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Második felsõ Oldalára
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◆◆◆◆◆◆90式戦車
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<東亜FAQ目次
@陸上自衛隊観閲式予行
路面を踏みならして進む90式戦車の迫力に圧倒されます.
また,この待機場所には戦車搭乗員の家族友人も集まり,エールを送ります.
よしぞうmaro' in mixi,2007年10月22日01:52
青文字:加筆改修部分
「保険部の小部屋」◆(2011/01/16)最後の90式戦車
「ワレYouTube発見セリ」:JSGDF MBT Type90, Yakima
「ワレYouTube発見セリ」:Type 90 MBT--You Know My Name
「ワレYouTube発見セリ」:【いまさら感】Japan MBT type90 【Tank PV】
「ワレYouTube発見セリ」:【ニコニコ動画】Japan MBT [TYPE90-Panzer] JGSDF
【質問】
韓国のK1A1戦車(以下,K1)と陸自の90式,アメリカのM1A2(以下,エイブラムズ)を見比べて思ったのですが,K1と90式はどっちが強いのでしょうか?
性能だけで見るならエンジンの最大出力と最大速度以外はK1の方が上みたいですが・・・.
ただ,K1はエイブラムズを開発したジェネラル・ダイナミックス・ランド・システムズ社が開発したようで油断ならないし・・・.
【回答】
K1は,M1の設計をベースに105ミリ砲に最適化し韓国の国情に併せたたモデルです.
M1にあった設計冗長性は削られているというのが実情です.
開発者がM1のチームと同じで,製造担当が,アメリカよりもおせじにも工業技術が優れているとはいえない,韓国企業.つまり,極論すればM1のモンキーモデル.
ただ,ソ連の型落ち戦車を本気運用してる北朝鮮に対しは,高価で優秀な戦車より,多少性能が落ちても量がそろう戦車のほうが妥当.
だから,K1は性能より戦略的な価値を見るほうが正解.
・日本の冶金工学および材料工学技術に支えられた複合装甲による装甲防御力,
・走行間射撃時でも必中と言いえる命中率を実現するFCSの性能,
・ソ連製スチームローラーに対処するための自動装填装置による速射性,
その他諸々を考慮すると,性能的には,"Armor"誌99年7-8月号のランキングにある通りの差があるでしょう.
以下引用.
――――――
ランキング |
名前 |
生産国 |
1 |
レオパルド2A6 |
ドイツ |
2 |
M1A2 |
アメリカ |
3 |
90式戦車 |
日本 |
4 |
ルクレルク |
フランス |
5 |
チャレンジャー2 |
イギリス |
6 |
T80UM2 |
ロシア |
7 |
K1A1 |
韓国 |
8 |
T90 |
ロシア |
9 |
T72 |
ロシア |
10 |
メルカバMK3 |
イスラエル |
・90式戦車(日本)
第三位は,驚くべき事に,今まで戦車技術では知られることのなかった国の戦車である.日本の90式戦車(三菱重工製)は外見はレオパルド2ににており,ラインメタル社の開発した120mm砲と自動装填装置を搭載し,乗員三名を実現している.日本政府も三菱重工も90式戦車に関する情報はあまり公開していないため,90式戦車は『謎の戦車』になっている.
しかし報告書によれば,90式戦車は『全くもって近代的で洗練されており,射撃統制システムはレオパルド2A5やM1A2よりも進んでいる.そして,車輌の電子技術はそのすじで高名なフランスのルクレール戦車や,レオパルド2A5やM1A2よりも先進的である』としている.『そしてこの射撃統制ソフトと先進的な電子技術が90式戦車を世界水準の戦車としているのである』
90式戦車には世界に名高い日本のエレクトリクス技術の優秀性がフル活用されている.いくつかの細かい点で今だ謎の部分はあるが,砲撃統制ソフトは自動目標追尾能力と,これは長年噂されていたのだが,ある種の目標認識・判別・敵の脅威度を判別する能力が組み込まれていると思われる.
『90式戦車は1500馬力の三菱製ディーゼルエンジンを搭載しており,このエンジンは他の世界水準の戦車に類似した出力重量比(パワーウェイトレシオ)を実現している.90式戦車は50tであり,西ヨーロッパの闘いを想定して設計された戦車よりも装甲が薄い.また乗員室が狭いと思われる.『以上の点をすべて考慮すると,90式戦車は今日の世界で最高の戦車の一つであると結論づけられる.』
・K1A1(韓国)
88式戦車(別名K1戦車)はM1戦車を開発したのと同じチームによって設計された.
88式戦車の外観は『小型版M1戦車』('Baby M1')のように見受けられる.
近年,88式戦車は製造メーカーの現代(ヒュンダイ)により,世界標準であるM256 120mm砲への換装がなされ,火力統制システムも『M1戦車と同等ないしそれ以上なものに改良された』とされている.
88式戦車はディーゼルエンジンを搭載している.
88式/120型『小型版M1』戦車は主砲を105mm砲から120mm砲に換装したものである.
――――――http://angrif.hp.infoseek.co.jp/tkrankf.htm
(ただし上述の,
「90式戦車は50tであり,西ヨーロッパの闘いを想定して設計された戦車よりも装甲が薄い」
というのは正しいとは言えない.
全般的に小型の90式は表面積や体積も小さい.密度で考えれば西欧の戦車と大差ないわけで,防御装甲を削って達成した軽量さとは言えず,装甲防御に問題を抱えているとは思えない)
むしろ,装甲に関していうと正面装甲の強さはよほど凄まじいらしく,演習等で火砲が正面に撃ち込まれたと判定されても,被害0として処理されている.
これは,実際に120mm 戦車砲を至近から数発撃ち込んでも何一つ機能不全に陥ることなく作動したという試験結果から,そのように判定されているということ.
(HN "?"他)
また,体積と重量の比率で言えば,90式の密度は仏のルクレールと同程度に高い値を出している.
http://www.heinkel.jp/mbt_weight.htm
装甲防御力=重量という古い概念に照らし合わせたとしても,90式の装甲が薄いなどと評される理由は無い筈である.
そもそも,こうした単純な絶対値での重量比較は,往々にして二乗三乗の法則を考慮していないことが多い.
「装甲防御力と重量は必ずしも比例しない」
というセラミック主体の複合装甲の特徴を抜きにしても,90式の装甲防御力は高いレベルにあると考えるべきである.
(なお,上記の体積比較表はスペック表などに記されている単純な寸法から計算されたものです.
精度向上の為に図面や模型から正確な体積を求めようという根性のある方は,是非とも挑戦して下さい.
ついでに田宮模型さんの現用MMシリーズも買ってあげて下さい)
【質問】
「(90式戦車は)120mm 戦車砲を至近から数発撃ち込んでも何一つ機能不全に陥ることなく作動したという試験結果から, 演習等で火砲が正面に撃ち込まれたと判定されても,被害0として処理されている」
そうですが, その試験結果は防衛庁等の公式資料として公表されているのでしょうか?
あるとしたら教えてもらいたいのですが.
軍事板
【回答】
▼ 最近発売された『軍事研究』別冊に,そのビデオの内容が載ってました.
それによると,少なくとも砲塔前部は射距離250m前後において,90式戦車の120mmのAPFSDSを1発とHEATを3発の合計4発食らっても自走可能であり,砲塔側面は89式装甲戦闘車の35mm機関砲に耐えられ,上面装甲は上空10m程度で炸裂した155mm砲弾の破片に耐えられるようです.
ただし,この時使用したAPFSDSは,現在では旧式の(現在も90式で使用している)DM33(JM33)ですので,DM53等最新の砲弾に対してはまた事情が変わってるかもしれません.
APFSDSの性能も当時と比較してかなり向上してるでしょうから.
○出典
一戸崇雄『90式戦車の特徴と問題点』 in 「軍事研究 2007年12月号別冊 世界のハイパワー戦車&新技術」 2007年12月1日発行
▲
【質問】
JSFは『別冊軍事研究』の一戸氏の記事にある,「90式戦車」に対する実弾射撃のビデオを論拠に,砲塔正面で250mでAPFSDSを止められる,側面は30ミリ砲弾に耐えられるとしてる.
まずこれは距離などは,ビデオを見た一戸氏の印象あるいは目測でしかない.
そもそもどこの国でも戦車の防御力は極秘だ.その極秘をわざわざプレス向けに公開するか?という疑問があるだろう.
自衛隊がわざわざディスインフォーメーションのためにつくったビデオという可能性もあるのでは?
公開された当局の画像,映像が正しいなら,『FRONT』の写真は全部真実だな.
これを元に90式の防御力が世界最高.我が国の装甲技術は世界最高,と煽るのは如何なものか.
〔略〕
少なくとも諸外国でそんな現用の実車を,実弾射撃したというビデオを見たことはないがな.
しかし,250で APFSDSを止められるなら世界最強だろうな.
アメリカ,イスラエル,ドイツの装甲の何分の一の厚さと重さで,同等以上の防御力だからな.
それを既に我が国は30年前に開発していたと.
故に技術的に劣っている先進国は増加装甲が必要だが,90式には一切増加装甲が必要ないと.
本当だったら大した話だ.
【回答】
公開しちまったもんは公開しちまったんだからさあ(笑)
てか,英仏・支那とどこかの国ですら,結構なビデオ公開しているしなあ・・・
あのビデオの存在は,軍板じゃあ常識と化しているんだがな.何年も前から.
ちなみに90式じゃなく,装甲車ならこういうのがある.
82式指揮通信車 試験映像
>陸上自衛隊の82式指揮通信車の防護試験の映像です.
>対機関銃弾,対地雷,対砲弾,対火炎放射器試験を収録しています.
韓国軍は最新鋭戦車XK-2の耐弾試験ビデオを公開している.
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1535028
これ↓はエイブラムスの耐弾試験映像.
アメリカ M1 Abrams 戦車 開発試験映像PV
>MBT70やXM1,M1耐弾試験など貴重な映像
極秘ねぇ.極秘ですか.ハァ・・・・
>しかし,250で APFSDSを止められるなら世界最強だろうな.
米は少なくとも一発はとめられるぞ,劣化ウラン板増強型ならな.
M1でいえば,90式のようにAPFSDS耐弾を考慮に入れたのはM1A1(HA)からと言われている.
(M1やレオ2っていったって,複数の種類がある)
独は日本と同様,まともな拘束セラミックス装甲を開発している(というかドイツが世界初)
レオ2がAPFSDS耐弾を考慮に入れたのはA4からか?
フランスも,おそらく2発/モジュールぐらいは耐えられるだろうと見られている.
>M1やレオ2の正面装甲
>これを元に90式の防御力が世界最高.我が国の装甲技術は世界最高,
>と煽るのは如何なものか.
JSFは「我が国の装甲技術は世界最高」などとは煽っていない.
ただ淡々と,ビデオの結果を伝えているだけ.
それも「軍事研究」誌の別冊を引用するという形(つまりソースは2chではない)でやっているので,妥当な紹介
の仕方だ.
産経みたいな低脳な煽り記事とは違う.
それにビデオの存在は,此処でなら疑う奴は殆ど居ないので,書いた所で批判を受ける要素が無い.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【珍説】
陸自が気前よくそんな映像を公開する反面,砲塔正面の装甲には覆いをかけて隠していた,ということは矛盾すると思うが,そういうことは考えないわけね.
耐弾試験の映像といっても全部を馬鹿正直に公開している考えているのか.
〔誤字脱字は原文ママ〕
【事実】
隠しているってか,一種のモジュール装甲だから,あれ.
装甲の材料は機密に決まってるだろ,常識的に考えて.
あと,耐弾性能を示すビデオで,○○に○発耐えた,というのはあくまで目安だからな.
特に日本は海外に輸出するわけでもないから,限界性能を見せる必要はどこにもない.
>耐弾試験の映像といっても全部を馬鹿正直に公開している考えているのか.
実際に複数の人間がおそらく違う試験を見て,少なくとも走行可能な程度の損害に留まっていると証言してるわけで.
予算のない陸自が対外向け,しかも広報分野でなく専門家筋への無意味な試験はやらんでしょ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
どこにでもある炭素有機化合物を外周に貼り付けた,90式の新型装甲
(画像掲示板より引用)
【質問】
90式戦車主砲はM1A2の主砲には,まるっきり敵わないですか?
【回答】
まず主砲はまるっきりとは言わないが同系列品なので.
装甲に関しては,日本は採用時にそれと呼ばなかったが,構造的にはフランスのルクレールと同様,モジュラー装甲.
と言っても何のことは無い,砲塔外板を複合装甲材の入るボックス状に溶接しているだけなのだけれど.理論的には,より有効な装甲材が開発出来れば,外板の溶接を1面切り取って装甲材を入れ替えることでアップデート出来る.
M1が装甲材を更新した時には,スチールカッターで全溶接ラインを切り取って,一部パネルと内装品だけ流用し,外板はほぼ張り替えた訳で.
今後のことを言えば,理屈の上では90式は外見を変えないまま装甲材を強化出来る.
・熱線画像解析で(自身を中心点とした)目標物の角速度測定を行い,人間の勘に頼らずに見越し射撃が出来る.
・90式の発表当時,他国は装備出来ていなかった高性能な砲安定装置を持つ.
それ以前は水平面と垂直面をバラバラに安定させていたが,2軸を統合的に安定させるようにした.
また,制御用のモーターもかなり高速振動を押さえ込むように反応できるようで,ブレーキングなどして車体が高速でピッチングしている時でも,極わずかな時間で砲が安定するようだ.
(これも他国では難しく,激しい揺れは収まるまで砲が安定しない.)
・自動装填装置を装備しているので,走行中も砲弾が装填出来る.
ところで,これらの特徴は90式を強くするために設けた装置と言うより,実は狭い日本の演習場で行進間射撃をすると,生半可な性能では砲弾があらぬ所まで届いてしまうと言うことで,苦心したらしいし,自動装填装置は第二次世界大戦中から引きずっていた目標だったようだ.
(大戦中の日本人は体格的に75mm砲弾の装填でも厳しかった)
まあ万が一考えると,90式でも日本の演習場では行進間射撃はしない方が良いんだけどね.
それと,車高制御を生かして,例え敵主砲の有効射程内での砲撃線であっても地形を生かして
(稜線越しの)射撃をして,ワンサイドゲーム的に撃ち勝つっつう戦術が使えるので.単純に彼我の主砲の射程や防御力を比較して有利の不利のってな土俵には上がらない,と理屈ではそうなっている.
つうか,想定された仮想敵は「もしかしてT74?」とか言ってた頃の「T72」だしー.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
陸上自衛隊の90式戦車は60〜70Km速度が出るようですが,過去の戦車に比較して燃費は悪くないんですか?
性能が抜群でもすぐ燃料がなくなったら,いろいろ不便が出てきそうですが.
それとも何か対策があるんですか?
【回答】
遅レスだが,簡単に各国主要戦車の平均燃費を出してみた.
航続距離は整地でのもの.
ソースがバラバラなので,参考程度に.
○74式戦車
エンジン:10ZF22WT型空冷V型10気筒ターボディーゼル
720HP
燃料搭載量:1150L(内部950L+外部増槽200L) 航続距離:約300km 平均燃費:約260m/L
○90式戦車
エンジン:10ZG32WT液冷V型10気筒ターボディーゼル
1500HP
燃料搭載量:1075L 航続距離:約390km 平均燃費:約362m/L
○レオポルト2(A5?)
エンジン:MB873Ka-501 12気筒多燃料液冷ターボチャージド・ディーゼル
燃料搭載量:約1200L 航続距離:約550km 平均燃費:約458km/L
○M1A1
エンジン:ATG-1500 ガスタービン
燃料搭載量:1920L 航続距離:約465km 平均燃費:約242km/L
○チャレンジャー2
エンジン:パーキンス・コンダーV-12 12気筒ディーゼル
燃料搭載量:1592L 航続距離:約450km 平均燃費:約283km/L
○ルクレール
エンジン:V8Xイペルバール 9気筒ディーゼル
燃料搭載量:1300L 航続距離:550km平均燃費:約423m/L
○T-90
エンジン:V-84-MS 4ストロークディーゼル
燃料搭載量:約1600L 航続距離:約650km 平均燃費:約406km/L
○メルカバMk3
エンジン:AVDS1790-9AR 12気筒ディーゼル
燃料搭載量:1200L
航続距離:約500km
平均燃費:約357m/L
意外にも74式はかなり燃費が悪い.
日本の戦車は,専守防衛での運用が前提のため,航続距離はあまり重視されていないのかも知れない.
そもそもソースもバラバラなので,あくまでも参考程度ということで.
神゛聖\(^o^)/オワタ帝國 ◆u8nX3fKy0k 軍事板
青文字:加筆改修部分
上記データのうち, 90式戦車の燃費は,
>確か8モード(発進,停止,加速,巡航などの一般的な走行)をした
> 場合の燃費で割り出してるので,実燃費に近い航続距離です.
http://www.warbirds.jp/ansq/3/C2000545.html
一方,他の国の燃費は,舗装道を巡航速度で流したときの燃費(理想値)だろ.
軍事板
青文字:加筆改修部分
▼ 一部の燃費の部分がおかしいと思います.
km/Lではなくm/L.
仮 in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分
ただの打ち間違えだろうけど,スーパーカブもびっくりな燃費だ(笑)
84式 in FAQ BBS
青文字:加筆改修部分
▲
【質問】
メインの照準装置が,90式の砲塔上左側に左側の箱状の形ででっぱってついていて,破壊され易そうに見えるが,あれを破壊されたら,戦闘力は一気に落ちてしまうのでは?
【回答】
それだけでは一気には落ちないです.
隣にもペリスコープが有りますが,あれもFCS
と連動させること「も」出来ます.
確かに最大倍率や夜間射撃能力といった射撃性能自体は落ちるそうですが,それなりにフォロー可能なそうですよ.
だから大幅ダウンとはならないです.
最近の世代の戦車は,それなりのシステム冗長性が当然ながら考えられています.
【関連動画】
「ワレYouTube発見セリ」:Japan Type90 tank
FCS Ability ★Firing at over 3000m Targets★
【珍説】
10式戦車なんて要らないだろう:隅田金属ぼるじひ社
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いま流行りの海外派遣を考えたとしても,それなら重量的に余地のある90式でしょう.10式戦車は90式と同等の防御力を持つ事になっていますけれども,増加装甲をつけたら90式の方が防御力は上ですからね.
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【事実】
この部分に付いては,既に述べた「ドイツやイギリスは山岳地帯に重い戦車を持ち込めなかった」という事例を見れば,10式戦車が適している事が分かります.
10式戦車は,プーマ歩兵戦闘車やアスコッドSV歩兵戦闘車と同等の重量であり,将来の派遣任務に関係して来る重量の制限をクリア出来ています.
「週刊オブイェクト」◆(2010年08月21日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
何で陸自は90式みたいな「化け物」を主力戦車にしたんですか?
専守防衛の海洋国家にこんな戦車が必要だったんでしょうか?
もうすこし,リーズナブルな戦車を開発しておけば調達も楽だったと思うのですが?
【回答】
発時期がちょうど米ソの対立が再び深まった時期.
開発のコンセプト等は主に下記の通り
1:74式や61式ではT-72相手に「対抗できないと思われたから.
2:対ソ連となると上陸地点は北海道.そうなれば,日本の交通事情の制限をあまり気にする必要が無い→ある程度大型に作れる.
戦術的には,守備側はトレーラーと高速道路を駆使して迅速な投入が出来るのに対し,侵攻側は歩兵戦闘車や空挺戦車を持ち込んだところで互角に対向できない.
主力戦車をビーチヘッドに上げたところでそこから先の移動は制約があるなどなど,守る側の有利は顕著.
平たく言えば,こっちがバケモン持ってるなら,仮想的(当時はソ連)はそのバケモンに対抗できる戦車を揚陸しないといけなくなる.
ということは当然,たくさんの物量をたくさんの船で運んできて,沈められないように揚陸しなきゃならん.
⇒空自と海自の出番
という図式で抑止力になってたわけ.
仮想敵の関係上,北海道で最大戦闘力をだせればよかったし.
また,専守防衛ってことは,自国内で殺し合いするってことであり,自国の地理条件と仮想敵に合致してればいいわけ.
武田信玄みてーに自国を荒廃させたくない性質なら,つまり打って出るタイプなら,もっと汎用的でなおかつ,もっと持ち運び・・・国外への揚陸・・も考えていただろうと思う.
さらに,湾岸戦争でイラク軍の大量のT-55,T-72がM1に一方的のボコられて以来,「量は質に転化しない」(程度にもよるが)と言うのが軍事的に常識に成りつつあります.
中途半端な性能の物ををある程度揃えたとしても,RMAが進んだ強力な部隊が侵攻して来た場合,一太刀も浴びせられず,一方的に撃破されるのが現代の戦場である事は,この間のイラク戦争でも明らかです.
【質問】
74式の装填手は,90式になった時何やってるんだ?
【回答】
陸自の戦車隊員は新隊員後期課程で「基本機甲」特技を取得する.
これが機甲科隊員として最低限必要な特技で,装填手になれる.
大型特殊免許も同時に取得する.
部隊配置後,おおむね一年以内に「初級機甲」特技を取得する.
これは戦車の操縦手になる資格であると同時に,陸曹候補生課程,初級陸曹特技課程に進むための条件となる.
偵察隊員のばあいは「初級偵察」特技を取得する.
その後,陸曹候補生選抜試験に合格すると第一機甲教育隊に入校し,陸曹候補生課程を履修すれば3等陸曹昇任の資格を得る.
そのまま初級陸曹特技課程を履修し,砲手予備試験に合格して「中級機甲」特技を取得すれば,戦車の砲手になることができる.
その後は2等陸曹昇任後に「上級機甲」特技を取得すれば車長になることができる.
よって,「基本機甲」もしくは「初級機甲」しか保有しない陸士隊員が,90の砲手に補職されることは考えがたい.
組織改編などで陸曹の定数割れをおこしてるならあり得るが,戦車部隊は少子高齢社会で,74部隊でもむしろ陸曹が余って砲手になれない3曹がゴロゴロいる状態.
90部隊に改変されれば,ますます陸士の定数が減り,陸曹余り減少に拍車がかかる.
【質問】
M1A2SEPとかレオパルトA5とかありますが,90式戦車+とか90式戦車改(ブリキだぜ)みたいなアップデートはしているんでしょうか?
【回答】
細部は結構しているらしいが,基本スペックに変化が出るほどのアップデートはしていない.
2chやネットの噂では良く聞くし,防衛庁のサイトにも改善とかの予算が手当てされているのまでは確認できるのだけど,実際にどんな内容かは不明.
ネットの噂では,自動装填装置とか射撃管制まわりが熟成されていったという話があるが,真偽は分からない.
【質問】
10TKのヴェクトロニクスを90TKに移植すれば,90TKが10TKと同等のパフォーマンスを発揮できますか?
【回答】
「走破可能地形の増大=優位な状況で効果的な火力投射が可能な位置を占め得る機会の増大」
であることを念頭に置けば,10TKのヴェクトロニクスを90TKに移植しても,宝の持ち腐れとまでは言わないモサリが,10TKと同等のパフォーマンスを発揮することは出来ないモサリね.
P-1のACDSの機能をP-8AやP-3などに移植出来ても,同等のパフォーマンスを発揮できないように,プラットフォームの機動性が,新たなシステムのもたらす情報と,そこから導き出せるアウトプットに対応しきれないモサリ.
TKであるなら例えば,「丘陵の反対側の平地に丘陵を背にした敵TK」という情報を取得した時,軽量かつ機動性に優れたTKには,丘陵を迅速に走破して背を刺すという選択肢が生じ易いモサリが,軽量でも機動性に優れてもいないTKには,その様な選択肢は生じ難いモサリ.
C4Iと言っても,取得した情報/インプットに対してアウトプットたる火力投射機会が乏しければ,本末転倒と評価せざるを得ないモサリよ.
これはC4Iがあれば,装輪戦車的な何かでMBTと対等に渡り合える,的な主張に対しても言えることモサリが.
Posted by CHF at 2010年08月22日 02:22:56
パソコンで言うなら,5.1サラウンドの音源がありながら,モノラルスピーカで思潮する的な何かモサリね.
最終アウトプットが非力だと,インプット以降の過程で幾ら頑張っても台無しモサリ.
Posted by CHF at 2010年08月22日 02:41:07
「週刊オブイェクト」◆(2010年08月21日)コメント欄
青文字:加筆改修部分
【質問】
怪獣映画のストーリーを考えています.
まだ漠然とした段階なので具体性はありませんが,怪獣はゴジラ相当のものを想定しています.
そこで質問ですが,90式戦車の主砲で,ゴジラに対してどの程度のダメージを与えられますか?
映画では戦車が何十発の砲弾を打ち込んでもゴジラはびくともしません.
まさかゴジラの皮膚が,何十センチもの鋼に匹敵するとも思えません.
ましてやそれが鋼ではなく,特殊鋼を想定した90式戦車の戦車砲なら,簡単に貫通できると思うのですが,いかがでしょうか?
【回答】
ガメラならまだしも,ゴジラには通常兵器は一切通用しません.
理屈ではなく,あの世界におけるルールなので.
……という映画的演出は置いておくとして,原理的には既知の生体組織の密度で,APFSDSを防ぐのは不可能.
ただ,侵徹体の長さを損耗しながらえぐっていく原理なので,怪獣の皮膚や脂肪が十分厚ければ,重要組織まで届かない.
つか,あんな巨大生物相手にするために開発された兵器じゃないし(笑)
あと,90式のAPFSDSは特殊鋼っつーかタングステン合金な.
確かに鉄も含まれているが,9割以上タングステンだから.
「ただでっかいだけの生物」相手なら,90TKのAPFSDSやHEAT-MPより,99式15榴の方が効果大きいんじゃね?
映画としての見栄えは,自走砲よりMBTの方が上だけど.
そして熱でタンパク質変性させるか,後頭部狙って脳幹ぶっ潰すのが手っ取り早くね?
あるいは,F-2やP-3Cで数十km遠方からASM撃ち込めば,簡単にアウトレンジできそうな…
怪獣からの反撃の絵作りのため,わざわざ接近してやられるからな,怪獣映画の通常兵器は.
珍しく視界外からの間接砲撃やっても,バルゴンの虹光線で反撃されて壊滅した例もあったが.
そういや,割と新しいほうのゴジラの劇中で,F-2だったかF-15だったか忘れたけど,360度を囲むように全方位からゴジラに接近→空爆→ゴジラの手前で全機揃って上昇,離脱という,アクロバットチームさながらの攻撃をやった描写があったな…
演出だとわかってるが,軍オタとしては航空ショーの気分で格好いいと思えばいいのか,実際にはそんな攻撃方法はやれないよ,と突っ込めばいいのか困った.
軍事板,2010/09/18(土)
青文字:加筆改修部分
▼ ただ,ゴジラってビーム兵器の熱やマグマにすら耐えてますからねー.
まともな皮膚とは思えませんね.
http://twitter.com/PGERA_RX/status/29521869275144193▲
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hátrálsz