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初心者歓迎 質問スレ 867 (ワッチョイあり)
Várjuk a kezdő! Mielőtt megalkotunk egy új szál, kérdés sled 867 (Waccsoi vagy)

青文字:加筆改修部分
 ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész
Azonban, kivéve a korrekciót s a más, hogy úgy korrigáljuk, hogy egyesítse normal stílus "dearu である" s udvarias stílus "deszu です"

※レス回収客観基準値 v.e.r. = 12
Res felépülés Kritériuma, v.e.r. = 12

※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.
Úgy kezeltem a Fentiekből Q&A-nak vonatkozó leírása, mint egy "utóirat".

※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.
Az res volt folyamatban és kerülták ki , hogy szánjonok időt szerkesztni vagy ki kellem vizsgálni.

目次 Index


** 【質問 kérdés】
 ホルムズ海峡のタンカー攻撃事件で使用された武器はなんでしょうか?
 日本の船とノルウェーの船が被害に合った件です.

 【回答 válasz】
 2022年現在,国際的捜査の結果では,イランによるリムペット機雷攻撃である可能性が高いとされている.
https://www.bbc.com/news/world-middle-east-48551125
https://www.cbsnews.com/news/iran-news-sabotage-tankers-fujairah-us-donald-trump-warns-iran-live-updates-2019-05-14/

 しかし捜査にイランの協力が望めない以上,正確なところは分からないか,または分かったとしてもかなり先の話になるだろう.

2022.11.4

https://www.apnews.com/6a48842e263541a5b3451f0d41dee01a
 国華カレイジャスに関しては,米軍から舷側に機雷の破口とされる穴と不発だった機雷らしきものが付いている写真,およびその数時間後に革命防衛隊の哨戒艇とされる小型艇が舷側から機雷を取り外しているところとされる映像が公開されている.
 これを見た限りでは破口は喫水線上の低い位置かつ小さな穴で,魚雷や対艦ミサイルという可能性は低そうだ.
 AIS記録を調べれば,機雷が取り付けられるような低速または停船状態だった時間があるのかとか,それはどこだったのかなどさらに検討は可能だろうけど.今のところはこれ以上はわからない.

軍事板,2019/06/14(金)
"5 csatornás" katonai BBS, 2019/06/14(péntek)

青文字:加筆改修部分
Kék karakter: retusált vagy átalakított rész

 いままで魚雷・機雷(大型の機雷)・リンペット機雷・砲弾・ロケット弾・迫撃砲弾などが可能性として,報道とかここでの書き込みを含めて指摘されています.

・魚雷および大型の機雷
 船底で爆発し,爆発力で船を持ち上げたあと,泡による浮力の現象で強いホギング・サギングよる力を与えて船体を折ろうとするので,韓国のフリゲート艦「天安」のように船体が折れるか,または切ったようなまっすぐな亀裂が入るのが特徴です.
 可能性としては排除していいかと.

・浮遊機雷
 炸薬量が200kg以上はあるので,今回のような小さな穴は空かないでしょう.
 可能性としては排除していいかと.

・リンペット機雷
 普通は喫水線下につけるものなので,そもそも喫水線上についているのが変です.
 また,船腹に無理やり取り付ける場合,「いつ・どうやって」やるのかが困難です.
 航行中につけるのは難しいと思います.
 また,停泊中も港湾は当然監視されています.
 停泊中に付ける場合,なぜ発見されやすく効果の低い喫水線上につけたのかが疑問視されます.
 絶対ないとは言えませんが,そうだとしたら意図がよくわかりません.

・砲弾(直接照準)
 Kokuka Courageousがホルムズ海峡を通過していたのは,UTC(世界標準時)19時です.
 該当箇所はUTC+3の時刻なので22時くらいです.
 現地の日没は19時(現地時間)くらいなので,あたりは十分に暗いと思われます.
 該船の乗組員が砲弾を見たという証言からかんがえると,光を発しないカノン砲の弾ではない可能性が高いです.

・砲弾(間接照準)
 上と同じ理由で夜間なので砲弾が見える可能性が低いです.
 それ以上に,関節射撃で移動する船舶に当てることは困難ですから,複数発の命中があることから見ても可能性から排除していいと思います. 

・対戦車ロケット弾
 飛翔時に光を放つことから,夜間に乗員から見えたという事実と矛盾しません.
 また,小型の肩撃ち式対戦車ロケット砲の場合,~1kg程度と炸薬量が少ないので,船体に残った比較的小さな痕跡と矛盾しません.
 可能性が高いと考えられます.

・対戦車ミサイル(TOW等)
 視認性については対戦車ロケット弾と同等ですし,より命中させやすいでしょう.
 ただし,炸薬量が3~6kgと対戦車ロケット弾に比べて格段に大きいです.
(戦車の装甲を貫通して破壊する事を目的として設計されています)
 そのため,もっと大きな穴があいているほうが自然です.
 可能性はありますが,疑問の要素も残ります.

・対艦ミサイル
 視認性については対戦車ロケット弾よりさらに見えやすいです.
 しかし,船舶を破壊するために炸薬量が多いので被害はもっと大きくなるはずです.
 可能性は低いと思います.

 とりあえず整理するとこんな感じでしょうか.

軍事板,2019/06/14(金)
"5 csatornás" katonai BBS, 2019/06/14(péntek)

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** 【質問 kérdés】
 質問です.
 映画かマンガのセリフだったと思うのですが,
「無能な働き者は銃殺せよ」
みたいな格言があったと思うのですが思い出せません.
 できればソースも添えて正解を教えてほしいです.
 よろしくお願いします.

 【回答 válasz】
 小林源文氏の漫画で引用されゼークト将軍の組織論として広まっていますが,実際はハンマーシュタイン=エクヴォルト男爵/ドイツ国防軍上級大将の言葉ですね.

 有能な怠け者.
 これは前線指揮官に向いている.
 理由は主に二通りあり,一つは怠け者であるために部下の力を遺憾なく発揮させるため.
 そして,どうすれば自分が,さらには部隊が楽に勝利できるかを考えるためである.

 有能な働き者.
 これは参謀に向いている.
 理由は,勤勉であるために自ら考え,また実行しようとするので,部下を率いるよりは参謀として司令官を補佐する方がよいからである.
 また,あらゆる下準備を施すためでもある.

 無能な怠け者.
 これは総司令官または連絡将校に向いている,もしくは下級兵士. 理由は自ら考え動こうとしないので参謀の進言や上官の命令どおりに動くためである.

 無能な働き者.これは処刑するしかない.
 理由は働き者ではあるが,無能であるために間違いに気づかず進んで実行していこうとし,さらなる間違いを引き起こすため.

軍事板,2022/03/04(金)
"5 csatornás" katonai BBS, 2022/03/04(péntek)

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Kék karakter: retusált vagy átalakított rész

 それは改変されたほう.
 オリジナルとされるエクヴォルトの言はこれ;

------------
Ich unterscheide vier Arten. Es gibt kluge, fleisige, dumme und faule Offiziere.
Meist treffen zwei Eigenschaften zusammen.
Die einen sind klug und fleisig, die mussen in den Generalstab.
Die nachsten sind dumm und faul; sie machen in jeder Armee 90 % aus und sind fur Routineaufgaben geeignet.
Wer klug ist und gleichzeitig faul, qualifiziert sich fur die hochsten Fuhrungsaufgaben, denn er bringt die geistige Klarheit und die Nervenstarke fur schwere Entscheidungen mit.
Huten muss man sich vor dem, der gleichzeitig dumm und fleisig ist; dem darf man keine Verantwortung ubertragen, denn er wird immer nur Unheil anrichten.

(私が考えるに,将校には4つの特性がある.
 利口,愚鈍,勤勉,怠慢である.
 多くの将校はそのうち2つを併せ持つ.
 まずは利口で勤勉なもので,これは参謀将校にするべきだ.
 次は愚鈍で怠慢なもので,これは軍人の9割にあてはまり,日常業務をこなすことに向いている.
 利口で怠慢なものは高級指揮官に向いている.
 なぜなら確信と決断の際の図太さを持ち合わせているからだ.
 もっとも注意すべきは愚かで勤勉な者で,このような者は害を及ぼすのみであるので,いかなる責任ある立場も与えてはならない.
------------

 小林源文の漫画に書かれていたのはこっち;

------------
 軍隊で一番必要なのは 勤勉で頭のいい奴 参謀に適任だ 勝つための戦術を立案できる
 次に なまけ者で頭のいい奴 前線指揮官にすべきだ 必死で生き残るために的確な指揮をするだろう
 次に なまけ者で頭の悪い奴 命令されたことしかできないが充分だ 全ての障害を打ちたおす
 最後に 勤勉で頭の悪い奴 そういうやつはさっさと軍隊から追い出すか銃殺にすべきだ
 なぜなら 間違った命令でも延々と続け 気がついたときには取り返しがつかなくなってしまうからだ
------------

 オリジナルに比べると「将校の」ではなく軍人一般に話が広げられているし,ニュアンスというか意味がところどころ逆転している.
 オリジナルでは「無能は銃殺しろ」なんて言ってないし.

軍事板,2022/03/07(月)
"5 csatornás" katonai BBS, 2022/03/07(hétfő)

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** 【質問 kérdés】
 WWIの戦車の搭載砲は,試作戦車を除くと大型戦車の57mmや75mmとFT-17の37mmでしたが,当時の戦車は対歩兵兵器なのでどの砲も搭載砲弾は榴弾や榴散弾などが100%で徹甲弾系の砲弾は一切積まなかったのでしょうか?
 もし戦車同士の撃ち合いになったとして,当時の戦車の薄い装甲ならば榴弾でも貫通したんでしょうか?
 当時の37mm砲と57mm砲の「榴弾の装甲貫通力」が大体何mm程度だったのかも併せて教えてください.

 【回答 válasz】
 まず,戦車戦という概念も対戦車砲もないから,徹甲弾も無い.
 しかし初の戦車戦では,A7Vの57mm砲がMk.IVフィメールを撃破している.
 フランスのピュトー37mm砲は,WW1後に開発された徹甲弾ですら,距離400mで8mmという低い貫通力しかなく,榴弾では戦車の撃破は困難.

軍事板,2022/06/28(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2022/06/28(kedd)

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 イギリスの6ポンド砲は40口径の海軍砲を23口径にしたもの.
 海軍砲には57 x 306Rの徹甲弾はあったが,戦車に積んだかはわからない.
http://www.navweaps.com/Weapons/WNBR_6pounder_m1.php

 A7Vは21口径の5.7cmマキシムノーデンフェルト歩兵砲の57 x 224R.
 徹甲弾があったかはわからない.
https://www.quarryhs.co.uk/ammotable7.html

 ちなみに1918年4月24日にA7Vと交戦したマークIVの乗員は,徹甲弾に撃たれたと言ってる.

 1917年から配備されたサンシャモンは載せ替えた75ミリ野砲に1916年から75 x 350Rの重量7.2キロ,炸薬285グラムの徹甲弾があったそうだ.
https://fr.wikipedia.org/wiki/Canon_de_75_mm_mod%C3%A8le_1897

 貫徹能力はわからなかったが,徹甲弾とは言っても当時は初速が初速だから,性能は初速なりだと思う.

ふみ ◆Y.QUKJBduY : 軍事板,2022/06/28(火)
Fumi ◆Y.QUKJBduY : "5 csatornás" katonai BBS, 2022/06/28(kedd)

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 ルノーFT-17が装甲厚8~22㎜,Mk.Ⅳで装甲厚6~12㎜とかだから,ドイツ軍の57㎜砲のHE(割合100%)で十分破壊できたみたいだな.
 対するドイツ軍のA7Vは装甲厚がかなり厚めで,イギリスのMk.Ⅳが射撃したHEには抜かれないけど,直撃すると破片が車内に飛散して乗員を死傷させたとのこと.

軍事板,2022/06/28(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2022/06/28(kedd)

青文字:加筆改修部分
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 なお,
「徹甲弾で撃破できなきゃ,榴弾の爆発で車体や装甲を接合してるリベットを車内へ弾き飛ばし,乗員を死傷させたり,爆発そのもので装甲を叩き割る」
って手段は,WWIIでもチハ(57mm砲旧砲塔)がM3軽戦車相手にやってる.
 榴弾(粘着榴弾を含む)だと「貫通」じゃなく,「爆発の衝撃」を使うのね.

軍事板,2022/06/28(火)
"5 csatornás" katonai BBS, 2022/06/28(kedd)

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** 【質問 kérdés】
 そもそも米空軍はミサイル万能論信者だったんですか?
 対空核ロケット前提のF-106やXF-108,元海軍機のF-4等,当時ですら米空軍機で機銃を装備してないのは少数派なように思えます.
 ベトナムでは高速を活かした一撃離脱戦法が敵地での制空任務や格闘戦主体のMiGと噛み合わなかった,対空ミサイルが思ったより当たらなかった,またF-4がミサイルキャリアーだったのは確かだと思いますけど.

 まことしやかに語られてるけど,ミサイル万能論って米空軍側から何か発言あったり記録があったりしたんでしょうか?

 【回答 válasz】
 そのへんは「機関砲を積む機体は,それを何に使うつもりだったか」を考えてみればいいかと.
 大抵は地上攻撃なんで.

 ちなみにベトナム戦争だと,米空軍の「戦闘機」の役割はおおむね以下.

(*が「機関砲あり」)
F-86(*):前線に送られた戦闘機の空戦結果があまりにヒドイので,米本土で耐用ギリギリまで訓練用仮想敵機に使用.
F-100(*):ごく初期に制空戦闘に使われるが,全く役に立たないため南ベトナム領内でベトコン相手の南爆に使うものの,近接支援任務だとA-1より使い勝手が悪いと酷評.
F-101:偵察機型RF-101Cのみ使用し,途中でRF-4Cに更新.
F-102:南ベトナム領内などで防空に使ったが,出番が無いので空対空ロケットで対地攻撃,あまり意味が無いので撤退.
F-104(*):防空や護衛に使ったが実戦は空爆のみ,すぐF-4Cに更新.
F-105(*):爆撃一本槍.護衛戦闘機(F-100)がロクなもんじゃないため時には頑張って空戦もやり,MiGも撃墜.
F-106:米本土防空.
F-110(F-4)(*ただしE型のみ);損害がでかいF-105の穴埋めで爆撃もやりつつ制空戦闘もやったが,根本的に技量がスカタンなので米本土に仮想敵機部隊設立のキッカケとなる.
F-111(*):爆撃一本槍で空戦での出番はなし.
F-5(*):スコシタイガー隊で輸出用評価試験に使い,戦術爆撃任務での使い勝手の良さは評価されたが,空戦には使われず.

 一応F-105とF-4は空戦やってるが,ミサイル万能だの機関砲がどうだのって以前に,「空戦なんてそんなするつもり無かった」ってのが実際のトコ.

 ミサイル万能論って言っても,ミサイルだけで空戦できるのは爆撃機が相手の時だけ.
 結局はミサイル発射地点まで自機を機動させる技量が必要なんだが,ロクな訓練しておらず.
 それで現在も存在する仮想敵機部隊が設立され,マトモな空戦訓練をやるようになったって流れは米海軍も同様.

軍事板,2022/07/06(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2022/07/06(szerda)

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 なお,ミサイル万能論の対訳になる英文は見つからなかったが,
「These two jets represent an era when the Air Force preferred to arm jets with interception radar controlled missile systems and no guns.」
というフレーズはあった(twoはF-86DとF-94C)

> アメリカ空軍国立博物館
> https://www.afmc.af.mil/News/Article-Display/Article/3004840/open-aircraft-day-features-missile-armed-interceptor-jets/

 空対空ミサイル登場前から,火器管制システムを搭載したインターセプターには機銃が不要という傾向があったと思われ.

軍事板,2022/07/06(水)
"5 csatornás" katonai BBS, 2022/07/06(szerda)

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 そもそも論として,ミサイルも機銃も敵機撃墜の手段でしかなく,
機銃じゃ射程短い・弾頭威力足りない
→ロケット弾の確率論じゃ当たらない
→誘導できるミサイル
となっているので,超音速機にレーダーもミサイルを積んでいるのに二次大戦,あるいは朝鮮戦争でのキルレシオである14あるいは12:1の維持ができなくなるという発想がなかったし,政治的に目視確認が要求されてBVR戦闘が禁じ手になるなんて予想もしていなかった.

 別に「空戦なんてそんなするつもり無かった」わけでもミサイル万能論というわけでもなく,単に機銃で撃墜できないと見込んだからこそのミサイル装備なので.

 米海軍でガンポッド作ったときは,
「地上攻撃にしか機銃は使わないから,必要なときだけつければ良い.
 機体側に機銃を装備する必要がなくなり,設計は簡化されて機体は軽量になり整備も楽」
とメリットを説明している.

 米空軍がキルレシオの低下について研究したプロジェクトレッドバロンI,II,IIIは,21世紀になってから機密解除されたらしいけど.
https://documents.theblackvault.com/documents/dod/readingroom/11/356.pdf

 これは米海軍のオールトレポートに触発されたもの.
https://www.history.navy.mil/research/histories/naval-aviation-history/ault-report.html

 正式名称は「Report of the Air-to-Air Missile System Capability Review, July - November 1968」で,
「なんで空対空ミサイルがあたらないの?」
について問題点を追求したもので「マトモな空戦訓練」をやれば解決,という底の浅いではない.
 ミサイルシステムは正しく設計されているか?
 メーカーの品質管理はできているか?
 修理品の返送,修理,再配備は機能しているか?
 パーツの供給に問題はないか?
 部隊の整備は正しく行われているか?
等々,
「いかにカタログ通りにミサイルの性能を発揮させるか」
の一環が
「パイロットとRIOはミサイルシステムについて正しく理解しているか,その訓練は適切であるか」
となる.

 信頼性が低くて交換部品も届かなければ故障で撃てないし,
「IRシーカーの冷却に8秒,液体窒素ボトルで維持される発射待機状態は2分」
というミサイルの仕様が空戦で問題であるという認識がなければ,どう改良すれば良いのかを考えることもできないので.

ふみ ◆Y.QUKJBduY : 軍事板,2022/07/07(木)
Fumi ◆Y.QUKJBduY : "5 csatornás" katonai BBS, 2022/07/07(csütörtök)

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** 【質問 kérdés】
 F-111は「戦闘機としてポンコツ」という評価は,後世において「なんだかんだ,ドッグファイトできなきゃ戦闘機じゃない」って後知恵にはありえない話では?
 後世でいう「マルチロールファイター」を実現しようとしたわけでもないし.

 【回答 válasz】
 現実の話をすると,米空軍は議会に対してF-111を戦闘機でありair-to-air capabilityがあると説明していた.
 説明していたから1969年の公聴会でマクレーン上院議員に,
「私の記憶が確かなら,航空優勢を獲得する戦闘機って言ってたよね?
(General, my recollection is that they claimed this plane would have air superiority capability as a fighter, at the time that we inquired into it, at the time of the decision to proceed with it, and I think our records will strongly reflect that. )」
と突っ込まれている.
https://books.google.co.jp/books/about/Department_of_the_Air_Force_F_111_Progra.html?id=LPcqzgEACAAJ&redir_esc=y

>ちなみに後世でいう「マルチロールファイター」を実現しようとしたわけでもない

 F-111AのG制限は7.33GでF-14と同じ.
 F-111が戦闘機として使えないのではなく,米空軍が米空軍の都合で「使わなかった」というのが正しい.
 ウェポンシステム試験の目的は
「可変翼,マルチパーパスロール,高度なサブシステム,広大なフライトエンベロープ(variable geometry, multi-purpose role, advanced subsystems, and enormous flight envelope)」
であると言ってる.
 カテゴリーIII試験であるハーベストリーパー,コンバットランサーでは核兵器運搬,近接航空支援,空対空任務のテストを行っていないため進捗は45%としているが,空軍がやりたい長距離阻止については配備に必要な試験を100%達成している,と.

 ロッキードやボーイングのTFXのモックアップにはサイドワインダーがある.
(図No. faq221105f111 & faq221105f111-2)

 つまりF-111Aが搭載したAN/APQ-113はサイドワインダーをサポートしていて,空対空モードで1個の目標を自動追尾する能力がある.
 というか,F-4と一緒にスパローが入るまで,TFXが揉めてた当時の戦術空軍のAAMって,あてにならないファルコンと赤外線誘導のサイドワインダーしかないし.

ふみ ◆Y.QUKJBduY : 軍事板,2022/07/07(木)
Fumi ◆Y.QUKJBduY : "5 csatornás" katonai BBS, 2022/07/07(csütörtök)

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** 【反論 kifogás】
 F-111は対称荷重こそ7.33Gだが非対称では5.8Gまで落ち,翼のポジション変更も4G以下の制限付き.
 それらもグロス重量遥か手前から重くなる程に,その上限が下がり続ける.
 散々インテークの設計不良からくるコンプレッサしストールに悩まされたのも,仕様に直線飛行でのダッシュだけで機動のキの字もなかったからだし,そも,ドッグファイトしたくてもクソ重い機体に対してエンジンの出力が全く足りていない.

 実は海軍の要求が盛り込まれてTFX(後のF-111)となる直前の空軍の要求仕様SOR-183にも,空対空ミサイル搭載能力以外,戦闘機らしい要求が含まれていなかった.
 どうやら朝鮮戦争で戦闘機同士の会戦機会や個々のドックファイトの時間が激減していた事から,戦後の軍のアセスメントで,航空機の高速化に伴い空戦自体が将来的には消滅すると考えられていた様である.
 誰の発言かまでは分からなかったが,ミサイルに機動性があるのだから,戦闘機には機動性など必要ないなどとまで当時は言われていた様だ.

軍事板,2022/07/07(木)
"5 csatornás" katonai BBS, 2022/07/07(csütörtök)

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 【再反論 Surrebuttal】
 F-4もM117 340キロ爆弾を11発搭載した条件では4G制限だけど?

>インテークの設計不良からくるコンプレッサしストールに悩まされたのも,仕様に直線飛行でのダッシュだけで機動のキの字もなかったからだし

 地形追随飛行するのに「直線飛行のダッシュだけ」と書いた仕様書ってどれよ?
 あと,直線飛行のダッシュと仕様書に書くと,なんでコンプレッサーストールが起こるんだよ?

>そも,ドッグファイトしたくてもクソ重い機体に対してエンジンの出力が全く足りていない

 推力重量比0.61ってのは,0.38のF-86,0.54のMiG15,0.55のF-100,トーネードよりも良好で,EEライトニングの0.63より劣る,といったもので,60年代初頭の開発であれば「クソ重い」だの「全く足りてない」だのは世迷い言の類となる.

>どうやら朝鮮戦争で戦闘機同士の会戦機会や個々のドックファイトの時間が激減していた事から,
>戦後の軍のアセスメントで,航空機の高速化に伴い空戦自体が将来的には消滅すると考えられていた様である

 朝鮮戦争当時,第5空軍の司令官で制空権を握って戦争をひっくり返したフランクリン・F・エベレスト将軍は,在欧アメリカ空軍の総司令官だったときに戦術空軍の仕事をこう定義した.

1)戦場における制空権を獲得・維持すること(空対空戦闘)
2)敵の補給袋や補給路を遮断して敵軍を混乱させること(阻止)
3)陸上部隊に近接支援すること(近接航空支援)
https://apps.dtic.mil/sti/pdfs/ADA420511.pdf

 ケネディ政権以前だから,F-4の話なんてなくて,F-100,F-101,F-105の後継機はこれを1機種で担い,1400機あまりが導入される予定だった.

>実は海軍の要求が盛り込まれてTFX(後のF-111)となる直前の空軍の要求仕様SOR-183にも,空対空ミサイル搭載能力以外,戦闘機らしい要求が含まれていなかった

 F-111Aに搭載されたのがMk1アビオニクスシステム.
 アナログだったこれをデジタル化したのがMk2アビオニクスステムで,「all-weather air-to-air capability when integrated with the Sparrow air-to-air missile」つまりスパロー搭載の全天候戦闘機にするつもりでいたし,空軍の要求は「the Air Force’s requirement for a low-altitude penetrator (at Mach 1.2 Sea Level) and high altitude supersonic (Mach 2.5) fighter/interceptor」超低空低空超音速侵攻と高高度をマッハ2.5で飛んで制空戦闘も迎撃もやるマルチロール機だった.
https://scholar.afit.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1029&context=docs

>誰の発言かまでは分からなかったが,ミサイルに機動性があるのだから戦闘機には機動性など必要ないなどとまで当時は言われていた様だ

 わからない,じゃなくて調べてから書けよ.

ふみ ◆Y.QUKJBduY : 軍事板,2022/07/07(木)
Fumi ◆Y.QUKJBduY : "5 csatornás" katonai BBS, 2022/07/07(csütörtök)

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