c
※青文字:加筆改修部分
ただし,「である」「です」調の統一のため等の補正を除く.
※既に分類され,移動された項目を除く.
スレ立てる前に此処で質問を 617
目次
【質問】 WW2の頃は護衛空母ってありましたけど,今あーいう目的の船って作れるんでしょうか?
【質問】 米軍が航空機用機関銃をガトリングガンに切り替えたのは,「機構に問題があって不良がよく起こったから」?
【質問】 米国が日本にトマホークの段階的廃棄を伝えるのは,政治的なパフォーマンス?
【追記】 水兵のセーラー服がなんで女学生の制服になったんでしょうか?
【質問】 大尉あたりの戦闘機パイロットが,身の回りの雑務を引き受けてくれる部下をつけてもらえることは,普通にありえますか?
【質問】 大日本帝国陸軍の軍用犬の犬種は,なんだったんでしょうか?
【質問】 経済力が強い国は,おしなべて軍事力も強いものでしょうか?
【質問】 痛みを感じる神経を遮断する手術「コールドトミー」って,現実には行われなかったのでしょうか?
【質問】 縦深陣地は,援軍も間に合わない様な猛攻を行われたら,逆に各個撃破されたりしないんですか?
【質問】 マレー半島の侵攻作戦をドイツ軍参謀本部レベルで研究,山下大将に助言を与えていた可能性はありますか?
【質問】 駆逐艦で,連射性能に優れる3インチ砲よりも,連射性能に劣る5インチ砲が採用されているのは何故ですか?
【質問】 対空砲は,なぜ砲弾を直撃させるのではなく,近接信管で起爆させて,砲弾による破片幕を空中に作って撃墜するんですか?
【質問】「兵器開発は矛と盾の競争で,基本的に矛の方に分がある」とされますが,現代の戦車ではそれが逆転しているのは何で?
【質問】 海上自衛隊は,攻撃型原子力潜水艦の代替品として,通常動力潜水艦を調達しているんですか?
【質問】 第一次世界大戦後の再軍備の際,ドイツ海軍は,2000トンクラスの大型Uボートを考えていました.それを,小型に変更したのです.日本海軍は,上記に考慮せず,いたずらに大型を採用してしまいました.
【質問】 また,ナチス以前に軍人になった人達は,ナチスに対して表向きは従っていたけど実際は・・・と言うような人物もいたのでしょうか?
【質問】 「考えてなかった」遠洋用にIX型を作ったのですか?
【質問】 中国の対艦弾道弾って,直撃じゃないと意味なさそうだけど,当たりそうですか?
【質問】 スターリンは軍事的な専門教育を受けていないのにもかかわらず,専門者が設計した多砲塔戦車や多砲身戦車の限界を見抜いていたのですから,軍事的な天才だったのですか?
【質問】
WW2の頃は護衛空母ってありましたけど,今あーいう目的の船って作れるんでしょうか?
まあ,機体も重くなったし,いろいろ設備付けるだけでも一苦労で無理だとは思いますが・・・
というか,護衛空母ってどういう目的の船なんですか?
輸送船の護衛ってありますが,普通の空母としては運用しないんですか?
そして対潜任務って,水上機を運用できる艦でやっちゃだめなんですか?
【回答】
対潜ヘリコプターを複数機搭載できる水上戦闘艦は,それに近い.
いわゆる「ヘリ空母」というのも,基本的には護衛空母としての任務をするために開発されたものだ.
実際には建造されなかった(設計はスペインのPr・デ・アストゥリアスやタイのCh・ナルエベトに流用されてる)けど,アメリカが構想していたSCS,制海艦なんかも,ほぼ護衛空母と同コンセプトの艦だな.
護衛空母の任務は,輸送船団を敵の潜水艦と索敵機(こいつを放置すると,潜水艦や戦闘艦を呼び寄せてくる)から守り,それらを追い払うための空母.
第2任務的には上陸作戦の航空支援も行った.
高速機動部隊としての任務はしないから,高速性能は求められない――ただし航続距離は長いほどいいので,主機の燃費は重要となる――し,艦隊攻撃をするわけではないので,最新鋭の艦上機を運用できなくてもいい.
水上機は収容するときに,海上に着水後にクレーンで吊り上げ回収するため,母艦は停船してるか極低速である必要があるし,手間がかかる上に海が荒れてると収容できない.
従って航空機を運用出来る状況に制限が出る――天候が安定しない北大西洋とかだと致命的――し,収容の際にいちいち停船してたら,護衛すべき輸送船団に置いていかれてしまう.
敵潜水艦のうようよいる危険な海域で停船するのは,自殺行為以外の何者でもないし.
現代は対潜任務ならヘリコプターで十分.
それらを考えると,水上機母艦は護衛空母としての任務には向いてない.
軍事板,2010/02/24(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
米軍が航空機用機関銃をガトリングガンに切り替えたのは,「機構に問題があって不良がよく起こったからガトリング砲になった」でいいの?
【回答】
米軍が航空機用機関銃をガトリングガンに切り替えたのは,とにかく発射速度(=同時間あたりの発砲弾数)を求めたから.
バルカン砲の開発自体が,発射レート向上を狙ったもの.
ジェット機の時代になると,目標を捉えて弾を撃ちこめる時間がそれこそコンマ数秒かそれ以下になるので,発射弾数が重要になった.
弾詰まり対策だけなら,外部動力による給弾や,不発弾があっても次弾の発射が可能なリボルバーカノンで改善出来てしまう.
もちろん,ガトリング式機関銃の
「弾詰まりが起きづらく,不発が起きても作動を継続し続けられる」
というところのメリットも,ポイントとしては大きい.
例えば,地上では信頼性の高いブローニングM2も,高いGのかかる空戦ではベルトリンクがよじれて給弾不良を発生し易い.
イスパノ20mmはそれ以上にジャムりやすかったし.
ソースを求められているが,ガトリング砲全般では無く,バルカン砲で調べれば出て来る話.
はっきり言ってしまうと,米軍が航空機の高速化を見越して発射レートの高い火器の研究に入ったのは朝鮮戦争で,ジェット機の空中戦が行われるよりかなり以前のこと.
むしろ「高Gによる給弾不良が元で」と言う話の方が,誰かさんの創作昔話.
軍事板,2010/02/23(火)〜02/24(水)
青文字:加筆改修部分
保留
【質問】
――――――
<米国>日本にトマホークの段階的廃棄伝える
(2/22 21:14 毎日新聞)
米政府が核巡航ミサイル「トマホーク」を,段階的に廃棄する方針を日本政府に伝えていることが22日,分かった.
日本政府関係者が明らかにした.
麻生前政権は抑止力低下の懸念から廃棄に慎重だったが,鳩山政権はオバマ米政権が進める核軍縮を共に実現するとの姿勢から容認する立場だ.
(毎日新聞)
――――――
上記の記事を見つけたのですが,
1.トマホークの弾頭は容易に核に変更出来るのでしょうか?
2.核兵器を配備していない日本に対するこのような要求は,政治的なパフォーマンスと見て良いのでしょうか?
以上二つほど教えてください.
【回答】
1.可能かと言えば可能,過去に核巡航ミサイルを通常型に改修した事がある(弾頭サイズ拡大・誘導装置追加で結構大きな改修),やろうと思えば逆も可能だろう.
2.別に米政権は日本に「要求」はしてないよ.
142 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/24(水)
17:22:18 ID:???
あれ?核弾頭搭載型トマホークってとっくの昔に配備停止で廃棄されていたような記憶があるが…?
143 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/24(水)
17:29:35 ID:???
>>142
とっくの昔(パパブッシュ政権時)にされたのは,配備停止ね.
今度保管してあったのを廃棄するって話.
144 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/24(水)
18:02:52 ID:???
要するに「うちらの保管してある奴を廃棄することに決めましたから」って通達(別に日本だけに話す事ではない)
を,オバマと現政権が手を取って核軍縮・平和運動に貢献してますよって風に
新聞社あるいは記者が見せたくて書いてるだけな訳ね
145 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/24(水)
18:37:20 ID:???
>>144
ネトウヨは自分の巣へお帰りください
146 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/24(水)
18:43:42 ID:???
>>145
左右どっちから見ても
「軍事的・戦略的には単なる同盟国への通達」です
別にわざわざ日本の承諾を得なければ決められないことでも無いし
日本側が懸念することでも無い
>鳩山政権はオバマ米政権が進める核軍縮を共に実現するとの姿勢
>から容認する立場だ.
ってのはかなり恣意的な演出か文章装飾
153 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/24(水)
18:57:08 ID:???
>>150
しかし今配備してるのを配備停止するとかならともかく
配備してなくて保管してる,第1世代タイプの核弾頭トマホークの廃棄だぜ…
てか巡航ミサイルに核弾頭搭載する方針じゃなくなって何年経ったんだよ
もうそれは核の傘じゃなくね?
使わないけど傘立てには置いていたままだった古い傘を今度捨てる事にしたからねってだけじゃん
154 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/24(水)
18:59:05 ID:???
>>152
普天間基地問題とかと違って保管中のトマホークの在庫処分問題は
別に日本が頼んだ事でも無いし引き止める筋合いも無いのに
「それ容認するよ」みたいな書き方や言い方は変でしょ?
軍事板,2010/02/24(水)
青文字:加筆改修部分
【追記】
156 :名無し三等兵 :2010/02/24(水) 19:02:34
ID:???
>>149
>>148です,レスありがとうございます.
あの,もうひとつ,
あの水兵のセーラー服がなんで女学生の制服に
なったんでしょうか?
海軍と女学校の繋がりがわかりません.
女学生にも海軍式教育を?
セーラー服が大量に余って女学校に流用した?
今では「セーラー服」と言うと,海軍や海士よりも
女子高生を想像してしまうほど定着してしまいました.
そもそもなんででしょうか?
163 :名無し三等兵 :2010/02/24(水) 19:13:01
ID:???
セーラー服の歴史は,こっちのが適当じゃないかな.
ttp://www.tombow.gr.jp/uniform_museum/nihon/sailor_rekishi.html
167 :名無し三等兵 :2010/02/24(水) 19:32:09
ID:???
>>156
ここがよくまとまっているかな.
http://www.maritime-one.com/column/topics2.cgi?id=1186350122
軍事板,2010/02/24(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
西側,特にEUの空軍が前提の質問と思ってください.
今ここに空軍の戦闘機パイロットがいると仮定,階級は大尉あたりだとします.
このような立場の人が,身の回りの雑務を引き受けてくれる部下をつけてもらえることは,普通にありえますか?
また,そういう部下はどの階級の者になりますか?
身の回りの雑務とは,宿舎から職場までの送迎とか運転の代行,連絡の取次ぎや書類の整理の類だと考えてください.
【回答】
まず無い.
そのパイロットが佐官だとかで,よっぽど階級高い人とか,何かの作戦に従事した英雄的な人だとか,勲章貰ってて尊敬されてるとかなら,部下が好意でやってくれる事はあるかもしれないが,常にそいつのためだけに雑用係が任命されるとか,特定の雑用係がつくとかは無い.
そんな事をしたら,いくら偉いパイロットでも,そのさらに上官から大目玉くらいかねない.
雑事を引き受けてくれる部下も,それが普段の任務の範疇を逸脱しない程度の事だからやってくれる(というか,任務の範囲内で余力であるから)やってくれるだけ.
そいつの普段の任務を邪魔してまでやらせてはいけない.
でもって佐官でパイロットなんか,現役でやってる人はかなり少ない.
年間飛行時間の維持のために定期的に乗ってる人はいるけど,大抵,部隊指揮官として地上勤務だ.
軍事板,2010/02/24(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
大日本帝国陸軍に軍用犬がいたらしいのですが,犬種はなんだったんでしょうか?
陸軍は軍用犬にやられてしまったイメージしかないんで,軍犬の犬種と運用方法,実際に軍犬が活動した戦地など,ご存知な方いたらお教えください.
◆qKia5PWASU in 軍事板,2010/02/24(水)
青文字:加筆改修部分
【回答】
基本的に,日本犬は軍用としての性能を有するか否かを確認する実績がなかった為,海外から既に軍用犬として実績のある犬種が輸入されています.
陸軍にて軍用犬として採用された犬種は,
シェパード種,
ドーベルマン・ピンシェル種,
エアデール・テリア種
の3種類です.
シェパード種はドイツが産地で,警戒心旺盛,他人に慣れず,一方で主人に対しては頗る忠実従順であり,忍耐強く,記憶力大であることから,採用されました.
この種の用途は主に,伝令,警戒,捜索になります.
ドーベルマン・ピンシェル種は同じくドイツ産で,敏捷,活発,怜悧,忠実であることから,シェパード種と同じ任務を持っていました.
エアデール・テリア種については英国産で,温順で臭覚が発達し,怜悧であることから,伝令や警戒に用いられています.
こうした軍用犬の利用については,主に基地や陣地,鉄道などの警備に使用されていますし,倉庫などの番犬としても活躍をしています.
その活躍は主に中国戦線で色々紹介されていますが,人口に膾炙するほど有名なのは,満州事変に於ける板倉少佐の愛犬,金剛,那智,メリーの働きぶりや,上海事変に参加した第11師団の軍用犬英智号が有名で,前者は戦前の国定教科書にも紹介されています.
眠い人 ◆gQikaJHtf2 in 軍事板,2010/02/24(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
「富国強兵」について質問です.
経済力が強い国は,おしなべて軍事力も強いものでしょうか?
【回答】
バブル経済の絶頂期,日本は最強の軍事力を持っていたかい?
冷戦末期,間違いなく世界第2位の軍事力を持っていたソ連経済は,既に崩壊の危機に瀕していなかったかい?
フランスを屈服させて,ソ連に侵攻しモスクワ前面まで迫ったドイツは,経済力世界一と言えた?
経済力が強ければ,大雑把に言って,生産力や装備,ロジスチックスの面で,軍事にもいい影響力を与える可能性もあるだろう.
でも,それもこれも,どのような軍事システムが採用されているのか.
その軍事システムが,経済力を活かすような形態になっているか次第でないかいね.
軍事板,2010/02/24(水)
青文字:加筆改修部分
【質問】
痛みを感じる神経を遮断する手術「コールドトミー」って,現実には行われなかったのでしょうか?
最強の兵隊を作れるというふれこみだったんだけど・・・
【回答】
痛みを感じる神経は,脳全体に分布してるんで,それを遮断すると運動神経のどれかも切ってしまう.
つまり痛みを感じない,最強の半身不随の兵士ができちゃうわけだ.
また,痛覚遮断すると,怪我しても何も感じなくなってしまうので,一定以上の負傷でも気付かずに放っておいてしまう場合が出る.
怪我を放っておいて動き回れば,創部の汚染のみならず止血もできないので,感染や出血死につながる.
最強の兵隊さんを作っても,片っ端から死んじゃったら何もならん訳で.
さらに,除隊後の市民生活を考えても,物凄い不便を強いられる.
一寸した傷でも死んじゃうかもしれないなんて,割の合う話じゃないね.
軍事板,2010/02/24(水)
青文字:加筆改修部分
保留
【質問】
縦深陣地というのは,要は縦に深く兵力を配置する事になる訳ですよね?
敵に援軍も間に合わない様な猛攻を行われたら,逆に各個撃破されたりしないんですか?
前線陣地から順番に撃破されたり,敵を消耗させるどころか,こっちが兵力分散になっちゃう,みたいな…….
【回答】
294 名前: 名無し三等兵 投稿日: 00:00:38
ID:OYUrl0ad
質問です
295 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:01:03 ID:???
>>288
日本製なのか・・・
そのうちリコール問題とか起きそうだなw
296 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:01:32 ID:???
>>292
主眼かどうかはわからんが,砲弾を誘導化(誘導ミサイル化)するって感じの計画だし
対艦も対地もどっちも使えるためのシステムである可能性は高いな
297 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:04:55 ID:???
>>294
分散にならないだけの「厚み」を用意するのが縦深陣地
敵が最初の第一第二の陣地を攻略しても,後ろの第三第四を突破していく余力は無い
と,そんな風にするものであって
援軍が間に合わないとか各個撃破されるとかのような中途半端もしくは
足りな過ぎる兵力で縦深陣地をやっても意味はない
つーか,普通やらない
まあ,やったアホな例は幾つかあるんだけどね…(案の定易々突破されて酷い事に)
298 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:07:00 ID:???
>>295
オイオイ,いつからライセンス生産やってると思ってるんだ.昔の自衛隊のF-86Fの国産化は1956年だぞ.
続くF-104J,F-4EJも全て最初は輸入やノックダウン生産,後にライセンスを取得しての国産だったんだが.
299 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:12:47 ID:???
>>296
いや,ロケット推進砲弾は,Long range land
attack projectileでLRLAPだから,明らかに対地用.
ちなみに誘導型砲弾の射程は41km程度で,こっちは対艦用にも使えるっぽいけど.
300 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2010/02/26(金)
00:13:51 ID:+GTIDt1M
>>297
兵力に見合った規模の深さにしなくてはいけない,という事でしょうか?
思ったんですが,敵が全ての陣地を攻略しようとせず,第一・第二の陣地だけを攻略した後,そのまま退いて
こちらが新たに第一・第二の陣地に兵力を置いた後にまた第一・第二の陣地を攻略する,というのを繰り返す
場合というのは考えられるのでしょうか?仮にあったとしたら,その場合の対処法も教えて下さい
要するに,縦深陣地を逆手に取って攻手優勢の消耗戦を意図的に行う,という事なんですが
301 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:15:18 ID:???
まあAGSは最近最新の試験中の砲だから
この先どうなるか未確定の部類の話であり
現代・現時点に置いての艦艇からの砲撃については>>258で妥当じゃないかね
302 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:17:19 ID:???
>>300
なんで攻め手がわざわざ消耗戦をやるんだろーか.
攻め手の戦略目的は何だろ?
そんな余裕があるなら,迂回しちゃえばいいんじゃね?
303 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:19:21 ID:???
>>301
してみると,ズムウォルト級ってのは,やっぱりとんでもなくぶっ飛んだ計画なんだなあ.
現代のドレッドノート級みたいな存在になるかも知れないなあ.
304 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:21:57 ID:???
>>300
そしたら第3・第4陣地を前に押し出し,さらに後方も第5第6…って予備戦力を押し出してくる
それ以前に折角第1第2と戦って消耗してる敵に容易には後退させず推し包んで包囲殲滅じゃないかな
でもって突破された第1第2陣地の戦力も一旦後方に下げて再編成してまた投入するし
まあ上手い指揮官なら敵が第1突破して第2にかかった時点で
左右から機動戦力を敵の側面や後背に回り込ませて包囲だろうが
でもって,さらに余力があるなら敵がそうしてこちらに突出して挑んでくるのを逆利用してこっちも攻勢にでて
相手の陣地を崩し,突破し楔をうちこみ,しかる後に他の陣地もじりじり前進して面制圧?
305 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2010/02/26(金)
00:22:41 ID:+GTIDt1M
>>302
地形や補給線上の理由とか……で迂回が困難な状況ってあるかなと思いまして.
そういう場合なら,有利な状況で着実に敵の兵力を撃滅して削って行くやり方もあるかなと
そういう戦略目標で,消耗戦を行う……のかな?
どうですかね?
306 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:24:49 ID:???
>>293
2年位前まで,デ・モインを予備艦で持ってたのがあることはある.
307 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2010/02/26(金)
00:26:41 ID:+GTIDt1M
>>304
ありがとうございます.
やっぱりそういう場合は後方の戦力も押し出さなきゃいけなくなりますか
敵の撤退を遅滞させるというやり方もある訳ですね
参考になりました
308 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:26:48 ID:???
>>300
それって車掛りの陣という戦法になると思うけど.
309 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:27:34 ID:???
>>305
攻め手側に機動力という武器があるなら,そうやって削って後退を繰り返す戦術は有効にはなりうる
しかし,それは相手側に機動力のある戦力が無い場合が大前提
大抵の場合,相手側が繰り出してきた機動部隊に食いつかれて退却に足止めされてる間に
他の敵部隊に包囲されて脱出不可能
もしこれが攻め手側でなく,防衛側が厚みのある大軍を相手に
どうしても機動防御や足止め遅滞戦術をしなければならない,というならば
あえて挑む意義は多少は生まれるが…無謀には違いないよ
310 名前: 名無し三等兵 投稿日: 2010/02/26(金)
00:37:27 ID:+GTIDt1M
>>308
あ,車掛りの陣ってそういう戦術とも捉えられますね
歴史家によって解釈の違う陣ですけど……
>>309
ありがとうございました,参考にさせて頂きます
逆に機動戦力が無いとそういう戦術で消耗させられてしまうという事でもありますね
機動戦力は大事ですね
311 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/26(金)
00:43:07 ID:???
>大抵の場合,相手側が繰り出してきた機動部隊に食いつかれて退却に足止めされてる間に
>他の敵部隊に包囲されて脱出不可能
まあ一応,釣り野伏せみたいに追撃してきた敵機動部隊をもう一つの味方部隊で待ち伏せ攻撃して
相互に退却支援しながら逃げるっていう対応策は使えなくも無いが結構危ない橋は渡るな
軍事板,2010/02/26(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ヒトラーは,対米戦は論外で,日本に対しシンガポールを攻めよと言っていたらしいですが,マレー半島の侵攻作戦をドイツ軍参謀本部レベルで研究,山下大将に助言を与えていた可能性はありますか?
【回答】
訪独団は4月,バルカン作戦の前後に帰国している.
現地で研究例にするには時間的に無理だろ.
参謀本部の一般業務として,想定されうるあらゆる戦争計画を平時から立案することはあるが,さすがに,距離的に隔絶していたマレー半島の進行作戦を,独参謀本部が研究立案するいわれはないわな.
ドイツと日本は同盟関係にあったけど,絶望的に政戦略の擦り合わせはやってないし.
多分,訪独団へのグデーリアンの講演も,電撃戦の一般論的なエッセンスに留まったんと違うかな.
ただし,ポーランド,フランス戦までの事例を踏まえれば,強い説得力を持つし,日本で無手勝流に自動車化部隊の研究をやるよりも,当事者の意見や経験を取り入れるというだけでも,随分と違ってくるはずだけどね.
軍事板,2010/02/26(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
駆逐艦で,連射性能に優れる3インチ砲よりも,連射性能に劣る5インチ砲が採用されているのは何故ですか?
現在では,戦闘艦の両用砲(主砲)は,対地射撃や対艦射撃よりも,対空射撃を重視した仕様にせよとなっていますが,対空射撃重視なら,より連射性能が高い方を選んだ方がいいのでは?と,素人ながらに思うのですが.
【回答】
弾量があるから.
破片調整弾にしても,散らばせる破片の量が多くなる.
また,対地支援のウエイトを上げてるので,長射程も狙ってるから.
ドイツは新造フリゲートに,陸軍の155mm砲やMLRSの艦載改造型搭載を検討したし,アメリカはズムウォルト級駆逐艦に155mm砲を実際に採用した.
多任務が想定される冷戦後の戦略環境では,砲の役目はむしろ増えており,その用途には76mmはやはり小さい.
各国の新造フリゲートを調べてみれば分かるが,前級で76mm砲だったのが127mmに強化された例が多数存在する.
それ以上の口径にならないのは,つまり,現時点で127mm級以上の大口径艦載砲が存在しないから.
新たに大口径砲を開発するよりは,既存のプラットフォームや技術を流用できる最大砲である127mm砲の,長射程化・誘導砲弾化などの性能向上が現在のトレンド,ということ.
さらに,5インチ砲の方が,対空射撃時の有効射程距離や砲弾を散布できる範囲が広い.
射撃の精度が高まった現代では,速射性よりも射程距離が重視されるようになってる.
もっとも,こちらへの対処には,短SAMの能力向上(ESSMは一昔前のSAMに匹敵する長射程を有する),CIWSの強化が主眼.
アメリカはズムウォルトのCIWSに,57mm砲を採用した.
またイタリアは伝統的に76mmスーパー・ラピッド砲にCIWSとしての役割も期待している.
ではなぜ,56でも58でもなく,57mmなのか?
これは歴史的に6ポンド砲で採用されたから,でそれ以上の回答はない.
砲弾の重量を変化させることはそう難しくないし,そもそも弾種で重量が変わるが
,砲の口径は一度決めたらそう簡単には替えられない.
補給の問題もあれば,生産施設の問題もある.
既存の口径を流用できる以上,わざわざ近しい口径の2インチなんて新規に開発するメリットは全くない.
ちなみに,すでに次世代の防空兵器としてのレーザーは,実用段階に入りつつある.
軍事板,2010/02/27(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
砲弾を直撃させるのではなく,近接信管で起爆させて,砲弾による破片幕を空中に作って撃墜するんですか?
何故直撃させないのですか?
【回答】
直撃させる技術はとっても高くつくからです.
ミサイル防衛システムが莫大な予算を投入されているのも,湾岸戦争の戦訓で弾道ミサイルは破片じゃ無力化できない,直撃させなきゃならないと分かったからです.
それに比べたら,SSMは対処容易な目標で,破片で十分なコストパフォーマンスが得られます.
あれ以上を求めたら,下手したらミサイルより高くつくため本末転倒になります.
軍事板,2010/02/27(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
アフリカで一番つおい国はどこでちゅか?
【回答】
エジプト,南アフリカ,ナイジェリアあたりはアフリカ大陸内では大国.
しかし,実際にどこが強いのかは,どこで戦うのか次第で大きく変わる上に,偶然もかなり絡んでくるため,起きてみないと分からない.
ちなみにエジプトはアフリカ大陸にあるけど,イスラム圏でもあるし,従来戦ってきた相手はイスラエルで,英仏がスエズに空挺部隊を降下させたことがあったりする.
南アフリカはナミビアで,ゲリラと長いこと戦闘している.
また,アフリカ大陸では内戦などが多く起きており,例えばソマリアや一時のリベリアでは,武装勢力が割拠する状態.
この内戦や破綻国家における衝突では,通常の国家同士の戦争・紛争とは戦闘の様相も進行も異なる.
したがって,通常戦能力がどれだけあるかとは別な尺度が必要.
軍事板,2010/02/27(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
「兵器開発は矛と盾の競争で,基本的に矛の方に分がある」
とされますが,現代の戦車ではそれが逆転しているのは何で?
【回答】
現行の戦車砲が運用上の問題で120mm程度が限界だからです.
それが原因で威力向上が停滞気味になっています.
これ以上大きな火砲を運用すると,下記の問題が生じてきます.
・戦車砲はマズルブレーキが使えないので駐退機+自重で反動を押さえ込まなくてはいけない.
重過ぎると運用し辛くなるし,駐退機の後座量が増えれば砲塔容積が増えてしまう.
・装弾数が少なくなる.と,言うか現行の120mmでも少ないと囁かれている.
・運搬するためのタンクトランスポーターや戦車回収車も更に巨大化していしまう.
対して装甲の方は,素材技術の進歩や侵徹プロセスの解析と,それへの対抗策を施す事で,「改良前と同等の防御力で軽量化」と言うことも可能になっています.
また,砲周りのシステムは変更,改良には困難が伴います.
M1戦車が搭載砲を105mmから120mmに変更する際にも苦戦しています.
それと比較すると,装甲の改良は比較的容易です.
もっとも切羽詰って,タイガー戦車のように
「運用には目を瞑るから,もっと強力な戦車キボン」
と言う要求があれば,革新的な技術を用いずとも,現状の盾優位の関係は容易に崩れる可能性も否定できません.
軍事板,2010/02/27(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
575 :霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk. :2010/02/28(日)
07:26:55 ID:BQd79Q1n
>205
>海上自衛隊の通常動力潜水艦は,
>他国の通常動力潜水艦に比べて排水量や乗員数が多く,
>兵装なども攻撃型原子力潜水艦に近いものがあります.
>海上自衛隊は,攻撃型原子力潜水艦の代替品として,
>通常動力潜水艦を調達しているんですか?
霞ヶ浦の住人の回答.
違うと想像します.
説明.
1自衛隊幹部の待遇のため「排水量や乗員数が多」い潜水艦を調達しているのです.
2 潜水艦の調達隻数は,決まっています.
同じ隻数でしたら,大きくて高性能で,金額が張るのが良いと考えます.
第2次世界大戦で,ドイツ海軍のUボートは,なるべく小さいのを採用しました.
攻撃を受ける的となる大きさが少なくなり,運動性が良くなるからです.
日本海軍は大型を採用しました.
現代の潜水艦も,諸外国ではなるべく,小型にしています.
上記と同じ理由です.
また,諸外国では潜水艦り乗員数を少なくする努力をしています.
攻撃を受けた場合の損害を少なくするためです.
乗員数が少なければ,それだけ,小型にできます.
海上自衛隊の階級は,指揮する部下の人数によります.
乗組員が多ければ,それだけ上級の階級が増えます.
日本の海上自衛隊は,乗員数を少なくする努力をしていないのではないかと,霞ヶ浦の住人は疑っています.
数は決まっている.
値段や性能は選択できる場合,高くて高性能のを選ぶのは,人間心理として当然にあると,想像します.
自分の財布から金を出して買うのではないのですから.
【回答】
578 :名無し三等兵 :2010/02/28(日) 08:13:57
ID:???
>>575
普段なら黙ってるけど,これは酷い.
日本の領海や排他的経済水域は,世界でも有数の広さです.
それをカバーする事を海上自衛隊は要求されます.
潜水艦も然り.
だだっ広い領海や排他的経済水域をカバーする為に,一定以上の航続距離や作戦可能な期間を有する必要があり,それを小型潜水艦でなしとける事は困難です.
よって作戦上の要求から艦が大型化する事は致し方ないし,小型潜水艦で広大な作戦海域をカバーする為には多数の潜水艦数が必要となる為,数が限られている以上,艦が大型化する事は避けられません.
また国民感情や原子力技術上の制約からも原潜は選択肢として入らず,更に専守防衛が国策である以上,打って出ると言うより待ち構える事になるので,原潜である必要性も薄く通常型潜水艦で十分となります.
間違いがありましたならば,識者の方ご指摘願います.
軍事板,
青文字:加筆改修部分
【質問】
603 :霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk. :2010/02/28(日)
13:54:43 ID:BQd79Q1n
>592
>せいぜい,大西洋のヨーロッパ側での活動しか考えてないドイツ海軍と,太平>洋全域での活動を
>考えてた旧海軍とを比較する自体が間違い.
>ハワイや,アメリカ西海岸での哨戒任務をUボートでやると行って帰るだけで>精一杯で哨戒任務が
>出来ない事も理解できないアホ.
>それと,海上自衛隊の潜水艦運用についての反論に旧軍を出すこと自体が>何もわかってない証拠.
霞ヶ浦の住人の回答.2回目.
第一次世界大戦後の再軍備の際,ドイツ海軍は,2000トンクラスの大型Uボートを考えていました.
それを,小型に変更したのです.
説明.
ドイツ海軍の首脳は,大型Uボートを考えていました.
そのほうが,航洋性が良いからです.
それを,デーニッツが,小型に変更しました.
小型ですと,敵に発見されにくい,攻撃も受けにくい,動きも敏速です.
>ドイツ海軍は700トンクラスのVII型を主力としました.
>遠洋用にIX型を使いました.
>それでも,排水量:水上1,120t,水中1,232t
でした.
日本海軍は,上記に考慮せず,いたずらに大型を採用してしまいました.
【回答】
606 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/28(日)
14:03:35 ID:???
>>603
遠洋航行を想定しないから航洋性もよくて発見されなくて攻撃も受け難い小型潜水艦なんだろうに
お前は頭がおかしいのか? 小型潜水艦で遠洋航行ができるのか?
>日本海軍は,上記に考慮せず,いたずらに大型を採用してしまいました.
伊一五三型潜水艦(海大III型a)なんか
基準:1,635トン 常備:1,800トン
水中:2,300トン
とガトー級とほぼ同等なんだぞ
伊一六二型潜水艦(海大IV型)も
基準:1,635トン 常備:1,720トン
水中:2,300トン
水上機搭載能力のために飛びぬけて大きい伊一三型なんか持ち出して,バカじゃないのか?
607 名前: 名無し三等兵 [sage] 投稿日: 2010/02/28(日)
14:04:34 ID:???
>>599
ガドー級がUボートよりも大きいという事は,Uボート並の大きさでは役に立たないと
アメリカは考えてた証拠だけどな.
あとガドー級は,ハワイから出航後,ミッドウエーで補給して日本近海まで来てる事から,
あの大きさでも太平洋での作戦には過小気味だった証拠.
602 :名無し三等兵 :2010/02/28(日) 13:50:34
ID:???
>>599
ガトー級はタンバー級の設計を受け継いでいるが同級より「大型化」しているし
前級のマッケレル型よりも大型化している事はお前が引用したウィキペにすら書いているわけだが
ガトー級が伊一三型「に比べれば」小さい事が一体なんの説明になるとか考えてるんだ?
604 :名無し三等兵 :2010/02/28(日) 13:57:35
ID:???
そもそも伊13型は特殊攻撃機「晴嵐」を搭載するために排水量が増大してんじゃん
ガトー級となんの対比になると思ってんだ?
カスはバカなのか? 相変わらず自分で提示した資料の内容を全く読んでないのか?
619 :名無し三等兵 :2010/02/28(日) 14:17:35
ID:???
てか海大3型も海大4型もガトー級より航続距離短いんだよね
巡潜型は日本の技術力では航続距離延ばすために大型化せざるを得ないし
ガトー級はアメリカの建艦能力高いからコンパクトに纏めて航続距離も延ばせる
そんだけの違いなのに,カスゴミには資料を読む能力がないから理解できないという
こんなに頭悪いんじゃカスゴミはほんと,生きてる価値ないよね
軍事板,2010/02/28(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
第2次大戦中のドイツについての質問です.
ナチスが政権を握る前からドイツの軍隊に所属していた軍人と,ナチス以降に軍人になった人達では,軍内部での扱いに差が在ったりしたのですか?
また,ナチス以前に軍人になった人達は,ナチスに対して表向きは従っていたけど実際は・・・と言うような人物もいたのでしょうか?
こういった質問をしたのは,『スターリングラード』と言う映画の中で,エド・ハリスが演じていたドイツの狙撃兵が,ナチス以前からの軍人で,ナチスのやり方に嫌悪感を持っているような描写があり,興味が沸いたからです.
【回答】
ドイツ国防軍とドイツの軍人との関係については,ちゃんとした本を読んだ方がいい.
例えば,『ドイツ参謀本部興亡史』.
こいつの後半はほとんどヒトラー/ナチと軍人らの関係に割かれている.
フランス戦役を扱った『電撃戦という幻』でも,結論部近くで,ヒトラーと国防軍の関係に関する鋭い分析がある.
東部戦線の通史を読めば,ヒトラーの作戦介入に対して,徹底して反発した将軍たちの姿も描かれている.
ただまあ,総じて言えば,国防軍の軍人にもいろいろありだ.
ぶっちゃけ言えば,ナチス以前からの軍人にも,ナチスのシンパはいる(カイテル,ヨードル,ライヘナウ,モーデル,シェルナーなど).
終止,彼らに対して冷ややかな態度を取り続けたものもいる(ハルダー,ボック,リスト,ルントシュテットなど).
お気に入りだったのに,ヒトラーの作戦介入に対して正面から異を唱えて,対立関係になったものもいる(グデーリアン,マンシュタインなど).
明らかにヒトラー/ナチはドイツに災厄をもたらすものだと考えて,暗殺/クーデタを謀ったグループもいる(ベック,トレスコウ,シュタウフェンベルク,ヘープナーなど).
幹部クラスの軍人の態度は,そりゃさまざまさ.
彼らは大人であり,いろんな政治的・組織的な思惑を持ってナチスに接した.
これが当たり前のことだ.
ただね.ナチ政権の誕生は,そのナショナリスティックな主張に対する熱狂から誕生している.
ナチ政権誕生後は,ヒトラーとナチに対する政治的礼賛に満ちた教育が,子供たちに施されてもいる.
それ故に,一般の兵隊たちや少壮の将校たちは,ナチに対する忠誠心は厚いと考えていい.
ナチの政権掌握が1933年.翌年あたりから,教育の現場も大きく変わる.
そして1940から45年にかけては,そうした教育を受けた子供たちが徴兵適齢期になってる.
『詳解 独ソ戦全史』の,東部戦線でのドイツ軍の蛮行を扱ったページに,そんな主旨のことも書いてあったな.
ある師団では,将兵の6割がナチ党員だったとも書いてあったと記憶してる.
まあ,世代的に別なる傾向があっただろうということは,総合的に判断してあり得ることだね.
軍事板,2010/02/28(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
639 :霞ヶ浦の住人 ◆iQXTBGahk. :2010/02/28(日)
15:29:05 ID:BQd79Q1n
>636
>632
>「考えてなかった」事を「無理矢理やった」んだよ.
>いい加減消えるか死ぬか謝るかどれかにしろ.
霞ヶ浦の住人の質問.
「考えてなかった」遠洋用にIX型を作ったのですか?
「IXA型はブレーメンのヴェーザー河畔に位置する造船所
AG ヴェーザー社で8隻が建造され,
1938年から翌年にかけて就役した」
>下記,ウィキペディアのIX型Uボートを参照ください.
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/IX%E5%9E%8BU%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%88
【回答】
649 :ゆうか ◆u8WC078ef5ch :2010/02/28(日)
15:49:06 ID:zBJXrVco
>>639
この場合の「遠洋」というのは北大西洋をさします.
ドイツ本国から北大西洋・イギリスのシーレーンに進出するためには
はるばる英本土をぐるり回らねばならず,そのために大航続力を必要としたのです.
その前提が実際の戦争ではフランス降伏によって
良い方に崩れた,わけです.
693 :名無し三等兵 :2010/02/28(日) 18:54:17
ID:???
ゆうか氏の>>649が端的.
カスミンは想定と史実の戦略環境の相違,すなわちフランス西岸の諸基地を出撃拠点とできたことで
Uボートの作戦行動が大幅に自由度を増し,7型でも十分に大西洋で暴れまわれるようになった事実を失念している.
北海経由で大西洋に進出していた時に比べて2週間以上も所要日数を減らせるようになったんだから
そら前提条件が全く変わってくるわ.
軍事板,2010/02/28(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
中国の対艦弾道弾って,直撃じゃないと意味なさそうだけど,当たりそうですか?
【回答】
現状では海のものとも山のものとも知れず,そもそも中国軍内部でも評価が定まっていない様子.
推しているのは主に第二砲兵で,懐疑的なのは海軍だという.
つまり,派閥争いという側面も見えなくはない.
技術論としては,断片的な情報がなくもない.
一つの可能性として,ESMやOTHレーダーを組み合わせることで,空母打撃群を探知する.
攻撃にはパーシングIIに似たシステムが用いられ,終端アクティブレーダー誘導のMaRVを空母に放り込む……とされるが,果たして開発がどこまでうまくいっているのか,どこまでが事実なのか,よく分かっていない.
参照(つーかネタ元):世艦711集 能勢伸之『新たな脅威 対艦弾道ミサイルと巡航ミサイル』
軍事板,2010/03/01(月)
青文字:加筆改修部分
【質問】
スターリンは軍事的な専門教育を受けていないのにもかかわらず,専門者が設計した多砲塔戦車や多砲身戦車の限界を見抜いていたのですから,軍事的な天才だったのですか?
【回答】
彼については,ガチガチの質素倹約を良しとすると言う考え方を,戦車にも当てはめたらしく,それが戦車の設計をシンプルにする考えに辿り着いたとされている.
他方,T34の試作段階で,転輪で走行する構造を廃止することも容認しており,主砲強化と装甲強化こそが重要と言う発想があった可能性もある.
また,当時のソ連には,なぜか戦車開発に干渉する砲兵総監がおり,新型戦車の初期トラブルを改設計しなければならない時期に,主砲の強化を要求することが慣例化しており,新型戦車は不具合が多いかわり,早期に初期バージョンより主砲が強化されている.
なお,独ソ戦の緒戦については,
「彼の意識は縦深防御で固まっていたのに,前線の指揮官が,国境付近で押し返してポーランドで決戦する気になっていたので,総崩れになった」
と言うのが最新の研究だったりする.
まあ,ドイツ側もスモンレスク決戦の意図を理解せず,イェリニア村の全滅とかやらかしてるので,前線指揮官の無理解は仕方が無い.
軍事板,2010/03/01(月)
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【質問】
すみません,ちょっとアメリカでストーカーに殺されそうになってるんですが,元アーミーの人がまかしとけって言って出かけて行きました.
素手の普通のソルジャーってどんくらい強いの?
ちなみに警察は何度も呼んでるんですが,証拠不十分で家宅に踏み込めない状態です.
周りの人が私に,すぐ何もかも大丈夫になるから,何にもしなくていいと言って,何も教えてくれません.
【回答】
ネタ質問のようにも思えますが……
正直,兵役の経験があるといっても様々です.
極端な話,デルタのエリートも入隊し立ての新兵も,屈強な空挺隊員もヘリパイロットも,みんな「ソルジャー」ですから.
したがってソルジャーの徒手格闘能力も人それぞれですから,何とも言えません.
その人の経歴や体格次第としか言いようがありません.
また,犯罪者にしても,兵役の経験がある者は残念ながらありえます.
たとえばテキサスタワーの犯人は海兵隊,オズワルドも海兵隊,とハートマン軍曹はおっしゃっています.
アメリカは銃器犯罪が,日本よりより凶悪であり,身近なのは否定できません.
例えば大学教授が終身認定を認められず,失意と怒りのあまり,同僚を教授会議で射殺してしまったりすることがあります.
とりあえずトラブルを,自分なりに客観的に整理して,経緯を日記や手帳などにまとめ,できれば第三者にも見てもらい,忌憚ない意見を貰えると良いかと思います.
また,お住まいの近くに,日本人のコミニュティはありませんか?
同様に異文化の中の日本人という立場を経験している方を,できるだけ早めに探し相談を受けることを強くお勧めします.
軍事板,2010/03/01(月)〜03/03(水)
青文字:加筆改修部分
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