機 零式艦上戦闘機11-22型』(文林堂,1982.7.10),p.44~47
& 54-56
『世界の傑作機 97式艦上攻撃機』(文林堂,1992.1.5)(※2の部分のみ)
『丸メカニック 零式観測機』(潮書房,1980.1.10),p.75(※3の部分のみ)
『丸メカニック 99式艦上爆撃機』(潮書房,1982.5.10),p.78(※4の部分のみ)
より.
(+1)
『丸メカニック 零式観測機』(潮書房,1980.1.10),p.74によれば.海上護衛航空隊の場合は,アルファベット3字の記号や,カタカナとアルファベットを組み合わせた記号を使用した隊もあったそうです.
KEA:901空
KEC:453空(1944.7)
サA:453空(1945)
ヨD:302空(1944.3~1945.8)
ヨG:903空(1944.12~1945.8)
そしてハイフンがあって,機種記号があって(上記参照),二桁が機番と言う感じ.
大型機(陸攻)は,アルファベット順に基地を割り振っている.
「K」は鹿屋,「H」は三沢,「R」は木更津,「G」なら元山,「T」なら高雄.
ハイフンを挟んで機種記号は3を使用し,後は連番.
これも,3桁航空隊の場合は,下2桁が左辺に来たり,従来のものを引き摺ったりしているので千差万別.
偵察機は彩雲の様な機体は,戦闘機と同じ.
飛行艇は爆撃機と同じだが,右辺が機番1~2桁のケースが多い.
水上機は当初,所属の戦隊or航空戦隊を示すアルファベットと,その間の順位を示す数字を組み合わせたものが普通でした.
例えば「大和」艦載機の場合,
A1(=第1戦隊1番艦)(1942.2~同7)
しかし,アルファベット1文字のものもありました.
例えば「大和」艦載機の場合,
A(=第1戦隊)(1972.7~1944.8)
1944年夏以降は,3桁の数字を組み合わせ,所属部隊,戦隊または航空戦隊,順位を示すシステムが採用されました.
例えば「大和」艦載機の場合,
212(=第2艦隊第1戦隊2番艦)(1944.8~)
以上,
『丸メカニック 零式観測機』(潮書房,1980.1.10),p.74
より.
練習機は,所在地名(霞ヶ浦なら「カ」,大津なら「オツ」,追浜なら「オヒ」,谷田部なら「ヤ」でハイフンを挟んで,機番3桁.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板
加筆修正部分:青文字
※ ご要望により,可能な限り補完しました.
疲れた.
何か奢ってください.
消印所沢
各種尾翼番号
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq01j02b05.jpg
http://www21.tok2.com/home/tokorozawa/faq/faq01j01j02.jpg
(画像掲示板より引用)
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