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D.B.E. 三二型」◆(2013/03/17)海上自衛隊,初の女性練習艦長誕生へ 護衛艦タイプ艦船
 「しまゆき」と「せとゆき」

「Kojii.net ココログ別館」:氷塊接触回数

「週刊オブイェクト」◆(2010年07月22日)超音速対艦ミサイルを巡る間違い満載の煽り記事

「週刊オブイェクト」◆(2010年09月07日)海上自衛隊の統合電気推進システム

「週刊オブイェクト」◆(2010年10月13日)19DD進水「あきづき」と命名

「ワレYouTube発見セリ」:VP-4 P3C Harpoon Launch w/ JMSDF Pre Desert Storm

『海上自衛隊艦艇図面集』(石橋孝夫著,並木書房)
※該当書籍はネット検索では発見できず.
 『海上自衛隊全艦船』のことか?――編者

 「丸」ではなかなかの記事を書く石橋孝夫氏ですが,著作は駄目ですね.
 1万5000円もする本書を買って,ワクワクしながら頁をめくった瞬間に,愕然としましたもの.
 図面はともかく,それに添付されている要目表がですよ,ドットがギザギザした,昔のワープロ打ちそのまんま なんですよ.
 情報も少ないし.
 あれはひど過ぎです.
 嘘だと思ったら,大書店に行って,ちょっと覗き見してみてください.

――――――ZII ◆RPvijAGt7k :軍事板,2011/02/19(土)

『続・艦船メカニズム図鑑』(森恒英著,グランプリ出版,1991)

 海上自衛隊の艦艇のしくみと任務を,補助艦に至るまでイラストで解説してある.
 俺が中学生のときに買って,自衛艦に詳しくなるきっかけとなった本.
 ただ,著者が亡くなられたため,改訂されず,内容が少し古い.

-------------軍事板,2002/10/05
青文字:加筆改修部分

 【質問】
 ▼海自に駆逐艦大型水上戦闘艦と哨戒機が,やたら多いわけは?

 【回答】
 海自の戦力をちょっとネットサーフィンで調べてみたけれども,その戦力を見ると駆逐艦大型水上戦闘艦と哨戒機の数は,アメリカを除く国々と比べても,他に例がない大戦力遜色のない戦力となっています.
(米海軍は大西洋,太平洋,中東などに広く展開していることに留意)

駆逐艦大型水上戦闘艦
日本:45隻
米国:59隻(アーレイ・バーグ級イージス駆逐艦)
米国:109隻
 タイコンデロガ級CG×22
 アーレイ・バーク級DDGフライト1×21
 アーレイ・バーク級フライト2×7
 アーレイ・バーク級フライト2A×33(2隻建造中,2隻計画中)
 O・H・ペリー級FFG×26
(アメリカ海軍 - Wikipediaより)

哨戒機
日本:80機
米国:147機

哨戒ヘリ
日本:91機
米国:221機

▼ 特に駆逐艦大型水上戦闘艦の保有数では,米海軍に次いで世界第2位.
 イギリスでもロシアでも駆逐艦大型水上戦闘艦の数は少なく,ドイツなどは駆逐艦大型水上戦闘艦すら保有していない.
 中国海軍は27隻の駆逐艦大型水上戦闘艦を保有していますが,旅大級駆逐艦大型水上戦闘艦は老朽化が進んでおり,徐々に退役が進んでいます.
 しかし,新規の駆逐艦大型水上戦闘艦を建造を推進する動きは見られません.
 これは中国海軍は空母建造に集中するという.近視眼的な発想によるものでしょう.▲

▼ どうして海自は,これだけの駆逐艦大型水上戦闘艦の保有に踏み切ったのか.
 それは駆逐艦大型水上戦闘艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており,対艦・対空・対潜の各任務に従事できるマルチロール艦艇だからです.
 また,海自はこれまで空母を取得しようと計画した事がありましたが,いずれも防衛庁(当時)内局や大蔵省(現財務省)に反対されたという経緯があります.

 つまり空母を買うのは無理としても,その与えられた分で駆逐艦大型水上戦闘艦を購入し,先の大戦の教訓である対潜任務を重視したのでしょう.
 実際,海自の構想した空母の艦載機も,S-2などの対潜哨戒機だったという事実が,それを物語っています.
 そして,S-2の取得が無理ならば,陸上基地からの長距離飛行が出来る哨戒機を取得し,これに対応するのがベストという,方針の転換があったからでしょう.

 これだけの「駆逐艦大型水上戦闘艦&哨戒機」大国となった日本は,世界屈指の海軍強国となり,海自は中国海軍ですらも恐れる存在となったわけです.
 2011年現在でも,この事実は不動のものとなっています.

バルセロニスタの一人 in mixi,2011年07月14日11:58
青文字:加筆改修部分

▼ まず,フネのお話.

 第4次防衛力整備計画において,船団の護衛(≒第七艦隊の露払い)には,8隻の護衛艦と8機の対潜ヘリが必要とされ,これが護衛隊群の基本構成となりました.
 そして,海上における侵略等の事態に対応できるよう,機動的に運用する艦艇部隊として,少なくとも1個護衛隊群を即応させるために,4個護衛隊群の整備が必要でした.
 これより,以下の艦艇が必要になりました.
4個護衛隊群×8隻=32隻

 次に「遠洋防衛に対し,沿岸海域の防備を目的」にした,地方隊の存在があります.
 日本の地理特性により,周辺海域を5海域に区分し,地方隊を配置する必要がありました.
 各地方隊ごとに,少なくとも1個隊の稼働を維持するために,2個の地方隊が必要であ,合わせて10個地方隊が必要とされていました.
(今はごっそり削られちゃって,10個隊 → 4個隊に減らされた上,護衛隊群に統合されちゃったけど)

 これより,以下の艦艇が必要になりました.
フリゲート(DE)または旧式汎用艦(DD)3~4隻×4~5  約16

 以上,約48隻が,自衛艦隊の編成となります.

 さて,どうしてこのような大量の艦艇が必要だったかと言えば,ポスト4次防~53中防のころ,1980年代までさかのぼる必要があります.
 当時,世界は冷戦の真っ最中.
 極東には,ソ連海軍最大の太平洋艦隊が展開していました.
 その内訳は主要水上艦艇約85隻,潜水艦約135隻(うち原潜65隻)を主力とした,820隻162万トン.
 質的にも,空母「ミンスク」やミサイル巡洋艦,ミサイル駆逐艦,SSBN,SSN等の新鋭艦艇の増強によって,近代化されていると考えられていました.
 そりゃ,大量の艦艇が必要になるはずですね.

 こうした時代に,現在まで続く(と書くと語弊があるけど),海上自衛隊の骨子(ポスト4次防~53中業と8艦8機体制)が形作られました.
(現在この体制は,新装備の導入などにより,発展的に解消されつつあります)

 次に哨戒機の話.
 P-3C導入以前の海上自衛隊の対潜哨戒機は,下記の通りです.

1976年防衛白書(表20)
1977年防衛白書(資料24)より
機体  機数  航空隊数
P2V-7  19  1個
S2F-1  35  2個
P-2J   70  4個
PS-1   17  1個
          教育航空隊×3+実験航空隊
計 141機

 この通り,海上自衛隊は,P-3C導入以前にも,多数の哨戒機を保有していました.
 この理由は,「1977年の防衛白書2-3-(2)-イ-(エ)」より,下記の通りです.

------------
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/1977/w1977_02.html

(エ) 海上自衛隊は,また,「周辺海域の監視哨戒及び海上護衛等の任務に当たり得る固定翼対潜機部隊を有していること」とされている.
 固定翼対潜機とは,隠密裡に行動する潜水艦を目指し,その機動性を利用して広範囲な海域を捜索するとともに,これを発見した際には,必要に応じて攻撃を加える機能をも備えた航空機であり,現代における対潜水艦作戦に欠かせないものである(第3章第2節参照).

 この固定翼対潜機の部隊は,必要とする場合に,太平洋側は約300海里,日本海側は約100~200海里のわが国周辺海域(第12図参照)について,1日1回は哨戒を実施しうるとともに,船舶の護衛が必要となった場合,最小限外航及び内航に各1個隊を当てうるためには,現状の11個隊程度を維持する必要がある.
------------

 このため,多数の哨戒機が必要とされました.
 P3-Cは,10個飛行隊を維持する予定でしたが,冷戦の終結に伴い8個飛行隊に削減され,余剰機は画像情報収集機,電子戦機などに転用されています.

極東の(ry in FAQ BBS,2012/2/16(木)
青文字:加筆改修部分

 そして不幸中の幸いというべきか,櫻井よしこさんのこの予想は大きく外れてしまいました.

------------
[特別レポート] 「 中国が日本に『軍事侵攻』する日 」:櫻井よしこブログ

5年後には逆転される
(略)
 村井教授はしかし,日本有利の現状は5年後には完全に逆転すると警告した.
「現在,東シナ海で日本が有利なのは,軍艦の数だけ.
 ミサイルは中国有利です.
 5年後は中国が軍艦でも有利になり,構図は完全に変わります」

 過去17年間,中国が対前年比で2桁台の軍事力増強を続けているのは,周知のとおりだ.
 対して日本は年1%の削減策をとっている.
 小泉チルドレンの一人,片山さつき氏は財務省主計局主計企画官として,2005年度予算編成を担当したとき,護衛艦の数を52隻から36隻へと大幅に削ることを当初,求めたといわれている.
 結局,47隻になったが,増やす中国と減らす日本の対照が,両国の軍事バランスを反転させていくのだ.
------------

 とは言っても当時は,漢級原潜事件が発生してまだ2年しか経っていなかったので,そういう脅威を感じるのも無理はなかったですし,北朝鮮の工作船の問題もあったわけですから,櫻井さんがこう論じるのも当然なわけなのです.
 私だって当時だったら,こう論じていたかも知れません.

 また,予想が外れたからといって,それを鬼の首を取ったかのように暴れるのは,私は好きではありません.
 むしろそれを,素直に安堵するのが正しいと思われます.
 〔略〕

バルセロニスタの一人 in mixi,2011年07月14日11:58
青文字:加筆改修部分

▼ 【反論】
 ナンセンス.
 ジェーン海軍年鑑では,日本海上自衛隊の「護衛艦」の内,「駆逐艦」に分類されているのはDDHとDDGだけだよ.
 あとのDDは全て「フリゲート」扱いだよ.
 だから日本の「駆逐艦」は,「国際基準」では12隻程度だったという事なの.

 DDHにしても,はるな型,しらね型はともかく,ひゅうが型&19500トン型4隻は「ヘリ空母」に分類されるだろうから,今後は「駆逐艦」は8隻程度になる.
 つまり,イギリスやロシア以下って事なの.

>しかし,新規の駆逐艦を建造を推進する動きは見られません.
>これは中国海軍は空母建造に集中するという.近視眼的な発想によるものでしょう.

 「近視眼」は君の方だよ,バルセロニスタ君.
 中国海軍は,この数年間は,航洋フリゲート054A型の建造に力を注いでいたんだよ.
 054A型は,アデン湾の海賊対処任務にも派遣されており,外洋での作戦能力は十分にある.

 ついでに書くと,中国は,昨年(2011年)から,052C型「駆逐艦」の3番艦以降を建造している事が確認されているが,君は何処で情報を集めているのかな?

 では,何故,中国海軍が,ここしばらくの間,「駆逐艦」の新規建造を行なっていなかったのかというと,エンジンの調達問題によるものなの.
 中国海軍の「駆逐艦」には,ガスタービンエンジンが搭載されているが,中国は,つい最近までガスタービンを国産出来ず,ウクライナからの完成品輸入に頼っていたんだ.
 だから,あまり大量に建造する事が出来なかった.
 肝心要の「心臓」が外国頼みだったからね.
 ロシアやウクライナの艦艇はオールガスタービンなのに,中国の「駆逐艦」は,ガスタービンとディーゼルを搭載し,ディーゼルで巡航,ガスタービンで増速という方式を取っていたが,これも,ガスタービンの輸入が限られていたからだろうね.

 しかし,ディーゼルエンジンは国産出来るので,それで,ディーゼル機関搭載(つまり,肝心要の「心臓」を外国に頼る必要が無い)航洋フリゲート054A型を大量建造していたんだよ.

 だいたい,現在においては,「駆逐艦」と「フリゲート」の区別は曖昧で,全く意味のないものになっているんだけどね.
 「駆逐艦」よりも大型の「フリゲート」も,今じゃ珍しくなくなった.

バルセロニスタ君,少し,頭冷やそうか・・・
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii

高町紫亜 in FAQ BBS,2012/1/19(木) 19:9

 【再反論】
>ジェーン海軍年鑑では,日本海上自衛隊の「護衛艦」の内,「駆逐>艦」に分類されているのはDDHとDDGだけだよ.
>あとのDDは全て「フリゲート」扱いだよ.

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%B7%E8%A1%9B%E8%89%A6#.E6.B1.8E.E7.94.A8.E8.AD.B7.E8.A1.9B.E8.89.A6.EF.BC.88DD.EF.BC.89
http://uroneko02.com/jmsdf_dd00.htm
 上記の中の,汎用護衛艦の項目を参照すると,ジェーン年鑑ではDDも駆逐艦扱いとなっています.
 これはどういうことなのでしょうか?
 説明をお願いいたします.

>現在においては,「駆逐艦」と「フリゲート」の区別は曖昧で,全く意味のないものになっているんだけどね.

 この部分は同感.

>中国海軍は,この数年間は,航洋フリゲート054A型の建造に力を注いでいたんだよ.

 これは正しい.

>中国の「駆逐艦」は,ガスタービンとディーゼルを搭載し,ディーゼルで巡航,ガスタービンで増速という方式を取っていたが,これも,ガスタービンの輸入が限られていたからだろうね.

 これは微妙.
 中国海軍では,蒸気タービンを使って我慢してるって話もあります.

疑問者 in FAQ BBS,2012/1/20(金)

 054A型は排水量4000tで,ヘリまで搭載してるのに,フリゲートってのもいまいちよくわからんし.

 日米中などの重要国に関しては,駆逐艦・フリゲートの分類も含め,精査し直したほうが良いかと思います.

日雇い労働者 in FAQ BBS,2012/1/20(金) 19:32

 質問の内容を,駆逐艦から汎用戦闘艦に変えて,書き直したらいいと思います.

OOM-7大佐 in FAQ BBS,2012/1/22(日) 13:14

 ご提案に従い, 「駆逐艦」を「大型水上戦闘艦」に訂正させていただきます.

編者,2012/1/23

▼>中国は,昨年(2011年)から,052C型「駆逐艦」の3番艦以降を建造している事が確認されているが,君は何処で情報を集めているのかな?

 これは当方も見落としていました.
 052型駆逐艦が建造される前に書いた日記だし,当方はその頃は家内の入院だ,本業多忙だ,不安神経症発症だで,確認する暇がなかったのですが,言い訳ですね.
 この点についてはシア氏の意見には同意です.
 この点については,大変ご迷惑をおかけしました.
 申し訳ありませんでした.

 ただ,これは何だかなあ.

>中国海軍は,この数年間は,航洋フリゲート054A型の建造に力を注いでいたんだよ.

 いや,私は「中国はフリゲートは建造していない」なんて一言も書いてないんだが.

 その他の再反論については,疑問者さん,日雇労働者さんが書かれていますので,当方ごときが出る幕でもないでしょう.

 〔後略〕

バルセロニスタの一人 in mixi,2012年01月31日12:04
青文字:加筆改修部分

 また,駆逐艦とフリゲートとの区分に関する,上記同氏の反論については,こちらを参照されたし.

▼>「駆逐艦」よりも大型の「フリゲート」も,今じゃ珍しくなくなった.

 以前はイタリアのアンドレア・ドリア級巡洋艦(満載排水量7300トン 全長149.3メートル)よりも大きいアメリカのスプルーアンス級駆逐艦(満載排水量8040トン 全長171.7メートル)なんてありましたし.

>ひゅうが型&19500トン型4隻は「ヘリ空母」に分類されるだろうから,

 ロシアのキエフ級ヘリ空母は,ロシア本国では巡洋艦扱いだし,フランスのジャンヌ・ダルクも,同じく練習巡洋艦扱いされている.
 アメリカの強襲揚陸艦も,ヘリ空母と同じ運用をされている.
 したがってひゅうが級や19500トン級もDDH,つまりヘリ運用護衛艦(駆逐艦)扱いでも良いのだ.

90式改 in FAQ BBS,2012/3/1(木) 22:0
青文字:加筆改修部分

▼ 【再再反論】
>大型水上戦闘艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており,
>対艦・対空・対潜の各任務に従事できるマルチロール艦艇だからです.

 大型水上戦闘艦とは巡洋艦のことでは?
 (第1次改訂後の)回答が,意味不明になってしまってます.

OOM-7大佐 in FAQ BBS,2012/1/26(木) 19:59
青文字:加筆改修部分

 OOM-7大佐さんに同意見.
 あと,消印所沢さんは他の記事への対応もあるでしょうから,元記事を書いた人に修正を依頼しては?

日雇い労働者 in FAQ BBS,2012/1/26(木) 22:16
青文字:加筆改修部分

 分類の問題で指摘があるだけであり,原文の主旨自体は損なわれていないと愚考いたしますので,文章を整えるだけで済むのではないかと存じますが,如何でしょうか?

消印所沢 in FAQ BBS,2012/2/5(日) 16:48
青文字:加筆改修部分

 個人的には,消しちゃった方が手間が少ないかと思います.
 ひとつずつ,チェックしていくと.

> 大型水上戦闘艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており……

 これだと,巡洋艦と大型水上戦闘艦が別物だと読めてしまいます.
(OOM-7大佐殿も指摘済みですが)

 原文だと,
「駆逐艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており」
となりますが,現代の海軍艦艇を駆逐艦/巡洋艦で区分したり,その区分上で,「機動性(ってのが何を指すのかわかりませんが)」の優劣を語るのは,実態に即してないと考えられます.
 なので,棒線で消した方が良いかと思われます.

 次に,以下の文章に問題があります.

>大型水上戦闘艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており,対艦・対空・対潜の各任務に従事できるマルチロール艦艇だからです.
(中略)
>大型水上戦闘艦を購入し,先の大戦の教訓である対潜任務を重視したのでしょう.

> 実際,海自の構想した空母の艦載機も,S-2などの対潜哨戒機だったという事実が,それを物語っています.
> そして,S-2の取得が無理ならば,陸上基地からの長距離飛行が出来る哨戒機を取得し,これに対応するのがベストという,
>方針の転換があったからでしょう.

⇒more

 んで,現在のっているバルセロニスタの一人氏の回答ですが,これを全部直していると,原型残らないので,横線で全消しを推奨した上で,以下の修正案を提示します.
[以下,上記追記文参照]

極東の(ry in FAQ BBS,2012/2/16(木)
青文字:加筆改修部分



 【質問】
 「駆逐艦は,巡洋艦よりも機動性に優れ,また対艦・対空・対潜の各任務に従事できるマルチロール艦艇であり,海自は先の大戦の教訓である対潜任務を重視しこれを導入した」とする意見がありますが,いかがですか?

 【回答】
>大型水上戦闘艦の方が,巡洋艦よりも機動性に優れており,対艦・対空・対潜の各任務に従事できるマルチロール艦艇だからです.
(中略)
>大型水上戦闘艦を購入し,先の大戦の教訓である対潜任務を重視したのでしょう.

「対潜を重視し,マルチロール艦を導入した」
と読めますが,これはおかしいです.
 対潜任務を重視していたら,マルチロール艦ではなく,対潜艦を導入しますよ.

 そして,実際はどうだったかといいますと,1980年代初頭までは,海上自衛隊の多くを,対潜艦が占めていました.
 ワークホースたるDD,DEを例にとると,ほとんどの艦が魚雷発射管に加えて,ボフォース対潜ロケットまたはアスロックを装備し対潜装備を充実させているのに対し,対水上・対空装備としては,3インチ砲や5インチ砲がほとんどであり,十分な装備ではありませんでした.

 これが改善されるのは,“はつゆき”級DDが出揃う1980年代後半からです.
 シースパロー,ハープーン,アスロックを装備し,対潜・対空・対水上のどの任務にも対応できる“はつゆき”こそ,自衛隊初のマルチロール艦でした.
(正確には“はつゆき”以前に,SAM,SSM,SUMをすべて装備した艦として,“さわかぜ”や“はたかぜ”級もありましたが,これらはマルチロール艦ではなく,防空艦でした.
 海上自衛隊は防空艦にすら対潜装備を求めていたと,ご理解いただけるとわかりやすいです)

 ということで,1980年代前までは対潜重視装備であったが,それ以降はマルチロール化というのが,教科書的な回答かと思います.

極東の(ry in FAQ BBS,2012/2/16(木)
青文字:加筆改修部分



 【質問】
 哨戒機の取得経緯は?
 また,海上自衛隊で「空母の取得が無理ならば,陸上基地からの長距離飛行が出来る哨戒機を取得し,これに対応するのがベストという,方針の転換があったから」哨戒機を導入したというのは本当ですか?

 【回答】
> 実際,海自の構想した空母の艦載機も,S-2などの対潜哨戒機だったという事実が,それを物語っています.
> そして,S-2の取得が無理ならば,陸上基地からの長距離飛行が出来る哨戒機を取得し,これに対応するのがベストという,
>方針の転換があったからでしょう.

 まず突っ込むところとして,「S-2の取得が無理ならば」と書いてますが,自衛隊はS-2を60機ほど取得して運用しています.
「空母の取得が無理ならば,陸上基地からの長距離飛行が出来る哨戒機を取得し,これに対応する」
と言いたいのでしょうけど,これも,公的資料の説明とは大きく異なります.

 例えば,「1977年の防衛白書2-3-(2)-イ-(エ)」より,哨戒機取得の経緯は下記の通りです.
------------
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/1977/w1977_02.html

(エ) 海上自衛隊は,また,「周辺海域の監視哨戒及び海上護衛等の任務に当たり得る固定翼対潜機部隊を有していること」とされている.
 固定翼対潜機とは,隠密裡に行動する潜水艦を目指し,その機動性を利用して広範囲な海域を捜索するとともに,これを発見した際には,必要に応じて攻撃を加える機能をも備えた航空機であり,現代における対潜水艦作戦に欠かせないものである(第3章第2節参照).

 この固定翼対潜機の部隊は,必要とする場合に,太平洋側は約300海里,日本海側は約100~200海里のわが国周辺海域(第12図参照)について,1日1回は哨戒を実施しうるとともに,船舶の護衛が必要となった場合,最小限外航及び内航に各1個隊を当てうるためには,現状の11個隊程度を維持する必要がある.
------------
 他の資料を見ても,
「空母が駄目だったから哨戒機」
と,方針の転換があったとする情報は見当たりませんでした.
「空母の取得が無理であろうがなかろうが,どっちにせよ,たくさんの哨戒機は必要」
というのが回答ではないかと思います.
 米海軍だって,哨戒機をたくさん持っていますし.

極東の(ry in FAQ BBS,2012/2/16(木)
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 なんか人件費削減のために,空自で基地警備をアウトソーシングするとか聞いたことあるんだけど,海自もそういう話出てるの?

 【回答】
 定年した元自を採用して,人員不足を補うための再任用だよ.
 出生率が低下しているし,これからは新隊員不足が深刻になるからね.

 海は陸上勤務者をどんどん艦艇に乗組しているから,人員不足気味なんだよ.

 それより民間からのレンタル移籍の話どうなった?

自衛隊板
青文字:加筆改修部分

 それなら予備自も優先して雇用してください(笑)
 警衛の時は予備自,訓練の時は自衛官,階級はそのままあるし.
 民間も定年から年金支給まで,請負契約とかもそれなりに有るな.

予備海士長 ◆0J1td6g0Ec in 自衛隊板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 呉基地って何?

 【回答】
 広島県呉市にある海上自衛隊基地で,
呉地方総監部
第4護衛隊群司令部
第1潜水隊群司令部
呉地方警務隊
呉システム通信隊
などが配置されている.
 呉は地形的に天然の良港と言われ,古くは村上水軍の一派の根城,明治時代以降は海軍の拠点となっている.
 旧海軍呉鎮庁舎は,現在も呉地方総監部第一庁舎として使用され,日曜日には一般公開されている.

 【参考ページ】
http://www.kurenavi.jp/html/m000051.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kt3029tk/folder/489187.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%89%E5%B8%82

【ぐんじさんぎょう】,2011/04/02 20:30
を加筆改修

 村上水軍のお城は現在,近代建築で見る価値はあまり無いです.
 一応,行きました.

割れ煎 in mixi,2011年04月01日 05:53

 さて,そんなこんなで,1時からの『基地公開』へ.
 結局のトコ何を見学するのかと云うと,Eバースを先端まで行って引き返す というもので,話を聞いた時点では微妙な感じだったのですが,それでも見どころと云うモノはあるものです (w`;

 陸・海・空の自衛隊にはかかせない,
 
   ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (・(・・)・) <   リヤカー!
  /JベタJ   \__________

 整備中の艦船も多く,
〔略〕
扇風機が大量に捨ててあったりしました (w`;

 そうか……
 護衛艦内にはクーラーがついてないので,扇風機が必要なんだねぇ……

 〔略〕

 また,このバースからは,対岸のIHIの造船所が一望できます.

 
   ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  (・(・・)・) <   壮観なモノがあるよね!
  /JベタJ   \__________

 駐車場は,各艦毎に,自転車,バイクを置くスペースがあるのですが,
『かしま』 の看板
は無愛想な看板が並ぶ中で,ちょっとした遊び心があり良いかも~ (w`;

ベタ藤原 in mixi,2011年03月08日04:46
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 こんなん拾ってきましたが.
ジブチでの海上自衛隊基地建設について

 んなところに海上自衛隊基地を作るとか,本当ですか?

2010年05月05日 00:51,ゆきかぜまる

 【回答】
 その元記事は,しばらく前に私も見て,防衛省のサイトで検索してみたのですが,基地を作るという話は引っかかりませんでした.
 ジブチの港を拠点として活動するという話は出てきましたが.

 出てきた建築物は福沢諭吉学校だけ.

2010年05月05日 02:51,HASU

 英文記事では駐機場が滑走路(Runway)になってますけど,たぶんこれのことっすね↓

――――――
海賊対策でジブチに自前施設建設 政府,哨戒機駐機場や隊員宿舎

 政府は30日,ソマリア沖の海賊対策にあたる自衛隊が拠点とするアフリカ東部ジブチにP3C哨戒機の駐機場や隊員宿舎など自前の施設を建設する方針を固めた.
 これまでは民間や米軍の施設を借りていたが,本格的な態勢をとることで,国際貢献に取り組む姿勢をアピールする狙いもある.

 海賊対策で派遣しているP3C哨戒機や護衛艦の活動根拠は,自衛隊法に基づく海上警備行動から6月に成立した海賊対処法に切り替えられた.
 政府筋は「活動本格化に向け米軍からも独自施設を求められており,来年には完成させたい」としている.

 現在,ジブチに駐留している陸上,海上自衛隊員約150人はジブチ空港近くの米軍宿舎に居住.
 P3C2機の駐機場やけん引車やトラックなどを収める格納庫は,アラブ首長国連邦(UAE)の首都ドバイに本拠を置く空港管理会社から借りている.
 政府筋によると,空港周辺に駐機場,宿舎を建設する方向で,空港管理会社と協議を進めている.

〔略〕
2009/07/30 18:12 【共同通信】
―――

 P3Cの拠点なので海上自衛隊基地と呼べなくもない.
 「自前施設」とか「隊員宿舎」とか英語にしちゃうとBase (camp), barracksとしか書きようがないですね.

 これに先立って派遣される自衛隊員の,現地での地位についてジブチ政府と協定を結んでいます.
中曽根外務大臣とユスフ・ジブチ共和国外務・国際協力大臣の会談について

 この中に出てくる食糧援助(8億6,000万円)と,ラジオ・テレビ援助(9億2,500万円)と比べて,この「基地」建設費用の4,000万ドルというのは,高額とも言えないような.

2010年05月05日 03:44,バグってハニー

▼ スーゼネ〔スーパー・ゼネコン〕の海外事業部署は,人員選定まで動いたので,今年度中の入札は確定かと.
 正直,金額が割りにあわねぇ orz

2010年05月20日 16:25,Bernoulli

以上,「軍事板常見問題 mixi別館」より
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 海上自衛隊が戦闘機や攻撃機を保有しないのは何故ですか?
 陸海空それぞれに,防衛費というパイを分けなければ行けない為,航空機まで予算が回らないということでしょうか?

 【回答】
 都合のいいこともあるだろうけど,それ以上にデメリットがあるからでしょう.
 現実にフネとP-3Cの維持だけで精一杯の海自にはこれ以上,「もうひとつの空軍」を保有するような余裕はないのです.
 当面,空自と米軍の航空優勢下で作戦するという前提が変わらなければ,フネ自体の防空力だけで十分.

 加えて,海上自衛隊がもともと米軍との連携を前提として編成されている,ということもあるかと思います.
 洋上の航空戦力は米空母に任せよう,ということです.

 そこで海上自衛隊は,日本近海の対潜作戦にある程度装備を特化したわけです(今日でも海上自衛隊は対潜哨戒機を保有しています) .
 その後,洋上において航空戦力を充実させれば近隣諸国に警戒感を抱かせるという政治的事情や,航空戦力は航空自衛隊が一括管理したほうが効率がよい,という運用上の問題によって,海上自衛隊は戦闘機や攻撃機といった装備を行わないのだと思われます.

 また,自衛隊の主任務は国土の専守防衛ですから,陸上基地から航空自衛隊が作戦を行える以上,その範囲を超えて海上自衛隊が航空戦力を展開するというのは,自衛隊のドクトリン上,必要のないこととされているのではないでしょうか.

軍事板,2005/06/11(土)
青文字:加筆改修部分


 【質問 kérdés】
 自衛隊の対艦打撃能力はどんなもの?

 【回答 válasz】

 A2AD(接近阻止・領域拒否)は中国が考えた軍事戦略(実際は心理戦)です.

 しかし,この対艦ミサイルや巡航ミサイルを駆使した戦略は,米海軍や自衛隊でも冷戦時代ソ連軍の大規模着上陸侵攻に備えるためにAGM-84やASM-1,それを運搬するF/A-18シリーズ,三菱F-1,P-3Cなどの航空機と,その運用のための高稼働率とパイロットの飛行時間による技量で,ソ連軍の艦艇の侵攻を阻止しようとした経緯があります.
 その意味では自衛隊はA2ADをいち早く導入した軍事組織の一つです.
 この点は海国防衛ジャーナルの記事でも紹介されていますが,その紹介記事の中で日本の対艦打撃力に触れています.

ランド研究所:中国をチョーク・ポイントで締め上げろ!:海国防衛ジャーナル

 ランドから本報告書が発行される数日前,実動演習の一環として宮古島に陸上自衛隊の88式地対艦誘導弾が展開しました.
 実際にはあのようにひらけた地形で使わないでしょうが,88式もチョーク・ポイントを抑えるのに有効なシステムです.
 後継の12式地対艦誘導弾の配備も今後進む予定ですしね.
 我が国の対艦攻撃力はとても優秀で,F-2のASMシリーズやP-3Cのハープーン,護衛艦の90式対艦誘導弾などは,すでに中国海軍には十分な脅威で,現在,超音速対艦誘導弾XASM-3も開発中です.
 中国海軍にとって,日本がチョーク・ポイントを抑えている第1列島線の北部を破るのは厳しいでしょうね.

 対艦戦では艦艇からの対艦ミサイルもその戦力の一つですが,メインは哨戒機や戦闘機,爆撃機からの対艦ミサイルによる飽和攻撃です.
 我が国ではソ連軍の大規模着上陸侵攻に備え,ソ連海軍の艦艇の北海道への「接近を阻止し,領域への侵入を拒否」するため,海自発足当時から哨戒機の導入に力を入れ,一方で潜水艦の通商破壊や機雷戦に備え,護衛艦は全て対潜に力を入れた駆逐艦を導入してきました.

 一方で,1980年代にハープーンなどの対艦ミサイルが登場すると,艦艇からでも砲に頼らず艦艇へのスタンドオフ攻撃が可能になり,艦艇も対艦打撃力の一つとなりました.

 その中で海自はS-2,P-2V,P-2J,PS-1と哨戒機に力を入れ,1980年代にP-3Cを導入し1980年代には100機まで導入するに至りました.

 しかし冷戦終結や初期調達機の老朽化などで,P-3Cは現在72機にまで削減されています.
 もちろん中国海軍やロシア海軍相手ならこれでも十分ですが,A2ADに対抗するのなら心理戦の意味合いも兼ねて,もう一回哨戒機100機体制を復活してみるのも手でしょう.
 P-3Cの稼働率を上げる一方でP-1の導入を進め,厚木や下総での人材教育にも力を入れ,戦力化を進めていく.
 P-3Cは一部機体はEP-3やOP-3に改造されていますが,100機とまではいかなくとも90機以上を配備し,いつでも東シナ海や日本海でA2ADが行える,対艦ミサイルによる飽和攻撃が可能というメッセージを中国やロシアに伝えるのです.

 なお,何故こんな記事を書いたのかと言うと,同じ海国防衛ジャーナルの記事に,A2ADにはA2ADで対抗すべきという論文を,米海軍大学のアンドリュー・S・エリクソン准教授が外交専門誌『The National Interest』に投稿していたからです.

Deterrence by Denial: How to Prevent China From Using Force:The National Interest

A2ADにはA2ADを!:海国防衛ジャーナル

■追記
 EP-3やUP-3C,UP-3Dは当初からの生産機で改修された機体でありませんでした.
 また,海自向けの機体は正しくは101機でした.
 大変失礼いたしました.深くお詫び申し上げます.
 なお,ご指摘して頂いたのはTACCOさんでした.
 ありがとうございました.

ねらっずーり in mixi, 2013年12月28日
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 88式地対艦誘導弾って巡航ミサイルなんですか?

 【回答】
 基本的には巡航ミサイルに分類されます.
・地形追随飛行能力がある
・ターボジェット・エンジンによる巡航飛行が可能
であるためです.

 しかし射程が短く,終末誘導にARHを使用しているために,トマホークのように内陸部の敵を叩くといった使い方は現状ではできません.
 ちなみにトマホークも,対艦型(B型)は対地目標照準/攻撃能力がないので注意.

軍事板


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