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 【link】

「J-CASTニュース」◆(2013/04/09) 社会民主党,照屋寛徳衆議院議員がブログで呼びかけ…「沖縄は日本国から独立した方が良いと真剣に思っている」
(キャッシュ)

「KINBRICKS NOW」■(2013/05/08) 「沖縄が日本領土とはまだ決定していない」人民日報が論文掲載

「Togetter」◆(2012/02/04) 沖縄講和問題と田中防衛大臣まわり産経新聞報道について

「Togetter」◆(2022/8/26) 【速報】沖縄反基地活動家、佐喜眞淳候補に銃弾を投げつける【沖縄県知事選挙、玉城デニー】

「Togetter」◆(2022/8/27) 沖縄知事選、自民党候補演説中に空砲(実包?薬莢付き弾丸)が投げ込まれる→実行犯のツイートがこちら

「Togetter」◆(2022/8/27) 【沖縄県知事選挙】佐喜眞淳候補に銃弾投げつけ事件、沖縄メディアは報道しない自由を行使【玉城デニー支持者】

「U-1速報」◆(2013/05/10) 「沖縄県民の凄絶すぎる中国嫌悪に沖縄マスコミが完全発狂」 沖縄県民は中国が好きなはずだと断言する有識者

「U-1速報」◆(2013/05/10) 「中国外務省が沖縄主権を公式否定する前代未聞の危機が勃発」 日本の抗議を完全否定した中国外務省報道官

「U-1速報」◆(2013/05/23) 「琉球独立研究会が沖縄資源の開発権を中国に譲渡する計画を公表」 日中の上前を撥ねて大儲けする予定の沖縄人

「U-1速報」◆(2013/05/24) 「沖縄大学教授が琉球併合を唱える中国学術会議に全面的協力」 沖縄帰属を日中の未解決問題とする中国人

「VOR」◆(2012/07/26)中国 沖縄の領有権を主張

「VOR」◆(2013/05/15) 中国人民軍の少将,琉球諸島の日本帰属を否定

「VOR」◆(2013/05/19) 国籍不明の潜水艦 再び日本の領海付近に
「VOR」◆(2013/05/21) 安倍首相,外国潜水艦の追跡を指示
「ネトウヨにゅーす」◆(2013/05/20) 国籍不明の中国の潜水艦がまた沖縄・南大東島沖の接続水域を航行

朝目新聞」●(2010/08/18)中国で「沖縄返せ」の声 「琉球は中国の属国,琉球併合に国際法上の根拠はない」と主張  (of 痛いニュース)
 糞青がかと思ったら,歴史学者が,とは……

「数多久遠のブログ」◆(2013/05/14) 沖縄県民は反米・親中なのか?_沖縄県民の対中意識調査結果

「沖縄タイムス」◆(2012/11/26)県出身研究者ら「琉球独立学会」設立へ

「沖縄タイムス」◆(2013-05-10) 中国の『琉球は中国のもので日本が強奪した』論,一理ある.沖縄県民の反応は,中国批判だけではない
(キャッシュ)

小川和久 in twitter◆(2013/05/09)
>日本は尖閣も沖縄も「強奪した」=人民日報論説
 中国が尖閣の領有権を放棄したのは,国際法でいう禁反言の法則に照らすと,1953年の沖縄の自決権に関する対米要求でも明らか.
 国際司法裁判所には類似事例に関する判例も存在.
 中国が歴史を持ち出すのは国際法的に自信がない証拠.
 臆する必要なし.

「海洋戦略研究」◆(2010/11/09)陸自沿岸監視隊新設

「数多久遠のブログ」◆(2011/07/07)下地島が無人機運用拠点に

「数多久遠のブログ」◆(2011/07/10)馬毛島の集結拠点化には防空上の懸念が

「時事」◆(2013/04/30) 中国外務省系誌「日本は現在に至るまで沖縄の主権を有してない.清に無許可の琉球併合がアジア侵略の始まり」
(キャッシュ)

「週刊オブイェクト」◆(2010年10月24日)日米共同指揮所演習で九州沖縄戦シナリオ

「人民網」◇(2013/05/13) 沖縄メディア:日本が武力で沖縄を併呑したのは事実

「朝鮮日報」◆(2013/05/02) 万歳三唱した安倍首相に怒り心頭の沖縄「独立したい」
(キャッシュ)

「哲学ニュースnwk」◆(2013/05/19) お前ら沖縄の独立問題について危機感無さ過ぎワロタwwwワロタ……

「はぅわ!」◆(2012/10/09) 【中国】毛沢東主席,「沖縄は日本帰属」と電報打っていた 1964年外交文書で判明

「ハム速」◆(2013/05/09) 沖縄県が行った意識調査で「中国に良くない印象」が9割もあることが判明

「まとめたニュース」◆(2013/05/15) 社民党・照屋議員「沖縄は独立した方がいい」 沖縄県民「ふざけるな.独立が沖縄の総意ではない」

「まるちゃんねる」◆(2013/05/08) 「領土問題や沖縄の問題は,日本人が悪い」「武力に頼るのは稚拙」「基地を脱力化していこう」…阿部教授

「琉球新報」◆(2013/04/01) 【沖縄】「琉球独立」を議論 研究学会,5月15日設立
(キャッシュ)

『沖縄が中国になる日』を読み解く (2013/04/18)◆「国際インテリジェンス機密ファイル」

『沖縄の〈怒〉 日米への抵抗』(ガバン・マコーマック&乗松聡子著,法律文化社,2013/3/25)


 【質問】
 沖縄は地政学的に見てどの程度重要なのか?

 【回答】
 仮に沖縄が無人島であっても,日米両軍は同等いやそれ以上の兵力を沖縄に駐留させるでしょう.
 沖縄の地政学的要件がわが国と大陸の某国と米国にとって重要だからです.
 沖縄はアジア太平洋における戦略的緊要地なのです.

 もしわが国が弱くなり,米軍が手を引いたら,大陸の赤い国だけではなくあらゆる国が沖縄を取りに来るでしょう.沖縄を掌中にすれば,北東・東南アジア・太平洋に睨みを利かすことができるからです.
 掌中に収めた国がアジア太平洋地域の主導権を握る,といっても過言ではないほど,沖縄は重要な地点です.

 わが国は海国ですから「太平洋・東シナ海・南シナ海をいかに支配するか」が安保・国防を考える上での基本となります.
 わが国で安保や国防を考える際は,海から陸を見る視線が大切です.
 そうすると沖縄と台灣,そして南西諸島の重要性がよく見えてきます.

 台灣,沖縄を敵性勢力にとられると,わが国が支配できる海洋は「一気に」「極端に」狭まります.
 これは資源・エネルギー・食糧の輸入に制限が加わることを意味しますので,国益に重大な危機が発生します.
 したがいまして,わが対外政策の最重要志向点は台灣,内政政策でのそれは沖縄になるはずです.

 だからこそわが国は,税制面で驚くほど優遇するなどし,あらゆる形で沖縄を日本に引きとめようとしているわけです.

 沖縄の人にとっては沖縄が大陸に属そうが日本に属そうが,どの国に属そうが,はっきり言ってどうでもいいことでしょう.
 その意味で,沖縄には日本は不用なのかもしれません.
 しかし,日本には沖縄が必要不可欠なんです.

 こういう言い方は大変不本意ではありますが,赤裸々な現実のひとつを示したものとして受け止めていただければと思います.

おきらく軍事研究会 平成18年(2006年)4月3日


 【質問】
 沖縄県人のハインフェッツ ◆L81ZQG5HXcに質問.
 とあるスレッドで「沖縄県人は日本から独立したがっている」と書いてあったが,本当?

 【回答】
 ハインフェッツじゃないけど,沖縄出身の俺が回答.
 意味が判らん.
 俺は日本人だし,独立にどんな意味があるの?
 全く理解できないし,独立する意味も,離島の言葉より理解不能.

軍事板,2009/03/04(水)
青文字:加筆改修部分

 少なくとも現在は,「独立したい」と言っておいた方が,中央から来るお金が増えるという事であります.

 追加で歴史的な話をするならば,薩摩藩の侵攻の後王府内に,徹底抗戦を呼びかける「頑固党」なるものがあったようですが,大多数はより現実的な選択をしました.

 その後,独立の話が出るのはアメリカ統治時代ですね.
 朝鮮と同じ理屈で,琉球民族は大和民族に支配されてきた云々言って,つまりは
「だからアメリカは解放者なのだ」
という事だったようですが,本土が平和憲法を掲げる経済大国となっていく一方で,基地の事故で民間人が被害を受けても,当時の琉球政府はアメリカ軍の傀儡なので…という状況のもと,本土復帰運動が盛り上がって行ったのです.

 ところが,本土に復帰して平和憲法の下に入っても,アメリカ軍はいなくならない.
 そこで抗議すると,お金が貰えた…という事で現状になるわけでして,
 心の底から信じ切って独立論を唱えるのはまあ…頑固党並みって事です.

 仮に独立しても,アメリカはあの基地を手放すつもりは無いでしょうから,自衛隊がいなくなる代わりに,軍に頭の上がらない琉球政府がアメリカとの交渉役になる.
 常識が判ってたら独立論はブラフとしてのみ使用しますな.

 ま,実際にそういう頑固党並みの連中は
「沖縄は独立して米軍も出て行け」
みたいな事を主張してますが,…ある意味ナショナリストですよね.

 ただ,日本から独立したところで米軍を追い出せる道理が無い.
 むしろ,小さな琉球政府となる事で,アメリカに対する立場が弱くなる上,中央から来るお金も無くなる.
 …するとどうなるか.

 Kの国の人みたいに,謝罪と賠償を要求しなければ食ってゆけなくなる.
 むしろ半導体産業も自動車産業も無い分,より悲惨な事になる.

 まともな知能の持ち主だったら,軍用地料を受け取りつつ,海ぶどうと沖縄そばを売って生活する道を選びますな.

ハインフェッツ ◆L81ZQG5HXc in 軍事板,2009/03/04(水)
青文字:加筆改修部分

▼ 現状を考えれば,沖縄には独立などという選択肢は事実上存在しないと思うがねえ.
 独立を宣言した途端,日米中の「誰が沖縄を支配するか」という抗争に巻き込まれ,最悪戦争も有り得るだろうし,せいぜい国際的批判を恐れた支配国が傀儡政権を作り,外見上は独立国にする,って程度にしかなるまい.
 沖縄の人々が安定した生活をしたければ,現状維持が妥当でしょ.

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月31日 08:16:23


 まあ,なんか夢みたいな理論で考えてる人達がいるからなあ.
 日本がアメリカに仕方なくお金支払ったら,
「沖縄を金で買った!」
とか言い張りだす人が出たし.
 そりゃ,支払わなくていいなら済ましたいけど,そんな簡単に行く訳ないだろと・・・

 そもそも,お金でなんとかしたんじゃなくて,琉球政府の選挙結果を受けての協議の結果だよ.
 自主独立にいたっていない米国の保護区だったんだから,米国にそれなりの色付けないと無理.
 まあ,交渉で安くは出来ただろうけどさ.
 連中だって出来ればグアム化狙ってたんだから,そんな簡単にはいかんよなあ・・・

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月31日 12:02:51

「週刊オブイェクト」コメント欄,2009年12月30日付より
青文字:加筆改修部分

▼ 参考記録【琉球独立問題】

 琉球独立党から改称した「かりゆしクラブ」への支持が激増中
 なんと県議選時の1.0%(620票)から市長選では1.4%(1797票)という急激な増加!
http://www.news.janjan.jp/column/0811/0811180807/1.php

 ちなみに又吉イエス候補は,那覇市の3分の1の人口を持つ宜野湾市長選で,2111票獲得したことがあります(2001年)

ぺこさん in FAQ BBS,2009年6月22日(月) 21時48分
青文字:加筆改修部分


 【質問】
かりゆしクラブ
の沖縄独立案はどうでしょう?

 【回答】

――――――
7,軍事空白を作らない---琉球列島に軍事空白を作ってはならない.
 従って現実的には,琉球が独立しても自衛隊及び米軍の軍事力は,しばらくは維持する必要がある可能性が高い.
 すなわち琉球側と日本側の利害が一致する,日本国の最前線軍事基地(米軍を含めて)を引き受ける代わりに(場所提供),琉球政府側が基地使用料を徴収し,(個人の軍用地料とは別)シェルター,災害派遣隊(琉球国防軍)の創設,地方交付税分などに充てる.
 一見すると従来と同じに見えるが,独立すると相手との対等な交渉権が生じるので,まるっきり意味が違う.
――――――

 ここは日米との同盟を考えてるみたい.
 ただ,沖縄が独立するならば,日本としては沖縄の安全保障に責任を持つ理由がなくなるので,基地使用料については,アメリカさんのみと1対1で対等に話し合ってもらいたいところ.
 まぁ頑張れと.

 余談だが,尖閣諸島他の島嶼近海の海底資源を開発して金稼ぐとか厚かましいこと言ってるので,独立後は(仮にしたとして)台湾程度に日本と対立ことがあるかもしれない.
 その点から考えても,日琉同盟は成立可能性低いかもしれんね.

 もっとも,以前主張していた奄美の帰属については,歴史の勉強をして自分たちの間違いに気付いたみたいだけど
(それでも奄美も日本から独立させて連邦作ろうとか言ってる.逞しいというかなんというか……)

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月31日 17:15:20


 日本の自衛隊が(日本の)沖縄県を守るのは,個別的自衛権の行使です.
 対して,日本の自衛隊が「独立国家・琉球共和国」を守るのは集団的自衛権の行使であって,これは現行の憲法解釈上許されない行為です.

 したがって,もし沖縄が日本から独立するのであれば,自衛隊は沖縄から撤退するか,それとも日本国憲法を改正(ないし解釈改憲)して集団的自衛権の行使を認めるか,少なくともいずれかにしかなりえません.

 というわけで日本は,琉球の安全保障に関して責任持てません――「持たない」ではなく「持てない」――ので,あとはアメリカさんなりとよろしくやってくださいとしか言えませんね.

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月31日 17:42:02


 わざわざ攻撃を受けやすい外国に高いコストをかけて,自衛隊の基地を維持するよりは,友好国の危機とアメリカの要請に即応できる揚陸部隊を整備する方が効率的と思えます.
 もちろん台湾問題を睨めば,沖縄の基地は必須なわけですけど,それこそアメリカさんの領分でしょう?っていう.

 日本が西太平洋において,アメリカ並みの軍事的責任を請け負うほどの軍事大国と化すならば,独立成った琉球共和国に部隊を駐屯させることも考えられなくはないですけど.

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月31日 18:06:30


 このサイトを見たら,独立した場合こんな利権が手に入るとか載ってたけど,どうなんですか?
 海の通行料とか取る気なのか?

――――――
1.大自然=海(船の通行料,海産物資源など),空,(航空産業,通行料など),陸,(沖縄ブランドの農産物,国際会議,リゾート観光)

2.東支那海,西表島の資源などの莫大な収入(琉球国民1人当たり4億円以上),県程度の自治なら沖縄県人には利益ゼロ.

3.東洋の要石としての場所貸し(軍事基地など) 日米軍事基地が現状維持なら琉球国として使用料を徴収.いやなら出ていってもらいます.

4.香港のような治外法権地貸し(沖縄の中に香港,マカオのような物をつくる,複数OK)

5.特別区で法人税を5~10%にし世界の大企業の本社を誘致する.

6.その他
――――――

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月31日 18:20:14


 あくまで大国がちゃんとルールを守って国力を振りかざさずに,小国の主権をちゃんと尊重した場合に成り立つ理屈のような気がする.

>2.東支那海,西表島の資源などの莫大な収入

 儲かるなら,現時点で商売にしてると思うんだが.
 沖縄ももっと豊かになってると思うが.

>3.東洋の要石としての場所貸し(軍事基地など)

 基地を置かせてやってるみたいな立場になるつもりなのかな?

>5.特別区で法人税を5~10%にし世界の大企業の本社を誘致する.

 沖縄みたいなところに,大企業の本社なんて来るだろうか?

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月31日 18:29:52


 普通に条約違反じゃねーか(笑)

――――――
国連海洋法条約
「第26条 外国船舶に対して課し得る課徴金
1 外国船舶に対しては,領海の通航のみを理由とするいかなる課徴金も課することができない.
2 領海を通航する外国船舶に対しては,当該外国船舶に提供された特定の役務の対価としてのみ,課徴金を課することができる.
 これらの課徴金は,差別なく課する」
――――――

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月31日 19:28:11


 小説の舞台としては面白そうだよな>沖縄独立
・残留自衛官・海上保安官・警官を中核にした沖縄政府治安部隊,
・民間軍事会社の傭兵,
・民間人有志による民兵部隊(=軍閥)
が割拠し,さらに「国家主権が曖昧なところにつけ込まれて,今じゃ多国籍企業や,そのお零れに与る犯罪組織の巣窟.国連のネットポリスやASEANの電警も手が出せない無法地帯になっちまった」りして.

 …冒険活劇の舞台にはうってつけだが,暮らすには最悪だな,こりゃ(笑)

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月31日 22:41:39

「週刊オブイェクト」コメント欄,2009年12月30日付より
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 沖縄の人達が実際に米軍基地をいやがっているんだから,県外移転は当然でしょう.
 基地の跡地を有効利用するから,補助金なんて迷惑料を貰わなくても別に平気ですし.
 独立したらかつての琉球王国のように,貿易で平和的にやっていくだけです.
 今は海底に資源もありますし,中国と平等にわけあうこともできます.
 ヤマトのように独り占めしようとはしません.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月04日 15:55:27

 【回答】
 はいはい,被害担当官お疲れ様.

>基地の跡地を有効利用するから補助金なんて迷惑料を貰わなくても別に平気ですし.

 その具体的・現実的で実現可能なビジョンを提示できる人に出会った事が無いんだよねー
 わざわざ買って出たからには,腹案の一つ二つは見せてくれると信じてるよ.

Posted by 98 at 2010年01月04日 16:07:18


質問1:
 有効利用とやらの具体策・具体的計画を聞かせてほしい.
 ちゃんと採算が取れそうな計画を.

質問2:
 今時15~16世紀的な中継貿易なんてできると思っているの?
 たいした大規模良港があるわけでもない,今の沖縄で.

質問3:
 白樺(春暁),樫(天外天),平湖,翌檜(断橋)の各石油・ガス田を巡る中国のやり口について御感想をお願いします.
 特に2009年の下半期に,「整備補修」だなどとのたまって白樺でクレーン船使ってモジュール・採掘櫓を組み立てた,そのやり口について御感想をお願いします.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月04日 17:50:26


「かっての時代の琉球王国は豊かだった!」
と言い張っても,今更中継貿易なんて時代錯誤もいい所だし.

 オフショア金融がどうのこうのと言うのも結局,本土のコールセンター的なもので終わってしまったし,前のコメント欄であったタックスヘイブン的なものも,規制される時代だし.

(中国本土の政治的な力が及ばない上に,金融的に自由であれば,そこそこやれるかもしれないけど,それなら中国本土も日本ともアメリカとも,政治的に難しい立場になる.
 すると結局,強力な防衛力を自前で整えないといけないし)

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月04日 16:33:42


 中国は日本ともまともに分け合おうとしないのに,独立琉球共和国(仮称)と分け合おうとすると思う?

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月04日 17:53:44


 沖縄で生まれ育ち34年.
 琉球人民という表現を聞いたことも見たことも無い(復帰前の映像とか書籍除く)
 もう本当に,反基地とか反米とか反日とか,沖縄人のふりして騒ぐのはやめてくれ.

 あっ,ごめん,見たことはあったわ.
 沖大の自治会の掲示物で!
 あれって確か中核派だ.
 お里が知れるね.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月04日 18:10:17


 因みに沖縄で語られてる独立論なんて,
「もうややこしいから,独立したほうがいいよ」
程度.
 独立後のビジョンや,国としてのあり方さえもまともに考えられてないよ.
 ましてや安全保障や経済基盤の確立など,まったく考えてないというか,考えられる頭が無い.
 居酒屋で語る世迷言でしか聞いたこと無い.
 それさえもまれにいる程度.
 独立論唱えるうちな~んちゅが居たら,論破したいから会いたいくらいだ.

Posted by 115 at 2010年01月04日 18:19:37

「週刊オブイェクト」コメント欄,2010年01月03日付より
青文字:加筆改修部分

▼ ちなみに竹下登は,沖縄が発展しない根本理由は,「人材の欠如,民度の低さ」にあると指摘している.
 曰く,
「沖縄の民度は低く,総合的に沖縄発展の絵を描ける人物が一人もいない」
「どいつもこいつも,自分の家の前の道路を舗装しろとか,近所に橋をかけろとかいう計画しかもってこない」
と.
 詳しくは,
http://www.bk1.jp/review/0000041279
を参照されたし.▲


 【珍説】
 琉球は中国との戦争を望んでいない.
 中国は平和五原則を掲げているし,東シナ海の問題でも日本と事前通報制度を作って,ルールの則って行動しているだけです.
 日本が中国への挑発的軍事威嚇をやめれば,問題はなくなります.
 基地の撤廃は事故をなくすだけでなく,日本のアジアでの孤立を回避するための政策でもあるのです.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月04日 18:47:12

 【事実】
 釣りはやめろ.

 平和五原則?
 一番破っているのは当の中国でしょう?
 中越戦争は,南沙諸島は,どう説明するの?
 事前通報制度?
 彼らはそれを遵守していると思う?
 日本が中国への挑発的軍事威嚇をやめれば,問題はなくなります?
 主客が逆でしょう?
 日本のアジアでの孤立を回避するための政策?
 いつ日本がアジアで孤立したの?

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月04日 19:02:26

――――――
中国船が無許可で調査活動 尖閣・魚釣島の北北西
2010.1.4 00:57

 3日午後5時ごろ,尖閣諸島・魚釣島の北北西約83キロの排他的経済水域(EEZ)内で,無許可の中国の海洋調査船「東方紅2号」(3235トン,全長96メートル)が船尾からワイヤのようなものを3本垂らして南西へ航行しているのを第11管区海上保安本部(那覇)の航空機が見つけた.
 同船は午後9時10分にEEZ外へ出た.
 11管が目的を確認したところ「海洋調査を行っている」と回答.
「事前通報海域以外での科学的調査は認められない」
と警告すると
「了解した」
との応答があった.
 船の発見地点は,事前に調査の通報を受けていた海域から西に約138キロ離れていたという.
――――――

 珍説者はこの件への弁明を,至急求む.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月04日 20:02:03


 また,数年前に中国海軍の漢級原子力潜水艦が,日本の領海を侵犯したことは無視ですかぁ?
 潜航したまま領海侵犯したら,戦闘行為と見做されるんですけども?

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月04日 23:33:25


 〔略〕
 日本本土側は別に米軍を拒絶してる訳でもないが,中国軍が威嚇したり調査船を派遣したり,民間船舶が変な主張をしながら旗立てに来たり,沖縄トラフの端まで(つまり沖縄本島まで)我々の経済水域だなんてことを,平然と言い出したりしてる状況では,現地で対応を考えなければどうしようもない.
 日本本土にも各地に基地や駐屯地を受け入れている状況だし,周辺諸島の要望だってあるのに,沖縄本島の気分だけが最優先されて沖縄だけが犠牲論がまかり通ってるのは切ないな.
 負担に見合う支援や,負担を軽減する努力,中国との沖縄の持続への確約要求,周辺諸島丸投げや切り捨て論にならない様に,建設的な論理発展をするべきなんだが・・・

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月04日 20:51:38


 結局出てくるのは「中国を信頼しろ.中国様に迷惑をかけるな.日米は自重しろ」
 基地を移動する普天間側なのに,なぜか普天間維持になりかねない強硬論で,議論ぶち壊しを狙う市長.
 中国や台湾等の軍事脅威や愛国主義者による暴挙を見なかったことにするとか,グダグダな事ばかり・・・

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月04日 20:56:42


 冷戦構造がかわったというけど,日本がロシアと中国と北朝鮮にはさまれて,EUと違って殆ど孤立無援状態なのは何も変わってないんだけどねえ.

 ついでにいえば,ロシアが他国に内政干渉や武力干渉をする事や,中国の侵略主義は何にも変わってないし,北朝鮮に至っては冷戦時代よりも恫喝が酷くなってる.

 どこらへんが安定要因なのか全くわからないね.

Posted by 名無しT72神信者 at 2010年01月05日 19:55:14

「週刊オブイェクト」コメント欄,2010年01月03日付より
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 中国は本当に沖縄を,「中国領だ」と言っているのですか?

 【回答】
 そういう一連の経緯はこちらでもあつかわれてる.

 中国は,沖縄トラフの端まで利権が及ぶとしているし,沖縄の主権帰属は未確定なんて論文を発表させたりして,未だに手を引く気はないよ.
 第一目標である釣魚島なんかは直接名指し.
 いっておくけど,これも沖縄の一部だからね?

 鄧小平発言からの流れで棚上げしておいて,機会があるまで温存方針なだけ.
 中国的には何も解決してないんだよ.
 直接的な発動は,達成出来なかった時の国内政情不安なんかも呼ぶし,逆に自国内問題への言及をされるので,ある程度あやふやにしながらやってるだけ.

 こういう要求にこたえるべく,民主党が用意したのが沖縄ビジョン.
 一国二制度,中国語教育推進,大量移民受け入れ,米軍の削減廃絶,アジアでの歴史観共有等の,彼らが求めるままの内容が打ち出してある.

 そして今,その沖縄ビジョンで民主党政権が蹴躓いてる訳だ.
 沖縄ビジョンは民主党がPDFで,何度も何度も改訂しながら発表してるから,見てくると良いよ.

 もっとも,こういうのは中国寄りな政治家や支持層からの選挙協力なんかを引き出すのがねらいだったり,野党状態ということで保守派に反論を控えてもらっていた結果だったので,今となっては民主党は野党と政権時は事情が違うとか,マニフェストではない政策集の一部だとか言って,ごまかしに躍起になってるけども.

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月22日 23:20:03

「週刊オブイェクト」コメント欄,2009年12月21日付より
青文字:加筆改修部分

▼ 2005年の中国での反日デモを取材しに行った沖縄タイムスの記者が,
「沖縄を返せ!」
ってビラがまかれてるのを見てショックを受けたって話もあるし,向こうの掲示板を覗くと
「沖縄を解放しよう!」
「沖縄人民は中国に戻る事を望んでいる!」
って書き込みが一杯(アホな糞青が書いてるんだろうけど).
 そして中国政府は,「沖縄中国領説」を否定した事は一度もない.

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月31日 08:16:23

「週刊オブイェクト」コメント欄,2009年12月30日付より
青文字:加筆改修部分

▼ また,中国の有力紙が,「沖縄は同胞であり,中国は独立運動を支持せよ」などと報じてもいる.
 以下引用.

――――――
「中国は沖縄独立運動を支持せよ」,「同胞」解放せよと有力紙

 中国共産党機関紙「人民日報」系の「環球時報」は8日付で,
「中国は琉球(沖縄)独立運動を支持すべき」
とする記事を掲載した.
 この記事を執筆したのは,商務部研究院の“日本問題専門家”である唐淳風氏.
 唐氏は,
「沖縄の米軍基地問題をめぐって,日本政府と沖縄住民の対立が深まり,“沖縄独立”の機運を高めた」
としている.
 また,
「1879年に琉球王朝が廃止されてから1945年の敗戦まで,日本政府が沖縄に対して残酷な統治を行った」
と決めつけた.
 さらに,終戦間際には現地軍に県民の皆殺しを命じ,
「米軍占領の直前に日本軍は26万人を殺し,虐殺の規模は『南京大虐殺』に次ぐものとなった」
などと主張している.
 さらに,
「1972年の本土復帰後,日本政府が沖縄を“国内植民地”として扱った」
などとした上,
「沖縄の独立闘争は沖縄だけの問題ではなく,全世界の圧迫を受けている民族をいかにして解放するかという大きな問題だ」
としている.

 唐氏はさらに,沖縄住民の祖先は福建からの移民が多く,大半の住民のルーツは中国にあるとして,沖縄を“同胞”と呼び,
「同胞が苦難に直面している時,我々はその独立闘争に手を差し伸べるべきだ」
と主張.
 また,日本政府は沖縄の陸海空自衛隊の配置を強化し,日米同盟を頼みとして,再び沖縄を中国封じ込めの最前線基地にしようと企てているとし,
「沖縄独立闘争の主な目的の一つは,中国の戦略的安全にある」
としている.
(編集担当:中岡秀雄)
――――――

>「沖縄独立闘争の主な目的の一つは,中国の戦略的安全にある」
あたりに本音が垣間見られる記事である.▲

 【反論】
 民主党の沖縄ビジョンが「こういう(中国の)要求にこたえるべく」「中国寄りな政治家や支持層からの選挙協力なんかを引き出すのがねらい」と批判されていますが,意味がまったく分からないです.

民主党の沖縄ビジョン
http://www.dpj.or.jp/news/files/okinawa(2).pdf
のうち,回答者が問題にしている

>>一国二制度,中国語教育推進,大量移民受け入れ,米軍の削減廃絶,アジアでの歴史観共有等

のうち,「大量移民受け入れ」と「アジアでの歴史観共有」は,PDFファイルで確認できませんでした.
 「中国語教育推進」に関しては原文は,

>>沖縄の地理的,歴史的,社会的特性を踏まえて徹底した英語教育を行うと共に,中国語などの学習も含め,沖縄の「マルチリンガル化」を促進する.沖縄県下全小学校での,英語などの語学教育の実施を推進する.

となっていて,中国語教育が問題なのだったら,英語教育のほうがさらに問題なような気がします.
 回答者の批判は,PDFファイルをちゃんと読んだ上でのものだとは思えないです.

 ざっと読んでみたところ,米軍基地は削減,観光客を増やして沖縄を経済的に自立させるという話で,大筋は自民党時代の沖縄政策と変わらないです.
 民主党の沖縄政策が気に食わないというのは別にいいですけど,なぜ中国と絡めて批判するのかが全然分からなかったです.

参考:
また馬鹿が「民主党沖縄ビジョン」についてアレコレいってる件について

2011年02月22日 00:46,バグってハニー

>英語教育のほうがさらに問題

 これはどういう意味でしょうか?

2011年02月22日 01:59 東部戦線

 すいません,分かりづらくて.
 反語表現でした.

 「徹底した英語教育」が日本で問題視されることはないわけで,それならば「中国語などの学習も含」めることが,問題になるはずはない,という意味でした.

 英語教育を徹底することに対して,「それは日本のアメリカ植民地化だ!」と反対する人はいないわけで,学校で中国語を教えることに対して,「それは中国侵略の一歩だ!」,ないし「中国に対する便宜供与だ!」と批判するのは,ナンセンスだなあと思った次第です.
 日本人がある外国語を学んだくらいで,その国の人間になったりはしません.

2011年02月22日 02:41 バグってハニー

 むしろ仮想敵国だからこそ,言葉を学ぶのは普通のことですしね.
 戦前の陸軍が,ロシア語教育に力を入れていたように.
 予備自衛官補で募集してる語学要員も,英語・中国語・ロシア語・朝鮮語(韓国語とは言わないようだ)だし.
http://www.mod.go.jp/gsdf/reserve/bosyu/pdf/23ginoukouboyoukou.pdf

2011年02月22日 20:12 hiiragi

 問題なのは,質問が中国側の見解についてなのに,民主党の政策について書いてる点ではないのですか?
 私の了解する範囲では,中国共産党が正式見解として,沖縄の領有権を主張したことはないと思います.
 しかし非公式には,「日本のものではない」という主張は,たびたび出ているようです.
 以下にあげるのは,チャイナネットに出たうちで,日本の領有について否定的な解説を含んだものです.
 「もともと中国の冊封国であった」というていどは年中です.
 中国の新聞に,政府の方針に反する記事が出ることは考えられませんから,状況が許せば,「琉球は中国領」が公式見解になる可能性は高いと思います.

学者日本の琉球への主権行使について_中国網_日本語

http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-10/11/content_21098878.htm
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-10/11/content_21098878_2.htm
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-10/11/content_21098878_3.htm

>周知の通り,琉球は古来よりわが国の領土であり,一時的に日本に占領された.

>つまり,琉球は「第二次世界大戦で敵国から奪取した土地」であったが,国連の信託統治の下に置かれたことで,日本の琉球に対する違法領有権は既に剥奪されたのである.所謂「サンフランシスコ講和条約」によっても,日本は米国から取得している琉球施政権は違法である.

>米日が琉球問題でどんな行動に出ようと,またそれがいつまで続こうと,客観的事実を変えて日本が合法的主権を持つことはありえないし,世界を永遠に騙し続けることもできないのだ.

中国少将「4つの強硬策で日本に対応すべき」 _中国網_日本語
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-09/20/content_20974354.htm
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-09/20/content_20974354_2.htm

>学界による日本の琉球群島不法占拠という問題の真相解明を支持する.日本の琉球占領は何の法的根拠もなく,琉球群島を拠点とした海洋権益の略奪に説得力がないことはいうまでもない.

解放軍少将日米「離島奪回」軍事演習の裏に潜む双方の下心_中国網_日本語
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-09/03/content_20855828.htm
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2010-09/03/content_20855828_2.htm

>離島だけでなく,琉球,沖縄の合法性についても,日本人は問題があると感じています.

2011年02月22日 21:27 東部戦線

 質問と回答がずれているというのは,その通りですね.
 沖縄の帰属問題に関して,民主党の沖縄政策の是非を議論する必然性はないです.

2011年02月22日 23:19 バグってハニー

以上,「軍事板常見問題 mixi別館」より



 【質問】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(前略)
鄧小平発言からの流れで棚上げしておいて,機会があるまで温存方針なだけ.
中国的には何も解決してないんだよ.
直接的な発動は,達成出来なかった時の国内政情不安なんかも呼ぶし,
逆に自国内問題への言及をされるので,ある程度あやふやにしながらやってるだけ.

こういう要求にこたえるべく,民主党が用意したのが沖縄ビジョン.
一国二制度,中国語教育推進,大量移民受け入れ,米軍の削減廃絶,
アジアでの歴史観共有等の,彼らが求めるままの内容が打ち出してある.

そして今,その沖縄ビジョンで民主党政権が蹴躓いてる訳だ.
沖縄ビジョンは民主党がPDFで,何度も何度も改訂しながら発表してるから,見てくると良いよ.(後略)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 今さら沖縄ビジョンを根拠に「ミンスは沖縄を中国様に差し出そうとしてるぅううう」なんて言ってたら,9.11陰謀論者やコバァを笑える立場じゃないのでは?

 【回答】
 とりあえずマジレスしとくと,後略されてる部分はこう続くわけだが.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 もっとも,こういうのは中国寄りな政治家や支持層からの選挙協力なんかを引き出すのがねらいだったり, 野党状態ということで保守派に反論を控えてもらっていた結果だったので,今となっては民主党は野党と政権時は事情が違うとか,マニフェストではない政策集の一部だとか言って,ごまかしに躍起になってるけども.
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ゆえに,「ミンスは沖縄を中国様に差し出そうとしてるぅううう」などいうニュアンスではないことが分かるだろう.

 で,民主党が沖縄を中共に献上したいのかどうかは分からんが,HPの沖縄ビジョンとかいうのを見るに,民主党の連中が,沖縄と東アジアとやらに何やら浪漫やら幻想やらを抱いてて,少なくともHPに公開している時点で,あの地の戦略的な重要度を欠片も理解してないことが分かる.

 中国に献上と言うよりも,「世界に開かれた国際地区」みたいなのを作りたかったんだろう.
 実態は租界で,数では中国人が圧倒するだけだと思うけど.

 よって悪意はないのかもしれんが,結果は同じことになるかもね.
 とにかくお花畑すぎて見てらんない.

ニュース極東板,2010/04/22(木)
青文字:加筆改修部分

 前後の文脈から判断するに,「こういう要求にこたえるべく」は,
「こういう要求にこたえるかのように」
とすべきところを誤記したのではないかと想像されますが,想像に過ぎないので,修正して良いものやら…….
 なお,当サイトは決してアンチ小林よしのりサイトではありませんので,念のため.
 小林よしのりだろうが小林アツシだろうが,正しい主張をしていれば「それは正しい主張だ」と認めますし,たとえ江畑謙介や小川和久であっても,その発言が正しくないと考える正当な根拠があれば,「それは正しくない」と異議申し立てします.

編者


 【質問】
 菅直人の「もう沖縄は独立した方がいい」発言について教えられたし.

 【回答】
 菅直人首相が副総理・国家戦略担当相だった2009年9月の政権交代直後,民主党の喜納昌吉参院議員(党沖縄県連代表)に対し,
「基地問題はどうにもならない」
「もう沖縄は独立した方がいい」
などと語っていたとされるもの.
 喜納が,鳩山前政権末に著した『沖縄の自己決定権 地球の涙に虹がかかるまで』(未来社,2010.5)の中で,そのように書かれている.

 この中で喜納は,政権交代後,沖縄の基地問題に関して,菅と交わした会話を紹介.
 喜納が
「沖縄問題をよろしく」
と言ったところ,菅は
「沖縄問題は重くてどうしようもない.
 基地問題はどうにもならない.
 もうタッチしたくない」
と言い,最後は
「もう沖縄は独立した方がいい」
と言ったという.

 いわゆる「身内の暴露」ソースだが,他方,菅の沖縄県内移設方針に,喜納が反感を抱いているだろうことも間違いなく,本情報の信頼性をどう判断するかが難しいところ.

 【参考ページ】
2010.6.15,産経新聞

▼■菅直人の軽率発言は中国軍への誤ったメッセージ

 1962年,米国が沖縄における日本の主権を承認しようとしたとき,台湾の「聯合報」は
「中国東部の海防に,大きな穴を開けることになる」
として,カイロ会談での「失策」を非難した.
 この記事に危機感を覚えた蒋介石は,ルーズベルトの提案には一切触れず,中米共同管理の建議を行ったことを自ら認めた.
 この事実を報じるのは人民日報系の環球時報が2005年7月に掲載した,
「釣魚島の禍根 蒋介石は琉球を2度拒否した」
なる記事だ.
 そこでは
「蒋介石が琉球を求めなかったことで,日本がその利益を深く受けた.
 米国も大きな利益を受けた.
 今日のこの地域における政治,軍事態勢や各種の資源を巡る紛糾は,このように設定された枠組みの下で生まれたものなのだ」
と非難しているが,今になってそうする背景にはもちろん,中国の軍事力が東支那海への伸長を本格化させている状況がある.
 つまり,海軍力の東支那海での制海権確立と,太平洋への進出に欠かすことができないと強く認識される今日だからこそ,
「なぜ蒋介石はあのとき,沖縄を拒否したのか」
と恨んでいるのだ.

 中華民族主義が充満する,在台中国人勢力の雑誌「海峡論壇」(2006年11月)に掲載の論文,
「琉球は独立国の地位を回復すべき」
では,中国人の戦略思考の一端をうかがい知ることができる.
「琉球列島は東海(東支那海)に挿し入り,中国を内陸へと閉じ込めるものだ.
 日本はこれに拠ることで,釣魚島に侵入し,東海で覇を唱え,石油資源を強奪することを可能とした.
 そして今日ではさらに,台湾をその勢力範囲と見做し,中国統一を妨害している」

 「台湾を日本の勢力範囲と見做し」と言うのは,いかにも中国人的な表現である.
 日米同盟が台湾を防衛範囲に組み込んでいることを指しているのだ.

 そしてこう言う.
「琉球独立は歴史と国際正義の問題であるとともに,東海の争いを解決し,釣魚島を回復し,両岸統一を達成するためにも最も優れた,最も合理的な方法である」
と.

 このように,東支那海,台湾を勢力下に収めるとの中国の軍事戦略を抑止するのが日米同盟であり,その重要拠点が沖縄の基地である以上,沖縄は何としてでも日本から切り離してしまいたい,と中国人は考えるのだ.

 ところがそうした中,今回首相に就任した菅氏が,
「沖縄問題は重くてどうしようもない.
 基地問題はどうにもならない.
 もうタッチしたくない」
とし,
「もう沖縄は独立した方がいい」
とまで言い放ったわけである.
 これに中国側が色めき立たないはずがない.
 おそらくあの国の政府,軍部には,菅政権には中国の軍事膨張の前における国防の決意が,欠如していると認識されたことだろう.

 こうした無責任な発言が,中国への誤った「メッセージ」となり,我が抑止力を大きく阻止してしまうのだ.
 国家意識が希薄ゆえに,国家分断容認発言を平然と行うことのできる政治家の存在が,いかに危険なものであるかが分かるだろう.
 しかも菅氏は首相にして,自衛隊の最高指揮者なのだ.

おきらく軍事研究会,平成22年(2010年)7月5日(月)


 【小林主体思想】(別名:マルチ・スタンダード)

 中国は沖縄を「潜在的中国領」と考えている.
 もちろんそれは琉球が支那の皇帝に冊封されていたからだ.
 そしてその時代の沖縄は今よりずっと輝いていた.

 我々は,沖縄のことを,日本国の成員だと胸を張って主張できるほど,親身になって考えてきたか?
 「明」王朝よりも沖縄を輝かせる責任が日本にはあるのではないか?

小林よしのり in 『SAPIO』 2004/12/22号,p.70

 【事実】
 上記はこの号の結論部分なのですが,意味不明です.
 明王朝が沖縄の繁栄のために何かしたということなど,同号のどこにも書かれておりませんし,そもそも繁栄させているか否かは,領有権とは何の関係もありません.

 また,現代中国の地方の惨状を見れば,中国が沖縄を輝かせることなどとうていできないでしょうし,一方,日本はこれまで沖縄開発庁まで作って,その中身はともかく――これは官僚システムのほうの問題でしょう――沖縄振興を長年行ってきたわけですが,小林は何をもって「親身である」「親身ではない」の基準としているのでしょうか?

 上記のような言説は中国を喜ばせるだけであり,沖縄の地勢的重要性を理解できていない,無価値・有害な物言いとしか思えません.

 小林版「戦争論」ではあれだけ中国を罵っていた人が,これはまた,ずいぶんとダブスタが過ぎますね.

▼ しかも一方で,沖縄への経済振興策については小林よしのりは,「バラマキ」だの,「沖縄はパラサイト・シングル」だの言っているわけで.

――――――
 「沖縄米軍基地所在市町村活性化特別事業」とかいう札束バラマキ行政の賜物

――――――小林よしのり in 『SAPIO』 2004/11/10号,p.57

――――――
 復帰後,基地は沖縄の発展を阻害すると言われたが,国の基地政策はこの指摘に正面から挑み…

 沖縄の財政に援助金を湯水のように注ぎ込むことによって,沖縄県民を基地財政に依存させ,愚民化し,自活できないように意識支配してしまった.

 最近「パラサイト・シングル」と言って,金に余裕のある親に育てられた子供が,20・30歳になっても親元を離れず,自活できなくなった.
「やりたいことが見つからない」
などと言って,「イニシアティヴ」をとる発想そのものが,もう浮かばなくなるのだ.
 沖縄の状況も,これによく似ていないか?
 自力で獲得せぬ豊かさには,そういう精神の罠が潜んでいる!

――――――小林よしのり in 『SAPIO』 2004/11/10号,p.59

 結局のところ,経済振興してもしなくても,小林のスタンスは「とにかくけちをつける」というものでしかないようです.

 このような人物の「沖縄論」など,まともに取り合うだけ無駄というものでしょう.▲


 【珍説】

 昨今の中国との領海問題は,そもそも「沖縄県」の問題である!
 沖縄には,戦前も戦中も,そして戦後も,一貫して犠牲を強いてきて,無関心だったくせに,領土・領海問題では,「沖縄県に属する島々は日本の領土」と主張するのか?

小林よしのり in 『SAPIO』 2004/12/22号,p.69

 【事実】
 中国が大喜びしそうな主張ですな.
 なんせ他のページでは,中国が琉球王朝に多くの贈り物をしたことを記述していますから.
 続けて読むと,まるで「沖縄は中国の領土であるのが正当」であるかのようにも受け取れます.

 しかし,小林は無知なことに,昨今の領海問題,すなわち尖閣諸島問題が殆ど,海底資源が発見されて以降のものであることをご存じないようです.

 また,「一貫して犠牲を強いて」きた,または「無関心だった」――この主張にも疑問はありますが――から領土とは言えないという主張が,仮にまかり通るとしますと,多くの国で国境の見直しをしなければならなくなり,日本などは離島を全部中国に盗られても文句は言えない,という事態になってしまうでしょう.
 沖縄と違ってろくに開発振興も政府がやっていない離島なんて,ゴロゴロしているわけですから.

 これが,「戦争論」3であれほど悪し様に中国人を罵っていた同じ人物が書いたことだとは信じられませんね.
 もしかして,昔書いたことをマジ健忘してない?


 【質問 kérdés】
 琉球王国は中国の属国だったの? 日本の属国だったの?
Rjúkjúi Királyság Kínától függőségben levő állam volt? Vagy Japán függőségben levő állam volt?

 【回答 válasz】
 どちらでもない.
Egyik sem.
 現代のような国境の概念が,昔から存在したわけではないからだ.
Mert a országhatári koncepció nem régen létezett.

 琉球王国は1611年以降,薩摩の付庸国だった.
Rjúkjúi Királyság a Szacsuma protektorátusa 1611 után.
 琉球王国は徳川幕府に対して貢物の義務があり,また,将軍の代替わりには慶賀使を,天皇即位のときには謝恩使を江戸に派遣することが定められていた.
Rjúkjúi Királyságre Tokugawa Sógunátus kötelezet, hogy Rjúkjú hozzájárult a sógunátushoz, akkor Rjúkjú küldt egy ünnepi hírnököt, amikor a shogun megváltozott, és akkor Rjúkjú küldt egy hálaadás hírnökét, amikor az új császár koronázt.

 一方,琉球国王は1404年の中山王武寧以降,中国の明や清の冊封を受け,1866年まで進貢を重ねている.
Másrészt, a Rjúkjúi király lett a Szakuhou kapcsolat (kereskedelmi kapcsolat) alakított ki Kíná (Ming és Csing-dinasztia)-val 1404, a Rjúkjúi Csúzan dinasztia Bunei király ideje után, és
 冊封とは中国王朝がその周辺の国に招論を出し,応じた国の首長を王となし,臣として朝貢せしめることである.
Szakuhou azt jelenti, hogy a kínai dinasztia felhívt a felszólítást, kinevezte az főnököt az ország királynak, aki válaszolt a felszólításra, és

 ここで注意しなければならないことは,冊封体制は宗主国・属国の関係を規定するものではないという点.

 岡田英弘『歴史とはなにか』によれば,「朝貢」は貿易でも服属でもない,と言う.
 「朝貢」は外国人の個人が,中国の皇帝個人に手土産を渡すことである.
 つまり,歳暮や中元の贈り物に等しいものにすぎず,国家の服属関係を必ずしも意味しない.
 商人が朝貢することもあり,個人的なものだ,と岡田は述べている.

 また,中国寄りと言われることの多い内田樹も,次のように冊封体制を説明している.

------------
「中華から発信する『王化』の光があり,それが届かないところには『化外の民』がいる.
 でも,その境涯までは周縁地を含め,全て『王土』に含まれる」
「中心があって周縁がある.
 その間には濃淡の差,位階の違いはあるけれども,本質的には同一である」

「中華思想の場合には,中心から周縁に向かって緩やかなグラデーションがあり,どこで終わるのかがはっきりしない」(p.70)

「『王化が及ばない』ということは,『あいつらは野蛮人だ』という事実認知的な言明に過ぎず,『だから教化せねばならない』という遂行的言明を論理的には導かない」(p.75)

「周辺の『えびす』たちは,中国に実質支配されているわけではないが,精神的な主従関係にはある」

「化外の土地はまだ王化がおよんでいないのだけれど,それは未来永劫王化されない蛮地であるということではない」(p.80)

 そして,
「この曖昧さが,明治時代に国際ルールを掲げ始めた日本と,中国との国境線を巡るフリクションの全てに伏流している」(p.76)

『街場の中国論』(ミシマ社,2007)

 この曖昧さを取り払って,現代にほぼ近い欧米標準の国境概念を沖縄に持ち込んだのが明治政府.
 明治政府は明治維新直後の1872年,「琉球国」を「琉球藩」とし,次いで1879年,「琉球藩」を廃して「沖縄県」とした.
 いわゆる「琉球処分」である.
 琉球処分については賛否があるが,これをしていなかったなら今頃は沖縄自体が領土紛争のタネになっていた可能性が高いので,ここは素直に明治政府を評価したい.

 一方,問題なのは,現代の中国人の多くが冊封体制について良く知らず,
「冊封されていたのだから中国の領土」
という珍論を展開して,無自覚に国際関係に緊張をもたらしていることであり,「沖縄は中国の領土」なる珍説もこの誤った歴史認識に拠る.

 【参考ページ Referencia Oldal】
小玉正任『史料が語る琉球と沖縄』(毎日新聞社,1993), p.6-7
https://mobile.twitter.com/rakue_katsuhiro/status/179559127234781184
内田樹『街場の中国論』(ミシマ社,2007), p.70-76

mixi, 2018.1.11


 【質問 kérdés】
 「沖縄」と「琉球」の違いは?
Hogyan különbözik Okinawa és Ryúkyútól?

 【回答 válasz】
 どちらも古くからある言葉で,沖縄は現在の沖縄本島のことを,琉球は沖縄本島を中心として存在した王国のことを指した.
 琉球王国はかつては,現在の沖縄県の領域に加え,奄美諸島までを版図としており,これを古代中国が琉球国と名付けたと考えられる.
 一方,「沖縄」は元の言葉は「おきなは」,およびそれを「うちなー」と発音したものであり,沖縄本島を指す言葉だったという.

 【参考ページ Referencia Oldal】
小玉正任『史料が語る琉球と沖縄』(毎日新聞社,1993),p.6-7
http://chimei-allguide.com/47/000.html
http://cyura-lu-okinawa.com/curation/okinawa/2209/
http://www.ryukyu-history.com/ryukyu-history/post-30

【ぐんじさんぎょう】,2018/1/5 20:00
を加筆改修


 【質問】
 沖縄が日本復帰を望んだ理由は何ですか?

 【回答】
 沖縄が心配したのは,このまま行けばグアム化する懸念.
 そして,完全に米軍を追い払ったとしても,中国が手を伸ばしてくるという状況にあったこと.
 中国共産党が国を支配してから短い間にどれだけの戦争をやってきたのか,今更説明するまでもない.
 論争当時は60-70年代で,革命時代真っ盛りだ.

 で,日本に復帰する形で,中立的立場を補強しようという形になった.
 当然,新左翼や学生運動,各種労働組合なんかが反安保・反返還運動をしたが,住民とはかけ離れていたので殆ど影響がなかった筈だ.

 なぜか彼に言わせると,こういう運動がなかった事になっていて,日本が実力で沖縄を奪った,新左翼や学生運動,各種労働組合が沖縄の意見の全てだ,みたいになってるんだよな.

 そもそも,返還といったって一筋縄に行く訳もなく,返還条件として渋々飲まなければならない面もあった訳で,完全に無くせるとかまではさすがに政治を理解しなすぎという所だろう.
 下手すりゃ返還されずに,グアムみたいに米軍軍事島にされちゃってるよ.
 負担を軽減するという方向性には完全同意だが,負担ゼロなんて幻想はちょっと無理がある.
 そりゃ,たんなる批判ツールに利用されてるだけだ.

Posted by 名無しT72神信者 at 2009年12月31日 00:29:49

「週刊オブイェクト」コメント欄,2009年12月26日付より
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 沖縄返還時の「自衛官輸送問題」とは?

 【回答】
 沖縄返還と自衛隊については,「円を本土から軍艦で輸送した」という話をご存知の方は多いと思います.
 しかし,その前後にあった以下の話をご存知の方は,ほとんどおられないのではないでしょうか.

 沖縄の本土復帰を目前にして,自衛隊は沖縄に基幹要員を輸送艦で運びました.
「施政権復帰の象徴は,国軍の所在を顕示することである」
との国際常識に基いたものでした.

 例えばこれは,1997年7月1日の香港返還の際にも表れています.
 英国側は当日午前0時以前に中国軍が事前進駐するのを嫌がり,一方中国側は,その時には既に香港に居る体裁にしようとし,両者の間には苛烈な事前駆け引きがありました.
 これが独立国のプライドというものです.

 しかし当時の野党はこれを国会で取り上げ,「制服の暴走」と散々に攻撃しました.
 少なくとも国家運営に関わる国政政治家であれば,左翼であろうが右翼であろうが,
「施政権復帰の象徴は,国軍の所在を顕示することである」
は常識レベルのはずですが,日本の左翼政党は非常識にもそれに反対したのです.

 それに増してひどかったのは,当時の長官と内局の態度です.
 自分達は計画段階から了解していたのに,野党の追及を受けると「知らぬ存ぜぬ」ととぼけて,最終的には制服だけが悪者になってしまいました.
 政治や内局キャリアの「証拠がないでしょ(薄ら笑い)」といわんばかりの仕打ちに,自衛隊は歯軋りしたことでしょう.

 同様の出来事で苦しんだ反省から,自衛隊は,政治的決定である証拠を政治から一札取るようになったのです.
 これは,自衛隊とシビリアンの間に信頼感がない証拠というよりは,シビリアンと背広官僚のあまりの質の低さに自衛隊が呆れ果て,彼らは何をしでかすかわからない怖さがあるから言質だけは取っておく,という一種の保険と見たほうがいいように思います.

おきらく軍事研究会,平成18年(2006年)5月1日


 【質問】
 2011.06.08の,支那海軍部隊の宮古水道通過について教えてください.

 【回答】
 2011.06.23の統幕発表によると,06.22から06.23にかけて,海自2護衛隊群(佐世保)所属「たかなみ」,「ちょうかい」及び「くらま」が,宮古島の北東約110kmの海域を,太平洋から東シナ海に向けて北西進する,支那海軍の
ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦3隻,
ジャンカイ2級フリゲート1隻,
ジャンウェイ2級フリゲート1隻,
ジャンウェイ1級フリゲート2隻,
フーチン級補給艦1隻,
ダージャン級潜水艦救難艦1隻,
トゥーヂョン級艦隊航洋曳船1隻
ドンディアオ級情報収集艦1隻
の合計11隻を確認した.

 これらの艦艇は,06.08~06.09にかけて,宮古島の北東約100kmの海域を,東シナ海から太平洋に向けて南東進し,その後,沖ノ鳥島南西約450kmの海域において射撃訓練を行ったほか,無人航空機や艦載ヘリコプターの飛行等の訓練及,び洋上補給を行っていたことが確認されている

参考:http://www.mod.go.jp/jso/Press/press2011/press_pdf/p202011.06.23.pdf

 ⇒西太平洋で実施した演習に参加した艦艇内訳は次の通り

◎ソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦

艦番号136「杭州」東海艦隊 1999/12就役
同137「福州」東海艦隊 2001/1就役
同138「泰州」東海艦隊 2005/12就役

◎ジャンカイ2級フリゲート
艦番号548「益陽」東海艦隊 2010/10就役

◎ジャンウェイ1級フリゲート
艦番号541「淮北」東海艦隊 1993/8就役
同542「銅陵」東海艦隊 1994/4就役

◎フーチン級補給艦
艦番号882「(番+オオザト)陽湖(Poyanghu)」 1982就役

◎ダージャン級潜水艦救難艦
艦番号862「崇明島」東海艦隊 

◎トゥーヂョン級艦隊航洋曳船
艦番号830「東施」 東海艦隊 

(余談:同級1番艦は,中共初の本格ICBM「DF-5」試射の際,再突入した弾頭回収のため,南太平洋に派遣された任務艦隊に参加している)

◎ドンディアオ級情報収集艦
艦番号851「北極星」 1999就役

<参考 10614配信「自衛隊ニュース」より>

■支那海軍部隊の宮古水道通過

 2011.06.08の統幕発表によれば,2011.06.08正午頃,海自2護衛隊群(佐世保)所属「くらま」が,宮古島の北東約100kmの海域を東シナ海から太平洋に向けて南東進する支那海軍のソブレメンヌイ級ミサイル駆逐艦3隻(艦番号136 137 138),ジャンカイ2級フリゲート1隻(艦番号548)及びドンディアオ級情報収集艦1隻(艦番号851)の合計5隻を確認した.

 なお,同日午前0時頃,海自2護衛隊群(佐世保)所属「ちょうかい」が,宮古島の北東約100kmの海域を東シナ海から太平洋に向けて南東進する,支那海軍のフーチン級補給艦1隻(艦番号882),ダージャン級潜水艦救難艦1隻(艦番号862)及びトゥーヂョン級艦隊航洋曳船1隻(艦番号830)の合計3隻を確認した.

 2011.06.09の統幕発表によれば,
2011.06.09 0900頃,海自1航空群(鹿屋)所属「P-3C」が,宮古島の北東約100kmの海域を,東シナ海から太平洋に向けて南東進する,支那海軍のジャンウェイ2級フリゲート1隻及びジャンウェイ1級フリゲート2隻の合計3隻を確認した.

 支那艦隊11隻が,宮古島北東の東シナ海から南西諸島を横切って西太平洋に進出し,演習を行っているとみられます.
 潜水艦救難艦が確認されているということで,潜水艦も同行しています.
 補給艦も同伴していることから,長期演習のようです.

 支那海軍のこの動きについて専門家は,接近拒否戦略の前方展開(東シナ海-南西諸島列島線-小笠原諸島列島線)とみているようです.

 支那海軍は明らかに,周辺海域における覇権を求める行動に出ており,これは中共指導部の意思です.
(東シナ海,南シナ海の内海化)
 南シナ海で最近起きている小競り合いや,今回の演習もそうですが,中共は,海洋覇権を達成するための軍事的威嚇行為を開始しています.

 わが国は,わが鼻先や,排他的経済水域,領海において行われている軍事演習に対し,明確な抗議を行わなければなりません.
 海空自に対し,十分な監視活動を行い,必要な措置をとれるような命令を,権限とともに出さなければなりません.

 わが国の御用メディアや出版物等でよく目にする,中共指導層の「抑制的」「自衛的」「防御的」「反覇権」といった字面に,踊らされることがあっては決してなりません.

⇒ 国家関係はヤクザやギャングの勢力争いと全く同じです.
 自国の勢力圏である「わがシマ」の鼻先を,自分より弱い敵が,挑発的に我が物顔で犯したら,ギャングやヤクザならどうするでしょう?
 100%,何らかの形で「シメ」ますよね?

 それができなかったら,メンツが立ちません.
 メンツを失ったヤクザやギャングの行く末は,どうなるでしょうね?

 国際社会の現実の掟は,自分の権益さえ守れない弱い奴は死ね,です.
 ヤクザやギャングの世界と全く同じです.
 いやだといっても,机上で批判しても,それが現実なのだから仕方ありません.

 そんななかで,同じ行為を何度繰り返されたら気が済むのでしょうか?
 既成事実ができてしまうと,これから先,わが方に不利な交渉しかできなくなります.
 「国際社会の現実と本音」「国際関係で無為に時間を過ごすことの危険性」に,敏感であるべきです.国民は.

 わが国はいずれの国の属国でもなく,光輝ある歴史と皇室を奉戴する,れっきとした独立主権国家です.
 だから,国防は自分の手で行わなければいけないのです.
 右左から他国への属国化を推し進める人々のことばに,右往左往する必要はありません.
 自国の現実に関する事実を,もっと明確に把握してほしいですね.

おきらく軍事研究会,2011年6月27日 月曜日 午前8:00
青文字:加筆改修部分


 【質問】
 中国海軍駆逐艦とフリゲート艦,またも琉球諸島を横断した一件について教えてください.

 【回答】
 ここ最近活発化する中国海軍の活動は,台湾対策なのか,それともインド対策なのか.やや気になるところです.
中国海軍艦:2隻が沖縄近海再通過 防衛省が発表:毎日新聞

 通過した艦艇は何なのかは,まだ書かれてはいなく,続報待ちですが,東海艦隊に属するソブレメンヌイ級駆逐艦と,054A型フリゲートの可能性があります.
 いずれも外洋型の艦艇で,再び琉球諸島を通過したとなると,やはり米軍の補給路寸断のための訓練と言わざるを得ません.
ソブレメンヌイ級駆逐艦(現代級/956型):日本周辺国の軍事兵器
054A型フリゲイト:日本周辺国の軍事兵器

 また,軍事的ライバル同士である日本とインドが,安全保障に関して次官級対話を初開催した事に対する,牽制の意味も込められています.
日印,次官級定期対話を初開催:MSN産経ニュース

 これに対抗して中国は,伝統的な同盟国であるパキスタンと,寧夏回族自治区の青銅峡地区で反テロ軍事合同訓練を行うなど,日印とそのバックにいるアメリカへの対抗措置も兼ねた,イスラーム過激原理主義テロ組織への対策としての軍事訓練も行っています.
中国とパキスタンがテロ対策の合同軍事訓練:読売新聞

 この動きは台湾問題や中印国境問題,カシミール問題とイスラーム原理主義テロ組織との戦闘も含めて,複雑な要素を含みながらも,次第に火花を散らすようになっているように思えてきます.

バルセロニスタの一人 in mixi,2010年07月07日09:25


 【質問】
 先島諸島への配備について教えてください.

 【回答】
 南西諸島・先島方面における,支那の傍若無人な振る舞いが,目に余る状況になっている.

 そんななか防衛省は,2010年12月に決定した中期防(2011~2015年)で
「南西地域島嶼部に陸自の沿岸監視隊を配備する」
とした.

 そして2011.08.20,与那国島に対して最初の部隊配備を行うことを決定した.
 配備されるのは監視部隊(規模は100名程度).
 宮古島・石垣島に普通科(歩兵)部隊を配備する.

⇒ 国家としては当たり前のことですが,決定が遅すぎます.

 わが国土防衛の意思を示すには,わが軍事力展開でしかできません.
 国家の国防意思は,軍の動きを通じて理解されます.
 それが国際社会です.
 日米同盟においては,支那の太平洋進出を食い止めるのはわが国だという意思表明です.
 支那・半島方面に対しては,なめたら承知せんぞ,という意思表明です.

 南西方面の作戦を統括指揮する,常設の統合任務部隊司令部設置が待たれますね.
 そうなったら,西方がそうなるのかな? 15旅団かな?

 広大な南西諸島方面を警備するには,人も必要だし,装備も武器もいる.
 他のところから資源を融通するにも限度がある.

 そんな今,国防のためにいちばん必要なのは何か?
 国防予算を増やすことですよ.
 わが自衛隊により多くの金をまわすことですよ.

 これができない限り,掛け声倒れのどこかの政党と同じことを,国家国民がやってしまうことになる.
 結果,わが自衛隊を苦しめることになります.
 〔後略〕

おきらく軍事研究会,2011年8月22日 月曜日 午前8:00
青文字:加筆改修部分


 【質問 kérdés】
 自衛隊下地島誘致問題について教えてください.

 【回答 válasz】

 政府が2013年12月17日に閣議決定する中期防衛力整備計画において,現在の南西航空混成団の第83航空隊に,さらにF-15J/DJ20機で構成される1個飛行隊を増強する方針を固めました.
 これにより,南西航空混成団は他の航空団同様,一つの航空団としての機能を持つことになります.

尖閣防衛,那覇のF15部隊を倍増…中期防概要:読売新聞

 ただ,那覇には警戒航空隊も配備予定で,しかも海自の哨戒機部隊である第5航空群や陸自の第15旅団第15ヘリコプター隊も駐留しており,何より軍民共用空港で観光地の空港という事もあり,民間航空のトラフィックも過密状態になっています.
 その中で空自部隊の増強となると,現在もう一本滑走路を増設するにしても対応は難しく,かと言って嘉手納移転するにしても騒音の問題や,そもそも嘉手納でも米空軍第18戦闘航空団や第353特殊戦航空群,第82偵察隊,海軍のP-3C分遣隊などでこちらもかなり過密気味.
 正直,自衛隊が移転する余地はあまりないでしょう.

 そうなると,以前から言われている下地島移転を行うべきではないでしょうか.

 下地島に空自だけでも移転すれば,那覇のトラフィックはかなり空く事が出来ます.
 また,下地島の経済的効果も期待できます.
 1個航空団と警戒航空隊が移転するだけでも,空自隊員による下地島への人口増加と経済効果は期待出来るでしょう.

 ただ,下地島は海岸に比較的近い事から,津波被害が懸念されるところ.
 そこで「松島の教訓」を生かし,松島基地が現在行っている人工山による高台への防水加工されたバンカーの設置や,場合によっては地下格納庫の設置も検討されるべきでしょう.
 この点は北大路機関でも提唱されています.

歴史地震再来と日本安全保障戦略② 沖縄トラフ・八重山地震が南西諸島と中国沿岸に大打撃:北大路機関

 また,軍事ライターの井上孝司さんも指摘されていますが,掩体も機体の数だけ作るべきでしょう.
 中国のA2ADは心理戦に過ぎませんが,撃墜し漏らしというのは確かにあるかも知れませんからね.

http://twitter.com/kojiinet/status/410719736733773824

 また,第15ヘリコプター隊も与那国島に移転を検討すべきで,那覇には海自第5航空群だけを駐留させるべきでしょう.
 那覇には海保の基地もあるので共同での部隊行動を行うには,海自と海保が同居するのが最適かと愚考いたします.

ねらっずーり in mixi, 2013年12月14日
青文字:加筆改修部分

 一方,自衛隊誘致のネックとなるのは,屋良覚書と地元の世論である.

 屋良覚書とは,1971年8月に日本政府と当時の屋良朝苗琉球政府行政主席との間に交わされた文書である.
 これは下地島空港建設計画に対して住民の反対運動と誘致運動が繰り返されていたときに交わされたもので,
1.下地島飛行場は,琉球政府が所有及び管理を行い,使用方法は管理者である琉球政府が決定する.
2.日本国運輸省(現・国土交通省)は航空訓練と民間航空以外に使用する目的はなく,これ以外の目的に使用することを琉球政府に命令するいかなる法令上の根拠も持たない.
3.ただし,緊急時や万が一の事態のときはその限りではない.
という内容.
 これにより反対運動が収まり,空港建設が決定した.

 地元の世論については情勢次第と言える.
 たとえば2005年3月16日,下地島空港の地元である旧伊良部町の町議会では,下地島空港への自衛隊誘致の請願を賛成9反対8で可決.
 この請願の背景には,2004年11月10日に宮古島及び石垣島沖合で発生した漢級原子力潜水艦領海侵犯事件,そして尖閣問題があった.
 だが3月25日の伊良部町臨時議会では,この自衛隊誘致決議と2001年(平成13年)の自衛隊訓練誘致決議の白紙撤回とが,賛成16,反対1で決議されている.

 その後の2022.1.9現在,誘致話は進んでいない模様.

2022.1.10


 【質問 kérdés】
 陸自の与那国島配備について教えてください.

 【回答 válasz】

 2013年08月11日に投開票が行われた沖縄県与那国町長選挙では,陸自誘致派である現職の外間守吉氏(自民)が反対派の崎原正吉氏(共産,社民,地域政党・沖縄社会大衆党推薦)を破って勝利し,三期目の当選を果たしました.

与那国町長選:3選の外間氏,陸自誘致は地域振興のため:毎日新聞

 これにより,尖閣諸島防衛のための陸自部隊が与那国島に配備が進む事になります.
 配備されるとすれば,海兵隊的任務を担う西部方面普通科連隊の即応的分遣隊や,地対艦ミサイル部隊でしょうか.
 特に12式SSMは一説には射程が250kmもあるという話もあり,また88式SSMにしても射程が180kmと何とか尖閣まで届く事が出来ます.
 むしろ配備する必要があるとすれば地対艦ミサイル部隊でしょうか.

尖閣諸島防衛への一視点③ 88式地対艦誘導弾射程180km/八重山諸島尖閣諸島間170km:北大路機関



 この地対艦ミサイルなら,空自のF-2からのXASM-3による海上攻撃型SEADと,海自のP-3CからのASM-1Cと連動した攻撃を行えば,文字通りのA2AD(接近阻止・領域拒否)が可能になります.

 【追記】
 その後の2016年3月28日,与那国島に与那国駐屯地が開設され,与那国沿岸監視隊が配置された.
 駐屯人数は約150人.
 ただしレーダーや通信部隊が主であり,対艦ミサイルなどは配備されていない.

ねらっずーり in mixi, 2013年08月14日
青文字:加筆改修部分


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