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初心者歓迎 スレ立てる前に此処で質問を 870
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青文字:加筆改修部分
 ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
Kék karaktert: retusált vagy átalakított rész
Azonban, kivéve a korrekciót s a más, hogy úgy korrigáljuk, hogy egyesítse normal stílus "dearu である" s udvarias stílus "deszu です"

※レス回収基準値は「v.e.r. = 10」
Res felépülés Kritériuma van "v.e.r.=10"

※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.
Úgy kezeltem a Fentiekből Q&A-nak vonatkozó leírása, mint egy "egyszer írható".

※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.
Az res volt folyamatban és kerülták ki , hogy szánjonok időt szerkesztni vagy ki kellem vizsgálni.

目次


** 【質問】
 ある保守系?ブログの記事で気になったのですが,日清戦争後の三国干渉について,実は当時の日本は外国を過大評価し過ぎていて,あの時点で例えばロシアと開戦したとしても,決して負けることはなかった.
(例えば 史実の逆であらかじめ日本がリャオトン半島やその他の要地を要塞化していればよかった など)
 そうしていたら10年以上早く満州は日本によって解放されることになって,満州国も日本も現代の歴史よりももっと豊かな国になれていたはず――という意見なのですが.

 質問ですが,1895年(三国干渉)当時の日本では,日露戦争のようにロシアに勝つことは難しかったのでしょうか?
(軍艦の数や兵士の人数・武器の質量など)

 【回答】
 まず日清戦争から日露戦争までの間に日本がやったことを見てみましょう.
金本位制の確立,
八幡製鉄所建造,
全国鉄道網の整備,
日露戦争を戦うことになる戦艦の発注(もちろんほとんどがイギリス製で輸入),
日英同盟の締結,
八甲田山の悲劇を含む冬季演習・冬季装備充実,
戦時中は鴨緑江を超えた段階で外債募集に成功,
明石元二郎らによる情報収集工作・・・
 他にもありますが,これらはどれも日露戦争の勝利に不可欠であり,準備期間も相当のものでした.

 日清戦争後の段階でも工業力10倍以上,総動員兵力20倍以上のロシアに単独で勝てる道理はないです.
 日清戦争黄海海戦当時,その付近にいたロシア艦にすら勝てないです,
 当時の主力艦は日本海海戦ではもはやC級部隊でした.
 史実の開戦だってシベリア鉄道完成目前の苦渋の決断でしたし,講和できず長引いたら確実に負けてた戦争です.
 ましてや1895年当時では尚更.

軍事板,2016/11/21(月)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
>>ぱな in横鎮 ‏@pana_rev2 11月21日
>>継続戦争のフィンランド側民間人犠牲者が1000人なの本当やばいよね,冬戦争も1000人程度だしどんだけ国家が国民を守ってたかが分かる.
>>別に家屋が破壊されなかったわけじゃない,焦土戦争にソ連,ナチとの戦いで民家破壊されまくりで国土はボコボコにされた,けど犠牲者は出てない,この差.

>>ぱな in横鎮 ‏@pana_rev2 11月21日
>>お笑い大日本帝国の民間人犠牲者80万人はほんとギャグの域.地上戦すらまともにやってないのにここまで普通死なないよね.

 これは妥当な意見なのか?

 【回答】
 『北欧空戦史』じゃ冬戦争後の子供のスウェーデン疎開に関して,
「事実次の戦乱の終わったとき,フィンランドにおける戦争による孤児の数は五万人に達し,それは実に人口の一.四%にもあたることになった.」
とある.
 まぁ,古い本だし,この件の出典が分からんけど,万単位の孤児が出たのが事実なら,民間人犠牲者総数は2000人だかってのは不釣合いではないかな?
 父親が従軍で命を落としても,母親が居れば孤児にはならないはずでしょ.
 民間人犠牲者数も含めて再検証する必要はあるんでないの?

軍事板,2016/11/23(水)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 フリッツ・ヘルメットのデメリットっていうのはあるんですかね?
 戦後はアメリカが採用するまではナチスのイメージが悪すぎて採用し辛らかったのもあるでしょうが,WW1にデビューしてから1945年までの間に,ドイツ以外の列強で見られなかった理由が知りたいです.

 【回答】
 1945年までの間,「列強」を自覚する(あるいはなりたがっている)各国は,それなりに軍事的伝統に誇りがあるんで,小銃を国産出来る国は概ね,軍装の一環として,独自デザインのスティールヘルメットを開発している.
 欧州諸国や日本など.

 ドイツ軍のヘルメット「シュタールヘルム」は,ここ
https://en.wikipedia.org/wiki/Stahlhelm#Origin
の記述では頭と首を守る形状になっている14世紀のサレット(兜)を参考にしてデザインされたとなってる.
 サレットはこんな感じ
https://en.wikipedia.org/wiki/Sallet#/media/File:Sallets_by_Emmanuel_Viollet-le-Duc.jpg
で,確かに,目庇をとったらそのままシュタールヘルムになりそう.

 一方,軍事的伝統に自信がない国の場合,外国の様式をそのまま取り入れてる国も多かった.
 軍事的伝統の「なさ」を国是としていたアメリカは,英国式の皿型ヘルメット.
 ドイツの軍事的合理性・科学性を模範としたのは南米諸国・中華民国など.

 第二次大戦以降の世界分割で,東欧諸国にはソ連式兵器体系と軍装が押し付けられたが,概ね60年代までには,各国とも戦前の伝統に則った軍装(ヘルメット含む)に回帰している.
 ポーランド・チェコスロバキア・ハンガリー・ルーマニアなど.
(東独の軍装は,西独軍に比してガチで戦前ドイツ軍継承だったが,ヘルメットは,ヒトラーに没にされた奴を採用し直した.
 一方,本気で金がなくソ連への忠誠心がピカ一なブルガリアでは,戦前に買ったドイツ式を社会主義体制崩壊まで使ってる)

 西欧始め資本主義諸国では,ドイツを打倒したアメリカが軍事的合理主義の指標になったのと,「戦時中に開発した」M1ヘルメット含む兵器体系を気前よくばらまいたんで,アメリカ嫌いなフランス含めて,長らく西側各国軍の国際標準になってたが,当のアメリカはM1に満足してなかった模様だな.

 ちなみに,PASGTヘルメットが採用されたのは1981年で戦後40年近く経っていたのだから,シュタールヘルムのパクリって言うのは違うと思うな.
 影響は勿論あったんだろうが.
 フリッツ・タイプってのも単なる俗称だから,根拠にはならないしね.
 PASGTも重いのとイアフォンが使いにくいことから,MICH~ACHに変わってきてるし.
ttps://en.wikipedia.org/wiki/Modular_Integrated_Communications_Helmet

軍事板,2016/11/24(木)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
  今朝9時,BS1で再放送していた「映像の世紀」第2集で,
「セネガル人はアフリカ最強と呼ばれ,フランス植民地支配の実戦部隊として活躍したという」
と言ってたので,ググってみましたが,この「映像の世紀」のことしか出ませんでした.
 それで,senegal Soldierでぐぐり直すと,Senegalese Tirailleurs - Wikipedia が出てきました.
 グーグル翻訳で読んでみた限り,セネガル人中心だけど北アフリカ一帯から応募があり,アフリカ諸国が独立するとその意義を失って自然消滅ぽい結果になったようです.

 で,分からないことが二つ
・セネガル人はアフリカ最強 かどうかまでは分からなかった
・フランス外人部隊 - Wikipedia とどう違うのか微妙

 【回答】
 Senegalese Tirailleurs(セネガル人部隊)はセネガル人を中心に,主にサハラ以南にあるフランス植民地出身者のアフリカ人で編成されており,1830年代から存在していた.
https://en.wikipedia.org/wiki/Army_of_Africa_(France)
 この他にモロッコ人からなるグミエ(Goumier)やアルジェリア人騎兵部隊のスパーヒー(Spahi),サハラ遊牧民のラクダ部隊メアリスト(Mehariste)などの北アフリカ植民地軍部隊があった.

 1918年の西部戦線のフランス陸軍には
1 Colonial Div
2 Colonial Div
3 Colonial Div
10 Colonial Div
15 Colonial Div
Moroccan Div
45 Algerian Div
の植民地師団,アフリカ師団が編成されていて,これらは基本的にセネガル人部隊,アルジェリア人部隊,チュニジア人部隊,モロッコ人部隊,外人部隊,ロシア人部隊などが混合されて編成されていた
 ただし,植民地兵でも北アフリカ系のズワーブ,アルジェリア狙撃兵(Tirailleurs),チュニジア狙撃兵辺りは連隊規模では同一兵科の大隊(3個)のみで編成されていた.
 ヨーロッパ人大隊と混成の連隊を編成する事は無かった様.
 対して,西アフリカ系のセネガル狙撃兵は,ヨーロッパ人大隊と混成連隊を編成するケースが有った.
 モロッコで編成された混成連隊(6個)
 セネガル狙撃兵2個大隊+植民地歩兵(ヨーロッパ人)1個大隊

 セネガル人部隊が最強だという論拠はよく分からないし,データ的にどう最強と証明出来るのか分からないが,Tirailleurs自体が歴史ある部隊だし,セネガル人部隊が第一次世界大戦開始後に編成されたような他の部隊より強かったのはありうるとは思う.
 外人部隊との違いは,当時の混沌とした状況では,そもそもお互いに正規の運用と編成がされてなかっただろうから比較も難しいが,国籍以外に募集方法も違っただろうし,セネガル人部隊は比較的本国でも積極的に使われたが,外人部隊の本国での運用は少数だったと思う.
 大規模な植民地型師団の編成と,本国まで連れてきての運用自体が第一次大戦からだから,比較的纏まってた第二次大戦時代と比べて分かり易い説明は難しい.

 なお,植民地独立後はそれぞれの国で,こうした植民地軍の兵士を核として国軍が作られている.

 そのものズバリの本があるので興味があるので読んでみては?,と言っても第一世界大戦の本だが.
 俺は持ってない.
http://www.tousuishobou.com/kenkyusyo/4-88708-422-3.htm

軍事板,2016/11/25(金)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 ボフォース8x62mm小銃弾徹甲弾のデータを教えていただける方がいらっしゃいましたらよろしくお願いします.
 7.92mm徹甲弾でも装甲車相手ならそこそこ効果はあったのでしょうか?

 【回答】
 直接の回答にならずに申し訳ないのですが(手元にJane'sがない),同時代スウェーデンの徹甲弾,6.5x55 APは下記サイト
http://www.amkat.se/index.php?Env=Ammo&Menu_A=30&Menu_B=60&Menu_C=50&Menu_Value_A=6,5x55&Menu_Value_B=Armour%20piercing&Menu_Name=AP
にあるとおり,100mで硬い鉄鋼なら16mm,柔らかければ28mm,300mでもそれぞれ8mm,22mmを抜き,より強力なはずの8x63より貫徹力は強かったとあります.

 その理由は,これもサイトにあるとおり,弾速が8x63mmに優り,コアの形状も徹甲に適していたから,となっています.
 貫通力が単純に口径に比例するわけでもないこともお解りと思います.
(原則は大口径有利ですが)

 で,Jane'sの弾薬年鑑見ても8x63は収載されておらず,弾薬マニアのA.G.Williamsの小火器弾薬一覧にも見当たらず.
 8x63mmAPの貫通力は難題ですわ.

system ◆system65t. : 軍事板,2016/11/28(月)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 Wikipedia情報だとCH-47のがAH-64Dより高価って書いてあるのですが,戦闘ヘリってそんなに安価でしたっけ?

 【回答】
 生産数とかによるからなんとも.
 開発費(またはライセンス料)+製造ライン等の設備費を生産数で割ったものが,材料費と利益に追加されるから.

 このサイト(私は信用してます)
http://www.bga-aeroweb.com/Defense/CH-47-Chinook.html
では,
CH-47F の新造価格は $29.81 million
AH-64E Block IIIB の新造価格は $35.50 million

 以前のタイプからの改造(remanufactured AH-64E Block IIIA)価格は $24.77 million
http://www.bga-aeroweb.com/Defense/AH-64-Apache-Longbow.html

 改造価格との混同があるのでは?

 陸自のAH-64Dの最終的な調達価格一機あたり52億円.
 CH-47JAの場合調達継続中だけど,一機あたり79億とも言われる.
 CH-47JAといっても実質CH-47F相当にアップグレードされていて,エンジンも川重によるチューニング・バージョンとなっている.

 なんにしても,CH-47DのころはAH-64Dより安く調達してたのが,現在では逆転してるのは事実.

軍事板,2016/11/28(月)
青文字:加筆改修部分

 ちなみに固定翼旅客機なども(乱暴な比較ですが)高価であり,
http://ainet.bent.jp/aviation/civil_price.html
軍用機(あるいは戦闘機)=高価とは限らないです.

 CH-47Fは確かに戦闘ヘリではありませんが,上記サイトを見れば分かるとおり,機体もエンジンも格段にでかい上に高度な航法装置や自己防衛装置を搭載しており,安くはなりません.

system ◆system65t. : 軍事板,2016/11/28(月)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 M3ハーフトラックなどの半装軌車両の利点は何ですか?
 どう見ても中途半端にしか見えません.

 【回答】
 戦争,それも国家総力戦は数だよ.
 まともな全装軌を一から開発だと,左右操向を作るのが大変(簡単に作ると,今度は操作が大変)だが,半装軌なら既存車両の前半部を流用すれば,手っ取り早く数が揃う.
 実際,ドイツのオペル・マウルティアにせよアメリカのM3ハーフトラックにせよ,既存車両を応用して手早く纏めている.
(Sdkfz250シリーズ初期型の複雑な面構成は,例によってドイツ式の本質をどっかにうっちゃった悪い凝り性が炸裂しただけなので無視無視…(日本のホハ車からはもう思い切り目をそらしつつ…))
 ソヴィエトも戦前に試作はしたものの,あの国の泥濘期だと,中途半端なのには本当に意味が無いんで,すっぱり諦めてる.
 もらいもんはありがたく使うけど.

 実際中途半端な存在なんで,アメリカでもM3系列大量産以降の進展はない(戦後に全装軌式APCで置き換え)し,ドイツでは既存軽車両ベースでRSOなんて簡易車両(速度がなさ過ぎて装甲化は無理)を作ってるし,ソ連は戦中諦めて戦後にBTR-50だし.
 第二次大戦後に纏まった数で開発・新規採用されたハーフトラックは,ナチの置き土産を置き換えたチェコのOT-810以外にはなかったと思うが,これも早々に全装軌式のOT-62に置き換えられている.
http://shachonokobeya.blog71.fc2.com/blog-entry-200.html

軍事板,2016/11/28(月)
青文字:加筆改修部分


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