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※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
※レス回収基準は「Ver.8」
●初心者歓迎 スレを立てる前に此処で質問を 807
目次
<保留>
C 作り直し
** 【質問】
ミサイルの誘導方式の,ビームライダーとリモコン誘導の違いを教えてください.
【回答】
ビームライダー:
ミサイルは機首から送信する誘導電波から外れないように飛行する.
誘導機は機首を目標に向け続けなければならない.
つまり下降し続ける必要がある.
回避行動もできない.
リモートコントロール:
ミサイルから放出される煙を見ながらミサイルを誘導する.
誘導機は水平飛行をしたままでよい.
ある程度の回避行動も可能.
28:system◆system65t.:2014/01/29(水)10:44:45.85ID:ZKLDR/kh>>11
製造数などは分かりませんが,レーザー誘導を確実に行うためには
母機,あるいは僚機に安定化したレーザー照射装置を装備する必要があるので,
それほど母機を選ばないリモコン誘導型を作ったのかも知れません.
Kh-23初期のビームライディングみたいに,母機が目標にまっすぐ突っ込み続ける
必要がある誘導よりは安全ですし.
29:名無し三等兵:2014/01/29(水)10:54:57.34ID:???リモコンたってMCLOSなんだから
ビームライダーと変わらんだろ
30:2014/01/29(水)11:08:34.07ID:ZKLDR/khこの場合,
31:名無し三等兵:2014/01/29(水)11:21:14.31ID:???>>30
目視誘導のミサイルってフレア見て誘導するのが普通じゃありません?
32:system◆system65t.:2014/01/29(水)11:27:10.52ID:ZKLDR/kh>>31
Kh-23ではリモコン誘導型を開発した際,スモーク発生装置が誘導電波受信の妨げとなって,作動が不安定となった.
原因が分かって受信機を後方に移したところ,問題が解決した――という経緯がありまして.
フレアだとミサイルの燃焼時間は限られているから,曳光弾的な仕掛けを作らなければならない上,光る一点を探すより煙柱の先を探す方が簡単でげしょ.
ビームライディング的に真後ろにぴったり付いて見続けてるなら別だけど.
104:system◆system65t.:2014/01/30(木)08:09:21.54ID:CYlfp3jL>>101
おっしゃるとおり,視認範囲内での誘導しか無理でしょう.
ビームライディングみたいに目標目がめてまっすぐ下降していかなくて済む
(水平飛行でOK)のが利点.回避運動と言っても反転するのではなく,
視認する範囲内で軽いジグザグぐらいはできる,というレベルでしょう.
サイトですが,Wikipediaぐらいしかないみたいです.
ttp://en.wikipedia.org/wiki/Kh-23
ttp://en.wikipedia.org/wiki/K-5_%28missile%29
後者は,Kh-23のビームライディング誘導がK-5のものを使用しているゆえの参照.
system◆system65t.:軍事板,2014/01/29(水)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
空母について質問です.
発艦は現在の蒸気式から電磁式に移行するだろうと思いますが,着艦については,無人機X-47Bが空母への着艦に成功したことからみるに,自動着艦とかになるのでしょうか?
それとも,現在のワイヤーによるもの以外に期待されているものがあるのでしょうか?
【回答】
着艦に関しては既に1960年代終わり以降,米空母艦載機には装着されている.
現在は訓練中には,自動着艦による物も含まれている.
しかし通常訓練の大部分は,マニュアルによる着艦に時間を裂く.
理由は二つ.
一つは,空母艦隊の大きなメリットの一つが,秘匿性が,自動着艦のシステムを作動させる事により損なわれる恐れがある事.
空母側からEMCON状態でパッシブな誘導電波を出す訳にはいかない.
更に軍用機は,常に戦闘によるダメージが考慮される.
機体損傷により自動着艦装置の故障は充分考えれるから,有人機の場合には,故障したから着艦できないでは許されない.
したがって自動着艦装置は既に備わっているし,使ってはいるが,それを常に使用できる訳ではないのだよ.
アレスティックワイヤによる拘束以外の技術は,今のところ考えられてはいない.
X-47Bに関して言えば,自機位置確認システムによって自律的に着艦している.
X-47Bは,空母の数ヶ所に設置された発信機からの電波(ビーコン)を受信して,自機の空母に対する相対位置を計算し続けている.
これによって相対速度や傾きなども得られるので,着艦可能な状態かどうか,どのように操作すれば良いかが分かり,着艦,あるいは着艦中止を自律的に行うことができる.
いわゆるリモコンでは,操縦者に十分な情報,フィードバックを送れない上,操作遅れが生じて使い物にならない.
その替わり,ビーコンを傍受される可能性がある.
http://singularityhub.com/2013/07/19/robot-fighter-jet-x-47b-autonomously-lands-on-aircraft-carrier/
X-47Bの空母着艦動画
軍事板,2014/02/01(土)
青文字:加筆改修部分
ついでに,相対位置の変化から甲板の揺れも検知し,揺れが大きすぎる場合には着艦中止したりもします(ソース,AWST)
system◆system65t.:軍事板,2014/02/01(土)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
核弾頭型の対艦ミサイルやICBMは,兵器としては「実弾射撃」というものを数えるほどしかしたことがない,ということになるのでしょうか?
【回答】
核を搭載している状態で,という意味ならそうなるね.
搭載してない状態なら,何度もテストされてる.
軍事板,2014/02/01(土)
青文字:加筆改修部分
万一の事故(仮想敵国が実戦と間違える,故障などで誤ったところに落ちる,など)を避ける意味と,実射テストより試験施設で弾頭単独を起爆させる方が,データを回収し易い
(ある程度核開発したあとに行われる核実験の主目的は爆発するかどうかではなく,予定通りの性能を発揮するか否かなので)
などの点から,実弾テストは殆ど行われません.
特にミサイルは爆弾と違って,とんでもないところで爆発する可能性もあるし,予想起爆地点に幅ができるのでデータが収集しにくいなど,難点が多いのです.
通常弾頭と違って実起爆テストは,地下核実験でさえ核汚染のおそれがあり,準備と後処理に時間と費用が必要です.
ミサイル単体での飛行から起爆スイッチ動作までのテスト,模擬弾頭による,発射から弾着までにかかる負荷と温度変化の測定と信頼性評価,これに弾頭単独での地下核実験などを併せて,システムとしての評価を行うわけです.
system◆system65t.:軍事板,2014/02/01(土)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
着艦時,なんで空母側からの誘導電波が必用ですか?
「空母の上まで帰ってくる」段階ならともかく,「そっから降りる」って,カメラどころか,もう人間の肉眼で十分見えるはずの距離ですよね?
(見えないほど悪天候で一か八か着艦させるよりは,無人機投棄した方がマシでは?)
パッシブ方式じゃ距離情報が正確じゃない,にしろ視認できるような距離でだけ精密誘導できればいいなら,レーザー測距なりなんなり,傍受されないやり方はなんぼでもあるのでは?
【回答】
空母側がレーザー測距し,無人機に位置情報を与える場合;
→そのデータを無線送信する必要があり,結局傍受される
→そのデータをレーザー送信する場合,ともに独立して動き続ける状態でUAVの受信機への照射を維持するのは大変
→なんらかの理由で途切れれば最悪空母に激突
無人機がレーザー測距し,自機位置を計算する場合;
→空母上のいくつかの固定参照点までの距離を測定する必要がある
→その参照点をどのように発見し,どれがどの参照点かを即座に同定する必要がある
→仮に発見,同定できたとして,ともに独立して動き続ける状態で照射を維持するのは大変
→仮に維持できてもそのための装備で重量が増し,機体性能が落ちる
それより比較的低出力の誘導電波が傍受される可能性を甘受する方がマシ.
今後,光学的方法がもっと進歩すれば,そっちに変わる可能性はある.
軍事板,2014/02/01(土)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
いずも型は改修すればF-35を搭載できる,という意見を時々見かけますが,仮に可能になったら最大で何機くらい乗せられますか?
いずもはワスプより一回り小さく,F-35はハリアーより一回り大きいので,10〜14機くらいでしょうか?
【回答】
F-35Bを海自が導入するなら,自衛隊法での定数や部隊編成を改正し,予算をつけ,執行し,機体を調達した先の話になる.
そこまでしてでも海自が戦闘機を運用しなきゃならない,確固たる理由あるいは脅威があるなら,いずもを改装するのではなく,F-35Bの運用を考慮した空母を建造しても間に合う.
いずもも所詮は人が作ったものだし,カネと時間さえあればいくらでも改造できるけど,それをやって,なおかつ空母の新造よりもお得に済ませられるかというと,対潜ヘリの搭載量を基準に設計された弾薬庫容量や航空燃料の搭載量など,27トンの戦闘機の性能を引き出すには,あまりにも効率が悪い.
でかくて余裕のあるように見える米空母だって,ミッドウェイを例に挙げると,艦載機をF-4からF/A-18に変えるためには,ドック入りして整備区画の設備を入れ替えている.
離陸重量10トン,武装は2本の短魚雷程度の対潜ヘリを想定したDDHに,機内燃料で8トン,武装は最大7トンとか言っているF-35Bを積むのであれば,時間とカネをかけて改装するしかないし,もし「実はこんなこともあろうかと」と設計時に考慮していたというのであれば,それは建造時には影も形もない戦闘機部隊のために,DDHの限られた容積あるいは建造費を使ったということであり,かつF-35の導入が無い状況であれば無駄金でしかなく,さらにF-35の導入が決まったとしても,艦齢の何割かを無駄にしたあとになる.
何の任務のために何機載せたい,とか,何機必要になるのか,とか,どういう改修が必要になるのか,とかであれば,詳しい人がレスしてくれると思うけど,間を色々すっ飛ばしている上に引き合いにだした「意見」の内容もアレなんで,答えようがない.
ふみ◆Y.QUKJBduY:軍事板,2014/02/02(日)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
F35の数を増やしたら,まだまだ使えるF15を,戦闘機の定数の数合わせのために退役させることもあり得るのでしょうか?
中国の軍拡が著しい今,それは物凄いもったいない事だと思うのですが.
【回答】
「まだまだ使えるのに退役」の多くは,「まだまだ使う」ためにかかる費用の方が,新規に取得する費用より高くつく,と判断されたからです.
飛行時間が増えるにつれ,機体やエンジン各部が傷んできますから,点検間隔が短くなり,補修作業が増え,稼働率が下がり,部品の入手もしだいに困難になります.
しかも周囲は進歩していますから,対抗できる戦力を保つためには通信,ネットワーク,電子戦機能,コックピットの近代化,新装備への適応等も必要であり,これにまた費用が取られます.
やっとアップデートが終わったと思ったら,機体寿命が来て捨てることになる.
こっちの方がずっともったいない上に,新機種をやっと手に入れても,習熟し,運用ノウハウを蓄積し,本来の機能を発揮させるためには何年もかかります.
なので旧機種を勇退させることは(F-15Jは分かりませんが)普通に行われます.
まあ,昭和脳で無能の域に達してきた熟練社員に,高給払いながら手間暇かけて新知識のセミナー受けさせて居眠りされるより,さっさと希望退職させて,パソコンに強い新人でも入れた方がいい,てなもん.
system◆system65t.:軍事板,2014/02/03(月)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
現代の軍隊は災害救助も任務の内ですが,軍がそうした戦争以外の物事から国民を助けるのは,いつ頃から始めたんですか?
それとも大昔から軍隊は災害救助を行っていたのですか?
【回答】
>「現代の軍隊は災害救助も任務の内」
この認識が間違ってる.
災害救助に兵士派遣は,それこそ有史以来やってはいることではあるのだけど,一方で,「自分の命投げ出してでも人命救助」なんてやってくれる,「奇特な兵士」を擁する軍隊を持ってる国なんて,そう多くはない.
普通の国では,正規軍を気軽に動かすとクーデターが怖いので,よほどの大災害でない限り,災害救助に正規軍を動かさない.
へたすると,派遣した兵士が火事場泥棒をおっぱじめてしまう懸念もある.
中国では災害救助は武装警察の仕事で,人民解放軍は動かないし,アメリカでは災害救助は州兵の仕事で,連邦軍を動かすには,大統領の命令と州知事の許可の両方が要る.
市長クラスの要請一本でホイホイ動ける自衛隊の方が,世界的には珍しい.
災害派遣にホイホイ兵士を出せるってのは,「凄い軍隊」なのだ.
そう言う点では,すぐさま動員掛けて献身的な活動を行った,東日本大震災での自衛隊の活動は,もの凄い軍事的プレゼンスになってる.
軍事板,2014/02/03(月)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
ありがとうございます.
もしよろしければ,「有史以来」の事例を教えて頂けませんか?
【回答】
古代ギリシア・ローマ等は市民=兵士なので,災害時には救援に活躍します.
この災害には,蛮族の襲来といった人為的なものも含まれます.
曹操の屯田兵制度も,似たようなものですね.
具体的な事例としては,現在,古代ローマ遺跡として有名なポンペイを襲ったヴェスヴィオ山噴火.
大プリニウスは西ローマ艦隊司令官で,救援のため艦隊を率いて出動してます.
(この人に関してはただ噴火見物がメインで,救援は「ついで」なんじゃないかという気もしなくはないけど)
これの詳細な記録が残ってるのは,調査と救援のため派遣され,現地で死亡したローマ西部艦隊司令長官プリニウスに関する報告書簡を,同行していた甥が記したためです.
(ちなみに大プリニウスはおそらく火山性ガスの中毒か,それが元の疾患で亡くなった)
同時にティトゥス帝も軍を救援に差し向けています.
この人はローマ大火でも軍を出してますね.
ひとつ重要なのは,古代においては兵農分離がなされておらず,住民はイコール兵士だったということ.
派遣されるまでもなく,現地コミュニティが非常時にはそのまま軍隊と化したわけです.
それでも災害で組織の力を発揮できないなら,それこそ隣接管区からの応援も来ます.
常設軍が整備されるようになると,災害時の彼らの役目は治安維持がメインになります.
現地住民に復興を任せ,そのバックアップとして輸送路や現地で犯罪抑止・取り締まりを行うわけ.
もちろん外敵の防衛もその一務.
今,大河ドラマでちょうど織田信長が京都上洛を果たしましたが,彼がまず着手したのは,荒れ果てた京都の復興でした.
これもまた,広い意味での災害派遣のようなものですね.
旧日本軍においては,関東大震災の災害救援が様々なエピソードがあり有名です.
これは治安維持だけではなく,人命救助や物資配給を含めた文字通りの災害救援です.
(それほど関東大震災の被害が甚大だったということでもあります)
日中戦争中に国民党が行った黄河決壊作戦においても,日本軍は中国人の救難作戦を行い,孤立した住民の救出や食料調達に奔走してます.
これで河南の穀倉地帯が壊滅状態になったため,その後も中国全土から食料を集めて,ここに供給する羽目になりました.
中国では「日本軍が必要な量の何倍も食料を徴発した」って話がよくありますが,何のことはない,河南の難民救援のために使ってたのです.
軍事板,2014/02/03(月)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
「Su-152がティーガーを撃破した」という話は4号の勘違いだったらしいんですが,これは戦場にティーガーが居なかったのか,たまたまティーガーは撃たれなかったのか,ティーガーは撃たれたけどなんとかなったのどれなんでしょう?
いくら似てるものを撃ってたとはいえ,何両かはティーガーも居たでしょうし.
【回答】
4号戦車のH型など後期に生産されたタイプは,砲塔周りにシュルツェンを付けてるので,遠方から見たら虎と誤認され易い.
一方のティーガーは生産量が少ないため,大戦を通じて,軍や軍団直属で動く重戦車大隊や,一部のエリート装甲師団に,中隊規模で配備されるなどに留まった.
なので戦場でティーガーと出くわすのはレアで,そうだとしたらそこは余程の激戦地.
ソ連時代の公式戦史などではクルスクで,景気良くティーガーが撃破されてるけど,これは4号を誤認したり,未確認なのでとりあえずティーガーにしとけという感じで,数字が膨れ上がってる.
一方のティーガーはクルスクでは,南北それぞれの戦線で大隊規模で参戦し,撃破された数もそれほど多くないことが分かってる.
数が減っても翌日にはまた増えてたりするので,損傷しても修復可能な程度のものが多かったようだ.
要するに撃破されたかもしれないけど,従来思われてたより少ないだろうが,正確なところは分からない.
上に書いたように,ソ連側は撃破したと思っていても,実際には修理可能で,すぐに復帰したケースもあるだろうし.
軍事板,2014/02/04(火)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
特攻の時,援護機をつけましたが,それは同じ軍内だけだったんでしょうか?
例えば海軍の零戦の特攻の時に,陸軍の疾風が援護したり,隼の特攻の時には零戦が援護したり,とかはなかったのでしょうか?
【回答】
広い意味での掩護なら,直接貼り付いて最後まで護衛するような役目は,やはり同じ基地から発進した同じ部隊でないとちょっと無理です.
沖縄では特攻隊と別に,制空圏に穴をあけるべくファイター・スイープもやっていますので,これが広義で掩護に相当するといえばします.
ゆうか◆BfDXjJtUZv6q:軍事板,2014/02/04(火)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
大戦中のドイツ軍の88mm対空砲が,水平に射撃しても精度高かったけど,88mmを軍艦に装備しなかったのですか?
射程と精度で有効だと思いましてので・・・
【回答】
艦載砲と陸用の砲(さらに要塞砲と野戦砲がある)は,それぞれ求められる条件が違うのよ.
艦載砲は多少重くても構わないから,連射出来て壊れないことが求められる.
多少重くても大きくてもいいし,船なら電源もあるから,電動にして自動化しても構わない.
陸用の砲でも要塞砲なら,艦載砲に条件は近い.
ところが野戦砲は,せめて自動車で引っ張って動かせる軽量性が求められるし,夜戦陣地に設置するなら,背が低くてコンパクトじゃないと困る.
電源なんてそうそうとれるわけがないから,自動化にも限界がある.
そのかわり,連射性能などは妥協してよい.
結果的に,同じ程度の口径の砲でも,全然別のものができあがるわけ.
たとえば,イギリスが海軍用4.5インチ砲を陸上用機動高射砲に転用しようとして,エラい目にあってる.
海軍は協力したものの,まさか野戦砲にするなんて夢にも思わなかったから,できたものは見上げるような背の高い砲架で,とても野砲にならなかった.
ドイツ軍の88mm砲の場合は,同じクルップ社製で,より砲身の短い(空軍/陸軍の88mmが56口径に対し45口径)別の88mm砲が,小型艦艇やUボート,沿岸陣地用に使われている.
1945年5月9日のドイツ海軍最後の海上戦闘は,沿岸遊覧船ルガートを改装した砲艦に搭載されていた88mm砲によって戦われた気が.
相手はイワンの魚雷艇だけど.
ちなみに日本軍の九九式高射砲の元になったのは,この海軍用の方.
軍事板,2014/02/05(水)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
原潜には原子力技術者が常駐しているのですか?
それとも航海中は炉にはアンタッチャブルですか?
【回答】
海軍に教育施設がある上,乗艦中にもどんどん勉強して,実地操作試験も行い,資格を向上させていきます.
だから機関兵や士官は乗っている間中,勉強と試験でやたら忙しい.
しなければ昇進の芽が摘まれるし.
で,ある程度レベルが上がったら,しばらく陸の教育施設に通って,本格的な試験を受けて,また艦に戻ってくる.
そうしないと,先に資格を持っている士官の手が空かず,しかもその士官ががんばると,上の資格の仕事もしなければならず,どんどん忙しくなるので,資格を取っていかない,向上しない士官は上からにらまれ,尻を叩かれるです.
うる覚えだけど,緊急停止した原子炉を再起動できるようにならないと,一人前の士官ではなかったような.
system◆system65t.:軍事板,2014/02/06(木)
青文字:加筆改修部分
米軍のなら,原子炉取り扱いの専門の資格を持った人員のみが操作する.
たとえ艦長といえど,資格がなければ原子炉区画は立入禁止.
専門の警備担当の海兵隊員が配備されてる.
そんなわけで,アメリカの原潜乗りには,原子力工学や物理学で博士号を持っている士官や下士官すら,ウヨウヨいる.
軍事板,2014/02/06(木)
青文字:加筆改修部分
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