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※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
※荒れ過ぎにつき,レス回収基準は「Ver.7」
スレ立てる前に此処で質問を 640
目次
【質問】 スロヴェニアのM-55S1戦車について教えてください.
【質問】 7.62mm弾も失敗作なの?
【珍説】 「イギリスは,7.62mm NATO弾が連射に適さないということを,最初からわかっていました.ですから,採用に反対したのです!」???
【質問】 引込脚を装備してない航空機があるのは何故なんでしょう?
【質問】 ペントミック師団は,どの辺りが従来型の師団に比べて,核兵器の被害を受けにくいとされたのでしょうか?
【質問】 なぜ西ドイツ軍はUZI短機関銃を併用していたのですか?
【質問】
すいません,この戦車の名前だけでも教えてください.
あと,こういう戦車の名前を調べるには,どういうキーワードを使ってぐぐるといいんでしょうか?
【回答】
スロヴェニアのM-55S1戦車.
1991年に旧ユーゴスラヴィアから分離独立したスロヴェニアが,自国陸軍でも使用している旧式なT-55戦車の近代化と共に,輸出を狙って開発した改修型戦車.
主砲は,英国ロイアル・オードナンス社製のL7系51口径105mmライフル砲を採用.
防御力向上のため,定評あるイスラエル製のスーパー・ブレイザー爆発反応装甲を,車体・砲塔各部にボルト止めしてある.
詳しくは
http://combat1.sakura.ne.jp/M-55S1.htm
を参照されたし.
ついでに,どうやって見つけたかというと,
1) 車輪及び砲塔(とあと全体のシルエット)からソビエト/ロシアのT-55,もしくはT-54戦車のバリエーションだということが分かる
2) 主砲は形状からL7 105o 戦車砲だということが分かる
この2つの条件を満たして,なおかつ砲塔と車体前面に増加装甲のあるT-54/55のバリエーションを探せばよい.
まぁ,一見して
「あ,T-54/55のバリエーションだ」
と分かる画像知識がないとどうにもならんが・・・.
その手の知識が待っくないのであれば,まずは「世界の戦車」みたいなタイトルで,カタログ的に戦車が沢山紹介されているサイトや本を読んで,基礎知識をつけること.
軍事板,2010/07/06(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
5.56oNATO弾は失敗作ではないでしょうか?
小銃,突撃銃,機関銃で使うには火力や射程距離が不足しているし,PDWやサブマシンガンで使うには,反動や弾のサイズが大き過ぎると思います.
帯に短し襷に長しで,運用上,実用上の中途半端さは否めません.
それに比べて,12.7o弾や7.62mm弾は,それぞれの役目を考えると優秀だと思います.
回答をお願いします.
メイドの鈴木 in 軍事板,2010/07/06(火)
青文字:加筆改修部分
【回答】
7.62mm弾を採用してるアサルトライフルは,フルオート射撃時の命中精度が全く期待できない.
反面,5.56mmなら,銃が暴れても比較的コントロールが容易になる.
だからセミオートで7.62mmの狙いを付けてる間に,3〜4発の5.56mmが飛んでくることになる.
あと,5.56mmだと弾が軽くなるから,兵士一人が持ち運べる弾の量が大きく増加する.
これは長期作戦などでは大きく影響する.
サブマシンガンは元々ピストル用の弾薬を使うものだから,批判は当たらない.
PDWはそもそも開発時に存在しなかったし,ライフル弾を使う設計でもないので,こちらも無問題.
軍事板,2010/07/06(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
7.62mmも失敗作なのか?
狙撃銃や軽機関銃で使う事を考えたら,良いと思ったけど違うの?
【回答】
7.62mm×51弾が失敗作なのではなく,この弾薬を使用する自動小銃が,制式小銃としてその用途に適合しないものであった,と言うだけであって,狙撃銃やマークスマンライフルとしての性能は良好であった,と言う事です.
また,5.56mm×45弾(SS109)にしても,制式小銃としての性能は,大変バランスの取れた物である事は議論を待ちません.
失敗作であるとするのは,その特性を活かせない状況で,不用意に戦場に持ち込み,その結果として失敗したのです.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s in 軍事板,2010/07/06(火)
青文字:加筆改修部分
【珍説】
488 :霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk. :2010/07/06(火) 21:12:06 ID:s6bKu/1T
>479 :三等自営業
>462
>お前さんはいつもいつも短絡的に回答するので困りますね
>464
>7.62mm×51弾が失敗作なのではなく
>この弾薬を使用する自動小銃が,制式小銃として
>その用途に適合しないものであった,と言うだけであって
>狙撃銃やマークスマンライフルとしての性能は良好であった
>と言う事でわかっています
>また5.56mm×45弾(SS109)にしても,制式小銃としての性能は
>大変バランスの取れた物である事は議論を待ちません
>失敗作であるとするのは,その特性を活かせない状況で
>不用意に戦場に持ち込み,その結果として失敗したのです
>それと英国と米国のNATO弾採用の経緯,そして7.62mmと5.56mmの採用の経緯についても
>極めて短絡的で不適切な説明です.M14とAR-15の比較から説明しないのなら
>そのような言説を持ち出してはいけません.
霞ヶ浦の住人の回答.
イギリスは,7.62mm NATO弾が連射に適さないということを,最初からわかっていました.
ですから,採用に反対したのです!
下記,ウィキペディアの7.62mm NATO弾の開発経緯を参照ください.
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/7.62mm_NATO%E5%BC%BE
【事実】
英国は第2次大戦後すぐに,小口径高速弾とそれを使用する自動小銃の研究を,亜米利加に先んじて開始しています.
それがSA80の前身たるEM2,インディヴィデュアルウエポンです.
米国が7.62mm×51をゴリ押ししてNATO弾とした為,それを放り出して「致し方なく」,L1A1を半自動小銃として採用しました.
その後,M14が近代戦に適合しない戦訓を得た亜米利加が,今度は5.56mm×45をNATO弾としてゴリ押しして来たので,英国の小火器開発は絶望的なまでに頓挫してしまったのです.
その点を無視しては,SA80(L85)の実情と弾薬採用の経緯が理解出来ません.
分からない事は分からない,知らない事は知らないなりに,初心者を混乱させるような回答をするのはおやめなさい,と言う事です.
誰もあなたに回答を義務付けては居ません.
無理矢理にでも回答しろと誰が言いましたか?
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s in 軍事板,2010/07/06(火)
青文字:加筆改修部分
なお,どうでもいいことだが,5.56mmも7.62mmもどちらの小銃も,実際の戦闘では「連射時に制御が困難になって支障が出る」ほどは,連射機能を使わないんだけどね.
連射し続けたら制御が難しくなるのは,5.56mmだって同じだし.
軍事板,2010/07/06(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
射撃後の薬莢ってそんなに熱くなるか?
爆薬も一瞬で燃焼するんだから,熱くならないんじゃないのか?
紙だって,一瞬だけ火の中に入れても燃えないだろ?
【回答】
薬莢は,高温高圧の発射ガスに直接触れるので,排出された直後はとうぜん高温になっています.
服の隙間から素肌に触れると,火傷を負います.
ケースレス式の銃器では,この排熱が問題と成り,排出される薬莢が持つ熱量を,銃の排熱の計算に入れられる程です.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s in 軍事板,2010/07/06(火)
青文字:加筆改修部分
射撃後30秒経っても熱いので,自衛隊の実弾射撃訓練の時は,薬莢回収は手袋をつけて薬莢を拾う.
まあ,別に素手で触っても大火傷にはならんが.
また,射撃検定で撃ち終わって,銃を脚出して置いたあと,薬莢受けから薬莢取り出すんだが,油断してると熱いのに触る.
1発目のは時間たって,やや熱が冷えてるからいけど,
5発目のは撃ち終わり直後だけあって,熱っついのなんの.
熱エネルギーの伝達は一瞬だとか,そういうの関係無い.
あと,紙の燃える温度と火の温度の関係は,火薬の燃焼する時の熱のJ換算では,全然比較にならん.
軍事板,2010/07/06(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
投石器と言えばヨーロッパですが,中国では投石器は発達しなかったの?
【回答】
有名なところでは,王朝の元をたてるモンゴル軍が使った回回砲があります.
ウィキのトレビュシェットの項目のところでも触れられているのだが,書籍だと杉山正明(京都大学教授)の一般向け著作で出てきます.
モンゴル軍が多種多様な民族からなり,回教徒の攻城技術者を重用していたことを示す史実として触れられています.
なんでも,襄陽を攻撃するとき,濠がわりの大河ごしに大石を,この器械で放り投げたといいます.
具体的には,左右の釣り合いが著しく不均等な天秤で,軽い方の皿に紐を吊り下げて,先に網を結びます.
この網に石を入れて,逆側の皿に大きな重しをのせてやると,勢い良く石が飛び出します.
これを大規模にやると,トレビュシェットとなります.
動画は
http://www.youtube.com/watch?v=tMqYl7cFDJs
あたりが良いと思われます.
軍事板,2010/07/06(火)
青文字:加筆改修部分
【質問】
96式艦戦やその他の航空機みたいに,引き込み足を装備してない機体がありますけど,あれなんで装備してないんでしょう?
抵抗も減るし,スパッツで済ますより,付ける価値はあると思いますが・・・
【回答】
引き込み脚は構造が複雑になるし,その分重くなる.
複雑な構造は整備性を悪化させるし.
海軍機の場合,胴体や翼に「孔」ができるわけで,不時着水時のことを考えると,収納部の水密性を高めるか,「着水したらすぐに沈んで終わり」かの選択になる.
あと,艦上機の場合,「脚が出ない」は致命的(着水して機を捨てるしかなくなる)だから,引き込み脚にしなくても満足する性能を得られるなら,無理に引き込み脚にする必要はない.
まぁ,ある程度以上の速度性能を求めると,空気抵抗の問題から脚を引き込むようにしないとならなくなったのだけど.
しかも初期の引込脚は,ハンドル200回転とか,翼内じゃなく膨らませた胴体内だったり,完全に引き込まれなくてフェアリングが付いたりと,頑張った割に中途半端なんで,確実にやれて効果も見込める様になってからやっても遅くはなかった.
それに,運用側で着陸できる場所の制限をある程度しないと,引き込み脚の採用は難しい.
アメリカのF4Fなんかは当初,「脚が出ない」事故が多発して,イギリスに供与した機には「マートレット」(イワツバメのこと,別名アシナシイワツバメ(*ホントはちゃんと足はあるよ)なんて名前にされたりした.
軍事板,2010/07/07(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
(米陸軍の)ペントミック師団ですが,どの辺りが従来型の師団に比べて,核兵器の被害を受けにくいとされたのでしょうか?
ウィキペディアの「師団」や「ペントミック」の項を読んでみたのですが,師団の主力となる基幹部隊が,歩兵連隊から歩兵連隊戦闘群に変わった事ぐらいしか分かりませんでした.
そしてこの戦闘団も米軍は,既に第2次大戦期から取り入れているようなので,どの辺りが目新しいのか分かりませんでした.
【回答】
「師団一丸となっていないと戦闘力が発揮できない」だと,師団の部隊の一部が欠けたら戦闘力が著しく低くなる.
また,その場合,師団が広い地域に分散して駐屯できない(集まってなければ烏合の衆)ので,核攻撃に弱くなる.
戦術核一発で師団全滅,ってなことになるから.
あと,指揮系統上「師団長が全権限を握っている」だと,師団司令部との連絡が確保されてないと,やはり「軍隊」として動けない,
「指揮官に権限がないので指示があるまで待機しているだけ」
の部隊が大量に生まれる.
核戦争下で司令部全滅してたり,通信がうまくできないのに,現場に独自に動く権限がない,では,戦力が無駄になってしまう.
容易に各個撃破されちゃうしね.
なので,「完全な戦闘能力が発揮できるパッケージ」を小規模にまとめたペントミック師団は,核戦争に強い・・・と考えられてた.
軍事板,2010/07/07(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
902 :霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk. :2010/07/07(水)
23:44:47 ID:/gRbx/Zi
>896
>891
>駄目だこのバカ,G3が何かわかってない.
>AK,M16,FALと並んで,世界の4大アサルトライフルとして有名で,
>7.62mmNATO弾を使用しているが,反動も少なく優秀と評価されてる名銃なのに
霞ヶ浦の住人の質問.
なぜ「ドイツ軍はウジ短機関銃を併用してい」たのですか?
【回答】
カラシニコフについて何も理解していないようですので,お前さんの後学の為にも説明する事に致しますが,そもそもカラシニコフの設計思想が,「射程の長い短機関銃」である事から,近距離から中距離までを自動小銃でカバーすると言う運用思想があったのです.
独逸の短機関銃の運用は,自動火器としての火力を持った拳銃で,近距離の火力を保持しようと言うものであって,イスラエルへの戦後賠償を兼ねて,UZI式を採用したのは結構有名なお話です.
西側の兵器体系は,拳銃弾・小銃弾・機関銃弾の3種類を歩兵が運用するものです.
これは第2次大戦からの慣例を,そのまま持ってきたものです.
転じてソビエト式は,拳銃弾の使用をさらに限定的にし,小銃弾と機関銃弾の2種類を機動的に運用する事で,西側の防御陣地を深く浸撤する火力と機動力を求めました.
80年代に入り,5.45mm×39弾の使用するAK-74が普及した事で,少々複雑にはなりますが,基本的にはこのようになっています.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s in 軍事板,2010/07/08(木)
青文字:加筆改修部分
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