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●初心者歓迎 スレを立てる前に此処で質問を 823

青文字:加筆改修部分
 ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.

※既に分類され,移動された項目を除く.

※レス回収基準は「Ver.7」

※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.

※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.

目次


** 【質問】
 巨艦巨砲主義華やかな時期の話.

1 ある新型戦艦を1隻建造・維持運用する.
2 同じ予算で(大型艦でも撃破できる魚雷搭載の)新型駆逐艦群を建造・維持運営する.

 この場合,艦対艦戦における戦艦1隻の,駆逐艦群に対する優位性はどのようなものがありますか?
 現に各国が駆逐艦と戦艦を(巡洋艦と)併せて建造しているので,
「戦艦作らないで,その分駆逐艦量産して,駆逐艦の群れで数の暴威で戦艦を倒そう.」
というのは机上の空論でしょうが,具体的に何が問題となるでしょうか?

 艦対地攻撃では戦艦が良いのは分かるのですが.

 【回答】
 魚雷の射程は短いので,駆逐艦は戦艦に接近する前に,戦艦の艦砲で撃破される可能性が高い.

 魚雷と艦砲では射程が圧倒的に違う.
 たとえばWW2で米海軍の駆逐艦が装備していたMk11魚雷が,27ノットで13,716m.
 これでは20km超が砲戦距離だった戦艦主砲はおろか,伊勢級〜長門級戦艦の副砲だった50口径三年式14cm砲の19,100mや,同時期に米海軍の駆逐艦主砲として標準だったMk12 5インチ砲の15,903mにも及ばない.
 しかも27ノットでは遅すぎて回避される,と速度を上げると34ノットで9,144m,46ノットで5,486mと射程激減.

 要するに,闇夜にまぎれて肉薄することが出来ない昼戦では,駆逐艦は雷撃かます前に,戦艦や護衛艦艇の迎撃を突破しなくてはならないわけ.

 もう一つ,27ノット=50km/hで13,176mと言うことは,最大射程で発射すると15分以上かかる.
 と言うことは,15分以上先の敵艦の位置を正確に予測するか,大量にぶち撒いて「敵艦が15分で移動できる場所すべて」を,魚雷で埋め尽くすかしないと,命中は期待できない.
 戦闘中に15分も直進運動続ける敵艦って,まぁいないわな,と言うことで,命中率はお察し.

 ちなみに,射程距離に関しては,日本海軍だけは九三式魚雷と言う,射程40kmに達する酸素魚雷を開発して克服したんだけど,射程が長いせいで命中率の問題がさらに深刻になって,結局射程を削って爆薬を増やす方向に改良されていった.

 ただし,駆逐艦の雷装重視や,北上・大井と言う雷撃特化巡洋艦は,米戦艦相手の数の劣勢を補うと言う必要性があるにせよ,
「駆逐艦の群れ数の暴威で戦艦を倒そう」
に近い戦いを,一部の局面で狙っていたことの表れではあるな.

軍事板,2014/08/24(日)
青文字:加筆改修部分


** 【追記】
 富士火力演習って,古い弾薬や使用期限切れ間近の弾薬の在庫処分という面もある
というのをν側でみました.

大まかで構わないので,弾薬の賞味期限を教えてください.

161 :system ◆system65t. :2014/08/26(火) 11:22:05.59 ID:KsWLa6mV
>>156
電子機器などを使用する誘導弾とかは別として,
保存状況に大きく左右され,湿気たとこに放置されてると
10年でも不発続出になる事があります.
逆に,一次大戦時の弾薬でもきちんと使えることがあります.

一般に弾薬そのものには使用期限は表示されていないため,
軍などでは弾薬毎に一定の期限を設け,保管環境を加味して
適宜廃棄処分していくようですが,この期限が調べても分からないのさ.ごめん.

米軍などでは弾薬管理,在庫のデータベースが適切に構築されていないため,
本来なら使用期限内の弾薬が毎年ムダに処分されている,という記事は見たことがあります.

162 :名無し三等兵:2014/08/26(火) 12:55:23.19 ID:ryL+DPHt
>156
 現在日本の銃弾の場合だが,ブリキの箱に小分けして湿気を防ぎ(贈答用のオカキみてーな感じ),保管.
20年(だったかな・・・ここだけうろ覚え)は大丈夫だとされている.

軍事板,2014/08/26(火)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 赤外線ホーミングミサイルは,背景にあるいろいろなノイズと,ターゲットをどうやって見分けているのでしょうか?

 【回答】
 最も基本的なデバイスはRotating Reticles (Chopper)と呼ばれる機器です.
 パターンの切ってある回転盤です.
 まず,これが第一に用いられます.

http://www.ausairpower.net/TE-IR-Guidance.html
 ここの真ん中あたりに書いてある,旭日旗みたいな形だったりするものです.
 これで光線を切断(Chop)することにより,部分的なノイズやクラッターをキャンセルすることができます.
 回転型ではないStationary Recticlesもあります.

 波長フィルターを使っても,ノイズが同一波長であれば効果がありません.
 2色レクチルは,2つのナローバンドフィルタを用いるため,ターゲットの波長範囲が極めて限られることや,大気の赤外線透過率が環境に大きく依存するために,ロバストなシステムを構築できない欠点があります.

 紫外線と赤外線を併用しているミサイルもあります.
 これはノイズというより対抗手段に対する対策です.

 形状認識は,比較的スピードの遅いミサイルに用いられます.
 ディテクターが大きくなる分,視野に限界が生まれるのと,画像ロックオンに時間がかかります.
 強い光線を受けると真っ白になってしまい,誘導困難になります.
 レクチルのような減光作用がないためです.

”The reticle seeker is the most common optical system design employed in conventional heat seeking missiles.”
 いずれにせよ,Reticleがmost commonです.

 【反論】
>これで光線を切断(Chop)することにより,部分的なノイズやクラッターをキャンセルすることができます.

 光線を切断することで目標位置を得る.
 ノイズやクラッターは,半透明な部分を通過するときとの比較で処理される.

>形状認識は較的スピードの遅いミサイルに用いられます.

 随分昔の人だな .

軍事板,2014/08/26(火)
青文字:加筆改修部分


<保留>

** 【質問】
 ベトナム戦争の映画で,よくゼロ戦に似た飛行機が出て爆撃していますが,あれは何ていう飛行機なんですか?
 それと,なんでジェット戦闘機の時代に,あえてプロペラ機を使うんですか?
 そこんとこ教えてちょ♪

 【回答】
233 :system ◆system65t. :2014/08/27(水) 21:35:42.70 ID:RE/q1oXa
>>222
ジェット機は低速飛行,低速機動が苦手.

精密誘導兵器がない時代の地上支援では
低速でじっくり狙わないと逸れるので
ジェット機だと敵味方がハッキリ離れてないと味方を誤爆するし
一見して分かるハッキリした目標がないと,場所も見当がつかない.
最終的に目標を視認する必要がある場合もジェットは不利.

なので,現代でもジェット機の高速,高高度が必要ないCOIN戦では
プロペラ機が第一選択.

234 :system ◆system65t. :2014/08/27(水) 21:46:02.52 ID:RE/q1oXa
まあA-10みたいな例外はあるけど,馬鹿みたいに重武装する必要がないなら
ターボプロップがふつーの回答.

ああ,ヒコーキの話なので突っ込みお待ちしてます.

225 :名無し三等兵:2014/08/27(水) 18:29:56.48 ID:mWwBrHTK
>>222
A-1のことだと思う.それからジェット機が安定して役割代替できたのってまさにベトナム戦争後半じゃね

226 :名無し三等兵:2014/08/27(水) 18:34:01.75 ID:B1tkc+Dk
>>222
つ [A-1スカイレイダー]
ttp://www.heritageflight.org/content/wp-content/uploads/2010/01/Skyraider_008.jpg

ベトナム戦でも使用されたのは,その兵装搭載量が大戦中のB-17並みの3トンと非常に大きかったのと
前線支援爆撃であればジェット機の高速性は必要ではなく低速でも長時間上空に留まれることが重要だったため
また,低速ゆえにヘリ部隊と共同で作戦出来たことも大きい

240 :名無し三等兵:2014/08/27(水) 23:40:16.13 ID:tg4jf7Up
>>233
> ジェット機は低速飛行,低速機動が苦手.



まあ,これが嘘でしょ

241 :名無し三等兵:2014/08/28(木) 00:22:25.33 ID:3f+3SIxc
>>240
ターボファンが実用化される前のジェットエンジン(ターボジェット)機は低速飛行が苦手だったし
低速域での機動性もレシプロ機に比べて劣った.
必然的に低空で小回りを要求される地上支援には向いてない.

ターボジェットはそのエンジンの設計に基づいた最適速度でタービンを回さないと燃費が異様に悪く
なるし,安定した燃焼ができなくなる.

低速域に最適速度を取ったら高速で巡航できないエンジンになる(=ジェットである意味が無い)し,
高速域に最適速度を取ったら高速でぶっ飛ばす以外のことのできないエンジンになる.
「どっちも得意」って設計にはできないので,ターボジェットの「低空低速域向け機体」ってのは
成立が難しかった.

なので十分な性能を持ったターボファンの実用までターボプロップ機が長らく使われてたわけだな.

259 :名無し三等兵:2014/08/28(木) 15:56:38.74 ID:MyRcLv6n
>>241
ターボファンはその物理的性質上,純ターボジェットよりも低速飛行は苦手だ
以下,258の2行目と同じ

267 :名無し三等兵:2014/08/28(木) 18:51:36.20 ID:uwDkm3yO
>>222の質問
空冷の質問の空冷単発機ならA-1スカイレーダーの事だが
>>225>>233の認識は相当間違ってますよ.
対地攻撃にプロペラ機の方がジェットよりも適しているなんて朝鮮戦争前期までの認識ですよ.
F9Fパンサーが攻撃能力が付加されると速度の速いジェット戦闘機の方が生還率が高く
ミッション成功率がF4Uと比べて高かかった事からF4Uは続々F9Fに改編されていった.
ジェット機は燃料消費率が悪く航続距離が短いと思ってる人いるが,
F9Fパンサーなど増槽も含めてはF4Uの約3倍搭載出来るので滞空時間は短いが航続距離自体は同じくらい.
A-1に関してはさすがに急造戦闘爆撃に比べれば搭載量が違うし核攻撃機としての任務もあったので
1960年代まで使用されたが,ベトナム戦では本来の攻撃機としての使用は序盤まででMiG-17が登場したり対空兵器が充実した
66年以降はRESCAP機として使われてるに過ぎないので誤解しないように.

>精密誘導兵器がない時代の地上支援では低速でじっくり狙わないと逸れるので
>ジェット機だと敵味方がハッキリ離れてないと味方を誤爆するし
>一見して分かるハッキリした目標がないと,場所も見当がつかない.
>最終的に目標を視認する必要がある場合もジェットは不利.
>>プロペラ機が第一選択.

まったくの無知ですね.
じっくり狙いをつけてってWW2機ですか?
全部撃墜されますよw
更にちょっとしたゲリラでも携帯地対空ミサイルを使用してるような時代で
低速プロペラ機をCOIN機で使うなんてどこの世界の話しですか?
ベトナム戦争でOV-10を使用していたFAC(A)でさえ90年代ではF-16やF-14を
使用していたんですよ.
あまりにも貧しい知識ですね.

268 :名無し三等兵:2014/08/28(木) 19:26:33.17 ID:G+OZAFNU
>>222
>それとなんでジェット戦闘機の時代にあえてプロペラ機を使うんですか?
ということで何故かいうと
ベトナム戦当時敵地やベトコン勢力の強い地帯で撃墜されたパイロット達を救出する
ミッションに的した機体が空軍には無くて
オールジェット(燃料)化が進んだこともあって海軍では余剰になってたA-1スカイレイダーを
移管してもらってレスキューヘリを支援させるRESCAPとしてたのが
後にベトナム航空戦を取り上げた小説や映像作品にいっぱいでてて印象が大きくなっているのです

つまりは余って滞空時間が長かったからということですよ

269 :名無し三等兵:2014/08/28(木) 19:49:09.02 ID:FdQOJ1Vk
スカイレイダー自身も鼻先に引っかけるというすごい救護装置つけてたな

271 :名無し三等兵:2014/08/28(木) 20:26:28.75 ID:uwDkm3yO
>>268
A-6アヴィだったクーンツ原作の映画「イントルーダー」なんか
主役のイントルーダーは殆どがラジコンとCGだったせいもあるが,
終盤のRESCAPに来たA-1の方が印象に残るよね.

A-1はMiG-17を2度にわたり3機撃墜していて「時代遅れレシプロ攻撃機が
ジェット戦闘機を撃墜した奇跡」で有名だが,いずれもRESCAP中の返り討ち.
RESCAPに適していたのは本体であるヘリに速度が合わせ易かった事,
本来攻撃機であるタフさを持っていた事など
他に匹敵するような能力を持っている機体が無かったのが大きい.
更にこの時期までレシプロ攻撃機が残っていたのは>>267に加えて
A-4,A-6への更新があってもA-6の運用できない対潜型エセックス級も
初期には急増攻撃型空母としてナム戦に投入しておりA-4の数が充分ではなかった事もある.
A-4の数が充足しA-7まで登場し攻撃型以外のエセックス級が投入されなくなると
A-1の必要性がなくなり攻撃機としては68年の2月が最後だ.

軍事板,2014/08/27(水)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 銃で相手を殴ったり物を叩き壊すのは,フレームの歪みなどを生じるので,やってはいけないらしいですが,物によっては打突用のスパイクがついてる銃もありますよね.
 あれはフレームにくっついてるようにみえるんですが,同様に歪んだりしないものなんですか?

 【回答】
 昔のスパイ映画とかみ刑事ドラマみてると,よく,拳銃をつきつけて手をあげさせて,でも今すぐ殺すほどではない相手は,拳銃の銃床で頭を殴りつけて気絶させる場面があった.

 で,70〜80年代になっても,自動拳銃よりリボルバーを愛する人が少なくなかった.
 自動拳銃は便利だけど構造が複雑で,しかも比較的近年まで,機械というものはすぐに故障するものだったから,いざというとき故障したり不発になったり弾が詰まったりすることがよくあった.

 で,その場合は敵がすかさずとびかかってくるわけだが,射程の短い拳銃だと,敵はすぐ目の前にいるからのんびり修理したり,ナイフかなんか他の武器を取り出す余裕がない場合も多い.
 そういうときは手に持ってる拳銃振り回して戦うしかないから,そのためにスパイクがついてる.
 現在では装飾用のが多いけど.

 フレームが曲がるかもしれないけど,そうそう用もないのに振り回さなきゃまあ大丈夫.
 それに「スパイク 拳銃」でググれば分かる通り,スパイクがついてる拳銃というのは,頑丈な大型拳銃が多いし,積極的にスパイクで戦おうとするやつなんかまずいないから,そう問題ない.

軍事板,2014/09/01(月)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 関東軍について.
『関東軍は,大日本帝国陸軍の総軍の一つ(1942年(昭和17年)10月1日以前は軍の一つ).』
とウィキペディアに書いてあるのですが,元々は陸軍とは関係ない組織だったということでしょうか?
 よく,「陸軍がやらかしたせいで戦争が始まった」みたいに言いますが,この主張は間違っているということですか?

 【回答】
 「関東軍」というのは大日本帝国陸軍の中の一部隊.

 ややこしいけど,小隊とか中隊とかいった軍隊の編成単位の中に,「軍」というものがある.
 この「軍」は,陸軍海軍空軍(戦前の日本に空軍はないけど)という場合の「軍」とは別のもの.

 で,日本陸軍の首脳が関東軍の行動を指示してたわけではないし,正式な命令として,関東軍の行動を規定してたわけではない.
 そういう意味では「現場の暴走」だ.

 でも首脳部は,明確に止めることもしなかったし,責任者を処罰したりもしてないので,結果としては容認してたことになる.
 そういう意味では「陸軍(全体が)やらかした」ということになる.

 組織の責任者は,自分が思いついたことでもなく,指示してやらせたことでもなく,直接やったことでもなくても,部下がやったことには「組織として」責任を取らなければならない.
 有名なアニメのセリフじゃないけど,
「責任者ってのは,責任を取るためにいるんだからな」
ということだ.

 関東軍が中国大陸で勝手に戦争を始めたことは,たしかに現場の独断だけど,陸軍上層部はそれを止めなかったばかりか,それをチャンスとして,「やりたいとは思ってたけど出来なかった」ことを大々的に実行した.
 どう考えても,陸軍全体としての責任は免れないだろう.

軍事板,2014/09/05(金)
青文字:加筆改修部分

 もちろん,海軍も当時の政府も,開戦責任について全くの無罪というわけではないので,念のため.

2014.12.3


** 【質問】
 榴弾砲と徹甲弾撃てる砲って,構造的に何が違うんですか?
 仰角くらい?

 【回答】
 砲の指向装置,装弾機構,火器管制装置(つまり殆ど全部?)でしょね.

 徹甲弾使うって事は,基本相手は装甲車輌なので,動いてて,直視距離で追跡,射撃するわけで.
 だから移動目標を迅速に追跡し,測距し,見越し角を加えて方針を追随させ,砲撃する必要がある.

 対するに,面制圧命の榴弾砲であれば,静的目標相手にある時刻に弾を撃ち込めばいいので,上記のようなダイナミックな砲撃は不要.
(そのかわり,その時刻に大弾量を一斉に撃ち込む能力が必要)

 だから榴弾砲は,じっくり一地点を狙ってから,突然バースト射撃で目標に3発同時着弾させ,徹甲弾撃つ砲は,俊敏に標的を追って,これぞという時に一発かませるです.

 もちろん,高度に進化した榴弾砲は,徹甲弾使って(とろい)装甲車輌撃破したりもしますけどね.

system ◆system65t. :軍事板,2014/09/05(金)
青文字:加筆改修部分

 ただし,上記の違いは運用上の違いによるもので,撃とうと思えば普通は両方撃てる.
 撃てないのではなく,その砲用の徹甲弾か榴弾どちらかが,製造または供給されてないだけ.
 例えばイギリス軍の2ポンド砲は,大戦後期になってからやっと榴弾が作られた.

軍事板,2014/09/05(金)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 ミサイルからレーザーを発射して攻撃するような兵器が登場する可能性…?

 【回答】
 おいおい,ミサイルにどんだけ巨大な発電装置積ませるつもりだよ?
 発射ごとにジェット・エンジン使い捨てで,勿体ないってレベルじゃないわ.

軍事板,2014/09/06(土)
青文字:加筆改修部分

 そもそも,レーザー兵器の長所は,
・光速で進むので,照準さえきっちりできれば制御が簡単
・射撃結果が一瞬で分かるので,第二撃を無駄なく撃てる
・エネルギーさえ供給すればいくらでも撃てる

 なので,自体が使い捨てであるミサイルに搭載しても,メリットは殆どありません.
 自分が爆薬かかえて突っ込む方が早い.

 使い捨てないのであれば,それはUACVとか呼ばれるものでは?

system ◆system65t. :軍事板,2014/09/06(土)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 今の戦車は走行しながら相手戦車を撃破できますが,大戦中の戦艦の主砲を,今のその技術を取り入れたら,有効射程の半分程度の距離で,どの位の命中率になりますか?
 お互いに移動しながら,波のうねりで上下左右に揺れるのに,撃っても当時の技術でも当たるのですか?

 【回答】
 戦艦の艦砲は大型榴弾砲みたいなもので,散布界に相手を収めて確率的に命中させる.
 だから,直接に相手に砲身を向けて命中させる戦車のようには,劇的に命中率が上がるわけではない.
 また,長射程による弾着ばらつきはどうしようもない.

 ただ,当時から,水上艦が揺れて命中率が落ちることは,問題視されていた.
 当時は動揺手って仕事の人がいて,照準器に揺れの影響がでにくいように調整してた.
 この仕事を機械化したのが,90式戦車にも載ってるスタビライザー.
 すなわちスタビライザー実用化によって,余計な人員を載せる余裕がない戦車でも,行進間射撃ができるようになった.
(実用化前は,砲手が感覚で微調整していたが,命中困難)

 九州南西海域工作船事件で,日本の巡視艇は荒波の揺れをものともせず,工作船に正確な射撃をして,世界の視聴者を驚かせていたけど,これはまさに高性能なスタビライザーのおかげ.
 質問の意図はこちらに近いかな ?

 命中率の数字は砲次第・状況次第・有効射程の定義次第だろ.

 ちなみに155mm榴弾砲のCEPは,20km(でかい戦艦主砲の最大射程半分ぐらいか)で200mだが,これは着弾点を中心にであって照準点中心じゃないから,実際の成績はもっと悪い.

 無責任根拠無しの計算すると,155mm榴弾砲は20kmで発射弾数の半分が50x200m(←距離方向)ぐらいに散布するから,例えば全長263m,船幅39mの大和が,こっちに頭かしっぽ向けて止まってて,こっちの揺れが火器管制装置で完璧に補正されてて,測距等の誤差ゼロとしたら,命中率は50%ぐらい,横向いて止まってたら10%ぐらいになるかな?
 実際には船幅は最大幅だから,その半分とか?

モッティ ◆uSDglizB3o(黄文字部分)他 :軍事板,2014/09/06(土)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 よく,「核のボタンは大統領が握っている」と言いますが,この場合の核というのは戦略核のことなのでしょうか?
 それとも,戦術核であっても,使用には大統領命令が必要なのでしょうか?
 朝鮮戦争時に中国軍に原爆を使用する案は,大統領が却下したそうですが,その当時には戦略核戦術核という区分けが無かったと思います.
 以降の時代も同じなのでしょうか?

 【回答】
 戦略原潜の核は今でも例外では?
 大統領が死んでる〜連絡不能下で引き金引くものなので.

 過去でもGenieとかFalconとかNike-Hercules核版とかの対爆撃機核は,大統領と連絡取れない場合を考えて,「事前に」発射許可を得ており,つまりは大統領の許可なしに使用できたわけです.
http://www2.gwu.edu/~nsarchiv/nukevault/ebb332/
「この兵器は事前に許可を得ているから,許可ナシに使用してもかまわない」
というのが言葉のトリックです.
 なにせ,大統領の許可必須,とかいうのは,大陸間レベルの通信インフラが確保されており,かつ許可を得る時間余裕がある時代の話なんで,昔はいろいろだったわけです.
 その不安ゆえにPALが産まれ,レベルが上がっていったわけです.

 建前では核使用には大統領の許可が必要でしたが,不意打ちを怖れて事実はそうではありませんでした.
 興味がおありでしたら,下記をご一読なさることをお薦めします.
http://web.stanford.edu/class/ee380/Abstracts/060315-slides-bellovin.pdf

 また,初期の戦術核(例えばデイビークロケット)の管理は集約化されておらず,大統領の許可なく使用される可能性がありました.
http://en.wikipedia.org/wiki/Tactical_nuclear_weapon#Risk_of_escalating_a_conflict

 SLBMも「あらかじめ許可済み」核兵器なんだろな.

system ◆system65t. :軍事板,2014/09/07(日)
青文字:加筆改修部分

 アメリカ以外では,例えばキューバ危機のときの,キューバに持ち込まれたソ連の戦術核(今の基準なら戦域核と呼ぶべきなんだろうが)のボタンは,現地ソ連軍司令官に一任されていた.

 フランスについても戦術核(この場合,純粋に前線で使用するもので,ロシア領内後方に叩きこむ戦域核は除外)については,基地司令が使用について自由に判断できるそうだ.
 ていうか,今現在については知らないが,ドゴール時代はそうだった .

 【反論】
 だからさぁ,「発射の可否自体の許可」と「発射のタイミングの委任」をごっちゃにすんなって.
 お前は資料を読み違えてるよ.

 撃って良いかダメかという命令は,どんな核であっても大統領の命令が必要.
 戦術核の場合,撃ってもいいという命令を出した上で,「いつ撃つか」の判断を現場指揮官に任せるということはあり得るがね.

軍事板,2014/09/07(日)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 拳銃と弓だと,大幅に拳銃のほうが威力があるのは,調べていて分かったのですが,100M先の目標とかに向けて撃った時も,やっぱり拳銃の方が殺傷力が高いのですか?
 拳銃弾って矢よりも軽いから,威力の減衰も激しいと思いますし,鏃は尖っているので,やっぱり殺傷力という点では弓のほうが高い?

 【回答】
 どっちの武器も,100m先の的に当てるのは大変ですが.
 現代のアーチェリーですら,距離30mでじっくり狙って,身動きひとつない的の中心から直径十数pに当たるかどうか.
 弓道に至っては,距離28mで直径36pに当たるかどうか.
 弓も精度の面では,100mに満たない距離で見ても,まったく当てになるものではありません.
 そして,反動程度は気にすることが出来ないほど,次の矢を放つのに手間がかかり連射も出来ませんので,公算射撃でも拳銃に劣ります.


 矢と弾丸の構成次第ですが,長距離射程では空気抵抗が大きく物を言います.
 矢ってやたら嵩張る上に,矢羽根なんてパラシュートみたいなものが付いてますね.
 威力の減衰も大きいわけです.

 あとはそれぞれの重量,初速,射程次第.

 拳銃って言っても,弾の種類はいろいろありますので.
 護身用として使われることの多い.22口径の拳銃弾だと,大型の長弓や騎馬民族の用いた複合弓(異種素材の張り合わせで作る弓.無茶苦茶固くて威力大きい),クロスボウなんかよりは低威力だったりはします.

>拳銃弾って矢よりも軽い

 比重で考えれば,拳銃弾のほうが重いです.
 矢の重量は,現代のカーボン製のものでさえ20g以上が普通.
 対して拳銃弾の弾頭部分は9mmで7.5〜10g,45口径で10〜15g.
 まあ拳銃弾の方が小さくて重い分,体感重量が大きくなりがちですので,こういった誤解が生まれてもおかしくないのですが.

 【関連リンク】
http://www.currentmiddleages.org/artsci/docs/Champ_Bane_Archery-Testing.pdf

system ◆system65t.(黄文字部分),名無し上級大将 ◆80fYLf0UTM(赤文字部分)他 :軍事板,2014/09/07(日)〜09/08(月)
青文字:加筆改修部分


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