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※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
※荒れ過ぎにつき,レス回収基準は「Ver.8」
●初心者歓迎 スレ立てる前に此処で質問を 740
目次
** 【質問】
ヒストリーチャンネルの「ドッグファイト 未来の空中戦」で,F-22を援護するためにB-1RがAIM-120を発射するシーンがあり,また,wikipediaの英語板でも,AAMが運用できるという記述があります.
そこで質問なのですが,
・本当にB-1RにAAMを搭載して使用する気なのでしょうか?
爆撃機にAAMを積むのは役立たずと,散々いろんな所で言われているので.
・AAMを積むにしても,AIM-120では射程が短すぎませんか?
捕捉されたら逃げれないし.
【回答】
知ってる限り,B-1でAMRAAM(AIM-120)を運用する,正式な計画はありません.
動画を見てみましたが,この動画に出てくる「B-1R」は,現在運用中の「B-1B」とは大きく異なる機体で,B-1のエンジンをF-22と同じものに換装して,レーダーも新型(B-1Bに空対空ミサイル運用能力はありません)にしているようです.
さらに水平尾翼の形状が異なるなど,かなり別物なので,実際に開発するとなると,かなりの金額がかかりそうな感じが…
まあ,はっきりいえば,この動画に出ているB-1Rは,現役で爆撃機をしているB-1Bとは全くの別物です.
AIM-120にしても,この動画では120マイルの距離から発射されたAIM-120(改良型)が,敵戦闘機(ロシア製のフランカー系統の機体)に命中してますが,これは現実のAIM-120よりはるかに長い射程です.
結論を言うならこの動画は,「爆撃機にAAMを搭載した場合」というより,「爆撃機(B-1)とAIM-120の技術を発展させれば,こんなことが出来るんじゃないか」というものです.
軍事板,2012/03/06(火)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
ステルス機は,作戦中のIFFは切るんでしょうか?
【回答】
IFFにはいくつものモードがあり,ステルス機に限らず,敵性空域では単純な航空管制用IFFは基本的にはOFFとします.
軍用IFFの中でもMode 4は暗号化されており,受信した際に,味方のものかどうかを明確に判別することができます.
つまり,敵から正しいMode 4を受けることはないはずなので,Mode
4をONにしていても,敵のIFFには反応せずに済みます.
とはいえ,味方からのIFFには反応して電波を発してしまいますから,常識的にはMode
4であっても,敵性空域でONにする事は少ないでしょう.
とはいえ,味方の対空兵器も活動している空域であれば,IFFをONにせざるを得ないので,そのあたりはケースバイケースかと.
味方空域に戻る際に,IFFをONに戻し忘れて被撃墜,という事故は,2次大戦時代から続いています.
system ◆systemUniQ :軍事板,2012/03/07(水)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
今時のヘリコプターはほとんどがタービンエンジンですが,これらのエンジン使ってるヘリって,ターボプロップエンジンのように,排気を少しなりとも推進力にしたりはしていないのでしょうか?
あと,Mi-24ハインドって,よく考えると相当に大きなヘリですよね.
にも関わらず,映像とかで観ていると,運動性は相当にいいように見えます.
あれはそれだけエンジンの馬力がでかいということなんでしょうか?
【回答】
排気は後ろ向きが多いので,わずかには影響するでしょうが,ほとんど貢献していません.
排気を側面に導いて,テイルローターを助ける(代理する)ようなしかけもあったようですが,現在では使用されていません.
つまり,排気は単に排気です.
ヘリの運動性には,様々な要素が関係しています.
低速〜ホバー時の俊敏性については,エンジン出力の余裕,ローターの構造(リジッドかどうか,補助制御翼面の有無や構造)と共に,テールの長さが影響します.
本体からテールローターまでの距離が長いほど,またテールローターの能力が高いほど,急速に向きを変えることが可能になります.
ただし長いしっぽは,市街地などの低空で機動する際には,大変邪魔にもなります.
操作系の作り,調整も運動性に大きく影響します.
ただ,あまり俊敏に動くようにすると,安定性が損なわれるので,そのあたりのバランスが問題.
system ◆systemUniQ :軍事板,2012/03/07(水)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
ミサイルは超低空を飛んでも,何ら問題はないと思いますが(無人だし),現在でも低空侵攻をしているとのことですが,人が乗っている航空機の場合,レーダーに映りにくくなるというメリットの割に,リスクは大きすぎないのでしょうか?
今ではJDAMなどの誘導弾の発達で遠距離,高空からでも比較的安全なところから攻撃できるようになりましたし,JDAMとか持っていない国ならともかく.
【回答】
現代の低高度進入の概念が間違ってるよ.
低高度進入っていうのは,爆撃目標上空まで低高度ってわけじゃないよ.
凡その爆撃ミッションの行程は,距離を稼ぐ為に遠距離時は高空で飛行して,敵レーダー警戒区域手前で高度を落として低空侵入.
爆撃目標の手前で高度を上げてリスクを回避するんだよ.
なるべく接近を知らせないで,準備が充分でない所を攻撃するのに,低高度侵入の過程があるんだって事は分かると思う.
ベトナム戦争中期までの低高度侵入爆撃とは,概念が違うって事だよ.
ちなみに現代の攻撃機は,地形追随レーダーやGPSによる精度の高いマッピング機能によって,低高度・高速飛行自体はそれほど危険な飛行ではない.
軍事板,2012/03/07(水)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
M1エイブラムス戦車の仰俯角を教えてくらさい.
型とかで細かな違いはあるかもしれないけど,大雑把でいいのでよろしこおながいします.
【回答】
M1A1のM256戦車砲で-9〜+20°です.
http://www.military-today.com/tanks/m1a1_abrams.htm
M1A2はM1A1と同じです.
http://www.military-today.com/tanks/m1a2_abrams.htm
105mm砲のM1は砲が小さい分有利で,-12〜+27°ぐらいらしい.
http://dejawolf.com/steelbeasts/gallery/M1.html
system ◆systemUniQ :軍事板,2012/03/08(木)
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** 【質問】
戦争ゲームで,明度を強調した緑色の視点や,赤外線(紫外線?)で生き物を強調した視点,それらと人工衛星を組み合わせて上から見た視点などがよくありますが,現実で目標を見やすくするために,実際に使われていたり研究中だったりする技術が,他にあったら教えて下さい.
【回答】
例えば,林などに隠れた敵車両や敵兵の動きを上空から見つけるためのレーダー
(foliage penetrating radar)や,樹冠のわずかな隙間からの反射光を利用して,敵を発見するためのレーザーレーダー(LIDAR).
複数の波長のセンサー像を組み合わせて,IEDを埋設したあとの土を検出する技術,地表の凸凹のパターンから,地下施設への入口や,地下工事を検出する技術,などが思い浮かびますね.
凸凹だと,海面の凸凹から,海面下の潜水艦を発見する技術,なんてのもあったような.
海水を透過しやすいグリーンのレーザーで機雷発見,てのもあったような.
サーマルイメージャーだと,最近は近赤外光のサーマルイメージャーに,可視光の増幅装置(スターライトスコープ,イメージインテンシファイア)を組み合わせて,赤外カモフラージュを発見しやすく,また,敵の同定をしやすくする装置が流行りつつある様子.
system ◆systemUniQ :軍事板,2012/03/09(金)
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