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 【link】

911陰謀論 - Skeptic's Wiki

『9/11委員会レポートダイジェスト』(同時多発テロに関する独立調査委員会報告書,WAVE出版,2008.5)

「AztecCabal」:マット・タイッピ「9/11陰謀論の望みゼロのバカさ加減

 こんな名文はかつて読んだことがないです.
 オフィスで読むときは爆笑注意
(中盤のブッシュとチェイニーとラムズフェルドの漫才).
 あ〜腹筋痛ぇ〜

――――――バグってハニー in FAQ BBS

 これ,元は英語ですよね.
 翻訳者も相当良いセンスの持ち主ですな(笑)

――――――ゆきかぜまる in FAQ BBS

『アラブはなぜユダヤを嫌うのか―中東イスラム世界の反ユダヤ主義』(藤原和彦著,ミルトス,2008.6)

 中東イスラムの人たちがなぜ反ユダヤ主義になったのか.9.11テロはユダヤの陰謀,ホロ・コーストはでっち上げという嘘が,なぜ中東に広がったかを書いた本.
――――――90式改 in FAQ BBS

『アメリカのユダヤ人迫害史』(佐藤唯行著,集英社新書,2000.8)

 なぜアメリカに反ユダヤ主義が広がったかを書いた本.
 9.11テロ以前に書かれたため,テロのことは書かれていませんが,アメリカに9.11テロがユダヤの陰謀だという嘘が広まった背景がわかると思います.

――――――90式改 in FAQ BBS

『陰謀論の罠―「9.11テロ自作自演」説はこうして捏造された』(奥菜秀次著,光文社,2007.4)

大石英二センセによる陰謀論への反論

『すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠』(ダミアン・トンプソン著,日経BP社,2008.12)

 アメリカのネオナチ団体の発行する週刊新聞の「アメリカン・フリー・プレス」とアフマディーネジャード・イラン大統領の関係が書かれていた.
 そのことも含め,9.11テロ自作自演がネットで広がったことの非難を書いた本.

――――――90式改 in FAQ BBS

分解『911ボーイングを捜せ』

「ボーイングの行方」
 「陰謀論ビデオ「911ボーイングを捜せ―航空機は証言する」に対する反証が取りまとめられています

『ほぼ日刊イトイ新聞』

9-11陰謀論 その1
9-11陰謀論 その2
9-11陰謀論 その3

キリスト教原理主義 対 9.11陰謀論 その1
キリスト教原理主義 対 9.11陰謀論 その2
キリスト教原理主義 対 9.11陰謀論 その3

 9.11陰謀説が流布した背景の解説.
 上記サイトでは陰謀論者には,
仕事としてセンセーショナルなネタを提供する職業的な者(川上陰謀論者)と,
真実を暴くという使命感のあまりに,いい加減な情報の鵜呑みや勝手な自己解釈をする者(川下陰謀論者)
とに分けています.

 【質問】
 9.11テロ自作自演説が説得力に欠ける,一番のポイントは?

 【回答】
 飛行機突っ込ませる理由がない.フツーに「爆弾仕掛けられた」というシナリオででよくね?
 あと,爆破説は,以下に見られるように後付けの屁理屈多過ぎ.

ぉ拓(ヲタ) in mixi

 だんだん「月面着陸は無かった」と同じ流れに・・・.

 映像を見てああだこうだと言ったところで,結局は現場に残された証拠物件を検証しないことには真実にはたどり着けない.
 それを行えるのは,陰謀論者が信用に値しないと非難する政府のみ.
 だから永久に陰謀論者が納得する答えは出ない.
(※)
 答えが出ないのは「陰謀ではない」からじゃなくて,唯一検証できる政府が隠ぺいしてるから.
 逆に陰謀などなかった,という立場からは「陰謀の証拠を出せ」と迫られる.
(※に戻る)

ノーポール in mixi

 政府発表や公的機関の報告は信用しないのに,たかがビデオ映像の数フレームに映ったものは真実だと信用するのね.
 低解像度のビデオ映像の一フレームを切り取って拡大して,これが真実だとかのたまう神経が俺には理解できん.
 体制に従順?
 違うね,最も妥当性のある結論を選択しているだけだ.
 そもそもこんな穴だらけの主張では,"体制側"を利するだけじゃないのかね?

メッサー=ハルゼー in mixi

 あと,最大の難点は,ビン・ラーディンが犯行を認めてしまったことやね.
 以下引用.

――――――
ビンラディン容疑者による同時テロ実行犯への訓示映像公開

 [ドバイ 10日 ロイター] アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者が,9.11対米同時テロ実行犯らに訓示している場面の映像が,事件5周年を翌日に控えた10日,インターネット上で公開された.
 ビデオテープは92分にわたり,その一部がカタールの衛星テレビ・アルジャジーラで放映された.ドキュメンタリー・スタイルの映像で,9.11テロの作戦会議と思われる場面では実行犯がビンラディン容疑者と話をしている模様が映し出されている.
 このなかで,ビンラディン容疑者は「殉教作戦を実施する気持ちになりなさい.大いなる勇気を奮い立たせなさい.最初はこの考え方に慣れず,困難なことと思うだろう」と語った.
 また,一部の実行犯が決意表明する場面も映し出され,その1人は航空機模型の隣でポーズをとっていた.

――――――ロイター,2006年9月11日10時58分

――――――
アルカイダ重要メンバー,米同時テロの計画立案認める
2009年3月15日15時48分,ロイター


 [ワシントン 14日 ロイター]
 国際テロ組織アルカイダの重要メンバー,ハリド・シェイク・モハメド被告が2001年9月の米同時多発テロの計画を立案したことを認めた.
 キューバのグアンタナモ米軍基地にある収容所で10日に行われた審理の内容が,14日公表された.
 同被告は代理人を通し,「自分は,(2001年)9月11日の作戦の全てに責任を負っていた」と述べた.

 また,1993年の世界貿易センターに対する攻撃や,インドネシアのバリ島のナイトクラブ爆破など,計28の事件に関与していたことを認めた.
 同被告は2003年3月にパキスタンで拘束され,米国に引き渡された.
 米当局者は,同被告は2001年9月の米同時多発テロの立案者だと主張していた.
〔略〕
――――――

▼ なお,2010.3.25には,アル・カーイダは
「2001年の米同時テロの主犯格とされるハリド・シェイク・モハメドを米国が処刑すれば,捕らえたすべての米国人を殺害する」
旨,警告している.
 これは「アルジャジーラ」によって放送された,ビン・ラーディンのものとされる音声メッセージの中で表明されたもの.
2010年3月25日22時4分,時事通信
および
2010年3月25日22時28分,読売新聞(カイロ=長谷川由紀)
報道)
 もし9.11テロがアル・カーイダの仕業でないと仮定すると,このような警告メッセージが発せられること自体,大変奇異に感じられるのだが.▲

▼ さらに2008年4月23日(水)には,
「911同時多発テロがイスラエルの陰謀だとの説は,スンニ派に英雄はいないと思わせるシーア派の策略だ」
と,アル・カーイダのザワヒリが演説.
 噂を流布しているアフマディーネジャード・イラン大統領を非難している.
(ハアレツ紙)
 911陰謀論者が,当のアルカーイダから非難されているという構図(笑)

 にもかかわらず,アフマディーネジャード大統領は2010年8月8日(日)には,911同時多発テロについて
「3千人が死んだという証拠は無い」
と発言.
 米国がアフ【ガ】ーンやイラクに侵略する口実作りに事件をねつ造したと示唆する(エルサレム・ポストハアレツ)など,相変わらず陰謀論を展開し続けている.▲

▼ さらにまた「ニューズウィーク」誌は,以下のように指摘している.

――――――
ウィキリークスが暴くアメリカ陰謀説の嘘

「アメリカが我々の知らない極秘の作戦を進めていたことを示す資料は何もなかった」
と,ウッドロー・ウィルソン国際研究センターの中南米担当ディレクター,アンドリュー・セリーは言う.
 国際政策センターで中南米問題を研究するアダム・イサクソンも,
「アメリカは(中南米諸国の)クーデターを支援したり,各国政権の転覆を画策していると常に批判されてきた.
 だが,その証拠は見当たらない.
 チャベスやモラレスが訴えている陰謀説を裏付けるものはない」
――――――

 勿論,9.11陰謀論を裏付けるものも見つかっていないわけで…….▲

 これに対して陰謀論者は,「ウィキリークスはやらせ」だと言い出している.
 以下引用.

――――――
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-281.html

 このヤングの話したことを根拠にして,多くの人が,シオニストの億万長者,ジョージ・ソロスこそがWikileaksの背後に控えている筆頭の資金提供者であると信じるにいたったようです.
 そんなわけで,金によって首根っこを押さえられたWikileaksの連中が,(ソロスらシオニストの意向を受けて) シオニストのアジェンダが達成されるように,文書の流出に一役買ったのではないか,と考えているようです.

 〔略〕

 上の記事からわかるように,ジュリアン・アサンジは,
「9.11テロが,言われているようなブッシュ政権によるテロなどではない」
「我々は,陰謀に関して本当の情報を持っているのだ」
と強く主張しているのです.
 つまり,彼が言いたいことは,
「人々の陰謀についての理解は間違っている.
 我々のリークする情報こそが,正しい陰謀情報なのだ」
と.

 結局,ジュリアン・アサンジは,陰謀勢力の側に立って,人々が真相に迫りそうになるとディスインフォメーションをばら撒き,私たちを真相から遠ざけようとしているのです.
――――――

 つける薬がないというか,なんと言うか……


 【珍説】
――――――
 〔略〕

 「9.11」も公にされた”事実”にはあまりにも疑問点が多すぎる.
 時間がたつにつれ,新たな謎が生まれ,当局発表の異様さを指摘する証言者も増えてきた.
 本誌今週号に掲載したインタビュー記事もぜひ,読んでいただきたい.
 事件から8年,「だれか」が「何か」を隠していることだけは,もはや疑いようがない.

「週刊金曜日」◆(2010/09/10)「9.11事件」は,「だれか」が「何か」を隠蔽している(北村肇)
――――――

 【事実】
 前段で彼は,御巣鷹山日航機墜落事故についても陰謀論を述べています――分量としてはむしろ,こちらのほうが多い――が,本ページはテロ関連ページなので,とりあえずここでは省略.

 さて,「新たな謎」「新証言」ですが,問題はその有無ではなく,その中身です.
 これまでの議論を見てみますと,「新たな謎」なるものはほぼ例外なく,無知とバイアスの融合物に過ぎません.
 「無知なので,合理的な理解ができない」に,「アメリカ政府は陰謀を巡らせているに違いない」が加わりますと,「理解しようとあちらこちら調べてみる」ではなく,「疑惑を発見した!」という安易なほうに流されるという仕組み.

 後者に関しても似たようなもので,そもそも証言者自体が怪しいか,さもなければ,ほぼ間違いなく誤訳・曲解の産物でしかありません.
 少なくともこれまでに出た「新証言」とやらは全てそうです.

 8年たっても陰謀論が「内輪ウケ」で終わっているのは,つまりそういうわけなのです.

 そもそも,隠し事があるとしたら,それはテロを防げなかった責任を逃れるためだろう,と考えるのが普通なのですが.


 【珍説】
 なんかしら公式の説明だけでは無理がありすぎると多くの人が感じてるのが,こういう疑惑のでる根本的な原因なんだよ.
 皆が納得してるならこんな騒ぎにはならないでしょ.

 【事実】
 「アポロ月面着陸はでっちあげ」というのもいまだに流布しているから,何の理由にもならないな.

軍事板隔離スレッド in コヴァ板


 【質問】
 英米の一流紙に陰謀論が載ったことはあるのか?

 【回答】
 私が知ってる範囲で一度はあります.
 しかもガーディアン
 これを書いたマイケル・ミーチャー(Michael Meacher)は,前ブレア政権で環境大臣まで務めた政治家で,ブレア政権を去った後に911陰謀論をぶち上げたわけで,にわかに信憑性が出てきたような気がしますが,もちろん陰謀論は陰謀論です.
 その3日後には,デビッド・アーロノビッチ(David Aaronovitch)という記者に,同じガーディアン紙上で完膚なきまで 反論されています.
http://politics.guardian.co.uk/comment/story/0,9115,1038478,00.html

バグってハニー in 太田述正コラム#2250(2007.12.22)


 【質問】
 「オペレーション・ノースウッズ」とは?

 【回答】
 1962年にアメリカが計画した陰謀です.
 キューバ侵攻の口実にするため,政府高官を乗せた旅客機を飛ばした後,無人機にすり替え,その無人機を落とす等の自作自演のテロを行い,それを口実にキューバへ侵攻するという計画だったそうです.

 9.11テロ自作自演を唱える人の中には,オペレーション・ノースウッズが9,11テロ自作自演計画の元になったと言う人も居ます.
 しかし,オペレーション・ノースウッズを人々が知ることとなったジャーナリストのジェームズ・バムフォードの著書「ボディ・オブ・シークレッツ」〔邦題『すべては傍受されている 米国国家安全保障局の正体』(角川書店,2003.3)〕がアメリカで出版されたのは,9,11テロから4ヶ月ほど前の4月30日なのです.

 つまり,オペレーション・ノースウッズの二番煎じが9.11テロというのは,たいへんおかしなことなのです.

90式改 in FAQ BBS


 【珍説】
 タリバンから警告を受けていたのに,米帝はアフガン攻撃の口実とするため,その警告をわざと無視したことは,この記事からも明白.

http://www.asahi.com/international/update/0907/014.html(リンク切れ)
 7日付英インディペンデント紙は,米国で同時多発テロ事件が起きる1カ月以上前の昨 年7月下旬,アフガニスタン・タリバーン政権のムタワキル外相(当時)が米国と国連に対し,オサマ・ビンラディン氏による米本土攻撃計画を警告していた,と報じた.

 ムタワキル氏は7月,北部同盟との内戦でタリバーン軍を支援していたウズベキスタンのイスラム過激派指導者から,ビンラディン氏の構想を知らされた.アフガンにおけるアルカイダの活動を憂慮していたムタワキル氏は,パキスタンのペシャワルに側近を派遣.当時,米領事だったデビッド・カッツ氏に,大規模テロの可能性を伝えさせた.
 側近はその後,カブールで国連関係者を訪ね,同様の警告をした.しかし,カッツ氏,国連関係者双方とも,上部機関に情報を伝達しなかった.

 事情を知る外交筋は同紙の取材に対し,側近が外相の特使である事実を明らかにしなかった上,「警告疲れ」のせいで,真剣に受け止めなかったことを認めたという.

 ムタワキル氏は今年2月に投降.現在,アフガン南部のカンダハルで,米軍に拘束されているとみられる.

 【事実】
 「側近が外相の特使である事実を明らかにしなかった」ので,信用されなかったということだ.
「警告疲れ」は,その付け足しにすぎないんだよ.
 本当に陰謀論者って,記事を自分の好き勝手に使い都合のいいところしか出してこないよな.

 まあ,はっきり言って,ムタワキルの落ち度だよな.
 側近が特使だということが判ってたら,米国は喜び勇んで,タリバンとアルカイダの内部分裂を画策したことだろうぜ.

 陰謀論者の大好きな,愛すべき,陰謀という方法を使ってな.

(軍事板)


 【珍説】
 911の時に,ユダヤ人はWTC(世界貿易センター)ビルにいなかった.これこそ陰謀の証拠.

 【事実】
 では何か?
 ユダヤ人にだけ当日,WTCへ行かない様に通達があったと?
 さらにその事実が全く漏れなかったと?
 とうていありえない.

 大体4000人ものユダヤ人を一人残らず出勤させず,なおかつそれを周囲の人間にまったくばらさずに済ませるには,どうしたら良いのか考えたことがあるか?
 そんなことは不可能だ.
 絶対に誰かがばらす.

 ユダヤ人だって人の子,アメリカに住んでいるユダヤ人なら民族云々よりも,身近な友人を選ぶでしょう.
 他の白人や黒人,ヒスパニッシュとかの友人もいるでしょうしねえ.
 もし俺が知っていたとしたら,間違い無く友人には知らせるよな.

 一寸考えてみれば,自分の職場が吹っ飛ぶわけだから,事前に4000人も知っていれば,それこそ「沈没船のネズミ」のごとく大騒動になったのは間違いないし,職場の同僚にも黙ってはいないだろう.
 多分,実際に飛行機が突っ込む前に「周知の事実」になってるだろうな.

 この「4000人のユダヤ人」のソースはエジプトの大衆紙(神浦HP,後述).
 これに限らず,9.11絡みの陰謀論ネタのかなりの部分が,アラブの反米反ユダヤ出版物から出ている.
 いわゆるトンデモ本の類.
 「現代アラブの社会思想―終末論とイスラーム主義 講談社現代新書」が,この辺の事情に詳しい.

軍事板

 以下,そうしたアラブ発のデマを,詳細に分析している記事.

------------
 イスラム諸国には,9月11日の同時多発テロにイスラエルが関与していたと信じている人が多いという.
 その証拠としてあげられているのが,世界貿易センタービルで働いている4000人のイスラエル人がテロ事件当日,病気を理由に会社を休んだという「噂」である.
 しかし,これはインターネットを利用して広められた悪意に満ちた「デマ」にすぎない.

 カタールの衛星テレビ局アルジャジーラは10月7日,米英軍によるアフガニスタン空爆開始直後,オサマ・ビンラディンのビデオ映像を放映した.
 このビデオによる声明が,いつ収録されたものであるかは定かではないが,この中でビンラディンは次のように述べている.
「神は米国の一番脆弱な部分を攻撃した.
 今後も米国が[イラクとPLO(パレスチナ解放機構)に敵対する]従来の政策を転換しないかぎり,イスラムの息子たちはこの戦いを続けるだろう」
 つまり,9月11日の同時多発テロは,「イスラム教徒」による犯行であったことを実質的に認めているわけである.

 しかし,ここに驚くべき事実がある.
 イスラム諸国には,9月11日の同時多発テロにイスラエルが関与していたと信じ込んでいる人が多いというのだ.
 その証拠としてあげられているのが,世界貿易センタービルで働いている4000人のイスラエル人がテロ事件当日,病気を理由に会社を休んだという「噂」である.
 そして,この「噂」は現在,複数のウェブサイトやネット上の掲示板に掲載されており,無数の電子メールを介して広められている.
 中東の新聞や放送局には,これを「事実」として報道してきたところも少なくない.

 しかし,この「噂」の出所はいったいどこで,どのようにしてここまで広がってしまったのだろうか.

●確認がとれない情報と存在しない編集者

 まず第一に,「4000人のイスラエル人」という数字はどこから来たのか,という疑問がある.
 反ユダヤ主義などの偏見と戦う団体「反名誉毀損委員会(Anti-Defamation League)」のホームページによれば,テロ攻撃当日,イスラエル大使館はニューヨーク在住の4000人のイスラエル人(実際に世界貿易センタービルで働いていた人はほとんどいなかった)の安否を気遣う声明を発表したという.
(しかし実際にこの声明が発表されたかどうかについては,同大使館の定例記者会見でも確認を取れなかった.)

 インターネット検索サイトのNexisとGoogleによれば,テロ攻撃にイスラエルか関与したという発言は,9月17日にレバノンのテレビ放送局アルマナーが放映した「調査報道特集」の番組中に初めて登場した.
 ところがロサンゼルス・タイムズ紙によれば,レバノンのイスラム教シーア派武装組織「ヒズボラ」は,アルマナーでいつでも好きな内容の番組を放送でき,同放送局のホームページには「ユダヤ人に対して効果的な心理戦を演出すること」が局の存在意義であると明記されているというのだ.
 上記の番組が放映された翌日(9月18日),米国のウェブサイト「インフォメーション・タイムズ」(http://www.informationtimes.com/)は
「4000人のユダヤ人が9月11日に世界貿易センタービルに出勤しなかった」
と題する記事を掲載した.
 記事の内容は「アルマナーテレビの調査報道特集にもとづく」とされていたが,実はインフォメーション・タイムズがイスラエルを「犯人」扱いしたのはこれが初めてではなかった.
 テロ攻撃の翌日,同サイトは
「テロリスト政府のイスラエルが,[容疑者ではないと]断言はできない」
という記事を掲載したのである.

 インフォメーション・タイムズの責任編集者は,サイエド・アビーブという人物で,住所は「ワシントンDC,NW 15丁目,549番,ナショナルプレスクラブ8階」とされているが,プレスクラブに問い合わせたところ,そのような人間が同ビルにオフィスを構えている事実はなかった.
 また,アビーブなる人物がサイトに載せている電子メールのアドレスに,繰り返し送られたメッセージは,送付不能で戻ってきた.
 ワシントン市内の電話番号案内のリストにも,「インフォメーション・タイムズ」は載っていない.

 しかし,このサイトに掲載されている「4000人のユダヤ人」に関する記事は,電子メールで簡単に転送できる.
 これだけ短期間に広まったのは,おそらくそのせいだろう.

 インフォメーション・タイムズの記事は,次の3つの主張を行っている.

1)  ヨルダンの新聞「アルワタン」からの引用として,「イスラエル人が(9月11日に)会社を休んだのは,イスラエルの国内治安機関シャバクからの情報を得てのことだ」と主張.

 しかし,ここで引用されているアルワタン紙の社説を,実際に見たと主張しているのはアルマナーテレビだけで,ヨルダン大使館の広報担当者によれば,同紙自体も発行部数の少ない無名の新聞にすぎない.
 そしてアルワタンの情報源といえば,匿名の「アラブ外交筋」に限られているようなのである.
(確かに,アルワタンと呼ばれる新聞社のサイトは複数存在するが,いずれもヨルダンで発行されているわけではなさそうだ.
 たとえば次の3つのサイトをご覧いただきたい.
http://www.watan.com/
http://www.alwatan.com/
http://www.alwatan.com.kw/

2) イスラエルの新聞「イェディオト・アハロノト」を引用し,イスラエルの秘密警察が,シャロン首相が9月11日にニューヨークを訪問しないように仕向けたと主張.

3) イスラエルの新聞「ハアレツ」を引用し,世界貿易センタービルが瓦礫と化したテロ現場を,職場のビルの屋上から撮影していた5人のイスラエル人を,FBI(米連邦捜査局)逮捕(挙動不審者として拘束)したと主張.

 しかし,NexisやGoogleといった検索サイトでいくら探しても,インフォメーション・タイムズが主張するような,シャロン首相や5人のイスラエル人に関する報道を確認することはできなかった.

●インターネットは諸刃の剣

 ところが数日のうちに,この「話」は世界中の新聞で紹介されることになる.
 たとえば,9月21日付けのロシアのプラウダ紙には,イリナ・メレンコ記者の署名入りで,インフォメーション・タイムズのものと酷似した記事が掲載された.
 同紙はウェブサイト上に,この記事を掲載してから数時間後,「重大で愚かな誤報」として記事を削除したが,この記事にはまだここから(http://english.pravda.ru/main/2001/09/21/15846.html)アクセスできる.

 また,9月21日のシカゴ・トリビューン紙には,パキスタンのある新聞(名前は記されていない)が,似たような記事を載せたと報道した.
 9月23日にはSlateでも,ピーター・マースがイスラマバードからのレポートとして,地元の親タリバン政治家が,反米デモで4000人のユダヤ人の話を伝えた,と報じた.
 さらに9月26日,パキスタンの新聞「ビジネスレコーダー」は,同紙のハキームという名の編集者への手紙という形で,アルマナーのものとほとんど一字一句同じ文章の記事を掲載した.
 これと同日,ニューヨーク・タイムズ紙は,これと同じ話がイスラム系の慈善団体のニュースレターに掲載され,エジプト系の中学校教師が準備した授業内容にも盛り込まれていた,と報じた.
 10月4日には,シカゴ・トリビューンがサウジアラビアの新聞(名前は記されていない)にもこの話が載っていると伝え,10月8日発行のタイム誌では,パキスタンからのレポート(ティム・マクガーク記者の署名原稿)として,この「風説」がパキスタンの寺院やウルドゥ語の新聞に,かなり大々的に広まっている,と伝えた.
 9月28日には,USA トゥデイ紙が,「世界中のイスラム教徒」が,イスラエルを同時多発テロの真犯人に仕立て上げようとしているという内容の記事で,この話を紹介した.
 しかしこの記事には,この話がどこから湧き出たものであるのかという説明が欠けていた.
 ビレッジボイス誌も,10月2日に同様の記事を掲載した.
 デマを暴くことを自らの使命とするウェブサイト「Snopes.com」も,この話は信用できないとして批判している.
[後略]

ブライアン・カーライル(Slate編集者)
http://journal.msn.co.jp/articles/nartist2.asp?w=73153
------------

 また,別の本では,このデマの起源は次のように書かれている.
 以下引用.

------------
 9.11の数日後,
「世界貿易センターで働いていた4000人のユダヤ人は前もって警告を受けていて当日出勤しなかった」
という噂がいっせいに広まった.
 (略)
 そこで,後日,この情報の発生源がくまなく調べられることになった.
 そこで判明したのが,9.11から1週間後の9月18日に『インフォメーション・タイムズ』というウェブサイドが,はじめて「4000人のユダヤ人が9月11日に貿易センタービルに出勤しなかった」と題する記事を掲載していたのがわかった.
 そして,この情報は「アルマナーテレビの調査報道特集に基づく」とされていたので,このテレビ局の背景が調べられることとになった.
 こうしてわかったのが,アルマナーテレビというのは,レバノンの衛星放送局であり,イスラム教シーア派武装組織「ヒズボラ」のプロパガンダ放送局であるということだった.
 しかも,この放送局のウェブサイトには「ユダヤ人に対して効果的な心理戦を演出すること」が局の存在意義であると明記されていると,『ロサンゼルスタイムズ』紙は書いた.

------------奥菜秀次著『陰謀論』(光文社),p.157〜158

 これには驚きました.

Posted by 90式改 at 2007年05月05日 13:57:31

以上,「週刊オブイェクト」コメント欄,2007年05月01日付より

 さらに実際には,WTCテロで10人のイスラエル人が被害に遭ってます.

 これまでに判明している死者・行方不明者は墜落した旅客機の乗客・乗員や容疑者を含め,ニューヨークの世界貿易センタービルで5422人▽ワシントン近郊の国防総省で188人▽ペンシルベニア州で墜落した旅客機の乗客・乗員44人――の計5654人.うち公表された死亡者は201人. 【長谷川豊】

 ◆同時多発テロ事件での国・地域別の不明者・死者数

※各国の政府発表やAFPなどの報道による判明分(18日現在).カッコ内は確認された死者数

合計(含む米国) 5654人(201)

<欧州>
英国     200〜300人(100)
ロシア        117人
ドイツ        100人(4)
ベルギー        60人
イタリア        49人
オーストリア      40人
アイルランド    24人以上(4)
フィンランド      17人
スペイン         8人
スイス          6人(4)
デンマーク        5人
ポルトガル        5人
オランダ       3人以上
ノルウェー        1人
スウェーデン       1人
ウクライナ        1人
フランス         少数

<北米・中南米>
ホンジュラス     500人
メキシコ       500人
コロンビア      295人
チリ       250人以上
エルサルバドル    100人(1)
カナダ      40〜75人(3)
ブラジル        55人
エクアドル       27人(7)
ドミニカ         8人(1)
グアテマラ        5人
パラグアイ        2人
ペルー          6人(1)
アルゼンチン       4人
ベネズエラ        3人
ウルグアイ        1人

<中東・アフリカ>
トルコ        131人
イスラエル       10人(2)
レバノン         6人(2)
南アフリカ        6人
ジンバブエ        6人
エジプト         4人
ガーナ          4人
ヨルダン         1人
ケニア          1人

<アジア・オセアニア>
フィリピン      117人(2)
オーストラリア     72人(3)
バングラデシュ     50人
日本          24人
パキスタン       21人(1)
カンボジア       20人
香港          19人
タイ          19人
韓国          18人(2)
台湾           9人
中国           4人(3)
マレーシア        4人
インドネシア       2人(1)

[毎日新聞9月19日]
http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/nybomb/200109/19-05.html

 10人は少ないという意見もあったが,人口1億2千万人の日本人の被害が24人であり,イスラエルの人口は600万人で10人は,まったくおかしくはないという事だった.

(イスラム情勢板)

 エジプトの週刊誌「アルオスボウア」に,不思議な記事が載った.
「ユダヤ人101人がハイジャック機への搭乗を直前にキャンセルした理由は?」
「貿易センタービルで働く四千人のユダヤ人があの日出勤しなかった理由は?」
「事件直後,現場で写真を撮影していた5人のユダヤ人は?」という記事である.
実際にはあのテロで100人以上のユダヤ人が死んでいる.
この週刊誌はこういった報道で部数を2倍(20万部)に増やした.
アラブ諸国では,大きな惨禍や事件が起きると,根拠なくユダヤ人を「悪者」に仕立て上げて流布される.
------中略------
 これを軍事ではミス・インフォメーション(偽情報)という.情報をわざと混乱させ,正確な判断ができないように流される意図的な偽情報だ.また間違った判断に誘導するための情報操作である.
 そのメルマガでは情報操作が広範囲に行われているので,かなりの組織力を持ったものがやっていることがわかる.
 もともとは偽情報の専門家が流しているので,これらの記事には信憑性を装う工夫がなされている.
 例えば,「ワシントンで国務省に務める友人によれば」とか,「私が直接,関係者から聞いた話では」とか,「固く口止めされた情報だが」といった工夫である.
 私のところに問い合わせた記者に,「その情報は根拠がないし,信憑性も疑わしい.仮に事実だとすれば,このような問題(矛盾)が発生する」などと説明すると,怒り出す者もいた.

http://www.kamiura.com/new.html?010505a


 【珍説】
 中央の兵士の胸のペンダントに注目してみてください.そうです.ダビデの星です.ユダヤ教徒の印です.なぜユダヤ人がイスラム兵士を偽装しているのか?

http://oyako-donburi.cool.ne.jp/fireworks4/main_pages_sub/oumunoseiriseiton_page8_13_1.htm
注意! このサイトはウィルス対策を怠っており,度々ウィルスを入れられているので,踏む時には警戒すること.なるべくなら踏まないほうが良い)

 【事実】
 ペンダントには見えたが,それがダビデの星には見えない.
 というか,いくら何でも謀略にしては杜撰すぎる.
 「ユダヤ人は常にダビデの星をかたどった何かを身につけている」という偏見が,HPの作り主にはあるようだ.


 【珍説】
【フライト11,ハイジャッカーの隣に居合わせたイスラエル,元スペシャル・コマンドが犯人を阻止できなかった? 馬鹿にするな】
http://technotrade.50megs.com/kok_website/fireworks4/main_pages_sub/OUMUNOSEIRISEITON_PAGE8_018_1.HTM(注意! このサイトにはウィルスがしかけられている,という噂あり)

「10代の頃は彼は315ポンドのベンチプレスと450ポンド以上のスクワットが出来た.イスラエル軍のエリート部隊職員として,彼は ペンとクレジット・カード,ないしは素手でテロリストを殺害する訓練を受けた」

 その男の名前はダニエル・C・ルイス,31歳.9.11当日,フライト11に搭乗した男です.席はハイジャッカー,モハメド・アタとアブドゥラージ・アロマリの間の席だったそうで,まさに映画ダイハードのような舞台設定です.
 で,面白いのは彼はアメリカでインターネットの会社に勤める前には,イスラエル軍アンチ・テロリストの特殊部隊に所属していたそうな.かつてウガンダでアラブ人によってハイジャックされた飛行機から103人を救出した,その部隊です.志望者100人に一人の精鋭中の精鋭です.
 ルイスと幼馴染のニューヨーク在住の弁護士はこう言っています.
「言えることはナイフで彼を阻止することは無理だったということ.ナイフやカッターを取り上げて,逆に武器に出来たでしょう.ハイジャッカーは彼にぼこぼこにされたに違いありません.彼はナイフと戦う術と,ナイフを取り上げる術を心得ていたのですから」
 その道の「プロ」だったというわけです.かの友人はさらに言葉を続けます.
「彼は冗談抜きに本当に強く,筋肉もすごかった.彼に刃物で立ち向かったにせよ取り押さえることは無理だったろう.彼を阻止する唯一の方法は,彼を撃つことだったろう」
 ハイジャッカーが使用したのはナイフ,カッターだけ・・・.
 FBIはこの件については調査中と.そしてスポークスマンはこう言っています.
「彼が殺害されたかどうかはわかりません.こうしたこと全てについて,我々は何があったのか解明を試みています」
 少なくともダイハードのようにはならなかったのは事実.

 引用元
Lewin: Flight 11's
unsung hero?
'Knives wouldn't have stopped' ex-Israeli commando, army pal says
http://www.worldnetdaily.com/news/article.asp?ARTICLE_ID=26973

(ヨニ中尉)

 【事実】
 よくある,陰謀論一歩手前の話.
 サエレト・マトカルと言えば一流どころのSOFだが,どこの特殊部隊でも「たった一人で複数の敵に立ち向かえ」なんて,そんなアホなことを隊員にさせるような訓練はしない.んなもんはどこぞの戦艦のコックやNYPDの離婚すれすれ刑事みたいな,映画のヒーローの専売特許であって,全く現実的ではない.
 だいたい,いくら強くとも,素手の人間が制圧できるのは一度に一人.
 その間に,他の「何人いるか分からない」ハイジャッカーが,「隠し持っているかもしれない」爆弾を爆発させたり,銃火器を使用するかもしれない.そうなったら最悪の事態だ.
 そもそも,特殊部隊がハイジャッカー制圧を行なうのは,時間をできる限り稼いで敵情(敵の人数,位置,行動パターン,火力,爆発物の有無,人質のコンディション,政治的背景etc…)を徹底的に把握してから.
 いきなり一人で行動を起こすような特殊部隊上がりがいたら,そいつは迂闊だと非難されるのがオチ.
 特殊部隊に対する無知と幻想がこういう「疑惑」を呼び起こす,と.


 【珍説】
 アメリカには,ハル・ノートなどで日本を開戦に追い込んだ前科がある.
 ベトナム戦争でもトンキン湾事件,キューバではビックス湾事件,湾岸戦争では鳥の写真を使って世論を誘導している.これは日本が中国でライフ誌にやられたのと同様の手法である.
 さらに,イラクの「蛮行」をホワイトハウスで訴えた娘が,実はクエート大使の娘で侵攻時クエートにいないのに,なぜ強姦などをみてきたかのように話している,
 このように,アメリカが陰謀を常套手段とすることは,歴史が証明している.

 【事実】
 いずれも効果に対してアメリカが支払った人的,物的なコストは最小限であり,露見してもそれでアメリカが決定的に不利になるようなことはなかった.
 自国民数千人を犠牲にするような陰謀が,それが露見した場合に支払わなければならない膨大なコストに引き合うような利益をもたらすかどうか,アメリカが計算しないわけがないことが,それらの例は示している.
 それに,これは「〜をやった連中なら〜もやるに決ってる」 という論理であり,ハナから破綻している.
 だいたい,バイアスのかかった報道で世論を誘導するなんて,どっちの陣営でもやっていること.陰謀の内にも入らない.
 ちなみに,ビックス湾事件はCIAによる侵攻作戦そのものであって,世論操作工作ではないし,水鳥の絵が発表されたのは,湾岸戦争が既に始まった後のこと.
 また,ハル・ノートは決して最後通牒的なものではありません.

 また,世論操作工作はアメリカだけの特許でもありません.どこの国でもやっていることです.

産経新聞 平成 15年 (2003年) 4月 14日 月曜日
【古森義久の眼】イラク戦争 CNNが隠したニュース

 米国のCNNテレビの報道責任者が過去十年以上もの間,イラクのフセイン政権の虐殺,暗殺や拷問の事実を知りながら,あえて報道しなかったことを告白した.その理由は自社に関連するイラク人の生命への危険を恐れたからだというが,イラク報道の機会を奪われるのを恐れたことをもほのめかす.
 この告白に対し他のテレビ局や評論家からは「報道の倫理に反する」という批判も出て,イラク戦争にかかわる報道論議として浮上してきた.
 米国の24時間有線ニュース専門テレビ局のCNN報道局長(役員)イーソン・ジョーダン氏は,11日付のニューヨーク・タイムズ紙にショッキングな告白の一文を寄稿した.
 「私たちが隠したニュース」と題するこの寄稿は過去十年以上,CNNがバグダッドに支局を維持し,イラク政府要人への会見ができるためにジョーダン氏自らが13回もバグダッドを訪れ,フセイン政権への働きかけを続けたことをまず明らかにする.そしてその過程で恐ろしい情報を幾つも得たのだが,結局,報道しないことにした,と告白するのだ.

 ジョーダン氏が「隠したニュース」には次のような項目があるという.

 ▽1990年にイラク軍に占領されたクウェートで31歳の地元女性が,CNNと電話で話をした罪で逮捕され,父親の目前で2カ月も連日,殴打などの拷問を受けた末,'91年1月の米軍の攻撃直前に殺された.死体はばらばらにされ,プラスチック袋に入れられて,自宅前に捨てられた.

 ▽'95年,フセイン大統領の長男ウダイ氏がヨルダンに亡命した2人の義理の兄弟を帰国させて暗殺するという計画をジョーダン氏に直接,もらした.事実,二人はイラクにだまされて,もどり,殺された.

 ▽'90年代半ば,CNNのイラク人カメラマンがフセイン政権の秘密警察に捕まり,数週間も拷問にかけられ,CNNがCIA(米中央情報局)の手先だと認めることを迫られた.

 ▽昨年12月,CNNがフセイン政権情報相の警告を無視して北部のクルド人自治区に取材班を送ったところ,同政権側は取材班の現地の滞在ホテルに武力攻撃をかける計画を進めた.
 だがクルド人がその攻撃用の工作員二人を事前に逮捕し,自供させた.

 ジョーダン氏は以上のような事実を明らかにしたうえで,
「CNNはイラク人関係者の生命への危険を考え,これらの情報を報道できなかった」
と釈明した.
 だが同時にバグダッドに支局を保ち,イラク当局へのアクセス(接近路)を維持することの重要性をも強調し,衝撃的な情報を報道しなかったのはイラク報道継続が理由だったことをもにおわせた.
 この告白文が載るとすぐ各方面から批判の声が起きた.13日付のワシントン・タイムズ紙がそうした反響を特集記事で報じたのだが,まずCNNの競争相手のFOXニュース・チャンネルなどでトークショー番組を受け持つ政治評論家のショーン・ハニティー氏は
「この種の危険な情報を報道することはジャーナリズムの責務のはずだから,仰天した.
相手がフセイン政権だから隠したので,もしリベラル志向のCNNの嫌いな保守政権だったら,ためらわずに報じただろう」
と批判し,ジョーダン氏の釈明を「偽善的だ」と断じた.
 マスコミ研究機関「メディア研究センター」のリッチ・ノエズ研究部長も,
「イラクの独裁政権についての真実を知らせることはその政権にアクセスを保つことよりずっと大切なはずだ」
とCNNを非難した.
 その一方,「ラジオ・テレビ・ディレクター協会」幹部のバーバラ・コクラン氏は
「人命を危うくする恐れがあったならば,情報を流さないことも正当化できる」
とCNNを擁護した.

 なにやら日本のマスコミのかつての中国報道を想起させる告白でもあり,論議はまだ続きそうだ.(編集特別委員)

 常に米国寄りなスタンスである古森氏の記事は割り引いて考える必要はありますが,しかし,最近では元国連査察官スコット・リッターが,イラクに買収されてイラク有利な言説を広めようとしていたことが発覚していますし,上の文中でも触れられているように,日本人記者達が自由な中国報道をできなかったことは,今では有名です.
 また,革命期のイランでも,イラン寄りの報道しかできなかったことを,元テヘラン駐在員,高山正之氏が,「鞭と鎖の帝国」(文藝春秋)の中で告白しています.
 したがって,世論操作をやっている国は疑わしいというのであれば,この世の全ての国が怪しいということになります.


 【珍説】
 「ローンガンメン」ってアメリカのテレビシリーズのパイロット版は,911を予測したかのような,WTCにジャンボが突っ込むテロを米政府が自作自演するというエピソードだった.
 しかも911より前の放送.(日本ではスカパーのFOXチャンネルで今年放送された)
 因みに「ローン・・・」は,あのアメリカ一の反政府ドラマ「Xファイル」の姉妹番組.

 【事実】
 「だから,それが何?」レベルの話.
 ジョン・カーペンターの「ニューヨーク1997」でも,ジャンボがテロリストに乗っ取られてNYに突っ込んでいるし,トム・クランシーにも,ジャンボでアメリカ国会議事堂(キャーピットヒルズ)に突入するテロの話を書いた小説「日米開戦」がある.
(小説ではジャンボの体当たりで国会議事堂は崩れ落ち,大統領,閣僚や各省の長官の大半,最高裁判事全員,統合参謀本部の軍人,さらに上下両院の議員の大半が死亡.大統領が死ぬ直前に副大統領に任命された主人公ジャック・ライアンが大統領に昇進しましたとさ)
 ちなみに,トム・クランシーはアメリカ一の愛国主義小説家.

軍事板 & 90式改 in FAQ BBS


 【珍説】
 マイクロ・ウェーブ兵器という新兵器が,米軍では実用レベルにあるらしい.これならミサイルよりも確実に,証拠を残さず勝手に墜落させる事が可能.

 【事実】
 不可能.

 この「マイクロ・ウェーヴ兵器」が,イラク戦争でアメリカが使用した『高出力マイクロウェーブ兵器』,通称“E爆弾”を指しているのなら,これは,「電磁波によって,通信手段や各種兵器の電子制御システムを一瞬にして機能停止させてしまう」ものだが,単純に考えても,20億ワットもの電磁波を人間が浴びれば,その死体はかなり悲惨なものになっているはずなので,「証拠を残さず」どころか一目で判るだろう.

 また,オカルト分野におけるマイクロ・ウェーヴ兵器とは,地中に高電圧マイクロ波を放射することにより,地球上のどこであろうと地震を発生させることができる兵器とされている.あのオウム真理教が出版した「日出づる国,災い近し」では,95年の阪神大震災は,某大国がこの兵器を使って起こしたものだ(呆)とされている.(と学会「トンデモ超常現象99の真相」洋泉社,P.164)

 しかし,大きなビルが建っただけでテレビの映りが悪くなることでも判るように,マイクロ波は障害物で簡単に遮られてしまう.大出力のマイクロ波を地中に向けて照射しても,そのパワーの大半は,地中の水分を加熱することに浪費されてしまい,何kmもの深さまで浸透したりはしない.
 となると,震源の深さまで穴を掘り,マイクロ波発生装置を沈めなくてはならないことになる.
 だいたい,膨大な電力を敵地の真ん中でどうやって確保するのか?(同 P.165)

 もちろん,地震兵器を対空攻撃に使えるはずもない.
 なお,この珍説の出所は阿修羅掲示板らしい.


 【珍説】
 以下にあるように,「陰謀はない」と言うには,余りにも不自然な「偶然の一致」が多い.

(1)
ニューヨーク州で11日に決まった宝くじの当選番号は……「9.11」だった.
米同時多発テロ事件から1周年の日に,日付と同じ数字が抽選で決まるというとんでもない偶然に,
関係者は驚いている.

同州宝くじの関係者によると,当選番号の抽選はこれまで通りの方法で行われた.
「たまたま偶然に数字が出てきただけ」という.

抽選は,「0」から「9」までの数字が書かれたボール入りの機械を使って行われる.
レバーを人間が押すと,無作為にボール3つが選び出され,数字が表示される.

当選者の人数や当選額などは,12日に明らかになるという.

2002.09.12 Web posted at: 14:11 JST - CNN/AP
http://www.cnn.co.jp/fringe/K2002091200860.html

(2)
当地の商品取引所で取引されている株価指数先物の1つ「SアンドP500先物」が11日,
9.11.00ポイントで引け,トレーダーたちを驚かせている.

「SアンドP500先物」は,米国の代表的な株価指標の1つ「SアンドP500」の先物.
証券大手ソロモンスミスバーニーの先物担当幹部リチャード・カンリオンさんは
「不思議なことが起きるものだ.だれも手を加えたわけではないのに」と話す.

またあるトレーダーは「今回の偶然は,市場の神が我々と一緒にいて,
テロの日を忘れないでおこうしてくれたことを示している」と話す.

一部の人は「だれかが市場に介入して『愛国者相場』と形成したのではないか」と疑っているが,
市場関係者は,SアンドP500先物が10日まで3営業日連続で上げており,
11日の下げで「9.11.00」になったのも変ではない,と言っている.

2002.09.13 Web posted at: 02:36 JST - AP
http://www.cnn.co.jp/business/K2002091300086.html

 【事実】
 もし仮に陰謀があったとして,「宝くじの当選番号」をいじっても,不自然さを世間に知らしめるだけで,何の意味もない.

「9.11テロは戦前から予言されていたんだよ!! このポスターがその証拠!!」
……そんな馬鹿な(笑)
(画像掲示板より引用)


 【珍説】
 マイクロソフトwingdingsフォントで表示すると,そこに今はやりの同時多発テロ事件が予告されているのはおかしくないか?
MSがテロリストのメッセージを伝えるはずもないが.
 で,最近の国際情勢によると,中国ではアメリカのOSの導入を,今後はLinuxに切り替えるそうだ.いうまでもなく,国家防衛上の観点からだ・・・・.

 【事実】
 たかがフォントの問題でメッセージとか言われてもなぁ…
ttp://osi.cool.ne.jp/UL/n95.htm(リンク切れ)

 知らないようだから教えてやるが,フォントWingdingsの3はビルじゃなくてファイルを示すんだが.

 Wikipediaでも触れられているので,参照されたし.


 【珍説】
 事前にアルカイダへの現場の捜査に圧力がかかって中止になったのは不自然.

軍事板隔離スレッド in コヴァ板

 【事実】
 本当にそんな事実があるのかね?
 「テロリストの軌跡 モハメド・アタを追う」には,テロが起きる前の,FBIやローカル警察の捜査状況についても述べられているが,「圧力がかかって中止」なんて記述はなかったのだが.

 ぜひ「そんな事実はあった」ということを証明してもらいたいね.


 【珍説】

10月24日 神奈川新聞
米捜査当局 決定的証拠欠く大量逮捕 人権侵害の批判も

米同時中枢テロ事件に関連してFBIなど捜査当局は23日までに全米各地で800人以上を 逮捕したが,乗っ取り実行犯と共謀関係にあったとの決定的証拠を収集できずに既に一部を釈放.
捜査当局が最近注目したのは,インディアナ州で10月11日,9人のエジプト人が逮捕 されたケース.彼らがウサマ・ビンラディン氏のテロ組織アルカイダのメンバーの疑いが強まったためだ.全員が同じ場所に住み,一人は飛行訓練を受けていた.だが,うち7人は18日に釈放された.
大量逮捕には第2,第3のテロを防止する狙いもありそうだ.しかし,複数の政府高官が同紙に「アルカイダのメンバーは少なくとも10人を逮捕した」と強調する一方で,別の高官は「いずれもメンバーとの証拠はない」と明らかにしている.

 政府部内で,アルカイダに罪を押付けたい連中と,そうでないのがいると読める.

 【事実】
 日本とは異なり,アメリカ司法当局は,疑わしい人間はとりあえず逮捕しておくのが普通のやり方.
 まして,9.11のような大事件となれば,大量の逮捕者が出て当然.
 ゆえに,大量釈放をもって,「アルカイダに罪を押付けたい連中と,そうでないのがいる」などと読み取るのは,単なる邪推.


 【珍説】
 ツインタワー周辺でカメラマン兄弟がたまたま消防士を取材しているなんて不自然.
 それに,ブッチュ大統領は突入の瞬間を観ていたそうだが,本当に偶然なのだろうか?

 【事実】
 突入の瞬間を誰もTVカメラに捉えてないほうが,NYのような世界有数の大都市では非常に不自然.


 【珍説】
 突入した機体は軍用機(B767E)にも流用されているのが不自然.

 【事実】
 他にもB-707やDC-10など,優秀な旅客機はたいてい軍用機にも流用されている.


 【珍説】
 175便の着陸装置から外部に膨らんだ突起物のようなものがありませんか?
 もし何かがあるとしたら,それはいつ・どこで取り付けられたのでしょう?
 どうやったら気づかれずに,民間の飛行場から離陸できたのでしょう?
 追突時に何か役割があったのでしょうか?
 CNNから直接フルスクリーンに引き延ばした映像は,この奇妙なモノの複雑な細部を明らかにしてくれる.

ビデオ“911ボーイングを捜せ”

 【事実】
 あたかも9.11テロのとき,世界貿易センターに突っ込んだ航空機が無線誘導されたと思わせるよう誘導していますが,

>この奇妙なモノ

は工場で完成した時点ですでに付けられていました.
faq01a19b.jpg
faq01a19c.jpg
こちらより引用)

 そう,ボーイング767は最初から胴体下部の主翼付け根にふくらみを持つ旅客機なのです.
 それが光の影響で,ボート型のふくらみに見えたのです.

 ビデオ“911ボーイングを捜せ”はトンデモ・ビデオとしか言いようがありません.

90式改 in 2nd FAQ BBS


 【珍説】
 9・11事件の実行犯の名前を,私が知るよしもない.
 しかし,それを実行したかも分からない人物のパターンは,ある程度,輪郭づける事ができると思う.
 例えば,その人物は,
  ●現にアメリカに居住するか,もしくはアメリカの生活とアメリカ人の癖や放言などを熟知していること.
  ●極めて高い技術および一糸乱れぬ共同作戦によって,建造物や器物の破壊,人畜の殺傷などを達成しうる能力を習得していること
  ●計画を守備よく実行するに当たって,メッセージを発しない作法を身につけていること
 このような要件を満たしうるのは,まずCIAの訓練をマスターした者以外,他に考えられない.
 また,メッセージを発しないという点でも,CIAの服務規定に準拠している.なぜならば,CIAの工作と情報活動は,一切秘匿され,もし漏洩すると「国家安全保障法」によって重罪になる恐れがあるからである.

(佐々木辰夫著「アフガニスタン四月革命」,スペース伽耶,2005/10/15,p.174)

 【事実】
 どんな根拠をもってそんな「輪郭づけ」をしたのか不明ですが,特殊訓練なら,CIAに限らず,世界中の特殊部隊,工作機関でやっていることですが.
 むしろ,CIAの工作能力は,その予算に比して見れば低いほうです.


 【珍説】
 極めて高度な操縦技術がなければ,あのような飛行機の飛ばし方はできない.

 【事実】
 別にハイジャック犯自ら,あのような飛行をしなければいいだけだという.
 以下引用.

――――
実はハイジャックに成功さえすれば,特定のビルに突っ込むことは難しくありません.
 パイロットは乗客の人命だ第一で,まさか自爆するつもりとは思っていませんから,テロリストの要求通りに飛ぶでしょう.
 世界貿易センタービルまであと数キロというところで,パイロットを拘束して殺害し,後は操縦桿を握っているだけで突っ込むことができます.

 ワシントンのペンタゴンは5階建ての低層ビルなので,突っ込むのは着陸と同じくらい難しく思えますが,
「ペンタゴンの連中を脅かしてやるんだ.すぐ上を低空で飛べ」
と言えば,パイロットは自爆するとは思いませんから飛びぬけてくれる.
「もう一回やれ」
と言って,再度アプローチに入った時操縦桿を奪って前に押すだけでいい.
 フライト・レコーダーのデータからは,そのようにしたと推測できます.

――――小川和久著「日本の戦争力」(アスコム,2005.12.5),p.151

「テロリストは一から十まで,自分ですべてやるはずだ」
という思いこみが,このような珍説を生んでしまうわけですね.

消印所沢

 また,『陰謀論の罠』(奥菜秀次著,光文社,2007.4)92ページでは,こう説明されています.

――――
 テロリストがペンタゴンの激突場所を選んだ理由は,どうやらパイロットの操舵技術があまり上手くないので,リンカーンセンターの塔を目印にした可能性が指摘されている.http://www.911myths.com/html/flight_path.html
(このHPの一番下の写真をご覧になってください.これと同じ写真が陰謀論の罠に載っています.〔ただし本のほうはモノクロで小さく見にくいが〕)
 ペンタゴン後方にあるのは,リンカーンセンターの尖塔〔ワシントン・モニュメント〕.
 これを目印にすれば,パイロットの操舵技術は問題にならない.(写真の説明)
――――

90式改 in FAQ BBS


 【珍説】
 WTCへ,機体を45度に傾けて突っ込んだのは,その角度が最も効果的だと知っていたからだ. 

 【事実】
 横風に煽られて操縦桿を修正しただけだと,高い確率で推測できます.
 以下引用.

1機は確かに傾いていましたが1機はほぼ水平で,しかも,南棟・北棟どちらのビルも崩壊したのですから,いかに眉唾物の話か分かるでしょう.
 ベテラン機長達は
「横風に煽られて操縦桿を修正したのでは」
という見方でしたが,それが正解でしょう.

小川和久著「日本の戦争力」(アスコム,2005.12.5),p.151-152

 珍説を開陳する自称ジャーナリスト達は,ベテラン機長に話を聞くことすらしなかったのか?と,小1時間問い詰めたいところですね.


 【珍説】
 スクランブルがなぜかザルだったとか不自然.

 【事実】
 9/11でのスクランブルは決してザルではなかった.

 最初のハイジャックの知らせから6分後の午前8時44分,マサチューセッツ州オーティス基地ではスクランブルがかかった.
 最初の機体がWTCをヒットしたのはその2分後である.
 その16分後に二機目がWTCをヒットし,さらに23分後,三機目のハイジャックの知らせが入り,その2分後には今度はラングレー基地でスクランブルがかかったが,戦闘機がワシントン上空に到達したときには時すでに遅く,三機目がペンタゴンに突入した2分後のことであった.
 また,スクランブルをかけたのにもかかわらず迎撃に失敗したのはこれが初めてのことでもない.
 前年には航路を外れたセスナ機の迎撃にF-16が失敗したために,ホワイトハウスをかすめることを許している.
 詳しくはガーディアン紙デビッド・アーロノビッチ記者の記事を参照されたし.

バグってハニー by mail


 【珍説】

 トラベルシ容疑者は,9月11日の米テロ事件発生から2日後に,爆発物や火器の不法所持で逮捕された.公判は開始されていない.
 RTBF公共ラジオとの会見では,同容疑者関連の家宅捜索でベルギー警察が発見した爆発物は,アルカイダが1998年に起こしたとされるアフリカ・ケニアとタンザニアの米大使館連続爆破テロで使用されたものと同一のものだとも主張している.
http://cnn.co.jp/world/K2002111501972.html

 おいおい,なんでケニアやタンザニアの爆発物がベルギーにあるんだよ!
 そもそも,何故ベルギー警察がアフリカ・ケニアとタンザニアの米大使館連続爆破テロで使用されたものと同一の爆発物が使われていたと解るんだ?
 自作自演だとばれるだろっ!
 しかもなぜか公判が始まらない.
 おかしすぎる! (trTm7zcl)

 【事実】
「trTm7zclさん,これがガスクロマトグラフィーというものですよ」
「はぁ?こんなもん何の役に立つんだ? 税金の無駄だな.捨てちまえよ」

 ガスクロマトグラフ(GCGas Chromatograph)とは

 分離分析法の一つであるクロマトグラフィーと呼ばれる分析を行なう装置をクロマトグラフ( Chromatograph )と呼び,これには,ガスクロマトグラフと液体クロマトグラフの二つがある.
 クロマトグラフィー( Chromatography )は,混合物をその構成成分に分離する方法の一つである.固定相(Stationary phase)と移動相(Mobile phase)と呼ばれる二つの相が平衡状態にあり,そこを試料が移動する.この時,試料中の各成分がこの二つの相とそれぞれ相互作用し,この相互作用の差に応じてそれぞれの成分が分離する.つまり,試料がカラムを通過する際に,固定相との分配(吸着性,化学結合性の差)によって,各成分のカラムを通過する時間が異なるため,分離することができる.このようにして分離された成分を定性,定量的に測定する分析方法をクロマトグラフィーという.そして,クロマトグラフを用いてクロマトグラフィーを行なった結果を記録したものをクロマトグラム( Chromatogram )といい,この方法は,1906 年にロシアの植物学者 Tswett がクロロフィルa,bを分離する方法として発見したもので,クロロフィルのような有色物質をカラム内に別々の吸着帯として分離したことから,色の記録という意味で,ギリシャ語のChroma(色)とGraphos(記録)より Chromatography(クロマトグラフィー)と呼ばれるようになった.

 【珍説】
http://miiref00.asahi.com/national/ny/ikezawa/011205.html
 IRA(アイルランド共和国軍)は長年に亘ってロン ドンなどで爆弾テロを実行してきたが,だからと言って イギリス政府は彼らの拠点であった西ベルファストを爆 撃はしなかった.イギリスはテロリストを追い詰めて逮捕し,裁判にかけ,少しずつ彼らの力をそぐと同時に,北アイルランドの人々の言い分を聞く姿勢を見せ,今は 最終的な和解が見えてきた.

 オクラホマ・シティーで連邦ビルが爆破された時,実 行者の拠点であったモンタナやアイダホを殲滅しろとい う声はあがらなかった.犯人ティモシー・マクベイは逮 捕され,通常の裁判に掛けられ,死刑になった.
「犯罪の場合には,スケールがどうであれ,適当かつ 合法的な対処方法がある.先例もある」
とチョムスキー は言います.
 彼がこの本の中で言っていることで最も重要なのは,アメリカこそが世界最大のテロ国家であるということで す.彼の話は具体的です.
 1985年,時のレーガン政権はベイルートのあるモ スクの外に爆弾を仕掛けたトラックを停めて,ある聖職 者を暗殺しようとした.試みは失敗して聖職者は逃れた が,その一方80名が亡くなり,250名が負傷した.その大半は女性と子供だった.
 手口としてはティモシー・マクベイがやったオクラホ マの連邦ビル爆破とまったく同じです. この件は3年後になって「ワシントン・ポスト」が報 じた.

〔中略〕

 これらアメリカ政府が行ってきたテロ行為の話は,あまりにショッキングなことで,信じるのはむずかしいかもしれません.
 特にアメリカ人の多くは自国の政府が海外で何をしているかにさほど関心がないので,いきなりこういう報道に接するととまどってしまう.何か一種反米的なプロパガンダではないかと思いかねない.
 しかし,やはり嘘ではないだろうとぼくは考えます.一つ二つならばともかく,アメリカ政府のふるまいにはこういう事例が多すぎるのです.(池澤夏樹)

 【事実】
 自分の知的限界を曝しただけ

 まず信じがたいとは思わん.
 諜報機関や特殊工作員とテロリストとの暗闘というのは,国際政治の裏舞台での事実として数知れぬノンフィクションが昔からある.今さら驚くというのは無知のたぐいだ.

 で,そこから分かるのは,英国がIRAの爆弾テロに対して,容疑者を「裁判」で裁くなんてのはウソっぱちで,やはり「報復」することが多いということだ.
 なんで英国の特殊部隊の対テロ工作部隊が最強と言われ,世界の特殊部隊の模範になっているのかといえば,IRAとの熾烈な暗闘のなかで鍛えられた面が大きい.
 だから,アメリカだけが武力行使に訴えているというのはあたらない.

 アメリカの特殊工作やハイテク兵器による報復を並べて,善人ぶるのは簡単だ.サルでもできる.
 それなら自分が責任ある政治的立場についた時,この人は様々な危機にどう対処すんのかね? な〜んにも考えてないだろね.
 無責任な立場に自分を置いて,アメリカを非難するのは卑怯だ.文学者なのに,そういう欺瞞に気づかないのか?

 しかも,ずるいのは,チョムスキーが言ってたとかいって腰がひけてるところ.


 【珍説】
 ブッシュ家とラディン家の癒着については,以下の記述からも明らか.

1988年 テキサス
 ひとりの人物がテキサスで軽飛行機事故で死んでいる。彼の名は、サレム・ ビン・ラディン氏、ウサマ・ビンラディン容疑者の長兄にあたる人物である。
 サレム氏は、サウジの裕福な事業家だった父の後を継ぎ、アメリカでのビジネスを任されていた。
 この事故は、その後いくつかの憶測を呼び起こすことになる。つまり、彼が 厄介な目撃者として排除されたとの見方である。少なくともビンラディン一族は、固くそう信じているようである。

 もうひとりの主人公がいる。彼は、1968年5月、エール大学歴史学部を 卒業し、父親の元パートナーのもとで働くなどした後、1973年にハーバード大ビジネス・スクールに入学する。ここで経営を学び、1975年に経営学修士号を取得し、石油事業を試みることになる。
 また、鉱業権や鉱区使用権の取引や、採掘プロジェクトへの投資を行っていた。

 彼は、アルブスト・エナジーという会社を設立したが、経営難に陥り、1984年、別の中小石油探査会社と合併し、スペクトラム7という新企業の社長 となった。
 しかし、石油価格の急落が続き、スペクトラム社の財務状況は逼迫した。
 1986年には、ハークン・エナジー・コーポレーションが、同社を買収した。
 彼は、しばらくの間ハークン社のコンサルタントを務めたが、その後は、父親の大統領選挙運動に、顧問兼スピーチ・ライターとして参加した。
 1994年11月、彼は少年時代を過ごしたテキサス州知事になる。彼の名は、現在のアメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュである。

 1988年といえば、父親が大統領に当選した年でもある。そしてブッシュ氏がアルブスト・エナジーを設立する際に、サレム氏が共同出資者となっていたとする疑惑が持たれている。これは、航空機ブローカーであったサレム氏の代理人ジェームス・バスを通じて行われたようだ。

 テキサスを舞台にちょうど同じ時期に「飛行機」と「石油」と「ブッシュ家」と「ビンラディン家」と「死」のキーワードが存在していたことは事実のようだ。
 父親のブッシュ元大統領は、元CIA長官だった。何が起こっていても不思議ではない。
しかし、真実は永久に公開されないだろう。
 そして、13年後にすべてのキーワードが再び蘇ることになる。

(園田義明 from 萬晩報,2001年10月12日)

【ブッシュ大統領とビンラディン家、ビジネスでつながり】...朝日新聞

 ブッシュ米大統領と、いま「米国の最大の敵」となったイスラム過激派指導者オサマ・ビンラディン氏の一家は、石油ビジネスでつながっていた。
 ブッシュ氏が70年代に石油・ガス採掘会社を設立したとき、オサマ氏の長兄サレム・ビンラディン氏が共同出資者になっていたのだ。
 今回の同時多発テロを受け、英国と米国の大衆紙が24日付紙面で改めて報じた。

 これまでの報道をまとめると、ブッシュ氏はハーバード大学経営大学院を卒業して3年後の78年に採掘会社「アルブスト・エネルギー」を設立、ここにサレム氏がブッシュ氏の友人を代理人にして約7万ドルを投資したようだ。
 アルブスト社は何度か社名変更や買収を繰り返し、86年には共和党の資金提供者が経営するハーケン・エネルギー社の一部となった。
 ブッシュ氏は同社の株を入手すると同時に、年間12万ドル(後に5万ドルに減額)の顧問料を得ている。
 この会社に翌年、サウジアラビアの銀行家が米国での代理人を通じて投資した。
 この銀行家は後に、オサマ・ビンラディン氏に近い組織に献金した容疑で、米司法当局の要請によりサウジ国内で身柄を拘束されているという。

 サレム氏は「55人」(英デーリー・メール紙)ともいわれるオサマ氏の兄弟姉妹の最年長者らしい。サウジの裕福な事業家だった父の後を継ぐ形でビジネスの世界に進んだが、83年に米テキサス州で小型飛行機の事故で死んでいる。
 オサマ氏は90年代に入り、勘当された形で家族から接触を絶たれている。
 ブッシュ氏の父ブッシュ元大統領も石油事業で身を立てており、いわば「ファミリー・ビジネス」。
 サレム氏の代理人となったブッシュ氏の友人は10年ほど前、
「サウジの意向を米政府の政策に反映させようとしたのでは」
との疑いで捜査の対象になっている。
 昨年の米大統領選の中でも、ブッシュ・ファミリーのこうした疑惑が報じられていた。

灰色?いやいや、真っ黒ですよ。

(「だめだこりゃ」 in 国際情勢板)

 【事実】
 典型的な「伝言ゲーム」.

 まず前段だが,そういう疑惑があるということを述べているに過ぎない.
 つまり立証されたわけではない.
 同じ業界で,しかも昔からその業種の盛んなテキサスで,2人の業界人が交錯する事は,決して珍しくないと思うのだが…….
 なにより,この前段の文章は,その後,単行本に収められたのだが,その際,著者自ら,陰謀論の類いを「まえがき」において否定している.

 そして後段.大衆紙を朝日新聞はソースとしているが,これは日本で言えば,東スポを論拠にしているようなもの.よほど確固とした記事でない限り,その信憑性は低いと言わざるをえない.

 しかも,前段では
>ブッシュ氏がアルブスト・エナジーを設立する際に、サレム氏が共同出資者となっていたとする疑惑が持たれている。
と,「疑惑」の扱いになっているのに比べ,後段ではいつのまにか
>この会社に翌年、サウジアラビアの銀行家が米国での代理人を通じて投資した。
と,断定されてしまっている.
 いつ,どんな証拠が発掘されたというのだろうか?

>昨年の米大統領選の中でも、ブッシュ・ファミリーのこうした疑惑が報じられていた。
に至っては,全く意味がない.
 大統領選挙では,あらゆる根拠不明なネガティヴ・キャンペーンが行われる.そのような場で出てきた「疑惑」に,根拠を求めるほうがどうかしている.
 意図的にやっているのならば,悪質な印象操作といえよう.

 その程度の情報を元に,
>灰色?いやいや、真っ黒ですよ。
などと決めつけるのは,「そうであって欲しい」という,レス者の願望の表れでしかない.


 【珍説】
 ラディンが生きてる事はどう説明するんだ? 賞金稼ぎの密告や空爆があって,それでも死んでいないのは不自然.

 【事実】
 ボダンスキーによれば,パキスタン軍内部の過激原理主義勢力が匿っているから.
 空爆で特定の人物を殺すのは,難しいのだよ.
 リビアのカダフィ大佐やイラクのサダム・フセインなど,今まで様々に試みてきたが成功していないだろう?


 【質問】
 この番組「NYテロ・三年目の真実」での、墜落機の破片の飛び散った範囲が広すぎるという疑問点に対する答えは有りますか?

 【回答】
 結果から言えば、激突した速度が大きいから。
 他の墜落事故と比べて破片範囲が広すぎると主張していましたね。
 これは簡単で、航空機の事故の殆どは「魔の11秒」と呼ばれる離着陸の短い時間に集中しています。これは当然速度は出ていませんな。

 離着陸前後以外の墜落の場合でも、激突時の衝撃を和らげるためにパイロットはソフトランディングするように努力するのがほとんど。
 例えば胴体着陸は、衝撃を小さくするために浅い角度で失速寸前の低速で行います。

 あのケースではそんな事出来なかったわけですな。
 万一撃墜される可能性からも,出来る限り速度を出すのは普通でしょう。
 ちなみに運動エネルギーは重量には比例ですが、速度には二乗に比例します。

 それに機体の多くの部分は軽いから、強い衝撃もあいまり,風で遠くまで飛ぶのの何が不自然?
 比重で言えば、紙飛行機よりもジャンボのほうが軽い!(中空部の体積を含んでですが)
 ジャンボでは通常の範囲の負荷で、翼端が最大6M上下に撓みます。
 セミモノコック構造で大きな力を受ける分厚いアルミの桁とかなら重いでしょうが、機体内部と外部を隔てている板なんて薄くて軽いものです。

 なお,墜落であっても、比べ物にならない粉々の例が米国に有ります。
(いろんな事故のブラックボックスの音声と状況を集めた本より。現在手元に無い)
 1994年のアメリカン・イーグル航空4184便の、高空からのインディアナ州の大豆畑への墜落事故がそれです。
 パイロット及びコパイの遺体は、『歯すらも発見できないほどバラバラ』だったので、身元確認にはDNA鑑定を用いるしかありませんでした。

(キルロイ in FAQ BBS)

 なお,9.11テロについては,例えば以下のような解析シミュレーションが行われている.
http://www.kajima.co.jp/news/digest/nov_2003/forefront/fore.htm
 もし不自然な点があれば,解析の過程でそれが露呈するはずだが,そのようなことを指摘した専門家は,寡聞にして知らない.


 【質問】
 あの番組「NYテロ・三年目の真実」では,「墜落した破片はすべてFBIが持ち去った」というのを、不自然であり「隠さなければならない事が有るからだ」としていましたが?

 【回答】
 重大なテロ事件による物証をFBIがすべて掌握しようとするのの,どのへんが不自然なんでしょうか?

(キルロイ in FAQ BBS)


 【質問】
 『世界まるみえ』で放送された,9.11のビル崩壊がどうのこうのという番組(長い)の問題点は?

 【回答】
 まるみえの録画を見てますが,気になる点.

●WTCのツインタワーの設計当事,エンパイアステートビルに爆撃機がぶつかる事故が発生していたから,当事最大の航空機ボーイング707が突入しても耐えられるように設計されたという話.

 しかしながら,突入したのはボーイング767で,その最大離陸重量395,000ポンド(179,170 kg)
HOME: 767-200ER型機 より引用).
 一方,ボーイング707は707-120Bで257,000ポンド(116,570 kg),320Bだと333,600ポンド (151,320 kg).
 一概にはいえんが,離陸時の重量が重要なのではないかな?

●鋼鉄が溶ける温度は一五〇〇度,火災の通常温度が一〇〇〇度だから,鋼鉄を溶かすはずがないという話.

 しかし,鋼鉄が使われている理由はその粘りと強度でタワーの自重に耐えうるようにということを考えているはず.
 火災の通常温度一〇〇〇度程度では焼き鈍しは生じないのか?
 低層構造のビルであれば焼き鈍されても,全体的な形状で耐えうるのかも知れんが,WTCのツインタワーくらいの高さになると,それはどういう影響を及ぼすのか?

●話によると,WTCの構造は,いわゆる中心に四十数本の柱を入れた,ロの形になっているものであり,それは一種の煙突状ではないのか?
 取りあげられていた他のビルの構造は詳細に伝えられていないが,それらはどの位の高さかとか,構造はどうなのかという話を出すべきではないか?
 また,この後で古いビルの爆破解体に似ているというのだが,では爆破解体であればWTCのツインタワーを同様の速度で崩落さし得るのか?
 そもそも,構造上の支持物が崩落の障害になるのだというのなら,それは航空機の激突であろうと爆発物による解体であろうと同様に障害ではないのか?

 ちなみに爆発物での解体ってのは通常,自重崩落するようにやるもんではないのかな?
 つまり,構造上主要な点を破壊して,構造物の重みで崩すというもの.

●地震計のデータで崩落の速度が速すぎると言ってたのだが,であるなら(ボーイング機の百数十トンの衝撃では破壊でき得ぬビルを崩落させるような)爆発物の衝撃は関知していないのか?
 そもそもそれらの爆発物を仮に設置していたとするなら,設置者は誰にも見られずにどのようにして設置したのかという話になる.
 古いビルの爆破解体の結果によく似ているという話だが,当然古いビルの爆発物の解体では,それがツインタワービルに遠く及ばぬ低層ビルであっても,相当な時間,爆薬設置に時間をかけているのだが,ツインタワービルクラスでそのような爆破解体を行うとなると,誰にも気づかれぬまま準備することは実質的に不可能ではないのか?

●爆発音があったという話を取りあげていたが,例えばNBCキャスターの場合は伝聞情報だし,消防士の無線でも(恐らく内部にいた人が伝えたのであろうけども)「爆発があったといっている」といっている.

 そもそも,ああいう緊急事態の直後にそういう情報を採取したところで,どれだけの人間が落ち着いて答えられるのかという点はどうなのか.
 NBCキャスターの発言を赤字で目立たせてくれていたけども,あの事故の直後の現場調査も何らなされていない状態で
「防火本部長によると,爆発物が仕掛けられていたとのことです」
という話はどこまでの信憑性があるのか,
 そしてその情報を持って,爆発物によって破壊されたと主張するのはどうなのか.
 こんなにも大勢の人が聞き間違えをすることがあるだろうか?
 ありうるだろう.
 WTCには五万人が勤務し,一日に二〇万人が来館していたという.
 大勢とは,何人を示して言ってるのか.

●まだ崩れていない部分から,白い煙が出ているという話.
 それらはシャフト部分が圧縮されることで生じた圧力によるものではないのか?
 各階層が全て完全に気密である(つまり,ある階層には他階層からの空気の流入が無い)ならともかく,(それはつまり,各階層に空気が出入りするための穴があってはならないのだけども,そうなると人も入れなくなる)そうでなければ,ある階よりも高い階が押しつぶされた際の空気がシャフトなどを通じて他の階層の圧力を高め,ガラスを押し破ってもおかしくはないのでは?
 ランダムに吹き出しているのはそれを雄弁に語っているのではないか?

●ブリガム・ヤング大学のスティーブン・ジョーンズ(元)教授の話を持ってきているけども,テルミットであのビルの崩落を生じさせたというのなら,当然その地域にはテルミット兵器を持ち込んでなきゃおかしかろう.
 大体よく考えていただきたいのだが,航空機の衝突に耐えうるビルは,人が持ち運べるような程度のテルミット兵器で破壊できるのだろうか?
 そして,ビル崩落を果たすほどのテルミット兵器を民間人が調達可能か?
 国家のものを使ったというのなら,当然ながらそれらはごっそり兵器庫からなくなってるはずなのだが.
 当方はミリオタといえどもレベルの低いところなので,不勉強きわまりないんだけども,個人が携帯できる範囲のテルミット兵器を知らぬが,どうやって持ち込んだのかな?
 航空機に搭載していた?
 ふむ――でしたら,乗客や荷物等を積載した上の余裕のところに,テルミット兵器を積載した?
 あと,テルミットとは主に米軍が使用する爆薬で〜って,それはあかん.
 テルミット法自体はやろうと思えば,その辺の中学生でも実験できるし,冶金法の一種だから勝手に兵器の呼称にしては誤解を招く.
 サーメートなら爆発物の呼称としてもよい.
 ちなみに二五〇〇度ってのは,白熱電球のフィラメントくらいの温度だと思うのだけども.

 ところで「鉄が溶けているように見える」と「鉄が溶けている」とは違うし,「鉄が溶けて付着している」と「鉄が溶けて付着しているように見える」も違う.
 それを数秒後に「テルミットを使えば,鉄が溶けていてもおかしくはないのだ」ともっていって,「テルミットを使って,ビルを破壊したのだ」とつなげるやり方は,フェアではないぞ.
 そして,その上で,維持費もかかってお荷物だったので,所有者が保険をかけて破壊しましたって主張もこれまたダメでしょう.

 総じて,この手の陰謀論者への質問は「それらはどうやって,誰にも見られなかったの?」というところ.
 テルミット兵器を手で持ち込もうと,航空機に搭載しようと,陰謀に荷担していない人に見られずにそれを行うことが可能だというのか?
 まさか,空港でアメリカン航空11便やユナイテッド航空175便に荷物を積載していたローダーが抹殺されたとかいうんじゃないだろうね?

 でだ,それらをなしたという証拠がないんだね?
 まぁ,よくあるのが「証拠は握りつぶされた」という主張ですけども.
 陰謀論でそういうことを主張する方々にいつも思うのだけども,彼らが証拠もなく主張し,人を非難することが許されるなら,当然ながら同様の手口は彼らに対しても利用されることを止められないでしょう.
 ん? 具体的には証拠は陰謀論者A氏が隠滅したのだと主張して逮捕するとか.自分たちがそういうことをされたくはない,そういうことに対して立ち向かっていくのだというのなら,彼ら自身もそういうことをしてはいけません.

 時折『世界丸見え』は,こういう番組を適当に海外から持ってきて放送してますけども,持ってくるときはよく検証するべきじゃないの?
 加えて,こういう手の番組を流すなら,ちゃんと一方の公式発表も示すべきではないの?

ちっち in mixi,2007年11月14日01:37

 鉄は500度前後で強度は半分になっちゃうそうです.
 溶けなくても弱くなれば,そりゃ壊れるだろと思ってしまいますね.

吉田親司 in mixi,2007年11月14日 01:53

>そりゃ壊れるだろと思ってしまいますね.

 思ってしまったので,ツッコミを入れてみようかなと思いましたよ.
 焼き鈍しですね.
 中央のシャフト部分から先につぶれていけば,あのテレビで言っていた
「構造を支持するものが障害になって,崩落速度はもっと遅くなるはず」
という主張にも,
「構造支持物が障害となり得てない」
という主張をぶつけられるのではないかとおもうところです.

 謎なのは
「航空機の衝突ではなし得ないほどの破壊を,人が持ち込んだ爆薬でなし得るのか,なし得るならそれはどの程度の爆薬を誰が設置することになるのか」
ということと,
「実際,無線交信やフライトレコーダなどでテロリストの存在が明らかになってるのだけども,そういうのは全く無視するのか」
というところ.
 何の意味もなくビルを破壊すると,それは「爆破テロ」として捜査を受けるでしょう,
 だからこそビルに航空機をぶつけて見せて,それでは崩落させるには威力が足りないから爆弾を使いました……という主張なのかも知れませんが,アメリカ人の(有力とはいえ)一民間人に過ぎぬ不動産屋が,どのようなルートでイスラムテロリストを雇用したのか.
 陰謀論者がそこに対して解を示してくれるのかと考えています.

 つまり,9.11陰謀論者こそ,
「WTCツインタワー崩落はアルカーイダのテロによるもの」
という恐るべき陰謀を隠蔽しようとしているんだよっ!

ちっち in mixi,2007年11月14日 02:16

 なる程ですね.
 それとビルのオーナーが潰れてくれたお陰で,保険で大儲けとか言ってましたが,ビルに保険をかけないような不用心なオーナーもいないでしょうね.

吉田親司 in mixi,2007年11月14日 02:21

>ビルの保険

 当然,ああいう手のビルの所有者に限らず,資産に対するリスクを考えられる人なら,そのリスクの分散を考えるでしょうし,どうやったって複数箇所に隠しておいたりとかできない建築物は,保険で損害を埋め合わせられることを期待するしかないわけですよね.

 大体,一九九三年にも一度爆破事件が起こっているわけですので,その過去を忘れてテロに対する保険に入っていないオーナーだったなら,利用者はもっと警戒するでしょうね.

 立地条件が,WTCのビルがお荷物になっていたとは思えません(もしそうなら,新しいビルを同じところに今建てる理由がない).もし本当に維持管理費が大きく,お荷物であったなら(そして,その理由は立地条件でないなら設備の老朽化くらいしかないのですが)むしろ普通に解体した方が速いでしょう.
 事件性を持たせてしまうと,警察が捜査するのに時間がかかったりとか,シンボリックな追悼施設を作ることになったりします.
(追悼施設が周辺施設の資産的な価値を高めたり,富を生産したりするでしょうか?)

 実際,9.11の前にはあのビルには一九九三年のテロでなくなった六名の慰霊碑があったという話ですし.
 もちろん,新ビルの建築も速やかには始まらんわけですし,その間の維持費だってかかるでしょうに.

ちっち in mixi,2007年11月14日 03:16

 物によりますが
>『鉄の融点は1535度だが,鋼材の多くは300℃を超えると使用できない』
―――『強さの秘密』(J.E.ゴートン著,丸善,1999,9),P227

とのこと.

 ウチの学校の先生も同じ事いってて,火災にあった鉄筋コンクリの建造物が火に包まれてから数十分〜一時間くらいで倒壊するのは良くあることだそうな.
 普通の火災程度の温度でも,鉄がクリープ(温めたチーズのような流動的変形)を起こす,と.

極東の名無し三等兵 in 「軍事板常見問題 mixi支隊」

 “鉄骨の強度が低下する温度”に関してソースとなりそうなものを探してみました.

http://www.jp-home.jp/ja/contents/character/sub/rc_technical/taikasei.html
http://www.toyamakitosumai.net/event/faq/safe/safe01.htm
http://www.mitsuihome.co.jp/technology/mokuzou/fireproof.html

 鉄骨が高温で劣化しないよう,アスベストのような断熱材が鉄骨に巻かれることがあるそうです.

 以下は,火災を起こしたが耐火被覆材のおかげで倒壊を免れた例.
http://www.longlife-building.jp/kasai/kasai-1.html

 ジェット燃料で大火災が起こったWTCと,単純な比較はできないでしょうが,参考までに.

M63 in FAQ BBS


 【珍説】
 アメリカが――平凡な計算ですが――日本の非戦闘員を90万人も殺しておいて,9・11でたった3千人が亡くなったからといってガタガタ騒ぐのはみっともない.(西部遷)

 【事実】
 直接,関係のない話を持ち出す,という詭弁テクニックの一種.
 古森義久はこの言説を以下のように批判している.

――――――

 じゃあ,今すぐ東京でアメリカ人観光客を殺し,
「アメリカは戦争で日本の民間人を大量に殺しただろ」
と主張すれば許されるのですか?
 中国が日本人観光客を大量に殺し,日中戦争での「虐殺」を理由にするのと同じでもあります.
 これでは,戦前の日本が朝鮮人を沢山連行したから,たった何人かの拉致で騒ぐな,と言った辻元清美と同じですよね.

 要するに西部さんの言辞は,全く次元の異なる,異時代の関係のない出来事を持ち出して,今,目の前にあることと結びつけ,自分達の病的な主張の支えにしようとする手口なのです.

――――――「反米論を撃つ」(恒文社21),P. 146

 【珍説】
http://www.cnn.co.jp/world/K2002111501972.html (リンク切れ)
核兵器保管の基地襲撃を計画と 逮捕のチュニジア人

「ブリュッセル―テロ組織アルカイダとの関係が疑われ,昨秋の米同時多発テロ事件後にベルギーで逮捕されていた北アフリカ・チュニジアの男性が,米核兵器を保管しているともされるベルギー内の空軍基地襲撃を計画していたことが14日分かった.
 同国のRTBF公共ラジオとの獄中会見で述べたもので,計画への参加を公然と認めている」

 なぜ一年も前に捕まった奴が今ごろ出るんだろうね?
 しかも,3回目の続報でどんどん話が大きくなっているぞ(失笑
 公判も無いのになぜ1年も経ってからこの話がどんどん成長しているんだろうね.

 上の記事では同時テロ2日後に逮捕と書いているのに,同時テロ後にと表現が変わっている.
 いったいどういうことなんだろうか?

 【事実】
 松本サリン事件は最初,河野という会社員の犯行だと言われていたのに,いつのまにかオウムのせいにされています!
この報道の食い違いは,米帝の陰謀ですよね??

 報道の上の食い違いや,「なぜ今頃?」なニュースは,この世にいくらでも転がっている.
 仮に,今までまったくそのようなことがなかったのに,911後になって初めて……というのであれば,陰謀を疑うのも意味があるかもしれないが,現実はそうではない.

(軍事板)


 【質問】
 週刊「SPA!」の911陰謀論記事,どうでしょう?

 【回答】
 〔略〕
 私は普段,週刊誌は買わないのだが,新幹線で移動する時は「週刊アスキー」と「週刊SPA!」を買い込み,エビスビールを飲みながら読む事を,半ば習慣化しており,その日も実家から東京へ戻る際,ろくに見出しも見ずに「SPA!」を手にした.
 そしたらどうだろう,「SPA!」が珍しく“袋とじ企画”をやっているではないか.
 私は戦士のたしなみとして,“袋とじ”は人前では開けない事としているので,自宅で開けて,じっくり読んでみたのだが,ま,早い話,前述した“同時多発テロ陰謀論”であり,別の意味で“こりゃ袋とじにするべき記事だな”と,妙に納得してしまった.

 内容としては,5年前にネットで流布されていた物の劣化コピーであり,当の昔に論破済みの“珍説”ばかりであった.

 珍説@:突入した飛行機に窓が見当たらず,民間機に見えない.

 回答:カメラが捕らえる映像では,光の加減で表面が“黒く写る”事はよく有る事は,写真を捕った事の有る人では常識.
 その証拠に,同じ写真に納まっているビルの窓もブラックアウトしています.

 珍説A:第2ビルに激突する瞬間,航空機の先端から謎の閃光が放たれる.ミサイルを発射したのだろうか?
 これは劣化ウラン弾だったのではないかとの指摘もある.

 回答:噴飯物の文章の極北ですね.
 流行り言葉を列記したいだけなのでしょうか?劣化ウラン弾とは….
 写真を見ると,すでにコクピット部分が潰れていますよね.
 普通に衝突の衝撃で漏れた燃料に引火しただけでしょう.

 “ミサイル云々”に関しては論外ですね.
 古今東西,ミサイルの零距離射撃など,聞いた事も有りません.
 この解説者は,ミサイルの飛行原理をご存知無いのでしょうか?

 劣化ウラン弾に関しては,どうしてそう思ったのか,小一時間ゆっくりと問質したいですね.

 珍説B:なぜかまだ崩壊が始まっていない下層階から爆発している様子が見える.

 回答:爆風(噴煙)は,爆圧が逃げ場を求めて,弱い所,壊れている所から噴出するのは当然でしょう.

……と,最初のページの前半部分だけでも,突っ込み所満載な訳で,これが6ページにわたって続く訳だ.
 まあ,ヒマ潰しにはちょうど良い娯楽な訳で,十分“トンデモ本”の条件はクリアーしていると言えるのか.

 それに“華”を添えているのが,中丸薫女史と,ベンジャミン・フルフォード氏の対談.
 陰謀論の証拠の検証は行っていないのだが,内容は“闇の勢力云々”と“反米”一色で,これもそこそこ楽しめた.
 この記事で判った事は,フルフォード氏が軍事的,科学的知識に疎いと言う事と,中丸女史は“危なそうなユニークな人”だと言う事だったのだが,ググッて調べてみたところ,実際この中丸女史は“明治天皇の孫娘”と自称する様な“変わった人”らしい.
 少なくとも,私は友達に成りたくない人ではある.
http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1366554

 その対談の中で,“「政府の陰謀論」を主張する人の中にも,“トンデモ論者”がいるんですよ”と,目クソ鼻クソな事を言っていたのには,大いに笑わせてもらった.

 冷静に見てみると,“ムーンホークス”と“9.11(・∀・)ジサクジエン”には,多くの共通点が見られる.

@ソレ(事件と偉業)が行われていた瞬間,TV中継されるなど,情報が沢山有る.
Aアメリカが主人公である.
B論者は膨大な情報の中から,好きな(都合の良い)情報だけをチョイスできる.
C批判には耳を貸さない.

 まあ,発生するべくして発生した,と言うべきか,彼等とのお付き合いは長く成る事は,覚悟せねばなるまい.

 最後に,来月「真相究明国際会議」と称してイベントを開くそうだが,思想,真情を述べるのは勝手だが,高額なお金を取るのは,どうかと思う.当日券の六千円は高すぎるでしょう.
 「日本トンデモ本大賞」だって三千円しないのに…

新所沢の三等兵◆Uk in mixi,2006年09月16日19:39

 ちなみに,この記事はシバレイのプロデュースらしい.
 mixiでシバレイ自ら宣伝していましたから,まず間違いないところでしょう.


 【質問】
 なんか,例のアメリカが写真公開したせいで,また9.11陰謀論が出てきているのですが・・・
 何か,ビルに突っ込んだ飛行機はCGだという意見がやたらと出ていますが,さすがにネタだと思いたいのですが,どうでしょう?
http://www.youtube.com/watch?v=rh7cKDXnS_s

ヨッチ,2010年02月13日 19:18

 【回答】
 自分以外の人間は全てエキストラの俳優で,自分は常に監視・撮影されて,世界中の人々はそんな自分の映像を見て楽しんでいる.
――と,そんな風に言われてもきっと信じてしまう,心がピュアな人たちなんですよ….

びちお,2010年02月13日 20:51

 Video1は明らかに下から撮ってるだろ.
 背景には空しか映ってないし.
 画質が悪くて,舞い上がる粉塵が屋上のように見ているだけ.

 というか,そこまでして飛行機が突っ込んだことにしたって仕方がないし.

バグってハニー,2010年02月15日 13:10

 なお,休戦中の北関東戦争についてですが,産業の規模などからいって,戦いが始まれば瞬く間に栃木が茨城北部を制圧するでしょう.
 ただし注意すべきなのは,茨城側もそれを予測した上で,主力を南部に配置しているという点です.
 南部からの兵力移動を許してしまえば,恐らく栃木に勝ち目はありません.

 群馬は前橋・高崎・伊勢崎など,イタリアのごとき分裂状態にあるため,戦力は上手く機能しないと思われます.

白い狐,2010年02月20日 11:21

以上,「軍事板常見問題 mixi別館」より
青文字:加筆改修部分


 【小林主体思想】
 パールハーバーは軍事目標への攻撃でテロリズムではない
 パールハーバーを9.11と一緒にするんじゃねえ

(小林よしのり「戦争論」2,一章)

 【事実】
 言葉自体はその通りだが,「9.11はパールハーバーの再来」の意味を小林は誤解している.

 上行はアメリカ人が「9.11はパールハーバーの再来」と言っているという事についてだが,アメリカ人がそう呼ぶのはテロか否かでなく,米本土に大規模な直接攻撃を食らったのが,それ以前はパールハーバーぐらいだからそう呼ぶのが大きいと思う.
 それで
「アメリカ人はパールハーバーはテロリズムでないなんて事もわからない馬鹿なのだ」
と言うんだからねえ.

 下の行は
「正当な軍事攻撃のパール・ハーバーと,テロである9.11を一緒にすな」
と9.11テロを悪く考えているような意味にしか取れない.
 しかし彼はは9.11テロを正当なものと言ってるのですが.
 小林主体思想は難しいですな.

キルロイ ◆dtIofpVHHg

※編者注:小林の頻繁な変節ぶりを,ダブル・スタンダードより酷いという意味を込めて揶揄する言葉.

 この事件が起きた時に,
「真珠湾攻撃に匹敵する」
と言われたのは,被害規模が真珠湾攻撃(死者2千人以上)に匹敵したというだけでなく,アメリカ人にとって,自分達の持っている社会システムの安全性,あるいはそれに対する自信への奇襲攻撃であったという意味もあったのです.
 真珠湾を引き合いに出されるのは,日本人には愉快なことではありませんが,一方において,アメリカ人が持っている基本認識は,正にその真珠湾攻撃を受けたときと同じだということです.

 ブッシュ大統領は,そのことを最大限に利用して,アメリカ国内世論を統一しようとしました.
 第2次世界大戦に参戦するとき,必ずしもアメリカの国内意思は統一されていませんでした.厭戦気分も強かったのです.
 そこでルーズベルト大統領は真珠湾攻撃を逆手に取り,一気に国内世論を纏め,第2次大戦に突入しました.

 したがって,このように今回のテロ事件を受けて,これはテロというよりむしろ戦争を仕掛けられたのだとアメリカは考えました.
「これは新しい戦争だ」
とブッシュ大統領が言っていたのは,つまり今回の事件が,従来のテロの概念を超えたテロだったということです.
 「同時多発テロ」と日本では報道していますが,彼らはテロというよりむしろ,新しい戦争だと考えています.

 しかし,この新しい戦争とは,国際法上の戦争を意味しているわけではありません.
 国際法上の戦争は,主権国家が宣戦布告して行うものです.従来の概念を超えた殺戮行為を,一般通俗上の概念として「戦争」と表現したわけです.
 すなわち,この事件そのものがアメリカに対する宣戦布告だと,ブッシュ大統領は受け止めて,今回の困難な問題に対応するアメリカ国民の精神構造を統一しようとしていると言っていいのではないでしょうか.

(森本敏〔安全保障問題研究家〕 from 「『新しい戦争』を知るための60のQ&A」,
新潮社,2001/11/15, p.18-19,抜粋要約)


 【質問】
 事件の3ヶ月前にWTCのオーナーになっていたラリー・シルバースタインは,ビルに多額の保険金をかけ,WTCの倒壊で大もうけしているけど?

 【回答】
 ビルに保険をかけるなんて,まともな人なら全員やると思いますが.
 アレだけのビルに保険を掛けてないオーナーがいるなら,その人はよっぽどの無能か楽天家でしょうな.

ますたーあじあ in mixi

「風が吹いて桶屋が儲かった場合,その風は桶屋の起こした陰謀なのか?」


 【珍説】
>そういえば,HARUKIさんはアメ政府もブッシュも
>犯人じゃないと思ってるんでしたっけ.
>アメリカでもない,テロリストでもない,じゃあ誰?

 陰の政府.

 まあ,いいですよ.
 真性の馬鹿と思っているのでしょうから,相手しなくて.

 陰の政府に関して
http://www.papy.co.jp/act/books/1-17398/
http://www.h2.dion.ne.jp/~apo.2012/bookstand-inbou.html
http://tanakanews.com/c0304fema.htm

 とりあえずまとめてみましょうか?

 陰の政府は軍産複合体,ロックフェラーやロスチャイルドをはじめとした巨大財閥が牛耳っています.
 大統領すら彼らの意向は無視できません.
 実質的にアメリカは彼らによって支配されていると思ってよいでしょう.

HARUKI in mixi
(軍事的考察上の必要性に鑑み,
引用権の範囲内で引用)

 【事実】
 読む気もしない人が多いと思いますので,勝手ながらいくつか引用します.
 以下引用.

 ●この世界には,いくつかの血流からなる強固な網状間組織(ネットワーク)がある.
 彼らは古代から近親交配を重ねて自分たちの血流を守りつつ,その一方で,全人類に対する支配を拡大してきた.
 今や全世界の独裁支配が彼らの視野に入り,ほぼ世界をまさにその手中にせんとしている.

 ●この世界には人類を支配する仕組みがあって,それを支えるいくつかの家系が陰からコントロールしている.
 そうした家系は古代のいくつかの血流から派生したもので,私たちとはDNAが違っている.
 (中略)
 これは,ほとんどの読者にとって非常に受け入れがたいものなので,まずはその前に,いろいろなことを十分に知っておいてもらわないといけない.
 ここでは,彼らの血統は私たちが普通に使う意味での「人間」のものではない,とだけ言っておこう.
 この「血流による支配」は現在も公然と存在している.最も明白な実例はもちろん,イギリス女王エリザベス二世だ.



     ∧_∧ ミ ギャーッハッハッハッ!
 o/⌒(. ;´∀`)つ 
  と_)__つノ  ☆ バンバン

使徒むーちゃ in mixi

 ねーねーねー,「陰の政府」って,どっから税金取ってるんですかあ〜?
 消費税は何パーセントですかあ〜?(笑)

はむはむ in mixi

 以下の組織を好きなようにお使いください.
・「愛国者」
・BF団
・ショッカー
・レジデント・オブ・サン
・第四帝国

ヘリックス in mixi

 9.11という,「実際に起こった世界的事件」の原因を示すために,「まだ地球上で存在することが確認されていない」物を持ち出すとは….

 正直言って意味が分からない.頭が混乱する.
 陰謀論どころの話じゃない.

ニンジャ in mixi


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