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初心者歓迎 スレを立てる前に此処で質問を 968
Várjuk a kezdő! Mielőtt megalkotunk egy új szál, kérjük kérdezzek itt 968

青文字:加筆改修部分
 ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész
Azonban, kivéve a korrekciót s a más, hogy úgy korrigáljuk, hogy egyesítse normal stílus "dearu である" s udvarias stílus "deszu です"

※レス回収客観基準値 v.e.r. = 11
Res felépülés Kritériuma, v.e.r. = 11

※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.
Úgy kezeltem a Fentiekből Q&A-nak vonatkozó leírása, mint egy "utóirat".

※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.
Az res volt folyamatban és kerülták ki , hogy szánjonok időt szerkesztni vagy ki kellem vizsgálni.

目次 Index


** 【質問 kérdés】
 アメリカ,ロシア,中国のような国土の広い大国は別として,世界の大半を占める国土の狭い小国に配備される戦闘機はSVTOLかVTOLをメインにするべきだと思うのですが.
 ただでさえ狭い国に,限られた数しかない滑走路,敵に破壊されたら身動き出来なくなりますし.
 また,国土が狭い為航続距離もたいして必要ありませんから,離陸搭載量の少ない戦闘機でも十分だと思うのですが,何故やらないのですか?
 有事の際も滑走路が被害を受けることはまずないと考えているのですか?

 【回答 válasz】
 国土の広さに見合った航続距離が必要であるという文脈と理解しているが,狭い国であっても航続距離を折りたためばそれは長いCAP時間となるわけで,狭い国だから航続距離が不要とはならない.
 そして国土の広い国であるカナダで,F-35Bを導入しろという話がでたことがある.
 問題は航続距離ではなく基地の滑走路の長さとなる.
 カナダはForward operating baseという部隊を前方展開させるための飛行場を持っているが,地方空港と共用だったりする.
 ドラッグシュートのないホーネットは陸上用アレストケーブルとテールフックを使っている.
 で,軍民共用だと戦闘機が着陸するたびに滑走路を閉鎖して,アレストケーブルを用意したり片付けたりするので,すこぶる評判が悪い.
 F-35Aも短い前方滑走路で運用するなら,「非常用に1回動作するだけの空軍仕様のテールフック」を艦上機同様に常用する改設計を,カネかけてLMに依頼しなきゃならない.
 F-35が装備していないドラッグシュートを選んだ場合も同様となる.
 実際,陸上用アレストケーブルのテストがアメリカで始まったのは,カナダのF-35が白紙撤回されたあとだったし.
https://theaviationist.com/2016/05/20/the-f-35a-has-started-tailhook-testing-at-edwards-afb/

 根本的に滑走路そのものを延長する方法もあるが,これもカネがかかる.
 イヌヴィク空港の6000フィート,1800メートルの滑走路を3000フィート延長して各種設備を更新する予算は「最大1億5000万ドル」とされている.
https://www.rcinet.ca/eye-on-the-arctic/2019/09/05/inuvik-airport-upgrade-funds-nwt-defence/

 カナダ国内の論争としては,F-35Aで大丈夫だ,問題ない,いや,FOBが使えないF-35Aなんてやめちまえ,のほかに,滑走路が短くていいF-35Bに変えろ,もあり,さらにはカナダ軍標準のプローブアンドドローグ方式も,FOBの地上アレストケーブルも「改造なしにそのまま使える」F-35Cにしろ,なんて意見もあった.
 2019年に仕切り直しが決まって結論が出るのは来年だけど.

 日本も同様の考えがあって,いずも空母化ばっかりが取り沙汰されるけど,買うのも使うのも空自で,F-35Bを入れたら戦闘機部隊が展開可能な滑走路が増えるってのがある.
 いまの空自の基地はF-104を入れたときに,
「エンストしてノーフラップでも滑り込める」
という基準で2700メートルに延長しているそうなので.

 で,米海兵隊だがLHA同様にSTOできる250メートルの滑走路があればいいと考えているかというと,そうではない.
 米海兵隊的にはFOBを作るか,FOBにできる地方空港を占領して使うことになっているが,これも1800メートル程度の滑走路の利用を想定している.
 理由はSTOVLの補給品を運んでくるのがC-130だから.
 これはハリアーを使っていた当時から変わらない.
 空自も荷物は何でもかんでも日通が運んでいるわけではなく,補給廠からC-1で運んでくるものもあるので,STOL輸送機が発着できる滑走路は必要となる.

 B型の運用の柔軟性は,単価や飛行時間あたりコストの負担あってのものなので,A型を使っている国ぜんぶにとって「より効果的,より効率的」になるとは限らない.
 先に例を挙げたカナダであれば,80機のレガホを65機のF-35Aで代替するとしたのが2010年だが,計画遅延,開発コストの上昇,原油価格の上昇,通貨安などを理由として,2012年には
「予算の公約を守ると40~45機しか購入できないのではないか」
という話が出ていた.
「便利なのでもっと高いB型にしましょう」
といっても,国ごとに考えが異なる最低限の数を揃えられないのでは選択肢とならない.


>有事の際も滑走路が被害を受けることはまずないと考えているのですか?

 考えていないってことはないから,空軍基地の編制には滑走路補修を任務とする工兵部隊が含まれている.
 その上で現実の滑走路の破壊を考えると,滑走路という目標は長いことは長いが,幅としては45メートルとか60メートルでしかなく,基準舗装厚は1メートルとか2メートルで,復旧をより困難にするために基礎から吹き飛ばしたければ特殊な貫徹弾頭が必要なくらいに固いし,それはトマホークのサイズでは無理.
 空母なら飛行甲板に命中イコール発着不能だが,地上の滑走路は2700x60のうち,戦闘機であれば700x20をどこかでとれれば離発着ができる.
 戦闘機の発着が不可能なまでに滑走路を細切れんしたければ,GPS誘導の10メートル単位でさえ不十分で,それを満たしたとしても30発程度がきれいにパターンを描くくらいに着弾させる必要があり,1箇所2箇所を復旧すれば使えてしまうのだから,それさえ防ごうとすると倍量となり,復旧と追っかけっこするなら「どこに穴をあけるかを正確に把握しながら」継続投射しなければならない.
 そこまでやっても誘導路を補助滑走路にできるというから,滑走路の破壊に固執するよりは,燃料タンクや管制塔,通信,整備施設の破壊で基地機能を低下させたり,対人地雷をばらまいたり,戦闘機を撃墜して戦力そのものを奪ったほうがまだマシなくらい.

>また国土が狭い為航続距離もたいして必要ありませんから,離陸搭載量の少ない戦闘機でも十分だと思うのですが

 ちょくちょくヒズボラのロケット攻撃を受けているイスラエルでは,F-35Bを買えという話が随分前から出ているが,この記事
https://www.forbes.com/sites/pauliddon/2020/09/11/will-israel-opt-for-f-35b-vertical-takeoff-fighter-jets/?sh=1f882da92e5d
ではイスラエル軍がF-35Bによる運用の柔軟性の向上よりも,ペイロード減少のデメリットを問題視していると説明している.

 前には,滑走路破壊に対して新型の凝固剤を使った補修技術の向上で対応するという記事を見た.
 F-35Bだけ飛べるよりも,他の戦闘機も飛べるようにする対処法が効率的と判断した例でもある.

 STOVLじゃなきゃ船に載らない海軍以外がSTOVLを採用するのは,STOVLじゃなきゃできないことが明確になっている必要がある.
 海軍と統合運用しているイギリス空軍が,トーネードの後継と言ってるF-35Bでも同じことをやろうとしているかは分からないが,ハリアーの時代には400メートルの滑走路を備えたFOBから,主要基地であるMOBとは違う運用をするつもりだった.
 実際,フォークランドでは空母からでは10分しか滞空できないハリアーを,FOBからCASさせようとしたが,設営機材がアトランティックコンベアーと一緒に沈んだので,滑走路を260メートルに縮小しての運用だったそうだ.
https://www.thinkdefence.co.uk/san-carlos-fob/

 イタリアもF-35Bについてはトーネードの後継と言っているが,海外に戦力展開したときに短い滑走路から使うとの説明もしている.
https://www.defensenews.com/global/europe/2020/10/21/italys-navy-air-force-tussle-over-the-f-35-comes-to-a-head/

ふみ ◆Y.QUKJBduY :軍事板,2021/09/27(月)
Fumi ◆Y.QUKJBduY : "5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/27(hétfő)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész

 狭い国土に100個の空軍基地を置いて短距離機を運用するより,10個の空軍基地で長距離機を運用する方がコストパフォーマンスがいいし,相互カバーし易いし,多用途に使えるし,基地の対空防御投資も単純に言えば1/10で済むので長距離機メインになる.

 もっともロシアぐらい巨大な国土になると,カバー範囲が広すぎるのでMiGみたいな短距離防空機も出番が出てくる.

軍事板,2021/09/26(日)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/26(vasárnap)

青文字:加筆改修部分
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垂直/短距離離着陸機はその性能と引き換えに飛行機としての性能が犠牲になる.
「どこからでも離陸できるが,そのかわりそうではないものと比べて性能が半分しかない」
では結局総体としての戦力として大きく劣ってしまう.

 スウェーデンみたいに,自国開発の戦闘機はV/STOLとは言わないまでも極力短距離で離着陸できることを求めて,そして可能な限りそれによる性能低下をきたさないものを目指す,
 滑走路他の問題は社会インフラを転用できるように平時から計算して整備して補う,ってやってる国もある.

軍事板,2021/09/26(日)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/26(vasárnap)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész


** 【質問 kérdés】
 T-35はいわゆる突破戦車だったの?

 【回答 válasz】

 T-35は性能自体不甲斐ない上に運用上の負担も絶大なので,生産は低率.
 重戦車旅団は軒並みT-28のままで,生産終了と部隊再編後は一か所にまとめて放置.
 仮に予算が余って100両や200両配備されていても,突破戦車二本立てとはならず,押し付けられる部隊が増えるだけで,実際の仕事はすべてT-28に回されるのでは…
 まあ,T-28にしたところで当初の生産計画通りには調達ができず,大規模な改良を施す余裕は無かったが.

 T-35を代替する多砲塔重戦車の計画は頓挫.
 ではKVが納得の行く戦車であったかと言うとそうでもなく,妥協した性能を補う為にKVシリーズの同時調達.
 T-34も問題が多く,歩兵支援戦車に至っては完全な見切り発車で,T-26生産中止から半年を経ても姿を現さない.
 ドイツの侵略抜きでも戦間期の右往左往はけしからず様.

名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM :軍事板,2021/09/28(火)
Névtelen Vezértábornagy ◆80fYLf0UTM :"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/28(kedd)

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** 【質問 kérdés】
 スイスの国民は,アサルトライフルを所持してるみたいですが,国民が銃器を持つ事で,所持しない国民よりも,治安は悪化するのか?,良くなるのか?,どっちですか?

 【回答 válasz】
 国の事情や銃規制の内容によって違うので,どっちがいいなどという二分法で答えられることではない.
 ちなみにスイスは銃の保有率は高いが,厳格な規制が行われていて,アメリカの一部の州のよう携行認められれず,狩猟や競技のための輸送にも許可が必要だし,2019年に国民投票で半自動火器の規制に関してはEUに合わせることが決まっている.

軍事板,2021/09/28(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/28(kedd)

青文字:加筆改修部分
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 人口規模や国土の大きさや国民の豊かさ・経済的な安定性にもよる.
 人口が多くなればなるほど頭のおかしな奴も増えるし,国土面積が広くなればなるほど,そんな連中へ目が行き届かなくなる.
 また,人種も多様化し,貧富の差も大きくなる.

 どんな連中が治安を悪化させるかを考えたら,常識的なモラルを備え,幸せな家庭と安定した収入を持つ家庭人が,家に備え付けの銃でコンビニ強盗なんてするか?,普通はしないだろ?
 その真逆な境遇の奴が治安を悪化させる元凶になる,それが全国民の何%を占めるかで,だいたいその国の治安は決まる.
 国民が銃を持つかどかは治安を決める本質じゃない.

 それから,善良な国民が銃を持つ事による犯罪抑止効果については,銃王国アメリカの例を見れば,少なくとも,それで良い方向に行く事は無いと結論付けられると思うが.

軍事板,2021/09/28(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/28(kedd)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész

 とりあえず銃に依る人口当たり死亡数見ると,スイスは上の方に全く顔を出してこない
https://worldpopulationreview.com/country-rankings/gun-deaths-by-country

 人口当たり殺人件数をみると,スイスは最下位グループに属している
(それでも日本の2.5倍だが)
https://worldpopulationreview.com/country-rankings/murder-rate-by-country

 なにをもって「治安が良い」とするかによるだろうが,まあ,スイスに関する限り,銃器をみんなが持ってるからヤバい国にはなってはないんじゃね?

軍事板,2021/09/28(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/28(kedd)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész

 スイスが出した答えは,悪化するから規制する.
 冷戦終結で市民が武装する意義が薄まり,デメリットに目が向けられ,以降は銃所持の規制強化と所持率低下が一貫して継続してる.
 銃犯罪も90年代の深刻な状態から下がり続けており,規制強化が主因とされてる.
 治安も規制強化後に改善した後安定してるんで,もう銃所持派も治安の為って論はしなてない.

軍事板,2021/09/28(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/28(kedd)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész

 つまり,スイスで銃の規制をしたら改善したというのも,きっちり管理されていない銃は犯罪用途で所持されることが多いから,それ取り締まったら銃器犯罪減ったよね,という当たり前の話で,それ単独で「銃器が多いほど犯罪が多い」って話に持ってくのは無理がある.

軍事板,2021/09/28(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/28(kedd)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész

 ちなみにスイスで90年代に問題となったのは,合法に所持された銃による家庭内殺人と自殺.
 元々先進国の殺人というのは,家族・恋人間,次いで近隣や職場学校などの濃い交友関係の中で,普通の一般市民が衝動的に行うものが圧倒的に多く,常習的な犯罪者や反社会的な人間・計画犯罪は少ないのです.
 刃物や鈍器と比べて殺傷能力が高い銃は,衝動的な一撃が致命傷となる確率が高いのがネックなんですよ.

軍事板,2021/09/28(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/28(kedd)

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** 【質問 kérdés】
 急降下爆撃機と雷撃機を一機種へ統合することについて.
 彗星・天山までは別機種だったのを,流星で統合達成していますが,急降下爆撃機と雷撃機を一機種に統合するにあたって,技術的に特に困難とされたのはどの様な点でしょうか?
 彗星・天山開発時期と流星開発時期の間のどのような技術進化によって統合機種を作れるようになりましたか?

 【回答 válasz】
 一にも二にも大馬力エンジン.
 これが手に入らないと始まりません.
 英米では大戦末期に流星を超える単発レシプロ汎用攻撃機を実用化していますが,いずれも2000馬力を超える発動機があってこそです.

 雷撃機として見た場合,小馬力エンジンで重い魚雷を短い飛行甲板から自力で持ち上げるとなると,翼面荷重はかなり低く抑えなければなりません.
 エンジン馬力に余裕が無いと,勢い,大面積な主翼で機体も軽く作る必要がありますが,そんな機体では急降下爆撃は出来ません.
 急降下爆撃に耐える頑丈な機体にすると重くなって,今度は魚雷が積めなくなります.
 その解決にカタパルトなどに頼れないのなら,大馬力エンジンこそが唯一の解決策となります.
(RATOは一発勝負的にしか使えず非実用的)

 あとは,技術的進化よりも,運用的な割り切りです.
 日本海軍の場合,三座艦攻には偵察機としての役割も期待されました.
 複座機でも出来なくはありませんが操縦,航法,偵察と分担出来る三座機よりは劣ります.
 そこは彩雲の様な専用偵察機を開発したので,複座の流星は偵察機としては劣っても,それでも良しとしました.

 上の様な説明をすると,まず出るだろうツッコミが下記;

・天山と流星って,エンジンの額面馬力では大差無くて,機体も流星の方が重いですよね?
 それなのになんで天山は艦攻で,流星は雷爆統合機として計画されたんですか?

 天山の場合は,純粋に九七艦攻の後継機として従来思想で作られた機体.
 流星の場合は,将来構想としてあったのが,2000馬力に迫る大馬力発動が手に入る見込みが立って実現出来る可能性が出たので計画された機体.
 この違い,だから,まずはエンジンありき.

 ついでに天山と流星では,当時の日本空母では運用面で後者の方が制約が大きいので(発着艦速度と重量面で),雷爆統合機として成り立たせるのに後者の方が無理をしている.

 ぐちゃぐちゃと書いたけど,結論は下記に尽きます.
>技術的に特に困難とされたのはどの様な点でしょうか?

 急降下爆撃に耐える頑丈な機体で,魚雷の様な重い物を搭載して,空母の短い飛行甲板で運用出来る重さで作れるか?
 どうしても重くなるなら,それをRATOやカタパルトなどに頼らず,自力で浮かせられる大馬力エンジンが手に入るか?

軍事板,2021/09/29(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/29(szerda)

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 運用の割り切りについて補足すると,結局は英米も「なんでもかんでも1機種じゃ無理」って結論に達し,偵察だの哨戒はスカイレーダーの派生型やファイアフライだのガネットだのに任せてどうにかなった.
 それも戦後にようやく.

軍事板,2021/09/29(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/29(szerda)

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** 【反論 kifogás】
>彗星・天山までは別機種.流星で統合達成.

 この理解もちょっと違う.
 艦爆と艦攻の統合化は,将来目標として元から掲げてあった計画では無く,天山や彗星とは並行して産まれた機体だ.
 天山や彗星と言う従来路線の機体があったからこそ,万が一失敗しても良しな野心的な統合機の計画を立てられたとも言える.

 流星誕生までの経緯はここでもゆっくり見ておけ.
https://www.youtube.com/watch?v=yifUFFmi66w

軍事板,2021/09/29(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/29(szerda)

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 多分考え方が違うと思うんだ.
 急降下爆撃機と雷撃機を一機種に統合するにあたって,技術的に特に困難とされた点は無いんだよ.
 急降下爆撃機Ju87でも雷撃構想があったのは有名だし,構想止まりだったのは別に急降下爆撃できても雷撃できないからって理由じゃないでしょ?

 艦爆搭載爆弾の大型化に伴い,艦攻と共用出来そうという流れから生まれたのであって,
「統合したいぞ.統合するためにはこういう困難があるぞ」
ってことじゃないのよ.

 また,すでに艦攻と艦偵の統合機種をやっていること,すなわち
艦戦,艦爆,艦攻兼艦偵
だったのを
艦戦,艦爆兼艦攻,艦偵
というように,機種数は3つのままで変わっていないという点は割と大事.
 機種統合そのものを海軍は目的としておらず,機種統合はあくまで手段なんよ.

軍事板,2021/09/29(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/09/29(szerda)

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** 【質問 kérdés】
 第二次大戦時の欧米の戦闘機は,ものすごいスピードで進歩したのに,日本のそれは遅かったのは,技術者の数が少なかったからですか?

 【回答 válasz】
 機体やエンジンの進歩が遅かったわけじゃないんだが,日本にとって進歩した機体や部品,エンジンは現場からすりゃ
「そんなの見たことないんで,何か起きても,あるいは最初から不具合あっても分かんなーい!」
って代物だった.
 そりゃ,ちゃんと組んでマトモな整備もすりゃ高性能を発揮するけど,肝心の職人芸を要しない大量生産設備や整備技術の教育・養成システムが不在なのが最大要因.

 つまり,
・どっかのショップが高性能スポーツカーを開発した.
・そのショップじゃ量産はできないが,他にアテもないのでそのへんの町工場へ適当に量産発注を出した.
・その工場では性能を出すための部品を調達できず,他に同じようなカタチした素材も性能も違う部品で代用した.
・説明書通りの組み立てをやる技術も無いので,形が整ってればOKって事にした.
 これが生産段階.

 続いて整備.
・完成されて引き渡されたスポーツカーはカッコ良かったが,ユーザーはそんなもん整備した事が無い.
・ハイオクガソリンが必要なとこへレギュラーガソリンを入れたり,指定のエンジンオイルやスパークプラグを使わなきゃマトモに動かないという知識も無かった.
(例外的に,そういう知識がある人間がいたとこは,マトモに動かせた.陸軍飛行第244戦隊とか,同47戦隊とか.)
・とにかく形だけ整え,それらしき消耗品を入れて走らせたが,「なんだこれカタログ通りの性能出ないじゃん」と文句を言った.

 こんな感じ.

 なお,日本で「生産も整備も職人芸を使わずマトモに走るスポーツカー(これは自動車の方で)」が実現したのは1990年頃の話だから,1940年代前半にそれを飛行機でやろうとしても,できなかったのは当たり前.

 米英は自動車だと(別に墜落するわけじゃないから)いろいろ手を抜いたけど,飛行機の生産・整備技術やそのための教育は1940年代からマトモだった.

 今でも日本じゃ「町工場の職人技術」を国宝みたいに崇めてるけど,本当はそんなもん必要としないのが一番.

 ちなみに戦争末期にゃ旧式化したと言われてるような飛行機でも,マトモな整備員がマトモな部品で整備すりゃ,ちゃんと連合軍機に勝てる性能を発揮したし,地獄のチューナー級の整備員がチューニング込みで整備すりゃ,あるいは「たまたまそういう整備結果になった」なら,カタログスペック以上の性能も発揮した.

 しかし,今でいうと「一級整備士の資格は一応持ってますが,言われた通り以外の仕事はしたことありません」みたいなディーラーメカしかいない環境じゃ,もともとそれなりの性能しか期待されてない飛行機以外は,マトモに飛ばなかった.

軍事板,2021/10/05(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/05(kedd)

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 ターボスーパー含めて過給機で大差付けられてるから,スペック上の馬力以上の差がついてるのがきつい.
 マーリンなんか後半に出てきた2000馬力級に比べりゃやや劣るけど,過給機が優秀すぎるから最後まで一線級エンジンでいられたし.

軍事板,2021/10/05(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/05(kedd)

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 アメリカからのハイオク燃料が潤沢にあったのもあるが,日本じゃとても運用できない難物である.
 ネイピア・セイバー(太平洋方面に送る前に終戦になってしまったテンペストMk.VIのもので,離昇出力2600馬力)を運用できてしまうイギリスの底力.

軍事板,2021/10/05(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/05(kedd)

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 マーリンなんてのは好例中の好例で,馬力は並でもちゃんと動く,スペシャルエンジンじゃないから普通に整備すりゃ良くて,それを整備する要員の教育もちゃんとできてると,いろんな意味での基礎の差が激しいんだよね.
 よくある「日本にもマーリンがあれば」って話も,仮にあったとこで生産も整備もできないわけで.
 開発技術があっても,前線で実際に任務を果たす段階でスポイル要素テンコ盛りじゃどうしようもない.

 ならば,まだ信頼性があって,ラフな整備でもちゃんと動く機械作った方が良かったりする.

軍事板,2021/10/05(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/05(kedd)

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 戦争で航空技術の輸入が停止したのも一因.
 だから必死こいてドイツ軍機を欲しがった.

軍事板,2021/10/05(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/05(kedd)

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 例えエンジニアの数がいて,彼らが図面上では優秀な機体や発動機を設計出来ても,それを具現化し,さらに大量生産する上での基礎工業力が追いついていなければ絵に描いた餅です.
 当時の日本の工業力は全ての分野に於いて,大なり小なり欧米に劣っていて,計画の足を引っ張りました.

 さらにまた,性能発揮に大きく影響するガソリンや潤滑剤の質に於いても大きく劣りました.
 運用する環境自体が低レベルでは,どれだけ高性能機を計画しても,これまた絵に描いた餅です.

 我が国は資源に乏しく,大部分を輸入に依存し,これが大戦後半になるほど入手難となって,戦前からの在庫も枯渇し,性能に劣る代用材を多用せざる得なくなって,当初に設計側が意図した通りの物が作れなくなった事も,機体の高性能化を阻んで,欧米機と差が開いた一因です.

軍事板,2021/10/05(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/05(kedd)

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 第二次大戦の起きる1940年代に開発が間に合う1930年代を考えると,明治維新で西欧の工業技術が入り始めてから半世紀ちょいしか経っていない事も考慮に入れる必要がある.
 熟練工の育成や工業が根付くより前に頭(≒設計)ばっかり進んじゃったカタチ( ´Д`)

軍事板,2021/10/05(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/05(kedd)

青文字:加筆改修部分
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** 【質問 kérdés】
 「F-13 撃墜 日本機」で検索したところ,
「F-13は,戦争中に1機も日本軍に撃墜されていないといわれる」
と書かれているページと,
「雷電を乗りこなした坪井大尉は(中略)「F13」を撃墜する殊勲を上げます.」
と書かれているページがヒットしますが,どちらが正しいのでしょうか?

 【回答 válasz】
 戦闘損失が最低で3,戦争が終わるまでの466ソーティで地上撃破を別とした損失がひっくるめて9みたいだな.

>By the end of the month, nine F-13s were on strength and twenty-seven sorties were flown;
>twelve more F-13s would arrive over the next three months, making up for three combat losses and an unlucky aircraft destroyed during a Japanese air raid on December7, 1944.
https://www.afhistory.org/wp-content/uploads/Spring2012.pdf

>Overall the 3rd Photo Reconnaissance Squadron made many sacrifices during World War II, during their 466 solo missions. They would lose nine F-13As, and 46 airmen were either killed or missing in action.
https://www.andersen.af.mil/News/Commentaries/Display/Article/416819/3rd-photo-reconnaissance-squadron-3-prs-and-its-mariana-islands-history/

24583 F-13に改修.497thBGに配属.
45年6月8日,グアムのアガナでエンジントラブルにより廃棄.

24585 44年7月15日,アメリカ空軍に納入,F-13へ改修.11thPRG,3rdPRSに配属.■
「ポイズン・アイビー」と命名される.
1945年6月8日,エンジン故障のため,グアムのアガナの北東6マイルに墜落.

24586 F-13に改修.11thPRG,3rdPRSに配属.■△
1944年11月21日,名古屋周辺で写真撮影中に撃墜.MACR 10453

24589 44年7月15日,アメリカ空軍に納入,F-13に改修.44年12月7日,インド・チャクリアの40thBG,25thBSに配属.
「 カラミティ・ジェーン」と命名される.
1945年2月1日,シンガポール上空でAAAに撃墜される.MACR 12020.11人の乗員全員が死亡.△

24816 44年10月27日,アメリカ空軍に納入,F-13に改修.504thBGに配属.11thPRG,3rdPRSに配属.■
1945年6月18日,グアムのハーモン飛行場に不時着,廃棄.

24821 44年10月31日,アメリカ空軍に納入,F-13に改修.504th BG,398th BSに配属.
「アフロディーテ」と命名される.
1945年4月15日,川崎に向かう途中でAAAに被弾し,神奈川県沖に墜落.△

24833 44年11月3日,アメリカ空軍に納入,F-13に改修.499thBSに配属.11thPRG,3rdPRSに配属.■
1945年2月4日,サイパンに不時着,廃棄.

24870 44年11月18日,アメリカ空軍に納入,F-13に改修.6thBG,24thBSに配属.
1945年5月23日,東京空襲時に失われる.MACR 14481△

24889 44年11月24日,アメリカ空軍に納入.F-13に改修.505thBGに配属.6thBG,24thBSに配属.
1945年4月23日,離陸時のエンジン火災によりテニアンの西飛行場に不時着.乗員は全員無事だったが,機体は破壊.

765ふみ ◆Y.QUKJBduY 2021/10/06(水) 06:52:45.15ID:V64GV6+U
93854 44年8月15日 USAAFに納入.F-13Aに改修.インド・チャクリアの40thBGに配属.中国・ビルマ・インド戦域の1stPRSフライトCに配属.
「ブルックリン・ベッシーIV」と命名される.1945年2月2日,中国北部,満州の大連上空で失われた.
乗員全員が脱出して救助されたが機体は村に墜落・爆発・炎上し,3人の中国人農民が死亡した.

93855 44年8月16日,アメリカ空軍に納入,F-13Aに改修.
中国・ビルマ・インド戦域の444thBG,1stPRSフライトCに配属.「ダブルエクスポージャー」と命名される.311th PRW,3rd PRSに配属.■△
45年5月23日,東京を空襲した際に,グアムのアガナ付近で不時着,廃棄.

93863 44年9月1日,アメリカ空軍に納入,F-13Aに改修.73rdBW,3rdPRSに配属.■
1945年2月14日,海上捜索中に行方不明となる.MACR 14421

93866 44年9月13日,アメリカ空軍に納入,F-13Aに改修.73rdBW,3rdPRSに配属.■
44年12月7日,日本軍のサイパン空襲により破壊.

93867 44年9月9日,アメリカ空軍に納入,F-13Aに改修.73rdBW,3rdPRSに配属.■△
1944年12月9日,帰還時に燃料切れになりマリアナ諸島・サイパンの北方540キロの太平洋に墜落.11名が戦死.MACR 10642.

93869 44年9月16日,アメリカ空軍に納入,F-13Aに改修.311stPRW,3rdPRSに配属.■
1945年4月26日,グアムのハーモン飛行場で離陸時に事故,廃棄.

93871 44年9月21日,アメリカ空軍に納入,F-13Aに改修.444thBG,678thBSに配属.中国・ビルマ・インド戦域の1stPRSフライトCに配属.
45年1月7日,インドの西ベンガル州ドゥドゥクンディ飛行場で離陸時に墜落,機体は破壊された.

93965 1945年1月8日,アメリカ空軍に納入,F-13Aに改修.58thBW,462ndBG,770thBSに配属.
1945年5月10日,硫黄島のセントラル・フィールドに不時着,廃棄.

 3rdPRSの損失が■,撃墜とか高射砲とか空襲帰りとかKIAとあるのが△.
 3rdPRSに限ってはテニアンで地上破壊されたのも含めて9機,戦闘損失は3機なんかな?
 とりあえず1945年2月12日のF-13の損失は,時差考えてもい.

ふみ ◆Y.QUKJBduY :軍事板,2021/10/06(水)
Fumi ◆Y.QUKJBduY : "5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/06(szerda)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész

 【反論 kifogás】
http://soranokakera.lekumo.biz/tesr/2015/01/post-11e7.html
 この犬吠埼上空での坪井庸三中尉の零戦の戦果は確認戦果とされている.
(ただし,状況的にはたぶんに棚ぼた的な撃墜)

軍事板,2021/10/06(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/06(szerda)

青文字:加筆改修部分
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** 【質問 kérdés】
 ジェット黎明期の米海軍のジェット艦戦の開発が迷走してるのはなぜですか?
 F9Fパンサー以降,決定版のF8UクルセイダーやF4ファントムⅡが出てくるまで多種多様なジェット艦戦が開発されていますが,もっと機数を絞れなかったのかと思ったもので.

 【回答 válasz】
 迷走というよりそれまでの流れにのった開発ペースであった.
 インフレーションの進行による開発と調達経費の増大でスローダウンしていった.

軍事板,2021/10/06(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/06(szerda)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész

 質問者が自分で言ってる通り,ジェットエンジンが出たばかりで黎明期だったからに他ならない.
 空軍だってそんなすんなり行ってないし.
 作ってみたけど意外に使いづらかった(アイデア倒れ),実用化に手間取ってるうちに他にいいのができたりなど.
 加速が悪く低速が苦手なジェットエンジンの特性は艦載機向きとは言えず,成熟するまでは機体側に工夫を必要とした.
 ジェットエンジンの方も,取り付け位置や大型単発,小型複数などベストorベターを求めて試行錯誤(≒研究)が行われていた.
 また,米ソ間の緊張感は今とは比べ物にならないほど高く,相手を上回る装備をと航空機によらず開発スピードは急がれていた.

軍事板,2021/10/06(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/06(szerda)

青文字:加筆改修部分
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 既に回答が出ている通りだが,ジェット黎明期から先,空軍側も同じ事で,むしろ海軍より遙かに迷走,試行錯誤していると思うが.
 初期には核万能論に,その後は超音速時代,米ソ核競争の時代では固定航空基地に依存しないVTOL機ブーム,さらにミサイル万能論と翻弄されて,空軍とてセンチュリーシリーズの頃まで試作機乱立の試行錯誤が続く.

 それから海軍には空軍にない特殊な事情もある.
 空母の存在だ.
 海軍航空の主力は言うまでもなく空母機動部隊だ.
 この狭っ苦しいプラットフォーム上で運用するには,初期のジェットではそれまで以上に制約を受けた.

 その中で,海軍側は艦上機戦力の更新についてより焦る事情があった.

 一つは,大戦中に大きく能力を伸ばした戦略爆撃機隊と究極兵器:核爆弾の組み合わせによる核万能論だ.
(当時はなんでも核で吹き飛ばせば早期に片が付くと思われた.
 もはや長期に多大な人的被害を出す総力戦など起きないと言われたのだ.
 核は人類にとって戦争被害を極限化する,平和をもたらす兵器だったのだ)
 となると,空母機動部隊の存在の為,初期の巨大な核爆弾を運用出来る能力を与える事,戦略爆撃機を持つ空軍に対抗出来る機体を保有する事が愁眉となった.

 もう一つは艦隊防空で,レシプロ戦闘機ではジェット化された攻撃機を阻止出来ないのは明らかなので,海軍としては攻防両面で空母上で運用出来る核攻撃機,高性能迎撃機を欲し,勢い,制約の多いプラットフォーム上で非力なジェットエンジンでそれを実現するには,提案するメーカー側も机上の空論,アイデア倒れとなる機体が出易いのが海軍側の特殊事情でもある.

軍事板,2021/10/06(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2021/10/06(szerda)

青文字:加筆改修部分
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