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●初心者歓迎 スレ立てる前に此処で質問を 727
目次
** 【質問】
宇宙人には戦争法規は適用されないって話が,石破防衛大臣のときにあったような気がしましたが,あれってどこまで本当なんですか?
【回答】
相互間に条約を締結していれば,当然それに縛られます.
今のところ,宇宙人との間の確認された条約は存在しません.
少なくとも国家の条約としては.
厳密に言えば,地球人も宇宙の人,と言えるわけで,その場合は同じく条約批准国間であれば,その条文に従う義務があります.
system ◆systemVXQ2 :軍事板,2011/12/09(金)
青文字:加筆改修部分
【反論】
いや,その意見はおかしい.
国際法として広く国際社会のルールとして認知されているようなものであるなら,たとえ批准国でなくとも,それを遵守することが強く求められる.
アジア太平洋戦争での日本軍の捕虜虐待が,日本が批准国でなかったにもかかわらず,非難されたのもそのためだよ.
軍事板,2011/12/10(土)
青文字:加筆改修部分
【反論】
そりゃ乱暴だろ.
それって,世界の流れと違う事から,日本の捕鯨は違法だ,といってるようなもんだぞ.
多くから批判されるって事と,違法の間には線引かないと,ぶおたくは存在だけで全部逮捕されちまう(したほうがいいが)
【再反論】
そっちの意見こそ乱暴というか,国際法を理解してない.
>多くから批判されるって事と,違法の間には線引かないと,
>ぶおたくは存在だけで全部逮捕されちまう(したほうがいいが)
それは国内法の話で,国際法は
>世界の流れと違う事から,日本の捕鯨は違法だ
という理屈がまかり通ってしまう部分がある.
(だから,国際法なんて言っているが実態は欧米スタンダードだと,非難されもするんだ)
実際に違法になるかについては,それこそ外交の根回し能力が試される.
国際社会を味方に付ければ,違法扱いされずに済むし,
国際社会を味方にできなければ,違法違法と騒ぎ立てられることになる.
同じ予防戦争なのに,イラク戦争は非難されて,911直後のアフガン戦争はあまり非難されてないことが,それを端的に物語ってる.
後者は国際世論がアメリカに同情したためで,前者は国際世論がアメリカに味方しなかったためだ.
もちろん国際世論を敵に回しても,
「批准してないから違法なんかじゃないよ」
と背を向けることもできる.
が,それに対するペナルティも当然覚悟しなくちゃならない.
NPT脱退を表明した北朝鮮にとっては,核開発は違法じゃなくなったはずだが,国連から制裁を食らったろ?
そーゆーこと.
軍事板,2011/12/11(日)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
撃墜の米偵察機,中露がイランに調査依頼
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111208-OYT1T01056.htm?from=main7
これでアメリカのステルス技術は,丸裸になってしまうのでしょうか?
【回答】
撃墜された機のタイプと破損状況によるけど,元からステルスの基礎研究を進めてきた国が解析をすれば,何らかのヒント程度が得られる可能性はある.
けど,無条件でイラク側に米偵察技術がすっぽ抜けって事はありえないよ.
そんなリスキーなもんだとしたら,米軍だって飛ばすわけないでしょ.
軍事板,2011/12/09(金)
青文字:加筆改修部分
高度なステルス技術は,システム同士をどのようにシステムするかが問題なので,言ってみれば,パソコンのコードを読めないレベルで,パソコンのハードだけ手に入れても,大したことはできない,ということになります.
ただ,商品として考えれば価値は大きく,その意味では,ユーゴで撃墜されたF-117以上に値打ちはあるでしょう.
しかし,その値打ちを活かせる購入国は限られます,
というか,露中しかないか.
ロシアに流れると,ある程度技術流出は起きますね.
ECの数カ国やイスラエルも,その範囲に入るけど,アメリカを敵に回すほど大胆な国はないだろな.
system ◆systemVXQ2 :軍事板,2011/12/09(金)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
アメリカの地対空ミサイル,それも移動式のものって,チャパラル以降ローランド,ADATSと,「採用したのに導入しない」が続いてましたが,なんでそうなるのでしょうか?
【回答】
自軍の制空能力に自信がある米軍は,短SAMの導入にあんまり熱心じゃない.
アメリカは戦後も,
「うちの国は航空戦力が充実している.
どの戦争でも対空自走砲の類は,ほとんど対空用に使ってないじゃないか.
地上掃射に活躍しただけで….
空軍いるならいらんだろよ」
と,対空ミサイルにあんまり熱心ではなかった.
中東戦争で,ソビエト製の対空ミサイルが活躍したので,陸軍は「じゃあうちも…」と開発に本腰を入れ始めたが,上に書いたように,
「空軍いるからいらない」
というのと,
「それだったら他の装備,戦車とかに予算回して」
という外部と内部の声が強く,本腰入れ始めた途端にぎっくり腰になった.
チャパラルはどうにもスカタンなので,欧州からローラントを導入することにしたが,あーでもない.こーでもないとテストしてるうちに予算が膨らみ,議会が
「外国製の装備を買うな」
と横槍入れたので,制式採用したのに”なかったこと”に.
ADATSも対戦車能力を持たせるなど,「どうせなら…」と豪華路線に走ってバカ高いものになってしまい,冷戦が終わって予算が縮小されたのと,湾岸戦争で空軍が大活躍し,「空軍いるからいらないよな」論が再燃したのでボツった.
結局,
「でも全くいらんということもないだろう」
ということで,必要最小限の装備だけが整備され,今に至る.
ちなみに,USローランド(アメリカでの名称はXMIM-115A)はこんなのね.
http://www.ljplus.ru/img4/s/a/savoyskiy/th_10.-XMIM-115A.jpg
なんとも言えない無理矢理感が・・・.
当初はM109の車体に搭載される筈だったんだけど,そっちはキャンセル.
アメリカは光学/SARHの原型を,IR/SARHに改装しようとして予算を浪費して,
「外国から買ったほうが手っ取り早くて安い」
という,当初の計画をパァにした.
でもこれは,外国産兵器を導入させたくないという議会の意向と,軍需産業のロビー活動の成果,という見方が強い.
アメリカ軍に導入された極少数のローラントは,ニューメキシコ州の州兵部隊にだけ配備されて,今は予備兵器として倉庫で眠っている.
軍事板,2011/12/10(土)
青文字:加筆改修部分
** 【反論】
497 名前:霞ヶ浦の住人 ◆1qAMMeUK0I :2011/12/13(火)
16:54:24.00 ID:u8KdzM8X
>472 :名無し三等兵:2011/12/13(火) 10:58:40.51
ID:cOxud3IA
>旧軍の小火器って他国に比べて優れていたんですか?
霞ヶ浦の住人の回答.
劣っていました.
説明.
弾の出ない機関銃.
安全装置の無い拳銃.
「そして本銃最大の欠陥と言われているのが,銃側面の逆鉤部(シアー:引鉄と撃鉄を連動する部品)が露出しているせいで,
側面に強い衝撃を与えるだけで暴発してしまったり,安全装置がその露出した逆鉤を単に固定する(押さえつける)だけの機能しか持っていないので,
工作精度の悪い個体では,安全装置を掛けていても暴発してしまい,更には,逆鉤と引金の連動性が悪く,安全装置をかけた状態で引鉄を引き,そして引鉄を戻した後,安全装置を発射位置に戻したとたんに,
引鉄を引いた際に中途半端に撃鉄に引っかかっていた逆鉤が板ばねのように反発して撃鉄を解除し,暴発してしまう(
つまり,発火部分・撃鉄などの機能を安全装置レバーが直結的に固定させる構造になっていない)といった普通では考えられない暴発の仕方をするため[6],ほとんど安全装置としての意味をなさないなど,
(西洋における)“小型自動拳銃の基本的な常識”がまったく欠落している点である.」
下記,ウィキペディアの九四式拳銃を参照ください.
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E5%9B%9B%E5%BC%8F%E6%8B%B3%E9%8A%83
【再反論】
日本の小火器は,自動化が進んでこそ居ませんでしたが,それ以外は各国並の性能を備えていたどころか,一部は優れていた,と言う事でわかっています.
また,日本軍の火力指向の戦術は,補給が潤沢でさえあれば,亜米利加の歩兵火力を凌駕しており,支援の無い同規模の戦闘単位であれば,日本の方が火力に勝る編成であった事は,最早常識です.
お前さんの大好きな汎用機関銃を,戦後M60が完成するまで,亜米利加は持っていなかったのですから.
分隊毎に機関銃を保有している日本軍に比べ,通常M1919とBARが小隊に一丁づつの亜米利加は,ガランド小銃が全歩兵に配備されているとは言え火力に乏しい事は事実です.
確かに,大前提である「同等の歩兵戦力」と言う注釈が無ければ,確かに強引な論ではあるでしょう,
史実における実際の戦闘では,火力が不足した場面の方が多かった訳ですが,事前準備がなされた島嶼防衛戦闘では,堅固な築城と火力集中のもと,攻略する亜米利加に出血を強いて,長期間耐えぬいた事もまた事実です.
そしてそれこそが,亜米利加陸軍が戦車等による直接支援に拘った理由の一つなのですが.
もう一点,九四式拳銃の安全装置は,携帯時は薬室に実包を装填しないと言う,厳格の運用を守れば危険でも何でもないものでした.
捕獲した米兵が本銃を弄んでいる時に,そういう事故を起こしたのであって,運用時に決められた使用法を守っていれば,そんな事は起こりません.
欠点を把握した上での運用なのですから.
弾の出ない機関銃については,単に何種類もあった弾薬種類の為に,適合する弾薬が無かったときに,別種のもんを装填してしまい,そのまま作動不能になっただけの事です.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s :軍事板,2011/12/14(水)
青文字:加筆改修部分
【反論】
94式拳銃は,評価としてはアウトな銃です.
撃つ寸前まで薬室に装填しちゃダメ(でないと暴発の危険大),なんて話にならんわけで.
小火器サイトで定評のある,Popenker(A.G.Williamsとの共著もある)のサイトでは,材質が低下していた後期生産分は
「simply unsafe to fire」,
品質がマシだった初期分でも
「had some undesirable and unsafe features」,
と片づけています.
程度の良いものを,十分慎重に使えば,それなりに使用できたでしょうが,それでは,と同時代の他の銃と比較してしまえば立派な劣等品,欠陥品です.
system ◆systemVXQ2 :軍事板,2011/12/14(水)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
F-35は何故あそこまで重くなってしまったのですか?
いくら最新のアビオニクスを搭載した機体とは言え,普通設計の段階から気付くと思うのですが・・・
ましてや,プロの米軍がそんなことも分からなかったのでしょうか・・・?
【回答】
軍用機の開発史を見れば,設計重量超過は世界のたしなみと言えるぐらいであることが,おわかりと思います.
未だに完璧な航空機シミュレーションは存在しませんから,既知の事実から推測,設計しても必ず予定外の現象が発生し,その対策はほとんど必ず重量増につながります.
その安全余裕を十分見込んだ設計も可能ですが,今度は性能が大きく犠牲になります.
民間機なら燃費の低下ですむかも知れませんが,軍用機では死活問題,ミッションの成否に関わります.
これまで作ったことがない,しかも先端的な性能を持ったものを作ろうとすると,将来の技術,素材の進歩まで,ある程度期待して見込み発進せざるを得ないのが現状です.
ノートパソコンや車の開発記事を見ても,同じようなことが繰り返されています.
それをせず,堅実に作れば,予定通りの重量,開発期間で終わるかも知れませんが,就役したときには一時代遅れた,太刀打ちできない兵器になっている可能性が大変大きいのです.
system ◆systemVXQ2 :軍事板,2011/12/17(土)
青文字:加筆改修部分
** 【質問】
日本が大戦中に使用した,統制ディーゼルの開発と性能が知りたいんですが,おすすめの書籍はありますか?
【回答】
日本経済評論社の『伊藤正男〜トップエンジニアと仲間たち』(坂上茂樹著)は,日本の統制ディーゼルの開発者の評伝で,裏話も含め結構詳しいです.
三樹書房の『ディーゼルエンジンと自動車〜影と光 生い立ちと未来』(鈴木孝著)にも,丸々一章をこれに充てています.
日本経済評論社の『日本のディーゼル自動車』(山岡茂樹著)は,頗る入手困難ですが,一番統制ディーゼルについて良く纏まっている本です.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 :軍事板,2011/12/17(土)
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