c
※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
※レス回収基準は「Ver.6」
スレ立てる前に此処で質問を
目次
【質問】 EF2000の主翼付け根の中ほどに空いている,黒い穴のようなものは一体何なのでしょうか?
【質問】 米軍の編制に「憲兵旅団」というのがありますが,どういう任務を担う部隊なのでしょう?
【質問】 潜水艦の〜級って大きい方が凄いみたいにいわれているが,秘匿性が大きなウェイトを占めているというのに ,とっても大きいです・・・は本末転倒じゃないっすか?
【質問】 陸軍に着上陸戦闘や島嶼戦,緊急時や開戦時の殴りこみができるなら,海兵隊は要らないんじゃあ・・・?
【質問】 近代中国で軍隊による大規模な反乱で国体が危なくなった,こけちゃったという事例は,ありますか?
【質問】 相互スパイシステム?は,中国が元々持ち合わせていたものなのでしょうか?
【質問】 士官学校や兵学校は,学費がただでも,入学資格に中学卒業が必要でしたか?
【質問】 有人偵察飛行は,複座機でしかできない任務なのでしょうか?
【質問】 戦場の騒音のせいで難聴になるってよく聞くけど,どういうことなんでしょうか?
【質問】 実際に空対空ミサイルで対地対艦攻撃をすることってあるのでしょうか?
【質問】 ソ連との関係を断ち切ったユーゴスラヴィアは,兵器はどう調達したのですか?
【質問】 日本で騎兵が発達しなかったのは山がちだからと聞きました.でも朝鮮戦争で戦車が有効だったように,騎兵だって有効だったはずでは?
【質問】 どうして日本はドイツがソ連との不可侵条約を一方的に破って,スターリングラードまで攻めていた時に,後ろからソ連を挟み撃ちにしなかったのですか?
【質問】 水冷式と空冷式のメリット・デメリットって何ですか?
【質問】
EF2000の主翼付け根の中ほどに空いている,黒い穴のようなものは一体何なのでしょうか?
写真によっては穴の周囲ススで汚れている事があるので,フレアディスペンサーかとも思いましたが,フレアディスペンサーは主翼の下にあるため,どうも違うようです.
【回答】
APU(補助動力装置)の排気口.
ちなみに世界的疑問らしく「EF2000 APU」でぐぐると,
Q. EF2000の翼の付け根の真ん中にあるのって何ですか?
A. APUの排気口だよ.
なんてページが結構ヒットする.
http://www.twomikesresin.com/contents/media/l_apu.jpg
軍事板,2010/05/26(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
米軍の編制に「憲兵旅団」というのがありますが,どういう任務を担う部隊なのでしょう?
単に軍とか軍団に付く憲兵隊なのでしょうか?
それとも何か軍事警察以外の任務も担ってたりするんですか?
また,旅団というからには指揮官は准将なのでしょうか?
【回答】
ぐぐれば出てくる
http://en.wikipedia.org/wiki/XVIII_Airborne_Corps_(United_States)
が,たとえな第16憲兵旅団は第18空挺軍団の指揮下にあり,
http://en.wikipedia.org/wiki/16th_Military_Police_Brigade
その任務は
" It provides law enforcement and police
duties to the Fort Bragg area, and for the
XVIII Airborne Corps when deployed."
「部隊の駐屯しているフォートブラッグ周辺および第18空挺軍団の派遣先での憲兵任務」
と記述されてる.
http://en.wikipedia.org/wiki/89th_Military_Police_Brigade_(United_States)
こっちの第89憲兵旅団は,第3軍団の指揮下にある.
http://www.hood.army.mil/89thmpbde/
http://www.hood.army.mil/89thmpbde/COL%20John%20M.%20Huey/COL_Huey.htm
指揮してるのは大佐.
軍事板,2010/05/26(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
複座戦闘機は何故廃れたんですか?
パイロットを二人乗せた方が,索敵で有利だと思いますがどうでしょうか?
【回答】
何時の時代と比較して“複座戦闘機が廃れた”と思われているのか,少々気になりますが…
とりあえず,一般論を言いますと,複座化でコックピットの容積を拡大し,新たにシートを設けた場合,機体重量が増したり,燃料や電子機器を搭載するスペースが圧迫され,戦闘機としての性能に悪影響が出るため,戦闘機は単座とされる事が多いという事になります.
これらのデメリットを差し引いてでも,レーダー操作や航法の面でのパイロットの負担軽減というメリットが勝ると判断された場合は,複座機が採用される事になります.
本来,戦闘機は単座が普通です.
それは機動性を重視する戦闘機は極力コンパクトに纏めたい.
それにはスペース的にも重量的にも複座型は好まれません.
加えて言えば,戦闘機パイロットは性格的に一人で戦うのを好むようです.
それが複座戦闘機の名を上げたのが,F-4ファントムです.
F-4は艦隊防空のミサイルキャリアとして,レーダーホーミングミサイルを主武器する初の本格的な全天候型戦闘機ですが,当時のウエポンシステムは操作も複雑で,パイロット(アヴィエーター)一人のロードワークでは不可能とされたので複座型とされました.
F-4以前でもWW2の夜間戦闘機,ジェットの時代でもF-101など,機上レーダー等ロードワークが多く,操縦者一人では荷が重い物には複座戦闘機がありましたが,あくまでマイナーな物でした.
F-4は上記のように艦隊防空を第一に考えられていたので,長時間の滞空時間を要求された為に,機体が大型で推力が充分な双発エンジンで,人一人が増えるデメリットはありませんでした.
F-4の性能が当時は第一級だった為に,ベトナム戦争では本家米海軍以上に空軍で大量採用され,主力戦闘機として使われました.
初期には複座戦闘機のメリットを生かす事が出来なかったが,後期ではそれが大幅に改善されました.
たとえば空軍では当初前後共にパイロットだったのが,専用のWSOを養成してF-4のシステムを活かせる道を開きました.
F-4は一時代を築きましたが,その後システムの自動化が進み,従来では一人で操作不能だった物が一人で出来るようになると,バックシーターの存在が希薄になります.
時代は無人化の方向へ進んでいます.
それは何よりもコストの面が大きいです.
バックシーターのメリットがあるにしても,その育成費用,雇用費用,戦闘ロスなった場合の保障費用などを考えれば,答えは明らかだと思います.
元々戦闘機の歴史をみれば,F-4やF-14の方が特殊な形態なのです.
したがって現在では,マルチロールファイターとしての対地攻撃,しかも難しい攻撃や夜間攻撃用に,一部の機体に複座型を設定していると言う事になります.
現役の戦闘機の中でも,機内スペースに余裕があり,かつ強力なエンジンを二機備えるF-15Eは全てが複座で,また現代の戦闘機の多くは,複座仕様の機体が存在します.
戦闘機で一番いらない”部品”って人間だもん.
軍事板,2010/05/26(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
潜水艦の〜級って大きい方が凄いみたいにいわれているが,秘匿性が大きなウェイトを占めているというのに
,とっても大きいです・・・は本末転倒じゃないっすか?
【回答】
サイズが大きい方が優れている,というような意見は無いと思う.
基本的に同じ性能が出せるなら,小さい方が秘匿性があがって嬉しいってのはその通り.
ただし『同じ性能が出せるなら』ってのがみそで,ある程度の能力を発揮するには,それなりの規模が必要不可欠だし,人間や冷蔵庫は例え原潜でも省略できない.
そのため,潜水艦の大きさはあらかじめ定められた目的に沿い,主に要求される航続距離と搭載兵器によって設定される事になる.
以下,具体的に例を出してみる.
前者の航続距離に起因する巨大化は,日本の潜水艦が有名.
御存じの通り日本列島は南北に長く,また離島も多いため,警戒水域が拠点である呉から遠くに存在する.
また日本は核保有国ではなく,保有する潜水艦は通常動力であるため,長大な航続距離を叩き出すには,その分の燃料と水を積まなければならない.
その結果,大きな潜水艦が必要になり,その大きさを支えるための人員も多くなり,生活空間確保のため,更なる大きさが要求されて巨大化した.
おやしおでキロ級の約1,5倍以上,ロス級の2/3強と小さめの攻撃原潜と互角上の巨大通常潜となってしまっている.
後者,要求される搭載兵器に起因される例としては,戦略原潜が分かりやすい.
これは核抑止力を担うため,十分な量の弾道弾を搭載する必要があるために巨大化したもので,その代名詞であるタイフーン級やオハイオ級は,それぞれ東西を代表する巨大潜水艦として有名になっている.
米攻撃型原潜などは,仮想敵国の戦略ミサイル原潜を無力化するのが主任務なので,平時から相手と同じ海域に長期間潜伏したり,ずっと追尾しつづけたりすることを前提に設計されているため,必然的にサイズが大きくなる.
今話題になってる北朝鮮の小型潜水艦の場合,近距離沿岸用かつ最低限の武装or工作員送り込み専用という,割り切った設計をしてるため,上記の逆で大きさは非常に小さくなる.
その代償で潜水深度はおそらく浅く,頻繁に補給する必要があるため,北の技術的遅れ等を無視しても,秘匿性という面では決して高評価はできない.
まあ,細かい要素をうっちゃって暴言すれば,「潜水艦の大きさは冷蔵庫の大きさで決まる」とも.
軍事板,2010/05/26(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
すみません,これの名前だけでも教えてください.
【回答】
1930年にレニングラードに作られた民間機飛行学校から発展した,NIAI(Nauchno-Issledovatelskii
Aero Institut)と言う研究機関で製作された機体で,その中の主任設計技師であるGrigorii
Ivanovich Bakshayevが中心となって設計したものです.
元々は,RK/LIG-7と言う1936年に作られた単葉機にて,彼はマトリョーシカからヒントを得て,離着陸時に主翼を蛇腹状に広げて翼面積を増し,高速飛行時にはそれを折り畳むと言う機構を考え出しました.
翼は460mmずつ広がり,全部の翼を広げるのに40秒を想定していました.
それが面白いとして,高高度戦闘機に発展したのがその写真にあるRK-Iです.
これも2つの主翼の部分を支持翼として,蛇腹式の翼を出す様にしており,翼面積は2.4倍になるほどで,翼の展開は14秒で出来る計算でした.
1938年10〜12月の段階では,M-105エンジンを搭載する予定でしたが,スターリンはこれに強力なエンジンを搭載するよう指示し,M-106エンジンを搭載する事になりました.
TsAGIでの1/5スケールモデルでの風洞実験,1/1モデルの曳航試験を経て,1940年早期に機体は完成しましたが,エンジンが全くものにならず,軍部の興味も薄れ,設計者も収容所送りになりました.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板,2010/05/26(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
陸軍に着上陸戦闘や島嶼戦,緊急時や開戦時の殴りこみができるなら,海兵隊は要らないんじゃあ・・・?
【回答】
要るか要らないかはその国のニーズによって違う.
アメリカの海兵隊以外にも
・ロシア 大規模エアボーンに特別な意義を見出した空挺軍
・北朝鮮 後方浸透で逆転を狙う大規模特殊部隊
・旧陸軍 陸軍の能力を補完する陸軍空母や陸軍輸送用潜水艦
・旧海軍 海軍の能力を保管する海軍陸戦隊(海兵隊とは違い「ほぼ」純然たる陸上戦力)
など,他の国からみたら「要らないじゃん」っていわれそうな戦力を整える事はままある.
それはひとえにニーズによるもので,アメリカが海兵隊を存続させ続けているのも,その一例に他ならない.
が,海兵隊が特異なのは,常に自身の存在意義を問い続け,時代とともに変化してる点で,昔のように大規模かつ頻繁な揚陸作戦が見込めなくなったベトナム以降,有事即応部隊としてさらなる組織の進化を遂げて生き残りをかけている.
このように「実は海兵隊って要らなくね?」と自問自答し続ける姿勢は,他国の軍隊では見られない,珍しい現象であると言える.
軍事板,2010/05/26(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
近代中国で軍隊による大規模な反乱で国体が危なくなった,こけちゃったという事例は,ありますか?
辛亥革命がそうかなー?と思ったのですが,辛亥革命前となるとイマイチ出てきません.
後,軍の規模も半端無いと思うんですが,クーデターを起こそうとする将軍が少ないのは,軍の仕組み的な物か,思想的なものか,どのへんにあるのでしょうか?
【回答】
林彪が計画して実行寸前まで,いや実行した?と噂されるクーデターは,かなりの規模だったらしい,という話だけど,情報が全くといっていいほど出てこないので,未だに分からない.
ソビエトや北韓がそうであったように,社会主義系の一党独裁システムの国家体制の国は,政府や党の指導者は軍隊を全く信用していないので,強固な反乱防止システムが作ってある.
ぶっちゃけ
「自分以外の誰が,党や公安警察や情報部と繋がってるかわからない.
いや,自分ももしかしたら繋がってるのかもしれないが,自分自身でもわからない」
というシステムが出来上がってるので,「同士」を集めることが難しく,脳内で妄想するレベル以上にはまずできない,というのがある.
それと,自分と自分の家族や一族郎党に危害が及ぶのでもない限りは,政府を打倒して自分がそのあとの面倒くさいアレやコレやを全部処理して,国のトップなんぞになるよりは,適当に地位を生かしたうまい汁でも吸ってる方がずっといい.
不便なのを我慢して地方にいれば,うるさい中央と離れて悠々自適にやっていけるし.
なので国が安定して,自分もある程度の地位を得られたのであれば,何をわざわざ反乱など起こして面倒事を増やす必要があるか,という考え方に上から下まで陥りがちなので,「革命の季節」を過ぎると,体制が異様に安定する.
「中国」って国は,昔からそんなだ.
軍事板,2010/05/27(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
その相互スパイシステム?は,中国が元々持ち合わせていたものなのでしょうか?
それとも共産党が形作られてからでしょうか?
クーデターを起こさない理由はまぁわかるんですが,クーデターが起った(実際過去に政権が転覆した)タイミングで,民衆や政治が原因のものが多いのに,軍が少ないのはなんでかなー?,と.
【回答】
直接的なテクニックは共産党だったり,中華民国の派閥抗争だったり,清朝の治安組織だったりして入るんだろうけど,究極的に言えばそういうシステムっていうのは,人間が複数集まって「組織」というものを作ったときに,「相互の信頼」がベースになっていない組織だと,殆ど自動的に生み出される,というか立ち上がる.
歴史の本を読めば判るように,別に近代の中国でなくとも,「構成員同士に信頼関係がなく,強権で強引にまとめないと組織がまとまらしない」という状況になれば,どんな組織や国でもそうなる,というのはすぐにわかる.
「軍隊」,特に近代国家にとっての軍隊って言うのは,「誰かのために」「誰かに命令されて」行動するもので,極力「自分の意志で行動しない」存在だから,純粋に軍隊が自発的にクーデターを起こすことは少ない.
逆に言えば,「誰に命令されずとも自発・内発的に」行動する意思や思考を持っている組織は,近代国家における軍隊にはなりえない.
だから,「軍の,軍による,軍のための」クーデター,というのは少なくとも先進国ではまず起きないのよ.
軍事板,2010/05/27(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
士官学校や兵学校は,学費がただでも,入学資格に中学卒業が必要でしたか?
【回答】
中学卒業は必要ない.
というか,中学4年修業で士官学校に入校する事になる.
幼年学校も年齢的には,中学2年で入校する事になる.
海軍兵学校も入学資格は「中学4年修了程度の学力」だ.
まぁ,英語が入るから,高等小学校→師範学校中退ってコースは無いんだけどね.
むしろ,大正までは兵学校受験の為の私立予備校(私立中学ではない)が存在した.
金が掛からないって意味では,高等小学校→師範学校なんだけど,陸軍幼年学校だって卒業後の就職が決まってるわけだから,「金を出してくれる人」には困らんのだよ.
13歳の時点でソコソコの出世は確実なんだから,小作の倅が受かって金を出さない地主も居ない.
軍事板,2010/05/27(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
有人偵察機について質問です.
航空自衛隊はRF-4EJ,
米海軍はF/A-18F,
スウェーデン空軍ではJAS39B
と,何れも複座機を採用していますが,有人偵察飛行は複座機でしかできない任務なのでしょうか?
無人機や単座機では,有人偵察機を代用する事が難しいんでしょうか?
【回答】
偵察ミッションは基本的に極めて危険.
ベトナム戦でもRF-101C/G・RA-5C・RF-4Cともに,消耗率はかなり高かった.
危険なミッションは無人化の方へは向いている.
無人機・軍事偵察衛星もある.
でも有人偵察機でかつ二人乗りの偵察機の柔軟性・臨機応変の運用は,今の所,最も精度が高いと考えられている.
特に米海軍は精度の高い偵察ミッションを要求しているので,複座型が良いとされてる.
ついでに言うと,一人乗りの偵察機はいくらでもある.
F-4は元々複座型しか存在しない.
更に以前は偵察専用型を作る事が多かったが,今は偵察ポッドの活用で,専用機を作る事も少なくなってきた.
航空自衛隊ではRF-4Eを運用してきたが,用廃が進んで戦闘機型F-4EJに戦術偵察ポッドを付けた物をRF-4EJとして運用しているし,同じ様な形態でRF-15Jに移行しつつある.
だから偵察型といっても,運用する軍の考え方,ミッション形態によって様々と言う事.
軍事板,2010/05/27(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
艦載機に爆弾はどこで付けるの?
甲板上?
【回答】
艦載機の爆装は基本的に甲板上で行う.
その辺は今も昔も同じ.
武器庫は大体船体の最下部にあるのが多い.
万が一の場合注水できる.
現用空母だと船体前部の最下層にある.
そこから武器用エレベーターで飛行甲板上にあげるが,エレベーターは一直線ではなく,途中で乗り換えるようになっている.
飛行甲板上のダメージが武器庫に及ばないように,またはその逆の理由で.GWでは飛行甲板上には4か所武装用エレベーターがある.
軍事板,2010/05/27(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
戦場って騒音が多いですよね?
そのせいで難聴になるってよく聞くけど,どういうことなんでしょうか?
【回答】
それは,(1)騒音性難聴 (2)音響外傷 というものですね.
(1)騒音性難聴
長い期間にわたって,騒音に暴露したことによって徐々に進行してくる感音難聴.
特に4000Hzという高い音域がやられやすい.
両耳が同じようにやられることのほうが多い(片耳の場合もある).
会話音域(主に500〜2000Hz)はやられなかったりするので,会話には問題ないが,女性の高い声や音楽の聞こえが悪いってことが多い.
自衛隊で銃を長く射撃して来た人が,右耳の騒音性難聴になって受診したことがあるけど,自衛隊ってそんなに銃を撃つ訓練ってやってるのか・・?
基本的に改善は難しい.
(2)音響外傷
すごく高い音を聞いたことによって,急に起こる(主に片側の)感音難聴.
やられる音の高さはまちまちのようです.
やられた耳の難聴のみならず,耳鳴りも伴うのが普通.
「突発性難聴」という病気に準じて治療します.
主に,ステロイド薬の内服または点滴によって治療する.
高圧酸素療法なんてやったりする人もいるようです.
改善は一般的には比較的良好のようですが,難聴や耳鳴りが残ってしまう人もいるようです.
※感音難聴:音を聞きとる神経がやられてなる難聴.
蝸牛,聴神経,脳などの病気でなる難聴と思ってください.
(1),(2)の場合は蝸牛の障害です.
近くで戦車の主砲の発射音とか,戦艦の主砲の発射音とか聞いて難聴になることがあるが,それは(2)音響外傷.
耳鼻科医 in 軍事板,2010/05/27(木)
青文字:加筆改修部分
【質問】
空対空ミサイルは高速の戦闘機を撃墜できるのだから,戦車や軍艦も攻撃できると思えるのですが,実際に空対空ミサイルで対地対艦攻撃をすることってあるのでしょうか?
【回答】
基本的にありません.
地上目標でもレーダー誘導や赤外線誘導はできるから当てられるでしょう.
けど,対空ミサイルが狙う空中目標は,地上や海上の目標と異なり非常に高速で,また,装甲をほとんど備えていません.
そのため,ミサイルは軽量で強力なロケットモーターを備えており,その一方で弾頭は小さく,広範囲に破片を撒き散らすタイプの物が装備されています.
そのため,対空ミサイルを地上や海上の目標に使用したとしても,ミサイルを高速で飛ばすための強力なロケットは無駄になり,弾頭は装甲化された車両や巨大な軍艦に対してはほとんどダメージを与える事ができないという事になります.
http://mmsdf.sakura.ne.jp/public/glossary/pukiwiki.php?AGM-122
補足しますと,地上のレーダー施設を破壊する事を目的とする対レーダーミサイルには,サイドワインダー,スタンダードといった対空ミサイルをベースとしたものが存在します.
基本的にレーダーは,脆弱な電子機器類を剥きだしにして設置しなければならないため,対空ミサイルで使用する弾頭であっても,十分にダメージを与える事ができるためです.
実際に過去に対空ミサイルで,地上目標を攻撃したことがあったかは知りません.
あるとすればベトナム戦争中などに,近接航空支援をして搭載弾薬が最後,サイドワインダーやスパローのみとなったときくらいでしょうか.
実際にそういう空戦小説を読んだ覚えはあります.
しかし,サイドワインダーの対地型(ソフトの変更のみ)が開発されているという情報はあります.
http://defensetech.org/2009/12/14/sidewinder-ground-missile/
炸薬量に比してミサイル全体の重量が大きすぎて,勿体無い気もしないことはありませんが,固体ロケットモーターが燃え尽きる前に目標に命中すれば,焼夷効果は得られるでしょうし,炸薬量と鉄量にしても120mm迫撃砲弾と比較し,同等とまではいかずとも,ある程度近いところはあります.
http://www.arsenal-bg.com/defense_police/mortar_bombs_120mm.htm
http://www.designation-systems.net/dusrm/m-9.html
対地FCSを使ってるときにAAMを兵装選択できるのか,とか対航空機用に設計されたシーカーで地上目標の排気を捉えられるのかは分かりませんが…….
サイドワインダーの総重量は型によるけど70〜90kgくらいあるわけですし,炸薬量は9kg.
120mm迫撃砲弾より格段に重く,炸薬も大きいみたいです.
http://www.fas.org/man/dod-101/sys/land/row/fh-70.htm
http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/fh70.htm
上のサイトによると,FH-70のL-15 155mmHEの砲弾重量が43.5kg.
下のサイトによると炸薬量11.3kg.
炸薬量ではHEに負けてるけど,M107榴弾よりは多い炸薬.
ロケット燃焼中に着弾するなら,155mm砲弾の2倍の重量を持ち,遥かに速力が速い物体が降ってくることになります.
直撃したら運動エネルギー的に,戦車でもやばいんじゃないの?と思います.
軍事板,2010/05/28(金)〜05/29(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ソ連との関係を断ち切ったユーゴスラヴィアは,武器を独自開発したのですか?
それとも輸入ですか?
【回答】
ソビエトから距離を取ったユーゴには,
「こちらの陣営に引き込みたい」
と,マーシャルプランに則ってアメリカから大量の武器援助が行われた.
M4,M36B,M3ハーフトラック,T19(M3ハーフトラックの105o自走砲型)や銃火器が大量に供与された.
これと並行して兵器の国産化も進めたが,自主開発はうまく行かず結局,ソビエト製の兵器をライセンス生産した.
なので兵器体系は,ほぼ他の東側の国と同じ.
M-84のように,ライセンスを買ったものを小改良した,というのが主力になっているが,BVP-M80やBOVといった装甲車の自主開発も行われた.
ちなみに「戦略大作戦」や「ネレトバの戦い」「ナバロンの要塞」といった映画はユーゴで撮影され,アメリカが供与した兵器が大量に登場した.
軍事板,2010/05/29(土)
青文字:加筆改修部分
保留
【質問】
日本で騎兵が発達しなかったのは山がちだからと聞きました.
でも朝鮮戦争で戦車が有効だったように,騎兵だって有効だったはずでは?
6362010/05/29(土) 19:07:21 ID:???
>614
直接の理由としては大型の馬が存在しなかったことによります.
純粋な軍馬が存在しうるようになるのは比較的最近のことですから,
どんな馬を,普段,何に使ってペイするか? という問題となります.
その理由は簡単には示せません.
原種の問題かもしれません.山がちだからかもしれません.稲作だから,
大規模な馬耕が必要とされなかったからかもしれません(ヨーロッパでは
転作しなくてはならないのに対して).馬車が使われなかったことも関与して
いるかもしれませんが,なぜそうなのかは「騎行車行の歴史」が中断している
ので不明です(後継研究者はいません).
あるいは大型馬を活用する高度な馬事文化を保持し続けるのには
日本一国ではキャパシティが足りないのかもしれません(ヨーロッパでは
クセノフォン以来,いわば各国持ち回りで保持してきました).
日本が火山性の列島で,ほぼ全土で極相が森林というほどの土壌と降水に
恵まれていて,自然草原がほぼ存在せず,一度裸地になっても草原に
留まらず林地になっていく,という地理・気候上の理由が最終的な答えに
なるかと思います.
【回答】
6552010/05/29(土) 20:18:10 ID:???
>>636
おいおい,「大型」の馬ってのは重量貨物を運搬する用で騎兵などの戦闘用じゃないぜ
騎兵用の馬というのは中型〜小型分類
大型の馬というイメージが一般的に流布されてるサラブレットだって,
ありゃあ分類上でも実寸上でも「中型」馬なんだぜ
でもって現代サラブレッドの原型となる,中世〜近世のアラブ馬はもっと体格が小さい
当然中東の騎兵や欧州の重騎兵が使用したこれらの馬の血統の中型馬や
アラブ馬と小型馬の掛け合わせの馬種なんだ
そこの所だけは省いちゃったら変な誤解が広まってしまうんで勘弁だぜ
ただでさえ,近年某アマチュア研究家が「日本の馬はポニーサイズの小型」って書いて
ミニチュアポニーと同じ大きさしか日本に馬はいなかったとか間違いが広まってるんだから…
(小型馬って言っても肩高140センチ以上,騎乗するとかなりの高さになる)
6562010/05/29(土) 20:22:00 ID:???
>>654
確かに「大型」分類の馬は日本どころかアジアにすら殆ど居なかったけど
ヨーロッパにもアラブにも殆どいやしないよ
大型馬は北欧の種だからなあ…
660 :636 :2010/05/29(土) 20:43:57 ID:???
>654 中世日本の軍馬の大きさについて,微妙な差に拘る諸説があることは
存じております.しかしながら,明治新政府の態度は明確ですし,
岬馬や道産子(純粋な和種でないのに)とアングロノルマンの差は明確です.
重装甲の騎士とペルの組み合わせがどの程度の信憑性を持っているかは
ともかく,アリだとしても,あのレベルの大型馬を指しているわけでも
ありません.鎧を着ていないとしても,乗り降りしやすいのはキ甲の上から
向こうが見える馬です.身長と同じキ甲高の馬は苦労します.つまり,
実用的な軍馬というのは,(品種でなくサイズによって)ポニーとされるか,
もう少し大きいか,なのです.
ですが,にもかかわらず,馬格の差は明確に存在します.
キ甲高145cmの(半)和種と,同155cmのアグロノルマンやブルトンとでさえ,
餌の量,扱いかた,出来ること出来ないこと,まるで違うのです.
私の最初の師は旧軍の軍属でしたし,騎兵史馬事史には関心がありますし
(個別の騎兵戦術には暗いと認めざるを得ませんが),1mのポニーから,
2m近いクライズデールまで知っています.まあ,信じてくださいな.
400kg級を越える馬を普通に使役したか否か,なのです.
6632010/05/29(土) 20:51:07 ID:???
>>660
つーか出土する中世〜近世の日本馬の骨格復元からも
現代に伝わる日本古来の馬種とされる「木曽馬」より体格が大きかった
ということは事実なんだけどね
ついでに,木曽馬は江戸時代以降小型化が進んだ馬で原形とどめちゃ居ないし…
まあ,明治期にも体格の大きい馬ってのは残ってたよ
ただ,それを軍用として揃える事が出来ないくらいしか残ってなかったから
明治政府は西洋馬の輸入を決めたのも事実だけどね
666 :636 :2010/05/29(土) 21:01:08 ID:???
>655 被った.
サラが大型と「流布」されているかについては議論しません.実際的に
中型に同意.ただしサラは能力オンリーなので品種として例外かと.
380〜600kgは普通ですし,この幅は普通ではありません.
ですがサラは品種としては(例外個体は出る)騎兵向きではないので
例としてもどうでもよいかと.
ポニーの定義は明確にしておきましょう.
>>肩高140センチ
ではありません.
キ甲高で10ハンド未満がサイズ的な定義です.147cmまたは148cm未満です.
別途品種上のポニーもあります.
また,「乗用馬」にポニーを当てることもあります.この際の「乗用馬」は
当然ですが「気軽に乗り降りできる」含意があり,サイズ的なポニーと
被りますが,10ハンドから少し緩くなります.
6672010/05/29(土) 21:06:54 ID:???
>>666
よく読めよ
ポニーの大きさが140センチとか何処にも書いていない
あと,サラブレットが大型と流布というか
サラブレット以上の大きい馬種の認知度があまり一般的じゃないから
大抵の人は「サラブレットは体格の大きかった(それも西洋やアジアの小型馬種と比較しての話)
アラブ馬の血統であり,大きい」って事以上の事を知らないんだ
670 :636 :2010/05/29(土) 21:14:43 ID:???
また被りました.馬ネタ好きなかたが多いのかな.
>663 昔の木曽馬の馬格が多少大きいからといっても何も変わりません.
いまの木曽馬を標準としている研究者もいないかと・・・
>>まあ,明治期にも体格の大きい馬ってのは残ってたよ
府中の博物館で見た気もしますが,ソースあればよしなに.ただ,
>>軍用として揃える事が出来ないくらいしか残ってなかった
でワンラとも思います.殿様用などでなく,マスとして,非軍用に,
数として大型馬を維持できたかなのです.
6742010/05/29(土) 21:24:46 ID:???
>>670
ところがいるんだな,現代の木曽馬が小さいから
当時も騎兵が発達しなかったであろうっていう研究者
まあ当時の「一般的な馬の大きさ」ってのがよく判ってないというのも大きい
記録に残ってる名馬ってのも,寸法を現代換算するとそんな凄い大きいわけじゃない
(前田慶次で有名な松風とか)
そして,その少数の名馬,大将が騎乗する用の馬と
一般的な馬の大きさがどのくらいの差であったのか,
3センチの差で「大きい」だったのか5センチの差であったのか
そこら辺もよく判ってない
比較対象としてのサンプルが足りないのよ
まあ日本の牧畜可能面積の割合から,体格の大きい馬を養えなかっただろう
って推測データで論じてる方面の研究者とか,昔の日本馬に関しては色々説あるしね
6752010/05/29(土) 21:30:19 ID:???
>>670
>>>まあ,明治期にも体格の大きい馬ってのは残ってたよ
>府中の博物館で見た気もしますが,ソースあればよしなに
具体的な例としては徳川慶喜公が騎乗してる写真があったような…
他にも明治期の人物で騎乗姿の写真取ってる人で
西洋馬でなく,大きい馬に乗ってるって写真が数点あったはず
679 :670 :2010/05/29(土) 21:35:18 ID:???
>674 ご指摘感謝.誰とは問いませんが,畜産系の学会で揉まれて来いと
お伝え願えれば幸いです.
その3センチ5センチの差は,「日本騎馬史」「日本騎兵史」的には
まあ無意味ではないでしょうが,騎兵が発達した外国と比べる際には
ナンキの馬は何センチ,という話は誤差範囲,というのが私の見解です.
683 :670 :2010/05/29(土) 21:41:14 ID:???
そろそろ寝ます.
>675 それらって西洋馬か,その血が入っているものではないかと.
王侯貴顕の馬はサンプルとしてアテにならないのです.明治の断種令以前にも
入るのは入っていますから.
軍事板,2010/05/29(土)
青文字:加筆改修部分
保留.怪しい.
【質問】
【回答】
7582010/05/30(日) 04:06:51 ID:XcI8ZfgX
誰か詳しい方がいたら教えて下さい.
どうして日本はドイツがソ連との不可侵条約を一方的に破って,スターリングラードまで攻めていた時に,後ろからソ連を挟み撃ちにしなかったのですか?
支那の領土をめぐって,アメリカと交渉するために,参戦しなかったのかもしれませんが,当時の日本政府や軍部は,ドイツが絶対に勝つなんて確信してたのでしょうか?
ドイツが負ければ,ソ連の照準が日本に向くことは,当然のこととして視野に入れなけばならないはずです.(だって,そもそも日ソ中立条約?だって独ソ不可侵条約あってのシロモトと考えることは妥当だから.)
万が一,ソ連がドイツに勝って,日本に宣戦布告してきたら,独ソ戦に参戦しなかったメリットは水の泡です.素人な私の目からは,ドイツが不可侵条約を破った時点で,日本は否応なしに,独ソ戦に参戦しなければならかったように見えるのです.
ですが,当時の政府や軍部がそんな馬鹿なわけはありません.それなりの理由があったはずなのです.誰か詳しい方がいたら教えて下さい.そのことを考えると悔しくって夜も眠れません.
7622010/05/30(日) 04:53:12 ID:???
>>758
そもそも日本とソ連が条約結んでたのは
ソ連と戦いたくなかったから,ソ連まで相手にしたら持たなかったからであって
ドイツがソ連と戦ってどうなるかの都合なんて知ったこっちゃないし
そっちでどうなったからって付き合ってられるもんじゃない
元々ドイツは日本が対ソ戦に参加する事を期待してたようだが
日本の都合は日中戦争の優先,そしてアメリカとの対立だったし意見が一致してない
そして対ソを目的とした関係性構築は独ソ不可侵条約の締結時点で頓挫しており
条約が破られた後も,ドイツを助けるためにソ連と戦うための根拠や準備なんぞ当然ながら無かった
ついでに言うなら日本は当初,ソ連を日独伊の同盟に加えた4ヶ国同盟を作りたかった
が,ドイツはいすれソ連と戦うつもりだったのでここでも意見や利害がかみ合わず,実現しなかった
(日本から言わせりゃあ,何を勝手にソ連に喧嘩売ってんだよゲルマン野郎!って感じ
もっともドイツから言わせればなんでアメリカを参戦させるようなことしたんだ島国野郎!!と言いたいだろう)
7752010/05/30(日) 07:31:59 ID:???
>>771
とりあえず,ドイツ軍がスターリングラード攻略にかかった時期をしらべれば,
わかるが,冬のシベリアに攻め込もうなんて,正気の沙汰じゃないことは
確かだ.
8042010/05/30(日) 14:04:10 ID:???
>>775
冬のシベリアじゃなくったって当時のソ連と戦う力は当時の日本にはありゃしないんだから
どのみち無意味な事だぞ,それ
軍事板,2010/05/30(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ライトノベル板でこのような主張をする人がいるのですが,銃弾がホップすることはあるのでしょうか?
――――――
43 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2010/05/30(日) 07:05:40 ID:lrSm2u95
銃の有効射程というのは技術ではなく銃の性能の問題になる.
同じように撃っても,ある程度の範囲でランダムに弾道は発散してしまうために,ガンダールヴだろうがゴルゴだろうが,ある程度距離が離れてしまえば必中は望めなくなる.
さらに,ライフルの場合水平射の有効射程には,物理的な限界がある.
これは弾丸の回転により,必ず弾が上方へホップしてしまうためで,400メートル程度離れると弾道は伏せた人間の頭上へ逸れ,ほぼ当たらなくなってしまう.
これも技術ではどうしようもない,物理的な限界.
53 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2010/05/30(日) 12:22:06 ID:lrSm2u95
いや,事実だから.
左耳のそばに弾が通ったら,命が危ないって聞いたことないか?
300メートル前後から心臓を狙って撃つと,大体それくらい逸れるんだよ.
高低差があるなら,初段から誤差を修正すればいいが,伏射では人間の背丈に当たる弾道では,先に地面に当たってしまう.
重機関銃の火線の中でも,このことを知ってる熟練兵は平然としていられる.
伏せていれば物理的に絶対に当たらないからな.
――――――
【回答】
それは,理想的な放物線弾道に対し右上にずれる(偏差が出る)という事を誤解している.
エレベーション(落差)は有るんだから,弾丸は落下してる.
力学上,上に向かうベクトルがあるのは確かだよ.
拳銃弾のスロー動画見ると,真っ直ぐではなく僅かだけど螺旋状に動いてる.
ただ,kmクラスの狙撃だと,重力偏差の影響の方が大きく働いて,弾道はおじぎする.
軍事板,2010/05/30(日)
青文字:加筆改修部分
弾丸の初速と旋転の強さから算出される理想弾道に対して,実際の弾道が上下する,と言う程度の認識で良いでしょう.
大きく上方に弾道が逸れるのは,別の要因も考えられますが,発射された弾丸の描く軌道は,弾丸の回転や空気中の微細粉塵等,様々な要素により変化しており,微小要因のベクトルが一致すれば,それはより大きな変動として現れます.
それは有効射程の後半には顕著ですが,弾丸の最大飛距離に対して有効射程と言うものは,例えば5.56mmNATO弾であれば,実に3000m以上の飛距離に対して僅か600mとされており,この距離では外乱も小さく,実用的には支障のない円内にほぼ必中するように,射程が決められています.
三等自営業 ◆LiXVy0DO8s [in 軍事板,2010/05/30(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
水冷式と空冷式のメリット・デメリットって何ですか?
【回答】
航空機用エンジンなら,
メリット
空冷式:構造がシンプル
水冷式:冷却効率が高い
コンパクトに作れる
デメリット
空冷式:大馬力にすると大型になるので空気抵抗が増える
:風がよく当たる場所(大概は機首)に配置しないとよく冷えない
水冷式:機構が複雑になる
地上用なら,
メリット
空冷式:冷却水が要らないのでその分使い勝手がいい
水冷式:冷却効率が高い
コンパクトに作れる
デメリット
空冷式:大馬力にすると大型になり,馬力を上げれば上げるほど冷却装置がでかくなる
:「自らが生み出した馬力を自らを冷やすのに割り振る」比率が大馬力にすればするだけ増すので,非効率的
:音がうるさい
:水冷式:冷却水が得られない環境では使えない
:冬に弱い(ちゃんとした不凍液がないと冷却水が凍る)
軍事板,2010/05/30(日)
青文字:加筆改修部分
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