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●初心者歓迎 スレを立てる前に此処で質問を 836
※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
※レス回収基準は「Ver.7」
※既出Q&Aの関連記述は,「追記」で処理.
※編集に手間取りそうなもの,または,調査が必要なもの等は,<保留>として後日回し.
目次
** 【質問】
戦術予備の使用が適切な大会戦て,どんなのがあるでしょうか?
【回答】
1745年のフォントノワ会戦とかは?
イギリス軍歩兵による攻勢を,フランス軍は予備騎兵(国王の身辺警護兵を含む)で押し止めました.
その後,予備歩兵(本来の予備2個旅団+他から引き抜いて来た歩兵)により反撃,イギリス軍歩兵を押し返しました.
フランス国王本営が脅かされていた状況からの逆転勝利.
予備騎兵の襲撃による状況打破の例は,1807年のアイラウ会戦でも見られます.
両軍の予備兵力が重要だった戦いとしては,1862年のアンティータム会戦が有ります.
南北両軍共に予備兵力の逐次投入を繰り返し,最終的には兵力の勝っていた北軍が勝利しました.
なので「適切」かは微妙ですが・・・
ただ,常に相手を上回る予備兵力の維持に拘った北軍マクレラン将軍の手腕は,南軍リー将軍も認めています.
もっと小さいレベル?での戦術予備としては擲弾兵が有ります.
(18ー19世紀初めですが)
殆どの国では,戦列歩兵1個大隊内に擲弾兵1個中隊を持っていました.
3個大隊(各大隊6個中隊)編制の連隊で予備として運用するなら,擲弾兵3個中隊からなる半大隊規模の連隊予備が出来上がります.
これらは連隊の数十歩後方に位置していました.
(多くの場合,督戦隊も兼ねていました)
旅団で運用するなら1個大隊の旅団予備,師団で運用するなら2個大隊の師団予備が出来上がります.
しかもこれらは精鋭からなる予備兵力です.
多くの場合,旅団長や師団長の直率部隊として扱われました.
1759年エイブラハム平原の戦いで遠征軍司令官ウォルフ将軍が指揮していたルイブール擲弾兵大隊も,この手の予備擲弾兵でした.
彼はこの隊による反撃を指揮していた最中に戦死しました.
場合によっては軍団や軍単位で運用する事も有り,師団規模の予備擲弾兵部隊が登場する事も有りました.
ナポレオンの帝政初期の戦いに度々登場するウディノ予備擲弾兵師団が,それに相当します.
※大隊数や中隊数はフランス軍の物を参考にした一例です.
軍事板,2015/03/29(日)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
銃を連射した場合,無視できないレベルで前の弾による影響が次の弾に生じることはあるんでしょうか?
つまり,前弾が風除けになって次弾の弾速や照準性能があがるといった影響です.
【回答】
そのような効果を見込んで,弾丸を二発装填した特殊な実包がありましたが,期待した程の効果は無かったようで普及していません.
しかし,似たような考え方のAN92ニコノフ式小銃は,銃が反動によって跳ね上がる前に,高い発射速度で二発の弾丸を発射する「パルス」と呼ばれる機構を組み込み,同一箇所に二発の弾丸を命中させて,被弾時のダメージを文字通り倍増させる,と言う特異な設計です.
ただ,構造が複雑で整備性が悪く,制式採用されながら,既に調達は停止しているようです.
ちなみに,航空機関砲で起こった珍しい事例として,数発発射後,降下した際に飛翔中の自らの弾幕に突入してしまい,「自打球」により被弾,墜落したと言う事故があったそうです.
軍事板,2015/03/30(月)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
アニメ『ジパング』で,大和主砲弾を撃墜するとき,「シースパローは同時に二発までしか誘導できない」とありました.
一方,Wikiや他の情報を見ると,「イージス艦は同時に12の目標を攻撃できる」とありました.
この「誘導」と「攻撃」には何か差があるのですか?
それとも自分が何か勘違いしてるんでしょうか?
【回答】
通常イージス艦が用いるミサイルは,SM2やシースパロー後継のESSMになります.
これらは中間誘導を慣性誘導やCOLOS誘導が担うことにより,イルミネーターを占有しないため,12目標へミサイルを飛ばし,3つのイルミネーターが時間差で終末誘導を行うことにより,同時対処12目標を達成します.
一方,シースパローは中間誘導から終末誘導まで,基本的にイルミネーターを占有しますので,1イルミネーターに1目標となります.
日本のイージス艦はイルミネーターは前1後2の3つが基本であり,「みらい」もそれに沿っていると思われます.
恐らく艦の向いている方向により角度的な制限が発生し,イルミネーター2つしか使用できなかったのだと思われます.
ちなみに原作ではスタンダードSM2を使用しており,なぜ変更になったかは分かりません .
軍事板,2015/03/31(火)
青文字:加筆改修部分
** 【追加】
153 : 名無し三等兵[] 投稿日:2015/03/31(火) 18:45:51.35 ID:uQJUF6gE.net [1/8回]
ヘリ空母っぽい護衛艦にオスプレイを発着させるためには
耐熱板にしないといけない,みたいなレスを見たことあるようなことを聞いたことがあるのですが
これはなぜですか?
重いからとか?摩擦が生じるからとか?
オスプレイは学校のトラックで発着は出来ますか?
154 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/03/31(火) 18:57:34.43 ID:dNBli3y6.net [5/5回]
>>153
離着艦時にターボプロップエンジンのジェット排気が甲板に吹きかかるから
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/025/085/05/N000/000/002/141373064682302491179_20141019wakayama-fire2.JPG
野原でも焦げる
155 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/03/31(火) 19:11:14.60 ID:uQJUF6gE.net [2/8回]
>>154
おお,すごい
ただのプロペラと思っていましたが,ターボプロップエンジンなんか存在するのですね
勉強になった
181 : ふみ ◆Y.QUKJBduY [sage] 投稿日:2015/04/01(水) 02:12:50.58 ID:1FXIPQZC.net [1/2回]
>>153
>ヘリ空母っぽい護衛艦にオスプレイを発着させるためには
>耐熱板にしないといけない,みたいなレスを見たことあるようなことを聞いたことがあるのですが
強襲揚陸艦の甲板がハリアーやオスプレイのために「耐熱処理されている」というのは,デマ.
耐熱板というのも,実際はこういうやつ.
http://www.navair.navy.mil/img/uploads/Deck_Heating_FtMac_day_1_Hot_Plate.jpg
詳しいことはここに書いてあるが.
http://www.navair.navy.mil/v22/index.cfm?fuseaction=news.detail&id=213
甲板の耐熱処理なんていうのは現実には存在しないから,ジェットの排気であぶられると甲板の温度が上昇する.
鋼材は温度が高くなると強度が落ちるし,載っかってるオスプレイでもF-35でも,前に使っていたシーナイトやハリアーの
2倍以上の重量があるから,その重量のために甲板がより変形しやすくなる.実際,オスプレイのテストで甲板が歪んだ.
4万トンの強襲揚陸艦でもそうだったので,もっと小さなドック型揚陸艦では影響がより深刻になるだろう,と.
熱への耐性とは,脳内耐熱処理なんてもので獲得できるわけではなく,あくまで甲板を構成する鋼材と構造材の厚みや
太さ,総重量による蓄熱への耐性でしかない.が,オスプレイだとアイドリングして海兵隊員の乗り込みを待たなきゃなら
ないとかの都合もあるので,アイドリングするなら10分以内とか90分駐機するならエンジン切れとかの運用方法で甲板へ
の熱に依る損傷を防ぐことになっている.ホットプレートも待機中に応急的に排気口の下に敷くものであって,あれで飛行
甲板を埋め尽くしているわけではない.
156 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/03/31(火) 19:22:57.38 ID:zxtpHa0e.net [1/5回]
要するにジェットエンジンだからね>ターボプロップ
戦闘機などのジェット機は直接排気を推進力にしてて,各種ヘリや輸送機(オスプレイもそう)などの
プロペラ機もジェットエンジンのタービンの回転を伝達させてペラを回すんで,仕組みも出力もゼロ戦とかの
WW2のプロペラ機とは大違い(あっちはレシプロエンジン,今の自動車とかと根本は同じ).
で,ジェットエンジンであるからには高熱の排気をぶっ飛ばさないといけないわけで,オスプレイの場合
原理上着陸状態の時に下にこの熱が吹き出す(プロペラの反対側)から,耐熱処理されてないと溶けたりしてしまう.
発進しようと火をふかしたジェット戦闘機の後ろに人が立ってたら,危ないってか燃えるだろう?
厳密には状況は違うんだけども,イメージとしてはそんな感じ.
157 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/03/31(火) 19:32:17.99 ID:uQJUF6gE.net [3/8回]
>>156
面白いですね
空港で自衛隊の輸送機を見かけることがあるのですが,あれもターボプロップエンジンっぽいですね
なんでジェットエンジンじゃないのだろうと思っていましたが,あれがジェットエンジンの一種だったとは
今度インドが購入する飛行艇もターボプロップなのかな
ほうほうなるほど,724km/h以下では燃費いいのか
159 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/03/31(火) 19:36:54.79 ID:DIoTxPG0.net [1/1回]
>>157
つーか,ぶっちゃけ今のプロペラ機の大部分はターボプロップ機だ
レシプロ機は極一部の旧式機と民間の小型機以外いないと思って良い
160 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/03/31(火) 19:37:14.85 ID:RS6v40aM.net [1/2回]
>>157
今現在ターボプロップじゃない「プロペラ機」は少ないよ.
あなたが例に出してるUS-2もC-130もターボプロップ機です.
162 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/03/31(火) 19:52:59.37 ID:nhj0cCe1.net [3/4回]
>>157
そして現在の旅客機や戦闘機の多くが積んでるのもタービンでエンジン前方にあるファンを回転させて発生させた空気流を推力とするターボファンエンジンで,要するにターボプロップのプロペラの枚数が増えてカバーで覆われてるようなもの.
軍事板,2015/03/31(火)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
いずも型護衛艦は既に耐熱板であるなら,F-35Bも何もしなくても乗っけれますか?
それとも,もっと屈強な耐熱板に改修しないといけませんかね?
【回答】
基本的に垂直離着陸ジェット戦闘機の完全な垂直離陸っていうのは,武装を全く積まない軽い状態で,ものすごい燃料消費とか考えない状態で「能力的にはできる」というもの.
ぶっちゃけパフォーマンスに近いモノがあり,ショーやセールスならともかく,実戦でしょっちゅうやるようなものじゃないんだ.
ヘリだって,垂直に離陸するより斜めに上昇していく方が多い.
だから唯一モノになったハリアー系統の機体も,基本的にはちょっとは滑走して離陸する.
完全に滑走なしよりは距離が必要だけど,それでも2キロ3キロも滑走路が必要な普通の機体に比べれば,遥かに短い距離で飛行できるし,武装も積めて燃料消費もそこそこで収まるんで,いいことづくめ.
(ホバリングや垂直離陸は,唯でさえあまり積めない燃料をバカみたいに喰う).
これの恩恵を最も受けたのが戦後の軽空母で,イギリスのインビンシブル級をはじめとしてハリアーを艦載機にする小型空母は,みんなこの短距離離陸能力とホバリング能力のおかげで割とお手軽に運用できた.
いずもを空母に改造するとしても,実際には甲板の後ろから全力で発進させて飛ばす事になるんで,本来の役目であるヘリコプター運用の障害になる.
甲板の上に邪魔物を置いておけなくなるからだ.
ただ,本当にいずもを空母にしたら,多分ヘリの大規模運用とバーターになると思う.
軍事板,2015/03/31(火)
青文字:加筆改修部分
>それとももっと屈強な耐熱板に改修しないといけませんかね?
甲板が熱で損傷しない程度に(甲板が冷めるまで)間隔をあけた発着艦をやるだけ.
屈強な耐熱板なんて存在しないし.
本気でF-35を運用したいなら,前部エレベータをなんとかするのが先.
上昇位置で固定しないと滑走できないし,移設するにしてもエレベータが格納庫の全長を決めているので,アイランドの前にずらそうとすると格納庫も拡張しなきゃならない.
先頭のヘリスポットの先は甲板が斜めに整形されているから,甲板先端から30メートルくらいは滑走に使えないし.
そもそもF-35は機内燃料だけで6トン積む.
そっから最大離陸重量まで7トン.
SH-60だと燃料は3トンを切るし,武装は短魚雷が2本でも1トン以下.
対潜ヘリ基準の燃料タンクや弾薬庫では,F-35の需要を賄いきれない.
逆に,F-35を何回も出撃させられるような弾薬庫があるようならば,対潜ヘリの母艦としては無駄に過剰な装備ということになる.
F-35を使いたいなら,新規に建造したほうがマシ.
ふみ ◆Y.QUKJBduY : 軍事板,2015/04/01(水)
青文字:加筆改修部分
<保留>
** 【質問】
【回答】
ベトナム戦争の映像で,アメリカの爆弾にオレンジ色のものと青色のものがあったんですが,何が違うのでしょう?
形状は同じです.
244 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/02(木) 03:42:54.53 ID:zbVx7EHU.net [3/5回]
>>242
映像見てないけど爆弾に塗装されている帯の色のことなら黄色は炸薬の入っている実弾で青は炸薬の入っていない演習弾
>>243
コルト・シングル・アクション・アーミーは45口径を始めとする多くのタイプがあって,いわゆるバントラインスペシャルは45口径ロングコルト弾を使ってる.
245 : 名無し三等兵[] 投稿日:2015/04/02(木) 04:32:56.95 ID:HTe8xiN8.net [2/9回]
>>244
帯では無く全体がオレンジもしくは黄色なんです
B52の弾倉に搭載されたカメラのやつです
249 : system ◆system65t. [sage] 投稿日:2015/04/02(木) 08:24:11.97 ID:s5KhclN6.net [1/5回]
>>245
米軍の弾薬標準色は
黄色:高性能爆薬(帯の場合,2重は耐熱弾薬,3重は耐熱弾薬で低感度爆薬使用)
茶色:低性能爆薬
灰色:化学兵器
明緑:煙幕
明赤:焼夷
白:照明/発火
黒:対装甲
銀:対抗手段
青:訓練用
247 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/02(木) 08:12:13.15 ID:e2jGoknt.net [1/1回]
>>242
どちらも訓練弾でオレンジのものは搭載訓練型,ブルーのは投下訓練型.
250 : system ◆system65t. [sage] 投稿日:2015/04/02(木) 08:25:46.50 ID:s5KhclN6.net [2/5回]
>>247
あれ,投下用のが視認性高めるためにオレンジ,じゃなかったでしたっけ.
間違ってたらごめんなさい.
251 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/02(木) 09:04:37.71 ID:9GWONt/E.net [1/6回]
>>250
おれの記憶だと爆弾の投下特性を確認するための試験弾が全オレンジ(蛍光)塗装なんだが
ソースが見当たらない
軍事板,2015/04/02(木)
青文字:加筆改修部分
** 【追記】
戦車の主砲って125ミリのほうが120ミリより強くてでかいじゃないすか.西側も125ミリにして対抗しないと
291 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/02(木) 19:00:31.06 ID:q1he6DFW.net [1/1回]
>>289
全入れ替えして5mm分威力を増すより
既存の口径で弾を改良する方が安上がり
301 : system ◆system65t. [sage] 投稿日:2015/04/02(木) 21:54:39.49 ID:s5KhclN6.net [3/5回]
>>291
実際には初速や砲弾の関係でロシアの125mmAPFSDSより
西側の最新120mmAPFSDSの方が貫通力大きいという話はあります.
単純に砲弾の口径で決まるものではなく,砲身長,推進薬,砲弾のデザイン材質など
さまざまな要素が関係します.
また,貫通力が少し大きければ勝ちかというとそんなことはなく
どっちも相手の正面貫通を貫通できれば,あるいはともにできなければ
同じじゃんという考え方もあります.
これに自動装填装置に適しているかとか,何発積めるとか,コストとか
砲側の負担,想定交戦距離とか入ってくるのでさまざまなのでございますよ.
ちなみに炸薬と推進薬は違いますし,HE弾なら125mmも120mmもどっちでもいい.
290 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/02(木) 18:42:27.63 ID:9GWONt/E.net [6/6回]
ソ連/ロシアは135mmを試して失敗
西側は一挙に140mmに移ろうとして全滅
で,120/125mmよりも大口径の戦車砲よりも,レールガンの実用化の方が
早そうなのが昨今の状況
292 : 名無し三等兵[] 投稿日:2015/04/02(木) 20:22:08.01 ID:HTe8xiN8.net [7/9回]
5mm分ってそんなに威力が変わるのですか?炸薬が100g増える程度では
293 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/02(木) 20:40:26.97 ID:1nxeL7VP.net [1/2回]
レールガン車載化って電力供給とかの面からまだ無理だろ.
戦車砲の威力強化を狙うなら既存砲に改良砲弾で時間稼ぎつつ135,140mmになるんじゃね?
ただ,戦車が市街戦に投入されることが多くなったのに砲身延長を避けられない大口径化を選ぶのか...?
296 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/02(木) 21:10:02.50 ID:iQFaYE8d.net [1/1回]
>>293
> > ただ,戦車が市街戦に投入されることが多くなったのに砲身延長を避けられない大口径化を選ぶのか...?
逆だろ
砲身を延ばさずに威力を増すなら直径を増すしかない
120mm45口径と105mm51口径の長さはほぼ同じ
だが,威力は段違い
298 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/02(木) 21:34:05.91 ID:53OkM4K1.net [1/1回]
>>296
ブルムベアーの時代ですね
299 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/02(木) 21:44:47.65 ID:1nxeL7VP.net [2/2回]
>>296
威力増加の効率は大口径化>砲身延長なのは分かるけど有名なこの画像(http://www.kampfpanzer.de/site/subText/45)見るに明らかに長くなってるんで大口径化すると長くなるものなのかと
294 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/02(木) 20:47:54.16 ID:apMlkzcd.net [1/1回]
歩兵戦闘車の武装として150ミリクラスの低圧砲を提案してみる.
軍事板,2015/04/02(木)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
米軍人の除隊種類は
1.名誉除隊 (Honorable Discharge)
2.普通除隊 (General Discharge)
3.非名誉除隊 (Other Than Honorable Discharge)
4.不行跡除隊 (Bad Conduct Discharge)
5.不名誉除隊 (Dishonorable Discharge)
の5種類があるそうです.
名誉,普通,不名誉は知っていましたが,非名誉と不行跡は今回初めて知りました.
しかし,どのような内容の退職なのかが分かりませんでした.
文字と並び位置からして,良くない除隊種類であり,なおかつ不名誉よりはまだマシなのかなあとは思います.
非名誉除隊と不行跡除隊は,それぞれどのような状況でなされる除隊でしょうか?
【回答】
名誉除隊は優秀な成績で懲戒処分とかの理由で無い退職をした場合.
普通除隊は普通の成績で懲戒処分とかの理由で無い退職をした場合.
非名誉除隊はいわゆる依願退職で,自己都合による退職の場合.
不航跡除隊はいわゆる諭旨免職で,比較的軽微な規律違反で退職させられる場合.
不名誉除隊はいわゆる懲戒免職で,重大な規律違反で退職させられた場合.
不名誉除隊の場合は退職金も恩給も貰えなくなる.
履歴書に書かなければならないので,マトモな職業に就くことは不可能になる.
軍事板,2015/04/03(金)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
何故オーストラリアは嘗て空母を保有し,現在は保有していないのですか?
【回答】
そりゃああんた,かつてはオーストラリアは英連邦の一員として極東方面の守りを期待されたからよ.
くだんの軽空母は英海軍から譲り受けたものだし,自治領時代のWW1ではニュージーランドと共同で巡洋戦艦二隻の建造予算をひねり出して,英海軍に配属させてるし(ワシントン条約で廃棄),WW2では軽巡三隻を譲られている.
戦後もその関係は深く,空母のほかにフリゲイトや潜水艦なども譲られている.
んで,なぜ現在は保有していないのかというと,「タイミングが悪かったから」.
80年代初頭,老朽化著しい旧式空母に代わって,英海軍の建造間もない軽空母「インヴィンシブル」を買い入れるという話が持ち上がっていた.
英海軍は予算難から新型艦すら手放そうとしてたんよ.
そのまま話が進んでいれば,豪海軍が引き続き空母を保有していたのは間違いなかったが,それがフォークランド紛争でおじゃん.
他に適当な艦もなく,豪海軍からは空母が消えましたとさ.
ちなみに,今保有しているキャンベラ級強襲揚陸艦は,スペイン海軍のファン・カルロス1世の準同型艦.
ファン・カルロス1世がハリアーを運用,キャンベラもスキージャンプ持ちなので,VTOL空母としての運用も可能なんだけど,ヘリ以外の艦載機は持っていないとのこと.
F-35Bが高価なことや,これを搭載した場合さほどの戦力向上にならないのに多目的揚陸艦としての能力が損なわれることなどで,今のところSTOVL機を導入する予定はない.
余談だが,オーストラリアが保有した空母は,第二次大戦でイギリスが大量建造して,終戦で思いっきりだぶついた戦時急増空母の払い下げ.
これがきっかけでフランス,カナダ,オランダ,ブラジル,アルゼンチン,インドと空母保有国が戦後激増.
そのうちカナダ,オランダ,アルゼンチンは払い下げ空母の老朽化や転売で,あっさり空母保有国じゃなくなったりしている.
軍事板,2015/04/05(日)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
MiG-15のように胴体がジェットエンジンそのまんまなスタイルの制約とデメリットについて教えてください.
ドイツのMe-262の様に両翼に搭載した方が有利なんでしょうか?
【回答】
鯉の口みたいに大きな穴が機体の最前面にあるってことは,当然ながら大きな空気抵抗を生む.
速度を出すには抵抗は少ないほうがいいわけで,その分不利.
また,音速を超えた気流をそのまんま取り込むと,インテイクの外と内で衝撃波が発生して,吸気効率が激しく落ちる上,タービンの回転効率が落ちる.
場合によっては衝撃波でエンジンが破損する.
なのでショックコーンで吸気する前に音速以下に速度を落として,上記の問題を解決する必要がある.
Me262(あとグロスター・ミーティアとかその他)が翼下にエンジンをぶら下げてるのは,レシプロ時代の双発戦闘機の設計思想を継承しているのと,何よりもエンジンがまだ黎明期のもので信頼性が低く,寿命もやたらと短かったので,整備性を追求する必要があったからだ.
あの方式にしないと,エンジン本体を取り外すのが大変.
これは
「機体の後半もしくは前半をまるごと取り外せるようにしちゃえばいいんじゃないの?」
という発想で解決したわけだけど.
純粋に戦闘機,それも格闘戦するような戦闘機として考えると,翼に重量物をぶら下げてるのはデメリットしかない.
軍事板,2015/04/05(日)
青文字:加筆改修部分
** 【追記】
595 : 名無し三等兵[] 投稿日:2015/04/06(月) 09:54:45.28 ID:PM/aPrU4.net [1/3回]
離島防衛を行う時に
一度敵軍を離島に上陸させてから退路を絶って
包囲するのが普通のようですがそうするのは何故ですか?
596 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/06(月) 10:21:29.06 ID:frnXO7Uh.net [1/2回]
>>595
普通かどうかは知らんが,仮にも特殊部隊の隠密行動レベルとかではない規模の上陸作戦を
仕掛けてくるんなら,それなりの艦隊と航空部隊を用意してくるだろう.
それと正面から戦って,護衛部隊(+制空,制海部隊)を排除しつつ上陸部隊を叩くのは
それなり以上に大変だ.
一旦上陸されたら防衛側は逃げられないから,全滅覚悟で徹底抗戦させるか大量の守備隊を
配置する必要があるが,島嶼防衛だとまずもって「相手の主攻撃目標(上陸目標)はどこなのか?」を
判断しなきゃならないし.
この判断間違えると悲惨なことになってしまう.
つまりは迎え撃つ側にはイニシアチヴが殆どなくなる.
こちらが圧倒的な戦力を有してるのでもない限り,イニシアチヴのない中で作戦行動するのは
困難が大きい.
して,
ある程度以上の規模の陸上部隊を上陸させたら,相手はそれに対して継続的に補給を
し続けなきゃならない.
増援を送るなら改めて大規模な上陸部隊を輸送する必要がある.
どちらも「どこに輸送するのか」は攻撃する側にはだいたい分かるし,侵攻側は最初に
上陸させた島の周辺の制空・制海部隊を残しつつ海上輸送路の護衛もしなきゃ
いけないわけで,戦力負担が増大する上に今度は自分たちにはイニシアチヴがない.
補給もない中,島に立て籠もってる陸軍部隊なんぞ島から出てこない限り何の脅威でも
なく,極論すれば干上がるまで放置しておけばいいわけで,要は
「自分がイニシアチヴを握った状況で戦争する」
には,最初に上陸部隊に徹底的に防戦するよりはずっと楽に勝てる.
597 : 名無し三等兵[] 投稿日:2015/04/06(月) 10:28:08.51 ID:PM/aPrU4.net [2/3回]
>>596
ありがとうございます
石垣島や沖縄本島のような人が万単位で
暮らす離島でも同じでしょうか?
598 : 名無し三等兵[sage] 投稿日:2015/04/06(月) 10:42:20.76 ID:frnXO7Uh.net [2/2回]
>>597
純軍事的にはその通り.
むしろ,「ある程度の大きさがあって住民が万単位で住んでいる」なんて島は
制圧した上陸側にとってものすごく大きな負担になる.
上陸した部隊の他に住民を食わせなきゃならないからだ.
大概そんな規模の島になると自給体制がない(島外から毎日大量に物資を
運び込まないと生活が成立しない)ので,かなりの確率で
「現地徴発(注:婉曲表現)すらできない」
ことになる.
更に,万単位の住民がいるなら,「反乱や抗戦活動を起こされたらどうするのか?」と
いう余計で深刻な問題も発生する.
ただでさえ奪回側と戦わなきゃいけないのに,足元の住民と戦わなきゃいけないなんて
悪夢でしかない.
ただし,これらは皆「純軍事的に考えた場合」であって,現実に政治的に考えると
「一旦放棄することが前提の防衛計画」は,少なくとも表向きは建てられないし
公表できないけどね.
それ(現実に政治的に考えるなら?)は軍事の範疇ではないな.
軍事板,2015/04/06(月)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
第二次大戦当時のヴィットマンの突撃砲兵時代の階級って分かりますか?
突撃砲を降りて将校教育を受け少尉になったところまでは分かるんですが,突撃砲兵時代の階級が調べても出てきません.
1941年頃の階級が知りたいです.
【回答】
http://en.wikipedia.org/wiki/Michael_Wittmann#Dates_of_rank
によれば,
SS-Mann: 1 April 1937
SS-Sturmmann: 11 November 1937
SS-Unterscharfuhrer: 20 April 1939
SS-Oberscharfuhrer: 9 November 1941
SS-Untersturmfuhrer: 21 December 1942
SS-Obersturmfuhrer: 30 January 1944
SS-Hauptsturmfuhrer: 21 June 1944
開戦直前の1939年4月に下級分隊指導者(伍長)
独ソ開戦後の1941年11月に上級分隊指導者(曹長)
1942年12月に下級中隊指導者(少尉)
ということは,41年の冬前と考えると,まだ軍曹だったということ.
軍事板,2015/04/09(木)
青文字:加筆改修部分
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