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青文字:加筆改修部分
 ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész
Azonban, kivéve a korrekciót s a más, hogy úgy korrigáljuk, hogy egyesítse normal stílus "dearu である" s udvarias stílus "deszu です"

※レス回収基準値 v.e.r. = 10
Res felépülés Kritériuma, v.e.r. = 10

※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.
Úgy kezeltem a Fentiekből Q&A-nak vonatkozó leírása, mint egy "utóirat".

※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.
Az res volt folyamatban és kerülták ki , hogy szánjonok időt szerkesztni vagy ki kellem vizsgálni.

目次 Index


** 【質問 kérdés】
 皆,核実験と騒いでいますが,爆薬を70kt分爆発させた可能性は0ですか?
 メディアも政府も「核実験の実行を確認した」とは言っているけど,北朝鮮が「核実験に成功した」とはひとことも言っていないし.

 【回答 válasz】
 ないです.
 そんな大量の爆薬を,臨界反応と同じような爆発にみせかけることはできません.
 なぜなら大量の爆薬であるために,核爆弾ほど省スペースに納めることができず,地震波のパターンが変わるからです.

 かつて冷戦時代,各国は自然起因の地震と人工地震,中でも核実験の地震波を識別するために研究と知見を重ねてきました.
 コンピュータ解析技術の発達した現在,そのくらいの差異は見抜かれます.

 単純にそれだけの爆薬をどう用意するか?の問題もですが,それをクリアできたとしても核爆発に見せかけることはできない,ということ.
 特にこれほど大威力になればなおさらです.

 ちなみに,
『地下核実験探知』(ブルース・A・ボルト著)
によると,核実験の際のエネルギー効率は通常爆薬と比べて
沖積層で2倍
凝灰岩で3倍
岩塩で8倍
花崗岩で10倍
とされています.

 地下核実験を行った場合に観測されるのと同じエネルギー量の地震を起こそうとしたら(観測波形の相違は別問題として),換算量の倍以上,下手すると10倍もの火薬が実際には必要ということになりますね.

 本邦でしたら,東大の菊池正幸氏が同様の研究を行ってまして,地下核実験によるエネルギー変換効率はTNTのやはり数倍という関係式を発表してます.

ゆうか : 軍事板,2017/09/03(日)
Júka : "2 csatornás" katonai BBS, 2017/09/03(vasárnap)

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** 【質問 kérdés】
 自動車化された軍隊の燃料輸送の兵站って,近代以前の馬頼りの軍隊の水と飼料の兵站と比べると,実は負担が軽減されていて楽チンだったりします?

 【回答 válasz】
 そうじゃなかったら,世界中の軍隊が自動車化されるはずがない.
 極端な事を言えば,重量対比のエネルギー量や効率が
内燃機関(ガソリンなど)>外燃機関(石炭や薪)>馬匹(馬草)>人力(米やパン)
ってことだ.

 馬1頭は人間10人分の物資を必要とした.
 自動車は使わない時はエンジン切っておくことができるが,馬は飼料を与え続けなければならない.
 その飼料も燕麦のような栄養価の高いものが望ましく,雑草などでは疝痛という消化器系の病気を起こし易い.
 馬時代の飼料兵站はほんっとに大変だった.
 出先で入手するのも大変だし,持っていくのはもっと大変だった.
 鉄道でせっせと運び込んでも,すぐ足りなくなった.

 検索すると,現在の常用サラブレッドで飼料15kg・水30L程度は必要だそうだ.
 高品質の飼料+非労働+良好な飼育環境でコレなら,戦地では必要量が増えるし,輓馬や重馬だとさらに量が増えるはず.
・飼育要員が~5頭/人
・乗用馬の移動距離は50km/日程度
が目安.
 荷車+重馬だと1頭あたりの積載重量は1-2t

 これが4t積トラックだと燃費が4km程度.
 燃料の比重0.85とすれば,0.2kg/1km.

 戦地でもサラブレッドの消費量がそのまま該当する,休日(の飼料消費)無し,荷物の自己消費無しと馬側に大甘に仮定しても,毎日の輸送量を400t・kmとすれば,
馬なら4頭馬車(8t積で50km)で飼料60+水120kg
トラックなら1台(4t積で100km)で燃料20kg.

 騎乗兵で50km移動と考えれば,
ジープは燃費8km・4人載せとして燃料5kg.
騎兵なら4頭で飼料60kg+水240kg‥

 また,ナポレオン戦争の頃の4頭立て荷馬車の積載量は1200ld / 544.3kg .
 1813年にイギリス軍将校が計算した物によると,40万の兵士の約30日分の食料輸送の為には112,000頭の馬が必要.
(多分,前年のロシア戦役を想定をしているのかと)

 馬1頭の1日分の食料は
干し草なら14ld / 6.35kg
オート麦なら10ld / 4.536kg
 112,000頭分の馬の食糧輸送の為,更に4,659頭の馬が必要になった.

 因みに,兵士1名の1日分は,ナポレオンのロシア戦役では
ビスケット550g
米30g又は乾燥野菜60g
肉240g又は塩漬け牛肉200g
ワイン1/4L又はブランデー1/6L.
 西南戦争田原坂戦の政府軍では,
1個1合の握り飯2個で1食分
(具は味噌か梅干,汁物等の副食は無し)
6合 / 900g
 具を足して1kg位が1日分?
(現代のポンド→キログラム,1合→グラムで変換しているので,kg表記は参考程度に)

 第一次大戦中の列車兵站に関する文章見てると,列車の半分以上は馬と飼料で埋まってたぽい.
 死んだ馬は食えるが,それよりまともな食料を列車に乗せて欲しかったろう.
「これなら飼料より燃料の方がええわ」
ということになった.

 また,馬は働かせ過ぎたら休養を取らせなければならず,病気の予防や治療で獣医など専属の部隊による健康管理が必要.

http://community.battlefront.com/topic/37795-horse-casualties-in-wwii/
によれば,

"The old-type German infantry division had approximately 5,300 horses, 1,100 horse-drawn vehicles, 950 motor vehicles, and 430 motorcycles."

"In 1943, due to the great difficulties in supply and upkeep of motor vehicles in the wide stretches of the Eastern Front, the allotment to divisions in that theater was reduced to approximately 400 motor vehicles and 400 motorcycles,
and the number of horses was increased to some 6,300."

"The 1944-type divisions had about 4,600 horses, 1,400 horse-drawn vehicles, 600 motor vehicles, and 150 motorcycles."

"James F. Dunnigan, the wargame designer and author, in "dirty little secrets of WW II", estimates total horse losses in the German army alone at 2.7 million, nearly double German service horse losses in WW I (1.4 million).
He says the loss rate averaged 1000 horses a day. He says the total number used remains unknown. "

 第二次大戦中のドイツ軍ですら,時期によって異なるが,歩兵師団1個あたり5000~6000頭以上(つまり兵士2人につき1頭)の馬を持っていて,大戦を通してドイツ軍全体では推計で270万頭(1日ごとに平均1000頭)を失っている.
 これだけ見ても,馬匹による輸送がどれだけ大変で負担の大きいものだったか分かるだろう.
 メリットとして,死んでも配給されるスープの中の肉として「最後のご奉公」を務めることができるというのはあるが.

 もっとも,当時の車両はよく壊れた.
  現代の信頼性の高い車しか乗ったことがないと想像できない事だが.
 シャフトが折れたり変速機が壊れたり,馬に獣医が必要だったように,車部隊には整備隊がいないと活動できなかった.
 燃料以外に水やオイルやタイヤも消耗品なので,その補給も考えなければならなかった.
 それに車は壊れても食えない.
(あと,第二次大戦当時の日本軍だと,車の運転ができる者の数が少なかったりする)

 それでも 一般論としては,第二次大戦あたりからは,飼育の手間と機械の信頼性をハカリにかけても,機械化した方が効率が良いって分かった.
 飼料と燃料の扱いや日持ち,動かさない時の消費,メンテナンスや病気とかも考えれば,自動車化は格段に楽だ.

 それに,アメリカ製トラックは当時としては信頼性が高く,パワーもあった.
 そのため,たとえば大量に供与されたソ連軍の兵站能力が格段に向上したりしている.

 ちなみに,第二次大戦開戦時に最高の自動車化歩兵率を持つ軍はイギリス海外派遣軍で,12個師団全自動車化歩兵だった.
(イギリス軍が急速に自動車化した理由は,アイルランドが独立して馬が供給されなくなったから仕方なくだったのだが)
 この自動車は,ダンケルク撤退戦で全て失われている.

軍事板,2017/09/05(火)
"2 csatornás" katonai BBS, 2017/09/05(kedd)

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** 【質問 kérdés】
 ブースト型核分裂兵器と水素爆弾の違いについて教えてください.
 この2つは根本的に設計が違うんでしょうか?
 調べてみたんですが,ブースト型核分裂兵器は核出力の1%程度が核融合によるものと書かれていました.
 しかし,ソ連のRDS-6は真の水爆と言われてないにも関わらず,核出力は20%程度.
 これはブースト型でもないのですか?
 また,アメリカのMark 18はpure-fission nuclear bombと書かれていますが,これはブースト型でない核分裂兵器で500ktもの核出力が出るのですか?

 【回答 válasz】
 ブースト原爆は基本的原爆であり,中央に配置した重水素/三重水素の核融合反応で発生する中性子で,「燃え残り」の核分裂物質を効率的に反応させるものです.
 出力を大きくするためにも使用できますが,効率が高いのでコンパクト化することも出来ます.

 前述の2ステージ水爆のプライマリはふつうブースト原爆が使用されており,このため水爆弾頭にはブースト用の重水素/三重水素タンクが内蔵されています.
 可変出力水爆はこれらを調整して起爆させることで,ブースト無しプライマリの部分反応のみ,
・ブースト無しプライマリのみ,
・減量ブースト付きプライマリのみ,
・ブースト付きプライマリのみ,
・セカンダリの部分反応含む,
・セカンダリまでフルに反応,
など多様な出力を生み出せます.

 現代の核兵器は,
・純粋な原爆(核分裂爆弾),
・ブースト原爆,
・ブースト原爆を内蔵する水爆
に3分されると考えて良いでしょう.

 原爆は更にプルトニウム原爆とウラニウム原爆に分かれ,起爆方式でガンバレル型と爆縮型に分かれますが,効率の悪いガンバレル方式を用いるのはごく一部と考えられます.

 RDS-6はワンステージ水爆であり,爆縮用通常爆薬と核分裂物質コアの間に重水素/三重水素の核融合燃料を配置した構造です.

 現代の実用水爆は2ステージデザイン(あるいはテラー・ウラム型)と呼ばれており,1ステージ目の原爆(プライマリとも)と2ステージ目の核融合燃料(セカンダリとも)に分かれています.
 実際にはこの2つのパーツが1つの反射容器の中に入っており,プライマリで生じた放射線がセカンダリを爆縮して核融合反応が発生します.

 一方,ワンステージ水爆の構造では,反応に高温高圧を必要とする重水素化リチウムは使用できず,高価で嵩張り,効率の悪いものしか作れないため現在では使用されていません.

 爆発するのは当たり前となったあと,さらに洗練された核兵器は
・小型軽量化
・低価格化
・高信頼性,低メンテ性
・ついでに出力可変
を主眼とするため,前記のような構成となっているわけです.

system : 軍事板,2017/09/08(金)
system : "2 csatornás" katonai BBS, 2017/09/08(péntek)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész

 MK-18は60Kg(臨界量の4倍)以上もの高濃縮ウランを使って高出力を達成していますが,起爆直前までアルミニウムとホウ素の遮蔽材で分割することで偶発的な核反応が起きないようにしているという,不安定で危険な代物です.

>https://en.wikipedia.org/wiki/Mark_18_nuclear_bomb
>
>the bomb had over four critical masses of fissile material in the core, and was unsafe: the accidental detonation of even one of the detonator triggers would likely cause a significant (many kilotons of energy yield) explosion.
>An aluminum/boron chain designed to absorb neutrons was placed in the fissile pit to reduce the risk of accidental high yield detonation, and removed during the last steps of the arming sequence.

 ブースト型は核分裂初期のエネルギーで小規模な核融合反応を起こし,そこから発生した中性子で核物質が拡散する前に核分裂反応を加速させるというものですが,MK-18は核融合反応は全く使っていません.

軍事板,2017/09/07(木)
"2 csatornás" katonai BBS, 2017/09/07(csütörtök)

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