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◆◆◆海外派遣
<◆◆組織総記
◆日本 目次
東亜FAQ目次


 【Link】


 【質問】
 2009年9月現在,現在海外派遣中の自衛隊部隊・隊員は?

 【回答】
■インド洋方面派遣部隊

●派遣海賊対処任務部隊

090314に派遣された水上任務部隊は海上警備行動に基く派遣でしたが,
090619に海賊対処法が成立しました.
090724に政府は海賊対処法の対処要項を閣議決定.大臣が新法に基く行動命令を発令.
090706に本邦を出立した派遣水上任務部隊は,
090729より新法に基く船舶護衛をはじめています.

「海賊行為の処罰及び海賊行為への対処に関する法律
(平成二十一年六月二十四日法律第五十五号)」
http://law.e-gov.go.jp/announce/H21HO055.html

1.水上任務部隊

<展開背景と目的>
 ソマリア沖・アデン湾の海域は,年間約2000隻の日本関係船舶が通航するなど,日本の暮らしを支える重要な海上交通路にあたり,海上自衛隊は,この海域を通航する船舶の護衛や監視警戒を実施しています.

 派遣海賊対処行動水上部隊の護衛艦は,会合地点で護衛対象となる船舶と会合し,A点とB点間において護衛を実施しております.
 その際には,護衛艦に搭載したヘリコプターを飛行させ,周辺を警戒しつつ護衛を行っております.>(統幕HPより)

<編成>

・海賊対処法に基くソマリア沖・アデン湾派遣海賊対処水上任務部隊
(1次隊)
指揮官(2護衛隊[駆逐隊]司令):在原 政夫 1等海佐[海軍大佐]
「あまぎり」(護衛艦[駆逐艦]),「はるさめ」(護衛艦[駆逐艦])

<任務>
 ソマリア沖・アデン湾における保護対象船舶の防護

<派遣期間>
 2009/7/6〜

・海警行動に基くソマリア沖・アデン湾派遣海賊対処水上任務部隊
指揮官(8護衛隊[駆逐隊]司令):五島 浩司 1等海佐[海軍大佐]
「さざなみ」(護衛艦[駆逐艦]),「さみだれ」(護衛艦[駆逐艦])

<任務>
 ソマリア沖・アデン湾における保護対象船舶の防護

<派遣期間>
 2009/3/14〜2009/8/16

2.航空任務部隊

<展開背景と目的>
 ソマリア沖海賊対策として船舶の安全を確保するため,現在ソマリア沖・アデン湾に護衛艦2隻を派遣しています.
 アデン湾は非常に広大(長さ約1000km,最大幅約400km)であり,年間約2000隻ものわが国に関係する船舶が通航することから,2009年5月には,より効果的な海賊対策を行うため,護衛艦による護衛活動に加えて,固定翼哨戒機P−3Cによる哨戒活動を実施するよう,「派遣海賊対処航空隊」が派遣されました.

 派遣海賊対処航空隊は,海上自衛官約100名及び陸上自衛官約50名から成る部隊で,ジブチ国際空港を活動拠点として,ソマリア沖・アデン湾においてP−3Cによる警戒監視及び情報の収集等を実施しています.

 陸自派遣要員は主としてCRF司令部及び集団隷下部隊である中央即応連隊の隊員が中心で派遣されており,ジブチ空港において基地管理業務や航空機(P−3C)の警戒等の業務を担っています.
(中央即応集団HPより)

※ CRF:Central Readiness Force =中央即応集団のことです.

<編成>
ソマリア沖・アデン湾派遣海賊対処航空隊
司令(3航空隊副長) 福島 博 1等海佐[海軍大佐]
P−3C哨戒機 2機

<拠点>
 ジブチ

<任務>
 上空からの警戒監視・情報収集,基地等の警衛

<派遣期間>
 2009/5/28〜

3.連絡官

 5月19日からバーレーンに連絡官一人(海自2佐)が配置.
 ソマリア沖・アデン湾で海賊対処に当たる海自P3C哨戒機の用兵などについて,現地米軍等と連絡調整業務や情報交換を実施しています.

●派遣インド洋補給支援任務部隊(インド洋北部等 約600名 01.11〜)

<任務>
 テロリストの海上移動や,武器・麻薬の輸送を監視・摘発することを目的とする海上阻止活動(MIO)に参加中の米英仏パキスタンなど,8カ国の有志連合各国の艦船に燃料及び水を補給すること

<編成>
(補給支援特措法に基づく6次隊)
指揮官(5護衛隊[駆逐隊]司令) 内山哲也1等海佐[海軍大佐]
「すずなみ」(護衛艦[駆逐艦]) 「おうみ」(補給艦)

<派遣期間>
 2009/7/21〜

◎海上自衛隊は,国際テロを防止する艦艇が頻繁に寄港しなくても,長期間の活動が継続できるよう, 燃料や水を洋上補給することで海上阻止活動を支援しています.(統幕)

081212,インド洋におけるわが海自の補給支援活動を一年間延長する補給支援特措法改正案が成立した.
081224にこれを受け,実施要項が閣議決定され,首相が承認している.
090703 政府は090715までとしている派遣期間を,100115まで半年間延長する実施計画変更を決定.
090916発足の社民・国民新党・民主の連立政権は,再延長せず,この活動を中止する意向を示している.(090919現在)

(参考)
「テロ対策海上阻止活動に対する補給支援活動の実施に関する特別措置法
(平成二十年一月十六日法律第一号)」
http://tinyurl.com/n9c2ov

■国連スーダン派遣団(UNMIS)

<展開背景と目的>
 スーダンでは1983年イスラム法導入を契機に,キリスト教徒主体の南部の反政府勢力とスーダン政府が武力衝突した.
 東部アフリカ諸国や米国などの仲介で,2005年1月,スーダン政府とスーダン人民解放運動・軍が南北包括和平合意(CAP)に署名し,これを受けて設立された国連スーダンミッション(UNMIS)が,CAP履行支援のための停戦監視などの任務を行っています.
 UNMISは停戦監視などを行う軍事部門に加え,選挙支援や人道支援調整を行う文民部門を有し,その規模は1万人近くに及ぶ,多機能かつ大規模な国連平和維持活動です.

 日本国政府は国連からの要請により,2008年10月3日閣議において派遣を決定し,同年10月下旬からUNMIS司令部要員として,2名の陸上自衛官を派遣しています.
(中央即応集団HPより)

090622の閣議で政府は,派遣期間を2010/6まで延長する実施要項変更を決定しました.

<任務>
 UNMIS司令部における各種業務
・兵站幕僚として現地南部地域各セクターとの業務調整.
・同司令部で情報幕僚としてデーターベースの維持管理を担当.

<派遣期間>
 2008/10〜

<編成>
 スーダン国際平和協力隊

<2次要員>(0904〜)
隊長 山本正巳 3等陸佐[陸軍少佐]
隊員 勝又一博 1等陸尉[陸軍大尉]

■国連ネパール支援団(UNMIN)

<展開背景と目的>
 ネパールでは,1996年,マオイスト(ネパール共産党毛沢東主義派)が国王からの政権奪取を目的とした武装闘争を開始し,以来約10年間にわたり内戦が続いていましたが,2006年に新政権が誕生し,政府とマオイスト間の合意の下,国連に対しネパール国軍及び及びマオイストの武器および兵士の監視等を要請しました.
 その要請を受け,国連は2007年1月,安全保障理事会においてUNMINの設立を採択しました.

 日本国政府は,国連からのUNMINへの軍事監視要員の派遣要請を受け,同年3月27日閣議により派遣を決定し,同月30日より陸上自衛官6名が派遣されることとなりました.

 2008年4月には,ネパールの制憲議会選挙が実施され,7月には,ネパール政府からの更なる要請を受け,UNMINの活動は2009年1月23日まで延長され,その後2009年7月23日までの再度の延長が決定されました.
 同年3月6日の閣議で政府は,派遣期限を9月末まで延長する実施要項変更を決定しています.

 現在は,第2次要員(浅野2佐以下6名)と交代した遠藤2佐以下6名の第3次軍事監視要員が,CRF司令部所属かつ内閣府PKO事務局に出向した個人派遣として,ネパールの各地において2009年3月中旬より,引き続き軍事監視部門における武器及び兵士の管理の監視等を実施中です.

<任務>
・UNMIN軍事監視要員の任務
 3ヶ所の地域司令部(東部:ビラトナガル,中部:カトマンズ,中西部:ネパールガンジ)に2人ずつ配置され,ネパール共産党毛沢東主義派の兵士や武器庫,ネパール軍の監視活動の任についている.
・連絡調整要員の任務
 カトマンズを拠点に,軍事監視要員との連絡・調整をはじめ,UNMINとの間の連絡調整,軍事監視要員への追送品の送り届けなど後方支援に当たっている.

<構成>
1.軍事監視要員<陸>
 遠藤祐一郎 2等陸佐[陸軍中佐]以下幹部[将校]6名
2.連絡調整要員:5名

■ゴラン高原 国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)

<展開背景と目的>
 UNDOFは停戦に合意したシリアとイスラエルの間に設定された兵力引き離し地域(AOS:Area of Separation)に展開し,両国間の停戦監視及び兵力引き離しなどに関する合意の履行状況の監視を任務とする,国連平和維持活動[作戦]です.
 1974年の設立から約30年が経過する,現在活動中の国連PKOの中で最も古い歴史を持つPKOの一つで,現在六ヶ国が参加しています.

 自衛隊はゴラン高原に,1996年から輸送隊を派遣しています.
 総派遣期間は10年を超え,陸・海・空から選ばれた延べ約1,000名が,日本より約9000Km離れたゴラン高原の平和と安定に寄与してきました.
 自衛隊はこの活動の中で輸送隊43名,UNDOF司令部要員2名を派遣しています.
 中東和平のための国際的努力に対する,我が国の人的な協力としての意義を有しています.
 本来の任務以外の交流を通じても,「より安定した安全保障環境の構築」に貢献しています.

 25次の派遣(0803)から派遣形式が変わっています.
 24次隊までは,各次隊を編成し,部隊として交代する部隊交代方式でしたが,25次からは,授与された派遣輸送隊旗はゴラン高原の地にとどまり,要員のみの交代となる要員交代方式に変わっています.
 任務はこれまでと変更はありません.
<参考:中央即応集団HP>

090724 政府は2009年9月で期限が切れる派遣期間を半年間延長(2010年3月末まで)する実施計画の変更を閣議決定しました.

<任務>
・司令部要員の任務
 UNDOF司令部における,UNDOFの活動に関する広報・予算の作成並びに輸送・整備などの業務に関する企画及び調整.期間は約半年.

・輸送部隊の任務
 国連兵力引き離し監視隊(UNDOF)の中にあって,UNDOF宿営地への食料,燃料,資材などの輸送やパトロール,道路の補修などの業務を担当

<編成>
1.司令部要員(3名  96. 2〜)
(UNDOF司令部先任兵站幕僚) 服部真之介3等陸佐[陸軍少佐]
2.輸送部隊(名称 ゴラン高原派遣輸送隊 43名 96. 2〜)
(28次要員)指揮官 小山直伸3等陸佐[陸軍少佐](11旅団主力 43名)

■旧満洲における遺棄化学兵器処理

<派遣先>中共吉林省敦化市(蓮花泡)
<派遣期間>090821〜090924
<編成>城戸誠之2等陸佐[陸軍中佐]以下7名
<派遣元>内閣府遺棄化学兵器処理担当室

[参考]
DSI http://dsimil.com/jdf/143.dep.htm
日本国防協会 http://www.kokubou.jp/jieitai-x-2.html

おきらく軍事研究会,平成21年(2009年)9月22日


 【質問】

――――――
「どの国から派遣されているかも重要です.
 日本が持つ中立的なイメージのおかげで,軍事監視は自衛隊のお家芸になるはずです」

――――――憲法9条は日本人にはもったいない・伊勢崎賢治/朝日新聞(2009/5/2朝刊)

というのは本当ですか?

 【回答】
 必ずしもそうとは限りません.
 日本を知らなければ,そのようなイメージを抱きようがありません.

 また,知っていたにしろ,解釈次第でどのようなイメージでも描けます.
 プロパガンダのやり方によっては,中立イメージなど簡単に覆すことが可能です.
 明らかに中立な活動である,カンボジアPKOや湾岸戦争後の機雷掃海すら,憲法9条信者は軍国主義復活というプロパガンダを行い,中立イメージを覆そうとしたことを忘れてはいけません.
 対抗プロパガンダが存在しない状態で,そうしたプロパガンダが行われた場合(例えば武装組織の支配地域),そうしたプロパガンダは浸透し易くなります.

 そもそも特定の活動が都合が悪い陣営があれば,彼らにとっては特定の活動に従事する者たちは,中立どころか敵扱いされます.
 アフ【ガ】ーニスタンでは明らかに中立な民間人NGOでさえ,アフ【ガ】ーンが復興することが都合が悪いと考えるターリバーンから「敵」扱いされており,テロ攻撃を受けて死傷者が続出しています.
 カンボジアでは日本人に死者も出ましたよね?
 ターリバーン寄りなペシャワール会でさえ,ターリバーンに職員が殺害された事例がありましたよね?

 それにまた,相手のイメージなどという曖昧なものに勝手に期待して,甘い見通しを立てることは,軍隊を動かす上では絶対に禁物です.
 そんなことをするのは,
「バトル・オブ・ブリテンで英国が負けたら,アメリカにも厭戦気分が広がって,アメリカと講和できるかも〜〜」
などと甘い期待をして太平洋戦争開戦を決めたメンタリティと,何ら変わるところがありません.
 平和主義者が旧軍と同じ思考に陥ってどうするんでしょうね.

 伊勢崎は,アフ【ガ】ーンでの武装解除の「成功」(これにも疑問がなくはありません.なぜなら結局ターリバーンなどの武装解除は手付かずに終わっているからです)という,極めて稀な例を無理矢理一般化しようとしている――,そのように感じます.


 【質問】
 民主党の菅代表が'04年1月の党大会で提唱した,国連による平和協力活動に参加するための,自衛隊とは別組織の「国連待機部隊」創設はどうでしょう?

 【回答】
 この構想は,全く話にならない.

 「国連待機部隊」構想は,十数年前,国連平和維持活動(PKO)協力法をめぐる論議の中で登場した.当時,組織上も,機能上も,非効率な「第二自衛隊」を作るべきではない,として退けられたものだ.
 それが今,再登場したのは,民主党の党内事情からではないのか.旧社会党議員を中心に,自衛隊の海外派遣は「武力行使」につながる,という反対論が党内にある.国連決議というお墨付きがあれば,自衛隊を出しやすいという“国連信仰”もあるだろう.

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040113ig90.htm

 そんなんなら,自衛隊内に海外派遣を主眼に置いた部隊を編成した方がよほどマシ.

 自衛隊内に国連派遣部隊を設けるのと,自衛隊と別組織で設けるのは大いに違うんだ,ということを,民主党信者は分かってないのか,あるいは意図的に混同させようとしているのか.

 自衛隊の中にあるか外にあるかでは全然違うわけで.
 「自衛隊とは別組織の国連待機部隊」なんてのは少なくとも金の無駄.
 国連に所属(人身御供)させた日にはもう日本の都合ではどうこうしようもなくなるから措いといても,そうではなく自衛隊外に単に国連用においておく部隊だとしても,そうなれば維持費は日本負担確定.
 それに,装備を重複させたりするのか?と.レンタル料払うとか?予算振り替えとかするの? 自衛隊用の装備と国連待機部隊用の装備はそれぞれ全く違う運用をしなくてはならなくなるから,足りないからと言って勝手に拝借とはいかない罠.ごっちゃにするんなら,わざわざ分ける必要ないし.

 まあ,突っ込みどころ満載なのはもう皆さんご承知の通り.金の問題だけでもコレだ.
 法的に突っ込み入れだしたら管などがファビョること請け合い.

 ちなみに,国連所属なら間違いなく自衛隊よりも隊員の給料は安くなる.
http://www.unic.or.jp/know/peace.htm
によれば兵士一人当たり1,000ドル+国の給料となるはずだが,国連専用となれば国が給料を払う云われはないので給料は最高1,000ドルとなる.それもPKOに参加すればの話.
 まさか普段の維持費まで日本が負担するのか? 国連の費用で常時維持するてか? 国連への支払金をいくらまで増やす気か.
 まさか独自予算で貢ごうってんじゃないだろな.そうなればそれは「私兵」と言う.
 つーか普通兵士一人当たり1,000ドルも払える国なんて滅多にない.
 しかも発展途上国にとっては貴重な外貨収入源だったりもする.それも潰してしまうの?
 ……と,人件費「だけ」考えても素晴らしく馬鹿くさい.

(軍事板)

●国連待機部隊構想

 民主党の小沢氏は「国連待機部隊」という構想を持っています.
 これは,わが自衛隊を国連に拠出し,国連軍として大いに働かせることで国連に恩を売るというものです.

 以前から何度もこの提案には反対していますが,この構想,ひとことでいえば
「カネでダメだから傭兵を差し出し,国連でポイントを積む」
ということで,いやしくも国民から名前を書いていただき当選させてもらい,1国の舵取りを考える国政政治家が口にする内容ではありません.下品・横着ここに極まれり,という印象です.

 それ以上に,国益とは直接かかわりのないことに対し,見ず知らずの外国人に我が国民の命を預け,それで特段のこともなく恬淡とできる政治家なわけですね,
 この方は.N氏やK氏,G氏に共通する態度といえます.

 こう見ると,この構想はある意味,小沢氏が信じる「宗教」に「みんな入信しませんか? そうしたら小沢氏のような態度になれますよ」という次元の話なのかもしれませんね?(笑) とても「政策」とはいえないですよね.

 終戦の日を中心に,「国民の命を大切にしよう」という話があちこちから出ています.
 なぜ小沢構想にこの人たちは反対しないのでしょうか? 不思議でなりません.

 思うのですが,命の大切さや反戦を声高に唱える人は,自衛官を人間だとは見ていないのではないでしょうか?
 彼らが憎むヒトラーと同じ「選民思想」が,この方々の魂の中核をなしているのかもしれませんね.
 それはそれで恐ろしいことです.

 いずれにせよ,小沢氏には,自衛隊の長,もちろん最高司令官になる資格はありません.

 自衛官は国益を護るため,国家国民を護るためなら命を捧げても構わない,と誓っている人たちです.
 彼らは国家最高指揮官の命令の下で国民に代わって戦う国家国民の御楯です.
 そんな彼らの命を安く扱う輩には,本当に腹が立ちます.
 〔略〕

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)8月28日


 【珍説】
 〔自衛隊とは別組織を送ることは,〕我が国の国軍が「専守防衛」に徹するのだと内外に示すことには意味があるでしょう.
 二重化で少々の無駄遣いでも,現実的に考える意味があります.

タケル in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 そりゃ,専守防衛に徹することの宣伝効果「だけ」はあるでしょうが,現実的に専守防衛で対処できないときはどうするんですか?

 何度も言いますが「国民に餓死しろ」と言うことですか?

>二重化で少々の無駄遣いでも,現実的に考える意味があります.

 ありません,そんな効率の悪いものを作って何をするのですか?
 税金の無駄遣いです.

ますたーあじあ in mixi



 【珍説】
 私は「効率」は別にして考えるべきだ,と言い,貴殿は「効率が悪いから考えるべきでない.」ということですから,接点はありません.

タケル in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 接点の問題ではありません,
 状況を予想し,それに対する対処を考える.
 これは社会人であれば常識でしょう.
 現実にならないようなことを考えるのであれば,それこそチラシの裏です.

ますたーあじあ in mixi


 【質問】
 日本の大使館の警護は,どの役所が管轄しているのでしょうか? 外務省? 警備官として自衛官や警察官が出向しているのは知っていますが.
 あと,武器の携行は認められているのでしょうか?

 【回答】
 ペルー領事官公邸事件で分かったように,外国の日本大使館警備は基本的にその国に任されている.
 外部はその国の警察等.内部は火器を持たない民間警備員が内部を警備しているらしい.

 なお,外務省に出向している自衛官は防衛駐在官であり,いわゆる駐在武官であって,大使館の警備をしているわけではない.
 なお,防衛駐在官は外務省職員(外務省の面子の問題).

(軍事板)

 そして,こうしたやり方には情報漏洩の心配が常に付き纏うとも言われる.
 以下引用.

 イラクには,相互主義に則って日本の大使館を守ってくれる警備組織がないので,各国は自軍の軍隊が出て守っている.
 ところが我が国は武装ガードマンを雇っているので,情報漏洩の心配が常に付き纏うわけです.
 しかし,「領土に準ずる大使館を守る」ことは海外での武力行使に当たり,憲法違反になるという議論もある.
 果たして本当にそうなのか?

(安部晋三 from SAPIO 2004/1/21-2/4号,p.37)


 【質問】
 防衛駐在官とは?

 【回答】
 防衛駐在官(別名:駐在武官)は,一時的に外務省に出向して,外交官の身分で在外大使館の安全保障・防衛関係業務に従事する制服自衛官のこと.
 駐在する国とわが国との間の軍事的透明性を高めることと,軍関係の行事に国家代表として出席することが,主要な任務とされています.
 2007年現在,世界の34カ国と,国際機関などに合計44名が常駐するほか,警備対策官として在外公館に勤務する幹部もいます.

 【参考ページ】
「海を渡った自衛官─異文化との出会い─」vol.16


 【質問】
 海外へ派遣された自衛隊が現地人を雇用する際,誰に決定権があるのか教えてください.
 たとえばイラク派遣部隊が復旧のため現地人を雇う場合,雇用のために面接をしたり,雇用者一覧を作ったり給与額を決定したりするのはどなたでしょうか?

 【回答】
 政府が外務省を通じ,対象国の政府機関に依頼します.
 防衛庁・自衛隊が直接関係する事はありません.


 【珍説】
 自衛隊のPKF参加は,〔略〕自衛隊に新しい存在証明(アイデンティティ)を付加し,ポスト冷戦下においてもなお巨大に成長した軍事組織の存続を図ろうとする意思が,見え隠れしている.

新藤宗幸 in 『自衛隊をどうするか』(岩波新書,1992/1/21),p.57

 【事実】
 ……ええと,何を根拠に巨大と言っているんでしょうかね?
 あとのほうのページで「世界第3位の軍隊」(p.66)と言っているところから考えて,防衛予算額を単純比較しているのでしょうが,防衛予算に何を含めるかも各国まちまちなら,購買力平価も各国まちまちな状況であるため,そのような比較に意味はありません.
 例えば小川和久は「この限られた防衛費で整備できるのは,『中ぐらいの国』の軍事力がせいぜい」としています.
 つまり,「巨大」というのは新藤の思いこみに過ぎず,事実ではありません.

 「巨大」が幻想である以上,存続維持もへったくれもなく,上記珍説のごときPKF陰謀論もまた思い込みでしかありません.
 だいたい,PKF任務付加によって予算が増えているのならともかく,防衛予算は毎年減額される一方なのですが.


 【質問】
 ゴラン高原のUNDOF(国連兵力引き離し監視軍)に派遣された自衛隊員のストレス要因は?

 【回答】
 第1に生活勤務環境の違い.
 しかし業務を開始すると,これは大方消えたという.

 第2は,宿営地がカナダ村といった環境であり,これに慣れねばならなかったこと.
 派遣された1佐曰く,
「我々はカナダ村という郷に入ったわけです.私も含めて,我々には,つい欧米人に構えてしまうという日本人共通の欠点がありました」

 第3は,母国からの隔絶感(かくぜつかん).
 特に妻帯者にはこれはこたえたという.

 詳しくは,
「海を渡った自衛官─異文化との出会い─」vol.23(2008/10/8)
を参照されたし.


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