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※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
※荒れているため,レス回収基準は「Ver.7」
●初心者歓迎 スレ立てる前に此処で質問を 755
目次
** 【珍説】
26 名前:霞ヶ浦の住人 ◆1qAMMeUK0I :2012/07/22(日)
14:20:38.37 ID:io785eXa
>初心者歓迎 スレ立てる前に此処で質問を 754
>>975 :名無し三等兵:2012/07/21(土)
18:48:34.28 ID:???
>>霞ヶ浦の住人の回答.2回目
>>日本が査察情報をドイツに漏らした.
>>説明
>>日本も連合国の一員として,査察に加わりました.
>>その情報を事前にドイツに漏らして,協力していました.
>>ドイツから,潜水艦などの軍事技術を得た見返りです.
>こんなことはさすがに聞いたこともないなあ
>ソースも提示してないし
>お得意の「想像します」でもないしなあ
>日本は戦勝国でドイツから兵器を接取してるのに情報漏らす必要ないのに
霞ヶ浦の住人の回答
「日本は戦勝国でドイツから兵器を接取して」いても,生産技術までは分かりません.
「ドイツ・ゲルマニア社のテッヘル博士を招聘して建造技術のノウハウを得て開発された」
【事実】
カスミンすげー勘違いしてるけどさ,ベルサイユ条約は「軍事技術の持ち出し禁止」なんか規定されてないよ.
潜水艦・航空機・戦車その他もろもろ新兵器の開発,ことごとくに規制の網をかけてるから,結果的にそう見えてるだけで,開発したり配備したりは厳しい目が光ってたけど,軍事交流自体にはそれほどでもない.
だから技術交流も当然あった.
その中で戦車だの航空機だのといった主要兵器についちゃ,開発するんじゃねーの?てことで監視の眼も厳しかったが,禁止されてたわけではない.
海外では堂々と,先進軍事技術を利用した兵器を作っていた.
http://tinyurl.com/clpeem5
たとえばこんな項目がある.
>装甲車・戦車・潜水艦・毒ガス・化学兵器の輸入・製造を禁止,毒ガスについては研究も禁止.
つまり,毒ガス以外は研究してもいいってこと.
製造は連合国側が認めるまで許さない(目安は国際連盟に加入するまで,だった)が,許可が下りたときに備えて研究することは,許していたわけよ.
じゃ,何でソ連と秘密協定結んでまで軍事交流してたかっていうと,モノを使った研究はヤバかったから.
たかが巡洋艦1隻の武装にまで口出してくるくらい,当時の連合国は神経質だったからね.
机上の研究や交流は大目に見ても,現物をこさえるのは厳しかったってこと.
また,条約とは関係なく,他国に気付かれて警戒されたり,圧力をかけられたりすることがないよう,秘密裏に開発を始めた,てな事だろ.
カスミンも,常に2つや3つ裏を取ってから書き込むようにすれば進歩するんだが・・・
言われた後から,自分の書き込みを肯定してくれそうな文章を検索して探す,しかもよく吟味しないという有様では無理か…
軍事板,2012/07/22(日)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
陸自にブラックベレーで有名な,冬期戦闘教育隊?みたいなものがあるとききましたが,
やはり寒冷地などの極地は,エリートが多いのですか?
空挺もエリートらしいけど.
パラシュート降下ってそんなに難しいのですか?
【回答】
「冬季戦技教育隊」ね.
この部隊名は,「北海道に特殊部隊的なものを編成するなら,それっぽい名前にしとこう」という程度の意味で命名されたもので,寒冷地部隊だからエリート,ということではない.
ただし,厳冬期は「戦争する前に,まず普通に屋外で行動して生きるだけでも大変」なので,それが完璧にできるってことは,兵隊としての能力も高いってことで,寒冷地部隊だからエリート,というのも間違ってはいない.
パラシュート降下は人並み以上の体力ないとできないし,高い技術を習得してないとできないので,必然的に能力の高いエリート集団となる.
あと,空挺作戦は味方が近くにいないところに送り込まれて,孤立無援状態で戦わないといけない(しかも,空輸する必要上重武装にできない)ので,それを行う部隊には高い能力が求められる.
軍事板,2012/07/22(日)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
アメリカは大戦参戦前(特に1941年9月以降)からドイツ(主にUボート)とは,大西洋で「宣戦布告なき戦争」状態だったにもかかわらず,何故参戦直後にパウケンシュラーク作戦の成功を許してしまったのでしょうか?
【回答】
北米沿岸航路を航行している民間船の統制を行ってなかったから.
また,沿岸部での灯火管制が全然行われていなかったので,夜間になっても「セールス用カタログの絵を見るように」船舶を識別でき,あとは好き放題に雷撃してくださいと言わんばかりの状態だったそうな.
このへんは「Uボート・コマンダー」って本に,実際に作戦に参加した艦長が書いてる.
あとは,民間からの誤報が殺到して,対潜部隊が右往左往させられたのも,原因の一つと書いてある.
だから東海岸側だけでなく,西海岸沿岸でも日本海軍の潜水艦に,思いっきり沈められてる.
軍事板,2012/07/22(日)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
WW2トーチカについての質問です.
トーチカとかバンカーなんかのコンクリの壁は,戦車の(金属の)装甲に換算すると,1mあたり何mm相当といえるのでしょうか?
AP弾相手です.
【回答】
そんなもん,鉄筋の有無,密度と壁の厚さでいくらでも変わるから,何とも言えません.
まともに作ったものなら,たいていは鉄筋強化で最低1mの厚さを持たせます.
HEATの例をとると,MILAN ERのHEATはRHAに対して1m,鉄筋強化コンクリートで3mの貫通力を持ちます.
他の弾頭を見ても,HEATについてはRHAが三倍という感じ.
30mmAP弾(NAMMO)のスペックを見ても鉄筋コンクリート30mm,鋼板10mm程度なので,コンクリートについてHEATも実体弾も同程度の比率になるようです.
system ◆systemUniQ :軍事板,2012/07/23(月)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
調べてみたら,ドルフィン級は533mm魚雷発射管6基と650mm魚雷発射管4基.
海自のそうりゅう型は533mm魚雷発射管6基.
そうりゅう型のほうがデカイのに,発射管が少ない(巡航ミサイルないから当然だが)
てことは,ドルフィン級は何かを犠牲にして発射管を増やしたってこと?
【回答】
ドルフィン級の元はタイプ209潜水艦であり,これは8基の533mm発射管を装備しています.
普通はこれで十二分であり,6基でも攻撃用魚雷としては,あるいは魚雷管発射型,対艦〜巡航ミサイルまで考えてもたいてい十分と考えられます.
潜水兵の出入り口として,あるいは機雷散布やUSVの展開,はたまた潜水艦発射ミサイル用として,もっと大きな発射管(=出入り口)を増設したということでしょう.
艦体のサイズからは,さほどの無理はありません.
普通はそんなに要らない,要るなら垂直発射管にするよ,というわけですが,垂直発射にすると,もろにミサイル用という感じになるし,発射実験も面倒くさいし,高くつくし,そもそもドイツは作ってないし.
イスラエルには仕方なかったけど,半端な位置にある潜水艦デザインだと思います.
ただし,650mm4基が艦首中央寄りに配置されているため,やたらでかい艦首ソナーは装備できないかも.
ゴトラント級と同等のソナーを装備しているようです.
system ◆systemUniQ :軍事板,2012/07/26(木)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
コルト・ガバメントって,ハンマーを立てた状態でセイフティがかかりますよね?
ハンマーが寝た状態のほうが,(ハンマーが倒れないので)物理的に安全だと思うのですが,何故でしょうか?
【回答】
すぐ撃てる状態,つまり装填し,撃鉄を起こした状態で,かつある程度安全に持ち歩きたければ,撃鉄を起こしてセイフティをかけるしかない.
そのためのセイフティでもある.
もちろん装填せず,撃鉄を倒して持ち歩くのがセオリーであり,その場合は射撃前にスライドを引くから,自動的に撃鉄は起きてくれる.
装填せず,撃鉄を起こして持ち歩くのは,単にシアーやらスプリングやらに負担がかかるだけだな.
装填して,撃鉄を寝かして持ち歩くのはとても半端.
上記ほど安全ではなく,最初ほど素早く撃てもしない.
撃鉄だけ親指で起こせば撃てる,とか考えてるのかも知れないが,その段階でグリップが甘くなり,下手すると落とす.
スライド引く方が速い.
もちろん最初に書いた方法が一番速い.
重さのあるエアガンででも,やってみると良いよ.
軍事板,2012/07/26(木)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
槍騎兵を槍騎兵連隊などとして集団的運用した場合は衝撃部隊として,重騎兵として扱われるのでしょうか?
【回答】
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ナポレオンは騎兵が牽引する砲兵を敵騎兵,歩兵部隊に対し大量に集中運用し効果的に奇襲した.
騎兵による襲撃は敵歩兵陣が砲兵射撃か,フランス歩兵の突撃縦隊の攻撃によって萎縮しているか,瓦解寸前の時に行われた.
そして,特に敵軍が退却しているときには効果的であった.
しかし,敵歩兵陣が方陣を組んでいるときには成功がおぼつかなかった.
(中略)
ナポレオン戦争の初期段階では,フランス騎兵は抜群の能力を保持していた.
しかし,年とともにしだいに損害が増えるようになった.
ナポレオンはフランス騎兵の優越性を,いつまでも保持できないことを認識していた.
ナポレオンの敵も,騎兵の編成と訓練を改善するとともにフランス騎兵の編成,戦術,戦闘ドクトリンを真似たのである.
たとえばイベリア半島の戦争では,英騎兵はほとんど役立たずであったが,ワーテルローの会戦では,英騎兵がフランス騎兵の襲撃を撃退した.
(ナポレオン戦争全史より)
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ナポレオンの騎兵について詳しく知りたいなら,オスプレイメンアットアームズシリーズの「ナポレオンの軽騎兵」を読むと良いかもしれない.
軍事板,2012/07/28(土)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
今の戦車って,味方とどうやって連携してるんでしょうか
AWACSとかとデータリンクして正確な味方の位置を得て,高度な追い込みとかもできるんですか?
また,戦場で味方と連絡とる場合は,普通に無線を使うんでしょうか?
傍聴とかを考慮して,連絡は行えないんでしょうか?
【回答】
戦車しだい,軍しだい.
戦車間でデータリンクして,目標状況の共有から相互の状況把握,目標の割り当てまでできる軍もあれば,さらにUAVなどからのデータもリンクできる軍もあれば,昔ながらの音声通信だけでやってる軍隊もあります.
「傍聴とかを考慮して,連絡は行えないんでしょうか?」が意味不明ですが,通信電波の被探知を嫌って,広い周波数域をホッピングしながら通信する,はたまたまったく電波封止をするなどの工夫はされますし,レーザーによる見通し線内通信もテストされています.
(砂塵などで遮断されるので限界がある)
また,盗聴に対しては当然暗号化などされますが,それも出来ない軍もあるでしょう.
system ◆systemUniQ :軍事板,2012/07/30(月)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
お答えありがとうございます.
戦闘中に電波封止する状況もあるのですか?
それは技術や予算的に劣る軍の場合でしょうか?
そうした使い分けの基準がよく分からないのですが,技術的可能であれば,
戦車間のデータリンク>音声通信だけ>電波封止
という優劣があるという考え方で合ってるんでしょうか?
それとも優劣はなく,ケースバイケースということでしょうか?
【回答】
低被探知性の広域通信であっても,多量の通信が発生すれば,バックグラウンドノイズの増加,あるいは頻繁に部分的な探知が発生する状態となり,少なくとも活発な通信が行われていることは分かってしまいます.
従って,本当に隠密裡に行動したい場合は,先進通信技術を持っていても,無線封止が一番確実な方法となります.
次いで,指向性の高い衛星通信によるネットワークでしょうが,これは機動しながらでも衛星を追尾する必要があり,技術,費用的にかなり敷居が高くなります.
司令車輌などを除いては,全装甲車輌にそこまでの装備をしている軍はないでしょう.
ですから,技術的優劣としてはデータリンク>音声通信だけ,ですが,それとは別に無線封止の必要性,利点は存在するわけです.
system ◆systemUniQ :軍事板,2012/07/30(月)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
オートマチック拳銃の「マガジン」の詳細によく書いてある,「2
- 8 rd」「1 - 7 rd」などといった表記の意味って何なのでしょうか?
【回答】
「rd」とは「round」の略で,発射可能な弾数を表します.
自動装填式であれば,弾倉容量または薬室の分を加えた数字を,弾倉容量(Magazine
capacity)「〇rd」「〇+1」と表記します.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s :軍事板,2012/08/01(水)
青文字:加筆改修部分
三等自営業氏が書かれたとおりなのですが.
> 「2 - 8 rd」「1 - 7 rd」などといった表記
の後者は,薬室内1発装填+弾倉に7発という解釈ができるんですが,前者が意味不明になる.
そこでもう一つ考えられるのは,単列弾倉と複列弾倉の違いで,細めで一列に弾が入っている単列弾倉を1-7(単列,7発入り),太めで2列に弾が入っている複列弾倉を2-8(複列,8発入り)と表記している場合.
しかし,複列弾倉は弾数多いのが目的ですから,8発しか入らない複列ってあるかな?
小型拳銃で使用するにしても,あまりグリップが短いとちゃんと持てませんから.
もしや 2-8rd は複列で 2x8=16発装填?
あまり見たことない表記法の気がしますが.
system ◆systemUniQ :軍事板,2012/08/01(水)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
歩兵が耳栓するようになったのって,いつ頃からですか?
WW1辺り?
【回答】
二次大戦後ですら,砲兵などの一部を除いては耳栓など使用しておらず,それも綿を突っ込んだり,指を突っ込んだりというレベルでした.
現代のように衝撃音はカットするが,会話音はある程度伝えてくれるような耳栓が登場するまで,耳を守るより周囲の状況を把握して自分を守る方が大事だったし.
1990年ぐらいから普及し始め,2000年ぐらいからある程度「たしなみ」と言えるようになったレベルかと.
それも,米軍のように兵隊を大事にする軍隊での話で.
歩兵にこだわらなければ,帆船時代でも砲員が耳におがくず突っ込んでたりしたようですし,それまででも砲の横にいる人間は何か適当に突っ込んでたでしょう.
確実なソースを持っているわけではないので,識者の突っ込みを待ちます.
system ◆systemUniQ :軍事板,2012/08/
青文字:加筆改修部分
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