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「週刊オブイェクト」:事業仕分け人・金田康正教授「カラシニコフは1丁30ドルで買えるとインターネットに書いてあった」←何処の手抜き学生さん?
「週刊オブイェクト」:民主党政権の防衛予算を問う
「週刊オブイェクト」:良く知らない分野で知ったかぶりをする人間の大失敗
【質問】
日本の軍事費は世界第何位ですか?
ついでに北朝鮮は?
【回答】
軍事費については,色々算定基準がありますので,一概に世界第何位と決めることが出来ません.
人件費を含めると,日本は世界でも上位に逝きます.
国民一人当たりにするとそんなに大きくありません.
GDP比だと北朝鮮の方が大幅に多くなります.
例えば,日本の国防支出は1994年度で44,600百万ドル,北朝鮮は5,412百万ドルです.
これを国民一人当たりにすると,日本356ドル,北朝鮮234ドルとなります.ちなみに,アジアで一番負担の多いのはシンガポールで,1,043ドル.
対GDP比だと日本は1.0%ですが,北朝鮮は26.6%に達っします.
眠い人 ◆gQikaJHtf2
ちなみに,軍事費の比較はマスコミが好んで使いますが,実際は無意味です.
まず,各国が発表している軍事費が信用できない.
各国それぞれ人件費が違う.
物の生産にかかるコストが違う.
(剣恒光 in 自衛隊板 ◆yl213OWCWU)
例えば,中国が2002年4月に公表した国防費は,前年比17.3%〔20億ドル)増の200億ドルとなっているが,実際には650億ドル近い.アメリカに次ぎ,世界第2位である.
(Annual Report on the Military Power of the Peope's Repbulic of China, by Pentagon)
【質問】
日本の,年間軍事予算(軍事費)が中国よりも高いという話を友達にしたところ,彼は
「それは,小銃一挺辺りの値段や,戦車&戦闘機の値段が他国に比べ,ベラボウに高いので,一見,軍備に力を入れているという風に見える目の錯覚だ」
と申しておりました.
そんな瑣末なことで年間444億ドル(世界第三位)も軍事費がかさむのか疑問だったので,ここで質問させていただきます.
実際,何故これほどまでに軍事費がかさんでいるのでしょうか?(何にそんなに金が掛かってるのか)
抽象的な質問かもしれませんがよろしくお願いします.
【回答】
第1に,装備品の価格は必ずしも「ベラボウに高い」わけではありません.
たしかに小銃や歩兵戦闘車など,単年度会計&少量生産のため異様に高いものもあります.
国内での生産・開発力を維持するために仕方なしにしている面が大きいですが,しかし,全てがそうとは限りません.
・戦車は諸外国の本物の第三世代戦車とくらべても安いくらいです.
・航空機は高いのですが,これは整備運用を国内で一貫して行うための投資コストも含みます.
・護衛艦は国内で建造できる部分を見ると,国際的にもリーズナブルな価格です.
輸入せざるをえない兵装(一部)やイージスシステムなどが高いんですけどね.
・潜水艦は性能と仕様を考慮するとこれもリーズナブルといえます.
第2に,防衛予算の大半は人件費関係です.
それらに比べたら,装備費なんておまけみたいなものです.
自衛隊員は公務員なので,兵隊さんより給料代が嵩むのも理由の一つです.
http://jda-clearing.jda.go.jp/hakusho_data/2003/2003/html/15s25000.html
を見ればお分かりの通り,装備品購入費は防衛予算の2割にも達しません.研究開発費をあわせても2割ちょっと.
人件・糧食費の半分以下です.
(初心者質問スレッド)
現実の比較の対象は,日本・アメリカ・中国・北朝鮮・ロシアなど近隣諸国だけを考えても,それぞれ条件の異なる数カ国を比較考量しなければならないでしょう.
アメリカと日本を比較した場合は兵員一人あたりの人件費についてはほぼ同額,装備費に関しては日本が数倍高コストという条件になります.
したがって日本の軍事力が高コストである理由をアメリカとの比較で求めるなら原因は主に装備調達の高コスト構造が主因とみなすことになりますし,中国等と比較するならまず一人あたりの人件費の高さ,ついで装備の高コスト構造が原因と言う事になります.
ただしいずれにせよ,単位兵力当たりのコストと言う事になると,日本が他国を圧して高額である事実は動きませんが.
また,複数の国の軍事コストを比較する場合,留意しなければいけないのは,その国の基本的な経済条件です.
たとえば人件費の安価な国では,無理に高価な兵器を少数調達するより,安価な兵器を多数揃えたがる傾向があります.
限られた予算で効率的に軍事力を整えることを考えるなら,安価な人的資源という自国の強みを生かすには,その方が有利であり,かつまた若年未熟練労働者の雇用確保という目的も同時に達成できることになります.
高性能・高コストの装備の相手に対しては,飽和攻撃を仕掛ければ良いわけですし.
逆に人件費の高価な国では,限られた人的資源の有効活用という観点から,高額でも高性能の兵器で単位兵力あたりの戦闘力を高めることが重視されます.
したがってコスト構造を分析するに当たっては,それがその国の経済条件から見て合理的な選択か否か,より効率的かつ安価に軍事力を整える事が出来るかの分析が不可欠です.
さらに申し上げれば,単位兵力当りのコストは先進国ほど高くなるのは当然の現象ですから,自衛隊が果たしてそのコストに見合うだけの戦力を維持しているかどうかのほうが,問題となります.すなわち,単位兵力当りのコストが高いとして,その単位兵力当りの戦力も高いのかどうか? ということだと思います.
普通に考えて,軍事費が国際通貨換算で世界第2位なら,やはり(少なくとも核兵器以外の通常戦力でなら)戦力も世界第2位にならなければコスト・パフォーマンスに問題がある筈で,それに対する言い訳が「人件費が高いから」では,やはり話になりません.
この国は民間企業も人件費が高いのですが,それが国際競争に於ける言い訳にならないのと一緒です.
【質問】
給料や物価が問題であるとするならば,同じような物価で兵隊が給与を受けている国,例えばイギリスやドイツは,日本よりも100億ドル〜も軍事費が少ないのですが,これは何故でしょうか?
自衛隊員(兵隊)の絶対数が他国よりも多いということでしょうか?
それとも,他国の兵隊は公務員の自衛隊折より待遇が悪く給料が激安だとか・・?
【回答】
「給料が安いから待遇が」云々は,購買平価を無視しているかとおもいます.
日本は人件費だけでなく,物価も一部を除けば世界有数であることをお忘れ無く.
なお,ドイツは選択式の徴兵制を導入しており,これにより予算上の人件費を節減できます.
ただし徴兵制は,労働力を一定期間は国が占有する,という制度でもあるので,国家の経済全体でみるとマイナスです.
なおドイツでは徴兵を拒否すると,12ヶ月のボランティア従事が義務づけられます.
ドイツの福祉産業はこの制度によって維持されており,徴兵制を廃止できない一因になっていいたりします.(苦笑)
【質問】
日本の防衛予算はGDPの1%なんて話を聞くけど,これは特に明文化されてないですよね?
【回答】
明文化されています.
三木内閣の時,GNP比で0.8%程度だった防衛関係費を,1%水準まで引上げる事が閣議決定されました.
また,それと同時に防衛計画の大綱が定められ,その別表にて防衛力の下限基準が定められました.
本来は共に下限基準であり,常にこれを上回るはずでしたが,未だに達成されたことがありません.
それどころか何故かは知りませんが,これらを上限基準だと主張する者まで現れました.
当時の資料には,下限基準であることが明記されていましたが.
ちなみに上限基準はありませんので3%でも5%でも問題はありません(法令上は)
同様に別表の何倍の防衛力でもいいはずなんですが・・・
【質問】
よく日本の軍事費の比率はGDP1%以下と他国と比べて低いといわれています.
しかし,日本の場合は他国では軍事費に含まれてる恩給といった自衛隊員の社会保険料が防衛庁ではなく厚労省の内訳に含まれてる.
よってそれを防衛予算に加えると,GDP比率は世界標準(3%程度?)になると聞いたのですが,本当なのでしょうか?
【回答】
軍人恩給は年間1兆円規模です.
防衛費は年間5兆円規模.
合わせて3%規模にするには,軍人恩給を10兆円規模にしなければなりません.
また,恩給は自衛官に与えられません,
退職した自衛官に与えられるのは退職金と年金です.
【質問】
自衛隊に割かれる国家予算が少ないのは何故でしょうか?
国防を軽視していては,有事の際に敵の攻撃を受けそうで不安なんですが.
【回答】
単純化して言ってしまえば,最大の抑止力が日米安全保障条約だからです.
ちょっと極端な言い方をしますが,国防予算や兵力規模が国防と同義でないことは,軍事力の整備に大変力を入れているイランや北朝鮮を見てもおわかりかと思います(イスラエルを加えてもいいかも知れません).
さらに乱暴に戦後史をまとめますと,軍事力につぎ込むお金を経済発展につぎ込み,西側諸国の一員として一目置かれる国になることで日米安保を堅持して国防の礎とすることが,もっともコストパフォーマンスに優れた国防政策だ,という考えの党が,戦後50年与党の座に着いているからだとも言えます.
日本国憲法発布前後の共産党が政権を取っていたら,東側式ではあるがもっと強力な国防軍が成立していたかも知れませんね(笑).
ちなみに,核兵器と空母を含む高度な軍隊を保持し,強力な諜報機関と立派な偵察衛星を備え,自国に徒なす周辺諸国には軍事制裁を持って答えていたソビエト社会主義共和国連邦は,軍事費のおかげで国そのものがなくなりました.
こうすりゃ良いんだよ
『防衛庁によりますと,航空自衛隊は幾つかの兵器に関して名称を変更すると本日発表しました.
バルカン砲等の機関砲弾を「シャザイ」に,
爆弾と対地ミサイルを「ホショウ」に
変更するとの事です.
防衛庁幹部によりますと
「これで,旧日本軍の行為に対して謝罪と補償を求める近隣諸国に,迅速かつ適切な対応を行う事が可能になった」との事です』
【質問】
防衛予算はどのように決定されるのか?
【回答】
他の予算同様,以下のような流れに従って決定される.
詳しい説明は,
辻正之「予算についての基礎知識」(from "All
About")
を参照されたし.
なお,財務省は2004年春以降,軍事評論家や防衛産業幹部を招いて勉強会を重ね,個々の装備や人員の必要性を見極める「理論武装」を進めたとされる.(Web東奥・特集/断面2004)
【質問】
与党は,防衛予算編成ににどう関わるか?
【回答】
各省庁が予算の検討に入る頃,与党・特に自民党においては,
政務調査会,組織本部団体総局を中心に関係団体,業界との懇談会を行うなど,
その政策要望の集約化を図ります.
また,連立相手の公明党との間でも与党としての意思統一を図るため,
審議・調整が進められます.
一方,各省庁は,シーリング閣議(7月上旬頃)が開かれる前に,
自民党政務調査会の関係部会に対して, シーリングに向けての重点項目の説明をして,部会了承のとりつけを行います.
このようにして各省庁は,与党の意向を踏まえながら,
8月半ば過ぎに翌年度予算要求書をまとめ,
正式に省庁予算案として決定します.
そして,8月下旬,政府与党の関係部会等で,
重点政策の説明と部会了承などのとりつけを図ったうえで
財務省に予算概算要求書を提出します.
これらの手順を進めた上で,9月1日から財務省主計局による
予算編成作業がスタートすることになります.
このようにして,主計局で査定案を作成することになりますが,
予算編成に際しては, 歳入見積りが実質的に翌年度予算案の規模を決定することから,
自民党税制調査会を中心にとりまとめが行われる税制改正の論議が
重要な役割を果たすこととなります.
11月下旬には重要政策をとりまとめた予算編成大綱が,
12月中下旬には税制改正大綱がそれぞれ与党として決定,
両大綱は財務省主計局に送付され,予算編成にあたり,
十分留意するよう申し入れられます.
また,与党の税制改正大綱の決定を受けて,
政府税制調査会の答申の発表がされるとともに,
政府経済見通しと経済運営の基本的態度が内閣府の手で明らかになり,
地方財政審議会・財政制度審議会の答申が決定されるなど
予算編成作業も大詰めを迎えます.
12月下旬,政府の予算編成方針,政府経済見通しが閣議決定された翌日,
いよいよ翌年度予算財務省原案が政府与党,各省庁へ内示されます.
自民党においては,内示の翌日にいっせいに
各部会・特別委員会・調査会また,議員連盟等を開催し,
関係省庁より,財務省原案に対する意見を聴取した後,
予算復活要求重点事項の取りまとめが行われます.
その後,政務調査会で議論された予算復活要求項目を
総務会で党議決定し財務省主計局に送付します.
これを受けて各省庁では, 財務省との間で局長折衝・事務次官折衝を経て閣僚折衝に進み,
必要に応じて政治折衝も行われます.
以上の手続きを経て,12月下旬に,翌年度予算案が閣議決定され,
一連の予算編成作業が終了することになります.
詳しくは自民党 News Packet, 2004/9/3を参照してください.
【珍説】
なんで自衛官だけ減らさないの???
以前の日記に書いたが,防衛関係費は4兆9,030億円(平成16年度の一般会計当初予算)で歳出全体の6.0%である.
これは決して少ない割合ではないと思う.
こういうことをやると,実質的に軍備増強しているのと同じわけで,「ついにしっぽを出しやがったな」という感じが否めない.
「信長の野望」という戦国時代のシミュレーションゲームで自分が選択した方法は,他国と戦って膨大な維持費のかかる兵力を減らすこと.
【事実】
どういう意味で「軍備増強」と言っているのでしょう?
国の予算比率的に軍事費の割合が高くなっていると主張したいのであれば間違っています.
軍備とは外敵に備える為のものである以上,外から見て強くなっていない限り増強とは呼べません.
それに,自衛隊の軍備は予算的にも縮小されて続けています.人の数は減っていませんが,多くの戦車や火砲,航空機が削減されています.
昨年に閣議決定された今後5年間の防衛力整備方針を示す次期中期防衛力整備計画(2005〜2009年度)は,計24兆2400億円(予備費除く)で,現中期防の25兆100億円(同)より7700億円の減額となっています.
ここ数年間も防衛予算は縮小傾向で,更にまたこれから5年間,防衛予算は減らされ続けます.
ところがこのことが一般には浸透していないみたいで,あちこちで『軍拡を許すな!』という声が聞かれます.
日本国は小泉政権になってから,ずっと軍縮しています・・・それなのに.
自衛官だけを減らさない,というわけではありません.
例えば警察官は逆に増員が決まっています.既に2002〜2004年度計画で1万人増員しており,2005〜2007年度計画で更に1万人増員する予定です.
自民党,公明党は選挙公約に『警察官の増員』を掲げ続けて来ました.これからも,治安回復とテロ対策の観点から,増やされる事になるでしょう.
>「信長の野望」という戦国時代のシミュレーションゲームで〜
「信長の野望」で軍事を語られても,なんともはや・・・ひょっとしてギャグで言っているのだろうか.
【質問】
25年前の防衛費対GDPと,現在の防衛費対GDPや,消費者物価指数から勘案すると,防衛費は高い伸び率を見せていると言えるのではないですか?
【事実】
冷戦末期と冷戦後では防衛費の高騰はしょうがないのでしょう.
現在の防衛力には
1.バランサーとしての役割
2.そのバランスの隙間からやってくる脅威に対抗
3.パワーバランスが崩れた際の対処
の三つがあり,冷戦時の日本は1のみで良かったが,冷戦後の現在上記三つについて考えなければいけなくなりました.
そのための防衛費は,削減できないのでしょう.
〔略〕
ついでに,米ロ,ヨーロッパの軍縮を見て「日本も軍縮!」というのは誤りです.
第一に地政学的違い(EUであれば,そら軍備も減らせるでしょ).
第二として欧米の冷戦による防衛費の増大(92年時の欧米の対GNP比が2〜4%程度に対し日本は1%未満).
【珍説】
〔自衛隊の〕装備はむしろ強化されていると思われます.
〔略〕
1.
そもそも,中期防は防衛大綱に基づく「防衛力整備に関する中期計画」です.軍縮計画ではありません.
その本文にはハッキリと「装備の近代化,整備,改修」という文言が明記されています.
戦車や主要装備を減らしていると言われますが,それは装備の見直しの中で計画的に行われていることです.
減価償却の済んだ兵器を処分し,最新兵器に置き換える・・当然,兵器としての能力は格段に向上していますから,数は減らせます.
まさに量から質への転換です.
2.
優秀な防衛庁幹部やスタッフが防衛予算を削られたからといって,装備の縮小をしますか?
それは防衛大綱に反する行為です.
実は防衛費の40%強は人件費,糧食費です.
装備に手をつけなくても,1%ぐらいの予算カットは難しいことではありません.
〔略〕
日本の防衛力が弱体化していると主張するのであれば,その根拠を示して頂きたい.
:HARUKI in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
>そもそも,中期防は防衛大綱に基づく「防衛力整備に関する中期計画」です.
>軍縮計画ではありません.
はい,初っ端から間違い.
中期防で予算の大枠が決まるんだが,其処で予算減と装備の減少が決定されている.
どう見ても軍縮ですよ.
>その本文にはハッキリと「装備の近代化,整備,改修」という文言が明記されています.
それは単に古い兵器の耐用年数が過ぎたら新しい装備に更新するという事.
貴方はまさか,自衛隊に30年前の装備をこれからも使い続けろとでも言う気ですか?
装備の更新は全ての国家軍隊で行われており,自衛隊が更新しても相対的に戦力強化とはならない.
>戦車や主要装備を減らしていると言われますが,それは装備の見直しの中で計画的に行われていることです.
数が減ったら戦力は低下する.
戦車を減らす分,戦闘機を増やすというなら装備の転換と言えるが,全ての種類の装備で減っている以上,総戦力は低下している.
>減価償却の済んだ兵器を処分し,最新兵器に置き換える・・
>当然,兵器としての能力は格段に向上していますから,数は減らせます.
やはり分かってない.
「同じ予算枠」でそれが行われるなら量から質への転換と言えるだろうが,予算を減らした上で新兵器の調達を行った場合,数は余計に減って総戦力は低下する.
また,もう一度言うが,装備の更新は全ての国家軍隊で行われており,自衛隊が更新しても相対的に戦力強化とはならない.
むしろ中国軍の方が急速な近代化を続行中だ.
>2.優秀な防衛庁幹部やスタッフが防衛予算を削られたからといって,装備の縮小をしますか?
現実に減っています.
貴方は防衛庁が政府の決定に逆らって勝手に兵器を調達するとでも言う気ですか? それ反乱,クーデター行為ですから.
馬鹿も休み休み言ってください.
>それは防衛大綱に反する行為です.
だからその防衛大綱で装備縮小が決まったのですが.
戦車は半減,火砲も半減,戦闘機も100機近く削られると.
防衛大綱にはっきりと書かれています.貴方は何を見ているのですか?
>実は防衛費の40%強は人件費,糧食費です.
>装備に手をつけなくても,1%ぐらいの予算カットは難しいことではありません.
無理.そこら辺のコストカットは既にやり尽くしているし,企業のようにリストラは出来ないので削減のしようがない.
なにしろ人を減らすとそのまま戦力が低下するので,首は切れない.
>日本の防衛力が弱体化していると主張するのであれば,その根拠を示して頂きたい.
防衛予算が減りました.
戦車の数が減りました.
火砲の数が減りました.
戦闘機の数が減りました.
護衛艦の数が減りました.
財務省(当時の種担当主計官は片山さつき)は人員まで減らそうと画策しましたが,これから海外派遣が多くなるのに人手が減らされたら立ち行かなくなるので,それは阻止しました.
(結果,人件費の抑制は困難になり,余計に兵器等の装備が減らされる事に)
以上のように日本の防衛力は弱体化しています.
▼ 最低この程度の事は常識として知っておくべきだと思うがなあ.
http://jda-clearing.jda.go.jp/hakusho_data/2005/2005/html/17225300.html
即応予備自衛官の員数を1万5千人から7千人に減らす.
常備自衛官の定員を07大綱の14万5千人から14万8千人に増やす
トータル-5000人の減.
戦車は約900両から約600両に,
特科装備(火砲など)は,約900門/両から約600門/両に
削減する.
護衛艦の隻数は,07大綱の約50隻から47隻となる.
地方隊は従来の7個隊の体制を5個警備区にそれぞれ1個隊を配備する体制に2個隊減.
海自作戦機を約170機から約150機へ.
戦闘機の機数を約300機から約260機.作戦用機全体で機数を約400機から約350機へ減.
――――――Posted by 名無しT72神信者
at 2006年08月29日 01:28:22
「週刊オブイェクト」コメント欄,2005年10月08日付
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
〔防衛〕予算削減は,弾道ミサイル防衛(BMD)システムの導入と引き換えではないのですか?
HARUKI in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【回答】
頼むから予算案くらい見てください・・・
MD関連は既存予算から.
その上で総額で減額.
任務は増えて予算が増えない,
それが現在の自衛隊です.
予算がそのままでMDを導入し,その分の通常装備が減ったなら,「MD導入の引き換え」と言えます.
しかし,今の日本が行っているのは
「まず全体の予算を削減.そして削減した中からMDの費用を捻り出す」
という行為です.
つまり,通常装備は予算削減分に加え,MD導入での皺寄せが来ており,ダブルパンチで戦力が減っています.
【質問】
イージス艦0隻から4隻,
航空警戒警戒管制部隊0から7個警戒郡
地対空誘導弾部隊0から3個高射郡
鉄砲を100減らしてミサイル1に替えたら
99軍縮したって計算か.
平和だな.
Posted by 名無しT72神信者 at 2006年08月31日 11:42:41
【回答】
>イージス艦0隻から4隻
日本が軍縮してるのはここ5年の話.
その間に新たなイージス艦の追加はない筈だが?
14DDGはまだ就役していないぞ.(2006年8月現在)
今時,広域防空艦はイージスかそれに準ずるシステム艦であることは当たり前の時代.
スペインやノルウェー,それどころか韓国ですらイージス艦を保有する時代なんだがな.
>鉄砲を100減らしてミサイル1に替えたら
>99軍縮したって計算か.
誰もそんな計算はしとらんよ.
>航空警戒警戒管制部隊0から7個警戒郡
>地対空誘導弾部隊0から3個高射郡
そりゃお前,レーダーやミサイルが存在しなかった何十年も前には部隊ゼロだわな.
何当たり前の事を言ってるんだ?
Posted by 名無しT72神信者 at 2006年08月31日 19:46:47
「平成17年度以降に係る防衛計画の大綱」の別表の数字を拾ってきているものと思いますが,
「弾道ミサイル防衛にも使用し得る主要装備・基幹部隊」
の数字を純増と解釈しているようですが,通常任務に使用している装備品の内で,ミサイル防衛に使える装備品はこれだけです,と記載されているものと思いますが.
Posted by 名無しT72神信者 at 2006年09月01日 00:22:13
本文見れば,それらMD対応部隊が,既存部隊の任務振り替えとそのための装備追加であって,数は増えてない事がわかるんだけど.
当然,通常任務から解かれるわけもなく,部隊の負担は増えるだけ.
Posted by 名無しT72神信者 at 2006年09月01日 11:15:47
「週刊オブイェクト」コメント欄,2005年10月08日付
青文字:加筆改修部分
【質問】
軍事力は減ってないでFA?
Posted by 名無しT72神信者 at 2006年09月14日 13:57:42
【回答】
軍事力は減っています.
定数が減り,予算も減っている.
どう見ても軍縮です.
これを軍縮と呼ばないのであれば,何が軍縮というものか定義を指し示してください.
また,歴史上それに該当する例を挙げて見せてください.
え?兵器が近代化している?
当たり前でしょう,私達人類の科学技術は進化しているのですから.
え?以前と比べて強力になった?
その比較は,タイムスリップして以前の軍隊と直接対決する場合以外に意味はありませんが.
それとも貴方は,日本軍はずっと火縄銃を使っていろと言いたいのですか?
もう一度言います.
"私達人類の"科学技術は進化しています.
それは日本もそうですし,他国,仮想敵国もそうなのです.
理解できましたか?
Posted by JSF at 2006年09月14日 20:45:16
「週刊オブイェクト」コメント欄,2005年10月08日付
青文字:加筆改修部分
【質問】
結局軍縮なんてしてないでしょ.
時代と他国に合わせてしっかり進化してるんだから.
>軍は必要と言いながら自分は戦場に行かない人
Posted by 名無しT72神信者 at 2006年09月16日 15:33:54
【回答】
だから君は「自衛隊は永久にM1ガラントと99式を使っていろ」とでも言いたいのか?
君のお父さんの自家用車はスバル360のままなのかい?
装備の耐用年数が過ぎたら,新型に更新するのは当たり前の事.
これは軍事に限った事ではないよ.
装備を更新するな,だなんて,軍縮ではなく「軍事力の放棄」となってしまう.
永久に使える装備などこの世に存在しないから,何時の日か全ての装備が使えなくなる日が来てしまう.
それはもはや軍縮の範疇を超えている.
>結局軍縮なんてしてないでしょ.
単位年あたりの防衛予算が減っている以上,維持できる軍事力は確実に減少しています.
インフレ率(デフレ率),経済成長率,対ドル為替レート,全て計算に入れても,日本は軍縮を行っていると断言できます.
・・・さて,それ以前に警告したはずだ.
「軍事力は減っています.
定数が減り,予算も減っている.
どう見ても軍縮です.
これを軍縮と呼ばないのであれば,何が軍縮というものか定義を指し示してください.
また,歴史上それに該当する例を挙げて見せてください」
君は「軍縮」の定義を示さなければならない.
そしてその定義に沿った過去の事例を示さなければならない.
Posted by JSF at 2006年09月16日 18:44:54
※そして結局,質問者は自分なりの「軍縮」の定義も示すことができずに消えている.
「週刊オブイェクト」コメント欄,2005年10月08日付
青文字:加筆改修部分
【質問】
自分は日本の国防を担う為に国防献金をしようと考えているのですが,献金は防衛庁で良いのでしょうか?
【回答】
確か,300万以上だったかのものは防衛庁長官の承認がいるが,寄付受け自体は違法でもなんでもない.
もちろん,利害関係者からの寄付受けは倫理委員会で蹴られるだろうがね(笑)
その寄付受けの規定だが,「自衛隊倫理規定教本 平成18年度改定版」の27ページの問29によると
「問29 利害関係者である公益法人から正式な寄附手続きを経て物品(約100円相当)を収受する場合は,倫理規定で禁止されている利害関係者からの物品の贈与を受けたことにならないと解釈してもよいか.
答 正式な寄附手続きに則り,組織として寄附を受けるものであることから,隊員個人が利害関係者から贈与を受けたことにはならない」
ちうことだから,たとえ利害関係者からの寄附受けでも問題ないと,自衛隊倫理委員会は規定してるわけだ(笑)
一般的に考えたらおかしなもんだがな.
しかし,これ笑える(笑)
「問32 隊員が利害関係者に該当する事業者から趣味で撮影した写真を額付きで贈られた場合,受け取ることは可能か.
答 実費に相当する金額を払えば,受領して差し支えない.」
・・・なあ,いったい趣味で撮影した写真ってナニよ(笑)
てか,そういった「収受」関係そのものが悪いと思うんだがなあ.
これが,収賄に繋がっていくんだろうに.
さて,一般的に「収賄」と思われる事項であっても,自衛隊では「公式に許可」されている(笑)
「問56 大広間で行われる50人以上が出席するパーティ(着席方式で座席指定なし)に招待されているが,そのパーティには利害関係者も出席することが分かっている.
立食パーティではないので,出席することは可能か.
答 そのようなパーティは立食パーティに準ずるものと認められるので,出席することは差し支えない」
・・・なあ,繰り返すが,これ「自衛隊員倫理審査会」の公式見解だぜ?(笑) 「貰い」体質もろわかりだよなあ.
てかナンだこれ? 「立って食わないけど立食ってことでOK?」ってさあ(笑) 小学生か?ってな.
そういう考えが,結局癒着に繋がるんだよ.
まあ,一緒に苦労してきたからっていって宴会なんか開くだろ?
ところが,そこで業者から差し入れの一升瓶が・・・なんて誰も分からんだろ.
で,そのあと不具合が出ても,「仲間意識」が働いて官民共同で「不具合じゃねー!」っていうことになるんだよ.
確かに,個々の事象は「社会通念上許される行為」かもしれないけどね.
それが次にどう繋がるかって考えないと,業者に足元すくわれるよ(笑)
現に,業者と「割り勘で」飲み歩いてる奴が,ナゼかとんでもない内容の審査会で,「良好」なんて言ってハンコ押して・・・
緑装薬4 ◆8R14yKD1/k
【質問】
日本の防衛費の使い方は,バランスがとれているか?
【回答】
太田述正著『防衛庁再生宣言』(日本評論社,2001/7/5),p.34〜によれば,
「水ぶくれであり,使いかたのバランスもとれていない」
という.
太田によれば,戦略環境が似通っている英国と比較してみると,実質ベースで日本は英国の1.42倍の防衛費を支出しているにも関わらず,問題が多いという.
まず,R&D(装備研究開発)面では,英国が防衛費の9.7%を投じているのに対し,日本は2.8%と手抜きをしている.
防衛関係要員は日本の28万人弱に対し,英国は31万人強.
予備兵力を加味して考えれば,人件費のコスト・パフォーマンスも日本は悪い.
詳しくは同書を参照されたし.
◆◆◆◆国防費削減論
【質問】
片山さつき主計官論文(中央公論,2005年1月号)の主張は,何がどうおかしいのか?
【回答】
・我田引水である上,感情的で理論立てができていない.
・シビリアン・コントロールを勘違いしている.
・国際情勢に対する認識が,現実と乖離している.
・RMAは人減らしの道具ではないことも,RMA化には莫大な予算が必要なことも,理解できていない.
・その他多数有り過ぎて,書き切れない.
なお,詳細な反論は,ブログ「Troubled days」
http://airman.cocolog-nifty.com/diary/2004/12/post_8.html
もしくは,ブログ「ミリ屋哲の酷いインターネット」
http://blog.goo.ne.jp/miritetsu/e/32535117a269ecbfe4a57e3aa57b9d7a
を参照されたし.
【参考リンク】
Bloged Maniac Enthusiasm 「防衛論の進め方についての疑問」
(「日本のそれは,文民統制以前の素人優先主義」説)
てつの世相言いたい放題(財務省考察)
「陸自12万人体制」ではミッション・インポッシブル
by 阿久津博康
http://www.okazaki-inst.jp/hakutsu/11042004akutsu.html
軽視してはならない「本格的侵攻への備え」…防衛計画の大綱改訂を目前にして…
by 金田秀昭
http://www.okazaki-inst.jp/hkaneda/112004kaneda.html
財務当局は軍事的合理性重視の判断を 安全保障無視した防衛費削減の愚
by 岡崎久彦
http://www.okazaki-inst.jp/11292004sankei.html
◆片山支持派の主張 ……晒しているわけではありませんよ(・∀・)ニヤニヤ
山崎宏之のウェブログ: 【片山さつき主計官】防衛予算に大ナタ
(「博士」がトンデモ説を披露したいのなら,先ず「ひでお」という名前を名乗らなくては)
上田いさむのひとこと(公明党衆議)
◆さっちゃんの詭弁講座
1,ごくまれな反例をとりあげる
「昔も航空自衛隊は新田原基地(宮崎)の飛行隊を減らした.三沢(青森)の飛行隊も減らせる」
2,自分に有利な将来像を予想する
「敵の戦闘機が来たらMDで叩き落せばいい」
3,主観で決め付ける
「潜水艦なんて時代遅れなものは必要ないわ」
4,資料を示さず自論が支持されていると思わせる
「無駄遣いを許さない納税者の視点を大切にしたい」
5,一見関係ありそうで関係ない話を始める
「曽祖父は旧陸軍の軍人で,日露戦争では騎兵.」
6,知能障害を起こす
「同じことばかり話していても無駄」
7,ありえない解決策を図る
「災害派遣は警察と消防に任せればいい」
8,レッテル貼りをする
「大砲は古い」
9,決着した話を経緯を無視して蒸し返す
「じゃあ,こんな感じで…」
10,新しい概念が全て正しいのだとミスリードする
「防衛予算は既存の組織や装備をきちんと見直すことが1番大切」
【珍説】
防衛庁はシビリアンコントロールの原則に従いなさい.制服が官僚に意見する事は許されません.
中央公論 2005.1 片山さつき 財務省防衛担当主計官
【事実】
文民統制(シビリアン・コントロール)とは,民主主義国に於ける軍事に対する政治優先又は軍事力に対する民主義的な政治統制をいう.
当然のことながら,片山さつきは選挙によって選ばれた者でない〔当時〕以上,民主的基盤は有しない.
というかシビリアンは文民,つまり国民及びその代表者であり,シビリアンによる管理が必要なのは,軍人も官僚も同列.
何か露骨に省庁間の差別意識を見てしまった気がする.
来年から公務員なんだが,ちょっとショックだったな・・・・.
片山さつき
(うそ)
【珍説】
対象国として想定されている北朝鮮の特殊部隊2500人が日本に向け侵攻し,接岸するとの〔防衛庁の〕想定だが,アメリカ始め,我が国も含め周辺各国が,情報衛星などをふくめてあらゆる方法で集中監視している国から,これまでのような少人数ならいざ知らず,2500人もの大規模部隊が,移動を始めたことすら探知も捕捉もされないほど,甘い国際環境に北朝鮮は置かれていない.
中央公論 2005.1 片山さつき 財務省防衛担当主計官
【事実】
そら,2500人が開戦後に,大っぴらに移動するならそーだろーよー…
情報衛星は移動目標の補足には向かない.
24時間絶え間なく監視ができるわけでもない.
よって,海自海保の船舶及び哨戒機に発見は委ねられる訳だが,日本海は広い上に,東シナ海もあるわけだな.
日本の近海には様々な船舶がウヨウヨしている.
どうやって敵か味方か無関係か見分けて,どうやって阻止するのかな?
【質問】
自衛隊の16万人という定数は,妥当な数字?
【回答】
うんにゃ.
警察予備隊創設の際,アメリカが見込んだ要員数が32万人.
それに対して補給部門や工兵部門等を削りに削って,当初は18万を充足定員として発足したのが警察予備隊.
それが今は16万人.
見込みの半分以下で,どうにかやりくりしているのが現状.
▼ ちなみに小川和久は,定員数について以下のようにコメントしている.
――――――
充足率の問題はありますが,ぎりぎりで17万人ぐらい.
日本陸軍25万人というのが,各国の専門家との話で出てきた数字ですね.
RT @BearJP1: @kazuhisa_ogawa 〔略〕 ところで国防には陸自定員はどのくらいと踏んでおられますか?
http://twitter.com/kazuhisa_ogawa/status/13963471574011904
――――――
この見解に従うならば,16万人という数字は,陸海空のうちの陸自の必要数にすら足りないということになる.▲
【珍説】
施設に人を張り付ける最も非効率な守り方から,情報能力を高めて,敵に張り付ける効率的な方法に変更するというのがRMAの考え方で,安保・防衛懇報告書の流れ
世界的な潮流で言うと,(略)指揮系統への情報集約を進め,少人数で機動的に広範囲をカバーする方法を取り入れる方向に向かう必要がある.
中央公論 2005.1 片山さつき 財務省防衛担当主計官
【事実】
部隊張り付けをせざるを得ないのは「専守防衛」と言う政治マターの問題の故.
何時から財務省の一主計官(当時)が,これほど大きな政治マターを勝手に変更できるようになったのか?
シビリアンコントロールは,別に文官官僚の優越を謳うものではない.
また,ゲリラ・コマンドからの重点施設防衛で最も効率的なのが,施設配備による各個迎撃.
なぜなら敵は「そこを破壊する」以外の任務を帯びていない非占領型の侵攻部隊であり,言い換えれば重点施設は「必ず敵がやってくる」地点であるから.古い構想もへったくれも無い必然の帰結.
例えば,ゲリラ・コマンド2500を200の偽装船舶と50の潜水艇に分散されたら,全てに対処することは不可能.
またそれが分散上陸した場合,展開平面あたりの迎撃戦力が確保されないため撃破率は下がる.
RMAというのを魔法のごとく考えているようだが,
「発見」「通達」「分析」「決定」「進出」「展開」「接敵」「撃破」「確認」「通達」
のプロセスのどこを担うものなのか考えれば,あくまでも「高効率化」にすぎないことが判る筈である.
自前の偵察衛星さえ持っていない国〔当時〕の人の発言とは思えんなぁ
情報化って初期投資が大きくなるのが,軍事民間問わず常識だと思うが,そっちの予算は奮発してくれたのか?
張り付け部隊がアウト,機動運用をどうしても行いたい,というのであれば,米国のように十隻単位のRORO船と,それを有事に際して護衛する地方隊の拡充が必須なんですが・・・.
このオバハン,二言目にはRMAだBMDだとのたまっていますが,言葉の意味が判っていない感じ.
要約すると,米軍がRMA化して数を減らしたから,あんた達も減らしなさい!なのだが,RMA化どころかコピー用紙を自腹で買い,演習場に私物のPCを持ち込み,娘に消しゴムを借りる現状の,OA化すら達成出来ていない自衛隊に言う言葉かよ?ってなもんで.
未来に予想される脅威がどれくらいで,現状の戦力が,これ位で必要な費用の値はこんな物.そんで,RMA化によって必要な費用はこれ位で,それに従ってこれだけ減員が可能ってな具体的な値も論も全く出て来ず,個人的な心象のみがダラダラ書き綴られて,正に“チラシの裏にでも書いてろ”ってな論文だったな.
ホントに東大出かよ?
【質問】
民主党対抗予算案.昨年は発表時に防衛予算関連で,軍事板では騒ぎになりました(合言葉は「クー」)が,さて今年〔2005〕はどうでしょうか・・・・
■平成17年度 民主党予算案(PDFファイル) [民主党公式サイト]
主要経費別 | 政府案(億) | 民主案(億) | 増減要因 |
防衛関係費 | 4兆8564億 | 4兆3704億 | 人件費・事務経費等で1割削減 |
【回答】
・・・終わった.もう救い様が無い.
昨年も民主党は,最初に対抗予算案で防衛費5000億円削減(前年比)を打ち出したものの,民主党内で若手議員の猛反発を喰らい,1000億円削減で落ちついた経緯があります.(政府案は前年比450億円削減)
それが今年は,5000億円削減案がそのまま通ってしまった
・・・つまり,民主党の若手議員は執行部に対する影響力を失いつつあるのではないか?
もしそうであるならば,同党の未来は暗いと言わざるを得ないでしょう.
単年で防衛予算を5000億円も削減するには,それこそ財務省片山さつき主計官の言うとおりに陸上自衛隊を4万人削減しなければとても達成できません(それでも達成不可能だった.片山案でも2000億円削減が限界)
防衛力は崩壊します.
単純に1割予算を削ったら戦力1割ダウン,という事にはなりません.
財務省片山案が防衛費2000億円削減で,4万人削減,装備2〜3割削減.
すると今回の民主党案が防衛費5000億円削減なら,8万人削減,装備4〜5割削減という事になります.
5年から10年計画で戦力を整備しているというのに,いきなり今年から予算1割削減などを行えば,自転車操業している中小企業に銀行がいきなり金を貸さなくなるのと同じで,防衛力は崩壊します.
そもそも周辺国の殆どが軍拡真っ最中だというのに,日本だけが軍縮・・・そんな事をしたら地域の軍事バランスは崩れてしまう.
民主党は日本周辺の状況が全く見えていない.そんなに,日本を滅ぼしたいのだろうか.
単年で5000億円削減だなんて・・・やはり,「クー」しか無い?
【関連Q&A】
【質問】 民主党のマニフェスト「戦車削減,機甲師団廃止」はどうでしょう?
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【質問】 ストライカー旅団があれば戦車は無用なのか?
【質問】
自衛隊削減に反対する論拠として,周辺国の軍事予算は増えているという意見がよくありますけど
,最大の脅威だったソ連は崩壊して,ロシアは今更北海道や新潟に上陸作戦かけてくるとも思えないし,中国にしたって貧弱な海軍力を考えると,岩礁みたいな無人島の占領でさえてこずるのではないかと思います.
それらを考えると 別に今より少なくてもいいんじゃないかとしか素人には思えないんですけど
,にも関わらず,自衛隊が人員削減に反対するのは何故なのですか?
【回答】
第1に,現時点でさえ足り無いから.
人も兵器も予算も.
自衛隊に要求されてる仕事は増えてるし.
(海上警備や災害出動や海外派遣など)
にもかかわらず減らすってのは合理的ではない.
というのも,
国民のオーダーが,「全部守れ」だから.
国民のオーダーが,「災害派遣」だから.
国民のオーダーが,「一部地域の確保」だけなら,いくらでも人も装備も減らせる.
国民のオーダーが,「離島なんてくれてやれ.沿岸地域の人間は死んでもいい」なら,軍備はもっと少なくてもいい.
すべては国民の意思.
それが,シビリアンコントロールというもの.
第2に,軍備てのは10年単位で考えるべきもの.
優秀な佐官を育成するには20年かかるし,将官なら30年かかる.
今は中国の海軍力は海上自衛隊には叶わないが,将来は確実に力をつけてくる.空母を持つのも時間の問題だろう.
空軍においても,近いうち最新鋭機を配備してくるだろうから.
もっともロシアにしろ中国にしろ今現在,日本と戦争しても何の得もないから大丈夫だが,時代はどの様にひっくり返るかわからん.
今は大丈夫でも,その後はどうなるかは分らない.
満州事変から太平洋戦争まで10年ほどしか経っていない事を覚えていて欲しい.
中国の海軍力が未来永劫貧弱なら苦労しないが,最悪の事態の場合,君が責任とれるの?
緑装薬4 ◆3lto9dDpe2(黄文字部分)他 : 軍事板,2005/02/05
青文字:加筆改修部分
955 :名無し三等兵 :05/02/05 19:16:26 ID:???
霞ヶ関の中の人のオーダーは「離島なんてくれてやれ.沿岸地域の人間は死んでもいい」だろうな .
957 :名無し三等兵 :05/02/05 19:19:32 ID:???
霞ヶ関の中の人のオーダーは
「予算は減らす,国際貢献は増やせ,離島防衛は当然,MDもやれ」
「できない? そんな奴はいらないので人件費減らすぞ」
959 :緑装薬4 ◆3lto9dDpe2 :05/02/05 19:51:19 ID:loTCkSn
まったくそのとおりだな.
10億円の戦車より,年間1億2千万の普通科1個小隊を選択し
10億円の戦車を削れたら,次は年間1億2千万の普通科1個小隊を削る.
ま,財務省の仕事は「とにかく支出を減らす」ことだからな(笑)
軍事板,2005/02/05
青文字:加筆改修部分
【珍説】
同じ生活水準,思想の自由,信仰の自由,民族不差別が現状,冒されそうな国際情勢にない.
当面,心配しなくていいんじゃないですか.
必要になったら,そのとき考えればいい.
幸い,りっぱな自衛隊という組織があるんだから,もっと低空飛行で維持し,必要になったらお金をかければよい.
【事実】
貴殿の認識不足である.
国内の報道機関を通じたニュースではなく,現地の報道機関のニュースを収集する事をお勧めする.
近隣諸国がいかに政治的・経済的に不安定な状況にあるか認識すべきであろう.
また,防衛システムは1年2年で機能する物ではない.
装備・補給・練度・情報.これらのものを常時維持することが防衛の基本である.
「必要になったら,そのとき考えればいい」という思想で,過去,一体どれだけの国家が滅亡したかご存じのはず.
有事に慌てても遅いのである.
【珍説】
国防も,税金の範囲内でできることをやってくれれば十分.
現在以上にお金をかけてがんばらなくてもいいです.
【事実】
国防予算はGNP1%以内というのが今は通例ですよ.
先進国で日本と同じぐらいのほかの国々との比較では,日本の国防予算ののパーセンテージはぜんぜん高くないのが実態です.
相手が日本を攻撃しようなどという意図をだかせないよう外交努力したり,世界の他の国々から日本攻撃は不当との意見を引き出したり,相手軍備に対抗するこちらの軍備を整備するなどの総合的努力によって,日本の安全と国民の生命財産を守るのが必要でしょ.
そのうちの「相手軍備に対抗するこちらの軍備の整備」の部分だけを弱めていいという論法はまやかしだよ.
反戦平和の努力は絶対必要だけど,単なる軍備廃止弱小化とは趣を異とすることを知らないの?
【質問】
GNP比で他国と比較すると低いから,軍事力を増大させるの?
経済力で持つべき必要な軍事力を考えるの?
それとも,仮想敵国と互角にやり合うために,他国の何倍のGNP比が必要と考えてるの?
【回答】
我が国を防衛できる能力・他国に対する抑止力を持てれば十分である.
国家が政治的・軍事的に安定することは経済の安定にもつながる.
それは現状維持+?,ただし他国より低いGNP比の防衛費で十分可能である.
(装備は日進月歩で技術革新が進んでおり,常に更新する必要がある.
これが貴殿には軍事費の増大と映っているのかもしれぬが.
将兵の人件費だけでは防衛力は維持できないのである.)
国家財政が赤字だからといって,財政のしわ寄せを防衛費のみに求める事は間違いである.
防衛費が削減されれば極東の軍事バランスを崩す事にもなる.
そうなればアジアの政治的・軍事的安定性が失われることになり,経済はさらに悪化していくだろう.
第一,現在の財政赤字を作り出した直接の原因は,防衛費による財政圧迫ではない.
【質問】
戦後60年以上経ってるけどその間に日本に攻撃しかけてきた国があったのかよ?
俺が知ってる限り,一度も攻撃されたことは無い.
つまり攻撃されることが無いのに国防費は必要ないだろ?
国防っていうのは攻撃されたときに初めて役に立つ費用だよな?
だからそんな無駄なことにお金をかける位なら,貧しい発展途上の国々のために使った方がいいだろ?
その方が感謝されるし,日本の国益になる.
【回答】
戦後60年近く経ってるけど,その間にアメリカや旧ソ連・ロシアに攻撃しかけてきた国ってあるの?
少なくとも俺の知ってる限り,正面きって仕掛けてきた国はない.
なぜなら保有している戦力が,正面から戦争を仕掛けることの出来ない脅し,つまり抑止力として機能しているからだ.
国防というのは「攻撃されない」ために始めて役立つ機能であり,それは孫子を始めとした古代の兵法書にすら記述されている.
自分の国の国防を割いてまで,発展途上の国々のために使ったところで,それを有益に結ぶつけることが出来なければ,まったくもって無駄な金使いだな.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
>主計局は,冷戦終結以降,世界各国で進む兵力や戦力の削減を示すデータを作成.
>極東地域のロシア軍が一九九〇年代以降,戦力規模を縮小したことや,
>英国,ドイツの防衛力見直しについてデータをそろえた.
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2004/0831.html
冷戦も終わった事だし,自衛隊も削減したって良いと思うんだけど・・・
【回答】
欧州の状況と極東の状況はまるで違います.
英仏独の兵力削減を日本に当て嵌める事は見当違いも甚だしい.
いいですか,欧州はソ連の脅威が去り,東欧諸国はロシアを見捨て西欧の味方となりました.
この結果,冷戦時代は東西ドイツ国境が最前線だったのに対し,今はバルト三国・ポーランドとベラルーシの境目辺りが最前線となっています.
前線が800km近く東へ移動したのです.
これはドイツにとって,800kmもの戦略的縦深陣を確保したという事になります.
冷戦時代にNATOの盾であったドイツは,ようやく自らの盾を手に入れました.
彼らには平和の配当を受け取る権利がある.
それに対し極東はどうです?
冷戦が終わったけれど,別に日本の盾になるような国が出来たわけではない.
そして中国と北朝鮮は未だに健在であり,共産主義国は目の前に存在し続けている.
そして将来の火種である朝鮮半島問題と台湾海峡問題はなんら片付いていない―――
そう,極東は世界有数の火薬庫であることを知るべきだ.
【質問】
西方重視にしても,中国や北朝鮮は往年のソ連軍ほど強くないし,冷戦型の装備は見直されるべきだと思うけど?
【回答】
中国は経済発展を続けている上に.成長率を上回る防衛予算の伸び率を記録している.
また,中国海軍の原子力潜水艦による日本領海侵犯事件を見れば分かるように,中国人民解放軍の挑発行為は往年のソビエト連邦軍と何ら変わらない.
これは東アジアに冷戦構造が残っている事をハッキリと示す証左だ,
ならば自衛隊は冷戦に備えねばならない.
【質問】
中国や北朝鮮から見れば,軍事大国アメリカが隣国・日本に軍隊を置いている現状は,とても軍事バランスが取れている≠ニは思えないんじゃないの?
【回答】
極東に展開しているアメリカ軍の戦力は,アメリカ軍の全力ではありませんが.
それと,現在いったい何の為に韓国にアメリカ軍が駐留しているか,理解できませんか?
昔,韓国からアメリカ軍が撤退した後,北朝鮮軍が侵攻してきましたよね.
朝鮮戦争です.
アメリカ軍が出ていったら,北朝鮮に攻め込まれたという実績があるからです.
50年前,軍事的空白の隙を突いて北朝鮮が攻めてきた歴史的事実を,貴方はなんだと思っていらっしゃるのですか?
日本は核兵器を保有していない以上,アメリカの核の傘に入らないと軍事バランスが保てません.
また,通常兵力においても単独での国防は出来ない為にアメリカとの同盟で駐留軍を招いています.
アメリカを外した場合どうなるかは,上述した朝鮮戦争の例を見れば分かる事です.
そしてもう一度言いますが,極東に展開しているアメリカ軍の戦力は,アメリカ軍のごく一部です.
アメリカは冷戦時代・・・いえ,第2次世界大戦から2正面作戦を展開してきました.常に戦力を割いているのです.
【質問】
出来る限りの備えをしておくんだったら,米軍に勝てるだけの軍事力も必要な訳だが.
予算上無理なのは明白だ.それなら経済力と外交力の強化を優先すべきだろう?
【回答】
極論に走るな.
常識的に近隣諸国に対してだろう.
それに今,アメリカは敵じゃない.
何のためにアメリカと同盟結んでると思ってんのさ.
味方につけるだけでなく,敵に回さないって意味でもあるんだぞ.
なんでもかんでも敵に回すのは,愚か者のする事.
敵ぐらい選べ.
それに,江畑さんが言ってなかったかなぁ?
外交力は相手に交渉のテーブルにつかず,実力行使で来ようものならそれ相応の被害は覚悟しろよ,と言えるだけの軍事力が後ろ盾としてあってこそ,外交力があるって.
【質問】
パワーポリティクスから脱却出来ないから古い頭だと批判されるんだよ.
それだと相手に脅威を与える必要があるため,常に警戒心を煽る事となる.
それに頼らずカバーするのが政治家の仕事である外交だろ?
【回答】
その言葉を中国共産党政府に言えよ.
軍事行動を外交の一手段とし,軍事力を紛争の抑止力として外交交渉をするなんて,目に見えないだけで外交の場ではよくあること.
パワーポリティクスを今更否定したって始まらない.
冷戦時代目に見えていた力のぶつかり合いが,水面下に潜っただけのこと.
ちなみに昨今では,ハリケーン被害への支援を断り続けてきたミャンマー政府に対し,武力での「人道介入」をちらつかせることにより,支援受け入れをしぶしぶ認めさせたという,パワー・ポリティクスの実践例がある.
【珍説】
軍備はお金もかかるので,そこそこにおつきあい程度で持つのが一番です.足らない位がいい.
どうせ,完璧な軍備なんてできないのだから,お金がもったいない.
【事実】
可能性を捨てる事は人として愚かである.
完璧な軍備を日本は目指しているの? そうじゃないでしょ.
【質問】
そもそも,どこの国が日本に攻めてくるの?
可能性が0.01%でも備えるべきであるならば,いくらあっても軍事力なんて足りないんじゃないの?
【回答】
可能性ではなく,相手の能力に対応して整備するものが軍事力なのですが.
そして,北朝鮮はどうみたって敵国で,中国とも尖閣諸島で敵対している状況で,貴方は0.01%程度(ごく少ない可能性という意味で言っているのだと解釈します)だと評価しているわけですか?
現実的脅威,なのですよ.
北朝鮮のスパイ船を沈めたのはたったの4年前です.
中国の原潜が領海侵犯したのは昨年の話です.
ちなみに国際的には,潜水艦が潜航したまま他国領海に入った場合,戦闘行動と見なされます.
現実的な問題として,どこの国にも経済的,政治的制約は付き物なので,それらを考慮に入れた後に一定の妥協点を見つけ出す事になります.
すべてはどの国,どの集団が自国にどれだけの脅威を及ぼしているかです.
ちなみにこのような想定と対処をアメリカが怠った結果が,9.11を招いたと言えるでしょう.
【質問】
軍事力を増せば脅威はなくなるの?
【回答】
なくなりはしません.
対抗できる,と言った筈です.
少なくとも攻め込まれる危険は減ります.
しかし,周辺国が軍拡をしているのに,一国だけ軍縮を続ければ,いずれ軍事バランスが崩れ出します.
今まで拮抗していた力関係が壊れた場合,戦争が始まる危険は急速に高まります.
皆で軍事力を増やした場合,力関係は変わりません.
戦争が起こる可能性はそのままです.
しかし軍事費を増やし続ければ,体力のない国から先に崩壊を始めます.
戦争が起こらずとも敗れる国が出てきます.
大抵の場合はそうなる前に皆で軍縮を行います.
軍拡は何時までも続けられるものではないのです.
これまでの歴史がそれを示しています.
多国間軍縮協定とは全て軍拡競争の果てに結ばれた妥協の産物なのです.
問題は現在の東アジアは,日本以外誰も軍縮をする気が無いと言う事です.
【質問】
軍事力が大きければ,本当に脅威は減るのでしょうか?
安心して住むことのできる国というのは,軍事費を増やすことではつくれない,と私は思うんですけど.
〔略〕
アメリカと同盟関係にあり,アフガニスタン,イラクとくっついて行ってるイギリスは,2000年,アフガニスタン戦争以前には約400億ドルだったのが,2004年は約480億ドル.
防衛費は増えているし,テロの脅威は増している….
日本も,アメリカと適度な距離をおかないと,イギリス同様に引きずり込まれるのではないでしょうか?
【回答】
>安心して住むことのできる国というのは,軍事費を増やすことではつくれない,と私は思うんですけど.
軍事費だけでは無理でしょうね.
内政全体を見わたさねばなりません.
ただ,隣国に簡単に蹂躙されるような国は,「安心して住むことのできる国」ではないことは確かでしょう.
>安心して住むことのできる国というのは,軍事費を増やすことではつくれない,と私は思うんですけど.
脅威に対抗できなければ軍事バランスが崩れます.要はバランスです.
なお,我々の目の前の脅威はテロではありません.
敵性国家の通常兵力と核兵器です.
どの国と組もうと,テロは無関係に発生します.
国家とは別の意思を持って動く集団なんですから,国交とも関係ありませんし.
イラクの件だって,米国に反対した国で大規模なテロが起こっていますよね?
とどのつまり,戦争と対テロという話題をごっちゃにしているからおかしいんじゃないでしょうか?
周辺国とのバランスを考えるのが防衛費ですが,対テロの装備やノウハウ・法整備はまた別の地平だと思います.
国交が悪化していなくてもテロは起こり得るのです.
別々の原因によって起こるものを混同するのは,単純化ではなく愚かな行為だと思います.
【質問】
日本が本気出して国力に見合った軍事力を付ければ,世界第二位くらいの軍事力になるかな?
GDP1位のアメリカが10億ドル.
2位の日本は4億ドル.
3位のドイツは1.9億ドル.
4位と5位の英仏は共に1.2億ドル程度.
2位の日本は,3位のドイツに2倍以上の差をつけてる.
欧州主軸の独英仏あわせて,ようやく日本を僅かに超える程度.
なんだかんだ言っても,米国を掣肘できる潜在能力を持った国は結局,世界で日本だけ.
GDP比3%ぐらいにすれば防衛費は15兆円弱ぐらいになるはず.
【回答】
GDPは歳入じゃないんで,防衛費3%の増額に見合う財源が必要.
また,日本は欧州各国にくらべてGDPに対する国家予算の割合は低い部類に入る.いわゆる「小さな政府」.
だから,英仏の軍事費が対GDP比で2.5%等とあっても比較できない.
防衛費を増やすなら予算規模も増やす必要がある.つまり増税.「増税で大きな政府にして軍拡」と主張して,それで支持が得られるかどうか.
【質問】
なんで公共事業費を防衛費に回そうという発想が,我が国の政治家にはないんでしょうか?
DQN土建屋が,我々が地域で職を提供し,結果治安維持にも貢献してる,みたいな盗人猛々しいことをいってるけど,地方での職の提供は,軍こそ適任と思われますが,如何?
【回答】
クーさんが言うように,公共投資は何に金突っ込んでもそれなりの効果が上がるが,効果の大小ってのがある.
この効果ってのは簡単に言うと,一定の単位時間に投資されたお金が何回社会を回るか(お札が何回渡されるか)で計られて,
・雇用される人がもらった給金を使う(投資分野間の差はほぼ無い)
・投資して出来るモノを作る際に,原料・中間産品の形で使う(新規の物で製造インフラが無い時は効果大)
といった形をとるけれど,この効果は土木でも軍事でもそれほど差は無い.
で,この他にモノが出来た後の経済波及効果ってのがあって,これは投資に釣られて民間のお金がどれだけ動くかで計られる.
WW1辺りまでの,軍事力で資源や市場を奪い合っていた時代には軍事に投資することによる波及効果ってのは絶大なものがあった.経済的には外的に拡大してた時.
だけど現代では軍事力による外的な拡大ってのはコストパフォーマンスが悪くて,少なくとも中国やロシア程度の地域大国でないと無理.開発コスト高騰で兵器売買の旨みも薄いし.
経済学的には軍事投資ってのは自由貿易以前の思考法.
むしろ戦後日本や香港,EUみたいに他人の傘を利用して投資を抑えるのが良いと考えられてる.
土木は,よく言われる新幹線が出来て観光客が増えて云々といった多くの分野への波及効果があるんで国内での内的な経済拡大が望める.
それに只作っただけでも生活が便利になるんで,社会インフラのストックを向上させる効果もある.
ただ今の日本は既に沢山ストック持ってるんで,効果は昔ほど上がらない.
長期的には有償ODAとかの海外で公共投資する方方が日本経済にとっても+
あと今言われてるのは今後の成長が期待できるバイオとかだけどITバブルの轍な気も…
まあ国際政治も国内経済も成熟しちゃったんで,軍事も土木も投資先としてはまずいっすよ.
【珍説】
外交努力と率先垂範で何処かの国が軍縮のリーダーシップを取らないといけません.
お題目を唱えるだけでは軍縮は難しいでしょう.
その役目を担えるのが日本なのではありませんか.
HARUKI in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
国際社会では
「自分が誠意を見せているんだから,相手も誠意を見せてくれるだろう」
といった独善的な期待論は通用しません.
例えば,韓国の太陽政策と,それに対する北韓の「返礼」であるテポドン発射や核実験などを参照してください.
【珍説】
例えば,日本は他国を無用に刺激するようなことーー首相による靖国参拝もそのひとつーーをまずは控えなければならないでしょう.
もちろん,日本がいくら緊張緩和の努力をしても,挑発してくる国や,抜け駆けして軍拡を進めようとする国もいるでしょう.
しかし,それでも日本は緊張緩和と軍縮を基調とした外交政策を取り,根気づよく他国に働きかけるべきだと思います.
SODA in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)
【事実】
外国には外国の戦略があり,日本が軍縮しようが無関係に軍拡することもありうる,という,第三者の視点を欠いた非現実的な意見.
例えば中国は,目下,エネルギー資源安定確保と台湾「回復」を最大の戦略目標にしており,その目標にしたがって軍備増強を進めている.
他の国にも他の国なりの戦略があり,その戦略によって軍備の増減を決定する.
場合によっては日本の軍縮がその戦略に影響しないこともなくはないが,周辺諸国を見渡した場合,その影響が大きいとする根拠を何ら見出すことはできない.
また,その文脈に靖国を関連づけるのは無理があります.
アナタの仰る「緊張」とは軍事的緊張を意味するものと解釈しますが,靖国を理由に軍事的緊張が高まった事例を,わたしは寡聞にして知りません.実際,それを理由に中国や韓国が戦争を仕掛けてくる,などということは万に一つも考えられない.彼らはそこまで馬鹿ではありません.
あるいはアナタの仰る「緊張」とは,外交的緊張関係を指すのでしょうか.しかしその場合,「日本は他国を刺激するな」というのは,「日本は(外交を)何もするな」と言っているに等しい.軍縮をもちかける,というのは,靖国などより遙かに大きな「他国への刺激」ですよ.
〔また,〕一時的な関係悪化が予測できたとしても,日本の立場を主張せねばならないことはいくらでもありえます(米国産牛肉問題や李登輝氏訪日など).
外交の前提を「相手がいやがることはしない」に設定するのは,大変危険なことです.
相手への譲歩が常態化してしまう.それこそ,軍事的緊張を増大させかねません.
そして,アナタがその文脈でいわゆる「靖国問題」を持ち出すのは,あまり意味がありません.
軍事的緊張とは関係がないし,外交的緊張というにはイシューとして小さすぎます.
【質問】
自国を守る件に,相手国のことなんか考える必要あるの?
【回答】
日本の周辺国は全て軍事力をもっていて,さらに軍事同盟も結んでいません.
それに対処する「能力」を有することが,バランスオブパワー下での「抑止」です.
軍隊を捨てるのなら,最低でも周辺国全てに捨てさせないとリスクが上がります.
これは実際に攻めてくるかどうかという問題ではありません,
相手がその「能力」を有している限り,それに対処する一つの方法として,大きな強制力を持つのは,外交政策の一環としても当然だということです.
【質問】
週刊新潮に書いてあったんだけど,予算削減で自衛隊の装備と訓練内容の劣化が激しいらしいって本当?
M3A1グリースガン,M1ガーランド,64式小銃,62式機関銃,M2ブローニング,M20改バズーカ,M40A1無反動砲,L-90高射機関砲,FH-70榴弾砲,64式対戦車誘導弾,ホーク地対空誘導弾,74式戦車,73式装甲車,75式自走榴弾砲,87式自走高射機関砲,78式戦車回収車,75式装甲ドーザー,F-4EJ改戦闘機,P−3C哨戒機,RF−4E偵察機,RF−4EJ偵察機,E−2C早期警戒機,C−1輸送機,AH−1S対戦車ヘリ,UH−1H輸送ヘリ,CH−47J輸送ヘリ,ひえい/しらね級護衛艦,はつゆき級/あさぎり級護衛艦,はたかぜ級ミサイル護衛艦,はるしお級潜水艦が未だに現役だし,自衛隊は中国様の侵略大艦隊相手に日本を防衛しきれるのか・・・かなり不安だぞ.
【回答】
突っ込みどころしかねぇ...
M1ガーランドは儀仗用だし,M2重機関銃は今でもバリバリ世界中で生産されている傑作現役兵器.
64式MATは絶滅危惧種で,総火演でしか見れないし(バズーカ? 本土決戦時の非常予備にもならんよ),FH-70もホークも西側陸軍第一級兵器だ.
戦車も74式の後継は開発されたばっかりだし(きちんと代替されると良いなぁ),73式も75式自走留も更新されている.
(絶対数を増やしてもらいたいのは同感だが)
航空機に至っては,AH-1SとF-4EJ改以外,何が問題なのかわからない.
P-3Cも偵察機も輸送機も後継が決まって,予算も投下されているし,E-2Cと輸送ヘリ2機種に至っては,改修&新規製造でバリバリの第一級兵器だ.
護衛艦に至ってはひらね・しらねは後継艦が就役&建造中だし,そもそもそこにある艦艇の殆ど全部が,艦の寿命が十分残ってるじゃねぇか.
防衛予算の縮小や,装備品の少なさに警鐘を鳴らすのは構わんが,装備品の就役年数や型式をミスリードする形で,読者に情報を流すことは納得できん.
軍事板,2010/07/19(月)
青文字:加筆改修部分
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