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※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
※レス回収基準は「Ver.8」
●初心者歓迎 スレを立てる前に此処で質問を 795
目次
** 【質問】
886 霞ヶ浦の住人 ◆HfR5.9oQFw New! 2013/10/05(土)
20:43:01.47 ID:Pq6o00I/
>121 :名無し三等兵:2013/09/30(月) 00:59:29.20
ID:???
>パッカードV-1650のメートル法適用ってのも嘘なんだよね
>これを認めるならカスのことほんの少しは認めてもいいけど
霞ケ浦の住人の回答
「パッカードV-1650のメートル法適用ってのも」本当です.
説明
霞ケ浦の住人も不思議に思っています.
アメリカはヤード・ポンド法の国です.
そこで,なぜメートル法を採用したのか,理由が分かりません.
しかし,文献などにはそのように出ています.
【回答】
アメリカはメートル条約の原加盟国.
1886年にはメンデンホール指令によって,「メートル法を基準に」ヤードポンドを定義している.
普通,計量法とはその国で使う単位を定め,それ以外の単位の使用を禁ずる.
日本でも尺貫法は使えない.
しかしアメリカの場合は,United States customary
unitsというアメリカ式ヤード・ポンド法「も」使っていい,というもの.
ヤードポンド法「だけ」の国でもないし,二次大戦になってから「メートル法を採用」したわけでもない.
ふみ ◆Y.QUKJBduY :軍事板,2013/10/06(日)
青文字:加筆改修部分
** 【追記】
221 :名無し三等兵:2013/10/06(日) 22:33:44.77
ID:gA37TWXt
進撃の巨人見てて思ったのですが,
ライフリングが無いから命中精度が悪いみたいな話がありましたが,現代戦車
ってライフリング無いですよね?
どのように命中精度を上げているのでしょうか?
またライフリングの欠点と利点を教えて頂けないでしょうか?
あと,そのマンガは水直下に砲撃するシーンがあるのですが,私のイメージでは
下に向けると弾が落ちちゃうんじゃね?って気がするのですが,落ちないものなのですか?
私のイメージ,推進となる火薬を入れる,弾を入れる 撃つ! みたいなイメージなのですが…
後部から込めても落ちそうだと思うのですが…
226 :名無し三等兵:2013/10/06(日) 22:54:39.98
ID:???
>水直下に砲撃する
迫撃砲でもなければ垂直下にでも銃や砲なんかなら撃てるよ
薬莢ってものがあるから
ただRPG-7の一族の中には落ちてしまうものがあるらしいが
227 :名無し三等兵:2013/10/06(日) 22:56:10.14
ID:???
>>221
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/APFSDS
戦車の滑腔砲からはAPFSDSというフィン(安定翼)の付いたダーツみたいな飛翔体が飛んでく.
サボという砲口から出ると分離する筒をかぶせて砲身の口径に合うようにしてる.
飛翔体は軽いし銃身とサボの間に隙間がないので初速が速くなり貫通力が大きくなる.
ただし軽いために風などの影響を受けやすい.
ライフル砲は榴弾砲のようなでかくて重い(火薬が詰まった)弾を飛ばすのに都合がいい.
ただし上記の理由で貫通力を重視する戦車砲としては滑腔砲より劣る.
先込めの大砲の場合は砲口から火薬と弾丸を装填してから棒でよく突き固めたり,さらにボロ布や藁を詰め込んで多少下に向けても弾が砲口から転げ落ちないようにした.
228 :名無し三等兵:2013/10/06(日) 22:56:19.07
ID:???
>>221
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/APFSDS
見ての通り羽根で安定
ライフリングで回転させてもこれだけ細長くなると安定しない
コマを回すと安定するが鉛筆を立てて回しても安定せず倒れるという話
前装式の超古い大砲だったら落ちるんじゃね
きつかったら入れられんからw(そもそも下向きの使用とか装填を考慮してないだろうし
軍事板,2013/10/06(日)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
現代の戦闘機パイロット,特に海軍は凄いエリートで,厳しい訓練を通り抜けられなければ〜,とよく聞きます.
(そんなに長引く前に核戦争になるだろうというのは置いておいて)
現代において議会がそれを許したところで,徴兵して一般人をかき集めて大航空隊を作ったり,それでなくとも補充をかけるということは全く不可能なんでしょうか?
逆に言えば設計段階で,「バカでも飛ばせるように作れ」という配慮はなされていないんでしょうか?
【回答】
>徴兵して一般人をかき集めて大航空隊を作ったりそれでなくとも補充をかけるということは全く不可能なんでしょうか?
一般人というか,素人を意味のある時間内に養成するのは不可能.
>逆に言えば設計段階で「バカでも飛ばせるように作れ」という配慮はなされていないんでしょうか?
そもそもパイロットは,飛行機が空を飛ぶための原理から教育をはじめなければならない.
空自の例であれば,事業用操縦士としてのライセンスをとってから,戦闘機のコースに進むが,事業用操縦士のライセンスをとるまでに2年くらい
かかる.
国家試験としての事業用操縦士の学科試験としては,航空工学,航空気象,空中航法,航空通信,航空法規とあるが,教えようとすると,航空大学校を例にとれば航空力学
(70時間),航空原動機 (30時間),航空電気装備論(20時間),航空機システム
(56時間),航空電子システム (60時間),航空通信
(宮崎学科課程 20時間),航空交通管制(60時間),航空法規
(50時間),空中航法 (84時間),航空気象 (70時間),計器飛行
(60時間),飛行方式 (114時間),航空安全(40時間),航空英語
(110時間),航空英語演習 (40時間),体育 (80時間),航空生理
(20時間)となる.
で,繰り返すが,ここが戦闘機操縦者としての訓練のスタート地点であり,戦闘機操縦課程を修了し,複座なら機長資格をとり,編隊長資格をとり,多数機編隊長資格に…と進まねばならない.
10年くらいかけて.戦争をやるなら.
これらを理解せず,経験も積まず,また,航空機の操縦に必要な身体的素養も持たない人間を,設備や性能としてフォローするくらいの夢の飛行機が作れるのであれば,無人機にでもしたほうがマシ.
その方がパイロットが死ぬ心配ないし.
というわけで先進国では,無人機を作る方向に進んでる.
戦時の増強,あるいは補充ということであれば,米軍を例に挙げるなら,即応予備を使ったり,州兵空軍を連邦軍に組み込んだりする.
http://en.wikipedia.org/wiki/Air_Force_Reserve_Command
http://en.wikipedia.org/wiki/US_Navy_Reserve
ふみ ◆Y.QUKJBduY(黄文字部分)他 :軍事板,2013/10/06(日)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
実際現在の戦闘機並みに,エリートじゃなきゃ使えない兵器って,数日で核にヒートアップするような大戦争を念頭にし続けた時代の徒花?
無人機の研究は,そのまま有人機の自動化につながるだろうし,前後数十年単位ではあろうが,今だけなんじゃないかな?
【回答】
むしろ,素人をパイロットに徴兵して,「自動化された有人機」に乗せる意味を聞きたい.
ずいぶんとまあ気楽に自動化を連呼してくれるが,自動化とは手順をシーケンスに従って順次実行することであり,そのモニタに人間を乗せるならば,自動化された手順についての理解が必要.
でなければ,機械がやっていることを,全く理解していないことになる.
作業手順が自己で完結する炊飯器や洗濯機ならそれでいいが,相手が居て戦争やっているのに,
「分かりませんが見ているだけです」
なんて人間を乗せるのに,数百kgからトンになるような,人間を生存させるための設備を載せて,機動性にマンポイントで制限付ける利得とは何だ?
仮に「戦闘機の自動化が進みました」が現実になったとして,そのときに求められるパイロットとは,自動化された戦闘機から,さらに能力を引き出せるだけの高度な教育と訓練を受けた者であって,自動化されたからバカでもいい,にはなり得ない.
ふみ ◆Y.QUKJBduY :軍事板,2013/10/07(月)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
現代のAPC(M113装甲車とかストライカー装甲車とか)が,155mm榴弾や120mm重迫による曵火射撃の破片を,直上で受けた場合,耐えられるもんなの?
【回答】
状況次第としか.
直上至近であれば,大きな破片が貫通する可能性は十分あります.
少し距離が離れると,破片の速度は急激に落ちますから,装甲に直角に当たっても,貫通しなくなってきます.
斜めに当たった場合,小さな破片の場合も貫通力は期待できません.
砲弾の性質にもよるでしょう.
したがって,十分な密度で砲撃を行えば,かなりの確率で撃破できることになります.
むろん車輌側の装甲,追加装甲にも依ります.
system ◆system65t. :軍事板,2013/10/08(火)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
パレンバンの空挺作戦では,油田から大分離れた飛行場に降下してましたけど,なぜ最初から油田施設付近に降下しないんですか?
【回答】
樹木やら建物やらがある場所にパラシュート降下なんて,危なっかしくてできないよ.
平坦で開けてて障害物の少ない場所を選んで降下する.
3階建ての建物の上から落ちるのと同じくらいの衝撃があるって言うけどね,パラシュート降下.
凸凹の多い土地でそんな事やれ,って無茶もいい所でしょ?
飛行場なら開けてて平坦で,降下するのにうってつけ.
暇があったら,ノルマンディー作戦の時の空挺部隊に付いて調べるといいよ.
まあ,えらい苦労してるから.
軍事板,2013/10/08(火)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
空挺部隊って攻撃されたら無防備だと思うけど,敵軍の背後に降下とか映画でよく見るけど,現実そんなことするもんなの?
装備も歩兵装備程度しか無いだろうし,自殺行為だと思うんだけど…
【回答】
現実にやった戦例なんて,探せば嫌って程あるんだが.
多くの場合,降下後は,より重装備の地上部隊が到着するまで,陣地を確保して戦う.
そもそも,敵軍の背後に降下するというのは,空挺作戦の本質ではない.
本質は「敵の包囲」.
地上部隊が敵部隊を包囲するためには,側面から回り込む必要があり時間もかかるが,空挺部隊なら敵の後方にも素早く送り込むことができる.
そして敵の後方というところは,たいていは手薄なので,軽装備でも短時間なら持久できる.
一方,敵は後方に回り込まれることで動揺する.
その動揺につけこんで,味方地上部隊が側面包囲を完成し,敵後方に降りた空挺部隊のところまで到達できるようにする.
到達後は空挺部隊は,その地上部隊と包囲任務を交代し,帰還することになる.
だが,連絡が失敗すると,逆に空挺部隊のほうが孤立し包囲される.
マーケットガーデン作戦は,地上部隊が空てい部隊のいる地点まで進出できず,空挺部隊が包囲殲滅させられた有名な例.
もう一つの本質は「着上陸」.
地上部隊が着上陸戦を行うためには,通常は輸送船団に乗り,敵地海岸線に乗り上げねばならないが,敵陣地が海岸線に構築されていた場合,それは極めて危険な任務となる.
なぜなら上陸時は,最も脆弱な時間帯だからである.
しかし空挺部隊ならば,空からの着上陸戦が可能となる.
敵防御陣地後方に降下し,本隊の着上陸を支援することができる.
シチリアでの大規模な空挺作戦や,クレタ島での作戦は有名である.
軍事板,2013/10/08(火)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
第二次大戦での枢軸側の敗因に関して,暗号通信の観点から疑問があります.
ドイツ・日本共に,敗因分析の際に,暗号通信が英米に解読されており,的確な手を打たれています.
事あるごとに,暗号解読されて英米側に行動バレバレの様が,日独双方共に出てきますが,それを見る度に,まるで日本・ドイツ共に,情報戦に関しては無頓着だったかのような印象を受けます.
これは描き方がそうなのであって,日独共に暗号解読には英米と同じくらい心血を注いでおり,実は米英共に相当解析されていたのにも関わらず,その他の要素(物量・戦略)で負けたのでしょうか?
何なら英米以上に心血を注いだが,日独共に解読に成功しなかったという,解読技術能力に差があったのでしょうか?
其れとも,印象通り,国民性もしくは日本軍・ドイツ軍の伝統的な組織文化として,情報に無頓着な組織なのでしょうか?
現在の自衛隊は,暗号解析に関する意識は旧軍に比べて高いと思います.
しかし,旧軍の暗号解読戦に負けた原因が,もし組織文化的なものであれば,今後の戦争でも,そこを軽視した組織文化は根底にはあり,自衛隊・ドイツ軍の潜在的な弱点としてあるのかなと思いまして.
【回答】
実際には日独ともに,暗号の解読にはけっこうがんばっていた.
でもやっぱり技術力などで,米英にはかわなわなかったらしい.
情報力でも,やっぱり占領地の住民の多くが,連合軍に情報流したがるし.
また,枢軸側も情報も決して軽視してなくて,香港で捕虜になったイギリス兵が,収容所で尋問にやってきた日本軍士官をみて,今まで基地に出入りしていた日本人の床屋の男だったことを初めて知った,という話もある.
アメリカも,日系人を全員強制収用したせいで,日本側が苦労して造った情報網が壊滅した,という説もある.
しかしいくら情報が正確であったとしても,「敵は戦艦十,空母十,総兵力50万です!」などといわれても,
「知るか,大和魂あるのみ,神風で勝てる!」
みたいな傾向が大戦末期になるほど強くなり,戦後,
「日本人はバカだったから戦争に負けた」
と,GHQから広く宣伝されることになった.
あと,陸海軍とも対ソ戦や艦隊決戦は長年情報を集めていたが,島嶼防衛戦は全く研究してなかったこともある.
軍事板,2013/10/08(火)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
ハイローミックスってF-15とF-16,Su-27とMiG-29の組み合わせみたいなのがあげられるけど,他にはないの?
【回答】
ハイローミックスという考え方自体,F-15じゃ数が揃わなくてなにか安いやつを…というあたりで始まっているので,時期的には60年代末ということになる.
それ以外というと,スプルーアンス級に対するオリバーハザードベリー級が,例に挙がるが,ズムウォルト大将は大型正規空母や原子力巡洋艦,在来動力であればスプルーアンス級駆逐艦を「ハイ」の側,ペリー級や小型空母,ハイドロフォイル哨戒艇なんかを「ロー」の側と説明していたみたいだけど,これはもう艦隊というか,海軍の総体としての話なので,個々の艦級で言うのはあまり意味が無いかと.
F-14とF/A-18については,VFAXという計画が60年代初頭からあって,それが紆余曲折してできたのがF-14であり,その値段の高さから,
「もっと安いのは作れないか」
に,
「A-4やF-4の更新もできないか」
が加わって,「F-14を補佐する戦闘攻撃機」を作ったはずが,冷戦が終わってみたら,「主力であるF/A-18を補佐する,少数の防空番長F-14」と,立場が入れ替わっていたわけで.
冷戦後はどこの軍隊でも,定数がどかんと減って,同世代だけど数を揃えるためにハイとローを別途開発する意味もなくなってるので,調達した世代の差による性能のハイとローはあっても,最初に唱えられたような例はあまりないんじゃないかと.
ふみ ◆Y.QUKJBduY :軍事板,2013/10/09(水)
青文字:加筆改修部分
実際にされてる例としてはF-22,F-35.
90式と74式とか,99式と96式Gとか,海自の護衛艦なんかも,無理やり言えばハイローミックスしてると言ってもいいかもしれない.
軍事板,2013/10/09(水)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
敵基地攻撃能力って,具体的にどういう能力のことですか?
どういう兵器を,「敵基地攻撃能力がある兵器」と言うのですか?
教えてください.
【回答】
現代の基地は要塞化されてませんから,一見普通の空港などとそう変わらないようにみえますが,レーダー・衛星・その他あらゆるセンサーによって周囲を警戒しているので,領土領海に接近してきた時点で,すぐに探知されてスクランブルがかかり,迎撃されます.
これをかいくぐる能力が,まず必要となります.
ステルス性の高い航空機・巡航ミサイルで接近,もし発見されても迎撃機を蹴散らせるか,高高度飛行などで敵が迎撃できないような能力が要求されます.
そこまで必死に接近した以上は,何が何でも一撃で敵基地を破壊しなければなりません.
スマート爆弾など命中率の高い強力な兵器で,司令部やレーダーや滑走路など中枢機能を破壊します.
心臓部を破壊すれば,あとは安心して接近できますので,戦略爆撃機や地上攻撃機を送り込んで絨毯爆撃し,兵舎等基地設備が完全に更地になるまで地ならしします.
最後に地上軍を送り込んで占領します.
軍事板,2013/10/09(水)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
単弾頭弾とRAPについての質問です.
127mm速射砲のWikiに,砲弾と推進剤が一体化したユニタリー弾(単弾頭弾)を〜と書かれていたのですが,迫撃砲弾などにロケットモーターを取り付けて射程を延ばす,RAP弾というのがありますが,M31ロケット弾のような,弾頭と推進剤(推進装置?)が一体化しているという単弾頭弾は,RAP弾と何が違うのでしょうか?
203mm榴弾砲はRAP弾を使用することで,16kmの射程を30kmに延長したのに対し,127mm速射砲は単弾頭弾によって,射程が30kmから100km以上になると聞きます.
【回答】
推進剤がどこまで弾速に寄与するかの問題.
RAPの推進剤は,装薬(発射薬)による初速の維持に使われるが,M31は初速は0で,全ての弾速は推進剤に依存している.
言い換えると,M31と違ってRAPは,砲と装薬なしでは使い物にならない.
当然,弾体に含まれる推進剤の量も,全く違う.
単弾頭弾はカーゴ弾頭(子弾弾頭)に対する言葉だから,単弾頭だから射程がどうという話はおかしい.
軍事板,2013/10/10(木)
青文字:加筆改修部分
>127mm速射砲のWikiに砲弾と推進剤が一体化したユニタリー弾(単弾頭弾)
こちらに書いてある,オト・メララのVolcano弾ですね.
その砲弾の射程が長いのは,書いてあるとおり,減口径弾(サボ弾)にすることによって,高い初速を得ていること,
また,細長い弾体なので空気抵抗が少なくてすむこと,姿勢制御によって多少は揚力が得られること,が貢献しています.
http://www.navweaps.com/Weapons/WNIT_5-64_LW.htm
長射程によって生ずる着弾誤差を,GPS+慣性誘導とカナード翼で補正する仕掛けですが,弾体自身には上記サイトにあるとおり,推進剤を含んでおらず,RAPより純粋に砲弾と言えるでしょう.
「The Vulcano concept is based on a fin-stabilized
projectile without rocket assistance」
http://farm4.static.flickr.com/3215/3091508798_24acffd430_o.jpg
system ◆system65t. :軍事板,2013/10/10(木)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
ものすごく夜目が利いて,視力の高い人間は,暗視ゴーグルより場合によっては見えることもあるんでしょうか?
【回答】
専門家としてお答えしますが,「ありません」.
あれば人間仕様を外れた眼球の持ち主であり,人工眼球-視神経インターフェースが未だ存在しない現在,サイボーグの可能性もありませんから,それは非人間.
夜目が利く人間といっても,しょせん外光頼りで,それも光増幅装置には負けるし,まして本当の暗闇では,赤外対応の光感応物質を持つ視細胞がない以上,サーマルビジョンに勝ちようもありません.
ゆくゆくは遺伝子改造で赤外,紫外,はたまたマイクロ波感応物質なんて導入した視細胞とかいうものを,人の目に作り込めるのかも知れませんね.
文字通り世界観が変わるだろうし,とりあえず女性の服地が変わるだろうな.
system ◆system65t. :軍事板,2013/10/11(金)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
大戦中の戦艦「扶桑」は,写真を見ると,艦橋のようなものが2つあります.
これです.
扶桑:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Fuso-2.jpg
長門:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:Nagato_1939.jpg
長門にはないように見えます.
それぞれどんな役割を持っていたのですか?
【回答】
後檣(こうしょう)基部のことか?
それは後部艦橋.
長門にもちゃんとあるぞ.
扶桑と比べて背は高くないけど.
「檣」は読みが「しょう」でマストの事.
後檣=後部マスト.
だから,後檣基部は「後部マストの根元」
(「後檣基部」って物があるわけじゃないよ)
で,扶桑型も伊勢型も長門型も,後檣の根元の構造物が後部艦橋になってるの.
大概の戦艦には後部に,「第2艦橋」とか「副艦橋」とか呼ばれる予備の指揮設備がある.
主砲の照準装置も,ここに予備が設置されてることが多い.
元来はマストの途中や上に,張り出し的に見張り台がついていて,「艦橋(船橋,ブリッジ」はそれとは別のところにあるものだったんだけど,そのうちブリッジのすぐ後ろからマストが立つようになり,マストに見張り台がたくさんついて複層化,しまいにはマストと艦橋は一体化してしまった.
なので「マストの基部に艦橋があって・・・」から「塔のような艦橋が立ってて事実上それがマスト」みたいな状態になる.
それが前部にあれば「前部艦橋(兼マスト」だし,後部にあれば「後部艦橋(兼マスト」ということに.
長門や扶桑は,マストに構造物がドンドン付け加えられていったので,マストの形がはっきり分かるものの,根本や周囲に「艦橋構造物」が建て込まれてる,みたいな状態になった.
増設されたのは,通信,測量,観測,管制その他「高いところに据えつける」機器全般.
および,見張り台やら防空指揮所やら「高いところに配置する」部署全般.
扶桑の艦橋が異様にごちゃごちゃしてるのは,そのせい.
戦艦長門の完成当初の写真.
http://www.asahi-net.or.jp/~un3k-mn/0815-2nagato08.jpg
これ見ると前後共に「マスト」がどれなのか分かる.
このあと,マストにくっついてるものがどんどん増えて,
http://m3i.nobody.jp/military/img/nagato.jpg
こうなるわけだ.
後部は上の方は元の姿を保ってるし,前部艦橋もよく見ると,マストの支柱が見えてるのが分かる.
扶桑はこんな.
完成当初
ttp://livedoor.blogimg.jp/irootoko_jr/imgs/1/7/1789552e.jpg
色々増えて
ttp://livedoor.blogimg.jp/irootoko_jr/imgs/3/3/33670f81.jpg
こうなる.
ttp://livedoor.blogimg.jp/irootoko_jr/imgs/5/8/58702038.jpg
ちなみに金剛型は,第2煙突の直前に後部マストがある.
伊勢型の後檣は改装でがらっと変わってる.
大改装で後檣の三脚檣の支脚を途中で切断して,そのレベルに後部予備指揮所乗せて,そこから上は元の主脚のみの単檣.
大和型は,後檣と後部艦橋は独立してるから,分かり易いね.
竣工時の金剛,扶桑,伊勢辺りを見ると,背の低い艦橋構造物から三脚状のマストが立っているんだが,いろいろと構造物が追加されていくうちに,マスト自体が艦橋構造物の柱になるような形で取り込まれて,外部からは見えなくなる.
で,この状態になったマストと構造物は,何層にもなった仏塔になぞらえて「パゴダマスト」と名前が付けられている.
もちろん重くなるし重心も上がるから,ろくなことがないのだが,必要だからしょうがないのだ.
軍事板,2013/10/12(土)
青文字:加筆改修部分
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