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初心者歓迎 スレを立てる前に此処で質問を 895
Várjuk a kezdő! Mielőtt megalkotunk egy új szál, kérjük kérdezzek itt 895

青文字:加筆改修部分
 ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész
Azonban, kivéve a korrekciót s a más, hogy úgy korrigáljuk, hogy egyesítse normal stílus "dearu である" s udvarias stílus "deszu です"

※レス回収客観基準値 v.e.r. = 9
Res felépülés Kritériuma, v.e.r. = 9

※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.
Úgy kezeltem a Fentiekből Q&A-nak vonatkozó leírása, mint egy "utóirat".

※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.
Az res volt folyamatban és kerülták ki , hogy szánjonok időt szerkesztni vagy ki kellem vizsgálni.

目次 Index


** 【質問 kérdés】
 海自に未だに納品されていないDASHがあるって本当?

 【回答 válasz】
 本当.

 海上自衛隊が昔導入してた無人対潜ヘリコプター(実態としては「魚雷運搬用ラジコンヘリ」,まあ今で言うところのドローンんだね)DASHは,自衛隊が導入を決めて採用
 第1次導入の運用結果が良好なので二次発注したら,ちょうど開発元のアメリカ海軍の方で
「事故が多発して使い物にならない」
として運用を中止してしまい,メーカーも製造を打ち切ってしまった.

 なので日本の発注した分は,
「製造中止ですので納品不可能です」
として今だに納入されてない.
 当然問題になったが,
「どうしようもないです」
ということでウヤムヤになった.

 防衛庁(当時)の調達は全額先払い方式ではなかったから
「あ,あの,支払った代金は……」
ということにはなってないものの,メーカー生産中止になったので予備パーツも生産中止になり,ライセンス契約も認められなかったので,海自のDASHも程なくみんな「部品がないので直せません」になり,予定より遥かに早く運用停止,全機退役になった.
 ある時期に建造された護衛艦に,何故かよく分からない中途半端な大きさの「格納庫,のようなもの」がついていたのはこのせいなので,そういう意味でDASHのせいで海自が無駄にした予算はかなりのものになった.

 なお,アメリカよりはずっとマシな事故率だが,自衛隊の導入機も半数を事故と故障で失っている.
 それでもアメリカ海軍よりはマシだった.
 それでも.

軍事板,2018/05/08(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/08(kedd)

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Kék karakter: retusált vagy átalakított rész


** 【質問 kérdés】
 サブマシンガンがww1まで誕生したかったのはなぜですか?
 構造的にいえばセミオートの拳銃と大して変わらないから,もっと早い段階で作れたと思うんですが.

 半自動銃よりフルオートの機関銃のほうが先に誕生しているし,セミオートの拳銃よりフルオートの拳銃が先の方が順当では?って思うんです.
 それにセミオートとフルオートでは構造も殆ど同じ.
 にもかかわらず,1893年にボーチャードピストルが誕生してからMP18が実用化される1918年まで25年も開いてます.

 もっといえば,フルオートやセミオートのライフルも,もっと早い段階で作れたと思うんですが,なんでこんな数十年単位で開いてるのですか?
 開発が難航していたってなら分かりますが,そもそも軍隊が要求すら出してたって話がないのは,何が原因なのか知りたいです.

 【回答 válasz】
 「世界大戦ノ戦術的観察」2巻103ページ『歩兵小部隊の戦術』によると,第一次大戦前までは歩兵が最も火力を発揮できる距離は700~800mであり,それ以内においては兵士が敵に接近するのに恐怖感を抱いて,却って火力が発揮できなくなる,と考えられてたみたいなんで,射程の短いSMGの出る幕は無かった.
 第一次大戦になって機関銃や大砲が大量に投入されたことにより,小銃兵の交戦距離は300m以内まで大きく縮まったことから,SMGやショーシャみたいな初期の軽機関銃が活躍する環境になってくる.

 あ,「戦術的観察」は国会図書館デジタルコレクションでも見れるよ.

軍事板,2018/05/09(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/09(szerda)

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 ボーチャードは「一応ちゃんと動く自動拳銃」というだけで実用性のある銃とはいえないし,まともに拳銃と呼べるのは1900年あたりまで待たなきゃいけない.
 拳銃弾を使うフルオート火器としては,ビラール・ペロサの完成が1915年.
 実際はその前から開発してるので,必ずしも遅れてたわけじゃない
 「すごい勢いで撃てるライフル」である機関銃と違って,使い道が分からんかったってのもある.
 ペロサも最初は航空用.
 その後地上用に転用されて,サイドカーに搭載したり.

軍事板,2018/05/09(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/09(szerda)

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** 【質問 kérdés】
 近代において国家降伏後,武装解除に応じず組織として抗戦を続けたりゲリラ化したりした例はあるのでしょうか?
 要するに,ガンダム世界におけるジオ残党軍的な物は存在しえるのでしょうか?
 日本兵で東南アジアの独立に寄与した人たちはいますが,あくまで個人の意思ですよね?

 【回答 válasz】
 「近代」だとフランス革命からなので

・1806年戦役でプロシアが破れた後,1807年戦役をロシア軍と共にフランス軍と戦ったレストク将軍旗下のプロシア軍将兵

・1807年戦役でロシア軍と共にフランス軍に破れた後,ロシア軍に在ロシア=ドイツ兵団として従軍し1812・1813・1814年の諸戦役を戦ったプロシア軍将兵
(クラウゼヴィッツはこの兵団の参謀部に勤務する為,ロシアに渡った)

・19世紀初頭,ナポレオンによる神聖ローマ帝国の解体によりハノーファー王国が消滅.
 その際,イギリスに亡命して英国王ドイツ兵団(K.G.L.)を編成し,半島戦役や1815年戦役に従軍したハノーファー軍将兵.

・列強によるポーランド分割後,亡命先のイタリアで在イタリア=ポーランド兵団を編成し,フランス共和国軍と共にオーストリア軍と戦ったポーランド軍将兵.
(現在のポーランド国歌ドンブロフスキのマズルカはこの兵団で歌われていた軍歌)
 この兵団は名前や規模を変えつつ,帝政下のフランス軍に従軍.
 帝国の滅亡と共に消えて行く事に・・・

軍事板,2018/05/11(金)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/11(péntek)

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 第二次大戦では自由ポーランド軍,自由フランス軍,自由ノルウェー軍,その他諸々.
 ナチスドイツが最終的には敗北したんで勝者の側だが,まだ帰趨がいかんともしがたいバトル・オブ・ブリテンの時期ならそちらが言ってる通りの存在だ.

 なお,自由ポーランド軍は,ナチスと同じく戦った(とはいえ民族絶滅を仕掛けて来てまではまだいない…カチンの森はあったがな…)相手のソ連から,資本主義体制の英国にイラン経由で移動したんだが,その後ソ連が領内で拵えたポーランド人民軍が戦後のポーランドの支配者になったんで,他と違って行き場を失った.
 軍事活動を続けるわけにはいかないんで軍組織は解散し,多くは亡命・移民したが,ポ-ランド亡命政府は解散せずに英国で戦前ポーランド政府の国璽を奉じ続けて,脱共産・自由化に伴う民主選挙で正当性を手に入れた本土政府に,正統性の象徴たる国璽を返還してから解散している.

軍事板,2018/05/11(金)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/11(péntek)

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** 【質問 kérdés】
 過去スレッドのレスに
>巡航ミサイルを数百発単位で「同時に」着弾させないと無力化はムリ.
とありますが,同時じゃなくとも15分とか30分のうちに着弾させれば効果はありそうに思います
 そこはどうなのでしょうか?

 【回答 válasz】
 ECMによる無力化もあるし,巡航ミサイルはミサイルよりもむしろ対空砲火に弱かったりする.
 ルートさえ確認できれば,そこに砲火を打ち上げれば良い.
 実際,トマホークの相当数はそれで撃墜されてる.
 歩兵の小銃でさえ撃墜事例があるくらい.
 巡航ミサイルって,そのくらい低いところを飛ぶんだよ.

 たぶんイメージ的には,
「高速飛行してくる目標に対してはレーダーで捕捉可能な対空兵器しか使用不可」
って思ってるかもしれんけど,そんなこたない.
 予想された飛行経路もしくは着弾点近くで視界が開け,あらかじめ構えてるなら,飛来する巡航ミサイルを遠距離で目視捕捉できる
 あとはシーカーが捕捉できるか,発射されたミサイルが命中するかは確率の世界.

 それに,数十分あれば発射機は再装填できるんで,「200発の迎撃ミサイル」が400とか600にすぐなっちゃうよ.

 ちなみに在沖縄米軍のパトリオットだけで発射機24基.
 M901だと4発,M902だと最大16発を発射できるんで,アメリカ軍だけでも100発以上.
 おそらく200発超えてる.

 空自は第五高射群第17・18高射隊にパトリオットを装備してるが,6両の発射装置の内2両がM902で,PAC-3仕様の最大16発ずつ.
 残り4両がM901でPAC-2仕様4発なので,1個高射隊あたり48発を撃つことができる.

 まあ,つまり米軍と空自だけで,「最低でも」200発,おそらく300発以上の即応弾持ってる.

 陸自は第15高射特科連隊が配備されてて,03式中SAMが3個中隊,11式短SAMが1個中隊.
 03式が1両6発,11式が1両4発だが,戦域防空だと中SAMまでだろう.
 1個中隊6両だっけ?
 まあ100発以上はあるな.

軍事板,2018/05/12(土)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/12(szombat)

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** 【反論 kifogás】
 ここにも俺様主観解釈の奴らが居るのか(笑)

 ウィキペディアの巡航ミサイルのページより.

>2007年11月7日に行われた第10回日米安全保障戦略会議にて玉澤徳一郎元防衛庁長官がボドナー元米国防副次官に対して
>「中国の膨大な数のミサイルを考えた場合,発射されたこれらすべてを撃ち落とすことは不可能」

 これに反論できるの?
 そもそも沖縄が今の防空ミサイル体制で大丈夫なソースあるの?(笑
 そう言ってる専門家いるの?(笑
 反空母厨は哀れだねぇ(笑

 【再反論 Surrebuttal】
 反論以前に現実の認識能力に問題がある.
------------
 2007年11月7日に行われた第10回日米安全保障戦略会議にて玉澤徳一郎元防衛庁長官がボドナー元米国防副次官に対して
「中国の膨大な数のミサイルを考えた場合,発射されたこれらすべてを撃ち落とすことは不可能.
 ミサイル攻撃を受けた場合,まず重要施設をミサイル防衛で防護し,すかさずアメリカ軍機による相手発射施設の破壊を期待するより他ない.
 今後,わが国の防衛力を高めるには戦術抑止システムの配備を検討しなければならない」
と述べ,具体的には
「巡航ミサイルだ.
 米国の協力を得てわが国も保有したい」
と述べた.
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A1%E8%88%AA%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB
------------
 つまりこれはアメリカに
「しっかり守れ.
 なんかあればサクッと発射基地なりTELを潰せ.
 選択肢増やすためにトマホークも売れ」
と要求しているという話であって,沖縄の防空という場所もシチュエーションも限定された話ではない.

 で,2000発の内訳はどう考えているんだ?
 中国本土から制約なしに撃てる大型巡航ミサイルってのは1~2種類しか無かったとうが.
 あとは対艦ミサイルか,射程のせいで航空機から発射する必要があるのでは?

ふみ :軍事板,2018/05/13(日)
Fumi : "5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/13(vasárnap)

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** 【質問 kérdés】
 「電撃戦の登場で塹壕戦が時代遅れになった」という見解は,どれほど的を得ているのでしょう?
 電撃戦を革命的だと褒める文書だと,固定要塞だけでなくまるで塹壕自体過去の遺物になったかのようですが,当のドイツ軍だってその後も野戦築城は頻繁にしてますし,独ソ戦には独ソ双方で強力な野戦築城が機械化部隊の突破作戦を撃退した事例がありますよね?
 フランス電撃戦の結果は
塹壕戦<電撃戦
を証明したのではなく,フランス軍が機動戦だけでなく(マジノ線が無い北部での)塹壕戦でも貧弱ないし無能だっただけではないでしょうか?

 【回答 válasz】
 第二次世界大戦のフランス軍の想定した戦闘方法は,第一次世界大戦中盤の塹壕戦そのものじゃない.
 後半のカイザーシュラハトから連合軍100日攻勢のような,陣地戦と機動戦の間に位置する物で,流動的だが連続戦線的な戦闘を想定し,戦車や自動車の進化を合わせて多少は発展させたもの.

 たとえばフランス軍では予備装甲師団をいくつか編成して後置しており,ドイツ軍戦車が戦線を突破した場合はこれを派遣して戦線の穴埋めを行う予定だった.
 ドイツ軍の侵攻速度が予想以上に早かったので対応できなかったが,これもグデーリアンやロンメルら前線の戦車部隊指揮官がほぼ独断で突出したためで,最初から全部計画されていたわけではないという見方もある.

 そもそも第二次世界大戦でもフランス軍の基本的な教義は,
「敵の強力な防衛線に当たるまでは,なるべく前進し続けろ」
であって,別にそれ自体は防御志向でもなんでもない.
 フランス軍が当初防衛を重視したのは,攻勢に移れる準備が出来る総力戦体制を整える時間を必要としたせいでしかない.

 ただ,遭遇戦での勝利は望まないし,強力な敵に当たったら一度停止して陣地を構築するのが通常で,その点で速度を重視した戦術とは言えない.
 だからフランス軍の構造としてはアメリカ軍やソ連軍に酷似していて,ドイツとどっちが先進的か遅れているかとは別問題とも言えるし,その結果,米ソ軍と比べてフランス軍自体が弱体で無能なのが,負けた理由と言うのは否定しきれない.

 しかし,米ソ軍は遥かに準備する時間的余裕があったし,フランスの敗因を見て更に戦闘方法を発展させる機会もあった.
 その上で米ソ軍はドイツ軍に対して,全く失敗の無かった軍隊では決してない.

 だから,何に比べてフランスが弱体で無能だったかは考えるべきだろう.

軍事板,2018/05/12(土)~05/13(日)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/12(szombat) - 05/13(vasárnap)

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 また,第一次大戦でヴェルダンは持ちこたえたが,リエージュもアントワープもジークフリート線も持ちこたえられなかった.
 第二次大戦でマジノ線も西方防壁もベルリンも沖縄も持ちこたえられなかったが,レニングラードやモスクワは持ちこたえた.
 だから,どっちも要塞に対しては似たようなもので,第一次大戦の戦訓で要塞や塹壕線は鉄壁だと考えられたわけではないよ.
 どちらも「場合によっては有効」とされただけ.

軍事板,2018/05/12(土)~05/13(日)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/12(szombat) - 05/13(vasárnap)

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** 【質問 kérdés】
 十九世紀の室内戦って,どんな武器で戦ってたんでしょうか?
 現代みたいに何十発も撃てるアサルトライフルやサブマシンガンはないし,ピストルもせいぜいリボルバーで,六発撃ったら弾切れだし.
 まさか刀や槍?

 【回答 válasz】
 ナポレオン戦争だと普通に着剣したマスケット.
 サーベルは将校や下士官,徒歩擲弾兵や徒歩カラビニエに支給されているだけなので,他の武器で戦い様が無いかと.
 徒歩擲弾兵や徒歩カラビニエの中隊付属工兵は斧も使いましたが.

 騎兵は掃討戦や追撃戦で,市街戦の機会が多かったかもしれませんね.
 アウステルリッツ会戦でオーストリア軍竜騎兵の守備している村落に,フランス軍竜騎兵(騎馬猟兵だったかも)が襲撃を仕掛けた事が有りました.
 フランス軍騎兵の接近を察知したオーストリア軍竜騎兵は,傷病兵を残して撤退してしまったので,大きな戦闘には至りませんでしたが.
 フランス軍騎兵が,残された傷病兵にサーベルを試してみたか否かは不明.

 上はフランス軍の例ですが,他の国も似た様な感じ.

 幕末の東禅寺イギリス公使館襲撃事件では,
イギリス公使一行:サーベル,ピストル,乗馬用鞭,各一
幕府兵士:刀,マスケット+銃剣
(兜にくさび帷子の兵士から,筒袖だん袋にマスケットの洋式歩兵まで各種)
攘夷浪士:刀,槍は「?」

 絵入りロンドンニュースの特派員ワーグマンが,公使一行と共に事件に遭遇しています.
 その迫真の記事は
『描かれた幕末明治』
金井 円
雄松堂書店
にイラスト共々全文が掲載されています.

 また,池田屋事件では竜馬の短銃は,5人に手傷を負わせ1人を倒したそうな.

軍事板,2018/05/14(月)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/14(hétfő)

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 なお,オートマチックであるモーゼルC96は1896年生産開始.

軍事板,2018/05/14(月)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/14(hétfő)

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** 【質問 kérdés】
 グラース銃はどうして銃の側面に銃剣を装着するのでしょうか?
 下部や上部に装着した場合と比較して,重心の軸から外れた場所に装着すると,左右のバランスがおかしくなると思うんですが,何かメリットがあったんでしょうか?

 【回答 válasz】
https://www.youtube.com/watch?v=NEge6j7Lyhg
の2分7秒以降参照.
 銃身の下は槊杖が飛び出してるので取り付けられないし,上だと銃剣を付けたまま撃つ場合照準の邪魔になる.

 グラースの当時は無煙火薬でなく黒色火薬.
 雷管もコロシブで腐食性物質を生みます.
 射撃後は早々に銃身清掃しないと面倒な事になりますが,槊杖なしだと銃身内の清掃をどうやるんで?
 分割式にすると,1ピースでも紛失したら奥まで清掃できなくなりますね.

 あと,マスケットやフリントロックのスパイク式銃剣は,銃身軸から大きくオフセットして前に突き出すものが多く,オフセットするのも右や左や下,上というのも.
(これだと当然照準線を阻害)
 後装式小銃の前身の時点でこんなだから,グラースで側面に銃剣が付いても別段不思議には思いませんが.

 ロシア/ソ連のモシンナガンM1891系列はWW2まで現役だったけど,このスパイク式銃剣は右側にオフセットしてるし,折り畳み式銃剣を組み込んだM1944カービンも右側面の装着.
 WW2後のチェコのVz52も右側面に折り畳み銃剣を組み付け.
 側面に装着する銃剣は近代でも別に珍しくありません.

軍事板,2018/05/16(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/16(szerda)

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** 【質問 kérdés】
  「雷管」と「信管」は同じもの?

 【回答 válasz】
 「雷管」と「信管」は異なります.

 「雷管」は点火薬または起爆薬(一次爆薬:primary explosive)を管等に詰めたもので,一次爆薬はその定義上,熱や火花,衝撃や摩擦などに敏感に反応して起爆します.

 「信管」は時期と場所を選んで弾薬を爆発させるための火工品(装置)で,その構造の一部に一次爆薬(雷管)を使用しますが,その他に安全装置やセンサーを含んでおり,しっかり設計された信管は,熱や衝撃にさらされて一次爆薬が起爆しても,その爆発が伝爆薬に及ばないように作られています.
 信管は一次爆薬(雷管)→伝爆薬の連鎖によって爆発を増幅することで,小さな一次爆薬では起爆しない,安全で感度の低い主爆薬を誘爆させるのが通常の構造です.
 伝爆薬は熱や衝撃では容易に起爆しない~単に燃焼するだけのため,信管取り付け済みの爆薬も,熱や衝撃では起爆しません.
 少なくとも現在使用されている低感度主爆薬は.

 ただ,信管といっても様々なので,適当に作られたものや,不適切な伝爆薬を使用したものは,起爆する可能性があります.

system :軍事板,2018/05/16(水)
rendszer : "5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/16(szerda)

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** 【質問 kérdés】
 Wikiで事前にその辺り見て疑問に思ってたのは,雷管単体だと発火・爆発するものがそれに色々(安全装置など)を足したものであれば,発火・爆発しないってのが物理的にありえないだろうと謎でしたが,説明を読んで納得.
 1次爆発はするけど伝爆薬(本命)の方は大丈夫って意味なんですね.

 となると確認なんですが,信管を火にくべたりした場合,小規模の爆発(雷管が反応)はするけど,信管内にある爆薬(?)は大丈夫ということですね?

 【回答 válasz】
 そういうことになります.

___
|___
___■
___|

 例えば上記のように単純化した信管があるとして,左側の空白に伝爆薬が詰まっており,右の■が雷管とします.
 雷管が起爆すると,衝撃波で左の空白を埋める伝爆薬も起爆し,さらに左にあるはずの主爆薬を起爆します

 この信管を火にくべた場合,■の雷管は起爆しますが,安全装置が解除されていないため,雷管と伝爆薬の間に隔壁が残っており,衝撃波は伝爆薬に伝わりません.
 伝爆薬は熱で発火しますが,燃焼するだけなので,主爆薬には熱は伝わっても衝撃波は伝わらず,主爆薬も燃焼するだけになります.
___
|___
_|_■
___|

 蛇足;
 一次爆薬(雷管)や伝爆薬を使わない,言わば信管を使わない例外的な爆弾が核分裂爆弾.
 主爆薬(爆縮用低感度通常爆薬)の周囲に巡らされたワイアーネットを,瞬間的に大電流を流すことでプラズマ化させ,その際生ずる衝撃波で主爆薬を起爆します.
 起爆が完全にシンクロできると同時に,起爆点が多数になるので,効率の低い爆薬レンズが不要になる~最小限で済む利点があります

 核爆弾以外にも同様の起爆方法やレーザー起爆が研究されていますが,軍用で実用化されてるのは核爆弾だけだと思います.


552 : system [sage] 投稿日:2018/05/16(水) 12:03:32.64 ID:NiHBQJ+u.net [6/6回]

 あー,なんかずれちまったな.

system :軍事板,2018/05/16(水)
rendszer : "5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/16(szerda)

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** 【質問 kérdés】
 ショットガンの上下二連が二十世紀まで実用化されなかったのはなぜでしょうか?
 デリンジャーのような上下二連の銃が存在したことを考えると,ショットガンにおいてその発想がなかったとは思えないし,技術的にも特に問題があるようにも思えません.
 ショットガンを戦争に持ち込む発想自体も昔からあったわけだし,軍用として考えた場合,それまで主流だった単発式や水平二連よりも明らかに向いていて,なおかつ後のレバーアクションやポンプアクション,セミオートショットガンなんかよりずっと早い段階で実現できたと思うんですが,どうして実用化されなかったんでしょうか?
 要求を出す軍隊側,作らなかった軍需企業,それぞれの事情が知りたいです

 【回答 válasz】
 ルフォーショさんが発明した散弾銃は,近距離に鉛の礫を撃ち出す設計思想で作られていて,その原型は,石礫などを詰め込んで撃ち出すブランダーバズ,所謂ラッパ銃となっています.
 これは発射薬を装填した後に大小様々な弾体を装填する事で,大きなショットパターンで攻撃するもので,散弾銃の役割はその特性から,狩猟用として普及して居ました.
 リョコウバトが絶滅したのも,この散弾銃を用いて面白半分に撃ちまくったからだと言われており,実際,クレー射撃の原型はこの鳩撃ちゲームで,鳩が居なくなったために仕方なくクレーピジョンを使い,現在に至ります.

 詰まるところ散弾銃は元来狩猟用の銃であって,近接戦闘で有用だと認められたのは,第一次世界大戦に於ける塹壕戦によるもので,それまでは軍用には中途半端な火器でした.

 そして御質問の上下二連式ですが,これもクレー射撃の為に開発されたものだったりします.
 それまであった水平二連式では,照準器と銃身の軸がずれていて正確な射撃が困難でした.
 かくして,照準器と上下の銃身を垂直に配置し,上下の薬室の実包を交互に撃発する機構が発明されたのです.

 ちなみに,この上下二連式散弾銃の撃発機構ですが,ダブルデリンジャーのものより発展したもので,銃身をチップアップする事でコッキングされ,引き鉄を一回引くと上の,二回目は下の薬室を撃発するようになっています.

三等自営業 : 軍事板,2018/05/17(木)
3. osztály önálló vállalkozó : "5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/17(csütörtök)

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** 【質問 kérdés】
 自動拳銃のカスタムで,銃口より先ではなく後ろに上向きもしくは斜め上向きの孔を開けて,スライドもその部分を削って孔が開けてあるものがありますけど,ああいったものって威力が落ちたりしないんでしょうか?
 元が特に長銃身のものでもない場合,実質的に銃身が短くなっただけのような気がするのですが…….

 【回答 válasz】
 フルオートの自動拳銃の場合,連射時のコントロールを容易にするように反動を制御するための穴でしょう.
 もちろん威力は落ちますが,激減するほどではないし,当たらなければそもそも威力などないので.

 フルオートでない場合,
非常に強力な弾薬を使用するため反動を少しでも減らしたい
and/or
自動装填機構に負荷がかかりすぎるので,ガス圧を逃がしたい

 いずれも威力は減りますが,それでもこの弾撃ちてぇんだよ,の御仁はいらっしゃるので.

system :軍事板,2018/05/18(金)
rendszer : "5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/18(péntek)

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 銃口部分のスリットは,マグナポートやマズルブレーキとも呼ばれている加工で,所謂コンペンセイターとして,反動制御の為に発射ガスの一部を偏向して,その圧力をもって反動を軽減したり銃口の跳ね上がりを抑制したりします.
 ハンドガンにおいては,この仕組みにより同じ長さの通常の銃身に比べ,若干初速は低下しますが,そのデメリットを上回る反動制御の効果により射撃性能向上とともに,主に疲労軽減,リカバリタイムの短縮等,射手の負担を軽くする利点があります.

三等自営業 : 軍事板,2018/05/18(金)
3. osztály önálló vállalkozó : "5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/18(péntek)

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** 【質問 kérdés】
 スペンサー銃はなぜ騎兵隊のみに採用され,歩兵部隊には採用されなかったんでしょうか?
 南北戦争時点で生産量が限定されていたから,全員に行き渡らなかったのは分かりますが,その後も歩兵部隊に無視され続けた理由が良く分かりません.
 スペンサーの弾は1525Jで,現代の5.56mmと比較してもそこまで貧弱な弾というわけではなかったようですし,なんなら同じレバーアクション連発方式でより強力な弾丸を使えるように改良したってよかったはずです.

 【回答 válasz】
 スペンサーにはカービン(全長39インチ)だけでは無く,フルストックのライフル(全長47インチ)が存在していて,歩兵や一部の騎兵に支給されていましたよ.
 因みにライフルの銃剣はスパイク式.

 一番最初にライフルを支給された歩兵は,オハイオ州シャープシューターズ独立第5~8中隊.
 一番最初にライフルを支給された騎兵は,ミシガン州騎兵第5と第6連隊(カスター旅団).

 戦争を通して,
カービンは騎兵30個連隊に支給
ライフルは騎兵15個連隊,歩兵35個連隊(乗馬歩兵として運用された連隊も含む),歩兵4個中隊
に支給されました
(カービンに関しては戦争末期には,記録よりも多くの騎兵連隊に支給されていたと)

軍事板,2018/05/18(金)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/18(péntek)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész

 ただ,スペンサーライフルの弾倉及び連発機構では,弾丸威力を高めようとすると,より長大な弾薬を採用する必要がありますが,そうなると最早別の銃と言えるレベルの設計変更を余儀無くされます.
 また,尖頭弾も使えない上に装弾数も減じる事と成りますので,別の方式が主流となりました.

 つまりは性能向上の限界により,一時は脚光を浴びて活躍の場を得たものの,歩兵銃,騎兵銃としての役割を果たせなくなってしまった為に,歴史の波間に消えていった過渡期の製品なのです.

三等自営業 : 軍事板,2018/05/18(金)
3. osztály önálló vállalkozó : "5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/18(péntek)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész


** 【質問 kérdés】
 マチルダⅡやクルセーダーのような2ポンド主砲の戦車には,榴弾砲を装備したCS型があったそうですけど,北アフリカ等の戦記や戦闘解説本において,その存在が全くと言っていいほど触れられず,ロンメルら独軍に
「英戦車は榴弾を撃てない」
と評されていたということは,もしかして生産数も配備数も少なすぎて,前線の戦闘においては居ないに等しい存在だったんでしょうか?

 【回答 válasz】
https://en.wikipedia.org/wiki/Matilda_II#Major_variants
によれば,

------------
Variant with QF 3 inch (76 mm) howitzer[nb 4] , firing high explosive or smoke shells.
In British service these were generally used by HQ units (usually a single command vehicle),[36] whereas entire Australian squadrons often appear to have used them ? frequently in a direct fire role, against Japanese strong points.
------------

 また,
https://en.wikipedia.org/wiki/Crusader_tank#North_Africa
によれば,

>These were not solely Crusader regiments, but mixed Crusader and Valentine tanks; within each squadron, two troops were Crusader IIIs, and there were Crusader II CSs attached to the Squadron HQ

 つまり,マチルダIIもクルーセイダーIIも近接支援型は大隊本部に配備されていたので配備数は少ない.
 オーストラリア軍のマチルダCSは主に太平洋戦線で日本軍に対して使用された.

軍事板,2018/05/21(月)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/21(hétfő)

青文字:加筆改修部分
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** 【質問 kérdés】
 自衛隊で使う自動小銃の銃口にハメるタイプのグレネードがありますが,あれは例えば条件さえ合えば拳銃や分隊支援火器(ミニミの様な物)でも使えるんでしょうか?
 マガジンとかに比べると重くてかさばりそうだけど,とりあえず一発は持っとけとかそういう方向で支給されることはあるんでしょうか?

 【回答 válasz】
 ライフルグレネードはそれが装着できるものにしか使えない.
 昔のだと銃にアダプターつけて使うので,ある程度は共用できたりもするけど,基本的には専用の1機種1種になる.

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https://ja.wikipedia.org/wiki/06%E5%BC%8F%E5%B0%8F%E9%8A%83%E3%81%A6%E3%81%8D%E5%BC%BE

 06式小銃てき弾は専用の薬筒を使用せず,発射される小銃弾(実弾)を用いて投射される.
 発射方式には弾丸トラップと分離飛翔方式を組み合わせた機構が用いられており,小銃弾の発射により,小銃弾を受けるトラップ部と擲弾本体部分に分離して飛翔し,発射反動を抑える事により命中率を高めている[2].
 4式向けには,M31対戦車小銃てき弾が使用できたものの[5],89式に適合する小銃擲弾が無かったために,これに対応するものとして2002年から開発が開始され,2006年に制式化された.
------------

 つまり,小銃のフラッシュサプレッサーにかぶせるような形で装着して,小銃弾もしくは空砲の燃焼ガスを受け止め,その運動エネルギーを受け取って飛翔する擲弾なので,サイズが適合していないと装着できない.

 機関銃はものにもよるけど,単発で撃つことが難しかったりする(単発射撃できない)ので,機関銃用のグレネードっていうのは普通ない.
 そもそも機関銃なら普通に連射して敵を制圧すればいいわけで.
(M60にライフルグレネードつけて撃つ描写のある映画があったりはするけどね・・・)

 拳銃用のライフルグレネードってのも開発した会社があって,実在したことはある.
 原理的には「拳銃だと無理」ってことはないので.
 でもどちらかと言えば「ジョークグッズ」みたいな扱いだ.

 信号拳銃(信号弾撃つ専用の銃)用のグレネード弾は,WW2でドイツが開発したのが有名.
 信号拳銃を小型グレネードランチャーにできるスグレモノ・・・だったが,実際の実用性は低かったようだ.

 あと,ライフルグレネードといえばヘンテコなのだとこんなのもある.
http://www.regimentals.jp/detail_gun.php?id=83
 戦車の装甲が厚くなったので威力不足になり,使い途のなくなった対戦車ライフルを改造したもので,対戦車ライフルは強力な弾薬使うから,ライフル用よりも遠くに飛ばせる・・・ってことだったんだけど,どうも実用性が低かったようだ.

軍事板,2018/05/23(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2018/05/23(szerda)

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