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初心者歓迎 スレを立てる前に此処で質問を 861 (重複スレッド)
※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
※レス回収基準値「ver = 9」
※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.
※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.
目次
** 【質問】
フランスのオチキス機関銃は,世界初の戦車を始め,車載機関銃としても使われていますが,あの保弾板式の機構は車内で邪魔にならなかったのでしょうか?
車載機関銃にするには不向きな形式だと思うのですが….
【回答】
旧式のホチキスmle1897やmle1900辺りはベルト式だった.
http://www.mitrailleuse.fr/France/Hotchkiss/mod1900/photodavtir.jpg
http://armesfrancaises.free.fr/Mitr%20HOTCHKISS%20Mle%2014-soldats%20et%20bande%20art-WEB.jpg
保弾板に改められたのは,野戦における信頼性と使い勝手だろうな.
詳しい故障率とかはちょっと分からないが,ベルト式もそんなに悪いわけではなかったと思うのだが,ホチキスのライバルの機関銃のプトーmle1905やサンテティエンヌmle1907の信頼性の低さが,フランス軍の機関銃選定を敏感にさせたのだろうと思う.
車載用には短めの板を使うが実際邪魔で,これは航空機用としても同様だった.
http://alternathistory.com/files/resize/users/user32336/Ben%C3%A9t-Merci%C3%A9%20Machine%20Gun%20Firing%20Forward.-700x488.jpg
後の型では解放型なドラムマガジンっぽくなり,
http://alternathistory.com/files/resize/users/user32336/29uZLG6fLfI-600x424.jpg
第二次大戦の頃の新型車載機銃では,側面に付けるパンマガジン化された.
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Mitrailleuse_mle_31.jpg
軍事板,2016/04/04(月)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
戦闘機の飛行速度が高ければ高いほど,発射したミサイルの飛翔速度も比例して高くなりますか?
【回答】
ミサイルの空気抵抗と推力と燃料搭載量次第です.
母機の速度におけるミサイルの空気抵抗よりミサイルの推力が大きければ,ミサイルはさらに加速し,ミサイルの燃料が十分あれば,そのミサイルの最高速度(ここでは空気抵抗と推力が釣り合う速度とする)に達します.
燃料が十分あれば,母機の速度と無関係に同じ最高速度に達しますが,ミサイルの燃料が十分でない場合,母機の速度が低いと,最高速度に達する前に燃料が尽きる可能性があります.
ふつーない気がするけど.
この場合は,母機が速いほど高い速度に達することになります.
母機の速度における空気抵抗よりミサイルの推力が小さければ,そのミサイルの最高速度まで減速しますが,とりあえず発射した瞬間の速度は,母機の速度が速いほど速い理屈.
識者の突っ込みをお待ちします.
system ◆system65t. :軍事板,2016/04/05(火)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
M61の有効射距離は,航空機による空対空射撃のとき約810mとのことですが,これはどうやって導かれた値なのでしょうか?
【回答】
https://en.wikipedia.org/wiki/M61_Vulcan
http://fas.org/man/dod-101/sys/ac/equip/m61.htm
射程に関して英語版のwikiでは具体的な数値が出てないし,fas.orgでは
"The primary use of the cannon is in the extremely short range (less than 2000 feet) air-to-air environment, "「2000フィート(610m)以下」
"Several thousand yards"
と,更に短いかあいまいな数字になってる.
日本語版でも数字の出典がないしで,元は「なんとなくこのくらい」という数字だったのでは?
軍事板,2016/04/08(金)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
装填数の少ない散弾銃で薬室までフル装填する際に,チューブ・マガジンに既に弾が装填されている場合,チャージング・ハンドルを途中まで引いて,排莢口から一発仕込むと,二重装填にならずに済む,という認識で間違いないでしょうか?
【回答】
チューブ・マガジンに装填済みで薬室が空である場合,二通りのローディング方法があります
ポンプ式の場合先台を後退させて開放状態とし,エレベータを上昇させた状態であれば排莢口,イジェクションポートから実包を取り出し新たな実包を装填する事が出来ます.
これは薬室及びマガジン最後尾の実包を弾種を変更させる際の操作法となります.
自動式の場合遊底を開放状態で保持しながら同様に装填する事も可能です.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s :軍事板,2016/04/09(土)
青文字:加筆改修部分
質問者の問いに,できる・できないで答えるなら「できる」だろう.
ただし,「途中まで引いて」の度合いを常時一定範囲に制御できるならね.
特にオートマチックだと,ボルト閉鎖のスプリングテンションが常時掛かってるから,片手で銃本体を持ったままチャージングハンドルをボルト半開で保持しつつ,もう一方の手でシェルをロードする事になる.
これが可能と思うならやればいい.
軍事板,2016/04/09(土)
青文字:加筆改修部分
散弾銃に限らず,不発弾を排出できるなら,逆に排出口から薬室に装弾できるはず,という理屈はあるのですが,実際には手動でも複座スプリングが効いてるのが普通なので,上述の通り色々と面倒です.
薬室にキレイに入らず斜めになって引っ掛かったり,無事薬室に詰め込めても,戻す時にうっかり手が動いて,弾倉の次弾突っ込んだりとかもあるし.
system ◆system65t. :軍事板,2016/04/09(土)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
衛星を打ち上げるときは,管制室のようなところに沢山の人がいて作業したりしています.
(映画などのロケット打ち上げのような)
それでも爆発したりして失敗したりしますね.
艦艇から撃ったりしているミサイルは,ポンポン簡単に撃ってますが,ICBMを撃つときはロケット打ち上げなみに大掛かりなのでしょうか?
衛星打ち上げ並みに失敗などもするのですか?
【回答】
軍事用は信頼性重視と言うより,耐久性,即応性,操作の容易性とコスト重視.
信頼性では定評ある打上げロケットの方が高いですが,それを維持するための費用,手間,手順,時間などが軍用には適さないわけで.
艦載ミサイルの失敗.
https://www.youtube.com/watch?v=1s77cqabHsM
https://www.youtube.com/watch?v=XeGCEDSh1FI
https://www.youtube.com/watch?v=7JFDu-2aMfg
これは魚雷.
https://www.youtube.com/watch?v=ey-pxV7qPZQ
system ◆system65t. :軍事板,2016/04/11(月)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
中SAMやS-300,ペトリオットなど,主なSAMシステムの構成要素を見ると「射撃管制装置」があります.
射撃管制装置は専用のトラックに車載されたものが多いですが,それだけ装置が大きいのは何故でしょうか?
ランチャーユニットやレーダーユニットと統合する事は出来ないのでしょうか?
【回答】
あれはでっかいのではなく,必死になって小さくしたもの.
たとえば,米陸軍の最初の車載して展開する対空レーダーであるSCR-270の場合,こんな車列で.
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/35/SCR-270-packed-300.jpg
それぞれこんな役割を担った.
http://www.radomes.org/museum/photos/equip/scr270transport.jpg
現代だとこんなのもあるが.
http://666kb.com/i/c9c7alen10ijxodrr.jpg
海に浮かぶ船と違って,陸上の部隊というのは道路という絶対的な制限を受ける.
60トンを超える戦車があったりもするけど,そんなものは陸上部隊の装備としては別格で,基本的には普段,道路を走るトラックやトレーラーが寸法や重量の上限となる.
道路の建設費は税金だけど,これを払ってくれるのは道路の利用者で,その利用者の中で最も大きく重いトラックやトレーラー以上の重量に耐えるように作る差額を,軍隊だけで負担するのは無理だから.
その上で,そのトラックやトレーラーで分載できる範囲でシステムを組むし,必要以上に複雑にならない限度を見極める.
もちろん,軍の制度上の部隊の規模…部隊あたりの人員や車両装備数も関わる.
願望だけ言うなら,固定のレーダーサイトのように大型大重量大電力にしたいのを,機能ごとに分割して,10トントラックや海コンのトレーラーの寸法重量に押し込んでいるわけ.
軍事板,2016/04/13(水)
青文字:加筆改修部分
電源,コンピューター,通信装置が入ってる上,中で人が判断して指示する必要があるから当然大きくなります.
また,ランチャー,レーダー,射撃管制は一対一で結ばれるとは限らず,ランチャー4台に対しレーダー2台,射撃管制1台といった使われ方もするので,パーツ分けしておく方が柔軟に,最適化使用することができます.
赤外誘導SAMなどの射程の短い,単純なシステムであれば,一台に全てワンセット収納することも当然あります.
system ◆system65t. :軍事板,2016/04/12(火)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
9x19mmパラベラム弾って弾頭が丸っこいですよね.
この動画を見ていたら,ちゃんと狙えば結構遠くの的にもあたっているのが分かります.
https://www.youtube.com/watch?v=WtkuVzbgD98
もっと弾頭がシャープだったら,精度が上がったり弾道特性がフラットになるような気がしませんか?
7.62x51mm NATOなどの小銃弾は弾頭がシャープ,で.408 Cheyenne Tacticalなんかはもう刺々しいほどの弾頭です.
誰かシャープな弾頭を試作したりしないのでしょうか?
それとも,弾頭の形状を変えると規格外になってしまうのでしょうか?
たかが拳銃弾で遠距離を狙う意味もないのかもしれませんが,なぜシャープな弾頭が流通していないか教えて下さい.
【回答】
9mmパラベラムのバリエーション.
見れば分かるように,シャープな弾頭のものもあります.
http://www.conjay.com/2030 9mm Parabellum Tracer, Metal-Piercing.jpg
軍事板,2016/04/12(火)
青文字:加筆改修部分
ただ,弾道性能は,その実包の直径,弾丸重量,旋転ピッチ,ボアプレッシャーなどの諸条件により決まります.
よって9mm paraと言う弾種の枠を越えた弾道性能を得ようと思うなら,9mm×39など全く別の実包にせざるを得ません.
あくまで9mm paraは拳銃用であり,30メートル,カービン等に拡張しても100メートル以内が有効な射程となります.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s :軍事板,2016/04/12(火)
青文字:加筆改修部分
同じ寸法で弾頭を尖らせれば弾重が低下し,貫通力が低下すると共に重量/投影面積比が低下するため,弾速低下も速く,外乱にも弱くなり,結果として有効射程も減少します.
といって,弾重を維持するために弾の全長を長くすると弾倉も長くなり,銃のアクションもその分大きくなるため,全体に大型化し,重くなるため,取り扱い,携行上不利になってきます.
それでも.45ACPに比べれば尖頭弾であり,高初速でもあるわけです.
FNの5.7x28mmのようなアプローチもありますが,これはP90で撃てばそれなりの有効射程を持ちますが,FiveseveNピストルに装填すると,拳銃ゆえの射撃精度限界があり,護身距離で貫通力優先の弾になってしまいます.
system ◆system65t. :軍事板,2016/04/12(火)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
戦車や戦闘機,艦艇の乗員兵は自力でどのくらい整備できますか?
整備兵がいないと何もできないとは思っていないですが,戦闘訓練が主でしょうし,応急処置程度なのでしょうか?
【回答】
質問の内容がやや広範囲ではあるが,戦車の場合はそこそこ色々やる.
さすがにエンジン交換とかは無理だけど.
例えば,戦場で故障・擱座して動けなくなった戦車を牽引するための「戦車回収車」という車両がある.
作業のためにクレーンも備えており,整備が主目的の車両ではないが,これでエンジン交換を行ったりもする.
師団くらいの規模までいけば,野戦部隊ではあるがけっこうな整備はできると思われる.
写真は陸自の10式戦車をベースにした回収車.
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/f/f8/%EF%BC%91%EF%BC%91%E5%BC%8F%E6%88%A6%E8%BB%8A%E5%9B%9E%E5%8F%8E%E8%BB%8AIMG_0354_%E8%A3%85%E5%82%99_70.jpg
AH-64アパッチ攻撃ヘリのエンジンベイ・ドアは,上に人が乗っても大丈夫な強度があり,エンジン取り付け位置の高さを補う足場として使えるようになっている.
http://www.whiteman.af.mil/shared/media/photodb/photos/110531-F-IT949-003.jpg
初期のジェット戦闘機はエンジンの整備・交換の便のため,後部胴体がボルト数本だけでそっくり外れるようになっているものが多かった.
写真はF-86セイバー.
http://www.warbirdheritagefoundation.org/PA_F86_M_0001_W.jpg
ただし,電子機器なんかは鉄道の世界を見てると,下手すりゃメーカーの人が来ないと外すのも無理だったりするかも.
兵器と言えば取り扱いが難しそうなイメージがあるが,新兵器が開発される時は戦闘能力と同じくらい整備のし易さが求められる.
空母の原子炉とかでなければ,半日〜1日もかければ相当大掛かりなものまで交換できると思われる.
艦艇は見ての通り大きいし,航海中は海の上なので,直すっつってもおのずと限界があるのは見ての通り.
軍事板,2016/04/17(日)
青文字:加筆改修部分
** 【追記】
917 : 名無し三等兵 :投稿日:2016/04/17(日) 22:07:52.57 ID:fZSv0S/d.net [5/5回]
海軍が陸用爆弾を対艦に使用したと記載されてるwebページを見つけましたので転載.
ttp://www10.atwiki.jp/admiralnagumo/pages/31.html
2.実際の戦闘における陸用爆弾の使用状況
(1)印度洋作戦(昭和17年4月5日)英重巡二隻攻撃(艦爆53機中16機が陸用爆弾)
(4月9日)英空母ハーミス攻撃(艦爆85機中6機が陸用爆弾)
(2)珊瑚海海戦(5月7〜8日)米空母レキシントン・ヨークタウン攻撃(すべて通常爆弾)
(3)ミッドウェー海戦(6月5日)米空母ヨークタウン攻撃(艦爆18機中6機が陸用爆弾)
(4)第二次ソロモン海戦(8月24日)米空母エンタープライズ攻撃(艦爆27機中8機が陸用爆弾)
(5)南太平洋海戦(10月26日)米空母エンタープライズ・ホーネット攻撃(艦爆63機中3機が陸用爆弾)
(註)各空母飛行機隊戦闘行動調書による(ただし通常・陸用の記載が無いものも有り)
軍事板,2016/04/17(日)
青文字:加筆改修部分
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