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初心者歓迎 スレを立てる前に此処で質問を 860

青文字:加筆改修部分
 ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.

※既に分類され,移動された項目を除く.

※レス回収基準は「ver = 9」

※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.

※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.

目次


** 【質問】
 兵士の情報化とかデータ共有とか,未来の戦士像とか,そういう今どき事情の中で,銃というアイテムは技術革新のかやの外?

 【回答】
 そういう話は「新しいのにしよう」という話が出るたびに検討されるけど,その手の最新技術を盛り込めば盛り込むほど
*弾が出なくなることがある
*弾が当たらなくなることがある
*すぐ壊れるようになる
*誰でも使えなくなる
*高くなる
となるので結局ボツる.

 銃本体は
「これマスケット銃が薬莢式になって連発式になっただけじゃないのか?」
っていうシンプルなものにして,高度な技術は取り外し自由のオプション式にして,必要なときに必要なだけくっつける(そして壊れたら取り替えるか捨てる)ようにしたほうが合理的.

 もちろん,それはそれでデメリットも多いが,とりあえず
*電子照準装置のバッテリが切れたら狙えない
とか
*銃本体のバッテリが切れたので弾も出ない.仕方ないので銃で直接殴ったら真っ二つに折れた
とかいうのよりは遥かにマシだ.

 今のところ暗視装置とかグレネードランチャーとか機能を付加したければピカティニーレールなどを使って外付したほうが今のところ応用が効くし.
 信頼性が高くてメンテの手間がかからなくて砂漠や寒冷地など様々な環境でもちゃんと撃てて当たって肝心な時にジャムらない銃を作るというのは,それはそれで高い技術が必要なわけだが.

軍事板,2016/02/05(金)
青文字:加筆改修部分

 とりあえず
https://en.wikipedia.org/wiki/Individual_Carbine
 これにM1A4+のパーツ要求仕様を併せ読むと,大体分かってくる感じかと.
https://www.fbo.gov/index?s=opportunity&mode=form&id=b3949d1291d55ce72cdc9be45c907fcd&tab=core&_cview=0

 で,現用アサルトライフルについては下記のレポート
http://www.dodig.mil/pubs/documents/DODIG-2013-131.pdf

 p.16-17あたりに問題点が指摘されており,p.11のフローに従って新ライフルのテストが行われたものの,「Phase IIをクリアしてIIIに進めるものがなかった」ためにキャンセルされています.
(上記レポートはこのテストの価値に疑問を呈しています)

 以前,新ライフル弾薬の開発テストを行った時はそうだったのですが,米陸軍の基本的な方針は
「2倍の能力(何で測るが問題ですが)を示さなければ合格でない」
というもののように思います.
 非常に数が多いために巨額の支出が必要であり,その割に目に見えるほど大きな戦果につながりにくいので,どうしても後回しになるのでしょう.

 アサルトライフルって「枯れた」製品ですからね.
 革新的な銃が登場する余地はなかなかない.

system ◆system65t. : 軍事板,2016/02/05(金)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
http://i.imgur.com/LPi3IQd.jpg
http://i.imgur.com/Wl05Oh9.jpg
http://i.imgur.com/CWNnKXU.jpg
 この機体,モラーヌ・ソルニエのMS.420という表記があったのですが,Wiki等にはその存在すら書かれておらず,実機写真もヒットしません.
http://alternathistory.com/alternativniy-tyazhelyi-istrebitel-morane-saulnier-ms420-frantsiya
 このサイトで見かけたのですが,キリル文字でさっぱり分かりません.
 実在もしくは計画された機体でしょうか?

 【回答】
 実在したMS420はこれ.
http://aerophile.over-blog.com/article-un-projet-improbable-le-morane-saulnier-420-c1-1931-47355729.html

http://p-d-m.livejournal.com/224053.html#cutid1
によれば,2重反転ペラのMS420は実在して,16+55機が製造され,対独戦にも参戦.
 20o4門の協力武装で独爆撃機を撃墜.
 ヴィシー政府で100機以下を再生産.
 48機ほどがイタリアに引き渡され,B-24など20機程度の米機を撃墜.
 ドイツ軍も試験した,と.

 ただ,さくさくググった結果,あなたが見つけたのはどうも欧州のヲタが造った架空機のCGのように思えるが……

軍事板,2016/02/07(日)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 どうして北朝鮮は事前予告までしてミサイルを発射するの?
 事前予告の段階で反発を食らうし,発射した事で韓国,日本,アメリカは非難・制裁を発動する.
 中国やロシアだって良い顔はしない.
 北朝鮮にとってミサイル発射はデメリットしかないように見えるけど.

 【回答】
 北朝鮮の国家的目標は国体護持.
 もっと言えば金王朝の維持.
 内向きには半島の統一ってところが問題をややこしくしてる.

 で,途中を端折っていうと,アメリカと交渉して,国家体制維持の保証を取り付けたいんだな.
 ところが北側には交渉材料にするカードがない.
 ミサイルも核もない状態で6か国協議しても,人道援助を引き出すので精一杯.
 だから,アメリカと交渉するために,アメリカに直接ナイフをつきつけるしかないわけ.

 ノドンクラスのミサイルだとアメリカ本土に届かないから,アメリカにとっちゃ,ふーん,それで?になっちゃうので,アメリカ本土まで直接核弾頭を運搬できる方法を持つ必要があるのよ.
 それがミサイルでありSLBMなわけ.
 流石に北朝鮮ミサイルじゃなくて人工衛星と自称してるけどね.

 よく瀬戸際外交と呼ばれますな.
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%80%AC%E6%88%B8%E9%9A%9B%E6%94%BF%E7%AD%96
 一つ間違うと地図から消されかねない強気の賭けなんだけど,失うものはもうないからね.

軍事板,2016/02/07(日)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 自動小銃の被筒について.
 64式小銃は上部被筒と下部被筒の形状だけでなく,素材が違います.
 一方,M16A2は
「フロントハンドガードを三角断面の左右分割形状から,円断面の上下分割形状に変更.
上下対称形のため,・・・」
とあるので,両方同じ素材と思われます.

 64式小銃で被筒の上部と下部で素材が違う理由は何でしょうか?
 もし,上も下と同じ金属板にした場合.
 逆にもし,下も上と同じ樹脂製にした場合.
 どのような不都合が考えられるでしょうか?

 M16A2では上も下も同じ素材で済ますことが出来た理由は何でしょうか?

 【回答】
 小銃の銃身を保護する披筒は,木製が主流だった頃から上下別の形状で設計されるのが常識でした.
 これは下部披筒が銃床と一体化した形状で製造された慣例から来るもので,銃身保護機能を強化する為に上部披筒を追加する設計が主流だったからです.
 ごく初期の自動小銃は,この小銃の設計を踏襲しており,ガランド小銃やM14,シモノフ小銃などの自動小銃とFR-F1などのボルトアクション式小銃の共通した外観的特徴をもたらしています.
 ここに,独逸のMP44などの,短機関銃に似たデザインの自動小銃が登場し,披筒の形状が試行錯誤され,軽量で小さな機関部から長い銃身のほぼ全長が露出したAR-10やAR-15においては,樹脂製披筒を左右対象に設計する事で一つの金型で一度に製造出来る合理化を果たしましたが,試作銃のXM177ではさらに上下対象とする事で,同一部品で賄う更なるコストダウンを達成しました.
 これは結果としてハンドガードの形状の自由度が高いと言う大きなメリットとなり,レイルインターフェイスや様々な形状バリエーションを産み出し,大きな市場を形成.
 M16/M4シリーズに高い汎用性をもたらし,その普及に寄与しています.

三等自営業 ◆LiXVy0DO8s : 軍事板,2016/02/09(火)
青文字:加筆改修部分

 64式の被筒の下が金属製なのは放熱のため,上がFRP製なのは陽炎を出して照準の邪魔になるのを防ぐためって聞いたことがある.
 64式は陣地に籠って簡易軽機関銃的な運用をするのがコンセプトって言われてるからね.

軍事板,2016/02/07(日)
青文字:加筆改修部分


** 【追記】

 ロケットとミサイルの違い,北朝鮮が打ち上げる物は今までミサイルと言われてますが,何故なのか分かりません.
 よろしくお願いします.

256 : 名無し三等兵 : 投稿日:2016/02/07(日) 19:00:38.56 ID:J6F8JqNA.net [6/7回]
>>254
ミサイルとロケットに技術的な違いはない
日本のメディアでは民生品はロケット,軍用はミサイルと呼び分けているが
これは日本ローカルの区分けで,世界ではいろんな呼び方がある
上で誰かが書いているように,ロシアや中国ではどっちもロケットだ
北朝鮮でもおそらく同じだろう

259 : 名無し三等兵[] 投稿日:2016/02/07(日) 19:03:07.51 ID:pjPg2w9m.net [2/5回]
>>256
ありがとうございました.

258 : 名無し三等兵 : 投稿日:2016/02/07(日) 19:02:47.00 ID:Qj362JLu.net [2/5回]
>>254
日本では兵器としてみると誘導装置が付いてるのがミサイル,ついて無いのがロケット.
宇宙事業じゃ誘導装置があろうが無かろうかが全てロケット.
日本政府が北朝鮮のあれを兵器とそいてみなしているからミサイルと呼称している.

262 : 名無し三等兵[] 投稿日:2016/02/07(日) 19:05:50.24 ID:pjPg2w9m.net [3/5回]
>>258
ありがとうございました.

265 : system ◆system65t. : 投稿日:2016/02/07(日) 19:09:51.53 ID:SSl0468y.net [1/2回]
>>254

みなさんの書き込みに蛇足するなら.

ロケットは推進手段.誘導装置がつくと誘導ロケット.誘導ロケットに弾頭を付けると(誘導)ミサイル.

衛星を打ち上げるロケットはまず誘導装置がついているので(でないと衛星を軌道に乗せるの大変)
誘導ロケット.先端のペイロードを衛星でなく弾頭にすればミサイル.

北朝鮮が打ち上げているのは誘導ロケット.しかし使用目的として長距離ミサイル開発が見え見えなので
ミサイルと呼ばれることもよくあります.

ちなみに北朝鮮に対しては国連決議でロケットの打ち上げも規制されています.

268 : 名無し三等兵[] 投稿日:2016/02/07(日) 19:18:45.09 ID:pjPg2w9m.net [4/5回]
>>265
ありがとうございます.

国連は北朝鮮の衛星打ち上げを承認と何かにかいてあった気がします.

衛星打ち上げが軍事衛星かどうか 分かるのでしょうか?また,衛星打ち上げの場合は迎撃で他国が撃ち落とす事は出来ないのでしょうか?

307 : ふみ ◆Y.QUKJBduY : 投稿日:2016/02/07(日) 23:01:51.40 ID:ffRSaYSp.net [2/2回]
>>254
>ロケットとミサイルの違い,北朝鮮が打ち上げる物は今までミサイルと言われてますが,何故なのか分かりません.

立場の違い,意図の問題.

既に指摘にあるように,北朝鮮は「アメリカと直でナシをつける」以外に金王朝を世界に認めさせる手段が無い.
テポドンだのなんだのと弾道弾を作ったところで,それが軍事的にアメリカを核抑止できるかというと無理ではあるが,
とりあえずは核爆弾を届ける能力があれば「北朝鮮とのサシの交渉のテーブル」に呼びつけられるかもしれない.
アメリカとさえ手打ちできれば,日本でも韓国でも中国でもロシアでも無視できるし交渉も端折れる.譲歩先が減る.

かといって,あからさまに弾道弾,バリスティックミサイルの開発をやってます,と他国の領空を横切ったり経済水域
に落とすと経済制裁のさらなる口実になる.だいいち,北朝鮮から長射程の飛翔体の試験をするなら,落ちる先を太
平洋にするなら,どうあがいても日本を横切る.

なんで,兵器開発ではないですよ,宇宙開発ですよ,うちらにも保有の権利がある宇宙ロケットなんですよと言い訳
する.北朝鮮が打ち上げる同じ飛翔体が,あっちとこっちとでロケットとミサイルと呼び分けられるのは,そこが理由.

軍事板,2016/02/07(日)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 弾薬について調べていたらdrag functionという言葉が出てきました.
 これは装薬の事でいいんでしょうか?
 G1〜というのはその種類ということでしょうか?

 【回答】
 装薬ではなく,飛翔体(砲弾等)の「形状」です.

 G1は先端曲率が口径の2倍で,全長が口径の3.28倍である物,とされています.
 これは計算上,先端部長さが口径の1.32倍,続く円筒部の長さが口径の1.96倍に相当します.
 実寸に関係なく,相似形であればみんなG1となります.

 先端曲率と,口径に対する全長比によって,空気抵抗(C: ballistic coefficient)は変化し,弾道が変わるため,G1をはじめとするいくつかの形状パターンを決めて,使用砲弾に該当する形状パターンの射表を参照することで計算を簡略化できたわけです.

 先端曲率は砲弾の一番先っちょのとんがりの曲率,ではなく,砲弾前半のゆるやかにカーブする部分の曲率です.
 先端部長さ,はこの前半部分の長さのこと.
 実際にはG1で表示されるような概略の形状による摩擦抵抗に加えて,先っちょの形状による造波抵抗,弾帯による抵抗,テール部分の造波抵抗などが加わります.

system ◆system65t. : 軍事板,2016/02/10(水)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 WWU 米軍は西部戦線でなんであそこまで戦死者を出したの?
 特に1944年〜1945年にかけてとか酷すぎる・・・
 ドイツ軍2万の戦死者に対し米軍は3万以上.
 師団規模で壊滅してるとか異常すぎじゃありませんか?
 独ソ戦でも戦争後半のドイツ軍は,ソ連相手に多くの死者を出してるにも関わらず・・・

 【回答】
 まず西部戦線ではドイツ軍は,1944年末には大損害を被りながらフランスから撤退し,猛反撃の余力はないと考えられていた.
 また,1944年末には東部戦線で赤軍は東プロイセンに侵入しており,これの対処に追われるドイツ軍には,西部戦線に戦力を回す余裕もないと考えられていた.

 連合軍側も1944年9月に開始したオランダを通過するためのマーケット・ガーデン作戦が失敗し,ルール工業地帯を占領してドイツに早期降伏を強要するという戦略が失敗していた.
 また,ノルマンディ以来の激戦で戦力が消耗し,補給線も伸びきっていたので,これ以上の前進は避けたかった.
 そのため森林地帯で冬季は大規模な部隊の移動が難しいアルデンヌ地方天然の障壁として,ここで部隊の休養と再編を行っていた.

 実際西部戦線での攻勢にはドイツ軍内部でも反対者が多かったが,ヒトラーが押し通した.
 米軍にとっては「後方」だった訳だから,そこには警備編成の師団とか再編成中の師団が配置され,かつ前線に物資を送る前に一旦物資を集積する補給集積地がアントワープにあったので,燃料不足に苦しむドイツ軍は,その物資の奪取と,弱い相手に勝つことでの全軍の士気の向上,あわよくば戦局の転換なんかを狙った.
 一番弱いとこを目一杯の最大打撃で叩くというのは,基本中の基本ではある.
 ヒトラーとしては,ここで西側連合軍に大打撃を与えて海岸まで押し返した上で,東部戦線で反攻に出るつもりだった.

 要するに常識的な判断では絶対にしない作戦をやられてしまったために,西側の連合軍は当初は大損害を被った.
 しかしトータルで見れば,バルジもその前後もドイツ軍の方が損害が大きい.
 結果的にはドイツ軍は貴重な装甲戦力や航空戦力を失ってがたがたになり,敗北決定的になったわけだが.

軍事板,2016/02/10(水)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 金属薬莢の形状のセムリムドについて.
 リムドは回転拳銃に,リムレスはボックスマガジンからの給弾に適しているようです.
 リムドかリムレスのどちらかがあれば,ほとんどの銃に使えると思いますが,では,セミリムドはどの様な銃への使用に向いているのでしょうか?
 セムリムドの開発目的は何でありますか?

 【回答】
 まずリムの目的を考えます.
 リムによって,雷管を含むカートリッジ底部は一定の位置に固定されますから,確実に撃発を行うことができます.
 もちろん薬莢の抽出にも役立ちます.
 口径が同じであれば薬莢長の違う弾薬でも,薬室に入る限り使用することができます.

 リムがない場合,底部を一定位置に保つ(薬室の奥に入りすぎない,薬室の後に突き出さない)ためには,薬室前端に薬莢の前縁やボトルネック部と噛み合う形状が必要であり,銃の製作に精度が要求されます.
 弾薬にも精度が要求され,同じ口径でも薬莢長さが違うと使用できなくなってしまいます.
 そのかわり,箱形弾倉などを使用する場合に装填が容易になり,ジャムりにくくなります.

 セミリムドの弾薬はリムの利点を残しつつ,弾倉使用時の不具合を最小限にするのが狙いです.
 銃器の歴史から始まって製作に至るまで,非常に優れた情報を提供してくれる下記サイトをご参照ください.
http://firearmshistory.blogspot.jp/2015/10/cartridges-rims-rimmed-vs-semi-rimmed_26.html

system ◆system65t. : 軍事板,2016/02/11(木)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 中国軍が使用している海上民兵は,役に立っているのでしょうか?

 【回答】
 安さや予備戦力として一応見られることもありますが,政治的な特徴が一番でしょう.
 こちらは米海軍大学教授の中国海上民兵に対するコラムを要約してくれたサイトです.
http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-11-04
 これによれば,
「西側ではよく理解されておらず,海上民兵は奇襲や混乱を引き起こしうる点で中国軍に有効な戦力である」
「仮に認識していても,我の規定からすれば非常に対応が難しい」
「中国側が海上民兵を,愛国精神に満ちた漁民や地域住民だと主張するのは,彼らの得意なプロパガンンダだ」

 その他,海上民兵の扱いの面倒くささについて
The Law of Naval Warfare and China’s Maritime Militia
という論文がネットでも閲覧可能です.
 これらでは中国脅威論なのか,海上民兵メリットを強調しています.

 一方,
http://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/col-056.html
では,
>仮に,人民解放軍現役部隊の将兵や民兵が,戦闘員としての身分を明らかにせず,
>「一般の(民兵として活動していない,非戦闘員である)漁民」に紛れ込んだり,
>一般の漁民を盾にして活動することがあるとすれば,
>中国は国際社会から強い批判を浴びることになるだろう.
と述べられている.

 隣国を戦争したいんだったらそういう手はあるだろうけど,そんなことおおぴっぴらにやったらクズ国家だよ.
 だいたい,平時に金払って軍にいやがらせして何の得があるのさ?
 民兵が暴走して好き勝手始めて,死者が出たり紛争が起きたらどうするのさ?

 ケンカ売る手段,弱い者いじめとしてはあるかもしれんが,そういうレベルのこすいやり口.

 というか,読んでると,およそろくでもない海賊まがいの中国漁民を,強引に統制する荒業のように読めるが…

軍事板,2016/02/12(金)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 冷戦中,東ドイツは西ドイツみたいに独自の戦車を開発しなかったのでしょうか?

 【回答】
 開発以前の問題で,戦車・重火砲・装甲車のたぐいの重兵器は,ワルシャワ条約機構分業体制下の東独ではそもそもライセンス生産すらさせてもらえなかった.
 当面の忠実度はともかく,遠い先を見通した場合の政治的信頼度が,ゼロをぶっちぎって果てしなくマイナスだったもんで.
 「ドイツ」だし,赤くなっても.

 そもそもWTO各国で,冷戦期に独自に主力戦車(MBT)を自力開発できたのは盟主のソ連だけだ.
 T-34(85)/55/72をライセンス生産し,装輪・装軌装甲車/自走砲の開発・生産したとこならチェコスロバキアとポーランドがあるが,チェコみたいな,戦前の戦車独自開発・戦後一時期の独式戦車生産継続国ですら,WTO体制下での主力戦車の「実際的な開発」を「させてもらえなかった」訳で.
(そのころの「試案」は,最近World of Tanksで拾われてるけど)
 WTO枠内で西側技術をある程度導入してソ連式を改造したのでは,ソ連からある程度独立路線を保っていたルーマニアのTR-580があるけど,完全独自開発には国力・技術力が追いつかなかった模様.

 精鋭東独軍に軍事的自主性が全く無かったというわけでもなく,ソ連から
「保有戦車を全数T-72にせんか,経費は持つから」
と打診されたとき,
「T-72は機甲師団での突破前進には向いてるが,歩兵師団での支援任務には使い物にならんので結構です」
と断って,機甲師団T-72と歩兵師団T-55で最後まで通した.
 出来れば自分たちで戦車作りたかったんだろうね….

軍事板,2016/02/15(月)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 10年ほど前に自動車雑誌で,GMと米軍が協力して研究し,試験的にイラクにも配備されていた軍用電気自動車の記事を見たのですが,現在でもハンビーなどの化石燃料を使用する車両が主流であり,電気自動車とは無縁のままのように思えます.
 やはり航続距離の短さ,応急修理などの難しさや信頼性,コストなどがネックなのでしょうか?

 【回答】
 電気オンリーの軍用車は充電等のインフラ整備が無理なので.
 また,もう一つの問題点は,体積,重量あたりのエネルギー量が今のところバッテリーより燃料の方が大きいこと.
 同じ負担で燃料の方が大きなエネルギーを得られるからです.

 なので,ハイブリッド車両の開発が進んでいます.
 ハイブリッド化によって燃費の向上(=航続距離増大,兵站負担軽減)が期待できるからです.
 ハイブリッドであれば,余剰エネルギーを電気として回収する,エンジンの運転条件をバッテリー,モーター系との組み合わせで最適化する,モーターの助けを当てにしてエンジンを小型化できるなどの効果も得られるので電気オンリー,エンジンオンリーより効率が良くなるのです.
 また,必要時にモーターオンリーにすることによるステルス化(静粛化,赤外輻射減少),動力伝達系レイアウトの自由度増大による車内容積の有効活用などの利点もあります.

 米軍はもちろん,自衛隊でも開発してますね.

system ◆system65t. : 軍事板,2016/02/17(水)
青文字:加筆改修部分

 質問者が言ってるのって,時期とメーカーから推測すれば,ハンヴィー改造のXM1124の事でしょ?
 シリーズHVで,エンジンを純発電用とし,駆動力は全て2つのモーターで賄うんだそうな.
 電気自動車は内燃エンジン・機械式伝達 と比べて駆動系の作りが単純で信頼性も高い(モータリゼーションの初期で,乗用車クラスでは電気式が主流だったり,ポルシェが電気駆動に傾倒したのもコレが理由だな)ので,こーいう形式になったのかと.

 米でハンヴィーや中トラック・軽車両なんかの後継として開発されてる奴らは,たいてい上記の機構を組み込んでるね.

軍事板,2016/02/17(水)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 中世の武器についての質問です.
 Wikipediaのどっかの記事に,刃渡りが大きいほど斬撃の威力が高く,小さいほど刺突が強力って書いてあったけど本当ですか?
 大身槍は穂先がでかいけどただの槍より刺突も強力だったらしいですが…

 私の勝手な推測ですが,同じサイズの野太刀と薙刀だと斬撃,打撃,強度で上回るのが野太刀で,扱いやすさ,スピード,刺突で上回るのが薙刀なんでしょうか?

 【回答】
 湾曲した刃の形を見れば分かるが,薙刀って突くのではなく切りつける武器なんだが.

 wikipediaのその記事は,刃渡りが長い(短い)ほど「強い」というわけではなく,斬撃と刺突どちらを重視した設計か見分けられる,という話じゃないの?

 斬撃の効果を増すためには対象に刃を押し付けるだけでは不十分で,対象の表面で刃を滑らすようにするとよく切れる.
 包丁やノコギリを想像すれば分かってもらえると思う.
 だから斬撃を放つ事を重視した剣は刃渡りが長めで,腕の振りにあわせて湾曲した刃を持.
 野太刀が代表例.

 一方槍のように突く場合,実際に敵の体を引き裂くのは切っ先の部分だけなので,刃渡りを長くしても攻撃力の向上には繋がりにくい.
 従って切っ先の幅と強度さえ十分なら,刃渡りは控えめでも威力はあまり変わらない.
 ただし剣部分が重ければ貫通力が増すので,想定する敵の防具に対して十分な重量と強度が要る.
 また,柄の軸線上に切っ先がないと,突いたとき刃先にまっすぐ力を加えることができず,刃が曲がったり折れたりするリスクがある.
 代表例はレイピア(平時の護身用なので鎧相手は想定外のため強度は最低限)とパイク(貫通力を極大化するための重い軸と細い穂先)

 それともうひとつ,ただただ刃先の鋭さと勢いでもって叩ききるだけ,という剣もある.
 こういうのは運動エネルギーが威力に直結するので,勢いがつきやすいよう,先端が重い(太い)形になる.
 青竜刀や戦斧が代表例.

 以上のように斬撃,刺突,叩き斬る,3種の攻撃法のどれを重視するか,両立しようとするかで,剣の形状はある程度決まってくる.
 例えば薙刀なら,長く湾曲した刃から斬撃を重視したデザインと読み取れる.
 柄が長めだからと突きに使っても,刃先が湾曲してるから扱いにくいはず.

軍事板,2016/02/18(木)
青文字:加筆改修部分


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