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初心者歓迎 スレ立てる前に此処で質問を 868
Várjuk a kezdő! Mielőtt megalkotunk egy új szál, kérjük kérdezzek itt 868

青文字:加筆改修部分
 ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
Kék karaktert: retusált vagy átalakított rész
Azonban, kivéve a korrekciót s a más, hogy úgy korrigáljuk, hogy egyesítse normal stílus "dearu である" s udvarias stílus "deszu です"

※レス回収基準値は「v.e.r. = 10」
Res felépülés Kritériuma van "v.e.r.=10"

※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.
Úgy kezeltem a Fentiekből Q&A-nak vonatkozó leírása, mint egy "egyszer írható".

※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.
Az res volt folyamatban és kerülták ki , hogy szánjonok időt szerkesztni vagy ki kellem vizsgálni.

目次


** 【質問】
 現代のレーダー及び近接信管などがあれば,WW2時代の対空砲をそのまま高性能化した兵器や自走化した兵器が製造できそうなもので,事実,艦載砲は似たような運用がされていますが,実際には地対空ミサイルなどに取って変わられてしまっています.
 艦載砲は副兵装として残っているのに,なぜ(機関砲でない)高射砲は消えてしまったのでしょうか?

 【回答】
 57mm自走対空砲は存在するけど.
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/e/e4/ZSU-57-2_Hun_2010_09.jpg

 艦載砲は機構の改良と砲身への水冷式冷却装置の装備で,ちょっとした機関銃並みの発射速度を達成できるようになった.
 だから大口径のものでも事実上「機関砲」として使えるから,現在でも対空砲として通用する.

 ジェット機の時代になると,従来の手動装填式対空砲では発射速度が低すぎ,有効な弾幕が張れない,ということになった.
 じゃあ門数でカバー,としても,口径が100mm超えるような大型の砲を多連装にするのは地上用としては厳しい.

 100mm超えの火砲を自動装填装置や水冷装置を付けたら,車輌にすらろくに載せられなくなるし,数で発射速度をカバーしたら,一部隊あたりの規模が物凄いことになる.
 上述の57mm自走対空砲を見ても分かるように,車輌としては砲塔がかなり大きい.
 この車輌は戦車のものを短縮した車体に載せてあるが,短縮しないフルサイズであっても大して変わらない.
http://image01w.seesaawiki.jp/n/2/namacha2/dd5720332cf2888f.jpg

 砲だけでこの大きさだと,レーダーと火器管制装置が載せられなくなる.
 もし無理やり載せたとしても,砲塔が大きすぎて敏速に旋回できないから,高速目標に対処できない.
 電子機器もそれに付随する設備(発電機とか)は,信頼性求めるとある程度以上には小型化できないし,レーダアンテナだって一定以上には小型化できない,というがあるが,何より砲は小型化するには 限界があるからね.
 対空砲の場合「弾が飛べばいい」というわけにはいかないから,砲身も装弾機構もある程度以上には小さくも短くも軽くもならないし,何より大口径にしたら弾薬そのものが大きく重くなる.
 なので「大口径対空自走砲」はサイズ的,重量的には効率の悪い兵器なのだ.

 じゃあ小型でもいい,としてもあまり小口径だと射程も威力も足りない.
 ということで,「砲」としての高射兵器には存在意義がなくなってしまった.

 なお,76mmという「小口径」でも艦載速射砲を地上用にするとこうなる.
http://detavlad.ru/media/1/20090708-V_119.jpg
 155mm自走砲並みの大きさと重さだが76mmでしかなく,しかも砲身冷却の問題で連射速度も位置射撃限界数(一回あたり連射できる数)も艦載型に比べると低い.
 更に弾倉容量の問題で装弾数も少ない.
(なので試作で終わった)

 諸々考えると,このくらいが実用上の限度だろう.
http://mdc.idv.tw/mdc/army/cv9040aav.jpg
(これで40mm,レーダ付き)

軍事板,2016/10/09(日)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 昔,ミグ25が日本に亡命しましたが,当時,東側の技術は西側から見て脅威だったのですか?
 仮に今ロシアの戦闘機が亡命しても,情報化社会だから機体情報が漏れても大して害は無い?

 【回答】
 東側技術が不明である事自体がまず脅威です.
 正しく評価しないと,こちらの動きもままなりません.

 たとえばMiG-25にSR-71を撃墜する能力があるかどうかで,SR-71の運用に直接制約がかかってきます.
 実際には迎撃戦闘機よりSAMの進化が先を行って,SR-71の退役につながったわけですが.

 現在でもロシアの戦闘機の空力は世界最高レベルですし,電子戦能力,対電子戦能力は輸出型の実機を手に入れても分かりません.
 MiG-25の機体が鉄合金で作られていると判明したほどのショックはないでしょうし,ロシア機の亡命一機で決定的にバランスが変わる事もないでしょうが,無害とはとても言えないでしょう.

system ◆system65t. : 軍事板,2016/10/09(日)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
http://www.stereosound.co.jp/column/tonari_no_sisyasitsu/article/2013/11/28/26693.html
 上記のキャプテンフィリップスという映画を見ました.
 ソマリアの海賊に船が襲われるノンフィクション映画なのですが,疑問点があります.
 なぜ船員は武装していない(できない?)のでしょうか?
 例えばショットガンや自動小銃が数丁あれば,それだけで数人の海賊があの規模の船を制圧することは不可能だったと思います.
 ご存知の方よろしくお願いします.

 【回答】
 武装した船員が乗り組んでる船の入港を認める港が殆どないから.
 武装警備員乗せればいいし,実際やってる船もあるけど物凄く大変なわけ.

軍事板,2016/10/10(月)
青文字:加筆改修部分

 公海上の船には船籍地の法律が適用されます.
 つまり船籍地の法律がショットガンや自動小銃の所有,対人使用(正当防衛にせよ)を認めていない限り,その船には火器を搭載できない,あるいはスポーツや狩猟目的以外には使えないわけです.
 船内は全て船籍国と同様と見なされますから,
 船員はもちろん,武装した警備員の臨時乗船も認められないわけです.

 しかし,海賊等の脅威に対抗して火器の搭載,武装乗員の乗船を認める国も増えつつあります.
http://www.europeaninstitute.org/index.php/ei-blog/137-november-2011/1471-merchant-ships-start-to-carry-armed-guards-against-somali-pirates-1122

 船員自身を武装させるのは,火器取り扱い訓練が必要な事,船員を直接戦闘にさらす事に依る問題(船員の反対,組合等の反対,誤射や事故等が起きた場合の責任の所在),さらに寄港時に全ての銃火器を管理,立ち入り検査を受ける手間や時間などから,現実的ではないと考えられています.
 このため,上記の各国の対応と合わせて,公海上で武装乗員船と合流し,護衛海域を離れたところで武装乗員が下船する(武装乗員船に戻る)形での運用が増えているようです.

system ◆system65t. : 軍事板,2016/10/10(月)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 イージス艦の対空ミサイルの射程70kmって結構ギリギリじゃないですか?
 空対艦ミサイルなら射程外から攻撃出来ますし,誘導爆弾も殆ど猶予の時間がないと思います.
 レーダーで数百キロ先から探知出来ているならば,ミサイルも150km,200km射程があってもいいと思います.
 重くて大きい物を運べるのが船のメリットなのに,空対空ミサイルと同じ射程っていうのは納得いかないです.
 特に空母を持たない日本は,一方的な射程外からミサイル攻撃であっけなく撃沈ですよ.

 【回答】
 基本,イージス艦は艦隊防空のための装備.
 本来は空母(すごく強力だが,物凄く高価で高価値な装備.金だけでは買えない)を守るためのもの.

 空母を敵が撃沈するのに,射程長いミサイルがあっても無理.
 囮含めて,大量のミサイルを一気に発射する戦術を旧ソ連が編み出した.
(これはとてもすごく難しいが,バックファイアーみたいな超高速大型重爆みたいなもん大量装備したから可能に)

 飽和ミサイル攻撃って言うんだが,それに対抗するに,空母積載の戦闘機だけじゃ無理.
 空母を護衛する対空艦のミサイル連続同時撃破能力が大事になってくる.
 それを実現するには,適当な射程でも連続発射,同時連続の敵ミサイル追尾能力,そしてここ大事なんだが,そのミサイルを自動的に脅威順に迎撃割り振りする能力などが大事になってくる.

 射程や数よりも大事なものが実はある.
 中華イージスなんか,陸上転用のロケットみたいな大型ミサイル積んでるが,逆にぜんぜんだめだめ.

 空母護衛用の豪華な装備だったんだが,能力高いので,他の目的にも,非常に使えるようになった.
 ニホンがやってるのは,逆にいいとこどり.
 皆が言ってるのは逆.
 高値掴みどころか,海山の中からできあがったいいとこを,部品生産ライセンスまで買って,高い稼働率で運用してる.
 高いように見えてむしろ逆.
 むしろ優遇.
 それへの反感から,F22とかF18のF2化とかはもらえなかったけど,ね.

(同様に,イージス艦の弾道ミサイル迎撃能力は俺的には謎.
 本来はそういう用途じゃ無くて,それもできて良かったね,程度)

 結局,イージス艦だけでなく,組み合わせで戦闘することになる.
 その組み合わせの要素として,イージス艦は逆に切り札になりうる,ってこと.
 逆にあまりにも,色んな作戦に使いうるので,なんか現実の作戦,脅威を想定してもらえば,コメントできる面もあると思う.

 イージスは艦隊も防衛できるし,船団も防衛できる.
 その場合,ふつうは,空自の戦闘機と組み合わせて戦闘する.
 空自の戦闘機は一瞬しか上空に来ない.
 イージス艦は,艦隊や船団に張り付いてそこからいつでも大量の対空ミサイルを有効に打ち出せる.
 そこが大事なわけ.

 あ,言い忘れた.

 長射程化大型化すると,ミサイル自体の運動性悪くなって,命中率がぐっと下がる.
 航空機は回避する.
 海面すれすれに飛んでくる敵対艦ミサイルは,運動性高く無いと,命中させること自体が難しい.
 たぶん,軍事暗い人が考えてる以上に,ミサイル自体の命中率は高く無い.
 攻撃側も迎撃側も一緒.

 あと,俺も良く知らんのだが,長距離だと,どっちの誘導も難しくなる.
 ミサイルの射程ってより,敵を発見してマーキングする手段,先行する偵察機が無いと,敵の対艦ミサイルも発射無理だし,俺も最近は知らないけど,昔だったら,大量の囮と一緒にバジャー爆撃機偵察型が先行して海面すれすれに飛んで,発見して位置連絡できた時点で対艦ミサイル発射してたと思う.
 迎撃側も,地球丸いから海面超えてレーダー届かないし,その他もろもろ,長射程すぎる運用は副作用のがでかい理由がある.

厨佐 : 軍事板,2016/10/12(水)
青文字:加筆改修部分

 ソ連/ロシアの超長射程対艦ミサイルの場合,
敵艦隊をレーダー/光学偵察衛星で発見補足
→衛星の指定座標に向けてミサイル斉射→衛星+慣性で自律誘導
→偵察役のミサイルが高度上げてアクティブレーダーで探知しミサイル群を誘導
→最後はアクティブ+赤外線+ホームオンジャムなどを複合した各ミサイル自前のセンサー
って形.
 衛星で掴んだ大雑把な位置に向けて撃って,後はミサイル自身に探知誘導させようと‥
 もちろん偵察機等による補足誘導もできるけど,こっちは特に米空母艦隊相手には期待薄.
(だから↑の衛星システムが作られた)

 米軍のLRASMも似たような感じだね.
 どっちも自律で艦種識別までできると謳ってるし.

 どこまで上手くいくのかは知らん.
 幸いな事に実戦で使われたこと無いし.

 二十八は,衛星で移動する米機動部隊を補足するのはソ連では無理だったって言ってたな.
 ミサイル当てるにはリアルタイムで捕捉し続ける必要があるし.

軍事板,2016/10/12(水)
青文字:加筆改修部分

 うん,俺も無理くさい気がする.
 基本,位置を確定して,座標でいいかげんな攻撃かけることになちゃうんじゃないかと.

 タイムラグも生じるし,接近する攻撃部隊にぴったりリンクするのが難しそう.

 逆に言えば,超高空の偵察機とか面白そうだけど,それはそれで新たな困難があるんだろう.
 イージス自体,引きつけて連続撃ち落とすのだから,そーいう新技術にも力発揮しそうだけどね.
 安全範囲広げるより,引きつけて撃つ.
 通常,良い継続的な連携ある策敵情報を敵が得るには接近しなければならないから,策敵機自体をイージス中心に撃破もできる.
 撃破できれば,長距離ミサイル積んだ攻撃部隊は引き返す.
 もしくはいいかげんな不安定な策敵手段に頼るか,無理して突っ込むか.

厨佐 : 軍事板,2016/10/12(水)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 なんでそんなに核兵器に詳しいの?

 【回答】
 たしなみ.

system ◆system65t. : 軍事板,2016/10/12(水)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 WW1ではWW2と違い,戦犯の処刑が全然行われず,せいぜい失脚止まりで済んだのは何故ですか?
 ホロコーストの有無に関わらず,戦争犯罪や戦争指導者の責任はWW1の頃から普通にあったと思いますが,その程度では死刑に値しないということですか?

 【回答】
 WW2の戦犯という考え方自体が特別な物なんだよ.
 アンネルッテ・ヴィアンケ著の「ニュルンベルク裁判」って本を読んでるんだけど,WW2をどう終わらせるか,ってことについて,連合国に選択肢は3つあった.
 捕らえたナチの高官を,即時釈放するか,即決処刑するか,裁判手続きを行うか.
 強制収容所の解放直後だったから,即時釈放ってのは論外だった.

 で,それに続く太平洋戦線でもこの手続きを流用したわけ.

 さらにこの流れが,戦争犯罪を裁く常設の国際法廷設置の動きに繋がったが,冷戦時代には進展がなく,冷戦後になって旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷やルワンダ国際戦犯法廷の開廷を経て,やっと2003年からハーグに常設の「人道に対する罪」を裁く国際犯罪法廷が設置された.
 ただ,米駐露などが条約に批准せず,未加盟のまま.
 

軍事板,2016/10/16(日)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 WW2のドイツ軍と赤軍の狙撃兵の運用と編成について質問です.
 (狙撃兵はロシアにおける歩兵の伝統名ではなく,sniperの意味で)
 赤軍では十数個の狙撃班からなる狙撃兵小隊を編成していたそうですが,その上位部隊はどうなっていたのでしょうか?
 一般の歩兵大隊の隷下になるのでしょうか?
 ドイツ軍ではどうだったのかも教えてください.

 【回答】
 ドイツ軍では,第3山岳猟兵師団を例に取ると,大隊ごとの狙撃グループに20名程度の狙撃兵が所属し,常時6名が大隊司令部の指揮下にあり,残りの人員は各中隊に配属され通常の歩兵業務に就いた.
(といっても狙撃兵は貴重なので夜間の歩哨勤務が免除され,昼間狙撃に専念できるように優遇措置は取られていた模様)
 狙撃兵は戦争初期だと大隊本部から野戦電話による目標指示で狙撃を行うが,戦争後半になると熟練した狙撃兵の不足から,技量優秀と認められた特定の狙撃手が,師団本部から指名されて任務を与えられることが増えた.

 狙撃任務は二人一組で,オーソドックスな狙撃手と観測手のペアによる.
 一般に重火器の操作手および指揮官が狙撃目標に設定されるが,その性質上,味方の歩兵中隊と共に前進し必要に応じて狙撃を行う形になるため,攻撃停滞時の前進支援では重火器の操作兵を優先的に排除し,防御戦闘時では敵の攻撃を妨害するために,指揮官を狙撃することが多い.
 特に防御戦闘では,入念な観察と効果の高い目標の選択を行えるため,最大の成果を挙げることができた.

 引用元は広田厚司の「ドイツの小銃 拳銃 機関銃」.
 出典をさらに辿ると,1967年発行のオーストリア陸軍公刊誌らしいが.

 ソ連軍の場合は以下参照.

------------
https://www.sinodefenceforum.com/russian-sniper-strategy.t3576/

At the start of the war, there were two types of Russian snipers--snipers who were part of the Reserves of the Supreme High Command (RVGK) and snipers who were part of standard infantry units.
The RVGK snipers were organized into separate brigades--such as the RVGK sniper brigade made up of women. Entire platoons, companies, and even battalions of RVGK snipers were assigned to fronts and armies to support critical sectors.
Snipers were also an important element of TO&E infantry combat power during World War II, particularly on static battlefields such as Stalingrad.
Divisions began the war with a squad of TO&E snipers but expanded their numbers with division sniper schools during the war.
By war's end, there were 18 snipers per battalion, or two per rifle platoon.
------------

 長いので要約すると,ソ連赤軍の狙撃兵には最高司令部予備(RVGK)の部隊と各歩兵部隊内にいるものと二種類あって,前者は小隊~大隊単位で各戦線や軍に配属された.
 後者は師団内で分隊規模で存在していたが,戦争の進展とともに師団内で養成するようになり,終戦時には一個大隊につき18名,小隊では2名の狙撃兵がいた.

軍事板,2016/10/19(水)
青文字:加筆改修部分


** 【質問】
 ナポレオンの軍団制度では各種師団を組み合わせて編成されていますが,軍団制度以前のフランス軍は師団内で諸兵科連合を組んでいたのでしょうか?
 また,軍団制度以前の複数の師団のとり纏めは,どのような役職の人がしていたのでしょうか?
 さらに,末期の信長の軍制度はよく軍団と言われますが,ナポレオンの軍団制度とかなり違うのです.
 他に信長の軍制度に似たような制度を取った所は有るのでしょうか?

 【回答】
 フランスで砲兵・騎兵・歩兵を纏めた諸兵科連合部隊としての師団を最初に提唱したのは,1750年に死去したフランス軍大元帥のモーリス・ド・サックス.
 彼の死後,ド・ブロイ元帥が七年戦争で実験的に師団を編成していますが,正式に師団編成が行われるようになったのはフランス革命戦争からです.
 しかし,騎兵連隊の配属されていない師団も有り,全てが諸兵科連合と言う訳でも有りませんでしたが.

 多くの場合,師団固有の砲兵戦力は半旅団が保有していた歩兵砲(4ポンド軽カノン)のみでした.
 これらは各大隊に1ー2門配備されていて,指揮官は軍曹でした.
 彼らは砲兵科では無く,あくまでも歩兵科.

 師団より上位の常設編制は方面軍以外に無く,必要が有れば,前衛,中央,左翼,右翼,予備等として纏められました.
 指揮は方面軍司令官や各師団長が兼務した様です.
 因みに,オーストリア,ロシア,プロシアでは縦隊(戦術隊形とは別物)として纏められました.

 1799年スイス戦役,第2次チューリッヒ会戦のドナウ方面軍(マッセナ中将)より;
第4師団(モルティエ中将)
・第50、53、100、108戦列半旅団(各3個大隊)
 (第100は無しとする資料も)
・第1竜騎兵連隊(2個スコードロン)
・第8騎馬猟兵連隊(4個スコードロン)
(2個スコードロンとする資料も)

 固定の編制は上記ですが,会戦時には,徒歩砲兵2個中隊,騎馬砲兵1個中隊が方面軍砲廠から編入され,真っ当な?諸兵科連合になっています.

軍事板,2016/10/22(土)
青文字:加筆改修部分


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