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◆◆◆在日米軍とMD
<◆◆MD目次
<◆日本/自衛隊(JSDF)FAQ目次
東亜FAQ目次


 【Link】

「国際情報センター」:欧州でのミサイル防衛に関するオバマ声明
「週刊オブイェクト」:東欧MD配備計画(GBI)の代替として新たなMD配備計画(SM-3)が推進される事に決定
「週刊オブイェクト」:東欧MD配備計画は棚上げが決定か
「週刊オブイェクト」:東欧MD配備中止により日本MDは大幅に強化される


 【質問】
 MDにおける,日米協力関係上の未解決部分は?

 【回答】
 情報共有・情報交換の面に,まだ多くの未解決部分があるという.
 以下引用.

アメリカの「DSP:国防支援計画」早期警戒衛星からの弾道ミサイル発射探知の警報を受信し,解析する移動式地上局の新型,M3Pの日本への配置は,今回の合意文書にも盛り込まれていない.
 また,アメリカ海軍のイージス艦が弾道ミサイル早期警戒情報を受信するための,「IBS:統合ブロードキャスティング・システム」用ターミナルの「JTT:統合戦術ターミナル」を海上自衛隊のイージス艦が搭載できるかどうかも不透明であり,日米間のミサイル防衛体制は,レーダーや迎撃システムの配備に比べて,肝心な情報共有・情報交換の面ではまだ未解決の部分がたくさん残っている.

岡部いさく in 「航空ファン」2006年7月号,p.54


 【珍説】
「米,通信網から海自排除 ミサイル防衛「緊密連携」遠く」

東京新聞

 【事実】
 MD不参加国もいる状況で,リンク16で情報を流すことはないだろう.
 それ以前にリンク16程度の情報量でMDが行えるのか?

 そもそも「きりしま」にゃあJTTが無い.

 イージスBMD3.0E以上のプログラムとIBS端末が無きゃ受信も処理も出来ないんでは.
 きりしまはMD未対応だよな?

 発射情報の流れは
DSP衛星→ミッション・コントロール・ステーション→IBSで配布→JTTで受信
だよな?
 「情報網から排除」以前に入れないんではなかろーか?

 「きりしま」にはBMD能力もないし,ベース・ラインも4のままだな.
 リンク16に対応していたのには逆に驚きだ.

 よーするに,元々未対応の艦捕まえて
「アメリカは海自を信用してませんよー」
と宣伝してるだけ.
 流石トンキン新聞.

軍事板

 日曜日の東京新聞読んでみたが,IBS/JTTに加われないって話だね.

 しかし,そもそもIBSから送られるターゲッティング・データは,艦上にJTT端末が無きゃ受信不可能.
 これを搭載したMD艦は今の所,海自には居ない.
 MD対応予定のDDG「こんごう」は現在改修中だし,最初から▼MD網へのリンク能力を持たされた(ただし自身は迎撃はできない)▲DDG「あたご」は現在建造中.

 つーか,現在IBSの衛星回線から受信可能なのは在日米軍司令部がある横田基地と,在日米陸軍司令部があるキャンプ座間のみ.
 そこでデコードした後に防衛庁の中央指揮所と空自の航空総隊司令部に送付される.

 GCCSもTBMWDも,持って居るかどうかすら定かでは無い日本が, そもそもこう言ったキューイング情報を受け取れるとでも勘違いしてるのだろうか

 つか,リンク16とJTIDSを取り違えてんだな・・・
 もしくはJTAGSみたいな機能を有してると勘違いしてるなぁ・・・
 Jシリーズの戦術データ・リンクをまるで理解してない.

 この記事の何がおかしいか,と言うのを簡単に言えば,日米は共に「リンク16」と言う名の戦術データリンクを備えては居るが,それは衛星と直接可能なリンクじゃない.
 で,IBSは受信用の端末,JTTがなけりゃ艦上では受信不能.
(ちなみに,横須賀に居るMD艦と言われる「カーティス・ウィルバー」ですらJTTは未装備)
 陸上でも専用の指揮装置に専用のソフトウェアが無きゃ受信不能.

>秘匿通信解除装置や新たな通信装置の搭載が必要

 これの事だが,そもそもデコードしたところで専用端末を持たない日本が処理できるのかと.
 処理出来ないのに受信させてデコードさせる訳も無く・・・

 BMD用の装備に関しては1998年の段階で既に許可が下りてる.
(日本,カナダ,オーストラリア,ニュージーランド,サウジアラビアの5カ国に対して)
と言うか,日本は法整備云々があり・・・
(所謂『集団的自衛権』問題)

導入許可の話はジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーで読めるんではなかろうか.
(Global Command and Control Systems STC Conference 1998/4/22)


 つか,今の所は(これもまた法整備問題だったが)衛星情報に関しては,米軍経由にならざるを得ないのが実情.
 独自の早期警戒衛星と,それに付随するシステムを持たない日本・・・

 そもそもMD自体が米国に相乗りだから,早期警戒情報は米軍経由で,その情報に基づいた迎撃を行うシステムを構成してる訳であり…….

マスコミ板


 【珍説】
「県民喜んでほしい」 PAC3沖縄配備で久間防衛庁長官

----------------------------------------------------ここから引用----
 久間章生防衛庁長官は26日午前の参院外交防衛委員会で,米軍パトリオット・ミサイル(PAC3)の沖縄配備について,
「幸い沖縄については米軍がPAC3を置いてくれた.
 沖縄の方までは今のわが国の予算の中で追いつかない点を先にやってくれた.
 むしろ沖縄の人は喜んでもらいたいと私は思っている」
などと述べた.岡田直樹氏(自民)への答弁.
--------------------------------------------------------------------
 〔略〕
--------------------------------------------------------------------
「県内では誰も感謝してない」 県幹部が批判

 久間長官の発言について県幹部は「PAC3配備について沖縄県では誰も感謝する人はいない.むしろ問題があると言っている」と述べ,不快感を示した.
 さらに「県民と本土では完全に意識のズレがある.これはなかなか収まりがつかないかもしれない.いずれにせよ政府には説明が足りない」と,政府の姿勢を批判した.
-----------------------------------------------------引用ここまで---

 怒っている人に対して「喜べ」ってのも,無神経な話ですね.
 もともと久間長官はSACO合意の時の人だから,沖縄ではこれ以上は評判が悪くはならないのかもしれませんが.

あつこば(小林アツシ) in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 怒っているのは極一部の人ですから.
 多くの県民は
「騒音が増えるわけでもない対空ミサイル配備に文句は無い」
のです.
 操作要員は技術職なので教養の高い連中が多く(レイセオン社からの出向社員もいる),犯罪発生率はかなり低いですし.

 一体,「何を理由に」反対しているんです?

JSF in mixi


 【珍説】
 「それぞれの配備数を公表しないよう」と米軍が言ったそうですが,丸見えなんだったら公表するもなにもわかってしまうと思うのですが…….

パトリオット設置作業着々
----------------------------------------------------ここから引用----
 米軍嘉手納基地で二十三日午後,地対空誘導弾パトリオットの発射台が計十八台搬入されていることが確認され,うち十六台が上空に向けられていた.
 場所は同基地内海軍駐機場西方の嘉手納町役場に近いエリアで,米兵が点検作業をしていた模様だ.
--------------------------------------------------------------------
 防衛庁によると,米軍は航空機迎撃用PAC2,弾道ミサイル迎撃用PAC3のそれぞれの配備数を公表しないよう,政府に申し入れている.
--------------------------------------------------------------------
 この日,嘉手納町嘉手納からの目視では同基地に搬入されているミサイル発射台のうち,PAC3は三,残り十五はPAC2だった.
 米軍は組み立てを約一カ月間で完了させ,年内には一部が迎撃態勢を整える方針.
 来年三月までの全面運用開始を目指している.
-----------------------------------------------------引用ここまで---

あつこば(小林アツシ) in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 「丸見え」とされているものはダミーですよ.
 例えば,この映像に出ているミサイルはPAC3と紹介されていますが,実際にはMIM-104ハンドリング訓練弾です.
 剥き身で運んでると,勝手に記者が勘違いしてくれるんですね.

JSF in mixi


 【珍説】
 沖縄に着く頃にはスピードが速くなっている「ノドン」をPAC3で撃ち落とすのは無理,
 だからPAC3の配備は沖縄から外(の戦場?)に持っていくため,という主張を紹介します.

PAC3「ノドン迎撃は無理」 沖縄配備で梅林氏指摘
------------------------------------------------------ここから引用----
 米国の情報公開法を活用し在日米軍の実態を調査するNPO法人ピースデポの梅林宏道代表が29日,宜野湾市内で開かれた沖縄対外問題研究会(宮里政玄代表)の会合で講演し,米軍のパトリオット・ミサイル(PAC3)の沖縄配備について
「落とす(迎撃対象の)ミサイルがない.PAC3は移動式で,沖縄に置くのは沖縄から外へ迅速に持っていくための意味だろう」
と述べ,沖縄防衛のためだとする日米両政府説明に疑問を呈した.
-------------------------------------------------------中略---------
 梅林氏はPAC3は戦場の軍隊を守るためのもので,射程数100キロ程度の短距離ミサイルが対象だと説明.迎撃する弾道ミサイルは飛距離が長ければ速度が速くなり,射程約千キロとされる北朝鮮のノドンミサイルのPAC3での迎撃は「無理だろう」と指摘した.
-------------------------------------------------------引用ここまで---

あつこば(小林アツシ) in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 そんな面倒をかけずとも,米軍は下記URL
http://plaza.rakuten.co.jp/hige7490/diary/200509260000/
にあるような大型輸送艦を「備蓄基地代わり」に洋上に浮かべています.

 仮に移動が前提ならば,沖縄に配置する必要はない.もっと便利で手軽な方法があるわけだから.

 置いてあることでの潜在的抑止力と,打たれた場合の迎撃力があっての沖縄配備です.

 そのピースデポの人ってわかってないんでしょうね.

 特にこの項目.

>梅林氏はPAC3は戦場の軍隊を守るためのもので,

 戦術的なものと戦略的なものの区別がついていません.
 なぜ陸上自衛隊がペトリオット(誤入力にあらず,自衛隊ではこう呼ぶ)でなく,改良ホークや新型中SAMを装備してるかわかってないから,こういうミスを犯します.

 戦術と戦略の範囲と意味の違い.
 陸海空軍のそれぞれの任務の違い.
 それをネットで検索して理解することが出来れば,ペトリオットとホークの違いは見えてくる.

 ヒントは出した.
 せめて調べて意見を回答してくれたまえ.

 新聞の切抜きだけでは人間として意見を言っているとは到底いえない.

>迎撃する弾道ミサイルは飛距離が長ければ速度が速くなり,

 重力加速度について高校生の勉強をしてきたらいかがか.
 ノドンは弾道弾なので,
最後まで燃料を噴射しない=速度には重力加速度が関係する
ことになります.

 恥ずかしいミスをなくするためにも,正しい軍事知識を身につけることが重要でしょう.

Cpt.hige in mixi

 え〜と,どういった理由から「できない」と言われているか分からないので,どうも検証が難しいんですが,たまたま私の持っていた本の中に,梅林さんの監修した本「ミサイル防衛・大いなる幻想」があったので,それで検証してみます.

 彼はこの本の中で国防次官補(一九九四年〜二〇〇一年)フィリップ・コイル氏の論文から引用していました.
で,そこから更にぐぐってみると,
http://www.gensuikin.org/57/1-6.htm
が出て,ここでPAC3の性能欄の所にあつこばさんの紹介した記事と似たような性能が書いてあったので,これを参考に考えていきたいと思います.

 まず上記の性能が書かれていたインターネット先の記事ですが,古いです.
 2002年です.うーん・・・ガメラとかあったっけか?

 ちなみに梅林氏の監修した著作も2002年初出でした.やっぱり古い.
 まあ,古くても事実なら良いんですが・・・どうなんでしょうね.
 彼らの主張はすべからく,「ノドン・クラスの実験はしていない」なんですよ. 本当にしていないかは分かりませんが.
 ですから私としては,「当たるも八卦当たらぬも八卦」です.

 まあ,現実問題として,PAC3にはあんまり期待していませんから,うん.
 日本版MDの主役はSM3ですから.だってPAC3は射程が短いですしね.

 でも,あればもしかしたら迎撃できるかもしれない.
 相手の発射する意志を削ぐこともMDの目的ですから.

葉月 in mixi


 【珍説】
 在日米軍のPAC3は米側のみに発射権限があり,平時の日本で米軍が軍事行動を起こすという異常事態が起こる可能性がある.

 【事実】
 米側のみに発射権限があって当たり前です.在日米軍は自衛隊の指揮下にあるわけではないのだから.

 また,PAC3の射程を考えれば,迎撃した段階で既に敵性物体は日本国領空を侵入しており,日本にとってもそれは自動的に敵です.

 何度も言いますが迎撃ミサイルは相手がいなきゃ発射しません.
 弾道ミサイルが来なきゃPAC3は撃ちません.
 飛行機相手ならPAC2GEMを撃ちます.

JSF in mixi


 【珍説】
JANJAN
テポドン騒動から見えてくるもの
パトリオット嘉手納配備の賛否の向うに何があるか
http://www.janjan.jp/column/0607/0607220391/1.php

〔略〕
------------------------------------------------------ここから引用----
 嘉手納基地では,パトリオットの配備は,特に弾薬庫の周辺に集中している.そのことは何を物語るのだろうか.補給基地であり,大量の弾薬が爆発する恐れがあるからだろう.万一の場合には,その周辺に大きな犠牲を伴うことは明らかだ.しかし,弾薬だけというよりも以前から指摘されている核貯蔵庫の実在も大きいだろう.

 〔略〕

 またパトリオット3の守備範囲は20キロで,高く打ち上げて弾道ミサイルを打ち落とす.
 従って従来のパトリオット2は航空機を狙ったもので,その守備範囲は200キロである.
 現実にまったく違った機能をもっている.
 最初の配備が嘉手納基地なのは,在日米軍基地でもっとも重要度を持つ基地であることが分かる.

あつこば in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
>しかし,弾薬だけというよりも以前から指摘されている核貯蔵庫の実在も大きいだろう.

 プ 無ぇよ.この地域の核戦力はグアムの戦略爆撃機が担ってるから,嘉手納に置く意味は全く無い.

>従来のパトリオット2は航空機を狙ったもので,その守備範囲は200キロである

 ブッ,コーラ鼻から吹いた.
 PAC2の守備範囲は70km程度なんだが.なんだ200kmってのは?

 やっぱあつこばさん,JANJANの記事はソースとしてどうかと思うわ.出鱈目多すぎ.

JSF in mixi


 【珍説】
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-18692-storytopic-3.html
----------------------------------------------------ここから引用----
 パトリオット・ミサイル(PAC3)の嘉手納配備を「沖縄の人は喜んでもらいたい」とした10月26日の参院外交防衛委員会での答弁について久間長官は「間違ったことは言っていない」との認識を示した.
-------------------------------------------------------中略---------
 PAC3配備に関する答弁で久間氏は「純粋に防御的な装置だ.米軍がいち早く置いたことは良かった」と強調.配備に伴う兵員600人の増員についても「必要な増員を悪意に取るのはいかがなものか.嘉手納に自分の基地があり,そこは責任をもって防御しようと(増員を)やってくれた」と歓迎の意向を示した.
-----------------------------------------------------引用ここまで---

 嘉手納基地のPAC3配備に関しては,
「嘉手納に自分の基地があり,そこは責任をもって防御しよう」
という事は,沖縄の人を守るためではなくて,米軍を守るためのものだと認めたわけですね.

あつこば in mixi
(軍事的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用)

 【事実】
そこ=嘉手納

 悪意があったり偏向していたりするとそう読まずに

そこ=基地

と読む.

 管理人(あつこば=「米軍再編」コミュニティ管理人)の偏向具合がよくわかる一文であった.

Cpt.hige in mixi

 ていうかCEP考えれば,基地守るのも嘉手納守るのも大差ないとしか言いようが・・・

ゆうか in FAQ BBS


 【珍説】
249 名前: わが主JSF様にマンセーw [hage] 投稿日: 2008/10/03(金) 11:31:38 ID:???
(続き)

>>また将来,米国向けミサイルの迎撃も可能とされる日米共同開発中(三菱重工などが参加)の新型
>>SM3の搭載が見込まれており,集団的自衛権の行使を射程に入れている.

>開発中のSM-3Block2はICBM(大陸間弾道弾)との交戦も視野に入れていますが,予想される最大射高
>が数百kmの為,終末段階に限りなく近い中間コースでしかICBMを迎撃できません.最大速度も4.5km/s
>程度ですので,内陸から発射されるICBMのブースト段階やその直後の上昇中間コースを狙うのは無理
>です.つまりSM-3Block2を持ってICBMと交戦する気なら,アメリカの沿岸に居る必要があります.
>そうすると日本のイージス艦でアメリカ防衛をやらせる意味は殆どありません.SM-3Block2はあくまで
>MRBM(準中距離弾道ミサイル)やIRBM(中距離弾道ミサイル)と交戦するのが主目的であり,アメリカ
>向けミサイルの迎撃は実質的に出来ません.ICBMをベーリング海上空あたりで中間迎撃する為には
>最大射高が2000kmは必要で,これを達成できるMDは今の所,GBIだけです.ですがGBIは大きすぎて
>艦船への搭載は出来ません.
これも同じです.
米軍は世界各地に展開しているわけですから,『集団的自衛権』と言ったところで,米本土に限定する理由がありません.

 【事実】
>米国向けミサイルの迎撃も可能
に対して
>SM-3Block2を持ってICBMと交戦する気なら,アメリカの沿岸に居る必要があります.
と実際は不可能に近いと,JSFから突っ込まれてるんだろ.

米本土に向かうミサイルを迎撃可能>日本に配備されるやつじゃアメリカ沿岸にいないと無理
という論理展開に対して,珍説者
>米軍は世界各地に展開している
と明後日の方向の突込みを入れてる.
 国語力がない.

 分かりづらいなら,たとえ話をしてやろうか.
「日本に配備されるパトリオットは,米国向けのミサイルを迎撃できる」
という,どうみても日本からパトリオットで米国向けのミサイルを直接迎撃できると勘違いしている文章を前にして,お前は
「いや,米国本土にあるなら確かに迎撃可能だから,この文章は間違っていない」
と,ありもしない仮定をして強弁しているだけなんだよ(笑)

 言葉尻だけとらえて言い返してるから,頓珍漢な思い込みが抜けないんだよ.
 元の文章をもう一度ちゃんと最初から読んでみ.

軍事板
青文字:加筆改修部分

 日本のMDでは日本国外を守るルートは抑えていないし,日本に飛んでくるMDにしか対応しない自衛隊が,米軍を域外防衛するとか,全然お門違いも良い所だ.
 主体が問題になってるのは,杉原の引用とは180度違い,ロシアすらも認めている様に,日本が日本を守るという主権を超える行為をしていないって事だ.

 杉原は日本のMDは,日本領域外の米軍を守る為のものだと言っちゃってるからおかしいの.
 そして日本領域内だと日本国土なんだから,守って当然なんだよ.
 米軍に撃つんじゃなくて日本に撃つ事になるんだからね.
 凄く単純な事.
 そして日本はMD構築に必要な情報網等が不測してるし,実弾も不測してるから,米軍によるサポートは日本領土内のMDを補完している訳.

 日本が居なければ米軍のMDが機能しないとか無いし,日本領土外は米軍でちゃんとやってる.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
248 :わが主JSF様にマンセーw :2008/10/03(金) 11:30:37 ID:???
的外れな「核とミサイル防衛にNO!キャンペーン」の主張
http://obiekt.seesaa.net/article/107494198.html

 〔略〕
>ですがアメリカでも以前からMD批判には「TMDは良いがNMDは駄目だ」という主張があり,
>これはMAD戦略を崩しかねないという懸念から来るものですが,
>逆に言えばそれに関係しないTMDは構わないというものです.
>そして日本のMDは昔の区分で言うTMD に相当します.
 なら尚更,日本のMDは『米軍のMDシステムを補完する』と言えますね.


 【回答】
 言えない.
 現状では寧ろ逆で,「米軍のMDシステムが日本のMDを補完している」状態.

 現段階で日本に展開しているアメリカのMD装備は3つ.
 青森県車力のXバンドレーダーと,三沢のJTAGS.嘉手納基地のPAC-3.
 これ等のどれも日本側のMDが,何かを寄与しているわけではないからね.
 DSP衛星からの早期警戒情報も同様.

 逆に現状では日本のMDが,米軍のMDを補完する何かをしているわけではない.
 あくまで現状は,だけどね.

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【質問】
290 :名無し三等兵 :2008/10/04(土) 10:37:12 ID:???
次のようなシナリオを考えてみる.
嘉手納に向けてある国が弾道ミサイルを発射.最終的には米軍のPAC-3が迎撃するわけだが,日本の国土に向けて撃たれたため海自のSM-3が迎撃した.
この場合,日本のMDが米軍のMDに寄与したことにもなるよね.

それともMDと言ったら昔で言うNMDだけが対象なのかい?TMDはガン無視?

傍目には趨勢が明らかなのに,間抜けな屁理屈で批判にもならない言いがかりをつけて粘着するのが信者の特徴.

信者は本当にバカだな

 【回答】
 初心者にありがちなミステイクだな.
 日本のMDがアメリカのMDを補完するのではない.
 全く逆だ.
 アメリカのMDが日本のMDを補完してくれてるんだよ.

 簡単な話だ.
 実際の有事の際を想定すれば良い.

 日本のMDがアメリカの基地を守る事よりも,アメリカのMDが日本の都市を守る割合の方が圧倒的に高い.
 だから「アメリカのMDが日本のMDを補完する」となる.

 例えば航空自衛隊のPAC-3は,在日米軍の基地を守ったりしない.
 そんなことをすれば日本国民から,
「何故我々を守らない?」
と非難されるのは明白だからね.
 むしろアメリカ軍が,PAC-3やTHAADを持ち込んで東京を守ってくれる.
 湾岸戦争の時のイスラエルのようにね.

 海上自衛隊のSM-3については,沖縄向けの弾道ミサイルを迎撃すれば,結果的に在日米軍を守る事になるかもしれないが,政治的には「米軍を守った」ではなく「日本の都市を守った」ことになるし,迎撃目的も最初からそれを狙っていれば,集団的自衛権の問題も簡単にクリアできる.

 そしてアメリカのMDを補完した事にもならない.

 つまりはそういうことだ.
 自衛隊が朝鮮半島まで出張して米軍を守るなら,「アメリカのMDを補完」となるかもしれないが,日本の都市を防空するのなら,確実にアメリカ本土のPAC-3とTHAADの部隊が日本を守りに来る.

 イージス艦に付いても当然だ.
 十数隻が日本防空に参加してくれる.

 そして結果は当然,「アメリカのMDが日本のMDを補完」するという関係になる.
 逆じゃあ,無いよ.

軍事板
青文字:加筆改修部分

 確かに法的には微妙なラインは出てくる可能性はある.
 でも現実問題として,沖縄に核が落ちるというときに,米軍に寄与するからという理由で,核の迎撃を座視するのが正しいと,君は主張していると理解していいのだね.
 嘉手納を狙ったら嘉手納にしか被害が及ばないという保証はどこにもないし,嘉手納に日本人がいないわけでもないにも関わらずな?

 米軍基地にピンポイントで命中させられる弾道ミサイル,しかも通常弾頭と「着弾前」に断定できるなら,「ありえないと思うが」無視してもいいという論が,まかり通るかもしれない.
 だが,基地を外れた場合と通常弾頭以外なら確実に,日本の領土もしくは領海内に被害を及ぼすわけだが,
 その場合は「アメリカを狙ったつもりだった,ミステイク」で許すのか?

軍事板
青文字:加筆改修部分



 【珍説】
325 :名無し三等兵 :2008/10/05(日) 02:17:17 ID:???
>>324
また言葉じりだけを捉えて無意味にイチャモン付けて
またマイルールでおかしな曲解をしてますねぇ

まず第一に,誰も
>「アメリカのMDが日本のMDを補完」
を否定していない.

第二に米本土から海外展開する米軍基地を守ることは米のMDの一貫.
従って結果的に米軍基地を守れば米国のMDを補完したことになる.
だから
>そしてアメリカのMDを補完した事にもならない.
は,全くのデタラメ.
米国にとってはMDにおける実質が問題なのだから,日本の勝手な政治的解釈など米国自身の解釈の妨げにはならない.

アホ過ぎますねww

 【事実】
 米国が杉原浩司氏の主張するようなドクトリンを実行するなら,MDの有無は被害の増減に関わるだけで,ドクトリン実行の可否には左右するとは考え難いが?
 日本の被害を気にする国だったら,杉原浩司氏の主張するドクトリンは実行出来ない訳で(笑)

 日本が導入するMDに,米国の解釈が問題に成るとは驚きだな.
 日本が導入の可否を決めるなら,日本の都合で考える必要があるだろうに.

>結果的に米軍基地を守れば米国のMDを補完したことになる

 弾頭がキロトン級以上だったら,被害はアメリカ領内たる米軍基地に留まらないんだが.
 むしろ被害は日本の方が大きくなるだろう.
 隣で起きた火事を必死で消そうとするのは隣人愛のためじゃないぞ.
 しかも建物は他人のものだが,敷地は自分の所有地だ.

 まさかその弾道弾の弾頭は,タングステン製ニードルの散弾で,滑走路/飛行甲板の破壊を主眼としてるから,被害は極限されるはず,とか言わんよな?

 大体,珍説者の主張は,
「アメリカの基地を狙ったミサイルだから.日本のMDはそれを打ち落とさないよ.
 けどアメリカは,日本を狙ったミサイルを打ち落としてね」
という物になるのだが?
 そんなことを実際にしてみろ.同盟関係は一瞬で有名無実になるぞ.
 大体,米軍基地を狙ったとどうやって判断する?

軍事板
青文字:加筆改修部分


 【珍説】
----------------------------------------------------ここから引用----
また,安倍総理大臣は「弾道ミサイルが明らかにアメリカの都市を狙っていて,そのまま見ていれば何万人の市民が被害を被る.そういうなかで,日本がミサイルを撃ち落とせる能力をもっているにもかかわらず,日本に飛んでこないからと言って何もしないで見ていなければならないのか」と述べ,弾道ミサイル防衛についても有識者懇談会で議論を深めてほしいという考えを示しました.
----------------------------------------------------引用ここまで---

 JSFさんによると,
>米本土については無理です.
との事ですが,安倍首相は「明らかにアメリカの都市を狙って」いる場合でも日本が落とせると思っているようですね.

あつこば(小林アツシ) in mixi
(軍事学的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用しています)

 【事実】
 首相は米本土とは一言も言っていないはずですが・・・都市,としか言っていませんね.

 ハワイのホノルルは大都市ですよ.

JSF in mixi

 【後日談】
安倍首相「米国への弾道ミサイル,迎撃は技術的に不可能」(AFP通信)

 首相は10日,野党議員からの公開質問状に対する回答の中で,米国に向けて発射され日本上空を通過するミサイルを打ち落とすことは,たとえ法的に可能であっても,技術的に不可能だと述べた.
 〔略〕


 【珍説】
有名無実の事前協議 パトリオット嘉手納配備 [7/10 琉球新報]
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 協議対象の「装備の重要な変更」とは「核弾頭や中・長距離ミサイルの持ち込みや,それによる基地建設」というのが政府の見解.
 PAC3は「核や中・長距離ミサイルとは性質は異なり,迎撃ミサイルであり,防御的な武器.事前協議の対象とはなり得ない」(外務省)との立場だ.

 しかし軍縮問題や安全保障に詳しい沖縄大学の前田哲男客員教授は
「そもそも中距離ミサイルの定義が必ずしも一定していない.
 PAC3が中距離ミサイルに当たるのか.
 基地の建設にも該当するわけだが,この2つの要件についてきちんとした議論をしなければならない」
と,政府判断のあいまいさを指摘する.

 嘉手納のPAC3に前田教授は
「ハワイに向かうミサイルを撃ちにいくのが役割」
と説明.
 その場合,
「わが国から起こされる戦闘作戦行為になる可能性が高い」
と問題点を指摘した上で,
「米原子力空母ジョージワシントンの母港化も『配置の変更』に当たるが,うやむやのうちに行われている.
 事前協議制度は実質的には自壊しつつある」
と断じた.
--------------------------------------------------------------------------------

 【事実】
>そもそも中距離ミサイルの定義が必ずしも一定していない.

 この場合は中距離弾道弾などの中射程の攻撃用ミサイルを指し,地対空ミサイル(防御兵器)であるPAC3はそもそも関係ありません.

>PAC3が中距離ミサイルに当たるのか.

 いいえ,射程20km程のPAC3は地対空ミサイルとしても短距離ミサイルに該当します.

>嘉手納のPAC3に前田教授は「ハワイに向かうミサイルを撃ちにいくのが役割」と説明.

 それはひょっとしてギャグで言ってるのか?
 PAC3の射程としてミッドコース迎撃は物理的に不可能だし,そもそも北朝鮮からハワイ目掛けて撃ったら北海道上空を通る筈じゃ・・・
 グアムにしても広島県上空経由だし・・・
 地理的にもまるで沖縄は関係無い筈.

 ・・・ほうら,すぐ終わってしまった.
 ネタとしても楽しめないです,この人〔=前田哲男〕は.


<この記事へのコメント ↓>

 沖縄大学はなんで雇ってるんだろうという疑問が.
 ・・・まさか安全保障の授業とかやってないよね?
 やってたら沖縄大学の学生が可哀想過ぎる.

Posted by 名無しT72神信者 at 2006年07月28日 00:35:35


 でも逆神神浦は所詮,在野の権威なしの軍事評論家に過ぎないけど,前田のおっさんは一応大学教授だからなあ.
 神浦タンよりは,影響力は一般人にはあると思われ.
 「大学教授は実はバカも多い」という事実を知らない人が多いからなあ.

Posted by 名無しT72神信者 at 2006年07月28日 00:42:09

「週刊オブイェクト」,2006年07月28日
青文字:加筆改修部分


 【珍説】
米向けミサイル警戒レーダー 米,日本に追加配備打診

 北朝鮮による7月のミサイル連続発射や10月の核実験を受け,米軍や国防総省が,米本土を狙う大陸間弾道ミサイル(ICBM)迎撃のための早期警戒レーダー「Xバンドレーダー」を日本へ追加配備したいとの意向を,防衛庁に伝えてきていることが分かった.
 同レーダーは5月の米軍再編の最終合意に基づき航空自衛隊車力(しゃりき)分屯基地(青森県)に配備されているが,北朝鮮のミサイルの監視をさらに強化したいという米側の危機感の表れとみられる.
 防衛庁などでは受け入れの可否を検討している.

 〔略〕

 嘉手納基地などを狙った弾道ミサイルのコースを想定した場合,「九州か中国地方の日本海側の自衛隊基地」への配備が有力視されている.

朝日新聞,2006/12/26

 【事実】
>九州か中国地方の日本海側の自衛隊基地」への配備

それって既に「米向け」とか「米本土向け」ではないわけですが・・・記事タイトルや冒頭での説明と食い違うことに,気付いていないのでしょうか.断言口調で書いてたというのに.

 私は以前,
「Xバンドレーダーの探知距離」
http://obiekt.seesaa.net/article/14789063.html
や「弾道ミサイルと大圏コース」
http://obiekt.seesaa.net/article/15231732.html
で述べた通り,Xバンドレーダー・FBX-Tでは能力的にも配置的にも米本土防衛用ではなく,青森の車力に配備するのであればハワイ防衛用と日本防衛用であると指摘しました.
 もし九州ないし中国地方に配備するなら,グアム防衛,沖縄防衛,日本本土防衛用であると考えられます.

 特に今回話題となっている,追加配備されるかもしれない2基目のFBX-Tレーダーは,日本の南西方面に配置されるわけで,何処をどう見ても米本土防衛用とは解釈できません.

 だから今回の朝日新聞の記事の書き方は読者を誤解させかねず,全く感心できません.
 これは記者がXバンドレーダーについてよく理解していない(FBX-Tと他の大型Xバンドレーダーとを混同している可能性がある)からだと思います.

 例えば朝鮮日報も今回の朝日新聞の記事を引用する形で記事を書いていますが,海上移動型シーベースドタイプと車載移動式FBX-Tを混同している様子が見て取れます.
 確かにどちらも移動式ですが,能力的に桁違いの開きがあります.
 もしシーベースドタイプだったら米本土防衛用としても良かったのですが・・・.

週刊オブイェクト,2006年12月28日


 【珍説】
 7月の北朝鮮のミサイル発射の際,車力のレーダーは米本土を狙うミサイルの探知・追尾のため監視エリアを上方に設定.このため,
 いずれも高度が低かった7発のミサイルを1発も捕捉できず,日本側から
「米側が監視しているエリアと,日本が監視してほしいエリアは一致していない」
との声が上がっていた.

朝日新聞,2006/12/26

 【事実】
 テポドン2は長距離ミサイルなのだから,これが発射されそうだと情報が得られたら上方を見据えるのは当たり前のことです.
 行き先がアメリカでなくともレーダーパネルは上方を見据えます.
 そもそも1998年のテポドン1の実験の際に,日本列島を飛び越えていってしまった事を忘れてしまったのでしょうか?
 テポドン2もあの時と同様のコースを飛んでいった場合,青森県の車力はまさに飛行ルートの直下であり,ドンピシャだったのですが・・・

 結果的にテポドン2は打ち上げに失敗,近距離で墜落するだなんて予想外でしたし,
 更には短距離弾道弾も同時に7発が発射されるという事態も,誰も予測できなかった筈です.
 これらが捕捉出来ていなかったとしても仕方がない(水平線の陰に隠れて死角になってしまう)ですし,ましてや「アメリカ向けの軌道を警戒していたから捕捉出来なかった」という説明は的外れです.

週刊オブイェクト,2006年12月28日


◆◆◆◆米イージス艦配備


 【珍説】
 〔日本海への米〕イージス艦配置は,日本海を平和の海としてアジア各国と平和の関係を築きたいという多くの人の願いに逆行する.

舞鶴地労協 in 2004/8/12付,京都新聞

 【事実】
 日本海は北朝鮮のスパイ船や潜水艦が跳梁跋扈する,危険な海だった.
 過去に日本海沿岸では北朝鮮特殊部隊による日本人誘拐事件が頻発していたことを忘れたというのだろうか.
 1999年には能登半島沖と佐渡島沖で発見した北朝鮮特殊工作船に対し,海上自衛隊が威嚇爆撃と威嚇砲撃まで行っている.
 1996年には韓国の日本海側の都市,江陵(カンヌン)の沿岸で北朝鮮の小型潜水艦が座礁,上陸してきた北朝鮮特殊部隊の兵士と戦闘にまで及んでいる.

 日本海に面する国は日本・韓国・北朝鮮・ロシアだが,日本海を危険な海にしているのは何処の国なのか.
 ロシアはソ連時代に舞鶴付近で駆逐艦を領海侵犯させているし,韓国は日本領・竹島を今も不法占拠している.

 日本海の平和を乱しているのは,明らかに日本以外の周辺国.
 そして今回の米イージス艦日本海配備計画は,北朝鮮の弾道ミサイルに対処する為のものであり,明確に防御目的の配備計画.

「週刊オブイェクト」,2004年08月16日付


 【珍説】
 日本海に配備されるのはトマホーク巡航ミサイルを撃つ為であり,アメリカの先制攻撃に使用されるから入港反対!

 【事実】
 トマホーク巡航ミサイルは射程1600km.つまり太平洋側から発射しても北朝鮮まで十分に届く.
 巡航ミサイル発射の為なら,わざわざ日本海に常駐させる必要は無い.
 ちなみに現在生産中のタクティカル・トマホークは射程3000km.
 グアム沖から発射しても北朝鮮まで届きます.

「週刊オブイェクト」,2004年08月16日付


 【珍説】
 新潟東港の軍港化に断固反対!

 【事実】
 新潟東港は以前から軍艦が寄港しており,舞鶴の第3護衛隊群もよく利用している.
 昨年はイージス護衛艦「みょうこう」も寄港している.

 今更,何を喚いているのか.

「週刊オブイェクト」,2004年08月16日付


 【珍説】
 米国は,2004年10月から,北朝鮮の長距離ミサイルを想定して長距離監視・追跡能力を装備したイージス艦による
 筆者達の調査によれば,それらはすべて,横須賀を母港とするイージス駆逐艦によって行われている.
 この配備が,日本防衛のためでは無く米本土防衛のためであることは,米国の公文書から明らかだ.
 実際,日本海におけるMD作戦区域も,北朝鮮からハワイや米本土西海岸にミサイルが飛ぶときの大圏コースの下に置かれている.

梅林宏道著「米軍再編」 (岩波ブックレット,2006/5/30),p.48

 【事実】
 大圏コースについては別項参照.
 いったい,どんな「調査」をしたのか,詳しく知りたいね(笑).

 ちなみに,岡部いさくの「日本のため」論を以下に引用.

 シャイローが搭載するスタンダードSM-3ブロック1は,射程1,300km程度の弾道ミサイル,つまり北朝鮮のノドンや同級のミサイルに対する迎撃が可能なもので,逆に言えばICBMには対処できない.
 射程1,300km級の弾道ミサイルはアメリカ本土に対しては何ら脅威にならないので,SM-3ブロック1をイージス艦に搭載して横須賀に配備するのは,アメリカ軍は自軍の防衛に直接関係ないミサイル防衛能力を日本に展開するということになる.

岡部いさく in 「航空ファン」2006年7月号,p.53


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